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令和3年7月7日  花や木で健やかな三重をつくる条例策定調査特別委員会 会議録

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  花や木で健やかな三重をつくる条例策定調査特別委員会
会議録
(開会中)
 

開催年月日    令和3年7月7日(水曜日) 午後1時0分~午後3時23分
会   議   室    601特別委員会室
出 席 委     11名
               委   員   長      小林 正人
               副 委 員 長       藤田 宜三
                委      員      山本 佐知子
                委      員       中瀬古 初美
                委      員        野村 保夫
                          委      員        山本 里香
                          委          員       濱井 初男
                          委          員      杉本 熊野
                          委          員      東   豊
                          委          員      津田 健児
                         委          員      中川 正美
欠 席     なし
出席説明員   出席を求めず
参考人    4名
          一般社団法人JFTD花キューピット58三重支部 支部幹事  奥田  誠 氏
         公益社団法人日本フラワーデザイナー協会三重県支部 支部長 瀬尾 日南子 氏
         三重県インドアグリーン協会 会長 柳川 信裕 氏
         株式会社伊勢生花地方卸売市場 代表取締役 種田 加寿宏 氏
委員会書記
                議事課       班長  平井 利幸
                企画法務課    主任  松井 祥嗣
傍 聴 議 員    なし
県 政 記 者    なし
傍  聴  者    なし
協議事項
1 参考人からの意見聴取について
 (1)花や木に関する生産から生活環境の美化、まちづくり等における活用について
2 参考人の出席要求について
3 その他
 
【会議の経過とその結果】
 
〔開会の宣言〕

1 参考人からの意見聴取について
(1)参考人意見陳述
○小林委員長 それでは、参考人からの意見聴取を行います。
 参考人の方からは、花や木に関する生産から生活環境の美化、まちづくり等における活用について、利用促進や振興に関する取組、需要・供給の状況などをお聞かせいただければと存じます。
 初めに、奥田参考人、よろしくお願いいたします。

○奥田参考人 皆さん、改めましてこんにちは。
 まずは、このようなすばらしい機会を頂戴しましたことに、心から感謝の念を申し上げます。JFTD花キューピット58三重支部の支部幹事を務めております奥田誠と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 まずは、JFTDの概要を御説明させていただきたいと思います。
 JFTDは、1953年に鈴木雅晴初代会長が、東京の六本木の花屋でして、1953年、戦後8年ということで、当時、米兵が東京にはたくさんみえ、その米兵からアメリカにお花を送れないかというような御注文が多々ありました。当時、アメリカにはFTDという生花通信配達のネットワークができていたのですが、それを日本にも持ってこられないかということで、22名の全国の花屋にお声がけをし、このJFTDが誕生いたしました。
 このJFTDは、何と言っても、当日、お届け先の近くの花屋からフレッシュなお花を直接お届けできるというネットワークでございます。近年は、東日本大震災であったり、阪神・淡路大震災の際に励ましの花キューピットであったり、子どもたち、小学校、幼稚園の花育、そして花壇活動など、社会貢献活動もたくさんしております。
 三重支部においても、近年は、県内の農業高校とコラボして商品開発をさせていただき、母の日に商品として実際に販売したり、ラッピングカーを作成して、県内56店舗の花屋が、桑名市から熊野市まで乗り継いで、お花のPRをしています。花のある暮らしの提案を消費者の皆さんにPRしている団体でございます。
 本題に入っていきたいと思いますが、このコロナ禍の中で、花卉業界は一体どうなっているのかという部分ですが、これはもう二極化になっております。
 まず、ステイホーム、おうち時間が長いということで、おうちに飾るお花はすごい数字で伸びております。切り花に関しても、観葉植物も本当に伸びております。
 しかしながら、業務需要、ブライダルであったり、御葬儀に関しては、もうすごいことになっております。ブライダルは最近ようやくちょっとずつ戻りつつあります。葬儀のほうに関しては、件数はたくさんあるんですが、家族葬が中心になって、なかなか花の需要がないということです。今後、アフターコロナになっても、この家族葬が日本の葬儀業界のスタンダードになっていくんじゃないかなと私たちは考えております。
 花キューピットの取引件数を見ていきたいと思うのですが、2019年の母の日取引に関しては、全国で約22万件の取引がありました。そして、昨年コロナ禍おいては31万件と9万件伸びています。今年に関しては32万件です。年間取引に関しましては、2019年、コロナ禍になる前は約130万件でございましたが、去年、2020年は170万件まで来ているということで、コロナ禍の中、非常に消費者の皆様が花というものに興味を当てていただいて、花の需要が伸びているというのが現状でございます。
 しかしながら、ここで問題もありまして、今年32万件の母の日の御注文を花キューピットはいただきました。その中で、楽天であったり、アマゾンであったりいろんなところに出しているのですが、25万件が花キューピットの本部が運営しているインターネットサイト、アイ花キューピットというインターネット取引です。残りの7万件が全国4300店の花屋に消費者の皆様が直接足を運んでいただいて御注文をいただきました。インターネットが、これはいいか悪いかはちょっと別として、花屋に行って御注文するというのが、ものすごく花離れの原因になっていくんじゃないかなという部分で非常に危惧しているところでございます。
 ちょっと目線を変えてみて、じゃ、三重県の取引はどうなんだということで、三重県に関しては、1世帯当たりの購入金額が総務省の調べで出ております。これは2019年度ベースですが、三重県は切り花で1世帯当たり8420円、全国16位です。これは県庁所在地の津市ベースです。ちなみに1位は仙台市の1万3400円です。園芸の部分に関しては、2019年が4400円、全国6位という状態になっております。
 しかし、10年前はどうだったんかというと、10年前は、三重県津市は全国1位でした。1万2000円、2位がたしか鹿児島市だったと思いますが、2位が1万円で、2000円ほど差をつけてぶっちぎりの1位でございました。約10年たって、三重県が大体3500円ぐらい1世帯当たりの購入金額が減ってきているというのが、現状の三重県の購入金額となっております。
 コロナ禍の部分になっていくのですが、コロナ禍で花が売れまくっています。コロナ禍が明けたらどうなるんやというところで、全国の市場協会の会長とかでつくる花の国日本協議会というのがありますが、そちらで、先日ちょうどZoomで、コロナ禍明けの花屋はどうなるんだというような議論をしておりました。たまたまそこに切り花の日本一の輸入商社の会長がおりまして、ヨーロッパでは、コロナ禍が明けた途端花が全く売れなくなりました。その花が日本にどばっと流れてきたということで、日本は恐らくそこまではいかないだろうとは踏んでいますが、少なからず必ずコロナ禍をきっかけに花を買うようになった人が離脱者みたいな形で、ちょっとずつ減ってくる人がいるんじゃないかなと私は考えております。
 ですので、何といいますか、離脱者を減らすためにも仕組みをつくる必要があります。例えば私が考えているのが、来店型のサブスクリプションであったり、花店での滞在時間を長くするために花の教室をやったりとか、いろんなそういう、我々花屋も努力をしていかんことには、なかなかお客さんが、コロナ禍が明けたから旅行に行くから、花の世話なんてそんなもんしてられないみたいな感じで、花離れがちょっとずつ浸透していくんじゃないかなという部分は危惧しとるところでございます。
 そして、まだ問題点もありまして、皆様に事前にお配りさせていただきましたこのカラーのパンフレットですが、これは、私たち花の国日本協議会の中で、農林水産省の助成をいただいて、国産花き需要拡大推進協議会という協議会をつくりまして、調査させていただきました。
 この調査を今日お話していると、もう1時間あっても2時間あっても足りませんので、これを見ておいていただきたいんですが、1番は、今20代から30代の女性の花離れというのが物すごい勢いで浸透しております。もう全く買いません。これは2019年ベースですので、コロナ禍になる前の話です。コロナ禍の前は全然買わないということで、これは何とかせないかんということで、私たちも様々なプロモーション、実証実験であったり、グループインタビューであったりさせていただいた結果、要約した部分をここに載せさせていただきました。詳しくはこのホームページを叩いていただくと、これぐらいの本で実証実験の結果が全部載っておりますので、見ていただければと思います。これを2019年、全国で18か所実証実験をさせていただき、三重県では津市と桑名市で実証実験をさせていただきました。今年も農林水産省から、また委託をいただきまして、今年は全国で60か所でするということで、桑名市と津市と伊勢志摩地域ぐらいでやろうかなというような形で考えているところでございます。
 ですので、この若い子たちの、20代、30代の女性たちが花を贈らんようになると、この方たちが50代、60代になってくると、もうえらいことになります。その子どもたちも花を贈らんという部分で、やっぱり今のうちに何とかせないかんなと、いろんな施策をしているところでございます。
 そんな暗い話ばっかりじゃなしに、明るい話に変えていければなと思います。実は、ユニクロがユニクロフラワーという名前で花卉業界に参入をいたしました。現状は、原宿、銀座、横浜の3店舗です。私も銀座の店舗へ昨年行きましたが、あのユニクロの赤い看板がなかったら、本当に花屋です。もう品数、品質全てが抜群でした。
 そこに書いてあった1つのキャッチフレーズでもう本当にぐさっとくるような言葉があったんですが、「花と服は共通点がある。人々の生活に彩りを与え、より豊かにしてくれる。そして、何より季節を感じることができる。服を選ぶように花を選んでほしい。さあ、花のある生活を始めよう」。本当にこれを見たときに、もう鳥肌が立って、花の国日本協議会を通じて、これは一体誰が考えたんやというような部分で、ちょっとユニクロに問い合せたら、柳井社長自らが考えたという返答をいただいて、さすがやなと思って、見ていました。
 やはり今3店舗ということで、これは花屋の業界の中でも賛否両論あると思いますが、私は個人的にはぜひ全国展開をしていただきたいです。なぜかというと、想像していただいたら分かるように、ユニクロのレジの周りに1束390円の小さいブーケがあります。3つで990円、何ともユニクロらしい値段のつけ方ですが、390円で並んでいたら絶対買われると思うんです。服を買うときにね。これを消費者の皆さんが、買うと言ったら、裾野が、間口ががばっと広がってくると思うんですよね。
 ユニクロはそのアイテムしかないものですから、飾っていれば、次はこの花が欲しい、あの花が欲しいという、多分声になってくると思うのです。
 そうすると、我々専門店は、そのユニクロで補えない部分の受皿になればいいだけの話であって、ぜひ今いろんなルートを通じてユニクロに全国展開しろと、ロジスティクスの問題があるので、なかなか難しい部分あるか分かりませんが、ユニクロにちょっと期待したいなと思います。
 異業種でいえば、東邦ガスも花のサブスクリプションを始めております。また、無印良品は結構歴史長くて、無印良品も大分前からやっていますが、ここ数年、より力を入れてきております。皆さんが御存じのとおり、開発の部分に関しては、サントリーフラワーズ株式会社であったら青いカーネーション、青いバラの開発、また、トヨタ自動車株式会社でもトヨタアグリという部分で、ミニバラであったり、ポインセチアのウインターローズであったり、様々な異業種が花というところにクローズアップしてつくっているのが現状になってきております。
 じゃ、三重県産の花という部分で、三重県は、切り花に関しては、御存じのとおり生産量が全国40位か42位ぐらいです。全然切り花を作っていないんです。片や隣の愛知県は1位です。静岡県は3位です。和歌山県は4位です。そんな花の県に囲まれていますが、なぜか三重県が、42位か40位ぐらいだと思います。本当に切り花に関しては作っていません。
 伊勢のほうが主流になっていて、ほかの品種も作っているんですが、伊勢のバラとガーベラが比較的、市場に出回っております。しかしながら、生産している人がやっぱりバラに関したら10人程度ですので、三重県、京都府、大阪府、名古屋、この4市場しか出回っていないですから、三重県の花屋ですら、三重県産の花を仕入れることができないという問題も出てきております。本当は地産地消で三重県産の花を売れればいいんですが、なかなかそれが買えないという問題もあります。非常に今後これをどういうふうにして、この地産地消を進めていくのかというのも、品質の部分も関して、問題になってきているんじゃないかなと感じております。
 私からは、大体そのような流れの形ですが、私たちとしては、日本は四季というものがありまして、花の本当に品質もすばらしいです。そこで、例えばヨーロッパ、フランスといえばワイン、ファッションといえばイタリア、花といえば日本というぐらいの花の国日本をつくりたいと思っています。
 小学校の子どもたちに、大人になったら何になりたいと言ったら、花屋と言ってくれるぐらいの花の国日本。また、例えば戦争とか紛争とか何かあったときには花を贈る、そんな文化がある花の国日本。そんな日本、そして三重県にしていければなと私たちも全力で努力していきますし、できることはやっていきますので、県議会の皆さんのお力もお借りしたいなと思います。
 最後に、私からこの委員会の県議会の皆さんにお願いが1点だけございます。生意気を申し上げるのは十分承知ですが、今日から花屋で買った花でもいいし、庭に生えとる花、そこら辺の草でもいいです。とにかくおうちにお花を飾ってください。生活が180度必ず変わります。でなければ、やっぱりこの委員会の意味もないし、説得力も、私は何のリアリティもないと思います。ぜひその部分をお願いして、私の持ち部分といいますか、お話とさせていただきます。ありがとうございました。

○小林委員長 ありがとうございました。
 次に、瀬尾参考人、お願いいたします。

○瀬尾参考人 まず、私たちの団体についてお話させていただきたいと思います。
 公益社団法人日本フラワーデザイナー協会、略称NFDは、1967年に設立され、1969年に文部省の許可を受け、社団法人となりました。その後、2010年に内閣府よりフラワーデザイナー組織として唯一の公益社団法人として認定されました。
 NFDでは、フラワーデザインの資格認定及び登録を行うとともに、フラワーデザインの普及、広報を図り、日本の生活文化の向上に寄与することを目的として活動しています。
 現在全国に53の支部を設け、会員数は約1万8000名、約9000名のNFD講師が在籍しています。また、多くの講師や会員が、レッスンプロやフラワーショップなど花に関わる様々な分野で活躍しています。
 国内における各種事業とともに、国際的には、世界31の国と地域のフラワーデザイナー組織によって運営されているWAFAに、1981年の設立準備時より参加し、設立発起団体として日本を代表して加盟しているのをはじめ、海外研修ツアー、トップデザイナーの招聘など、海外との交流を積極的に行っています。
 三重県支部におきましては、会員はもとより、一般の県民の皆様にもフラワーデザインの楽しさを知っていただく活動の一つとして、花の国づくり三重県協議会の一員となり、花育にも力を入れています。児童だけでなく、大人の方へも花育活動を続けることで、フラワーデザインを楽しんでいただき、花がいつも身近にある生活になればと思います。
 花に関する利用促進、振興に関する取組としまして、NFDでは、SDGsにおけるフラワーロスに力を入れています。講習会やデモンストレーション、その他イベントで使用する花材は、できるだけ地元県産の物を使用し、需要の低迷による花の廃棄を少しでも減らすべく努力しています。
 また、花による復興支援にも力を入れており、東京2020オリンピック・パラリンピック、その他関連行事の花は被災地の産地の花を使用しています。
 花に関する需要・供給の状況ですが、当協会は仲卸でも小売でもないため、需要・供給についての詳しい情報は持っていませんが、数年前までは大きな花の需要が多くありましたが、最近は草花など素朴で小さな花の人気があるように思います。
 最後に、県議会や県行政に望むことですが、コロナ禍により芸術・文化への被害は計り知れないものになりました。家庭で花を楽しむためのお稽古、日本独自の花の文化がなくなろうとしています。花の文化を育てることは、人々の心を育てることです。花をめでる優しい心の教育の発展にどうかお力をお貸しください。
 以上です。

○小林委員長 ありがとうございました。
 それでは、次に、柳川参考人、お願いいたします。

○柳川参考人 それでは、私の団体を御説明させていただきます。
 三重県インドアグリーン協会と申しますが、母体は一般社団法人日本インドアグリーン協会で、その三重支部ということになります。設立は昭和48年となります。観葉植物で室内、室外もありますが、装飾とかグリーンのレンタル、装飾業を営む者で会員として成り立っております。参考資料で、ホームページのコピーですが、1枚つけておりますので、また御覧ください。
 花卉等の利用促進、振興に関する取組といたしましては、グリーンマスターという認定試験がございます。主に観葉植物についての試験でありますが、観葉植物についての正しい知識を持っていただいて、それを広めていただくという、それで裾野を広げていただくということをしております。1級になりますと、全国花育活動推進協議会が推進しております花育活動を実践する花育アドバイザーにこちらのほうから推薦させていただくということもできます。
 あと、国家試験ですが、農業高校へ室内園芸装飾技能士の専門的な指導を行っております。これも次の世代の私たちのような人を育てていく上で、実施しております。
 今回利用促進といいますか、私らの取組といいますか、相手が個人ではなくて、どっちかというと法人、会社相手の仕事がメインですので、今のこのコロナ禍で個人の消費が上がっているとおっしゃってみえますが、法人のほうはどちらかというとお休みになっていて、会社へ人が出てこないので、ちょっと木を減らそうかみたいな状態も続いていたりして、あまりよくはないです。
 ただ、個人のお客様でも、やっぱり今コロナ禍で家にいる時間が長くて、ちょっと観葉植物が欲しいなとか、お花が欲しいなとか、やっぱり潜在的にそういうグリーンを、自然を求めているというのがあります。近年バイオフィリアという考え方が私たちの業界には浸透してきています。バイオフィリアとは、人間はもともと植物とか、あと生物を含めた自然との結びつきを求めているというような考え方です。これは逆に言えば、日本でも昔からあったと思うのですが、やっぱり室内に植物を置きたいとか、そういう感覚というのはもともとありまして、それを言葉でいうとバイオフィリアという新しい言葉が今伝わってきているという感じだと思います。
 植物は、室内の空気の改善を行います。二酸化炭素であったりとか、いっとき問題になりましたホルムアルデヒドという揮発性物質の除去とか、あとPM2.5とか、完全に除去はできませんが、低減させることができるとか、あと湿度のコントロールですね、そういうのも植物が補ってくれます。
 あと、根っこのほうでもそういう作用があるということが分かってきまして、数値的にというか、科学的にというか、説明されるようなことになっております。
 今、コロナ禍でこれがすごく進んだんですけど、やっぱり部屋の中にそういう緑を置こうじゃないかという、特にIT企業が結構進めておられます。例えばそれぞれのデスクにたった1個木を置くだけで非常にストレスが変わってくるという研究成果も出ています。もっともっと世界的にも大きなIT企業ですと、もう会社中を植物園みたいに緑化してしまったのを見て、そういう会社はみんなこぞってどんどんそういうのを進めているという現状です。
 今の花卉の需要・供給ですけど、先ほどから言っているように、個人需要はかなり伸びていると思うのですが、法人の需要が伸びていなくて、観葉植物は特に個人だけでかなり流通が行き過ぎてしまって品薄になっています。高値です、すごく値段が上がっています。でも買いたいという意欲は全然ありますので、このままコロナ禍が終わっても、うまくこれが続いていけば、本当にいいんじゃないかと思います。
 県議会や県政に望むことというところですが、先ほどから申していますように、個人のほうで私どもの仕事的にはあまり直接的なことはございませんので、できれば、三重県の、例えば駅へ行く、公共のところへ行くと、何かすごいよ、何かいっぱい木が植わっていたり、中にいっぱい並んでいたりという感じですね。そういうのがいいのじゃないかなと思って、公共の建物、室内の緑化を進めていかれたらどうかなと思います。
 これは、ただ単にきれいに見せるというだけではなくて、それを見に来られる方もいると思いますし、あと、三重県の人がそれを見て、やっぱりいいな、自分のところもやろうかなという、会社もやろうかなということにつながっていくのじゃないかなと思います。
 あと、駅、ホール、図書館とか百貨店とかですと、何平米に1個ぐらい置いたらどうですかみたいな条例をつくられるのですかね。あと、大規模なものですと壁面緑化ですね。今もう都市部ではすごくいっぱいありますが、壁にカセットみたいなものをつけて、それに植木を差し込んでいって、完全に自動で水をやってしまったり、あと、肥料をやってしまったりとか、そこで育てていくという形です。そういうのをどんどんやっていますので、名古屋ぐらいですと見ますけど、三重県ではあまり見ないんですね。
 そのような感じで、ちょっと補助を出すとか、そういうことをもししていただけるのであれば、もっともっと広がっていくのじゃないかと思います。
 以上です。

○小林委員長 ありがとうございました。
 最後に、種田参考人、お願いいたします。

○種田参考人 弊社の紹介をしますと、国内国外は商社より花を集め、世界中から花を集め、引き合いに応じて価格を決定し、販売する県の認可を受けた地方卸売市場です。
 花卉、花木に関する取組としましては、消費ニーズに応える生産要請、新品種導入指導、あと、キッチンフラワーなどホームユースの集荷と強化をさせていただいております。
 花卉、花木に関する需要の状況は、ここのところ、温暖化、異常気象による生産不良で、生産が遅れたり、品質が不良の物がたくさん出てきて、生産にかなり苦労しておる状況です。
 あと、先行き不安などによる葬儀の簡略化、買い控え、家族葬とか直葬とかありまして、やはり贈る花というものがかなり、先ほどもお話にありましたけども、減ってきているような状況でございます。
 そこで、やはりキッチンフラワーなどのホームユースの販売を、先進国の割には遅れている日本にもやはり増やしていかねばならないなと考えております。
 あと、輸送費、資材、人件費などの高騰に対して、市場価格が、コロナ禍などで遅れることにより、生産意欲の低下で減産のような状況でございます。コロナ禍で母の日のカーネーションの減産とか、輸入物の集荷を2割ぐらい落とすとか、そういうような感じで、生産も本当に売れるのかなというような不安視をしておるような状況でございます。
 高齢化と担い手不足の減産というような状況になるのですが、やはりここでブーム、人気などを掘り下げるような新しく考えねばならないなと思っております。
 ある外国では、お花を何かあったときに、ありがとう花束とか、ごめんなさい花束とか、そういうブームをつくって、こういうときに持っていきましょうよとしています。日本では菓子折りが多いのですけども、そういうところで、やはり1割以上伸ばしておるようなところも、ちょっと前ですが、そういう話も聞いたことがあります。
 あと、去年もだったと思うのですが、今年のほうがすごかったんですけれども、3月の送迎会の代わりに花束を使っていただいたというのがすごくありがたいことだと思いました。大体電話が鳴り止まないとかいうような世界で、いつもの仕入れの2倍を超えているような状況で、4月に入ったぐらいまで結構御利用いただいて、本当にありがたいなと思っております。
 花束はもらって嫌な人がいないのかなと。やっぱり人を選ばない、嫌いな人がいないというんですかね。そういうようなところで、やはりそういうようなことになったんじゃないかなと思います。食べ物とかほかの物だと、やっぱり嗜好が違うと難しいところがあって、やはりギフトにはすごくよかったんじゃないかなというようなことで、ありがたく思っております。
 あと、やっぱり販売ロットの少数化が進んできていまして、いいときでしたら1箱ずつ出たんですけれども、本当に細かくなってきているような状況です。どうしても移送費を圧縮するために、市場内でそういうような細かい販売をするようなので対応しておる状況でございます。
 また、品質的にも乾式といいまして、切ったまま箱に寝かせて送っているのから、湿式輸送といいまして、一番安いのは水の入ったビニール袋ですが、そういうような物に入れて送ります。そういうので送ると、やはり水持ちがよくって、到着しても切り戻しの時間が少なくなるような感じです。しかも、それもだんだん縦箱で送ります。どうしても箱で横に入れると起き上がってくるので、着いた時点で曲がっちゃうんですよね。そういうような縦箱、バケット輸送、定期桶というのかELFシステムというんですか、そういうので流通しているような状況です。どうしても縦箱になると面積が増えるんで、かなり輸送費も上がってきたり、ELFもやはり水上げ剤とかそういうのを添加したり、リサイクルしていますので、経費がかかるんかなという感じです。
 あと、最近では黄化抑制剤というのですかね、葉っぱがすぐ黄色くなっちゃったりするのは、やはり日もちが悪くなり、傷んできているわけです。そういうのを抑制する技術、水上げ剤とかそういうような物、あと、乾きにくい被膜をつくる、ダリアなんかが特にそうですが、枯れないようにします。すると、最初の黄化は大体10日から2週間ぐらい延びます、ダリアなんかでも3日ぐらいしかもたなかった物が10日ぐらいもちます。そういうようなもので、やはり日もちの増進をしているので、安心して消費者にも買っていただけるようにいろいろと進化しているような状況でございます。
 あと、市場連携による品ぞろえ。どうしても、ネットなんかで売っているのですが、売れ過ぎると、競り分の商材がなくなると、連携の市場から回してもらってきます。できる範囲内ですが、品薄品とか、終わっちゃった品そろえの悪い物は過不足も連携で安定した荷を入れられるように荷受けしております。
 あとは、県政に望むことですが、愛知県はやっぱり花の生産量が多いですもので、岐阜県も結構あるんですよね、この辺ではね。やっぱり愛知県だと、書いたようにフラワーマルシェとか、久屋大通庭園フラリエとか安城産業文化公園デンパークがあります。この間もデンパークでテレビが写真を映していましたが、やはり花の公園でいろんな写真が撮れて癒やされるというのが、やっぱり三重県ももっと欲しいなというような気がします。東海3県中、そこら辺を重点的に考えていただきたいなと、PRをしてやっていきたいなと思っておる中でございます。
 先ほども話がありましたけど、三重県では生産の拡大はやはりこの先あまり、先行き感もあると、どこでもそうですが、増えてこないと思っております。
 しかし、種苗会社とか育種会社を核にした新商品発信基地を立ち上げて、生産拡大にもっていってはどうかなと考えております。
 私どもも新品種とか、そういうような発表会があると書いてあるようなところへ行って、見て、こういうふうな感じでいいですよねという話とかしておるのですけども、やはり三重県にそういうようなものを誘致してやればどうかなと思います。京成バラ園、千葉県とか、中村農園でユリの花ですよね、そういうのも結構あります。あと住化農業資材株式会社はリシアンサスというトルコキキョウです。ここら辺で、なかなか場所的にも三重県は少ないので、小さいところは結構あるのですが、大きなところで、それも2社とか3社とかやれば結構、それで、新品種なんかの陳列もさせてもらえば、結構目を引けるのじゃないかという感じで誘致してパークを造ればどうかなと考えておるところでございます。
 あと、その他ですが、中勢バイパスですけども、できればというか、バイパスというのは通り抜けのために造ったような道でございますね。でも、名古屋から今藤枝バイパス、ずっと向こうまで、今はもう東京ぐらいまで信号のない道を造るという構想がかなり進んでいるわけです。要するにただの高速道路ですよね。そういうようなものができかけつつあるのです。
 そうすれば、本当に藤枝バイパスで帰ってくるのに、6時頃でも時速60キロぐらいで走っていくんですよね、ずっと。信号はありませんから数珠つなぎです。本当にこういうふうなのがあればなというのがすごく思っています。もうその向こうもすごく進んでいます。
 こういうようなことをすることによって、私どもも渋滞時間になるともう高速を走らせているような状況ですし、やはり通勤時間を1時間ぐらい取られている人が結構いると思うのです。そういうようなものも半分になって、余暇がすごく過ごせるようになって、経費面もいいしいいことだと思います。運転の仕方も、私も結構、物流なので、いろんなところを走りますが、本当に時速60キロメートルやったら時速60キロメートルで走っているので、低速で、時間が読めるものであまり無理してどかないんですよね。もうずっとくっついて走っていますわ。
 南のほうなんかやったら、結構右、左に走っているので、本当に何か通り抜けの車だから慣れとる人らが多いのかな、そんな感じで、本当に信号をなくしてほしいというのがお願いです。
 あと、高速道路も多分津波のために山側を通らせていると思うんです。新東名高速道路もそうですけれども、どうしても入るのに時間がかかります。九州なんかに行くと、私がびっくりしたのは、本当に狭いところからいきなり連絡道路がついていたり、もう10分ぐらいで乗れるんですよね。
 やっぱりそういうふうに、特に四日市市なんかでも、本当に結構かかります。そういうような流通をちゃんとせんことには、やはり遠くから来て、渋滞の中で、もう疲れ切って、ホテルでバタンキューでは、やっぱりあかんと思うので、もっとそこら辺もして、皆さんも余暇もできるしお願いしたいです。勝手なことを言いますが、よろしくお願いしたいなと思っています。
 以上です。
 
(2)参考人への質疑
○小林委員長 ありがとうございました。
 それでは、ただいまの御意見等を受けまして、委員の皆様から質疑等をお願いいたします。
 なお、念のため申し上げますが、参考人は委員長の許可を得て発言し、また、委員に対しては質疑をすることができないことになっておりますので、御了承願います。
 それでは、御質疑があればお願いいたします。

○濱井委員 皆さんにお聞かせいただきたいと思います。
 まず、奥田参考人、地産地消がなかなかできないというお話がございました。三重県の切り花が四十何位ということで、全国的に見ても、非常に低位置にあります。
 そんな中で、花をつくっておられる方が少ないのかなという感じはするんですよね。それは、柳川参考人でしたか、なかなか供給源が少ないのではないかなというお話を聞いておって、私は感じているんです。その原因といいますか、それはもう過去からそういう状況なのか、あるいは自宅で花を作られて、それを鑑賞されているのが理由なのかいうようなところをまずお聞かせいただきたいと思います。
 それから、瀬尾参考人も、地元の県産を使われているということですが、供給源としては少ないんでしょうか。小さい花が中心だと思うんですが、その辺はどういうふうに考えておられるのかということもお聞かせいただきたいと思います。
 まず、その辺をお聞かせいただきたいと思うんですけども。

○奥田参考人 まず、地産地消という部分で、三重県はもう本当に少量の部分も入れていろいろと作っているんですよね。けど、一番我々花屋からすると、身近に感じるのが伊勢ですよね。この伊勢の中では、菊もつくっていますし、ガーベラ、バラ、トルコキキョウ、カーネーション、スイートピーなど作っております。三重県御浜町でもスイートピーなどは作っております。
 けど、伊勢の部分にちょっとクローズアップをさせていただくのですが、伊勢の中でも、スイートピーとかカーネーションとか作っておる方はもう本当に1人とか2人なんですよね。ガーベラがたしか5、6人だったと思うんです。バラが10人ぐらいで、これは共撰ですね、JA伊勢バラ部会、洋バラ部会というような、個人で作っているのじゃなしに、JAの共撰で作っているという部分で、この間ある1人のバラの生産者の方は、恐らく補助金等を活用して新しく温室を建てられたりとかして、しっかりとしたそれなりの環境の下、花は作っておられるのが現状です。
 しかしながら、やっぱり、バラでいきますと10人ぐらいですので、やっぱり限られますね。それが大阪の梅田生花市場、京都の京都生花株式会社、名古屋の愛知名港花き地方卸売場で、先ほどの伊勢の株式会社伊勢生花地方卸売市場、この4つに分散されています。
 やはりどうしても梅田や名古屋や京都は需要がありますので、そちらのほうへたくさん送ってしまう。三重県はどちらかというとちょっと少なくなります。私はメインとして京都の市場で買っているのですが、名古屋の株式会社名港フラワーブリッジという、名古屋で一番大きな市場ですけれども、そこで買われる方とかもいます。でも、それ以外に、名古屋には結構市場がありますので、その名港フラワーブリッジで買っていなかったら、伊勢の花が買えないというのが現状で、4市場しかないもので、まず間口が狭いです。
 三重県内大体二百数十店舗の花屋があるんです。大きいところから小さいところまで、もう本当におじいちゃん、おばあちゃんでやっている花屋も含め、大体二百数十店舗ですが、なかなか買えないというのが現状です。
 やはりこれは作り方という部分で、お隣のやっぱり愛知県は、もう技術がすごいんです。だから、そこと比べると、どうしても三重県産の花は品質が低下します。例えばガーベラに関しても、この辺でいうと、浜松市、静岡県のガーベラというのはどちらかというと抜群です。しかし、伊勢のガーベラというと、ちょっとやっぱり花屋の業界の中でも品質としてちょっと落ちるんですよね。
 バラに関しても、名古屋、京都とかは結構伊勢のバラを高評価しています。結構高値で売れているのは事実ですね。しかし、やっぱり上には上がいて、それを求められる花屋からいうと、伊勢のバラなんてもう全然品質がいかんという部分で、違う産地の花を買ったりとかです。
 そういう部分で、なかなかやっぱり、一番は作付面積、栽培面積が少ないという部分で地産地消がなかなかできないです。品種がバラとガーベラのみになってしまう。あとの花は作っていますが、1人、2人では、そんな二百何十店舗の供給ができるわけがないですから、それはやっぱり非常に問題になっているんじゃないかなと感じておりますね。本当は使いたいですけどね。
 こんな感じでよろしいですか。

○濱井委員 よろしいですか。今の件で、バラなんかですね、ドバイ経由のバラが結構入ってきていますよね。輸入ものが多いということではないのですか。やっぱり技術の差ということで、愛知県あたりはやっぱり多いということですか。バラでいえば。

○奥田参考人 日本やとケニアとかインドネシア、コロンビア、シンガポール、いろんな国から花が。結構バラはケニアとかが多いのですが、今日本の国内の市場に出回る約3割が今輸入です。
 この数字は、だんだん増えています。先ほども言われたみたいに、後継者不足であったり、もう生産やめというみたいな形で、だんだん生産者が減ってきている部分があります。葬儀の菊に関しても、やっぱり中国の菊が日本の技術者が中国へ行って中国人に教えていますので、そこそこのクオリティーの品物ができてくるんですよね。
 だから、大きな葬儀屋をメインにされているところは、100%もう中国の菊を使っているところもあります。やっぱり値段が、どうしても単価が安いからです。
 そういう輸入に頼っとるわけではないです。やはりまずは先ほども言ったみたいに、作っとる人が少ないというのが多分問題だと思いますね。
 それとやっぱり、農業研究所、三重県もありますけども、愛知県や静岡県に比べるとやっぱり設備にかけるお金の金額であったり、そういう部分で技術の差が、品質の差が出るのは多少なりともあるんじゃないかなとは、私は考えております。
          〔「1件だけよろしいですか」の声あり〕

○小林委員長 柳川参考人、瀬尾参考人のお答えはよろしかったか。
          〔「お願いします」の声あり〕

○柳川参考人 観葉植物の供給については、三重県は作ってはいるのですが、やっぱり少量です。種類によって土地というか、例えば温かいところで作ったほうが効率はいいので温かいところで作るとかというのがありまして、どっちかというと、やっぱり九州、沖縄県、フェニックス・ロベレニーとかだともう八丈島と相場が決まってしまっていまして、そちらでの生産がほとんどです。
 どうやって回ってくるかというと、市場経由が一番多分流通が多いと思うのですが、あとはブローカーといいますか、仲買人というやつですけど、押さえてしまいます。
 今回、先ほど私が需要はちょっと伸び過ぎて供給が少ないというのは、コロナ禍の影響で、やっぱり普段買わない個人の方が買われたのか何かで、少し伸びたせいで、逆に市場もそれで押さえにかかってしまって、青田買いみたいな状態で、九州とか見に行くと、もう温室の中の木がほとんどなくなっていたりとか、ぐるっとひもがかけてあって、もう売れていますと言われてしまいます。そういう状態でなかなか回って来なかったというようなお話になります。
 この辺ですと、やっぱり後継者不足で皆さんがやめてしまったりとか、そういうのもやっぱり原因があると思います。

○瀬尾参考人 私たちの地産地消に関してですけれども、私たちは一般消費者とあまり変わらない立場で、花育とかいろんなイベントをするときに、お花の調達は花屋さんにお願いしています。なので、全部三重県産の物という感じの発注の仕方ではなく、なるべく同じ花だったら三重県産の物を仕入れてくださいと花屋に発注しています。

○種田参考人 菊の生産は、今、渥美半島が一番すごいんですけれども、その昔は伊勢の御薗農協が渥美半島から見に来たぐらいすごかったんです。でも、やはり施設部分とか、今、渥美半島で一番すごいのがクリプトン球をオランダからビニールハウスに持ってきて、要するに太陽光の代わりです。そういうものでスプレー菊を作っている方がいます。先ほどの伊勢農業協同組合でも。滋賀県のところにフジエダ農園というのがありますが、無菌室ですね。エアシャワーに入ってからしか温室に入れないです。中にレールが敷いてありまして、2メートルぐらい高いところです。多分二酸化炭素か何か大きなポンプが、大津市か何かの補助を受けて、何億円やら何十億円やらで造ったのがあります。
 施設で松阪とか伊勢もそうですが、ヒートポンプといって夜に冷房しとるわけです。結局高温なので、ここで作っていても、青森県の向こうでも夜に冷房を入れやんことには最低気温が20度切れてくると、ちょっとだといいんですが、冷えてくると花弁枚数が減ってくるわけなんです。花弁枚数が減ってくるとすぐ咲いちゃうんです。
 湿度が高いと、この間うちでも、もう本当に蒸し蒸しする日は地面から餅のカビと一緒の菌が上に上がってきて、ボト病と言うんですが、それでやはり駄目になってしまいます。ヒーターを回したり乾燥機を入れるんです。
 そこで、バラなんかもロックウールで作ったりします。1ハウス1000万円とかかかるので、みんながやめちゃったんです。鈴鹿でも結構作っていました。
 やはりその時代の流れと品種の交点で、土で作るよりロックウールで、土をみんなひっくり返すよりは水耕栽培でつくったほうが回転は早いんです。ぽいっと捨てたらいいだけだからです。そこら辺でついていけなくなって、結局みんながやめちゃったんです。
 だから、今は本当に、お金を持っている人しかできないです。やはりもうからなかったらできませんよね。伊勢農業協同組合でも今度すごいのを建てられますよね。娘さん2人が帰ってきて、へんば餅の店舗前にでかいタンクをつけました。2億円ぐらいかかったんじゃないかな。こんなコロナ禍でようやるなと思いますが、JA伊勢はすごい勢いですよ。
 だから、先ほども言ったように、ほかの種苗会社とかそういうのが近くにあって、また見られて指導も細かく受けられれば、やはり生産が増えるのじゃないかなと、私は思っています。
 以上です。

○濱井委員 もう一点だけすみません。
 今言われましたように、確かに園芸をやりますとハウス等を造りますので金がかかると思うんです。そういう部分もあると思います。そういうときの補助金、新規就農者とかそういう人たちにやはり手厚い施設が必要かなという感じはしました。
 1つお聞きしたいのは、農芸高校とか高校の農業科というのですか、そちらのほうでも指導されとるということです。これは人材不足を解消する1つの手だてにもなるのかなと思うのですけども、そこら辺をもう少し詳しくお聞かせいただきたいんです。高校生が皆さんのお話をお聞きして、どういう感触を持っておられますか。
 農芸科とか農業科はいろんな仕事があるわけで、必ずしも花ばっかりじゃないので、そこら辺の指導を受けてやったろかという思いが強くなってきている部分が見受けられるのかどうか。恐らくそのためにやっていらっしゃるわけですが、そういう傾向が最近出てきておるのかどうかというようなことも、併せてお聞かせいただきたいと思うんです。皆さんもそうだと思うんですが、お願いしたいと思います。そこだけお聞かせ願いたいと思います。

○奥田参考人 農業高校ということで、私たち花キューピットは、県内農業高校ですけども、今、四日市農芸高校、久居農林高校、明野高校のこの3校とコラボさせていただいて、母の日の商品開発をさせていただいております。
 学校にもよるのですが、大体2年生の子どもたちにテーマを考えていただいて、母の日の商品をデッサン、それとコンセプトを書いていただいて、私たちに提出していただきます。提出していただいて、それを花キューピットの指導員というのがおるんですが、その指導員が審査させていただきます。
 大体、毎年3校で40名ぐらいの方が応募されてきます。元来であると、いつも12月に花の国づくり三重県協議会が、メッセウイングで行う花フェスタにて展示させていただいて、一般消費者の皆様に採点していただきます。1位を取った商品がその翌年の花キューピットの三重県の母の日商品としてデビューをいたします。
 去年に関しては、やはりコロナ禍でしたので、でもやらんわけにはいかんやろうということで、オンラインでやらせていただきました。審査に関しては、我々花キューピット56店舗の加盟店と県庁の農林水産部の方のお力等々をいただいて、約300名の方に審査をしていただいて、1位を取った人に今年は三重県知事から賞をいただきまして、知事賞を贈呈させていただき、それと同じく商品化をさせていただきました。その1位を取られた子は、桑名市の方ですが、名古屋の花の専門学校に進むという道を選ばれたということで、私たちもすごくうれしいなという部分で、ちょっとでもね。
 三重県には花のそういう専門学校がないんですが、名古屋とかは2校ぐらいありますし、我々花キューピットも東京にJFTD学園といいまして、25年ぐらいの歴史があるんですが、学園を持っており、1年間ですけれども、花屋のそういう後継者指導をしている学校を持っているところでございます。
 農業高校の生徒が、じゃ100%、そういう花業界だったり、その農業高校の農業のほうの道へ行くかという部分ですが、実際、なかなかそれは難しいと思います。弊社も津市に店があるんですが、久居農林高校でいつも就職を採ったりするんです。やはり花屋ってすごく理想と現実が全然違うんです。本当にもう見とる限りではすごくきれいですが、いざ来たら、花屋って本当に最悪ですよ。ここだけの話、ブラックです。
 本当に、それを今改善する部分で、花屋自体もすごく働き方改革の部分でおっしゃいますんで、どんどん改善はしているんですが、昔からいると、はっきり言って、やっぱり本当にブラック企業でした。
 だけど、今の若い子たちが憧れだけでこの花業界に入れるかといったら、やっぱりそれは厳しい部分があって、本当に花屋もやっぱり後継者不足、もしくは人材不足で、非常に苦労しているところです。
 だから、どうやってやったらええんかなというのも、私たちも本当に手探りでやっているというのが現状です。本当に腹の底から花が好きやなかったら、多分勤まらんと違うかなとは感じております。

○柳川参考人 私どもも、先ほど申し上げましたように、園芸装飾技能士という国家試験があるんですが、それについて、今、久居農林高校と、あと四日市農芸高校の生徒を集めて指導を行っています。ただ、それが本当に業界の今後につながっているかというと、実際は、こちらに入っていただくような方というのはなかなかですね。
 先ほど奥田参考人もおっしゃってみえたように、やっている仕事は面白いんですが、でも、ちょっと前は3Kと言われていたぐらい、汚いし、汚れますしね。そんなようなことだったので、大分改善はされていますが、よっぽど好きでないと、ちょっと表面だけでいいなと思って入られるとつらいのかなとは思います。

○小林委員長 濱井委員、よろしかったですか。

○濱井委員 はい、結構です。

○小林委員長 質疑の途中ですけども、開始から1時間程度経過いたしましたので、換気のため一旦休憩とし、再開は14時20分からとしたいと存じます。暫時休憩いたします。
         (休  憩)

○小林委員長 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
 質疑があります方はどうぞ。

○山本(里)委員 奥田参考人がお話されたときに、現在、花にかける1年間の金額が2019年のデータだけどとおっしゃったときに、津市は10年前には断トツで1位だったということです。その10年前がどんな状況で1位だったのかというのは、その状況というのは何かあるんですかね。

○奥田参考人 それは私も分からない部分があるんですが、データ上はたしか1位で1万2000円、園芸に関しても、鉢物園芸部分ですね、それも1位でした。ちょっと金額は、忘れましたけど、切り花、園芸両方が1位で、切り花に関しては本当に2位と2000円の差をつけていたということで、何でそういう状態だったというのは、私もその部分は分からないですね。
 何かあったという部分でもなかったと思うのですがね。

○種田参考人 私も産地に行くと、よく三重県すごいなと言われとったんので、よく覚えておるんですが。
 まず、第2位の鹿児島市というところは、やはり先祖を大事にするんですよね。筒も大きいんです。やっぱりそれが単価的に上がってきた。やはり仙台市も多分一緒やと思うのです。
 これの統計を取っているのが津市だけですよ。三重県全体じゃないんですよ。だから、ちょっといろいろいびつがあるんでしょうけども、やはり津市もお寺が多いので、墓も多いじゃないですか。多分そこだと思います。そこら辺が起因するところだと思います。
 特段ほかに売れたものってないと思いますが、三重県でも今リューカデンドロンというのがすごく売れていますね、南部ではね。なぜ売れるかというのは、余談になるんですが、多分統計を伊勢なんかで取ったらすごいと思いますよ。断トツに抜いちゃうと思います。単価も高いんです。
 お盆とか、夏場だと、コウヤマキも新芽、シキビも新芽、6月末ぐらいからずっとそうですが、それを南半球からそういう枝物を持ってきて販売しているんです。本当にすごいですよ。特に向こうの人らは何か信仰が厚いのかなと。
 単価もすごく高いんです。もうコウヤマキの2倍とかいう世界ですが、なぜなのかというのは、日もちがいいんです。新芽のときに新芽じゃなくて、それが1年とか、毎日お墓に行く人は2年ももつという人も中にはいるんです。
 その文化が、鹿児島と最初にあったんです。伊勢はどうですか、お宅も売りませんかと商社から言われて、持ってきて、今もう亡くなりましたけど、その人が松阪辺りに広めたんです。挿してみたら、いいないいなと、もちもいい。日ももてばエコでしょ。そういうことで、すごく伸びてきたわけです。
 今こんな中で、単価的にはちょっと厳しいところがありますが、そういうような部分だと思います。

○山本(里)委員 はっきりは分からないということと、津市限定の、県庁所在地の全部の全国のデータでということで、先ほど言われたようなこともあるんじゃないか。自分自身にはイメージはちょっとあまりお聞きするだけしかないんですが、10年前頃までという意味なのか、そのときだけが突出しているわけじゃなくて、その当時はというお話ですよね。毎年、データは取ってみえるという、確認だけお願いします。

○奥田参考人 これは毎年総務省が取っているデータでございまして、最新が2019年度のデータで16位の8420円という部分で、毎年上がってきております。
 その10年前の花の売れた部分ですけど、もともと三重県というのは、結構上位にはおるほうですよね。九州というのは、もともとから花をたくさん使うという部分があります。例えば葬儀の今はやっております、流行といいますか、祭壇の中にいろんな波をつくったりとか、山をつくったりとか、生花祭壇があるんですが、この生花祭壇の発祥地というのが福岡県です。
 だから、ちょっと最近、福岡県の花の購入金額は少なくなってきておりますけれども、九州はもともと花の産地もたくさんありますし、高い部分があるんです。恐らく三重県も先ほど言われたみたいにお墓参りであったり、仏壇に花を飾る、そういう文化が根づいている部分がありますので、購入金額が上がったんじゃないかなと思います。
 ただ、南部はリューカデンドロンが主流ですし、中部においては、もう本当に切り花だけですし、例えば桑名市とか四日市市のほうに行くと、後ろにビシャコとか、そういう当てをしたりしますし、もう本当にその文化も全然違いますので、なかなかこれと言いにくい部分もあります。
 ただ、先ほどもお示しさせてもらったように、20代、30代の女性の花の購入が減っています。これはやっぱりお墓参りに行かない、おうちに仏壇がないところがあるとか、そういう部分も踏まえて、やっぱり花離れというのが進んでいるというのは、データから見ても分かるというふうに感じております。

○山本(里)委員 ありがとうございました。
 その当時は特にそういうことも大きかったんじゃないかということの中で、10年がたって今最下位のほうにきて、下がってきています。これは比較ですから、よそとの、あくまでもね。金額的にも下がっているということなので、そういう需要がというか、習慣がだんだんと全国的にもそうなのかもしれないが、それが顕著に出てきたのではないかという分析だということでよろしいですかね。
 分かりました。

○小林委員長 ほかにございますか。

○杉本委員 すみません、声がちょっと出にくいんですが、津市は10年前に市町村合併していますので、そこで少し津市という枠が変わっていますので、そこは少し違うかなと思います。
 先ほどユニクロが洋服と花という組合せで、本当に気軽に390円で買う。花を頂くと立派な物を頂くこと多いんですが、やっぱりキッチンフラワーというか、1輪、2輪を挿すというところからこうした趣味を持っていけるようにしていくことが大事かなと思わせていただいているんです。洋服と花以外にも、ここにスイーツとか合わせて、お菓子屋と花とか、これからいろいろ展開も、ほかの異業種とのコラボというか、そういうあたりも、喫茶店に花が売っていますみたいな、そんなところもあろうかと思うんです。そういったところの検討というか、話があったりとか、新たな方向としてはそういうのがあるんでしょうかというのを1つお聞かせいただきたいと思います。どうでしょうかね。

○奥田参考人 異業種とのコラボという部分ですが、全国的に見ると、例えば東京トヨペットが自動車のショールームで花屋とコラボして花を売っております。これは横浜トヨペット、自動車屋ですね。
 あと、蔦屋が全国でいろんな行政とコラボして、蔦屋が運営母体となって図書館をやられているんです。その図書館の中で花屋を出しませんかみたいな形で、蔦屋自体は直接お花を売っていないんですが、テナントという形で募集して、図書館等々で花と本と結びつけています。花を横に置きながらゆっくりとした時間を過ごして、心身ともにリラックスするとか。そういう、先ほども言われたみたいに、花の効用は本当にいろんな効用がありまして、ハーバード大学の教授やら、東京大学の教授らがたくさんその成果を出されております。花はストレスに効くとか、目にいいとか、もう本当にこうやって調べただけでいっぱい出てきます。
 だから、そういう部分を大々的に打ち出していくという部分も大切ですが、なかなかそれを言ったところで難しい部分が僕はあると思うんです。それではなく、もっと簡単な入り口の部分で、やっぱり本当にそこに花があるだけで幸せ。例えば花を見て夫婦喧嘩がなくなったとか。何かそういう部分で訴えていけないかなと思っています。
 ストレスに効くとかいって、なかなか目に見えない部分があって、難しい部分があると思うんですけれども、やっぱり花が多分、先ほども言われたと思うんですが、嫌いな人っていないと思うんですよね。例えばもう人を何人と殺して刑務所におる人でも、1輪の桜を見て、ああ、きれいだなと言わない人はいないと思うんですよ。
 だから、花というのは、私は特別なものだと思っているんですね。人間が生きとる中で、誰が見ても感じるものがあると思うのは花しかないと思うんです。あとは好みのもんがあると思うんです。
 だから、やっぱりそういう部分で心身というか、心の部分から何かそういうものを訴えていければなとは感じております。
 異業種とのコラボも、これから恐らくどんどんそういうのが出てくると思います。私もできることがあれば、本当にどっか全然花は関係ない、例えばスターバックスと花を結びつけたりとか、何かそんなことができないかなというのは非常に頭の中では考えております。それより先立つものがないのであれですけども。
 以上です。

○杉本委員 先ほど御紹介いただいた花の癒やし効果というか、幸せ感という話は、この委員会でも中瀬古委員が前にお話いただいて、そういうことを研究していらっしゃる学者がみえるということで、それも1回調査しないとあかんなと思っているところです。きっと科学的にも立証される、エビデンスのあることなんだろうと思います。
 花が一生の思い出になるということもよくありますよね。私は母の葬儀のときに、祭壇全部がガーベラだったんです。そのことがやっぱり一生の思い出として心に刻まれていますので、やっぱり花がその人の生涯にとっていろんな意味を持ってくるということがあると思います。そういったことが若い人やら子どもに広がっていくようなことをこの委員会で考えてまいりたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
 以上です。

○津田委員 先ほど20代、30代の花離れの話を聞かさせていただいたのですが、その理由に仏壇を参らないだとか、墓を参らないという話もありましたが、その他の原因だとか背景というのはほかにあるんですか。

○奥田参考人 これはいろいろアンケートとかやらせていただいて、ここのホームページの中にも記させていただいてもらっているんですが、まず、やっぱり共働きで、花を世話する時間がないです。それと、花の飾り方が分からない。この2つが断トツに多かったですね。
 花はもらっていいんですが、まず花瓶がないという人もたくさんみえますし、じゃ、花瓶がないのでどこへ飾ったらいいのか。そのまま置いといて、知らない間に枯れていて、一概には言えないのですが、ドライフラワーになったとかそういう方もみえます。
 先ほどの仏壇の仏花もそうです、飾り方が分からないです。それと時間がない、世話する時間がないです。もらって嬉しいのですが、なかなか自分で買おうとはしないです。そういう部分で花離れというのは出ていますね。
 例えばこのアンケートは全国2000名の方にアンケートをさせてもらったんですが、1000円がありましたら、あなたは何を買いますかというアンケートをさせてもらったんです。その中で、2000名のうちに3人ぐらいですね、花と答えた人は。
 1000円で、言ってあれですが、もう極論、何も買えませんやんか。服を買うったって、そんなの1000円で服は買えないです。私らのもくろみとしては、1000円やったら花を買ってくれる、そういう人がおるんじゃないかなという考えで、アンケートの中に盛り込んだのです。なかなか思うように、2000人でたった3人しか引っかからなかったというぐらい花に興味がないというのが現状です。

○津田委員 よくヨーロッパなんか、生活の中に花があって、ちょっとしたときに花を買ってプレゼントする文化ってあるじゃないですか。でも、日本よりはるかに共働きで忙しいと思うんですけれども、何で、ヨーロッパにあって日本に、生活の中で花の文化が育たないというかな、何かあるんですかね。

○奥田参考人 これは私の考えですけれども、何と言われるか分かりませんが、多分花屋が悪いんです。私たち花屋が消費者の皆さんにその提案をできなかったからです。
 だから、こういう結果になっているというのは、この実証実験をさせていただいて、この間もこのメンバーと話していたんです。最終的に、何でやろうという話になって、これはやっぱり自分ら花屋がこの文化、このすばらしさを消費者の皆さんに伝え切れていなかった、この業界全体がやっぱり悪いんじゃないかという話で収まって、私もそれは、自店の中で、消費者の皆さんにその部分を伝え切れなかったというのはやっぱりあります。
 だから、今後はこれを1人でも多くの花屋に、この気持を消費者の皆さんに伝えることによって、もっともっと広がっていくんじゃないかなという部分で、今からの一番の実は課題です。

○種田参考人 松阪市ではエセビというものがあるのですが、お墓に持っていくんです。それが都会ですと喫茶店とか、かなり日もちがいいので流用するんです。その挙げ句の果てが中国にみんな送っちゃうんです。
 この間、松の盆栽を探してほしいと電話が来て、高松盆栽が有名でしょうと電話したら、もう中国が畑なり買っていくと言うんです。だから、価値観の問題ですよね。
 そういう状況が続くのなんか、花はやはり水上げにコツがすごく要るんです。テレビを見ていると、料理の裏技なんかすごくやりますよね。あれ、私もやってみようかなと思うんですが、だから花の裏技の水上げの方法、テレビでばんばん流したらいいんですよ。
 まず興味を持ってもらわんことには前に進まんと思うんです。料理学校に行こうかとかいう人が、結構今あんなことしとるから増えていますよね。そういうふうなのをやってもらえればどうかなと私は思いますけど。

○津田委員 何か花屋が悪いというお話で、伝え方のどういうところが悪かったのかなと思いますか。

○奥田参考人 まず、先ほど言われたみたいに、やっぱり花は、まず切り花に関してはもたないというイメージがすごくあるんですよね。日もちが。
 だけど、これは先ほども言われたように、管理をしたら物すごくもつんですよ。だけど、管理がめちゃ面倒くさいんです。まず、花瓶を中性洗剤で必ず洗います。菌がつきますので、バクテリアがつきます。まず、毎日除菌をします。これが1つ秘訣です。それと、毎日水を替える。できることならば、今は切花延命剤という物が、日もち薬というのがありますので、それをちょっと垂らします。そして、エアコンの近くに置かないとか、そういういろんな管理方法をきちっとしていただいたら、花って実はすごくもつんですよ。
 そういう部分を我々は全然伝えてこられなかったねという部分も踏まえて、今日はちょっとおつけしていなかったんですが、実は消費者向けに花の管理の方法、飾り方というパンフレットをかなりの枚数作ったんです。それを商品におつけして、花はこういうふうなところへ飾ってください、こうやってしてくださいっていう部分を消費者の皆さんに見て分かるように、漫画形式で書きました。ここのとこにも実は書いてあるんですけども、ここです。このめくったところに、花のもち方というものです。緑表紙と違って青表紙のほうですが、これのちょうど開いたところに花のベストセブンというのがあると思うんですが、この管理の仕方をしていただくと、花って実はすごくもつんです。
 だから、やっぱりこれを私たちが、極論を言ったら、売りっぱなしだったのです。消費者の皆さんに伝えてこられなかったです。これが1つ私は要因ではあると思うのです。
 だから、花キューピットとしても全国で今動き出しております。今試験もございます。花き日もち品質管理認証制度といいまして、三重県では弊社しか持っていないんです。これは何かといいますと、生産者は生産者でそのマニュアルに決められた出荷方法で前処理ですね、薬をつけて、ちゃんと水上げ処理をします。定温輸送を市場までする。市場も低温管理する。市場から花屋へ行くのも低温輸送をする。花屋へ着いたら、決められたマニュアルの下、薬剤できちっと処理して店頭へ並べるという、これをリレーフレッシュネスと言います。生産、市場、花屋、これら3つがスクラムを組んで、最近品質保証という部分で、この間もテレビ東京でクローズアップされたんですが、そういう部分に取り組みつつあって、徐々にその資格を取られる方が増えています。だんだんと消費者にこの部分を訴えなあかんという花屋が、気づきが多くなってきたというのが現状です。
 だから、これが伝わったら、もっともっと飾っていただけるんじゃないかなとは、私たちは考えております。

○津田委員 もう1問ですが、花のサブスクリプションって、奥田参考人が言われていたんですか。それは、何か定額、会費みたいなものを払ったら、お店に行ったら定額の中で何でも買えるんですか。

○奥田参考人 これは、もう本当にやられているところがたくさんあって、例えば定額で幾らからと言ったら、ポストにお花が届くサブスクリプションもあるのですが、弊社がやっているのは、2つのパターンをしております。
 月々毎週1187円で御自宅にお花をお届けしますという、1か月コース、3か月コース、6か月コースというのがあるのですが、1回1187円でお届け、しかも飾り方レシピをおつけして地域限定で配達させていただきます。
 それと、魔法の花瓶といいまして、1か月が1780円、3か月が3300円ですが、今2750円で毎日1日1回花瓶に花が生けて置いてあるんです。1輪、2輪ですけれども、毎日来ていただいても3か月コースですと2750円で飾り放題です。これは先ほど言われたみたいに、フラワーロスの部分を利用しております。切り花を市場から買いました。折れていたり、それと例えばブライダルとかパーティーとかで本当の1時間、2時間しか使われなかったまだ元気なお花をまた再利用しています。そういう定額で、もう本当に、来る人はうちらでも毎日来ますね。それは3か月2750円で毎日来たらすごいと思います。
 だけど、これはやっぱりフラワーロスの部分を利用しているからできることであって、それと来店することによって、お客さんのついで買いが多いんですよ。その花瓶では絶対満足できやんもんで、この花瓶買いますわ。花瓶を買ったら、ポイントがつくようになっていて、来れば来るほどポイントがたまって、そのポイントが花瓶限定ですけれども、花瓶10%、20%、30%、最大40%までいくんですよね、2750円で。40%までいって花瓶を買ったら、絶対花も買うんです。これはもう俗に言う、損して得取れという部分です。
 そういう今まで当たり前というか、やったことをやっとるようでは、もう花屋もなかなか厳しい部分があります。だから、そういう特殊なことをやっていかんと、本当にこれから花業界はえらい目に遭いますね。それこそユニクロやないですが。
 それはもう見ていただいたら、本当にいろんなサブスクリプションがあります。550円ぐらいでポストへ届くやつもあり、ブルーミーやったかね。これが多分日本で一番大々的にやられておるサブスクリプションだと思うんですが、いっぱいあります。

○津田委員 調べて買おうと思いました。ありがとうございました。

○中川委員 柳川参考人から、駅とか公共施設等々にグリーンを置いて、そして、それを条例化してもらいたいという話があったかと思うんです。近々三重とこわか国体があるわけですけども、三重県インドアグリーン協会はじめ皆さん方、この国体に向けていろんなアプローチなさったんかどうか、その辺りはどうでしょうか。

○柳川参考人 三重県のインドアグリーン協会からは何もアプローチはしていないんです。国の例えば今回の東京五輪とかいう部分ですと、日本インドアグリーン協会からは当然アプローチはあるんですが、なかなかどういう切り口でいっていいかというのも、私らもちょっと決めかねるところがあって、なかなかできていないです。

○中川委員 公共施設とか、あるいはいろんなイベントがありますよね。それに対してアプローチしていくことが必要だと思うのです。より皆さん方がそれを見て感動していただけますし、参画していただくと思います。
 例えば日本フラワーデザイナー協会でも、ここに書いてありますけれども、いろんな賞を取った方に、それを贈るとか、そういうことも今回何もアプローチなさらなかったんでしょうか。

○瀬尾参考人 今年は多分コロナ禍の影響だと思うんですが、三重とこわか国体は、今、表彰式がないと聞いていて、あれば、ビクトリーブーケを毎年会場が国体だから全国を回っていますが、本部で作ってお渡ししているんですが、三重県の三重とこわか国体は表彰式がないため、ビクトリーブーケは作らないそうです。
 でも、会場の装飾は、三重県支部ではなく本部のほうに依頼があって、スタンド花を作って飾る予定はしております。

○中川委員 三重県の方がやっていただいたら最良ですしね。
 柳川参考人、愛知県の飛行場も何かかつてしたことがあるんですよね。一生懸命頑張りますので、これから積極的にいろんな活動していただいたらどうでしょうか。
 終わります。

○中瀬古委員 今日はありがとうございました。
 本当に花ってすごく人の心を幸せにするなって思っていまして、私も少し前にポットのお花ですが、たくさん頂いて、今だんだんきれいに、それも自分のところのプランターに植えたんです。ブルーのサルビアがだんだん大きくなってきているんです。もらって本当に嬉しいですし、実は、昨日ちょうど私の友達が誕生日でして、お花を買って持って行ったんですが、すごく喜んでくれたんですね。やっぱりそうやって、人の気持ちをすごく優しくするのがお花だなと思っているんです。
 先ほどからもお話を聞かせていただいていて、若い人がちょっとお花から離れているという感じを言われたのですが、私の感覚としては、例えばフラワーアレンジメントとかでも、いろいろアレンジメントの教室があったり、それから、少し前はプリザーブドフラワー、多分それは年齢層が私たちぐらいなんだろうなと思うんです。でも、スワッグとかは、若い方に人気じゃないのかなと思うんですよ。
 それだったら回転があまりないから、消費につながっていかないのか、ちょっとその辺りが分からないので、教えていただきたいなと思ったのが1点と、それから……。
 そちらのほう、まず教えていただいてもいいですか。

○瀬尾参考人 本当にスワッグは一、二年前からとてもブームで、生花で作る場合もありますが、ほぼユーカリとか、そのままドライになる素材。今、生花もあれですが、ドライフラワーも結構ブームが来ていまして、そのこともあるのかスワッグはとても人気で、そのレッスンをするとかなりの人数は集まってきています。

○中瀬古委員 ありがとうございます。
 多分若い方とかに、私もオリーブとかすごく好きで、オリーブも葉っぱの形が少し違ったりとかするので、それを入れて、それから色物のお花を入れてしたりするんです。それなんかも発信を上手にされていくと、もしかすると若い方も、それから私たちの年代とか、いわゆるここに書いていただいている大人のところにもすごく魅力的になってくるんじゃないのかなと思います。
最近ですね、インスタグラムで花屋がたくさん上げていらっしゃるところがあるんです。そこの花屋って、これまでとは違って、あれ、ここ何か変わったなと思ったのが、最近、今日はこういう花束とかフラワーアレンジメントを作りましたというのが、すごくすてきに上がってくるんです。やっぱり若い方とかはインスタグラムを使ってみえる方が、本当に多いので、その使い方とかですごく変わってくるのじゃないのかなと思います。
 私は、まだこういう今コロナ禍で、東京の銀座も横浜も原宿も行っていないので、ユニクロフラワーの感じが分からないのですが、その前も東京は駅の中のお花で、三重県まで帰ってくるのに買ってはこないですけれども、おうちに持って帰るのにそんなに高くないお値段で、東京でこの値段やったら、三重県でやったらもうちょっと安いやろうなと思うようなお値段ぐらいで、小さなお花にして売っているのが駅の構内にあるじゃないですか。ああいう感じとかも、もっともっと進んでいくと、手に取られる方がたくさんあるのじゃないのかなと思います。先ほどいろいろ皆さんからお話を聞かせていただいて思ったんですが、そういうことでしょうか。そういうところの裾野をもっと広げていくということが、きっとつながっていきますよということなのかなと思ったんですが、その認識でよろしいんでしょうか。どうでしょうか。

○奥田参考人 まさしく言われたとおりですね。やっぱりインスタグラムはどこの花屋でもやられている部分であって、弊社でもやっておるのですけども、インスタグラムを見てわざわざ、私は津市ですけども、伊勢市のほうから来たりとか、鈴鹿市から来たりとかいうお客さんはたくさん増えております。
 だから、インスタグラムというのは、情報発信という部分ではすごく花の消費の方向が変わってくるようなアイテムだと感じているところでございます。
 東京の駅構内でお花を売っているという部分ですけれども、それは恐らく青山フラワーマーケットだと思うんです。実はこの花の国日本協議会は、青山フラワーマーケットの井上社長が理事長をされて、その方が花文化をもっともっと、花の国日本をつくろうじゃないかというので、私らも賛同してそこの中に入っているんです。ステイホームの中、そういう安い390円ぐらいからあるんですが、390円、600円、800円、1100円やったかな、それぐらいの価格帯で選べられます。
 そういうのがやっぱり今後三重県の花屋の中においても、お客が選択するという部分では必要になってくるんじゃないかなと思います。
 うちも実際、ホームユースのお花というので、360円、600円、1000円を置いていますが、やっぱり中間の600円ぐらいが一番売れて、お客さんが大体毎週買いに来ます。それがだんだんと定着して、それで満足できやんで今度1000円にランクアップするとか、どちらかと言うとそれは若い方が多いんですが、そういうような形で若い方に徐々に徐々にね。ちょっと時間がかかるか分かりませんが、先ほど言った20代、30代に花文化を浸透させていかないといかんなという部分だと、本当に言われたとおりだと思います。

○中瀬古委員 ありがとうございます。
 駅とか公共の施設をもっともっとお花とか緑化をすればというお話があったんですけれども、そういうところと、例えば車でしたら道の駅とかでお花を売っていたりとかあるじゃないですか。そのような感じで、やっぱり駅なんかで手軽に買えるというのだったら、今日はいらいらしていたが、これを買って帰ったら、ちょっと気持ちいいかなとか、そういうような心にもなるのかなと思いました。
 もう一点聞かせていただきたいのが、緑化のことですけれども、公共の緑化で、企業のことをおっしゃってみえましたが、どこの会社だったか忘れたんですけれども、ある東京の企業を訪れたときに、入っていったら、物すごい緑化で、すごい衝撃を受けたんです。それが本当にすばらしくて、これは東京だからってそのときは思ってはいましたけれども、やっぱりそんなふうになってくれば、この前も私ちょっと発言させてもらったのが、グリーンカーテンのことだったんです。やっぱり目に見て優しい、気持ちがいいです。今特にこの時代ですので、皆さんの心の部分に触れるということがすごく大事で、緑が目に入るというのは、とても気持ちもリラックスして、仕事もはかどると思います。そうなると、企業の緑化のこと、よく屋上なんかそういうふうに言われているところもありましたし、それからビルの中に、壁面にもです。
 そういうところが進んでいくというのを、例えばこの三重県の企業で、どうすればそれが進むと考えられますか。これは、都会でできているけれども、田舎というか地方だからできないということないと思うんですよ。
 おっしゃってみえたみたいに、まだそこまで浸透していないからとか、知られていないからとかということなのか。それともほかに、またこういうことをしていくと進むんじゃないかと思われるアイデアとかがあったら、教えていただきたいなと思うんですが。

○柳川参考人 もう20年、30年ぐらいになりますが、都会ですと、特に東京辺りですとヒートアイランド現象って問題になったと思うんです。そのときに、やっぱり緑化を一番使われたいとこというか、さっきおっしゃった屋上です。そのときは、たしか条例とかできて、補助金も出たのか、ちょっとそこまでは分かんないんですが、緑化することをやっぱり推進されたと思います。
 でも、やっぱりこの辺ですと周りも田んぼが多かったりとか、ヒートアイランド現象もないので、それはちょっと進められないというか、だと思います。
 室内のところですと、先ほど御説明をさせていただいたように、人間って中におることが多いですよね。外で仕事をされている方は別ですけど、デスクワークされている方は1日中部屋の中にいてということになりますので、それが今健康緑化という分野で、少しでも緑が近くにあるだけでストレスが軽減されたりとかという、もう研究成果が出ています。都市部で、例えば鬱病になってしまったりとかというのを、少しでも減らそうというのから、室内の緑化をされているところが多くて、先ほどお伝えしたIT企業なんかは、やっぱりずっとパソコンを見ているわけですよ。病んでしまう方もみえますので、中を緑化されたりします。
 東京に例えば本社があっても、支社が名古屋市なり、こっちの四日市市とか津市とかあるような会社ですと、やっぱり同じようにしますので、そういうところは室内に多少なりとも緑化を進めている状況だと思います。
 ただ、まだやっぱりそこまで浸透がしていないです。

○中瀬古委員 ありがとうございました。
 本当にそうですね。そう言えば、ヒートアイランド現象って言っていたなと思って、思い出しました。
 屋上はそういう状況ですけれども、本当に中はどんなふうにでも、壁面のウオールグリーンみたいな感じはすごくすてきだなと思うので、そんなふうにいろいろと働きかけていくというか、そういうこともやっぱり必要だなと思いました。
 以上です。

○小林委員長 ありがとうございます。山本委員、ちょっと待ってくださいね。
 質疑がまだまだあるかと思いますけども、参考人の皆さんの御都合が30分ぐらいまでということで、限定であと1名ぐらいとさせていただきたいのですが、よろしいですか。

○山本(佐)委員 病院とか、高齢者の福祉施設とかで、お花を飾るだけではなくて、やっぱりお花を生けたり、アレンジしたり、そういうことによって、利用者の精神安定を図ったり、療養に役立てたり、そういうような施設もあると伺いました。
 ですから、お花を福祉の現場でもたくさん活用してもらえれば、またいろんな花の違う面も社会的に認知してもらえるのではないかなと思います。
 三重県では、そういう活動というのは何か特別あったりするんでしょうか。皆さんのお手元には届いていたりするんでしょうか。各施設の裁量になっていると思うのですけれども、皆さんの周りでもそういうことを聞いたりしたことはありますか。

○瀬尾参考人 数年前に、県立病院の待合室にボランティアで花を飾らせていただいたことがあります。ただ、今、病院にお花を持っていくことが、やっぱり免疫力が低下している方がいらっしゃるのが病院なので、あまりよろしくないようで、私たちもその活動をしたのは1回だけで終わってしまいました。

○柳川参考人 うちももう随分前ですが、やっぱりそういう施設で、外ですけど、花壇を造ってほしいと言われて、花壇がこれぐらいの高さです。下じゃなくて、このぐらいの高さで造ってあって。要は車椅子とかで触れるような状態であって、長さ10メートルぐらいですが、造ったことがあります。それはそういう目的でした。入所者の方が触ることによって活性化するという、ちょっとよくなるというか、というような内容でした。

○山本(佐)委員 ありがとうございました。
 私もそういう話を前に聞いたことがあったので、三重県はどういう状況なのかと伺いました。
 実際、これを見ても、60代、70代の方はとても花が好きということはありますし、そういう方たちがそういう施設を利用されるようになったりすると、やっぱり花を見ることによって、本当に気持ちが安らぐことが多いと思うので、またそういった分野でもぜひコラボとかしていただきたいなと思います。
 あと、こういう女性のお花離れというのを見たのですが、多分50代からちょっと上がっているのは、私自身を考えると、やっぱり私たちバブル景気のときがありましたので、20代とかですね。あの世代って結構、私はちょっと遅いのですけれども、そういう世代でやっぱりお花というのは結構身近にあって、お花に関する雑誌もすごくあったりして、非常に身近にあったというのもあります。私の祖母がすごくお花好きで、1日たりともお花を欠かせないような人だったので、そういうこともあって私も好きです。この20代から40代で今この数字だと、この子どもたちも多分もっと利用率が少なくなってくるというようなものは確実に来ると思いますので、やっぱりこれから、皆さん現場もそうですし、私たちも含めて、どうやってお花離れを食い止めるかというのを考えなきゃいけないなと思いました。商業ベースではなくて、やっぱり文化的にもそうですし、精神的な癒やしということでもそうなので、非常にこれはすごく大事な問題なのかなというようなことを思いました。
 今日はどうもありがとうございます。

○小林委員長 藤田副委員長、簡潔によろしくお願いします。

○藤田副委員長 動きですね。特にフラワーデザイナーの瀬尾参考人、それから柳川参考人に、このコロナ禍前と、それからコロナ禍に入ってからの、瀬尾参考人の場合ですと、生徒の数の動き、それから企業の室内緑化の動きですか、この辺のところはどうですか。それだけちょっと聞きたいなと思ったんです。

○柳川参考人 室内緑化の動きですか。数の動きですか。
          〔「総量として、その産業としての傾向として下がってきている、変わらない、上がってきている」の声あり〕

○柳川参考人 室内緑化といっても、例えば壁面緑化とかそんなものは本当にこっちのほうではまれで、もともとほとんどないです。
 鉢の植木を何鉢か合わせて持っていったりとか、寄せ植えした物を中に飾らせていただくとか、そういったレベルが一番多いのですが、やっぱりコロナ禍に入ってから、そんな大量ではないですが、多少やっぱり中止になったりとかというのはありました。
          〔「少量ではあるが、減っているという理解でいいですが」の声あり〕

○柳川参考人 いや、でもね、その代わりに増えた部分もあるんです。なので、出入りはありますが、ほとんど横ばいです。
          〔「フラワーデザインの生徒の関係はどうですか」の声あり〕

○瀬尾参考人 団体で大人数を集めて行う講習会とかは、本当に人数も減らしてやっている部分もありますが、すぐに満席になります。私の個人の教室も、やっぱり癒やしを求めて生徒はこの1年で増えました。

○藤田副委員長 それはいろんなメンバーの方がみえると思うのですが、それは全体の傾向としてそういうふうに理解してよろしいですか。

○瀬尾参考人 はい、年代関係なくです。
          〔「場所も関係なく、全県的に」の声あり〕

○瀬尾参考人 私たちの団体が開催するのと、自分の教室のことしか分からないんですが、多分関係ないと思います。
 旅行にも行けないし、人と会って会食もできないし、何かしたいという人が、お花に癒やしを求めて集まってくれるのだと思っています。

○藤田副委員長 ありがとうございました。

○小林委員長 それでは、これで質疑を終了させていただきます。
 この際、参考人の皆様に対し、委員会を代表して一言御礼申し上げます。
 本日は、大変お忙しい中、本委員会のために御出席いただき、ありがとうございました。
 このたび頂戴いたしました貴重な御意見は、今後の本委員会の議論に反映し、役立てていきたいと存じますので、本日は誠にありがとうございました。
 それでは、以上で参考人からの聴き取り調査を終わります。ありがとうございました。ここで、参考人が退出されますので、しばらくお待ちください。
 ここで10分程度暫時休憩させていただきます。再開は15時20分とさせていただきますので、よろしくお願いします。
          〔参考人 退室〕
          (休  憩)

○小林委員長 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。

(3)委員間討議 なし

 2 参考人の出席要求について
○小林委員長 次に、次回の参考人の出席要求についてであります。
 この件につきましては正副委員長に一任をいただいており、参考人の人選について正副委員長で協議した結果、お手元に配付の参考人出席要求候補者名簿のとおり、愛知名港花き卸売事業協同組合副理事長、細野時久様、千葉大学環境健康フィールド科学センター自然セラピー研究室特任研究員グランドフェロー、宮崎良文様の2名の方に、8月17日火曜日にお越しいただくことで調整をいたしました。
 細野様は、中部圏最大級の総合花卉市場である愛知名港花き卸売市場の開設者であります。愛知名港花き卸売事業協同組合の副理事長をされており、切り花や鉢物の全国的な市場の状況に精通されておられます。
 また、宮崎様は、自然セラピーが持つ予防医学的効果を明らかにする研究に従事されてきており、農林水産省の事業において、都市生活者の環境を潤す花と緑のパワーについて報告書を取りまとめられた実績がございます。
 こうしたことから、花や木で健やかな三重をつくる条例の策定を検討するに当たり、貴重な御意見等をいただけると考えております。
 それでは、お諮りをいたします。
 細野時久様、宮崎良文様を参考人として出席を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。
          〔「異議なし」の声あり〕

○小林委員長 御異議なしと認め、そのように決定をいたします。
 次に、参考人招致当日の委員会の運営方法ですが、正副委員長に御一任願えますでしょうか。
          〔「異議なし」の声あり〕

○小林委員長 それでは、そのようにいたします。
 次に、次回の委員会ですが、8月17日火曜日午後1時から開催し、本日に引き続き参考人からの聴き取り調査を行いますので、よろしくお願いいたします。


3 その他
〇小林委員長 御協議いただく事項は以上でございますが、ほかに何かございませんか。

          〔発言の声なし〕
 
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
花や木で健やかな三重をつくる条例策定調査特別委員長
小林 正人        

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