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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成31年度 委員会会議録 > 令和2年3月10日 教育警察常任委員会・予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録

令和2年3月10日 教育警察常任委員会・分科会  会議録

資料はこちら

教育警察常任委員会
予算決算常任委員会教育警察分科会
会議録

(開会中)

開催年月日   令和2年3月10日(火曜日)  午前10時0分~午前11時35分
会議室      502委員会室
出席     8名
           委員長        田中 智也
           副委員長      田中 祐治
           委員         平畑  武
           委員         石垣 智矢
           委員         藤根 正典
           委員         津村  衛
           委員         長田 隆尚
           委員         今井 智広
欠席     なし
出席説明員
    [警察本部]
           本部長                            岡  素彦
           警務部長                          宮関 真由美
           生活安全部長                       杉本 幸孝
           地域部長                          稲葉 幸弘
           刑事部長                          西本 茂人
           交通部長                          伊藤 達彦
           警備部長                          藤井 淳夫
           警務部首席参事官 警務課長             木村 光伸
           生活安全部首席参事官 生活安全企画課長    竹尾 和也
           地域部首席参事官 地域課長             中西  通
           刑事部首席参事官 刑事企画課長          西堀 浩一
           交通部首席参事官 交通企画課長          前川 善英
           警備部首席参事官 警備企画課長          西久保 陽
           警務部参事官 総務課長                岡田 賢治
           警務部参事官 会計課長                栁生 裕也
           交通部参事官 交通規制課長             髙橋 康二
           警備第二課長                       野浪 成人
                                                その他関係職員
   [環境生活部]
           くらし・交通安全課長                   森阪 剛士

委員会書記   議事課       班長       中西 健司
            企画法務課   主幹       小端 邦彦
傍聴議員      なし
県政記者       1名
傍聴者            1名
議題及び協議事項
第1 分科会(警察本部関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第2号「令和2年度三重県一般会計予算)」(関係分)
 (2)議案第72号「令和元年度三重県一般会計補正予算(第9号)」(関係分)
 (3)議案第34号「三重県警察関係手数料条例の一部を改正する条例案」
第2 常任委員会(警察本部関係)
 1 所管事項の調査
 (1)「令和元年度『第二次三重県行財政改革取組』の進捗状況」における県有施設の見直しについて(関係分)
 (2)「『みえ県民力ビジョン・第三次行動計画』(仮称)最終案に対する意見」への回答(関係分)
 (3)みえ県民力ビジョン・第三次行動計画(案)について(関係分)
 (4)犯罪情勢について
 (5)交通事故情勢と抑止対策について
 2 「委員会活動の評価」について

【会議の経過とその結果】
 
〔開会の宣言〕

 第1 分科会(警察本部関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第2号「令和2年度三重県一般会計予算)」(関係分)
    ア 当局から資料に基づき補充説明(岡本部長)
    イ 質疑
○田中委員長 では、御質疑があればお願いいたします。

○今井委員 一般会計予算の内容の確認をさせてもらいたいんですけれども、今日いただいた資料の4ページの新規事業の「みえの宝!子ども見守り活動応援プロジェクト」の中で、防犯ボランティア団体に対し、ドライブレコーダー等を貸与します、ということで予算を上げています。大事なことと思っとるんですけれども、ドライブレコーダー等の「等」というのと、防犯ボランティア団体、青色防犯パトロール隊の皆さんが頑張ってもらっとると思うんですけれども、県内でどれぐらいの防犯ボランティア団体があって、全てに貸与してもらう。貸与というのは、また引き上げるということなのかも含めて、この事業の内容を御説明いただければと思います。

○杉本部長 まず、事業概要全般でございますけれども、本プロジェクトにつきましては、みんつく予算の内容でつけていただきまして、主に通学路での青パトによる子どもの見守り活動を行う防犯ボランティアに対して、ドライブレコーダー等を貸与する事業というところでございます。
 具体的には、前後2カメラのドライブレコーダーでございまして、それに合わせて、ドライブレコーダーで録画中という表示を車両にマグネットシートで表示しようということで、これらをセットで貸与する内容でございます。
 現状ではいろいろ要望もある中ではございますけれども、具体的には青パトにつきましても、自治体が管理しておる青パトとか、既にドラレコが装着されている青パトもございますので、こういったものを除きまして、約200台を対象に貸与する予定でございます。
 ちなみに、現在、防犯の青パトのパトロール団体は134団体ございまして、青色回転灯を装着した自動車の台数は301台あるということでございます。実質的には、この予算の範囲内で1台二、三万円程度のものでございますけれども、これで試算いたしまして、お貸しするということで進めてまいりたいと考えております。
 他県で同様の事例はございますけれども、三重では初ということでございまして、しっかりと取り組んでまいりたい所存でございます。

○今井委員 詳しい説明、ありがとうございます。
 県内で134団体で、青色回転灯をつけてもらっておる車が301台、対象は200台ということなので、全ての団体にまず1個ずつはいって、その中で必要度に応じてということになるんかと思いますけれども、よろしくお願いします。
 これは令和2年度の予算ですけれども、1年間の貸与なのか、どれぐらいの間、貸与されるのでしょうか。

○杉本部長 年度単位でお貸しして、運用実態に即してその先は考えてまいりたいと考えております。いずれにしましても、要望は高いと認識しておりますので、積極的に実態に応じてお貸ししたいということでございます。
 ちなみに、譲渡といいますか、譲与には適さないということで、貸与という判断をさせていただいております。

○今井委員 来年度やっていただいて、その効果とかを検証していただいて、次年度以降もどうするかというのを御判断いただくということと聞かせてもらいました。
 警察本部としては、全て購入して貸与するという形なのか、リースのようなものがあるのかどうか。

○杉本部長 基本的には全て購入したものをお貸しするという形でございます。いろんな機種もございますけれども、ひとまず、適した機種で選定いたしております。

○今井委員 購入するということは、複数年度にわたってやろうと思えばできる形になると思いますので、しっかり検証して進めていただきたいと思います。
 資料の5ページの高齢運転者交通事故緊急対策事業で、今までもやっていたと思うんですけれども、この事業の内容で新という部分はどういうのがあるか、あるいは初めての事業か。確認させてください。

○伊藤部長 この事業につきましては、警察本部としての取組という観点で言えば、新しい取組ととなります。

○今井委員 とても重要なことなので、この試乗体験は、前も委員会の中で言ったか分かりませんけれども、人数の限りもあると思いますし、三重県は南北にすごく広い地形になっていますので、県内の29市町の高齢者の方々が体験できるスキームになっておるのかどうか教えてください。

○伊藤部長 この事業の概要について御説明申し上げますと、目的は高齢運転者を対象とした参加・体験・実践型のセミナーを開催し、運転に不安を覚える高齢運転者の支援等を通じて、交通事故を抑止していこうというものであります。具体的なセミナーの内容で想定しておりますのは、まずは気づきを与えるという観点から、日常の運転に対する自己評価書、これは参加される方が作成した後、実際に自動車学校の指導員が車両に同乗して行う指導、客観的評価と、それから自己評価を比較し、加齢に伴う運転技能の低下に気づいていただくというものが1つと、2つ目といたしましては、安全運転サポート車への試乗体験を通じて、サポートカーへの乗り換えを促進していこうというものであります。
 受講対象者につきましては、対象選出時に70歳以上の県内居住者で、過去1年間に四輪乗車中で人身事故を起こした方。それから、1年間で複数回の交通事故を起こした方を対象者としてお声かけをしていく予定としております。
 範囲でありますけれども、県内には指定自動車学校が21校ございます。ここで1校につき約20人の方を募り、実施していく考えでおります。合計で420人の方に受講できたらいいなということで事業を進めてまいりたいと考えております。

○今井委員 21校、県内にある自動車学校で、それぞれの学校で20人ぐらいを対象として計420人、県内それぞれの地域の方が受講していただき、交通安全対策につながると思いますので、よろしくお願いします。
 併せてお願いですけれども、主担当は環境生活部になりますが、私が言うことでもないんですが、サポカー補助金が3月9日、昨日から申請が受付開始になっております。申請される方もいらっしゃると思いますし、また県のほうでは市町と連携して、後づけの安全装置に関しては、各市町のスキームがまだ何月からというのがはっきりせず、これからになってくるところも多いと思うんですが、国と一緒に使える形になりますが、国の制度で昨日からサポカー補助金が始まったということと、実施していただく市町で、後づけに関しては70歳以上、国のほうは65歳以上ですけれども、こういったことの啓発も、環境生活部も一緒に頑張ってもらうと思うんですけれども、警察本部の力もとても重要になってくると思いますので、よろしくお願いいたします。

○田中委員長 ほか、御質疑ありませんか。

○長田委員 今井委員の質問と関連して、高齢者運転のところですが、21校で各20人を対象に年1回行うということなんですが、交通事故を起こした高齢者はいつからいつまでの期間を対象にするのか。それと、70歳というのは、いつの時点の70歳を対象にするのか教えてほしいんですが。

○伊藤部長 対象の方を選出する時点で70歳以上で、その期間から1年間遡って選定していきたいと考えております。

○長田委員 ということは、69歳で事故をされた方も対象になる場合があるかどうか。

○伊藤部長 69歳で事故をされた方も、結果として対象となる場合も想定しております。

○長田委員 対象となる方は、自主的に手を挙げるのか、警察でどなたとお決めになるのか、どちらですか。

○伊藤部長 具体的な作業といたしましては、データのあります警察署で抽出いたしまして、あくまでもこれは任意の講習でありますので、御本人に確認した後に、参加するという承諾をいただいて開催していくという手段を考えております。

○長田委員 そうしますと、事故をされた方で案内の来る方と来ない方がいると思うんですけど、その場合に、私は来たけど、あんたは来ないとか、何で私は選ばれたとか、そういう話になりませんか。

○伊藤部長 声かけの場合は、最初は1年以内に人身事故を起こした方を中心に声をかけさせていただく予定でおるんですけれども、その中で全員が参加するということは、なかなか難しいと思いますので、順次声をかけていくという形にはなろうかと思います。

○長田委員 かけるならかける、かけやんならかけやんという対象を決めておかんと、その人だけ枠から外れて、逆に当たった人は呼ばれたようなイメージになってもいかんので、来る来ないは本人の判断でいいと思うんですが、対象はある程度明確にしておいたほうがええような気がするんですが。

○伊藤部長 対象者は当然選択して絞った上でお声かけしていくということで20人でいきたいんですけれども、もし20人という枠で足らなければ、さらに対象を広げる、1年と申しましたけれども、もうちょっと広げてみるという工夫を凝らしながら実施していきたいと考えております。

○長田委員 20人に絞られた理由が、その方にとって分からない、順番でいって20人に達したところで終わりとかというなら分かるんですが、なぜその人が選ばれて、あの人が選ばれなかったかというのが、多分話題になると思うので、対象はある程度明確にした方がええような気がするんですが、対象者が多ければ、全員に声かけて、来れるだけの回数を開いていただくとか、その辺の公平性は要るんじゃないかなという気がするんですが。

○伊藤部長 実際問題として、そのようなことが想定されるわけですけれども、そこのところは現場で公平性を担保しつつ、予算の範囲もありますので、20人ということを目標に開催してまいりたいと考えております。

○長田委員 最後にしますが、公募制の中で、手を挙げる権利が全員にあればいいんですけど、今申し上げた、呼ばれる方と呼ばれやん方、呼ばれることを是とする方と非とする方と両方あるか分かりませんが、文句といいますか、クレームが来んような形で運用していただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 別件で、先ほどの見守り隊のほうなんですが、防犯ボランティアなんかがこのドライブレコーダーを貸してほしいという場合は、市町経由で要望するのか、直接警察に要望したらええのか、どっちですか。

○杉本部長 直接警察でお受けできるようになってございます。市町とも平素から連携しておりますので、市町経由であっても、私どもへ要望が上がりましたら、早く対応させていただくということでございます。

○長田委員 ボランティア団体には、こういう制度ができましたよというのは、市町から連絡かなんかいくわけですか。

○杉本部長 これにつきましても、私どもから積極的に関係団体のほうにも広報、お知らせをしております。積極的に遺漏のないようにしてまいりたいと思います。

○長田委員 こちらも同じで、案内を出すなら全団体に出してあげないと、もらったところともらっていないところがあると、またもめますので、よろしくお願いしたいと思います。

○田中委員長 ほかに御質疑。

○石垣委員 この交番・駐在所の防犯カメラの件で、私も総括的質疑でも言わせていただいたりということで、非常に配慮していただいたのはすごくありがたいなと思っておるんですが、この交番・駐在所の防犯カメラで、交番の大小もあったりとか、現在、防犯カメラが設置されているところもあったりすると思いますので、個数としてはどれだけの設置台数を考えられておるのか、お伺いしたいと思います。

○稲葉部長 昨年12月末現在で、交番・駐在所が全200か所ありますけれども、そのうち11か所が防犯カメラ設置済みでございます。
 なお、令和元年度予算で設置しており、令和元年度末には30か所となる予定でございます。
 また、令和2年度の予算で残り170か所につけていただきまして、令和2年度中には、交番・駐在所200か所、全て防犯カメラが設置予定となっております。

○石垣委員 新たに令和元年度で30か所ということは、もともと11か所についていた部分に関して新たにするとかいう考えはありますか。

○稲葉部長 11か所と申しましたけれども、これは既に本年度の予算についた分でございます。実は、それ以前についていた交番・駐在所が数か所ありましたけれども、若干機能が低く、数的には数か所ありましたけれども、実際はゼロからスタートで、今年度30か所、つけるという形でございます。

○石垣委員 防犯カメラを設置する順番とか優先度というのは、どういう観点で選んでいるんですかね。

○稲葉部長 優先順位につきましては、交番・駐在所、それぞれ優先順位を地域の特性等を確認しながらつけておりますので、今ここで1番目はどこですよということはお答えはできない、調整中でございます。

○石垣委員 早くつけるところは危険度が高いとか、そういう形での選び方ですか。

○稲葉部長 危険度があるというと、三重県に危険があるというイメージがあるんですけれども、交番であるとか、人の出入りが多い、都市部であるとか、そういうところを中心に先につけていくという形で検討しております。

○石垣委員 この前いただいた情報だと、この市町は犯罪の検挙数が高いとか、市町によってとか、駐在所、交番の場所によって数字がいろいろ出ているような状況でもあるので、県民の方々の安全というところが一番優先だと思います。通学路の前とか、危険度がそれぞれの地域によってあったりするので、ぜひそのあたりも関与していただくような形で、何とか安全・安心を守っていただければなと思います。

○田中委員長 ほか、御質疑ございませんか。

○津村委員 駐在所の整備についてお聞かせいただきたいんですけど、資料を読みますと、建て替えが9か所、リフォームが1か所ということで予算を上げているんですが、建て替えとなると、今ある既存の駐在所を取っ払ってということになろうかと思うんですけど、その工事の期間中の駐在所としての機能がどのように担保されるのか、地域にとっての安心・安全をどういうふうに守っていただけるのか。あと、どのように周りからサポート体制をとるのかというあたりの状況をお聞かせください。

○稲葉部長 交番・駐在所につきましては、地域における安全・安心のよりどころということで、工事により建物がなくなっても、その機能は維持しなければならないと認識しております。ですので、駐在所建て替えの場合には、隣接の交番・駐在所を拠点にして、または警察署を拠点にして、それぞれ地域の安全・安心、パトロールもそうですけれども、諸願届の受け付け等を24時間365日体制で維持するために対応をとっています。足らない場合には、警察本部にも執行隊がございますので、地域の安全・安心の機能をなくさないようにそれぞれ補完してまいります。

○津村委員 ありがとうございます。ぜひ初動に遅れがないようにお願いしたいと思います。
 次、ミニパトの配備についてなんですが、予算も上げているんですが、今回2600万円というのがミニパト何台分になるのかというのと、資料を読みますと、未配備の駐在所に今回2600万円でミニパトを配備するということなんですが、2600万円で全ての駐在所に配備できるのかどうか教えてください。

○稲葉部長 今回のミニパトの配備につきましては、交番・駐在所の機能強化の一環でございます。現在、59か所の交番には全てミニパトが配備されておりますけれども、駐在所につきましては141か所のうち45か所はミニパトが未配備でございます。その未配備の駐在所に対しまして令和2年度で8台のミニパトを配備していただくように要望しておるところでございます。

○津村委員 45か所が未配備で、そのうち新年度に8台ということで、まだまだ未配備のところが残るということで、来年度以降も順次新規でミニパトを配備していくことになるんですか。

○稲葉部長 駐在所の機動力の強化ということで、次年度、令和3年度以降も、それぞれ要望を進める予定でございます。

○津村委員 参考までに、今、未配備の駐在所、ミニパトがない場合、どういうふうに活動されているんですか。

○稲葉部長 ミニパトの配置の基準とか方針ですけれども、駐在所にはブロックがございます。拠点の交番とか、そういうところにミニパトを配備しております。ない駐在所につきましては、例えば拠点となる、ブロックの駐在所にミニパトを配備しておりますので、そこと協力しながら機動力を駆使してパトロールしていますので、その地区が全くないということはございませんので、ブロックであるとか、拠点、拠点には配備して、機動力の関係がないように配備してございます。

○津村委員 分かりました。最終的には未配備のところにミニパトを全部配備していく予定で、これから新年度ごとに予算を要求していくことになるということですね。

○稲葉部長 そのとおりでございます。

○田中委員長 よろしいですか。ほか。

○藤根委員 2ページです。施設等の整備基本方針ということで、来年度に向けてしっかりと予算確保もしながら進めていただくという中で、確認だけさせていただきたいんですが、2点目のとこわか国体・とこわか大会への対応というところで、信号機に音響装置とかエスコートゾーンというような形で、これは何か所予定してみえるのか。
 それから、未就学児対策・生活道路ゾーン対策で、以前もお聞きしておるか分かりませんが、危険箇所、設置する数ですね、確認させていただきたい。
 それから、行動計画の目標、指標にもなっていると思うんですけれども、来年度は、ゾーン対策としてどのように考えているのかというところをお聞かせいただけたらと思います。

○伊藤部長 まず、三重とこわか国体・三重とこわか大会対策といたしましては、視覚障がい者の競技会場付近等におきまして、視覚障がい者の安全を確保するため、音響式の信号機の設置、9か所。視覚障がい者等の移動サポートをし、安全な交通環境を確保するため、会場付近の横断歩道にエスコートゾーンを設置。これは189メートルで、6交差点分です。
 また、各競技会場最寄り駅付近及びアクセス道路等において見えにくくなりました信号灯器、歩行者用灯器をLED化、これは23か所想定しております。これらに要する経費として総額7640万円を計上しているところでございます。
 未就学児童対策・生活道路ゾーン対策といたしましては、未就学児対策では、歩行者用灯器が設置されていない交差点に歩行者用灯器を増設、3か所。見えにくくなった信号灯器、歩行者用灯器のLED化、これを50か所考えております。これらの経費を合わせますと8227万8000円を計上するところであります。
 また、緊急安全対策において判明した危険箇所、全313か所あったわけですけれども、横断歩道の道路標示の塗り替えが必要な箇所につきましては、令和元年度当初予算及び12月補正予算で措置を施しておりますので、令和2年度で予定しております灯器の更新、そして設置などが終われば、緊急安全対策の全てが一応完了という見込みであります。
 次に、生活道路ゾーン対策といたしましては、通学路におきまして交通安全対策、そして信号機の新設が必要と判断した箇所に信号機の新設を1か所。
 歩行者用灯器がない信号交差点において、交通安全対策上、灯器の設置が必要と判断した箇所に対する整備、これが5か所。自治体と共同で行うゾーン30の整備を進めるために必要な道路標識の新設100本、これらに要する経費として2690万8000円を計上しているところであります。
 未就学児童対策・生活道路ゾーン対策につきましては、以上のとおりでございます。

○藤根委員 丁寧に御説明いただいてありがとうございました。
 国体、それからとこわか大会に向けてですけれども、これを機会に障がい者の方が利用しやすい環境整備というのをぜひ、これまでも少しずつ進めていただいておると思いますけれども、来年度、こんな形で整備を進めていただくというのは、すごくありがたいなと思っております。
 視覚障がい者の方の音響装置を付加する信号機が9か所ということで、視覚障がい者のかかわる競技のところを中心に考えていただいておると理解させていただきます。これを機会に来年度の状況を見ていただきながら、引き続き必要性を考えていただけたらなというふうに思っていますし、あと子どもたちを事故から守るということでも、危険箇所に歩行者信号やLEDを採用していただくということは非常に大事だと思っています。そのところも来年度に力を入れていただいているというのがよく分かりましたので、ぜひ頑張っていただきたいと思いますし、引き続き県民の命を守るためには、こういう施設の更新というのがどうしても大事やというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

○田中委員長 ほかに御質疑ございませんか。

○平畑委員 同じところの2ページの4番ですけれども、横断歩道の塗り替えということで優先していただいて、危険なところは今年度内に終了していただいく、それはありがとうございます。
 そのほかの1300本について、今後塗っていくことになっていますけれども、予算書の中で語尾をつかまえて申し訳ないんですが、今年度で一応完了みたいな、そういう表現があったと思うんです。そういうことからいくと、次の年にせっかく予算を増額していただいたのに今後減っていくという、そういう捉え方もできるもので、そこのところはどんどん減っていきますので、余り極端な予算減というのは考えていただくと大変だなと、そこの考え方をちょっと教えていただきたいんですけれども。

○伊藤部長 必要なところに必要な緊急性を踏まえまして横断歩道の塗り替えを実施しているところであります。この横断歩道につきましては、道路上にありまして、交差点等も含めますと、非常に磨耗の激しいところもありますので、委員御説明のとおり、この場所というのは、ある程度、一定数は年々増えていくということを想定した上で、今後も予算化を図ってまいりたいと考えております。

○平畑委員 今おっしゃったように、確かに塗装の種類で消えにくいやつと、すぐ消えるやつがあって、数を増やそうとすると、消えやすいほうを選択せざるを得ないということはあるんですけれども、部分によっては、交通量の多いところは消えにくい方でやらないと、同じではいかんと思うんです。そこのところを注意していただければというふうに思います。交通量の多いところで、子どもが結構通るところ、そういうところは消えにくい塗装でやってもらうほうがいいのかなと思います。

○田中委員長 要望でいいですか。

○平畑委員 はい、いいです。

○田中委員長 ほかに御質疑ございませんか。

○長田委員 総論的な話で、今、通学路の話をたくさんいただいたんですが、キッズゾーンに対しては、今年予算的に何かついていますか、ついていないですか。保育所関係ですね。

○伊藤部長 キッズゾーンに対して特別に予算化しているということはございません。

○長田委員 選定とか、ほかの部局と当然関連してくると思うんですが、キッズゾーンがどことか、そこまではいっていますか。いっていないですか。

○伊藤部長 キッズゾーンについては、特段、ほかの部局と連携の面もありますけれども、それについて具体的にその対策として予算は計上していないのが現状であります。

○長田委員 出たのが最近なので、急についておらんか分かりませんが、スクールゾーンも当然大事ですけれども、今後、キッズゾーン関係のところの交通安全対策も必要になってくると思われますので、おいおいよろしくお願いしたいと思います。

○田中委員長 要望でよろしいか。

○長田委員 はい。

○伊藤部長 キッズゾーンが未就学児のところであれば、先ほどの未就学児対策の予算がそのような形になります。御了承をお願いしたいと思います。

○田中委員長 ほかに御質疑ございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○田中委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
   ウ 委員間討議   なし
   エ 討論      なし
   オ 採決      議案第2号(関係分)  挙手(全員)  可決
 
(2)議案第72号「令和元年度三重県一般会計補正予算(第9号)」(関係分)
   ア 当局から資料に基づき補充説明(岡本部長)
   イ 質疑
○田中委員長 それでは、御質疑があればお願いいたします。

○今井委員 資料6ページ、補正予算の表の一番下の交通安全施設整備費で、補正額785万5000円ですが、右の主な増減内容のところに、維持管理費が798万8000円、光熱水費の増額ということなんですけれども、光熱水費、電気代のことかなと思うんですが、いつぐらいからLED化してもらったか、令和元年度の補正予算なんで、いつからが反映されておるものか分かんないですけど、一般的にLED化すると、電気代は減ると言われておると思うんですけれども、維持管理費が当初の見込みより増えたことに関する中身的なものを少し教えてもらいたいなと思います。

○宮関部長 御指摘の交通安全施設維持管理費の増額の主なものとしましては、信号機の電気料金であります。これは電気料金を左右します燃料費調整額の変動に起因するものというふうに考えておりまして、しかし、委員御指摘のように、LED化によって減額がどれだけできたかというところについては、今手持ちのものでは判然としない部分がありますが、今回の総額部分については、これまでの支払い実績額が見込みよりも上回ったことによるものということでございます。

○今井委員 ありがとうございます。今年度の補正の増額に関しては、燃料費の調整額のこととか、御説明で分かりました。
 一方で、LEDのことは、今、数字、資料等を持ち合わせていないということですけれども、LED化する、安全対策を強めるということと、維持管理費を少しでも軽減していくという意味もあると思いますので、今後、LED化にすることによって、どれぐらいの効果があるのかという検証もしていっていただきたいと思います。補正予算のほうでLED化を先ほど御説明いただきましたけど、今後どんどん進んでいく段階においては、いずれかのときに検証結果等も教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○伊藤部長 電気料金が変動する関係がありますので、確定的な数字はありませんけれども、年間の電気料金の削減効果につきましては、標準的な1交差点で約14万4000円で、LED化信号機に交換することにより、年間、毎月1万2000円程度の削減があるというような数値が出ております。

○田中委員長 月当たり1万2000円でよろしいですか。

○髙橋課長 単位については、毎月1万2000円の削減効果があるということです。

○田中委員長 現行は今幾らですか、月当たり。

○髙橋課長 すみません、現行の細かい数値は今持っておりません。

○田中委員長 確認します。14万4000円というのは、1交差点当たり。

○髙橋課長 信号規模がございますので、あくまでも平均的な単価ですけれども、1交差点で約14万4000円でございます。LEDに変えると、1月当たり1万2000円の削減効果があるというものです。

○今井委員 1交差点、年間14万4000円、規模によっても違うけれども、1年間で平均14万4000円削減されるという説明なのか、1交差点当たり電気代が14万4000円かかるのか、もう1回教えてもらっていいですか。

○髙橋課長 済みません、そのとおりでございます。年間で14万4000円となりますけれども、信号の電気料金については、定量制と従量制の2種類がございまして、LEDに交換することにより定額制を選択することができます。定額制と従量制の違いについては、定額制にすると、毎月ですけれども、約3200円の電気料金、従量制という選択肢ですと1万5200円かかるということですので、それだけの削減効果がございます。

○伊藤部長 電気代の話をしてしまいましたけれども、消費電力でお話ししますと、いわゆる電気式の信号機につきましては、消費電力は60ワットの想定をしております。LED化を図れば、12ワット想定になりますので、その分、電力の消費量も相当分下がっていくものと考えております。

○今井委員 いきなり聞いて申し訳なかったんですけど、警察本部の皆さんが、信号機、歩行者用信号も含めてLED化していくのは、車を運転されておる方、また歩行者の方の安全をより高める、見やすい信号にしていくということと、財政が厳しい中、信号機の設置要望とか多い中、LED化することによって電気代を削減し、メリットを生かしながら、削減できた分を今後の安全対策に使っていけることになると思いますので、電気の定量制とか定額制とか分からなくて申し訳ないんですけれども、今後またLED化の効果をしっかりと説明していくことが、警察本部の活動に対する理解につながっていくと思いますので、今後教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

○田中委員長 ほかに御質疑あればお願いします。

          〔「なし」の声あり〕

○田中委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
   ウ 委員間討議   なし
   エ 討論      なし
   オ 採決      議案第72号(関係分)  挙手(全員)  可決
 
 (3)議案第34号「三重県警察関係手数料条例の一部を改正する条例案」
   ア 当局から資料に基づき補充説明(岡本部長)
   イ 質疑      なし
   ウ 委員間討議   なし
   エ 討論      なし
   オ 採決      議案第34号  挙手(全員)  可決
 
 2 委員間討議
 (1)執行部に処理経過の報告を求める事項  なし
 
第2 常任委員会(警察本部関係)
 1 所管事項の調査
 (1)「令和元年度『第二次三重県行財政改革取組』の進捗状況」における県有施設の見直しについて(関係分)
   ア 当局から資料に基づき説明(宮関部長)
   イ 質問
○田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○今井委員 2つを売却、また東員町のほうへということと、今、四日市北警察署、入札のことでいろいろあったみたいですけれども、入札に旧森住宅を出してもらっておると。28番のやつも南伊勢町のほうへということで、ここに載っておる、それ以外の32に関しては、これは全て普通財産になっておるのか、警察本部のほうで、まだ行政財産として持っておるのか。そのあたりのところをお聞かせいただきたいと思います。
 普通財産になって初めて売却とか入札とかになると思うんですけど、先ほども部長のほうから、管財課と連携して進めていますということですけど、これらの施設に関して、これは普通財産になっている、こっちは行政財産のままというのが分かるのであれば。

○栁生課長 今、委員がおっしゃった財産につきましては、まだ管財課のほうに移っていない財産ばかりでございます。

○今井委員 3番、7番は、もう移っとる、入札に出しておる時点で移っとると考えていいんですか。

○栁生課長 まだ管財課のほうには手続は行われていません。実際売れるとなったときに、管財課のほうで書き換えてもらうということになります。

○今井委員 また詳しく教えてもらいたいんです。旧四日市北警察署の入札は、管財課のほうでやっているのか。警察本部でやっているのかというと。

○栁生課長 実際、手続は管財課のほうでやっていただいております。

○今井委員 それでは、普通財産にはなっていないけれども、入札は全部管財課のほうでやって、売却が決まれば、行政財産から普通財産に変えるという形ですか。

○栁生課長 そのとおりです。

○今井委員 それ以外の32になるんかと思うんですけれども、このあたりも今は全て行政財産で、境界確認や測量とかは全部警察本部のほうでやって、形の整ったものから入札なり各市町との話なりというのは警察本部のほうでやられるということですかね。

○栁生課長 そうです。もし必要であれば、境界確定等の費用は警察のほうで持つことになります。

○今井委員 分かりました。私ら、こういう仕事をさせてもらっておると、いつになったら解体してくれるのかとか、そういった御意見等を聞くときもあるんです。一方で、自治会のほうからあそこを市に交渉して使えるようにできないかとか、いろいろ意見を聞かせてもらうことありますので、随時警察本部のほうに御相談させていただきながら、個別の施設の対応等については、今後聞かせてもらいたいと思いますので、よろしくお願いします。
 行財政改革取組の中で入札に出して落札されやすい物件、なかなか使用、用途が難しい物件等もいろいろあると思うんですけれども、いずれにしても、財政が厳しいときなので、この行財政改革の取組は、可能なところからしっかりと、いろんな形での処分といいますか、民間に有効活用してもらうことも含めて検討してただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

○田中委員長 ほかに御質問等ありませんか。

○長田委員 29番の所有者がJA伊勢なんですが、こういう場合は敷地料か何かは払っておるんですか。

○宮関部長 基本的にはお支払いしております。

○栁生課長 済みません。補足させていただきます。
 令和2年度の当初予算におきまして、25番から27番、それから29番の解体費用を計上しております。今回の予算計上がございますので、補足をさせていただきます。

○長田委員 ということは、29番は今年解体して、JAに戻すみたいな形で、借りとるのは、令和2年度までというようなイメージですか。

○栁生課長 そのとおりでございます。

○田中委員長 ほかに御質問等ありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○田中委員長 なければ、「令和元年度『第二次三重県行財政改革取組』の進捗状況」における県有施設の見直しの関係分の調査を終わります。
 
 (2)「『みえ県民力ビジョン・第三次行動計画』(仮称)最終案に対する意見」への回答(関係分)
 (3)みえ県民力ビジョン・第三次行動計画(案)について(関係分)
   ア 当局から資料に基づき説明(宮関部長)
   イ 質問
○田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

○今井委員 この後、犯罪情勢等もあり、どっちで聞いていいのか分からないんですけど、3ページの現状と課題の上から3行目のところで、この後の犯罪情勢のほうで数字的につかめないので教えてもらいたいんですけど、ストーカー・DV(ドメスティック・バイオレンス)事案の認知件数や、サイバー犯罪等に関する相談件数が高止まりするなど、治安情勢は、依然、予断を許さない状況にありますと書いてあり、また取組方向にサイバー空間、サイバー犯罪のこと等があったり、犯罪情勢のところにいろいろな犯罪に関することが書いてあります。現状と課題のストーカー・DVが高止まり、相談件数が高止まりということで、実際にどれぐらいあるのか。検挙率も関係してくるのか分かりませんけど、そのうち検挙されたものの割合とか、そういったものがあるのかというのは、ここで聞かせてもらっていいですか。

○田中委員長 そうですね。目標値等についてもかかわってくると思うので、ここで。

○今井委員 この部分に関して教えてもらいたいと思います。

○杉本部長 御質問にお答えいたします。
 実態、ストーカー・DVの認知、相談受理でとっておりますけれども、ここ数年ぐらいの数値的なものをまず御説明申し上げます。
 ストーカーにつきましては、令和元年が212件でございます。それと、DVが653件でございます。過去、その推移でございますけれども、ストーカーは平成27年が317件、28年355件、29年が353件、30年が305件でございます。このように300件以上で大体推移しておると。DVにつきましても、平成27年が676件、28年が704件、29年が742件、30年が672件、令和元年が先ほど申しました653件でございまして、これも600後半から700前後で推移しておるという状況でございます。ただ、令和元年は前年比マイナスの傾向は見られるというところでございます。
 この中での検挙でございますが、令和元年で申しますと、ストーカー事案検挙が212件のうちの24件でございます。DVにつきましては、令和元年653のうち検挙は86件でございます。いずれも強制事件にもしておりますけれども、それぞれこうした割合で検挙しておるという実態でございます。

○今井委員 丁寧にありがとうございます。平成27年からの数字で、ストーカーの相談も含めた認知件数は、令和元年度は212件なので大分減ったということと、DVのほうも、多いときは700件を超えておりましたけれども、653。直近5年では最少になっておるということで、検挙のほうも、それぞれに対応していただいて、必要なものは検挙に至っておるということになっとると思います。その御努力はありがとうございます。
 ストーカーとかDVというのは、被害を受けとる方の安心感、その後の安心感、検挙に至ったものに関しては、相談された方等も安心感が非常に高まっておると思うんですけれども、検挙に至らないケースの場合への対応といいますか、しっかりと個々の案件に対して可能な限り、ストーカー規制法とか法律もありますので、踏み込める場所、これ以上はというところもあると思うんですけれども、しっかりと相談者、被害を受けておる方に対して寄り添っていろいろ対応してもらっとるということでよろしかったですかね。

○杉本部長 委員おっしゃるとおりでございます。
 最近の傾向を見ておりましても、事件、検挙の若干中身的なもの、傾向を申しますと、DV・ストーカーでは、交際相手とか元交際相手ですか、こういったトラブルでの事件とか、あと家庭内、高齢者の両親への傷害事件とかいった形も最近多いということでございまして、事件で対応せざるを得ないものはしっかりと対応していくという方針でございます。
 安心感というところでは、加害者にかかる地域精神科医療との連携というのも平成30年から進めておりまして、こういったところも引き続き協定を締結しておりますので、連携を図っていくなどしながら、より安心感を持たせるような対応もしてまいりたいというところでございます。

○今井委員 ありがとうございます。令和2年度の県警察の運営重点の1番目に、子ども、女性を守る取組と、犯罪抑止対策の推進を掲げていますので、特に聞かせてもらいました。
 今後、犯罪情勢等の中に盛り込めるのか盛り込めないのか分からないですけれども、子どもや女性を守る取組に、この2つはつながっていくと思いますので、そういったところの記載等も検討していただければ、県民の皆さんの安心感につながっていくかなと思いますので、よろしくお願いします。

○田中委員長 ほか、御質問等ありませんか。

○長田委員 2ページの回答のところでお伺いしたいんですが、教育委員会部局の「子ども110番の家」と、警察のほうの「子ども安全・安心の店」の関係で、防犯教室で話をしていただいたり、情報交換していただくのはいいんですが、情報交換して最終的にどういうことをしていくか、その辺は決まっていますか。

○杉本部長 情報交換の後は、それぞれ地域性もございますので、地域の実態に応じて施策をしっかりと推進していくということで、共通の認識で進めてまいるというところでございます。
 「子ども110番の家」につきましては、市町の教育委員会が設置主体でございますので、平素からの連携もございますけれども、県教委も絡めながら、しっかりと情報共有という形で引き続き取り組んでまいりたいと考えております。

○長田委員 「子ども安全・安心の店」はどこであるというのは、当然ながら公開されるわけですよね。

○杉本部長 そのとおりでございます。

○長田委員 見る側からすると、小学校区単位の地図の中で、どこが「子ども安全・安心の店」で、どこが「子ども110番の家」であるというのを一覧にしないと、別々のところで聞いても、多分同じもんやと思われますので、できれば小学校単位ぐらいで情報をまとめて、それを保護者にも渡せるような体制をつくっていただければ理想かなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

○田中委員長 要望でよろしいですか。

○長田委員 はい。

○田中委員長 ほか、御質問等ありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○田中委員長 なければ、「『みえ県民力ビジョン・第三次行動計画』(仮称)最終案に対する意見」への回答の関係分及びみえ県民力ビジョン・第三次行動計画(案)の関係分の調査を終わります。
 
          〔関係部局 退室〕
 
 (4)犯罪情勢について
 (5)交通事故情勢と抑止対策について
   ア 当局から資料に基づき説明(西本部長、伊藤部長)
   イ 質問
○田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○石垣委員 5ページの犯罪情勢の薬物事犯の部分で質問したいんですけれども、総数191件で、人的には115人ということですが、最近は薬物事犯は若年層が多いというふうに全国統計でも言われていると思うんですけれども、年齢的には、この内訳、どのような形になっているのか、お伺いしたいと思います。

○西本部長 私のほうから御説明をいたします。
 委員御指摘の最近若者の間でということがございましたけれども、薬物のほぼ7割が覚醒剤事犯ということで先ほど御説明いたしましたけれども、若い方といっても、20代より下の年齢層が中心なんですけれども、大麻事犯というものが増えつつあります。これは5年前と比べると倍ぐらい、これは全国的にも同じような傾向が見られます。これにつきましては、1つは、使用しても罪にならないということと、依存性が低いとか、いつでもやめられるんだというような誤った風潮がございますので、国のほうでも広報を強化しているところであります。興味本位で始めるという人がおりますので、最近、そういう方の事犯が増えてきておるというのが薬物のほうでは特徴として挙げられるのかなというふうに思います。

○石垣委員 年齢的にはどれぐらいというのを聞きたいんですが。

○西本部長 今申し上げましたように、例えば令和元年で見ますと、大麻の関係は10代が5人、20代が9人、30代は8人、40代7人、50代が1人ということで、大麻事犯は115人の人員のうち30人ということでございます。
 覚醒剤につきましては85人おるわけですけれども、10代が2人、20代が7人、30代が37人、40代が19、50代は16、60代以上は4というふうになっております。

○石垣委員 ありがとうございます。
 10代が大麻のほうで5人、覚醒剤のほうで2人ということですが、学生が薬物に関与してしまうということもあると思うんですけれども、学生がというところは把握されているんでしょうか。

○西本部長 今のところ学生が直接覚醒剤のほう……

○石垣委員 大麻も含めて。

○西本部長 学生というのは、就学といいますか、高校、中学とかいうことでございましょうか。
 それについては、私のほうでは把握しておりませんけれども、学生は昨年でいきますと1件、1人ございました。多いのは働いている少年等で、仲間うちから誘われて使用する。若い方は大麻のほうが多いといいますのは、覚醒剤は注射器等の道具を使用するということもございまして、それが罪悪感につながっているのか、そこまでは求めないということもありまして、値段もいろいろありますので、入手方法も今はインターネットでも購入できるというのもありますし、密売人を通じてというのもありまして、検挙するたびに突き上げ捜査をやっておるんですけれども、なかなかたどり着けないというのが現状でございます。

○石垣委員 1人おられたということで、なぜこの質問をしたかというと、これだけ社会や学校教育の中で薬物は駄目、絶対ノーという教育をしている中でも、学生で1件は出ているということ。全国的に言うと、中学生でも薬物に染まるような子が出てきているというのは、大きく社会問題として取り上げられているところで、先ほど長田委員も言われましたけれども、学校教育、教育委員会とのかかわり、情報共有というところはしっかりとしていただいて、双方で薬物というところに、学生、若い子たちが絶対に関わらないという方法をとっていただけるように情報共有をぜひ促していただいて、密に連携をとりながらやっていただきたいなというふうな思いですので、今後もよろしくお願いしたいと思います。
 薬物で一番怖い部分というのは、ほかの犯罪に密接にかかわりがあるところと思うんですけれども、刑法犯のほうで薬物をしている方がかかわった件数も把握されていたら教えていただきたいんですが。

○西本部長 具体的に薬物、委員が言われるのが中毒まではいかないのか分かりませんけれども、薬物の影響で罪を犯したというのがどれくらいあるかということでしょうか。

○石垣委員 はい。

○西本部長 それにつきましては、具体的な資料を持ち合わせておりませんので、また確認いたしまして、手集計で出るか出やんか、その中には、薬物を使っておって罪を犯した、その影響があったかなかったかというのは、なかなか認定も難しいところがございますので、覚醒剤を使用した者が何かをした、万引きのような窃盗もあれば、粗暴犯のような暴行、傷害もあると思いますので、その辺の確認は一度してみます。

○石垣委員 特に薬物やとお金がかかる部分で窃盗犯につながってくるとか、かかわりがすごく密接にあるのが薬物だと思いますので、後日でよろしいので、資料をいただければと思います。

○西本部長 今、委員御指摘の薬物にお金がかかるから泥棒ということも具体的にはございます。それは、供述のときに覚醒剤を買いたいから、お金がなかったから盗みをしましたって供述をすれば、それはそういうふうに分かりますけれども、そこまで言う方と言わない方もおりますので、分かる範囲で一度確認してみます。

○石垣委員 よろしくお願いします。

○田中委員長 ほか、御質問等ありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○田中委員長 なければ、犯罪情勢について及び交通事故情勢と抑止対策についての調査を終わります。
 
 2 委員間討議
 (1)所管事項調査に関する事項       なし
 (2)執行部に処理経過の報告を求める事項  なし
 
          〔当局 退室〕
         〔事務局 入室〕
 
 3 「委員会活動の評価」について
   ア 委員会活動の評価の手順についての説明(田中委員長)
   イ 各項目等についての説明(事務局)
   ウ 委員間討議
○田中委員長 それでは、良かった点や改善すべき点などについて御意見を願います。

○津村委員 基本的には、正副委員長のほうでいろいろとおまとめいただきました活動計画に基づいてしっかりと調査できたのかなというふうに思っておりまして、特に県内調査においての移動オービス等を現場でしっかりとどのように作動するのかというあたりも、実体験としていろいろと見せていただいたというのは、すごく自分の中でもいい調査だったなというふうに思いますし、あと県外調査においても、運転センター、これもふだん自分自身も運転にかかわる中であえて実体験として調査できたというのは、すごく私にとってもためになったし、それを県民に対してもいろいろ話をする中で、そういうフィードバックもできるかなということで、大変いい調査ができたのかなというふうに思っております。

○田中委員長 体験の重要性について、今、津村委員のほうから、体験された観点で御意見をいただきました。そのかいあってではないんですけれども、高齢者の方に対して、自動車学校、教習所における体験をしていただくというようなことも事業として、県警本部としては新規事業として起こしていただくということでありますので、必要性、重要性を認識している議会としても、今後この事業についてもしっかりと注視をしていく必要性というのは改めて私としても感じているところであります。ありがとうございます。ほか、御意見等ありませんか。

○今井委員 全体的に委員長、副委員長、委員会の運営を本当に滞りなく、中身を濃くやっていただいたと思います。特に委員の皆さんのほうで、駐在所の安全対策とか、交通安全、横断歩道とか、そういったことを積極的に委員会の中で取り上げたこともあり、来年度予算のほうでしっかりと安全対策が進んでいくという形につながったと思いますので、本会議の一般質問等も当然大事ですけれども、委員会の中でしっかりと県民目線から安全対策等が必要なものに関しては、働きかけをしていくことが重要だなというふうに思いました。今日は警察案件のことですか。

○田中委員長 教育委員会関係でも結構です。両方合わせてやるものですから、もしあれば。

○今井委員 警察本部に関しては、いろいろと県民の皆さんの安全・安心にかかわる重要な役割を担っていますので、委員会での発言、本会議も含めた我々の取組が予算の確保につながっていくんだなということも、改めて実感させていただけた、そういった委員会の中身だったなと思っております。
 教育委員会においては、あさって、委員会が残っておりますけれども、上半期の振り返りもありますように、連合審査会を開いたり、様々な取組もしてくる中で、しっかりと三重県内の子どもたち、学生の皆さんのさらなる学力や、元気な体づくり、そういったものが進んでいくように、この委員会の中でも各委員からいろいろな御意見をいただいた。一つの結果として、全国の学力テストも、今までよりいい結果に結びついていますので、こういった場所で、いろいろ目標も含め、提案もさせてもらいながら、一緒に子どもたちの成長を高めていく環境づくりといったものも委員会でしっかりと取り組んでこられたと思いますので、そのような評価をさせていただきます。

○田中委員長 ありがとうございます。
 先ほど今井委員のほうから交番・駐在所の機能強化事業ということで、議決されればということですけれども、令和2年度の予算で、特に注力して予算確保、県民の安全・安心、犯罪の検挙とか、そういう部分、起こった後のことも重要ですけれども、未然の防止や抑止力を高めていくことについても、この委員会の中でしっかりと議論いただいて、こういう事業につながっているのかなと私も感じております。
 また、教育委員会関係では、皆さんから御意見いただいて、連合審査会の必要性を感じて、私ども正副委員長としても協議させていただいた中で連合審査会を設定しましたし、連合審査会で審査、調査をするまでではないにしても、部局をまたぐような事項については、関係部局の職員に同席していただくような申し入れをさせていただいたところでありますので、まさに三重の子どもたち、生きていく力をしっかり身につけていくための様々な施策のために、この委員会として審議が活性化するための環境は整えさせていただけた、そんな委員会だったのかなというふうには思っております。本当に御意見いただいてありがとうございました。
 ほか、御意見ございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○田中委員長 ほかになければ、ただいまの意見等を取りまとめて、正副委員長において総括表の案を作成し、次回の委員会で配付させていただきたいと存じます。
 なお、チェックシートの評点等の記入については、後の委員協議の中でお願いしたいと思います。
 これで本日分の委員会活動の評価について終わります。
  ほかに何か御意見はございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○田中委員長 なければ、委員間討議を終了いたします。
 
〔閉会の宣言〕
        
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
教育警察常任委員長
予算決算常任委員会教育警察分科会委員長
田中 智也

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