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平成28年10月3日 予算決算常任委員会 会議録

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予算決算常任委員会

会 議 録

(開 会 中)

 
開催年月日     平成28年10月3日(月) 自 午前10時1分~至 午前11時52分

会  議  室     全員協議会室  

出 席 委 員     48名

             委 員 長    舘  直人

             副委員長     中嶋 年規

              委    員    芳野 正英  中瀬古初美  廣 耕太郎 

                        山内 道明  山本 里香  岡野 恵美

                        倉本 崇弘  稲森 稔尚  下野 幸助

                        田中 智也  藤根 正典  小島 智子

                        彦坂 公之  濱井 初男  吉川   新

                        木津 直樹  田中 祐治  野口  正

                        石田 成生  中村欣一郎  大久保孝栄

                        東    豊  津村   衛  杉本 熊野

                        藤田 宜三  後藤 健一  北川 裕之

                        村林  聡   小林 正人  服部 富男

                        津田 健児  奥野 英介  今井 智広

                        長田 隆尚  日沖 正信  前田 剛志

                        舟橋 裕幸  三谷 哲央  青木 謙順

                        中森 博文  前野 和美  水谷   隆

                        山本   勝  山本 教和  西場 信行

                        中川 正美

欠 席 委 員     なし

出席説明員

【決算認定議案にかかる質疑】

      [企業庁]

             庁  長                                松本 利治

             副 庁 長                               小野 美治

             次  長                                加藤 治夫

             電気事業対策総括監                       加藤 丈雄

             参  事                               林   淳志

             企業総務課長                           米川 幸志 

             財務管理課長                            池田 三貴次

             水道事業課長                           高松   寛

             工業用水道事業課長                      田中 利幸

             電気事業課長                            小森 健児

             危機・事業管理監兼RDF発電監               宮下 孝治

             資産管理監                             西川 秀樹

                                                     その他関係職員

      [病院事業庁]

             庁  長                               加藤 敦央

             副 庁 長                              加藤 和浩

             県立病院課長                           岩﨑 浩也

             経営支援・危機管理監                       堀内 英樹

             こころの医療センター院長                     森川 将行

             こころの医療センター運営調整部長              中西 文則

             一志病院院長                            四方   哲

             一志病院運営調整部長                      中井 義樹

                                                      その他関係職員
     [監査委員]

             代表監査委員                             福井 信行

             事務局長                               小林 源太郎

             次   長                                   川添 洋司

             総務・評価課長                                  鈴木   修

                                                     その他関係職員

委員会書記

             議  事  課  班 長  中村 晃康

             議  事  課  主 幹  吉川 幸伸

             企画法務課  主 幹  羽田 香織

             企画法務課  主 任  今井 宗直

傍 聴 議 員     なし

県 政 記 者     3名

傍  聴  者     1名

議題及び協議事項

 1 議案の審査

  (1)認定第1号「平成27年度三重県水道事業決算」

  (2)認定第2号「平成27年度三重県工業用水道事業決算」

  (3)認定第3号「平成27年度三重県電気事業決算」

  (4)認定第4号「平成27年度三重県病院事業決算」

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

 1 議案の審査

  (1)認定第4号「平成27年度三重県病院事業決算」

    ①当局から資料に基づき補充説明(加藤病院事業庁長、森川こころの医療センター院長、四方一志病院院長)

    ②決算審査概要説明(福井代表監査委員)

    ③質疑

○舘委員長 それでは、質疑に入ります。
 ただいまの説明に対し、総括的な御質疑のある方は挙手いただき御発言いただきたいと思います。

○岡野委員 3点ございます。
 一番最初は、志摩病院のことなんですけれども、これに関係しまして、去年のこの決算審査のときにマネジメントシートにかかわって、指定管理者制度になったので、そのマネジメントシートについては詳しくは御披瀝いただけないということで、中身についての話を十分聞かせていただくために改善をしてもらうような、私は要望を意見という形でさせていただいたと思うんです。それについては不可能なことなのか、もう少し明らかに、一般会計からも出しておりますわけですから、中身について代表監査委員の御説明で産婦人科のお医者さんが足らんとかということは御披瀝いただいたんですけれども、いろいろ問題点もあろううかと思うんですが、その点について、より私たちに詳しくその中身が知れるような、そういう工夫ができないかと思いまして、マネジメントシートの扱いについての質問をさせていただきました。質問というか、意見をさせていただいたんですけれども、その後の経過については、別にそんなのは気にせんとそのままになっておるんやったらそれで結構でございますが、せっかく病院事業庁としてマネジメントシートの扱いを全体的な、総括的なところにもあるわけで、そこら辺にも出していただくようなことはできなかったんだろうかなとも思いますし、そのあたりは難しかったんでしょうかということが1点です。
 それから、そのマネジメントシートにかかわってのことなんですけれども、措置入院の扱いです。これはちょっと中身が細かくなるかもわからないですけど、相模原市のあの事件も出てきまして、措置入院がかなり増えているという状況の中でいろんな連携をして、そして退院後のフォローをしていただいていると思うんですけど、そのあたりのことがどのようになっているのかという、相模原市は残念ながら退院後のフォローについてはいろいろ問題もあったように思うので、そのあたりのことを教えていただきたいということです。
 それから3つ目なんですけども、一志病院ですけど、一志病院のビジョン達成のための「夢プロジェクト」というふうな形で大胆に打ち出していただいていて、非常に夢を描いて頑張っていただくんじゃないかなっていうふうに平成28年度のマネジメントシートにはありますので、このあたりが私たちによくわかるようにお示しいただきたいなって思っています。この3つをお願いします。

○舘委員長 3つ言われましたけども、今の説明いただいた内容のことが主で、そこへ質疑をいただきたいのと、詳細に関しましては、分科会のほうでまた認定に関しての審査いただきますので、その点も考慮していただきながら質疑をいただきたいと思います。

○岡野委員 せっかく来ていただいてますのでね。

○加藤庁長 最初のマネジメントシートの志摩病院への導入ですけれども、志摩病院については定期的に議会へも運営状況を御報告しておりますし、あくまでも指定管理者制度を受けた協会の運営になりますので。全国的にいろんな施設、病院も持っており、そこも含めたマネジメント方針があると思います。私どものやり方を強制するとかそういうことじゃなく、日常の業務の進捗については、絶えずそういった会議等もしておりますし、打ち合わせもしておりますので、そういった中でやっているということで、BSC、バランス・スコア・カードを直接的に導入してくださいというようなことは、少しお願いするのも難しいと思っております。

○森川院長 措置入院の件でございますけれども、基本的に措置症状がある場合、自傷他害が非常に切迫している場合には措置入院を継続して、それがなくなった場合には退院ということで、当然通院をしていく、それは関係機関とも連絡をとりながらフォローしている状況ではありますが、まだ国で議論をされておりますので、現行制度はそうなっていると。ただ今回のところでは現行制度で、連携の不備があったというところがありますので、これは私どもももう一度気を引き締めて、基本的にはちゃんと連携をとっておるんですけれども、自治体をまたいだ場合の情報の提供等、そういったところはまた国からの意見が出てくると思いますが、それを踏まえてやっていきたいとは思っております。非常に大事なことだと思っています。

○四方院長 一志病院の夢プロジェクトについて御質問いただきました。夢プロジェクトというのは平成24年9月に、私が一志病院に院長として赴任させていただいたんですけれども、それから数カ月後の平成25年1月に、病院内で職員自らがどういう病院になったらいいんだというふうなビジョンをみんなでつくろうじゃないかということで、私がリーダーではなくて現在の看護部長がリーダーになりまして、職員自身によるビジョンの作成とそれぞれ目標を設定していくと。しかし、なかなかいろいろ県立病院改革の流れとかがありまして、先行き不安とかがあってなかなかつくれなかったんですけれども、チームコーチングとかを受けまして、3年目にしてようやくビジョンができました。そのビジョンというのは、この院長マネジメントシートのビジョンに書いてあるものと同じです。ですから、これは私のマネジメントシートのビジョンでもありますし、職員のビジョンでもあるということです。
 そして、そのビジョンと6つの戦略ができました。それは、この経営方針に書いているこの6つが、そのビジョンに基づく戦略ということになっています。それで全職員がこの6つの戦略のどれかのチームに自主的に入りまして、それぞれその戦略を達成するためにどういう目標にしたらいいのか、自分は何ができるのかということを、強制ではなくて自主的に取り組んでいると、そういうのが夢プロジェクトという取組です。
 以上です。

○岡野委員 ありがとうございました。
 一応指定管理者制度の限界ということもあるかなというふうに思いつつ、経営の中身、やはり経営するための中身が県民の皆さんの中でしっかりと位置づけられて、そしてどういった地域医療を展開していくんだということが私たちの中にも具体的に示されていくというのが一番ふさわしいかなと思いましたので、あえてまた今年も申し上げました。委員会等もありますので、そういうことも利用しながら、こういった機会を捉えてということで御質問した次第です。
 それから中身についてちょっと、措置制度のことは、厚生労働省のほうから具体的な今回の問題点が明らかになった段階でいろいろとやっていただけるというふうに思いますが、今までの地域医療という観点でいろいろなところと連携とっていただいて、ぜひとも基幹的な役割を果たしていただくようにお願いしたいなというふうに思います。
 それから、一志病院についてもやはり職員の皆さんが一丸となって地域医療を守ろうという視点がよくわかりましたので、ぜひ頑張っていただきたいというようなことを申し上げて、私の質問は終わります。

○舘委員長 他に御質疑ございませんか。

○山本(里)委員 失礼します。今日説明していただきました予算決算常任委員会提出資料のうちのマネジメントシートの中の5ページのところの上段、一番上の欄ですけれども、患者満足度の向上ということで目標値、実績、そしてから来年度に向けてというのがあります。患者アンケートということでしてみえるのが、私、インターネットで公開されているのかどうかちょっとわかりません、見ていないのでごめんなさい。この患者アンケートの概要のできたものがあると思います。もしかしたら委員会で逐次出されているのかもしれませんが、審査の前にいただきたいと思いますが、よろしいでしょうか、お願いできますでしょうか。

○加藤庁長 資料はお出ししますので、また後ほど。

○山本(里)委員 お願いします。

○北川委員 常任委員ではありますが、両病院長と代表監査委員がいらっしゃるという場面がなかなかないので、少し御意見を聞かせていただきたいと思います。
 両病院長には本当に地域医療を支えていただいておりまして、改めて感謝と敬意を表させていただきたいというふうに思います。監査のほうから当然、毎年経営改善ということで、経営努力をということで再三言われるわけですけれども、一方で一志病院については、経営形態についての議論がございます。なかなか中長期的な、先ほどもお話がございましたけれども、計画が立てにくいという状況もあろうと思うんですね。そういう意味で、果たして今、一志病院が経営努力、自己努力として経営努力ができる環境に十分あるのかというところ、非常に懸念しているところであります。そういうところに対してのお考えがもしあれば、四方院長、それから代表監査委員それぞれお考えがございましたら聞かせていただきたいと思います。

○四方院長 非常に難しい御質問だと思うんですけれども、経営的に都会と同じように収支を独立、民間企業のように収支を合わせるというのは、現実的には不可能に近いことだと思います。究極に経営的に健全にしようと思ったら、事業をなくすれば赤字とかそういうことはなくなるというふうに思うんですけれども、経営形態を公立から民間移譲して独立採算でできるかというと、それもかなり困難なことではないかなというふうに思います。
 現状の必要な機能を維持しつつ、民間移譲するというふうなことも何かと制限があるというふうに思われますので、なかなか画期的なアイデアとかというのは現実的にはないんじゃないかなというふうに思います。ちょっと答えになっていないと思いますけれども、以上です。

○福井代表監査委員 先ほども口述のところで説明させていただきましたように、病院のそれぞれの置かれている立地条件ですとか、それから逆に言うと県立病院であるがために、24時間救急ですとか、それから家庭医の育成とかいろいろなことをやっていただいておるので、それが逆に足を引っ張る部分があるので、そこのところは何とも言いにくいところでございますけれども、累積赤字が90何億円もある中ですと、やはり監査の立場としては、将来的に病院がどういうような形態になるかという職員の不安定要素とか、そういうものはあるにしても、現場としては日々経営努力はやっていただく必要があるのかなというふうに、そのように理解しております。

○北川委員 済みません、答えにくいお話を聞かせていただいたと思います。あとは委員会のほうで議論をさせていただきます。ありがとうございます。

○舘委員長 他にございませんか。

○津田委員 こころの医療センターなんですけれども、先ほど岡野委員が、措置入院後の対応をきちっとしていただけているということで安心はしたんですけども、マネジメントシートの6、7ページの上のほうの訪問看護件数なんですけれども、目標値に至っていないということなんですが、この理由は、訪問看護のニーズがあっても対応できないのか、あるいはそこまでのニーズがないのか、ニーズがあっても職員のスタッフ不足とかという、そこのところをちょっと教えていただきたいんですけれども。

○森川院長 御質問ありがとうございます。
 訪問看護の件数の件でございますけれども、基本的にやはり人数の問題だと思います。ニーズはあると思います。ただ病院を中心に、例えば30分車で行くという範囲の方々というのは十分に対応していますから、そこから先、ニーズがあれば時間がかかってくるので、件数としては増えにくくなる。だけれども、行って帰ってくる時間のことを考えると、やはり人がいないと、多分、数としては今の状況は限界にちょっとなっているのかなというふうに考えております。
 ただ、何もしないのかというわけにはいきませんので、複数訪問ということによって訪問看護の質を上げる、例えば看護師だけではなく作業療法士が行くことによって、例えば高齢者の方であれば、自宅がバリアフリーになっているかどうか、そういったアドバイス、あるいは精神保健福祉士と行けば、使える制度をまだ知らないと、そういうところを全部伝えて、円滑に生活が地域でできるようにしていくということをやっていくことも考えております。

○津田委員 わかりました。ニーズがあるんだけれども、なかなかスタッフ不足で対応できないという現実が多々あるということですね。
 私も看護師だけが訪問する必要が、精神、心の問題なので、ほかの職種の方が対応していくという工夫をしてもいいのかなというふうに思いますので、よろしくお願いします。
 以上です。

○舘委員長 ほかにございませんか。

○今井委員 本当にこころの医療センター、一志病院、それぞれの役割と責任を果たしていただいておりましてありがとうございます。その中で、これは病院事業庁になるのかどちらになるのかなんですけれども、今、代表監査委員のほうからも意見がありましたけど、医師の充足率が平成26年実績から27年実績値、85.3%に上がったとはいうもののまだ充足しておりませんよということで、この内訳をちょっと、どの病院がどれぐらい充足していないのかということと、それによる現在、弊害がどういったところにあるのか、緊急度も含めて。当然医師を1人確保することによって経営にいろいろな影響を与えると思いますので、その辺もわかる範囲で結構ですので、今言いましたように最低限内訳と今起こっとる弊害と、そして緊急度というのを教えていただきたいと思います。看護師はもうほぼ充足していますので、医師のほうでお願いします。

○加藤庁長 ここに挙げます医師の分母になる部分は、訓定数というものを使っていますので、少し多目になった数字がもともと分母にはなっているという上でなんですけれども、一志病院については、寄附講座の絡みもありますので医師が足りないという現状にはないというふうに認識しています。
 こころの医療センターについては、今年度も1名やめられた医師とかみえますし、そういう意味でいうと現場ではいろいろな工夫をしながら回していただいているということだと思います。医師として来ていただけるものなら、関係機関や大学等も行っているんですけれども、なかなか即座に来ていただけるというものではないものですから、こころの医療センターについては、できればもう1名、2名とか来ていただければそれにこしたことはないなと思っております。今は院内で、そこは院長にお聞きになってもらったほうがいいかもわかりませんけど、ちょっとやりくりをしていただいていると。
 看護師については、月ごとで若干山があるといいますか、一応この10月でしたか、2名の採用も決まっています。そういう意味では看護師は今は100%います。
 以上でございます。

○森川院長 御質問ありがとうございます。弊害の件ですけれども、こういった公の場で申し上げるのはあれですけれども、弊害がないとは言えないと思います。実際、私も院長で管理職ですけれども、皆とほぼ同等の一戦力として、医師として働かなければならない状況であるというのは事実ですので、医師はやはり多ければ多いほうが、それぞれの負担はやっぱり減ってくるというふうには考えております。
 努力の面につきましては、やはり教育水準を上げたりとかホームページを充実させるとか、そういったことにつきましては、病院事業庁とも相談しながらさせていただいているところでございます。

○舘委員長 他にございませんか。

○濱井委員 ちょっとお伺いいたします。
 未収金の回収と発生防止についてでありますけども、これ毎回出ておりますけれども、具体的な内容は、いまいちわからない部分がありますけども、各病院でなされておるわけですが、これは「予算決算常任委員会 決算審査意見に対する考え方について」のところの5ページに出ておりますけども、いわゆる本庁と病院の職員が役割分担を行っているということで、地域連携室等というふうに出ておるんですけども、病棟、会計、それから地域連携室等、この地域連携室の役割といいますか、それはどういうふうになっておるかということと、それから当然それは、債権管理簿に計上されるまでにある程度期間があると思うんですけども、外来あるいは入院患者さんがお支払いの段階で窓口に来られたときに、今現金を持っていないとかというような場合があると思います。外来の場合は少額でありましょうが、当然ながら未納が残るわけです。それを窓口で預かった形で簿外の、当然ながら連絡がいくと思うんです。連絡がいってもなかなかお支払いがされない場合は督促等になると思うんですけども、この場合、最終的には弁護士なり、あるいはそういった法的なところへお話をして取り立てをしていただくわけになるわけですけれども、それまでに病院の職員なりあるいは地域連携室の方たちが自宅に赴いてお支払いのお願いを公平公正の観点からされるようなことをされておるのかどうか、そこまでしておられないのか、そういった現状をちょっとお聞かせいただければなと、こんなふうに思います。

○堀内経営支援・危機管理監 まず、病院内での連携ということでございますけども、基本的には会計を行う医事会計部門、それと実際に患者さんがみえる病棟等の連携ということで、地域連携室自体は直接会計上はかかわりはないんですけども、ただその患者さんの状況がどういう状況であるのかというのが、会計部門と直接患者さんに接する部門で情報のやり取りがないと、いざ会計をする段階において、実はこういう患者さんだったので支払いが困難だというようなことがわからないような状況があると、即そういう形で未収金になってきますので、そういう連携をしていく必要があるということでございます。
 それと、全体の回収の流れとしまして、基本的に未収金が発生したら、まずは病院内である程度期間を区切って督促、それから連帯保証人がある場合については連帯保証人への督促も含めてやっていく形になります。それで電話あるいは場合によっては面談等によってそういうものを続けていくわけですけども、今現在、基本的に発生から1年を経過した段階でお支払いをいただけないような場合については法的措置、裁判所へ支払い督促の申し立てということで、その段階で病院から病院事業庁、本庁へ債権をいただいて、法的措置に出せるものについては出していくと。さらに、それをやってもなかなかお支払いいただけないというような債権につきましては、おおむね法的措置をやってから1年経過後に、現在、病院事業庁で弁護士委託、回収の委託を行っておりますので、そちらも使ってやっていくというような流れにしてございます。
 ただ、今その段階を追った形でやっておりますけれども、なかなか現実は思うように回収が進んでいない部分もございますので、今後はその流れについても、再度、どういう形が一番効果があるのかということも含めて見直しをしていきたいというふうに考えてございます。

○濱井委員 ありがとうございました。これは弁護士とか裁判所へ行くまでに、いかに公正公平な観点から徴収できるかということが一番大事やと思うんです。そのために病院職員等が時間的な制約もあるんかもわからんですけども、時折自宅へ出向かれて取り立てにいくというようなことも検討すべきではないか、されていないんじゃないかなと思いますので、もしそうであれば検討されるべきかなと私は思うんです。
 それともう1点……

○舘委員長 簡潔にお願いします。

○濱井委員 もう1点、窓口がありますけども、公費負担の場合は、高額療養費制度ですね、そういったものはきちっとしたものがあると思うんですけども、全般的な支払い金の窓口的なものはいかがなんでしょうか。もしつくっていなければ、そういったことも御検討いただければなというふうに思いますけども。

○加藤庁長 1点目の直接回収すべき、職員がというようなお話がありましたが、私どもかつてはそういったこともやっていたということは聞いておりまして、改めて今年度もそういったことも再度検討したらどうかという話をしておりましたけれども、体制的な問題も含め、それから税金とは違いますので、直接行ってというのが、無理な取り立てをしておるというような雰囲気というか、そういう話になっても一方ではまずいというようなところもあって、その辺の兼ね合いも含めて、こういった未収金が出る部分については、入院患者でみえる方とかもありますし、可能な部分はそういったところも職員が直接というところも、本庁も応援してやったらどうかという話もしていますが、ちょっとそういった意味で少し議論の段階で、動き出していないというようなことでございます。

○濱井委員 ありがとうございました。

○舘委員長 質疑もたくさんあろうかと思いますけども、分科会での詳細な審議がございます。先ほど挙手いただきました奥野委員から……

○奥野委員 もういいわ。

○舘委員長 よろしいですか。ありがとうございました、議事進行に御協力いただきまして。
 それでは、もうこれで病院事業庁関係の説明及びこれに対する質疑を終了いたします。
 当局には、また両院長にはお疲れさまでございました。
 ここで、執行部入れかえのため着席のまま暫時休憩といたします。

〔当局 退室〕              

(休  憩)

(2)認定第1号「平成27年度三重県水道事業決算」

   認定第2号「平成27年度三重県工業用水道事業決算」

   認定第3号「平成27年度三重県電気事業決算」

  ①当局から資料に基づき補充説明(松本企業庁長)

  ②決算審査概要説明(福井代表監査委員)

  ③質疑

○舘委員長 それでは、質疑に入ります。
 なお、質疑につきましては、ただいま説明がございました決算認定に関する審査にかかわるものとさせていただきますので、よろしく御理解いただきたいと思います。
 それでは、御質疑のある方は挙手いただいて御発言ください。

○奥野委員 水道事業も工業用水道事業も随分利益が上がっているんですけれども、また来年度に一般会計のほうで金足らん言うとるで、お金を貸してくれというようなことはないんでしょうね、企業庁長。

○松本庁長 55億円の貸し付けの話ですけれども、先ほど代表監査委員からも少し説明があったように、いろいろと耐震化、特に主要施設について今回の耐震詳細診断を昨年度から今年度にかけてやっていると、それで水道施設等について主要な……

○奥野委員 簡単でいい、簡単で。

○松本庁長 耐震化あるいは老朽劣化対策等で、資金需要が来年、再来年から発生してきますので、とてもそういう余裕はないと現在認識しております。

○奥野委員 いつ災害が起こるかわからないし、いつ55億円も返してくれるかもわからないし、だからできるだけやっぱり水道事業、企業会計のほうは貸してくれ言うたときに貸してくれないと困りますから、ある程度の資金というのを蓄えておく必要があるので、今回は貸してくれ言うても貸さないように努力をしてください。
 以上です。

○舘委員長 他にいかがですか。

○西場委員 発電所の売却代金100億円はどこに入っとるのか。

○加藤総括監 決算関係提出資料12ページの(3)資本的収支のページでございますけれども、この表の中の上の資本的収入の欄の固定資産売却代金、平成27年度73億6400万円が今回の売却代金になります。

○西場委員 売却代金73億円は、それはどこへ収納されているんですか。

○松本庁長 ちょっと説明不足で申しわけございません。
 平成27年度に売却した水力発電所ですけれども、22ページの比較貸借対照表(電気事業会計)の2の流動資産で(1)の現金預金というのがあるかと思うんですが、26年度は51億8000万円ぐらいですが、27年度は109億9400万円で、差し引き58億1200万円増えているということでございます。
 ですので、水力発電は、売却前は1の固定資産の有形固定資産の中に経理されておったのが、売却されて現金に振りかわったということでございますので、2の流動資産の現金預金のほうに入っているというふうに御理解いただければと思います。

○西場委員 内部留保金ということをよく聞きますが、これがそれだと理解していいんですか。

○松本庁長 内部留保金は、売却代金ストレートではございませんでして、基本的に先ほどの貸借対照表でいきますと、流動資産から流動負債を引くとか、もう少し厳密にいうと流動資産から貯蔵品を引いて、また流動負債を引いて、1年以内に返済期限が到来する企業債をプラスするという単純な計算式で求められるものでございます。
 ざくっと言うと、流動資産から流動負債を引くということなんですが、平成27年度末でいきますと、ちょっとこれも紛らわしい数字になるんですけれども、電気事業会計の内部留保金は105億6541万円余りということになります。

○西場委員 償還金の返還とか差し引きは、今、結局売却代金の全体はどんだけ現金預金として持っておるわけですか。そのまま売却代金として残っておるわけですか。

○松本庁長 今まで10の水力発電所を売却しまして、売却代金は御案内のとおり105億円でございます。そこから、例えば企業債の償還金ですとか国庫補助金の返還金等々、譲渡に伴う必要な経費は、この105億の中から支払わせていただいています。

○西場委員 だから、そして結果どんだけ残っているんですか。

○松本庁長 まだ今年度に高濃度PCB含有機器の処分とか大和谷発電所取水口の周辺整備等の事業があるので、必ずしも確定しておりませんが、おおむね半分程度は残っておるのかなと思っております。

○西場委員 後でその半分になった、その50億円がどのように使われたか明細を、資料をいただきたいと思います。
 確認しておきたいんですが、県に貸した電気事業の10億か15億円は、この売却代金は使われていないかどうか、それだけ確認しておきたい。

○松本庁長 まず、明細の件について、また資料を調製して説明させていただきたいと思います。
 それと、今回電気事業から15億円を貸し付ける予定をしておりますが、基本的に水力発電所の売却代金及びそれに要する必要な経費、私ども譲渡差額というふうな言い方をしていますが、それには一切、手をつけていないということでございます。

○西場委員 はい、了解。

 

○舘委員長 他にいかがでございますか。

          〔「なし」の声あり〕

○舘委員長 なければ、これで企業庁関係の説明及びこれに対する質疑を終了いたします。


〔閉会の宣言〕

 
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員長  舘 直人

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