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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成28年度 委員会会議録 > 平成28年11月1日 予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録

平成28年11月1日 教育警察常任委員会 会議録

資料はこちら

予算決算常任委員会教育警察常任委員会

会 議 録

(開 会 中)

 
開催年月日     平成28年11月1日(火) 自 午前10時00分~至 午前11時39分                        

会  議  室      502委員会室

出 席 委 員      8名

             委 員 長      村林   聡

             副委員長       芳野 正英

             委    員      山内 道明

             委    員      稲森 稔尚

             委    員      田中 智也

             委    員      藤根 正典

             委    員      青木 謙順

             委    員      水谷   隆

欠 席 委 員      なし

出席説明員

      [警察本部]

             本 部 長                             森元 良幸

             警務部長                           中道 一輔

             生活安全部長                        小林 正美

             刑事部長                           小林 一夫

             交通部長                           赤坂 正行

             警備部長                           伊藤 正彦

             警務部首席参事官 警務課長              中谷 佳人

             生活安全部首席参事官 生活安全企画課長     水谷 昭裕

             刑事部首席参事官 刑事企画課長           稲垣 好人

             交通部首席参事官 交通企画課長           伊藤 正孝

             警備部首席参事官 警備企画課長           北野 尚也

             警務部参事官 総務課長                 藤井 淳夫

             警務部参事官 会計課長                 射場 重人

             生活安全部参事官 地域課長              瀬古 充也

             交通部参事官 交通規制課長              原  政美

             サイバー犯罪対策課長                   加藤   匡

             交通指導課長                          橋爪 広和

                                                 その他関係職員

      [教育委員会]

             教 育 長                             山口 千代己

             副教育長                           木平 芳定

             次長兼総括市町教育支援・人事監(教職員担当)  浅井 雅之

             次長(学校教育担当)                    山口  顕

             次長(育成支援・社会教育担当)             中嶋  中

             次長(研修担当)                       中田 雅喜

             教育総務課長                         長﨑 敬之

             教育政策課長                         宮路 正弘

             教育財務課長                         中西 秀行

             学校経理・施設課長                    釜須 義宏

             教職員課長                          小見山 幸弘

             福利・給与課長                       上野 公民

             高校教育課長                        長谷川 敦子

             小中学校教育課長                     花岡 みどり

             学力向上推進プロジェクトチーム担当課長       山田 正廣

             特別支援教育課長                     森井 博之

             生徒指導課長                        芝﨑 俊也

             人権教育課長                        赤塚 久生

             保健体育課長                        野垣内 靖

             全国高校総体推進課長                  三宅 恒之

             参事兼社会教育・文化財保護課長            辻  善典

             研修企画・支援課長                    上村 由美

             研修推進課長                         大川 暢彦

             学校防災推進監                       三谷 真理子

             特別支援学校整備推進監                 山口  香

             子ども安全対策監                      山口  勉

             人権教育監                          宇仁田 元

                                                 その他関係職員
        [監査委員事務局]
             監査・審査課長                        田所  尚子

                                                 その他関係職員

委員会書記  

             議  事  課    主査          黒川 恭子

             企画法務課    課長補佐兼班長  中西 正弥

傍 聴 議 員      1名
                               山本 里香

県 政 記 者      なし

傍  聴  者      なし

議題及び協議事項

Ⅰ 分科会(警察本部関係)

 1    所管事項の調査

    (1)債権処理計画(平成27年度実績・平成28年度目標)について

    (2)平成29年度当初予算編成に向けての基本的な考え方

   2    議案の審査

     (1)認定第5号「平成27年度三重県一般会計歳入歳出決算」(関係分)

Ⅱ   分科会(教育委員会関係)

    1    所管事項の調査

      (1)債権処理計画(平成27年度実績・平成28年度目標)について

      (2)平成29年度当初予算編成に向けての基本的な考え方

    2    議案の審査

      (1)認定第5号「平成27年度三重県一般会計歳入歳出決算」(関係分)

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

I      分科会(警察本部関係)

 1     所管事項の調査

    (1)債権処理計画(平成27年度実績・平成28年度目標)について

    ①当局からの資料に基づき説明(森元本部長)

     ②質問 なし

   (2)平成29年度当初予算編成に向けての基本的な考え方

   ①当局からの資料に基づき説明(なし)

   ②質問

○村林委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○藤根委員 施策141犯罪に強いまちづくりの中で、ごめんなさい、環境生活部のところにあるので、どうしようかなと思ったんですが、犯罪から県民を守るアクションプログラム(仮称)というような形で今年度策定をして、犯罪対策というものをこれは知事部局のほうでも進めていくということなんですが、これについての中身を少し教えていただければなというふうに思いますが、いかがですか、わかりますか。

○中道部長 私どもが承知している範囲で申し上げますと、一応中間案ということで示されたテーマにつきましては7項目ございまして、1番目は犯罪被害に遭いにくい生活環境を確保する、2番目は子ども・女性・高齢者を犯罪から守る、3番目がテロ対策を推進する、4番目がIT社会における安全・安心を確保する、5番目は薬物乱用を防止する、6番目が交通事故ゼロ・飲酒運転ゼロを目指す、最後7番目が犯罪被害者等支援策を充実させると、以上の7項目ということで承知しております。
 県警本部といたしましては、情報提供等必要な協力を行っていくというふうなことで対応させていただいておるところです。

○藤根委員 ありがとうございます。
   これからしっかりとつくっていかれるということですが、今最後に言っていただいたようにしっかり連携をとっていただいて、情報交換を進めていただいたらと思います。
   以上です。

○村林委員長 ほかにはよろしいですね。

                 〔「はい」の声あり〕

○村林委員長 では、ないようですので、これで警察本部関係の所管事項の調査を終了します。
 
                             〔監査委員事務局 入室〕
 


 2    議案の審査

   (1)認定第5号「平成27年度三重県一般会計歳入歳出決算」(関係分)

   ①当局からの資料に基づき補充説明(森元本部長)

   ②質疑        なし

   ③委員間討議   なし

   ④討論       なし

   ⑤採決       認定第5号(関係分)   挙手(全員)    認定

 3    委員間討議

   (1)所管事項調査に関する事項 なし

   (2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし

               〔当局 退室〕

               (休 憩)
 

Ⅱ 分科会(教育委員会関係)

    1    所管事項の調査

    (1)債権処理計画(平成27年度実績・平成28年度目標)について

       ①当局からの資料に基づき説明(山口教育長)

       ②質問 なし

   (2)平成29年度当初予算編成に向けての基本的な考え方

      ①当局からの資料に基づき説明(なし)

      ②質問

○村林委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○田中委員 細かいことですけれども、施策223健やかに生きていくための身体の育成なんですけれども、中身については体力をつけていきましょうということですよね。体力の向上ということなんですけれども、ちょっと抽象的な概念的なことに議論がなってしまうかもわかりませんけれども、体力を測るものというのは、調査というのは握力であったりとか、上体反らしであったりとかそういうものでいいんですよね、ちょっと確認だけ。

○野垣内課長 全国体力・運動能力、運動習慣等調査は全部で8つの調査項目ございまして、握力、反復横とび等国から指定されたものを基準にしております。8つの種目は握力、反復横とび、長座体前屈、50メートル走、ソフトボール投げ、それからちょっと待ってください、済みません、上体起こし、それから立ち幅とび、20mシャトルラン、それで8つですか。

○田中委員 ごめんなさい、試験問題みたいにしてしまったかもわからん。
その項目がどうとかということじゃないんですけれども、確かにそれで子どもだけでなく、当然大人も含めて体力が推しはかられるものだというのは理解できるんですが、それを数値化して、目標にしているということなんですけれども、何ていうか、握力計を握る練習は学校でしていますか、上体を起こす練習はしますか、反復横とびだけの練習というのをふだんしないと私は思うんです。
 要するに8つの項目それぞれが人間としての運動能力というか、体力を推しはかる指標にはなるというのは理解はできますが、それを向上させていくための取組と言ったときに、運動習慣であったりとか、生活習慣であったりとかとそういうところにやっぱり着目をしてやっていくべきだというふうに私は思っていまして、そのあたりのところはこれまでも取り組んでいただいていますけれども、平成29年度に向けてどういうふうにやっていかれるのか、お考えを。

○中嶋次長 委員おっしゃるとおり、この体力テストの訓練だけやっているわけではありません。特に継続実施ということで小学校1年から毎年一度はこういう体力テスト8種目について行って、それぞれ毎年の成長というのを確認しているという取組は各学校でしております。
 ただ、その学校で、例えば握力が相対的に弱いといった場合には、1学校1運動という取組で、例えば雲梯をやりましょう、雲梯をやると握力が向上しますので。あるいはかけっこが、50メートル走が遅いということであれば、走るような運動を取り入れましょうということで、各学校でそれぞれ強み弱みを、そういう結果で分析をして、それにつながるようなそれぞれの運動取組をしているというふうな形でございます。
 それと、こちらについて県民指標は全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果というふうな形で書いてございますけれども、構成要素として、先ほども言いました活動指標として1学校1運動プロジェクトに取り組んでいる学校の率であるとか、委員おっしゃっていただいたようにまさに生活習慣というのが体力と非常に相関関係がございます。こちらのほうを活動指標としてちゃんと着目しながら、それぞれの学校を支援していると、こういうことでございます。

○田中委員 ありがとうございます。
   まさにそうやってやっていただいて、握力弱いから雲梯と、そうなんですけれども、子どもらにとってみるともう少し遊びの中でとか、日ごろ親しんでいるスポーツで身につけていくのが一番子どもたちにとってもすっと入ってくるだろうし、その中で握力も強くなるけれども、アジリティも高まってきて反復横とびも回数がこなせるようになるとかというのがやっぱりいいんじゃないかなと。
 以前サッカーを子どもらに指導していたときに、非常にアジリティが弱いというか、反復横とびという指標で見たら非常に能力の低い子が、サッカーボールをこういうふうに扱うことで、その仲間の中でなじんでいくことでどんどん身につけていく、自分で会得していくということで体力が上がっていくのを見かけた経験があって、そういうことからすると、教育委員会としてやっていただくことは当然そういうことなんでしょうけれども、何が言いたいかというと、総合型地域スポーツクラブだとかそういうところとの連携というか、そういう県の施策や事業と、この施策223との連携というのをやっていくべきではないかななんていうふうに思っていまして、日々の事業でやってもらっているとは思うんですけれども、そのあたりはお考えとしてはどうですか。

○中嶋次長 まず、子どもが一番大事なのは体を動かすことが好きであるということ、いわば運動習慣の定着というのが非常に大事でございまして、その中でこちらのほうの活動指標にはないんですが、全国体力・運動能力、運動習慣等調査で体育の授業が好きであるとか、体を動かすことが好きであるという質問項目がございます。こちらについても毎年その伸びを確認しているところでございまして、特に体を動かすことが好きとか、授業が好きであるという子はやはり体力が伸びてまいりますので、まずそこを、授業改善をして、運動することが楽しいという子どもを増やすということも学校で、それぞれ体力向上のPDCAサイクルを回していく中では重要なファクターとしてフォローしているところでございます。

○田中委員 1人で長々としておってもあかんので、もうこれで終わりますけれども、最終的に何が言いたいかというと、県教育委員会として、体力が全国平均より低いということを捉まえて学校現場の中で取り組んでいただくという、そこに支援をしていくということは当然のことなんですけれども、やはりほかの部局と連携をしていただいて、取り組んでいくことで、時間はかかるかもしれないけれども、着実に子どもたちの体力というのはついてくるんじゃないかなと思いますので、そのあたりの連携を今後もやっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。

○村林委員長 ほかにいかがでしょうか。

○山内委員 平成29年度当初予算編成に向けての基本的な考え方の96ページの笑顔あふれる安全で安心な教育環境づくりで、97ページの④、最下段なんですけれども、子どもたちが安全に登下校できるようというところの通学路の安全対策なんですが、通学路交通安全プログラムというのがあるかと思うんですけれども、こういったところのちょっと説明をお願いできればと思うんです。

○芝﨑課長 通学路安全プログラムにつきましては各市町が策定していただくことになっておりまして、今全ての市町でつくっていただいているというふうに聞いておるところでございます。つきましては、そういった各市町のプログラムに沿いまして、例えば県教育委員会等に要請があれば本課が委嘱しておりますアドバイザー等を派遣しながら対応を図らせていただいているところでございます。

○山内委員 ありがとうございます。
 通学路における点検ですとか、対策、効果、PDCAを回していくような動きというのもその中からされていくんでしょうか。

○芝﨑課長 今おっしゃっていただきましたように、基本的には市町が中心となってPDCA等を回していただきながらとなるというふうに考えておるところでございますが、本課、県教育委員会のほうに要請等あれば、我々も今申し上げた外部人材を活用しながら対応を図らせていただいておるところでございます。

○山内委員 ありがとうございます。
 県立高校等は県の所管になりますか。

○芝﨑課長 ちょっと言葉足らずで申しわけございませんでした。県立高校につきましては県教育委員会のほうで、通学路の点検を今現在させていただいておるところでございます。ただ、所管は各道によりましてそれぞれ国道、あるいは市道、町道といったような形でございますので、最終的には道路管理者等にこちらからお願いという形になっていくというふうに思っておりますが、情報共有を図っていきたいというふうに思っておるところでございます。

○山内委員 ありがとうございます。
 昨年1年間で結構これは御要望というか、御相談いただいたのが県立高校の通学路で、やはりクラブ活動様々な活動が終わって帰宅の途につくのが結構夜間ということがありまして、防犯上、道が暗い、街灯をつけてほしいとかそういった要望をいただいておりましたので、そういった観点でもしっかり見ていただくようにお願いできればと思いますので、よろしくお願いします。
 以上です。

○村林委員長 ほかに。

○水谷委員 1点だけ教えてください。
 平成29年度当初予算編成に向けての基本的な考え方の95ページ、施策224の、①小・中・高等学校、特別支援学校等の間での指導・支援に必要な云々とありまして、パーソナルカルテの作成と活用を促進するとともに、支援体制を充実していくというふうに書かれております。パーソナルカルテというのは今年からつくられてそれを活用していくのか、この文章を見るとそういうふうに見えるんだけれども、今までこういった情報の引き継ぎとかそういうのが余りなされていなかったような気がするので、その辺を今後どういうふうに活用していくのか教えてください。

○森井課長 御質問をいただきましたパーソナルカルテでございますけれども、平成24年度に作成させていただきました。このカルテにつきましては本人と保護者が活用するということを主眼にしておりまして、幼い時分からそれを引き継いでいけるような形で活用できるといいなということで作成させていただいたものです。
 よく似た名前で各市町で既に使われているものもあるんですけれども、それらの活用も含めまして、県のほうではパーソナルカルテというような形で呼ばせていただいておるんですが、今現在、就学の段階ぐらいからこのカルテを保護者の方に持っていただいて、それを引き継いでいただいていくと。小学校、中学校、高等学校というような形で、そのお子さんの受けてきた教育歴であったり、あるいは医療に関しての情報というのがまとまった形のカルテということで御活用いただいておるところでございます。
 今、昨年度の段階ですけれども、既に県内で、小・中学校で持っていただいているお子さんも3000人ぐらいと把握させていただいております。また、この秋にも詳しい調査のほうは改めてさせていただく、毎年調査のほうはさせていただくんですけれども、そのような形で広がっておるなというふうに考えているところでございます。

○水谷委員 わかりました。
 これ非常に重要なカルテだと思います。さらに支援体制の充実を図りますと書いてあるので、ぜひこれを十分に活用していただいて、情報を共有していっていただければというふうに思いますので、よろしくお願いします。
 以上です。

○村林委員長 ほかはいかがでしょうか。

○藤根委員 施策221の学力の育成のところでお伺いしたいんですが、今年度については、全国学力・学習状況調査の結果が小・中学校合わせて8教科中3教科で全国の平均正答率を上回ったということで、県民指標のところの目標値の2に対して実績としては3という結果になるのかなというふうに思うんです。この結果についてどういうふうに考えておられるのかということと、平成31年度は全教科で、8教科で平均正答率を全国平均よりも上げるという目標になっていますけれども、これに向けての考え方というのはどういうふうに考えていらっしゃるのかお聞かせください。

○山田課長 本年度の結果につきましては、それぞれ今まで取り組んできたことをもとに子どもたちが一生懸命粘り強く頑張った成果であるというふうなことで考えております。また、それを支え、そして育ててきていただきました各学校におきましても校長先生を中心としたリーダーシップのもと、先生方が授業改善等に積極的に取り組まれ、その成果があらわれてきたものというふうに考えております。
 なお、子どもたちの頑張り状況につきましては無回答率も大きく減少し、向上しておるというようなことからも考えるところでございます。
 また、今後につきましても今、小学校で2教科が全国平均を上回ったところでございますが、このやればできるというようなことをもとに授業改善もさらに進めていただいておりますので、3点セット等々を活用いただきながら、積極的な授業改善PDCAサイクルをもとにしてそれぞれの取組を進めていきたいというふうに考えておるところでございます。そして、早期に全教科で全国の平均点を上回るようにというふうなことを目指していきたいというふうに思っております。
 以上でございます。

○藤根委員 ありがとうございました。
 子どもたちが粘り強く頑張った結果であるということについては、私もよう頑張ったんやなというふうに素直に子どもたちの頑張りについては、評価というよりも褒めたいなというふうに思ってはいるんですけれども、よく言われるように米百俵の話であったり、あるいは教育は国家百年の計であったりというようなところから、子どもたちの学力向上についてゆとりを持った考えの中で進めていただきたいなという思いが私の中には根底にあります。
 平成31年の全教科8教科で平均を上回りたいという目標設定については、意気込みとして理解はしますけれども、あくまでも頑張るのは現場であって、子どもたちであってというところがあります。一番心配するのは、私は今でも授業改善、これは教員にとって至上命題というか、いい授業をして子どもたちにわかってもらう授業をして、さらには楽しく学校に来てもらいたいという思いを持ちながら日々接しているんだろうなというふうに思いますが、学校生活の中で余りにも学力向上についての取組が今以上に、3教科になったから次は4教科目指して頑張れ、5教科目指して頑張れみたいな感じの目標設定をもとにした学校現場への指導といいますか、働きかけという部分は非常に危惧するところもあります。今頑張っていただいている現場、あるいは子どもたちの状況というのは把握していただきながら、しっかり余裕を持った取組として進めていただきたいなというふうに思っています。
 その下の記述にもありますけれども、英語も教科として取り組んでいく、あるいは道徳も教科として取り組んでいく、体力向上のお話も先ほどありましたけれども、そういったところで学校現場はやることがすごく集中してきている、今までにも増して多くなってきているというふうにも感じてもいます。やはり現場がゆとりを持って取り組めるようなサポートをというスタンスでぜひ学力向上も進めていただけたらというふうに思っておりますが、何か所見がございましたらお願いします。

○山口教育長 目標ありきで全ての教育活動を収れんするということはあってはならないというように私も思わせていただいています。それが指標の注意書きだと思っていまして、やはりあくまでアベレージであるけれども、一人ひとりの子どもをどうやって底上げしていくかと、だから家庭の状況が恵まれない生徒が多い学校については、それなりにしっかりと支援をしていかないといけないかなと思います。そういう一人ひとりの子ども、あるいはその学校をどうやって見ていくかということは市町教育委員会が一番把握しておると思いますので、市町教育委員会の助言なども受けながら、お困り感のある学校に対してしっかりと支援していくことが、あるいは発達障がいの子が多いような学校であればどうやって人を配置していくかとか、そういうことをきめ細かくやっていくことが結果としてなるんであって、ゆとりを持ってと、ゆとりと緩みとは違うと思うので、緩んではいかんので。
 ただ、今年よかったから来年必ずよくなるかというと、そんなものじゃないと思うんです。学力というのはやっぱり年代年代によって、その子どもたちの持っているものというのは違うと思いますし、抱えているものも違うと思いますので、今年はよかったけれども、来年どうやって底上げをやっていくかということが我々としては大事なことかなと思っております。そのあたりについては市町教育委員会の現状把握を大事にしながら支援をしていく必要があるかなと思っておりますので、委員言われたところは肝に銘じて、今後の教育行政をやっていきたいなと思っております。
 以上です。

○藤根委員 ありがとうございました。
 教育長おっしゃられたとおりで、やはりこの注意書きという部分は、そこに書いてあるという意味は重いなというふうに思っています。
 やはりトータルで子どもたちの成長を支援していかなければならないというところがありますので、学力も大事な一つであるという認識でお願いしたいなというふうに思いますし、先ほど言っていただいた教育的に不利な環境にある子どもたちというのが、やはりそこをどう底上げしていくのかというところは子どもの貧困とも絡んですごく大事だろうなというふうに思っています。
 ですので、そういう子どもたちが多い学校に対する教員の配置というような言葉も入れていただいておりますので、その辺しっかりと考えていただきたいなというふうに思っていますし、違うところにもありますけれども、スクールソーシャルワーカー、今年度9人配置していただいているということで、すごくありがたいなというふうに思っています。この辺の大事なことへの認識というのは、徐々に増やしていただいとるという部分で認識はさせていただいているんですが、やはりここもしっかりとサポートという意味で厳しいとは思いますけれども、増やしていく方向をぜひこれからも大事にしていただきたいなというふうに思っています。ソーシャルワーカーについて、ひとつお願いします。

○山口教育長 非常に厳しい財政状況の中で取捨選択になるかなと、例えば非常勤が多いよと正規比率を高めよと一方の側で意見もありまして、私どもとしては非常勤とか、あるいは臨時の講師とかそういう方々は本当に現場の役に立っておると、だけれども、そこが多いことが非難されるのであれば、スクールソーシャルワーカーに振り向けられないかなというそのあたり非常に悩ましいところなんです。我々としては限られた財源の中で要望はしていかなきゃいけないんですけれども、財政当局からどっちをとるのと言われたときに、少人数学級の議論もありましたけれども、我々としてはその現場の一人ひとりの学校への手当ても入れたり、あるいは働きやすい環境づくりも入れたりしながらやっておる中で、SSWとかスクールカウンセラーという専門的な知識を持った方を入れることによって、教職員の負担も多忙感も減っていくんではないかというふうには思っておりますので、そのあたりこっちもこっちも全部増増といけるのが一番いいんですけれども、どちらかを選べということについては、また今度内部でも、あるいはまた議会の皆さん方にも御意見を賜りながらやっていきたいと思います。増やしますという思いはあるんですけれども、あれもこれも要求しとるのは教育委員会やないかと言われるとちょっと私自身も自信ないので、最後はどういう形で落ちつくかわかりませんけれども、思いは私も共有しておりますので、学校現場の子どもたちの悩みとか、あるいは家庭の悩みとかそういうことについては、しっかりとフォローしていく必要があるという基本的なスタンスは一致しておりますけれども、余りにもこちら側のほうで批判されるのであればこっち側のSSWやスクールカウンセラーのほうを充実させたいなという思いもあるので、そのあたりをてんびんにかけながらやっていかざるを得ない。
 余りに非常勤講師を減らしてしまったら、それこそ先生方がダウンしてしまったときのフォローができないとか、そんなことにもなってくると子どもたちにも迷惑になりますので、そのあたり市町教育委員会によく話を聞きながら、特に小・中学校だと思いますので、勉強しながら進めたいなと思っております。
 以上です。

○藤根委員 ありがとうございました。
 とにかく大変厳しいという予算ではありますけれども、やはり子どもたちのところへしっかり返っていく配置というものを考えていただいて、頑張っていただきたいと思います。
 終わります。

○青木委員 先ほど山内委員が通学路の話をされました。これは小・中学校が一番多いわけですけれども、高校の話も県立学校についても言われたと思います。これは県立学校、Aという学校があったらそこへ、学校へ通学するという意味も強いのかなと思うんですけれども、例えば学校へ行くわけじゃない、最終的には行くんですけれども、例えば大きな団地がありました、県道やらいろいろなものがありまして最寄りの駅に行くのに通学路がない、歩道もない、自転車も走りにくい、相当、朝夕に混雑をするとします。そういったときバックは県土整備部の話になるんですけれども、通学路という考え方はそこの学校へ行く、つながっているのを通学路と考えるべきなのか、例えば家から出て変な話ですけれども、現実からすると公立学校も私立学校もいろんな学校が最寄りの駅にわっと行くときの非常に危ない状況があったとき、それは教育委員会は知らん顔ということでよろしいんでしょうか。

○芝﨑課長 通学路につきましては委員御存じのように基本的には小・中学校が基本でございます。高等学校におきましては、現在、県教育委員会のほうで県立学校につきまして、先ほど申し上げました外部人材を活用しながら点検を行っておるところでございます。しかしながら、今委員がお話ししていただきましたように原則最寄り駅から学校までという形で進めさせていただいているところでございます。御存じのように通学範囲が広うございますので、そういった状況でやらせていただいているというのが現状でございます。

○青木委員 現実はよくわかるんですけれども、駅から学校まではしっかり見るけれども、それまでは知らないよということですね、今のは。

○芝﨑課長 そういったことに関しましては、もしいろいろ御要望等ございましたら対応できる範囲で対応させていただきたいというふうに思っておりますので、またよろしくお願いしたいと思っておるところでございます。
 以上です。

○青木委員 ぱらぱらと数人とかそういった状態であったら何も問題はないと思うんですけれども、現実、相当三重県内にはそういった地域があるように思いますので、そういったことで特に教育委員会が手を下すというのは難しいかわかりませんけれども、県土整備部とかいろんなところと連携を深くされて、そういう部分については特に子どもらの安全・安心を守るために力を入れていくというような方向も今後大事なのかなと思いますので、一言だけ言わしてもらいました。

○山口教育長 委員言われましたように高校の場合は通学区域が広うございますので、校長が例えば美術館通りやったら美術館通りは非常に混雑するので、こちら側の迂回路もあるとかそういうことも考えながら通学路を決めておると思うんです。そんな中で非常に市民から、あるいは県民からも批判が出た場合はやはり国道であれば国道事務所なり、あるいは県道であれば県の土木担当とか、市道やったら市と連携しながらやるということで、教育委員会もその中へ入って横串のところは今後情報共有をしながら、学校から上がりやすいような雰囲気にしていきたいなとは思っておりますので、今後の課題とさせていただきたいと思います。

○青木委員 ありがとうございます。
 恐らく地元自治会とかそういったところが上がってきて、市なり県なりとそのふれあいの中で教育委員会も絡んでいただくとありがたいなと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 以上です。

○村林委員長 ほかは。

○芳野副委員長 2点だけ確認させてください。
 先ほどの水谷委員も質問されていたところの施策224の特別支援教育の推進なんですけれども、現状と課題の④で、特別な支援を必要する子どもたちがどの学校にも在籍する可能性があるということを捉えていただいていて、平成29年度当初予算編成に向けての基本的な考え方でも④で研修支援を進めますと書いてあるんですけれども、実際これから特別支援教育、通級なり学校に行く子以外の一般のクラスでもグレーゾーンと言われるような子どもたちがいて、それをどれだけ早期に発見できるかなというところを考えると、研修なんかも通級指導担当教員を対象としたというふうになっていますけれども、一般の教員の皆さんにも問題行動というか、注意をすべき行動というのがあって、やはりそれを指導していくというか、研修をして知っていただくということも大事なのかなと思うんですが、そういう部分の対応は今どうなっているのかをお聞かせください。

○森井課長 今、御質問、御意見いただきました。まず、通級の部分でございますけれども、これは今年度から通級指導の県内の全ての担当者と研修をさせていただいております。なぜ通級かということなんですけれども、各地域の特に小・中学校の通常学級に足場のある支援の必要なお子さんたちについて、そこでしっかりと把握をさせていただいていくということがまず大きな主眼かなと思っておるところでございまして、その部分と、今、実は特別支援学校のセンター的な機能という部分でネットワーク化を図らせていただきたいと思って、研修のほうを進めさせていただいておるところでございます。
 委員今おっしゃっていただきました通常学級の先生方に対してという部分も当然必要かなと思っております。これから先、この通常学級の先生方、それから特別支援学校のセンター的な機能という部分を活用させていただきながら、各地域で広くそのあたりの研修を進めていけるような体制に持っていきたいなと考えておるところです。

○芳野副委員長 特別支援学校のセンター的機能というのは、各地区、今度松阪にもできますけれども、そういう地域の特別支援学校が近隣の小学校の教員の皆さんへの研修の場になるとかそういうことなんですか。

○森井課長 おっしゃっていただいているイメージです。
 各小・中学校のほうにも特別支援教育コーディネーターという者がおりますので、そのあたりとの連携という部分も出てくるかなと思っております。

○芳野副委員長 これからより一層充実をさせて、きめ細かい対応をお願いしたいと思います。
 もう1点だけ、多文化共生のところの教育委員会のところで83ページですけれども、この前聞き取れなかったので、追加で聞かせていただきたいんですけれども、平成29年度当初予算編成に向けての基本的な考え方の④のところで、外国人児童生徒巡回相談員というのをやっていただいているのは四日市も来ていただいているんですけれども、あと高等学校において外国人生徒支援専門員を拠点校に配置するというふうに書いてあるんですけれども、今、県立高校でそういう外国人生徒支援専門員を配置している拠点校と、恐らく合格はしたけれどもなかなかまだ日本語の修習がおぼつかなくて、授業をドロップアウトしていかないようなサポートをしていくんだろうなと思うんですけれども、その辺どういう対応をしているのかお聞かせください。

○長谷川課長 高等学校についてでございますけれども、飯野高等学校に外国人生徒支援専門員を2名配置しております。ポルトガル語とスペイン語でございます。飯野高等学校は今非常に外国人生徒の割合が高い状況でございまして、そこの学校を拠点にJSLカリキュラムの研修を行ったりとか、それから生徒の相談を受けたり、保護者の相談を受けたり、また、通訳を行ったりとそういうふうなことをやっているところでございます。

○芳野副委員長 ありがとうございます。
 これから先は要望になるんですけれども、鈴鹿市とやはり四日市市、津市もちょっと多くなってきているかなと思うので、少なくとも各市で1校ずつ、これもやっぱり人員配置ですので、予算がかかってくると思いますけれども、できれば各市に1校ずつ拠点校があって、そういうサポートができればなと。
 もう1つは、やはり外国人生徒の場合も全日制に行ける子と、定時制のほうにやっぱり多く、特に四日市なんかは北星高校とか定時制に行く場合が多くて、そういうところに進路指導も含めて、あと生活の対応の仕方も含めて指導できるような配置をぜひお願いして終わります。

○村林委員長  ほかには。

              〔「なし」の声あり〕

○村林委員長 よろしかったら私から2点だけ、答弁求めずに申し上げるだけで。
 1点目が先ほど田中委員がおっしゃられた体力の話で思い出したことがあったもので、私、子どものころ常に体育は頑張りましょうで、5段階でもだめだし、10段階でも2というようなずっとだめで、体力の向上でボールを投げさせられるわけですけれども、投げさせられるだけなんです。投げ方を教えてもらったためしがないんです。それで、今でこそ皆さんと議員野球でストライクが入るぐらいまで投げられるようになっとるわけですけれども、先ほどもふだんやらないことをいきなりやらせてという話がありましたけれども、やっぱりドリブルならドリブルの仕方をちゃんと教えるべきだし、やらせてできないね、終わり、はい次というのではやっぱりちょっといかんかなというのが1点。できるだけできないことをできるようにしてほしいというのが1点。
 もう1点が問題の提起だけさせてもらおうと思うんですけれども、施策225の指標の暴力行為の話なんですけれども、上手にちょっと伝えられるかあれなんですけれども、この間から何度も、正副委員長へのレクチャーなんかもさせてもらう中で、これはどういうものをカウントしているんですかという話をお聞きしたら、非常にささいなけんかなんかも本当は全部カウントするべきものなんですというふうに教えてもらっとるわけなんです。
 この指標を見せてもらうと、どんどん減らしていこうというような指標になっとるわけなんですけれども、本来子どものささいなけんかというのを例えばゼロにしてしまったら、本当にその子どもというのは健全に育つのかというような心配をちょっとしていまして、けんかもしたことがないのに、いきなり人を殺すような子どもというのがもし育ってしまったら、それは大変なことやと思うんです。
 一方で、重大な傷害行為とかそういうことまで行くとそれは当然いかんわけで、いじめのほうは早期の解決みたいな話にかじを切ってもらっとるわけですね、ゼロにするというよりは。
やっぱり暴力行為というのも軽微なものもきちんとカウントするんなら積極認知して、それをゼロにしていくという方向はちょっと違うんじゃないのかなというふうに思ったので、ちょっと1点提起だけ、御検討いただければと思います。よろしくお願いします。
 ということで、よろしいですね。
            
              〔「はい」の声あり〕

○村林委員長 では、これで教育委員会関係の所管事項の調査を終了いたします。
 
              〔監査委員事務局 入室〕

 

2 議案の審査

(1)認定第5号「平成27年度三重県一般会計歳入歳出決算」(関係分)

  ①当局からの資料に基づき補充説明(山口教育長)

  ②質疑

○村林委員長 御質疑があればお願いします。

○稲森委員 歳入のところで少しだけ確認させてほしいんですけれども、決算の総括質疑でも新たな財源確保策をどうしていくんかというところがありましたけれども、決算を見ていますと手数料とか少し寄附金とか売払収入とかあるわけなんですけれども、教育委員会としてどういう考えの中ででやってきたのか教えてください。

○中西課長 教育委員会のほうで収入の確保に向けて、平成23年度から学校とかあるいは地域機関、教育センターに置く自動販売機の収入確保ということで、従来の土地使用料、建物使用料から地法自治法の改正によってできました地所貸下料、家屋貸下料のほうにそれぞれ期間が来たときに切りかえていって、平成22年度決算では78万7000円であったものを平成27年度決算では5938万6000円余まで引き上げているところでございます。

○稲森委員 そこで、ちょっと確認をしたいんですけれども、三重県は交付税をいただいている団体ですけれども、税収が東京都みたいにざっと増えた不交付団体になって入ってくる収入というのは、全部その自治体の税収も含めてものになるかと思うんですけれども、素朴なことを教えてほしいんですけれども、手数料とか寄附金とかこういう収入というのは基準財政収入額に含まれるのか、含まれないのか。つまり入った分、交付税が一定減らされたりということはないのかどうか、その辺わかりますか。

○中西課長 基準財政収入額のほうも標準計算でございますので、9900円の授業料であるとか、あるいは入学検定料であるとか、そのあたりの計算はいわゆる170万人規模の県でこれぐらいというのから計算して、補正係数等を掛けて三重県の標準計算をして基準財政収入額は算定されております。ですので、そこの部分は一定ということになりますので、例えば税であれば留保分があるとか、あるいはこういう雑入のところはそのあたりは計算されておりませんので、そこのところには入っていかないものもあるという計算になっております。

○稲森委員 わかりました。

○村林委員長 ほかに御質疑はありませんか。

○田中委員 歳出のほうでちょっとお伺いしたいんですけれども、平成27年度途中から三重県教育委員会特別顧問という職が設置をされて、委嘱をされているようなんですけれども、報償費が1日当たり日額2万5000円ほどついておられる。これは歳出はどこの科目で載っているんでしょうか。

○宮路課長 資料の10ページを見ていただきますと、事務局費の教育政策費で支出させていただいとる状況です。

○田中委員 平成27年度中の7月ぐらいからだったと思うんですが、支払いの実績というのは。

○宮路課長 済みません、特別顧問だけで算出はしていないんですけれども、全部で16回いろんな会議等に来ていただいておりまして、それの報償費と旅費を支払っている状況でございます。

○田中委員 ありがとうございます。
 報償費ということからすると、アドバイザー的なお立場だというふうに想像はつくんですけれども、ただ、三重県教育委員会特別顧問という名前が非常に私らが思いますと重いなというか、非常に偉い人やなという感じが受けるんです。その16回お越しいただいているというのは、教育委員会の会議へ御出席いただいているんでしょうか。

○宮路課長 いわゆる教育委員会には参加はしていただいておりませんので、市町から要請があったときの研修会でありますとか、それから総合教育会議にも必要に応じて出席をいただいておるという状況でございます。

○田中委員 教育委員会の構成メンバーではないとは思うんですけれども、市町へ出向かれて講演をされるとかというと、なおさら非常に重たい職ではないかなというふうに思うんです。まして、総合教育会議も本県の教育をしっかりと考えていただく会議ですので、そういうところにも御出席いただくというと、非常に影響力が大きいんじゃないかなとそんなふうに思うところなんですけれども、そこを何か私もちらっと聞いて、そんな職があるんやというふうに認識をしたところなんですけれども、今後も教育委員会の特別顧問という職は設置されてやっていかれるのかということについて、ちょっとお考えを聞かせていただきたいんですけれども。

○宮路課長 ちょっとすみません、聞かせていただきたいんですけれども、新たに設置ということでよろしいですか。今の方を継続してということなんですか。

○田中委員 属人的にというより、特別顧問という職をそのまま設置し続けるのかということです。

○宮路課長 これについては必要に応じてということで要綱で考えさせていただいていまして、今のところは、例えばいろんな市町からも委嘱をする前からコミュニティースクールの関係で研修に来てほしいとか依頼があったりしたことを聞いております。そういったところで今回、県教育委員会が窓口になって、こっちに依頼があればこちらから頼めるという物すごく頼みやすい状況ができましたので、そういう部分で今後も必要であればお願いをしていきたいなと。市町のほうからはかなり呼んでもらえないかという声をいただきますので、そういった面では県全体に物すごく貢献していただいておると。
 それから、国のほうの今、参与にもなられたみたいで、いろんな国の教育事情に詳しいことやらみえの学力向上県民運動推進会議の委員でもありましたので、どちらも精通していますので、いろんな場面で助言がいただけるというか、三重県と違った視点も含めて意見がいただけるということで、我々としては今まで物すごく貢献していただいているという認識を持っています。教育委員からもそういう評価をいただいていますので、そういった方向を含めて必要に応じてというところを検討していきたいと考えております。

○田中委員 宮路課長の御答弁を聞いていると、属人的に今の方がどうなんだというふうに私が問題提起していると捉えられているかもしれませんが、決してそんなことはなく、今の方については非常にコミュニティースクールなどに精通しておられて、そういう講演会で実力、実績を発揮していただいているというふうには認識はしていますけれども、ただ、三重県教育委員会特別顧問という肩書自体が非常に大きい、重いものではないかというふうに私としては捉えていまして、それが何か知らない間に設置をされていることについてすごく違和感を感じています。
 県教育委員会というのは、決して市町教育委員会の上位に位置するものではないというのは十分承知していますけれども、ただ、地方教育行政の組織及び運営に関する法律上とか様々な法律的にも、広域から単位の教育委員会に対して法的にも政治的にもある程度の影響力というか干渉とかすることが許されている機関です。そこの組織、知事部局から独立をした行政委員会のそこの特別顧問というと何か非常に大きいことではないかなとそんなふうに思うんです。名前だけのものかもわかりません。
 ですから、今後設置をされるときにはどういうことで必要ということを認めて、設置をするということをせめて議会のほうに御報告をいただきながら、別に常任委員会でそれを否決するとかというものではないというふうに十分思っていますけれども、こんなことをしたいので、こういう方にお願いしたいと思っていますみたいなことぐらいの報告はあってしかるべきなのかなというふうに感じています。そのあたりはどうですか。

○宮路課長 今後についてはいろんな教育課題とか生じたときに、先ほどちょっとそういう偏った答弁をしましたけれども、いろんなケースが考えられますので、必要に応じてまた報告なりさせてもらうこと検討したいと思います。

○田中委員 ぜひそういう方向でしていただきたいなと思います。特別顧問という名前だとイメージとしては全体に対してスーパーバイズするような感じ、特命事項であれば何とかアドバイザーでもええんではないかなとかというふうにもちょっと感じるところでもありますし、そこら辺は慎重にしていただきたいということを御要望申し上げて終わります。
 以上です。

○村林委員長 ほかにいかがでしょうか。

○山内委員 12ページの教育指導費のところの7割ぐらいがというお話があったんですけれども、奨学費31億円余りという中で、これは公立、私立、定時制等が含まれるんでしょうか。

○中西課長 奨学費はこちらに書かせていただいているとおり貸付型の修学奨学金、それから奨学給付金、就学支援金でございますが、後ろの奨学給付金と就学支援金は公立高校のみでございます。貸付型の修学奨学金は私立高校を含んだ数字となっております。

○山内委員 ありがとうございます。
 全体的に県で人数的には何名ぐらいの方がこの奨学費を得られているんでしょうか。

○中西課長 修学奨学金につきましては、昨年度が1077名の貸与となっております。

○山内委員 ありがとうございます。
あと、この奨学費を得られる基準的なところなんですけれども、簡単にもし御説明いただければと思います。

○中西課長 修学奨学金につきましては一昨年度までいわゆる国の生活保護基準の2.5倍という数字を設定しておりましたが、生活保護基準が引き下げられるという状況が生じてまいりましたので、それを引き下げない数字、その当時の数字の基準で置いているところでございます。ですので、モデル的には4人世帯ですぐにちょっと出ていないんですけれども、四百何十万円という基準になっております。

○山内委員 ありがとうございます。
あと、この中に定時制の方も含まれているということでよろしかったですか。

○中西課長 はい、定時制も含まれております。

○山内委員 定時制の方だけもし人数わかれば。

○中西課長 済みません、今、資料を持ち合わせておりませんので、また提供させていただきます。

○山内委員 またいろいろ教えてください。お願いします。

○村林委員長 ほかに御質疑はありませんか。
 
             〔「なし」の声あり〕

○村林委員長 では、これで認定議案に対する質疑を終了いたします。


  ③委員間討議    なし

  ④討論        なし

  ⑤採決        認定第5号    挙手(全員)    認定


3  委員間討議

(1)所管事項調査に関する事項            なし

(2)執行部に処理経過の報告を求める事項     なし


〔閉会の宣言〕



三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

予算決算常任委員会教育警察分科会委員長   村林 聡

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