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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成31年度 委員会会議録 > 令和2年3月11日 環境生活農林水産常任委員会・予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会 会議録

令和2年3月11日 環境生活農林水産常任委員会・予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会 会議録

資料はこちら

環境生活農林水産常任委員会
予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会

会議録
(開会中)

開催年月日  令和2年3月11日(水曜日) 午前10時1分~午後2時32分
会議室     201委員会室
出席員   8名
         委員長    谷川 孝栄
         副委員長   森野 真治
         委  員    喜田 健児
         委  員    山内 道明
         委  員    小林 正人
         委  員    村林  聡
         委  員    三谷 哲央
         委  員    中森 博文 
欠席    なし
出席説明員
   [農林水産部]
        部長                     前田 茂樹
        副部長                   更屋 英洋
        次長(農産振興担当)          森内 和夫
        次長(農業基盤整備・獣害担当)   辻森 芳宜
        次長(森林・林業担当)         村上 浩三
        次長(水産振興担当)          仲  越哉
        参事                    矢野 次男
        農林水産総務課長           佐脇 優子
        農林水産財務課長           村田 洋一
        フードイノベーション課長        竹田 久夫
        団体検査課長              上田 峰浩
        担い手支援課長             近田 恭一
        農産物安全・流通課長         秦  和夫
        農産園芸課長              岡本  明
        畜産課長                 中村 雅人
        農業基盤整備課長           藤本 隆治
        農山漁村づくり課長           伊藤 隆幸
        農地調整課長              森山 直樹
        獣害対策課長              近藤 和也
        森林・林業経営課長           横澤  篤
        治山林道課長               伊達 直哉
        みどり共生推進課長           朝倉 嗣雄
        水産資源・経営課長           荒島 幸一
        漁業環境課長               藤田 弘一
        水産基盤整備課長            福田  渡
        人権・危機管理監             野村 廉士
        農林水産政策・輸出促進監       糀谷  斉
        家畜防疫対策監              巽  俊彰
                                その他関係職員                                  
委員会書記
   議事課     主幹       松本  昇
   企画法務課  主査       森岡 佳代
傍聴議員   なし
県政記者   2名
傍聴者    4名
議題及び協議事項
第1 分科会(農林水産部関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第2号「令和2年度三重県一般会計予算」(関係分)
 (2)議案第8号「令和2年度三重県就農施設等資金貸付事業等特別会計予算」
 (3)議案第9号「令和2年度三重県地方卸売市場事業特別会計予算」
 (4)議案第10号「令和2年度三重県林業改善資金貸付事業特別会計予算」
 (5)議案第11号「令和2年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業特別会計予算」
 (6)議案第72号「令和元年度三重県一般会計補正予算(第9号)」(関係分)
 (7)議案第78号「令和元年度三重県就農施設等資金貸付事業等特別会計補正予算(第2号)」
 (8)議案第79号「令和元年度三重県地方卸売市場事業特別会計補正予算(第2号)」
 (9)議案第80号「令和元年度三重県林業改善資金貸付事業特別会計補正予算(第2号)」
 (10)議案第81号「令和元年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業特別会計補正予算(第2号)」
 (11)議案第31号「三重県手数料条例の一部を改正する条例案」(関係分)
 (12)議案第33号「三重県家畜保健衛生所手数料条例の一部を改正する条例案」
 (13)議案第61号「農林水産関係建設事業に対する市町の負担について」
 (14)議案第89号「農林水産関係建設事業に対する市町の負担について」
 2 所管事項の調査
 (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について
 
第2 常任委員会(農林水産部関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第22号「三重県水産業及び漁村の振興に関する条例案」
 (2)議案第47号「三重県食の安全・安心の確保に関する条例の一部を改正する条例案」
 (3)議案第48号「三重県地方卸売市場条例の一部を改正する条例案」
 (4)議案第69号「三重県食を担う農業及び農村の活性化に関する基本計画の変更について」
 2 所管事項の調査
 (1)「令和元年度『第二次三重県行財政改革取組』の進捗状況」における県有施設の見直しについて(関係分)
 (2)「『みえ県民力ビジョン・第三次行動計画』(仮称)最終案に対する意見」への回答(関係分)
 (3)みえ県民力ビジョン・第三次行動計画(案)について(関係分)
 (4)三重県主要農作物種子条例(仮称)最終案について
 (5)三重の農福連携等推進ビジョン(案)について
 (6)CSF等に係る対応について
 (7)三重県農業農村整備計画(最終案)について
 (8)三重まるごと自然体験構想2020(最終案)について
 (9)第3期みえ生物多様性推進プラン(最終案)について
 (10)三重県水産業及び漁村の振興に関する条例に基づく基本計画の中間案について
 (11)各種審議会等の審議状況の報告について
3 「委員会活動の評価」について
 
【会議の経過とその結果】
 
〔開会の宣言〕
 
第1 分科会(農林水産部関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第2号「令和2年度三重県一般会計予算」(関係分)
 (2)議案第8号「令和2年度三重県就農施設等資金貸付事業等特別会計予算」
 (3)議案第9号「令和2年度三重県地方卸売市場事業特別会計予算」
 (4)議案第10号「令和2年度三重県林業改善資金貸付事業特別会計予算」
 (5)議案第11号「令和2年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業特別会計予算」
    ア 当局から資料に基づき補充説明(前田部長)
    イ 質疑
○谷川委員長 それでは、御質疑があればお願いします。

○森野副委員長 気になった事業について聞かせてください。
 まず、13ページの2、自然環境保全対策事業費8万4000円という予算なんですけれども、この内容はどういうことを具体的にやられるのかというのと、26ページの施策254、移住促進に向けた体制構築とか情報発信で38万1000円という、少ない予算なんですけれども、どんなことをやられるのか教えてください。

○朝倉課長 13ページの自然環境保全対策事業費についてお答えさせていただきます。
 いわゆる事務費という形で8万4000円を計上させていただいております。

○伊藤課長 移住促進に向けた農山漁村魅力発信事業費の38万1000円ですが、令和2年度は農林漁業体験民宿の経営者や市町の移住担当者や、農林水産担当者などが一堂に会した座談会を開催して、お互いの状況や課題などを情報共有し合い、それに基づいて今後の対策、どのような点を改善していったらいいかについて気づきを得る場を創出したいと思っています。
 また、都市部で開催される移住や農林漁業就業関係のイベントに参加して、三重県の取組の情報発信を行って、その参加者の拡大を目指したいと思っています。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

○小林委員 1点、確認させていただきたいんですけれども、2ページのみえ森林・林業アカデミー拠点整備事業費1961万6000円、これを具体的に御説明いただきたいと思います。

○横澤課長 みえ森林・林業アカデミー拠点整備事業ということで、令和2年度の新規事業でございます。こちらに関しましては、みえ森林・林業アカデミーにおけます効率的な講座運営、それから充実した教育環境を実現することを目的としまして、拠点施設、新校舎の整備を計画的に進めていくものでございます。令和2年度に関しましては、敷地形状あるいは隣接地の状況などの現状の記録、確認を行います敷地測量、それから地盤の強度等を把握する地質調査、それから、新校舎の施設施工を行うために必要な図面設計を行います新築設計を行ってまいります。

○小林委員 これの場所はどこになるのか、さっきの債務負担行為の分とはまた別なんですか。

○横澤課長 まず、場所に関しましては、津市白山町にございます林業研究所の敷地内を予定しております。
 債務負担行為に関しましては、先ほど御説明申し上げました新校舎の新築設計、こちらを令和2年度から令和3年度、2か年にかけて行うことにしております。

○小林委員 この金額の差というのは、先ほどの債務負担行為の。

○横澤課長 債務負担行為を行いますのは、新築設計に係る部分ですので、その他の地質調査それから敷地測量の部分は債務負担行為の対象にならないということです。

○小林委員 ありがとうございます。

○谷川委員長 ほか御質疑いかがでしょうか。

○中森委員 前回にもお聞きしたんですけれども、ため池等の整備については、昨年もいろんな大会にも参加させていただきながら、課題は非常に大きいと伺っておるところでございまして、特に南海トラフ地震に備えての取組が、安全性を守るための防災・減災対策の一環として、重点的な課題として聞いているところでございます。当然、補正予算とも関わるのは承知していますけれども、これによって当初予算と補正予算とを合わせますと、当面、どういうところまで進んでいくのかなとか、補正で加えて、今年であればどこまで進むのかなとか、その辺が、予算の範囲内でできることしかできませんけれども、どのような考え方で今後進められるのかなと。今年度、新年度予算も含めて、考え方を教えてください。

○藤本課長 農業ため池につきましては、三重県内に3162か所ございまして、そのうち1647か所が防災重点ため池であり、その豪雨、地震対策を順次やっていくことになるんですけれども、おっしゃるように期間と予算も要るということで、一気に進むわけにいかんという状況でございます。阪神・淡路大震災以降、大体、平均すると年間2か所完成してやっとという状況でございまして、これまでの20年間で約40か所整備しています。また、これから説明させていただきますけれども、新たな農業の整備計画の中でも、そこを新たに加速して、倍ぐらいのスピードを持った形で整備を進めていきたいと思っています。
 ハード整備についてはそういう状況でございますが、ソフト対策も併せて重点的にやっていく必要があるということで今年度の予算、繰越しもございますが、その予算で必要なハザードマップ、浸水想定区域の作成を全部終えるということで、ハードと併せてソフト対策、ハザードマップを作ったということじゃなくて、それを活用して防災訓練に生かすという取組を加速していきたいと考えています。

○中森委員 事業量が多いということも、緊急度が高いことも承知しておりますけれども、そもそもため池ができた経緯とか、そういう必要性ができてあるんです。農業のためのため池というのはもう当然なんですけれども、結果的に集落の近くに危険なため池があるということも現実にあるわけでございます。そういう地域の方々からすると、うちの裏のため池は大丈夫かいなと、このようなことが少なからずあるので、それぞれ地域間の格差はあるものの、やはり市町と情報共有していただきながら、地域に対しまして、いわゆるハードで対処できるものは、もちろん年次的な計画施工を説明していただきながら、特になかなか年次的に進めないところについては、少なくともソフトの面で今おっしゃるようなところを丁寧に地域に説明していただくほうが、いざというときに心構え、身構え、未然防止につながるんではないかなと、このように思っています。その点についてはどうでしょうか。

○藤本課長 おっしゃるように、特にハードにつきましては、なかなか進まんという現状があるんですが、市町と連携して、優先順位づけをしていかないかんと。浸水想定区域図なりハザードマップを作れば、下流にどれぐらいの人家があって、どれぐらいの公共施設に被害を及ぼすということが明らかになりますので、被害程度の大きいところから順次手がけていくということに注力を傾けていかなあかんと思っています。
 併せて、先ほども申し上げましたが、ハザードマップは作るだけでは駄目ということで、それを実際に活用するということを市町と連携して取り組んでいきたいと思っています。

○中森委員 三重県は広いし、いろんな津波対策、それから地震対策もあります。ため池に対する対策も同時に、我が伊賀地域にはため池が非常に多いということも聞いているところで、そういう意味からも、今おっしゃるような施策をしっかりと県民に周知していただきながら、市町と連携して取組を強化していただきたい。これは要望させていただきます。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

○三谷委員 新型コロナウイルス感染症が広がっていて、休業とそれに対する補償等の議論も出てきておるんです。農業者とか漁業者、例えば海女とか、また新規で農業に就労されるような方、こういう方は、新型コロナウイルス感染症の場合はフリーランス的な扱いになるんですか。休業補償の場合はどういう扱いになるんですか。

○前田部長 農林水産部関係も経営支援ということで考えていまして、窓口を設置させていただいたりとか、あと資金繰り等の滞りということで、セーフティーネット資金を借りられる方に対して利子の2分の1を助成する制度を、早速、立ち上げさせていただいたところです。
 委員がおっしゃるのは、その就農中の方みたいな形ですか。

○三谷委員 例えば海女が潜って取っているじゃないですか。新型コロナウイルス感染症の感染だとか、また家族の方がかかられて仕事ができない場合、フリーランスですと、国のほうでは4100円かな、1日、補償しますよというようなことをおっしゃっていますが、雇用形態にもよるんでしょうけれども、基本的に農業をやられている方とか漁業をやられている方というのは一種の自営みたいな部分もあるんで、そういう方々の扱いはどうなるのかということをお伺いしているんです。

○前田部長 そういう形態のところが補償の対象になってくるのかどうか、今の段階で私としては了解していませんもので、そこのところも含めて、雇用経済部とも連携しながら、必要な対策があればしていきたいと思っています。

○三谷委員 やはり働いておられる方々なので、恐らくこれからいろいろな影響が出てきます。それで、今おっしゃったように、経営そのものに対するいろいろ資金繰りだとか、制度的な支援というものも当然必要になってくると思いますが、個人の、特に漁業なんか漁に出なければ収入にならないわけですから、収入減に対しての対応を、ぜひ御検討いただいて、大まかに分かれば、委員会でも御報告いただければと思いますが、よろしいでしょうか。

○前田部長 そのようにさせていただきます。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

○山内委員 3点ほど、手短になりますけれども、1つ目が説明資料別添の6ページの番号25の農業ハウスの補強、防風ネットの設置支援とありまして、農業用ハウス強靱化緊急対策事業で3900万円が計上されておりまして、これはいわゆる強靱化なので、予防修繕に使われるのかなという。災害等あったときに、事後的に修繕する場合と比較すると、一般的にはやっぱりコストダウンが図られるという部分があろうかと思いますが、そういった視点でもし捉えたときに、3900万円ぐらいの予算を計上いただいて、事前に予防的に強靱化対策をしていただくとどれぐらいのコスト削減につながるかというのが、もし試算されていたら、教えていただきたいなという部分と、もしされていなかったら、例えばこの1年間の災害が発生してビニールハウスを修繕した費用全額と、この3900万円というのがどれぐらいのウエイトを占めているのかなというのを教えていただきたい。

○岡本課長 農業用ハウス強靱化緊急対策事業につきましては、既存のハウスについて事前の予防対策をということで、簡単な補強をされる方について、国の支援を活用して県からも支援させていただくという事業でございます。
 お尋ねいただきました、どのようなコストの削減効果があるかということについては、そこまでの検討は現時点でできておりません。
 それから、本年度の農業被害で施設に被害を受けたものに対しての比較という点につきましても、現時点で正確な数字等を持ち合わせておりませんので、整理させていただきたいと思います。

○山内委員 私もいろんな声をいただいている中で、若いイチゴ農園の営農者の方から、やっぱり災害のたびに修理というよりは、事前に補強することで大分コストダウンも図れるんですという話があったものですから、今の話ですと簡単な補強ということでしたもので、補強していただいて、さらにまたそこが災害に遭っちゃうと、あまり意味がないかなと思うんですけれども、きちっとした補強をされると非常にコストダウンが図れます、という知恵をいただいたことがあったものですから、確認させていただきました。また、そういった視点もぜひ取り入れていただきたいなと思っています。
 2つ目なんですけれども、16ページの真ん中の2番目の植物工場実証パイロット事業費ということで、これは太陽光利用型植物工場において実証されているということなんですけれども、この実証技術を普及、拡大させるために、何か現状等、御報告いただけることがあったら教えていただきたいのと、知事が脱炭素宣言をされて、今後、全県的な脱炭素に向けての取組と連携していくのかと、そういった展望がもしあれば教えていただければと思います。

○近田課長 この植物工場実証パイロット事業費でございますけれども、平成23年に農業研究所において太陽光利用型の植物工場を設置して、その中でトマトそれからイチゴにつきまして、単収の向上ですとか品質の向上に向けた研究を行っております。これまでの成果でございますけれども、トマトですと、通常の慣行栽培よりも3倍程度の収量が取れるという試験成績も出てきておりますので、そういった確立した技術につきまして、これから現場に向けて普及に当たっていくということで取組を進めておる事業でございます。

○山内委員 ここには低コスト化という書き方と、先ほどの説明で収穫のアップとかありますけれども、これからは脱炭素というところも新しい価値を伴ってきますので、ますます期待の高まる事業かなと思いましたので、確認させていただきました。
 それから、もう一点だけ、19ページなんですが、こちらに農業の多様な担い手の確保・育成というところがありますが、例えば7番の新規就農者総合支援事業等を活用いただいて、その定着の状況とか今後の課題とかが見えていたら、教えていただきたい。

○近田課長 新規就農者総合支援事業につきましては、国の農業次世代人材投資資金、昔で言う青年就農給付金、これを給付している事業でございます。就農する前に就農希望者に対して研修することに対して給付している準備型と、それから実際に就農した後、経営開始型ということで、就農後5年間、市町を通じまして給付している2つのタイプがございます。
 これまでに県では累計で、準備型、研修のときの給付金を127名に給付しております。経営開始型につきましては、市町を通じて248名に給付を行っております。
 現在、就農状況を確認させていただいております。その中で経営開始型につきましては、独立自営で就農された方に対して給付するものですけれども、こういった独立就農をされた方の定着については非常によいというか、もう9割方そこで就農していただいている現状でございます。一方で、準備型をもらって農業法人などに就職されて就農される方につきましては、ほかの産業とほぼ同様な格好で、少し離職される方が多いという現状でございます。

○山内委員 かなりきちっと成果を出されているのを確認させていただきましたので、ありがとうございます。

○谷川委員長 ほか御質疑いかがですか。

○村林委員 先ほど新型コロナウイルス感染症の話題が出たので、それにも関連する水産業の話なんですけれども、新型コロナウイルス感染症がなくても相当厳しい、気候変動の影響もあるのか分かりませんけれども、海の様子が大分おかしいと、漁がないという話ばかりこの年明けぐらいから聞かせてもらっていました。カキが七、八割駄目なんじゃないか。その後、持ち直したという話も聞いたりもしましたけれども、とにかく海に藻がないとか、水温が三、四度ふだんより高いんだとか、アオサも先端がちぎれて色が悪いとか、その後、ナマコもいないとか、アオサもナマコもその後少しは持ち直しておるのかもしれませんけれども、1月の下旬の段階ではそのように聞きました。マダイの養殖なんかも、世界的に魚を食べるようになって水産資源が枯渇していく中で、海面養殖というのは非常に重要なものになってくると思うんです。けれども、それも餌の高騰の問題とか、構造的にかなり厳しい状況に置かれておると聞いておって、そうしたことをこの委員会で訴えさせてもらおうと思っておりましたら、この新型コロナウイルス感染症のことで全く外食のほうで需要が減っておるので、出口がないような形になりつつあるのではないかという心配の声も上がっております。
 元からの気候変動や構造的な問題に対することはこの予算にも入っておると思いますし、しっかり取り組んでいただきたいと思うのが1点と、また、この目の前の大変な、もう災害に近い、新型コロナウイルス感染症を何とか乗り切るという観点で、今後、国の対策も出てくると思うんで、その辺を併せてしっかりやるというその決意だけでもまず聞かせてもらおうと思うんですけど、いかがでしょうか。

○前田部長 確かに委員がおっしゃいましたように、新型コロナウイルス感染症の関係で、私どもも聞いておりますところによると、マダイなどを中心に出荷量が例年に比べて半分ぐらいになっておるという話も聞いています。そういう出荷減少が今後続くと、餌代等のコスト増加で経営への影響が懸念されるところでございます。
 そうしたことから、やっぱり現地の生産者の声を十分にお聞きするということで、水産業の改良普及員がそれぞれのところへ出向きまして、実態であるとか、お困りの点などを丁寧に聞き取らせていただいて、県での対応、あるいは国へ要望していくものにつきましてはしっかりと要望していきたいと考えています。

○村林委員 ぜひともしっかりよろしくお願いします。現時点では分からないことも多いと思いますので、私もお願いするしかないという状況だと思います。
 ほかにも農林水産物全般に、様々な影響が出ておるようで、牛肉なんかもかなり、大臣がたしか値段が下がっておるというようなお話もなさったと思いますし、私の地元には大内山牛乳があるわけですけれども、これも給食が止まっておる影響で生乳が少しダブついておるというか、出荷できない状況があって、これは明日、知事が現地に入っていただくとも聞いておりますけれども、ぜひともこうした影響が、農林水産業にたくさん出てくると思いますので、どうかよろしくお願いしたいと要望しておきます。
 もう一点だけ、直接、予算に関係しないのかもしれませんけれども、これもかなり大きな構造の問題として、林道とか治山とかの公共事業関係に当たるのかもしれませんけれども、その負担率の問題で、崩れておるんだけれども、災害がきっかけでないと直せないみたいな話があって、そういう中で、災害があって崩れたら高い補助率で国の災害復旧も当たって直せるんだけれどもなということが長引いて、さらにその後、崩れてもなかなか直るまで長くて、そういうことが続くと、崩れてから直るまでに10年とかもっとかかるとか、そういうことがどうも構造的にあるようで、長寿命化を考えたり、全体のコストを小さくすることを考えれば、少し崩れた時点で本当は直せればいいと思うんですよね。これはもう、ひょっとすると農林水産部だけの問題ではなくて、国の仕組みの問題なので、むしろ本会議で聞かせてもらったほうがいいのかもしれないし、答弁を求めてもできないのかもしれませんけれども、このことがかなり、私の地元では問題になって声が上がっております。ぜひ個別の中でできることを、まずは少しでも通れるようにしてもらうとか、そういう対応だけでもしてもらいたいと思うんですけれども、どうでしょうか。

○伊達課長 治山、林道ともに施設の災害復旧という国の補助事業があります。災害を受けたときには、災害報告を出していただいて、それに採択できるかどうかの査定を受けて事業にかかるということがありますが、今、お話の件につきましては、林道の件じゃないかなと思うんですけれども、基本的に林道というのは市町の管理となっております。林道が崩れたときには、国の補助事業で採択されますと高い補助率、激甚災害に指定されますとさらに高い補助率になるということは制度としてありますし、それにつきまして、災害が起きた時点で速やかに報告を出していただいて査定を受けるというのが原則となっておりますので、長い間通れないというようなことではないと思います。災害のときは市町と連絡を取りながら現地調査もしますし、災害を受けたところについては、速やかに復旧するように努めておるところです。

○村林委員 そういう御答弁だろうと思うんですが、ぜひ市町と国とをうまくつないでいただいて、これからもしっかりと個別の事案、それぞれの箇所が困らないようによろしくお願いしたいと思います。先ほど私の申し上げたような問題意識があるわけで、それがどこか制度上の改善すべき点があるということならば、またぜひ議論させていただいて、これから国へ伝えるべきは伝えていただきたいとお願いして終わります。

○谷川委員長 ほかいかがですか。よろしいですか。

          〔発言する者なし〕

○谷川委員長 それでは、なければこれで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ウ 委員間討議  なし
    エ 討論      なし
    オ 採決     議案第2号(関係分)   挙手(全員)   可決
              議案第8号        挙手(全員)   可決
              議案第9号        挙手(全員)   可決
              議案第10号        挙手(全員)   可決
              議案第11号        挙手(全員)   可決
 
 (6)議案第72号「令和元年度三重県一般会計補正予算(第9号)」(関係分)
 (7)議案第78号「令和元年度三重県就農施設等資金貸付事業等特別会計補正予算(第2号)」
 (8)議案第79号「令和元年度三重県地方卸売市場事業特別会計補正予算(第2号)」
 (9)議案第80号「令和元年度三重県林業改善資金貸付事業特別会計補正予算(第2号)」
 (10)議案第81号「令和元年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業特別会計補正予算(第2号)」
    ア 当局から資料に基づき補充説明(前田部長)
    イ 質疑      なし
    ウ 委員間討議  なし
    エ 討論      なし
    オ 採決     議案第72号(関係分)   挙手(全員)   可決
              議案第78号        挙手(全員)   可決
              議案第79号        挙手(全員)   可決
              議案第80号        挙手(全員)   可決
              議案第81号        挙手(全員)   可決
 
 (11)議案第31号「三重県手数料条例の一部を改正する条例案」(関係分)
 (12)議案第33号「三重県家畜保健衛生所手数料条例の一部を改正する条例案」
    ア 当局から資料に基づき補充説明(前田部長)
    イ 質疑      なし
    ウ 委員間討議   なし
    エ 討論      なし
    オ 採決     議案第31号(関係分)   挙手(全員)   可決
              議案第33号        挙手(全員)   可決
 
 (13)議案第61号「農林水産関係建設事業に対する市町の負担について」
 (14)議案第89号「農林水産関係建設事業に対する市町の負担について」
    ア 当局から資料に基づき補充説明  なし
    イ 質疑
○谷川委員長 それでは、御質疑があればお願いします。

○三谷委員 不勉強なので教えてもらいたいんですが、農林水産関係事業に対する市町の負担ということで、この一覧を見ますと、同じような県営かんがい排水事業の中の一般型というところとか、そういうのでも市町によって負担率が違うんですが、この負担率の違いというのはどこから出てくるんですか。

○藤本課長 県営かんがい排水事業の一般型で御説明させていただきますと、伊勢市、多気町、玉城町でそれぞれ違うんですが、これは、同じ宮川管内の事業をやっておりまして、その事業が市町をまたぐということで、受益面積割にしとると、それで率が違うということでございます。

○三谷委員 分かりました。
 ほかのところも違うのは、やっぱり受益面積の比率が違うので、負担率が違うと理解していいんですか。

○藤本課長 受益面積割でやる場合と、あとは事業によってガイドラインが決まっていますので、それぞれガイドラインに沿って負担率を決めるということでございます。

○三谷委員 分かりました。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

          〔「なし」の声あり〕

○谷川委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ウ 委員間討議   なし
    エ 討論      なし
    オ 採決      議案第61号        挙手(全員)   可決
               議案第89号        挙手(全員)   可決
 
 2 所管事項の調査
 (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について
    ア 当局から資料に基づき説明(更屋副部長)
    イ 質問      なし
 
 3 委員間討議
 (1)執行部に処理経過の報告を求める事項  なし
 (2)その他  なし
 
第2 常任委員会(農林水産部関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第22号「三重県水産業及び漁村の振興に関する条例案」
    ア 当局から資料に基づき補充説明(前田部長)
    イ 質疑
○谷川委員長 それでは、御質疑があればお願いします。

○三谷委員 2ページの(6)の県民等の役割、第6条のところで、遊漁その他の余暇活動を行う者及び云々って、その人たちは航行等の秩序を守り、漁業制度に関する理解を深めるということで、これはこれで大事なんだろうと思います。
 また、これは県の条例ですから、県民にしか訴えられないのかも分かりませんが、現実はプレジャーボートも、また密漁等も含めて、県外の方が三重県内の海域等でいろんなことをされて、それで大きな影響が出ているんですが、そういう人たちに対する呼びかけというか啓蒙、啓発というのは、どこで読み取っていけばいいんでしょうか。

○仲次長 実際の対応としましては、漁港とかアサリの潮干狩り場とかに看板を設置して、来てくれる人にいろいろと情報を提供させていただいているというのが現状でございます。
 条例の中では、県民等ということで、三重県の水域に来られる方も含めてここで解釈しているつもりですし、国でも水産基本法の中で国民に対する秩序とか、そういうことがうたわれておりますので、併せてこういう対応を県外の方に対しても県のホームページとかでもいろいろと情報提供していきたいと思っております。

○三谷委員 では、この県民等の等の中に県外の方も含まれるという読み方でいいわけですか。これ、少し弱いのかなという感じがしないでもないんですが、いかがですか。

○仲次長 これは、今後、条例の逐条解説をつくって普及、啓発していきますので、その中でしっかりと、県民等の中には県外から県内に来て、県内の漁場で余暇活動をされる方という形で整理していきたいと思います。

○三谷委員 おっしゃったように逐条解説等にしっかりと書き込んでいただいて、できるだけマイナスの影響の出ないように、ぜひお願いしたいと思います。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

○村林委員 今、三谷委員がおっしゃったこと、私からもお願い申し上げます。
 後ほど出てくるその基本計画みたいなところで、またそういう地元の事例なんかの話をさせてもらいたいと思いますので、よろしくお願いします。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。よろしいですか。
 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ウ 委員間討議   なし
    エ 討論      なし
    オ 採決      議案第22号        挙手(全員)   可決
 
 (2)議案第47号「三重県食の安全・安心の確保に関する条例の一部を改正する条例案」
 (3)議案第48号「三重県地方卸売市場条例の一部を改正する条例案」
    ア 当局から資料に基づき補充説明(前田部長)
    イ 質疑      なし
    ウ 委員間討議   なし
    エ 討論      なし
    オ 採決      議案第47号        挙手(全員)   可決
               議案第48号        挙手(全員)   可決
 
 (4)議案第69号「三重県食を担う農業及び農村の活性化に関する基本計画の変更について」
    ア 当局から資料に基づき補充説明(前田部長)
    イ 質疑
○谷川委員長 それでは、御質疑があればお願いします。

○村林委員 御説明いただいたんですけれども、3月2日に西場議員が本会議場で一般質問をされまして、その中で、国の計画に合わせる形で、産業政策と地域政策は両輪であるということ、それに加えて家族農業というものの位置づけをこの計画に明記してほしい、修正してほしいという質問があったわけですけれども、執行部としてはどういう対応をなさっておるのか、お考えを聞きたいと思います。

○前田部長 一部、本会議等での答弁と重複する部分があるかも分かりませんけれども、まず、この基本計画につきましては、そもそも三重県食を担う農業及び農村の活性化に関する条例に基づくものでございまして、その条例で柱建てをしております基本施策ごとに施策を体系的に取りまとめたということで、文言として、明確な産業政策、地域政策といった分類は行っておりませんけれども、今後、毎年度取りまとめるこの施策の実施状況を報告させていただく際には、基本施策ごとの実施状況と併せまして、そういった産業政策と地域政策に分類した取組状況についてもきっちりと御報告させていただきたいと考えております。

○村林委員 基本的には、本会議場で答弁された内容と同一と理解させていただきました。
 私としては、やっぱり西場議員がおっしゃるように、明記が必要だと考えておることを今の時点では申し上げておきたいと思います。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

○三谷委員 今、村林委員から少しお話がありましたように、国の基本的な計画と県の計画というのは、文言も含めてそれなりの整合性があるべきだろうと思っておりまして、これの中で読み取れと言われてもなかなか難しいのかな、それが率直な感じなんですが。条例があるんで、それに基づいてということなんでしょうけれども、条例は条例として、やはりこの基本計画の中にある、どこまでそれが読み取れるのかというのはちょっと疑問に思うんです。これで十二分に読み取れると部長はお考えなんですか。

○前田部長 今回、この基本計画を策定するに当たりまして、これまでの議会での御議論であるとか国の動向等も酌ませていただいた上で議案として出させていただいていますけれども、一部に、その具体的な表現の部分で読み取りづらいところがあるという御指摘は受け取っております。

○谷川委員長 ほかいかがですか。

○中森委員 国がいろんな計画をしたり、それらについて政策を打ち出しているんですけれども、食料・農業・農村基本計画というのが今、議論が深められまして、農林水産大臣もいろんなコメントをしているのを伺っていると、国においても政策の転換というんですが、少し方向が我々の感じているよりもニュアンスが変わってきたかのように感じとるんですけれども、県においては、国の動向というのは十分に承知していいただいとるかなというのが気になるんですけれども、その点についてはいかがですか。

○前田部長 国で基本計画の改訂を検討していただいておることは承知しておりますし、また骨子案という形で先日公表されたところでございます。また、農林水産大臣も所信表明の中でこのことについて言及されておるということで、そういった情報につきましては十分受け取っておりますが、その具体的な中身が見えていないところもございますので、そこはしっかりと情報収集していきたいと考えています。

○中森委員 もちろん、中身を十分吸収しながら県の施策に反映していくのは当然なんですけれども、今、決めようとするのはこれからの10年になりますので、せっかくのこの機会にしっかりと見直しについても検証しておくことが、先のことを見込んで整合しておくことが重要ではないかなと思うんです。さらに加えて申し上げますと、既に基本計画策定の考え方の中で国際連合での考え方にも触れられているんです、この三重県のほうに。そこには、既に国際連合では2019年から2028年を国連家族農業の10年として定め、重要な役割を果たしている家族農業の発展の必要性を打ち出していますと。このように意見も明確にここに明記していただいているので、県も、この基本的な考え方を持ちながらも具体的な施策の中で触れられていないところが、少しこの計画を修正してほしいという西場議員の質問内容も分からんでもないのかなと感じたところでございます。この点についても、国際連合でのこの記載は形だけなのか、そうではないのかということだけ確認しておきたいと思います。

○前田部長 御指摘がありました国際連合での家族農業という言葉でございますけれども、今回、県の基本計画では、その経営規模や対象とする農家が分かりやすくなるという意味で、その下にありますように小規模な兼業農家や高齢農家、あるいは土地持ち非農家といったような言葉で使用しておりますけれども、国の基本計画で記載されておる中小、家族経営等というものから想定される農家の姿と県の基本計画の中での想定される小規模な兼業農家等というのは、おおむね一致しておるのではないかなと考えておりまして、そうしたことも含めまして、既に提出させていただいておる議案での審議をお願いしておるところでございます。

○中森委員 含まれているという表現の方法について言明されたわけでございまして、小規模経営であるとか高齢者農家であるとかいろんな表現は使われておりますけれども、家族経営というのと高齢者による農家というのと兼業農家とか、いろんな表現はたくさんありますけれども、国際連合で言うこの家族農業というのは案外分かりやすいという感じでございますので、しっかりと文言を統一しながら、分かりやすい表現のほうがより現実的な計画の内容になるんではないかなと思っています。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

○小林委員 勉強不足で大変申し訳ないんですけれども、先ほど村林委員がおっしゃられた地域政策というようなことは、例えば今、国がやっています多面的機能の支払交付金事業なんかも地域政策に入るんでしょうか。

○森内次長 国で示している地域政策の中は、委員がおっしゃられたように、多面的機能支払であるとか、あと中山間の直接支払など、地域で農業を維持していくための政策を国は意識して使っている状況にございます。

○小林委員 そういう地域施策も今のこの原案には含まれておるというのが執行部の認識だということですよね。

○森内次長 地域政策という言葉自体は表記しておりませんが、先ほど御紹介させていただいた施策等は基本計画の中で推進の方向などしっかり書き込んでございます。

○小林委員 分かりました。ありがとうございます。

○谷川委員長 ほかいかがですか。よろしいですか。
 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ウ 委員間討議
○谷川委員長 次に、委員間討議を行います。
 御意見のある方はお願いします。

○村林委員 先ほどの質疑の中でも、ほかの委員からもやはり明記の必要性ということを言っていただいたと思います。私としても西場議員のおっしゃることはそのとおりだと思いますし、これから10年間という長い計画でもありますし、やはり修正が必要だと考えております。ですので、常任委員会委員として修正案を提出したいと考えておりますけれども、いかがでしょうか。

○谷川委員長 今、村林委員から御発言いただきました。そのことにも関係することで御意見があればお願いします。

○中森委員 もしそういう具体的な修正案があれば、またちょっと見せていただきたいなと思います。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

○三谷委員 これから修正案が出てくるのかもしれませんが、その前段として、うちの中でもそういうものが出た場合どういう対応するかというのを協議させていただきたいので、暫時休憩していただければありがたいなと思います。

○谷川委員長 分かりました。
 ほかには委員間討議としての御意見はございませんか。よろしいですか。
 なければ、これで本議案に対する委員間討議を終了いたします。
 ただいま修正案を提出する旨の村林委員からの発言をいただきましたので、今後の議事を調整するため、暫時休憩いたします。

          (休  憩)

○谷川委員長 休憩前に引き続き常任委員会を再開いたします。
 先ほど村林委員から、議案第69号に対する修正案が提出されました。修正案の確認等に時間を要するため、一旦、この議案に対する審査を終了し、時間の関係もございますので、まず所管事項の調査を行い、それが全て終了後、再度、議案第69号と修正案を議題として審査を行うことといたしたいと思いますが、いかがでしょうか。

          〔「異議なし」の声あり〕

○谷川委員長 それでは、異議なしと認め、進めさせていただきます。
 
 2 所管事項の調査
 (1)「令和元年度『第二次三重県行財政改革取組』の進捗状況」における県有施設の見直しについて(関係分)
    ア 当局から資料に基づき説明(更屋副部長)
    イ 質問      なし
 
 (2)「『みえ県民力ビジョン・第三次行動計画』(仮称)最終案に対する意見」への回答(関係分)
(3)みえ県民力ビジョン・第三次行動計画(案)について(関係分)
    ア 当局から資料に基づき説明(前田部長)
    イ 質問
○谷川委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

○村林委員 最終案に対する意見への回答という部分をいただいておるわけです。まとめていただきました正副委員長、ありがとうございました。また、しっかり議論させてもらう中で、執行部にもいろいろ考えていただいたことと思います。まずは感謝申し上げます。
 もう最終案でここまで来たので、これ以上、どこがどうということは申しませんけれども、問題意識としてこれまで言わせてもらった部分というのはまだあるわけですので、戦略企画部も含めて、このまち・ひと・しごと創生との関係とか、いろんなことを議長からも申し入れてもらう中であると思うんですけれども、最終的にしっかり総合的に取り組んでいくことになると思いますので、どうか農林水産部もこれからもお願いしますと御要望申し上げて終わります。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。よろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

○谷川委員長 なければ、(2)「『みえ県民力ビジョン・第三次行動計画』(仮称)最終案に対する意見」への回答の関係分及び(3)みえ県民力ビジョン・第三次行動計画(案)の関係分についての調査を終わります。
 
 (4)三重県主要農作物種子条例(仮称)最終案について
 (5)三重の農福連携等推進ビジョン(案)について
 (6)CSF等に係る対応について
    ア 当局から資料に基づき説明(森内次長)
    イ 質問
○谷川委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○小林委員 農福連携のところでお聞きしたいんですけれども、直接は関係ないと思うんですが、障がい者の方々にこれだけ手厚いサポート体制を取っていただいている農林水産部としては、県の優先調達方針、そういった中で障がい者雇用促進企業とか、福祉事業所に対してどのぐらいの役務であったり、そういうのを出されておられるのかという、今、分かれば教えていただきたいと思います。

○村田課長 農林水産部の令和元年度の目標額につきましては、566万円余りとなっていますが、1月末現在で855万円程度の調達見込みとなっています。
 主に印刷が多いんですけれども、役務もできるだけやりたいなとは思っているんですけれども、経費削減とかで地域機関等の草刈りなども、もう自前でやるのが増えてきていますので、委託に回す分が減っています。なかなかその辺が増えないところが、何とかならんかなとは思っているところです。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

○三谷委員 簡単に2点だけ。50ページの種子条例の中のパブリックコメントでいただいた意見に対して、野菜や在来種の種子にも対象を広げたらどうかということに対しては、野菜においては種苗会社等による種子供給体制が構築されているとなっていますが、その後の②とも関連してくるんですが、野菜においてのこの種苗会社等には外資系が入っているということではないんですか。

○森内次長 外資系というよりも、県内は主にタキイ種苗株式会社であるとか、国内の種苗会社が国内生産用の野菜種苗などは提供しているケースがほとんどだと認識しております。

○三谷委員 全国的に見ればどうなんですか。県内の話は今、分かりましたけれども。

○森内次長 全国的に見ても、外国から新たに入ってくる野菜類などは外国産のケースもあるかと思うんですけれども、通常の国内でよく使われている蔬菜類の種苗は、大体、国内の種子生産者から提供されていると認識しています。

○三谷委員 もう一点だけ、簡単に。

○谷川委員長 どうぞ。

○三谷委員 農福連携の推進ビジョンのところの推進体制なんですが、ビジョンを策定するに当たっては関係者からも意見の聴取をしたということなんですけれども、この推進体制の中で、これが4年間これから進んでいくのを、いろいろ応援していく体制というのは、つくられていくんでしょうか。県と関係団体が連携したという言葉の中にどこまでそれが含まれているのか。チェックをしたり助言したりというのはどのあたりに入ってくるのかなと思うんですが、いかがですか。

○森内次長 今回、ビジョンを策定するに際して、関係者9名の懇話会を立ち上げております。その懇話会では、9名全員に入っていただくかどうかはともかくも、ビジョン策定後においても、その進捗状況とか進み具合というのに関して御意見をいただく場として、また改めて設定できないか、考えていきたいと思っています。

○三谷委員 いよいよこれから実際に進めていくことになりますので、やはりそのチェックの進捗状況も含めて、体制づくりというのは大切だと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

○山内委員 三重の農福連携等推進ビジョンの中のノウフク商品の販路拡大についてお伺いしたいんですけれども、特にしっかり利益を出していただきたいと思うので聞かせていただきたいんですが、この販路拡大の取組の中でノウフク商品に対する社会的なニーズをどのように捉えられているのか、調査されているのかというのを教えていただきたい。

○森内次長 社会的ニーズがあるかどうかはなかなか難しいわけなんですけれども、今年度から、農福連携が関わった形での商品に対してノウフクJASというJAS表示の制度がスタートしております。現在、県内でもそれに向けた取組も進められているところで、ノウフク商品だから買ってくださいという話ではなくて、我々が狙うのは、ノウフク商品であっても他の商品と競争ができる品質のものや、それよりもより良いものを作っていくという形で商品開発も進めていくサポートもさせていただいておりますので、そういう意味ではノウフク商品というのは、その商品の持った背景としての付加価値というふうに進めていきたいなと思っております。

○山内委員 次長のおっしゃるとおりかなと思っていて、私も前回ブランド化をという話をさせていただいて、まさしくその方向があるとともに、もう一つ、その背景に非常に価値を認めていらっしゃる方もたくさんおられて、ノウフク商品を、心を込めて作られた農作物を高く評価しているという声もいただく部分もあるものですから、そういったところも販路拡大には十分に活用いただくのも必要なことかなと思っております。
 通販なんかでの販売促進されている実績等はあるんでしょうか。

○近田課長 通販につきましては、全国で福祉事業者などが参画する日本農福連携協会というところがございまして、そこが通販のサイトを立ち上げて、取引の支援などをしているということで、特段、県ではこれまでしておりません。

○山内委員 そういったノウフク商品に対する価値をしっかりと認めていただいて求めていらっしゃる方もおられると思いますので、様々な販路拡大をしていただきたいなと思いますし、あとは環境生活部で非常に力を入れていくということで、エシカル消費、倫理的消費というところも進めていくということでありましたので、そういった連携も、ノウフクマルシェというまさしく農福だけではなくて、全体的なエシカル消費の中の一つとして連携しながら進めていただければ、また販路拡大にもつながるのかなと思いますので、よろしくお願いいたします。

○谷川委員長 ほかいかがですか。

○中森委員 企業による農林水産業の特例子会社という、これについてちょっと勉強不足で、全国的な流れと、今回問題となった障がい者の雇用促進に関するいろんな問題点を、ここでいろんな解決方法の一つの方策だと理解しているんですけれども、三重県の取組が周知されつつあるのか、取組がどうかなというところを心配しているんですけれども、この考えでいくと、三重県は特例子会社が7社あり、そのうち農業経営を行っているところは1社にとどまっているということは、今後、この取組をどのように展開しようとされているのかお聞きします。

○森内次長 今までは障がい者施設の農業参入ということで進めてきたわけなんです。障がい者施設って結構、数がある中で、地域の状況で参入できるところはしっかり参入していただいたということになるんですが、この特例子会社につきましては、7社あるうち、現在1社ということになるんですけれども、まず、7社の既存の特例子会社に対しても、農業という分野の仕事もあるよということの周知はさせていただこうかなと思っておるんですが、今後障がい者雇用率が上がってくる中で、新たに特例子会社を使って雇用率に対応されようという企業に対して、今までどっちかというと特例子会社の業務としては、企業のいわゆるインフラ系のバックグラウンド、掃除とかそういうような業務が中心だったと思うんですけれども、そういう業務のほかにも、農業という業務を組み込んでいただく。これは全国的にも何か所か事例がございますので、そういった事例も紹介しながら、特例子会社を御検討いただく際には、こういった組み立てもありますよという情報発信も併せてやっていきたいなと思っております。

○中森委員 よろしくお願いします。
 もう一点だけ、いいですか。

○谷川委員長 はい。

○中森委員 富山県へひきこもり対策に関して有志で勉強に行かせていただいた中で、その解決策の一つの方法として農福連携が非常に効果が上がっているという実例を見せていただきました。三重県においては、そういう民間の取組がまだまだ少ないように思われまして、農福連携に対する取組を、ここに表現されておりますひきこもりからの回復段階にある若者等の農林水産業への就労状況についてもしっかりと効果のある施策を推進していってほしいなという思いがあるんですけれども、このビジョンにおける取組については具体的に何か方策があるんでしょうか。

○森内次長 ビジョンのほうでは、取組方法5の(5)の②のところには方向としては記載させていただいておるんですが、いわゆる農業就労プログラムを作っていきたいなと。具体的には、やはり、ひきこもっている方がいきなり農作業というわけにいきませんので、まず、ひきこもっている方が少しでも外に目を開いていただいた中で、農作業というのは、ある意味いろんな作業の中で一番とっつきやすい作業かなと思いますので、農作業をやっていただく中で、社会に出ていただくような経験といいましょうか、きっかけを持っていただいた中で、少しずつひきこもりから脱却いただくというようなプログラムを、どういう形でそういう方にアプローチして、どういうステージを踏んで進めていくのかというようなプログラムを策定して、関係する農福の事業所等とも連携しながら、実際に普及していきたいと思っております。

○中森委員 最後に、これは感想というよりも要望にとどめますけれども、成果という実例がたくさんあります。それで、問題は、要は例えばNPO法人だとか、そういう団体がそういう取組姿勢を示すこと。それから、同じ地域内では、ひきこもりの方は農業とはいえどもなかなか厳しい心理的環境があるということで、やはり地域を少し離れたところでのひきこもりの対策で非常に効果が上がっているということがありましたので、そういう点も参考にしていただきながら、先進地から学んだところを県内でも取り組んでいただきたい。これを要望させていただきたいと思います。

○谷川委員長 それでは、ほかにいらっしゃいますか、質疑ありますか。よろしいですか。
 なければ、(4)三重県主要農作物種子条例(仮称)最終案についてから(6)CSF等に係る対応についてまでの調査を終わります。
 ただいま12時10分でございます。ここで一端、休憩とし、再開は午後1時15分からとしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 暫時休憩いたします。

          (休  憩)
 
 (7)三重県農業農村整備計画(最終案)について
 (8)三重まるごと自然体験構想2020(最終案)について
    ア 当局から資料に基づき説明(辻森次長)
    イ 質問
○谷川委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。いかがでしょうか。

○中森委員 三重県農業農村整備計画(最終案)について、御説明いただきました。当然のことながら、審査中の議案第69号がまだ決定されていないのでということもあるんですけれども、先ほど修正案が出たということもございまして、そういうのを踏まえてこの整備計画はリンクするというのか、流れがスムーズにいったほうがいいんではないかというのが1点でございます。最終案といえども、議案第69号をもとに、もし修正すべきところがあれば、当然反映すべきではないかというのがあるんですけれども、その点についてはどうですか。仮定の話で恐縮なんですけれども。

○前田部長 農業の基本計画の御審議を踏まえた上で、必要であれば、再度、この整備計画についても見直しを行いたいと思います。

○中森委員 よろしくお願いしておきたいと思います。
 それから、県内の例えば土地改良区であったり、それと団体との意見交換もしていただいたと聞いています。地域の農村基盤整備団体や土地改良団体、水土里ネット等のことにつきましては、それぞれの地域によっては課題が、場合によっては地域性が高い課題があるということも聞いていまして、これは県全体としての整備計画ですので、当然、それを網羅した内容になっているというのは承知しているところであります。けれども、国で進めているストックマネジメントであったり、現在進めております適正化事業の老朽化対策の方針であったり、非常に喜ばれているというのを活用していただきながら、地域性を鑑みた具体的施策として進められていることについては、今後もそれを重点的に進めていただきたいなと、こんな御意見もいただいています。つまりパイプライン化とか、いろんな理想形に近い形を今ここに、表明されておりますけれども、やはり、なかなか地域によっては進められない実態もあるということから、すべからくパイプライン化で解決できるようなことにはならないという現場の意見でございます。考え方はいいんですけれども、地域の特性に応じた現状の施策をしっかりと共有することが基盤整備の基本となるんではないかなと思います。
 政策的には、地域政策であります先ほど話に出ました直接支払制度とかを活用しながら、地域に応じた具体的な活動をこの整備計画の中でも積極的に取り組んでほしいという意見をいただいております。当然、ここに網羅されておりますけれども、その点について改めて考え方をお聞きしたいと思います。

○辻森次長 御意見ありがとうございます。
 別冊の3の最終のページに推進体制等も、最後でございますけれども、地域機関に地域づくりのための農業農村連絡会議というのを記載いたしまして、本計画につきましても、そちらの御意見も伺いまして推進しているところでございます。
 委員から御意見をいただきまして、当然、全体的な担い手に集積していくことも大事ですけれども、地域それぞれのニーズに応えて、また小規模な整備というのも大切だと思っていますので、いろいろな事業を活用しながら、きめ細やかに対応していきたいと考えております。

○中森委員 それで一安心というか、よく分かりましたので、地域ではそのようなことを我々も一緒になって取り組んでまいりたいなと、このように感じましたので、御答弁ありがとうございました。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

○三谷委員 農業の整備計画の38ページの農村の交流活性化を促す基盤の整備というところで、直売施設等の活性化施設の整備を支援しますと、出ているんですが、直売施設は木曽岬町でも町の真ん中にありまして、かつてAコープがあったんですが、もう撤退してなくなって、ほかにスーパーマーケットはあるんですが少し外れているので、地域の方々がよく利用されています。また、長島町でも伊曽島地区は、一番南の端なんですが、ここのAコープもなくなって、今、地域の自治会も協力しながらこの直売施設をやっていまして、地域の比較的交通弱者の方を中心に非常になくてはならない運営をしていただいているんですが、そういうところへお邪魔しますと、県からも今回の新型コロナウイルス感染症対策で文書が来ていまして、アルコール消毒しなさいよとか、そういう文書が出ているんですが、その施設を具体的に運営している人たちの一番の関心事は、どういう状況下になるまではこの施設を運営してもいいのかどうか、どういう条件になればここは閉鎖しなければいけないのかという、その基準が県からいただいている文書には何ら書かれていないということで、かなり戸惑いが広がっていますし、地域の非常に重要な施設なだけに、明確な指針を県から示していただきたいという御要望があるんですが、この点はいかがなんでしょうか。

○前田部長 新型コロナウイルス感染症の国内での発生後、即時に、こういう直売施設等に注意喚起の文書を出させていただいたところでございます。ただ、今後の状況等がまだはっきり見えていない状況でございまして、運営の可否の基準というのは、ほかの施設とかの足並みも見ながら、今後、必要であれば、また随時情報を提供させていただきたいと思っています。

○三谷委員 大事な施設なだけに、実際に運営されている人たちの判断にお任せしますということではやはり駄目だと思うんですよね。一定の条件になれば開いたら駄目ですよとか、この段階になればこれだけの注意事項はきちっと守ってくださいねとか、そのフェーズによって、県からの指針をお示しになるべきだろうと思っていまして、現場でやられている方というのは素人とは言いませんけれども、地域の方々がそれぞれ力を合わせて協力して運営されているだけに、内部的にぜひ御検討いただいて、これからまだどんな事態になってくるか分かりませんので、それだけに、あまり戸惑いが広がらない間にお示しいただくということをお願いしたいと思うんですが、いかがですか。

○前田部長 運営されてみえる方もそうですし、そこを利用されてみえる方も不安があると思いますので、それをなるべく払拭すべく小まめに情報提供させていただくのと、あと、どういう状態になればというところも少し検討させていただきます。

○三谷委員 ぜひお願いします。

○谷川委員長 ほかいかがですか。

○喜田委員 三重まるごと自然体験構想の最終案でお聞きしたいことが1点あるんです。これ、ずっと見させていただいて、子どもたちから大人まで、今、キャンプが空前のブームということだと思うんですけれども、そのキャンプをどのように捉えているのか、お聞きしたいと思います。

○伊藤課長 子どもたちから大人までのキャンプについてということで、16ページの地域の豊かな自然を活用して子どもたちの健全な心身の育成と自然を生かす力や守り育てる意識の醸成というところで、自然環境の下でキャンプ等を通じて子どもたちが地域の自然の中でみずから気づき体感することといった、子どもたちが主体的な取組をして、その地域に愛着を持っていただくような取組をまず一つとして位置づけております。子どもたちの関係はこういうところなんですけれども。その子どもたちが地域にずっと残ってもらうためには、地域の魅力を知って、ずっとここにいるよとか、あと、一旦出ていったとしても、また戻ってくるときにはやっぱり地域の魅力を知っておくことが大事だというところで、子どもたちのキャンプを使った取組を考えております。

○喜田委員 子どもたちのキャンプ等という記述がここにあるんですけれども、多気町にキャンプ場があるんですけれども、そこは休日になるとほぼ満杯になります。大人が県外からやってきて、テントを張って1泊していくということで、もういつもいっぱいです。全国的にキャンプブームというところで、いろいろアウトドアのほうがいろんなものも購入されて活性化していると思うんですけれども、今、松阪市のほうでキャンプがブームであるというところで、キャンプをするとなったら薪が当然必要で、その火を起こすことによって料理をしたりということがキャンプの楽しみの一つだと思うんですけれども、その薪なんかも地域の人たちが準備してそこに提供できないかという構想もありますので、最終案なんですけれども、方向性としてはそこも考えていくということも私としては大事ではないかなと思って、情報として提供させていただきました。

○辻森次長 委員から御意見をいただきましたように、せっかくそこでキャンプということで過ごしていただくということなら、やっぱり地域の食材を使ったり、地域の例えば農山漁村の体験をしたりすることも大変重要だと思っています。そういうところも連携しながら、地域の魅力づくり、また地域の活性化に取り組むように進めていきたいと考えております。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

○山内委員 私も三重まるごと自然体験構想の件で、これは意見交換という形でお話させていただきたいんですけれども、前回、少し紹介させていただいた健康経営、働き方改革でワーケーションというところ、15ページに記載があるので、ああ、なるほどということで確認させていただきました。
 それで、健康経営につながってほしいという思いで聞かせていただくんですが、三重県民の森ですとか、例えば四日市市ですと四日市スポーツランドなんかでアスレチックコース、木材を使った遊具がありますけれども、ああいったものの耐用年数とか、メンテナンスというのはどの程度費用がかかるものなのかを教えていただきたい。

○朝倉課長 三重県民の森のほうでお答えさせていただきます。
 指定管理者制度でお願いしているものですから、少額なものは指定管理者制度の中で、大規模なものは修繕としてやらせていただいています。幾らというのは今、手元に資料がないものですからあれなんですけれども、耐用年数というよりはどちらかというと安全が大事ですので、早い頻度で結構取り替えています。

○山内委員 早い頻度というと、数年ぐらいですか。1年、2年。

○朝倉課長 物にもよってきますので、あまり関係のないところの標識とか、そういうものは結構長いこと使っていますけれども、遊具、安全遊具に関しては、点検を行って替えるべきものは替えているという状態でございます。

○山内委員 聞かせていただいたのは、ちょっと遠回しになっちゃったんですけれども、健康経営という観点で、まるごと自然体験という形なんですが、三重県ですと三重県民の森とか三重上野森林公園ですか、そちらへ行くと体験ができるということなんです。けれども、結構、高齢者の方で、こちらの10ページにもありますように健康ブーム、健康寿命の延伸でということで、体を動かしていただいたりとか歩いていただいたりとか、ラジオ体操に参加したりとか、非常に輪が広がっていると思うんです。高齢者の方から、筋トレといいますか、もう少し機能的な運動もしたいんだという声もいただいて、これは年齢が高くなっても筋力をつけていく、鍛えていくということは非常に大事だというお声もいただいています。
 勉強不足で恐縮なんですけれども、海外では地域の公園なんかで筋トレができるような、機能的な運動ができるような遊具が結構あるんですという話をいただいて、そういったものが地域の公園にあるといいですねという話があったんです。これは市町の話やったんですけれども、県としても県産材を使っていこうという部分と、そこで自然体験ということじゃないんですけれども、やはり金属製の遊具よりは木製の遊具のほうが温かいイメージもあって、高齢者の方が使いやすかったり、また子どもたちも使いやすかったり、憩いの場にもつながっていくかなという思いがあったものですから、県産材利用促進と地域の高齢者の皆さんの健康づくりと連動させていく中で、県全体というよりは地域を絞った取組をやっていく中で、多分、維持管理費とかが大変になってくるんですけれども、そこを企業にぜひ力をいただいて、企業の健康経営や、従業員の皆さんの健康を守っていくということと、CSRという観点で地域の住民の皆さんの健康づくりを支援して、そういった遊具の管理を企業にお願いしていくと、健康経営という部分と県産材利用促進とつながっていくという思いがあったものですから、何かそういったことに関してまた深めていただく機会があればという思いで、情報提供というか意見交換をさせていただきました。

○谷川委員長 それでは、ほかいかがですか。よろしいですか。
 なければ、(7)三重県農業農村整備計画(最終案)について及び(8)三重まるごと自然体験構想2020(最終案)についての調査を終わります。
 
 (9)第3期みえ生物多様性推進プラン(最終案)について
    ア 当局から資料に基づき説明(村上次長)
    イ 質問
○谷川委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○山内委員 資料に全部は目を通していないので、ちょっと教えていただきたいんですけれども、生物多様性という部分で、特に地域の里山保全に結構力を入れている地域があろうかと思いますが、その中でも一つの大きな問題としてモウソウダケですね、竹林の増殖による荒廃が非常に叫ばれておりまして、非常に管理が難しい。竹が増え過ぎると、もう下草も生えなくて、全く生物の多様性が確保されないという大きな問題があると指摘されていて、ここを研究していこうという団体等も結構多いんですが、ここに対する取組とか考え方とか、危機管理というところで教えていただければと思います。

○朝倉課長 当初予算として、そういう活動団体に専門家とかアドバイザーを送るようなものであったり、資材とか機材をレンタルできるような仕組みをちょうどつくらせていただいたところです。

○山内委員 専門的にしっかり取り組んでいただいている方の御意見で、例えば伐採した後の竹の処理ですね、こういったところが場合によっては産業廃棄物みたいな扱いになってきて、活動の継続性がなかなか保たれないという声もあるものですから、ぜひ研究いただけたらなと思いますので、よろしくお願いいたします。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。よろしいですか。
 なければ、(9)第3期みえ生物多様性推進プラン(最終案)についての調査を終わります。
 
 (10)三重県水産業及び漁村の振興に関する条例に基づく基本計画の中間案について
    ア 当局から資料に基づき説明(仲次長)
    イ 質問
○谷川委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○喜田委員 別添7で話をさせてほしいんですけれども、1-2-1で、多様な担い手の確保及び育成のところで、2つ質問させてください。
 まず、新規就業者の定着支援、これは具体的にどういうことなのかというのが1点目です。一般質問で、部局横断的な連携が必要であるという話をさせてもらった中で、三重県で唯一ある水産高校との連携の部分が、構想の中でどのような位置づけになっているのか、これが2点目でございます。それをお聞きかせいただきたいと思います。

○仲次長 新規就業者の定着支援はいろいろありまして、まずは就業者フェアとかへ出ていって、三重県の漁業なりを説明して、三重県に就業したいなという人たちへの広報をするということと、それから、今、漁師塾ということで県内7地区で展開しておりますが、そういうので受け入れて、実際に、漁業を体験してもらうなり、長期間あるいは短期間の研修を受けてもらったりしながら、また国でも給付制度とかもありますので、そういう事業も活用しながら、新規就業者に漁業をしていただき、それから漁師塾等で定着してもらうということをやっております。
 それから水産高校等は、この別冊6の25ページの展開方向の一番上に書かせていただいているんですけれども、水産高校や漁業士と連携した講座の開催など、学生等を対象に地元水産業の魅力紹介や漁業体験を実施しますということを考えております。
 これまで水産高校の卒業生の方も、主に法人なんですけれども漁業法人に就職していただいております。それで、漁業界としては即戦力というのを期待しておりますので、そういう意味では、水産高校と連携しながら、今、水産高校も見直しをしているということですので、私どもの水産部局にもいろいろ意見照会があります。先ほど言いましたように、例えば養殖業でも即戦力になるようなカリキュラムにしてもらうと大変うれしいですねという話もさせてもらっていますので、そこは連携しながらですね。
 また担い手対策協議会というのも漁業協同組合とか市町も入って組織立ててやっていますけれども、その中にも水産高校も入ってもらっていますので、引き続き、そういう体制でやっていきたいと思っています。

○喜田委員 まず、1点目の新規就業者の定着支援なんですけれども、令和元年度に、みえ現場de県議会で早田地区に行かせていただきまして、漁師塾で東京から来られた方とか、県外から来られた方の生の声を聞かせていただいたんですけれども、非常に生活が厳しいと、船を買って借金だけが残っていると。今の状況では、到底、家族を養うことができないということを漏らしておられました。まさしくその定着という部分で非常に厳しい現実があるというところを、ぜひ、現場に行っていただいて情報交換をする中で、やっぱり定着支援というのはどうあるべきか、汗をかいて追求していただきたいなというのが私の一つ目の要望でございます。
 もう一つ、水産高校については、展開方向の中であるんですけれども、その中間案のこの別添7のほうに、漁師塾とかそういうのが一番目に来るのであれば、水産高校の子どもたちと今後の水産業について共に考えるという姿勢の中で、担い手確保という視点でもやっていくべきではないかなと。教育委員会が所管するところではあるんですけれども、私は水産高校というのは、この基本計画の中ではもっと真ん中のほうに来ないといけないんじゃないかなと思うんです。ただ、子どもたちの就業を縛るような、高校を卒業した後の出口の部分を縛るようなものになってはいけないけれども、水産高校で水産業を何とかしようと。そこに興味があって入ってきた子どもたちをやっぱり生かしていくことが非常に大事ではないかなと思いますので、基本計画の中央のほうに入ってこないかなと、これが2点目の要望です。何か感想等もあればお願いします。

○仲次長 定着支援につきましては、委員がおっしゃるとおりで、いろいろと私どもも現場で声を聞いたりします。例えば病院の話とかもありますし、住宅のこともありますし、そうなってくると地域政策的になってきますので、市町に頑張ってもらわなあかんかなというのもあります。
 先ほど言いました担い手対策協議会には漁業者とか漁業協同組合とか漁業協同組合連合会とか市町とかも入っていますので、そういう中でパッケージ的に支援していくことも考えていきたいと思っております。
 それから、水産高校につきましては、この担い手対策という部分ももちろんですけれども、今でも新人のPRとかも一緒に行ってもらったりしていますし、例えばカツオのキーマカレーとかカツオの生ハムとか、そういう6次産業というか付加価値というんですか、そんなことにも取り組まれておりますので、そんなことも含めまして水産高校と連携して三重県の水産業を盛り上げていくということを考えたいと思います。

○喜田委員 もう最後にさせてもらいますけれども、本当にそういうふうに取り組んでいただいていることに感謝したいと思うんですけれども、できればその基本計画の中に水産高校という文字が入ってくると、さらに元気が出るんじゃないかなと思うんです。これはあくまでも私の意見ですので、水産高校の側からすると、そんな勝手なこと言うてということになるか分かりませんので、ぜひとも水産高校とも意見交換しながら、基本計画の中にその思いとかいろんな部分をもしマッチングする部分があるのであればはめていただきたいなと。私としては、水産高校という文字が欲しいという強い要望をさせていただいて、終わらせていただきます。

○仲次長 今でも25ページに水産高校という言葉が入っていますので、特に水産高校という言葉を入れたくないというわけじゃないものですから、教育委員会と十分協議させてもらいまして、入れていきたいと思います。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。よろしいですか。

○村林委員 6月に最終案で5月に懇話会というスケジュールだと書いてもらっておるわけなんですけれども、先ほどマダイとかの魚類養殖が非常に厳しいというお話をさせてもらいましたが、ぜひとも、ここで現場の声を反映していただきたいというのが1つ。それと、今、新型コロナウイルス感染症の関係で様々なことが非常に流動的だと思いますので、そうした状況変化に対応して柔軟にやっていっていただきたい、記述も変化させていただきたいという2点、いかがでしょうか。

○仲次長 この基本計画の中では、最近のアコヤ貝のへい死のことも記述しておりますし、それから第9回太平洋・島サミットを契機とした県産真珠とか県産水産物のPRとかも記述しております。つくるときのタイムリーな情報なり、情勢の変化を踏まえていきたいと思いますので、最終案に向けてもう少し内容を検討していきたいと思っております。

○村林委員 先ほど条例のところで三谷委員がおっしゃられた説明資料ページ2の第6条のあたりがすごくいい記述だったんですけれども、この県民等の役割の中で、そうした県内の水域において遊漁その他の余暇活動を行う者及びこれに関する事業を営む者は、航行等の秩序を守り云々と、こうした部分というのは、この計画で見せてもらうと、別冊6の22ページのところですよね。そうすると、少しこの条文に比べるとやや弱い書きぶりのような気がするんですけれども、条文に合わせてもう少ししっかり書き込んでいただきたいようにも思うんですが、いかがですか。

○仲次長 条文からちょっと引いているという意識はないんですが、県民等の役割ということで、航行等の秩序を守り、漁業制度に関する理解を深めるとともにというようなことを書かせていただいておりまして、これは普及、啓発とかルールづくりとかということをイメージしていると思うんですけれども、これは別冊6の22ページの5番目、6番目あたりです。5番目は、漁業者と遊漁者等による協議や遊漁者等へのルールの周知を推進し、海面利用に関する漁業と遊漁等の秩序の形成を図りますということ。それから、6番目は、関連機関が連携して監視・取締りを強化して密漁の根絶を図りますということで、こういうことを通じまして漁業者を守るというか、漁場を守るということをやっていきたいと思っております。

○村林委員 この6条、いいんですね。航行等の秩序を守り、あるいは漁場生産活動及び水域環境に影響を与えないよう努めるものとする、このあたりの記述が、私の地元で起きておるようなこととも照らし合わせると非常によい記述ですので、計画にもまたできるだけ反映いただきたいという要望にとどめさせていただきます。
 それで、今の地元で起きておる話なんですけれども、遊漁者の方が潜っておられて漁船と衝突したという裁判で、海難審判や刑事裁判は何もなかったんですけれども、民事裁判で、結果的には和解なのかもしれませんけれども、どうやら損害賠償しなければいけないような状況に陥ったということで、非常に地元の人たちは心配しておられます。ぜひとも、今後は、なぜそういうことが起きたのかという原因とか、密漁対策協議会をつくっていこうという機運が大分地元でも盛り上がってきておりますので、そちらともしっかり話をしていただきながら、地元の人たちは、やすというものが漁業調整規則で三重県の場合は認められておることが原因なのではないかとおっしゃっておりますけれども、県も入る中で本当に原因はそこなのか、違うのであれば何なのかをぜひ探っていただいて、必要ならばそうした規則も改正していって、安心して皆さんがこれからも水産業に取り組める、また遊漁者の方も安心して秩序を守って様々なことをしていただくということが大事だと思うんですけれども、御答弁をお願いできますか。

○藤田課長 漁業者の方の御意見、漁業協同組合の方の御意見というのは、本当にきちんとした裏づけといいますか、理由があると認識しております。水産業、漁村の振興を図る主体としての漁業者、漁業協同組合の皆さんと相互に連携して取り組んでまいりたいと思います。

○村林委員 ぜひともよろしくお願いします。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

○三谷委員 別添7の一番下なんですが、県水産物の競争力の強化というところで、基本的施策の目標が、県輸出協水産部会員による新たな輸出取引件数ということで、この後、現状と令和11年度の目標値が出てくるんだろうと思うんですよね。この種の目標設定をするときに、金額ではなしに件数としたというのはどういうことかなというのがちょっとよく分からないんですが、例えば、その下に2021年の第9回太平洋・島サミットを契機とした県産水産物のPRと出ているんですが、別冊6を見せていただくと、39ページの下に、第9回太平洋・島サミットの開催を千載一遇のチャンスと捉え、海女漁業や海女もん商品の魅力を国内外に発信し云々と出ています。海女漁業そのものは輸出には関係ないわけで、海女もんの商品といったって金額的には大したものではないだろうと思いますので、やはりこういうものの積み上げで、金額で書くと大したことにならないので件数としたのかなという見方をするんですが、目標値を金額じゃなしに件数とされたのはどういうことか。
 それから、活カキなんかもシンガポールを中心に云々と書いてある。シンガポールって今度の第9回太平洋・島サミットのメンバーでしたか。よく勉強していないので分からないんですが。その点も併せてお願いしたいんですが。

○仲次長 目標値のことなんですが、まず、この施策の目標の取引件数というのは、実はみえ県民力ビジョン・第二次行動計画の活動指標になっておりまして、それを引き継いだ形にしております。この水産部会員というのは漁業協同組合連合会であったり一般の輸出水産業者であったりという法人ですので、その金額的なものの数字というのはなかなか把握しにくいというか、教えてくれないというか、そういうことがありますので、件数がこの輸出の活性化を表しているという感じで考えているところです。

○三谷委員 行動計画の指標をそのまま持ってきているんだったら、そういうことになるのかも分からないんですが、例えば第9回太平洋・島サミットのメンバーというのは、太平洋の島のパラオだとかそういう国ですよね。そういうところは水産物の輸入国というよりは、どちらかというと輸出国に近い現状があるのかなと思うんですよ。例えば真珠一つにしたって、三重県の真珠をこちらから売りたいと思ったって、南洋真珠等は向こうの産地が本場になってくるわけで、ある意味では競争相手でもあるわけですよね。だから、そこら辺のことをこの第9回太平洋・島サミットを契機としたPRというのでかぶせて議論ができるのかどうかというのが非常に疑問に思うところなんですが、アジア経済圏をターゲットとした商談機会の創出など云々ということになってくると、もう少し大きな話になってくるのかなという感じもするんですけれども、この辺ところは特に具体的にこういう手法でやっていきますよというのはあるんでしょうか。

○仲次長 この一番下の2021年の第9回太平洋島サミットを契機とした県産水産物のPR、これは輸出していくというんじゃなくて、伊勢志摩サミットみたいに太平洋・島サミットが志摩市であると、いろんなイベントとかでいろんな方が来られるので、真珠も含めて県の水産物を、どういう日程で行われるか分かりませんけれども、食べてもらうとか、そんな感じで三重県のよさを知ってもらうということをイメージしております。

○三谷委員 これで終わりますけれども、やはり輸出取引というのは真珠も含めて金額ベースで見ないと、数さえやりゃええという話じゃ当然ないと思いますので、そのあたりのところのデータがまた見えるような形でどこかでお示しいただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。よろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

○谷川委員長 なければ、(10)三重県水産業及び漁村の振興に関する条例に基づく基本計画の中間案についての調査を終わります。
 
 (11)各種審議会等の審議状況の報告について
    ア 当局から資料に基づき説明(更屋副部長)
    イ 質問      なし
 
○谷川委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら、御発言をお願いします。

          〔「なし」の声あり〕

○谷川委員長 なければ、これで所管事項の調査を終了いたします。
 
 3 議案の審査
 (1)議案第69号「三重県食を担う農業及び農村の活性化に関する基本計画の変更について」
○谷川委員長 それでは、改めて議案の審査を行います。
 先ほども申し上げましたが、村林委員から議案第69号に対する修正案が提出されました。修正案についてはお手元に配付をしております。
 それでは、議案第69号と議案第69号に対する修正案を併せて議題といたします。
 提出者である村林委員から、修正案の趣旨の説明を願います。

○村林委員 それでは、修正案の趣旨について説明させていただきます。
 修正の趣旨については、同じ自民党会派の西場議員も一般質問で主張されていたように、ポイントは大きく2点あります。
 1点目は、農業現場を支える多様な人材や主体の活躍に向けて、産業政策と地域政策を両輪で進めるという表現や考えが現在の基本計画案に見当たらないことから、そのことについて、改めて第1章の基本計画策定の考え方に記述するという点。
 2点目は、2017年の国際連合総会で、2019年からの10年間を国連家族農業の10年とする宣言が採択され、この動きを受けて、現在、見直しが進められている国の食料・農業・農村基本計画にも中小家族経営といった家族農業について記述されていることなどを踏まえ、県の基本計画においても家族農業に関する考えや取組についての記述が必要ではないかと考え、大きくこの2点について提案するものです。
 具体的には、第1章、基本計画策定の考え方の1ページから2ページにかかる策定の趣旨のところに、下線部分で示したように、法人や大規模経営だけでなく、これまで地域農業を担ってきた家族農業などの維持・継続を図っていくため、産業政策と地域政策の両面から施策を進めていくことを追記するとともに、国の新たな食料・農業・農村基本計画の内容も踏まえ、国の施策をしっかりと活用して取組を進めていくことを記載してはいかがかと考えます。
 また、第4章の農業・農村の活性化に向けた施策の展開、基本政策Ⅱ、農業の持続的な発展を支える農業構造の確立に関する記述ですが、目指す方向、現状と課題、主な取組方向のそれぞれの箇所で、小規模な兼業農家や高齢農家などの家族農業について、集落営農だけに頼るのではなく、家族農業のあり方を踏まえて記述を改めるとともに、基本事業Ⅱ-2、農業経営体の持続的な経営発展の促進においても同様の趣旨で記述を加えるものです。
 さらに、第5章の推進体制の整備のところで、注力する取組とその推進体制のプロジェクト2のところでも同様の趣旨で記述を改めてはいかがかと考えます。
 以上が本修正案を提出する趣旨となります。

○谷川委員長 以上で提出者の説明を終わります。
 続いて、ただいま説明のありました修正案に対する質疑を行います。
 御質疑があればお願いします。よろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

○谷川委員長 なければ、これで修正案に対する質疑を終了いたします。
 次に、修正案に対して執行部からの意見があればお願いします。

○前田部長 特に意見はございません。

○谷川委員長 それでは、次に、議案第69号及び議案第69号に対する修正案に関して委員間討議を行います。
 御意見のある方は発言をお願いします。

○三谷委員 先ほど村林委員がおっしゃったように、産業政策、地域政策、しっかりと修正案の中には書き込んでいただいておりますし、とりわけ本県のように小規模零細の農家が中心の農業県でありますから、やはりそこのところに家族農業というのが書き込まれているのは非常に意義が深いのかなと、そういう思いがしております。これから国際連合のほうの御指摘もいただきながら、国との整合性をしっかりと図った上で、三重県の農業政策を進めていくという上では今回の修正は、非常に的を射た的確なものだと、そのように評価したいと思います。

○谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

○中森委員 私からも、さきに質問させていただきましたとおり、国際連合総会での表現についても理由の一つに上げていただきながら、家族農業についての実現、そして国の食料・農業・農村基本計画に対しましても、しっかりとそこの過程、経緯といった家族農業に対しての記述もしていただきましたので、この修正案を非常に評価したいと思います。

○谷川委員長 ほかいかがですか。よろしいですか。

          〔「はい」の声あり〕

○谷川委員長 なければ、これでこれらの議案に対する委員間討議を終了いたします。
 次に、改めて、討論として議案に対する賛否の意向表明があればお願いします。

          〔「なし」の声あり〕

○谷川委員長 討論なしと認め、討論を終結します。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第69号に対する修正案を採決いたします。
 議案第69号三重県食を担う農業及び農村の活性化に関する基本計画の変更についての修正案を可決することに賛成の方は挙手願います。

          〔賛成者挙手〕

○谷川委員長 挙手全員であります。
 よって修正案は可決すべきものと決定いたしました。
 次に、ただいま修正議決した部分を除く原案についてお諮りいたします。
 修正部分を除く部分については、原案のとおり可決することに賛成の方は挙手願います。

          〔賛成者挙手〕

○谷川委員長 挙手全員であります。
 よって、修正議決した部分を除く部分は可決すべきものと決定いたしました。
 お諮りいたします。
 本修正案の字句等の整理については正副委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。

          〔「異議なし」の声あり〕

○谷川委員長 御異議なしと認め、そのように決しました。
 以上で農林水産部関係の議案審査を終了いたします。
 
 4 委員間討議
○谷川委員長 次に、委員間討議を行います。
 まず、先ほどの所管事項について、御意見のある方はお願いいたします。

          〔「なし」「言い尽くした」の声あり〕

○谷川委員長 なければ、次に、本会議への常任委員長報告として本日の常任委員会での議案審査及び所管事項調査に関して、執行部に処理経過の報告を求めるべき事項は何かございますか。

          〔「なし」の声あり〕

○谷川委員長 それでは、本委員会として特に経過報告を求める事項はなしといたしますが、御異議ございませんか。

          〔「異議なし」の声あり〕

○谷川委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 引き続き委員間討議を行いますが、執行部におかれては、ここで退出されます。
 そこで、一言よろしいでしょうか。
 今年度の常任委員会は、特にこの後何もなければ今日で最終日ということになります。
 この1年間、農林水産部の皆様におかれましては、大変な1年であったと思います。持続可能なもうかる農林水産業、それから特にCSFの発生の対応、それからアコヤ貝の件、それから養殖カキの件、もうたくさんのことがあった1年だったと思います
 また、これからも引き続き、どうぞ三重県の農林水産業の発展のためによろしくお願いしたいと思います。1年間大変お疲れさまでした。ありがとうございます。

○谷川委員長 それでは、当局には大変お疲れでございました。
 当局が退出する間、着席のまましばらくお待ちください。

          〔当局 退室〕
 
 5 「委員会活動の評価」について
○谷川委員長 次に、委員会活動の評価について、委員間討議を行います。
委員間討議は引き続き公開で行いますので、御留意いただきますようお願いします。
本日は、前回の委員会において出された意見等について、正副委員長で取りまとめました、委員会活動評価総括表(案)について、ご協議願います。
委員会活動評価総括表(案)について、補足すべき点等、何か御意見のある方は発言願います。
なお、参考人制度等の活用項目は、参考人に替え、追加で県内調査を行いましたので、「-」となっております。
それでは、御意見がある方はよろしくお願いします。

○中森委員 前回もお話して、基本的には変わりませんけれども、委員会討議についてはあえていろいろと言うたけれども、今日のようにしっかりと皆様方に審議していただいて、修正案まで委員会で可決するような運びにすることについては、大所高所からの意見も入れながら委員会討議に、しっかりした審議の活性化については大きく寄与したのではないかなと思いますので、評価を少し変えたいなと、少し手を加えたいなという気持ちはあります。

○谷川委員長 そうですね。今日一日でね。

○中森委員 ほかは一緒ですけれども。

○谷川委員長 ほか御意見いかがでしょうか。

          〔発言する者あり〕

○谷川委員長 同じような感じでよろしいですか。

          〔「はい」の声あり〕

○谷川委員長 それでは、今、中森委員から、本日の委員会での調査結果を踏まえ、評価を見直したいという御意見を賜りましたので、その点について、いかがいたしましょうか。

          〔発言する者あり〕

○谷川委員長 それでは、今、皆さんから、点数の見直しという御意見をいただきましたので、それを変更するようにしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○谷川委員長 それでは、そのようにいたしますので、チェックシート記載のため、暫時休憩いたします。

          (休  憩)

○谷川委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
 評価点数の見直しの結果、項目番号1番の委員会審議の活性化につきましては、平均点が3.8から4.5になりました。また、その1番に関連するところで、7番の個別の行政計画に係る調査・審査の項目の平均点が4.0から4.6になりました。それと、もう一点、委員会活動の振り返りについての項目ですが、4点目に、もう少し委員間討議の機会があればなおよかったという振り返りが前回ありましたけれども、今回、これは削除されることとなりました。
 それでは、ただいまのとおりでよろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○谷川委員長 ただいまの内容について御意見のある方はお願いいたします。

          〔「なし」の声あり〕

○谷川委員長 それでは、本日いただいた御意見を整理し、委員会活動評価総括表としたいと存じます。
 なお、文言等詳細につきましては正副委員長に御一任願いたいと存じますので、御了承願います。
 この総括表につきましては、3月19日の委員長会議において、私から報告をさせていただきたいと存じます。
 これで委員会活動の評価について終わります。

○谷川委員長 ほかに何か御意見はございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○谷川委員長 なければ、委員間討議を終了いたします。
 
〔閉会の宣言〕
 
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
環境生活農林水産常任委員長
予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会委員長
谷川 孝栄

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