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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成28年度 委員会会議録 > 平成28年12月13日 健康福祉病院常任委員会 予算決算常任委員会健康福祉病院分科会 会議録

平成28年12月13日 健康福祉病院常任委員会 予算決算常任委員会健康福祉病院分科会 会議録

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健康福祉病院常任委員会

予算決算常任委員会健康福祉病院分科会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日      平成28年12月13日(火) 自 午前10時0分~至 午前11時25分

会  議  室       501委員会室

出 席 委 員      7名

             委 員 長   小島 智子

             副委員長    野口   正

             委    員   岡野 恵美

             委    員   北川 裕之

             委    員   日沖 正信

             委    員   西場 信行

             委    員   中川 正美

欠 席 委 員     1名

             委    員   吉川   新

出席説明員 

      [病院事業庁]

             庁  長               加藤 敦央

             副庁長                 加藤 和浩

             県立病院課長           岩﨑 浩也

             経営支援・危機管理監      堀内 英樹

                                        その他関係職員

委員会書記

             議  事  課  主 幹       吉川 幸伸

             企画法務課  主 任       森岡 佳代

傍 聴 議 員     なし                          

県 政 記 者      なし

傍  聴  者     なし

議題及び協議事項

Ⅰ 分科会(病院事業庁関係)

1 議案の審査

 (1)議案第150号「平成28年度三重県病院事業会計補正予算(第1号)」

 (2)議案第174号「平成28年度三重県病院事業会計補正予算(第2号)」

2 所管事項の調査

 (1)平成29年度当初予算要求状況について(関係分)

 (2)三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例に基づく報告等について

Ⅱ 常任委員会(病院事業庁関係)

 1 所管事項の調査

 (1)三重県病院事業 中期経営計画(中間案)について

2 閉会中の継続調査申出事件について

 

【会議の経過とその結果】
 
〔開会の宣言〕
 

Ⅰ 分科会(病院事業庁関係)

1 議案の審査

 (1)議案第150号「平成28年度三重県病院事業会計補正予算(第1号)」

 (2)議案第174号「平成28年度三重県病院事業会計補正予算(第2号)」

   ①当局から資料に基づき補充説明(加藤庁長)

   ②質疑

○小島委員長 では、御質疑があればお願いしたいと思います。

○岡野委員 ちょっとわかりにくいので、もうちょっと教えてほしいんですけれども、先ほどの経営基盤強化交付金の交付状況の中で、平成27年度ということで追加交付額の部分、1億5699万8000円が追加交付とあるわけですけれども、こちらの医業外収入については1億5002万2000円となっておりますが、これについてはどういう差なんでしょうか。

○加藤庁長 表のイの医業外収益の部分が1億5002万2000円になっているということですか。

○岡野委員 はい。

○加藤庁長 負担金は、全体を含む部分で大きな要素として経営基盤強化交付金1億5699万8000円がこの負担金の中に入っておりますけれども、負担金の中には、例えばほかの病院の企業債の償還利息の確定での減とか、寄附講座の医師の報償費とかほかの項目もあるものですから、ぴったり1億5699万8000円ということになってはおりませんが、この中に入っております。

○岡野委員 志摩病院はこれだと。

○加藤庁長 志摩病院が、この負担金額全体の大きな部分としてなっていますということです。

○岡野委員 はい、わかりました。

○小島委員長 ほかに御質疑ございますか。

○北川委員 多分、予算決算常任委員会等も含めて御説明があったのかわからないですけれども、こころの医療センターの患者数の見込みの減少分というのは、地域移行というか、その辺の考え方が進んだという話なのか。この辺の背景だけちょっと教えていただきたいのと、それから経営基盤強化交付金は、もう一つの政策的医療交付金とは違って、赤字の補塡の分だと思うんですけれども、もう一回おさらいでざくっとその辺の何を根拠にどういう出し方をしているかだけ説明いただけませんか。

○岩﨑課長 まず、こころの医療センター入院患者数の話ですけれども、北川委員がおっしゃるように、各年度の入院患者数を見た場合は、地域移行の影響が少なからずあります。
 ただ、今回の補正予算につきましては、当初予算で入院患者数、外来患者数についても目標というような意味合いもあって高い数字を設定して、それに向かって頑張っていこうというような要素も若干入れてあります。ただ年度の中盤から後半になってくると、やはり予算ということもありますので、極力、収支に近い形に近づける必要があると。そういうことも含めて今回は目標として高く掲げたけれども、現実にはこれぐらいで落ち着きそうな数だというような入院患者数にするということで、若干減らしているということです。
 こころの医療センターの入院患者数で言うと、この2ページの患者見込数の表にありますように、当初の300人から290人に10人減らしておるということなんですけれども、平成27年度の決算の数字は279人ですので、前年度と比較して、今現在の見込みとしてはまだ多くなっているというような状況です。
 それと、もう1点、志摩病院の経営基盤強化交付金を赤字補塡と、それから政策的医療交付金については指定管理料と言っておるんですけれども、それの違いとしては、政策的医療交付金、指定管理料のほうは、直営病院で言う一般会計からの繰入金に相当する部分です。不採算の部分とか政策的医療の部分とか、そういったもので通常の医業収益をもって費用を賄うというのは不適切というような部分については政策的医療交付金。
 それから、経営基盤強化交付金の赤字補塡のほうは、実際にその収益と費用を見た場合の赤字の部分について補塡をしますというシンプルな赤字補塡ということで、性質としては違っておるということです。
 以上でございます。

○北川委員 1点目の件は、いつもジレンマというか、すっきりしない話の印象を受けてしまって、経営的には高い数値を求めながら、一方で政策的には減らすべきだという。少ないほうがいい、抑えていくというその辺の医療のあり方と病院の経営のあり方のギャップみたいなのを、私自身は頭の中でうまく整理がつかないので、これはここで議論をすることでもないので、おいおいまた勉強させていただきます。
 経営基盤強化交付金については、説明のお話は十分承知しているんですけれども、何をかというと、シンプルなという構図なんですけれども、いわゆる経営努力不足みたいなものの勘案というのは、どこにも見られないという判断でよかったんでしたか。単純に収支が足らない、不足分を補いますよというもう単純にそういうシンプルな構図でしたか。

○加藤副庁長 志摩病院の指定管理に関しましては、これは年度内に、指定管理をお願いしております地域医療振興協会の関係者、それから志摩病院の関係者とも何度か経営の状況も確認をしながら、その都度、課題については対応をお願いしておる中で1年経営努力をしていただいたんですけれども、どうしても赤字が発生してしまったと。努力をしている中で発生してしまったことについては、指定管理の協定の中にも盛り込んでおりますけれども、その分を補塡するということで交付しておるものでございまして、これは単純に赤字が出たからその分を無条件で交付するというものではなくて、指定管理の協定に基づき経営努力をしていただいた結果、結果的に生じた赤字について、様々な要因を分析した上で交付するという性格のものでございます。
 以上でございます。

○加藤庁長 3ページに参考で志摩病院自体の指定管理者の収支状況という表を出しておりますけれども、その平成27年度の決算額のところを見ていただきまして、上から2つ目の枠、事業外収益の中に経営基盤強化交付金ということで1億8413万7000円、これが年度当初の交付の額なんですけれども、全体としてこういった厳しいやり取りも当然事業管理者との常時会議等も持っておりますし、東京の理事長にもお話をするといったような場面もありますので、そういった実際の入院患者、外来患者の状況も見ながら、新たに収益増が図れるようなことはないかとか、そんなこともいろいろ議論しながら、この決算としてトータルの経常損益のところで1億5699万7000円という赤字が出たということで、これについて今回補正でお認めをいただければというようなことになっております。
 協定上は、当初5年間については、当然、額も入れながらで、そういった赤字が出るという前提での想定にはなっておりますけれども、その管理業務を行うに当たっては、効率的な運営、その上でなお経常損失が生じた場合は、協議をした上で赤字を埋めていくというようなことでこういった形になっているということでございます。

○北川委員 よくわかりました。対平成24年度比で60%ということで、そういう面では努力もいただいている結果だと思いますので、わかりました。

○小島委員長 ほかに御質疑ございますか。

○野口副委員長 努力したという検証は、どういう格好でするのか。

○加藤庁長 我々と指定管理者との協議の中でやっております。地域の皆さんのいろいろな御意見とか、それは医療のあり方についてというようなことになるかと思いますけれども、そういったある程度時代のニーズといいますか、住民のニーズに合ったような医療も提供できているかというような部分も含めて、そういった中での赤字が出るというような部分は、医業収益なり施設整備的なことも含めてもろもろありますので、ただ第三者的なものということになると、志摩病院については、議会にこういった御報告も指定管理の状況ということでさせていただいておりますので、そういった中でもいろいろ検証がなされるというようなことなのかなというふうには思っております。

○野口副委員長 努力したという検証は、医療的に住民にサービスをしたという方法と、収益的にしたという方法、その募集する方法、いろいろあると思うんですけれども、そこら辺のことも検証はされておるのか。

○岩﨑課長 先ほど庁長からも話がありましたけれども、月1回必ず指定管理者の病院運営の状況を確認して、病院事業庁としてもいろいろこういう形で考えられないかというような提案もしてございます。
 その中で、平成27年度の努力として評価できることと言えば、確かに地域包括ケア病棟、その運用というのはかなり効果があった、努力いただいて、協会自身からそういう提案をいただいたということで評価をしておるところです。
 それと、赤字補塡の改善額が平成26年度と27年度を比較した場合に、約7000万円余ぐらいあるんですけれども、7000万円のうち医業の収益が増えたのが3000万円で、費用が4000万円削減されています。これどういうふうな削減かというと、やはり委託料とかその辺極力節約するというような努力が見てとれますので、そういう意味でも協会として努力いただいているということをそれぞれの業務の中でも評価をさせていただいているところです。

○野口副委員長 目に見えるような検証でしていただくようお願いして終わります。

○小島委員長 ほかに御質疑ございますか。
          
              〔「なし」の声あり〕

○小島委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

  

   ③委員間討議   なし

   ④討論        なし

   ⑤採決      議案第150号     挙手(全員)     可決

               議案第147号     挙手(全員)     可決

 

2 所管事項の調査

 (1)平成29年度当初予算要求状況について(関係分)

   ①当局から資料に基づき説明(加藤副庁長)

   ②質問

○小島委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○北川委員 平成29年度の11億7400万の基本事業12105。事業概要はそう書いてはいただいているんですけれども、先ほどで言うと政策的医療交付金や経営基盤強化交付金の話もありましたけれども、もう少し具体的な中身、数字の積み重ねの部分を詳しく教えていただけませんか。

○加藤副庁長 この11億7433万5000円の予算の主なものでございますけれども、政策的医療交付金、これがおおよそ4億9000万円ほどございます。それから、先ほども御審議をいただきました経営基盤強化交付金でございますけれども、これにつきましては5500万円ほど、それから1年間の期限の短期貸付金、これは運転資金に充当していただくものですけれども、6億円の要求額となってございまして、その他人件費に係るものでございますとかそうしたものも含めて11億7433万5000円の予算要求額となってございます。

○北川委員 そうすると、政策的医療交付金については今年度並みということで、経営基盤強化交付金については、今回の補正で大きく上がりますけれども、順調に減少していくこと、経営努力を期待しながら5500万円ほどということで、あとは貸し付けの分だということ。これは、貸し付けやったらこれくらいのボリュームは従来からも使われているというか、実績としてそういう数字になってますんでしょうか。

○加藤副庁長 この短期の貸付金につきましては、昨年度の予算額3億5000万円に対しまして、今年度、先ほど申し上げました6億円となってございます。これにつきましては、事業規模、診療機能が徐々に回復してくるに従いまして、事業の規模も拡大をしとる中で、診療報酬が入ってくるまでの資金繰りといいますか、そうしたものを勘案して、おおむね2カ月分ぐらいの収入に該当するようなものが回せるような形で計上しておりまして、より円滑な病院経営が行えるようにこれまでの経営の状況とかを踏まえまして、この要求額にさせていただいておるということで、昨年度よりは増加をしております。増加しておる主なものの要因は、この短期の貸付金の増額ということになってございます。

○加藤庁長 その短期の貸付金、なんでこんなに額が増えているんだという話だと思いますけれども、今現在、振興協会といいますか、志摩病院自体が実際の運営をするのに市中銀行からの借り入れをしているという実態がございます。その利息についてもトータルでは赤字交付金として県が払うということになりますので、そういったことも含めて運転資金が一定枯渇しないようにある程度底を上げましょうということで額を引き上げたと。経営基盤強化交付金も年度当初からの部分をかなり減らしておりますので、そういった意味である程度病院事業が円滑に運営できるようにということで額を増やしたところでございます。

○北川委員 地域住民にとっては、病院が庁長おっしゃっていただいたように安定的に運営いただくことというのは非常に重要なことなんですが、少し金額が増額になっている部分もあってちょっと気になかったところです。
 そうすると、市中銀行から借りると利子が当然あるわけですけれども、それが赤字補塡として経営基盤強化交付金で後で補塡するくらいならこちらから貸し付けてという考え方だということになるわけですね。そのことは、ある意味経営的な努力というか、経営的な力を削いでいく、逆にそういうことにはならないものなんですか。

○加藤庁長 経営努力をしつつも、やはりどうしてもタイムラグが診療報酬が入るまでありますので、その間のつなぎということだと思いますし、この部分については、包括外部監査でもそういったところで利息が出るという部分については、ちゃんと県として責任を持たなくてはいけないんじゃないかというようなことも言われておりますので、そのお話はちょっとまだ後の話なんですけれども、そんなようなことも言われております。
 金額的には大きいんですけれども、私どもの内部留保金でこの部分は賄いますので、そういった部分では病院事業庁自体についてもそういった経営的な支障は特にないと。貸してお返しいただくものですので。そういったことで判断をしております。

○北川委員 わかりました。

○小島委員長 ほかに御質問ございますか。

○岡野委員 北川委員と同じようなことを聞くんですけれども、この指定管理者と協定を結んでやっていらっしゃって、そして5年たちますよね。そうすると、来年の見直しというか、この予算になるわけですよね。
 というのは、経営基盤強化交付金は5年ということではなかったですか。私はそういうふうに認識しておりまして、そこで協議を一定の部分で今まで出していた赤字補塡をしているけれども、次については協議をした上でというふうなことなので、その協議をなさった上でこれがなされてきたものなんでしょうかね。そのあたりを確認しつつ、非常に大切な病院ですから、私はできるだけ地域の人に信頼される病院として発展してほしいという希望を持ちながらちょっと質問をしたんですけれども。

○加藤庁長 指定管理の期間は10年間ということで、5年が終わろうとしておるということですけれども、当初5年間については、計画的に金額も入れて当初に5年間の計画がなされているということで、赤字交付金自体が5年で終わりということではなしに、5年については毎年毎年の協議ということではないんですけれども、6年目以降については、毎年毎年の協議だという違いです。5年については最初から5年ということですけれども、6年目以降については毎年毎年の協議で、指定管理の期間は10年ということになりますので、5年で終わりということではありません。

○岡野委員 協定書の中も見せてもらいながらちょっと文言的にもどうなのかということを確認もしたかったんです。6年目については、これは今後の予算に計上してくるわけなので、1年ごとの協議でお互いに信頼関係を高めつつやっていくというふうなことでよろしいですか。

○加藤庁長 これは今現在の要求状況ということでもありますので、そういう意味で言うと、経営基盤強化交付金について年度当初に今かなり落した形にはなっていますけれども、対前年から見ても半分ぐらいですかね、なっていますけれども、そのあたりの置き方についても議論も今しつつあるところです。

○岡野委員 また、私どもにも詳しく説明もしていただいて、そして住民の皆さんのよりよい要求に沿ったような形で運営していただくのが基本なので、今日はこの程度にとどめたいと思います。

○加藤庁長 経営基盤強化交付金については、指定管理を10年間ということで受けてもらっているところもありますので、協会サイドのそういった考え方といいますか、立場もありますし、住民に対して継続して適正な医療が提供できるという病院運営自体のこともありますので、そういったこととの比較考慮ではないですけれども、兼ね合いもありますので、引き続き議論ということで、途中経過等がありましたらまたそこはお知らせをさせていただきます。

○小島委員長 ほかに御質問ございますか。

○日沖委員 関連で1つだけ。今、いろいろ質問があった中で、それはそういう答えやったんかわかりませんけれども、さっきあった1年の短期の運営経費的な意味合いの貸付金、これのやり方も10年たったらもうこのやり方も一緒のように終わるというふうに解釈していいんですよね。

○加藤庁長 10年たった時点で一旦指定管理が切れますので、次の指定管理のときにそういった条件になるのかどうかわかりませんけれども、特に短期貸付金が云々という表現は。
 運転資金の貸し付けというのは、協定書の中に項目がありまして、毎年度、協定で協議をするというようになっています。毎年度定めるということで。項目としては、運転資金の貸し付けという項目はあります。

○岩﨑課長 先ほども申し上げていますけれども、運転資金ということで、この志摩病院の運営が黒字になって、お金が積み上がっていかない限りは、運転資金というのを独自で確保することができないと思うので、その間は、ずっと県としては貸し付ける必要があるという認識はしています。
 ただ、それは年度当初にお貸しをして、年度末に返してもらうという1年間の貸し付けを繰り返すということでありますので、交付金ということではなくて、あくまでも運転資金、お金の都合がつくようにということでお貸しするというそういう観点です。それをやめてしまうという場合は、やはり黒字がたまっていかないと、独自で運転資金は回せないということで、今回の2億5000万円増というのは、病院事業庁の運転資金の一部を充てたということになります。

○日沖委員 さっきいろいろお問いかけがあった中で理解したのが、自前で銀行で借りて利息を払っとると、補塡分を結局県が出さならんので、それやったら県が運転資金を貸し付けてというようなお話やったように聞いたんやけれども、本来やったら、利息を払いながらでも運転資金は自分のところで調達していくのが本来やわね。けれども、県とのかかわりの中でこうなってっておるんですわな。
 安定的に運営していってもらうので、それはそれでええのかわからんですけれども、これがいつまで続くんか、指定管理の契約を次々とまた変えていけば。指定管理の協定の中に入っていなかったと言われましたっけ。

○岩﨑課長 基本協定の中に貸し付けをさせていただくということは入っております。

○日沖委員 これがいつまででもあるということは自立しとらんということであって、何かそれは理屈は1年ごとに貸し付けて返してもらうんやけれども、結局、毎年ずっとしとけば、交付金と一緒のようなことですわな、毎年繰り返しとるわけですから。というふうに一緒のように思いますけれども。まあいいです、ごめんなさい。もうちょっと勉強させてもらいます。何かありましたら。

○岩﨑課長 貸付金もその経営が黒字になれば当然貸し付ける額も減ってくると。独自の運転資金が生み出されますので、それが減ってくるということで、病院事業庁としてはそれを期待しているということでございます。
 ただ、今のところ運営は赤字で、そういう積み上がっていくお金がないという状況であるということで、ちょっと厳しい状況にはあるということです。

○日沖委員 ありがとうございました。

○小島委員長 ほかに御質問等ございませんか。
          
              〔「なし」の声あり〕

○小島委員長 なければ、これで病院事業庁関係の平成29年度当初予算要求状況の調査を終了いたします。

  

 (2)三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例に基づく報告等について

   ①当局から資料に基づき説明(岩﨑課長)

   ②質問   なし

 

3 委員間討議

 (1)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし

 
 

Ⅱ 常任委員会(病院事業庁関係)

 1 所管事項の調査

 (1)三重県病院事業 中期経営計画(中間案)について

   ①当局から資料に基づき説明(加藤庁長)

   ②質問

○小島委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○岡野委員 8ページなんですけれども、志摩病院のことについて数値目標というふうなことなんですが、これは以前の計画にはこの数値目標が策定されていなかったんでしょうか。新たにこれを策定して具体的にずっと求めていくというようなことになるのかということを確認をしたいというのが1点です。

○加藤庁長 志摩病院は指定管理ですので、県立病院課の中に志摩病院という項目がありまして、入院患者と外来患者数、その2つを目標として掲げておりました。今回は、病院としてこの項目を単独で出して、新公立病院改革プランのガイドラインにもこういった数字を書き込めということですので、そういったものにしております。

○岡野委員 日程的なことも確認したいんですけれども、この中期計画の中間案を最終的には先ほども御説明いただいたように、3月の常任委員会に提出されるということなんですけれども、一志病院のあり方については、現時点で中間案の策定に着手することができないということになっているわけですけれども、ここら辺の具体的なスケジュールとの関係で、我々がどのように関与していくのか、その点がよくわかっていないんですが。

○加藤庁長 一志病院については、いつまで県立病院でいいですという話が検討中ということになっております。今、今後の4年間を見据えた形での中期計画の策定は難しい状況で、時間的には、ぎりぎりまで待ったとして、年明け早々ぐらいとかで方向が決まったにしても、今回、中間案をお出しすることができておりません。病院現場の中でもいろんな議論をした上での取組項目なり数値目標ですので、そういったところでは少し中期経営計画4年間を見据えたものは一志病院については難しいんではないかと。3月時点でもしお出しできるとすれば、単年度の計画でお出しをさせていただくような形になるのではないかとは思っております。

○岡野委員 そうすると、一志病院については、こういったことが基本で、括弧書きのところがそのままに残っとる段階で、できるかどうかについてはわからないという病院事業庁としての見解なんですか。

○加藤庁長 4年間を見通した同じものは、勝手に県立県営を前提とした踏み込んだものとなり、病院事業庁として策定することは困難だということです。

○岡野委員 ちょっと踏み込むところがどこにあるのかというところがあれなんですけれども、そうすると、これは議決事項ではなかったですか。説明を受けて、それで納得するとか理解するとかというような状況になりますか。

○加藤庁長 そういうことだと思います。

○岡野委員 経過とかスケジュールとかというのはわかりましたけれども、一志病院については意見があるわけですけれども、ここではちょっとそれは難しいという判断なんですか。それについてはどうですか、委員長にちょっと聞かせていただくんですけれども。

○小島委員長 ここは方向性云々の議論をするところではないと思っていますので。

○岡野委員 これ突っ込んではちょっと難しいということですか。

○小島委員長 今、こういうふうに参考のところに書いていただいてあるように、一定こういう話し合いは今年2月に出される予定ということだと思いますので、この考え方については、恐らく賛同されるんだろうと私自身も思っていますけれども、ここで言っていただいてもいいですけれども、それを云々するということにはならないと思います。

○岡野委員 希望としましては、一志病院のあるべき姿ということで、かなり住民の方についても何とか県立病院でというふうな要望があって、そしてこのあるべき姿の中で出されてきたり、それから個々の、プライマリ・ケアの確立なんかで努力はしていらっしゃって、すごく意欲的にやっていらっしゃるというふうに私は見ております、医療の関係者の皆さんがね。今、自分たちでやっていこうというような、三重県の医療をということで、特に家庭医中心の養成機関としても努力されてみえるし、そういった意味では、このあるべき姿をそのまま踏襲するならば、ここにある県立病院として残してほしいという願いがあるということを受けとめて、ぜひ盛り込んでほしいなというようなことを希望して私は終わります。

○加藤庁長 申しわけありません。そのあり方検討について継続して検討しているのは知事部局ですので、その方向性が決められた中で、いかに病院運営を適正に行うかというのが私どもの役割ですので、おっしゃっていただいた話は、本当にうれしい話なんですけれども、ちょっとそこは申しわけありませんが。

○小島委員長 ほかに御質問ございますか。

○北川委員 何点か教えてください。
 まず、志摩病院ですけれども、地域包括ケア病棟を志摩病院もやっていただくということで、それについて、収支的にはかなり改善をしていくプラスの要因だというふうに考えてもいいのかどうかという点の確認と、それからちょっと最近お会いしてないので、やはり志摩病院の評価というのは、先ほどもお話が出ていましたけれども、行政側それから指定管理を受けている側のいろいろ評価なり自己評価があると思うんですけれども、住民サイドでどう感じていただいているか。県下でも有数の志摩地域医療を考える会、山下会長のところがありますので、今現在、この会から、当然病院事業庁もいろいろな意見交換を常々していただいているとは思うんですが、地元住民からの現在の志摩病院の評価というところは、いい面、それから足らざる面、どんなふうにおっしゃっていただいているのか教えていただきたいなと思います。

○加藤副庁長 最初に御質問いただきました地域包括ケア病棟でございますけれども、やはり病棟を順次包括ケア病棟として再開してから、病床の稼働率も上がってまいりまして、現在の時点では、一定程度その収益の改善に貢献しておるというか、いい結果をもたらしておるということで認識しております。
 それから、2点目の志摩病院の現在これまでの取組に対する住民の方々のお考えでございますけれども、先般も住民の方々、今おっしゃっていただきました山下会長もいらっしゃって、志摩で交流会がございまして、そこで住民の方、それから医療関係者、消防の方、多数御参加いただいて、志摩病院の片山管理者初め関係の先生方も御出席いただいて交流会がございました。そこで皆さんそれぞれ順番に壇上に上がられて、志摩病院の今についてお話いただいたんですけれども、まだまだ課題がある中で志摩病院はこれまで非常に頑張ってきていただいて、今は安心して志摩病院にお世話になれるというような感謝のお言葉もいただきました。非常にありがたいことだと思っております。
 ただ、そういう一過性のものではなくて、私どもやはり住民の方の今の志摩の地域医療に対する思いというのは、しっかりと検証しながらやっていかないと、ということで毎年住民の方々から御意見をいただく、あるいは病院の関係者といろいろと議論をするような場も志摩病院で設けてやっておるところでございまして、一定の評価はいただいてきておる状況でございますけれども、そうした場での意見を踏まえて、さらに充実した内容にしていきたいと考えておるところでございます。

○北川委員 今のお話で、数字的なものは我々こうして見させていただくことはできるんですけれども、実態として、住民感覚としてどうなのかという部分は、残念ながらやはりその圏域外のものというのはわからないものですから、できれば都度都度意見交換していただいているやに聞いていますので、そういうところの御意見もこういうところで資料としていただけると、今後の参考になるかなというふうに思わせていただいていますので、ぜひお願いしたいと思います。
 それから、一志病院については、これは経営形態の変化の議論については、ちょっと今どうなっているのか、正直わからないというのが感覚としてありまして、これは健康福祉部の範疇になりますから、病院事業庁に問うものではないと思うんですが、気になるのは、先ほど庁長の話から最終は単年度の目標でもということでお話をいただきました。現場の経営サイドから言うと、やはりきちんとそのあたりは目標も含めて定めていかないと、逆に1年間やったことに対する評価はしてもらえないということになりかねませんので、努力しても何も評価はないなということでも困りますので、その辺はそういうことをきちんと掌握できるような形のものを最低でもお示しいただきたいなと思いますが、いかがですか。

○加藤庁長 済みません、それは単年度ではなくということですか。

○小島委員長 単年度計画にしたときにでもしっかりと評価がなされるような、そういうことをしてほしいというニュアンスだったかなと思いますが。

○加藤庁長 単年度の目標にせざるを得ないとは思いますけれども、医療のあり方といいますか、病院のあり方みたいなところは、プライマリ・ケアセンターの運営も含めて、ある程度一定期間にわたるんだろうと思いますので、将来展望をした上での、確実な数字を目標として出すのは1年だということだとは思いますけれども、ある程度先を見据えた上での当然数値ということになりますので、確認についてどういうふうにしたらいいのか、そのあたりもまた検討しながら、現場ともきっちり話をしながら進めなくてはいけませんので、検討したいと思います。

○北川委員 数値目標を入れていただいて、評価をできるようなものにしていただきたいということを要望させていただいて。
 それから、ちょっと教えていただきたいんですが、参考につけていただいてあるこの説明資料側の最終の12ページに、津市において開催されていた美杉地域医療在り方検討会の結論云々というのがありまして、ちょっと勉強不足でこれ私読んでませんでして、「美杉地域における新たな医療拠点の整備もうたわれており」とあるんですが、この辺の事情を教えていただきたいんですが。

○加藤庁長 これは、津市があの地域の医療をどうするかということで、診療所の医師も高齢でやめていくと。美杉の奥津のあたりを含めてどうしていくんだというところで、そこを津市が地域の方々も入れて一志病院のあり方検討とたまたま同じ時期に、少し早く結論が出ましたですけれども、そういったことを津市がいろいろ議論をされたと。
 そういう中で、あの地域に新たに診療所機能を考えてくださいという話の中で、一応津市も今年の9月でしたか、補正予算で上げられて、奥津に新たな診療所を来年4月からつくると。その診療所に一志病院の医師を送り込んでくれというような話をずっと協議をしていまして、条件的にもいろいろ議論する中で折り合った上で出すということで、来年4月から施設も整備されて動き出すということになっております。

○北川委員 はい、わかりました。
 それと、最後に、こころの医療センターですが、数値目標が入っていないので何ともあれなんですが、ちょっと1つだけ気になったのは、細かい話で申しわけないです。この中間案の別冊の9ページに認知症の治療のお話があって、認知症の入院患者数の目標項目があるんですけれども、これはより多くの認知症入院患者数を受け入れましょうという意味合いのものなんでしょうか。

○加藤副庁長 認知症につきましては、認知症の病棟も整備してございまして、これまでの実績から見ますと、1日当たり40人を少し下回るぐらいの状況で推移してございます。平成28年度の今年度の目標としては、1日当たりの認知症治療病棟の入院患者数を40人と見込んで計画をしておりまして、これにつきましては、先ほど庁長からも申し上げましたとおり、病院現場と最終的な目標の設定をどうしていこうか、運営をどうしていこうかということを協議して決めていきたいとは考えております。
 しかしながら、やはり今、高齢化が進んでおる状況でございますので、認知症に係る治療というのは、こころの医療センターにとっても重要な要素の一つでもございますので、そのあたりも勘案しながら計画それから目標の設定を行っていきたいと考えておるところでございます。

○北川委員 これは私も勉強不足で、施設で厳しくなった入所者の方を病院へという流れがどうしてもあるもんですから、そういう意味で、本来は治療という名目ながらも、ある種の行き場になってしまうリスクもあるもんですから、その辺を心配したのでお聞きをした次第です。
 それと、それに関連してですが、この説明書の中で、4ページに地域医療構想を踏まえた役割の部分で、「県が指定する「認知症疾患医療センター」として、認知症の早期診断や認知症患者への適切な対応が図られるよう、他の医療機関や地域包括支援センター等と連携していきます。」とこう書いていただいてあるんですが、ここの部分は病院事業庁にここまでお聞きするのはあれかもわかりませんが、具体的には、他の医療機関や地域包括支援センターとの連携というのは、どんなやり方で、どういう場面でつながっていく作業になるのか、具体的に少し教えていただければありがたいんですけれども。

○加藤副庁長 先ほども委員からお話がございましたように、やはり入院というのはずっと続いていくものではないと考えておりまして、最終的には在宅で地域に帰っていただいて、住み慣れた地域で認知症の症状がある方も安心して暮らしていける、そういうところへ持っていかないといけないと思っております。その意味において、例えば今、地域包括ケアの仕組みもつくっておりますけれども、関係機関、地域の開業医であったりとか、そうした在宅のサービスを行っていただいている方々へいかに引き継いでいくかというところが大切だと思っております。
 そういった意味で、そうした多様な関係機関、多職種の方々との情報の共有、連携を進めながら認知症をお持ちの方も在宅で地域で暮らしていけるようなところへ導いていくと。そうした方向で取り組んでいくのが重要ではないかと考えておるところでございます。

○北川委員 医療機関はええんですけれども、地域包括はやはり全県的になりますので、こころの医療センターが全て連携ができるとは思えないところもありまして、当然、その地域地域にも拠点の医療機関もあってくれますから、結果的にはそういうところとの連携になっていくのかなというイメージでしかないんですが、この辺はまた具体的な施策の中でいろいろと教えていただきたいと思います。

○小島委員長 ほかに御質問等ございますか。
          
              〔「なし」の声あり〕

○小島委員長 なければ、三重県病院事業中期経営計画(中間案)についての調査を終わります。
 

 

  (2)その他

○小島委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で、特にございましたら御発言をお願いいたします。いいですか。
          
              〔「はい」の声あり〕

○小島委員長 なければ、これで所管事項の調査を終了いたします。
 

 

 2 委員間討議

 (1)所管事項調査に関する事項           なし

 (2)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし

 

 3 閉会中の継続調査申出事件について

○小島委員長 次に、常任委員会に係る閉会中の継続調査申出事件の調査項目につきましては、お手元に配付の文書のとおりといたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
          
              〔「異議なし」の声あり〕

○小島委員長 御異議なしと認め、そのようにいたします。
 最後に、閉会中の委員会開催につきましては、必要に応じて開催することとし、開催時期、議題等につきましては正副委員長に御一任願いたいと存じますが、いかがでしょうか。
          
              〔「異議なし」の声あり〕

○小島委員長 それでは、そのようにいたします。
 今年の委員会、これで最後になります。吉川委員が御欠席で残念なんですけれども、今年、どうもありがとうございました。また、来年もよろしくお願いいたします。
 
〔閉会の宣言〕
 

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

健康福祉病院常任委員長  

予算決算常任委員会健康福祉病院分科会委員長

小島 智子

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