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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 令和3年度 委員会会議録 > 令和3年12月20日 教育警察常任委員会予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録

令和3年12月20日  教育警察常任委員会 予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録

資料はこちら
 

 

教育警察常任委員会
予算決算常任委員会教育警察分科会
会議録
(開会中)

 
開催年月日   令和3年12月20日(月曜日) 午前10時0分~午前11時15分
会議室      502委員会室
出席委員    8名
           委員長        田中 祐治
           副委員長       喜田 健児
           委   員       廣 耕太郎
           委   員       木津 直樹
           委   員       稲森 稔尚
           委   員       村林  聡
           委   員       谷川 孝栄
           委   員       北川 裕之
欠席委員        なし
出席説明員
   [警察本部]
        本部長                        佐野 朋毅
        警務部長                       河石  勇
        生活安全部長                    射場 重人
        地域部長                       大林 昌弘
        刑事部長                       稲垣 好人
        交通部長                       原  政美
        警備部長                       藤井 淳夫
        警務部首席参事官                 小谷  寛
        生活安全部首席参事官              近藤 順一
        地域部首席参事官                 中西  通
        刑事部首席参事官                 大野 敏幸
        交通部首席参事官                 宮崎 由司
        警備部首席参事官                 出口  浩
        警務部参事官兼総務課長             山本 展慶
        警務部参事官兼会計課長             千田 悟朗
        交通部参事官兼交通規制課長          髙橋 康二
        生活安全部生活環境課長            山内 範秀
        地域部通信指令課長                西條 一人
        警備部警備第二課長               島田 素明
                                         その他関係職員
委員会書記   
        議事課     主査            中西 孝朗
        企画法務課  課長補佐兼班長    田米 正宏
傍聴議員    なし
県政記者    2名
傍聴者      なし
議題及び協議事項
第1 分科会(警察本部関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第127号「令和3年度三重県一般会計補正予算(第13号)」(関係分)
 (2)議案第146号「三重県警察関係手数料条例の一部を改正する条例案」
 2 所管事項の調査
 (1)令和4年度当初予算要求状況について(関係分)
第2 常任委員会(警察本部関係)
1 議案の審査
(1)議案第152号「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例の一部を改正する条例案」
2 所管事項の調査
(1)犯罪情勢
(2)サイバー犯罪対策及び各種犯罪対策
(3)通信指令システム更新整備事業
(4)交通安全対策
(5)官民一体となったテロ対策
(6)コンプライアンスの徹底に向けた取組
3 閉会中の継続審査・継続調査申出事件について
   
【会議の経過とその結果】
   
〔開会の宣言〕
   
第1 分科会(警察本部関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第127号「令和3年度三重県一般会計補正予算(第13号)」(関係分)
    ア 当局から資料に基づき補充説明(なし)
    イ 質疑      なし
    ウ 委員間討議   なし
    エ 討論      なし
    オ 採決      議案第127号(関係分)   挙手(全員)   可決
   
 (2)議案第146号「三重県警察関係手数料条例の一部を改正する条例案」
    ア 当局から資料に基づき補充説明(佐野本部長)
    イ 質疑      なし
    ウ 委員間討議   なし
    エ 討論      なし
    オ 採決      議案第146号   挙手(全員)   可決
   
 2 所管事項の調査
 (1)令和4年度当初予算要求状況について(関係分)
    ア 当局から資料に基づき補充説明(佐野本部長)
    イ 質問


○田中委員長 それでは、質問等がありましたらお願いいたします。


○村林委員 御説明ありがとうございます。
 9ページの主な事業のマル1で、交通安全施設整備事業費をこれはかなり増額していただいておるということでいいんですよね。この間の前回の常任委員会やったか分科会やったかで、その横断歩道自体は今年度よりも少ない数の更新を予定しておるというお話を聞かせてもらったと思うんですけれども、こうして大きく増額してもらっておるように見えるんですけれども、来年度はどこへ力を入れていくというおつもりなのかお聞かせいただけませんか。


○髙橋参事官 委員が御指摘のように、約24億2600万円、令和4年度に向けて要求しております。前年度の話ではございますが、今年度の予算につきましても、要求自体は去年の予算の議論の折、23億円を要求させていただいておりました。いずれにしても、力を入れていくところについては施設の老朽化対策であります。この23億円を要求して約15億円となった理由ですけれども、国の補助を受けて整備をしていく方針にしておりましたので、相当な額を国へ要求しておりましたが、結果として、国の補助金のやはり査定がございましたので、この最終15億円に落ち着いたところでございます。今年についても、やはり国のほうにいろいろお願いしておりまして、要求額とすれば、約半分の12億円を国補事業でできないかという形で要求しておる段階でございます。どうなるかは、まだ国の内示がございませんので、どうなるか分かりませんけれども、国もかなり厳しい査定になるのではないかと事務方では考えております。
 力の入れようですけれども、やはり老朽化対策にシフトしております。表示についても、本来、二千数百本あれば毎年の更新はできていくんですが、やはりまだまだ不十分なところもございますので、先般の委員会でも御指摘いただきました中央線のはみ禁といいますか、黄色の実線につきましても、課題になっておりますので、表示、規制効力を担保するための交通規制に注力をしていきたいと考えております。
 以上です。


○村林委員 よく分かりました。どうかよろしくお願いします。
 国のほうの話もあるということなんで、なかなか県だけで話できないところが歯がゆいようには思いますが、ぜひとも頑張って確保のほうをよろしくお願いします。
 先ほど採決も終わりましたけれども、1ページの補正予算の交通安全施設整備費というところ、トータルで見ると、結局、補正とかをいろいろと、この20億円以上何がしになっておるということでいいんでしょうかね。これから例えば当初の要求が今年度は15億円でしたけれども、何だかんだでそのぐらい確保は前年度はできたと理解していいんでしょうか。


○髙橋参事官 資料1ページの額につきましては、交通安全施設を維持するお金も入っておりまして、電気代ですとか通信運搬費ですとかそういうのを含めた額ですので、実際、交通安全施設を更新する費用は約15億円ということです。


○村林委員 よく分かりました。
 ぜひ、この間の委員長報告もありましたし、しっかり確保いただきますように改めて要望して終わります。ありがとうございました。


○田中委員長 ほかに質問はございませんか。


          〔「なし」の声あり〕


○田中委員長 なければ、これで警察本部関係の分科会の所管事項の調査を終了いたします。
   
 3 委員間討議
 (1)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし
 (2)その他   なし
   
第2 常任委員会(警察本部関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第152号「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例の一部を改正
   する条例案」
    ア 当局から資料に基づき補充説明(佐野本部長)
    イ 質疑      なし
    ウ 委員間討議   なし
    エ 討論      なし
    オ 採決      議案第152号   挙手(全員)   可決
   
 2 所管事項の調査 
○田中委員長 調査に先立ち、当局より発言の申出がありますので、これを許します。


○佐野本部長 本年は、誠に遺憾ながら、現職警察官による悪質な犯罪や警察手帳の紛失など、非違事案や不適切事案が相次いで発覚をいたしました。対象職員に対してはいずれも厳正な処分を行っておりますが、県警に対する県民の皆様の信頼を著しく損なうものであったと衷心より重く受け止めておりまして、この場をお借りして深くおわびを申し上げたいと存じます。
 後に、警務部長からコンプライアンスの徹底に向けた取組について御説明申し上げますが、県警といたしましては、再発防止に向けて今後とも職員に対する指導、教育を徹底してまいりますとともに、職務に全力で臨み、県民の皆様方の信頼の回復に努めてまいりたいと、このように考えておるところでございます。
 以上でございます。
   
 (1)犯罪情勢
 (2)サイバー犯罪対策及び各種犯罪対策
 (3)通信指令システム更新整備事業
    ア 当局から資料に基づき説明(稲垣部長、射場部長、大林部長)
    イ 質問


○田中委員長 それでは、質問等がありましたらお願いいたします。


○村林委員 簡単に。
 サイバー犯罪のほうは、ぜひ引き続き取組のほうよろしくお願いします。
 その同じページの特殊詐欺のところで、ATMコーナーでの声かけのお話があるわけなんですけれども、ちょっと記憶が曖昧ですけれども、コンビニエンスストアなんかのATMでもこういうことがあるんですかね。それで、最近は陽動役がおって、店長なりに別の用事を言うて、声かけを邪魔してというような事案があったというようなネットか何かで見たと思うんですけれども、そういういたちごっこというんですかね、向こうもそういうふうにいろんなことを考えておるみたいなんで、そういうこともぜひ広報、周知して、そういうことを阻止していただきたいと思いますけれども。すみません、御答弁いただくほどのことではないかもしれませんが。じゃ、要望にとどめますけれども、そういういたちごっこのところもあると思いますので、ぜひとも今後ともそういうATMの操作なんかできちんと声がかけられるようによろしくお願いします。
 以上、要望です。ありがとうございます。


○稲森委員 特殊詐欺対策でちょっと伺いたいんですけれども、よく特殊詐欺を防止したということで金融機関が表彰されている姿を見るんですけれども、あれはあれで大事なことだと思うんですけれども、特殊詐欺を許してしまっている、見抜けていない金融機関というのは、何か濃淡みたいなのはあるんですか。ここの金融機関は結構、特殊詐欺対策に目を光らせていてブロックできている金融機関であると。あるいは、ここの金融機関は被害額が大きかったり被害件数が多かったり、結構逃しているんじゃないかとか。そういういいところを評価するのもそうなんですけれども、被害額が多いところをやっぱり重点的に対応を見直してもらうとかそういうことが必要だと思うんですけれども、そういうことというのは把握されているんですか。


○射場部長 いわゆる水際阻止というところで、金融機関の皆さんには、もう本当に長きにわたって御協力いただいております。この声かけによって阻止するというのは、先ほど申し上げましたけれども、実際、被害に遭われる方というのは本当にだまされている状態ですので、声をかけても、いや、オレオレ詐欺は知っていますけれども、この電話は本当なんですという方なんです、だまされる方というのは。ですので、声をかけて、そこで翻意をしていただくというのは、これ至難の業なんです。実は、金融機関の皆さんにも、県警からのボードというものを配備していただいて、これは銀行というよりは警察からもこういうことをお願いしていただいておるんですよということで、その声かけの効果を高めていただくということを今やっています、現状では。
 どの金融機関での被害が多くてどの金融機関の水際阻止率が高いのかという、そこまでの統計は取っておりません。止めたということも実は氷山の一角で、こちらへ言っていただいて初めてそういう実態が分かるわけで、それは象徴としてこちらも本当に感謝の意を表しているということでありますので、先ほど御要望もありましたけれども、金融機関、またコンビニエンスストアも本当に献身的に協力をいただいております。
 先ほど言いましたように、根源的にはだまされないことですので、会話をしなければだまされることがないんです。詐欺罪というのは構成されないわけですので、そこはやはり固定電話対策というものをしっかり注力して、少なくとも8割根絶できれば収束に向かうのではないかと思っておりますので、御協力よろしくお願いします。
 以上です。


○田中委員長 ほかにございませんか。


○北川委員 資料1、犯罪情勢のところなんですけれども、本当に刑法犯も前年度比で少なくなって、いろんな形で御尽力をいただいている成果が、警察だけではなくて、もちろん地域も含めてですけれども、あるんだろうと思うんですが、三重県のこの数字だけではそうなんですけれども、全国の都道府県の比較といいますか、人口10万人当たりでどういった認知件数の数になっているとか、検挙件数の数になっているとか、そういった統計的な数字というのは、何か白書とかそういうところを見ればあるんでしょうか。


○稲垣部長 委員が御質問の全国的にどのような数字になっているのかという統計は、私どももございまして、例えば都道府県別認知で、まず刑法犯の総数という点でいきますと、10月末で当県は6174件となっておりますが、これはワースト20ということです。全国1位が東京都というところから始まりまして、ずっと47都道府県の順位でいきますと、ワーストというか、多い順から数えて20番目という状況でございます。あと重要犯罪もございまして、令和3年1月から10月で当県は83件の重要犯罪を認知しておりますが、これは全国的に19番目の数でございます。あと、窃盗犯も減少の大きなものでございますけれども、これも当県で4254件、全国的な数でいきますと、全国で19番目の数となっておりまして、大体このあたりでございます。


○北川委員 三重県は、何でも真ん中が多いんですけれども、こういう数字を見ても、そういうところになるのか。なかなかその評価はしにくい、評価って、その順位だからどうだということはなかなか言いにくいところですけれども、もしいただけるそういう資料があれば一度頂戴できるとありがたいなと思うんですけれども。


○稲垣刑事部長 承知いたしました。後ほど用意させていただきます。


○北川委員 お願いいたします。


○田中委員長 ほかにございませんか。


          〔「なし」の声あり〕


○田中委員長 なければ、(1)犯罪情勢から(3)通信指令システム更新整備事業までの調査を終わります。
   
 (4)交通安全対策
 (5)官民一体となったテロ対策
 (6)コンプライアンスの徹底に向けた取組
    ア 当局から資料に基づき説明(原部長、藤井部長、河石部長)
    イ 質問


○田中委員長 それでは、質問等がありましたらお願いいたします。


○稲森委員 まず、9ページのコンプライアンスのところ、何点か確認させていただきたいと思います。
 最初に、外国人の方のお話もありましたので伺いますけれども、引き続いて、多文化共生に対する理解とか、あるいは県で「性の多様性を認め合い、誰もが安心して暮らせる三重県づくり条例」もできまして、特に被害者の方の対応とか被疑者の方への対応の場面だったり、いろんな理解とか組織の中での変化とかも求められてきていると思うんですけれども、特に多文化共生とか、もう一つは性の多様性も含めて、そういう皆さんの、県民の人権を守るという視点での研修とかはどういうふうに行っていくのかというのを聞かせていただきたいと思います。これまでそういう実績があるのかということも含めて。


○河石部長 まず、外国人差別の表現の関係の話でございますけれども、恒常的な話としては、これを継続してずっと実施していく必要がございますので、冒頭、学校での教養とか、あるいは警察署で教養をやっておりますという話を申し上げましたけれども、こういった中で継続的にやっていくことを考えています。ただ、片や、こういう事案が発生しましたので、取り急ぎの話として、まずしっかりチェックなり何なりできるような形での教養、教育みたいなものが必要だと考えておりまして、それに関しましては、この夏から秋にかけて、いわゆるチェックする立場であります所属長ですとか、あるいは所属の次長を対象にしたいわゆる広報における研修みたいなものにつきまして、県の人権センターの職員を講師にお招きしてとか、あるいは、これ実はうちの公安委員を兼ねておられます先生からという形で、厳密に外部講師かと言われると微妙かもしれませんけれども、そういったところから特にどういったところに注意すべきなのかといったところにピントを絞って講演とかをいただいてもおるところでございます。
 それから、いわゆる性の関係のところにつきましては、これはまだ我々も道半ばみたいなところがございまして、具体的にどういうところをどういうふうにしていくのかというところについて、まだ万全だと言えるほど対策をうまく全部つくり上げられているわけではございませんが、一方で、先般の県の条例の制定とかも受けまして、例えば内部の公文書とかで、昔だったらこの表現はあったかなみたいなのが残っていないかのチェックでありますとかも始めまして、いろいろなところに対策を今、取り組み始めたところでございます。これについてはまだまだ我々も取り組み始めたばかりでございまして、ひょっとすると至らぬ点なんていうのもあろうかと思いますが、その辺りはまた御指導とかもいただきながらとは思っておりますけれども、確実にそういったところの職員の意識が高まるような形で、必要な意識だけじゃなくて知識も含めてしっかり教育できるように、日々の教育も含めてしっかり対応してまいりたいと考えておる次第でございます。
 以上でございます。


○稲森委員 性の多様性の部分が、ちょっと分かりにくかったんですけれども、県が出した職員向けのガイドラインとかというのは御覧になったこととか、そういうのを活用したことというのはあるんですか。


○河石部長 このガイドラインですとかガイドブックの類というのは、資料としての配布はさせていただいております。ただ、さらにそこからもう一歩踏み込んで、例えばこの業務でこれどう対応するんだというところまで全部練り切れているかというと、なかなかそこに至っていない部分も多分あるんだろうと思っておりますので、そこの部分についてはこれから。ただ、共有資料としてこういうのがあるんだ、こういうのをちゃんと意識してやってくれというのは、警察署も含めて各所属のほうに既にお願いとかさせていただいておる次第でございます。


○稲森委員 県民の方とかその被害者の方とか被疑者の方も含めて、しっかり対応していっていただきたいと思います。
 もう一つ伺いたいんですけれども、3番目の厳正な監察等による諸対策の推進に、懲戒処分が4人、それから監督上の措置が3人というふうにありますけれども、これまで懲戒処分以外の措置というのは公表されていなかったような気がするんですけれども、教育委員会とかそういうところも、知事部局も含めて、それは今はもう公表されているのかというところと、この3人というのはどういう事案だったのかというのをお聞きしたいと思います。
 それが1点と、結局、今、本部長が申し訳ないというふうにおっしゃいましたけれども、公安委員会が管理、監督していく立場にあって、公安委員会の責任も重いものがあると思うんですけれども、公安委員会ではどういうふうなこういうコンプライアンスの問題について議論がされたり対応がされたのかというのを聞かせていただきたいのが1点。
 もう一つ、まとめて伺いますけれども、県警の中で公益通報制度というのはどういうふうになって、外部へ通報するような手だてというのは知事部局同様あるのかというのを確認させてください。


○河石部長 3点、御質問いただきましたので、順次お答えさせていただきます。
 まず、懲戒処分の関係で、3名というのは監督上の措置の話かと思いますが、その概要についてということなんですが、11月5日時点で3名でございまして、個人名とかについては御容赦いただきたいんですが、まず1点目は、交通事故の関係で、要は最寄りの警察署に事故の不申告、これは物損事故でございましたけれども、それで注意処分をしております。それから、3件のうちの残り2件は、報道にも出ておりますけれども、パワハラの関係でございまして、こういったものが2件ございました。
 それから、2点目は、いわゆるこういった懲戒処分であるとか、あるいは対策について、公安委員会はどういう役割で動いておるのかということでございますけれども、もとより懲戒処分については個別案件ごとに公安委員会まで報告をさせていただいております。その報告の中には、当然、どういう事案だったのかという説明、それからそれに対する処分の話に加えまして、今後どういう対策を講じていくべきなのかと、そういったところまで含めて報告をさせていただいております。当然、案件によって、さらに突っ込んだ話なり何なりになるケース、あるいはそれで十分だよねというケースは当然あるわけでございますけれども、我々の委員の先生方も社会的にいろいろな場で経験を積んでいらっしゃった方ですので、そういった方々の経験なり、あるいは教訓なりみたいなものも含めていろいろ御指導、御助言いただいておりますので、そういったところも反映しながら、特に対策の部分が中心になろうかとは思うんですけれども、対応させていただいておるというところでございます。
 それから、最後3点目が、公益通報の話でございますけれども、まず、そもそも通報制度というのが制度としてございます。これは、外部にという形じゃなくて、警察の場合は、お話の中でも申し上げましたけれども、処分であるとか、あるいはそういったところの専属になる監察部門というのがございまして、これは警視正級の首席監察官が頭になりまして、所属長級、それからその下にもぶら下がるような形でしっかりした体制を組んでおるところでございますけれども、こちらのほうに情報を寄せていただくような形での体制というのは組んでございます。具体的な件数とかについては御容赦いただきたいんですが、実はこちらの枠組みを通じて連絡をいただいて、結果として、処分であるとか監督上の措置に至っている案件というのも実はございまして、そういった意味では、十分機能しているのかどうかの検証は非常に難しいんですけれども、一定程度はちゃんと機能しておるんだろうと認識しております。
 ちなみに、こういった通報をいただいたケースにおいては、通報者の秘匿でありますとか、あるいは保護であるとか、要は不利益をくれぐれも及ぼさないようにと。不利益を及ぼしてしまうと、入ってくる情報も入ってこなくなりますので、そういったことがくれぐれもないようにということで、しっかりとした対応をさせていただいておる次第でございます。
 以上でございます。


○稲森委員 よく分かりました。
 この最初に伺った監督上の措置というのは、全ての懲戒処分以下の所属長注意とか本部長訓戒とか、そういうのも含めて3件ということですね。これは公表されているんですか、全て。


○河石部長 全てかというと、全てを積極的に公表しておるわけではございません。先ほど申し上げましたような交通事故の関係のお話の部分ですとかは必ずしも公表しておるわけではありませんが、それは事案の内容、例えばパワハラの話なんかは、これは業務上の話でございますので、そこら辺については報道とかもさせていただいておるところですが、一方で、私上の話については、案件によっては必ずしも公表するに至らないような案件も中にはございます。


○稲森委員 分かりました。積極的に公表もして、こういうことをなくしていっていただきたいと思います。
 それから、公用車の事故とかいろいろあると思うんですけれども、僕は、パトカーがずっと駐車場に止まって無事故で無傷だったというのが決していいとは思っていないので伺うんですけれども、よくツアーバスとかでも事故を起こして、会社がどういう労務管理をしていたかという責任って問われてくると思うんですけれども、公用車の事故と、超過勤務みたいな、長時間労働みたいなそんな関係というのは、検証とかはされているんですか。そういうこともあるのかないのかということも、例えばこれから発表するときに公表していただけたらありがたいなと思っているんですけれども。


○河石部長 恐らく長時間労働による疲れとかそういったものに起因して事故につながっているケースみたいなのもあるんじゃないか、そういうのもしっかり分析しなさいよというお話かとは思うんですけれども、全体として統計立ててそこを関連させた分析というのはしてはおりません。ただ一方で、個別の事案がどういう状況下で発生したのかというのは、個別では必ず分析するようにしておりますし、またそれを踏まえて注意喚起とかも行ったりしとる関係もあって、分析しております。
 そうした中で、例えば前日の労務が非常に激しくてフラフラの中で事故をした案件があったかと言われると、少なくとも私が報告を受けている中ではそういった事案はなかったように承知しております。どちらかというと、数の割合でいくと、もうちょっと注意しておいてくれればなというか、そういったのが、申し訳ないんですが、多いのも実情でございます。


○稲森委員 よく分かりました。その辺も大事なことなんで、しっかり検証してほしいと思います。
 最後にしますけれども、6ページで交通安全対策のことが出ていますけれども、まず1つ、交通安全条例が変わって自転車保険が義務化されたと思います。もし分かったらでいいんですけれども、三重県の今までの、損保会社とかが調査したみたいな例は、三重県の自転車保険の加入率が今まで割と低くて、条例で義務化している都道府県ほど高い傾向にあったと思うんですけれども、もし自転車保険の加入がどういうふうに進んでいるかとかが分かったら教えていただきたいのが1点と、改めてですけれども、横断歩道に歩行者がいる場合での一旦停止というのはどれぐらい改善してきているかというのを、改めて分かったら教えていただきたいと思います。


○原部長 まず、自転車の保険の加入率ということでございますが、残念ながらちょっと手元にそういった資料がございません。全国的な位置づけというのは承知しておりません。申し訳ございません。
 それから、自動車の一時停止率ですね。令和元年のときには、三重県が3.4%ということで、全国ワースト1位でございました。令和2年につきましては、JAFの調査結果ですけれども、27.1%で14位、本年が47%に改善いたしまして、全国の順位が7位ということで上昇傾向にはございます。しかしながら、残念なことに半数の方がまだ一時停止いただけないという状況ですので、引き続き取締りとか広報、啓発活動を進めてまいりたいと思っております。
 以上でございます。


○稲森委員 しっかり広報とか啓発に取り組んでいただきたいと思うんですが、その広報、啓発に取り組んだ先に、一旦停止をしないことに対する取締りの段階に入っていくということというのは考えているのかどうか。一旦停止をしないことによって何か検挙されたとかという、そういうケースというのはあるのかどうかというのを教えていただきたい。


○原部長 歩行者妨害違反という道路交通法違反ですので、警察官が街頭活動で現認した場合は検挙しております。


○稲森委員 ほんまですか。結構厳密に。


○原部長 そうですね。


○稲森委員 分かりました。ありがとうございます。


○田中委員長 ほかにございませんか。


○廣委員 ちょっと警察学校のことについてお聞きしたいんですが、本年度は516人入校されたということなんですけれども、途中で辞められた人、退校というか退学というか、そういう辞められた方というのはどれぐらいいらっしゃるのか、その推移ですね。去年はこれだけ、今年はこれだけ。大体500人ぐらい入られたら、どれぐらいの方が辞めていかれるのか。まずそこをお聞かせください。
 今その資料がなければ、どれぐらいの方が辞められたのかと、それの理由ですね、何で辞めていかれたのか、その辞められたことに対しての対応をどうされておるのかということをまた資料があれば、また今度ください。
 以上です。


○河石部長 数字についてはちょっと持ち合わせがございませんので、これはまた改めて用意させていただきますが、体感的には結構年によってばらつきがございます。今年度については比較的多かったと思っております。
 委員が御質問の件は、恐らく初任の最初の学校のという話かと思いますので、警察学校、五百十何人というのは、これは最初に入校する者のみならず、専門教育の課程であるとかそういったのも含めてですので、母数はもっと少ない人数になろうかと思います。そうした中でどういう対応を取っておるかという話なんですが、辞められる理由も結構様々でございまして、最たるものといいますか、一番あるのは、そもそも警察、思っていたのと違うというか、なじまないみたいな形でお辞めになるケースもあれば、やはり警察って特に初期の訓練においては体力訓練みたいなのもやっています。そうした中で、それがちょっとなかなかついていけないというような方も中にはいらっしゃいます。ただ、いずれにいたしましても、当然、御本人の適性とかそういったものにもよるんですけれども、我々としては、ぜひ警察官として続けていっていただきたいなという方については特にという話にはなりますけれども、慰留させていただいたり、あと親御さん、特に最初の方というのは高校卒業すぐの方もいらっしゃいますので、そういったところも含めますと、やはり親御さんともコミュニケーションを取りながら今後の進路をどうしていかれるのかというところも相談しながら対応させていただいておる次第でございます。
 それから、あと、辞めるという話になれば、当然その欠員が生じるという形になりますので、そこの補充をどうするかという話が当然あるわけですけれども、これ実質的な補充点は次の採用のタイミングで人数が間に合えば、そこの部分の採用の人数を増やすことによって、そこで補っていくという形の対応を取ってまいります。それが時期的な問題で翌年度の採用とかに間に合わないという話になれば、それはまたもう次の年にそこの部分も含めてという形になってまいりますが、基本的には最初の学校入校中で辞めた方の補充というのは、その翌年度以降の採用の中で生じた穴の部分を埋めていくという形以外で実質的にやりようがないというところがありますので、そういった形での対応をさせていただいておる次第でございます。
 以上です。


○田中委員長 ほかにございませんか。よろしいですか。


          〔「なし」の声あり〕


○田中委員長 なければ、(4)交通安全対策から(6)コンプライアンスの徹底に向けた取組までの調査を終わります。
   
 3 委員間討議
 (1)所管事項調査に関する事項   なし
 (2)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし
   
 4 閉会中の継続審査・継続調査申出事件について
○田中委員長 次に、常任委員会に係る閉会中の継続調査申出事件の調査項目につきましては、お手元に配付の文書のとおりといたしますと存じますが、御異議ございませんか。


          〔「異議なし」の声あり〕


○田中委員長 異議なしと認め、そのようにいたします。
 最後に、閉会中の委員会開催につきましては、必要に応じて開催することとし、開催時期、議題等につきましては、正副委員長に御一任いただきたいと存じますが、いかがでしょうか。


          〔「異議なし」の声あり〕


○田中委員長 それでは、そのようにいたします。
   
〔閉会の宣言〕

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。 
   教育警察常任委員長  
予算決算常任委員会教育警察分科会委員長
田中 祐治

   
   

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