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平成29年12月13日 健康福祉病院常任委員会 予算決算常任委員会健康福祉病院分科会 会議録 

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健康福祉病院常任委員会
予算決算常任委員会健康福祉病院分科会
会議録
(開会中)

開催年月日   平成29年12月13日(水曜日)  午前10時0分~午前10時46分
会 議 室    501委員会室    
出席委員     7名
           委 員 長          奥野 英介
            副委員長        芳野 正英
            委  員           山本 里香
            委  員           中嶋 年規
            委  員           三谷 哲央
            委  員           前野 和美
            委  員          西場 信行
欠席委員      1名
            委  員           杉本 熊野
出席説明員 
   [病院事業庁]
          庁長                       長谷川 耕一
          副庁長                                   加藤 和浩             
          参事兼県立病院課長         加太 竜一
                                                                                         その他関係職員
委員会書記
          議事課        主幹        黒川 恭子
          企画法務課    主幹        新開 祐史
傍聴議員    なし
県政記者    1名
傍 聴 者   なし
議題及び協議事項
第1 分科会(病院事業庁関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第150号「平成29年度三重県病院事業会計補正予算(第2号)」
2 所管事項の調査
 (1)平成30年度当初予算要求状況について(関係分)
 (2)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例に基づく報告」について
第2 常任委員会(病院事業庁関係)
 1 所管事項の調査
 (1)こころの医療センター及び一志病院の取組状況について
 2 閉会中の継続調査申出事件について

【会議の経過とその結果】

〔開会の宣言〕

第1 分科会(病院事業庁関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第150号「平成29年度三重県病院事業会計補正予算(第2号)」
    ア 当局から資料に基づき補充説明(長谷川庁長)
    イ 質疑

○奥野委員長 それでは、御質疑があればお願いいたします。

○山本委員 改善がこの表をもってみてもよく確認できるということで、本当に努力されていると思います。
 1つ質問です。1ページのところに、収益的収支のところで2行目から、こころの医療センターについてですけれども、当初より患者数が減少する見込みとなったと、現状を分析していらっしゃるんですけれど、2ページのところの下から2つ目の表などを見ると、1日当たりにしているので、この数は、平均的に10人減とか19人減ということになるとどうなのかなと。患者が病院に来なくてもよくなって減っていくっていうのであればいいんですけれども、この減っているということに関してはどのような分析をしてみえますか。

○長谷川庁長 まず、収益的には、やはり入院患者数が減っているというのは収益のほうに大きく影響しています。これは事実でございまして、基本的な部分としては、入院医療中心から地域生活中心へ方向性が向いているということもあって、長期の入院患者の退院促進を病院として図っていることもあり、長期の入院患者の方が少なくなっているので、どうしても減少傾向にある、これはトレンドとして受けとめなくてはいかんと思っています。
 ただ、この1日平均外来患者数の19人減というのは私どもにとっては少しつらいところがございまして、実は昨年後半から年度末にかけて、ドクターの退職があったというところは以前の委員会でも御報告申し上げたところですけれども、ドクターの異動もお一人ございまして、結局2人退職の1人異動で、ベテランなり中堅の先生方が昨年度いなくなってしまった、退職してしまったこともあって、新しい先生にお2人お越しいただいてはおるんですけれども、ベテランの先生方が異動されてしまいますと、患者もそちらについていかれるところもあって、なかなか回復しがたいということがあります。
 それから、医師数がやっぱり減りましたもので、院長の御方針もありまして、ドクターの負担が増え過ぎているので、少し外来枠を減らして、ドクターの負担を減らしつつ回復を図りたいと。新患枠というのがございまして、1日5人の枠を見ているところ、前年度末の3月から5人を4人に、1人減らしている状況がございます。これは、新しくお見えになった先生方について、精神科医療のほうに長く携わってみえない先生にもお越しいただきましたので、この先生方になれていただき、そのあたりを見ながら徐々に戻していきたいというお話もありまして、現在、その影響もあって外来が減ってきておると。
 また、外来が少し減りますと、おしなべて入院の方も減る傾向にどうしてもなりますので、現在、この減少になってしまった状況として考えております。
 この対策としては、やはり来ていただいた先生になれていただいて回復いただく、まずこれが一つ。それから、新しいドクターに来ていただくための土壌もつくって、ぜひともお越しいただきたい。新しい先生は、精神科の場合は大学の医局ではなく、見学にお越しいただいてここに来ていただくというケースも多くございますので、それを進めるためにホームページなりも改修して、院長先生に前面に出ていただいて、我が病院はこのようなものっていうのを訴えていただいて、新しい先生に来ていただきやすい土壌づくりに努めてまいりたいと、このように思っております。

○山本委員 丁寧に説明いただき、ありがとうございました。長期の入院の方ができるだけ地域に戻ってというか、今の医療体制の中で地域移行して、それはすてきなことだけれども、その実態で、無理無理押し出していることはないと思うので心配はしませんけれども、その後の補充がスタッフの関係のことで、今、なかなか予約をとるのも難しいって、ここだけじゃなくていろんなところで精神科は言われている中で、現状として1人を1日当たり減らしているので、それが響いているということもあるということは認識できました。これがまた回復していけば、本当に要求はたくさんの方にされていると思いますので、今後も引き続き努力していただくということで確認できましたので、ありがとうございます。

○奥野委員長 ほかに。

          〔発言の声なし〕

○奥野委員長 御質疑がなければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
    ウ 委員間討議   なし
    エ 討論          なし
    オ 採決          議案第150号   挙手(全員)   可決

 2 所管事項の調査
 (1)平成30年度当初予算要求状況について(関係分)
    ア 当局から資料に基づき説明(長谷川庁長)
    イ 質問

○奥野委員長 それでは、質問等がございましたらお願いいたします。

○三谷委員 一志病院なんですが、今御説明いただきまして、ここで関与が必要という方向性は変わらないと。引き続きまだ運営形態は定まっていないけれども、2月定例月会議のときには、三重県病院事業中期経営計画の見直しをお示ししますよということですが、2月定例月会議にお示しいただくときには、今度は運営形態というのは、一定の方向っていうのをお示しいただけるんでしょうか。まだそこまでは至らないですか。

○長谷川庁長 「津市白山・美杉地域における在宅医療・介護の提供体制等に関する検討会」の内容でまだ定まっていない状況でございまして、これは、直接的には医療対策局の所掌でございますので、私の立場から見込みがどうかというのは発言させていただくのが少し難しいかなと思っておるところでございまして、ここは差し控えさせていただけないかと思います。

○三谷委員 了解しました。

○奥野委員長 ほかに。ございませんか。

          〔「はい」「なし」の声あり〕

○奥野委員長 なければ、これで病院事業庁関係の平成30年度当初予算要求状況についての調査を終了いたします。

 (2)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例に基づく報告」について
    ア 当局から資料に基づき説明(加太参事)
    イ 質問     なし

 3 委員間討議
 (1)執行部に処理経過の報告を求める事項  なし
  
第2 常任委員会(病院事業庁関係)
 1 所管事項の調査
 (1)こころの医療センター及び一志病院の取組状況について
    ア 当局から資料に基づき説明(加太参事)
    イ 質問

○奥野委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

○中嶋委員 こころの医療センターのことで1点お聞かせいただきたいのが、今、アルコール依存症対策の話をしていただいたんですけれども、ギャンブル依存症の患者というのは来ていらっしゃるのかどうか、今後、その対応についてどう考えていくのかっていうことについて、方針があればお聞かせいただきたいんですけれども。前提としては、健康福祉部にギャンブル依存症対策ってどうしていくんですかとお聞きしたときに、精神障がいの一種として、アルコール依存症対策とともに一体的に進めるんだというのが国の方針なのでというお話がありまして、そうなったときに、唯一のアルコール依存症対策をやっていらっしゃるこころの医療センターがギャンブル依存症にも対応していくのかどうか、そのあたりの議論はどうなっているのかというのをまずはお聞かせいただけますでしょうか。

○長谷川庁長 この依存症について、私も院長とお話をしたことがございます。非常に幅が広い、薬物依存を含めての話でそのときはさせていただいたんですけれども、特別な病棟というのは現時点でございませんが、そのような患者がお越しになったときには、診察なり治療をさせていただいておるということは伺っております。けれども、今後重点的にできるかどうかという点については、現在、院長とお話をしていく中では、いろいろな検討しなきゃいけない課題が多いと伺っていまして、即座に進められるかどうかというのは、この時点ではまだ明確に申し上げることができないと考えております。

○中嶋委員 現状についてはわかりましたが、国の法整備がちょっと遅れてはいるんですけれども、ギャンブル等依存症対策基本法案が来年、通常国会の中で議論されて成立されていくとなると、じゃ、県内でどういう受け皿があるんですかっていうところがやはり今後の課題になると思いますので、遅滞なく対応するために、こころの医療センターでやらなきゃいけないとは申し上げませんけれども、そういう心構えも踏まえて、対応についてぜひ御検討をいただきたいというふうに思います。
 もちろんマンパワーの問題だとかスキルの問題というのもあると思いますので、一足飛びにはできないというのはよくわかるんですけれども、やはり最終的にはこころの医療センターしか県内にはないのかなと、そんな思いもしておりますので、ひとつまた御検討をいただきたいと思います。
 もう1点、一志病院のことで、これも教えていただきたいんですけれども、来年度から新しい専門医制度が始まるわけですけれども、その中で一志病院の位置づけって、何か専門医制度の三重大学総合診療専門研修プログラムの中で既にいろんな議論がなされているのかどうか、それをちょっと教えていただきたいんですが。

○加藤副庁長 地域医療関係の所管をしております健康福祉部医療対策局から聞いておる情報とか報道等によって聞いておる範囲でございますけれども、総合診療に係る総合診療医のプログラムの中で、三重大学総合診療専門研修プログラムの研修病院の中心的なものの一つとして一志病院が位置づけられておるということは伺っておりまして、そのプログラムを選択された後期研修医の方が一志病院あるいは三重大学医学部附属病院、その他関係病院で研修を行われる予定であるということは伺っておるところでございます。

○中嶋委員 ぜひこの新しい専門医制度の中で、そのプログラムの中に位置づけられていくように、積極的に一志病院としても取り組んでいただきたいと思いますし、それが結果として、例えば鳥羽の長岡診療所とかに総合診療医を送っていただけるような体制のベースにもなると思いますので、ぜひとも積極的に専門医制度を生かしていただいて、一志病院の機能をさらに高めていただきたいと。
 もちろん経営形態をどうしていくのかという問題はありますけれども、今の時点ではそういう方向でぜひ取り組んでいただきたいと思いますので、エールを送らせていただきますので、頑張ってください。

○三谷委員 精神科早期介入・早期予防のことですが、メンタルヘルスの御説明をいただきました。この中で、保健所や学校などの関係機関との連携とか、メンタルヘルスに不調を抱える若者を持つ家族を支援する、早期家族プログラムを企画ということなんですが、今、働き方改革等々で、働いている現場、企業とか、そういうところとの連携、そういうものはどうなっているのかというのが1つ。
 もう一つは、健康福祉部の自殺対策のときにも少し質問させていただいたんですが、せんだって、神奈川県の座間のような自殺願望のある方々が、インターネットのサイトを通じて結果としては被害者になられたと。自殺願望のあるような方々に対するメンタルケアがきちっとされておれば、ああいう悲惨な事件も起きなかったんではないかなという気持ちがあるんですが、そういうことへの対策はこの中で考えられているのかどうか。
この2点、教えてください。

○長谷川庁長 まず、企業との関係の御質問をいただきましたので、こちらにつきましては、研修という形で私どもの職員が会社のほうに御要望をいただいてお邪魔する、このような形でさせていただいております。
 電話相談なりをいただく方が社会人かどうかというのは、年齢層はとっておりますので、その中に社会人の方もいらっしゃるという事実はございます。
 それから、自殺願望のある方のところですけども、座間の事件があって、私もどのような形でアクセスが病院のほうに来るかというのを現場のほうにも尋ねました。その中で、電話として直接データで残っていたのは1件、そのような御相談があったというのはございました。そのときには、ほかの機関にもかかわりを持っていただいていることが後でわかってきまして、そこと手をとり合いながら連携して対応したと。このような1件はございました。
 数は少なかったわけなんですけども、お電話をいただけば、ここの窓口としてPSWで各関係機関とつながる職員を置いてございます。精神保健福祉士という職種ですけども、その者が各機関、これは教育委員会もそうですし、それ以外の会社のところの窓口もしています。それからNPOとのかかわり、このあたりもそこを窓口に連携させていただいておりますので、引き続き私どもとしては、どこまでできるかというのはあるんですけれども、御相談をいただければ、その限りで、やれる範囲のことをまずさせていただいている、このような実情でございます。

○三谷委員 恐らくそういうのは、御家族から。御家族の方は家族内のことですからある程度、御存じだと思って。しかし、結局どこへ相談していいのかなかなかわからなくて、自分たちの中で抱えている間に、事態はより深刻化してきているということなのかなと思いますので、こういうところにきちっと相談していただければこういう対応ができますよというところを、何とか少しでも外に向かって情報発信していただくという御努力をぜひお願いをしたいと思います。

○奥野委員長 ほかに。

          〔発言の声なし〕

○奥野委員長 なければ、こころの医療センター及び一志病院の取組状況についての調査は終わります。

○長谷川庁長 参事から説明をさせていただきましたお酒の販売量のところで、参事が平成8年度の消費量を966万リットルと申し上げましたが、966万キロリットルです、済みません。平成8年度は1996年で、ちょうど時代がバブルの終わりごろで、酒類販売量の一番多かった年が基準でございます。申しわけございません。訂正させていただきます。
(2)その他

○奥野委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。

          〔「なし」の声あり〕

○奥野委員長 なければ、これで所管事項の調査は終了いたします。

 3 委員間討議
 (1)所管事項調査に関する事項              なし
 (2)執行部に処理経過の報告を求める事項    なし

 4 閉会中の継続調査申出事件について

○奥野委員長 次に、常任委員会に係る閉会中の継続調査申出事件の調査項目につきまして、お手元に配付の文書のとおりといたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

          〔「なし」「異議なし」の声あり〕

○奥野委員長 異議なしと認め、そのようにいたします。
 最後に、閉会中の委員会開催につきましては、必要に応じて開催することとし、開催時期、議題等につきましては正副委員長に御一任願いたいと存じますが、いかがでしょうか。

          〔「異議なし」の声あり〕

○奥野委員長 それでは、そのようにいたします。


〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
健康福祉病院常任委員長   
予算決算常任委員会健康福祉病院分科会委員長
奥野 英介

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