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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成28年度 委員会会議録 > 平成29年3月10日 健康福祉病院常任委員会 予算決算常任委員会健康福祉病院分科会 会議録

平成29年3月10日 健康福祉病院常任委員会 予算決算常任委員会健康福祉病院分科会 会議録

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健康福祉病院常任委員会

予算決算常任委員会健康福祉病院分科会

会議録

(開会中)

開催年月日   平成29年3月10日(金) 自 午前10時1分~至 午後0時4分

会議室      501委員会室

出席委員      8名

        委員長      小島 智子

        副委員長    野口  正

        委員       岡野 恵美

        委員       吉川  新

        委員       北川 裕之

        委員       日沖 正信

        委員       西場 信行

        委員       中川 正美

欠席委員   なし

出席説明員 

   [病院事業庁]

          庁長                  加藤 敦央

          副庁長                  加藤 和浩

          県立病院課長            岩﨑 浩也

          経営支援・危機管理監       堀内 英樹

                                  その他関係職員

委員会書記

          議事課     主 幹         吉川 幸伸

          企画法務課  主 任         森岡 佳代

傍聴議員   なし

県政記者   1名

傍 聴 者   1名

議題及び協議事項

Ⅰ 分科会(病院事業庁関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第87号「平成28年度三重県病院事業会計補正予算(第3号)」 

  (2)議案第18号「平成29年度三重県病院事業会計予算」

  (3)議案第99号「平成29年度三重県病院事業会計補正予算(第1号)」

  (4)議案第55号「三重県病院事業庁助産師及び看護師修学資金返還免除に関する条例等の一部を改正する条例案」

  (5)議案第56号「病院事業庁企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例案」

 2 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告等について

 

Ⅱ 常任委員会(病院事業庁関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第53号「三重県病院事業条例の一部を改正する条例案」

 2 所管事項の調査

  (1)三重県病院事業 中期経営計画(最終案)について

  (2)平成28年度 包括外部監査結果に対する対応方針について

 3 今年度の委員会活動の振り返りについて

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 分科会(病院事業庁関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第87号「平成28年度三重県病院事業会計補正予算(第3号)」

  (2)議案第18号「平成29年度三重県病院事業会計予算」

  (3)議案第99号「平成29年度三重県病院事業会計補正予算(第1号)」

    ①当局から資料に基づき補充説明(加藤庁長)

    ②質疑

○小島委員長 では、御質疑があればお願いいたします。

○岡野委員 議案第99号に関することなんですが、給与の減額補正ですが、これは何人分になるんですか。

○岩﨑課長 勤勉手当につきまして全職員を減額させるということで対象が280名、それと給料の減額は管理職員のみということに限定しまして、それが16名ということになります。

○小島委員長 ほかに御質疑ございますか。

○日沖委員 平成29年度の主な病院の増改築工事で確認だけさせていただきたいんですけれども、こころの医療センターの監視カメラ更新工事というのは、監視カメラというのは定期的に何年間かたつと更新するものなので定期的な更新工事なのか、ちょっと最近いろんな事件があるもんで、それの関係でより強化するとかそういうことの更新工事なのか、確認させてください。

○岩﨑課長 おっしゃっていただいたとおり更新が8台ありまして、それと新設というのも6台という形で見込んでおります。ということで、強化するということもあれば、老朽化しているのでそれをかえるということと、両方に対応するということです。

○小島委員長 ほかに御質疑ございますか。

○北川委員 当初予算の分で以前も何度も聞かせてもらっているので問題はないんだろうと思うんですが、こころの医療センターについてはやはり地域への移行ということで入院の数なりが減ってきている中で、これは意図的な部分もあっての流れの中で、今回の入院収益は2400万円ということで対前年度比でマイナスで上がってくるわけですけれども、これはまだずっとこの先までまさに中期経営計画の話になってくるかと思いますけれども、この辺の見込みというのはどんなふうに考えたらいいんでしょうか。

○岩﨑課長 当初予算上の患者の見込み数というのは、目標的な意味合いもありますので、前年度の実績よりも少し高めに置いているところがございます。それで、実際に決算という形で入院患者数の実績を見ると、今現在の状況としてはほぼ横ばい程度の状況になっているのかなと。実績よりも少し高めには設定させていただいているということです。ただ、前年度の当初予算と比べて低くなっているというのは、ちょっと高めにし過ぎても実態との乖離がありますので、現実的な範囲内で目標設定の数という形で置かせていただいているということです。
 いずれにしてもおっしゃっていただいたように、やはり精神科は入院診療から地域生活支援へという形でシフトしていますので、そういった面で1人当たりの患者の在院日数が短くなってきているということもありますし、それと薬の効果とか、そういうことで患者が早く退院されるというのもありますので、そういったこともあるんですけれども、当初予算上の数字としてはそういう見込みを少し抑えているというような考え方でございます。

○北川委員 中期経営計画の中に出てくる入院収益と当初予算の数字も、そういう意味では違うんですか。

○加藤庁長 中期経営計画のほうはまた後ほど御説明させていただきますけれども、今回は財務計画の部分で収支計画、こころの医療センターは今後の4年間を含めての数字を一応入れ込んでありますけれども、平成29年度については当初予算の補正後の数字を入れてありますので、基本的には一致していると思いますが、単純に比べると違うと思います。

○北川委員 わかりました。
 それともう一つ、一志病院のほうですけれども、設備工事に電話と電気の両方か、以前にも聞かせてもらったんですが、施設の耐用年数のところで限度、限界がどこまでかということ。
 それと、初歩的なことを聞かせてもらうんですけれども、仮に県立病院の場合の建てかえという場合に、一般の民間ですと減価償却費をずっと上げてきて、その積み立てがあって施設を更新するという、病院だけではなくて一般のものもそうだと思うんですけれども、こういう公立の病院の場合はその建てかえ費用というのは減価償却費で積んできているものでもないようにも思うんですけれども、一志病院に限らずですけれども、公立病院、県立病院の場合の建てかえの際の財源というのは、どういう形が想定されるのか教えてもらえませんか。

○岩﨑課長 建物の建てかえですけれども、委員がおっしゃるとおり、減価償却費を積み立ててというのが一番ベストな形なんですけれども、今、現実的には企業債をほぼ100%充当しまして、それで30年償還という形で返していくというような考え方で対応してございます。

○加藤庁長 建物は39年で、あと10年ぐらいするとみたいなところにきているんですけれども。それから、さっきの電話設備のほうは耐用年数が15年で、もう既に二十数年たっているというところだと思います。

○岩﨑課長 その耐用年数で申し上げますのが物理的な耐用年数ということではなくて、減価償却する適正な年数としてされているのが39年ですので、39年たてば建てかえるということではなくて、改修ということもあり得るかなと思っております。

○小島委員長 ほかに御質疑があれば。

○岡野委員 志摩病院の病棟の改装というか、地域包括ケア病棟を充実するということで、その改修費等が2億9533万4000円なんでしょうか、中身は5億748万5000円というふうな建設改良費が盛り込まれておりますが、この中身についてはその病棟だけですか。どんなですか。
 5ページの資本的収支のところで、②の表の中でエ建設改良費、病院増改築工事費2億9533万4000円、それから資産購入費2億1215万1000円、それが右のところに書いてありますと言っていたんですけれども、志摩病院はそういうふうな内容ですということで、この2億何がしとこれとは資産等を入れると5億700万円というような中身でしたんですね。ごめんなさい、ちゃんと見ていなくて。
 そうすると、志摩病院については今回こういうふうな改築計画ですけれども、ほかにもまた予定するというようなこともあるんですか、今後のことで。

○加藤庁長 必要な修繕的なものとか、それから資産、備品の購入とか、そういったものは年々で対応していますけれども、志摩病院も次の指定管理の期間になると思いますけれども、志摩病院のほうもあと10年ぐらいで一応のめどの耐用年数はきますので、それで使えないということではありませんけれども、協会等、今、指定管理を受けているところもありますけれども、そういった建てかえがどうのこうという話はまだです。

○小島委員長 この2億9500万円の中身を聞きたいわけではないんですね。

○岡野委員 ないです。

○小島委員長 よろしいですね。
 ほかに御質疑ございますか。

○中川委員 予算の関係ではないんですけれども、志摩病院の関係ですが、昨年、伊勢志摩サミットがございまして、いろいろな面で志摩病院もいろいろな準備、そして事が起こったときの対応とか、大変だと思うんですが、振り返ってどんな状況だったのか、そのあたりを教えていただきたいと思います。

○加藤庁長 志摩病院のほうはいろんな診療機能を回復するということで、特に一番大きかったのは24時間、365日でそういった救急体制を確立するというところで、サミット直前にサミットにあわせていろんな形での医師の派遣とかということも協会でお願いして対応してもらっていましたけれども、その直前に内科系については24時間、365日を実現していただきましたので、そういった意味ではサミットが一つの契機であの地域への協会のほうの関心度も高まったのかなというようなところもありまして、それ以降、医師のやりくりについてはいろいろ苦労しておりますけれども、それが一番大きいかなと。
 それから、やっぱりそういった救急対応をした病院であるということを対外的にも情報発信しておりますので、そういう意味では新たな関心を持ってもらう契機にはなったと思っております。

○中川委員 よくわかりました。
 短時間であったんですけれども、志摩病院が対応した話もあるんですか。2日間でやったと思うんですけれども、いろんなことをしたというのはあるんですか。

○加藤庁長 普通の患者の対応みたいなことですか。

○小島委員長 そうです。

○加藤庁長 急に体調が悪くなったとか、虫に刺されたとか、志摩のほうで受け入れたのは全体で60件弱ぐらいだと聞いていますが、志摩病院のほうは具体的には済みません。

○加藤副庁長 伊勢志摩サミットの開催期間を含めた4日間の受診結果でございますけれども、受診者総数が延べ75名で、うち志摩病院を受診した者が13名と、各医療機関の状況とか、発生した場所によって協力医療機関を振り分けて対応しておりますけれども、今聞いております5月25日から28日の間のデータでございますけれども、志摩病院を受診して対応させていただいた方が13名いらっしゃるという報告を受けております。

○小島委員長 ほかに御質疑ございますか。

○北川委員 ちょっと気になったので、前に出ていたのか、出ていたらごめんなさい。
 2ページの基本的収支のところで、看護師等修学資金貸付の実績見込ということで660万円マイナスで、補正後の額が60万円というところなんですが、これはどういう意味合いのものなんですか。

○岩﨑課長 病院事業庁独自で修学資金の貸し付け制度を持っておりまして、県内、県外の大学生の方、大学院生の看護大学の方に対して月5万円で年間60万円という形で資金の貸し付けを行っております。予算上は11名分を予算計上しているんですけれども、実績として借り入れをされている方が1名分しかないということで、減額させていただいているということです。

○北川委員 貸し付けの内容だけ確認させてもらえませんか、条件と金額を。

○岩﨑課長 看護の大学に在学中の方ということで、どういう経費がかかるからということではなくて、資金援助という形で貸し付けをさせていただいているということです。1カ月5万円です。その貸し付け免除ということで、もしその方が卒業されて病院事業庁の病院に勤務された場合、例えば2年間借りられておったら2年間勤務していただくと。それが大学4年間ずっと借り入れをされたということであれば、4年間勤務していただければ、その借入額を免除させていただくと。そういうような運用をさせていただいております。

○北川委員 そうすると、こころの医療センターと志摩病院と一志病院の3病院という条件になるんですか。

○岩﨑課長 基本はこころの医療センターと一志病院だけです。志摩病院は指定管理者が独自の制度という形で貸し付け制度を持っています。県立総合医療センターも従来は病院事業庁に属していたときは、この制度1本でやっておったんですけれども、地方独立行政法人に変わってからは独自で制度をお持ちになっているということです。

○北川委員 この辺の利用度の低さというのは、やっぱり病院が限定されるというところになるんですか。

○岩﨑課長 おっしゃるとおり、精神科の病院であるということと、一志病院ということで、新卒の方というのは一般の病院で経験したいというような希望をお持ちの方もみえますので、こころの医療センターと一志病院だけではなかなか実績は上げにくいというところがあります。志摩病院とか総合医療センターが病院事業庁に属していたときは、もう少し借り入れの人数は多かったんですけれども、2病院に限定することになってからはあまり数が伸びていかないという実情にあります。

○北川委員 看護師不足はどの病院も厳しいところだと思いますけれども、ただ一志病院についてはプライマリ・ケアが進む中では、結構外部からもたくさん来られるようになったようには聞いていますので、そういう意味ではこころの医療センターは言われる条件からすると厳しいのかなと思いますが、予算が11名分あって1名分の実績というと、何か制度をもう少し利用していただきやすい改善案というのはあるんですか。

○岩﨑課長 こころの医療センター、一志病院は新卒の方以外のほかで経験された看護師が就職していただくということで、採用試験面では年間9名程度を採用していますので、数的には困っていないです。そういった中で、修学資金についてもPRしかないのかなと思っておりますので、看護大学とかいろんなところでそういう制度のPRをするということ。それに尽きるのかなということになります。かなりその辺は手厚くやっているんですけれども、いかんせん精神科の病院であるということと、中山間地域にある病院であるというところがネックにはなっているという状況にはございます。

○北川委員 大幅な看護師不足で困窮している状態でなければいいのかなといったら変ですけれども、一志病院の看護師不足はなかったでしたか。

○岩﨑課長 今のところ充足している状況にあります。

○小島委員長 ほかに御質疑ございますか。

○吉川委員 2点教えてください。
 平成28年度の補正予算で医業外収益のうち負担金というのがあります。一般会計からの繰り入れなんですけれども、これはその上の医業収益が六千数百万円減額しているのと、リンクしている要素が減っているので、医業外収益が一般会計からの繰り入れが増えているという要素があるのかどうかが1点です。
 それから、平成29年度の当初予算の概要ですけれども、患者の見込み数というのはどのように想定しているんですか。対前年度を参考にしてみえる数字が並んでいるように思うんですけれども、その考え方と、これを増やすような努力というか、3病院なんですけれども、運営上の話はどのような工夫をされておるのか。ただ、来られるだけを受け身でお待ちなのか、その辺を教えてください。

○岩﨑課長 医業外収益の負担金、一般会計からの繰入金ですけれども、おっしゃるとおり、医業収益に全く関係がないかというとそうではなくて、やっぱり精神科は不採算の部分が大きいので、前年度の実績を踏まえて若干そういうような精算という形で増額になった部分もございます。ただ、ここではそれ以外にも不採算とか政策医療の分の経費の積算をするときの人件費の単価というのがございまして、当初予算上は前々年度の単価を使っておるんですけれども、それを前年度の単価に置きかえるということもありまして、そういう単価が上がると若干その辺のも上がってくるという形で増えた分と、両方が要素としてはございます。

○吉川委員 今の御説明からいったら、医業収益の数字とは直接リンクしている部分もあるけれども、独立しているという考えでよろしいんですか。

○岩﨑課長 前年度の医業収益とは関連しているということです。前年度の実績で当年度ということですので、今回の6600万円とは直接的なリンクはしていないということです。

○小島委員長 2つ目の質問をよろしくお願いいたします。

○加藤副庁長 当初予算の対比で見ますと、例えば一番見込みで減っておりますのがこころの医療センターの入院患者数の減、積算上、平成28年度を300人で見込んでおりましたところ、29年度はそれより5名減の295名と、こういった見積もりを立てて予算を編成しているわけでございます。そこは冒頭でも御説明申し上げましたとおり、やはり入院中心の医療から地域に帰していくと、そういった現在の医療の方向性を踏まえた対応となっております。
 こうした中で、委員御指摘のいかにして収益を確保して運用していくかということでございますけれども、入院患者については絶対数がそれほど伸びないという中で、ある程度特色を生かしたところで、例えばこころの医療センターでございましたらアルコール関係の医療でございますとか、認知症の医療を提供していくと、そういった特色のある医療を提供して、一定入院患者あるいは外来患者の確保をしていく。それとか、ほかの医療機関との連携によりまして紹介患者等の確保につなげていく。さらには、外来診療においてもデイケアなどのプログラムを工夫することによって、そうした特色を生かして外来患者の増を図っていくと。こういった特色を生かした医療を提供することによって、一定程度の収益も確保しながら運営していくと。そういったことで対応していく必要があるのではないかと考えているところでございます。

○吉川委員 そうすると、こころの医療センターについては想定を下げたというのは、医療の今の在宅へのシフトを誘導しているという意味でマイナス、ただ志摩病院は増えているんですけれども、これは別の努力で増やしていると理解してよろしいんですか。

○加藤副庁長 委員御指摘のとおりでございまして、こころの医療センターにつきましては、今の精神科医療の流れを踏まえたシミュレーションの中でやっていることでございますけれども、片や志摩病院につきましては、これから地域医療構想の策定の中でもいろいろと議論がありましたように、やはり急性期からあの地域におきましては回復期へ至るその回復期の病床がまだまだ必要という中、志摩病院においては地域包括ケア病棟を整備して、その部分においてさらに病床の稼働率を上げておるような状況でございまして、そのあたりを踏まえた運営の計画を立てて進めておるところでございます。

○吉川委員 地域の方々は本当に高齢化とか、死んでいくとかという話で若干減っておるような地域が多いのかなと思っているんですけれども、そういうような分析の要素はあまり入れておらなくて、精神科なんかの在宅がどうのこうのとか、それから志摩病院は稼働率の話でどうとか、その辺の吟味でつくっていると理解したらいいですか。

○加藤副庁長 入院診療につきましては今御説明したとおりでございまして、外来あるいはデイケア等のサービスにつきましても、委員に御指摘いただきましたように、高齢化の進展でございますとか、医療を取り巻く地域の状況を踏まえまして、外来患者数などの今後の見込みも立てながら入院診療、外来診療それぞれに地域の医療の状況、今後の動向などを想定して予算を編成しているところでございます。

○小島委員長 ほかに御質疑ございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○小島委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議   なし

    ④討論

○小島委員長 次に、改めて討論として議案に対する賛否の意向表明があればお願いします。

○岡野委員 議案第99号ですが、職員給与の削減ということに対して反対という立場で、この議案に対して反対させていただきます。

○小島委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○小島委員長 なしと認め、討論を終結します。

    ⑤採決     議案第87号   挙手(全員)   可決

             議案第18号   挙手(全員)   可決

             議案第99号   挙手(多数)   可決

 (4)議案第55号「三重県病院事業庁助産師及び看護師修学資金返還免除に関する条例等の一部を改正する条例案」

 (5)議案第56号「病院事業庁企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例案」

    ①当局から資料に基づき補充説明(加藤庁長)

    ②質疑

○小島委員長 御質疑があればお願いします。

○岡野委員 第56号の介護時間なんですけれども、これは具体的にはどんなふうな動きになりますか、何時間でどうのこうのと。

○岩﨑課長 介護時間については新しい制度ということで、30分単位で1日最大2時間以内で3年間取得できるという制度が、知事部局を含めてなんですけれどもそういうのができましたので、今までは給与の減額は部分休業とか介護休暇というのがあったんですけれども、それに新たな制度が加わったということで、この介護時間についても給与の減額をするという形で条例を改正させていただくと。そういう趣旨でございます。

○岡野委員 内容はわかりました。

○小島委員長 ほかに御質疑ございますか。

          〔「なし」の声あり〕

○小島委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議   なし

    ④討論        なし

    ⑤採決        議案第55号   挙手(全員)   可決

                議案第56号   挙手(全員)   可決

 2 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告等について

    ①当局から資料に基づき説明(岩﨑課長)

    ②質問   なし

 3 委員間討議   

  (1)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし

Ⅱ 常任委員会(病院事業庁関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第53号「三重県病院事業条例の一部を改正する条例案」

    ①当局から資料に基づき補充説明(加藤庁長)

    ②質疑

○小島委員長 では、御質疑があればお願いします。

○岡野委員 地域医療構想の計画によってこの14床の減というのは、未稼働病床についての云々というのは関係あるのかないのかということと、そういうような地域医療構想の中で14ベッドを、でも、地域包括ケアですから、これは機能別に考えればもう変わらないんですか、急性期とかいろいろ区分がありますね。それの中ではどうなのか。

○加藤庁長 地域医療構想の未稼働病床というのは一定の目安で出されているという必要病床数に絡めた話ということで捉えてよろしいでしょうか。

○岡野委員 未稼働病床数のチェックがあったと思うんです、特に公立病院も。それにこれは当たっているのかどうか。多分当たっていないんやないかと思うんですけれども。

○加藤庁長 私どもは当然病床削減についても、こういった入院患者の環境改善というところで、地域に求められている地域包括ケア病棟を運営するということで、そういった場合に病床削減についてもこれだけのものが物理的にこれは減るということですけれども、14床が今回減るというような話も所管の健康福祉部のほうに話はしておりますので、そういった部分で14床は減るということはお伝えしております。

○岡野委員 質問が悪いんですけれども、未稼働病床のチェックが去年かかってそれぞれが調査されているんですが、それに対してこの志摩病院の6病棟も関係しているのかどうか。

○加藤庁長 私どもは医療対策局のほうでヒアリングを受けておりますので、そういった中で一定の話し合いとして私どもは指定管理者に移行しておりますし、今は指定管理の期間でありますし、経営に大きくかかわる部分の話ですので、そういったお話もさせていただいた上で、今回こういった取組の中で14床は減るというお話はしているし、そのことについては御了解は得ているということだと思います。

○岡野委員 そうすると、56床が42床になるということになって、14床については未稼働病床の削減計画というのがあるんですよね。伊勢志摩の238床整理対象があって、その中の70床が削減病床として現実的に削減しますというふうな数字で上がってきているんですけれども、それに入っているのかどうか、それを聞きたかったんです。

○加藤庁長 あそこで地域医療構想で出された数字は一定のめどだとお聞きしていますし、削減等についても今後の地域医療構想調整会議の中で議論されていく、今後もある話だと思っておりますし、私どもの病院としては今回こういった形で病床削減をしたということで、その部分については減少したということでございます。

○岡野委員 ちょっとよくわからんのですけれども、多分入っているのか。

○加藤副庁長 今おっしゃいました70床という数字が上がっている部分につきましては、健康福祉部から聞いております範囲でございますけれども、各病院に対してもう少し多めの未稼働病床の数字が上がっていたと思うんですが、その中で今後病院の経営の計画の中で削減をする、あるいは病床転換などによって減る部分はどれぐらいありますかという調査をしていただいて、そこで計画がある部分が積み上がった数字だということと理解しております。その中で、結果的には私どもの志摩病院の地域包括ケア病棟を整備するときに出てくる削減数の14も、数字としては入っていることになります。
 先ほどから委員に御質問いただいております未稼働病床に関しましては、昨年、健康福祉部医療対策局のヒアリングも受ける中で、私どもとしてはまだまだ志摩病院としては病院機能の回復の途上にあるということで、未稼働であるから直ちにこれを削減する計画は今のところございませんという御説明をしております。まだまだ地域に必要な、先ほど来申し上げております地域包括ケア病棟をさらに充実していくとか、そういった計画がありますので、直ちに未稼働部分を整理する状況にはないという御説明をした上で、ただ地域包括ケア病棟の環境改善を図るということで、これは診療報酬の基準をさらに上の基準をとることにもつながるんです。療養環境の整備でございます。その過程で1病室当たりのベッド数、逆に1ベッド当たりの面積、それを確保するとか、そういった中で使えない部分が出てきたと。それが14床でございます。
 結果的には未稼働の部分が数字の上では14床減りますけれども、私どもとしては病院の機能回復の中で結果的に出てきた数字ということで整理してございまして、今後もまだ少し未稼働の部分はあるんですけれども、さらに地域の医療ニーズを踏まえて病院機能の回復、充実を図っていくということで今考えているところでございます。

○岡野委員 わかりました。
 私も必ずしも削減したらあかんということを言っているのではないんです。機能をしっかりと機能別にしていくためには、もちろん環境整備をしていくということが重要ですし、そういう意味では使っていないというか、42人以上は入らなかったわけですから、それについてはそこの環境改善をするというような形で充足していただいたらいいわけで。ただ、これ以上、全体的にというふうなことを公立病院のほうに求められては困るなという思いがするものですから、丁寧に地域の方々と相談して、そしてその機能を果たせるように政策的な医療をやっていくようなことにも努めていただきたいと思いましたので、現状をお聞きしたということでシビアに見ていただいたということを理解しております。ありがとうございます。

○小島委員長 地域医療構想については医療対策局のほうで所管しておりますので、そちらでのお話になるかと思いますが、今のやりとりをお聞きになって、しっかりとしたものに地域包括ケア病棟がこれから進んでいくということを願っております。
 岡野委員に申し上げます。
 申しわけありませんが、挙手をし、指名を受けてからの発言に努めていただきますようお願いいたします。
 それでは、ほかに御質疑があればお願いいたします。

○中川委員 回復期の患者に適した入院環境ということで、1、2、3とあるんですが、1と3はわかるんですが、2番目の洗面台を車椅子の患者に云々ということで、これは当然ながら車椅子の方が使うということだと思うんですが、私どもがいろいろな病院に行きますと、洗面台の高さがよくわからないんですが、基本的に車椅子も利用できるというふうな先入観があったんですが、そうでなかったのでこうすると思うのが1つ。
 もう一つは、今後やはり病院としてもそういったバリアフリーということで、そういうことをしていかなきゃならんのではないかと。これに限らずにほかの病棟でも当然そうではないかと思うんですが、そのあたりはどうなんですか。

○加藤副庁長 委員に御指摘いただいたとおりでございまして、やはり医療機関でございますのでいろいろな疾病ですとか、けがをされた方とか、ハンディキャップを持たれた方とかございますので、十分に配慮して施設整備、設備整備はしておる心づもりではおるんですけれども、やはり実態と合っていない、あるいは患者から改善を求められる事項がございます。
 そうした中で、各病院におきましては患者に対するアンケートを毎年実施しておりまして、こういったところがもう少し改善できないかとか、おっしゃいました洗面台の高さが合っていないとか、そういう御指摘も出てくる場合もございます。そうした患者のお声をお伺いしながら、毎年度対応できる範囲ではございますけれども、改善を今も続けておるところでございまして、今後もそういった御指摘の内容を十分に踏まえまして療養環境の改善に努めていきたいと考えておるところでございます。

○岩﨑課長 今回の改造というのは、車椅子の方でも手を洗ったりとか、歯を磨いたりしていただくことができるんですけれども、今回変えるのは水道の蛇口があって、そこの下の部分に車椅子が入り込めるというか、そういう形のものでさらに使い勝手をいいものに変えるということですので、今まで使えなかったということではないんです。利便性を高めたということでご理解いただければと思います。

○中川委員 要はより親切に、よりグレードアップされたものができると理解してよろしいんですね。

○岩﨑課長 おっしゃるとおりでございます。そういうことでさせていただいているということでございます。

○小島委員長 ほかに御質疑ございますか。

○日沖委員 この条例改正にかかわって少し教えていただきたいんですけれども、地域包括ケア病棟なり病床に一般病床を転換していくなり、また増やしていくなりというときに、国から示されている基準に合わさなならんもんで、こういう一連のことをしないとならんのか。それか、志摩病院が自主的にこの病棟をつくっていくに当たって、患者によりよい環境を確保するために自主的に努めてこうしているものなのか、国の基準に沿ってしているものなのか、その辺を教えていただけませんか。

○加藤副庁長 やはり両面ございまして、診療報酬の基準上、どうしても1病床当たりの面積でございますとか、そういった部分を整備する必要があるというところもございます。食堂あるいは談話室の設置ですとか、医療費、診療報酬に係る基準を満たす必要がある部分もございますし、先ほど課長が御説明申し上げましたとおり、患者の療養環境の改善のために一定の設備を確保するという観点から整備する部分もございまして、両面あるという状況でございます。

○日沖委員 それほど詳しく説明していただいても私に理解できるかわかりませんけれども、食堂、談話室の新設とか、ほかにどういうものが国の基準に沿ったものになるんですか。大体ほとんどがそうなんですか。

○加藤副庁長 例えば一例を申し上げますと、病室の床面積につきましては、患者1人当たりについて6.4平米以上を確保する必要があると。これは地域包括ケア病棟入院料1という施設基準をとっていく場合でございますけれども、あるいは居室と廊下の関係ですけれども、両側に居室がある場合の廊下幅は2.7メートル以上確保する必要があるとか、そういった基準がございますので、やはり構造設備上、どうしてもベッド数を減らしたりですとか、壁を改修して必要な廊下幅を確保すると、こういった施設整備、設備整備が必要になってくる部分がございます。

○日沖委員 食堂、談話室は違う自主的なものなんですか。

○加藤副庁長 食堂、談話室はこの基準には入ってございません。療養環境の整備という観点で行うものでございます。

○小島委員長 ほかに御質疑ございますか。

          〔「なし」の声あり〕

○小島委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議   なし

    ④討論       なし

    ⑤採決       議案第53号   挙手(全員)   可決

 2 所管事項の調査

  (1)三重県病院事業 中期経営計画(最終案)について

    ①当局から資料に基づき説明(加藤庁長)

    ②質問

○小島委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○北川委員 幾つか教えてください。
 こころの医療センターで非常に勉強不足で申しわけない、このデイケアサービス、ショートケアサービスの内容と、これは医療のいわゆる点数になる行為なのかどうか。ショートケアの概略を教えていただけますか。

○岩﨑課長 デイケアはこころの医療センターでは1日当たり6時間という形で来ていただいて、グループ活動とか、スポーツをしていただいたりとか、皆さんと一緒にミーティングをしていただくとか、それから作業療法といいまして書道とか陶芸とか革細工とか木工とか、そういうことも含めてやっていただくというのが基本のものでございます。ショートケアはそれの短時間版といいますか、3時間でという形でさせていただくメニューでございます。ということで、1日いていただくか、半日いていただくかの違いがあるということです。どちらも診療報酬の対象にはなります。

○北川委員 わかりました。
 ショートケアというのがショートステイとつながってしまったもので、短いケアということですね。
 それと、一志病院で気になった数字があって、救急患者の受け入れ件数の平成28年度見込みが1300人で、29年度の目標が1000人でと、この辺の考え方はマイナス300人ということになるんですが。

○岩﨑課長 救急患者につきましては、その年の気候とか、一志病院の場合はインフルエンザの流行度合いとか、そういう外部の要因が結構影響してくるということで、最低1000件は維持していきたいということで、目標を低く抑えるのではなくて、少なくとも1000人は維持していこうと、院長の考え方としてはそういうことで1000という数字を置いています。決して1000でいいということではないです。

○北川委員 わかりました。
 それから、志摩病院のほうは今年度から内科の24時間、365日をスタートしていただいて、その実績数というのは平均入院患者数とかに計算されている形になっているんでしょうか。

○加藤副庁長 救急搬送につきましては、24時間、365日を昨年5月から対応を始めてから、当然ながら救急患者の搬送数も伸びておりまして、例えばですけれども、今年度の全部が締まっておりませんので、4月、12月の救急患者搬送数を比べてみますと、平成27年度はその間1464人という数で、28年度はこれが1665人と、前年度に比べて搬送数は十数%伸びておる状況でございます。救急搬送された患者は当然入院もなさるということで、これが結果的に入院患者の増にもつながっている状況でございます。

○岩﨑課長 具体的な数字としましては、現在夜間の24時間の救急をしたことによりまして、その夜間の時間帯、早朝までの時間帯で大体救急患者の方が1日当たり2.3人ぐらいで、そのうち1.3人ぐらいが入院されるということになりますので、1日当たり10人ぐらいの入院患者への影響、効果が出ている。効果というと言い方はよくないんですけれども、それぐらいの入院患者数の増につながっているのかなという認識でございます。

○北川委員 夜間のほうが2.3人ということで聞かせていただいて、それは全体の搬送からいうと何割ぐらいとかという数字はわかりますか。また、教えてください。それは急ぎません。どれくらい地域の中の救急の需要に対して応えられているのかというところを知りたいものですから、すぐに出ればいいですけれども、なければまた後で。

○加藤副庁長 確認でございますけれども、その地域、例えば伊勢志摩地域の救急搬送数のうちどれぐらい対応しているかとか、そういった数字をお示しさせていただくということでよろしゅうございますでしょうか。

○北川委員 伊勢も入るのかな。伊勢志摩。志摩だけじゃなくて。

○加藤庁長 全体で県立志摩病院と伊勢赤十字病院と志摩市民病院と町立南伊勢病院、市立伊勢総合病院、その他が若干あるんですけれども、全体でこの搬送先というのは3244、これは平成28年度の数字になっていますが、3244のうち57.8%。1874が県立志摩病院に来ているということです、直近の状況は。それで、その前の年は53.5%。今、平成28年度がまだ年度途中ですので、これは1月までの数字ですので、だんだん増えてきているのは間違いないです。もし数字が要るようでしたら、また後ほど。

○北川委員 わかりました。ありがとうございます。

○小島委員長 ほかに御質疑ございますか。

○中川委員 患者満足度、利用者満足度の中で、大体が見込み値と目標値がアップしているわけですね。しかしながら、この一志病院に関しましては4ページの⑬、患者満足度が98.8%から96.6%に下がっているわけですね。これはどういうことなのかなと思うんです。

○岩﨑課長 一志病院は患者のアンケートの実際の母数というか、それがかなりこころの医療センターよりも少ないということで、この98%とか96%というのもほぼ100%に近いような数字でありまして、1人、2人ぐらいの違いが結構パーセンテージに出てきてしまうというところがあります。98.8%というのも本当にほぼ100%に近いということで、毎年100%というのは現実的にはどうかなということもあって、高い数字だけれども現実的な範囲内でというような形で、従来からの推移も見ながら設定させていただいておりますので、満足度を下げるという意味ではございません。ほぼ100%に近いんだけれども、現実論から考えたらということです。

○中川委員 今、そういう形で御説明いただいてよくわかるんですけれども、見た感じは患者の満足度というのは、ある意味で病院の患者に対する姿勢であったり決意であったり、モチベーションみたいな感じがするもんですから、こういう格下げみたいなことはちょっと見た感じで頑張っているぞという感じがしないものですから、どうなのかなと思ったものですから、どうでしょうか。今、御説明いただいて大体わかりましたけれども。

○加藤副庁長 御指摘のところはごもっともでございますが、そういったところでどのあたりにこの数字を置けばいいのかという考え方を整理する必要があるということで、今、行動計画の目標数値が96.6%ということで置いてございまして、実際に平成28年度の目標が96.6%で、結果として98.8%だったと。これ以降も平成29年度、30年度と目標を、患者の高い満足度を維持しましょうということで96.6%と置いておりまして、今年度の結果がさらにそれを上回ったということでございます。その部分を取り出すと数値が減ってしまうようには見えるんですけれども、ずっと行動計画の目標値の96.6%を維持するということで一定整理をしているところでございます。

○中川委員 よくわかりました。
 もう1点、今も説明がありましたけれども、伊勢の市立病院がリニューアルして平成31年に新たに開院という形であるわけですね。この計画は平成32年度までということで、当然ある意味で県立志摩病院と重複する点があるわけで、これに対してのいろんな対応というのが、言うなれば市民病院は市民病院の考え方があり、あるいは志摩病院は志摩病院の考え方があると思うんです。これに対するいろんな考え方というんですか、どんな対応を今、志摩病院としてしているのかということを教えていただきたい。

○加藤副庁長 伊勢の市民病院が今新築といいますか、計画の中で進めておられるというのは、当然、志摩病院としても認識してございまして、ただ、それによりまして地域の患者の動向でございますとか、医療ニーズがどう変わっていくのかというのはまだ未定の部分がございます。ただ、地域医療構想の中でもそうした各医療機関の機能分担、連携のところは、これまでも議論されてまいりましたし、聞いておりますところでは地域医療構想調整会議は、平成29年度以降も引き続き開催されると健康福祉部のほうからは聞いているところでございます。
 今後の見込みでございますけれども、そういった中で地域の医療状況を踏まえて、さらには来年度以降は新たな保健医療計画の策定も進められるということで、そういった中でもそれぞれの医療機関の機能が議論されることになると思います。そうした地域の地域医療構想調整会議でございますとか、医療計画に係る関係の審議会、部会の議論などの状況も踏まえて、計画を場合によっては見直す必要も出てくるところもあると考えております。今後のそうした地域の医療機関間の協議の中で対応を考えていく必要があるのではないかと考えているところでございます。

○中川委員 了解しました。

○小島委員長 ほかに御質疑等がありましたらお願いいたします。

○岡野委員 幾つかありまして、1つは先ほど北川委員に対して救急医療の関係で志摩病院の話が出ていたんですけれども、ドクターヘリを使ってそういった救急搬送を多分伊勢赤十字病院との間で行われているんじゃないかなと思うんですが、そういったことがわかれば、資料が急な話なのでないかわかりませんが、あったら教えていただきたいし、なかったらまた後でも結構です。

○加藤副庁長 ドクターヘリに関しましては今手元の資料を確認いたしましたところ、搬送件数も含めてでございますけれども、転院搬送という形で出てきております。志摩病院からほかの病院に搬送した件数が、現時点で今年度ですけれども25件という数字でございます。

○岡野委員 中身についてはわかりますか。

○加藤副庁長 詳細な中身は手元に記録がございませんので、確認して後ほど資料の形でお示ししたいと考えております。

○岡野委員 どうもありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 そうしたら続きまして、この冊子の最終案のほうなんですけれども、9ページのこころの医療センターのところの障害福祉サービス事業所との連携の取組なんですが、4という数字があるんですが、これは4事業所に対して連携されているんでしょうかということを考えているんですけれども、それが事業所なのか、取組の回数だったのか、それについてはどうなんでしょうか。

○岩﨑課長 この意味合いは多職種連携ということで、関係機関といろいろな研修会をやろうとか、そういうような意識啓発の事業をやろうとか、そういうことを一緒にやっていきたいと。それを4件、4事業といいますか、そういうことを目標にしているということでございます。

○岡野委員 そうすると、そこの中身の問題なんですよね。いろんなサービス事業所とそれぞれがやりとりするのではなくて、チームみたいな格好の中身がいろんな組み合わせで4回やれていたのが、8回を目標にして増やしていこうというようなことで、そうすると内容的にはどういうふうなものが行われていますか。

○加藤庁長 こころの医療センターのほうのやりとりで聞かせていただいている内容は、作業所等の関係機関との事例検討会とか、共催のイベント、それから今もこころの医療センターのほうで大きな祭りを地域に開放したようなこともやっておりますので、そういったことも含めて件数を上げるというふうに聞いております。

○岡野委員 大体わかりました。
 そうしたらその次ですが、今度は医師・看護師の確保のところ、12ページなんですが、医師の充足率が87.8%ということで、一志病院に比べて気になったんですけれども、これで勤務医にとって魅力ある病院づくりというのが必要だなというふうに書いてあったと思うんです。ですので、やっぱり医師を充足させようと思うと、いろんな中では問題点が出てきているのかなと。それに対して対策を立てなあかんというふうに考えられているんじゃないかなと思いますので、この具体的なことについて教えてください。

○加藤副庁長 医師・看護師の確保の中で、特に医師にとって魅力ある病院、もちろん福利厚生の部分であったりとか、アメニティーの部分であったり、いろいろあると思うんですけれども、やはりその病院でどういった診療ができるか、症例を経験できるかというところが、医師にとっての魅力の大きな部分でございます。そのあたりでございますけれども、例えば1年延期されましたが、来年度以降に想定されております新たな専門医制度、こころの医療センターは三重県の三重大学を中心とした精神科の専門プログラムの中の1つの医療機関として位置づけされておりまして、そうした中で先ほどの説明でも申し上げました例えば特色を生かしたアルコールに関しての疾患、アルコール依存症の疾患に係る治療ができますよとか、そういったことを特色を生かしたプログラムを提供していくことによって、じゃそういうことができるんであれば、こころの医療センターに専門研修をしようかなと、医師の確保につながってくるという一面もございます。
 そうしたことから、今後のお話になりますけれども、病院の中で医師の方にとってどういった症例を積んでいただけるか、そのためにはすぐれた指導員の確保ということも当然必要になってくると思います。そうしたところを取り組んで、医師の確保増につなげていきたいと考えておるところでございます。

○岡野委員 今は若干不足しているので中身を充実させていくという方向で考えていきたいというふうに受けとめさせていただいてよろしいんですか。

○加藤副庁長 おっしゃっていただいたとおりでございまして、病院の医師、看護師も含めた医療従事者にとって魅力ある病院づくりを進めることによって、医療人材の確保増につなげていきたいと考えているところでございます。

○岡野委員 わかりました。
 続きまして、16ページ、一志病院のところです。
 非常にめまぐるしいというか、頑張った取組をされているように受けとめさせていただきまして、これを見てみますとわくわくするような雰囲気も感じられるんですが、プライマリ・ケアセンターとしての役割を発揮したいということで、全国の医療過疎を解決する病院のモデルにしたいというビジョンが書いてもらってあります。これについては全国でこういったビジョンを立ててやっているところがあるのかどうか、ほかにはどうでしょうか。そのあたりでは一志病院が特出してやるんだというふうに打ち出してもらっているのかなと思いますが、いかがでしょうか。

○加藤副庁長 一志病院のプライマリ・ケアエキスパートナースの取組といいますのは、委員御指摘のとおり、全国的に注目されておる事例ということで聞いておるところでございます。
 例えば全国の他の都道府県の医療機関でどれだけ類似のものがあるかというのは、申しわけございません、手元に資料がございませんので、そのあたりは後ほど確認したいと考えておりますが、ただ現状を聞いておりますと、プライマリ・ケアエキスパートナースの研修会などを行うと、県内外からそういったところに注目されて多くの方が集まっていらっしゃる、あるいはその中でやはり一志病院でプライマリ・ケアの部分をやりたいということで、一志病院への就職を希望されておるという御相談もくる場合もあるということも聞いておりまして、どこにでもあるということではなくて、かなり特徴的な取組で注目されているものだと認識しているところでございます。
 いずれにいたしましても、全国の類似の事例については確認した上で、御報告を差し上げたいと考えております。
 以上でございます。

○加藤庁長 このビジョンなり経営方針については、当然、病院の中でいろんな話し合いもされた上でここに書き込みがされておりますけれども、特に四方院長の強い思いもあって、前からそういった思いでこういった全国の医療過疎を解決する病院のモデルになるということで、そこは強い院長の思いがここに書き込まれているものだと思っておりますし、また他病院の事例というのは見たことがございませんけれども、多分特筆すべき書きぶりではないかと私は思っております。

○岡野委員 私もこれを見ましてわくわくする思いがしました。
 それで、イギリスなどの先進的なところもあるわけで、そういったところにも劣らぬように、日本の医療をリードしていただくような位置づけで一志病院があっていただきたいなと願いを込めて、これを進めていただきますように特に思っております。一応感想を述べさせていただきました。ありがとうございました。

○小島委員長 ほかに御質疑ございますか。

○日沖委員 この中期経営計画のこころの医療センターの記述を踏まえて改めてお聞きさせていただきたいんですけれども、まず初めのこころの医療センターの計画の5ページの中段あたりに記述されていますけれども、「入院医療中心から地域生活支援中心へ」という、国の精神科医療における方向性の中で今後のことが進められていくというようなことですけれども、これは今、地域医療構想がこれからでき上がって、今後に向けて病床の転換とか、全体の病床数の効率とかがいわれて縮減とか縮小とかがあるわけなんですけれども、この国の示している方向性というのはやっぱりそういう地域医療構想にも引っ張られながら、この精神科医療についても全体の効率を図って病床の縮小に誘導されていくようなことなのかということの見解をお聞きしたい。
 それと、7ページの3の地域医療構想をふまえた役割ということで、「三重県地域医療構想においては、今後、精神科医療と一般医療の連携について協議する場の設置を検討するとされています。」ということですけれども、この精神科医療と一般医療の連携というものが今現在どんなようなことが、どのようにされているのか私もわからないままお聞きして申しわけないですけれども、さらに地域医療構想が進んでいく中で求められている連携というのは、例えばどういうことなのかということを教えていただければありがたい。
 それと、協議する場の設置を検討するとされていますけれども、これは設置されるんですかということをお聞きしたいんですがお願いいたします。
 3つぐらいポイントがあったかと思いますけれども。

○加藤副庁長 1点目の入院医療中心から地域生活中心へということで、地域医療構想につきましては健康福祉部のほうの考え方も確認する必要があると考えておりますけれども、もともと精神医療機関に入院されている患者というのは、非常に入院が長期化する傾向にございます。そうした中で、できるだけやはり住みなれた地域のほうへ戻っていっていただくという考えは当然重要でございまして、ただその地域になかなか受け皿がないと。入院されておった患者が地域に戻っていく、そこでデイケア、訪問看護ですとか、そういったもので支える仕組みができていないという中で、そういったものの取組が進められてきておるというのが今の流れでございまして、まだまだ時間がかかる取組ではあると思うんですけれども、1点目につきましては、長期化する中でということで入院医療中心から地域生活中心へとそういった方針が打ち出されたものということで理解してございます。
 それから、2点目の精神科医療と一般医療の連携につきましても、これはやはり精神科の医療機関、こころの医療センターの入院患者を見ましても、精神疾患の方もいらっしゃいますけれども、認知症の患者でございますとか、アルコール依存症の患者でございますとか、さまざまな合併症を持たれた方もございます。そうした治療はこころの医療センターだけでは対応できないところもございまして、他の医療機関との連携によって医療を提供していく、あるいはそうした認知症、アルコール依存症の方を他の医療機関の方から紹介を受けて、こころの医療センターの特色ある医療機能を生かして対応していくと、こういったことが非常に重要でございまして、そうした中で他の医療機関との連携をさらに進めていく必要があると認識しておるところでございます。
 3点目の協議する場を設置するということにつきましては、今後の地域医療構想の中で検討されておるということは聞いておりますが、詳細につきましては健康福祉部医療対策局のほうにも確認したいと考えております。
 以上でございます。

○日沖委員 ありがとうございました。
 精神科医療の入院が長期にわたるということで、その特性の中から国の方向性というのも出てきておるというのはわかりましたけれども、ただ片や地域医療構想が進められてきた中で、時期がよう似た時期に動いておるみたいな、国からも話がきているみたいな気がするもんですから、全体も精神科医療も別じゃないですよと、効率化を図ってもう少し病床数も減らしてやっていってくださいよというような気がするもんですからお聞かせいただいたんですけれども、もう一度何かありましたらお願いしたい。
 それと、精神科医療と一般医療の連携については、また違うところで確認もさせていただきながらいきたいと思います。ありがとうございました。
 ちょっと初めのところだけ、感想か何かあれば。

○加藤副庁長 地域医療構想の議論は承知しておる範囲では、一般病床を持つ病院の中で2025年の医療需要を推計して必要病床数を算定したということで聞いております。その中に精神病床の数はたしか含まれていなかったということで理解しております。
 この入院医療中心から地域生活中心へという流れができたのは、地域医療構想が本格的に動き出すよりももう少し前の時期であったと記憶しておりますので、たまたま今の流れの中で地域医療構想の取組を進められておりますけれども、密接に連動したものではないと理解しておるところでございます。

○小島委員長 ほかにございますか。

          〔「なし」の声あり〕

○小島委員長 なければ、三重県病院事業 中期経営計画(最終案)についての調査を終わります。

 (2)平成28年度 包括外部監査結果に対する対応方針について

    ①当局から資料に基づき説明(岩﨑課長)

    ②質問      なし
 

3 委員間討議   

 (1)所管事項調査に関する事項   なし

 (2)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし

          〔当局 退室〕

4 今年度の委員会活動の振り返りについて

 (1)委員会活動評価総括表(案)の説明(小島委員長)

 (2)委員間討議   なし


〔閉会の宣言〕
  
  

  三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

  健康福祉病院常任委員長

  予算決算常任委員会健康福祉病院分科会委員長

  小島 智子

 

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