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令和3年8月3日 予算決算常任委員会医療保健子ども福祉病院分科会 会議録

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予算決算常任委員会医療保健子ども福祉病院分科会
会議録
(開会中)
 

開催年月日   令和3年8月3日(火曜日) 午前11時24分~午後1時13分
会議室      501委員会室
出席     8名
           委員長    田中 智也
           副委員長  山本 佐知子
           委員     下野 幸助
           委員     山内 道明
           委員     稲垣 昭義
           委員     日沖 正信
           委員     津田 健児
           委員     西場 信行
欠席     なし
出席説明員
  [医療保健部]
        部長                     加太 竜一
        理事                     中尾 洋一
        医療政策総括監             杉本 匡史
        副部長                   井端 清二
        参事兼感染対策課長          渡邉 和洋
        医療保健総務課長            山本  毅
                                                       その他関係職員
  [子ども・福祉部]
        部長                     中山 恵里子
        副部長                   中村 徳久
        次長                     阪  靖之
        子ども・福祉総務課長          藤森 正也
        障がい福祉課長              松崎 由枝
        子育て支援課長              西﨑 水泉
                                                    その他関係職員
 委員会書記
   議事課     班長        平井 利幸
   企画法務課  主任        奥村 克仁
傍聴議員      なし
県政記者      なし
傍聴者         なし
議題及び調査事項
第1 分科会(医療保健部関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第110号「令和3年度三重県一般会計補正予算(第7号)」(関係分)
 2 所管事項の調査
 (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について
第2 分科会(子ども・福祉部関係)
 1 議案の審査
 (1)議案第110号「令和3年度三重県一般会計補正予算(第7号)」(関係分)
 

【会議の経過とその結果】
 
〔開会の宣言〕

第1 分科会(医療保健部関係)
1 議案の審査
 (1)議案第110号「令和3年度三重県一般会計補正予算(第7号)」(関係分)
   ア 当局から資料に基づき補充説明(加太部長)
   イ 質疑
〇田中委員長 御質疑があれば、お願いいたします。

〇稲垣委員 今日、先ほど知事提案説明をいただいた中で、外国籍と思われる方の感染状況が、7月においては31.0%と、高い割合を占めておりというふうに言われていまして、今まで外国籍の方の割合とかそういうのってあまり聞いたことがなかったんですけれども、7月は今までに比べてかなり高いのか、今までも基本的には大体同水準なのか、そのあたりをもし分かれば教えてもらえますか。

〇中尾理事 外国人の方の占める割合が県民の人口の大体3%ぐらいなんですけれども、その中で従来、外国人の方のもともと占める割合よりも感染する割合のほうが高いというのがずっと続いておりまして、この令和3年に入ってからそれが顕著になったということですので。これまでも外国の方は、特に事業所とかコミュニティーにおける会食とかそういったところで度々クラスターも出ておりますし、外国の方が占める割合というのは継続して多かったというのが状況でございます。

〇加太部長 ただ、波がありますのでずっと高いわけではないんですが、ここへ来て7月から考えるとかなり高い状態が続いておるというのは事実でございます。

〇稲垣委員 従来、外国人の生活習慣とかで距離が近いとか、いろいろな普段の習慣の中で割合が少し高いと、クラスターが発生しやすいとかというのは想像がつくというかそういうことも言われていたんですけれども、この約30%ってかなり高いように思って。7月は何か特別な要因があるとか、そのあたりは何か分析とかをされているんですか。

〇中尾理事 7月におきまして非常に多かったのはブラジル国籍の方で、特に津地域でブラジルの方が多くて、その中でいろんなブラジルのコミュニティーの中で起こったりとかその中で習い事で一緒になったりとかということで、ブラジルの方は鈴鹿とか北のほうが多いというようなイメージがあるんですけれども、今回状況として多かったのは津の方のほうが。つまびらかに公表してはおりませんけれども、中で多かったということで、総じて多かったんですけれども、そういった状況が事実としてはございます。

〇稲垣委員 そういう状況が把握されているということで、特別な事情というかそういうのがあってこうなんだというのを把握されているというのはよく分かりました。
 その中で、今回、この一般会計補正予算の中で外国人に対してのワクチン接種を進めていこうという取組なんですけれども、これは今現在の実態というのは把握されているのか、外国人にワクチンがどの程度広がっているとか、あるいは、今後、その人たちに打っていってもらうのに対象というか方法論としては方法があるのかどうか、その辺りを具体的に教えてもらえますか。

〇渡邉参事 実態把握ということでは、市町の担当課のほうと意見交換をさせていただく中で、やっぱり情報が伝わりにくいと。特に、実際の接種の予約とか実際会場に来ていただいて打っていただくところまでなかなかつながりにくいという声を幾つかのルートからお聞きしておりまして、そういったことに対応するということで今回の補正で具体的に外国人の方を接種の場所までつなげようということで、今までワクチンに関する御相談ということで市町の相談窓口を御紹介したりはしていたんですけれども、やっぱり情報が伝わりにくいといったこととか、住所地の市町によって外国人の方へ情報がうまく伝わるような体制が十分でなかったりというところがあったので、まずは予約の代行というか実際予約もしてもらって、実際に接種へ行っていただこうと。そういうことが一つでもつながれば、同じコミュニティーの中で、例えば口コミとかで御紹介いただいて次の方につながるんじゃないかというような御意見を頂いたので、そういうような対応をしていこうということと、あと、市町と定期的に意見交換をさせていただいている中で、そういった実際の接種につながりにくいという実態があるので、例えば外国人対応の接種日を設けていただいたりとかというような工夫をぜひ検討してほしいというようなことで投げかけとか、あと、情報提供をするにしても具体の、例えばどこどこの市のこことここの会場ですと外国人の方が比較的受け入れていただきやすいような配置をしているとかといったことを情報発信したいので、情報を上げてくださいというような、市町のほうにもそういった検討をお願いしているというような形で進めていきたいと考えています。
 そういったことで、具体的なやり方とか具体的な情報発信ができることで、実際に予約、接種につなげていくようなことをやっていきたいということで、今回の補正予算を上げさせていただいたところでございます。

〇稲垣委員 当然、なかなか把握しにくいところもある中で御苦労いただいて、市町と協力してやっていってもらうという形なんだろうと思っていますけれども、リスクがある方に早くワクチンを打つという意味でいうと、高齢者の方に打って、今日の説明でもありましたけれども4月、5月は15%ぐらい、陽性者の中で65歳以上が占めていたのが3.8%ぐらいまでに減っているということはやっぱりすごく効果が出ているということだと思っていまして、その数字でいくと、絶対数がどうかは別として、外国人は30%を今、占めているということであれば、やっぱりそこを抑えていくというのは非常に重要な方法かなと思っています。
 なので、新規陽性者数が多いからどうと言うつもりは、個人的には思っていないんですけれども、ただ、中身をしっかり見てそこはやっぱり効果的な対応をしていかないと、一概に数が何人だからどうということだけ言っていても駄目だと思っていますので。今日の説明を聞いていて、そうか、外国人の方は7月にこんなに割合が高いのかなとちょっと思ったものですから、ぜひこの補正予算を効果的に活用いただいて、そこをしっかり抑え込めるというか、ワクチンが希望する方へ行き渡るように、県も取り組んでいただけたらなと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

〇加太部長 この予算は医療保健部の予算ということで、みえ外国人コロナワクチン相談ダイアルが中心ですが、環境生活部のほうでも予算を組んでいただいていますので、一緒になって、市町の医療保健部局や外国人の対応をされる部局と連携してやっていきたいと思っていますので。
 外国人の方は、日本の予防接種という制度自体も分かっていないというか、無料ということを御存じない方が結構見えるという話も頂いていますので、まずそういう入り口も環境生活部のほうから多言語のチラシをつくってもらって配るなり、うちの部分と環境生活部の部分と市町がやる部分との相乗効果でやっていきたいと思っていますんで。おっしゃるように外国人の比率が高いということで、そこをきちっと対応していくということが全体の感染防止につながっていくと思っておりますので、ぜひそこはやっていきたいというふうに思っております。

〇稲垣委員 よろしくお願いいたします。
 以上です。

〇田中委員長 環境生活部の所管かと思いますけれども、外国人のサポートをしている方からアドバイスいただいたのは、やはり外国人の方はコミュニティーの中で、動画で情報を得ていることが多いので、ユーチューブ動画でそういうことを発信していくということも一つの手かなというふうに思いますので、また御検討いただければと思います。

〇中尾理事 おっしゃるとおり、外国人の方は、そもそも日本語のほうで情報発信をしてもそれ自体をなかなか受け止めてくれないということがございまして、今、環境生活部のほうで外国人の方に対する新型コロナウイルス感染症対策をサポートする団体を12団体つくっていただいて、その中でコミュニティーに対していろんな普及啓発をしていただいていまして、その中で委員長がおっしゃったように、長い動画では駄目ですので、3分間の動画ですともう見ない人が多いということもありますので、1分間ぐらいの動画というのが効果的と聞いておりますので、それを彼らがいろいろ情報を取っているフェイスブックでありますとかユーチューブとかいろいろなところで拡散してもらうということで、現に三重県のほうでも「Mie Info」という多言語のホームページのほうにもチラシ等を上げておりますし、それから三重県のフェイスブックのほうでも、スライドショーですけれども1分間の動画を、今、6か国かその辺の言語を次々増やしてアップしておりますので、そんな中でなるべく見ていただきたいというふうに思いますし、あともう一つは、事業所で働いておられる方が休まれると賃金とかそういったことにも関わってきますので、外国の方をたくさん雇っておられる事業所のほうにもワクチンを打ちやすいような環境、休暇でありますとか副反応があったときもお休みできるような配慮とか、そういったことも含めて、また雇用経済部とか環境生活部と一緒にアピールしていきたいというふうに思っております。
 そんな感じで、こちらが一方的に情報発信してもなかなか受け取ってくれないので、その辺のところはできるだけ工夫をしたいというふうに思っております。

〇田中委員長 工夫、御苦労さまです。
 ほか。

〇下野委員 3点ほどお伺いしたいと思います。
 今、稲垣委員からの質問があった外国の関係の2点で、多言語ということで、もちろんブラジル人がおればポルトガル語とかいろいろあるんですけれども、多言語と書いてあるので参考までにどれぐらいの言語なのかということと、31.0%、ブラジル人が一番ということですけれども、人数、大体上位3つぐらいを教えていただきたいというのと、どれぐらいの体制でやられるのかということを、まずお伺いしたいと思います。

〇渡邉参事 多言語によるワクチンの電話相談の関係ですけれども、11言語を対応予定で、国際交流財団にお願いするように想定しているんですけれども、ポルトガル語とスペイン語のほうは直接対応いただけるということで、少数言語のほうにつきましては、三者間通話のような形で、そういった仕組みを活用させていただいて11言語を対応させていただく予定としています。
 人員体制のほうは、2名増員させていただいて。やっぱり予約のほうに1件当たり時間がかかるということで、2名増強という形で今のところ想定して予算を立てています。

〇田中委員長 トータルは何名になりますか。

〇渡邉参事 トータルは2名です。専従で2名です。

〇下野委員 あと、すみません、31.0%の人数で。

〇渡邉参事 7月の数字ですけれども、上位でいきますとブラジルの方が69名、ボリビアの方が38名、フィリピンの方が10名。

〇中尾理事 1点、補足させていただきますと、もともとあった、みえ外国人コロナワクチン相談ダイアルの体制を拡充するということで予約支援等をしていくということで、現行1回線を2回線にして、それから対応者も2名プラス、増員をして。2回線及び人員的にも2名と増した上で予約支援をしていくということですので、今までのコロナワクチンの相談体制があった中にオンをしてより充実して、そこの部分が充実されたというような中でやっていくというような考え方でございます。
 それが今回の予算でございます。

〇下野委員 みえ外国人コロナワクチン相談ダイアルとしては2名ということでいいんですね。

〇中尾理事 予約支援については2名ということです。

〇下野委員 2点目の質問をさせていただきたいと思います。
 先ほど本会議場で、三谷議員が中尾理事に回答していただきましたけれども、先週から今週にかけて30人、40人増えている中で、今週中には何かお示しをしたいというところでして、三谷議員からも具体的にお示しをということでした。
 具体的なところで、これまでも何度か要請している形ですけれども、その具体的な中身というのは前回同様ぐらいの中身という理解でよろしいんでしょうか。具体的という部分。

〇中尾理事 17人以上が2日続けてということで、それを一つのシグナルにということで、そういった中でも拡大していますので、まずは知事から県民の方への呼びかけのほうはもう随時、今日も含めてやっておりますということで、そういうふうなことはやっておると。
 今、「新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた『三重県指針』」のほうがバージョン12なんですけれども、今回、それをどうするかとか、そういったことも含めて連休前に防災対策部と協議をしている最中ですので、そういった中で何か対策をする場合には、当然、三重県新型コロナウイルス感染症対策本部本部員会議を開いた上でのことですので、そういったことも含めて、今、調整中ですので、具体的なことはまだあれですけれども、そういった中で動いているということで、強い何がしかのメッセージを県民の方へ届けないといけないようなフェーズに入っているというのは重々承知しておりますので、そういったところで御理解いただければと思います。

〇下野委員 東京都とか大阪府も緊急事態宣言でもなかなか歯止めがかからないということで、数は都会に比べたら少ないですけれども、三重県としても多いと思うので、より具体的な行動指針というのを示していただきますように、そして一日でも早く県民の皆様にお知らせしていただきますように、よろしくお願いしたいと思います。

〇加太部長 先ほど、下野委員もおっしゃったように、東京都、大阪府が、緊急事態宣言が出たというところでもなかなか減らないと。じゃ、今まで三重県がやってきたような緊急警戒宣言でありますとか、例えば、まん延防止等重点措置の要請をするのかとか、そういったことについても、他県の状況を見て、じゃ、それをしたらいいのかということもあると思いますので、そういったところを、じゃ、何を今すべきか、県民の方に何をすれば一番、感染防止対策を取っていただいて行動変容につながるかというのを、今、中で検討させていただいているところでございますので。何をするかも含めて、何をすれば効果的かという観点で、今、議論をさせていただいておりますので、今週中には何らかの形でお示ししたいというふうに考えております。

〇下野委員 部長、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 最後に、3点目なんですけれども、三重とこわか国体のことなんですけれども、直接は地域連携部やと思うんですけれども、この前、感染者数が増えて3つの基準が赤信号というかオーバーしてきたら中止も検討するということでしたけれども、病床使用率であったり重症病床使用率、それから直近1週間人口10万人あたり新規感染者数、ここら辺の超えてきたときの、超えても一概に即中止じゃないと思うんですけれども、結構、県民の方は8月14日基準で超えてきたらもう中止するんじゃないかというぐらいの部分なんですけれども、超えたときでも医療切迫という文言もあったと思うんですけれども、そこら辺の考え方だけちょっと教えていただけないでしょうか。

〇加太部長 この間、先週末に三重とこわか国体・三重とこわか大会実行委員会の総会でお示しさせていただいた数字は、9月4日が会期前の競技が開始される日ということで、その3週間前というのが8月14日ということになっていまして、その3週間前の8月14日に9月4日の状況をある程度想定して、8月14日の時点でそれを判断していこうというふうな数字として、先ほど委員からおっしゃった病床使用率、重症病床使用率、それから直近1週間人口10万人あたり新規感染者数ということをお示しさせていただいたものですので、8月14日の時点でそれが超えている、超えていないではなくて、それの3週間先をどう見据えるかというところがございますので、9月4日にどうなっているかを8月14日にある程度判断していこうというところでございます。
 それを判断というのはあくまでも県の判断でございますので、それからスポーツ庁なりと協議をしてということになりますので、ここで県が判断したからいきなり中止というわけではなくて、一つの判断としてその時点で県が判断をするということでございますので。私どもの医療体制ということで医療保健部のほうである程度考えて、それを三重とこわか国体・三重とこわか大会実行委員会事務局のほうへ示させていただいて、最終的にはそれは県として判断をした上で、さらにスポーツ庁との調整があるということで考えてございます。

〇下野委員 確認ですけれども、9月4日時点が最終となってくると思うんですけれども、さっきの3つの基準が赤信号やったときの具体的な三重県の上げ方といいますか考え方をもう一度、教えて。
 というのは、アスリートの皆さんも非常にそこをシビアに考えていらっしゃるので。もう一度教えていただけますか、具体的に。

〇加太部長 現時点で具体的なことを申し上げると、予断をもって話していくのは避けたほうがいいと思うんですが、うちとしては、基準を示させていただいたというのは、この状態であれば、当然、国体開催中に他県からいろいろな方が見えて競技の中で感染者が出る、感染者だけではなくていろいろけがとかも、通常の病気もございますので、そういった部分で医療に負荷がかかってくる、通常の県民生活以上に負荷がかかるということになりますので、新型コロナウイルス感染症プラスそういった通常医療以外の負荷というものを考えたときに、これを超えていれば絶対無理でしょうと。やっぱり三重県の医療の資源では堪えられないという判断をうちがさせてもらったということになりますので、そこを判断材料にしたいということでございます。

〇下野委員 分かりました。ありがとうございます。

〇田中委員長 ほか、御質疑は。

〇日沖委員 補正予算のワクチンの接種回数や接種施設の増加を図るための支援に要する経費と、そして職域接種を行う中小企業等における設備整備等の支援に要する経費についてなんですが。職域接種の状況については先ほど議案聴取会で小林貴虎議員が聞かれて、申請が保留になっておる状況とか申請が下りておる状況とかモデルナ社ワクチンでというような概略のお話を聞かせてもうてたんですけれども、それも踏まえながらちょっとお聞きするんですけれども、ワクチンの回ってくる状況がなかなか不透明感が否めない報道ばかりなんですが、今回の補正予算の分というか補正予算で対応するところのワクチンの裏づけというものは今回の補正予算の分というのはワクチンが来るという裏づけもある分なのか、それかワクチンが来る、来んはそれはそれとして別物なのか、そういうところの状況を教えていただきたいのと、もう一つ、この機会に、私の情報が遅れておったら本当に申し訳ないんですけれども、ちょっと前にワクチンの市町への配分を県に任せるんやというような国のお話がありましたけれども、それってどうなっておるんやろなと思うんですけれども、それも含めて。

〇中尾理事 今回の予算につきましては、ワクチンの関係の予算ですけれども、結論から言いますとワクチンの量に裏づけられたものではなくて、基本的にはワクチンの接種を積極的に行っていただいた医療機関、診療所についてのお金ですので、それがワクチンが来なければそういうこともできないやないかと言われたらそれまでなんですけれども、基本的にはワクチンの裏づけとは関係なく、診療所や病院が積極的にワクチンを打っていただいた場合の予算ということでございます。
 職域接種の部分につきましての6600万円につきましても、職域接種は今、滞っている、保留がある状態ですけれども、今回の補正の職域接種につきましては、中小企業が共同で行う場合と、それから大学とか専門学校が学生を対象として行うような特殊な。基本的に職域接種というのはワクチンを打つ経費以外は企業のほうが責任を持って行うということになっているんですけれども、今回の補正については中小企業が共同で行う場合と、学校関係の特殊なものを三重県のほうで申請されておることを念頭に置いた予算になっておりますので、結論から言いますと潤沢なワクチンがあった上でのその裏づけということではなくて、それとは切り離して考えていただくべきものでありますので。
 ですから、極論しますと、このように補正をして県のほうが支援をしたいと思っていても国のほうからワクチンが来なかったりとかせっかく申請した職域接種のほうが宙ぶらりんのまま終わってしまいましたら、この予算を執行することもなかなかできなくなってしまいますので、その辺のところは国のほうに、十分お願いいたしたいと、要望していきたいと考えております。
 それから、2点目のワクチンの供給に関してなんですけれども、今現在のワクチンの供給につきましては、分かっているのが第12クールという部分で、8月16日の週と23日の週に運ばれてくる第12クールの分については具体的になっておりますんですけれども、基本的には第10クールまでは県のほうの裁量、調整というのがあまりできなかったというのが事実でございますけれども、第11クールのほうからは委員がおっしゃったように県のほうの調整枠というのも大分認められておりまして。基本的な国の基本計画枠というのを示されたのがあるんですけれども、それプラス県のほうで調整できるようになったのが第11クールということで、8月2日と9日の週からは県のほうの調整枠も大分できるようになったということです。
 それから、第13クールから第15クールに関しましては、国のほうが第15クールまでで12歳以上の国民の方の2回接種の80%は供給するというふうに明言しておりまして、それに基づいて今後、通知が来ると思うんですけれども、第13クールから第15クールが最後になると思うんですけれども、それは全て県のほうで調整をするというような取扱いになっております。
 まとめて言いますと、第11クールぐらいからは県の裁量も認められてきつつあって、第11クール、第12クール、第13クール、第14クール、第15クールは全ての県の調整枠というような形で、今、供給が行われているというふうな状況でございます。

〇日沖委員 補正予算の分のことについてはよく分かりました。ワクチンが来る状況にもよるということでございますので、理解させてもらいます。
 それと、ワクチンの県の配分の裁量というかそういう話ですけれども、私がこれを聞いたのは、県が配分をするように国から言われて、またその配分の事務とかそれが大変なことになってきて大変な負担になるんじゃないかなというふうな心配も持ちながらお聞きしたんですけれども、聞き違っているかも分かりません、第13クールから第15クールはある程度、県のほうの裁量で配分されるようですけれども、負担感というのはそれほどなくて、逆に歓迎されることなんですか。その辺をちょっと。

〇中尾理事 実際には、実務的な負担感というのはありますけれども、変な言い方ですけれども、国による調整を市町のほうに伝達させていただいた中で29市町のほうでいろいろ御不満とかもある中でそれを調整するのが非常にそれもまたそれで負担感ですので。県としては実務の負担感はありますけれども、県として調整できる部分のほうが大きいほどきめ細かに29市町とお話ししながら配分できますので、その点については、29市町のほうの御期待に応えられやすいという意味では県のほうの調整枠のほうが大きい部分があるほうがいいとは思いますけれども。ただ、実際には第8クール以降につきましては、ワクチンの供給量自体が少なかったりとか、その辺のところでいかんともし難い部分もありますので、国の供給枠と市町の方々の要望の中のなかなか応えきれない部分の中に入って苦慮する部分もありますけれども、いずれにしても、少ないながらも多いながらも県のほうで調整できる部分が多いほうが、市町ときめ細かにいろいろとやり取りしながら配分ができるというふうに考えております。

〇日沖委員 以上のことは分かりました。ありがとうございました。
 もう一つ、申し訳ないですけれども、今日の知事提案説明の冒頭のあたりで、65歳以上の高齢者については7月末時点で県全体の2回目の接種率がおおむね8割に達したので、接種を希望する方への接種が高齢者については完了したものと考えていますというふうに断言されましたんですけれども、自治体によっては遅い、早いがありますけれども、例えば私の住んでおる自治体では、2回目の接種が完了するのが、市の計画どおりいきますと8月11日なんです。今の段階で完了したと考えますと断言してもらうことについて、違和感を感じてしまいました。あと1週間ぐらいか分かりませんけれども。
 知事が言われたことは知事の主観的な捉え方で知事の感覚で言われたのか、県としてそういう判断をしてみえるのか、8割接種したら完了したという判断と言えるというふうに県で基準があるのか、その辺の解釈を聞かせてもらえませんか。

〇中尾理事 この後、また知事のほうからぶら下がり会見等で細かく説明をさせていただくと思いますので、その細かいところでまた説明をさせていただきたいというように思います。
 考え方といたしましては、いずれにしても令和2年1月1日時点の住民基本台帳のほうが分母になっていて、それの何%かということでございます。
 その中で、実際にはいろいろ事情があってワクチンそのものを接種できない方とかいろいろな方が見えます。その中でのパーセンテージですので、当然100%には行かないというのがございます。
 その中で、実際には一部の市町においては高齢者の接種自体を終えられておりますので、その点の中で考えますと、大体90%程度でもうワクチン接種の完了ということがございますので、そういった中で一応85%から90%というのを念頭に置いて、最終的には高齢者の接種率は押しなべて80%から90%であろうというふうに考えておりますけれども、7月31日までと言ってしまいますと7月10日に打った方が31日に打つということになりますので、そういった中でも、ワクチンは接種するんですけれども事情によって8月にずれ込む方とか、7月中に接種を完了するのを希望されない方も見えますし、体調によって7月10日に打って7月31日に打つ予定であった方が御病気とかそういうような形とか、おうちの事情で8月にずれ込む方がおりますので、そういったものを加味したら、少なくとも希望する高齢者の方が打っていただいたというようなことで言うのであれば、そこからその分を差引きしまして80%というような形で終えたというのが状況でございます。
 その中で、県としても80%ですけれども、委員がおっしゃったようにそれぞれの市町によっては信念を持っていろいろオペレーションしているところがございますので。全体的に高齢者の方は53万人いるんですけれども、市町によっては全て把握した上で日時を設定して、どこの地区のどの方は1回目が7月10日とか20日とか2回目が8月10日とかというようなことで、きめ細かにやられているところがありますので、そういったところでは厳密に言えば7月中に2回目の接種を終えていない状況がありますけれども、そういったところはそういったところできめ細かくやっておられますので、そういったところでそれについてはむしろ敬意を表したいというふうに思いますけれども、そういった市町におかれても希望する方が7月末で接種できるようなオペレーションをしていただいておりますので、県全体として80%であれば、そういった市町は十分承知はしておりますけれども、県全体としては完了ということにさせていただきたいということを結論として言わせていただきたいと思いますし、こういった形で今日発表させていただきたいということにつきましては、29市町のワクチン担当の課長にも情報提供をして、今日はこのような形で発表させていただきたいと、ついては、あえてそこの市町の意思として8月にまたがってしまうような状況があったとしても、県としてはこのような形で発表させていただきたいということでよろしいですかということの打合せをした上で発表させていただくことにいたしましたので、こちらのほうとしては29市町のワクチン担当の方々と合意した上でさせていただいておるというふうに自負しておりますので、また詳しい内容につきましては知事のほうから説明があると思いますけれども、そういったことで御理解いただければというふうに思います。

〇日沖委員 もう一度確認させてもらいますけれども。もちろん今の話の前提は接種を希望する方への接種ということでございますけれども、8割に達していれば完了という言葉を使われるということで理解してよろしいんですね。今後、全体のことについても、8割以上になってきたら完了という言葉を使われるということで理解してよろしいんでしょうか。もう一度確認。

〇中尾理事 8割ということを一つの目安ということで使わさせていただきたいというのは、そういうふうな形でさせていただきたいというふうに思います。
 高齢者については今のところ8割ということで発表させていただくと。
 今後、一応、ワクチンのほうの配分につきましては、先ほども申しましたように第15クールまでで、国のほうから12歳以上の人口の2回打つ分の80%が順次きますけれども、そこにつきましては、またそれぞれの市町においていろいろ事情がございますので、全体としてどうするかにつきましては、また今後検討させていただきたいというふうに思います。それ以上に接種をしていただくところもありますので、どういった形の完了かも含めて全体としては改めて検討させていただきたいと思います。

〇日沖委員 分かりました。ありがとうございました。

〇田中委員長 ほかに。

〇山内委員 3点を端的に確認等させていただきたいと思います。
 1つが、新型コロナウイルスワクチン接種の促進の中で、「診療所の接種回数の底上げ」、「接種施設数の増加」、「病院における接種体制の強化」については、「7月末まで」とした期間、それから11月までの3つの期間に分けて、今回は8月・9月、10月・11月で予算を取るということですね。
 7月末は既に終わっているので、当時の予算の計上と実績をちょっと教えてほしいんですけれども。

〇加太部長 この7月までの実績につきましては、この3か月分を8月に出していただくということになっていますので、実績を出していくのはこれからということですので、現時点ではまだ把握できていないということです。

〇山内委員 そうすると、今回の予算の計上は、基本的には7月末までの計上と同じルールの中で計上されているという理解でよろしいですね。

〇加太部長 そのとおりでございます。

〇山内委員 分かりました。ありがとうございます。
 2点目なんですけれども、職域接種の設備整備等の経費なんですけれども、設備整備等というのは具体的にはどんなことが想定されているんですか。

〇渡邉参事 会場設営等に係って、例えば様々な什器類とか備品を買われたりとかというのは実費が発生する可能性があると考えていまして、接種会場の設営等に使っていただくような消耗品とかの類いを購入いただく際に処置回数1回当たりを上限として実費でかかった分を支援させていただく、そういう制度になっています。

〇山内委員 実費ということで確認させていただきましたので。了解です。
 最後なんですけれども、今日、新聞に載っておりました国のほうが病床の使用をしっかりと管理していこうという形やと思うんですけれども、重症患者に限ってなるべく入院を推進していくという、方向転換という書き方をしておりましたが、そちらの考え方で、県のほうはどうなのか、また、その国の方針に従って県のほうも考え方がどうなっていくのかというのを分かれば教えていただきたいんですが。

〇中尾理事 国のほうが示した連絡というのは、自宅療養の方も増えてきた中で、入院に関しては重症化の方また重症化リスクの高い方により重点化して、あとの方につきましては自宅療養、宿泊療養というふうな形の通知で、その中で、正式には来ていないですけれども、それをするのは感染多発地域で、基本的には最終的にはどういうふうな形で療養するかというのは県の判断でというようなことの通知になるかと思います。
 本県の場合ですと、昨年度まではできるだけ入院または宿泊療養、宿泊療養につきましても年齢をかなり限ってして、できるだけ入院をして、宿泊療養も厳しい基準の下で、それから自宅療養をなるべくしていただかないというようなことでさせていただいたんですけれども、その中で第4波のほうになったときに、4月30日に三重県新型コロナウイルス感染症対策協議会をして、例えば65歳未満の方であれば宿泊療養にして、自宅療養にしても、今回も国のほうで言われておりますパルスオキシメーターを配付して健康観察をして、入院患者のほうの方につきましてはできるだけ重症化の方とか中等症の方とか重症化リスクの高いところにしていただこうということで、第4波のときに方向転換をさせていただきましたので、それと国の今回の通知のほうにほぼそごはないというような状況でございまして。6月25日の三重県新型コロナウイルス感染症対策協議会のほうでも、第5波においてもそのような形で、第4波のほうで取り扱った、できるだけ重症化リスクの高い人に入院調整をして、それから65歳未満であれば、それほど重篤でない方は宿泊療養で、その他の方は、場合によっては自宅療養もというような形の明確な方針を示しましたので、それと今回の国のほうの通知のほうとはそれほどそごがないということで方向性としては同じだというふうに考えております。
 今週中に正式な通知が来るということですので、それも見て分析はさせていただきたいと思いますけれども、国のほうの通知とも照らし合わせて、引き続き適切な療養体制のほうを構築していきたいというふうに思っております。

〇山内委員 国体を抱えておりますので、また全国から様々な方がいらっしゃいますので、また国ともよく連携していただきながらしっかりと体制を整えていただきたいと思います。ありがとうございます。

〇田中委員長 よろしいですか。
 ほかに御質疑はありませんか。

          〔発言の声なし〕

〇田中委員長 いいですか。
 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

   ウ 委員間討議  なし
   エ 討論       なし
   オ 採決       議案第110号(関係分)   挙手(全員)   可決
 
2 所管事項の調査
 (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について
   ア 当局から資料に基づき説明(井端副部長)
   イ 質問 なし
   ウ 委員間討議
      (1)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし

                    (休  憩)

第2 分科会(子ども・福祉部関係)
1 議案の審査
 (1)議案第110号「令和3年度三重県一般会計補正予算(第7号)」(関係分)
   ア 当局から資料に基づき補充説明(中山部長)
   イ 質疑
〇田中委員長 御質疑があれば、お願いいたします。

〇下野委員 1点だけ。あの場でも杉本議員が言っていたと思うんですけれども、三重とこわか大会のことで、選手へのワクチン接種の件でございます。
 優先接種を考えていらっしゃるということではございますけれども、的確に市町と連携をして、国体選手だけではなくて大会の選手もお願いしたいと思いますけれども、その点で、大会もそうなんですけれども、事前の練習とかもあるかと思いますけれども、そこら辺でもう一度、部長の御意見をお伺いしておきたいと思うんですが。あ、部長じゃない、すみません。

〇中村副部長 障がい者については、新型コロナウイルス感染症にかかったときに重篤化しやすいというリスクが高いということで、これまでも高齢者に続いて障がい者等は次の優先的に接種する対象ということで示されておるところでして、私どもとしては市町のほうへ、当然、この障がい者のスポーツ大会に参加する者だけではないですけれども、障がい者全体について一刻も早くワクチン接種が進むように働きかけていきたいと思っております。

〇下野委員 もちろん全体ですし、とりわけ大会の選手もだと思うんで、そこら辺で、今、副部長から市町に言うてますというのは非常に分かるんですけれども、現場レベルまで、的確に障がい者の皆さんが打てる体制に届くまでしっかりと連携をしていただきますようによろしくお願いしたいと思います。
 以上です。

〇田中委員長 ほかに御質疑はございませんか。

          〔発言の声なし〕

〇田中委員長 ありませんか。
 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

  ウ 委員間討議   なし
  エ 討論        なし
  オ 採決        議案第110号(関係分)   挙手(全員)   可決

2 委員間討議
 (1)執行部に処理経過の報告を求める事項  なし


〔閉会の宣言〕

              三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
                   予算決算常任委員会医療保健子ども福祉病院分科会委員長
                                                田中 智也

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