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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成31年度 委員会会議録 > 令和元年5月22日 教育警察常任委員会 会議録

令和元年5月22日 教育警察常任委員会  会議録

資料はこちら

教育警察常任委員会
会議録

(開会中)

開催年月日   令和元年5月22日(水曜日)  午前10時0分~午後3時7分
会議室      502委員会室
出席     8名
           委員長        田中 智也
           副委員長      田中 祐治
           委員         平畑  武
           委員         石垣 智矢
           委員         藤根 正典
           委員         津村  衛
           委員         長田 隆尚
           委員         今井 智広
欠席     なし
出席説明員
    [警察本部]
           本部長                            難波 健太
           警務部長                          宮関 真由美
           生活安全部長                       小松 雅和
           地域部長                          村田 享輔
           刑事部長                          水谷 昭裕
           交通部長                          伊藤 正孝
           警備部長                          中谷 佳人
           警務部首席参事官 警務課長             藤井 淳夫
           生活安全部首席参事官 生活安全企画課長    西堀 浩一
           地域部首席参事官 地域課長             加藤  匡
           刑事部首席参事官 刑事企画課長          射場 重人
           交通部首席参事官 交通企画課長          川上 公二
           警備部首席参事官 警備企画課長          稲葉 幸弘
           警務部参事官 総務課長                大林 昌弘
           警務部参事官 会計課長                栁生 裕也
           生活安全部参事官 生活環境課長           前川 善英
           刑事部参事官 組織犯罪対策課長          永井 宏明
           交通部参事官 交通規制課長             野浪  隆
           広聴広報課長                       金川 裕之
           警備第二課長                       髙橋 哲也
                                                その他関係職員
   [教育委員会]
           教育長                            廣田 恵子
           副教育長                                    宮路 正弘
           次長兼総括市町教育支援・人事監(教職員担当)   梅村 和弘
           次長(学校教育担当)                   長谷川 敦子
           次長(育成支援・社会教育担当)             森下 宏也
           次長(研修担当)                      吉村 元宏
           教育総務課長                        桝屋  眞
           教育政策課長                        上村 和弘
           教育財務課長                        奥田 文彦
           学校経理・施設課長                    池田 三貴次
           教職員課長                          早川  巌
           福利・給与課長                       中村 正之
           高校教育課長                        諸岡  伸
           小中学校教育課長                     大塚 千尋
           学力向上推進プロジェクトチーム担当課長        水野 和久
           特別支援教育課長                     赤尾 時寛
           生徒指導課長                         梅原 浩一
           人権教育課長                         宇仁田 元
           保健体育課長                        嶋田 和彦
           社会教育・文化財保護課長                 林  幸喜
           研修企画・支援課長                      石井 由美
           研修推進課長                          北村  武
           市町教育支援・人事監                     出口 孝貴
           市町教育支援・人事監                     出井 隆裕
           市町教育支援・人事監                    山村 嘉寛
           市町教育支援・人事監                    廣岡 茂斉
           市町教育支援・人事監                    松島 功城
           学校防災推進監                         明石 須美子
           子ども安全対策監                       小林 宏行
           人権教育監                           久野 嘉也
                                                             その他関係職員
委員会書記   議事課       班長       中西 健司
            企画法務課   主幹       小端 邦彦
傍聴議員      なし
県政記者       2名
傍聴者            なし
調査事項
第1 警察本部関係
 1 令和元年三重県警察運営の重点目標について
 2 令和元年度警察費当初予算及び主要事業について
 3 犯罪情勢について
 4 総合的な犯罪抑止対策について
 5 地域警察活動について
 6 交通事故情勢と抑止対策について
 7 テロの未然防止に向けた取組と大規模災害等緊急事態に備えた対策の推進について

第2 教育委員会関係
 1 教育委員会事務局の組織機構
 2 主要事項
 (1) 令和元年度当初予算
 (2)  「三重県教育ビジョン」および各種計画の改定等
 (3)学校における防災教育・防災対策の推進
 (4) 教職員定数と働きやすい環境づくり
 (5) コンプライアンスの推進について
 (6) 障がい者雇用について
 (7) 小中学校教育の推進
 (8)学力の向上等
 (9) 高校教育の推進
 (10)外国人児童生徒教育の推進
 (11)特別支援教育の推進
 (12)命を大切にする教育と安心して学べる環境づくりの推進
 (13)人権教育の推進
 (14) 子どもの体力向上
 (15) 健康教育の推進
 (16) 文化財の保存・活用
 (17)社会教育の推進
 (18) 教職員の資質向上

協議事項
第1 委員会年間活動計画の作成について

【会議の経過とその結果】

〔開会の宣言〕

第1 警察本部関係
(1)令和元年三重県警察運営の重点目標について
(2)令和元年度警察費当初予算及び主要事業について
(3)犯罪情勢について
(4)総合的な犯罪抑止対策について
(5)地域警察活動について
(6)交通事故情勢と抑止対策について
(7)テロの未然防止に向けた取組と大規模災害等緊急事態に備えた対策の推進について
    ア 当局から資料に基づき説明(難波本部長、宮関部長、水谷部長、小松部長、村田部長、
                                                          伊藤部長、中谷部長)
    イ 質問   なし
 
(8)その他
○田中(智)委員長 最後に、これまで議論された項目以外で特に何かございましたら御発言をお願いいたします。
         
          〔「なし」の声あり〕

○田中(智)委員長 なければ、警察本部関係の所管事項概要の調査を終了いたします。
 当局には御苦労さまでした。
 この際、教育委員会が入室するまでの間、着席のまま休憩いたします。

          〔当局 退室〕

          (休憩)

〇田中(智)委員長 休憩前に引き続き常任委員会を再開します。

第2 教育委員会関係
 1 教育委員会事務局の組織機構
 2 主要事項
 (1)令和元年度当初予算
 (2)「三重県教育ビジョン」および各種計画の改定等
 (3)学校における防災教育・防災対策の推進
 (4)教職員定数と働きやすい環境づくり
 (5)コンプライアンスの推進について
 (6)障がい者雇用について
   ア 当局から資料に基づき説明(廣田教育長、宮路副教育長、梅村次長)
   イ 質問   なし
 
 (7)小中学校教育の推進
 (8)学力の向上等
 (9)高校教育の推進
   ア 当局から資料に基づき説明(長谷川次長)

○田中(智)委員長 説明の途中ですが、現在11時55分です。
 ここで一旦休憩とし、再開は午後1時からといたしたいと思います。
 暫時休憩いたします。
 
         (休憩)
 
○田中(智)委員長 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
(10)外国人児童生徒教育の推進から説明をお願いします。

(10)外国人児童生徒教育の推進
(11)特別支援教育の推進
(12)命を大切にする教育と安心して学べる環境づくりの推進
   ア 当局から資料に基づき説明(長谷川次長)
   イ 質問

○田中(智)委員長 それでは、質疑に入ります。
 (7)小中学校教育の推進から、(12)命を大切にする教育と安心して学べる環境づくりの推進までの項目において、御質問よろしいでしょうか。

○今井委員 学力の向上のところだけではないんですけども、この「三重県教育ビジョン」の概要というのを見せてもらうと、学力の向上等で、家庭・地域の教育力の向上でありますとか、施策のほうでは7番のところで家庭の教育力の向上というのが書いてもらってあるんですけど、家庭へのアプローチ、家庭、家族ですよね。親学というのか、そういったところへは具体的にどのようにアプローチができとるのか、これからさらにしていくのかというところを聞かせてもらいたいなと。
 コミュニティ・スクールのところで先ほど説明あった中でも、地域というのは結構出てくるんですけど、家庭というのが、ビジョンに書いてあるのに対して具体的なアプローチが不足しとるのかなというふうに思うんですけども、その辺教えてもらえればと思います。

○長谷川次長 家庭に直接教育委員会が踏み込んで入っていったりということは非常に難しい状況ではございますが、そこのあたりは子ども・福祉部とか環境生活部等も含めて、トータルとして協力しながらと思っております。
 先日、小学校のほうを訪問いたしましていろいろ話を聞かせていただきましたところ、学校に出てくるのがちょっとしんどいようなお子さんなどの場合には、頻繁に家庭訪問を繰り返して御家庭との関係をつくっていき、何か困ったときには学校にまず言ってきていただけるようになった事例というのも聞いておりますので、やはりこういうふうな教員の取組というのが、家庭での教育にも徐々に影響はあるのかなというふうに思っております。
 ただ、教員の力だけに頼るというわけにもいきませんので、教育委員会としてもトータルにいろんなところと連携しながらというふうに考えております。

○宮路副教育長 少し補足させていただきます。
 この家庭教育につきましては大きな課題と捉えていまして、戦略企画部と長谷川次長が申しました子ども・福祉部と教育委員会と3部局連携しまして家庭教育応援プランというのを作成しまして、今日の資料でいきますと、詳しく書いてないんですけど42ページのところで、その応援プランの中の取組の一環としてみえの親スマイルワークということで、県のPTA連合会と連携しながら、役員方に来ていただいたときにワーク集みたいなものの活用の研修をしていただいて、それをまた持ち帰って研修を広めていただくような形で、家庭教育の大切さとか、こういうことがあったときにどうしたらいいんやという具体の事例を用いてワークショップをやっていただくような取組も進めていまして、徐々に広がってきているところでございます。

○今井委員 ありがとうございます。一生懸命取り組んでいただき、また新しいこういった取組もしていただいとることはありがたいと思っておりますけども、やっぱり学力向上の項目の全国学力テスト等を見ても、家庭での勉強時間が全国平均より少ないとか、今後始まってくる道徳とか英語ですよね。学校では英語で授業をすると。家へ帰って英語の環境があったほうが、より家庭の力を活用していただいたほうが子どもたちの道徳、また道徳心、また英語なんかも進みが早くなっていくのかなと思うので、うまくPTAも含めた、家庭の、家族の皆さんと一緒に、学力向上や子どもの人格形成というところは親の協力がなくてはできない部分もあると思いますので、しっかりとアプローチをしていってもらいたいと思いますので、よろしくお願いします。
 最後に通学路のことがあったんですけども、具体的に、数年前に通学路の安全点検ってあったと思うんですけども、これって定期的にやっていくものなんですか。また、最近いろんな事故の形、一つ一つの事故を捉えてああすべきや、こうすべきやということはないんですけども、定期的に通学路等の安全状況の確認というのは必要になってくるのかなと思うんですけど、安全教育とか、ここでいう安全対策の推進というところは、実際の通学路の安全対策を教育委員会から道路管理者とか警察にアプローチをかけていっているということはあるんでしょうかね。

○明石推進監 通学路の点検については、昨年度は大阪北部の地震のブロック塀の事故の関係で、防災という観点で緊急的に点検もしてもらったところなんですけども、交通安全とか防犯とかも含めまして、学期の初めに学校において通学路の点検はしていただいとるところです。
 また、防災に関して言いますと、防災教育の中でタウンウォッチングというような手法を用いまして、子どもや保護者が通学路を歩きながら危険なところをチェックして、防災マップをつくったりとか、そういうような取組もやっていただいておるところです。

○長谷川次長 昨年度は、県立松阪あゆみ特別支援学校を拠点として、モデル地域として通学路、通学経路の安全点検を行うような取組もやっておりまして、子どもたちがそれにより安全を意識できるようになり、安全マップをつくっていくというふうな取組もしておりますので、そういう取組を横展開していくということと、実は先日の文部科学大臣の記者会見におきまして、5月末に全国の安全教育の担当指導主事を集めて、大津市のこととか池袋のことが起きておりますので、交通事故の予防の留意点の情報周知をしたりとか交通事故防止に向けた取組を促す、そのほかどういうことが可能かなど、通学経路の安全確認であるとか、そんなことを集めて話をするというふうに情報が入っておりますので、そういった機会を捉えまして研修を積みながら、県内でも進めてまいりたいと思っております。

○今井委員 今日は所管事項の説明ですので細かいことは避けないといけないと思うんですけど、特に、最近報道等でも事故が多く発生していますし、幼い命、子どもたちが被害に遭うケースが多くなってきていますので、通学路をはじめ子ども、また学生の皆さんの交通安全の意識の向上といいますか、しっかりと命を守る体制が必要と思いますので、昨年度は先ほどお話しいただいた大阪の地震のことでブロック塀とかやってもらいましたけども、こちらも、後で重点的に調査する項目等でそのことも気になっていましたんで、今年度、取組を強化してもらうようによろしくお願いします。

○田中(智)委員長 ほか、よろしいでしょうか。

○長田委員 先ほどの通学路に関係してなんですけれども、通学路はどちらかといいますと小・中学校が対象でやっとることが多いと思います。高校では通学路という観点がないと思うんですが、その辺について今後どういうふうにお考えなのかお聞かせください。

○梅原課長 高校におきましても、通学路の点検等は必要だと考えております。県のほうには通学路安全対策アドバイザー等、1名ですけれどもおりますので、過去の調査で通学路において危険箇所があるといったような報告があった学校の通学路につきましては、昨年度全て通学路安全対策アドバイザーの方にそこへ行ってもらって、学校とともに調査をしていただくということも行っております。各学校、安全マップづくり等を推進していくように、こちらとしても学校のほうに働きかけておりますし、そういう取組を進めていただいているところです。

○長田委員 通学路でしたか、歩道の関係で対策プログラムがあったと思うんですけど、その中に高校の観点はなかったと思うんですが、入っていますか。交通安全プログラムやったかな。

○宮路副教育長 詳細のところは把握していないですけど、委員おっしゃるように、市町で警察とかいろいろな関係者が入って協議しながら通学路の安全点検とかそういうことをやる組織が構成されていまして、御指摘のように、高校はそこに含まれてないケースも多々ございます。
 高校は、先ほど話がありましたように通学路という概念はないんですけど、主に通学をする、多く生徒が通う道については定期的に教職員が登校指導をしたり、それから、危険ということがわかったときは、先ほどありましたように管理者に依頼をして、例えばガードレールの設置を求めるとかいうことは今までもしてきたところなんですけども、同じ枠組みでということではない部分もございます。

○長田委員 県土整備部の観点から申し上げますと、通学路交通安全対策プログラムに載っておる通学路に対して優先的に歩道をつけることになっていると思います。今まで小・中学校のところはそういう形でつけてきとるんですが、どうしても高校にその観点がないので、市と市の間であったり集落を外れたところは歩道がつかないというケースがありました。今後、そういうふうな形の中で、警察あるいは県土整備部のほうからも高校に働きかけていくとは聞いとるんですが、ぜひとも高校についても、その中に載せていただくと歩道がつきやすくなってまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それと、全然別件でもう1件。学力向上の関係ですが、よく教育委員会は県Pと言うんですけども、県Pから市P、単Pへおりていくのにどんなぐらい時間がかかると思いますか。

○田中(智)委員長 長田委員、伝達事項がということですか。

○長田委員 はい。

○森下次長 私ども、県Pと連絡を直接にはとらせていただいているんですけども、そこから市のPTAにどれだけ時間がかかるかというのは、はっきり具体的にデータとして持ち合わせているわけではございませんけれども、できるだけ短時間で連絡していただくようにお願いをしていきたいと思っています。

○長田委員 多分、県Pにお話ししていただいて、単Pの支部長が出てくる、市Pでいいですね。市Pの会長が出てくる評議委員会が1カ月、2カ月に1回やと思います。そこに話があった後で、各市P連の中の評議委員会は年に三、四回しかないと思うんです。ですから、県Pに言っていただいても、多分半年ぐらいたたないことには単Pの会長までおりていかんのが現状やと思います。
 ですから、よく県教育委員会は県Pと、と言うんですが、実際それが単Pまで到達しとることはほぼないに等しい状態です。それと、伝言ゲームではありませんが、何回も伝わってきますので、当然言った内容が単Pへ行くまでにちょっと変わってきたりすることもありますので、よく県Pとおっしゃいますが、できたら単Pに対して、市教委は通さなあかんかもわかりませんが、もう少し直接的に働きかけるような形で進めていただきたいと思います。

○宮路副教育長 最初もお話ありましたように、保護者、家庭に情報を伝えるということは最も重要と思っていまして、一義的には学校を通して伝えていただくことも大事かと思っていますけども、PTA連合会の横のつながりで伝えていただくのも一方で大事ということを認識していまして、おっしゃったように、今までも県P連の役員会とかそれだけじゃなくて、各代表が来られる大きめのところへ行かせていただいて、例えばいじめの対策であるとかということは周知もさせていただいとるんですけれども、なかなか単Pの学校単位までは難しい部分もあるんですが、これまで以上に、例えばブロックのところで説明をさせていただくとか、そういうことについてもできるだけ検討させていただきたいと思います。

○長田委員 できるだけきめの細かいところへ行っていただかないと届かないと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

○田中(智)委員長 ほか、ございませんか。

○田中(祐)副委員長 学力向上のところなんですけども、いろんな取組をしていただいている中で、なかなか全国平均までいかない。中学生の数学Aだけは全国平均を上回っている、あとは全部下回っているわけですけども、その要因としていろいろな数字、例えば学校以外の学習時間が全国平均に比べて少ないとか、授業以外でも読書時間が短い、それから家の人との対話が少ないなど挙げられております。いろんな事業の取組も今回挙げていただいているわけですけども、この事業をすることによって全国平均を上回る見込みはあるのかどうか、そこら辺はどうなんですか。

○水野課長 平成30年度の全国学力・学習状況調査の結果を踏まえて、昨年度下半期に子どもたちの学習内容の理解と定着を確認する取組というのを続けてまいりました。学校訪問、それから研修会等でそういった取組を進めてまいった中で、昨年度1月に行いましたみえスタディ・チェックの状況は、過去の状況と比べまして改善の方向でございました。
 今回の全国学力・学習状況調査の状況でございますけれども、5月末までに各学校に自校採点をお願いしているところでございまして、その結果が出てきたらある程度の子どもたちの状況がわかってまいりますが、一部校長、教員、保護者のほうから話を聞く機会がございまして、そのときに話を聞きますと、子どもたちはこの調査に対して最後まで頑張って取り組んでいたというふうなことも聞いております。したがって、昨年度の下半期の取組及び子どもたちの状況を踏まえますと、手応えを感じているところでございます。

○田中(祐)副委員長 手応えを感じているということで、数字にすぐあらわれてきますので成果はわかると思いますけども、三重県は割と外国人の児童・生徒が多いわけなんですけども、その辺は学力を下げている要因にはなってないんですかね。

○宮路副教育長 今、資料にはないんですけども、以前に外国人のお子さんが多い地域とか学校と学力の相関、個々のお子さんに着目したわけではなく、学校単位として分析させていただいたことがあるんです。何年かにわたって分析したんですが、相関は強くは見られなかった。ただ、日本語がまだ不十分なお子さんについては、やっぱり日本語をしっかり身につけていただくよう指導していかないと、どうしても学力のほうも厳しい結果になってくるということもありますので、そうした面から、両面から取り組んでいきたいと思っています。

○田中(智)委員長 ほか、いかがでしょうか。

○藤根委員 今、学力向上のお話が出ましたんで確認だけさせていただきたいんですけども、学力向上の目的というのは一体どこにあるのかというのをちょっとお聞かせいただきたいなというふうに思っております。
 私は、学力向上は当然、その子どもたちが主権者といいますか、大人としてきちっとした態度で行動ができる、あるいは自分のやりたいことを将来つなげていって目標に近づいていくとか、いろんな目的があるんだろうなというふうに思うんですけども、お話聞いておりますと学力向上の目的は、えてもすると学調の結果をよくするというようなことになっている。これは目的ではないと思っていますので、そこらあたりの教育委員会の考えを確認させてください。

○長谷川次長 藤根委員おっしゃったとおり、学力が向上することによって子どもたちは自己肯定感を高めますし、頑張ろう、チャレンジしようという気持ちも起こりますし、将来の夢や希望に向かっての力を蓄えていくというふうに考えておるところです。
 そこで、三重県教育ビジョンでは自立する力と共生する力ということで進めているところで、決して全国学力・学習状況調査の点数を上げることが目的ではなくてあくまでもPDCAを回していく指標の一つで、あくまでも指標の一つというふうに考えているところでございます。指標として客観的に見られるものもあれば、一方で教員が子どもたちの姿を見、子どもたちの伸びを実感してそれを教育に生かしていくというところも非常に大事な活動だとは思うんですけども、数字として客観的にあらわすことがなかなかできないと思っております。目的は同じであるかなというふうに考えます。

○藤根委員 ありがとうございました。
 学力調査については、県民指標にもなっていますけども、あくまで一つの指標としてというようなことも書いていただいております。そこも大事やと思うんですけども、一人ひとりの子どもが結果として学力向上の取組をどういうふうに自分の中で落とし込んで、そこから少しでも向上していけるのかというところをサポートしていくのが大事なことだというふうに思っております。その観点でやっていただけるように感じておりますのでお願いしたいなと思うんですが、学力調査があって、そして県独自のスタディ・チェックをしていただいて、ワークシートという3点セットでやっていただいているんですけども、今年度は県民力ビジョンの最終年度には当たるわけですけども、改善をしながら、ある程度この活動をした上で、総括していくという認識でよろしいんでしょうね。

○水野課長 これまで学調、そしてみえスタディ・チェック、ワークシートにつきましては、先ほどから言っておりますように授業改善のPDCAサイクルを回していくツールとしてこれまで取組を進めてまいったところでございまして、その際に、市町教育委員会及び学校のほうから様々な意見を聞きながら改善を進めてきているところでございまして、一定の総括も必要なのかなと考えております。

○藤根委員 現時点で一定の効果があるという認識で今年度も取り組んでいくということですので、さっきも言いましたけども県民力ビジョンの最終年度でもございますので、新たなビジョンの作成というような段階に入ってくると思いますから、そこらあたりで例えばスタディ・チェックが、本当に失礼な言い方になるかもしれませんがメリット・デメリットの判断もしていただきながらいろいろと検討していただくとか、ワークシートのあり方も子どもたちにとってどうなのかというあたりも含めて、今年1年しっかり検討いただけたらなと思います。要望です。

○田中(智)委員長 ほか、よろしいでしょうか。

○長田委員 学力の向上の考え方についてなんですが、今いろんな手段とかの議論がされていますけれども、どうすれば学力が向上すると思われていろんな事業を立てられていますか。

○長谷川次長 ここ数年のそれらのツールを使っての検証をした結果、38ページにも載せていますが、「引用したり要約したりして書くこと」であるとか「根拠に基づいて自分の考えを書くこと」、それらの力が経年的な課題であると考えておりまして、どのような学習をするに当たっても、文章を読んで、それをきっちりと頭の中で理解して伝える力をしっかり理解・定着させていくことが必要であると捉え、経年的に取り組んでまいろうと考えているところです。
 取り組むために、各市町教育委員会と連携をしながら、このような状況を各学校に伝えて、学校ごとの状況が異なりますので、どのようにすればこのような力が定着していくか、繰り返しやったらいいのか、それとも授業改善をしていったらいいのか、学校によって状況が異なりますので、そのあたりを丁寧に進めていきたいと考えているところです。

○長田委員 そのあたりいうのは、現状ではどの辺をどうしたらいいと考えられていますか。

○長谷川次長 繰り返しになるんですけれども、先ほどPDCAと申しましたけれども、新しい学習指導要領におきましてもカリキュラムマネジメントが言われております。
 組織的に学校全体として自分の学校の課題を捉え、例えば知識・技能がうまく定着していないのであればそこに注力をしていく。そのことについてはクリアしているんだけれども、もう少し深い学びをできるようにしていかなきゃいけないというのならばその取組が必要である。組織的、そして単年度で終わるのではなく継続して数年間行っていく形で、教員も子どもたちもかわっていき、学校の中に根づくような形のカリキュラムマネジメントをしていく必要があるのかなと思っております。

○長田委員 38ページの上から3行目に書いてあるんですが、「学ぶ喜び」「わかる楽しさ」を実感しながらという言葉があると思いますが、そこに対する取組が欠けているような気がするんですが、いかがですか。

○宮路副教育長 長田委員がおっしゃったのは、子どもの意欲的なこと、わかって次ももっと勉強したいとか、もっと学びたいというところがやっぱり大きい。そのためには、教え方という部分もありますし、教材の持ち方とかいろんなものが要素としてあると思うんです。
 そこの「わかる喜び」とか、これは今までもずっと言ってきたことなんですけども、子どもはそれぞれ状況も違いましてなかなか難しいところもあったわけですけども、一つ、昨年度新たに始めた取組としまして、新しい、若い先生もかなり増えてきて、例えば小学校で4年生を持つときに、1年生から2年生、3年生で習ってきた内容が、十分に経験のないまま4年生を持っていただくと、先生の立場としてもつながりが理解しにくいとかということがございましたので、41ページにあるんですけども、(4)の数学的思考力、そこにとどめてありますけども、昨年度はこの「わかる・できる育成カリキュラム」、何かといいますと、小学校で1年生から6年生までのこういう部分をここで習いますというのを一覧でまとめまして、そのときの指導のポイントとか留意点とか、それから、あわせて授業で先生が使っていただくためのお試しプリントみたいな、基礎からのわかりやすい問題から、子どもがわかって、できたら次もやろうというようなプリントをつけて、全学校に、全教員に配布させていただいたところなんです。こういうことをしっかり積み上げながら、その子、その子に応じたフォローといいますか支援をしていくことが大事かなと思っております。

○長田委員 そのところはどちらかというと教える側視点で、子ども視点でないような気がするんですが、いかがですか。

○宮路副教育長 子どもの視点というのはなかなか難しいんですけども、やっぱり一つは取っかかりの部分で、これわからないという気持ちにいかにさせないかという、子どもの視点で言うとならないか、特に小学生低学年あたりは大人の責任が大きいのかなということも考えまして、まずはわかるような工夫をやっていくことが大事かと。今、学習指導要領も主体的・対話的な学びと言われていますけども、子どもが主体的に、次こんなことどうなんやろと考えるような授業を進めていくことがそういうことにもつながるのかなというふうに考えております。

○長田委員 最後におっしゃった、子どもがどういうふうにしたらええんやろと考えるような形のカリキュラムを組んでいかないと不可能やと思いますので、その辺のところで1年間頑張っていただければと思いますので、最後に教育長、何かありましたら。

○廣田教育長 長田委員の質問にそのまま答える形ではないと思うんですが、その学調の調査のときに学校に質問して、子どもの生活習慣とかそういう質問の項目がございまして、その中でも「わかった」とか「授業がよくわかった」とかいうのが、伸びていたように思ったのですが、済みません、私の手元に数字がないものですから、もし課長からそのことが事実のデータとしてお示しできればと思って、後ろを向いておりました。大変失礼しました。

○水野課長 先ほど教育長から紹介ありました、例えば昨年度の全国学調の児童生徒質問調査の中で「算数の授業の内容がよくわかる」とする子どもたちの状況なんですけども、過去4年間で改善傾向にございまして、平成30年度でいいますと85.5%の子どもたちが算数の授業の内容がわかるとしている状況でございます。また、中学校におきましても「数学の授業の内容がよくわかる」としている子どもたちは75.0%というふうな状況でございます。
 加えて、子どもたちの状況の中で主体的に学んでいくというふうなことで一つ、粒は小さいかもしれませんけども、民間企業と連携して「Think!Think!」という学習教材を無償で提供しているところでございます。これは、小学校の低学年段階から数学的思考力を育成するために、ゲーム感覚で1日10分程度の学習をする教材がございまして、それで算数が苦手な児童が大変積極的に取り組んでいるとか、算数が苦手という意識が変わってきたというふうなことを学校の報告で受けております。というふうなことで、少しずつ子どもたちのわかった、できたという喜びを育んでいけるような取組を今進めているところでございます。

○長田委員 最後にしますが、「わかった」よりも「したい」というようなレベルができるような形で進めていただきたいと思います。

○田中(智)委員長 ほか、ございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○田中(智)委員長 なければ、(7)小中学校教育の推進から(12)命を大切にする教育と安心して学べる環境づくりの推進までの調査を終わります。
 
(13)人権教育の推進
(14)子どもの体力向上
(15)健康教育の推進
(16)文化財の保存・活用
(17)社会教育の推進
(18)教職員の資質向上
   ア 当局から資料に基づき説明(森下次長、吉村次長)
   イ 質問
○田中(智)委員長 それでは、質疑に入ります。御質問はございませんか。

○今井委員 72ページで、社会教育の推進の中で、1番の社会教育の取組についての丸三つ目のところで、学校支援地域本部や放課後子ども教室などの社会教育に携わる人びとの資質の向上を図るために云々と書いてもらってあるんですけど、放課後子ども教室、これ、子ども・福祉部のほうが所管をしているということで、前からすごく気になっとったんですけど、どこまで教育委員会は絡んで、入っとるのか、すみ分けをどのようにしとるのか、もう一回確認させてもらいたいと思います。
 というのが、教育委員会が目指しとる地域に開かれた学校づくりといいますか、地域の皆さんの力を活用して、また子どもたちの人とのつながりであるとか、いろんな経験を積んでもらうということでは放課後子ども教室というのはすごく重要やと思うんですけども、子ども児童クラブと一緒になって所管が子ども・福祉部になったわけですけど、教育委員会として、こういったところに載せてもらうということは、どこまで役割分担できとるのかというのをもう一度確認させてください。

○森下次長 ただいま御質問のありました放課後子ども教室につきましては、御指摘どおり、所管としましては子ども・福祉部となっておりまして、例えばそこに対する直接的な支援は子ども・福祉部のほうでやっております。
 私どもとしては、子ども・福祉部等や学校現場等、市町教育委員会とも連携しながらでございますけれども、ここに携わっていただく方々の人材育成とか、あるいは相互の交流ですね。いろんな地域での事例紹介とかをしていくためのフォーラムというようなものも開催させていただいて、そこで交流をしていただくというようなことを、私ども単独ではございませんけれども、子ども・福祉部や市町教育委員会とも連携をしながら開催させていただいているところでございます。

○今井委員 平成29年ですか、74教室ぐらいやってもらっていると思います、この放課後子ども教室。今言っていただいたようにいろいろ携わってもらいながら連携もとってもらっとると思うんですけども、中途半端にならんようにだけお願いしたいと思います。
 国で言うと放課後児童クラブが厚生労働省で、子ども教室が文部科学省の管轄になっていると思うんですけど、放課後子どもプランということで子ども・福祉部のほうに両方とも行ったわけですけども、やはり学校の教室を使ってやらせてもらうということで、教育委員会並びに学校の協力がなくてはできないことでありますし、一方で、先ほど申し上げたように、教育委員会が求めとる地域と学校の協力をし合いながら子どもたちを育み、育てていくということにおいてはとても重要な取組なので、今後さらにこの取組が充実をしていくことが子どもたちの人間力の向上にもつながっていく。ひいては、先ほど来、学力というのがありましたけど、こういったことをしっかりとやっていった上で学力がついてくるものもあるのかなというふうに思いますので、ここへ書いてもらっとるのがうれしかったので質問させてもらいました。
 子ども教室という言葉が余り表へ出てこない。放課後児童クラブはよく聞くんですけど、これが言葉として少なくなってきとるような気がしたので、その意味でしっかりと子ども・福祉部と連携をとってもらいたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 あとは細かいことです。健康教育のところで、これから特に、その前に命を大切にする教育というのも前段であったんですけど、12のところで、その時期、その時期に特に気をつけてもらわないといけないことを子どもたちにもしっかりと学校等を通してお伝えいただきたい。
 例えば、これからの時期やとダニで日本紅斑熱でありますとか、もっと怖いダニの病気ありますけど、自然の中で遊ぶとそういった危険性がすごくあるということや、午前中、警察本部の常任委員会の中で水難事故が平成29年度に比べて30年度は増えたというような報告があったんですけども、これからの時期、先日も小学生の子が2人川で遊んどって流されたということもニュースで見たように思うんですけども、健康教育とは直接結びつかないと思うんですけど、命を守るということにおいてはこれからの時期にとって大切なことを、学校の先生も十分伝えてもらっとると思うんです。夏休み前にもしっかりとお話しいただいとると思うんですけども、子どもたちによりしっかりと取り組んでもらえるように、時には子どもの力をおかりして親に伝えて、親の力をうまく引っ張り出すみたいな部分も含めて、子どもたちの命と健康を守るのは大人の責任であると思っていますので、その点でもそういった健康教育の推進の一つとして、季節のそういったものをしっかりと子どもたちに伝えていただくようにお願いをしたいと思うんです。これはお願いで終わらせてもらいたいと思います。

○田中(智)委員長 答弁いいですか。

○今井委員 はい。お願いでいいです。

○石垣委員 69ページの文化財の保存・活用のところで質問させていただきたいんですけど、文化財の保護というのは、課題のところに書いていただいておるように少子高齢化であったり、なかなか若い世代に向けて文化的価値というものを継承できていないというところで、非常に保存が難しいというような状況であると思うんですけれども、この県の指定の文化財の中で、保存が困難なものであったり、祭事が縮小されていっているものが把握されているのかどうかというのをお聞きしたいと思うんですが。

○林課長 詳細まではつかんでいないんですけれども、少なくとも今県の指定文化財の中で廃止されたものはないというふうには担当から聞いていますので。

○石垣委員 廃止はないということなんですけど、これから人口減少に伴って、行く行くは廃止になってしまう可能性があるものというのは大いにあると思うんですね。僕も今いろいろと地域の方々からお話は聞いたりするんですけど、非常に残していくのは難しいと。なので、この今後の対応というところの文章を見せていただいておるときに、情報発信を積極的にするというような話が非常に多いんですけども、この中で、情報収集であったり情報共有、今後文化財を残していく上で、もう少し県にこういうふうな形で何とか人的支援であったりお願いをしたいというような地域の声の収集をやっていただけるような対応をぜひとも盛り込んでいただきたいなというお願いがあるんですけれども、どう考えていますでしょうか。

○林課長 そのあたりも市町の教育委員会と連携を密接にしまして、所有者から市町の教育委員会に話が来まして、市町の教育委員会はそういう話が来たらすかさず県のほうへ相談なり申し入れなりするようなシステムになっておりますので、これからも確かに廃止の危機とかいったことが想定されます。ですので、しっかりと情報収集しながら、アドバイスとか人的支援を市町なり、あとは所有者なりにしていきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。

○石垣委員 ぜひそのあたり市町とも連携をとっていただいて、情報収集に努めていただければなと思います。歴史的文化価値のあるものというのは、一度その価値を失ってしまうと意味のないものになってしまうおそれがあるので、ぜひそのあたり何とか、県としても取り組んでいただければと思います。お願いしたいと思います。

○森下次長 今おっしゃったことを十分検討させていただきたいと思います。特に文化財につきましては、有形の文化財ですとそこまでいかないんですけども、例えば踊りとか無形の文化財になりますと、後継者が減ってきている中で、それぞれの取組の中ではいろんな工夫をしていただいて、今までだったら例えば男の子だけが踊りを踊っておったけども女の子もやれるようにするとか、地域でのいろんな工夫はされているというのは個別にお聞きしているものもあります。
 そういった取組の事例とか、先ほど申しました対外的にアピールしていくことでもって、ああ、地元にはいい、すごい文化財があったのかということも、改めて子どもたちも含めて再認識していただくことによって後継者育成にもつながっていくんじゃないかなと考えておりますので、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。

○田中(智)委員長 ほかにございませんか。よろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

○田中(智)委員長 なければ、(13)人権教育の推進から(18)教職員の資質向上までの調査を終わります。
 
 (19)その他
○田中(智)委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で、特にございましたら御発言をお願いいたします。

○今井委員 今までにいろんなことやってもらって、その中に絡んでくるんですけど、学力向上、体力の向上とか、部活動ガイドラインの話もありましたけど、文化クラブとか芸術のクラブが全然出てこないんですね。前から言っとると思うんですけど。
 高文祭等一生懸命やっていただいて御努力いただいとるんですけど、ずっとこの中を見てもその部分が、教育委員会として文化活動であるとか芸術活動、今文化財の話がありましたけども、例えば高校のクラブ、部活動で、運動部は51%でたしか文化部は33%の子どもが割合として入っとる中で、文化部のことがほとんど出てこないような気がして、取組が弱いような気がして仕方ないんですけど、その辺どうなのかというのが1点と、途中の学力のところでありましたけど、大学入学共通テスト、センター試験から今後変わっていく中において、高校生の皆さん、不安感じとる方も多いかなと思うんですね。
 たまたまですけど、私の子どもも高校3年生で、切りかわり前の最後の試験になるんかなと思うんですけど、生徒の皆さんのほうは不安を感じとるようなことも話の端々で聞くんですけども、そのあたりで、センター試験から大学入学共通テスト、記述とか、英語の評価も民間のテスト等受けてないと点数にならないという形になっていくのかなと思うんですけど、この辺の切りかえをスムーズに、学生たち、生徒の皆さんと連携をとりながら進めてもらいたいんですけど、その辺の対応についてもう一度、この2点について教えてもらいたいと思います。

○諸岡課長 まず、大学入学共通テストへの対応についてお答えさせていただきます。
 大学入学共通テストにつきましては、現高校2年生から新テスト形式で行われます。主な変更点といたしましては、記述式問題が一部入るということ、それから、英語につきましては4技能の定着を図るということが入ってまいります。そのようなことに関しまして、学校に適切に情報等を提供しながら対応してまいりたいと考えております。
 それから、もう一点お尋ねいただきました文化・芸術活動につきましてですけども、委員おっしゃったように高等学校でたくさんの生徒が文化・芸術活動を一生懸命やっておりますので、私どもとしましては、例えば文化部の指導が直接的に学校の教員で間に合わない場合もございますので、クラブ等の支援が、もしくは指導が外部指導者によってできますように支援したりしております。
 そのほか、全国高等学校総合文化祭については三重県でも開催されましたけれども、今後全国、それから近畿、みえ高文祭等の実施についても支援してまいりたいと考えております。

○森下次長 済みません。私の説明から一つ漏れていた部分があるんですけども、部活動ガイドラインにつきましては、運動部活動はもちろんでございますけれども、文化部活動も対象に、ということで作成しておりまして、例えば吹奏楽部にしてもそうなんですけれども、部活動のガイドラインに沿って運営をしていただいているということをつけ足しさせていただきます。

○今井委員 ありがとうございます。
 そうなんですよ。部活動ガイドライン、文化部も入っとるのにここでは体育振興協会とか何かばっかりで、文化部が入ってないように見える気がしてしまうほど書き込みとか説明が足らないというように思う、感じてしまうんですね。この後言わせてもらおうと思っていたんです。文化部のにおうところが私にはないんですね。運動部ばかりかなというふうに思ってしまうので、先ほど申し上げたように教育委員会の報告やと思いますけど、高校の中で33%の子どもたちが文化・芸術活動のクラブに所属してもらっとるということなので、そういった分野で頑張ろう、夢や目標達成しようと思っとる人たちにも、教育委員会がしっかり文化・芸術クラブの取組にも力を入れてもらっとるというのが必要なんじゃないかなと思いましたんで、お願いします。
 テストのほうなんですけど、私の認識では記述式というのと、英語の四技能で、英検2級とか何級とかの民間の様々な試験を受けていることが、点数に反映されていくように聞いて、僕が間違っとったらあれなんですけど、正しい情報を子どもたちと親のほうにも提供してもらいたいなと。現高校2年生から新しいテスト。今、高校の中では最後の世代と新しい世代が一緒におる形になりますので、いろんな意味で情報が錯綜してしまう部分もあったりしますし、それと昔から言われとったんですけど、例えば外部試験を受ける日とクラブの試合が重なったときにどっちを優先するんやとかいったことで、今後は特に大学の入試に外部試験を受けとることが必須、条件になってくるんであれば、クラブとのすみ分けとかクラブの日程変更であるとか大会とのすみ分けであるとか、日程が重なって受けられなかった、大会に出られなかったということを御心配いただいた方々も今までおるやに、私も相談受けたことあるんですけど、これからの制度になっていくので、1年かけてそういった大会と同じ日に行われることがなるべく少ないようにとか、一方で、クラブで頑張ることと大学入試に向けた必要なテストを受ける環境というのをうまく調整していかないといけないと思いますので、それをお願いしときたいと思います。

○田中(智)委員長 ほか、よろしいでしょうか。

          〔「なし」の声あり〕

○田中(智)委員長 なければ、教育委員会関係の所管事項概要の調査を終了いたします。
 当局には御苦労さまでした。

          〔当局 退室〕
 
協議事項
第1 委員会年間活動計画の作成について
○田中(智)委員長 では、次に、委員間討議に入ります。委員間討議は引き続き公開で行いますので、御留意の上御発言願います。
 ただいまから当委員会の年間活動計画作成の検討に入ります。
 お手元の資料1、教育警察常任委員会年間活動計画作成について、及び資料2の前期の教育警察常任委員会活動評価総括表をごらんください。
 先ほどから、執行部から説明を受けた内容等を踏まえ、当委員会の1年間の活動内容について委員間で御協議いただければと存じます。
 協議の結果を踏まえ、委員会終了後、私と田中副委員長とで計画書をまとめ、後ほど各委員に配付をさせていただくという手順で進めていきたいと存じます。
 それでは、お手元の資料3、年間活動計画書の様式をごらんください。横の表ですね。
 当委員会の所管調査事項は、様式3の左上のとおりでありますが、年間活動計画作成に当たっては、特に調査が必要な項目、例えば学力向上についてというような項目を重点項目として調査をしていくということとなります。
 なお、当委員会の過去5年間の重点調査項目については、資料4のほうに記載をしておりますので、協議の際の参考としてください。
 では、当委員会として重点的に調査をしていくべき事項について、皆さんの御意見を伺いたいと存じます。いかがでしょうか。正副委員長一任はやめてください。今日の御意見、御質問の中でもいろいろあったので。

○今井委員 一つは、教育委員会も警察本部も両方にかかわるということでは、交通安全対策ですね。当然、、道路管理者もかかわってくるんですけど、最近いろんな悲しい事故等も増えとる。また、子どもたちや小学生たちも巻き込まれたこともあるので、もう一度、教育委員会、警察本部と関係機関がしっかりと取り組んでもらえるために交通安全、交通事故防止というよりは交通安全ということで、よければ取り上げてもらえればありがたいなというふうに思います。

○田中(智)委員長 そうですね。死亡者数でも高齢者が65%を超えるということですし、今、池袋の事故とか様々あります。高齢者の事故の問題もありますし、そういう意味では、社会的に弱い立場の子どもたちであったりとか高齢者であったりとかが交通弱者の立場で被害に遭う、または過失で起こしてしまうというような状況もありだと思うので、項目的には交通安全対策というのは確かに必要なことだと思います。内容的には、今井委員おっしゃったようなところを掘り下げて調査していくということも重要な、意義深いものかなというふうに感じます。
 ほか、いかがでしょうか。

○長田委員 今井委員とほぼ一緒なんですが、交通安全と防犯は相反するというか、難しいところがあって、例えば交通安全をとって交通量の少ないとこへ行けば連れ去りがあったりということもありますので、去年の項目の四つ目みたいな形で、両方併記しといていただければどうかなというのと、今の話を聞いていますと、やはり学力・体力については大分出ておりますので、その二つぐらいは必要なんかなというような気がします。

○田中(智)委員長 防犯についても、やっぱり未然に防止していくということ。起こってそれを検挙することも当然のことですけど、未然に防止していくことは大事やと思います。
 今日も教育の分野のところでは、学力についていろんな御意見が出たし、私もふだん思っているのは、藤根委員おっしゃったんですけど何のために学力を上げていくんやというところ、三重県に住まわれる有権者の方から負託を受けた私どもとして、議会として、どういうことを求めていくのか。こういうために学力を向上させていく。もし偏差値を上げてほしいと社会の要請があるんやとしたら、何のためにというところを、二元代表制の一方の政治機関である我々県議会がしっかりと掘り下げて、軸をぶらさずに執行部に対していろんな監視とかチェックをしていくのが大事かなというふうに思っていまして、そういう意味では、単なる狭い意味での数字にとらわれる学力ではないものを審査していく、調査していく必要があるんかなというふうに思っているところです。
 藤根委員、言いたそうです。どうぞ。

○藤根委員 そのとおりなんですが、今年度については、教育委員会の説明の中にもあったんですが、戦略企画部が教育施策大綱を改定していく時期であること、それから県民力ビジョンの改定であるという中で、教育ビジョンという形で教育の大きな施策目標を見直していくというような時期になっていますので、学力向上という視点は大事とは思うんですけども、その中で、別に文言として入れてほしいという話ではないんです。
 だから、この委員会として、当然県民力ビジョンの審査であったり議論であったり、教育ビジョンの議論もあると思うんですが、そこはしっかりやっていかなあかんのかなと思っているのと、あと、戦略企画部が教育施策大綱を改定していく年度になっていますので、その辺との連携といいますか、そこらあたりも必要になってくるんじゃないかなというふうには思っています。決してそれを入れてくれという話じゃなくて、そういう調査も必要かなということで。

○田中(智)委員長 まさに教育ビジョン、これから4年間、県として三重の子どもたちに対する教育をどういうふうにしていくのかということを、書き込んでいくビジョンですので、知事として策定される三重県教育施策大綱との整合性は一定図られていないとあかんと思うんですが、より具体なものがビジョンの中に落とし込まれてくるだろうというふうに思いますので、施策大綱の詳細調査と、教育委員会を所管する常任委員会としての教育ビジョンの調査との、連携っていうと語弊があるな、イメージとして相互ににらみながらというか、県議会としての調査がばらついていては整合性がとれないので、そのあたりも見ていかなあかんなというふうには思います。

○今井委員 そうですね。僕も今日配られた14、15ページ、この「三重県教育ビジョン」および各種計画の改定等。各種計画もとても重要な計画だと思うんですね。ちょうど来年度から改定の時期であると、ビジョンも含めて。その意味では、この三重県教育ビジョンおよび各種計画の改定というのが僕らの重点調査項目になると思うんですね。
 ばくっとした言い方で悪いんですけど、それぞれの計画がすごく大事な計画になってくるので、ちょうど見直しのときに田中委員長、田中副委員長のもとで1年やるわけなので、計画の改定、そこをしっかりと常任委員会としてチェックをする、今しかできないこと、来年度ではできないんで。ばくっとして抽象的かわかりませんけど、そのままでええと思うんですけども。

○田中(智)委員長 決して抽象的でないと思います。まさに大事な、各委員におかれましては、今年はこちらの委員会、当たり年ですので、そういう意味では。この各計画の改定について、しっかりとした審査、調査をお願いしたいというふうに思います。後の三重の子どもたちに対してどういうふうなことになっていくのかというポイントとなる計画でありますので、しっかりとよろしくお願いしたいというふうに思います。

○今井委員 先ほど言われた戦略企画部の教育施策大綱も、この後の議論になるんかわかりませんけども、合同の委員会とかいった件も、最近はやっていませんけど東日本大震災のときに放射性廃棄物の件であったかなと思うんですけど、そういったことも大事なことなんで考えていけばええのかなと。ただ、それをやるにも重点項目に入ってないとというのもあるので、そういったことで言わせてもらいました。

○田中(智)委員長 加えて申し上げますと、石垣委員おっしゃった文化財の保存なり維持の問題についても、この保存活用大綱の見直しがありますので、非常に大事なことだと私も思います。執行部の出してきた三重県教育ビジョンおよび各種計画等の改定についてというのは、そのまま項目にしてもいいのかなという感じは受けます。

○長田委員 ちょっと教えてほしいんですけど、大綱とビジョンは同時並行で、大綱ができてからビジョンができる。

○田中(智)委員長 こ執行部にちゃんと確認せなあきませんけど、前回、施策大綱を策定したときに戦略企画雇用経済常任委員会の委員だったんですけど、ほとんど同じぐらいのタイミング、出た日が一緒かどうか、それはまたあれですけど、大体同じようなペースで来とったような気がします。

○長田委員 そうすると、合同の委員会じゃないですが、よく似た形のところに対して両方の委員会から別の意見が出たり、変わっていったりするということがありますか。

○田中(智)委員長 私の記憶で答えると、てんでばらばらな意見というのはなかったと思うんですけれども、一方の委員会からこういうところをこうしてほしいという要望が出ていても、受けるのが、例えばそれが教育委員会であったりすると、施策大綱に盛り込まなあかんところやと戦略企画部なので、教育警察常任委員会から戦略企画部に対してはなかなか物が言えなかったというところがあるので、今、今井委員がふれていただいた合同の審査という形ですと直接的に我々の委員会が戦略企画部に対して物が言えたり、逆に戦略企画雇用経済常任委員会の皆さんが教育委員会に対して物が言えたりという場はできるのかなというふうには思います。

○長田委員 その辺が今年の課題として、両方がばらばらでやっとって違うことになっとってもいかんので、片方が先に策定されるんなら別ですけども、今のところ合同の委員会にするのかわかりませんが、両方が歩調を合わせながらやっていかんとやりにくいんかなと思いますので、活動の中で考えといていただければ。

○田中(智)委員長 ありがとうございます。そういう御意見いただいたということでもって、戦略企画雇用経済常任委員長とも少し議論というか、協議をさせていただこうというふうに思います。
 ほか、いかがですかね。基本、今日皆さんからふれていただいたようなことを中心に、重点調査項目の項目出しをしたいと思っておりますので、そんなところでよろしいですかね、御意見としては。

○藤根委員 今日は質疑もなかったんですけども、県立学校の活性化がここ何年間かずっと教育委員会で、特に小規模校ですけども進められていまして、先ほどの説明の中にもあったんですけども、5年計画なんですが、今年が取組の活性化がうまくいっているのかいないのかというのを具体的に判断する最終年度であるんです。ですので、そこらあたりは私としては引き続き気になるところではあるとは思っています。

○田中(智)委員長 高等学校の再編というか、活性化と言ったほうがええな、正しくは。

          〔「活性化」の声あり〕

○田中(智)委員長 活性化。

○長田委員 当時、活性化、三つぐらいと違いましたっけ。もっとあったっけ。

          〔「三つ」の声あり〕

○長田委員 伊賀とか志摩とか、地域で三つの活性化プランと違うたっけ。どうやったっけ。

○藤根委員 具体的に活性化プランは各地区にあると思います。伊賀もありますし、松阪もあると思いますし、伊勢、志摩、東紀州といったようなところで、各地域、北中勢はないかもわかりませんが、ある程度数はあるんじゃないかなというふうに思っています。

○長田委員 前やっとったときに、たしか伊賀と紀州と南島町のあたりの三つぐらいのイメージしかなくて、例えば当時、亀山はないのと言ったらありませんと言われたことがあったんで、どれぐらい存在しとるのか……。

○藤根委員 そうですね。全体のものになるかどうかというのがね。

○長田委員 いやいや、個々のやつが続いているからそういうのは全く問題ないんですけど。逆に言うと、活性化プランができ上がって、それで終わっとんのかなというイメージやったんで。

○田中(智)委員長 どうですか、御意見としては。あえて私の個人的な意見を言わせていただくと、特別支援教育についても、あゆみ特別支援学校ができたので、そのあたりのところもしっかりと見ていきたいなと思っているのと、それと、地域のことを子どもたちが学ぶという取組がどうなっとんのかなと。全国学調の結果を捉えていろいろやっていますけど、足元の、と言うと語弊があるかもわからない。でも、ふだん自分たちが住んでいるところ、これからも暮らしていく地域が、どこが強みで、どこが弱みみたいなところも、子どもたち自身が理解する、深めていく。それで、そのことに基づいて、私たちは何をするとか、私たちだったらどうしていこうとかという発想を持ってもらうようなことも大事なんじゃないかなというふうに……。
 そういうのを何教育というんですかね、藤根委員。社会教育というのか。

○藤根委員 地域学習とかですね。

○長田委員 地域学習やった。市教委がやっとるということではないね。

○藤根委員 市町であれば市教委がやっていますし、高校であれば県立学校の活性化に絡んでやっているというような形やったと。

○田中(智)委員長 資料のグローカル人材育成の10ページのところにあるそうです。地域課題解決型キャリア教育モデル構築事業という形で、こういうことも何か大事なんじゃないかなと。
 何でこんなことを思うかというと、やっぱり人間、働いて生きていくことがこの世に存在していく価値やと私は思っていまして、自己実現できるところで働けるのがベストなんですけどなかなかそうなってなくて、昨今ニートやとかフリーターとかということが増えてくる要因の一つ、全てではないですけど要因の一つになっていると思うと、やっぱり三重県から出て行くということだけではなく、三重県において、どんな形で自分が生きていきたいかというものを生徒たちが理解いただくというのが大事なんかな。誰でもかれでもが大学へ行きたいと思って、その実現のために目指されるのはいいんですけども、でも、地域のことをわかったら、もしかしたら大学行かずに実現できるかもわからないとか、大学行ったとしても、帰ってきてそこのところを目指すための知識の蓄積であったり研修、研さんに励むという姿勢につながっていくんじゃないかなと。
 単年度の事業ではない。事業効果はなかなか出てこないと思うんですけど、地道にそういうことを繰り返していくことで、本当にちょっとかもわかりませんけど人口の社会増に寄与できないかなというのが個人的な考えです。済みません。

○今井委員 今、重点調査項目やっとるんでしたっけ。

○田中(智)委員長 そうです、そうです。

○今井委員 何かすごい政策議論になってきたと。僕、今、ちょっと抜けとったんで。

○田中(智)委員長 ごめんなさい。そういうことをできるような重点調査項目、項目出ししてはどうかなという意味で。

○今井委員 今意見出たことを含めて……

          〔「任せといてください」の声あり〕

○今井委員 いや、丸投げじゃなくてね。みんな……。ああ、どうぞ。せっかく初めての委員会ですから、こういったことを特に力を入れてもらいたいというのをぜひ、一言ずつ聞いていただければ。その希望だけね。

○田中(智)委員長 平畑委員、どうですか。

○平畑委員 先ほど来出ていますこの三重県教育ビジョンのところ、ここはテーマとしては最高だと思っています。というのは、いろんな意味で、施設のとこは余り出てきてないですけども、小・中学校は結構、今まで市のときは取り上げてきたんですよ。その中で、やっぱり遅れているというのは事実で、学校の先生たちは何を希望しているかというと、一つは施設の改善と人員不足なんですよ。結局、そういったものも含めてこのビジョンの見直しというのは必要だと思っています。
 何が足らない、これが足らないということじゃなくて、やっぱり本当にやってもらいたいことに焦点が合っているかというところは私はちょっと疑問を持っていて、先ほど来ずっと学力の話、意見聞いていたんですけども、あの差で低いと断言するのはどうなんだろうという、ちょっと私は素人なりの疑問を持っていたんです。これ、10点も20点も違ったらそれはもうだめだろうと、それはわかるんですけど、コンマ何ぼとか多くても1.何ぼとかいう差でがーっと責めるのは、意外と違和感があったんですよ、私は。そういった意味から、違う視点のところでこれ全部、これ網羅しているんで、ここのテーマというのはすごく大事やなというふうに思いました。

○田中(智)委員長 ありがとうございます。じゃ、石垣委員、改めてどうぞ。

○石垣委員 先ほど田中委員長おっしゃっていた地域学習、地域教育、僕自身も若い人たちがこの三重県を好きになって、三重県で結婚して三重県で子どもを産むという人の循環というのは、三重県にいかにこれから残っていただけるのかというのを考えたときに、ふるさとのことを知ることは非常に大事なことで、ふるさとを愛してくれるとその自分たちのいいまちを次、子どもたちに教えていくという、本当に人が三重県に残っていただける一番の要因なのかなというふうに思うので、地域学習、郷土教育というのは、非常におもしろいことだなと。自分の中で、取り組めるのであればぜひ重点的にやってみたいなという思いは抱きました。

○田中(智)委員長 ありがとうございます。せっかくですから、津村委員も。今日、一言もないので。

○津村委員 済みません。御指名いただきましたので。
 私もその教育ビジョンについては、重点調査項目に挙げなくてでも重点的に調査しなければいけないことだなというふうに思っています。ただ、余り風呂敷をいっぱい広げてしまっても、結果的には検討してどっちつかずの議論になっていてもあかんなという思いがあるのと、もう一つは、今井委員も言われましたけど、文化的に頑張っている人たちに光を当てていくのもすごく重要なことかなと。過去の重点調査項目をずっと見せていただいても、どれも重要なんですけど、これまで特に取り組んでなかったところにまた違う視点で光を当てて調査していくのもすごく重要なのかなというふうには思いつつも、あとは正副委員長に任せます。お願いをさせていただこうかと思って……。

          〔「異議なし」の声あり〕

○田中(智)委員長 はい、ありがとうございます。もう締めていただいたところで、正副委員長の一任とお言葉いただきましたけれども。じゃ、正副委員長に御一任願いたいと存じますが、よろしいでしょうか。

          〔「異議なし」の声あり〕

○田中(智)委員長 それでは、そのようにいたします。
 次に、県内調査について御協議願います。
 調査先につきましては、具体的な場所、施設などはこの場で検討しますと相手側との調整がつかず不都合が生じる可能性がありますので、本日は重点調査項目の候補に挙げられました事項から大まかな方向性、テーマなどについて御協議いただくということで御理解いただきたいと存じます。
 なお、県内調査の日程につきましては、資料3の下段のほうに小さく書かれておりますけれども、7月30日火曜日から8月1日木曜日のうちでいずれか1日、また、8月7日水曜日から9日金曜日のうちでいずれか1日で実施することとなっております。
 なお、当委員会においては、学校の夏休み期間を除く必要がある場合、つまり児童や生徒がいる学校へお邪魔したほうが調査できるという場合であれば、7月4日木曜日、5日金曜日のいずれか1日に実施してもよいこととなっております。日程の決定については調整を要しますので、後ほど委員協議のほうで別途協議いたしますので、御了承願います。
 それでは、調査の方向性について御意見のある方はお願いいたします。言ってすぐですけど、こんなところがあるので調査するべきやないかとか。

○今井委員 やっぱり現場の声を聞けるようなところがええかな。ばくっとして申しわけないです。例えば、高校へ行って、教育警察常任委員が高校生から意見を聞くような場面があったら、2年に1回高校生県議会はやらせてもらっていますけど、そこへ来てもらうこともそれはそれでいいですけど、こちらから行って、高校生の人から様々な声を聞くこと、これは大事なんと違うかなと思いますね。

○田中(智)委員長 なるほど。直接ね。

○今井委員 直接聞けたら。あとは、市町の教育委員会。何か市町の教育委員会と県の教育委員会の役割分担とか連携がうまくいっとんのかどうか。先ほどの県Pから単Pまでの話じゃないですけど、教育委員会自体も役割分担とか、それがちゃんとできていないんですけどね。できるかどうかは別にしてね。重点調査項目に入ってくるのかどうかは別にして。好きなこと言っただけなんで、済みません。

○田中(智)委員長 ほか、いかがですか。
 確認しますと、今井委員のおっしゃったこと、別に高校生に限らず、例えば、学力・学習状況調査というのは小・中学校しか実施されてないので、そうなると児童・生徒というか小・中学生ということになるんで、それの現場でもいいんですよね、別に。

○今井委員 そうですね。逆に言うと、教育委員会と言ったのは、県というよりも学力テストって小・中学校ですから、県で我々言っていますけど。

○田中(智)委員長 ああ、そういう意味ね。

○今井委員 小・中学校なのかなというふうに思いますし。現場というのは、ごめんなさい、高校生。

○田中(智)委員長 高校生ね。

○今井委員 うん、高校生。

○田中(智)委員長 こっちは高校生やね。はい、わかりました。

○今井委員 グローカル人材への思いとかそういうのを聞かさせてもらう。

○田中(智)委員長 文化部の方とか。

○今井委員 そうそう、文化部の方とか。

○田中(智)委員長 はい。ほか、どうですか。
 まあ、意見ある程度いただきましたし、また後ほど正副委員長で案を示させていただきたいというふうに存じますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、次に、県外調査について御協議願います。
 県外調査につきましては、2泊3日以内の行程で1回実施することができるとされています。当委員会は、5月15日の委員長会議において、8月20日火曜日から22日木曜日の間に2泊3日以内で行うことができると決定されております。
 それでは、県外調査の実施について御協議いただきたいと存じますが、調査は重点調査項目を中心に行うということとなりますが、県内調査と同様、ここでは大まかな方向性について御協議願いたいと存じます。御意見ありますか。県外のここがどうとか。とりあえず、ないようでしたらあれやけど。

○今井委員 重点調査項目を正副委員長のほうへ先ほど一任させてもらったので御検討いただいて、それにかかわってくるようなところで、国内で先進的に、参考になるような取組をしてもらっとるところ等を事務局と正副委員長のほうで一度案を出していただいて、20日から22日というのは、見聞を広めるために県外視察はぜひ行かせてもらいたいとは思うんですけども。

○田中(智)委員長 わかりました。

○今井委員 重点調査項目がある程度決まってからで。

○田中(智)委員長 はい。じゃ、先ほど御意見いただいたとおり、重点調査項目は当然のことながら踏まえるんですけど、まだ詳細な項目名までにはなっておりませんので、そのあたりを正副委員長の間で後ほど協議させていただいた後に。細かい御意見をいただいて、そのことを踏まえた上での県外調査先についての案を示させていただいた後に、委員の方々に御決定いただきたいというふうに思いますが、よろしいでしょうか。

          〔「お願いします」の声あり〕

○田中(智)委員長 はい。それでは、そのような形で進めさせていただきます。
 以上で、年間活動計画作成に当たっての協議を終了いたします。今後、正副委員長で年間活動計画書をまとめ、各委員に配付いたします。この計画書に基づき今後の委員会活動を行っていくこととなりますので、よろしくお願いいたします。
 
〔閉会の宣言〕

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
教育警察常任委員長     田中 智也

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