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令和元年9月24日 予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会 会議録

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予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会
会議録
(開会中)

 

開催年月日   令和元年9月24日(火曜日) 午前10時54分~午前11時22分
会議室       201委員会室
出席      8名
            委員長    谷川 孝栄
            副委員長  森野 真治
            委員     喜田 健児
            委員     山内 道明
            委員     小林 正人
            委員     村林  聡
            委員     三谷 哲央
           委員     中森 博文
 欠席    なし
 出席説明員
   [農林水産部]
           部長                         前田 茂樹
           副部長                       更屋 英洋
           次長(農産振興担当)              森内 和夫
           次長(農業基盤整備・獣害担当)       辻󠄀森 芳宜
           参事                               矢野 次男
           農林水産総務課長                佐脇 優子
           農林水産財務課長                村田 洋一
           フードイノベーション課長             竹田 久夫
           担い手支援課長                 近田 恭一
           農産園芸課長                   岡本  明
           畜産課長                      中村 雅人
           獣害対策課長                   近藤 和也
           人権・危機管理監                 野村 廉士
           家畜防疫対策監                  巽  俊彰
                                         その他関係職員
委員会書記
          議事課       主幹        松本  昇
          企画法務課   主査        森岡 佳代
傍聴議員     1名
             石田 成生
県政記者     なし
傍聴者      3名
議題及び協議事項
 第1 分科会(農林水産部関係)
  1 議案の審査
  (1)議案第24号「令和元年度三重県一般会計補正予算(第3号)」(関係分)
  2 所管事項の調査
  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について

【会議の経過とその結果】

〔開会の宣言〕

第1 分科会(農林水産部関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第24号「令和元年度三重県一般会計補正予算(第3号)」(関係分)
    ア 当局から資料に基づき補充説明(前田部長)
    イ 質疑

〇谷川委員長 それでは、御質疑があればお願いいたします。

〇三谷委員 風評被害が非常に心配されるわけですけれども、「豚肉の買い控え・消費低迷等の風評被害を防止するため、県民に正確な情報を提供する。」と、こういうふうな御説明も書いていただいていますが、具体的にどういうふうな啓発等々をされるわけでしょうか。

〇森内次長 これまでも発生以降、グッズとしてティッシュペーパーの中に豚コレラというのは人間にはかからない、安心して食べていただけるし、豚コレラにかかった豚は流通することがないというようなティッシュを精肉店等を通じて配布するような体制、それからポスター等の配布を行ってきております。
 今後は、そういった流通事業者と連携して、その流通事業者がしっかり扱っていただけるようなマッチングをしたり、消費拡大のキャンペーンを流通事業者と一緒にやったりというようなことで取り組んでいきたいと思っております。

〇三谷委員 マッチングとか消費拡大というのは、もう少し具体的に言っていただけませんか。それは非常に抽象的な話なんで、具体的にどうされるんですか。

〇森内次長 マッチングにつきましては、三重県内にいろんなブランド豚を飼われている事業者がみえます。そういった方が、これまでも当然一定の流通事業者と連携しながらブランド豚をつくってきていただいておりますので、そういったものがさらに、こういった状況の中でもしっかり連携していただけるような話し合いの場を持つとか、あと消費拡大のキャンペーンにつきましては、肉の日なんかが設定されておりますので、そういった、いい肉の日で11月29日であるとか、お肉の日で2月9日というような期間をターゲットに置きながら、それ以外の期間も含めて小売り事業者のほうで試食販売であるとか、マネキンというか、試食の人を置いたりして消費拡大のキャンペーンをとっていきたいと考えています。

〇三谷委員 今回、具体的に豚コレラのワクチン接種等々が始まりますと、相当影響は大きいと思うんですよね。今のお話のような例えば業者との話し合いの場を設けますよとか、それから今までも肉の日というのはキャンペーンもあって、肉の拡大等は既にもう行われているような話なんですが、もう少し積極的に強力にやっていかないと、とても風評被害を抑えることはできないと思いますので、ぜひ相当強力に、今までにない新たな手当ても含めてぜひ御検討をいただきたいと、こう思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 終わります。

〇谷川委員長 ほかにいかがでしょうか。

〇中森委員 関連しまして、風評被害を防止するためには、やはり知事であったり我々議会であったり、そのかかわれる何か積極的な取組が必要ではないかなと、直接ね、することが必要ではないかなというふうに思うんです。それも参考にしていただきながら、我々も含めて、やはり行動するということが大事ではないかなと思うんです。
 同時に、さらにちょっと質問しますけれども、「また、県内産ジビエの安全・安心を確保するため、経口ワクチンを散布しない地域で捕獲した野生いのししの豚コレラの感染確認を実施する。」というのがちょっとわかりにくいので、説明いただきたいんです。

〇森内次長 消費拡大の観点につきましては、今回予算をお願いしている部分については、ワクチン接種がない前提での予算立てということになっていますので、当然ワクチン接種がなされると、様々な面でより心配な部分がありますので、その辺はしっかり取り組んでいきたいと思っています。
 あと、イノシシのほうにつきましては、現在、経口ワクチンをまいているところは捕獲調査ということで、全量捕獲して経口ワクチンの効き目なんかを調査しているわけなんですが、それ以外の地域は通常のハンティングをやっていただくこととなっています。そういったイノシシの中にも、もしかして豚コレラにかかっているイノシシが混じるんじゃないのかというような不安もあろうかと思いますので、サンプリングして、そういった地域で豚コレラにかかっているイノシシはいない、全量はなかなか難しいんですが、サンプリングして、ないということの検査をさせていただくという予算立てになっております。

〇中森委員 この県内産ジビエの安全・安心というですね、これは、そのイノシシを食して大丈夫かどうかということと思うんですけれども、そのことと、散布する地域、散布しなかった地域で、症状があらわれていないイノシシというのもあるかなと思うんです。菌を保有しながらも元気なイノシシの場合、これも安全ということを証明する必要があるんではないかなと思うんですが、そこら辺はどうですか。

〇森内次長 基本的には豚と一緒で、イノシシ肉についても、万一豚コレラに感染していても、食に供する部分では全く問題がないということになっています。それは、もう食品安全委員会なんかにも確認しているわけなんですけれども、ただ、1点、もしかしてその地域でも蔓延しているイノシシなんじゃないのというような不安をあらかじめ払拭するということで、その地域で当然サンプリングにはなるんですけれども、イノシシでの調査をすることで、この地域で豚コレラの蔓延していない、この地域は蔓延していない地域ですよということをしっかり調査した上で公表するということで、より安心してジビエを召し上がっていただけるようなことで進めていきたいと考えています。

〇中森委員 飼育豚に対する安全をPRすると当時に、イノシシのジビエに対する安全性をすることによって両者が安全であるということをですね、一方だけをして一方だけは何か心配やと、そんなんではやはり主たるワクチンのことに対する評価がどうしても分かれてしまうおそれがあるので、どちらも大丈夫というふうにしておかないと、当然のことを皆さんに、県民にわかっていただかないと、保有していると心配とかそれは発症していないから大丈夫、そんな部分的なことばかりすることによって、もしかしてと、こういうような不安が広がる場合があると。接種しようが、しまいが、保有しようが、しまいが、安全は安全ということをやはりきちっとするべきではないかなというふうに思いまして、総合的な風評被害を防止するための努力をしていただくためには、豚のみならずイノシシのほうもその安全をPRすることによって、間接的に豚も安全ということが認知されやすいんではないかなと、ジビエは心配、豚は安全、そんな話はややこしいので、そういうことのないようにお願いしておきたいと思います。

〇三谷委員 委員長、ちょっと1点だけ確認。
 今の御説明の中で、この補正はワクチン接種までの対応だということですか。当然ワクチン接種後、風評被害等も含めて一定の状況の変化があれば、また補正を組むということも視野に入れての考えというふうに確認させてもらっていいですか。

〇前田部長 今回補正予算を上げる段階では、国のほうのワクチンというのはまだどうなるかわからなかった状況ですけれども、当然のことながら、そうなったとしてもこの三本柱というのはやっていくべきことだと思っていますし、その状況が変わってきてまた新たな課題が出てくれば、それについてはまた12月以降で補正をさせていただきたいというふうに考えてございます。

〇三谷委員 了解です。

〇谷川委員長 それでは、ほかに御質疑はございませんか。

〇山内委員 2ページの補正の概要を見せていただいておりまして、いわゆるこの経口ワクチンの散布なんですけども、この補正予算で新たに経口ワクチンの散布のための予算をとっていないという考え方でよろしかったでしょうか。

〇森内次長 経口ワクチン散布は既にスタートさせていただいている部分を今回補正に計上させていただいてある部分と、あと今後、冬にもまたワクチン散布させていただく予定にしておりますので、その分も今回の補正の中に盛り込ませていただいております。

〇山内委員 わかりました。この文章だけ読むと、新たな経口ワクチン散布の予算がここに入っているとはなかなか読み取りにくいんですね。もう既に取った予算の中でやり切る中で、散布をした状況の中で、あとどういったことをやるかというふうに読み取れるので、この中に新たな経口ワクチン散布の予算をとっているというのはなかなか読み取れないと思ったので、ちょっと質問をさせていただきました。
 それと、また、これからのことなんですけれども、ワクチン接種が行われた後も、その経口ワクチンの散布というのは続いていくという考え方でよかったんでしょうか。

〇矢野参事 豚コレラ対策としては、一つは豚に対するワクチンの接種というのが、先週金曜日に大臣のほうから方向性を示されましたけれども、それと同時に、やっぱりイノシシが感染源の大きなもとになっているということで、そちらもしっかり抑えていくというふうなことが大事ですので、経口ワクチンの散布についても、引き続いてワクチンベルトの構築であるとか捕獲とかを総合的に進めていくというふうなことでございます。

〇山内委員 ありがとうございます。
 もう1点だけ、経口ワクチン散布地域における野生イノシシの捕獲体制の強化というのも入っておりますけれども、具体的な強化というのはどんなことをイメージされていますか。

〇森内次長 こちらについては、まず猟友会の皆様に頼んで調査捕獲隊を構成していただくと。それから、当然、調査捕獲ですので、防疫、衛生面にも配慮したような装備でやっていただく。さらに、あわせて必要なわな等についても、購入の支援をさせていただくというようなことで考えております。

〇山内委員 わかりました。

〇谷川委員長 ほかいかがでしょうか。

〇森野副委員長 今ちょっと最後に出てきた、その野生イノシシの捕獲体制の強化に関連してですけれども、その経口ワクチン散布地域の部分とかでは、捕獲の強化のために、調査捕獲の補助金といいますか、かさ上げしたりとかしているという話も聞いているんですけれども、経口ワクチンの散布地域外の部分も含めてですね、例えば火災のときに延焼が広がらんように、外の部分の建物とかを撤去して、そこで最悪のボーダーラインをつくるみたいな考え方があると思うんですけども、経口ワクチンはすぐ近くの部分、その先の部分も含めて広がりをなくす、防止するために薄めていくということで、もうちょっと広範囲で捕獲枠を上げていくという考え方もあろうかと思うんですけども、その辺の考え方とか実態はどういうふうになっていますか。

〇矢野参事 イノシシの陽性について、いなべ市と桑名市のほうで発見されています。それから、そこから20キロメートル範囲のところですね、経口ワクチン散布地域として、そこは国のほうもワクチンベルトということで、そこを緩衝帯というか、そこをしっかりワクチンを置いてほかに広がらないように対策をするというふうなことで、特に重点的にそちらは進めております。
 そこについては、委員おっしゃったように、この予算の中で猟友会のほうにお願いして、その分は捕獲、それからサーベランスということで陽性かどうかの調査をしますので、その分の調査費用というふうなことでかさ上げして調査捕獲のためにとっていただいているというふうなことでございます。
 委員おっしゃった、それ以外のもう少し南のほうについては、これまでの有害捕獲の仕組みと、それからこれから猟期になってきますので、そちらのほうでとっていただくということで、こちらもできるだけ捕獲圧を上げるというふうなことで猟友会とかにお願いして、どんどんとっていただくというふうなことにしています。そちらのほうについては、従来の枠組みの中でこれから進めていくというふうなことで今のところは考えております。

〇森野副委員長 お願いをしていただいて、要請をかけていただくのはもちろんそうしていただかなあかんと思うんですけれども、実際その捕獲したときの金額が全く違うと、そのインセンティブといいますか、実際とろうというその気持ちといいますか、そのパワーにかなり差が出てくると思うんですよね。そういう部分で、そこまで来るまで、じゃ、待っていようかみたいな話にもなっては困る部分もありますので、できるだけここのところでわずかなお金を抑えて、後で広がってしまったということにならないように、やっぱり広目に大き目にしっかりとここでがっとお金を入れてきちっと対策していただいたほうがいいのかなというふうにも思いますので、またそういうことも検討いただきたいというふうに思います。

〇矢野参事 イノシシの捕獲については、先週金曜日に大臣のほうも、ワクチンの接種と同時にイノシシの捕獲も強めていくというふうなことで、今、国のほうでは、ワクチンの散布を、今は山に入って埋めてやっとるんですけども、それをできるだけ広範囲にできるようにということで、例えば航空機を使った散布とか、そういったことで地域を増やしていく、広げていくというふうなことも今検討されております。
 それから、委員おっしゃっていましたように、その捕獲に対する費用も増やしていくというふうな要望もさせていただいているところもありますので、その辺、また国との調整しながら、なるべくそういう捕獲圧が高まるような策をいろいろ協議して検討していきたいと思います。

〇森野副委員長 この件については手おくれにならないように、ぜひお願いしたいと思います。
 それから、利子補給の予算が出ていますけども、これは設備の更新とか復旧とか、そういう部分なんだろうと思うんですけれども、いわゆる被害に遭われたところで雇用されている方々の休業補償とか、そういう部分が3カ月しか国の制度がないということで、この間、委員長からも委員長報告でその後のことについて考えてほしいと言わせてもらってあるんですけども、3カ月といいますと8、9、10月で、もう10月で終わってしまうということで、その後のことがもうたちまち心配される時期に入ってくるんですけれども、この予算にもちろん入っていないということでいいと思うんですけども、そのことについては今後また速やかに対応していくなり、国にしっかり要望していくなりということを考えていただいているのか、その辺のことをちょっと聞かせていただけますか。

〇森内次長 その点についてはこれまでも国にしっかり要望をしてきております。期間が短いとか、条件がいろいろ厳しいというふうなことで、その辺の緩和を国には要望してきております。今後とも引き続き、国のほうにはしっかり要望していきたいと思っております。現段階での対応としては、セーフティネット資金のほうは、そういった休業期間中のものまでも対象になってこようかと思いますので、そういった形で低利融資で一旦資金手当てをしていただくというふうなことは、今現在、発生農家と話を進めているところです。

〇森野副委員長 引き続きしっかりとよろしくお願いします。

〇谷川委員長 ほかいかがでしょうか。御質疑ございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇谷川委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
    ウ 委員間討議    なし
    エ 討論           なし
    オ 採決           議案第24号(関係分)  挙手(全員)   可決

 2 所管事項の調査
 (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について
    ア 当局から資料に基づき説明(更屋副部長)
    イ 質問

〇谷川委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

〇中森委員 野生動物の侵入というのは、広い意味で野生動物はたくさんあるんですけども、小動物も含まれるのかなと思いながら見ているんですけど、もう少し詳しく、どこら辺までの野生動物の侵入防止を想定されているのかなと、1点。

〇森内次長 以前はイノシシ中心だったんですけども、今、小動物、イタチ、タヌキ、それから、あと鳥、カラス等から運ばれる可能性というのも指摘されております。今回の侵入防止対策の中には、そういった小動物も含めた対策を講じていただくということで進めているところでございます。

〇中森委員 わかりました。
 小動物、本当にそこも侵入防止をしとかないと効果がないので、よろしくお願いします。

〇谷川委員長 ほかに御質問はありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇谷川委員長 なければ、これで所管事項の調査を終了いたします。

 3 委員間討議
 (1)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし

〔閉会の宣言〕

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会委員長
谷川 孝栄

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