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令和2年3月31日 予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会 会議録

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予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会
会議録

(開会中)

開催年月日   令和2年3月31日(火曜日) 午後1時3分~午後1時25分
会 議 室    302委員会室
出席委員    9名
          委員長       東     豊
          副委員長    小島 智子
          委員          小林 貴虎
          委員           野口  正
          委員           藤田 宜三
          委員           稲垣 昭義
          委員           服部 富男
          委員           舘  直人
          委員           中川 正美
欠席委員    なし
出席説明員
   [雇用経済部]
          部長                       村上  亘
          副部長                       安井  晃
          次長                       増田 行信
          雇用経済総務課長              渡邉 和洋
          雇用対策課長                  松下 功一
          中小企業・サービス産業振興課長     上松 真也          
                                        その他関係職員
委員会書記
          議事課      主幹             黒川 恭子
          企画法務課  課長補佐兼班長     田米 正宏
傍聴議員    なし
県政記者    なし
傍聴者      なし
議題及び協議事項
第1 分科会(雇用経済部関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第96号「令和2年度三重県一般会計補正予算(第1号)」(関係分)

【会議の経過とその結果】

〔開会の宣言〕

第1 分科会(雇用経済部関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第96号「令和2年度三重県一般会計補正予算(第1号)」(関係分)
   ア 当局から資料に基づき補充説明(なし)
   イ 質疑
○東委員長 それでは、御質疑があればお願いします。

○稲垣委員 1点だけなんですが、今回の経営向上支援の新型コロナ危機対応の補助金なんですけれども、先ほど石田議員が議案質疑でお尋ねされとった中で、たしか1次募集を4月上旬から4月下旬までで、それで2次募集も考えていますってお答えやったかなと思うんですが、その募集は1か月でやっていただくということで、経営向上支援新型コロナ危機対応補助金を受けたいですよと言ってから、実際お金が補助されるまでのこの間は、どのぐらいのスピード感でやっていただけるのかというか、これを申し込むとどのぐらいの時間で補助金が下りるというイメージなのかを、そのあたりを聞きたいんです。多分、質疑はそういう趣旨やったんと違うかなと思いながら聞いていたんですけれども。

○村上部長 これにつきましては、まず周知をさせていただいてから、特にステップ2についてはそれほど時間もかからないのかなと思っているんですけれども、ステップ3まで行こうとすると、収支計画までつくっていただく形になりますので、若干時間がかかるのかなと思っています。
 そういったことも含めて、物によりけりなんでしょうけれども、まず補助金の申請をしていただいて、あと同時に三重県版経営向上計画の申請をしていただいて、同時並行で審査をさせていただきたいと思っていまして、今の段階で初めて取り組む話ですので、いつまでにとはなかなか言いにくいところがあるんですけれども、答弁でも申し上げましたとおりに、資金繰りも含めてになってくると思っていますので、速やかに補助金決定までさせていただきたいなと思っています。
 あと、どのぐらい出てくるかというところがございまして、2次募集まで含めて考えると、1回目何件、2回目何件ということも含めてこれからちょっと検討させていただきながら、全体配分がうまくいくように精査をしていきたいなと思っていますので。
 まあ、おおむね1か月以内を目標にできたらいいのかなと思っています。知事からはもっと早くと言われていますので、ここら辺については、産業支援センターであったりあるいは商工会、商工会議所で支援をしていただいておりますので、そういう団体に対しても速やかに支援をしていただくような形で要請していきたいなと思っています。

○増田次長 部長の答弁に少し補足をさせていただきます。
 まず、募集につきましては4月上旬からすぐに開始をし、一定程度で締め切らせていただくんですが、その後、できるだけ速やかに交付決定の処理を行いたいと思っております。
 ただ、資金繰りという視点からすると、実際に手元にお金がいつ振り込まれるんだというのが関心事かと思いますので、これにつきまして少し御説明いたしますと、補助金というか補助事業の場合は、原則的には補助事業全部が終わらないと、補助金の交付予定額が全部出ない仕組みになっています。基本的にはそうなるんですが、通常、概算払いというのが当然ありますので、申請があれば事業着手時において半額程度は先に事業者の方へお届けするというか振り込ませていただく手続も、積極的に取り入れてやらせていただきたいと考えております。

○稲垣委員 今までの経営向上支援の補助金だと、大体申請してどのぐらいで出ていた感じなんですか。

○増田次長 過去に三重県版経営向上計画を立てたところの補助事業は、2回ほどございます。1つは平成27年度だと思いますが、国の交付金を使って行ったケースがございまして、これはステップ2以上の認定を受けた事業者が補助対象となった事業ですが、補助金は最終的には終了されたときにしていますので、申請から交付決定まではほぼ1か月程度となっております。その後、事業が終わりますのは大体年度末になりますので、その時点で補助金が交付される形になっています。

○稲垣委員 なるほど。そうすると、いわゆる今企業がすごく困っている日銭対策というか、その日のお金、運転資金を回していく対策とはこの経営向上支援新型コロナ危機対応補助金を考えていないという理解でいいですか。

○増田次長 趣旨は、経営を行いながら難局を乗り越えていただくということでもありますので、日々いろんな形で事業に取り組まれる際に、当然必要な経費って出てくると思いますが、それを少しでも、できるだけ速やかにこういう形で支援させていただくという趣旨でございます。

○稲垣委員 新型コロナ危機対応補助金っていう名前で捉えると、本当に現場の経営者の方ら、特に小規模な事業者の方が、商店街や何かも今、困っているんですよね、危機対応補助金があるっていう認識だと、すぐにでもなんですよ。でも、話を聞いていくと、事業が終わってからでないとお金が出ないだとか、何かいろいろそれに合わないのではないかなと感じを受けましたが。
 これがあかんというわけではないんですけれども、ならば、これは危機対応のお金とはちょっと違うニュアンスかなという気がしたので、今後、第3弾になるんですかね、やるときには本当の危機対応の、もう今そこのお金が必要だという人に対する助成金なり補助金メニューが要るんではないかなと思うんですけれども、そのあたりの認識はいかがですか。

○増田次長 まず、手元にどうしても資金が要るというのは、私どもも十分理解をさせていただいて、今回の資金繰り支援の中でもできるだけ速やかに、金融機関、市町、あと三重県信用保証協会の審査をしていただくようにお願いしております。
 今回の補助金につきましても、できるだけ補助金制度を残しつつ、手元に一定額の事業を行うための資金を確保していただく際の仕組みとしてつくりましたので、委員が言われるように、次期の対策については、少しそういうものが改善できるかどうか、一度研究をさせていただきたいと思います。

○稲垣委員 本当に融資の枠の拡大とか三重県信用保証協会の枠の拡大もそうですし、そういった支援もすごく大事だと思うんですけれども、特に小さな、本当に小規模なところになればなるほど、これ以上借金が増えるのはかなわないので、仮に枠を増やしてもらってもこの機会にやめてしまおうかとか、そういうような声も結構聞くんですよね。やっぱり借入れの残が増えることに対する抵抗があって、仮にそれが無担保や無利子であったとしても、そういう声はあります。
 当面しのげば今後普通に企業活動ができるという、特殊な理由で今下がっているところなんかは、やっぱり現金をそこに入れないといけないと思うんですよね。そのあたりの認識を、ぜひ次の補正を組むときには持っていただいて、やっていただきたいと思うのと、せっかくこの経営向上支援新型コロナ危機対応補助金も、先ほど概算で払うこともできるとか、いろいろスピーディーにやるという話なので、できるだけこれもそれに近づけるような努力はしていただきたいなと思います。

○村上部長 今、委員がおっしゃいましたように、交付決定後、速やかに概算払いができるような制度、そういうことも念頭に置きながら、なるべく早く手元に現金が行くような形で制度設計をしたいなと思っています。

○稲垣委員 ぜひ、これについてはよろしくお願いします。次の段階のときの、助成金、補助金の仕組みをもうひとひねり、すぐにお金が欲しい人へ、一番困っている人へお金が届くようなものをぜひ考えていただきたいと、お願いして終わります。

○東委員長 ほかにございませんか。

○野口委員 聞かせてもらうと、大分苦労しているなと。即出さなあかんのを、問題があってなかなか出せないものがありながらも、状況はある程度把握していただいていると思うので、そこら辺はまあ、運用のやり方でやっていただくしかないのかなと。制度的に、できるだけの。
 ただ、聞きたいんですけれども、これを判断する、要するに出す、出せるかどうかを判断するというのは誰がされていくのかなと。
 あと、倒産とかそんな可能性もなきにしもあらずだろう、あるよって。だから、うやむやにばっと出すわけにもいかないんだろうという頭はあるんだけれども、そこら辺の判断もあると思うんですけれども、そこら辺はどのように考えておられますか。

○増田次長 今回の補助金の交付決定をする際には、当然なんですが、並行して三重県版経営向上計画の認定を受けていただくということで、計画の実効性については、その計画に基づいてやっていただくのでまず確認をした上で、実際、補助金を交付決定する際には、通常ですと、県の職員の決裁でできるわけですが、一応、産業支援センターの専門家も入れた形で、複数名で審査会形式で審査しながら、スピーディーに審査して、交付決定するかどうかの審査を行いたいと思っています。

○野口委員 こんなことを聞くと大変失礼な聞き方になるかあれやし、言いたくもないんですけれども、かなりの部分で倒産または会社を辞められる方が、まあ経営ですね、会社というよりも、経営をやめる方が出ると思うんですけれども、そこら辺の割合、そういう把握も、ある程度、調べておられるんですか。

○増田次長 この補助金についてでなしに一般論として、今後県内の事業者がどの程度倒産ないし廃業していくかは、私どもも非常に注目しております。
 現在でも、いわゆる倒産より廃業の数が多いのが三重県の特徴でございますので、今後、今回の契機に基づいて、より廃業、倒産より廃業が増えてくるのではないかと非常に懸念をしておりますが、これにつきましては少し時間を頂いて、今後どうなるのかと。民間のそういうところを押さえている情報センターがありますので、そういった情報も聞きながら、今後できるだけそういう方が少ないような、例えば第三者承継であったりとか、いわゆる事業承継も含めて、最終的に支援をきめ細かくさせていただくように考えております。

○野口委員 もうこれが最後でお願いになるんですけれども。現実問題、もう本当に手持ちの資金がなくて、それこそ仕事ができない、お客さんが来ない、もう本当に現実として今なっていると。その上、新型コロナウイルス感染症ですか、武漢から発生したと言われとるんですけれども、このウイルスの、どれぐらいかかるかも分からない状況の中で、やっぱり経営というか、会社だけではなく個人的にも大変だと思って、個人企業もあっていろいろあるんですけれども、そこら辺がちょっともう将来性が、収拾がつかない、いつつくんかなという心配もあると思いますんで、できんことまでしてはいけないですけれども、できるだけ臨機応変にやっていただくようお願いして、終わります。

○東委員長 ほかにございませんか。

○藤田委員 確認ですが、先ほど稲垣委員から出ました経営向上支援新型コロナ危機対応補助金、これはいわゆる運転資金として使えるんですか、使えないんですか。

○上松課長 そうですね、幅広い経費が対象になっていまして、まあ運転経費とかも含めて、設備投資もそうですし、開発もそうですし、いろいろなものの購入費であったりとか。幅広い経費を対象とする予定でございます。

○藤田委員 今事業をやってみえて、その事業を経営向上ということで、中の経営内容を向上させていく、その計画をつくって認定をいただく話になるんですが、例えば今続けている仕事から新しい仕事を始めることでないと駄目だということではないですね。これの確認だけさせていただきたいなと。

○上松課長 もちろん、今の新型コロナウイルス対応の危機を乗り越えて、現況の事業をよりブラッシュアップいただいたりとか、その危機を脱していただくといった取組についても、支援対象になっております。

○藤田委員 ありがとうございます。話のやりとりの中でちょっと心配して。分かりました。
 もう本当に皆さん困ってみえますので、スピーディーに、なおかつ、ある意味、語弊があるかもしれませんけれども、緩めた形の基準で助けていただきたいなとお願いをして、終わります。

○小林委員 セーフティネット資金だったりリフレッシュ資金に関しては、既往債務があっても要件を緩和するようにという話が出ていますよね。今度の経営向上支援新型コロナ危機対応補助金に関して、既に例えば赤字経営をしていたりだとか、その債務があるようなケースに関しては、どう対応していただくんですかね。

○増田次長 補助金につきましては、企業の財務内容のよしあしで判断をするわけではありませんので。基本的には三重県版経営向上計画を立てていただいて、それを実行可能かどうかは、審査の中で見させていただきます。

○小林委員 分かりました。幾らか安心しました。
 あと、私はここの委員なので議場であえて聞かなかったんですが、仮に罹患者が会社の中で出た場合、当然隔離されるなり、皆さんがPCR検査を受けなきゃいけなくなる、事業ができないってなったときに、その今のあるもの、今回の補助金であったり、ほかセーフティネット資金、リフレッシュ資金なりで、何かしらのサポートはしていただけるのか。どういうふうに対応したらいいのかを、お伺いしたいんですけれども。

○増田次長 まず今回のように、企業活動が一時的に停止せざるを得ないような状況が今後ないと思いたいんですけれども、あるケースが多分県内でも発生する可能性はあります。その際に、今回のセーフティネット資金で貸付けを受けた事業者が、一旦約定をしながら、いわゆる2年先に返しますというようなことも、少し条件変更を柔軟に見ていただくようには金融機関に要請をしておりますし、あと、今回の補助金につきましては、場合によってはできるだけ事業期間を延ばさせていただくのも、今後検討の課題になろうと思います。

○小林委員 かぶせるようで申し訳ないんですけれども、先ほど言っておられたセーフティネット資金を受けていてその後、罹患者が発生したとか、今回の経営向上支援新型コロナ危機対応補助金を受けていて罹患者が発生した場合という答弁をいただいたのが、逆で、出た、その後、支援を頼めるんかということなんですけれども。

○増田次長 補助金につきましては、そのケースも1次募集、2次募集、場合によっては3次募集という形でありますので、その募集期間中に御応募いただくしかないかなと考えております。
 あと、資金につきましては、これは事業への対応というか、今の状況を金融機関によく聞き取っていただいて、実情を踏まえた形で融資の実行をしてほしいと、私ども三重県だけでなしに、金融庁からも度重なる要請事項が出ておりますので、それを踏まえていただくように、私どもも改めて金融機関には要請していきたいと考えております。

○小林委員 言われたとおり、まれなケースだろうと思うし、まれなケースであってほしいなと思うんですが、ないとは言えない状況で、懸念するのが、要するに会社に迷惑をかけるもんで、ばれると困ると、罹患した方がそのまま通常どおりの業務を遂行したりというのが非常に困る。感染拡大を起こす可能性があるので。なので、極力そういう不測の状態にも何らかの形で対応していただけて、安心して治療に専念してくれよ、会社は一旦閉じやんならんけれども、そこはある程度補償が出るからというような形で、企業、特に中小・零細企業の方々がこのことによって不利益を被ることのないように、経営相談窓口もあるので、ぜひ支援をよろしくお願いします。

○東委員長 ほかにございませんか。

                   〔「なし」の声あり〕

○東委員長 御質疑がなければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

   ウ 委員間討議  なし
   エ 討論  なし
   オ 採決  議案第96号(関係分)  挙手(全員)  可決
 
 2 委員間討議
 (1)執行部に処理経過の報告を求める事項  なし

〔閉会の宣言〕

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
 予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会委員長
 東   豊

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