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平成28年12月19日 サミットを契機とした地域の総合力向上調査特別委員会 会議録

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サミットを契機とした地域の総合力向上調査特別委員会

会 議 録

(開 会 中)

 
開催年月日     平成28年12月19日(月) 自 午後1時3分~至 午後2時25分 

会  議  室     301委員会室

出 席      9名

            委 員 長    中嶋 年規

            副委員長     藤田 宜三

            委    員    廣 耕太郎

            委    員    倉本 崇弘

            委    員    彦坂 公之

            委    員    濱井 初男

            委    員    長田 隆尚

            委    員    山本   勝

            委    員    中川 正美

欠 席      なし

出席説明員   

     [雇用経済部]

            次長(伊勢志摩サミット推進局)    大橋 範秀

                                       その他関係職員

     [戦略企画部]

            企画課長                  安井 晃

                                       その他関係職員

委員会書記

            議  事  課  主幹  川北 裕美

            企画法務課  主幹  新開 祐史

傍 聴 議 員     なし

県 政 記 者     5名

傍  聴  者     1名

議題及び協議事項

Ⅰ 調査事項

 1 参考人招致及び県内調査の意見共有について

 2 伊勢志摩サミット三重県民宣言について

 3 当初予算要求段階でのポストサミット事業について

 4 今後の委員会の進め方について

 5 その他

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 調査事項

 1 参考人招致及び県内調査の意見共有について
   ①委員長から資料に基づき説明(中嶋委員長)
                    (休  憩)
                [雇用経済部 入室]
 
 2 伊勢志摩サミット三重県民宣言について
   ①当局から資料に基づき説明(大橋次長)
   ②質問
○中嶋委員長 伊勢志摩サミットのレガシーと伊勢志摩サミット三重県民宣言についての御説明をいただきましたが、ただいまの説明に対しまして御質問等ございましたら、委員の皆さん、よろしくお願いいたします。

○濱井委員 資料2-1の18ページに、2016年5月26、27日に開催されたということですから、この時期に2週間程度を、みえ国際メモリアルウィークとして定めるということですね。県民、企業、団体、市町と一緒になって全県的に取組を行うということで、グローバルな人材の育成を図っていくということなんですけども、具体的にはどんなことを進めていくというようなことは、もう計画されとるわけですか、ある程度。

○大橋次長 1年後を契機に、余り日にちを区切ってしまうと、なかなか皆さん、合わせることができないと思います。新規事業もあれば、国際的な既存事業をこの時期に合わせていただくっていうのもあるでしょうけど、具体的な事業につきましては、現在、まだ検討中でございます。

○濱井委員 ありがとうございます。
 今後、各市町の代表者、あるいは有識者の方が入られるのかわかりませんけども、県だけではなしに、いろいろな立場の方たちと進めていかれるということですね。
 大体いつごろをめどにされておるんですか。来年の5月ということになりますんで、そんなに日もあるわけじゃありませんけども、今年度中には決まるんですか。

○大橋次長 逃げるわけじゃございませんが、直接担当部局ではございませんので、計画が決まれば、その所管の常任委員会等できちんと御説明差し上げると思っております。

○濱井委員 ありがとうございます。
 もう一つ、資料2-2の県民宣言ですけども、この行動、4つの行動がありますけども、これはどうされるんでしたかね。宣言して、この下に何か「あなたの行動」なんて、こう書いてありますけども、何かこれは、意図があるんですか。

○大橋次長 やはり先ほども御説明しましたが、例えば年齢によっても、または分野によっても、立場によっても、この一つ一つの行動が、かかわれる、また行動できる具体例は変わってくると思いますので、できるだけ多くの人に御自分の行動を考えていただくために空欄を設けておりますが、これは、まだ決まってはおりませんが、例えば学校の授業であるとか、地区の会合であるとか、NPOの会合であるとか、そういういろいろなところで、この宣言をもとに、じゃ、我々はサミットを契機にどういうことができるのかということについて、話し合いとか、考えていただくきっかけにしていただきたいなと思っております。
 具体的には、周知はまだまだこれからでございますので、できるだけしっかり周知していきたいと思っております。

○濱井委員 わかりました。

○中嶋委員長 よろしいですか。

○濱井委員 はい。

○中嶋委員長 ほかにいかがですか。

○彦坂委員 今の続きなんですけども、これは、あなたの行動って書いて、何かそれを、私はこういう行動目標を立てて、何々をしましたという、何か発表会と言ったら、QCサークルじゃないですけども、例えばそんなことを、ようわかりませんけど、そういう機会があるわけですか。これをただ単に書いて、そっと自分の胸にしまっておくっていうスタンスでよろしいんですかね。

○大橋次長 実は、そこも今、アイデアを検討中で、6カ月後イベントの伊勢志摩サミットを契機とした県民活躍シンポジウムのときに、あなたの行動ということで、参加者に書いていただいて、サミットの木ということで、私はこういう行動をしますっていうことをリンゴの木とリンゴの実に書いてもらうシールをつくって、伊勢志摩サミット推進局がある8階のエレベーターをおりたところに大きなサミット宣言の木っていうのをつくっておりまして、そういう表示の仕方もありますが、それはシンポジウムに来ていただいた方ですから、集約はしやすかったんですが、おっしゃるとおり、ここに書かれたものをどのように集約するかっていうのは、もう、ちょっと我々の今の課題ということになっております。

○彦坂委員 現段階では今後検討していくっていう認識でよろしいですか。

○大橋次長 はい。

○彦坂委員 ありがとうございました。

○中嶋委員長 ほかにいかがですか。

○廣委員 1のパブリシティ効果の件なんですけども、パブリシティ効果で、広告換算で3098億円とか、国内でどうのこうのって、こういうふうな数字は出ておるんですが、これはどのようにして試算をされたのか、どこかの会社に依頼をされてしたのか、ちょっとそこら辺をお聞かせください。

○大橋次長 これは、委託を行いまして、サミットが決定してからの約1年、昨年6月から今年のサミット終了後、6月までの間、新聞、テレビ等でどれだけ伊勢志摩サミットという言葉が掲載されたかというのを広告換算に直して、調査結果を委託でいただいたという試算でございます。

○廣委員 ちょっと細かいことで申しわけないんですが、例えばテレビだと、全国ネット枠とローカル枠というのがあるんですけども、試算というか、どこから統計をとったのかなっていうことをちょっと知りたいんですが。

○大橋次長 ちょっと手元に細かい資料はないんですが、テレビは首都圏でNHK及び在京のキー局と、東海圏でのNHK及びローカルのキー局、関西においてもNHKとローカルのキー局ということで、新聞につきましては、主要な新聞の掲載ということでやっております。

○廣委員 ローカル局については、東海地区というふうに限られるということで理解させてもらってよろしいわけですね。

○大橋次長 大阪もございます。

○廣委員 大阪と東海と、ということですか。わかりました。

○中嶋委員長 よろしいですか。

○中川委員 まず、県民宣言なんですけれども、これは県内向け、あるいは県外向けなのかどうかということが1つ。
 2つ目は、決意が書いてあるんですが、この中で、食というものを書いていないもんですから、どうなんだろうかということと、もう1つは、11月27日にこういう形で県民宣言が出されたと思うんですが、今後、やはり三重県として、毎年5月26、27日に何らかの、この日を位置づけして、サミットの日という位置づけ等々も考えておるのかどうか、大きく分けて3点お願いします。

○大橋次長 まず、この宣言でございますが、あくまで県民宣言でございますので、基本的には県民に向けた宣言でございますが、こういう、三重の地が例えば「日本の文化聖地」であるとか、そういうものは外向けへのアピールも含んでいるというふうに思っております。
 食につきましては、確かに決意の中には食そのものは書いてございませんが、行動例のところで、例えば3つ目の行動例のところで、「三重の伝統・文化を、学び、」というところで、「地産地消や三重の食材の発信」ということで、先ほども説明いたしましたが、その立場によって、例えば食をつくられる方と加工される方と消費される方によって、それぞれどこで行動されるかが違っておりますので、余り決意のところでは具体的にそういうことを書かずに、それぞれの行動のところで、皆さんがそれぞれの立場で考えていただけるような仕組みということ、仕掛けというか、そういうふうにしてございます。
 当然、我々も、キーワードとしては、三重の食というのは大変重い、重要なものとして認識しております。

○中嶋委員長 3点目。

○大橋次長 これもちょっと、逃げるわけじゃございませんが、5月26日、27日の平成29年度以降の取組とか位置づけにつきましては、当然、一過性に終わらすことなくと言っているので、ある程度の期間続いていくというふうに我々も認識しておるというふうなお答えでよろしいでしょうか。

○中川委員 今までのことは了とします。
 日本の文化聖地という言葉を使ってあるんですね。私はやはり三重県、伊勢を含めて、日本の聖地という位置づけをしておったんですが、ある程度、文化という1つの制約というんでしょうか、意味はよくわかっとるんですが、文化聖地というこの言葉を使ったのは、いろいろなことがあるんだと思うんですが、文化という1つの限られたものにしたっていうのはどういうことなのかなと思っておるんですが。

○大橋次長 まず、聖地といいますと、人によっては、聖地とだけ言ってしまいますと、ちょっと宗教的なものも感じられることもあるのかなっていうのもございますのと、我々が文化聖地の文化って言ったのは、狭義の文化ではなく、伊勢神宮に代表されるような本当の聖地というのも含めて、広い意味で、歴史もあれば、自然もあれば、そこで紡がれてきた狭義の文化もあれば、産業もあると。そういうものも全て含め、また心の問題もありますが、そういうのも含めて、まさに日本の文化がここで育まれてきたんではないかということで、文化聖地という言葉を、狭めたというよりも、我々としては広げたという、そういうような認識でございます。

○中川委員 今後、やはりこの日本の文化聖地という言葉を、県としてもこれからも使っていくということで理解してよろしいんですね。

○大橋次長 知事以下、最終的な文案については県としてつくっておりますので、これは大切にしていきたいと思っております。

○中川委員 はい、結構です。

○中嶋委員長 ありがとうございます。
 ほかにいかがでしょうか。

○山本委員 そうなると、これは、あとはポストサミットの事業に入っていく……

○中嶋委員長 この後入ります。

○山本委員 ああ、そうですか。

○中嶋委員長 はい。

○山本委員 それじゃ、ちょっと後にも関連するかわからんけど、ちょっと済みません。
 今、サミットのレガシーということでは、本当にいろいろ説明いただいて、ありがとうございました。
 特に、知名度がどんどん売れたとか、それからやっぱり安全に大きなサミットを成功させたとか、そういう意味では、いろいろな形で御説明をいただきましたんやけど、実を言うと、これは、今日の毎日新聞の「プレスルーム」というようなところで書いてあって、特に伊勢志摩サミットの開催地へ11月の中旬ぐらいに毎日新聞の記者がお邪魔したんかな、伊勢、賢島はもう閑散としとったと。それで、やっぱり近鉄賢島の駅にある喫茶店に併設された真珠店も、たまたま定休日やったかわかりませんのやけども、もう人通りも何にもなかったと。観光協会とかいろいろなところでは、賢島は確実に観光客が増えておるということなんやけど、現地へ行ってみると、平日であったんやけども、観光協会や市で話を聞いたところとは余りにも落差があった、こういうような光景を感じたと。
 そういうことで、賢島の観光関連施設の後継者で岩城さんという方、賢島塾という地域おこしのグループの塾長の方が言うてみえるのやけども、いつまでもサミット効果は続かないということで、もっと早くから増えた客に対して満足してもらえるような仕掛けをしておけばよかったと。
ただ、嘆いてばかりではいられないということで、この方は今、島全体を写真館に見立てて、開催地をPRするというような形で、いろいろ検討してみえるということなんやけども、やっぱり今、サミットのレガシーとか、いろいろ説明いただいたり、それから伊勢志摩サミット三重県民宣言をいろいろやられて、これからそういう面でどんどんポストサミットをこういうような形で進めていくというような雰囲気で今、私どもも思っとるんやけど、現実的に現地へ行ってみると、サミットの「サ」というのも、今はもう全然忘れられとるっていうこと。これは御当地やから仕方ないんやと思うんやけども、県全体に今、広げていくというような構想で思ってみえるんやけども、その辺のところの落差っていうか、差っていうか、感覚のとり方、この辺のところというのをこれからどうやっていくか。この宣言をされたり、レガシーを生かしていくという面での考え方で出されておるんやけど、この差っていうか、それを縮めていく、推し進めていくという面では、どんなことを考えてみえて、やられているか、ちょっと考え方をお聞きしたいなと思ったんです。

○大橋次長 お答えになるかどうかちょっとわからない部分もございますが、私もその記事を読んだときに、ある面では、これもサミットのレガシーかなと思いました。というのも、賢島塾で、もっと早くからやるべきだったという反省というか、そういうこともございましたけど、これは今後、例えば国体であるとか、インターハイであるとか、また国際会議を誘致したときに、地域がどのようにおもてなし、または仕掛けをしていくかという、これも私はサミットのレガシーだと思っております。
 サミットは、大きなチャンスではありましたけど、あくまで国が行う国際会議というチャンスであって、そのチャンスの生かし方、または生かせなかったというのも、サミットのレガシーになるのかなというふうに思っております。
 我々県としては、できるだけ多くの方がサミットのレガシーを生かすために、ポストサミットというのを幅広い分野で、限られた予算の中ではございますが、仕掛けていく、また、下支えしていくっていうのが県の責務であろうというふうに思っております。ちょっと総論的で申しわけないんですが。

○山本委員 どうもありがとうございます。
 いろいろな事象を、これはレガシーということで捉えていって、それを前向きのほうに持っていくっていうのも、ある意味では確かかなと、こういう思いがしとるんですけど、確かに言われたみたいに、鉄は熱いうちに打てというような形も含めて、当然、時期的には遅れていくっていう面があるんやけども、そういう地域の中に現実があるということは、やっぱり捉えていかな、受けとめていかんと、なかなか、企画だけどんどん走っていくっていうのも大事かわからんけど、そんなところをもう少し考えていきながら、現実的に対応されていくというのも大事じゃないかなと思いますので、もうそれ以上は言いませんけど、どうぞ意見としてどうかお願いします。

○中嶋委員長 ほかにいかがでしょうか。

               〔発言の声なし〕

○中嶋委員長 よろしいですか。
 大橋次長、1点ちょっと確認させていただきたいんですけど、みえ国際メモリアルウィークとか、それから中川委員の質問にあった来年の5月26、27日を含め、今後のことについての取組の主担当はどこになる予定なんですか。

○大橋次長 雇用経済部の国際戦略課。

○中嶋委員長 ああ、雇用経済部ですね。ありがとうございます。
 ほかに御質問はよろしいでしょうか。

               〔「はい」の声あり〕

○中嶋委員長 ありがとうございます。
 それでは、伊勢志摩サミット三重県民宣言についての調査をこれで終わらせていただきます。
 
 3 当初予算要求段階でのポストサミット事業について
   ①当局から資料に基づき説明(安井課長)
   ②質問
○中嶋委員長 ただいまの御説明に対しまして御質問等ございましたらお願いいたします。

○藤田副委員長 これは新しい事業だけを対象にしているのか、それとも今までやっている事業を充実するための事業も対象には、それはしないということなんですか。その辺はどうですか。

○安井課長 継続事業についても対象とさせていただいております。ただ、やはりサミットのレガシーを最大限に活用するという観点で、充実ですとか、拡大ですとか、これまでと違った視点で取り組むということが大変重要になってまいりますので、そういったことは事業実施の段階で様々検討いただいた上で、継続事業も対象とさせていただいております。

○藤田副委員長 そうすると、既にやっているけども、範疇としてはここに入れれば入れられるんだけども、あえて入れていない事業、僕がちょっと何を聞きたいかというと、みえ食旅パスポートの話があるじゃないですか、あれは対象になっていないのか。

○安井課長 全体に通じることでございますけども、やはり先ほど申しましたように、特定政策課題枠事業の財源をどのように考えるかということで、一定、総務部とも調整する中で、エントリーされた事業を様々な観点で優先順位の高いものからとっていった結果、そういった取組については、残念ながら政策的経費の中でやっていただくという予算上の整理を行って、こういう結果になったということでございます。

○藤田副委員長 わかりました。
 そうすると、既に予算的に認められて動いているんだから、わざわざここで予算を確保しなくてもいいじゃないかと、こういう理解ですな。

○安井課長 そういった継続事業の中でも、特に効果が高いと判断されたものについては、こちらで所要額での要求を認めたものも中にはございます。

○藤田副委員長 わかりませんけど、よろしいです。

○中嶋委員長 ほかにいかがですか。

○山本委員 ちょっと聞かせてくれませんか。世界へはばたく高校生育成支援事業費、3325万円ぐらいやけど、これは、「サミットの成果を継承し発展させる」ということでは、大変合致しているなという気がするのやけど、前々からちょっと不思議に思っとったのは、健康福祉部の施策122の認知症ケア医療介護連携事業費、僕も、そのサミットには参加させていただいて、すばらしいサミットの企画やったかなと思うんですけど、これがサミットの成果で、サミットやその時期にやったんやから、これを優先してやっていくなのか、この辺の位置づけをちょっと教えてほしいなと思っとるんです。

○安井課長 まず、サミットの成果として、国際保健のためのG7伊勢志摩ビジョンというのが取りまとめられておりまして、その中で、健康で活動的な高齢化の推進という項目がございます。その中で、高齢者の方とか、認知症、そういったテーマで議論が行われまして、認知症への支援というものが非常に重要だねというような形で議論をされております。
 こういったビジョンというか、成果、それをやっぱり受けて、それを契機に、三重県として認知症の対策をもっと発展させていこうという、非常に重要な取組かなと思っております。

○山本委員 ありがとうございました。わかりました。
 サミットの中で、あるテーマということで、世界のこれからの大変な大きな問題で、認知症というのは大変な問題やから、各国も対応していこうと。その中で、日本もこういう形の中で、早速対応をしたと。10月の、4日か5日でしたけど、サミットは、5月でしたか。半年ぐらいかかっても、さっと三重県が対応したと。ではなしに、日本の国が率先して、三重県がいろいろそれはそれは対応してきたと。こういうことですか。

○安井課長 やはりこういったテーマで議論されるということも、承知しておりましたので、高等教育機関と連携してそういったことも踏まえて準備も進めておりまして、三重県は高齢化がこれからどんどん進んでまいりますので、実施したということでございます。

○山本委員 わかりました。結構でございます。

○中川委員 三重県としての覚悟みたいなものを聞きたいんですが、「ポストサミットを地方創生へつなげる」というようなこの言葉がありますね。まさしくサミットを地方創生ということで、いろいろな形でアレンジするんだと思うんですが、これはいいんだと思うんですが、私はポストサミットということを考えると、やはりグローバル化ということだと思うんですね。そういうことだと思うんです。
 やはりポストサミットで、いろいろなことを、三重県をよくしたいという、これはわかるんですね、地方創生という意味で。しかしながら、ポストサミットということになると、やはり一言で言いますとグローバル化だと思うんです。
 あえていろいろな施策が描かれておるかと思うんですが、きちっとした目標を設定せんことには、これで三重県が潤いますよと、過去、現在、未来、いいですよと。やはり大きなイベントですから、きちっとしたものを明確に打ち出すことが必要ではなかったかなと、こんなふうに思います。
 特に、次年度ですから、今年やって、来年ですから、そのあたりの大きな総論の総論みたいなのはなかったんかなと、こう思うんですが、どうですか。意味がわかりますか。

○安井課長 総論っていう部分では、きちっと整理をしてということではないんですけども、個別のテーマの中では、やはり先ほどの人材育成にしましても、それから経済、産業の育成にしましても、グローバルということを非常に重要視した取組を選定はしております。

○中川委員 確かに個別的にいろいろな形でやっておるかと思うんですが、やはり、それはそれで、余り小ぢんまりとするんじゃなくて、グローバルっていうのは、目指した方向性っていうのはもっと大きいと思うんですね。そういう形での取組、それがまさしく、私は三重県の知事はじめ、執行部の覚悟みたいなものが聞きたかったもんですから。これでいいんなら、それでいいんですけども、私はもっと大きなものを描いたと。

○大橋次長 ポストサミットは、おっしゃるとおり、我々は世界的な、世界最高峰の国際会議を誘致、また経験した、我々は、外へ向けてグローバルな視点で、これまで、例えば先ほどの○○サミット、サミットの聖地を目指すときも、国際的な、一番目指すのはそこでございますが、段階的な実力というものも、規模というものもございますので、先ほどのポストサミットの継続事業でも、サミットを契機に、少しでもアップさせるとか、ブラッシュアップするという視点で一歩一歩というふうに思っておりまして、目指すは、やはり日本国内だけじゃなくて、世界から選ばれるグローバルな三重というのを最終目標に掲げている、そういう大きな目標は我々県としては持っておりますが、まず一歩目のところもあれば、まさに世界に羽ばたいてやるところもあるというふうに御理解いただきたいと思います。

○中嶋委員長 よろしいですか。
 ほかに御質問は。

○長田委員 こちらのほうの資料では、サミットのレガシーについて、「知名度等の向上」と「会議自体の成果」と「地域の総合力の向上」というふうに3つに分けていただいています。このポストサミットのほうでは、「サミットの成果を継承し発展させる」と「知名度の向上を最大限に生かす」っていう2つに分けてあるんですが、この辺はどういうふうな、整合性というか、どういうふうな形でつじつまが合うとるのかということなんですか。

○安井課長 重点取組、特に絞ってという観点で、経営方針(案)の2つのテーマに絞り込みをさせていただきました。ですので、ポストサミットの事業全体は、県庁各部局でもっと幅広にやっていただいておりますけども、今回の重点取組に当たっては、この2つのテーマで絞り込みを行ったという考え方でございます。

○長田委員 ということは、ポストサミットについての2つの絞り込みはいいんですが、例えば先ほどのWomen in Innovation Summit2016のほうも、こちらのほうでは、「知名度等の向上」ですし、こちらのほうは「成果を継承し発展させる」のほうに書いてあるのかな。その辺のところは、振り分けというのはどういうような形で分けてみえるとか、そんなのは何かありますか。
 WITは12ページですね、こっちのほうでいきますと。それと3-2でいきますと、1ページの真ん中ぐらいに書いてありますね。これでいくと、これです。こっちでは……

○中嶋委員長 よろしいか。

○安井課長 資料3-2でいくと、上をごらんいただきますと……

○長田委員 ここの1ページの980万円のところですよね。

○安田課長 はい。「サミットの成果を継承し発展させる」ということでございまして、この12ページも、「会議自体の成果」ということですので、どちらも成果、会議の成果ということで整理をさせていただいているかと思うんですけど。

○長田委員 そうすると、こちらの成果のやつがこちらも成果で、知名度は知名度としますと、地域の総合力の向上はどこへ行っとるんですか。

○大橋次長 先ほども企画課長から説明がありましたように、この重点取組は、あくまで経営方針をつくる上でのくくりでございまして、今回の資料2-1のこのレガシーにつきましては、県民向けに知事が、伊勢志摩サミットの6カ月後の記念シンポジウムでレガシーを説明するときのくくりでございまして、ポストサミット事業全体をどのようなくくりでするかにつきましては、昨年度2月の全員協議会の場で、平成28年度当初予算が組まれた段階では、「人と事業を呼びこむ」、「成果を発展させる」、「次世代に継承する」という3本柱で整理しておりました。それを平成29年度当初予算編成のときには、再度、どのようなポストサミットの全体像で整理するかを、再度御説明する予定でございます。

○長田委員 枠組みの組み立て方が変わってきただけということですな。よろしいです。

○中嶋委員長 ほかに。

○倉本委員 1点ちょっと教えてほしいんですが、各事業の中で、全県的な取組の部分は何ら問題がないと思うんですが、ある程度地域が限定されている事業というのがあると思うんですね。そういったのが、伊勢志摩はある程度はしようがないというか、当然なんだろうなと思いますが、こういった各事業の地域的なばらつきっていうのは、予算議論の中では余り出ていないんでしょうか。そのあたりをちょっと教えてもらえると。

○安井課長 やはり熟度というものもございまして、先ほど申し上げましたように、全県への効果というのは非常に重要視して議論はしておりますけども、今回、伊勢志摩のほうがやはり先行的に取り組んでいくということもあって、こういう結果になったのかなと思っております。議論の中では、やはりそういうことは非常に重要な視点として議論はしております。

○倉本委員 そうすると、今後、そういったところを促していくというか、促進をするような感じの取組みたいなものをしていく、そういう理解でいいですか。

○安井課長 そこだけに焦点を絞った形での、今後の展開っていうことまで整理したわけではてございませんけども、当然、全県への波及効果というのは、しっかりと進めるように取り組んでいきたいと考えています。

○倉本委員 大体わかりました。現時点においては、若干偏りがあるという認識を持たれているっていうことですね。わかりました。ありがとうございます。

○中川委員 申しわけないんですけど、個別の事業については質問してはいかんという話なんですが、ちょっと象徴的な話として、宣長サミットがありますよね。これは委員会で出ました話ですけども、ポストサミットの一つなんですね。しかしながら、知事政策集の中には宣長サミットが位置づけされとるんですね。この整合性っていうのはどうなんだろう。あの時点で、知事がこの政策集を書いたときには、サミットも考えていない。そこの中で、あえてこういう形で出した、これはこうだと。そのあたりの整合性だけちょっと聞きたいんですが。

○安井課長 先ほど伊勢志摩サミット推進局からの説明がございましたけども、三重県の文化、そういったものを語るときに、宣長というのはやはり外せないというふうに考えておりますので、そういった意味では、そこの関連っていうのは、ちょっと私どもとしてはまだお答えできませんけども、非常に重要な取組ということで、今回選定をさせていただいております。

○中川委員 まあ、精いっぱいの答えでしょうね、それは。そういうことで、まあ、それでいい。それ以上申し上げても。

○中嶋委員長 ほかにいかがですか。

               〔「なし」の声あり〕

○中嶋委員長 よろしいですか。
 なければ、これで3項目め、当初予算要求段階でのポストサミット事業についての調査を終了いたします。
 最後に、全体を通して御質問、御意見、感想等がございましたらお願いしたいんですが。特にございませんか。

               〔「特にございません」の声あり〕

○中嶋委員長 なければ、これで調査を終了いたします。
 当局の皆様にはお疲れさまでございました。ありがとうございました。

               〔当局 退室〕
 
 4 今後の委員会の進め方について
○中嶋委員長 それでは、本日の事項書の4項目め、今後の委員会の進め方についての御協議をお願いしたいというふうに思います。

               (書記配付)

○中嶋委員長 最終報告に向けた意見の取りまとめ方法について、正副委員長のほうで検討させていただきました。これまでの議論を踏まえまして、最終報告に盛り込むべき内容について、次回の委員会までに各委員の皆様から文書で御提出いただけないかなと、冬休みの宿題ということで思っておりまして、今お配りさせていただきましたとおり、来年度の県政への提言、最終の委員長報告をまとめるに当たって、本日の当初予算要求における特定政策課題枠事業のポストサミット分の聞き取りで一定の材料が出そろったのかなというふうに思っておりまして、サミットを契機とした地域の総合力向上について、最終の委員長報告に盛り込むべき内容を、5項目を切り口にまとめていただけないかなと。その5項目と申し上げますのは、①観光誘客の観点で、こういうことをやっていくべきではないかっていう御意見ですね、提言。②産業振興の観点でどうだ、それから③次世代の育成という観点で、県のほうにこういうことをしたらどうか、また④情報収集・発信について、こういうことに県として取り組むべきではないか、方向として考えるべきではないか。⑤その他、①から④の範疇に属さない分野について、個別の細かな事業というよりは、県として今後取り組むべき方向性として、各委員の皆さんの御意見をいただきたいというふうに思っております。
 このような進め方で皆さんの御意見を一度集約して、委員会としての最終報告をつくっていきたいというふうに考えておりますんですが、いかがでしょうかね。

               〔「結構です」の声あり〕

○中嶋委員長 よろしいですか。

               〔「はい」の声あり〕

○中嶋委員長 ありがとうございます。
 では、そのように進めていきたいというふうに思います。
 次回の委員会では、皆様からいただいたその意見をもとに議論をさせていただき、それをもとに最終報告案をつくらせていただいて、委員会としての最後のまとめに入っていきたいなと思っております。
 様式については、後日送付、また、ワードファイルで欲しい方については、メールで送らせていただきたいなというふうに思っております。
 ということでございますが、よろしいでしょうか。

               〔「はい」の声あり〕

○中嶋委員長 ありがとうございます。
 次に、次回の委員会ですけども、最終報告案の作成に向けて御協議いただくために開催をしたいというふうに思っております。
 日時につきましては、後ほど日程調整をさせていただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
 
 5 その他
○中嶋委員長 御協議いただく事項は以上でございますけれども、ほかに何かございますでしょうか。

               〔「ございません」の声あり〕

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

サミットを契機とした地域の総合力向上調査特別委員長

中嶋 年規

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