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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成28年度 委員会会議録 > 平成28年10月11日 教育警察常任委員会 予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録

平成28年10月11日 教育警察常任委員会 予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録

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教育警察常任委員会

予算決算常任委員会教育警察分科会

会 議 録

(開 会 中)


開催年月日     平成28年10月11日(火) 自 午前10時0分~至 午後3時44分

会  議  室     502委員会室

出 席 委 員     8名

             委 員 長       村林   聡

             副委員長        芳野 正英

             委    員       山内 道明

             委    員       稲森 稔尚

             委    員       田中 智也

             委    員       藤根 正典

             委    員       青木 謙順

             委    員       水谷   隆

欠 席 委 員     なし

出席説明員

             教 育 長                           山口 千代己

             副教育長                           木平 芳定

             次長兼総括市町教育支援・人事監(教職員担当)  浅井 雅之

             次長(学校教育担当)                   山口  顕

             次長(育成支援・社会教育担当)            中嶋  中

             次長(研修担当)                      中田 雅喜

             教育総務課長                        長﨑 敬之

             教育政策課長                        宮路 正弘

             教育財務課長                        中西 秀行

             学校経理・施設課長                    釜須 義宏

             教職員課長                          小見山 幸弘

             福利・給与課長                       上野 公民

             高校教育課長                        長谷川 敦子

             小中学校教育課長                     花岡 みどり

             学力向上推進プロジェクトチーム担当課長      山田 正廣

             特別支援教育課長                      森井 博之       

             生徒指導課長                         芝﨑 俊也

             人権教育課長                         赤塚 久生

             保健体育課長                        野垣内 靖

             全国高校総体推進課長                  三宅 恒之

             参事兼社会教育・文化財保護課長             辻  善典

             研修企画・支援課長                     上村 由美

             研修推進課長                         大川 暢彦

             学校防災推進監                       三谷 真理子

             特別支援学校整備推進監                 山口  香

             子ども安全対策監                      山口  勉

             人権教育監                          宇仁田 元

                                                 その他関係職員

委員会書記      議  事  課  主査          黒川 恭子

             企画法務課  課長補佐兼班長   中西 正弥

傍 聴 議 員     1名

                       岡野 恵美

県 政 記 者     5名

傍  聴  者     5名

議題及び協議事項

Ⅰ 分科会(教育委員会関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について

Ⅱ 常任委員会(教育委員会関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第125号「工事請負契約の変更について(特別支援学校東紀州くろしお学園(本校)統合整備校舎棟ほか建築工事)」

  (2)議案第127号「財産の取得について」

 2 請願の審査

  (1)請願第24号「義務教育費国庫負担制度の存続と更なる充実を求めることについて」

  (2)請願第25号「教職員定数改善計画の策定・実施と教育予算拡充を求めることについて」

  (3)請願第26号「子どもの貧困対策の推進と就学・修学支援に関わる制度の拡充を求めることについて

  (4)請願第27号「防災対策の充実を求めることについて」

  (5)請願第28号「2017年度に向けて30人学級とゆきとどいた教育を求めることについて」

 3 所管事項の調査

  (1)「『平成28年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について(関係分)        

  (2)次期県立高等学校活性化計画(仮称)骨子案について

  (3)第10回国際地学オリンピック日本大会について

  (4)学力向上の取組について

  (5)安心して学べる環境づくりの推進について

  (6)三重県人権教育基本方針改定案(中間案)について

  (7)平成30年度全国高等学校総合体育大会の準備状況について

  (8)指定管理者が行う公の施設の管理状況報告について

  (9)審議会等の審議状況について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

Ⅰ 分科会(教育委員会関係

 1 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について

    ①当局から資料に基づき説明(木平副教育長)

    ②質問      なし

 2 委員間討議

  (1)執行部に処理経過の報告を求める事項  なし

Ⅱ 常任委員会(教育委員関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第125号「工事請負契約の変更について(特別支援学校東紀州くろしお学園(本校)統合整
     備校舎等ほか建築工事)」

  (2)議案第127号「財産の取得について」

    ①当局から資料に基づき補充説明(山口教育長)

    ②質疑      なし

    ③委員間討議  なし

    ④討論      なし

    ⑤採決      議案第125号   挙手(全員)   可決

                 議案第127号   挙手(全員)   可決

 2 請願の審査

  (1)請願第24号「義務教育費国庫負担制度の存続と更なる充実を求めることについて」

    ①当局意見陳述(山口教育長)

    ②質問      なし

    ③委員間討議  なし

      ④討論      なし

    ⑤採決      請願第24号   挙手(多数)   採択

    ⑥請願第24号「義務教育費国庫負担制度の存続と更なる充実を求めることについて」に係る意見書案について

    ア 意見書案の取り扱い及び審査について

○村林委員長 ただいま採択とすべきものと決しました請願第24号に係る意見書案についての取り扱いはいかがいいたしましょうか。

          〔「正副一任」の声あり〕

○村林委員長 では、正副一任の声をいただきましたので、正副委員長から意見書の素案をお示ししたいと存じます。
          〔書記配布・朗読〕

○村林委員長 この意見書案につきましては、委員会提出の議案として委員長名をもって提出いたしたいと存じますので、御検討願います。
 御意見があれば、お願いします。

          〔「なし」の声あり〕

     イ 採決

      「義務教育費国庫負担制度の存続と更なる充実を求める意見書案」を会議規則第11条第2項により委員
               長名をもって提出することについて

          挙手(多数)     可決

 (2)請願第25号「教職員定数改善計画の策定・実施と教育予算拡充を求めることについて」

   ①当局意見陳述(山口教育長)

   ②質問      なし

   ③委員間討議  なし

   ④討論      なし

   ⑤採決      請願第25号   挙手(多数)   採択

   ⑥請願第25号「教職員定数改善計画の策定・実施と教育予算拡充を求めることについて」に係る意見書案につ 
     いて

     ア 意見書案の取り扱い及び審査について

○村林委員長 ただいま採択とすべきものと決しました請願第25号に係る意見書案についての取り扱いはいかがいいたしましょうか。

          〔「正副一任」の声あり〕

○村林委員長 では、正副一任の声がありましたので、正副委員長から意見書の素案をお示ししたいと存じます。

          (書記配布・朗読)

○村林委員長 この意見書案につきましては、委員会提出の議案として委員長名をもって提出いたしたいと存じますので、御検討願います。
 御意見があれば、お願いします。

         〔「なし」の声あり〕

     イ 採決

      「子どもたちの豊かな学びを保障するための教職員定数改善計画の策定・実施と教育予算拡充を求める
               意見書案」を会議規則第11条第2項により委員長名をもって提出することについて

           挙手(多数)     可決

 (3)請願第26号「子どもの貧困対策の推進と就学・修学支援に関わる制度の拡充を求めることについて」

   ①当局意見陳述(山口教育長)

   ②質問      なし

   ③委員間討議  なし

   ④討論      なし

   ⑤採決      請願第26号   挙手(全員)   採択

   ⑥請願第26号「子どもの貧困対策の推進と就学・修学支援に関わる制度の拡充を求めることについて」に係る
           意見書案について

     ア 意見書案の取り扱い及び審査について

○村林委員長 ただいま採択とすべきものと決しました請願第26号に係る意見書案についての取り扱いはいかがいいたしましょうか。

          〔「正副一任」の声あり〕

○村林委員長 では、正副一任の声をいただきましたので、正副委員長より意見書の素案をお示しいたしたいと存じます。

          (書記配布・朗読)

○村林委員長 この意見書案につきましては、委員会提出の議案として委員長名をもって提出いたしたいと存じますので、御検討を願います。
 御意見があれば、お願いします。

○稲森委員 内容は子どもの貧困対策の推進と就学・修学支援というふわっとした内容ではあるかと思うんですけども、提出先にいろいろ書いてあるんですけども、ここに三重県知事を加えることは御検討いただけないかどうか。

○村林委員長 たしかこの委員会で採択した段階で、当然三重県としては採択しておるわけですから、知事にはもう当然知るところになっておると思うわけなんですけど、事務局その辺の整理は。

          (書記発言)

○稲森委員 国への意見書提出ということで、県から経過措置の報告はあるんですか。県に対する請願の採択のときしかないんじゃないですか。
 それから、地方自治法第99条の意見書というのは、行政機関であればどこに対しても送付することはできると思うんですけど。

○村林委員長 ちなみにこの後、この請願第26号に関しては執行部に経過措置を求めるんです。去年にも同じ趣旨のものが出ておるんですけど、求められていて、それと差しかえるという手続も今からしますので、県に対してはそのように経過措置を求めています。
 それ以上の御答弁をどなたからか必要ですか。

○稲森委員 いや、別に。

○村林委員長 よろしいか。じゃ、それで皆さんもよろしいですね。

          〔「はい」の声あり〕

○村林委員長 ほかに御意見はありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

     イ 採決

      「子どもの貧困対策の推進と就学及び修学支援に関する制度の拡充を求める意見書案」を会議規則第11
               条第2項により委員長名をもって提出することについて

           挙手(全員)     可決

○村林委員長 ただいま採択した請願第26号は、執行部に係るものもありますので、この請願第26号を執行機関に送付し、その処理の経過と結果の報告を請求いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

          〔「異議なし」の声あり〕

○村林委員長 では、御異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 なお、この請願第26号の趣旨は、平成27年9月定例月会議において採択された請願第13号「子どもの貧困対策の推進と就学・修学支援に関わる制度の拡充を求めることについて」と趣旨が同一であると認められるため、同様の処理の経過と結果の報告を求めることとなります。
 今後は先ほど採択しました請願第26号の処理の経過と結果の報告を請求することにより、平成27年の請願第13号に関する処理の経過と結果の報告は不要といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。

          〔「異議なし」の声あり〕

○村林委員長 では、御異議なしと認め、そのように決定しました。

    (4)請願第27号「防災対策の充実を求めることについて」

   ①当局意見陳述(山口教育長)

   ②質問      なし

   ③委員間討議 なし

   ④討論      なし

   ⑤採決      請願第27号   挙手(全員)   採択

   ⑥請願第27号「防災対策の充実を求めることについて」に係る意見書案について

     ア 意見書案の取り扱い及び審査について

○村林委員長 ただいま採択とすべきものと決しました請願第27号に係る意見書案についての取り扱いはいかがいいたしましょうか。

          〔「正副一任」の声あり〕

○村林委員長 では、正副一任のお声をいただきましたので、正副委員長から意見書の素案をお示しいたしたいと存じます。

          (書記配布・朗読)

○村林委員長 この意見書案につきましては、委員会提出の議案として委員長名をもって提出いたしたいと存じますので、御検討を願います。
 御意見があれば、お願いします。

          〔「なし」の声あり〕

○村林委員長 よろしいですか。
 ないようですので、それでは採決に入ります。

     イ 採決

      「学校における防災対策の充実を求める意見書案」を会議規則第11条第2項により委員長名をもって提出
      することについて

           挙手(全員)     可決

  (5)請願第28号「2017年度に向けて30人学級とゆきとどいた教育を求めることについて」

    ①当局意見陳述(山口教育長)

    ②質問      なし

    ③委員間討議  なし

    ④討論

○村林委員長 では、改めて討論として、本請願に対する賛否の意向表明があればお願いします。討論です。

○稲森委員 この請願に対しては、賛成をしたい、採択すべきだというふうに考えています。
 みえ30人学級ということで努力していただいているんですけれども、みえ30人学級というネーミングを打ち出して前向きなことをやっていただいているんですけども、その25人という下限があるために、実際はその制度が使えていないという例が多くあるかと思いますので、例えばこの25人という下限をもう少し緩やかにしていくとか、できるところからやはりきめ細かな少人数学級の実現ということをやっていただきたい。国への定数改善計画への要望もあわせて先ほども採択しているところですので、このことも県に対してお願いをしたいと思います。
 また、教科の指導だけではなく、部活動ですとか生徒指導とか教員の多忙化も問題になっていますので、できるところから努力をしてほしいなと思います。25人を24人にするとかそんなことはできないものなんですか。
 終わります。

○村林委員長 ほかに討論はございませんか。よろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

○村林委員長 では、討論なしと認め、討論を終結します。

    ⑤採決      請願第28号   挙手(少数)   不採択
 

 3 所管事項の調査

 (1)「『平成28年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について(関係分)

 (2)次期県立高等学校活性化計画(仮称)骨子案について

   ①当局から資料に基づき説明(木平副教育長)

   ②質問

○村林委員長 それでは、御意見等がありましたらお願いをします。

○青木委員 最初の成果レポートで、前の部分、山内委員や私のほうで防災の部分に触れていると思うんですけども、その回答については2つ目ですけども、理念としては、育成する、防災教育に取り組むと。それから実際、東日本のほうへ勉強に行っているというようなことで、あと今後について地域の防災組織等との連携については云々と書いてあって、この回答としてはこれでいいと思うんですけども、実際、今年度も半年以上たっているんですけども、県立高校でこういった動き、地域と防災訓練を一緒にやったとか、学校が呼びかけて、地域を大事にするような取組をしたとか、そういった実態があれば教えてほしいと思いますし、ひいては先ほども県立高等学校活性化計画の9ページにも、地域に根ざした防災教育の推進と、こういうふうなものを打ち出してみえるわけでございますので、その辺の実態はどうなのか確認をしたいと思います。

○三谷推進監 半年でいろいろ学校でどういった取組があったかということですけれども、一番大きなのは、西朝明中学校が地域防災訓練というのでいろんな、そうですね、学校全体では。

○青木委員 県立高校で。小・中学校は当然やってみえると思うんですけども。

○三谷推進監 県立高校では、10月、今後なんですけれども、白子高校で文化祭において地震体験をするような訓練を行いますし、それから津東高校におきましては、避難訓練をやったんですけれど、そのときに津東高校の生徒が学校防災ボランティア事業のほうに参加してくれましたので、その子がそのボランティアの成果発表も兼ねて避難訓練を一緒にやるなどの取組を行いました。

○木平副教育長 地域との連携という面につきまして、幾つかの学校で、そういう取組を当然しておるわけですけれども、特に南伊勢高等学校でありますとか、木本高等学校でありますとか、今年度だけじゃなくて以前からです。まさにそういうふうな地域でございますので、地域の人とのかかわりの中で、学校だけの防災訓練じゃなくて、地域の方に入っていただいた防災訓練というのを重視して、具体的な取組を進めさせていただいているところでございます。

○青木委員 実態はよくわかりました。
 社会の一員としてとか、地域の連携等を大事にしてみえるというか、していくということが大事という確認をいろんなところでされているわけでございますけれど、どうしても県立高校は広域であるがゆえに、小・中学校と違った、例えばその土地に通学していて、地域とか関係ないと思いがちな状況もあるし、ふだんから学校教育に対して何らかの形でこの立地した地域が協力していただいたりとか、温かい目で見ていただいたりとか、そういうところは実態にあると思います。残念ながら広域がゆえに見えにくい部分があると思うんですけども、地域と合同防災訓練等を実施することによりまして、やっぱり例えば通学時の挨拶をしたりとか、それから顔の見える関係になるということは高校生の自覚にもつながってくるし、本当の真の防災教育の目的も達成していくのではないかなと、こんなことも広く考えるところでございます。ぜひとも、今、数校の例を出していただきましたけれども、広い意味でこれからもどういうふうにすれば実際に実施できるのかということも含めて方法論を考えていただければと、また、呼びかけもしていただきたいと思っております。
 何か教育長、コメントがあれば。

○山口教育長 おっしゃるとおりです。高校は広域ではございますけど、立地しておる地域とともにある学校づくりということで、進学校であっても周辺校であってもですね、いろんなやり方があろうかと思いますので、まずはその市町の行政機関、消防署とか様々な機関、そして自治会だとか、そういうところと連携しながらやるようにということで、先ほど副教育長が申し上げましたように、高校生が支援者となれるように、そういうような取組をぜひ広げていきたいなと思っておりますので、委員の言われることをこれからも今後、校長会等で反映させていきたいなと思っております。
 以上です。

○青木委員 じゃ、また後で。
 委員長、ありがとうございました。

○村林委員長 ほかにございませんか。

○田中委員 説明ありがとうございます。
 ちょっと大きな視点から聞かせていただきたいのですが、勉強不足なところもあるので申しわけありません。
 県立高等学校活性化計画(仮称)骨子案1ページのところで、策定の趣旨ということで、人口減少社会の進行であるとかグローバル化、情報化の進展とか産業構造や雇用環境の変化とか、社会の変化を捉まえていただいて、そんな中で本県として今後5年間、県立高校を活性化していくためにどうしていくかということがこの中にしたためられているんだと思うのですが、骨子ですので、まだ具体的なものがなかなか見えにくいというのはわかるんですが。
4ページ以降の記載で、新しい「学び」への変革から始まってずっとこうある。ただ、今、御説明を聞いていても、もう一度目を通していても、何かこう、新しいこれからの5年間、三重県の県立高校はこうなっていくんだというものが、ごめんなさい、余り読み取れないというか、感じ取れやんだんです。そこで、目玉というか、こんなふうにやるんですわというのを、もしよろしければ簡潔に、もう一度御説明いただければと思うんですが。

○木平副教育長 済みません、ちょっと説明が十分でなくて。

○田中委員 そんなことないです。

○木平副教育長 いろいろこれまでも高校の活性化というのに取り組んできたわけですけれども、以前にも一定の少子化という中で活性化に努力してきた中で、現状といたしまして、先ほどとも少し重なって申しわけないですけれども、グローバル化とか、あるいは地域を大事にするというのが、この前のサミットであったり、それから三重の高校生サミットというのも開催させていただいております。また、地学オリンピックであったり、世界と同時に自分の足元とか文化を知るとか、そのときにコミュニケーションしたりディスカッションしたりする力そのものがやっぱり必要であったり、そのときには自らのこととか歴史とか文化を知るということが大事であったり、そういう実践する場が必要であるということで、どの学校に特定してというよりは、いろんな学校の生徒が切磋琢磨というか、そういう機会をしっかりつくっていきたいことであるとか、それから学び方そのものも国全体としても変わっていくという大きな部分がございます。
 学習指導要領が変わってくるということで、何をどう学んだかというのを大事にしていく、そのために授業の改善も必要ということとか、それから多様な生徒への対応ということで、これまでも対応してきておりますけれども、いろいろニーズが多様化してくるということで、全ての環境を整えるのは大変ですけれども、そういったことにもしっかりできる範囲で対応したいということで、それらをトータルしてやっぱり支えるのは学校なり授業力ですので、そういうことをしっかり見据えた上で、学校マネジメントであったり教員の授業力の実践につなげていきたいということと、それから最後にもう一点は、全ての学校において、子どもたちの望まれる学びがしっかり実践されるような、地域にも支えていただきながら、行政も支えていただきながら、一方で高校もその地域なりいろんなところに貢献できるという関係を大切にしながら、活性化ということに軸足を置きながら、済みません、抽象的ですけども取り組んでいきたいというふうに考えています。

○田中委員 ありがとうございます。
 今、お答えいただいたような、その変化に対して県立高等学校として対応していくために、あれもやらなあかん、これもやらなあかんとやっぱり総花的にはなっていくと。それは悪い意味ではなくて、やらなきゃいけないことがたくさんあると思うので、非常に大変な中でこの骨子案を考えていただいたんだと思うんです。
 私が何でこんな大きなことを聞くかというと、三重県は人口の社会減もやっぱり大きいですよね。この間から秋で祭りが多いんですけど、その地域独特の祭り、昔から続いている祭り、そこに参加したいから、それが見たいから、遠く離れた県境の会社にお勤めの方でも地元に住むんやと頑張って通勤してみえたりとかいうケースとか、そこに人が集うことで、きずなが深まる、地域としての連携がより促されるみたいな瞬間を多く見たものですから、やはり文化をある程度所管する、地域文化を環境生活部でやっていただくところもありますけれども、文化財とかそういうところを所管していただく県教育委員会としては、そういうところにも目を向けていただいたり、県立高校との連携だとか、そういうこともやっぱり大事なんやろなというふうに思いますし、学校の同窓生のつながりとか、そういうものも醸成されるようなものというのがやっぱり必要なのと違うかな。各論に入っていって、その各論をもっと具体的に見ていくときに、やっぱり本筋として流れているものはこうなんだなということが読み取れるような、そんな活性化のプランにしていただけたらありがたいなと読んでいてちょっと思ったものですから、言わせていただきました。
 一方で、学校規模のところは当然具体的にはなってくるんだと思うんですけれども、最終ページ、11ページのところで質問なんですけれども、11ページの3つ目の丸の片仮名のウのところの設置形態の変更などということも考えていくということですけれども、具体的には設置形態の変更というのはどういう場合がありますか。

○宮路課長 本県でまだ具体に検討しておるわけではないですけれども、他県を見ますと、例えば道立の高校を町立に移管したとか、広島県の場合ですと、こういうルールの中に一定町や市に移管するという制度を設けている県の例もあります。そういうものを参考にしながら、検討していきたいということです。

○田中委員 ありがとうございます。
 もちろんある程度の集団でないと、社会性だとか集団の中での規範だとか、そういうものは身につかないということもわかるんですけど、小さい規模は小さい規模でのメリットというのもあるので。
 先般、当常任委員会で長崎県の大崎高校の調査をさせていただいたところ、非常に小規模ですけれども、国公立大学へ進路実績があったりだとか、ああいうのを見させていただくと、小さいことがやっぱりだめではないんだなというのは改めて思いましたので、その辺のところはこの地域の状況、学校、学科の特色、生徒の通学の実態などを勘案していただくときに、その学校として1学年2学級になったとしても、この高校はしようがなく残したということではなく、やっぱり前向きにそういう形で残していただくような、そんな検討をしていただきたいというふうに思っています。これは要望です。意見として述べさせていただきます。

○村林委員長 ほかには。

○藤根委員 高等学校活性化計画の骨子案の部分なんですが、先ほど田中委員からもありましたけども、11ページの高等学校の規模と配置という部分においては、今、動いている計画の部分とはかなり書きぶりが違うようなといいますのは、各地域別の活性化の計画、規模配置のあり方というのをかなり具体的なところまで入れて書いていただいてありました。今回骨子案という部分もあるのかもわかりませんが、読ませていただいて、地域とのかかわりといった文言でありますとか、産業界や社会というような言葉がやはり高校教育とかなりこれからつなげていかなければならない。今までも関係性を十分持ちながらやってきていただいたと思うんですが、高校活性化に向けてはさらにそういった意味合いを持っていかなければならないのかなというような雰囲気で読ませていただきました。
 そういう思いで最後の11ページにもつながっていくのかなというふうに思うんですが、その辺の、この11ページのところのまとめ方についての地域とか、それから社会、産業といったあたりのことも踏まえながら、もう少し御説明をいただけないかなと思うんですが、いかがでしょうか。

○木平副教育長 少し説明が重なる部分があるかもわかりませんけれども、今、御指摘いただきましたように、いろんな高等学校がございますけれども、今までもそれでいろんな議論も地域も含めていただいてきましたけれども、県全体として国全体として人口減少で児童・生徒も減る。あるいはいろんな状況の中で地域産業の状況も変わってくる。今、おっしゃられました文化とかも継続されたり変わったりする部分があるという中で、高校が、その高校だけで地域で存続しているということではないということです。やっぱりこういう時代ですので、改めて我々も学校のほうも認識する必要があると思いますし、一方で地域のほうも、やっぱり高校とともに、高校にこういうことをできると言うと申しわけない言い方ですけれども、していただける部分を、よりそういうところを学校、地域、あるいはその地域の行政も含めて、しっかりこう意見を出し合って、あるいは思いを一つにしてそれぞれの学校、その地域、このような状況の中で、一番はそこに通う、あるいは志願する生徒の思いを、どういうふうに限られたいろんな環境の中で実現していけるかという思いで、この11ページの骨子案を書かせていただいたつもりなんですけれども、引き続き、そういった観点で種々検討もしていきたいと思いますし、教育改革推進会議の審議会等でも、多様な意見をいただいていますので、そこでのさらに議論もしていただきたいなというふうに思っております。

○藤根委員 ありがとうございました。
 今の動いている実施計画の中では、この小規模校の考え方については、やはり2学級は、3学級が維持できないといったことについては分校化というのが、ここにも原則分校化という言葉にはなっておりますが、それ1本やったように思うんですけれども、今回イの部分であったりウの部分であったりといったようなところで、地域の学校を、2学級であってもその取組度合いであったり、子どもたちのやる気とか学習内容によって残していこうというようなところが見受けられるんですけども、そこへ踏み込まれた意図というのを、答えられる範囲でお願いできたらと思います。

○山口教育長 当時平成14年ぐらいの活性化計画は統廃合も含んだというか、前面に出た計画であったわけですね。それで、少子化の中で一律減らしていかなければいけないということで、宮川高校だとか長島高校だとか上野農業高校、工業高校、商業高校を統合するなど、一定規模でやってきたわけですが、様々県議会から、あるいは地元の中学校、あるいは保護者の方々から、やはり小さくても残してほしいという思い、そこで後期中等教育を、高校教育を保障してほしいというような願いがあったということで、現在の活性化計画について若干それを改正したつもりでしたけども、まだ、それぞれの学校名を挙げて、ここの学校についてはこんなことをしなさいというようなことで、どちらかというと教育行政のトップダウン的なイメージが強かったのかなというふうに、私はずっとこの10年ぐらい教育行政に携わらせていただいて思ってきました。
 今回、学校名も書かずに非常に緩やかな形で、これは物足らない、焦点化されていないではないかということはあるかもわかりませんが、委員が言われましたし、これまでも県議会の議論で、それぞれの地域にとってなくてはならない学校であるということも一つ大事なことですけども、私はやっぱり子どもたちが胸を張って行ける学校であってほしいということが一番なんです。
 当時、平成13年、14年だと、進学校、大規模校へ行かなければ、何か俺らはできが悪いというようなイメージがあったんですね。それで、世間も学校間格差というのを随分言っていたと思うんです。あの学校へ行けやん子はできが悪いんやとか。それで、我々この10年間の間に何をしてきたかというと、職業高校であっても胸を張って、それこそ俺たちはこの地域産業の担い手なんだという、地域に根づくものづくりをやる、そこにプライドが出てきたんかなと。例えば、四日市工業高校であったり、四日市中央工業高校であったり、桑名工業高校であったり、あるいは松阪工業高校だったり、工業高校、あるいは家庭の学科であったり福祉の学科であっても、俺たちは専門的なことを学んできたんだということを子どもたちが言えるようになった、教育はそれを応援してきたと私は思っております。
 そういう中で、学校間格差がなくなったことが、あるいは意識がされなくなったことが、偏差値だけ、あるいは机上の学問だけで、勉強だけで、その子を判断することがなくなってきたのではないかと。社会も、三重県の県民性として、あそこの高校よく頑張っているやんかということをみんなが言えるようになってきたいい傾向かなと私は思っておりまして、そういう意味で、今回の活性化計画というのは、これまでのサイズだとか、あるいは一律に何々をしたら原則何々せいというようにまだ文言としては残っていますけども、随分やわらかく、それぞれの子どもたち、あるいは子どもたちをメーンにして地域、そして関係者がどうやってその学校、子どもたちを支えていくかというようなことに視点を当てて書かせていただいておると。
 だから、先ほど田中委員が言われましたけども、ディスカッションをする力とか、あるいは自分の郷土の文化とか歴史を語れない、あるいは英語でしゃべれないということが非常に自分たちにとっては力不足やったということを子どもたちから言われたわけです。それで、これは子どもたちの意見が大分入っておると思いまして、こういうような計画というのは多分、全国47都道府県ありますけどもそんなにないと。三重の高校生サミットだとか、あるいはジュニア・サミットの子どもたちの意見を随分取り入れたつもりでおりますので、そういう教育行政の中で偏差値偏重も随分なくなってきた、そしてそんな中で地域が関係性ができたということで、こういうようなふわっとした書き方であるかわかりませんけども、余計にみんながしっかり高校生を守っていこうやないかということができてきたのかなというふうに思わせていただいております。
 以上です。長くなりました。

○藤根委員 ありがとうございました。
   おっしゃっていただいたように、活性化計画って以前は再編という言葉がありましたから、こういう基準ではこうなるんだよというような部分があって、ああもう仕方ないなというようなところもあったのかなというふうには思います。
 聞かせていただいて、やはりごく小規模の学校でも、その地域がどれだけ学校にかかわれるかと、地域の産業をどれだけその学校で生かせるかといったようなところを踏まえる中で、新たな学校像を模索していくというか、そういったところも考えていただいているのかなというふうに思わせていただきました。
 この中に、例えば、地域や産業界は子どもたちのために学校とともに取り組むという言葉があったり、10ページにも、すべての関係者が当事者意識をもってというような言葉が入っております。これは子どもたちとかその学校の教育内容ももちろんですけども、やはりそこにどう地域や産業界がかかわっていくのかというところをすごく意識しているなというふうに思っています。その当事者意識というのがすごく地域や産業界にとっては重い言葉になるかもわかりませんが、でもやはり特に小さな規模の学校を抱える地域にとっては、今も当然そういった意識では取り組んでいただいておると思いますが、これからもさらに取り組んでいただきやすいような計画を骨子案に入れていただいておりますので、そこらあたりも踏まえてこれからさらに検討いただけたらなというふうに思っております。
 以上です。長くなりました。

○村林委員長 ほかにはいかがでしょうか。

○水谷委員 今、教育長がおっしゃったようなことで、職業高校、我々の近くの高校でも非常にそういった教育が今までと違ってよくなされています。三重県では進学率は45%、全国平均よりも少し低いと。それで就職率は32.4%と非常に高い。やっぱりこういった職業高校の今までの教育というのが非常によくなってきているのではなかろうかと。特に1年生からもう国家資格を取らせて、それでいろんなものを、我々の時代はそれもまだよう手もかけていなかったんですけども、そういうことをしっかりやっていただいているということは、高校3年になったときは相当数取っているんですよ。これが非常に地域の就職には有利になってきますので、こういったものをぜひとも今後も続けていただきたいなというふうに思います。
 それと、18歳から選挙権が与えられるようになりました。そうすると、高校3年間の、政治というか、そういったものへの教育というのは非常に重要だと思います。やっぱり中立な立場で、本当の意味での政治というものを教育していただくことを、しっかりとやっていただきたいと。少しでも変な政党のあれが入ってきますと大変なことになりますので、そこは僕はこれからの高校生に対する政治的な教育、教養を身につけるための一番大事な点だと思いますので、ぜひこれはよろしくお願いしたいというふうに思います。
 何か意見がありましたら。

○山口教育長 今年の参議院議員選挙も、18歳の投票率は全国に比べたら高かったと。それで19歳は低かったんですけれども、合わせても全国より高かったということで、選挙管理委員会も随分高校へアプローチをしていただいたように思っております。
 そんな中で、やはり政治的教養を身につけるということは大事なことで、これまで公民科という科目だけでやっておったわけですけれども、学校全体で情報共有をする、どういうような教育をやるかということをみんなが情報共有することが大切で、自分勝手な授業をやらないということが私は一番大切かなと思っております。その次に大事なのは、外の目を入れてみると。例えば、市議会だとか町議会だとかのそういうような人たち地域との関係とか、あるいは選挙制度についてはそれぞれの地元の選挙管理委員会、県の選挙管理委員会、そういうような外部のかかわりを持った展開をぜひお願いしたいなということで、くれぐれも行き過ぎた政治的教養にならないような、そういうことには注意を払っていく必要があるかなとは思っております。
 以上です。

○水谷委員 よくわかりました。ぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。ありがとうございました。
 以上です。

○村林委員長 ほかにいかがでしょうか。

○山内委員 2点あるんですけれども、1つは、先ほど青木委員のほうからもありましたように、生徒が支援者となる視点からの防災教育というところで回答を見させていただいて、大変すばらしい取組だと思いますので、しっかりと力を入れていただければというふうに思っています。
 その上で、この防災教育、防災人材という観点で、発災直後の動きと復興とはまた少し変わってくるのかなという思いがありまして、東日本大震災のときも、また今年起こった熊本地震のときも現地の方からお声を聞かせていただいたんですけども、特にこの復興していく上での大きな推進力という意味では、子どもたちの笑い声というか、声が町に響くかどうかというのは非常に大きいと。学校が早く再開、再興されるかどうかというのは、非常に大事な部分であるということをお聞かせいただきまして、そういったことに関する取組というのもお考えとかありますでしょうか。

○木平副教育長 直接的な答えは少しできないかもわからないんですけれども、それぞれの学校、あるいは生徒にとって、やっぱり発災というか震災が起こったこと、起こることだけ、あるいは起こった直後のことだけが、学ぶべきというか身につけることではないと思います。今年度の防災ノートの中にも、直後のことではありますけれども、学校が避難所になった場合はどういうふうに対応するだろうか、あるいは自分がそこで何ができるのだろうかということで、いずれ起こるだろうということじゃなくて、もし起こったら、その後、地域の一員としてどういうふうに、生徒でありますけれどもつなげていくかという観点も少し加えながら、もう少し委員から御指摘いただいた部分を、今後の防災教育の中でどういうふうに取り組んでいけるかを考えながら進めてまいりたいというふうに思います。

○三谷推進監 事例として報告させていただきますと、発災後、ちょっと復興ということも関係あるんですけれども、やっぱり学校側でも避難所の運営とかということで中学生がかかわっていってほしいという願いがあることもありまして、今年、中学生を対象に学校側で避難所運営訓練をやるということで支援をさせていただきました。地域の過疎とか高齢化が進んでいるところでございますので、災害時の要援護者に対して中学生がどういうことができるだろうかということを考えてもらうのに、避難所運営訓練というのはいい教材になるだろうということでそういう防災教育をやっておりまして、うちのほうから職員が行きまして、それの支援をさせていただきました。そういった、今年は避難所運営訓練の支援をしてほしいという要望がありまして、もちろん教員だけの訓練もさせてもらっていますし、中学生、高校生もですけれども、一緒になって避難所の訓練をするような取組もされておりますので、それが地域の役割を担っていくような、中学生、高校生として育っていけるような取組になっているのではないかというふうに考えております。

○山内委員 ありがとうございました。
 すばらしい取組を今、御紹介いただきました。
 それとあわせて、ちょっと回りくどい聞き方になってしまって恐縮だったんですけども、もう1ついただいていたのは、避難所運営等に、教職員の方が手をとられてしまって、なかなか学校の運営が再開できないという声もあって、子どもたちが学校に登校できないような状況もあったということもお聞かせいただきました。そういった避難所の運営状況にあっては、役割分担というかそういったことも明確にしていただいて、学校の再開もスピーディーにやっていただくとともに避難所運営もしっかりとやっていただくという、両方の考え方が必要なんじゃないかなという思いで質問をさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。
 それともう1点なんですけれども、こちらの県立高等学校活性化計画の7ページなんですが、④社会の一員としての自覚と責任を育む教育の推進の最後の5つ目の丸です。家庭を築くことや子育てに関する意義を考え、妊娠・出産等に関する医学的知識を正しく身につけることができるよう、ライフプラン教育を推進するということに関してなんですけども、先日、ちょっとネット情報で恐縮なんですが、熊本市のある病院で、予期せぬ妊娠に対して、病院でSOSの窓口を設置していると。それで、ここ9年間で非常に増えていると。そこの情報では10倍以上に増えているということであったんですけども、県内における高校生等には、こういった予期せぬ妊娠等のSOSというか、そういった情報とか対応状況とかいうことがあれば教えていただければというふうに思うんですけれども。

○野垣内課長 予期せぬ妊娠という率はこちらではつかんではいないんですけども、その予防のために、ライフプラン教育として、各学校のほうに医学的な知識を身につけるように講演とかをして、その予防を授業としてやっているところでございます。

○山口教育長 本県の20代以下のそれが予期せぬか計画的だったかどうかはわかりませんけども、人工妊娠中絶が多いということが、四、五年前に実は健康福祉部のほうからありました。そういう中でいかに子どもたちに正しい知識を持ってもらって妊娠・出産を行うかということについて、やはり教育関係者、教員だけじゃなしに、医師とかがこういう危険性があるよとかいうことをしっかりと教えるということで、三重県医師会と連携しながら、そういうような教育をこの一環でライフプラン教育という、一方では、出産は大事なことであるけれどもこういうことになると、自分が将来をそこまで見越して妊娠したのかということも含めて教えてもらえる、あるいは病気とか、そういうことも含めて専門的な知見で講演いただいたり、学習会をやっておるということで、ここ3年ぐらいですね、ライフプラン教育を重点項目としてやり始めたということでございます。詳しいデータ等が、予期せぬということではなしに、未成年者の人工中絶の話だと思いますので、もしデータ等が健康福祉部のほうから手に入りましたら、資料提供はさせていただきますので、よろしくお願いします。

○山内委員 ありがとうございます。状況を教えていただきました。
 その上で、先日、自分の関係者からいただいた相談というかお話だったんですけども、それこそ高校生の予期せぬ妊娠をしたカップルとちょっと様々相談を受ける対応を協議していたと。学校の先生も交えて、産まないという選択肢で対応を最終的にはしたということであったんですけども、その過程の中で、出産をするという選択肢はなかなか生まれなかったということなんですが、関係した人いわく、産むという選択肢を考えたときに、例えば里親制度等のそういったサポート社会制度ですね、そういったことに関する認識とか知識とか、そういったことを自分自身も提案をできなかった、認識不足だったという状況があって、結果はどうなったかはわかりませんけども非常に悔やんでいる状況もありまして、そういった意味においては医学的知識とあわせて、今、社会が抱える貧困の問題ですとか、少子高齢化に伴う晩婚化の社会的な現象ですとか、先ほどの里親制度の社会制度に関することですとか、こういったこともあわせて知識として教えていただくことって必要なんじゃないかなという思いがあるんですけども、そういった部分はいかがでしょうか。

○芝﨑課長 失礼いたします。
 今のご意見お伺いましたので、県教育委員会に配置しております、例えばスクールソーシャルワーカー等を活用していただきながら、また御相談等も対応させていただければというふうに思っておるところでございます。
 また、本年予定しておりますそういった事例集等も今後活用していきながら、生徒等へのそういった知識等の普及啓発に当たっていければというふうに思っておるところでございます。

○山内委員 ありがとうございます。
 例えば、里親制度等は所管が健康福祉部になってくるかと思いますが、先日も私、一般質問をさせていただいて、なかなかこの制度の普及が難しくてという部分はあるんですけども、当事者の方はもちろんとして、周辺のサポートする方もしっかりと認識を深めていく必要があるかなという思いを持っています。
 それから、これは高校ではないんですけども、先日とある小学校の校長先生と、例えばこの地域内で里親制度を利用されて、里子さん等お見えになりますかというお話をさせていただいたら、全く認識がなかったというか、そういう考え方をしたことがありませんでしたという部分もあって、いろいろ意見交換をさせていただいていて、今後そういった制度もしっかりと認識を深めていきたいというお話もあったんですけれども、やはり教育の現場においてそういった社会制度の認識という部分も必要なんじゃないかなという思いがありましたので、質問させていただきました。
 以上です。

○山口教育長 子どもたちの身に起こることでございますので、教育に携わる教職員に、そういう制度の周知についてはですね、行っていく必要があろうかなというふうに思わせていただいていますので、まずは管理職から、あるいは養護教諭から、一番子どもたちが相談を受けやすい養護教諭というのは保健室でございますので、そのあたりでやれるかどうかということを検討して、少なくとも子どもたちからそういう訴えがあったときに何らかの形で相談に乗れるということは大切なことかなとは思います。
 子どもたちに実際に里親制度を言うかどうかというのは、まだ検討が、ちょっと何とも言えません。ただ、大人はやっぱり一つの選択肢として知っておいてもいいのではないかと、今この場で、健康福祉部の子ども・家庭局がどういう判断をするかわかりませんけども、我々としてはやっぱり子どもたちが悩みを抱えてきて、母体に影響がある場合もありますので、そういうことについてはしっかりと大人が制度を知るということは必要なことかなと、今、思わせていただきましたので、今後担当課、あるいは校長会等と相談しながら、やらせていただければなと思っております。
 以上です。

○稲森委員 同じく7ページなんですけれども、定時制課程・通信制過程の充実が挙がっていて、これはすごくこれから大事なところだと思っているんですけれども、経済的に不利な環境にある生徒の支援とか、キャリア教育・職業教育の充実というふうにはありますけども、定時制高校に行くことによって、これまで非正規雇用だった方が正規雇用になったとか、何か特殊な資格を取ってスキルアップにつながっていったというような場面というのを多くやっていかなあかんと思うんですけども、もう少しその辺具体的に何かこの中にあっても、貧困のことも5番目に挙がっていて問題になっていますので、定時制高校、通信制高校のキャリア教育の充実なりもう少し具体的に入っていてもいいんじゃないかなという気がしたので、このことについて考えがあれば。まずは現状どういうふうに取り組んでいるかも聞かせていただけたら。

○長谷川課長 定時制、通信制で学ぶ生徒たちの背景には、様々な背景がございます。不登校であった生徒やそれから外国人の生徒、本当に状況は様々であり、最終的には出口としての保障をしていくというのが大事なことだと思いますので、今は定時制の就職サポーターというのを独立3校に配置をしておりまして、その3名がほかの夜間定時制もサポートするというふうな形で進めているところです。
 不登校の生徒の中には、定時制に行って自分のスタイルで学習をできるということで、大学の進学へつながった生徒もおりますし、何度も何度も相談を繰り返すことによって就労意欲を高めて、それまでは非正規雇用も行けなかったという生徒が徐々に社会とつながるということができるようになり、まずはアルバイトからということで、自分の生活基盤をやっていくということもあります。
 しかしながら、まだまだやはりいろんな課題がある中で、寄り添いながら教員、またはそういう支援員が生徒たちの支援に当たっているところでありますので、そのような多様な状況を抱える生徒たちに対して、いろんな形でサポートをしていく必要があると考えているところです。
 現状については以上です。

○村林委員長 計画についてはいかがですか。

○山口教育長 言われるようにですね、非正規雇用から正規雇用になるという、ステップアップという言い方はよくないかもわかりませんけども、経済的安定を得られるように、そういうような文言も、これから中間案、あるいは成案に向けて検討していきたいと思いますので、何らかの記述は入れたいなとは思っております。
 以上です。

○稲森委員 普通科とか専門的な全日制の高校の中で、やっぱり全国的にも定時制、通信制というのは減少してきて、なかなか光が当たっていないのかなと思いますけれども、格差とか貧困だとかいろんな多様な課題を抱えた人たちのことを生きづらさとかと言われる中で、やっぱりこの定時制、通信制高校はこれから本当に大事なところになってくると思いますので、その辺を留意してぜひ議論していただきたいなと、これは強く思いますのでよろしくお願いします。

○村林委員長 ほかにいかがでしょうか。

○芳野副委員長 2点お伺いしたいと思うんですけど、1点は、この計画の中でも、私がいろいろ高校を回っていくときに校長先生とやっぱり接することが多くて、先生がかわられると、結構その学校の中の取組も積極的に行くというときもありまして、これ計画の中に書き込むというのがいいのかどうかわからないですけど、やっぱりそういう管理職の方々に、例えばこういう部分の徹底というのはどういうふうな表記で落とし込めるのか、その辺をちょっとお聞かせいただきたいなと。
 これは現状として、管理職の皆さんにこの計画をどうこれまでも落とし込んでいたかというところが1点と、今後のその計画の中にそういうことがどう盛り込まれるのかというところをお尋ねしたいのと、もう1点は先ほど教育長の答弁の中で、サミットとか高校生サミットに参加した高校生の意見も入れ込んでいるというお話があったんですけども、ああいう大きなイベントの参加高校生というと、本当に選ばれた高校生だと思うんですが、そうではなくて、教育委員会も例えば全国高等学校総合文化祭とか、いろんな場面で高校生に接することもあると思うんです。今度の全国菓子大博覧会でも高校生が工芸菓子を今、つくっていただいていますけれども、そういう取組をされている高校生もいるので、サミットにとどまらず、むしろ、ふだん接する高校生の意見ももう少し取り入れてほしいなと思うんですけど、その点はいかがでしょうか。

○山口教育長 校長によって取組が変わると、1点目の件についてですけれども、管理職への徹底については、これまでは例えば骨子案だとか中間案だとか、あるいは成案に至るまで、校長会の委員会とかありまして、そこへ協議を重ねたり、あるいは全体でこういう計画をつくるんだということを担当課長が出向いて説明したり意見をもらったりして双方向でやりとりをしているという状況にございます。成案になれば、それは当然自分ところの学校では何ができるかということをしっかりと認識いただくということなんですが、校長については、それぞれの学校経営の改革方針というのを毎年度教職員と策定することになっておりまして、そこで自分の学校の使命は何かとか目標は何かということを書かせておりますので、当然それは県教育委員会の教育政策課が把握しながら、あるいはそれぞれの課が把握しながら、ここが足りないんじゃないかとか、あるいはこういうことについてはどうなんですかということを確認させていただいておるということです。期首面談、中間面談、期末面談と3回次長クラスがやっておりますので、そのあたりで確認はしておるという状況でございます。
 それから、高校生サミットとか、そういうことだけじゃなしに、全国高等学校総合文化祭だとか、様々な場面で子どもたちの意見を聞くべきではないかということについては、当然そのように、私もそういう場面にいつも行かせていただいて意見を聞いておるつもりでございますので、ぜひ副委員長の言われたような形で、様々な場面で子どもたちの声を聞きながら、やっていきたいなと思っております。
 以上でございます。

○村林委員長 よろしいですか。

○芳野副委員長 はい。

○村林委員長 ほかにいかがでしょうか。
 なければ、実は私から質問させてほしいんやけど、でもあと5分やそこらで終われるかどうか自信がないので、早目に暫時休憩に入って、でも早く始めるわけにはいきませんものね。それでよろしいか。

          〔「異議なし」の声あり〕

○村林委員長 では、暫時休憩として、再開は13時よりといたします。よろしくお願いします。

          (休  憩)


○村林委員長 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
 午前中に当局から説明のありました所管事項説明の「『平成28年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答についての関係分及び次期県立高等学校活性化計画(仮称)骨子案に関する意見、質問等の部分から再開させていただきます。
 なかったら私からと思っておるんですが、いかがでしょうか。よろしいですか。
 では、私から質問させていただきます。
 県立高等学校の次期活性化計画の骨子案についてなんですけども、皆さん午前中に非常にありがたい議論をしていただいて、私のメモによりますと、長崎県立大崎高校を見てきてもらって、小さいことがだめではないということがわかったとか、あと御答弁のほうでも副教育長から、高校は高校だけで存続しているのではないとか、教育長からも、今回は緩やかに考えていて、原則一律ではないように考えてくださっておるとかそういうような御答弁もいただいて、大変その点は感謝しておりますし、視察もいい視察ができてよかったなと思ってありがたく感じておるところです。
 また、こちらの資料にもあります教育改革推進会議の議事録も見せていただきますと、教育長や宮路課長なんかの言葉を見せていただいておると、非常にありがたいなと思う言葉が随所にあって、その点も大変感謝しておるところです。
 この骨子案そのものも見せていただいて、前段部分は非常にすばらしい内容であると思っております。ただし、その一番問題となります11ページの一番最後のあたりになるわけなんですけれども、何点か私がこれまでずっと取り組んで議論してきた内容とどうしても相違がある部分というのが出てきておりますので、質問させていただきたいと思っております。
 まず、1つ目が、適正規模という考え方が残っておるということです。先ほど教育長も原則一律ではないということをおっしゃってくださっておるんですが、適正規模という考え方が残っておること。さらにその適正規模の根拠がこの書き方ですと、中学校でそうなんだから、高校もそうなんだという書き方、これは根拠としておかしいということ。
 それから、小規模校のこのページでの意義が非常に薄いということ。まず、適正規模ということを提示して、そこから外れたイレギュラーな高校なんだよという書き方になっているんです。そうではないはずで、一定の規模のある高校と小規模の学校ということをきちんと位置づけた上で小規模校について書くべきだと。もし書くのであればそうするべきだということ。
 また、もう1点が、2学級ということで残す方策をこれだけ書いてもらっておる。これは非常にありがたいことではあるんですけれども、そうなると、1学級では逆に言うとこれではもう残らないというように読めてしまいますので、1学級というものをどうするのかということ。
 また、このウのところですけれども、取組の結果、状況が改善しない場合というふうにありますが、この改善とは何を意味するのか非常に曖昧で、例えばこれは適正規模という考え方を前段に置いて法律の条文のように読めば、3学級に戻らない場合というふうにも読めますよね。だから、この改善という言葉も非常に微妙であるということ。
 そして、これはただの感想になるかもしれませんけど、非常に前段のすばらしい書きぶりからすると、この後段の部分はちょっと後からつけたような、ひょっとしたら書き手が違うんじゃないかと思うぐらいのようなことになっておりまして、そういうことならば、この大きな5番の(2)からはいっそのこと、はなからなかったようなことで消してもらったらいいぐらいじゃないかなということさえ感じたりするところなんですけれども、以上の点、いかがでしょうか。

○木平副教育長 3点いただきました。
 1点目の適正規模という考え方が残っているということでございますけれども、少し骨子案の中にも触れさせていただいている部分もありますけれども、高校という段階、もう言わずもがなですけれども、生徒にとって社会とか大学へつながる大切な学びの段階であるということで、様々な希望とかあるわけですけれども、そういった希望にきちっと対応していくというためには、それに応じた様々な科目、場合によっては選択科目も必要であったり、それから教科だけじゃなくて、学校行事であったり、さらには望む部活動を実施するという際にも、一定の規模が必要となるというふうに考えております。
 こうした1学級、例えば2学級の学校を否定するということではなくて、生徒の様々な進路希望の実現とか、今申し上げました部活動とか学校行事も含めて、そういう高校生としての幅広い教育活動を行いやすい環境という面で、3から8学級という形で示させていただいたところです。
 それから、2点目の小規模校という形での意義の部分が薄いということだったと思うんですけれども、今回の骨子案でも、この11ページだけじゃないんですけれども、前提となる考え方として地方創生とか地域の担い手育成、あるいは県内における教育の機会の保障という観点から、規模だけでなかなか判断しにくい面もあるということを、記述も、あるいは考え方としても示させていただいているというところです。
 今後は、中間案に向けて審議会でもいろいろ今までも御意見もいただいていますし、今後も意見が出てこようかと思いますけれども、中間案に向けて小規模校の意味合いというか意義というか、こういう書き方でいいのか、さらに検討を加えさせていただきたいと思います。
 それから、1学級の部分ですけれども、その前に現行の活性化計画と今回の活性化計画案の骨子案の大きな違いは、現行の計画は2学級については一律とは書いていないんですけれども、全て分校化するというふうに書いてございまして、分校化するという前提条件のもとで協議会で活性化を検討しようということでございます。今回は、少しわかりにくいかわかりませんけれども、分校化ということじゃなくて、その地域の状況、学科の特色、あるいは生徒の通学の実態等々から存続が必要とする学校については、本校としての存続を検討して、その中で小規模校のメリットも生かしながら、あるいはデメリットをいろんな形で解消しながら、地域とともに活性化にまず取り組もうということでございます。
 その上で、1学級本校ということでございますけれども、例えば1学級の学校単独で本校とするということは、きめ細かい指導を行え得るという、確かにそういうメリットはあると思います。そのメリットを生かすためには、一人ひとりの希望、進路、就職、進学、理系、文系いろいろありますけれども、そうした希望に応じた指導をするための専門性でありますとか、年齢とか男女間等、教職員スタッフはバランスのとれた体制が必要なんですけれども、そういった面でも一定課題もあったり、社会や大学につながる学びの段階として少し課題があるのかなというふうに考えております。
 改善とは何を意味するかということで、今、委員長おっしゃいました、例えばちょっと書き方が悪いかわかりませんけれども、3学級にならないといけないという意味合いで書いているつもりじゃなくて、2学級の学校が人数的にどこまで示せるかというのはあるんですけれども、さらに厳しい状況になるという意味合いで書かせていただいているつもりです。

○村林委員長 御答弁いただきました。
 そうすると、今の改善の話からいきますと、その前にも1学級については課題があるという認識でしたから、つまり改善されないということは、2学級はさらに厳しい状況になって、1学級になるということは改善されていないという考え方ですから、つまり1学級で残すという考え方はここには書かれていないということになりますね。それはどうなんですか。県の教育委員会としては小規模校というのは2学級までしか認められないと今ここでおっしゃるわけですか。もう一度お願いします。

○木平副教育長 明確にですね、ここで1学級が、何ていうんでしょう、小規模校として言葉があれですけど、認めるとか認めないということを書かせてもらっているわけではないんですけど、今もお答えさせていただいた改善という部分が、3学級に戻るとかということではないということと、1学級本校という部分については、教育環境の確保というか、整えていく面でさらに課題があるんじゃないかという、私なりの考え方を申し上げたつもりでございます。

○村林委員長 1学級に当然課題というか、解決しなければならないデメリットの問題というのはあると思いますけれども、ここのところは要望にとどめますが、ぜひ1学級でも残せるような方策というのも考えて検討していただきたいということを要望します。
 もう一度前段のほうにだんだん戻っていきますけれども、先ほどの御答弁でくしくも適正規模というお話の中で、2学級を否定するものではないですが、望ましい規模というものがありますよねというふうに、たしか答弁されたように私は聞こえたんですけれども、そういう望ましい規模という考え方はいいんじゃないですか。しかし、その適正規模というものがあって、そこから外れてしまったものだという考え方で小規模校を捉えられては、少しその小規模校の意義というものは難しいし、逆に活性化も難しくなるように思うわけなんですけれども、その適正規模というものと、望ましい、これぐらいの規模が、例えば、何ていうかな、中規模校というか、そういうような発想というのはありますか。今のお話だったらそういう発想もあり得るのかなと思うんですけど。

○木平副教育長 ずっといろいろさっき申し上げたような、高校でそこに通う子どもたちが自分たちが思っているような学びが少しでも実現できる、そういう環境という面で、それは教職員のスタッフであったり、設定科目であったり、自分の思う部活動であったり、友人関係であったりといろいろあると思うんですけれども、そういったことを一定確保しようと考えたときに、3学級からがいいのではないかということでここに書かさせていただいたつもりです。全国的な状況を見ても、さらにもう少し上の段階からそういった規模を設定している都道府県も多いということもございますけれども、今申し上げたのはそういうことで、その1つの学校を設置する、ここにも書いてありますけど、コンセプトとして2学級ということから出発している学校も別途あるということは事実でございますので、そういう2学級の規模の学校を、先ほども申し上げましたけれども否定するということじゃなくて、3学級から8学級という意味合いというのは今申し上げたような考え方でございます。

○村林委員長 御答弁いただきましたけども、そもそもその適正規模という考え方が三重県の場合、平成11年の審議会か何かから出てきた話で、その話も私は本会議場とかでも、あるいはここで傍聴議員としてもお話ししたように、余り厚い根拠があるわけではないですね。
 それで、さらにこの教育改革推進会議に、県の教育委員会としてすばらしいと思うんですけれども、資料を出してもらっていますよね。全国の適正規模、もちろん4学級以上のところもありますけれども、もっと小さいところもあれば、あるいはそもそも設定していないところもあるし、その設定してある県であっても、2学級や1学級の高校というのもあるところが多いという資料を出してもらっていますよね。あれはすばらしい資料を出していただいたと高く評価するわけなんですけれども、そういうことから考えても、そういう適正規模という、そもそもその言葉とか言い方が非常に引っかかりを生みますし、もし先ほど教育長がおっしゃっていただいたような、原則一律というような考え方ではないというような形で進めていただけるのであれば大変ありがたいんですけれども、そういうような言葉の使い方とか考え方というのも今後検討していただきたいと思います。
 余り追いかけてもこの場でたくさん答弁できないと思いますので、要望とさせていただきますけれども、適正規模というのはそういう考え方で私はおりますし、ぜひそのようにしていただきたい。この部分は強く要望させていただきたいと思います。
 小規模校の意義というものの書き方についても、その意味合いの書き方については今後検討すると先ほどおっしゃっていただきましたので、ぜひそのようにお願いしたいと思います。これも強く要望させていただきます。
 大体以上かな。委員長やもんで、抑えるポイントだけ抑えさせてもらって、また詳しくはぜひ議論させていただきたいと思いますが、そんなことですので、よい活性化計画になるようにどうかよろしくお願いします。ありがとうございます。
 ほかに皆さんいかがでしょうか。

          〔「なし」の声あり〕

○村林委員長 よろしいか。
 じゃ、次の項へ進ませていただきます。
 では、「『平成28年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答についての関係分及び次期県立高等学校活性化計画(仮称)骨子案についての調査を終わります。
 
 (3)第10回国際地学オリンピック日本大会について

 (4)学力向上の取組について

 (5)安心して学べる環境づくりの推進について

   ①当局から資料に基づき説明(山口次長)

   ②質問

○村林委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○田中委員 御説明ありがとうございました。
 何点かあるんですけど、国際地学オリンピック日本大会ですけど、やはり端的に申し上げると、日本で初めての開催が本県になったと。これはまたとない千載一遇のチャンスであったというふうにこれも言えると思うんです。だから、伊勢志摩サミットと同様にですね、この成果をきちっとこう後々もしっかりフォローしていくという姿勢を、県教育委員会としても今後やっていただきたいなというふうに思います。
 といいますのも、たまたまなんですけども、この国際地学オリンピックの生徒実行委員会に所属をしていた生徒としっかり話をする機会がありまして、女子生徒ですけれども、非常に彼女は英語は得意だけれども、ほかの教科はそれほど得意ではない、理系科目が得意ではないというふうにちょっとコンプレックスを持っているようで、伊勢志摩サミットのボランティアも応募したいけど、なかなかそこはできなかった。で、こっちは思い切って応募して活動したらしいんです。そんな中で、英語の能力はそこそこあると思うんですけれども、いわゆる英語を通常使う国でない国の生徒と交流する中で、こんななまりがあっただとかそういう形で新しい発見をして、教科書にはない新たな学び、それから外国の人と交流するそういうノウハウというか、そういうものもしっかり蓄積をしたんだなというふうに私自身も感動して、こういう子たちがたとえ進学で三重県から出ていったとしても、やはり戻ってきて三重県の人間として活躍できるような場を自分の立場ではつくっていかなあかんな、そんな環境をつくらなあかんなと思うとともに、そういう生徒たちに常に行政としてフォローしていくような何かがあればいいのになというふうに思ったところです。
 これは具体的にすぐに私も御提言できるところにもありませんし、非常に難しい課題もあろうかと思うので、そんな思いで成果としてしっかり受けとめていただくと。言葉で次世代につないでいくと言うのは簡単なことですけども、それをしっかりやっていただけたらなというふうに思います。これはもう要望です。答弁は、もし御意見があればというふうに思います。
 それから次が、ちょっと先ほど次長の説明の中で気になったのは、数値の説明と不登校のところですね、27ページの小学校の不登校のところで、この表の記載の仕方かと思うんですけれども、小学校のところは不登校児童生徒数が前年度比2.9%減ということなんですけれども、平成23年度から時系列で見ていくと、トレンドとしてやはり増加傾向なのではないかなというふうに私は捉えるんです。前年度比は、記載は間違いではないんですけれども、やっぱり増えてきているというところをしっかりと捉えていただきたいなというふうに思うところです。そのあたりはどう捉えてみえるのかというのをちょっとコメントをいただければと思います。
 それから学力向上の取組についてですけれども、就学援助を受けている児童生徒の在籍する学校の状況の中で、本県としては余り平均正答率との間には明確な関係性は見られないというふうに記載があるんですけれども、しかしながら文部科学省では、国のほうでは、ということがありましたけれども、このあたりについて、もう少し県教育委員会としてなぜ関係性が見られなかったのか、分析しておられるとすれば御説明いただきたいと思うんです。
 以上、3点です。

○山口次長 1点目については、問題意識を持って取り組んでまいります。既存のものでも、例えばようこそ先輩ですとかそういったものもございますし、もっと幅広い問題意識でいろんな事業に取り入れていければと考えております。
 2点目の不登校児童生徒数の小学校のところにつきましては、御指摘のとおりトレンドとしては、年度の話として申しましたけれど、数値を見る限りおっしゃる指摘はあるのかなと考えられます。
 それと3点目につきましては、ちょっと早口で申し上げたのであれでしたけれど、国全体でやっぱり国の分母の規模で出ているものは、やはりそれなりに本当に100万人の単位でやっているわけでございますので、尊重というか、三重県でも何か当てはまるんじゃないか、そういう問題意識を持つ有益性はあると思っておりまして、そのときに、去年もそうだったんですが、三重県では必ずしも出ていない、それは例えば就学援助率の高いところでも、柘植小学校なんていう例をみえの学力向上県民運動でもキャリア表彰(キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰)でも取り上げておるんですが、非常に放課後、徹底的に残るまで、先ほどちょっと紹介しましたが面倒を見るとか、キャリア教育をしっかるやるとか、そういうことをやっておったりします。
 先ほど申し上げましたように、そういうことで、たまたまその分母が、個々の学校ですとかエリアで見れば、十分出ることもあるのではないかと考えられますので、そういう意味で個別にもうちょっと取材して、いい取組、学校質問紙ベースでの取組ということでは少し御紹介申し上げましたけれども、把握していきたいと思っています。

○田中委員 1点目の、ようこそ先輩なんかの取組については、私らももう少し教えてもらうというかアンテナを高くして、そういう生徒にお会いしたときに、こういうのがあるよということを紹介させていただきたいなというふうに思っています。
 それから、不登校については、そういう認識のもとさらなる分析とか取組をお願いするところです。
 先ほどの就学援助の部分については、そういうところはやはり県教育委員会として公表したらええじゃないかというか、公表してどうだみたいなそういうことではないとは思うんですけれども、しっかりと分析をした上で取り組んでいただきたいなと思っています。
 そんな中で、学校外教育活動と平均正答率との関係性についてはどうお考えですか。学校外の教育活動、要するに塾だとか習い事だとかそういうことです。

○山口教育長 三重県の通塾率から見れば、本来高くなっていなければならないわけなんでしょうけども、それが今までは高くなっていなかったと。全国学力・学習状況調査が始まってからずっと全国平均正答率を超えていない、必ずしも有用性が一致しないと。それは、勉強時間は確保されているんでしょうけども、例えば親御さんが、その塾へ預けっぱなしということが考えられるのではないかと。先ほど次長が説明しましたように、家庭での平日の学習時間とか、休日の学習時間が延びたほうが逆に平均正答率が高くなっているということで、親御さんたちの関与がかなり大きいのではないかなと。だから、塾任せ、塾で確かに勉強する子はいいわけで、塾で伸びる子もたくさんいるとは思うんですけれども、全国で2番目か3番目に文部科学省の学習調査で出てくるんですね、三重県の通塾率というのは。そやけども、そのことが必ずしも平均正答率には一致しないということで、そこはやったから伸びるというものではない、意識を持って塾へ行って学んでくればまだいいんでしょうけども、やりっぱなしでは塾の効果が出ないのではないかなというふうには思っております。
 以上です。

○田中委員 そういうデータは私も見たんですけども、ただ、子ども個々に見ていったとき、学校としての集団で平均値を出して見ていったときには、もしかしたらそうなのかもわかりません。やっぱり塾に通っている子と通っていない子では、明らかに差が出てくるんだろうというふうには思いますし、先ほどの分析としては、休日とか、そういう学校外、家庭での学習習慣であるとか、そういう保護者の方がどれぐらい子どもに目を向けているか、そこら辺のところは当然そうでしょう。そうなってくると、やっぱり社会経済的背景の影響ということだと思うんです。休日や家庭における学習習慣をつけるとか、保護者がきちっと子どもを見るということも、保護者側の余裕がない限りはやっぱりできないことですので、そう思うとこの数字の上がり下がりで、釈迦に説法ですけど一喜一憂するべきではなく、わかりやすい指標、数字なので、数字ですから当然わかりやすいですから、一般県民の方も、ああ三重県低いなとか、上がってきたなというふうにはなるんでしょうけれども、やはり県教育委員会としてはやってもらっておるとは思いますけれども、もっとこう根本的なところに注目をして着目をして、他部局と連携をしていきながら、そこに力を注いでいただきたい。
 気になっているのは、全市町教育委員会でこう何らかの形で公表するとなったときに、県民の方はやはりうちの町はあそこの町よりみたいなところとか、数字にとらわれてしまうので、そういうことに陥らんように、やっぱりうちの通っている学校はとか、うちの住んでいる町は低いんだとかいいんだではなくて、私たちの子どもに対する目を向けているというこの姿勢がいいんだとか、地域がそういう目で子どもたちを守り抜いてくれているところがいいんだというような、そんなふうな捉えられ方をしていただけるような公表になればなというのは、思いとしてあるんです。その辺はいかがですか。

○山口教育長 先ほどの通塾の件にあわせて我々としては、経済的に恵まれなくてそういうところへ行けない子どもたち、そして学習習慣がつかない子どもたちに対して、そういう余裕がない家庭に対してはやっぱり学校支援地域本部だとか、あるいは地域未来塾というような学びの場を保障していく、そして学ぶ意欲のある子をどんどんわからせてあげたい、学ぶ機会を与えていきたいと、経済的に余裕のない人からそういうふうにすると。
 それで、一方で、先ほど公表についてですね、市町が比べると、うちの町はどうだこうだという話がありましたけれども、私は教科の平均正答率もさることながら、子どもたちの質問紙、児童生徒質問紙、あるいは学校の質問紙が大事だと思っておるんです。それで、教科だけ出していったら、それはひとり歩きするんだろうと思います。
 ただ我々が、委員が言われたように、子どもたちに地域としてどれだけかかわっとんのやとか、あるいは家庭としてどれだけ子どもたちに声かけをしたり、あるいは勉強の時間を確保したり、あるいは子どもたちに朝御飯を食べさせておるか、テレビの見る時間を気にかけておるかということは、やはりそれぞれの学校が、例えば私の場合だったら、伊勢市の学校全体ではどのぐらいなんやろうと、それで私のところの学校はやっぱりようけテレビを見させとるなという比較が要ると思うんです。そういうところは積極的に子どもたちの生活習慣なり学習習慣にかかわってほしいんですね。これがみえの学力向上県民運動セカンドステージの、私は取組だと思っておるんです。
 学校は、一定学習に対する授業改善の取組は進んでいるんですね。めあての提示だとか、振り返る活動だとか。宿題の出し方は若干まだ問題はありますけども、校長先生が、先生方一生懸命やりましょうね、子どもたちがわかるまで教えましょうねというようなことをやれてきておるんです。
 それで、教育行政もですね、我々も、この全国学力・学習状況調査をやはり単なる税金の無駄遣いにしないため、例えば就学支援の多い学校には、正規の教員を加配で入れられないかと。今までは非常勤だとか期付だとかしておったわけですけど、そこへやはり正規の教員を入れましょうということで、市町の教育委員会と相談しながら、津市でも四日市でも、そんな学校へは正規を、あるいは予算を入れていくということが、私は全国学力・学習状況調査の大きな意味だと思っていまして、その何かだけで子どもたちがよくなるとは思っていませんので、確かに教科だけの平均正答率を公表することはよくないかもわかりませんけど、あわせて生活習慣なり学習習慣を出していくことは非常に大切なんじゃないかと。だから、何らかの形で、全国平均正答率の前後1ポイントとか2ポイントの差で公表していますと、そんなんでもオーケーなんですね。それはそれぞれの地域なり家庭の保護者の願いをきちんとしたらいいわけで、我々は29市町を一覧表にして並べるとか、そんなことをするつもりは毛頭ないわけで、自分の学校が例えば自分のところの自治体の中でどのぐらいのレベルにあるんやろうなということは、私は保護者のときには教えてほしかったです。もう保護者は卒業しましたけども、それを聞いても教えてくれなかったので、そういうところはきめ細かく、保護者にも対応していく必要があるのではないかなと思っております。
 ちょっと長くなりましたけど、意図はそういうことでございます。

○田中委員 ありがとうございます。
 教育長の目つきががらっと変わって、しっかりと御答弁いただいたので期待をさせていただきたいと思いますけれども、ただですね、今日もマスコミの方に来ていただいていますけども、やはり第三者としてこれをほかに伝えるときに、わかりやすく伝えようとかとなると、やっぱり数字がひとり歩きしていく嫌いがあります。そのことは十分注意をして御配慮をいただいて、先ほどおっしゃっていただいた心意気の部分も含めて、私たちや県民の方に伝わるようなものにしていただくことを切に要望して終わります。
 以上です。

○村林委員長 ほかにいかがでしょうか。

○山内委員 安心して学べる環境づくりの推進の部分で、26ページ、先ほども説明ありましたけども、いじめの状況、認知件数が小学校では平成27年度は増えたということで、先日の新聞報道でも、特に低学年のいじめの認知件数が増えているという話がありました。それから、27ページ、暴力行為、こちらも小学校が急激に平成26年度から27年度増加していると。
 理由としてということで、心理的、家庭的に複雑な背景を抱える子どもたちの増加という部分と、先般私も一般質問でさせてもらったんですけど、感情のコントロールがうまくちょっとできない、いわゆる発達障がいですとか支援の必要な子どもたちが、かなり右肩上がりで増えているという状況が考えられるわけなんですけども、三重県特別支援教育推進基本計画の26ページの三重県の公立小中学校における通級指導教室在籍者数とか設置学級数の推移も、ずっと右肩上がりでという状況がある中で、対応方針ということで、先ほどスクールカウンセラーですとかスクールソーシャルワーカーの皆さんを適正配置していく中で、体制を強化していくという話をいただきました。その中で、現場のほうからの声でも聞くんですけれども、基本的な取組は市町になろうかと思うんですが、小・中学校における支援員の方ですとか、介助員の方々の拡充ですとか、もしくは各市町の取組の格差があるわけなんですけども、そういった是正について県のほうで指導的立場で取り組んでほしいという声があるんですけども、そういった部分はどうでしょうか。

○浅井次長 支援員、介助員につきましては、市町のほうからも要望等もいただいておるところなんですけども、そもそも支援員、介助員の設置については、市町のほうに交付税措置ですか、要は任用していただくもとが、県費負担のほうになっていないということで、市町のほうで極力十分なその措置といいますか、人数の確保をお願いしておるところでございます。
 指導のほうに関しましては、なかなか何人というような話とか、そういうところは難しいと思うんですけれども、子どもたちに十分な支援ができるように、市町のほうで積極的に設置、任用していただきたいというふうには考えておるところでございます。

○山内委員 ありがとうございました。
 教育現場のほうでも日本の教員、教職員の皆さんは世界一忙しいというふうに言われておりますけれども、やはりいっぱいいっぱいであるという声も伺って、様々な方の力が必要なのかなとの思いがあります。そんな中で、とある介助員の方からも非常に熱い思いもいただいて、もっともっと働き方改革をしていただけると活躍の場があるのではないかと、そういったお声もいただく中で、また各市町に聞いてみると、待遇面の部分ですとかやはり格差が見られる部分があって、そういった是正も必要なのではないかというところと、そもそもこの支援員とか介助員とかという仕事の内容とか、なり手人材の確保という部分においてなかなか簡単ではない状況があるのかなと。余りメジャーな仕事ではないものですから、そういったところも含めて、県のほうに期待する声も非常に多く聞いております。
 特に社会的な、こういった子どもたちが増えているという状況におきましては、こういった方々の仕事というのは社会貢献度が非常に高いのかなという思いも痛切に感じておりますので、教育現場における非常に大事な人材として捉えていただいて、何らかの形でこう地位の向上ですとか、そういった部分で御努力いただければなというふうに思っております。要望という形で伝えさせていただければと思いますので、よろしくお願いします。

○村林委員長 要望ということで。
 ほかにいかがでしょうか。

○藤根委員 学力向上のところでお聞きしたいんですけども、11ページの1で、みえの学力向上県民運動セカンドステージを展開していきますということで、家庭の状況により、対応が難しい問題については地域による学習支援等という、これは基本方針にも挙げていただいておる文言なんですけども、今、本当に家庭の状況というのが、ひとり親家庭が増えていることであったり、あるいはそのひとり親家庭であっても子どもたちの置かれている状況がまたまた違っているというようなところもあります。さらには貧困という問題が大きくクローズアップされてくる中で、家庭の状況によって本当に難しい問題がたくさんあるんだろうなというふうに思っているんですけれども、ここで捉えるその対応が難しい問題という部分をどのように把握されておって、学習支援等によりというのは、具体的に先ほど地域未来塾というような言葉がありましたけども、そこらあたりのところも含めて、少し御認識を聞かせていただけたらというふうに思うんですけれども。

○山口教育長 家庭の状況に対応が難しいということは、先ほど委員からも言われましたように、ひとり親家庭だとかあるいは貧困だとか、あるいはネグレクトだとか、虐待だとか、様々あると思うんです。あるいは外国人籍の子もあるかもわかりませんし。そういう中で、正直言って親に教育力がない場合は、やはり学校が中心にならざるを得ない。でも学校の先生方は多忙なところもあって、いっぱいいっぱいで時間までしかできないと。そんなところで学校支援地域本部だとか、あるいは地域未来塾ということで、市町の教育委員会と県の教育委員会と国費も入れながら、そういう問題についてやっていくと。
 さらには、その学習支援だけじゃなしに、生活支援という部分があろうかなと思っております。例えば、本来その経済的状況やったら、申請すれば何か就学支援が受けられる、あるいは福祉のサービスが受けられるということについて、その親御さんたちが気づかない。そういう場合に対してやっぱりSSWというスクールソーシャルワーカーが入っていって、手続を助けてあげるという、そういう経済的な支援も、やっぱりやっていく必要があるだろうということで、現在県議会の子どもの貧困対策調査特別委員会でも、いろいろ朝食の問題だとか学習支援だとか、あるいは給付金の問題だとかが議論されているように聞いておりますので、そのあたりは、教育だけじゃなしにやっぱり健康福祉部と一緒になってやっていく必要があろうかなと思っております。
 以上です。

○藤根委員 ありがとうございます。
 今言っていただいたのが、学校がプラットフォームという言葉に当たるんだろうなというふうに思うんですけども、学校支援地域本部、あるいは地域未来塾を運営していただいておって、その未来塾に現実、今、参加されておる子どもたちというのが本当に苦しい、先ほど言われた貧困状態であったり、あるいは外国籍でなかなか日本語がうまくしゃべれないとか、そういった普通よりもかなり厳しい状況にある子どもたちというのが、この地域未来塾にかなりの割合で含まれているという認識でよろしいんですか。それとも、地域未来塾は行きたい子が行くような形のところになっているのでしょうか。

○山口教育長 昨年度、実はこの教育警察常任委員会の委員の中から、いわゆる貧しい子どもだけが行くようなものにはしてほしくないという意見があったんです。そこへ集まっていくのが、何か経済的に家庭的に恵まれない子というレッテル張りだけはやめてくださいというようなことがあって、そこはふらっとした形で、意欲であるとか先生方が声かけする中で、貧しい子もおれば学びが足りないと思って行く子もあるというように私どもは聞いておって、そのあたり市町の教育委員会とお話しするときには、経済的に貧しい子だけを集めてやるんやなしに、学びの意欲があって自分は家庭では勉強はできない、テレビだとかあるいは親にきちんと時間管理がしてもらえやんもんで学びたいんやという子も含めて、学べるような場を設定してくださいねというような意見は言わせてもらってるんで、実態はまだ今年4月から始まったばかりですので、ちょっと何とも委員に正確にはお答えできませんが、そのあたりは検証しながらやっていく必要があろうかなと思っております。
 以上です。

○藤根委員 ありがとうございます。
 おっしゃるとおりで、そこに通うことで、逆に偏見なり子どもたち同士の問題ができてくるというようなことはあってはならないことですので、そこの部分が何というか広く間口を持って取り組まれておるという様子はわかったんですけども、やはりこの基本方針の中にも、貧困の連鎖という言葉を使っていただいておって、「将来が閉ざされることがないよう、子どもたちを多面的にサポートする人びとのつながり(絆)が、これまで以上に求められています。」という文言を入れていただいております。だから、確かに地域未来塾ということで、家庭的な問題で、学習の問題あるいは生活習慣の問題、いろんなものを抱えながらそこへ来ている子どもたちがいるんだろうなとは思うんですけども、その部分で何というかな、貧困というものがわからないような形といいますか、さっき教育長が言われたような形で広く子どもたちに来てもらうという形は必要やと思うんですけども、教育委員会としてその貧困という部分にいかにこの学習支援なりで取り組んでいくのかというあたりのところでは、ちょっと弱いかなという感じもしたんですが、その辺の認識はいかがですか。

○山口教育長 我々としては、学校現場の教職員に余り負担もかけたくないと。学校は子どもたちのプラットフォームだと、貧困のプラットフォームだとは言いながら、やっぱり気づきは欲しいなと。先生方の気づきが、次へ、関係者へつなぐ。だから、全部自分で今、先生方が動いて多忙、本当に使命感からやってもらっておると思うんやけども、そのあたりを、気づいたことを管理職に伝えて、管理職が福祉部局だとか様々な民生委員だとか、いろんな部門と連携しながらやっていくということを、ぜひ進めたいなということで、そういう意味で多面的にサポートするというのは経済的であったり、学習であったり、地域的であり、それが一言で言えば地域とともにやる学校づくりなのかなと、そういうような感じで思っております。今後、確かにもう少しどこかでピンポイントに当てる場面、地域未来塾はそうやってふわっとしておってもええけども、どこかでピンポイントで当てるところがあってもいいのではないかということについては、今後いろいろまた関係者と相談させてはいただきますけども、我々としては、例えば就学支援金が年度内に支払われるように、市町の教育委員会に、例えば小学校へ入学する、中学校へ入学するというときに、年度末までには給付金が出してもらえるようなそういう働きかけを、積極的にしていくというようなことも、市町29自治体に成功モデルを提示しながらやっていきたいと。我々も本当に申しわけないんですけども、そういうような恵まれない子どもたちに対してどうやってフォローができるかということを積極的に情報収集していかないと、期待に応えられないなと思っております。
 以上です。

○藤根委員 ありがとうございます。
 最後にしますけれども、やはり教育委員会という立場と健康福祉部という立場で、どこまで踏み込んでいけるのかというところはあろうかなというふうには思っています。ピンポイントでやっていくことの難しさというのも認識はしておるつもりなんですが、子どもたちの貧困という部分を考えていったときに、先ほど健康福祉部としっかり連携してというお言葉がありましたけども、やはりそのピンポイントをいかにフォローしていくかというところについては、教育委員会のほうのさらに積極的なかかわり方という部分をしっかり模索していただいて、学校がプラットフォームというところが宣伝文句になっている以上は、健康福祉部との連携というものをもう少し考えながら、この貧困、学力向上についても施策を考えていっていただけたらなとは思っています。
 あと1点だけ済みません、17ページの上のところに、読書活動のリーダー、子ども司書の育成とあるんですが、この子ども司書の育成について、もう少し御説明いただけないかなと思うんですが。

○辻参事 今年度から始めたものなんですけども、読書の楽しさとかを子どもたちに広く知ってもらうために、子どもたち自身により、友人とか身近な人に伝えてもらうことが有効ではないかということで、学校や地域、家庭で読書の楽しさを周囲に伝えることのできる子どもの司書を育成しようというふうに考えて、今年度から始めました。
 今年度は、尾鷲市と菰野町と朝日町と多気町と明和町の5市町で実施しておりまして、全部で27名の子どもたちに応募いただいて、実際、公共図書館で子どもたちに窓口体験をしてもらうとか、それからお話し会をやってもらったりとか、POP広告づくりをしたりとか、そういった取組をしまして、それで子どもたちにそういった経験を踏まえて、最終的に子ども司書というようなことを認証させていただいて、それを学校へ持ち帰っていただいて、周囲の子どもたちに読書の楽しさを伝えていただこうかと、そういった趣旨で実施しております。
 以上でございます。

○藤根委員 ありがとうございました。
 今年から始まったということですので、その5市町の様子も聞かせていただきながら、今後これが、本当にその子たちにとってはすごくいいものになりそうなんですが、それが果たして広がりを持った取組になっていくのかどうか。あるいは、その学校図書館でいえば、やはり司書教諭というものがしっかりしているところほど図書館の利用率が上がるとか、あるいは子どもたちがその興味を持ちやすいとかいうのはありますので、やっぱりそういうところとうまく連携できるのかどうかというあたりのところもしっかり見させていただこうと思います。
 ありがとうございました。

○村林委員長 ほかにいかがでしょうか。

○稲森委員 28ページの県立高校の中途退学についてもう少し詳しく教えていただきたいんですけれども、全体的に減少しているけれども、毎年500人、600人の人がこういう結果になっているということは受けとめてもらいたいんです。どういう理由で中退をしているのかということをもう少し詳しく聞きたいのと、今後の対応方針の中も何かふわっとしていてわかりにくいので、様々な要因があるかと思うんですけど、どういう傾向になっているかとかその辺を教えていただけたら。

○芝﨑課長 中途退学につきましては、今委員お話がございましたように、我々といたしましても年間多くの生徒が中退しているという現状は、非常に厳しく受けとめておるところでございます。
 そういった中におきまして、その理由でございますけれども、全日制におきましては、学校生活、あるいは学校への不適応、定時制につきましては、進路の変更、さらには通信制につきましては、転居等といったようなところが主な理由となっておるところでございます。
 なお、対応につきましては、一人ひとりそれぞれの理由等を踏まえながら、スクールカウンセラー、あるいはスクールソーシャルワーカーとの連携を図りながら、一人ひとりをしっかりと支援させていただきたいというふうに思っておるところでございます。

○稲森委員 もう少し何か、中退の申し出があったけれども、そういう人たちが対応してそれはとどまったとか、そんな好事例とかあったら教えていただきたいのと、全日制の中で、進路変更がどれぐらいあって、それが私はアイドルになるんだよみたいな感じでどうしても高校をやめなあかんのやというやめ方なのか、特に明日からまあバイトでもしようかなというやめ方なのか、違う学校に行くのか、それぞれ全く意味合いが違うと思うんですけれども、その辺どうなっているか教えてください。

○芝﨑課長 定時制でよろしいでしょうか。

○稲森委員 いや、全日制も数としてはあると思うんですけど。

○芝﨑課長 進路変更につきましては就職を希望している生徒が例えば一つの事例といたしまして、いわゆるアルバイト等非正規で働いていたのが、正社員ということで決まった段階で、学校生活と両方をともに行うことは難しいということで退学していったような事例もございます。
 また、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーが様々な対応を図りながら、例えば先ほどから出ておりますけれども、経済的な面で学校をやめざるを得ないような状況の中にあって、例えばスクールソーシャルワーカーがそのつなぎを行いまして、退学に至らなかったといったような事例も聞いておるというところでございます。

○稲森委員 特に全日制のことをもう少し聞きたいんですけど、教育委員会だけではとどまらない市町の福祉部局とか県の福祉部局もそうなんですけども、もう少しその後どういうふうにしているのかなというところを何か連携して把握できないのかどうかということと、先ほど聞いた全日制の進路変更とかもあったら、その辺教えていただきたいんですけども。

○芝﨑課長 全日制の進路変更につきましては、平成27年度でございますけども、最も多くございましたのが、就職を希望というところでございます。そういった中で、一人ひとりの事案につきましては、申しわけございませんがこちらで一つ一つは把握はしておりませんけども、いろんな事情によりまして就職に変更していったんだろうというふうに推測しておるところでございます。

○稲森委員 何ていうんですかね、やめた後どういうふうになっているか、どういうふうに生活しているかということを高校なり教育委員会だけではとどまらない話だとは思うんですけれども、その辺、福祉部局とも市町とも連携をして、何か対応していくことは考えられないのかということと、一言に就職といっても、そのアイドルになるんだという夢をかなえるためにやめるのと、正社員になるからやめるのと、何かもうとにかくバイトでもして生きていこうかなみたいなのとはまた違うと思いますので、もう少しきめ細かく把握してもらって、教えていただきたいとお願いしておきたいと思います。

○村林委員長 要望ということでいいですか。

○稲森委員 はい。

○山口教育長 できる限り一人ひとり難しくてもきめ細かくやるという姿勢については、変わらんところだと思っております。
 一つですね、転編入という制度がございまして、例えば全日制へ入るんですけれども、それが不本意入学であったり、自分が思うとった高校と違うということが時々ありまして、その場合は自分の学びたいようにと定時制、通信制校へ行くという場合もありまして、我々としては中学と高校の接続の部分ですね、そのあたりについてもしっかりしていく必要があろうかなと。経済的な部分というのは2%~3%の間ぐらいだと思っておるんです。だから、中学校から高校へのその進路指導、そこできちんと例えば普通科高校へ行きたかったんだけれどもとか、あるいは職業高校へ行きたかったんだけれども普通高校になってしまったとか、様々な要因があります。
 私が学校で教員をしていたのはわずかでございますけども、当時は、懲戒処分をするともう退学勧奨やとか、そういうことがあったんですけど、最近はそういう、ここの高校に適さないからもうやめていけというようなことはめったにですね、退学書を書けとか、そういうことはもうなくなってきておるのかなということは、先生方の御努力をいただいておると私は思っておりまして、長い目で一人ひとりの多様なニーズがあると、あるいは特別な支援を必要とする子どもがいるということは、高校現場では随分認識されてきたかなと思っておりますので、委員が言われるように少しでも次のステップが見えるところまでお見送りするような学校の姿勢であってほしいなというふうには思っておりますので、今後その話もそのように詰めていきたいと思っております。
 以上です。

○村林委員長 ほかにいかがでしょうか。

○芳野副委員長 私もちょっとさっきの最後の稲森委員との議論の中で思ったのが、学校が一つのプラットフォームになっていくという議論があったんですけど、裏を返せば、学校をやめてしまうとそのプラットフォームのほうから外れていくということがあると思うので、特に私らも日系外国人の支援の取組をしていたときも、高校、通信制なんかでも中退してしまった後、特にその地域とのつながりの薄いそういう日系の子たちは、そういう支援が外れていくという課題があったので、その辺は学校現場だけじゃなくて、健康福祉部等々との兼ね合いだと思うので、そこは先ほどの御答弁もいただいたので、しっかりとしていただければというところを指摘させていただきます。
 あと学力の向上の部分でいうと、私は学力の結果、テストの結果だけじゃなくて、このアンケートですね、やっぱりここを重視していきたいなというふうに思っていて、12ページですけど、そうすると授業の目標ですとか、振り返り活動の乖離がなかなか、学校はしっかりやっていっているよというふうに回答しつつ、児童・生徒はそれほどそこが落とし込められていないのかなというところもありますし、あとは15ページの復習の部分ですと、家で復習という部分が、なかなか定着できていないのかなというような部分があるので、ここを授業改善なのか、それともどういう形で特にそのめあてと振り返りというのを、私も自分の子どもが小学生ですから、ノートを見ていると、一応そうやって書いてはあるんですよね。多分授業でもそうやってやっていて、多分うちの息子もそのとおり書いておるんですけれども、書いておるだけなんと違うんかなと。これはうちの家庭の問題なんですけど、お前大丈夫かというような意識があるんですが、そこをどうやってすれば、児童・生徒に徹底していけるのか。多分授業はしっかりやってみえると思うんですよ。これは決して教師の皆さんの自己満足ではなくて、進め方等々もやっているんですが、やっぱり例えば宿題の量であったりとか、復習の徹底であったりとかというところなのかなというふうに思うので、その辺の対応策をお聞きしたいです。
 あと17ページの地域とのかかわりというところで、これは学力にすぐには結びつかないんですけど、しかもその教育の現場だけじゃなくて、いろんな部分でこれは我々もそうですけど、地域とのかかわりをしていかなあかんという部分でいうと、三重県はやっぱりPTA、地域の人のボランティアの参加が低いというところがありますので、これも本当に学校側だけじゃなくて、地域全体でこれを課題として見ていかなあかんなと思うんですが、これなんかも、こういうアンケートの結果なんていうのも、例えばその学校から保護者の皆さんへ配るプリントなんかに、学力テストの結果だけじゃなくて、各種のアンケートなんかも提示をされるというのもいいのかなと思うんですけど、そういう取組がされているのかをお聞きしたいと思います。

○山田課長 今、御指摘いただきました授業のめあて、ねらい、あるいは授業の振り返り活動との子どもとの乖離でございますけれども、それぞれ取組を進めてくる中で、校長のリーダーシップをもとに学校の組織的な取組として、こういうことで進めていきましょうということで、随分学校は進めていただいております。その中で、子どもたち自身が自分が今日は1時間何を学ぶんだということのめあてということに、どのように腹に落としていくかというようなところを、今後、十分に学校内でも議論をして、共通認識を持って進めていく必要があるのかなというふうに思っております。
 具体的に申しますと、例えば今日の授業の中ではこの問題が解けるようになろうねと、一つの計算問題があれば、こういうような問題が解けるようになろうねというふうなところをめあてとしているというようなところがあるかと思えば、その中で今、私たちはこの計算をするには何を学べばこれが解けるようになるだろうか、自分たちの今日はここをするんだよというような形で、めあて、ねらいにするのかというようなことの、どちらがいいかというようなことも含めて、それぞれの子どもたちの状況に合わせて進められているところでございます。それぞれのところをしっかりと、御指摘いただきましたようにめあて、ねらいを持ったほうが、振り返って、今日はここが学ぶことができた、これが身についた、じゃ、それを家庭学習でどのようにきちっと定着させていくかというようなことで、計画的な家庭学習の与え方、家庭学習の量を含めまして、計画的にきちっと各教科のバランスをとっていけるというようなこともしていくようにということで、組織的取組を進めようとしているようなところでございます。
 それから、地域のボランティアのことも含めまして、いろいろな行事への参加というようなことも有用でございまして、そこのあり方につきましても学校の状況、先ほど御説明申し上げましたように学校質問紙というような形、あるいは児童生徒質問紙というようなこともあわせて公表するようにということで、市町教育委員会、あるいは学校とのそれぞれの主体性のもとに取組を進めていただいているところでございます。その中で学校質問紙につきましては、何らかの形で全ての学校で今年公表されるということでございますので、学校の実態に応じた公表が今後なされていくというような形で考えておるところでございます。
 以上でございます。

○芳野副委員長 先ほどのその学校質問紙は、何らかの形で全学校で公表されるということですけれども、多分全ての項目ではないのかなというふうに思うんです。やっぱりその学校によって、例えば読書を中心にしてみえるところだと、16ページの質問紙みたいなものを出すかもしれませんし、地域によって、そして学校によって多分公表する項目というのが、全然違いが出てくるのかなと思うんですが、できれば私はこの地域とのかかわりに関する内容の部分は、ぜひ保護者の皆さんへ求める部分だと思いますので、学校のほうから出していただくようお願いをしたいなというふうに思います。
 それから、めあてと振り返りなんですけども、お話を聞いておって、要は学校から先生への指導はそういうふうに徹底をされていくと思うんですけども、やっぱり私が言うのは、先生の思いが児童・生徒にどう伝わるかという部分かなというふうに思って、さはさりながら、いろんな生徒もいるし、いろんな教科といろんな授業単元もあるので、全部で徹底は難しいですし、私も、こうせいというその答えもない中ですけども、一つのヒントは、この前、三雲中学校へ皆さんと一緒に視察に行ったときも、ICTを使ってわかる生徒がわからない生徒に教えるということをされていたと思うんですけれども、これは一つのその形かなと。僕らのころ、昔はそういうのがなかったようなイメージがあるんですけど、最近はそういうことを中学校になるとしているのかなと。そうすると、到達できている生徒とそこがまた不十分な生徒の差を埋めるというか、受けている、その教えてもらった生徒も、ああそれでわかったという部分での、どこまで到達したらいいのかというのがわかっているんじゃないかなというふうな意識もあったので、そういう授業の研究なんかもこれからどんどんしていただければなというふうに思いますので、よろしくお願いします。

○村林委員長 要望でいいですか。

○芳野副委員長 はい。

○村林委員長 ほかはいかがでしょうか。

○青木委員 30、31ページの、先ほど委員からもありましたが、私は、この結果を受けて条例を制定していくということで、今、子ども目線を大切にする取組とか、それからアンケート結果、これ子どもから見たアンケート結果で、休み時間も目を離さないでほしいという意見や見て見ぬふりをしないでほしいという意見があったと、ここら辺がポイントになるのかなと思って見ていたんです。小学校でいうたらしっかり叱ってねやけども、中学校になると見てほしいという、叱ってほしいは、これはもう後のほうになるわけですが、やっぱり発達段階でいうと、お前チクったなみたいな感じではね返りが怖いというような意識もあるのかなと読み取ったり、また、休み時間に教室にいてほしいと、小学校の回答ですけど、クラス内のことがいろいろ多いのかな、行動範囲というのがですね。でも、中学校は休み時間は見回り、教科が変わったりとか他学年、1年生やったら2年生、3年生の生徒からのいろんな圧力とかあるのかなと思ったり、いろいろその辺、学年らしさを見るんですけど、やっぱりその辺をしっかり子ども側に立って見守っていく体制というか、今も当然教職員の充実とか、いろんなことが非常に大事です。しかし、まだない状態のなかでどうしたらええんやという問題もあると思いますので、そのときにやっぱりオール学校とかオール学年とかその辺のしっかりきずなをしていただいて、私はたまたま現場におりましたので、思い切り荒れた学校に2回異動したのでよくわかるんですけども、荒れ切った学校でそれを戻すには非常に難しいところもありました。だからずっと自分の教室におったり、休み時間もえらかったですけどおりましたね。心配でというか、他学年との絡みとかいろいろありましたので。
 しかし、その中で感じることは、やっぱり落ち着いた学校になってくると、その辺がこう忘れがちになってしまう部分があって、子どもはそういう子どもの心から考えると、やはりそういったときも常に空き時間とか、それから多分自分がその次空き時間やったらそのまま少しおって子どもらと話をするとか、さりげなくみんなが、オール学校体制で見守っていくという体制を常にどの学校もとっていくべきではないかなといつも思っているんですけど、ここにですね、このアンケートを出されたという、そしてこの条例を、これどういう意図があるか、どんな方向で今考えてみえるのか、もう少し出された意図も含めてこういった具体的な取組を条例に書き込んでいくのかどうか、その辺どうでしょうか。

○山口対策監 先ほど委員おっしゃったとおり、子どもたちの発達段階によって少し書きぶりも変わってきておるんですが、いずれにしても子どもたちの願いというのは、これで非常によくとることができました。ただ条例でございますので、一定その文言等にいろんな制約は当然係ってきますけれども、例えば学校の役割であったりとか、保護者の役割であったりとかいったところの中に、こういった子どもの思いを何らかの形で反映させながら、子ども目線でやっていきたいなというふうに考えております。
 以上でございます。

○青木委員 僕も現場の経験を少し述べましたけども、やはりふだんからの教員のチームワークという非常に大事にしてほしい部分がありますので、その辺を絶対書き込んでいただきたいなと、このように思うところでございます。これとまたいじめは少し違うところもありますけれども、子どもから立つと、やっぱり見守っていてほしいという気持ちが非常に強いと思いますので、その辺も含めて。
 それともう一つ、教職員の多忙化という部分があるので、休み時間という捉え方が、子どもの休み時間と教職員の休み時間が一緒かといったらそういうのもあると思いますので、その辺の絡みを上手に条例に反映できるように考えていただきたいなと思いますし、休み時間というのはほかの学級と交流できる唯一の時間といいましょうか、そういったところでいろんなことも起こる可能性が非常に高いということで、そういうこともまた加味していただければと思います。
 以上です。

○村林委員長 ほかにいかがでしょうか。
 なかったら、私から1点だけ要望させてもらいたいと思います。
 28ページの不登校に関係してなんですけども、先日NHKの「ドクターG」という番組を見ておったときなんですけども、「学校に行けない」という回で、起立性調節障害という病気のことをやっておりました。その番組の中で言うには、小学生の5%、中学生の10%ぐらいがそれに該当するのではないかと。なので、不登校と言われる児童・生徒の3~4割をこの起立性調節障害が原因として占めておるのではないかというように番組で言っておりましたので、要望なんですけれども、非常に不登校というのは苦しいと思うんです。自分を責めたりもする中で、何で行けへんのやと責めたりもする中で、こういうような実は病気ということもあるかもしれませんので、ぜひ今後こういうことも念頭に置きながら取り組んでもらうように要望いたします。
 実際、余り今データはないということですので、しっかりとお願いしたいと思います。
 以上です。
 ほかよろしいでしょうか。

          〔「なし」の声あり〕

○村林委員長 では、ないようですので、第10回国際地学オリンピック日本大会についてから安心して学べる環境づくりの推進についてまでの調査を終わります。 
 

 (6)三重県人権教育基本方針改定案(中間案)について

 (7)平成30年度全国高等学校総合体育大会の準備状況について

 (8)指定管理者が行う公の施設の管理状況報告について

   ①当局から資料に基づき説明(中嶋次長)

   ②質問

○村林委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○稲森委員 熊野少年自然の家の指定管理のところなんですけども、目標が施設定員稼働率17%、実績が18.5%ということなんですけども、熊野市って何か聞いたことがあるんですけども、相当スポーツ合宿に力を入れてまちづくりをやっていこうというように、ばしっと取り組んでいるかと思うんですけども、もう少し何かこの施設自体が伸びてもいいような気がするんですけども、そういうのはどこがやっているんですか、熊野市がそういう熱心にやっているんですか、そのスポーツ合宿って市が主体になって。そこと連携して何か増やしたぞみたいなというのはないんですか。

○辻参事 スポーツ合宿のいろんな関係で大学なんかにPRもさせていただいておるのは事実でございまして、実際にそういった使われ方はたくさんございます。
 熊野少年自然の家の場合は、県内と県外で利用率なんかを見ますと、県外が大体3割ぐらいございまして、その3割の中に県外からのスポーツ合宿なんかがあるのではないかなというふうに思っておりまして、そういったところでも今後もう少し、指定管理者のほうの御報告にも書いてありますけども、そういった方面のPRはこれからも続けてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。

○中嶋次長 先ほど参事のほうから説明ありましたように、指定管理のほう、平成21年度についてはまだ県が直営でやっていたころなんですけれども、このときに比べて利用者数というのがかなり伸びてございます。当時でございますけれども、そういう利用者数というところから比べますと、約5000人ほど増えているというふうなことがございます。そういった中で、熊野市が取り組むスポーツ合宿にあわせて、熊野少年自然の家の施設についても、熊野市観光公社のほうがタイアップして、そういった利用を増やしているというふうな実態がございます。

○稲森委員 ありがとうございます。

○村林委員長 よろしいですか。
 では、ほかにいかがでしょうか。

○山内委員 34ページの三重県人権教育基本方針の改定案のところなんですけれども、1行目に世界人権宣言以降ということでありまして、世界人権宣言を仮訳文でインターネットから引いてきたんですけども、第2条の部分で、「すべて人は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治上その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産」とずっと続いていくわけなんですけど、これは皆さんもよくお聞きの文言ではないかなというふうに思っています。
 その中で、私も幼児教育の現場ですとか、あるいは四日市の私立の中学校の現場等で、御相談とか御要望等いただいているのでちょっとお聞かせいただきたいと思っているんですけれども、今回中間案ということでこの改定に取り組まれるに当たって、特にこの宗教という部分におきまして、教育現場におけるこの信教の自由に関する議論等が、この策定に当たってどのようにされているのか、そんな過程がもしあればという部分と、教育現場における子どもたちの信教の自由の保障とか担保というのは、どういった形でこの基本方針のなかではされているのかということを教えていただければというふうに思います。

○赤塚課長 宗教の自由につきましては、子どもたちにとってもその選択権があり、全く自由であるというふうに考えているところでございます。例えば、学校教育でする部分については、教育の中立性など考えながら人権教育をはじめ、あらゆる教育を行っていく必要があるのかなというふうに考えているところでございます。
 宗教にかかわって偏った書きぶりとかそういうことはないようにというようなところは十分考えながら、三重県人権教育基本方針改定検討委員会でも話を進めているというところでございます。

○山内委員 ありがとうございます。
 留意していただいているということでありますけども、特に35ページのⅢ、個別的な人権問題ということで非常に細かく取り組んでいただいております。その中でも、外国人の人権に係わる問題を解決するための教育という部分がありまして、様々な社会的背景を鑑みて今回改定をという部分も先ほど御説明いただきまして、またグローバル化に伴ってという部分で、特に外国人の皆さんにとって我々日本人と宗教が違う部分というのも当然あろうかというふうに思っております。
 また、最下段で様々な人権にかかわる問題を解決するための教育という部分で、下線の部分、特に今回新しく文言で書き入れてというところで紹介をいただいておりまして、非常に力を入れて取り組んでいただいている部分もあるかというふうに思っています。
 また、36ページ、37ページ、特に36ページの2(1)、人権に関わる問題の解決に向けて課題を明らかにしますとか、37ページ、これは教育関係者の方の取組ということで、②人権問題は、差別によって基本的人権が侵害されているところに本質があるという認識に立つということでありますので、これも教育者側ではなくて、教育を受けた側が基本的人権が侵害されたかどうかという、そういった側の視点に立って認識に立っていくというところが書かれておろうかというふうに思っております。様々な声をいただく部分がありますもので、現状どうかという実態調査というか、そういったところは最終的にこの改定案を決めていく部分では必要なのではないかなという部分と、また教育関係者の取組というところで書かれておりますので、この教育基本方針がきちっと周知徹底されていく上において、宗教の自由とか信教の自由といったところがきちんと教育現場にも伝わっていくことが必要なんじゃないかなというふうに思いますけれども、そういったところに関しましてお考えがあれば、いただければと思います。

○赤塚課長 先ほどから委員のほうから御指摘いただいたとおり、三重県人権教育基本方針を改定しましたら、しっかりとその周知を進めたいなというように考えています。そして、この文言に含まれている意味合いであったりとか、考えであったりとか、そこらあたりは一個一個丁寧に説明、発信する必要があるのかなというように考えておりますので、そのように進めたいと考えてございます。
 以上でございます。

○山内委員 ありがとうございます。
 信教の自由って新しい問題ではないという部分がありますので、若干こう現場においては、そういった侵害があったときに放置されている傾向もあろうかなというふうに思いますので、こういった機会を通してまた少し検討していただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。

○村林委員長 ほかにいかがでしょうか。

          〔「なし」の声あり〕

○村林委員長 ないようですので、三重県人権教育基本方針改定案(中間案)についてから指定管理者が行う公の施設の管理状況報告についてまでの調査を終わります。
 委員の皆様に一応お諮りして、休憩はいかがですか。この後委員間討議をしようと思うんですが、一気に行きますか。

          〔「そのまま」の声あり〕

○村林委員長 行きますか。では、お願いします。
 

 (9)審議会等の審議状況について

    ①当局から資料に基づき説明(木平副教育長)

    ②質問      なし

 (10)その他

○村林委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。

          〔「なし」の声あり〕

○村林委員長 よろしいか。
 ないようですので、これで所管事項の調査を終了いたします。


 4 委員間討議

 (1)調査事項調査に関する事項   なし

 (2)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし

 (3)「みえ高校生県議会」に係る協議

○村林委員長 では、ここから高校生県議会や視察の話をぜひ委員間討議していただきたいんですが、まず、みえ高校生県議会について資料を配付します。

          (書記配付)

○村林委員長 去る8月19日に開催されましたみえ高校生県議会における委員長の私からの答弁の中で、今後の対応等に関するもののうち、当委員会の関係分を抽出した資料でございます。
 答弁の概要等について私から説明させていただきます。
 教育長もおっていただいた場での話なんですけれども、高校生県議会で受けた中で、委員会に持ち帰って議論したいというような答弁をしたようなものもありましたもんで、ぜひ皆さんに御議論いただいて、次回以降の委員会の所管事項に挙げるということでもいいですし、当日教育長もおっていただいたことですし、場合によっては必要最低限の質問もさせてもらってもいいのかなと思うんですけれども。
 1点目が、四日市南高校の生徒からいただいた質問で、ここに書いてありますように英語力の向上についてということで、ALTの教員がおられるんですけれども、非常に授業自体が少ないですとか、本物の英語に触れる機会が少ないもんで、そういうことについて県はどう考えておるんやというような質問やったんです。県の教育委員会から先に説明を受けておったのは、ALTの方自体はこの高校に専属で配置されておったということでしたもんで、私の答弁としては、まずは学校現場での話に委員会としてはなかなか入っていきづらいので、生徒会であるとかそういうところからどうなんだということをまず言ってほしいと。それで、さらに大きな仕組みとして問題がないのかということを委員会では考えてみたいということで、こういう学ぶ気はあるのに機会が少なくて不安でいっぱいであるという話を聞かせていただいたので、こういう声があるということはどこかに解決すべき問題があるのだろうと思うということで、委員会としてどの辺に問題があるのだろうかと、ALT自体はおるのにこういう声が出てくるということで、探っていきたいというふうに持ち帰ってきたので、ぜひ皆さんにどういうあれか一緒に考えていただければなと思うのが一点であります。
 そのように答弁しましたら再質問がありまして、その再質問のほうでCAN-DOリストというようなお話があって、そういうような、文部科学省のやっておるようなことについてちょっとわからなかったもんで調べてみたいと思うというふうに言ったことと、さらに進んだようなほかの県でやっておるようなことをやれないのかというようなことについても、委員会に持ち帰ってみたいというふうに答弁しましたので、皆さんにもお知らせして議論いただければと思います。
 ちなみに、私、この件に関して余りいい答弁ができなかったので、終わった後、その高校生のところに行って、一遍そういうふうに言ったもんで、学校の先生とかと話をしてみてほしいと。それでも解決しなかったら、またぜひ言ってきてほしいというふうには言わせてもらって、大分親身にさせてもらったつもりだったんですが、この私の答弁が紋切り型で不親切だったというアンケートをいただいておって、私としては非常にショックを受けておりまして、ぜひ皆さんのほうで親身になって取り組んでいただきたいと、そういうふうにお願いします。
 2つ目が、津高校から来たお話で、若者の県外流出のようなお話の中で、その地域と密着して地域をよくするような取組を高校でもやってほしいというような、そういう趣旨の質問をいただいたんです。それで私のほうから答えさせてもらったのは、そういう取組の事例を尾鷲高校の例なんかをお話しさせてもらった上で、しかし、そういうようなことを今、県でやってもらっておる高校というのは、特に人口流出が激しかったり小規模な高校というところが多いので、そういう都市部の高校であるとか、大きな高校とか、進学校とか、そのような高校でも、地域に密着した取組というのは今後必要だと思うので、当委員会としても今後議論を深めていきたいというような趣旨の答弁をさせてもらいました。
 先ほどの高校の活性化の話なんかとも関係してこようかと思うんですが、小規模校以外でも地域と密着した連携した高校のあり方というのはぜひ必要だと思うので、皆さんと議論していきたいというのがこれであります。
 3点目が、高田高校からいただいたんですけど、高校生サミットが非常によかったので、またそういったような取組をしてほしいというようなお話がありまして、私のほうから答えさせてもらったのが、そういう学校の枠を超えたディスカッションの場というのはこれまでもあったし、これからも県としては考えていく方向だと聞いておりますよということをお話ししました。ただ、これまで、サミットのときは私立高校もみんな一堂に会されたらしいんですけれども、それまでは県立高校対象の事業が多かったということですので、いただいた学校が私立高校でしたもんで、私立高校も枠に入れるという取組が必要ですねというお話をあわせてさせてもらいました。私立高校なので、環境生活農林水産常任委員長とか、高校生サミットのその後ということですもんで、サミットを契機とした地域の総合力向上調査特別委員長とかもその場にお見えでしたもんで、そういうような皆さんともひょっとすると相談する必要があるかもしれませんねというようにお答えさせてもらったというのがこの3点目であります。
 あとは直接私の答えるあれではなかったので、資料を皆さんのほうでお目通しいただいておければというふうに思います。
 いかがですか、皆さん。御議論いただければと思うんですけど。
 1個ずついきますか。

○芳野副委員長 教育長が最後に総括で四日市南高校の件は答弁をされておると思うのですが。

○村林委員長 CAN-DOリストのことをおっしゃいましたね。じゃ、ここでも、もう一度、教育長、よろしくお願いします。

○山口教育長 四日市南高校、ALTの件はですね、45人ALTはおるんですけども、それについての使い方がそれぞれまちまちであるので、ぜひそれはそれぞれの学校で話し合ってほしいと。委員長と同じようなことだったと思います。我々としては、こうやって出てきたからには、やっぱり校長を通じて、校内の生徒にこういう意見がありましたよということはお伝え申し上げたいなと思っております。
 2点目の、岩手県がCAN-DOリストをつくっておるという話です。三重県は遅れておるのではないかという話ですけど、三重県も、もう全部の学校がシラバスというようなのと同じようにCAN-DOリストの作成はしておるんですけど、それが結局、教員だけが持っておって子どもたちのところへ行っていないということで、ALTの活用もそうなんですけども、自分たちだけで、学校の体制だけでやっておることについて、やはり受け手の子どもらがどういうことを願っておるのかというところが、若干考慮に入っていないのかなというようには思いますので、やっぱり伝えるべきことを伝えていくと。そして情報を共有しながら生徒を中心とした学校運営をしていくということがいいことかなと思います。
 ただ、全てのことが生徒を中心に動いていったらええかというと、そうでもないと私は思っておりまして、子どもたちに対して我々はこんな力をつけてほしいんやということを、やっぱり生徒と議論をするというんですか、落とすだけじゃなしに議論をするようなプロセスが私は大事かなと思っておりますので、それで生徒たちが納得してやるということが学校運営の一番大事なことかなと思っておりますので、そのように今後、担当の校長先生方とですね、担当課長を通じて話を持っていきたいなと思っております。
 以上です。
 委員長には申しわけございません、苦しい答弁を。

○村林委員長 いえいえ、とんでもないです。
 いかがですか。

○芳野副委員長 たまたま四日市南高校の校長先生は、この高校生県議会が終わった後も話をしておって、多分その生徒とのすり合わせが余りうまくいっていなくて、学校側も余りそこを伝え切れていなかったのかなと。間に入った先生もその辺をそのまま質問用紙に上げたんやけど、後で校長先生がチェックしたら十分それを変えられることができたのになと言ってちょっと悔いておった部分があったんです。それは当日の話なので、そういった質問とそれに対しての委員長答弁がちょっと紋切り型になったのは、ちょっとしたそごかなと思います。
 ただ、彼らが言うておった思いとしては、なるべく本物の英語に触れる機会を増やしたいという要望はあって、それはどこかでやるべきかなと考えると、一つの英語学習のあり方みたいなのを調査するのもどうかなと、あってもいいんじゃないかなと。質問者にも僕も過日会うことがあっていろいろ聞いておったんですけど、何かどっちかというとそういう将来留学するためにも、ほかの私立学校のように英語の教員と何かフリーでしゃべれるぐらいのことがしたいみたいな話をしておったんですが、本来本人の意欲があれば、どんどんALTに話しかけていけばいいんと違うのかと言ったんですけど、そうですねと言ってました。
 だから、そういう意味で言うと、公立学校の生徒として、小中高もあわせてそういう英語教育のあり方みたいなのをちょっとやるといいのかなというふうには思うんですけど。

○村林委員長 ありがとうございます。
 ちなみに私は紋切り型で答えたつもりはないんですけれど、そういうアンケートが来たということで、済みません。
 それで、皆さんいかがですか。今の副委員長のまとめだと、一応そういう英語教育の話も所管事項でやってみてはどうかということですね。
 ほか御意見はいかがでしょうか。

○水谷委員 英語教育にかかわらず、こういう高校生県議会、非常にこれは僕はすばらしいものやと思っております。ただ、委員長が回答するので、責任を持った回答者がいないわけだな、権限がないから。だからそこが一番難しいところなんですよ。これは事前に当然質問と回答をきれいに打ち合わせをして、きちっと回答をしたんでしょうけど。

○村林委員長 いえいえ、あれはガチンコです。

○水谷委員 ガチンコか。

○村林委員長 質問項目は一応来ていますけど、再質問はガチンコですし。

○水谷委員 再質問はね。

○村林委員長 僕の答弁も渡しておるわけではないんです。続けてください。

○水谷委員 だからそこは、やっぱり一番難しいところなんですよ。質問者は、当然英語のことに関して質問をしたら何かいい答えが返ってくるであろうという期待をして質問をしておるわけやね。だから、そこら辺はやっぱり質問者の気持ちも酌んでやらなきゃいかんけども、これからもこういう問題は出てくると思うんですよ。私立高校のどこやったかね、高田高校かどこかの人も、要するに私立に。

○村林委員長 ありましたね。

○水谷委員 してくれとあったでしょう。だから、こういうのも当然出てくるんですよ。だから、これに対して即答はできないので、そこをどういうふうにして答弁を考えていくかというのはこれからの課題だと思うんですよ。
 僕はもう1点、こういったすばらしい取組を三重県議会はしていただいておりますので、ぜひこういうものは、県議会が開催するので県議会の問題ですけども、やっぱり例えばみえ県議会だよりであるとかああいうところにも載っける必要は絶対あると思う。こういうものを逆に委員長からも提言をしていただきたい。教育委員会としても議会がやっていることやというふうに思わず、こういうのを広く県民に知らしめてくれということぐらいも提言してもらえるとありがたいというふうに思いますので、今後の大きなこれは宿題やと思います。

○村林委員長 今、高校生県議会そのものに関する御意見をいただきましたので、事務局、今のをまた広聴広報会議に伝える部分については記録しておいて、よろしくお願いします。

○田中委員 学校の個別具体なALTの活用の問題というのは、もうここの委員会ではどうでもええかなと思っておりまして、ただ本場の英語に触れるということについては、やっぱり何らかの形で県立高校を特色化、活性化していく上で必要やと思いますし、私なんかは理系人間ですから、そういうことからすると、英語だけではなく理系科目なんかについても少しレアなネタを学べる機会とか、本場の本物を見たり触ったり、自分たちでそこを掘り下げていくような機会というものは、今後県立高校を活性化していく中では、そういうのも一つのネタではないかなというふうには思います。
 四日市高校では、スーパーグローバルハイスクールって文部科学省の事業をやっておられますけども、四日市高校の生徒と少し話をする機会があったときに、僕らは偏差値を上げることで、受験勉強をすることですごく忙しくて、ああいうのはええとは思うけどもなかなか睡眠学習する時間ですみたいな、少し冷めた生徒もみえたりして、でもそれはしようがないですよね、必死で受験勉強していますから。宿題も多いし。
 そんな中で、せっかくの予算を使って、これは文部科学省の予算なのでそんなのを文部科学省に言うつもりはありません。ただ県として単費を使って特色化のために何か工夫をした取組をされるときには、何ていうかな、この1ページ目の津高校のところでも出てきていますけども、それぞれの地域特性に応じたようなものとか、何かそういう取組を、進学高校だけ、成績優秀者に対してだけやっていくよりは、言い方は語弊があるかもわかりませんけども、偏差値的には2番手、3番手ぐらいの学校の生徒たちに対して、君たちはこういう機会に触れてどう思うみたいな、自分たちが考えるようなそんな取組というのもいいのではないかなというふうには思いました。このスーパーグローバルハイスクールに対抗してスーパーグローカルハイスクールとか、そんなような取組というのをやって、本当の地域のいいものに触れていくとか、そこの中で学び直す、自分たちがそれを掘り下げる、歴史、背景も含めて。そんなものもいいのではないかというふうには思うところであります。意見です。

○村林委員長 そうすると、今のいただいた意見は、英語にかかわらず本物に触れる機会というものをどう使うのか。それも何ていうのかな、押しつけるんじゃなくて、生徒が自分からということですよね。ということだと、先ほどのやはりALTの活用みたいな部分も生徒の要望とかを聞く仕組みというか、実現する仕組みというのが学校の中でどうなっておるのかという部分やと思うんですけど、それは例えば生徒会がいいのか、その辺先ほど教育長はそういう仕組みを学校の中でやってくれるようなことをちらっとおっしゃいましたけど、問題点としてはその辺が今明らかに、議論の中でなってきたかなと思います。
 ほかにいかがでしょうか。

          〔「発言の声なし」〕

○村林委員長 この点に関してはこんなところですかね。そうすると、一度そういう英語教育に関する話は、英語に限らず本物に触れる機会をどうするのだという話、先ほどの高校活性化の中とかいろんなお話の中で、普通の生徒の声を聞くにはどうしたらいいかとかいろんな議論がありましたけども、そういう生徒の声を聞いたり、あるいは学校運営の中に生徒会とかのこういうことを聞くような仕組みというのがどうあればいいのかというような部分が課題として見えてくるので、次回以降の委員会にどんな形で、例えば所管事項項目に入れられるのかちょっとわからないですけども、ぜひまた企画員などを通じて話しながら考えていくということでいいですか、この点に関しては。
 2つ目のほうは、津高校からいただいたほうの地域密着型の、今も地域密着の話は少し出ましたけれども、津高校の方から来たというところがポイントなのかなと思うんですが、北勢地域、中勢地域とかそういう都市部の学校という点でどんなふうに皆さんお感じになりますか。
 先ほど午前中でしたか、防災の関係等の地域密着の話なんかも出ておったとは思うんですけども、こういうお話はどうですか。スーパーグローカルハイスクールという話も出ましたけど。次期高校活性化計画の中にもひょっとしたらそういうのも入れてもらうというようなことになるのか、もし要望していくならですね。どんなふうにお感じになりましたでしょうか。

○田中委員 しゃべり過ぎて申しわけありませんけど、この津高校の生徒の意見を聞いて思うところは、三重県て多様な県ですよね。だから、北勢地域の生徒たちに南勢地域のよさであったりとか、課題であったりとか、伊賀地域のことを知っていただくようなものというのは重要なのかなと。常々県民の方にわかっていただきたいという思いはもともとあったんですけど、高校生段階から、これから社会に出ていく、または三重県出身者として他県へ進学していく人たちがそういう課題認識を持って新たな学びであったり他地域を知る、そういうことは非常に意義深いではないのかなというふうに感じたところです。足の引っ張り合いをする三重県ではない、次なる三重県、そういうステージへ進んでいくためには、必要なのではないかなというふうに感じました。
 以上です。

○村林委員長 そういう意見をいただきました。感想だけ、本当に三重県は広くて、伊賀地域のほうもそういう特別な歴史があるかもしれませんけど、桑名藩とか北のほうの特に幕末の歴史とか、三重県民であってもなかなか知らないんじゃないかなと。僕もそんなに詳しくはないですけれども、そういうことを知っていくというのもある意味郷土の誇りかもしれませんね。

○芳野副委員長 もちろん高校でも大事なんですけど、ひょっとすると僕はこれは小学校から、中学校とかからもう大事なことかなと思っているので、高校というよりはどっちかというと小・中学校で、この前、水産高校を視察したときも、北勢地域からの方が少なかったというのは、僕らも南の地域の水産高校というのはわからないわけですよね。だから、逆に言うと中学校ぐらいのときに、そういういろんな全県の風土なんかを見ながら、南伊勢町とかいいなと。行ってもらえば小規模校の生徒数が増えますから。それは冗談としても、本当に小学校から多少やっているんですけど、やっていくという学びが必要かなと。小中高大とそこにこういうのを落としていけたらいいなというふうには思っているので、これは調べるというよりは我々は委員会として教育委員会のほうにも要望という形で出していけばいいかなというふうに思うんですけれども、私としては。

○村林委員長 ありがとうございます。
 ほかにはいかがですか。
 そうすると、大体今の議論をまとめると、大規模校であっても、あるいは都市部とか関係なくですね、その地域のことを知ることは大事だし、それだけにとどまらず県内他地域のこともしっかりと学んでいくことが重要ではないかというような結論になってきているのかなと思うわけですが。
 じゃ、津高校からのお話は大体そのようなまとめで、これも私の答弁させてもらったような都市部や大規模校であっても、進学校であっても、地域と密着する何らかのこれから取組をしていってほしいということはぜひお願いしたいけれども、新たに今のような議論になったということで、これも次回以降どういうふうに反映できるのかわかりませんけど、また所管事項なりで。また、ある程度意見も今まとまったので、ある程度の要望としても執行部には聞いていただいておきながら、この項は閉じて次の項へお願いします。
 高校生サミットなんですけれど、これはもう大体やる方向のように聞いておるんですけど、どんな感じなんですかね。これはちょっと僕らだけで議論するというよりは、できるところだけでも今少ししゃべっていただける方っていらっしゃいますか。無理かな。無理やったらいいですけど。じゃ、こういうことは必要だというような方向で皆さん、そうですか。これも次回以降そういうふうに高校生サミットに続く、かわるようなそういう学校の枠を超えたディスカッションの場で、しかも私立学校も含むような場でこれからも県にはぜひ事業としてつくっていってほしいというような方向で、次回以降の所管事項なんかにもどう考えているのか説明いただくということでよろしいですね。はい、ありがとうございました。
 高校生県議会についてはとりあえず以上としたいんですけれども、何かありますか。よろしいか。

          〔「はい」の声あり〕

○村林委員長 熱心にありがとうございました。

 (4)県内外調査に係る協議

○村林委員長 それでは、次は県内外調査のほうで。7月、8月に実施しました県内外調査に関しまして、調査で明らかになった課題や御議論いただいたことについて、この場で改めて御検討いただければと思うのですが、いかがでしょうか。
 まず、県内調査のほうから、内と外で分けましょうか。
 県内調査は、まず三雲中学校のほうへ行きました。先ほども議論も出てましたけど、ICT機器を活用した教育の推進ということで見てまいりました。また、水産高校へ行って、県内唯一の水産高校、あるいは小規模校ということで見させていただいて、実習船「しろちどり」の中なんかを見せてもらったり、出港するところを見せてもらったりしました。
 また、名張市の百合が丘小学校のほうへ行って、学力、主に体力のほうですね、体力向上のほうの取組について見させていただいたんですけれども、その辺について、皆さん、また委員間討議をお願いしたいと思うのですが、いかがでしょうか。

○芳野副委員長 教育委員会に質問したいんですけど、水産高校の寮が狭くて老朽化していて、なかなか北勢地域からも呼び込みたいんだけど寮が古くて狭くて人数が足らないので、なかなか北勢の中学校まで声をかけられないんだというようなことを高校の先生から伺ったんですが、改築の方向性とか予算要望とかというのはこれからされる予定なのか、その辺をお聞かせいただけますか。

○山口教育長 委員間討議で申しわけございません。質問ということであえてお答えさせていただきますが、水産高校には寮があったわけなんですが、寮があることによって、例えば和歌山県とか奈良県だとか、いわゆる水産高校がない県からも生徒を受けておりました。そんな中で、寮が荒れて町の人たち、当時の志摩町の方々からもう出ていってくれというような、そういうような話も実はあったんです。
 私は小規模校の活性化というか職業教育の活性化というのは、地元に支えられてこそ初めての活性化だと思う中で、子どもたち同士がやはり荒れていく中で寮が維持できなくなってきたということで閉じざるを得なかったということで、現在はアパートに入っていただいており、そういうことも御了解いただきながら入試をやっておるという状況でございます。
 この間も我々や、教育委員にも訪問していただいて、生徒指導の主任にもっと活性化のために先ほど副委員長が言われたようなことも含めて寮と言ったら、いやもう寮には懲りてますというのが、私への、教育委員への発言やったんです。ですので、実はここ一、二年も、大阪から来ておる子どもと水産高校の先生との間でいろいろ一悶着ありまして、正直言いまして、そんな中でどうやって水産高校を維持していくかということは、我々にとっても本当に、教育委員方も何とか活性化したいという思いは持っておるわけでございますが、そういう中でその寮をつくって、そこできちんと物事をやってもらえるならいいけども、そういうようなことがあったものですから、今の段階ではああいう形で閉じておるという状況であるということです。小規模校でいろんなことで寮をつくって呼び込むと町が、例えば島根県海士町のように、私もいろんなことを収集しておりますけども、そういう中で寮をつくるというのは一つのメリットはあるんですけど、そこに24時間体制で子どもたちを面倒を見切れるか、支え切れるかということが非常に大きな課題だと思います。
 愛知県の黄柳野高校でありましたけれども、たばこの火事で子ども1人が亡くなるということもあるわけなんですね、寮を置くということは。そういうことも含めて、あるいは北星学園余市高校の、今は義家文部科学副大臣ですけども、あそこだって全寮制ではないけど寮があったわけですけどもいろいろ問題が起こってくると。だから、全人教育、昔の日生学園第一、第二高校もそうですけども、そこについての覚悟が公立の場合は非常に求められるということが、私は大きな問題かなと思っておりまして、つくったときはみんないいんですね、それが長くなってきてどういう生徒、それでその人たちと地域がどうかかわるかということが問題なんですね。それで、あんな高校はもう要らんわと地域から言われるのが一番私らは怖いです。そういう高校にならないように、我々は小規模校に対して人も物も金も最大限の支援をしておるわけですけど、水産高校については、そういうような大阪や奈良や和歌山の子どもたちを受け入れた経緯があって、そんな中で職員も疲弊した時期があったということで、今ちょうどそれが癒えかけてきたら、ここ一、二年大阪の子と教職員との間でもめておるという、そういう状況でございます。
 以上です。

○村林委員長 いかがですか。

○芳野副委員長 わかりました。寮の復活というのはなかなか難しいのかなと思いますし、現に今そうやってアパート等で住んでもらっている人がおるということなので、長崎県なんかでも離島留学みたいなのをされておるということでして、水産高校に向けてそういう留学じゃないですけど、どこかの地元の網元さんなんかが受け入れてくれるといいのかなと思います。
 話としては、やっぱり全県からもう少し勧誘できるような体制づくりは必要かなというのは感想として思いました。北勢地域の子がもっともっと水産高校のことを知っていってもらえれば、すごいその取組としてはいいことをしている学校だなというふうに思いました。
 委員会として、その寮の問題を何かするというのは、まだもうちょっと先かなと思います。

○山口教育長 北勢地区の子にも知ってもらいたいということであえて言わせていただきますけども、水産高校の教頭と昴学園高校の教頭はですね、県内の重立った中学校の教職員の方々に、ぜひうちへ来てほしいということを歩いて回って説明会に行って、生徒の前で実際やっておるかどうかはわかりませんけど、少なくとも156校の中学校回りは昴学園も2人教頭でございますのでやっておると。水産高校は1人教頭でございますけども、歩くようにということでこれまでも言ってきたところでございますので、教頭先生の御苦労は本当に大変なものがあるかなと思っております。
 以上です。

○村林委員長 御答弁ありがとうございます。
 水産高校に限らず、小規模校一般ということに県外調査で長崎県で聞いてきた中では、そういう下宿の補助であるとか、あるいは下宿のマッチングみたいなことなんかに取り組んでいるという話はありましたね、寮に限らず。
 ほかにいかがでしょうか。

○田中委員 水産高校の話が出ているので思ったのは、実習船を見せていただいて、出港式、非常に感動的な場面で結構うるうるきている方も多くみえた中で、ただ見せてもらうとかなり長い間実習船が使われているので、老朽化してくることですとか、機器類が陳腐化していくことの実習船なりその乗組員、教官の方の安全の問題ということも、これはまたあるんだなというふうに思いました。
 ただ、財政状況が非常に厳しい本県としては、そこを更新していくということの困難さということもまた一方で考えておりまして、ただあの学校が持つ強みというか意義というものをしっかり伸ばしていくとともに、実習船の更新の議論もしていかなあかんのかなというふうに思いました。
 そういう意味では、高校生水族館みたいな形で校舎内に魚を水族館形式で展示してあったりとか、いろんな養殖を実習の中でやっておられるのを見て、非常にアカデミックなアプローチをかなりしていただいておるなというのは感じて、もしあれだったら同じ県の機関である、所管は違いますけれども水産研究所との水産高校との連携というのは、その生徒たちにとっては非常にモチベーションの上がるようなことにつながっていくのではないかなというふうに感じたので、県教育委員会だけではなく、その他部局との連携というのは、そういう専門的な学科のある県立高校の中で議論していくときには必要なのではないかなというふうに着目したところです。
 個別具体に県水産研究所とどう連携ができるのかというのは、ちょっと発想はありませんけども、実際問題、県立水産高校の先生方と県水産研究所の職員が意見交換をする場を持ってもらうとか、そんなことで次の展開って出てくるのではないかなとそんなふうに思いました。

○村林委員長 ありがとうございます。
 問題が提起されたということで、実習船、財政状況からすると更新困難だけれども、少し古くなっておるという話を現場で聞いてきたということ。高校生水族館などということをいろいろ、あんな金魚が基本なんて初めて知りましたけれども、金魚がいたのでびっくりしましたけれども、そういうものと県水産研究所との連携が一つの例で、そういう農林水産とかそれぞれ専門的な分野はひょっとすると部局横断的な話が出てくるのではないかという問題提起ですよね。ぜひ県の教育委員会としてもそういう問題意識が出たということは聞いていただいて、実際今後どうすればいいかというのはなかなか難しいとは思いますけれども。
 ほかにいかがでしょうか。

○青木委員 県内調査でも意見を言いましたけども、名張市立百合が丘小学校は僕のイメージが、教育長も、校長も体育出身なので、体育やっているわぐらいな感じでお邪魔したんですけども、やっぱり体育を全体で取り組むことによって、学力とかほかの面もずっと伸びてきたというようなお話がありました。学力の方向でも体育、相関関係というのは非常にあるのかなということが実態調査からわかりましたし、他県、福井県とか秋田県ですかね、そういったところでやっぱり前向きに一つのことに取り組んで全体を広げていくという一つの糸口にどういう形でもいいのですることは非常に大事やなということを感じさせてもらいました。
 以上です。

○村林委員長 ありがとうございます。
 ほかはいかがでしょうか。
 ICT機器については先ほどの委員会の中でも議論にありましたが、県内はこの程度ですかね。ありがとうございました。
 では、最後に県外のほうを。
 最初に鹿児島県指宿市立指宿商業高校へ行って、指商デパートとか、生徒が1人1000円ずつ出して株式会社形態でやっているビジネス教育の実践的なものを見せてもらったり、あるいは長崎県へ行って、県立高校の高等学校の改革基本方針ということで、その長崎県の地理的条件を踏まえて小規模校をできるだけ維持していく方向で検討していたということ。午前中の議論の中でもありましたけど、現場の高校として長崎県立大崎高校を見せてもらって、その小規模校で実際どういうふうに取り組まれておるのかというのを見てきた。大体そういう大まかな流れだったと思うんですけど、いかがでしょうか。
 私からぱっと思いつくというか、聞いてきてこれはと思ったのは、長崎県は分校という基準が法改正で法からこの考え方が消えたので、1学級でも本校の扱いをしているという話とか、あるいは大崎高校のほうで聞いてきたのが、小規模だからこそ1人ずつの志望に合わせてセパレートして見ることができているというような話とか、どうしてそんなに地元からの進学が多いんですかという話を聞いたら、お子さんを預かるというときに、その負託にしっかり応え続けるという信頼を少しずつ積み上げてきたという、それに尽きるということとか、子どもから子どもに学校の魅力というのは伝えるのが一番で、高校3年生の卒業時に中学2年生に対して自分の成功した体験談などを卒業生の声ということで伝えているが、これは絶対に生の声が大事なので、絶対に添削しないんだというような、そういうようなお話なんかを聞いてきて大変勉強になったなと私なんかは思いましたけど、皆さんはどうでしたか。

○芳野副委員長 指宿商業高校は私もぜひ強い意向で行かせてくださいという話をしたので感想をお話しさせていただくと、高校というのはやっぱりそのいろんな資源を持っていると思うんですけど、今回感じたその資源の一つは、やっぱりOB、OGやなという思いもあって、指商の中でもOGがおられて、いろいろ支援をしていたとかいう話をお聞きしたので、そういうのはなかなかそういう活性化計画には入れ込めないと思うんですけど、校長先生にお話をさせていただいたときに、僕は今日の議論の中で活性化計画に、校長先生に一つ考えてほしいのは、そのOB、OGとかを活用していくのも校長先生の腕の見せどころかなというふうな思いもあるので、これは中学校とかもそうだと思いますし、高校もそうですけど学校のいろんな活性化の一つに、地域の皆さんとのつながりというのは、中学校で言えば地域の人はOB、OGが多いと思いますし、高校でもいろんな分野で活躍しているOB、OGがいるので、それをうまく活用すれば、各学校でやっている活性化もうまく機能していく部分もあるのかなというのは感じます。自分の中でどういう政策にしていけばいいかというのはまだ余り具体化されていないんですけど、感想としてはそういうのを持ちました。

○村林委員長 ありがとうございます。
 ほかはいかがでしょうか。

○田中委員 芳野副委員長の関連で、大崎高校のほうも、今、自分がメモを持っていないのであれですけど、地域の方にも支えられているという雰囲気がやっぱりあって、本当に小規模として残していくという決意で県行政として県教育委員会として腹をくくったときには、やはり地域の方もそこに参画をいただく、おらが町の高校として。私たちが住んでいるこの町の誇りのよりどころとなる施設、機関なんだというような、そんな捉まえ方もしていただくということは必要なんだろうなと。
 だから、この骨子案、本日議論させていただきましたけど、この骨子案だけにとどまらない本当の意味での、県民全体で県立高校を活性化していくというそういう取組は必要だろうなというふうに思います。所管するのは県教育委員会なのかほかの部局なのかというのは、これはまた考えなきゃいけない分野、領域はあるだろうとは思いますけど、そんなふうには思いました。あんな小さなところでずっと頑張り続けるということの困難さを本県としてどうやってつくり出していくのか、もし小さいまま残すとしたときに。地域の方の思いは大事にしつつも、でも地域のそれぞれの方がプレーヤーとして子どもたちを育んでいただくというか、世に送り出していただくプレーヤーとして何とかしていただきたいな、それも議論せなあかんなと、我々としては、というふうに感じたところです。

○村林委員長  ありがとうございます。
 私の知っているところは、相当そういうことは小規模校頑張ってもらっているところが多いというふうに認識しています。全県的なという話もちらっとおっしゃったので、ひょっとすると先ほどの高校生県議会の話みたいに、小さいところ以外でも大事なことなのかもしれないなと、今、田中委員のおっしゃる話は聞かせてもらいました。骨子案のほうにも相当地域ということを入れ込んでもらっていますしね。ありがとうございます。
 ほかはいかがでしょうか。大体そんなところですかね。
 そうしたら、今のようなお話というのは、今後この県立高校の活性化計画とかの中で、ぜひ皆さん議論を生かしていただければと思います。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。
 ほかに何かありますか。よろしいですね。
 では、ないようですので、委員間討議を終了いたします。
 

〔閉会の宣言〕

 
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

教育警察常任委員長

予算決算常任委員会教育警察分科会委員長

村林  聡

 

 

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