このページではjavascriptを使用しています。JavaScriptが無効なため一部の機能が動作しません。
動作させるためにはJavaScriptを有効にしてください。またはブラウザの機能をご利用ください。

スマートフォンサイトへ移動

三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 令和2年度 委員会会議録 > 令和2年5月22日 教育警察常任委員会 会議録

令和2年5月22日 予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録

資料はこちら

教育警察常任委員会
会議録
(開会中)
 

開催年月日   令和2年5月22日(金) 午前9時59分~午後2時55分
会議室           502委員会室
出席委員       8名
               委員長          濱井 初男
               副委員長      小林 貴虎
               委員              小島 智子
               委員              山本 里香
               委員              稲垣 昭義
               委員              石田 成生
               委員              谷川 孝栄
               委員              前野 和美
欠席委員       なし
出席説明員
   [警察本部]
        本部長                     岡  素彦
        警務部長                    宮関 真由美
        生活安全部長                  杉本 幸孝
        地域部長                    稲葉 幸弘
        刑事部長                    西本 茂人
        交通部長                    伊藤 達彦
        警備部長                    藤井 淳夫
        警務部参事官 会計課長             栁生 裕也
   [教育委員会]
        教育長                     木平 芳定
        副教育長                    宮路 正弘
        次長兼総括市町教育支援・人事監(教職員担当)  山本 健次
        次長(学校教育担当)              諸岡 伸
        次長(育成支援・社会教育担当)         中野 敦子
        次長(研修担当)                吉村 元宏
        教育総務課長                  伊藤 美智子
        教育政策課長                  上村 和弘
        教育財務課長                  奥田 文彦
        学校経理・施設課長               太田 和恵
        教職員課長                   中村 正之
        福利・給与課長                 青木 茂昭
        高校教育課長                  井上 珠美
        小中学校教育課長                大塚 千尋
        学力向上推進プロジェクトチーム担当課長     水野 和久
        特別支援教育課長                赤尾 時寛
        生徒指導課長                  梅原 浩一
        人権教育課長                  久野 嘉也
        保健体育課長                  嶋田 和彦
        社会教育・文化財保護課長            林  幸喜
        研修企画・支援課長               石井 由美
        研修推進課長                  北村  武
        市町教育支援・人事監              出口 孝貴
        市町教育支援・人事監              天野 長志
        市町教育支援・人事監              神森 正樹
        市町教育支援・人事監              廣岡 茂斉
        市町教育支援・人事監              松島 功城
        学校防災推進監                 今町 嘉範
        子ども安全対策監                金児 正嗣
        人権教育監                   舩見 雪絵
                                  その他関係職員
委員会書記   
        議事課    主幹兼係長  橋本 哲也
        企画法務課  主査     手平 美穂
傍聴議員       なし
県政記者       なし
傍聴者           1名
調査事項
第1 警察本部関係
 1 警察運営の重点について
 2 犯罪情勢について
 3 犯罪抑止対策について
 4 交番・駐在所の活動について
 5 交通安全対策について
 6 テロの未然防止対策と緊急事態対策について
 7 令和2年度当初予算について
 8 警察における新型コロナウイルス感染症にかかる対応状況について
第2 教育委員会関係
 1 教育委員会事務局の組織機構
 2 主要事項
 (1)令和2年度当初予算【教育委員会関係】について
 (2)新型コロナウイルス感染症に関する対応について
 (3)三重県教育ビジョンについて
 (4)防災教育・防災対策の推進について
 (5)学校における働き方改革の推進について
 (6)コンプライアンスの推進について
 (7)小中学校教育について    
 (8)学力の育成について
 (9)高校教育について
 (10)外国人児童生徒教育について
 (11)特別支援教育について
 (12)安全で安心な学びの場づくりについて
 (13)人権教育について
 (14)体力向上と学校スポーツについて
 (15)健康教育・食育について
 (16)社会教育について
 (17)文化財の保存・活用・継承について
 (18)教職員の資質向上について
協議事項
第1 委員会年間活動計画の作成について
 
【会議の経過とその結果】
 
〔開会の宣言〕
 
調査事項
第1 警察本部関係
 1 警察運営の重点について
 2 犯罪情勢について
 3 犯罪抑止対策について
 4 交番・駐在所の活動について
 5 交通安全対策について
 6 テロの未然防止対策と緊急事態対策について
 7 令和2年度当初予算について
 8 警察における新型コロナウイルス感染症にかかる対応状況について
   ア 当局から資料に基づき説明(岡本部長、西本部長、杉本部長、稲葉部長、伊藤部長、
                  藤井部長、宮関部長)
   イ 質問      なし
 
 9 その他

○濱井委員長 これまでの調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。
 ございませんか。

          〔「はい」の声あり〕

○濱井委員長 なければ、警察本部関係の所管事項概要の調査を終了いたします。
 当局には御苦労さまでございました。
 
(休  憩)
 
第2 教育委員会関係
 1 教育委員会事務局の組織機構
 2 主要事項
 (1)令和2年度当初予算【教育委員会関係】について
 (2)新型コロナウイルス感染症に関する対応について
 (3)三重県教育ビジョンについて
 (4)防災教育・防災対策の推進について
 (5)学校における働き方改革の推進について
 (6)コンプライアンスの推進について
    ア 当局から資料に基づき説明(木平教育長、宮路副教育長、山本次長)
(休  憩)
    イ 質問

○濱井委員長 それでは、質疑に入ります。御質問はございませんか。

○稲垣委員 新型コロナウイルス感染症に関する対応についてのところで、学校をこれまで閉めていて、再開するに当たって、恐らく県にも、市町教育委員会にも、早く学校を再開してほしいという声と学校を再開するなという声と、両極端な声が来ていたと思うんですけど、もし把握していたらで結構なんですが、県で例えば学校を早く再開しろという声が大体何件ぐらいあって、再開するなというのはどの程度だったかとか、あるいは市町の状況をもし把握されているようであれば教えていただきたい。
 もう1点、17ページの下のところで、感染予防のために登校を見合わせる児童生徒については、無理に出席を求めない、丁寧な対応をしているということで、これはこれでしっかり対応いただいていることなんだろうと思いますが、実際、18日から学校を分散登校とかで開始して、出席を見合わせる方が県立高校の場合何人ぐらいいて、市町も何人ぐらいというのを把握されているのかどうか、そのあたりがあれば教えていただけますかね。

○宮路副教育長 1点目の県民の方とか保護者の方は、保護者か県民か定かでないこともあって、相談窓口に寄せられた4月以降の状況で説明させていただきます。
 4月1日から4月20日ごろまでは、休業を延長してください、危険だから子どもを行かせたくないという声がほとんどで、400件ほど寄せられました。一方、再開で、4月20日頃までに教育相談窓口に来たものは4件程度でした。
 4月27日からの週になりますと、引き続き休業をしてくださいという意見が10件程度に対して、早く開けてくださいという意見が同程度、8件寄せられるようになって、休業をもっと続けてくださいという意見はずっと少なくなっていって、一方で再開の声が強まってきたかなというのが現状でございます。

○諸岡次長 感染を恐れて登校を控えている児童生徒の概要ですが、県立高校につきましては、これまでのところほとんど確認できておりません。それから、市町の小中学校ですけれども、5月20日現在の数字ですが、例えばいなべ市で合計8名程度、四日市市で小学校、中学校合わせまして17名程度。あとは集計をしておらないところもございますので、そういったところを把握しております。
 全体的な傾向といたしまして、少しずつ登校を控えている児童生徒も減っている傾向がございます。

○稲垣委員 ちゃんと数字を把握されていて安心しましたけども、本当にそれぞれの捉え方で、難しいところもあるんですが、やっぱり学校へ行くことに対する不安があって、どちらかというと子どもよりも親の意向で行っていない子も結構いるのではないかなと思われる中で、あんまりこれが長引くのもどうかなとも思いますし、そのあたりは、ちょっときめ細かな対応が必要なのかなと思っていまして、ぜひそれは数字を追ってもらって。特に小学生は親が心配する、県立高校はほとんどないんだという話だったんで、小学生のほうが親が不安になるのかなというのはよく分かるところなんですけれども、ぜひ数字をしっかり追ってほしいなと思っています。
 それから、休業の要請の問い合わせ、あるいは再開しろという問合せの数も大体つかんでおられるということで、分かりました。
 これからちょっと心配するのが、感染症なんで恐らく2次感染、3次感染は必ず起こると思っていまして、それに向けてある程度のガイドラインを教育委員会でも、どうなった場合にまた閉めるとかいうので多分つくってもらっとるのはこの間あったのかなと記憶しているんですけれども、当然感情も前へ出てきますので、冷静な判断が要るのかなと思っていまして。当然、また1人発生した段階でこの地域の学校は閉めろという声が来たときに、冷静な判断が要ると思っていまして、ぜひそういう対応をしてほしいなと思っていましたので、そういう県民の声もしっかり把握されているということでしたんで、了解をさせていただきました。
 あと2点、これは細かいことで恐縮なんですけど、1点は修学旅行なんですけど、中学生、あるいは高校生の保護者の方からも、修学旅行へ行けるのかどうかと、不安の声を結構よく聞いていまして、なかなか判断しにくいとは思うんですが、ただ、やはりできたら修学旅行は行かせてあげたいなと思う中で、例えば県教育委員会として、どんな形であれ修学旅行は実施するというメッセージを出してもらうとか、そういったことは要るんじゃないかと思っていまして、これは高校生だけじゃなくて、小中学生についても修学旅行は、例えば時期をずらすか、あるいは行く場所を変えるか、方法はいろいろ考えなきゃいけないと思うんですが、実施するというメッセージを出してほしいなと思うんですが、そのあたりについての考え方が1点と。
 もう1点が、これも細かい話なんですけど、マスクですけれども、昨日だったか、スポーツ庁が、体育の授業ではマスクはしなくてもいいとたしか発表されていたと思うんですが、それはそれで恐らく通知をしてもらうんだと思うんですけど、例えば体育の時間、運動するときにマスクは要らないと、じゃ、休み時間はどうなのかとか、子どもが外で遊ぶときにしなくていいのかとかを、本来はこういうことって細かく決めることではないとは思うんですけど、ただ、今の状況を見ると、マスクをしていない子が批判されたり、子どもよりも親がそれを指摘したりだとかが見られる中で、私は、本来、学校の中でマスクはしないほうがいいと思っているんですが、これは自分の考えだけで言っても駄目なので、教育委員会として、例えば体育はしなくてもいい、休み時間もしなくてもいいとか、そういったこともある程度伝えてもらって、保護者にもそれが周知されるような状況が今の時点では要るのかなと思うんですが、マスクに対する考え方もお聞かせください。

○諸岡次長 私から、まず修学旅行についてお答えをさせていただきます。
 現在のところ、高等学校、特別支援学校ともに、1学期の間に修学旅行を実施するところはございません。全て2学期以降に延期を計画しております。9月に計画をしておるところも、さらにその先に向けて、今現在、延期を検討しているところが多くなっております。
 一部、特別支援学校におきましては、近県であること等から、9月に実施について検討しているところはございますけれども、医療保健部等とも相談しまして。先ほどの話にもありましたけれども、学習としての修学旅行以上に子どもたちの旅行に対する思いもございますので、その思いに応えてあげたいんですけれども、医療的判断もしっかりと仰ぎながらアドバイスをしていきたいと考えております。

○中野次長 マスクの着用の関係で御説明させていただきます。
 昨日、スポーツ庁から、「学校の体育の授業におけるマスクの着用の必要性について」と通知文が流されておりまして、これを各学校にも周知をさせていただいております。
 基本的に体育の授業につきましても、やはり屋内よりも屋外でということがまず示されておりまして、屋外でランニングなど同じ方向に動くような場合については、感染の恐れが低いのではないかということでマスクの着用を控えてもというふうな、幾ばくかの条件がつく形でマスクの着用を控えるようにと言われておりますので、やはり会話をするであるとか、集まって発声を行うようなときについては、マスクの着用が必要ではないかというのがこの文章の趣旨だと思っておりますので、まず感染を防止することが第一にあって、その中でも、運動、ランニング等をする場合に、外国での例もございますので、健康の補助をするために必要な場合にはマスクを外す場合もあるという解釈だと考えております。

○稲垣委員 マスクについては、一応国からそういうのが出ている以上は、それに沿ってやられるのを理解はするんですけれども、ただ、本来、運動するときにマスクをするのはどうかなと思うところはあるんですが、そのあたりはこれからも国との協議をしっかりしていただいてやってもらえればなと思います。
 修学旅行は、医療的なことも相談しながらということですけど、必ずやるというメッセージはなかなか出せないもんですかね。修学旅行はなくさないというのは。

○諸岡次長 現在のところ中止ではなくて、できるだけ延期の方向で検討をするようにお願いはしております。学習の成果としての修学旅行はもちろんですけれども、修学旅行に対する子どもたちの思いは非常に強いもんですから、何とかそれに応えられるように対応を求めております。

○稲垣委員 それは小中学校についても同じような対応をしていただけるように市町教育委員会にも話し、市町教育委員会からも同じメッセージを出してもらっとるという理解でいいですかね。

○諸岡次長 県立学校に対しましては、そのように通知をしておりますし、県立学校ではこのように対応しておりますので、市町教育委員会に向けましても、この趣旨を踏まえて御対応をお願いしておるところでございます。

○稲垣委員 了解しました。

○小島委員 新型コロナウイルス感染症についてお伺いします。
 いろんな事情で、今、休校を自主判断でされている方がみえます。中には、親御さんが免疫の関係の病気で、自分が行くことで感染したらどうなるんだろうという不安を持って中学校を休んでいるお子さんも存じ上げていますが、18ページの中で、「感染症についての適切な知識をもとに指導を行う」と書いていただいてあります。
 この間、18日から分散登校等が各地で学校種別問わず始まっていますけれども、教員が新型コロナウイルス感染症をどう捉えるかがきちっとベースとして一致していることがこの間非常に必要だと思うんですけれども、こんなふうに子どもたちに伝える、あるいは教職員として理解をしてほしいというような統一したものが発出されているのか、そのあたりはどうなっているのか、まずお伺いします。

○中野次長 感染症の対応ということでは、随時情報を更新されておりますけれども、国から対応についてのガイドラインですとかQ&Aとかが出てきておりますので、それにつきまして、県立学校及び市町教育委員会には通知をさせていただきまして、その中で、更新されている内容等もございますので、それを踏まえて対応をしていただいて周知徹底を図らせていただいております。ただ、情報も随時更新されてございますので、逐次徹底に努めている状況でございます。

○小島委員 対応Q&Aは膨大な量だと思うんですね。そのベースになるものが一致しているかが一番不安に思うところです。対応策はいろいろあると思うし、変わっていくと思うんだけれども、発達段階に応じて、この感染症はどういうものだよということを伝えるのか、そこがなければ、多分不安を払拭することがなかなか難しい子どもも見えるのかなと思うので、そこをぜひ。今後も委員会等でどんなことが起こるかを御報告いただくんだろうと思いますので、そのあたりも含めてお願いしたいことが1点。
 それから、防災教育・防災対策の推進についてとの絡みで、学校が避難所になることが非常に多くて、例えば現状と課題のところに「学校での避難所運営」と書いていただいてあるんですよね。このことを、今年度以降ですけれども、新型コロナウイルス感染症対策を抜きにしては、防災対策・防災教育は考えられないと思うんですけれども、今の時点でこれをずっと見せていただくと、感染症に関する記述は何もないように思うんですが、そのあたりはどうお考えかを確かめさせてください。お願いします。

○宮路副教育長 御指摘いただきましたように、今、全庁的にも避難所の感染防止対策は議論されておりまして、ここでまだそこの反映ができておりませんけども、そうしたことも見ながら、学校が避難所になった場合についても、同様の措置が取れるように考えていきたいと思います。

○小島委員 もちろん結論は出ていないと思うんですが、この段階で何も記述がないのは、とても不思議に思いますので、他部局と連携しながらはもちろんですけれども、そのあたりはお進めをいただきたいなと思いますので、お願いをいたします。

○濱井委員長 要望ですね。

○小島委員 はい。

○谷川委員 まずは新型コロナウイルスに係る休業の御対応で、新体制になっての御対応であったことは、現場も含めて大変だったと思いますけども、御対応いただいてお疲れさまでした。ありがとうございます。また引き続きお願いします。
 新型コロナウイルス感染症に関する対応の18ページの2番の家庭における学びの支援で、オンライン教育の実施なんですけれども、今回、早急にオンライン教育に対応していただいて、各市町ですごく差があったのではないかと思うんですね。
 このオンライン教育の充実って、これからも大変大事なことだと考えています。後の防災対策にも関係するところですけれども、ぜひこの機会に防災対策も含めて。もし自然災害が起こったときに学校に通えない生徒は、県立高校の場合、特に東紀州は汽車が止まると休校になるのが多いので、これからの時期、6月、7月、8月、9月までは、そういうことで学校に行けない状態が出ることもあると思うんですけど、その辺について、オンライン教育の充実をこれからどういうスピード感を持ってしていくのか、考え方をお聞かせください。

○木平教育長 まず、学校におけるICT環境のデバイス等を含めたハード面の整備につきましては、国全体としてGIGAスクール構想ということで、一定の、3年計画ぐらいで小中学校には1人1台の端末であるとか、それから県立学校についてもということがございまして。その前に、県立学校につきましては、今年度の当初予算で、来年度の初めに今年度中に必要な、生徒の3分の1ですけれども、情報機器等を整備することをまず認めていただきました。
 今回の新型コロナウイルス感染症に関わって国で補正予算が組まれて、小中学校においても、今年度中に前倒しして1人1台の情報端末等を整備することがございました。
 今回、新型コロナウイルス感染症のことで長期休業を余儀なくされたことで、まず県立学校につきましては、予算も認めていただいて、早急にオンライン授業をやりたいということで、大変申し訳ないんですが、基本的には、児童生徒が、あるいは家庭で持ってみえるパソコンであったり、スマホを活用させていただきたいと。ただ、持ってみえない方について、予算を頂いて購入して、対応させていただいているのが今の状況で、それを4月の下旬ぐらいからさせていただいて、現在、分散登校と併せて、県立学校においてオンライン授業をさせていただいています。
 その状況については、市町教育委員会と、集まっての会議がなかなかできないので、まず来週の月曜日にこれもオンラインで意見交換の場を設けて、そこでもGIGAスクールに向けた整備とか県立学校の状況を御説明するとともに、来月に研修で、県立学校のオンライン授業の取組を市町教育委員会とも共有させていただきたいなと思っております。
 この後のオンライン授業の発展なんですけれども、今御指摘いただいたように、これから例えば警報等で休校になるときに、そこにももう少し授業を構築して使えると思いますし、あと、ふだんもなかなか登校できない児童生徒の方が何らかの形で授業に参画できる可能性も出てくると思いますので、そこは早急に事務局の中で整理をして、こういった機会を捉えて、より前向きに取り組んでいきたいと思いますし、市町においていろんな取組はされているんですけれども、やはり濃淡があるのは事実と思いますので、そこはしっかり市町教育委員会の今の状況とか、取組の課題を我々も聞かせていただきながら、持っている、培ってきた部分とかをまた提供させていただいて、意見交換をしながら、県全体としてうまくいくように取り組んでいきたいと思っております。

○谷川委員 今、教育長に言っていただいたように、この5月、6月は少し三重県内は収まってきているので、この機会に、学校でみんなが集まれるときに、先生方にも、また児童生徒たちにも慣れていただいて、どういうふうにするのが一番効率よく授業がオンラインでできるのかを周知していただいて、第2波が来ることを想定しながら、また授業ができないときが来ることを念頭に置きながら、また災害のときも児童生徒の学びを止めないという感覚で推進していただければなと思いますので、これはスピード感を持ってしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 熊本県の事例がすごくよくて、熊本地震のときにそういうことができていたので、今回の新型コロナウイルス感染症のときにもオンライン授業がいち早く開催されたといういい事例、参考になる事例もありますので、そういうことをまた調べていただきながら、三重県の子どもたちに学びで損をさせない考え方で進めていただければと思いますので、よろしくお願いします。
 続いて、もう1点。先ほどの稲垣委員の関連で、修学旅行についてなんですけれども、今、延期と考えていただいているところが多いとお聞きしました。延期というのは、秋であるとか冬であるとかという時期になってくると、今度は受験シーズンに入ってきますよね。今回の受験生は、ただでさえ授業数が少なくて、どうしても浪人生のほうが有利なのではないかといろいろ言われておりますけれども、授業時間を削って他県に行くことを延期していたら、なくなる可能性もあるんですよね。
 だから、そういうことを踏まえながら、これは提案なんですけれども、できれば、県内に修学旅行に行っていただく。特に南部は新型コロナウイルス感染症の影響で、ホテルや旅館もすごくお客さんがいなくて疲弊している状態で、これから先、本当に経済的なことにもすごく大きな問題になってくると思うんですね。だから、ぜひ修学旅行を県内でできるように、県内移動でできるようにしていただけたら、児童生徒にとって、三重県の歴史や、文化や、いろんなことが分かるいい機会にもなって、それか、どこか名所に行くのもありですけれども、自然体験をしていただく、例えば釣りの経験ですとか、地引き網ですとか、本当に星空を、教科書と一緒に星座を見ていただくとか、ふだんではできない修学旅行の体験のコースも考えられると思うんですね。
 だから、先延ばしをしていって、なくなるということではなくて、県内移動の修学旅行を考えていただくのも、今年度に限りかもしれませんけれども、有効なことではないかなと思うので、考えていただきたいと思いますが、お考えがあったらお聞かせください。

○諸岡次長 まず、時期の話です。高等学校の場合は大体2年生で修学旅行を実施いたしますので、受験に向けての不安は何とか避けられるかなと考えております。
 あと、行き先につきまして。現在、修学旅行は、例えばその目的地の選定でありますとか行程等も、子どもたちが自主的に考えるような学習を多くの学校で取り入れております。そういった中で、県内の修学旅行についてもこういう一つの魅力があると、また提案できるかどうか検討してまいりたいと考えております。

○谷川委員 ぜひ考えていただきたいです。
 三重県内のこれからの、特に南部地域の生き残りをかけたというか、本当にこれを継続して事業をやってもらえるかにも関わっていますので。それは県内で移動して安全を保ちながらしていただくのがいいかと思いますので、ぜひ前向きに御検討いただきたいと思います。よろしくお願いします。
 以上です。

○濱井委員長 委員の皆さんにお願いしたいんですけれども、今日は一応、総括的なあれでございますので、また6月以降、しっかりとお願いしたいと思いますが。大事なことであります。

○山本委員 総括的なということですけど、新型コロナウイルス感染症のことは日々変化して、もう学校再開、授業再開なので、ちょっと今出ていることに加えてお願いしたいです。
 先ほどのオンライン授業のことで、私も、18日にモデルでしている様子を確認させてもらって、それから始めるみたいだったんですけど、子どもたちが制服で画面の前に座って、本当に真面目なんだなと子どもたちを思ったんですけども、そんな中で、以前お伺いをしたときに、GIGAスクール構想の中で、今回必要になって、そういう機材を持っていない子がどれぐらいか調べて貸与せなあかんので、全体でそれがどれぐらいだったのか。市町のことは分からないかもしれませんが、県でどれぐらい緊急に用意しなければならなかったのかという数のことをお伺いしたいのが1つです。
 それから、マスク着用の授業、体育のことや、音楽の授業のことも前回、一時再開をしたときに、音楽の授業をどう扱うかで、現場で大変いろいろあったので、今、音楽の授業に対して、具体的、それはそうなんですが、普通の教室での授業で、マスクをして教師が児童生徒と授業をするのはとても違和感があるわけで、何かシールドをするとか、でもそれもすごく違和感があるんですけれども、そこら辺を、小中学校は市町で何かいろいろ発表されていますけど、県としては、普通の授業、教室での対面授業について、マスク着用なんですが、どのようにお考えか。何かフェースシールドじゃなくて、教卓のところだけシールドを作るのがいいのかとか、そんなことまで考えてみえるのかということです。
 授業は、やっぱり子どもの表情を、特に小さければ表情を見なければいけないし、教師の表情もいるし、なかなか聞き取りにくい子どもで口を読まなくちゃいけない子もいるし、発音が必要な授業もあるので、いろいろと先生方が考えられるとは思うんですが、そこら辺は臨機応変な、柔軟な対応でいいのかという、3密対策のマスクのことが1つ。
 3密対策ですけれども、教室を2つに分けるとか、そういうことが、高校ですと大体規模が大きいですので、分散してやるとかを、全部でやることはなかなか難しいと思うんですが、そこら辺はどんな相談が今来ているのか。今後の3密解消、マスクと分散のことです。
 3つ目ですが、16ページの、授業日数の確保ですが、夏季休業の短縮も含めていろいろと考えると。エアコンも6月にはもうついている、エアコンを使っての、夏季休業を短くしての授業になる様子が今伺えるんですけれども、時間講師の先生方は、今現在においても、教室では授業はしないけれども、様々、課題の提出などで確認して勤務をしていただいています。追加の夏季授業になったときのこの手だて、形はどうなるのかが1つです。
 最後に。生徒指導部なんかでは、生活指導の面で学校再開後のことをとてもとても心配していると思います。クラブ活動などの実態も押さえられていくような感じの中で、大変、クラブ活動によって大きく影響を受けて学校運営ができていたところもあったりするので、そのことや、望まない妊娠がこの休業中に重なっているのではないかという全国的な報道もありますけれども、そのあたりのところで、生徒指導上のことで、どういうような対応を現場でされるように話が出ているのかをお伺いします。

○諸岡次長 まず、パソコンの貸与の数ですけれども、準備の段階では、そういった環境がない生徒が約2%というのは把握しておりましたので、それに伴って準備をいたしました。まことに申し訳ございません、足りることは足りたんですけれども、現在、実際に必要となった数を手持ちしておりませんので、また後ほど提供させていただきます。
 それから、授業中のマスク等の着用についてですが、国からも一定の方針がございまして、マスクの着用以前に、例えば接触を伴う体育の授業でありますとか合唱、飛沫感染が心配されるものでありますとか調理実習等については、現在のところ、当面の間、先送りするようにという指示が来ております。そういったことを学校に通知してアドバイスしております。
 それから、そのほかのフェースシールドでありますとか机を囲うものについて、市町ではそういった工夫をしているというのもお聞きしておりますけれども、現在、県立学校におきまして、私どもからそのことまで特に指示をしていることはございません。生徒の安全と学びを高い次元でバランスさせることが必要かと考えておりますので、一つ一つ丁寧に、学校の相談に乗りながら対応していきたいと考えております。
 それから、先ほどの最後の生徒指導上の問題で、子どもたちに様々な課題が発生しているということですけども、私どももそういったことは非常に危惧しておりまして、学習の保障とともに、子どもたちの心の問題に対応するために、例えば学校で、学校に出てこられるようになったこの状況の中で、面談をまず重視してくださいとか、それから、登校できない間もオンライン上で面談をすることを学校にお願いしまして、子どもたちの心の変化に寄り添うようにとお願いをしております。学校でそのことを検知されましたら、直ちにスクールカウンセラー等を使いまして、子どもたちの心の迷いに寄り添っていきたいと考えております。

○中村課長 夏休みを短縮して授業をやる関係で、非常勤講師の先生、時間講師の先生の関係の授業の持ち方なんですけど、これまで休業中であっても、もともと割り振られた勤務時間に応じて、いろんな授業の準備とか、教材研究とか、そういうのをやっていただいていたんですけれども、この時期になってきて、夏休みを短縮して授業をすることになってきましたので、その辺のことも踏まえて、先生方の1週間なり年間の勤務時間の割り振りも変えながら、夏休みに授業もやっていただけるような形で体制も考えてくださいと言っていることと、あと、どうしてもこういう授業をやることで時間が足らないことになってきたら、追加で時間をやっていただくなりになるよう、また個々に応じて、御要望を聞いて対応していきたいなと考えております。

○濱井委員長 ほかにございませんか。よろしいですか。

          〔発言の声なし〕

○濱井委員長 よろしいですね。
 なければ、1教育委員会事務局の組織機構から、2主要事項の(6)コンプライアンスの推進についてまでの調査を終わります。
 ただいま12時をちょっと回りました。ここで一旦休憩とし、再開は午後1時からにさせていただきたいと存じます。
 暫時休憩いたします。
 

(休  憩)

 
 (7)小中学校教育について
 (8)学力の育成について
 (9)高校教育について
 (10)外国人児童生徒教育について
 (11)特別支援教育について
 (12)安全で安心な学びの場づくりについて
    ア 当局から資料に基づき説明(諸岡次長)
    イ 質問

○濱井委員長 それでは、質疑に入ります。
 繰り返しになりますが、本日は、年間活動計画作成に必要な総括的な質疑に留めていただきますようお願いします。
 御質問はございませんか。

○石田委員 委員長、総括的でなかったらごめんしてください。
 3つ聞かせていただきたいんですが。
 少人数教育で、58ページに「少人数学級の調査・研究」を今後も進めていくと。調査、研究を進めてもらっていく中で、どんな効果があったか、調査、研究していくんだと思うんですけど、一方で少人数教育をやることによってのマイナス、いわゆる欠点があらへんかどうかというのも調査の中にぜひ入れてほしいなと思いますので、そのことについてが1つ。
 次に、高等学校のキャリア教育で。弁理士という資格がありますね。弁理士って特許とか実用新案とかを出す、それの手続をするお仕事ですが、近県と三重県とを比べると人数も随分少なくて、出願数もすごく少ないんですって。ものづくり県である三重県は、当然、二次産業人口も全国的な中では比較的多いんですけども、それってもうニーズがあるものを生産してる、製造しとるということなんですが、特許とか実用新案って未来のニーズを見いだすことなんですけども、そこが弱いのかなと。
 STEAM教育、ここにも「創造的に課題を発見し」と書いてあるので、未来のニーズを見いだすのに、そういう特許とか実用新案とかがそれに当たるんだと思うので、特に高校生とかは、いきなり高校生みんなというわけにはいかんけど、例えば四日市工業高校のものづくり創造専攻科などで弁理士の外部講師を招くとかすると、非常に生徒のいい刺激、きっかけになるんじゃないかなと思うところがありまして、それについてちょっとコメントを頂きたいのと。
 3つ目、いじめについてですが、何代か前の教育委員長、前田元委員長が、会議でいじめはなくならないと思って付き合わなきゃいけないと言われていて、当時、新聞にも載りました。いじめは許されるものではないんですけども、許さないからといってなくならないという意味を前田元委員長が言われていたんだと思うんですけど、最近、新型コロナウイルスもなくならなくて、新型コロナウイルスとの共生という言葉ももう出始めているぐらいなので、いじめもそれと同じような感覚で、許されるものではなくてなくしていかなきゃいけないけども、いじめとの共生という考え方が必要じゃないかなと思うんですけども、この3つ、確認をさせてください。

○水野課長 少人数指導に係るデメリットについてお話しさせてもらいます。
 これまで、実践推進校といいまして、少人数指導に関わる研究を行っていく中で、欠点というか、デメリットなんですけども、各実践推進校から報告が上がっている中で、例えばティーム・ティーチングといいまして2人で行う場合、事前、事後に指導の中身について十分な話合いがなされていなかったりすると、やはり十分な効果につながっていかないことがあります。やはり時間的に打合せの時間がきちっとできる、情報共有がきちっとなされると効果につながるということで、デメリットとして、今分かっている範囲はそういうところでございます。ただ、今後もそういった視点を踏まえながら研究をさらに進めてまいりたいと思っています。

○諸岡次長 高校でのキャリア教育の一環として、弁理士等を活用して特許等を取得するような教育の御提案についてですが、実際、高校の現場では、できるだけ現場で活用できる力を育成するために、例えば先ほども紹介いたしましたけど、農業高校ではGAPの推進等をやっております。
 今、委員から御指摘いただきました特許等の取得について、今現在私どもの持ち合わせている情報で、それを推進している学校はちょっと思いつかないんですけれども、そういったことも今後可能かどうか検討してまいりたいと考えております。

○木平教育長 まず3点目のいじめの問題ですけれども、確かに件数を見たときに、いじめの件数がなかなかゼロにはならないと。それから、いじめそのものが、受けた子どもがどう感じているかをしっかり捉えて、認知というか、ちゃんと学校現場で捉えていこうというところがございます。
 一方で、我々は、いじめ防止条例を策定させていただいて、社会総がかりで取り組もうということがございます。一人ひとりの子どもを見たときに、今いじめられている子どもにとってみたら、いじめがなくならないことをうまく伝えないと、なかなかしんどい場面があると思います。ですので、我々というか、私としては、やっぱりいじめはなくしていきたいこと、それから、そうなったときにいろんな相談窓口があったり、周りの大人であったり、教員であったり、親であったりする者がしっかり早くキャッチして、いろんな支援ができるようなことを基本姿勢に取り組んでいきたいと思っております。
 あと、1点目の部分については、少人数指導と今お答えしましたけれども、少人数学級ということだったと思います。
 少人数学級は、三重県は平成15年度からと、比較的全国でも早い段階から取り組んでいます。特に小学校1年生の小1プロブレムとか中1ギャップの問題ということで、学力の面と、生活習慣、学習習慣の両面がございます。
 ここのところに、これまで議会でもいろんな御指摘をいただいております。それで、引き続きですけれども、調査、研究はさせていただきたいんですけれども、今、石田委員がおっしゃったデメリットの面が、我々として、どういったものを、調査、研究の中で御指摘の趣旨を踏まえて入れるか、調査、研究できるかももう少し検討させていただきながら、よりよい学校での学級単位での学びにつながることを、いろいろ模索もしてやっていきたいと思っております。
 もともとのところは、生活習慣、学習習慣をまずきちっと学級単位でつくり上げたいということで取り組んでいて、継続していますので、そのあたりはまた引き続き取り組んでいきたいと思っております。

○山本委員 今の少人数学習の件ですが、ずっと引き続き研究しているんですけど、昨年度、委員会で藤根議員から、少人数学級についても長くやってきて、一旦ここでちょっと考えるべきだみたいな発言があったことも含めて、こういうようなちょっと深い意味合いになったのかなということが1つです。
 そして、57ページの上の2の(2)のマル1の記述なんですが、「小学校1年生では91.6%、2年生では91.4%の学級が30人以下となり」と、これは大きな数字だと書かれているんだと思います。94.8%が中学校1年生ということの中で、この数字だからいいという思惑なのか、だからいいではなくて、あとの9%弱、あるいは中学校における5%強を解消するために方向づけがあるのか、イメージとしてはどういう思いでこれを書いてみえるのか、それがやっぱり調査、研究を進めていくところにつながっていくと思うんです。
 今、教育長の発言の中で、生活習慣の問題、学習習慣の問題を含めて、学級という単位が大事だとお話があったと思うんですけど、この書きようは、あと9%弱を何とかせな、5%強を何とかせなというイメージなのかどうか、お聞きします。

○木平教育長 全体というか、両面、学級のクラスサイズでの取組と、少人数指導で、例えば習熟度別指導であったり、ティーム・ティーチングであったり、我々のこれまでの取組で、特に小学校算数の部分とか中学校数学の部分で、いろんなことに留意しながら取り組むことで学習効果が高まるということは定量的なことででも確認できましたので、そういうのを進めていくことと、ティーム・ティーチングもこういった部分に課題があるとかしましたので、いずれにしてもその両面で取り組んでいきたいということがまず基本にございます。
 その中で、少人数学級につきましても、やっぱり相当の人を配置させていただいて、予算も使わせていただいていますので、少人数指導のように特定の教科の単元を捉えただけで評価することはなかなか難しいんですけれども、さらにいろんな取組も、国でも継続的にされているところもありますので、そういったところもより詳細に把握しながら取り組みたいので、その先に9.何%を意図してとか、そういったことを前提にここを記載させていただいていることではございません。

○山本委員 今、現時点でのことを確認しました。調査、研究を進めていただいて、よりよい三重県の方法をつくっていただきたいということで終わっておきます。

○小島委員 全体的なことになりますが、小学校で新学習指導要領が全面実施になって、でもこのコロナ禍でなかなか、本当に思うように進んでいくのかどうかという不安がある中での6月1日からの正式なスタートだと思います。
 どうしてもカリキュラムをやりこなすことに躍起になってしまう傾向があるのではないかが心配されます。2022年度までと文部科学省は言いますが、実際はそうはいかないと思いますので、年度内できっちりやることを求めていくんだろうと思いますが、子どもたちの実態を見ながら、最初ゆっくりで、後はスピード感を持って進めていただきたいと思います。
 その中で、小学校での暴力事案が増えている傾向にあるということがこの中でも顕著になっていますが、例えば専門家の御意見なんかでは、休業で家にいることによって、大きく3つの傾向が現れるのではないかというものを読んだことがあります。1つは不安傾向が高まること、1つは衝動性が高まること、もう一つは退行現象が起きる、幼児返りですね。そのときに衝動性が高まることが強く出るとしたら、小さい子たちに特に暴力件数が増えるのかもしれませんので、そのあたりは丁寧な調査、研究を、それから対応策を立てていただきたいと思っています。
 このことに関しては、例えば養護教諭とかの果たす役割が大きいと思われますが、なかなか集まっては難しいかもしれませんけれども、そのあたりについてのタイムリーな研修をやっていただくことが、学校のいろんなカリキュラムを、実際授業をやっていくことにも資することになるのではないかなと思うので、ぜひお考えをいただきたいということが1点です。お考えをまた後ほどお願いします。
 それから、外国人児童生徒の教育がありますけれども、この間学校がなくて、情報がきちっと小学校、中学校、高校、特別支援学校を含めて子どもたちに届けられているんだと思いますけれども、そのことについて、どういう状況かをお教えください。
 3つ目が特別支援教育についてです。県立特別支援学校はセンターとしての役割を果たすと言われて久しいと思いますけれども、昨今、地域の学校に重度な障がいのあるお子さんが入学してくるようになりました。当然、県立学校の果たすべきセンターとしての役割も変わってくるものと思いますが、そのあたりの認識はいかがでしょうか。
 以上3点、お願いをいたします。

○梅原課長 まず、1点目の暴力のことでございます。
 暴力につきましては、先ほどの説明にもありましたけども、小学校で大きく増加しているということがございます。その要因としましては、資料にも少し書かせていただいておりますけれども、特定の児童が繰り返し、自分の感情をなかなか抑え切れずに暴力行為を繰り返してしまうようなことが昨年度非常に顕著に現れてきたところがございます。
 関連して新型コロナウイルス感染症の話もございました。新型コロナウイルス感染症に関しまして、我々は、やっぱり不安定になる子、ストレスを抱える子、そういう子がたくさん出てくるだろうから、場合によってはスクールカウンセラー等を活用して対応していただくようにと、学校には周知をしてきました。
 そうした中で、5月20日の時点ですけれども、全ての学校に一応聞き取りをさせていただいたんですが、今の段階で回答が約8割ということで、100%の回答率ではございませんけれども、スクールカウンセラーを活用した相談の状況を聞かせていただいたところ、先ほど委員から指摘がありました、不安傾向にあるという相談であるとか、退行現象が見られるのでという相談とかがございます。
 5月20日の段階で児童生徒に関する相談件数としては、小学校、中学校、高等学校を合わせて44件、保護者の相談件数が57件、その他、教職員がスクールカウンセラーに相談するというケースもございますけども、そういう状況がございます。
 いずれにしましても、やはり衝動性とか感情がコントロールできないようなところから暴力に発展していくところがございますので、我々としては、スクールカウンセラー等を活用した丁寧な教育相談体制の充実を図りながら、子どもたちに寄り添っていく指導をしていきたいと考えております。
 研修につきましても、スクールカウンセラーの方には、カウンセリングするということだけではなくて、そういう教育相談に関わって、学校において教員向けの研修、場合によったら保護者向けの研修、そういうものについても積極的にしてくださいとお願いをしております。ですので、そういうところも活用しながら、教育相談体制の充実を今後も図っていきたいと考えております。

○大塚課長 外国人児童生徒の関係ですけれども、委員御指摘のとおり、我々としても、やはり休業中で外国人児童生徒やその保護者の方に、なかなか情報が届きにくいのではないかと非常に懸念してまして、休業中においても県の外国人児童生徒巡回相談員については、市町の御要望、学校の要望に応じて翻訳の対応をさせていただいたりとか、学校から外国人児童生徒の保護者に連絡をする必要がある場合に外国人児童生徒巡回相談員を派遣して、電話対応などをさせていただいたりで支援はしてきたところです。
 これから学校が始まってからも、やはり勉強の遅れですとか心のケア等で、外国人児童生徒については特に支援が必要になってくるかと思いますので、市町とも連携しながら状況を丁寧に聞き取って、外国人児童生徒巡回相談員の派遣等で県としてもしっかりと支援をしてまいりたいと考えております。

○赤尾課長 特別支援学校のセンター的機能につきましてでございます。
 特別支援学校では、これまでも、地域における特別支援教育のセンター的機能の一環としまして、以前から蓄積してきました指導、支援のノウハウを活用いたしまして小中学校等への支援を行っています。その中でも、例えば児童生徒の実態の把握でしたり、個別の指導計画等の作成の支援でございましたり、具体的な指導、支援に係ることにつきまして、相談を受け、助言もさせていただいています。
 小島委員がおっしゃいました地域の小中学校等にも重度のお子さんが在籍してきているという状況は認識しておりまして、その中にとりわけ医療的ケアを必要とするようなお子さんも見えるかなという状況でございますので、特別支援学校の持っております様々なノウハウで小中学校のほうも支援できるような形で、引き続き取組を行っていきたいと考えております。

○木平教育長 少し1点目の補充をさせていただきます。
 まず、小学校の新学習指導要領において学習面なんですけれども、休業で分散登校であったり、6月1日から何とか本格的という中で、今年度は非常にイレギュラーな中で学習活動が始まっております。県教育委員会でも、地域別に市町教育支援・人事監を5人配置しております。これまでも休業中の市町教育の課題とか、再開に向けてどういったスケジュールでいくとか、どういったことをしていくとかはいろいろ出向いて聞き取りもさせていただいていますし、さっきも言いましたけれども、来週月曜日に、オンラインになりますけれども、市町教育委員会と意見交換をさせていただいたり、その後も、本当にカリキュラムをスムーズに進めるための取組ということで、我々も支援できることは最大限考えながら進めたいと思います。
 それから、養護教諭の研修については、今、日程は分からないんですけれども、今年度も一定の何らか研修があった場合には、御指摘の部分も踏まえて、工夫をまた検討していきたいと思っております。

○小島委員 年度をまたいで休業だったので、それ以前の様子と比較ができないことが本当に大きな困り感、子どもが理解しにくい、把握できない一因であろうと思っていますので、総がかりで、いじめ等も発生しないようにですし、それから、やっぱり学校という場に通えることを子どもたちは楽しみにしながら来ていると思いますので、保障をしっかりしていただきたいなと思っています。よろしくお願いします。
 特別支援学校については、本当に個別の案件が様々地域で起こっていますので、センターとしての役割という大上段に構えたところも必要ですけれども、やっぱり顔の見える関係をつくっていかなければ、今、地域の学校で起こっている課題を恐らく解決はできないと思っていますので、もう個別のことは申し上げませんけれども、難しいケースについては、お互いですけれども、できたら顔の見える関係を、市町教育委員会と県教委でもってつくっていっていただけたらなと思いますので、よろしくお願いします。終わります。

○濱井委員長 それじゃ、要望でございますので、顔の見える形で対応していただきたいと思います。
 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○濱井委員長 なければ、ちょうど1時間経過いたしましたので、今から午後2時15分まで休憩します。
 暫時休憩いたします。
 

 (休  憩)


 (13)人権教育について
 (14)体力向上と学校スポーツについて
 (15)健康教育・食育について
 (16)社会教育について
 (17)文化財の保存・活用・継承について
 (18)教職員の資質向上について
    ア 当局から資料に基づき説明(中野次長、吉村次長)
    イ 質問

○濱井委員長 それでは、質疑に入ります。
 繰り返しになりますが、本日は、年間活動計画作成に必要な総括的な質疑に留めていただきますようお願いします。
 御質問はございませんか。

○谷川委員 総体的じゃないかもしれませんけど、総体的かもしれません。
 今の説明を聞かせてもらったときに、やはり教職員の方々の受けなくてはいけない研修とかが本当に大変多いことと、また新たな研修がたくさんあることで、本当に御負担が大きいなというのが正直な感想です。やはり先生方の負担をどう減らしていくかはすごく大切なことだと考えます。
 例えば今の新型コロナウイルス感染拡大防止のときには、やはり研修で集まる機会もなかなか難しいと思いますので、遠隔というかネットで研修、そういうことをしていただくのは本当に大事なことかなと思っています。特に思ったのが人権教育なんですけれども、例えば人権に関する講習とか研修とかも、今までもかなりの数あったと思うんですけれども、今年度はそういうこともネットでできるような、オンラインで研修できるように変えていただけると、経費の削減にもなりますし、先生方の負担の軽減にも大きくつながるのではないかなと思っています。
 昨年度、私に届いた意見で、先生方は毎日すごく多種多様な仕事をされていて、そんな中で休日を使って人権研修に行かなくてはいけないとか、動員がかかるのをどうにかしてほしいという意見が実際ございました。休める日は休んでいただいて、できるような研修体制とかオンラインでの研修を今後考えていただければなと思いますが、いかがでしょうか。

○久野課長 今頂きました意見でございますが、先ほど来も働き方改革の面でのお話もあったと思います。人権教育は、非常に先生方の人権に対する認識であるとか、最近、人権問題でどんどん新しい考え方等が増えてきておりますので、そういう新しい考え方についても学んでいただきたいこともあって、教職員の資質向上を一つ大きな柱として位置づけておりますけれども、今ありましたような働き方改革とか、今の新型コロナウイルス感染症の状況等も踏まえて、今年度は、今現在、県立学校ではオンライン会議で研修をさせてもらう形にもチャレンジしておるところでございますので、そういったところも含めまして、今後検討させていただきたいなと思っております。

○谷川委員 今年度、多分そういうことが多々増えてくるはずなんですね。そうすると、今、県の財政難でもありますので、予算をそこで削ることができたり。またそれは普通に戻ったときに戻せばいいので、今年度、新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい財政状況も踏まえながら、カットできるものはカットして、先生方もちゃんと休養を取っていただけるようなシステムを考えていただけるといいかなと思いますので、よろしくお願いします。
 もう1点だけ。
 食育のところなんですけれども、これも新型コロナウイルス感染症の影響で、三重県内各地、地場産品がすごく残っている、外に出すことができなくて困っている地域が多々あります。それを学校給食に積極的に取り入れていただくことを市町教育委員会にもぜひ御協力いただけるようにしていただきたいと思いますが、その辺はいかがでしょうか。

○嶋田課長 御指摘のことは他部局からも伺っています。確かに食品が余ってロスが出て、これもまた大きな問題として今世間でも捉えられているところでもございます。関心も高いことだと思いますので、またそういった研修会といいますか、担当者会議のような場で今の御意見をお伝えさせていただこうと思います。よろしくお願いします。

○谷川委員 ぜひそれを積極的に。今、県教委がこういうふうに地場産品を使っているというのをアピールするぐらい、これだけ使っていますとぐらい出せるぐらい、やはり協力をしていただきたいと思いますので、その辺は積極的にお願いします。
 あと、これは市町の仕事なんですけれども、今、給食費とかは、学校から何にも通達がないまま、給食が出されていないにも関わらず引き落としがされているという苦情が結構届いていまして、これは本当に市町教育委員会の、引き落としが急に止まらないとかいろんな事情があると思うんですけれども、やはり一報を入れといてあげてもらって、それをまたいつの分に充当させてもらいますとか、丁寧な説明が必要だと思いますので。この引き落とされたものは一体何の額を学校から引き落とされているんだろうという保護者からの心配の声がありましたので、その辺も含めて、市町との連携を密にしていただいたらと思いますので、よろしくお願いします。
 以上です。

○濱井委員長 答弁はよろしいですね。

○谷川委員 はい。

○濱井委員長 要望です。
 ほかにございませんか。よろしいですか。
 それでは、なければ、(13)人権教育についてから(18)教職員の資質向上についてまでの調査を終わります。
 
 (19)その他

○濱井委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。

○稲垣委員 最近というか、全国高等学校野球選手権大会もなくなりまして、インターハイもない、中学生の三重県中学校体育大会もないと、このコロナの中、やむを得ない判断なのかなと思うものの、やはり中学3年生、あるいは高校3年生は一生に1回しかありませんので、そういう中で全国大会がないというので、特に中3、高3の子どもたちにとっては非常に大変な思いをしていると思っていまして、特に高校野球なんかは、地方大会をやるところは応援するような報道もされていましたけれども、野球の地方大会もそうですし、それ以外の種目についても、やっぱり部活動の最後の集大成の場を何とか三重県として中学生、高校生につくってあげられないものかと思っていまして、ぜひそういう視点で教育委員会から旗を振ってもらうとか、あるいは関係団体へ働きかけをしていただくとか、それぞれの種目、結構多岐にわたりますので、これは運動部だけではないと思っています、文化部も含めて、そういう働きかけをこれから夏にかけてぜひやっていただきたいと思うんですが、ちょっと教育長の考え方をお聞かせください。

○木平教育長 今、稲垣委員から御指摘いただきましたように、文化部、運動部限らず、部活動を一生懸命やっている生徒にとって、今回、今年度のいろんな大きな大会、全国大会がなくなることは、子どもたちの安全・安心に基軸を置いたとはいえ、非常に私としても胸が痛むというか、本当に大変な状況やなと認識しております。
 それで、三重県においてどういった対応をするかについてですね。例えば野球でしたら三重県高等学校野球連盟とか、それから、それ以外のスポーツ活動については、三重県高等学校体育連盟、あるいは文化団体がございます。我々もそうですけれども、それぞれの競技種目において、子どもたちの思いを受け止めて、一体どういったことができるのかは今現在模索中でして、その中において、新型コロナウイルス感染症対策も重要なことですので、種目はいろいろありますけれども、一生懸命検討して、本当に一生懸命頑張ってきた子どもたちに何が、どんな舞台が整えられるかは今検討中ですけれども、結果は分かりませんけれども、競技団体とか関係団体と一生懸命検討していきたいと思っております。

○稲垣委員 当然、感染症対策、健康、安全の面は非常に大事だと思いますけど。それと、当然その対策はしっかりやっていかなあかんということで、それは力を入れてやって、実際、今ある程度三重県としては封じ込められている状況もある中で、子どもたちの夢とか希望とか、そういうものをしっかりかなえてあげるのも同じぐらい大切なことだと思っていますので。やっぱりここは、正直あんまり時間もなくて大変な中での判断と思いますので、ほっといたらなくなっちゃうと思うんですね。ですので、ちょっと意識的にというか、主体的に教育委員会からぜひやっていただきたいと思いますし、本当に結論を出すのは大変やとは思うんですけれども、そういう場だけは何とかつくるんだという強い意志で臨んでほしいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

○木平教育長 先ほども申し上げましたけれども、私どもも、関係機関と今いろんな議論もしていますし、現場の思いも聞かせていただきながら、共に早急に検討する必要があると認識しておりますので、どういった形になるかは、今この場で、この時点で申し上げられる状況じゃないんですけれども、早い段階で何らかの結論を出して、子どもたちの思いに少しでも報えるように頑張っていきたいと思っております。

○濱井委員長 ほかに。

          〔発言の声なし〕

○濱井委員長 よろしいですね。
 なければ、教育委員会関係の所管事項概要の調査を終了いたします。
 当局には大変ご苦労さまでございました。
 

〔当局 退室〕

 
協議事項
第1 委員会年間活動計画の作成について

○濱井委員長 次に、委員間討議に入ります。
 委員会討議は引き続き公開で行いますので、御留意の上、御発言願います。
 ただいまから、本委員会の向こう1年間の年間活動計画作成の検討に入ります。
 お手元に配付の資料1「教育警察常任委員会年間活動計画作成について」及び資料2、前期の教育警察常任委員会評価総括表を御覧ください。
 先ほど説明を受けた部局の所管事項概要を踏まえ、本委員会の向こう1年間の活動内容について、今から委員間で御協議いただきたいと存じます。協議の結果を踏まえ、委員会終了後、私と副委員長とで計画書をまとめ、後ほど各委員に配付させていただくという手順で進めていきたいと存じます。
 それでは、お手元に配付の資料3、年間活動計画書の様式を御覧ください。
 本委員会の調査事項としましては、年間活動計画書の様式の「1 所管調査事項」のとおりでありますが、年間活動計画作成に当たっては、特に調査が必要な項目、例えば学力・体力の向上についての取組等の調査というような項目を重点項目として調査をしていくこととなります。
 なお、当委員会の過去5年間の重点調査項目については、資料4に記載しておりますので、協議の際の参考としてください。
 それでは、本委員会として重点的に調査していくべき事項について、皆さんの御意見をお伺いしたいと存じますが、いかがでしょうか。

○稲垣委員 特に今年度は、やっぱり新型コロナウイルス対策というか、それは外せないのかなと思っていますので。それについては、今回、常任委員会でしっかりやることが代表者会議で決まっていた部分もありますので、ぜひ入れていただきたいなと。あともう一つが、今日の説明を聞いていても、夜間中学について今年度中に結論、方向性を示すみたいなこともありましたので、これについても、議会でも何度もいろんな議員が取り上げておられるものでもありますし、ちょっと重点的にやる項目に入れてもいいんじゃないかなと思います。
 以上、2つぐらい今思いましたので、よろしくお願いします。

○濱井委員長 警察本部関係は何かない、ほかにも。ほかにございませんか。

○谷川委員 私も、教育委員会関係でコロナの後の対策、新型コロナウイルス感染症に対する対策は必要かなと思います。
 警察本部関係では、例年と同じように、総合的な犯罪抑止対策と交通安全対策で進めていただいたらいいのではないかなと思います。

○濱井委員長 ほかにございませんでしょうか。よろしいですかね。

          〔発言の声なし〕

○濱井委員長 よろしいですね。
 それでは、新型コロナウイルス感染症対策の関係がお二人からございましたし、それから夜間中学の問題がございました。それと犯罪抑止、いつものように警察本部関係で、これはしっかり生活安全の維持のためにやっていかなきゃならないということで、この3つは入れさせていただくことでよろしいでしょうか。

○小林副委員長 一応、案。

○濱井委員長 事前に私と副委員長でこんなのはどうだろうということで、腹案といいますか、案をつくっております。その中で、先ほど御意見がございました新型コロナウイルス感染症に係る対応について、それから安全で安心な教育環境づくりについて、いじめとか、不登校とか、インターネットトラブルから子どもたちを守る取組などを、あるいは防災教育とか防災対策の推進について調査をしたいなと思いますので、これを入れさせていただきました。
 それから、稲垣委員から申入れがありましたように、夜間中学でございますが、外国人児童生徒に対する就学支援ということでいろいろやっておるんですけども、やっぱり安心して学校生活を送ることができるような学習支援や学校生活への適応指導等の取組も含めた、そして夜間中学も含めたものを外国人児童生徒に対する就学支援についてということで入れさせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○小島委員 夜間中学は外国人児童生徒のためだけのものと限定されるものではないと思うので。今の説明だとどうもそこに限定されるなという気がするんですが、いかがですか。

○濱井委員長 そうですね。夜間中学といいますのは、戦後しばらくの間、実際働くことが大事で義務教育に就学できなかった人たちで今から受けたい人もおりますし、そのほか、いろんな事情で義務教育を修了できなかった15歳以上の方もいらっしゃいますんで、それはちょっと別ということで上げさせていただくことになりますよね。
 ここの文言ですけども、外国人児童生徒というのは、やはり今回いろいろ言われてますけども、所管事項の中でも出してもうてますけども、それと夜間中学とを併せたような格好の書きぶりで使わせてもらうことはできないでしょうか。もうこれは外してもよろしいですか。

○小島委員 申し上げようと思っていたんですけれども、夜間中学は夜間中学でいいと思うんですが、ニュアンスで、対象者の全てとは言わないけれども、外国人児童生徒も対象になってくると思うので、文章に書くかどうかは別にして、この中での共通理解として、夜間中学についてと書いていただいた中に、これから先、どう県教委が考えてみえるか分からないですけれども、外国人児童生徒の教育にも資するということであれば、そこも含んでの夜間中学についてで重点調査項目に入れていただいたらどうかなと思いました。いかがですか。

○濱井委員長 そうすれば、そのような形で分けることでもよろしいですか。

○小島委員 違う。

○濱井委員長 もう分けなくて、夜間中学だけでいくということね。そうしたら夜間中学だけでさせていただきます。その中に外国人児童生徒に対することも含まれてくるだろうということでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。今年度中に何か方向性を定めることにしていましたんで、そこら辺をしっかりと議論もしていただきたいと思います。
 それから、警察本部関係は、谷川委員から言われましたように、総合的な犯罪抑止対策と交通安全対策、これはもうずっと従来もやられていますんで、こういう形でやりたいと思いますので。

○小島委員 はい。

○濱井委員長 じゃ、よろしくお願いいたします。
 そういうことで、重点調査項目の若干の変更といいますか、字句等を変えさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、次に、調査の時期、具体的な調査方法等について協議をいただきます。
 6月、10月、12月、来年3月に定例の委員会を開催し、当局から状況説明を受けることとなりますが、ほかに特に御意見はございませんか。
 なお、県内外調査については、この後に協議いたします。
 一任ということでよろしいですね。

        〔「一任」の声あり〕

○濱井委員長 それでは、そのようにさせていただきます。
 次に、県内外調査につきまして御協議をお願いします。
 さきに開催されました災害対策会議において、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、特段の事情のない限り、県内外調査を9月末まで見合わせ、10月以降の実施を基本とし、その実施の可否、方針等については、9月4日に開催予定の代表者会議を目途に再度協議することとされました。
 なお、10月以降の県内外調査の日程を確保するため、資料3、活動計画書の「4 県内外調査について」に記載のとおり、11月9日月曜日から12日木曜日、11月16日月曜日から19日木曜日までの計8日間の範囲内での調査実施を案として日程の確保をお願いしたいと考えております。
 ただし、活動計画書の4に記載のとおり、調査内容によっては当該日程案では時期を逸してしまうと委員会において判断される場合には、当該日程案に関わらず調査を実施することができるものとされておりますので、重点調査項目の協議を踏まえ、調査時期、内容等について御意見があればお願いをします。

○稲垣委員 時期は別にどこでもというか、一応10月以降というならそれでもいいのかなと思うんですが、先ほど重点調査項目では夜間中学が上がりまして、県も方向性を出すためにということであると、その調査をしようと思うと、夜間中学は当然三重県にはないわけでして、他県での公設の事例、あと民設でやられている事例もあると聞いていますので、そういうのをもし調査できるなら、一度現場を見て話を聞かせていただけるといいのかなと思いますが。ただ、時期的にそれが県外へ行けるのかどうかも含めて、その辺の調整は正副委員長に一任させていただければなと思います。

○濱井委員長 情勢を判断しながら正副委員長で考えさせていただいて、また皆さんにお示ししながら協議していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 それでは、現時点では8日間の範囲内で原則実施する方向でよろしいですよね。

          〔発言の声なし〕

○濱井委員長 分かりました。それでは、そのようにいたします。
 正副委員長に一任させていただいてもよろしいですか。

        〔「一任」の声あり〕

○小島委員 行き先を一任という意味ですよね。
 行き先、それから日にちは、一応ここで2案出していただいたので、その中で御一任はさせていただきます。
 ただ、どこにも行けない場合も想定しておいたときに、今年度は参考人を招致することも調査方法として活用できたらいいのではないかなと思うので、そのこともお含みいただきたいと思います。

○濱井委員長 分かりました。そのようにさせていただきます。
 それでは、一任という形で出させていただいて、また協議をお願いしたいと思いますので、お願いいたします。
 なお、新型コロナウイルス感染症の状況によっては、今後の委員会で調査内容について再度御協議いただく可能性もありますので、よろしくお願いいたします。
 以上で年間活動計画作成に当たっての協議を終了いたします。
 今後、正副委員長で年間活動計画書をまとめ、各委員に配付をいたしたいと存じます。この計画書に基づいて今後の委員会活動を行っていくことになりますので、よろしくお願いいたします。
 
〔閉会の宣言〕

               三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
                                   教育警察常任委員長
                                         濱井 初男
 

 

ページID:000247550
ページの先頭へ