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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成30年度 委員会会議録 > 平成30年10月17日 防災県土整備企業常任委員会 会議録

平成30年10月17日 防災県土整備企業常任委員会  会議録

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防災県土整備企業常任委員会
会議録

(開会中)


開催年月日   平成30年10月17日(水曜日)  午後2時0分~午後4時6分
会議室      202委員会室
出席委員     8名
           委員長     小島 智子
           副委員長    山内 道明
           委員       石田 成生
           委員       津村  衛
           委員       中嶋 年規
           委員       日沖 正信
           委員       中川 正美
           委員       舘  直人
欠席委員     なし
委員会書記
          議事課     主幹  黒川 恭子
          企画法務課  主査  手平 美穂
参考人      6名
          株式会社小川建築              代表取締役                 小川 将史 氏
          株式会社夏川組                代表取締役                 夏川 直之 氏
          藪建設株式会社                工事部主任                 北村 大輔 氏
          三愛建設株式会社              工務部土木グループ         小林 亮介 氏
          一般社団法人三重県建設業協会 会長                        山野  稔 氏
          一般社団法人三重県建設業協会 副会長兼常任理事            田村 賴一 氏
傍聴議員    1名
          田中 智也
県政記者    なし
傍聴者      なし
調査事項
第1 参考人からの意見聴取
  1 建設産業の活性化について
 (1) 建設業への入職・定着促進等について
  2 建設産業の活性化について
 (1) 新三重県建設産業活性化プランの進捗、課題等について
第2 その他

【会議の経過とその結果】

〔開会の宣言〕

第1 参考人からの意見聴取

〇小島委員長 本日は新三重県建設産業活性化プランの進捗、課題等について及び建設業への入職・定着促進等について、参考人からの聞き取り調査を行います。前回の委員会で決定したとおり、本日は、株式会社小川建築代表取締役 小川将史様、株式会社夏川組代表取締役 夏川直之様、藪建設株式会社工事部主任 北村大輔様、三愛建設株式会社工務部土木グループ 小林亮介様、一般社団法人三重県建設業協会会長 山野稔様、一般社団法人三重県建設業協会副会長兼常任理事 田村賴一様、以上6人の方に参考人として出席を求めております。
 本日の調査の進め方についてですが、初めに、小川将史様、夏川直之様から30分程度聞き取りを行います。その後、北村大輔様、小林亮介様から30分程度聞き取りを行います。その後休憩を挟み、午後3時10分ごろから山野稔様、田村賴一様から50分程度聞き取りを行いたいと存じますので、御了承願います。
 また、参考人に御退室いただいた後に委員間討議を行いたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
 なお、前回の委員会で山野様、田村様からの聞き取りの際に、一般社団法人三重県建設業協会の水谷優兆専務理事が助言を行う参考人の補助者として同席することを認めておりますので、御了承ください。

1 建設産業の活性化について
 (1)建設業への入職・定着促進等について
   ア 参考人意見陳述

〇小島委員長 それでは、調査に入ります。
 この際、参考人の小川将史様、夏川直之様に一言御挨拶を申し上げます。
 本日は大変お忙しい中、本委員会のために御出席いただきましてありがとうございます。
 委員会を代表して心からお礼申し上げますとともに、忌憚のない御意見を伺えますようによろしくお願い申し上げます。
 では、座って失礼いたします。
 それでは、参考人からの意見聴取を行います。
 参考人の方からは、経営者かつ実際に現場で働いてみえる若い世代の立場から、建設業の離職率がほかの産業に比べて高いということを受けて、若い世代の方の建設業への入職あるいは定着の促進に向けての課題、必要な県の支援等を中心に御意見をお聞かせいただければと存じます。
 それでは、まず、参考人から自己紹介をお願いしたいと思います。
 初めに、小川将史様、よろしくお願いいたします。

〇小川参考人 株式会社小川建築、代表取締役をやらせてもらっています小川将史といいます。歳は今年45歳になります。よろしくお願いします。

〇小島委員長 よろしくお願いします。
 では、夏川直之様、よろしくお願いします。

〇夏川参考人 株式会社夏川組、代表取締役をやらせてもらっています夏川直之です。歳は今年24歳です。よろしくお願いします。

〇小島委員長 よろしくお願いします。
 それでは、この後、様々お聞かせいただきたいと思うんですけれども、まず私から、参考人はお二人とも現在、株式会社の代表取締役ということでしておられるわけなんですけれども、現在の職に入られた動機、理由とか、それから、その後、今までの経緯について簡単にお話しいただければと思いますので、よろしくお願いします。
 では、この後は挙手でお願いいたします。
 では、小川様からよろしくお願いします。

〇小川参考人 僕は高校の普通科を出ただけなんですけれども、それから手に職をつけたいなということで、大工さんしか手に職をつけとると知らなかったんですけれども、今となっては左官屋さんだったり建具屋さんだったりいろんな職種があるんですけれども、そのときは大工しか知らなかったということで、近所の材木屋さんに、ちょっと大工さんを紹介してもらえないかということで紹介してもらって、町場の大工さんのところで5年修行をさせてもらって、5年では仕事はまだまだ全然できないに等しいんですよ。もっと手の込んだ仕事とかそういうのを覚えたいなということで、今度は北勢町のほうの宮大工さんのところへ修行へ行かせてもらって、そこへ5年おらせてもらって、合計10年でやっと独立させてもらいました。結構、覚えるのに時間がかかる仕事と、あと信用を得るのにすごく時間がかかってしまうので、結構苦労をしたのを覚えています。
 独立してすぐも、やっぱり仕事は全然なくて、どこかの会社の下請の仕事をしたりとか、そういうのをやっていましたけれども、今、やっと個人のお客さんから声をかけてもらったりというふうなぐあいで、やっとよくなってきたというところです。

〇小島委員長 ありがとうございます。
 それでは、夏川参考人、お願いします。

〇夏川参考人 僕がこの仕事についた経緯としては、ただ単に仲がよかった先輩や友達がこの職種についていたからここへ入ったというだけで、特に別に足場職人に対してそんな何も思い入れはなかったんですけれども、それがずっと続いて、一応、僕が5年前ぐらいに個人として独立させてもらって、そこからずっと3年、4年ほど個人事業主としてやらせてもらっていたんですけれども、それで株式会社、法人化した経緯としては、今まではずっと人だけを雇って足場材を元請さんから借りてやっていたんですけれども、割と人員も集まってきて、会社の規模もどんどんでかくなってきて、資材を自分で購入して、ちゃんと完全に自社で全部材料も用意してトラックも用意してというのを機に株式会社に法人化して、今に至ります。

〇小島委員長 ありがとうございました。まだまだきっと、これを伝えたい、あれを伝えたいということはあるのかもしれませんけれども、簡単にとお願いいたしましたので、概略をお話しいただきました。

   イ 参考人への質疑

〇小島委員長 これよりは、それぞれの委員から質疑をお願いしたいと思います。
 委員の皆様、いかがでしょうか。今いただいたお話についてでもお聞きしたいことあったかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。時間も限られておりますので、お願いいたします。どうですか。

〇中嶋委員 志摩市の中嶋と申します。よろしくお願いします。
 お二人とも基本的にはお仕事をいただく先というのが、直接個人もあるでしょうけれども、いわゆる公共事業という世界、市や町とか県とか国とか、そういうところの仕事が直接ということはなかなかやっぱり少ないんですか。

〇小川参考人 そういうのはやっていないです。入札でみたいな感じのやつですよね。そういうのはしていないです。

〇夏川参考人 僕も同じくそうですね。それはまだちょっとやっていないです。

〇中嶋委員 そんな中で、特に小川参考人おっしゃっていたように、大工として技術を得るのも難しいけれども、信用の話もされていたじゃないですか。何か信用を得るために第三者からバックアップしてほしかったこととか、そういうのって何か当時ありましたか。今はもう、そういう意味では看板を持ってやっていらっしゃいますけれども、その看板を持つまでの間のところなんですけれども。

〇小川参考人 それがどうかわからないんですけれども、やっぱり、一人だとだめなもので、若い子とかがついてきてくれるもんで、周りからも信用が得られるのかなというのはあります。やっぱり一人は一人やもんで、目の届かんところとかが多かったりするのというのはやっぱりあります。

〇中嶋委員 特に一人でやっていて、まだ若い子たちが集まる前に、営業も当然自分でもされるわけですよね。その営業先というのはどうやって見つけていってお仕事を確保していったかというのは、人づてとかなのか、一般的に出ているところで他社と競争しながらとか、そういうやり方というのを教えてもらえると、可能な範囲でいいんですけれども。

〇小川参考人 結構ホームページでお客さんが来るとかで、僕もつくってあるんですけれども、ホームページでやっぱり人は余り来ないですね。問い合わせは来ますけれども、見積もりをどこかとしとって、相見積というふうで。だけれども、余り仕事につながることはないのかなというので、やっぱり携わった工事でお客さんが紹介してくれる、周りの人が紹介してくれるというのが一番仕事もしやすいですし確実かなというのが、こっちもそんな変な仕事はできないですしと思っていますけれども。

〇中嶋委員 ありがとうございました。
 何でこんなことをお聞きしたかというところの一つは、直接、公共というか国とか県とか市とか町とか、そういうところの入札に入られるという業態ではない中で、仕事をやっぱり得られないと会社って続けていかれないじゃないですか。そのために公共として、何かお手伝いできることはないんかなという思いの中で、今、まさにインターネットの話をされましたけれども、なかなかやっぱり個人で上げても問い合わせだけとか、それで終わっちゃうところもあるんだろうなというお話の中でいくと、何か支援策というかサポートできることないんかなということを考えたいので、私らも答えを持っているわけじゃないんですけれども、それでちょっと聞かせていただきました。
 何かこういうのがあるともうちょっと商売をやりやすいんだけどな、お客さんを見つけやすいんやけどなというアイデアがもしあったら、教えていただけるとありがたいんですけれども。日々の仕事をされている中で。

〇小川参考人 難しい質問で、市とか県が補助してくれるというのがあるじゃないですか。やっぱりメーカーさんとかはそういうのはすごく勉強しとるもんで、メーカーさんはいい、個人にはちょっと難しいのかなと。どうしてもらうといいかというと、ちょっと本当にその辺はわからないです。

〇小島委員長 補助メニューをかみ砕いてみたいな感じですかね。

〇中嶋委員 ありがとうございます。非常にわかりづらい質問で申しわけなかったですけれども。

〇小島委員長 また後からでも結構ですので、何かこんなのがというのがあったら、ぜひお寄せいただきたいと思います。

〇中嶋委員 ありがとうございます。

〇石田委員 四日市市の石田と申します。今日はありがとうございます。
 お二方とも代表取締役という立場で、従業員を雇っている立場にあると思うんです。最近、働き方改革という言葉がずっと言われておりますが、従業員じゃなくて御自身の、夏川参考人と小川参考人御自身の働き方ってどんな働き方になっているのかなと。具体的に言うと、休みがきっちりととれているのかとか、朝とか夕方が、代表として早くやらなきゃいけないとか遅くまでやらなきゃいけないとか、そういう、どういう働き方をされているのかなというのをお聞かせいただいて、仕事をしているのは、ただ単に金銭的な収入だけじゃなくて、やりがいとかも相まって頑張れると思うんですけれども、具体的な数字は言わなくていいけれども、働いている内容に見合った、今、収入が得られているかどうか、これは主観でよろしいのでお聞かせをいただけたらと思うんですが。

〇夏川参考人 自分では見合っているとは思っています。こういう立場として、従業員の子らが円滑に作業ができるようにサポートに回るじゃないですけれども、僕の業種でいえば、材料が足らなくなったら材料の買い足し、あとは現場へ行って下調べをして、それを説明したり、そういうサポートに回る役に徹しているんで、朝早かったり、夜遅くまでそういう事務の経理やら何やらとしたり、そういうのもありますけれども、一応、見合っておるとは思います。

〇小川参考人 僕は、見合っとるかどうかというのはちょっとあれなんですけれども、やっぱり波が激しかったりとかあるもんで、でも……、何でしたっけ、どうやって仕事しとるかと……

〇小島委員長 時間的に働き方としてどうですかということと、その働きに見合った収入が得られていると思いますかということだったと思います。

〇小川参考人 朝はもちろん早いんですけれども、早いのは昔からなのでなれてはいるんですけれども、夜も遅くまで見積もりしなきゃいけないとか、そういうのがあったり、個人さんとつき合いしていくと、わがままじゃないですけれども、すごく見積もりに時間がかかるんですよ、すごくやり直しとかがあって、これは結構きついですね。見合っとるかというと、そういうぽんぽんと決まるお客さんですといいんですけれども、やっぱりこれは嫌だ嫌だというような人もみえるもんで、そういう人はちょっと合わないです。

〇石田委員 休みは週に1回とかは定期的にとれていますか。

〇夏川参考人 はい、とれています。

〇小島委員長 1日ぐらいですか。大体、おしなべて。

〇夏川参考人 1日ぐらいです。ない週もありますけれども、平均すると1日ぐらいは。

〇小川参考人 僕は、週にあるときもありますし、ないときもあります。

〇石田委員 ありがとうございました。

〇小島委員長 ほかよろしいですか。

〇舘委員 四日市市の山側の菰野町の舘と申します。今日は本当にありがとうございます。
 今、中嶋委員、石田委員も質問があって、公共的なことじゃなくてという部分ですよね。例えば小川参考人にされても、うちのほうでも工務店をやっている知人等々がいたりするわけですけれども、彼らからよく話を聞くのは、公共的な入札等々のことがないということでありますけれども、家を建てるとか、いろいろな仕事をされるに当たって、県が許可を持つ許可権者であって、いろいろな申請をしながらやっていくということがあるんではないかなと思うんですけれども、そんなときにどんなことを感じたりとか、こんなことをこうあるべきだなんてことがあれば、まず、ちょっとお話しいただけたらなと思うんですが。

〇小島委員長 県に許可を得てということはありますか。

〇舘委員 建築するのに許可があったり、また足場をするのに許可があるんかどうかわからんけれども、ちょっとそこら辺で、県との、行政との、市町も含めてでもいいんですけれども、行政とのかかわりの中でこんなことが課題、問題あるんだということがあれば、ちょっと御披露いただきたいとまず一つ思うんですが、いかがでしょうか。

〇小島委員長 何かありますか。

〇小川参考人 今、ちょっと思い浮かばないんですけれども。

〇舘委員 例えば家を建てる等々といったときに、農地転用の問題があったり、建築確認の問題があったり、いろいろなことあると思うんですよね。水道を引く、舗装をこうせいとか、いろいろな行政にかかわるようなことでこんなことがあって、これはもっとこうしていくべきだろうみたいなことがあったらお聞かせいただけたらなと思って、ちょっと質問させていただいたんですけれども。

〇小島委員長 何か思い当たることありますか。

〇夏川参考人 これがそれに当たるかどうかわからないですけれども、僕ら足場を組むときに市役所に申請を出して、道路占用の許可をとって作業することが多いんですけれども、こんなことを言っていいかわからないんですけれども、それがちょっと値段が高い。

〇舘委員 占用の手数料的な。

〇夏川参考人 そうです。本当に十何万円とか話をしてくるときもあるもんで、小規模な現場でそれを払っとると、結局、工事代金に見合わんときもあるので。それなら、もうちょっと安くしてもらえればという。

〇小島委員長 道路占用のお金が高いという話が出ました。
 どうですか。

〇小川参考人 ちょっと。

〇小島委員長 思いつきませんか。そのあたりですかね。

〇舘委員 そういうことも含めていって社業が発展していく部分の中で、障害と言ったらあかんけれども、実際いろいろな役所の対応等々もあって、県としても、せっかく若い力が建設業であったりいろいろな形の中で頑張っていただこう、この人たちを大切にしようということも含めていったときに、いろいろな課題を聞かせていただくのが私らの仕事やな、こうも思っていますのでちょっとお伺いをしました。
 そして、もう一つ、営業的な部分も含めていったときに、どうしても地域との関係は崩せない部分があるんだろう。つながりであったり、いろいろな地域貢献、社会貢献とまでは言いませんけれども、そういう部分についての平生からの心構え的なものというのはお持ちなのかというか、何かやるべき、自分たちがこの仕事を発展させるためにも、地域ともいろいろな関係、連携もしながら、こういうふうな思いがあるんだということがあれば、ちょっとお聞かせいただきたい。

〇夏川参考人 地域との連携という面でいえば、離職率が高いという話じゃないですか。逆の発想で、離職率が高い分、人がようけ入ってくるような体制をとればいいんじゃないかなと思ったりして、そういうときに地域との連携ということで、中学校とか高校とかの就業先、例えば高校でも中退した子とかがよく入ってきたりするんですよ。あと中学校を卒業して高校は行かなかった子とかがよく入ってきたりするんですけれども、そういう面で、もっと中学校、高校と連携して人の紹介をどうのこうのというのができれば、もっと人が集まってくるのかなと、入りやすいんじゃないかなとは思ったりはします。そういう制度があればなと思ったりしています。

〇小島委員長 小川参考人、いかがですか。入職だけではなくて、今、大工として働いている中でこんなことしながら地域と関係をつくったりとか、こんなふうに貢献していきたいなとか、いるとかいう、その辺どうですか。

〇小川参考人 ちょっと今は……。

〇小島委員長 また思いついたらお教えください。
 中学校、高校との関係というのもありなのかもしれませんが。

〇津村委員 今日はありがとうございます。
 尾鷲市の県議会議員、津村といいます。よろしくお願いします。
 先ほど来お話もいただいていたんですが、お二人とも非常にお若い経営者ということもありまして、委員長も冒頭にありましたように、特にほかの産業と比べて若い人たちの離職率が高いということの中で、お二人とも若い中で、従業員も割と年齢の若い方が多いのかなというふうに思うんですが、その若い方の、入ってきてくれたけれどもやっぱりすぐやめていくんさという状況とか、あるいは若い人をいわゆるとどめておくという言い方はちょっと悪いんですけれども、離職しないように日々心がけていることとか、そのあたりがあれば教えていただきたいなというふうに思います。

〇小川参考人 若い子がやめていくのはうちも結構いるんですけれども、最初は大工になりたいと来るんですけれども、やっぱり合う合わない子がいるので、やっぱりそういう人はやめていきますね。こっちがやめさせないというか、楽しくなってくれたら、若い子が楽しみを覚えてくれたらやめないと思うんですけれども、こっちで何かをしてとどめるというのはちょっと難しいのかなとは今は思っていますけれども。どうしたらいいのかなというのは、それは思います。

〇小島委員長 今、何人ぐらいお見えになるんでしたか。

〇小川参考人 今は4人です。

〇小島委員長 4人なんですね。それは小川参考人以外にという。

〇小川参考人 はい。

〇小島委員長 若い方もその中にはいらっしゃいますか。

〇小川参考人 そうですね。

〇小島委員長 20代の方とかもいらっしゃる。

〇小川参考人 はい。30代と40代も。

〇夏川参考人 僕の業種はいわゆる足場屋、とび工事というので、多分ほかの業種よりも体力的な面でもきつい業種だと思うんですよ。やもんで、どうやめないように、どう続けるようにというと、やっぱり金銭面でちょっとほかの業種に比べて高目の設定で給料を渡したりというのはしています。

〇小島委員長 やめていかれる方は……

〇夏川参考人 でも、結局、それよりもえらいきついとかが多分、表立って出てくるもんで、やめちゃうんじゃないですか。

〇舘委員 何人ぐらい。

〇夏川参考人 今一応、20名ほどいます。

〇小島委員長 年代はどんな感じでしょう。

〇夏川参考人 年代は、一応30代が2人ぐらいで、20代が15人ぐらいいますか、10代が5人ほどと。

〇小島委員長 20代が中心で、あと二、三人10代の方もみえるという感じですね。

〇小島委員長 ほかにいかがですか。津村委員、よろしいですか。

〇津村委員 はい。

〇中川委員 魅力ある建設業ということで、冒頭、小川参考人から、いろんな業種がある中で宮大工という話が出たと思うんですが、これは本当にオンリーワンじゃないですけれども、宮大工というのは、伊勢神宮に象徴するように、千年の歴史があるわけです。そういう分野が私は魅力ある一つの分野だと思うんですが、そのあたりはどうでしょうか。そのあたりに没頭したいとか、そういう気持ちはなかったんですか。

〇小川参考人 僕がしたいということですか。

〇中川委員 経験なさったということで。

〇小川参考人 そうですね、経験させてもらって、僕が携わった親方が今でも元気でやっとるんですけれども、やっぱりすごいなと思いますね。物すごく楽しい仕事です。ただ、なかなかそこまで見合ったお金がついてこないというのはありますけれども。そこだと一人ではやっぱりできないもので、何人かでグループつくってしないとだめだなという仕事だと思いますけれども。

〇中川委員 やはり御本人として、いろんな分野、左官業とかいろいろあるけれども、建築の中で特に宮大工という名前が出たものですから、そのあたりは追求してもらいたいなということと、皆さん方にもそのすばらしさを、やはり今日の日本のこの繁栄というのはそういった分野だと思いますので、幅広く皆さん方と仲間を募っていただいて、そういう匠の技術を磨いていただきたいなと、これはエールを送りたいような感じですので、よろしくお願いします。

〇小島委員長 ほか、いかがでしょうか。よろしいですか。

〇日沖委員 どうも今日はありがとうございます。
 多分、北勢町の宮大工さんって渡辺さん。

〇小川参考人 そうです。

〇日沖委員 そうですよね。その地元の県議会議員なんですけれども、今日はどうもありがとうございます。
 もう、いろいろ皆さんから質問をされて、答えもいただいたんですけれども、やっぱり事業主として事業を継続していく、従業員のためにも継続していってもらわなならんという中で、一つは、先ほど来出ております、離職率も高いということも含めながら従業員をどう確保していくか、また、やる気を出していってもらうかというところもあるでしょうけれども、そういうことも含めて、やっぱり事業を地域の中で継続していっていただくという観点で、社長として一番気をつけていていただくことというのはどういうことがありますか。ちょっとお二方にお聞きしたいんですけれども。

〇夏川参考人 僕が一応気にしているのは、コミュニケーションじゃないですけれども仲を深める、余りそういう、社長と従業員という壁をつくらずに、特に皆、若い世代なのでというふうなのを心がけています。

〇小川参考人 僕も割にみんなとはフレンドリーに、顔が見えない社長じゃなくて見える社長ではずっといなければいけないなと思うので、それは一緒だなと思います。仲良くはしています。

〇小島委員長 日沖委員、よろしいですか。

〇日沖委員 はい。

〇小島委員長 そのほか何かございますか。

〇山内委員 今日はありがとうございます。
 もう一点だけお聞かせください。例えばですけれども、10年後に自分の会社がこういった規模も含めてこういう会社になっていたいとか、夢とか目標とかがもしあれば教えていただきたいんですが。

〇小川参考人 10年って結構、建築の工法とかすごく変わったりするもので、対応できるようにはしてかないけないなとは思ったりするんですけれども、それが一番に思います。本当に10年で、10年前、20年前とは全然今違うので、対応できるようにしていきたいと思います。

〇夏川参考人 僕は、まだ、とりあえず法人化して立ち上げたばかりなので、今は調子よくいっても、結局10年後どうなっているかわからないんで、とりあえずは続けること。結局、やってすぐ潰れたでは意味がないので、継続して会社が存続できるように頑張りたいと思います。

〇小島委員長 ありがとうございます。
 ほかよろしいでしょうか。
 それでは、これで質疑を終了いたします。
 この際、参考人の小川将史様、それから夏川直之様に対し、委員会を代表して御礼を申し上げたいと思います。
 いろんなことをお聞かせいただきました。10年後という話もありましたけれども、お二人の会社が維持され、拡大され、そしていろんな方が働く場となりますことを、御期待を心から申し上げたいと思います。本日は大変お忙しい中、本委員会のために御出席いただきましてありがとうございました。
 このたび、いろいろお聞かせいただきました、占用のお金がというような話もありましたけれども、貴重な御意見、今後とも本委員会での議論に生かしてまいりたいと思います。本当にありがとうございました。
 それでは、ここで参考人、退室となりますので、しばらくお待ちいただきたいと思います。ありがとうございました。

          〔参考人 退室〕

          〔参考人 入室〕

   ウ 参考人意見陳述

〇小島委員長  引き続き参考人招致ということで、参考人の皆さんから御意見を聞かせていただきたいと思います。
 この際、参考人の北村大輔様、小林亮介様に御挨拶を申し上げます。
 本日は大変お忙しい中にもかかわらず、当委員会に御出席いただきまして本当にありがとうございます。委員会を代表して心からお礼を申し上げたいと思います。どうか忌憚のない御意見を緊張なさらずにたくさんいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 座って失礼いたします。
 それでは、参考人の方からの意見聴取を行います。
 参考人の方からは、建設業に従事されている若い世代の立場から、建設業の離職率がほかの産業に比べて高い状況であることを受けて、若い世代の方の建設業への入職、定着促進に向けての課題や必要な県の支援などを中心に御意見をお聞かせいただければと思います。
 それでは、まず、参考人から自己紹介をお願いします。
 初めに、北村大輔様、よろしくお願いします。

〇北村参考人 私は津市の藪建設株式会社、工事部主任、北村大輔と申します。
 建設業には平成11年に18歳で入職し20年目になり、今現在37歳です。現在は津市安濃町で下水道の工事を担当しており、自分の役割は現場監督です。

〇小島委員長 ありがとうございます。

〇小林参考人 鈴鹿市の三愛建設株式会社、土木グループに所属している小林亮介と申します。
 建設業界に18歳のころから、今26歳なんですけれども、大体七、八年ぐらいおります。自分の担当というか、現場管理が主に仕事になるんですけれども、監督と作業員を両方しております。

〇小島委員長 ありがとうございました。
 それでは、少し私のほうから聞かせていただきたいなと思うんですけれども、それぞれ建設会社で働いてみえるというわけです。何年かのキャリアを持って働いてみえるということですけれども、お二人とも、そうすると、最初からこの現場に入ってずっと働き続けられているということでよろしいですか。

〇小林参考人 高校を卒業して就職したんですけれども、最初に製造業のほうに行ってたんですが、半年たたないぐらいですか、仕事が合わなくて、友人らは結構現場仕事が多かったので、それでこの業界に入ったんですけれども、それからずっと……

〇小島委員長 そこからはずっと続けられているということですね。

〇小林参考人 そうです。

〇小島委員長 北村参考人についてはいかがでしょうか。

〇北村参考人 この会社に入って20年、ずっとこの会社だけです。

〇小島委員長 北村参考人におかれましては、その20年の長きにわたって途中でやっぱりこの職をやめてというようなことは、今まではなかったでしょうか。

〇北村参考人 2回ぐらいありました。

〇小島委員長 そのあたりについても委員の皆さんからいろいろお聞かせを願いたいということがあるかもしれませんので、お答えいただける範囲で結構でございますので、ぜひお聞かせいただきたいと思います。
   エ 参考人への質疑

〇小島委員長 御質疑をいただきたいと思うんですけれども、念のために申し上げますが、参考人は委員長の許可を得て発言し、また委員に対して質疑をすることができないということになっていますので、御了承いただきたいと思います。
 それでは、委員の皆様、御質疑ありましたらよろしくお願いいたします。

〇中川委員 どうもありがとうございます。
 お二方は、もう現場監督の立場でいらっしゃるんじゃないかなと、こう思うんですが、そうしますと、この新三重県建設産業活性化プランを見ますと、現場監督というのは、大体、一級土木施工管理技師のライセンスを持ってみえる方が多いと思うんですが、これを見ますと、最近は39歳以下の方々の占める割合というのが、もう14%まで低下したと。昔はもっと若い方が多かったらしいんですが、大変高齢化しているかと思うんですが、これについては、やはり将来の企業にとって、建設業にとって大変由々しき問題であろうと思うんですが、そのあたりどう認識してみえるのかなと思って。

〇小島委員長 なかなか若い人が増えないというようなことですかね。将来的なことも含めて。

〇小林参考人 そうですね、実際周りにも歳が近い人が余りいないんで、どこの現場へ行っても年上の人ばかりなんで、もうちょっと同じ歳ぐらいの子とかが入ってきてくれればなとは思うんですけれども。
 その資格持ちも、やっぱり若い世代だと作業員でしか仕事をしていないので、資格持ちというのがもうちょっと必要なんじゃないかなとは思います。

〇北村参考人 定着について、歳の近い同僚の話が先ほどもありましたけれども、同僚はうちの会社も少なくて、そういう若い者の声に耳を傾け、会社全員がサポートしていく体制は必要なのかと思います。さらに、若い子が少ないので僕ら30代、40代と身近な会話をするため、給料の話題とかもよくするので、将来に希望が持てないという若者の声が絶えません。仕事はきついのに将来の希望が持てないという悪循環が一番の課題だと私は思います。

〇中川委員 よくわかりました。
 企業にとってそういった経験の豊富さも必要だと思うんですが、もう一つは、やはり活力という点では若い方が勇気を持ってチャレンジする、そういう姿勢も必要だと思いますので、大いにこういったライセンスを取っていただいて、それぞれの企業で活性化をしていただきたいなと思います。

〇小島委員長 ほかよろしいですか。御質疑をお願いいたします。

〇石田委員 今日はありがとうございます。
 小林参考人と北村参考人、それぞれ10年ぐらいと20年ぐらい仕事をされていて、その10年、20年の中で同僚みたいな子が途中でやめていった子もいるんじゃないかなと思うんです。でも、やめた子らと今残っている小林参考人、北村参考人、仕事のきつさは同じぐらいのきつさじゃないんかなと思いますが、やめっていった子と残った自分との違いは何かと思いますか。

〇小林参考人 ちょっと難しいんですけれども、僕、この業界へ入ってから歳近い子がいないんで、よその会社とかの人と現場が一緒になったりとかして知り合いとかになるんですけれども、自分がいる会社自体には、僕も建設会社は2社目なんですけれども、両方ともやっぱり僕の次の歳というと今でも40歳前半の人なので、そうですね、周りで歳が近い子がやめたりとかは余り経験がないので、済みません。

〇北村参考人 やっぱり同僚でやめていくのは、入って1年、2年、3年、5年ぐらいまででよくやめていくんですけれども、自分は、この仕事も結構嫌なところは最初は多かったんですけれども、仕事以外に趣味やらそんなことで乗り越えてきたのかなと。今になって現場を持たされるようになって、現場を完成させる喜びやそういうところがあって、あと、僕らは歳が近い人が多いんですけれども、会社全体が仲いい感じで、会社の雰囲気はいいもので今まで続けてこられたのかなと思います。

〇石田委員 ありがとうございます。

〇小島委員長 ほか、質疑あれば。

〇日沖委員 ストレート過ぎて答えにくかったら申しわけないんですけれども、お勤めの会社のこともあるのであれなんですけれども、それぞれの会社じゃなしに業界全体の環境で結構なんですけれども、業界の中で働いてみえて、やっぱり、給料というのは多いほうがいいに決まっていますけれども、ある程度労働に適した給料はあると感じておられるか、ちょっとそこら辺どう感じているかというのをお答えいただきたいというのと、それと、今働いてみえて、周り、ほかの事業者と協力してするときもあるかもわかりませんけれども、全体的に人は足りとるか、ちょっと少ないので、ちょっと人手不足になってきとるなというような実感があるかとか、人が足りとるかということと、もう一つお答えいただけたら、この建設業界にやりがいがあってお二方とも働いてみえると思うんですけれども、建設業界がもうちょっと魅力的に見えて、みんながこういうところで働こうかなという気になるには、働いてみえる立場で、直感でも何でも結構ですけれども、こんなことがあればなというようなことがあればお教えいただきたいな。ちょっと今、3つお聞きしたんですけれども、お願いできますか。

〇北村参考人 給料は、ぶっちゃけ、見合っているとは思っていません。うちの会社でいきますけれども、現場を持っても持たなくても何の手当もつかないので、それは社長には言っているんですけれども、会社のほうも改善もないので。
 あと、若い子に対しては、うちの会社も全然人手がいなくて、私ももう20年目になるんですけれども、会社の中で三、四十人いるんですけれども、それでもほぼ一番年下になってくるもので、ずっともう下につく者も少ないですし、現場はほぼ全部一人でしなくちゃなりませんし、よその現場へ手伝いに行ったとしても一番年下ぐらいになるもので、雑用も全て自分がするような感じになります。

〇小島委員長 入ったそのまま20年来ているみたいな雰囲気ですね。なるほど。
 小林参考人はいかがですか。

〇小林参考人 給料の面では、歳相応やとは思っています。正直言って、もうちょっと欲しいですけれども。そうですね、お金の面は特にですね。
 人に関しては、やっぱり人手不足やとは思います。現場を管理しとる立場になってくると、作業員が要るので、その作業員を探すのがちょっと大変かなとは思います。年度末が大体どこも忙しくなってくると思うんで、そのときに仕事が入ってきたりすると、どこの会社を当たっても人がおらんとかが結構多いんで、もうちょっと若い子がおってくれると、自分も一番年下になるので、現場の中で責任者という立場になるんですけれども、上の人に指示するといったらちょっと気も使うので、もうちょっと若い子がいてくれると助かります。

〇日沖委員 もう一つお聞きしたいんですけれども、さっきお聞きしたことなんですけれども、働いてみえる立場として、従業員として、こういうところがあればもうちょっと魅力を感じて意欲が出るんやとか、こういうところがもうちょっとあれば、若い人たちが魅力を感じてこの業界にもっと目を向けてくれるんやないかとかいう、何か感じるところがもしあれば。なかなかないというならあれですけれども。

〇小島委員長 どうですか。こうであればもうちょっと人も入ってくるかもしれないしとか、自分の願いとしても、もうちょっとこうであればなということも含めていかがですか。

〇北村参考人 若い子の話を聞くと、給料もそんなによそと変わらないし、休日はやっぱりよそより少ないので。よそと比べて求人票とか、特に今の若い子とか、基本何がしたいとかもないと、勝手なイメージですけれども、給料、休日を見て選んでくると思うんですけれども、その辺で魅力がやっぱり感じられないのは若い子からよく聞きます。

〇小島委員長 平均すると、例えば週に1日は休めるとか。

〇北村参考人 そうですね、基本、もう日曜日はほぼ休みなんですけれども。

〇小島委員長 日曜日は休み。2日というのは、なかなか難しいかなという感じでしょうか。

〇北村参考人 そうですね。有給はとったりは、土曜日休みも、工事が、4月、8月の夏場にかけては休みはほかよりはちょっと多いとは思うんですけれども、建設業全体で見ますと、やっぱり土曜日休めないという会社が多いという感じです。

〇小林参考人 魅力と聞かれるとちょっと難しいんですけれども、若い子がもし入ってきて、何と言ったらいいんですか、どうあったらやめずにいくかとか、自分的にはやっぱり会社の雰囲気が一番やとは思うんですよ。例えば、おりづらいとかやったら誰もおらんでしょうし、会社の雰囲気とか会社の上の人、上司がやっぱりいいと別に不安も出てこやんし、自分の場合は教えてくれる人もきっちり会社にはおるんで、尊敬しとる監督さんもいるので、会社の雰囲気、人ですね、がよければ続いていくとは思います。

〇小島委員長 日沖委員、よろしいですか。

〇日沖委員 ありがとうございました。

〇舘委員 多分、今日ここへ出てきていただいて、意見を述べてきたというと評価が上がってということになるかどうかはわからないんですけれども、ちょっと仕事の内容だけ教えていただきたいんですけれども、いろいろな形の中で民間、公共いろいろあります。それは件数なんか金額なんかはわかりませんけれども、公共事業ってそれぞれの会社でどのぐらい受けてみえるのか。

〇北村参考人 今現在でいくと、公共工事、元請で10件ぐらいですか。

〇小林参考人 うちの場合は、今年は公共工事は結構やらさせてもらっているんですけれども、元請というのは今年はちょっと少ないです。去年とかは五、六本ぐらいはあったと思うんですけれども、今年は下請に入るほうのがちょっと多いですかね。年間ずっと公共工事には携わっとるんで、全くないということはまずないです。

〇舘委員 県議会だから、公共事業だけではないけれども公共が主になるけれども、建設業で働いてみえる皆さん方が本当に生きがいにされて、仕事のやりがいがあるように建設業がなっていって、将来もっともっと発展するといいね、その方向でいくようにといってこの活性化プランがあるんですけれども、今、仕事の内容等々、いろいろな離職の問題であったり、やりがいのことであったりお聞かせをいただきましたけれども、先ほども社長、経営者の方々にはお伺いしたんですけれども、例えば、民間の仕事をしても公共の仕事をしても、当然、手続関係等々、いろいろな関係で行政的なとことの接触があると思うんですよ。その中で、現場の監督というか、現場でいて、これはこうしたほうがいいよねという、感じてみえることが、もしあればお聞かせいただきたいなと思いますけれども、どうですか。

〇北村参考人 現場では、工期に余裕がなければ結局土曜日は休めなくなりますし、そやもんで、工期の増加と、また請負金額が満額で落札できなく、たたいてしかとれやんというのが賃金の低下になっているので、やっぱりその辺からまた自分らの給料も上がらないというので、改善策をお願いしたいのが一番です。
 また、特に今現在、中型免許だとか取得するのに、今の若い子は4トンダンプ等が運転できないので、その中型免許を取得するためにもまた若者の負担が大きいので、支援金というか、若干は出ているみたいなんですけれどもやっぱり全額補助とかがないと、今の若い子少ないのに、免許を取るために大金をというのはきついのかなと、よくうちの会社でも話題には出ます。

〇小林参考人 自分の場合は、まだ現場を持たせてもらって2年かそれぐらいなんで、最近、現場管理をしていて思うのが、細かいことですけれども、例えば現場で交通誘導員とかを使った場合とかに、もともとの設計書の人数と実際現場で動いてもらっている人の金額、人数が合ってこないんで、かかわってくるところは合わせてほしいかなというのはちょっと思います。

〇舘委員 ありがとうございます。本当にそんなところですよね。
 例えば落札の話にしたって、くじになっていって決めるのはどうなんやって、こちらも問題意識を持ちながら、ちょっとでもそういうふうにも思いますし、免許の話にしてもしかりです。全額支援ができるか、会社との関係やから無理なこともありますけれども、本当に実際そうやなと。誘導員のもそうだね。設計書にどうやって書かれとんのって。総合評価やらいろいろな形の中で知恵を出しながらはやっているんですけれども、本当にそういうところやね。ありがとうございます。

〇小島委員長 ほかございますか。
 よろしいでしょうか。
 休みの問題だったり給料の問題だったり、それから様々なさっきの免許を取るための補助だとかということは、本当に私たちも課題意識は持っているところで、何らか参考にさせていただきたいなと思います。
 一つだけ教えてください。例えば、女性が建設業の現場に入職をしていくということを何とか少しでも促進できたらということもあるわけですけれども、なかなか現場的には難しいかもわかりませんが、やっぱり事務以外の方というのはおみえにはなりませんか。

〇北村参考人 15年前ぐらいは2名、1名ほどいましたが、今現在は、それ以降はいないです。

〇小島委員長 いらっしゃらない。

〇小林参考人 もうやめてしまったんですけれども、よくつき合いしている会社に1人、女の子が作業員ではいました。

〇小島委員長 そうですか。その辺もこれからの課題なのかなというふうには考えております。
 では、ほかの皆さん、よろしいでしょうか。

〇石田委員 現場で仕事されている方の感覚で、年間の中でシーズン的に毎年この時期はめちゃくちゃ忙しいけれども、この時期はもう半月ぐらい仕事は余りあらへんのやみたいな感覚は覚えられますか。

〇北村参考人 今年でいいますと、今は元請の仕事は10本ぐらいだったんですけれども、4月から8月ぐらいまで、ほぼ、3本ぐらいしか仕事がなくて、結構、会社の中で倉庫で遊んでいる人とかもいたんですけれども、それから工事がとれて年度末に向けて忙しくなるんですけれども、そこに向けて業務委託とか、ちょこちょこした仕事でも人数は要るんですけれども、それを一緒のときに出してくるので余計に忙しい、人手が足らんのに忙しいもんで、そういうのをもうちょっと仕事のないときに出してくれたらええのになとかはあります。

〇小林参考人 どうですかね。うちのほうは毎年大体一緒なんですけれども、公共工事の入札が始まる前はやっぱり仕事は少ないし、大体ペースは同じですか、うちの会社の場合は。4月、6月ちょっと暇で、それからちょこちょこ出てきて、年度末にばーんと忙しくなるんで。

〇石田委員 それは毎年同じことが大体言えるんですね。

〇小林参考人 仕事の数はやっぱり違いますけれども、大体イメージ的にはそんな感じかなと思います。

〇北村参考人 うちの場合は元請が多いので、去年は下請で入ることが夏にあったもので、去年は忙しかったんですけれども、今までのもの全体で見ると、夏場は仕事は少ないです。

〇石田委員 ありがとうございます。

〇小島委員長 いいですか。ほかに。

〇舘委員 公共事業の関係で雪氷とかなんかやっていますよね。

〇北村参考人 しています。

〇舘委員 あれも、雪降ったり、いてつくとか、その待機がどうたらと、仕事のほうでも大変なことはありませんか。

〇北村参考人 もう一回、質問の意味が。

〇舘委員 雪氷、融雪剤をまくのを、暖かくなって溶けてきたら全然関係ないんやけれども、それまでに住民の方々、通勤に支障になったらあかんでといって、朝早くから融雪剤をまいていただく。その前には、今日の夜ええやろうかどうかチェックしてもらったり、多分そんな対応をしていただくんだと思いますけれども、そこら辺のところで、いろいろ大変なことがあったらちょっと実際の現場の声を聞きたいなと思ってちょっと質問させていただいたんですけれども。

〇北村参考人 最近、僕は会社が近いもので雪氷まきのほうに呼ばれるんですけれども、雪氷に出るのは大体、今のところ5日ぐらいだけなので、さほどは。夜遅く出ていったり早朝から出ていったりするので眠たいとかはあるんですけれども、会社のほうが、話し合いの結果、手当を大分改善してくれたもので、別に問題なくできるかなと思います。そんなしょっちゅう出るわけじゃないもので。

〇舘委員 ありがとうございます。よろしくお願いします。

〇小島委員長 あと、よろしいでしょうか。
 それでは、どうもありがとうございました。
 この際、参考人の北村大輔様、小林亮介様にお礼を申し上げたいと思います。
 様々な課題をお教えいただきました。やっぱり人だなとか会社の雰囲気だなというようなお話もいただきまして、そこは私ども直接手を出すことはできませんけれども、課題もたくさんいただきましたので、今後の議論に生かしてまいりたいと思います。
 本日は大変お忙しい中、御参加いただきまして本当にありがとうございました。
 ここで参考人が退室されますので、しばらくお待ちいただきたいと思います。
 ありがとうございました。

          〔参考人 退室〕

〇小島委員長 ここで10分間の休憩を挟みたいんですが、10分からでよろしいですか。

          〔「はい」の声あり〕

〇小島委員長 再開は午後3時10分からとしたいと存じます。

          (休憩)

〇小島委員長 それでは、こんにちは。
 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。

 2 建設産業の活性化について
 (1)新三重県建設産業活性化プランの進捗、課題等について
   ア 参考人意見陳述

〇小島委員長 この際、参考人の山野稔様、田村賴一様に一言御挨拶を申し上げます。
 本日、大変お忙しい中、当委員会に出席いただきまして本当にありがとうございます。心よりお礼申し上げます。
 忌憚のない御意見をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、座って失礼をさせていただきます。

〇小島委員長 参考人から意見聴取を行いたいと存じます。
 参考人の方からは、特に新三重県建設産業活性化プランの進捗、課題等について、建設業界かつ経営者の視点から御意見をお聞かせいただければと存じます。
まず、意見聴取に先立ち、参考人から自己紹介をお願いいたします。
 初めに、山野稔様、お願いいたします。

〇山野参考人 皆さん、こんにちは。
 今年の6月5日の三重県建設業協会の総会におきまして、前の山下晃会長は今、名誉会長を務めていただいておりますけれども、その後を受けまして私が今、会長に就任をいたしまして、務めておるところでございます。
 会社のほうは、伊勢市で株式会社山野建設を経営いたしております。70名ほどの会社でございまして、主に土木専門で工事をしております。
 今日はよろしくお願いいたします。

〇小島委員長 よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
 では、次に、田村賴一様、お願いいたします。

〇田村参考人 皆様、こんにちは。
 ただいま紹介にあずかりました。私もこの6月から副会長に就任をさせていただきました。津市で日本土建株式会社の社長をしております田村でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 弊社のほうも137名という社員を持ちながら、今、一生懸命業務をしております。どうぞよろしくお願いいたします。

〇小島委員長 よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
 それでは、御意見をお聞かせいただきたいと存じます。
 山野様からお願いいたします。

〇山野参考人 私ども三重県建設業協会にこのような機会をいただき、ありがとうございます。
 委員長からは、新三重県建設産業活性化プランの進捗、課題などと言われましたが、三重県の建設業の状況をお話しし、建設業の活性化状況や抱える課題を御理解いただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 まずは、活性化の基盤となる安定した公共事業予算の確保についてです。
 地域の建設業は公共事業への依存度は極めて高く、安定した企業経営のためには安定した公共事業予算が不可欠であります。来年度予算が不透明では、中長期的な経営計画や雇用計画の立案が困難であります。また、喫緊の課題である働き方改革にはICT活用工事への対応が求められますが、ICT活用には人材育成や機器の購入などの投資が必要です。しかし、喫緊の課題解決への投資すらできない状況であり、ぜひ5年程度先を見据えた公共事業予算の方針を示していただきたいと思います。
 また、担い手の確保が重要な課題になっています。県でも新規入職などの様々な支援をしていただいています。新規入職では工業高校からの信頼が重要であり、信頼づくりには安定的、継続的な雇用が必要と思っています。また、若手技術者の定着には年齢の近い先輩が必要であり、同じ学校から継続的に雇用したいと考えています。このような安定した地域の雇用の確保のためにも、公共事業予算の確保は重要な課題であります。
 次に、自然災害に備える地域の防災力の維持が建設業の責務と考えています。しかし、緊急時のために人員や機材を常に備えるのには、安定した受注が必要です。個々の企業にこれを期待するには限界が来ています。
 そこで、建設業協会として防災力の維持と強化に取り組んでいるところです。地域の防災力を維持するには、現在の予算状況は限界状態となっていることを御理解いただきたいと考えます。防災力を維持し雇用を創出するといった建設業の責務を果たすため、企業経営の安定の基礎となる安定的な公共事業予算の確保が必要です。
 次に、取組9関係で、活性化の重要課題の働き方改革についてであります。
 建設業は、罰則つき時間外規制への対応に5年間の猶予が与えられました。しかし、雇用確保には週休2日の確保などの働き方改革を早期に実現する必要があります。国土交通省では、長時間労働の是正、給与、社会保険、生産性向上の3つを一体で取り組み、従来のシステムの枠にとらわれない施策を必要としています。
 建設業は全産業平均と比べて年間300時間以上の長時間労働であり、また週休2日も約1割との調査結果があります。技能労働者の多くは日給月給であり、就労日数の減は給料に反映します。また、現場へ直行直帰となることが多いことや、現場での労務管理は現場代理人が行うこととなりますが、施工実績の確保のため、現場代理人を若手技術者とする傾向にあるなど、建設業特有の労務管理の困難さがあります。
 そして、週休2日制の導入では、1週当たりの作業時間が6分の5となります。また、2日間の現場閉所には安全対策など様々な新たな作業が発生し、生産性は一層確実に低下します。
 また、工期にも影響が出ます。従来の工事内容を基本とした施工計画では、現場で2交替制が必要となる場合も想定されます。しかし、現在の工事費では残業時間の上限を考慮した労働時間優先の施工計画に変えることになり、工期の延長は避けがたいと考えます。
 このように働き方改革の実現には課題が多くありますが、建設業を持続可能ななりわいとするため、克服しなければならないと考えています。予定価格や工期の見直しなど、国土交通省の見解にある従来のシステムの枠にとらわれない新しい施策をお願いいたします。我々業界も努力しますが、県においてもしっかり取り組んでいただき、今までの様々な取組により改善傾向にある経営状況に悪影響を及ぼすことがないよう期待します。
 次に、取組5に関係する災害対応空白地域への対応です。
 新三重県建設産業活性化プランでは、大規模災害発生後に迅速に復旧・復興作業に対応するため、地域を支える建設企業が育成されるよう発注方法の見直しに取り組みますとあり、この発注方法の見直しには災害対応空白地域解消の工夫も含まれると考えています。公共事業予算の減少により、今まで以上に箇所選定理由の説明、その客観性を求められ、その結果、工事場所の偏りへの対応が十分でないように感じます。
 三重県の発注規則では、一定規模以下の工事で地元建設業を優先するようになっています。国土交通省発注の工事でも同様です。しかし、工事発注そのものがないのであれば、せっかく地元建設業に配慮する発注規則も機能しません。
 県下全域の安全・安心の確保には、災害対応空白地域が発生しないような工事発注が必要です。事業箇所選定に客観的優先度に偏り過ぎることなく、工事空白地域への配慮をした、地域の建設業が存続できる工事発注が課題となっています。
 次の4-1は、取組6の発注時期の平準化です。
 国や県等では、施工時期の平準化のため早期発注などの取組が進められ、その効果はあると考えています。しかし、国、県が早期発注に取り組んだ結果、上半期に入札が集中しています。県の建設事務所では、今年度事業の予算申請、次年度予算要求、そして繰り越し工事の精算など、上半期は多忙と聞いています。また、我々受注者にとっても、繰り越し工事の完成に向け、現場及び施工管理資料の作成事務が多忙な時期となります。この時期に総合評価方式の入札事務への対応は、様々な事務が集中し、施工中の工事の進捗にも影響することが懸念されます。
 そこで、県の発注工事の入札時期を第3四半期としていただき、明許繰越や債務負担行為の活用により、発注時期と施工時期の両方の平準化の実現が課題です。
 次の4-2は取組4と6の関係です。
 地域維持型JVへの業務委託の改善と拡大、そして複数年契約の拡大に取り組んでいただいています。また地域維持型工事の発注についても検討を進めていただいています。同じ建設企業が長期間維持管理を行うことは、災害の未然防止や早期復旧に役立つと考えます。そこで、道路舗装など地域維持型JVの対象とならない業務であっても、複数年契約の検討が必要と考えています。これは適切な公共土木施設の維持管理、発注事務の軽減、そして受注業者の計画的な人員と資機材の準備などの効果があると考えています。
 次の5は取組7関連です。
 県土整備部では、総合評価落札方式の低入札価格調査基準価格算出式を独自式とし、低入札価格調査基準価格の上限値の撤廃を行っています。これは三重県の入札状況の実態に即した取組と感謝しています。
 しかしながら、価格競争では最低制限価格相当額が9割を超えた場合、予定価格の9割としています。その結果、多くの価格競争入札では応札額9割でくじ引きにより落札者が決定するという状況が続いています。そこで、最低制限価格上限値の撤廃が必要です。
 そして、この2の予定価格の事後公表についてです。
 改正品確法に基づき、予定価格の事後公表を進めていただいています。今年度は1、発注業種を土木一式から全業種へ拡大、2、土木一式工事においては価格競争の工事にも適用、3、各建設事務所の発注工事の半数程度を事後公表とするなど、平成29年度に比べ大幅な取組拡大の決断をいただきました。これにより事後公表の入札に参加する建設業の範囲や業者数が増大しています。事後公表への改正は受発注者双方に大きな影響を及ぼすことから、事前公表を前提とした入札契約制度の検証を行う必要があると考えます。
 実施結果の検証及び入札制度改正に取り組み、引き続き入札制度の公正性、公平性と透明性の確保をしつつ、ダンピング防止とくじ引き抑制の効果のある制度の実現という課題があります。
 次の6は、取組7関連です。
 三重県では同時期に発注する同種同規模の複数の工事を、総合評価落札方式の工事では一括審査方式、最低価格落札方式(価格競争)の工事では一抜け方式を導入しています。これは入札参加者の入札事務の軽減や、受注企業の偏在の回避に大きな効果があります。このことから、これらの取組の拡大が課題となります。
 そして7は、取組2及び7の総合評価方式の見直しです。
 三重県では、総合評価方式対象工事の拡大に取り組み、落札率の改善やくじ引きの減少など、一定の効果が出ています。
 また、総合評価の事務軽減のため、評価方法の改善にも取り組んでいます。
 しかし、適正な落札業者選定、適正な技術力等の評価のためには一定の事務負担は受発注者双方に必要と考えています。一般競争での極端に簡易な総合評価は、適正な業者選定の支障となると危惧しています。
 また、総合評価方式についても、毎年部分的な改正を行っていただいていますが、部分改正を重ねることの弊害もあるのではと思っています。
 入札契約制度は、最低制限価格の引き上げ、予定価格の事後公表や緊急工事の指名競争入札、そして一括審査方式など多くの改正がなされ、落札率の改善や勤務負担の軽減などの多くの成果を出していただいています。
 総合評価方式では、適正な業者選定の視点で抜本的な見直しの時期にあるのではと考えています。
 最後の8は、取組1の建設現場の生産性の向上です。
 建設現場の生産性の向上取組は、建設業の長時間労働の改善、女性活躍の場の創出など、多くの課題解決のため重要な取組です。
 国土交通省発注の一定規模以上のICT活用土工工事において、これまでより少ない人数、少ない工事日数で同じ工事量の施工の実現が確認されています。しかし、県発注の小規模工事への適用には、企業の負担の大きいICT導入の支援や小規模土工の実態を踏まえた積算への改善が必要です。また、ICT活用効果を発揮するためには、書類の簡素化をはじめ、監督、検査の合理化も必要とされています。
 我々としましても、建設現場の生産性の向上のためICT活用工事に積極的に取り組むことが不可欠と考えており、既に国発注のICT活用工事の実績を有する企業も多くあります。ICT活用工事については、現場対応において、建設企業のほうが建設事務所よりも実績があると考えています。県工事の施工段階では、実績のある企業からの意見も参考に進めていただくことを期待しています。
 また、現在の積算や監督、検査の仕組みでは、ICT活用効果を最大限に発揮できる状況にないことも御理解いただきたいと思います。
 以上です。ありがとうございました。

〇小島委員長 ありがとうございました。
 それでは、御質疑をいただきたいと思いますが、田村参考人は特に何か補足等はございますか。

〇田村参考人 特に、今の話と一緒でございます。

〇小島委員長 ございませんか。よろしいでしょうか。
   イ 参考人への質疑

〇小島委員長 では、皆様から御質疑をいただきたいと思います。
 委員の皆様、いかがでしょうか。

〇中川委員 今日は両社長に来ていただいて、本当に前々から見識のある方でございますので、大いにリーダーシップを発揮していただきたい。まず、そんなふうに感謝を申し上げたいと思います。
 そういった中で、今、るるお話があったわけでありますが、まず1点目は、技術力という点で考えてみますと、近年、本当に三重県の県内業者、技術が高まっていると思うんです。
 そういった中でありますけれども、活性化プランの6ページ、国土交通省の発注工事の状況を見ますと、これは平成27年度の状況でありますけれども、県内業者が約151億円、そして県外業者が約26億円ということで、約24%を占めておるわけです。やはり今、私個人からしますと、県内の建設業者にほとんど受注をしていただきたいと、これだけ技術力が高まっておるゆえにそんなことを感ずるわけですけれども、そのあたりのことについてちょっと御意見があればお願いしたいと思うんですが、どうでしょうか。

〇小島委員長 お答えいただくときは、「委員長」というふうにおっしゃってください。私が指名させていただきます。よろしくお願いします。

〇山野参考人 県外業者が契約をしている工事には、我々、地元の建設企業は施工できない工事もあります。例えばトンネル工事でWTO案件なんかに関しましては、我々地元、県内業者ではスポンサーとして参加できない規模の工事もありますし、また、それと国土交通省の関係でどうしても県によって、例えば岐阜県のほうが工事実績で先行しとる場合がありまして、どうしても競争してしまうとそこで結果的に負けてしまうということで、この数字にあらわれておるというふうに思います。

〇中川委員 いろんな諸条件があるにしても、やはりこれだけ県内業者の技術力が高まっておるゆえに、比重をやはりさらに増やしていただきたいなと、そんな気持ちで申し上げたわけでございますので、よろしくお願いしたいと思います。
 もう一点目は、災害の話がございました。南海トラフ地震が本当に直面しているかと思うんですが、そういった中で、10ページを見ますと、災害協定を締結していない9町村があるわけですね。そうしますと、災害協定を結んでいるところはいいかと思うんですが、結んでいないところに対する対応というのは、今、山野会長がおっしゃいましたけれども、災害対応空白地域の対応ということで理解させていただいたらよろしいわけでしょうか。

〇山野参考人 そうです。現在空白になっておりますけれども、近隣と締結していますので、ある程度はカバーできると思うんです。緊急時は、やはり空白地域ですので時間的なロスが出ますけれども、ある程度は近隣で対応できますので。しかし、やはり空白地域を発生させてはいけないというふうに考えております。

〇田村参考人 先ほどの話も一緒なんですけれども、空白地域については、やはり災害の状況によって近隣であっても応援に行けるかどうかというところも絡んできますので、なるべくならやはりそこで即戦力になるような形で、空白地域をやはりなくしてかなあかんというところの思いが非常に強いです。

〇中川委員 よくわかりました。

〇小島委員長 ほかに御質疑ございますか。いかがでございましょうか。

〇中嶋委員 今日はありがとうございます。また新体制でぜひ頑張っていただきたいと思います。我々のほうも応援していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 多岐にわたるお話を今日いただいたので、一つ一つ聞いていくのもあれなので、今、建設業協会として全国のネットワークがある中で、例えばここの県ではこういうのをええことをやっているよねとか、そういう情報もあると思うんですけれども、例えば岐阜県なんかだと結構地元の業者を優先の枠が大きいというようなうわさも聞くんですが、何か他県でこんなことをやっているのに、もうちょっと三重県でもやらへんのかなというふうなものがあれば、ちょっと一つか二つお教えいただけるとありがたいんですけれども。今日御説明いただいた範囲の外でも構いませんので。

〇山野参考人 三重県と岐阜県、また当然、愛知県、静岡県、東海4県ブロックということで、国土交通省が主になりまして、この23日も意見交換をするわけでありますけれども、今、中嶋委員が言われました岐阜県等と比較した場合、やはり岐阜県の会員の中には三重県にない大きさの大きな会社があるわけです。それで、当然、岐阜県のそういった大きな会社は県外にも出ていって、たくさん受注もされておりますので、その辺のところが少し三重県とは違うところがあると思います。三重県の我々建設業協会の会員の中でも、田村さんのところとか桑名市の水谷建設さんなんかは県外にも行かれますけれども、ほとんどの会員、企業は三重県内にとどまっておるというような今状況ですので、岐阜県との差はその辺のところに出てくるのではないかなというふうに思います。

〇田村参考人 先ほどの補足なんですけれども、三重県の建設工事業者というのが国土交通省の指定でいきますと、全てがCランクになっております。ですので、県外、特に岐阜県とか愛知県、静岡県もそうですが、そういうところはBランクの業者もございますので、やはりそういうところでも三重県と近辺の県との差が出ておるというのが現状でございます。

〇中嶋委員 ありがとうございます。
 それぞれ県、地域によって建設業の構造が違うという、業種の組み合わせ方も違うというところもあろうかという中で、一概に他県の入札制度をそのまままねしても三重県に合わない場合もあるというふうなことも示唆されているのかなということを理解させていただきました。
 そんな中で、各建設事務所でそれぞれ同じ取り扱いをしたほうがいいんじゃないかという入札の仕方と、それぞれの事務所で独自性を持ってやったほうがいいんじゃないかという入札の仕方と、そういうことって、三重県建設業協会として各地域から出てくる要望ってそれぞれ違うと思うんですけれども、どこまで各地域の建設事務所の独自性というのを発揮してもらったほうがいいというふうにお考えなのか。あくまでも三重県統一でばちっとやったほうがええのか、やっぱり地域によっては、例えば先ほど話があった災害空白地域とか、こういうところについてはもうちょっと違う入札方式を尾鷲建設事務所はとってほしいよねとか、そういう考え方というところ。オール三重県でばちっといってもらうのをやっぱり重視しつつも、もう少し独自性を出してもらったほうがいいというふうにお考えなのかどうかというところをお教えいただいてもいいですか。

〇山野参考人 私どもの支部は12支部ございまして、当然、年度によりまして公共工事の発注工事量が違いますので、委員言われましたように、統一してばちっといくものがいいのかという考え方もあると思うんですけれども、特に総合評価方式の案件に関しましてはある程度統一していただいたほうがいいのかなとも思いますけれども、総合評価方式の中でも金額によりましてある程度統一していただいてもいいと思いますけれども、ある程度の工事は当然ローカルルールがあってもいいのかなというふうなことも考えております。会員の方々に関しましても、そういった意見が出てくるのではないかなと思います。

〇中嶋委員 はい。ありがとうございます。

〇小島委員長 ほかいかがですか。

〇日沖委員 働き方改革の実現に向けたところなんですけれども、国の方向性というだけじゃなしに、やっぱりこれから技術者も含めて若い方々がもっと業界に進んで求職してもらうためには、やっぱりどうしても土曜日休みとか、そういうことも考えていかざるを得ないような環境じゃないんかなというふうに伝わってくるんですけれども、もしそういうことを進めていくについては、工期をもうちょっと延長して余裕を持たなあかんやないかとか、発注時期も、いっときに固まるんやなしに一年通じて平準化せんことにはあかんやないかとかあると思うんですけれども、受注していただく側として、現実に例えば県の発注工事の工期なりを見たときに、現実の話でそういうことって、受けていただく側として、こういう余裕があるやないかとか、こういうことを考えられるやないかとかいうことで、教えていただくことはありますか。現実の話として、仕事を受けていただく側としてできるかできんかも含めて、その辺の捉え方なりを教えていただけたらと思いまして。

〇山野参考人 三重県におかれましては、確かに工事発注の平準化は随分と進めていただいておりまして、それはもう、我々に関しましても本当に大きく感謝しておるところでありますけれども、ただ、働き方改革で週休2日制と、工事現場を土日閉所ということが言われておりますけれども、今現在、全国的にもそうですけれども三重県でも、まだこれは調査結果ではないですけれども、恐らく4週6休は50%前後というふうに思います。週休2日制は本当に1割も満たないのではないかなというふうに思っております。
 それと、先ほども申し上げましたように平準化を進めていただいておりまして、以前ですと本当に年度末に仕事が集中しまして大変忙しい思いをしておったわけでありますけれども、繰り越し工事等を活用していただいておりますので、4月、5月、6月ぐらいまでは工事も現場が動いておるというような現状ではないかなというふうに思います。

〇田村参考人 先ほどと一緒なんですけれども、やはり50%ぐらいかと、私もそういう理解をしております。
 私どもの会社に置きかえますと、私どもはちょっと先駆けて週休2日制を以前から導入していまして、ただ、やはり現場を工夫しなければなかなか休みが週休2日とれないというようなことが現状でございます。例えば半日有給をとらせたりとか、あと、もっと細かく言うと、1時間、例えば現場でいいますとコンクリート打ちとかする場合に、3時で現場が終わってしまい、その後はコンクリートが乾くのを待つということだけなんで、現場の管理としてはもう終了すると。そういうときには、例えばもう3時に作業を終了して、後を有給消化をしていただくという時間有給という工夫もしまして、何とか週休2日制を今導入してやっておるのが現状で、そこまでやるのは確かにやるんですけれども、現場としてはいろんな有給をとった中で、現場は動いておるもんですから、その中でふぐあいが多少出たりとか、そういうのは多々やはり現場で苦労しとるのが現状でございます。

〇日沖委員 ありがとうございました。
 では、もう一つ、例えば同じ工事でも工期の延長ということについてはどう捉えておいでですか。工期の延長ということ。余裕を稼ぐという、そういうところ。

〇田村参考人 工期の延長というのは、確かに、多分、週休2日をとるためには必要なことになってくると思います。ただし、企業として工期が延びるということは、当然売り上げのこともやっぱり絡んできますので、週休2日になりますと、今まで6日働いておったのが5日になる、そうなると当然、労働していただいておる方も1日分の仕事の労力の賃金も安くなりますし、それからいくと、やはりそういうところの見直しとか、あと会社としても、1人頭の大体売り上げというのが決まっていますので、やはりその辺もバランスがとれているのであれば特に問題はないとは思うんですけれども、それに乗じて売り上げも下がってしまうということであれば、企業としてはなかなか厳しいというところだと思います。

〇日沖委員 ありがとうございました。

〇小島委員長 よろしいでしょうか。
 ほかにございますか。

〇舘委員 どうも今日はありがとうございます。いつもいつも本当にありがとうございます。
 先ほど中嶋委員のほうから入札制度のこともあって、一律ではやはりいけない部分があって、県のほうからいえば各事務所、建設業協会からすれば各支部単位で、入札にしても、指名入札も一部もう入ってきている部分もあるんだと思いますけれども、やはり一律ではないその地域地域の課題、問題は多いわけで、そこら辺をもっと、ここで書いていただいてあるところで言うと働き方改革の中でありますけれども、新しい実効性のある地域に即応した部分が必要だと思うんですが。それは例えば私ですと四日市の建設業協会がみえますから、県とのいろいろな議論を重ねていくということはあって当然しかりやと僕は思っています。もっとそれが地域の課題、特に一番わかりやすく言えば、私どものほうでいくと冬場、雪氷の関係になれば、当然、極端な話、この地域というより四日市とも一本道を隔てていけば、だんだん違うのと一緒で、その状況に応じて本当に努力いただいているな、こういうふうに思うときに、建設業協会としてそれに取り組んでいくのは、やはりその支部が主になって対応するというふうに思っていいんでしょうか。

〇山野参考人 委員が言われるのは、特に雪氷の……

〇舘委員 やはり地域によっていろいろ特色ありますよね。例えば、私の地域と伊賀へ行けばまた違うだろうし、津村委員のほうの尾鷲へ行けばまた違うという状況があったときに、当然一番頑張っていただくのは地元の建設業協会ですので、支部の思い、私どもがもっとその思いを強く受けていかなければならないんでしょうけれども、そういうふうな形で私どもが取り組んだほうが、全体を見るときには当然こうやってお話を聞きますけれども、自分らが動く中では、やはり支部へ行ってその課題、問題、いろいろ議論させていただいたほうがいいんでしょうね。

〇山野参考人 当然、工種によりまして、例えばその地域に工種の実績をたくさん持っている企業がおると。違うところの地域ではその工種の実績を持っていないというふうなところも当然出てくるわけですよね。ですから、特に総合評価では応募をするときに実績をうたってきますので、実績を評価していただきますので、そのときに実績で、地域、地域でその辺のところは考慮していただいて発注をいただいたほうがいいというふうに思います。
 それと、特に雪氷に関しましては当然地域維持型で対応しておりますので、それは委員言われましたように、道路を隔てて、その道路を渡って行けないというようなことも出てきますので、今の地域維持型の特に雪氷に対しては非常にいい考え方で進めていただいておるなというふうに思っております。

〇舘委員 私は、地域維持型って、ちょうど専務理事が県に見えていたときによく耳にして、今、それが実現できていることが、即対応できるというか、一番地域にとってもいいもんかなというふうに思ったので、そのことも含めてお伺いしようという前段でお伺いしたんですけれども、はい、承知しました。
 そして、私ども北のほうですので、新名神高速道路が今年度で終了します。東海環状自動車道も大安インターチェンジまで行く、そして、これから6年かけて北勢までというような絵は描いてあって、大きな道路のネットワークができることによって、当然建設業協会においてもその地域として、例えば北勢の中で菰野から大安の間の国道306号線のことも含めていったときに、ものづくりの中でいろいろ頑張っていただくのも建設業協会かな、こう思うんですよね。そんなところの情報は当然つかんでみえるんでしょうけれども、協会としてそれに対して何かその取組の方法ってあるんですか。

〇山野参考人 当然、取組の方法も勉強しておりますけれども、ただ、せっかくの機会ですので発言させていただきますけれども、新名神高速道路とか東海環状自動車道ももう終わりが見えてきておりますので、三重県としましてもぜひ新しい大きなプロジェクトを考えていただきたいと、進めていただきたいなというふうに要望させていただきたいと思います。よろしくお願いします。

〇舘委員 今日の日経新聞でしたか、東海環状自動車道の効果、西周りがどうこうでというのは載っとったと思いますけれども、こういう中ですので企業誘致等々も含めていったときには当然、地域の現実は、まとめていくのには建設業協会もインフラの整備の中で頑張っていただかなかあかんので、絶対出てくるよねというふうに思っていますので、特にその点でまた要望を共有できることがあったら、また御指導もいただきたいなと、こう思います。
 そして、もう一つは、やはり自然災害が頻発していて、大きい災害ももちろんでありますけれども、私のところにいくとよく雪が降ったり、それで全て生活がぴたっととまってしまうぐらい降ることが数年に一度はあるわけですけれども、やはりその中でも、機動力のある建設業者がいていただくことこそが地域の暮らしも守れるというふうに思っていますので、いろいろな中で御指導いただきながら、また情報もいただくこのような機会も与えていただきたいとお願いして終わります。

〇小島委員長 ほかございますか。

〇津村委員 今日はありがとうございます。
 若手の人材育成とか人材確保についてちょっとお伺いしたいんですが、例えば入職促進であったり、あるいは離職防止といったあたりの協会としての取組が何かありましたら、お聞かせいただきたいのと、それプラス例えばそういう部分で、県のこういう取組があったりとか、建設業協会とこういうことを連携していったらもっとうまくいくのになというような県に対する要望とか意見がありましたら、お聞かせいただきたいと思います。

〇山野参考人 毎年、工業高校、専門学校のところに、現場見学会とインターンシップを展開させていただいておりまして、我々会員企業に話を聞かせていただいても、県内に入職していただくのも非常に難しい、厳しいものもあるわけでありますけれども、何とか1人、2人は入職していただいておるというふうに聞いておりますし、私どもの会社も来年は1名、専門高校の卒業ですけれども入職を予定をいたしております。ほかの企業も、特に田村さんのところなんかは、もう何名か入職予定があるというふうに聞いておりますので。

〇田村参考人 先ほどの会長のほうの補足なんですけれども、一応、協会主催で今年5月に新規の入職者の研修会を行っております。それにつきましては、33名の参加をいただきました。それで情報交換会、これは土木建設系、それから工業高校の先生との情報交換なんですけれども、毎年大体80名前後の方が建設業関連企業に就職しているということをお聞きしております。
 また、あと、先ほども言いました高校生を対象とした建築業経理事務士特別研修を実施しておりまして、これにつきましては昨年度の実績は、6回開催しまして約120名の参加をいただいております。
 それから、高校生のインターンシップにつきましては、昨年度の実績が31社に対しまして35名に参加していただいておるなど、今、そういう取組の協会としてやっておるところでございます。
 また、弊社におきましては、大体、毎年平均すると建築2名、土木2名という形で新規採用を今とり行っております。ただし、悲しいことに、なかなか大学卒の方は募集しても来ていただけないという現状がございます。今、専門学校とそれから工業高校の方に、特に私どもでありますと津市が本社でございますので、津工業高校とかは毎年定期的に就職のあっせんもしていただきまして、入っていただいておるというところが現状でございます。
 また、それに加えて離職のほうなんですけれども、私ども統計の中では、やはり約2割程度は入って5年以内にやめておるというのが現状でございます。また、ちょっと言いにくいことではございますが、そのうちの半数は公務員に変わったというのが現状でございます。

〇津村委員 言いにくいようなことをおっしゃっていただきまして、ありがとうございます。
 工業高校に特にアプローチをかけていただいているというふうな説明だったかと思うんですが、例えば普通科の高校生、先ほど参考人招致の中でも来ていただいた方は、普通科を卒業されて入職されたという方もいらっしゃいましたので、そのあたり普通科の皆さんに対するアプローチというのはいかがなんですか。

〇田村参考人 企業としては、当然就職のあっせんは各高校に全て出しておりますので、特に私ども工業高校に特化して就職あっせんをしとるわけではございませんので、普通科に行かれとっても建設関係を希望しとるところは、当然面接もさせていただくつもりではございますし、そういう募集はしております。

〇津村委員 わかりました。

〇山野参考人 普通科高校の生徒にも今年は現場見学会を開催する予定をしておりますので、御理解いただきたいと思います。
 それと、女性活躍の場ということで、今年度は私ども三重県建設業協会で、当然、女性の技術関係の技術者、資格の持っておる方もそうなんですけれども、まだ資格の持っていない方も対象に女性だけの技術者の集いを開催する予定をいたしておりまして、恐らく2月ごろに開催できるというふうに今のところ進んでおることを御報告させていただきたいと思います。

〇津村委員 ありがとうございます。

〇小島委員長 女性の方って大体何人ぐらいいらっしゃるかというのは把握していますか。協会全体ではいらっしゃるんですか。

〇山野参考人 資格を持っている方は結構みえるんです。何名でしたっけ。

          〔「アンケート結果では109」の声あり〕

〇山野参考人 アンケート結果では109名なんですけれども、これは実際現場に出ておるかというと、現場に出ていない方がほとんどでして、恐らく20名ぐらいの方は何らかの形で現場に従事しておるというふうに思います。
 ただ、その20名の方が資格を持っておるかというと、それはまだ資格を持っていないと。資格を持っている方も何人かはみえますけれども、これから資格を取得したいという方は女性でもかなりみえるということです。特にこの女性の方々は普通科から来ておる方々が結構いますので。

〇小島委員長 ほかございますか。よろしいでしょうか。
 女性が参画するということも大切な時代になってきていて、様々工事現場でも工夫いただいているのかなというふうに思うんですけれども、トイレがどうだったらいいとかいろいろありますよね。その工夫もしていただいているということは十分に承知しております。
 一つお聞かせいただいてよろしいでしょうか。委員の皆さん、ないかどうかお考えになってください。
 労働環境の現状のところで、この1ページの一番下なんですけれども、労務管理は現場代理人が行うが、施工実績が若い方を入れると実績として総合評価なんかに生かせるということで、若手技術者の方をということでお願いをさせていただいているというか、そういう方向で頑張っていただいているのかなとも思いますが、先ほど困難さがあるというふうにおっしゃっていただいたんですけれども、それはやっぱり若い方では経験がないので難しいという、そういう捉えでよろしいですか。

〇山野参考人 若手活躍の場ということで若手技術者を配置するわけでありますけれども、当然若手ですので35歳以下ということになると思うんですけれども、一般の作業員はそれ以上の方々が当然みえますので、なかなかその若い方々が労務管理というのが非常に難しいということを言わせていただいたんです。

〇小島委員長 ありがとうございます。
 そのことでやめられるとかいうことはないんでしょうけれども、就労継続もどうしていったらいいのかとか、何があれば継続するのかということを、先ほど少しやりとりもさせていただいたんですが、やっぱり休みのことは出ていました。それから待遇のことももっともですけれども出ておりまして、何が一番いいのかなということを思ったわけなんですけれども、継続について、今、一番協会として、これが決め手ということはないのかもしれませんけれども、でも、ここには注力をしたいと思っている、あるいは現在しているということについてお聞かせいただけますか。

〇山野参考人 やはり会社の中のコミュニケーションが一番大事だろうなと思います。それと、我々建設工事というのは、現場一品制でございまして非常にやりがいもありますし、当然、地図にも残るということもありますので、やりがいはかなり皆さん認識はしておると思うんですけれども、しかしながら、その都度、その都度で苦労によりましてもう嫌になってしまったりする場合もありますので、その辺はうまくコミュニケーションをとりながら会社としても対応をさせていただいておるような現状であります。

〇小島委員長 ほかに委員の方、御質疑ございますか。

〇石田委員 ありがとうございます。
 冒頭、山野会長からいろんな課題を御説明いただいて、これは官民が協力し合いながら解決を見ていかないかんと思うんですが、何といってもベースは年間どんだけの金額の工事が出せるか、また一本一本何%の落札でいけるか、それによって利益率が決まってくると、そこがベースだと思うんです。
 この活性化プランに県の公共予算額の推移が出ていて、ピークから見るともう半分以下に落ちていて、平成28年度599億円になっていますけれども、29年度はさらにそこからまた100億円ぐらい減っていったかなと。13ページにいきますけれども。平成29年度から30年度は余り変わっていなくて、これの維持か、維持以上にしていくことが産業の活性化にも直接関係あることかなと思うんですけれども、かつてのような額にはなかなかならないなと思うんです。
 会長のお話で、この先どんだけでいけるのかが見えないとなかなか御不安でもあり、若手人材育成とかICT機器導入はなかなか不安があってできにくいというんですけれども、単年度予算でいっている以上は再来年や3年先のことまでわからないんですが、それはできるだけ私たちも協力しながら、維持あるいは以上にということをともに力を合わせてさせていただきたいと思うんです。
 それはそれで、もう一つは、一本一本の工事で適正な利益の確保をしなくちゃいけないわけですよね。損してやっとったら何本出ても意味のない、県民としては意味ありますけれども、業界としてはもたないわけですから、15ページの上に利益率と下に落札率が出ております。三重県の落札率が岐阜県、愛知県と比べて4%ぐらい低いんです。その4%ぐらい低い落札率でいくと、上の表の利益率になってきて、ゼロ%以下が数年続いていましたが、平成23年、何かのきっかけがあってゼロよりは上になっているものの、まだまだ他業種に比べて非常に低いという分析も三重県もしておるわけですが、これ、入札制度の中をどうさわるかで決まるんだと思うんですが、平均落札率94%とか95%になれば大体適正な利益が出てくるという見方をして正しいんでしょうか、どうでしょうか。もしおわかりになれば教えてほしいんですけれども。

〇山野参考人 委員、先ほど言われました単年度の事業見通し、現在そうなんですけれども、これは先ほど発言させていただきましたけれども、5年ほど先まで見通して工事の発注予定を公表いただきたいというふうにお願いしましたけれども、今現在1年ですけれども、工事規模、工事の金額は別にしましても、予定として、せめても2年先までぐらいの工事発注予定というのを出していただけると大変ありがたいなというふうに思います。
 それと、利益率に関しましては、今現在ですと3%前後というふうに思いますけれども、ぜひとも落札率が95%、96%に上がっていけば、おのずとそれも5%、6%に近づいていくんではないかなというふうに思います。

〇石田委員 ありがとうございます。

〇小島委員長 ほか、よろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

〇小島委員長 では、予定をしていた時刻にあっという間になりましたので、ここで一言お礼を申し上げたいと思います。
 この際、参考人の山野稔様、田村賴一様に一言御挨拶を申し上げます。
 本日は当委員会の参考人招致に御出席いただきまして本当にありがとうございました。
 これをやったらこうなるとか、もうすぐに解決策というのは実際に難しいのかなというのを改めて感じさせていただきましたけれども、それでもやっぱり災害は必ず起こると言われる地域ですし、人々の日々の安全・安心を守るためには建設業をこれからどうしていくかということ、一緒になって力を合わせて考えていかなければいけないというふうに改めて思わせていただきました。
 今日いただきました御意見、これからの委員会の論議に生かさせていただきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。

〇小島委員長 ここで参考人は退室されますので、しばらくお待ちください。

          〔参考人 退室〕

第2 その他
(1)聞き取り調査等についての意見

〇小島委員長 さて、次に委員間討議として、本日の聞き取り調査について御意見のある方はお願いをしたいと思います。

〇中嶋委員 感想みたいになっちゃうんですけれども、何か工期の設定の問題であるとか、発注の平準化のことというのは、どの規模の業界、業種であっても非常に重要だなということを改めて感じさせていただきました。
 また、議会のほうとしても、明許繰越の話もそういう意味ではもう少し柔軟に認めていく必要もあるのかなと。これまで繰り越しを余りしちゃだめじゃないのよということを決算の、ちょうど今日から一般会計の決算の話になってくるわけですけれども、明許繰越が多いので工事のもともとの設計の見通しが甘いんじゃないのかとか、そういう指摘もこれまでもずっとしてきたところなんですけれども、そこら辺もやっぱり、我々議会としてもより柔軟に認めていく必要もあるのかなということを感じさせていただきました。
 それと、もう一つは、マクロな議論としてこの常任委員会では三重県としての発注方式だとか議論する必要はあるとは思うんですけれども、舘委員もおっしゃっていただきましたが、それぞれの建設事務所、支部の特色というものも、ローカルルールというものももう少しあってもいいんじゃないかなという、そこら辺の各事務所の裁量のあり方ということについては、ちょっとこれから考えていきたいなと思うところです。県の現在の執行部の皆さんにも御意見ぜひ伺いたいなと思いました。感想だけで済みません。
 以上です。

〇小島委員長 ほかにございますか。
 私は、今日のお話もそうですけれども、この活性化プランを見せていただいていても、年代別の人数とかは国のものなんですよね。三重県の中で若いと言われる人がどのぐらい実際いるのかということが現況がはっきりわからなくて、パーセンテージを上げると書いてあるけれども、これは若手技術者の方だけの話で、作業員の方とかは含まれていないので、何か現状をきちっと把握したいなという思いはさらに感想ですけれどもいたしました。
 ほかいかがでしょうか。

〇石田委員 発注の平準化については、働き方改革調査特別委員会の委員長報告にも盛り込んであって、その後どうやって検討されているかがちょっとまだ報告はいただいたこともないので、同じ内容でこの委員会でやられていると思いますので、ぜひ委員長からその後の進捗を求めていただけるとありがたいなと思います。
 それから、今日の若い人の現場の人の意見を聞いても、またこの活性化プランの14ページもこれ明らかで、これは過去の平成25年、26年、27年ですけれども、こういう発注状況だと公共工事で仕事が多いところにとっては、倉庫で遊んでいる人がいたという意見もありましたように、それをやっぱりなくさないと、遊んでいても給料を払わなきゃいけない会社にとっても、平準化が大事で、それから労働者個人にとっても大事なことでありますので、ぜひ平準化について一度委員長から、その後どうですかということを……

〇小島委員長 働き方改革の報告についてですよね。

〇石田委員 そうですね。そのときに平準化をしてくださいということを言ってあるので、お願いしたいと思います。

〇小島委員長 わかりました。
 ほかにございますか。
 よろしいでしょうか。ありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇小島委員長 なければ、これで委員間討議を終了いたします。

〇小島委員長 御協議いただく事項は以上でございますが、ほかに何かございますか。

          〔「なし」の声あり〕

〔閉会の宣言〕

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
防災県土整備企業常任委員長      小島 智子

 

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