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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成29年度 委員会会議録 > 平成29年4月24日 選挙区調査特別委員会 会議録

平成29年4月24日 選挙区調査特別委員会 会議録

資料はこちら

選挙区調査特別委員会
会議録
(開会中)

開催年月日   平成29年4月24日(月)  午前10時5分~午前10時52分
会 議 室     601特別委員会室
出席    15名
          委 員 長   舟橋 裕幸
          副委員長   村林  聡
          委  員    芳野 正英
          委  員    山本 里香
          委  員    倉本 崇弘
          委  員    稲森 稔尚
          委  員    木津 直樹
          委  員    北川 裕之
          委  員    奥野 英介
          委  員    今井 智広
          委  員    長田 隆尚
          委  員    前田 剛志
          委  員    三谷 哲央
          委  員    中森 博文
          委  員    西場 信行
欠席     なし
出席説明員
    [選挙管理委員会]
          書記長補佐                笹之内 浩一
事務局職員   
          企画法務課長              稲垣 雅美
          企画法務課政策法務監兼班長   長﨑 禎和
          議事課長                 桝屋  眞
委員会書記
          議事課課長補佐兼班長        中村 晃康
          企画法務課課長補佐兼班長     山田 かずよ
傍聴議員    5名
                 野村 保夫
                 石田 成生
                 小林 正人
                 山本  勝
                 山本 教和
県政記者    9名
傍 聴 者   3名
議題及び協議事項
Ⅰ 県議会議員の選挙区及び定数について(委員間討議)
Ⅱ 次回の開催について
 
【会議の経過とその結果】
 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 県議会議員の選挙区及び定数について(委員間討議)

○舟橋委員長 本日は、さきの委員会での議論や各会派から提案いただいた見直し案等を踏まえ、会派に持ち帰り検討いただいた結果等を御報告いただき、委員間討議を進めていきたいと存じます。
 なお、さきの委員会で配付しました資料1を参考資料として配付しましたので御参照ください。
 それでは、各会派で御検討いただいた結果等の御報告をお願いいたします。
 新政みえ、お願いします。

○三谷委員 新たに資料は配っていただけるんでしょうか。

○舟橋委員長 ちょっと待ってください。

          (書記配付)

○三谷委員 今、皆様方のお手元に、新しい新政みえの御提案を配付をさせていただきました。前回の委員会の議論を踏まえ、鷹山、そして草の根運動いが、意見の調整をさせていただき、それぞれの皆様方の御意向等も踏まえて、新たな案を作成をさせていただきました。総定数47、現行条例から2つ増えます。増えるところはどこかといいますと、尾鷲市、北牟婁郡、熊野市、南牟婁郡、ここを合区して2から3、それから多気郡、度会郡、ここを合区して2から3ということで、この2つが現行の条例から増えるということです。
 さきに衆議院のほうの新区割りの勧告が出まして、まだ法律は国会で可決はされておりませんが、連休明けには可決をされるということでございますので、その衆議院の新区割りとの整合性、ここも考慮に入れて、多気、度会の合区ということの御提案を新たにさせていただきたいと、こう思っております。
 今までの議論の結果、人口減少地域、とりわけ三重県の南部地域に対しての地域間格差、ここを一定程度考慮に入れながら時勢をはかっていくということで、45から2増えるということで、いろいろ御意見はあると思いますが、我々のほうとしてはそういう提案をさせていただき、1票の格差は2.11ということで、今の条例案よりは拡大するということも一定やむを得ないかなと、そのような判断をしておるところでございます。どうか各会派におかれましては御議論をいただき、ぜひ前向きな御検討をお願いをしたいと思います。
 以上です。

○舟橋委員長 自民党、お願いします。

○中森委員 今いただきました案につきましては、改めて伺ったわけでございますので、会派に持ち帰り、協議させていただくこととさせていただきたいと思いますので、コメントは今は控えさせていただきたいと思います。
 既にいただいてある中で、共通されておりますことに対して、少し意見を述べさせていただきたいと思います。
 私ども会派では、終始45を中心にする第1案と第2案という複数案が出ていることにつきましては、もう御説明のとおりでございます。その中で、1人区のメリットについては、もうたびたび申し上げているとおりでございまして、そのことについては引き続き合区による弊害よりも、1人区によるメリットのほうを優先しているということにつきましては、委員会でも意見として述べさせていただきたいと思います。
 それから、私どもの会派は、2つの案に出ていること自身が、今も説明したとおりでございますが、人数が多いという、少数会派の皆さんよりかは人数が多いということになりますと、どうしても意見が多様な意見になってしまうということがございますので、その点については、ここに至っては何らかの形で、前回は修正案を出しにくいということを申し上げましたけれども、そうも言っていられないのかなと、皆様方の意見もしんしゃくしながら、我が会派も、意見をまとめるような方向性については、引き続き協議をしながら、本日も会派総会を持って議論を深めようということについての議論となっております。
 1つだけ質問させていただきたいのは、いつも私たち、質問されるほうばかりでございますので、新政みえにおかれましては、私どもより人数が多いということもございまして、最大公約数というような意見もいただいておりますけれども、本当に一本にまとまっているのかなというのが、私どもの会派では考えられないということがありまして、改めて今回の提案も今触れなかったもんで、全員一致の案なのかどうかもちょっとお聞きしておきたいなと思います。

○舟橋委員長 ちょっと待ってください、一回りしてから最後に。
 鷹山、お願いします。

○奥野委員 私どもは、前、提案させていただいたんですけど、その提案というのは、あくまでも条例の45でまとまりにくかった場合、こういう提案もあるんではないかということで出させていただきました。それがベストだとは思っておりません。
 今回の新政みえのほうの案なんですけれども、これも一応、三谷委員の言われるように、しっかり議論をしたわけではございませんし、新政みえのほうで、一応こういう形でどうかということで出されてきましたので、出してくださいという、その程度で考えていただいて、議論を詰めてやったわけではございませんので、これもありかなという、軽く受け流して見させていただきました。それぞれ皆さん方で、また御議論をしていただければ結構だと思います。
 だから、あくまでも45という線は今でも崩しておりませんので、くどいようですけれども、まとまらなかった場合は、そういう方法もあるということでございます。
 以上です。

○舟橋委員長 公明党、お願いします。

○今井委員 私どもは、以前から現行条例をしっかりと、次の選挙では行うというスタンスでずっとおります。その上で、各会派のほうから様々議論を重ねていただいて、貴重な御意見も出てきておりますので、それらも重ね合わせて考えさせていただきました。
 大前提は現行条例の定数45ということは変わってないんですけれども、現行から、もし変更があるとすれば、前回も言わせてもらいましたけれども、合区、例えば伊勢市と度会郡の合区、松阪市と多気郡の合区によって定数を新たに決めるということですね。そして、今御提案のあった多気郡と度会郡というのは、もう一度、ちょっと鷹山のほうから貴重な提案があったんですけれども、ここの分に関して、どういった合区がいいのかは、また考えをまとめていきたいと思っております。
 ただ1つ、尾鷲市、北牟婁郡と、熊野市、南牟婁郡を合区するという案が多いように思いますけれども、公明党としては、ここはやはりそれぞれ選挙区を分けて、定数1、1のほうがいいのではないかと、そのように思います。1人区の議論でありますとか、そういったことも重々わかるんですけれども、いろいろ私なりに地域の方の御意見を聞くと、ここはやはり同じ地域とはいうものの、分けていただいたほうが、より地域の声が届くんではないか。それぞれの地域の声が届くんではないかというお声もいただきましたので、尾鷲市、北牟婁郡と、熊野市、南牟婁郡は、分けた形での選挙区の構成がいいというふうに思います。
 以上です。

○舟橋委員長 日本共産党、お願いします。

○山本委員 お願いいたします。
 なかなか案を出せずにということの中で、今出ている案の中で考えたいというお話を以前、させていただきました。新しいものが出てまいりましたので、これもまた持ち帰りたいとは思いますが、今現在のところでは、2人で話し合いをいたしましたところ、様々な問題があるけれども、それを全て解決することはできない。根本的なところで何が一番重要かということのときに、やっぱり減らす論議の中で格差を調整をしていくということが、大変問題があったのではないかということを一に考えるとすれば、今までのところでは、自民党の2案で51というのが出されております。中身は少し、前回のものとは変わっておりますけれども、そういうような中で、今現在のところでは、それを支持したいなというふうな話にはなっておりますが、今日、またいろいろな歩み寄りの中で新しい案が出てきたので、持ち帰りたいと思います。

○舟橋委員長 能動、お願いします。

○長田委員 私も本来は現行条例でいくべきやと思っています。ただ、今回の新政みえ案を申し上げますと、逆転現象だけは解消していただいていますので、それについて評価はしたいと思いますが、原則は一度は現行条例でやるべきやなというふうに思っています。

○舟橋委員長 大志、お願いします。

○倉本委員 私も基本的には45でやるべきだと思いますが、本日提示をしていただきました47の案であるとか、そのほか事前に出していただいた新政みえの案であるとか、自民党が御提示いただいたものについても同じことが言えるかと思うんですけど、一度45にしている中で、47にせよ、48にせよ、51にせよ、定数をもう一度戻すということになれば、それなりの説明責任が生じるわけで、そのあたりをどういうふうに説明をするのか、委員会の中で南部地域等々に一定配慮していかないといけないという議論もあったわけでありますが、それをいつまで続けるのかであるとか、きちんと合理的な説明を用意しておく必要性があるなということは感じます。
 加えて、県財政が厳しい折に、先日、本会議でも、会派分の政務活動費を2割カットするなどの決定を県議会として決定をしているわけで、そことこの定数の問題は全く別というわけにはいかないと思いますから、そのあたりの説明、何か時限的にこの定数でやらなければならないという説明を、きっちりと委員会としても準備ができるのであれば、今回、新政みえが御提示いただいたような案もあり得るとは思いますが、それをなくして、この現在のいろいろ御提示いただいている案に賛成をしていくということは、少し厳しいのかなというふうに思います。

○舟橋委員長 以上ですか。

○倉本委員 はい。

○舟橋委員長 草の根運動いが、お願いします。

○稲森委員 今日、新政みえから47という案が提示をされまして、私も以前から草の根運動いがとして提案させていただいている部分を見ますと、1人区を避けたほうがいいだろうという考え方は一致をしているのかなというふうに受けとめました。
 それから、私が提案させていただいた中で、検討が不十分だと思っておりますのが、総定数はどうあるべきなのか、常任委員会が例えば7人の常任委員会ができて、委員長が抜けて6人で議論していくということが、本当に常任委員会が合議体としての機能を果たしていくことができるのかという点ですとか、あとは南部地域をはじめとして、人口減少地域の特性を反映していくという点について、もう少し考えていく必要があるのかなというふうに思っておりますので、新政みえの提案を踏まえて、次回までに改めてまたお示しをさせていただけたらなというふうに思います。

○舟橋委員長 ありがとうございます。
 各会派からの御意見をいただきました。
 先ほど中森委員から、新政みえ案に対する御質問がありましたので、それについてお願いします。

○三谷委員 自民党会派の中のお話はよくわかりませんが、少なくとも新政みえでは、きちっと総会を開いて、この案を提示して、オーソライズをされた上で、これを提出するという了解のもとにやらせていただいているということだけ申し上げます。

○舟橋委員長 中森委員、よろしいですか。

○中森委員 わかりました。

○舟橋委員長 それでは、それぞれの皆さんから、御質問、御意見をいただきたいと思います。

○長田委員 今の新政みえ案が逆転現象を解消されたかなと思って、よう見ていましたら、名張市と尾鷲市で逆転しているみたいですので、それが何とかならんかなという思いはあります。意見だけです。

○舟橋委員長 ほかにございますか。

○木津委員 5会派の方にお伺いします。
 自民党の1案として、今回44の定数の案を上程させていただきました。その件について会派でのお話、そしてまた議論、意見がありましたら、教えていただきたいと思います。

○舟橋委員長 新政みえ。

○三谷委員 新政みえとしては、当然、御提案ですので、議論をさせていただきました。今回の見直し議論の中心は、人口減少地域等々に対してどう考えていくのか、どう政策的に地域間格差等も含めて議論を積み上げていくのかということが今回の見直しの中心ですので、人口減少対象地域である伊賀市の減員というのは、やはり今回は避けるべきではないかというのが、うちの会派としての意見の大勢でした。

○舟橋委員長 鷹山、いかがですか。各会派にというお求めでしたもんで。いいですか。

○木津委員 我々人口減少のところに配慮してというか、それは理解はさせていただきました。この定数44案も、南牟婁郡、尾鷲市と熊野市、合区せずに1人区ということでさせていただきます。ただ、1人区は、人口減少のところに配慮している、格差ができるということでは御理解いただきたいと思いますし、逆に合区して、議員の配置の格差ができるのではないかなと。1人区やと確実にそこに議員が置かれるわけですよね。まとめてしまう、大きくしてしまうと、偏ることも可能性はあるということで、我々は1人区を推進するというか、いいということで御理解をいただきたいと思います。ちょっと言いにくいですけれども。

○中森委員 木津委員の発言に少しつけ加えさせていただくと、たびたび合区に対するデメリットが、今おっしゃる意見だということになるんです。多様な意見を皆様方が必要ということからすると、複数人区のほうがいいことは間違いがない、多様な意見が入るわけですので。しかし、南部地域とか、確実に地域の声を県政に反映させるということであれば合区よりも極力合区を避けて、1人でも地域の声を確実に県政に反映されるということのほうが、南部地域の声を確実に反映されるということを重視することによって整理できると、こういうことを木津委員が今言ったことを、会派でも議論がありましたので、申させていただきます。

○三谷委員 ちょっとよく理解ができないんですが、1人区だと確実に声が届いて、複数区だと確実に声が届かないって、そんな論理はどこから出てくるのかな。2人よりも3人、3人よりも4人、数が多いほど様々な地域の声というのが、県政の中に反映されてくるだろうと思いますが、ただ一方では、財政上の問題ですとか、1票の格差の問題等々があって一定の制約があるんで、数をどう絞り込むかという話になってくるわけで、1人区だから確実で、複数区だと確実でないという論理は、僕はなかなか理解ができないんです。

○北川委員 同じ話なんですけれども、定数44の案については、会派の中でも議論させていただいた中で、以前も言われていますけれども、南部に対する格差是正の対応はやっぱり弱いというふうに、先ほどの話もそうですが、地域にお邪魔をして、参考人招致で南部の首長や議長の御意見を聞いたときには、1人区はどうだとか、合区がどうかというよりは、数が減る、地域の声を上げてもらう議員の数が減るということに対して、すごく危機感を抱いていただいたと、そのお声をたくさん聞かせていただいたわけですから、そういう意味で、三谷委員も今申し上げましたけれども、1人よりは2人、2人よりは3人という形が、より地域の声を上げていける形になると思いますし、地域の皆さん方の声もそういうことであったというふうに私は理解させていただいています。

○木津委員 可能性として、例えば熊野市と尾鷲市に、それぞれ県の地域機関があると思うんです。その中で、例えば3人の合区してしまって定数を決めてしまうと、どちらかに偏りはしないかなと、議員がですね。例えば議会と行政は両輪で運営する中で、その地域機関の中で偏ってしまう可能性もあるということは極力避けて、やっぱり地域機関の中でいい配分ができる1人区のほうが、私はいいんではないかと意見を申し上げたいと思います。

○舟橋委員長 三谷委員、いいんですか。

○三谷委員 ここで余り議論しとってもですね。

 〔「違うところの意見やでな、全然それは。」「はい、わかりましたとは言えませんやろ。」の声あり〕

○木津委員 そういう意見も自民党にはあるということを、この委員会の中でも御理解いただければありがたいと思います。

○舟橋委員長 前回の特別委員会、今回の特別委員会でも、1人区と複数区についての議論が一番大きなポイントになってこようかと思うんですけれども、ほかに意見ございますか。

○西場委員 相変わらず同じような議論の繰り返しをやっておるようにも聞こえるんですが、1つ大変以前からも気になっているんですが、一旦決めた条例だから、変えずに実行すべきだという意見がある。これは私自身はおかしいと思う。これは委員長にも確認しておきたいと思うんだけど、今まで20回もこの委員会をやってきて、1年もやってきて、ずっといろんなことをやってきた中で、その委員会の議論の方向は、一旦決めた条例ではあるけれども、新しい状況を呈して、これを変えていこうということにして、そして各会派へ持ち帰ったり、委員会で議論してやってきて、みんなが提案してきたんでしょう。それで、どう変えるかという議論をしているさなかに、一旦決めた条例だから、もう変えないほうがいいと。それは、その意見を出してはいけないとは言わないけれども、相当の理由づけなり何かが必要であって、基本的にどう、よりよく変えるかというのが、委員会のスタンスというか、流れというのか、そういうものであったと思うんです。それが議論の基本になっておるはずだけれども、毎回毎回、それが曖昧なように思われて仕方ないので、そこは私の理解が間違っておれば、もうそういうふうに納得できるような説明が要るけれども、私はそう思うんです。
 これは一度委員長として、しっかり、きちっと議論の基本、もとの土台だけは、テーブルだけはしっかりとしてやってもらいたい、こういうように思っております。何か後でよろしいから、それに対して委員長としての御見解をいただきたいと思います。
 それから、繰り返して恐縮ですが、我々はこの新しい定数を変えるべき議論をしているんですが、その大事な前提として、県民の声を聞くということを、前の委員会のいろいろ経緯を踏まえて、そこに力点を置いたわけですな。時間の関係で、南部の市町長や議長という、いわゆる住民代表的な人に限られてしまったですけれども、それでも代表に意見を聞いた。それから、この制度に精通してみえる学者の意見も聞いた。それの中で今の議論の流れができてきたわけです。私らは県民に選んでもらっている議員ですから、その議員の構造を決めるときに、県民の声をできるだけ聞くということが大変重要な要素であることは言うまでもない、これが第一ですよ。第二にというか、優劣をつけてはいけませんけれども、そして学者の、有識者のそういう考え方を聞かせてもらって、そして自分らで自ら結論を出すというようなことです。そういう中で、特に第一に尊重すべき県民の声はどうであったのかと。あの一日を思い出していただきたい。それをどういうふうに反映させるかということですね。
 これは委員長にも確認しておきたいんですが、つい最近に、鳥羽の市議会から、議会のほうにわざわざ要請も来たという話も聞きました。これは初めてのことですね。こういうような動きも、こういう大事な審議のことですから、議長からちゃんと情報を聞き取っていただいて、こういう内容で鳥羽市民の代表機関であります市議会から、こういう要望書が来ているということを、一遍、我々に紹介してもらう必要があるんじゃないですか。私自身もその内容は見ていませんし、どんなものであるか分かりませんけれども、この間、お伊勢さん菓子博2017で鳥羽の市議会議員に会うたら、そういう話をしてみえましたよ。そんなことも含めて、県民の要求に我々は敏感であるべきだと、こういうように思っております。
 そういう中で、今、新政みえのほうから新しい提案もありましたけれども、この新しい提案の中で、率直に思うところは、多気郡・度会郡の合区、尾鷲管内・熊野管内の合区、これは面積1000ヘクタール、南部が990、多気郡・度会郡は1158、これは前の委員会では、たしか700平方キロメートルの津市はどでか過ぎるで、これをひとつ超えないようにしようという議論があったということは記憶しておりますけれども、そんなもんをはるかにしのぐような選挙区をつくるときに、こんな、今の1人区とか複数区の話も大事ではありますけれども、こんなことを地元の有権者や住民の意向を十分はかりながらやらずして、どうするんですか。これは大変なことですよ。特に多気郡・度会郡は、それは今度、衆議院の選挙区が1つになったと、こういうことで、これならいけるかという話だけど、そんな簡単なもんじゃない。御存じのように、私は多気郡ですけどね。今この衆議院だけでも、到底もう理解もできないし、どう整理していいかわからないときに、火に油を注ぐような提案を、こんな住民に近い議会が出してくるということ自体がおかしいじゃないかと私は思うんです。
 でありまして、住民の声を、地域の声を、しっかり受けとめてやるという、我々は政権を選ぶ選挙をやるんじゃないですからね。住民の声をいかにして地方政治に反映するかという我々は負託を受けてやっているんですから、そこに基本を置くとすれば、より細かく我々は、それを拾い上げてくるというようなことが大事です。でありますから、もしもこんな広域をやるとすれば、相当の時間をかけて、それから機会をかけて、地元へ足を運ぶ、あるいは関係者に意見を聞く中で、そんなことが可能かどうか、いろいろと研究も検討もしながら、じっくりとやらないと大変なことになりますよ。そういうことをひとつ申し上げておきたい。
 それから、前から言っておることですが、鳥羽市・志摩市について、特に自民党は非常に重要な大きな課題だと、こういうように思っております。それは鳥羽市は2万人を切ってくるという厳しい人口問題があります。しかし、新しい今度は市政も誕生して、この問題に果敢に取り組むというようなことも言っておられます。そういう中で、これはこういう場だからあえて申し上げますが、本当はこの議論の初期のときに、特例区を適用したいという提案をしたことがあった、特例区を。この公職選挙法には特例区の設定があるんです。こういう2万人を切ってきたところに対して、半分以下になってきたところに対して特例区を。しかし、この制度は昭和四十何年以前の選挙区じゃないと適用できないという法律があるということを、ここで選挙管理委員会の人に教えてもらって、やむを得ず納得したんです。
 しかし、前回の特別委員会で、この特例区の議論をしましたかな、それを余りせずに、これを鳥羽市・志摩市の条例を改正したとすれば、それは少し前回の問題として残る課題だというように思います。
 そんな経緯もあって、やっぱり鳥羽市の課題というのは、改めてここは、それこそ特例的に考えていく必要があった。あの特例選挙区は少し理解が曖昧ですけれども、奄美大島か、あちらのほうの衆議院の選挙区のときに、離島問題を扱う選挙区として特別の衆議院の選挙区を設けた、これが特例区の事例ですよ。我々は離島を抱え、選挙区ではなかなかはかり知れない、こういう課題を鳥羽地区は持っておる。それだけに、やっぱり今の市民の声をしっかり聞いて、この鳥羽について、できるだけの我々は考慮をしていく必要があると、こういうふうに思います。
 そういう中では、鳥羽市・志摩市に対しては、いま少し南部の今後の活性化のために、今後、新しい改正案を煮詰めていくという方向に対しては、これはそぐわない内容であると、こういう意見を申し上げておきたいと思います。

○舟橋委員長 よろしいですか。

○西場委員 はい。

○舟橋委員長 西場委員のほうから、変えるという話やったのに云々ということに対してのお答えをさせていただきたいと思います。
 前回の特別委員会の委員長報告の中にもあったことを受けながら、くどいですけれども、去年の5月に代表者会議で、この特別委員会が設置されたわけでございます。
 そのときの最初の御意見は、変えていくという前提で議論に参加をいただいた方、1回、条例をつくったんだから、これで次回の選挙をやるべきだという御意見の方がありました。そうした状況の中で、先ほど御紹介がありましたように、参考人招致だとか、南部の地域で首長、議長のお話を聞くとかいう経過を踏まえながら、私の記憶では12月24日の、昨年の最後の特別委員会において、変える方向でこれから議論をしましょうという方向性は決めていただいたというふうに私は思っていますし、そこでこの特別委員会の議論の階段を1つ上ったというふうには思っています。
 そしてそれ以降、いろんな議論の中で、ようやく直近になって、自民党案、新政みえの案、鷹山の案などなどが、草の根運動いがの案とか出てまいりました。それをたたき台としながら、この1回、2回、御議論をいただいてここまで来たわけでございますので、その方向で、できれば議論をしていただきたいというのが私の思いであります。
 その際に、1回決めたことやで、これをやるべきだという意見を言うなというわけにはいきませんので、それぞれの委員の意見ですから、それはそれとして発言があってもいいんだろうというふうに私は思っているところでございます。
 それからもう一つ、鳥羽市議会の申し入れの件でございます。中村進一議長から、ちゃんと報告も受けました。そして、私宛ての要望書もいただいております。今、手元に私のほうはちょっとありませんけれども、中村進一議長宛ての鳥羽市議会の要望された書類を持っておりますので、参考のために皆さんにお配りさせていただきたいと思います。議論の参考にしていただけたらと思います。
 内容は先ほど西場委員が代弁をしていただいたので、大体のことはわかっていただけるだろうと思いますが、配って。

          (資料配付)

○舟橋委員長 それから、特別区につきましては、この特別委員会が設置された際にも、西場委員のほうから、たしか提起があったというふうに記憶しておりますが、残念ながら、今、現行制度の中では、この三重県議会の選挙区の議論の中で、特別区の導入については非常に難しいという話で整理がついたもんだというふうに私は理解をしております。そして南部に対する地域性を考慮した定数配分については、前々から議論をしてきました、いわゆる基数と定数のところにプラスとマイナスを置くことによって、南部地域についての特性を、そこで考えていくというのが議論の主体となって、それが一つの解決方法になるんではないかというふうに私自身は理解をして、その議論をしていただきたいと思ってきたところでございます。
 ちょうど、お手元に届きましたので、ざっと目を通していただけたらと思うところでございます。

○西場委員 委員長のそういう理解で、私いいと思います。
 ただ、それが皆さんにきちっと徹底されていないように思うんです。倉本委員が先ほど言ってみえたように、現行条例を変えるんであれば合理的な説明が要ると、委員はそういうふうにおっしゃられたけど、まさにそういうことであって、我々も議論して、そういうふうにまた有識者の声も聞いて、そういうふうに決めてきたんですから、その内容を集約したものを、きちっと端的な言葉で示して、こういうことから現行を変えていくという方向で議論するということを、もっと議論の前提として打ち出してもらうように、今後も努めていただきたいと思います。

○舟橋委員長 今、今日のそれぞれの委員の御意見を聞いておりましても、確かに45人の現行条例でやるべきだというような御意見もありますが、現行条例でやるべきだと思いますがという前提ということに表現が皆さん、変わってきておりますので、ある面では聡明な委員の皆さんですから、この議論経過については十分御理解をいただいておるというふうに私は信じて、今まで進めさせていただいたつもりです。
 ほかにございますか。

          〔発言の声なし〕

Ⅱ 次回の開催について

○舟橋委員長 それでは、これからは御相談でございますけれども、この2回、3回の議論の中で、昨年の5月に特別委員会が設置され議論をしてきました。1年、12月の末を一つのめどにしておりましたが、3月の年度末までというふうに延ばさせていただき、議会としての年度がかわるのが5月ということに相なるわけでございます。平行線のままであれば経過報告を、一定の結論が出れば、それを中心とした委員長報告をというふうに申し上げてきたつもりでございます。
 今現在のところは結論にも至っていないし、また、今日、提案があったものを各会派が持って帰りたいという御意見が多数を占めておりました。ということは、新たな提案に対して、会派の中で、とりわけ自民党は、今日、昼から御議論もあるということを伺っておりますので、もう一回は議論の場をつくらなければならないだろうと思うんです。本来の前回までの予定ですと、5月11日に、18日の報告の原稿を御議論いただく場として設定をし、今まで進めてまいりましたが、この場で、今日、会派の皆さんがお持ち帰りという話をされましたので、せめて、それを1回御議論いただいたことを御報告をいただく場をつくらなければならないだろうと、最低1回は思います。
 そうした中で、非常にゴールデンウイークという休みが多いタイトな日程の中でございますが、まず11日に皆さんに事前にお話しをし、次回の御予定をしていただいておりましたが、もう一回、その前にせざるを得ないかなと思うんですけれども……

          〔「それはない」声あり〕

○舟橋委員長 日程的に難しいですか。

○奥野委員 もうここまで来て、別に急ぐこともないんじゃないですか。私は6月までと思うとったけど、この状況だったら、とてもじゃないけど結論出ない。また、次やったところで、まとまらないということですから、委員長は何らかの形をつくりたいと思うけど、その形すら僕はできないんじゃないかなと思います。だから、たとえ根だけ詰めたところで、11日までにもう一回やると言ったところで、それはちょっといかがなもんかなと、そんなふうに思います。

○舟橋委員長 お一人、お二人の会派ですと、すぐ御議論ができると思うんですが、大きいところの自民党、新政みえとしてはいかがでしょうか。

○西場委員 自民党代表ではないですが、隣におる立場ですが、私は議論できる場をつくっていただきたいと思っています。今の状況で、最終までいくには少し議論が不足するなと思っておりまして、日程調整が大変かわかりませんが、ぜひお願いしたいというのが私の思いです。

○舟橋委員長 新政みえ、いかがですか。

○三谷委員 十分でないものであるかもわかりませんが、新政みえとしては、今の最大限の案を提案をさせていただいておりますので、当然のことながら、各会派でうちの案も御議論をいただいて、その御返事等もいただき、前向きに議論を進める、そういう場をぜひつくっていただきたいなと思います。

○舟橋委員長 自民党、いかがですか。

○中森委員 先に西場委員が申し上げているので、あれですけれども、ただ、私どもの会派にしても、1回の会議で集約されるというには至らないんではないかなというのが推測されます。開くなという言葉は絶対言いませんけれども、なかなか難しい、開いていただいてもですね……

          〔「それはやってみなきゃ、わからないやないか」の声あり〕

○中森委員 いや、そういうことであれば反対はしませんけれども、そういうことかなということを思うだけのことで、開いていただいても別にいいですけれども、日程が合えばいいですけれども。

          〔「議会はね……」の声あり〕

○舟橋委員長 私語はやめてください。

○中森委員 合うかなと思いますけれども、その辺は最大限努力、正副委員長に相談していただいて、日程を提案していただければ応じさせていただきたいと思います。

○舟橋委員長 それでは、5月11日は従来から予定いただいておりましたので、5月11日の1時から選挙区調査特別委員会を開催することについてはよろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○舟橋委員長 では、その前にできるかできないかにつきましては、少し正副委員長のほうに預からせていただいて調整をさせていただきたいと思います。ここで手帳を開いていただいて、いい、悪いと聞いていても仕方がありませんので、どうしても日程調整ができなかった場合、また大きな会派もしっかりと議論をしていただくということを考えた場合は、5月11日まで開けないというケースもあるかもしれません。その際には、5月11日は、今日提案いただいた内容をしっかりとそれぞれの会派で御審議をいただいて、お話を、その結論を出していただきたいと思います。
 その雰囲気によって、5月18日の報告書をどうするかということになりますので、幸いというか、不幸というか、その期間は恐らく皆さん、ほとんどお集まりですから、その5月18日の報告については、11日以降の中でちょっと集まっていただいて御議論をいただく、委員長報告の内容について御議論をいただく場をつくることもあり得るという整理をさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。

          〔発言の声なし〕

○舟橋委員長 では、ほかに皆さんの御意見ございますか、その他ございますか。

          〔発言の声なし〕

 

〔閉会の宣言〕


三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

選挙区調査特別委員長       舟橋 裕幸

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