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令和4年5月25日  教育警察常任委員会 会議録

資料はこちら

教育警察常任委員会
会議録
(開会中)

開催年月日   令和4年5月25日 (水曜日)       午前10時0分~午後2時6分
会 議 室    502委員会室
出 席 委 員   8名
           委  員  長       平畑  武
           副 委 員 長       谷川  孝栄
           委     員       野口  正
           委     員       山内  道明
           委     員       杉本  熊野
           委     員       小林  正人
           委     員       日沖  正信
           委     員       中川  正美
欠 席 委 員   なし
出席説明員           
     [警察本部]  
          本部長 佐野  朋毅
          警務部長 河石  勇
          生活安全部長 西堀  浩一
          地域部長 前川  善英
          刑事部長 廣田  清志
          交通部長 西久保  陽
          警備部長 藤井  淳夫
          警務部首席参事官 中西  通
          生活安全部首席参事官 岡﨑  浩司
          地域部首席参事官地域課長 髙橋  哲也
          刑事部首席参事官 栁生  裕也
          交通部首席参事官 金川  裕之
           警備部首席参事官 出口  浩
          警務部参事官総務課長 島田  素明
          警務部参事官会計課長 千田  悟朗
          刑事部参事官組織犯罪対策課長 岡田  賢治
          交通部参事官交通規制課長 野田  正隆
          生活安全部サイバー犯罪対策課長 辻󠄀  幸保
          警務部総務課企画室長 松野  賢司
     その他関係職員
     [教育委員会]  
          教育長 木平  芳定
          副教育長 上村  和弘
          次長(教職員担当)兼総括市町教育支援・人事監 佐藤  史紀
          次長(学校教育担当) 井ノ口  誠充
          次長(育成支援・社会教育担当) 中川  実
          次長(研修担当) 水野  和久
          教育総務課長 森岡  賢治
          教育政策課長 大屋  慎一
          学校経理・施設課長 太田  和恵
          教職員課長 野口  慎次
          福利・給与課長 青木  茂昭
          高校教育課長 山北  正也
          小中学校教育課長 遠藤  雅典
          学力向上推進プロジェクトチーム担当課長 脇谷  明美
          特別支援教育課長 早津  俊一
          生徒指導課長 萬井  洋
          人権教育課長 舩見  雪絵
          保健体育課長 奥田  隆行
          社会教育・文化財保護課長 天野  長志
          研修企画・支援課長 吉田  かをる
          研修推進課長 徳岡  毅也
          市町教育支援・人事監 荻田  直樹
          市町教育支援・人事監 加藤  仁志
          市町教育支援・人事監 山口  永介
          市町教育支援・人事監 中川  裕晴
          市町教育支援・人事監 蒸野  孝文
          学校防災推進監 西田  恭子
          特別支援学校整備推進監 伊藤  敦子
          子ども安全対策監 尾崎  充
          人権教育監 錦織  厚史
     その他関係職員

委員会書記   
          議事課      主幹兼係長   大西 功夏
          企画法務課   主任       奥村 克仁
傍 聴 議 員   1名
                     山本 里香
県 政 記 者   なし
傍 聴 者     なし
調 査 事 項
第1 警察本部関係
 1 警察運営の重点について
 2 令和4年度当初予算について
 3 犯罪情勢について
 4 犯罪対策について
 5 地域警察活動について
 6 交通安全対策について
 7 テロ対策と大規模災害等緊急事態対策について
第2 教育委員会関係
 1 教育委員会事務局の組織機構
 2 主要事項
 (1)令和4年度当初予算【教育委員会関係】について
 (2)新型コロナウイルス感染症に関する対応について
 (3)三重県教育ビジョンについて
 (4)県立高等学校の活性化について
 (5)防災教育・学校施設の整備について
 (6)学校における働き方改革の推進について
 (7)地方公務員法の一部改正に伴う定年引上げについて
 (8)不祥事根絶に向けた対応策について
 (9)小中学校教育について
 (10)学力の育成について
 (11)高校教育について
 (12)外国人児童生徒教育について
 (13)特別支援教育について
 (14)いじめや暴力のない学びの場づくりについて
 (15)誰もが安心して学べる教育の推進について
 (16)人権教育について
 (17)体力向上と運動部活動について
 (18)健康教育・食育について
 (19)社会教育について
 (20)文化財の保存・活用・継承について
 (21)教職員の資質向上について
 (22)教員免許更新制について
協議事項
第1 委員会年間活動計画の作成について
 
【会議の経過とその結果】
 
〔開会の宣言〕
 
調査事項
第1 警察本部関係
 1 警察運営の重点について
 2 令和4年度当初予算について
 3 犯罪情勢について
 4 犯罪対策について
 5 地域警察活動について
 6 交通安全対策について
 7 テロ対策と大規模災害等緊急事態対策について
  (1)当局から資料に基づき説明(佐野本部長、河石部長、廣田部長、西堀部長、前川部長、西久保部長、藤井部長)
  (2)質問

○平畑委員長 それでは、御質問はございませんか。

○杉本委員 長引く新型コロナウイルス感染症の影響というのは、警察の関係で何か現れているのかどうか、その辺りのところはどんなふうに把握されているのかをお聞かせいただければと思います。

○藤井部長 犯罪情勢、交通情勢ともに数が増減はしていたりしますが、その影響がまさに新型コロナの影響なのかどうか。家に籠もるとか、いっときいろいろありました。その関係で街頭犯罪が減っているのかどうか、ちょっと根拠に乏しいところがありまして、こういうところは不透明なところがございます。断言はできない。
 いずれにいたしましても、県警察といたしましては、この混乱に乗じて犯罪が発生することのないよう、まず警察官、警察職員の感染防止を徹底して、その機能を極力維持したいという努力の下に犯罪の抑止であったり交通事故の抑止であったり、発生した犯罪、例えばマスクの転売事件ですとか、消毒液がなくなった、もうそういうのはちょっと下火になってきておりますけれども、そういう時々の情勢を反映した犯罪の抑止、検挙に努めております。
 また、職員の感染が今年に入ってちょっと増えているんですけれども、オミクロン株の影響だと思います。という中であっても機能を維持したいということで、感染者が出そう、検査対象になったという時点で接触者をなるべく幅広に設定して自宅待機をかけて、とにかく機能を維持したいと、日夜そう心がけて実践しております。

○平畑委員長 よろしいですか。

○杉本委員 はい。

○平畑委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 なければ、これまでの調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 なければ、警察本部関係の所管事項概要の調査を終了いたします。

(休憩)

 
第2 教育委員会関係
 1 教育委員会事務局の組織機構
 2 主要事項
  (1)令和4年度当初予算【教育委員会関係】について
  (2)新型コロナウイルス感染症に関する対応について
  (3)三重県教育ビジョンについて
  (4)県立高等学校の活性化について
  (5)防災教育・学校施設の整備について
  (6)学校における働き方改革の推進について
  (7)地方公務員法の一部改正に伴う定年引上げについて
  (8)不祥事根絶に向けた対応策について
      ア 当局から資料に基づき説明 (木平教育長、上村副教育長、佐藤次長)
      イ 質問

○平畑委員長 それでは、質疑に入ります。
 御質問はございませんか。よろしいですか。

○杉本委員 幾つかあるんですけれども、1つは教育ビジョンのことなんですけれども、令和2年度から5年度と書いてあって、知事が替わられて、教育施策大綱が変わりますので、教育ビジョンはどうなるのでしょうかということと、改定する必要があると思われるのですが、改定するのであればその予定を教えてください。まず1つ、それをお願いします。

○大屋課長 三重県教育ビジョンについては、令和2年度から5年度までの計画期間であるため、本来ならばそれに合わせてやるところでありますけれども、三重県教育施策大綱が今後どうなっていくかという状況をしっかり見定めて、その取扱状況に応じてどうしていくかを考えていくというところまででございます。

○杉本委員 昨年の質問で、昨年の戦略企画部長は早期にやりたいということで、春早々にみたいなお答えを頂いたんですが、強じんな美し国ビジョンみえ(仮称)が遅れているので、多分それに合わせて秋かなと思うんですが、教育施策大綱と教育ビジョンとを同時並行で行くのか、教育施策大綱を先に走らせて教育ビジョンにするのか、その辺りはどうなんでしょうか。

○大屋課長 確かに教育施策大綱自体が改定を検討しますということで、議会でもありましたけれども、結局そこがどのような形で動くかということがまず分かっていませんし、要は議論をどのように積み重ねながらどういう予定でやっていくか、またもう一つ言えば、その中身も、例えば今回のことをどの程度まで、知事が替わりましたのでその中身をどういう方向でやっていくかというところも、ちょっと不透明な状況がありますので。我々としてもそもそもそこを踏まえながら策定している教育ビジョンでございますので、そこもしっかりと見ながらやっていく必要があるというふうに考えております。
 したがって、そこがもう少し見えてこないと、今のところまだ予定であるとか、必要性であるとかというところまで、言えるところまでには至っていないというところでございます。

○杉本委員 必要性については、ないということにはならないと思うので。教育施策大綱も全く教育委員会と関わりがないというものではありませんので、教育総合会議の中にも入っておられるわけですから、教育施策大綱をまずどんな形にするかの議論を、今年度始めるということだと思うんですけれども、来年度になるということはないと思うんですけれども、その辺りは教育長、どうでしょうか。

○木平教育長 教育施策大綱については、法律が変わって、総合教育会議の協議を経てするというふうになっております。今もそういうふうになっております。
 今、三重県の総合計画のみえ元気プラン(仮称)、それから強じんな美し国ビジョンみえ(仮称)というのを議論、策定中ということもございまして、それと戦略企画部と我々も連携、情報をしっかり共有しながら、この教育施策大綱をどのプランとの関係で、どの時期にどういった今の教育施策大綱と同じような進め方にするのか、内容も戦略企画部の動向もよく確認しながら、このビジョンとの関連等に出てまいりますので、そこのところを。今の時点でビジョンはいつの時期にということを申し上げる状況じゃないんですけれども、そこはしっかり連携してさせていただきたいというふうに思っております。
 以上です。

○杉本委員 今、時期は明確には言えないけれども、今年度中には何らかの方向性というか、いつ頃やるのかという方向性は出るというふうに捉えさせていただきます。
 2つ目が、コロナ禍での子どもたちへの育ちへの影響とか、心身への影響について、先ほどコロナ禍での対応として高校の部活動とか、入試とか、就職の支援とか、学びの保障とかそこら辺はお聞かせいただいたんですけれども、子どもたちの心身とか育ちへの影響を、県の教育委員会としてどう捉えておられるのか。それは小学校、中学校、高校、特別支援学校、それぞれに違いもあろうかと思いますけれども、その辺りのところは把握しておられますでしょうか。

○上村副教育長 定量的な部分と定性的な部分との両方で把握していかなければならないと思っていますけれども、学校現場から聞く声としましては、やはりこういう形でマスクを常につけたままで学校生活を送っておるという状態がずっと続いていますので、そういう中での子どもたちの間のノンバーバルなコミュニケーションみたいなところというのは当然、学校現場の中で今までのようにはできていないという状況があって、これは生徒間もそうですし、教員と生徒の間もそうなんですけれども、一定の形で抑圧された状況というのがあるということを捉えております。
 新型コロナウイルス感染症が怖いということになってしまうと全部それをシャットダウンしてしまう方向で学校生活を送るということになるんですけれども、そこのところをどうやって折り合いをつけるかということで、先ほど私が御説明申し上げたようなガイドラインに沿った、そのときそのときに応じた適切なレベルでの対応ということをきめ細かくやってきたつもりでございます。
 委員がおっしゃっていたように、学齢期によっても、先ほど私が申し上げた影響の度合いというのは大きく違うと思いますし、もう一つは先ほど説明の中にもありましたけれども、授業の中でもそういう状況なんですけれども、例えば給食が黙食であったり、それから学校行事も今までどおりできていなかったり、クラブ活動についても従来のような活躍の場が提供されなかったりというようなことがございますので、そこで初めのところはなかなか知見がなかったので安全ということをやっぱり優先せざるを得ないという判断が多かったと思うんですけれども、今もう2年間を経て、学校現場、我々も知見が蓄積されてきましたので、絶妙なさじ加減で学校運営をしながら、子どもたちのそういう非認知的な学びというか、そこをしっかり保障して、少しでも学校生活が豊かなものになるように心がけていきたいというふうに思っています。
 以上です。

○杉本委員 私がお聞かせいただきたかったのは、そういった実態把握を県としてやる気があるのかどうかというところなんです。国の研究所は出していますよね、鬱傾向の子が多いとか自死の子どもたちが増えてきたと。かなりナイーブなところも含む問題ですので、そこは国の研究所に任せて、それを利用してやりますというやり方もあると思うんですけれども、定量的なところはそこを活用しつつ、定性的なところは把握しますとか、その辺りのところを県としてやっぱりもうそろそろ踏まえていただいて、それを解決というか、もう一回取り戻していく対応策を打ち出していただく必要があると思っているんですね、私は。
 かなり長期的に影響が出ると言われているので、戻すだけではなくて、新たなそういう活動であるとか、新たなものをひょっとしたら工夫する必要があるんじゃないかなというふうなことを思っていたので、非常に見えにくいナイーブなところですけれども、私はこれは必要があるとすごく思っています。
 今日はあまり深い議論をするところじゃないので、その辺りをされる気があるのかどうか。やるとしたら今年度やと思うんですけれども、そこをお聞かせいただきたかった。

○上村副教育長 委員御指摘の観点というのは、学校生活を豊かにしていく、また戻していくためにも大切な視点だと思います。1人1台の学習端末が子どもたちに整備されたということもありますので、そういうことも活用しながら、どういう形で子どもたちの状況というのを正しく把握するのかということをちょっと検討させてもらいたいと思います。

○平畑委員長 杉本委員、かなり詳細に入ってきているような気がするので、そこを考えて質問してください。

○杉本委員 詳細というよりも、これは県の教育委員会だけではなくて、後で申し上げますけれども、コロナ禍の影響というのがどういうふうに及んでいるかというのを、私たち常任委員会としても調べるべきやと思っているので、この質問をさせていただいております。
 検討していただくということなので、状況は分かりました。自分自身もそこのところは、そろそろきめ細かに調査をさせてもらわなあかんなと思っているところです。

○木平教育長 子どもたちが本当に今までと違う学校生活というところで、一定の抽象的な影響があるんだというふうに思っています。それの科学的な部分とかについては、おっしゃったような国においていろんな知見でされているというのがございます。
 一方で三重県独自の状況とか感染状況がありますので、特に小中学校は市町教育委員会がいろんな取組とか、それへのフォローとかもしますので、今までもしているんですけれども、そこの把握の部分において子どもたちの状況であるとかどういう対応をしているかというところで、3年目ということも当然ありますので、まず小中学校については市町教育委員会ともう少しそこをしっかりやりながら、どういう状況かというのを把握したいと思いますし、高校、特別支援学校については直接のところでありますので、ここも高校の校長であったり、あるいは生徒指導とか教育相談とか、スクールカウンセラーの人とかもいますので、そういったところから、今までも把握していますけれども、どういうふうにするかというのは中でもう少し検討したいというふうに思っています。
 以上です。

○杉本委員 分かりました。
 次に、ICTの環境整備についてなんですけれども、ICTの環境整備について課題が幾つかあると思うんですけれども。私はそう思っているんですが、うまくいっているということでしょうか、それとも課題があるとすれば、どんなところにあるでしょうか。

○遠藤課長 まず小中学校の状況ですけれども、委員も御案内のとおり昨年度全ての小中学校で一人一台端末の整備をされまして、三重県の場合は昨年度、新型コロナの緊急事態等もございましたので、その機会に多くの学校でオンライン学習というものも進んだと認識しておりまして、その経験を通じて大分学校現場も活用方法を学んだというところがあると思います。
 実際、調査をしてみますと、ほぼ毎日利用しているとか、毎日ではないけれども週に何度かは必ず利用しているという学校が大半を占めている状況ですので、活用しているかどうかという観点では、活用が進んできているというふうに考えております。
 一方で効果ですとか質の面、あるいは毎日家庭学習にも活用していくかどうかといったところはまだ全ての市町が取り組めている状況ではないというふうに思いますので、そういったところは県としても市町と連携して、今年度以降も取り組んでいく必要があるというふうに考えております。

○杉本委員 私は利活用ではなくて、環境整備の課題をお聞かせいただきたいと思っていたんですが。環境整備についての課題はありますか、ありませんかということをお聞かせいただきたかった。

○遠藤課長 いろいろ観点はあると思いますけれども、端末の整備という意味では整備が完了しているという状況です。一方でネットワークの整備といったところに関して言うと、オンライン学習で全ての児童が同時に接続した場合に耐えられるネット環境になっているかというところは、昨年度のコロナ禍での休業中の対応というところでもまだ不十分なところがあったという市町も聞いております。
 市町ごとにそれを増強する対応をまさに今、取っているというようなところも聞いておりますので、そこはまだこれから整備が進むところもあるというふうに認識しています。

○杉本委員 分かりました。
 もう1点、防災教育についてお知らせください。
 防災教育なんですけれども、大川小学校の判決を受けて、各学校で危機管理マニュアルを点検したということですが、その点検を県教育委員会として点検していますかということをお聞かせいただきたいです。

○西田推進監 マニュアルの点検でございますけれども、今、県立学校のほうにつきましては毎年度定期的に提出のほうをしてもらっています。その上でどういった項目が記載されているとかというところを県教育委員会のほうで点検させていただいております。また、市町の学校につきましては、市町教育委員会のほうに、これも毎年訪問させていただきまして、マニュアルだけではなく、訓練であるとか避難の関係とか、いろいろそういった課題等をお聞きしながらマニュアルの整備状況なども伺っております。
 そこで頂きました課題等につきまして助言をさせていただいているというようなところで、点検のほうも毎年させていただいているという状況でございます。
 以上でございます。

○杉本委員 大川小のようなことは起こらない、結局、大川小はマニュアルを出していたけれども、それは避難場所とか集合場所が駄目だったということで石巻市が賠償責任を問われた、石巻市が大川小の避難マニュアルをきちっと点検していたかどうかというところを問われたわけなので、県教委として、市教委として、きちっとそれはできているというふうに御答弁いただいたというふうに思わせていただきました。
 あとは防災教育として県立学校の、これも細かいと言われるとあかんのであれですけれども、本当はこれを聞かないと防災教育がちょっと分からないんですけれども、細かいと言われるといけませんのでやめさせていただいて、最後に、先ほどの教職員のことについてはここで聞かせてもらったらいいんですね。定年のことやらを言っていただいたので、ここで聞かせていただきますが、教員不足が全国的で文部科学省のほうもそれは認めるところでございます。
 それで、三重県の今年5月1日の定数で欠員、それから定数外の県単の講師とかで欠員の数が分かっていれば教えてください。それからその原因はどこにあると把握しているのかということと、教員免許更新制の影響についてで、欠員と免許更新制の関係についてどう捉えているのかということと、まず大きく関わってくるので、免許更新制廃止後の失効した人の取扱いがどうなるのか、これだけ教えてください。

○野口課長 まず教員不足について、5月1日の状況ということですけれども、令和4年度の始業日時点で私らはつかんでいまして、それは20名という状況でございます。それから、原因ですけれども、原因については、これは全国的に言える状況であり三重県もそうですが、三重県で教師になりたいという方がどうしても少なくなってきているということがよく言われていますし、それからそれに伴って講師も以前はかなり登録されている方がいらっしゃったんですけれども、今はその講師の数も年度途中ではかなり少なくなっているというようなこともありまして、そういうようなところが主要な原因かなというふうに思っております。
 それから、委員からお話のありました免許更新制の関係でございますが、免許の更新については、1つは教員の方に負担がかかっておったと。30時間ぐらい講習を受けて、お金も支払ってということであったわけなんですけど、令和4年1月1日から更新制が廃止されるということで、失効後のお話もございましたけれども、それは大きく2つありまして、旧の免許というのと新の免許というのがありまして、平成21年3月までは旧の免許状ということで期限がなかったわけなんです。それが平成21年4月以降は基本的には10年というような期限があったわけなんです。その旧免許状と新免許状で状況が分かれるということになっております。
 それで、もし長くなってもいいんでしたら説明しますが。

○杉本委員 もう大丈夫です、それぐらいで。

○野口課長 それでは、よろしいですか。

○平畑委員長 免許の関係は後で出てきますので、それは外してください。

○杉本委員 はい。

○佐藤次長 1点だけ補足させていただきます。
 先ほど、始業時時点の配置できない状況をお知らせさせていただいたんですが、こういった代替補充者につきましては、例えば常勤で任用できないような場合は非常勤講師を配置するなどしまして、学校運営には支障が生じないように努めておりますとともに、現時点で学級担任であるとか教科担任といったような部分で不足しているということではないという状況だけは補足させていただきます。
 以上です。

○平畑委員長 杉本委員、本当に総括的な意見だけでお願いします。質問で。

○杉本委員 これを聞かせていただいたのは、細かいというよりは、どんな教育をしていきますと言われても定数が切れていたらできないので、やっぱりここの問題はすごく大事だなと思って聞かせていただいております。
 いろいろ工夫はしてもらっているけれども、三重県でも5月1日ですか、4月1日ですか、20人切れていると。ほかの講師を入れて、市単の講師も入れたらかなりの数が補充されるべき予算がついているのに、実際に人がついていないというのが現状で、日本中の話なので、こういう状況ですねということを確認させていただきました。

○平畑委員長 よろしいですか。

○杉本委員 はい。

○平畑委員長 ほかにございませんか。

○野口委員 短くいきます。
 1つは新型コロナウイルス感染症で、学校、これは小中学校は後ということになるかな、県立高校の感染状況というのが多分出ておると思うんですけれども、これがなかなか小学校も含めてなんであれなんですけれども、地域の方から言わすと、どうも学校が感染源になっているんじゃないかという話がよく出ます。そんな話が出ていると思うんで、感染状況はどうなっているのかと。例えば学級閉鎖、これは県立高校になると思うんですけれども、もしあるんやったらそういう状況をまず教えてほしい。
 それで、1つは感染症になったことによる差別事例なんかはあるのかというのを聞かせていただきたい。
 それと、マスクを拒否されとる方がみえる可能性があるんですけれども、そういう状況等がもしあればで結構ですが教えてください。

○遠藤課長 まず小中学校の関係で把握している状況を御説明させていただきます。休業の状況でございますけれども、各市町から当方も報告を受けておりますけれども、直近、例えば先週の状況でございますと各日おおむね十から十五、六ぐらいの学校で学級閉鎖等の対応が取られているという状況でございます。
 それぞれの感染ルートも、詳細は保健所の中での確認だと思いますけれども、こちらで報告を受けておりますところでは学校内での感染というのはごくごく一部でございまして、学校が感染源になっているという認識は当方で持ち合わせておりません。
 むしろ、これだけ感染が広がっている中で、これだけ数を抑えられているというのは各学校の努力が効果を上げているというふうに考えてもいいのではないかというふうに考えております。
 以上でございます。

○奥田課長 県立学校におきます臨時休業につきましてですが、学校閉鎖とか学年閉鎖というのはございません。現在、本日においても1校学級閉鎖があるのみというのが現状でございます。
 以上です。

○平畑委員長 野口委員、よろしいですか。

○野口委員 差別事象があるか。なかったらなかったでいいです。

○西田推進監 感染状況でございますけれども。

          〔「差別と拒否したかどうかが、もし分かれば。分からなかったら分からんで いいですよ。」の声あり〕

○中川次長 差別の関係ですけれども、詳細はあれですが、こちらの人権教育課のほうで、課長が今日は不在ですので申し訳ないですけれども、注射のワクチンの話であるとかマスクの話であるとかということで、大きな報告としてはあまりないんですが、事象としては一定あります。そういったことについて人権教育課のほうでいわゆる指導要領ではありませんけれども、各学校に対しての新型コロナウイルス感染症に特化した子どもたちへの指導の資料等を昨年度も作成しておりまして、それによって各学校において差別のないようにということで教育をさせていただいておるところです。
 以上でございます。

○野口委員 マスク拒否のやつはないということでよろしいね。それでは、なしということで。

○中川次長 はい。

○野口委員 マスク拒否のどうのこうのはないという解釈をさせていただきました。回答ありがとうございます。
 ちょっと心配しとったのは、私どものほうの話を聞くと、学校が原因というのも結構言われているもんで。それは学級閉鎖になるものだから。次から次へと、当然のことだけれども1人なれば学級閉鎖になったら次にまた行くというので、大分保護者の方が心配されとった節があったので、ないということではっきり言ってもらえれば、広報ではないですけれども、やっぱりそういうことはぜひどんどん言っていただいたほうが。ちょっと隠しているような雰囲気があって臆測を呼んでいく可能性があるので、そこら辺は注意してやっていただいたほうがいいのかなという思いがあります。それだけちょっとお願いしておきます。
 差別事象はちょっとあったということですけれども、それはまたその都度やっていただいておるということですので、ぜひお願いしたいと。もう全員がかかる病気だと思っていますので、別にどうのこうの言うことはないですけれども、やっぱりそこら辺の大事なことですので、ぜひお願いしたいと思います。
 終わります。

○平畑委員長 ほかにございませんか。

○山内委員 2点、簡潔に聞かせていただきたいと思います。
 1点目は、防災教育に関してなんですけれども、「児童生徒が災害時に命を守る行動を、主体的に判断できる力を養う防災教育を効果的に推進」していくというふうにございまして、まさしく防災の日常化を目指す、もしくは日常化というより日常と非日常の壁を取っ払うフェーズフリーという視点が非常に重要だと思っておりますが、まさしく実践的な力を養っていくというところが必要だという観点で、例えばスマートフォンを用いた防災教育というのが全国的に散見されている状況もあるんですけれども、県内でもそういった動向があったりするのか。
 そもそもスマートフォンを学校現場に持ち込んでいいのかという部分もあるんですが、そういった考え方だけ教えていただきたい。

○西田推進監 スマートフォンの活用ということでございましょうか。今、ICTの活用とか、防災教育のほうもデジタルの関係は必要かと思われるんですけれども、何かスマートフォンに特化した対応というのは今のところ行っていないんですが、デジタルの関係ということで昨年度、一人一台端末を活用して学習ができるようなデジタルコンテンツのほうを作成いたしました。まずはこちらのほうを今年度、各教育現場のほうで周知、紹介させていただきまして、活用というようなことを行っていきたいと考えております。
 スマートフォンのほうで今できるというのではないんですけれども、またいろいろなデジタル活用の方法についてもどういった形で取り入れられていくことができるのかというのは、考えていきたいと思っておるところでございます。
 以上でございます。

○山内委員 学校内でいざというときに常に携帯しているのはスマートフォンかなというふうに思ったので、ちょっと確認させていただきました。
 もう1点ですけれども、働き方改革の部分の中で、教育の質の向上にも若干かかると思うんですが、若い先生方から、教科担任制は非常に効果があるというふうに意見を聞いておりますが、こちらも三重県としては推進されているのかなと思っておりますが、その現状をちょっと教えていただければと思います。

○佐藤次長 教科担任制は言われるように非常に効果があるということで、三重県としてもそれに対しての国の定数というのは公定数と加配という、いわゆる政策に応じた定数が出てくるんですけれども、それを教科担任に特化したような、そういう定数なんかも徐々に出てきているということですので、現状、全部というわけではないんですけれども、そういった状況、効果を見ながら今後とも、国に対してもそういう部分の働きかけであるとか、あるいは学校現場でもどういう形で効果が出ているかということを検証しながら取り組んでまいりたいなというふうに思っています。
 以上です。

○平畑委員長 山内委員、よろしいですか。

○山内委員 はい。

○平畑委員長 もうよろしいですか。

          〔「なし」「はい」の声あり〕

○平畑委員長 では、1の教育委員会事務局の組織機構から2の主要事項の(8)不祥事根絶に向けた対応策についてまでの調査を終わります。
  職員の入替えを行いますので、着席のまま、暫時休憩をお願いいたします。

(休憩)

 
 (9)小中学校教育について
 (10)学力の育成について
 (11)高校教育について
 (12)外国人児童生徒教育について
 (13)特別支援教育について
    ア 当局から資料に基づき説明 (井ノ口次長)

(休憩)

 
 (14)いじめや暴力のない学びの場づくりについて
 (15)誰もが安心して学べる教育の推進について
    ア 当局から資料に基づき説明 (井ノ口次長)
    イ 質問

○平畑委員長 それでは、質疑に入ります。
 御質問はございませんか。

○杉本委員 65ページのところですけれども、教育支援センターへのSCとSSWの配置を3地域から6地域へ広げるということは、効果があったということだと思われるんですけれども、いかがでしょうか。

○萬井課長 昨年度3地域の教育支援センターに配置をいたしまして、訪問型の支援が進みました。ですので、そういったことを考えると効果があったというふうに捉えておりまして、本年度6地域に拡充したいというふうに考えております。

○杉本委員 分かりました。県立のほうは7月ということなので、また今後させてもらいます。

○平畑委員長 よろしいですか。

○杉本委員 はい。

○平畑委員長 そのほか、ございませんか。よろしいですか。

○山内委員 教えてほしいんですけれども、1つが、読書の推進をされている中で、1日10分以上というカウントをされているかと思うんですが、それは電子書籍もカウントされている形なんでしょうか。

○脇谷課長 これは全国学力・学習状況調査の質問の1つでございます。電子書籍が入るかどうかについては、いま一度確認をさせてください。

○平畑委員長 よろしいですか。

○山内委員 分かりました、また教えてください。
 それから、先ほど特別支援教育のところで、副次的な籍の導入に向けてということで市町教育委員会への理解啓発を図っていきますということでございます。非常に重要な取組かと思っております。その中でインクルーシブという観点が非常に重要かと思うんですが、インクルーシブ教育という言葉がこの中には出てこないんですけれども、そちらへの教育委員会としての取組をちょっと教えていただきたいんですが。

○早津課長 交流及び共同学習につきましては、コロナ禍の影響もあって、直接的な交流ができずに数が随分減ってしまったということはあるんですけれども、その中でできないことからできる方法等を工夫するということで、昨年度は数が増えて、今後も内容、方法を工夫するという形で間接的なもの、それからオンラインを工夫した交流、そういうものを積極的に進めていきたいと考えております。
 また、副次的な籍につきましても、そのような状況の中で子どもたちをつなぐ一つの有効な手だてになるではないかということで、今、市町教育委員会としっかりと話をしながら、できる方法からしっかりと積み上げていきたいというふうに思っております。
 そういう子どもたちが共に学ぶというところの考え方を重視して、しっかり取り組んでいくというところで、そのインクルーシブ教育の考え方というのも併せて取組を進めていきたいと考えているところでございます。

○山内委員 非常に重要な取組だと思いますので、しっかりとまた1年間、様々な意見交換をさせていただきたいと思います。
 それから、2点目なんですけれども、これもちょっと教えていただきたいんですが、いじめや暴力のない学びの場づくりにおきまして、いわゆるいじめを認知した場合の、担当教員というか、その方へのサポートであったり評価であったりというのはどういった考え方に基づいておられるのかを教えていただきたいんですけれども。
 私の考え方は、いわゆる認知ができる先生は立派な先生だという思いなので聞かせていただいているんですが。

○尾崎対策監 子どもたちを学校で見ておりますのは、担任が中心ではございますけれども、学年であったりクラブの顧問であったり、様々な形で気になる様子を把握した際には、校内の組織で共有して対応を検討しております。ですので、子どもたちの気になる様子を把握した際には声をかけ、あるいはそれを学年であったり全体で共有して対応するという形でございます。

○山内委員 認知していただいた教員のしっかりとしたサポートであったり、周りの理解もしっかり築いていこうとする雰囲気があるということで理解をさせていただきました。
 最後に1点ですが、不登校の子どもたちに対するというところですけれども、三重県のほうはひきこもりの対策に関する計画もつくられて、まさしく不登校の子どもたちへの支援というのが非常に重要な点となってくるんですが、不登校に至る子どもたちと、発達障がいを抱えている子どもたちとの関係というか、割合というか、そういったところの何らかのデータというか見識がもしあれば教えていただきたいんですけれども。

○萬井課長 先ほどお尋ねのありました発達障がいの子どもたちの割合とかということにつきましては、今日の時点では数字を持っておりませんので、改めてお伝えできればお伝えさせていただきたいと思います。

○山内委員 私がよく相談を受けるお子さんで、不登校にというところですけれども発達障がいに起因している子どもたちが結構多いものですから、ちょっと聞かせていただきました。ありがとうございました。

○平畑委員長 後ほどでいいということですね。

○山内委員 はい。

○平畑委員長 よろしくお願いいたします。

○脇谷課長 先ほど御質問のありました読書の数値のことについてなんですけれども、項目といたしましては、学校の授業時間以外に、普段、1日当たりどれぐらいの時間読書をしますかということで、注意書きとしましては教科書や参考書、漫画や雑誌は除くのみとの項目でございますので、それを判断して各学校で調査を行っているところでございます。

○山内委員 ありがとうございます。また参考にさせていただきます。

○平畑委員長 そのほか、ございませんか。

○日沖委員 1つ聞かせていただきますけれども。先ほど不登校児童のお話も出ましたけれども、不登校の中にどの相談機関等ともつながっていない児童生徒もおられるということで、この部分についてかつて私も質問に取り上げさせてもらったことも意見もあるんですけれども、こういうケースの児童生徒の場合は、今後成長していく中で、教育の期間を過ぎると今度はひきこもりになっていく可能性も高い御家庭なり児童生徒になるのかもしれませんが、これまでにも、ひきこもり支援推進計画でしたか、それができまして、大人のほうのひきこもりの支援については計画ができて、それに沿ってしっかりと進めていくということになっているんですけれども、そんな中でも教育とひきこもりの福祉のところをしっかりと連携させて、例えば不登校生徒の居場所づくりの中でも、ひきこもり支援の居場所がそういう場所になっていくのかもしれませんし、相互の連携の中で、いい形で推進していける環境をつくっていかなあかんのじゃないかなということは思いますし、恐らく誰にでもそのように思っていただけますし、教育委員会のほうでもそういうふうには考えてはいただいているんだろうとは思いますけれども、こういうものを見ると、そういう福祉と教育の連携の部分の書き込みというのはなかなかないですし、教育は教育、福祉は福祉という半ば縦割りの中で、話は出てきとってもそういう形にこの資料とか書いたものはなってしまっているんですけれども、その辺はそうしかしようがないんですか。考え方を含めてお聞かせいただきたいんですけれども。

○木平教育長 不登校の児童生徒の状況とかは本当に千差万別だと思いますし、その学年とか時期とか期間とか、どんなふうな状況かというのはいろいろあると思います。私どもはやっぱりいずれ何らかで社会的な自立をする、社会参画ができるという状況にしていきたいというふうに思います。
 どうしても集団の中で生活していくということになると思いますので、そのための場所として教育支援センターであったり、学校での支援であったり、あるいは児童相談所であったりという、その中で福祉との連携というのはまさに大事な部分ですので、そこはちょっとここに書けていないんですけれども、例えばスクールソーシャルワーカーなんかはそういう福祉機関とつなぐ重要な役割もしていますので、本当に幅広に、今は不登校の状況にある子どもたちであってもいろんな形で社会参画ができる、そのためのいろんな場所であったり、きっかけとか相談というのは、我々としては福祉とか医療とか、縦割りということに決してならずに、本当に幅広に子どもたちのために精いっぱいやっていきたいという思いでこれからも努力させていただきたいと思います。
 以上です。

○日沖委員 そのようにお願いしたいんですけれども。これ以上は今日のところはいいんですけれども、私の地元のいなべ市のほうへは、県議会の委員会で調査に行っていただいたこともありますけれども、ひきこもり支援の拠点で先進的なものができまして、そこの拠点は、子どもというか教育の期間の子どもでも行き来していただきながら社会とつながっていくような環境づくり、支援の在り方というものは大歓迎ですなというようなこともおっしゃっているので、幅広と先ほど教育長は言われましたけれども、ぜひ幅広に支援をしていく、将来社会につなげてやっていただけるというような取組が連携して進んでいくように願うものですから、改めて聞かせてもらいました。今後よろしくお願いします。

○平畑委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 なければ、(9)小中学校教育についてから(15)誰もが安心して学べる教育の推進についてまでの調査を終わります。
 職員の入替えを行いますので、着席のまま暫時休憩いたします。

(休憩)

 
 (16)人権教育について
 (17)体力向上と運動部活動について
 (18)健康教育・食育について
 (19)社会教育について
 (20)文化財の保存・活用・継承について
 (21)教職員の資質向上について
 (22)教員免許更新制について
    ア 当局から資料に基づき説明 (中川次長、水野次長、佐藤次長)
    イ 質問

○平畑委員長 それでは、質疑に入ります。
 御質問はございませんか。

○杉本委員 69ページの人権教育ですけれども、冒頭に「人権が尊重される三重をつくる条例」とありますが、改正されましたので、体制は4月1日からですが、条例自体はもう施行になったので、それを受けて三重県人権教育基本方針の改定はどうされますか。

○舩見課長 人権教育基本方針につきましては、人権施策基本方針の改定に準じて人権教育基本方針も改定していくということになっておりますので、その後の改定ということになります。

○杉本委員 と答えるだろうなと私は思っていたんですが、教育施策大綱と強じんな美し国ビジョンみえの関係と、この人権施策基本方針と人権教育基本方針の関係というのは一緒じゃなくてもいいなと私は思っていて。人権施策基本方針を改定してからじゃないとやっぱり人権教育基本方針は改定できないものなんですか。

○舩見課長 今までの流れとしまして人権施策基本方針を受けてということなんですが、人権施策基本方針のほうでどのあたりを重点として改定していくのかということを踏まえてというか、そことずれのないように人権教育基本方針も作成していきたいと考えておりますので、できればその方向でいきたいと考えております。

○杉本委員 大綱とビジョンは法的な問題があるので分かるんですけれども、これはそういう問題はないですよね。ただ、流れは分かるんですけれども、やっぱり教育は教育としての課題があると思うので、そこはしっかりと。受けてやるというだけじゃなくて、今回は「差別を解消し」というところが新たに入ってきていて、今までは差別される側のところだったけれども、今度は差別する側の問題のところが入ってくるので、その辺りの現場の実態はしっかりと調査をそれまでに始めておいてほしい。それから現場の実態が、人権教育を進めるに当たっての課題がどんなところにあるのかということは、やっぱりもう始めておいてほしいと思います。
 人権施策基本方針が出てきてからそれを受けてやりますではなくて、もう準備はしてほしいと思うんですが、という意見があります。今日はそこの状況は分かりました。そういうのを私は要望としてこれから出させていただくと思います。
 それから、2つ目ですけれども、部活動のことなんですが、これは体力向上と運動部活動についてという文脈で書かれているのでこうなるんですが、文化活動のほうの地域移行についてのモデル校はあるのでしょうか。部活動の地域移行って、スポーツだけじゃないですやんか。文化部活動もありますやんか。それで、そのモデル事業はやっておられますかということはいかがでしょうか。

○奥田課長 現在、県のやっているモデル事業としては運動部活動のみとなっております。

○杉本委員 だと思うんですけれども、部活動の地域移行はスポーツだけではなくて、文化もありますので。地域資源が少ない、地域格差があるというのはスポーツだけではなくて、文化も同じですので、そこのところは少し課題があるなと今、捉えさせていただきました。
 もう一つ、文化財の教育への活用の取組というのはありますか。文化財のところ。84ページで「文化財の保存・活用・継承」というお話があって、高齢化で地域で守っていく人が少なくなってきているというお話がありましたが、子どもたちへとか、教育でのアプローチというのがこの文化財について取り組まれていますかという質問です。

○天野課長 郷土教育などと関連してくると思うんですけれども、文化財の保存・活用・継承というのは、そちらに大変影響してくると思いますので。今、文化財保存活用地域計画なども各市町で取組が徐々に始まっているところでございますので、そういった計画を通じて各市町で文化財の保存、活用をしていただきながら、学校での教育活動に生かしていけたらなと考えております。

○木平教育長 少し補足させていただきますと、小中学校では学校によって、地域の祭りとか文化、身近な部分に以前の総合的な学習で関わったり、それから埋蔵文化財センターという機関があるんですけれども、そこの調査員が発掘調査した状況とか、その地域の埋蔵文化財とかの状況を、学校へ行って出前学習ということでやったり、いろんな形での取組はさせていただきます。
 以上です。

○杉本委員 今、教育長がおっしゃったようなことを、この文化財のところにやっぱりきちっと位置づけていただくということも大事ではないかなというふうに思わせていただきます。
 最後に、もう1点だけ。この中にないんですけれども、私は、三重県の教育施策はやっぱり三重の子どもの実態からスタートせなあかんと思っていて、不登校、外国人、いじめ、特別支援教育は三重の実態を踏まえて、不登校なんかは最近特に踏まえていただいて施策をやってもらっていると思うんです。けれども、子どもの貧困についてはないんですよね。
 貧困対策は福祉だからというところで、その辺りの教育としての部分が弱いなと思っていて、でも、子どもの貧困対策の指標は、教育がすごく多いんですよ。だから、貧困によって教育にどんな影響が出ているか、必要な施策は何なのかという辺りのところを、やっぱり教育委員会として把握していただいて、何らかの発信というか位置づけを、こういう場で出していただく必要があるんではないかなと思っていますが、いかがでしょうか。

○木平教育長 数年前に三重県として子どもの貧困対策計画を策定いたしております。その中で当然、教育も大きな分野の一つとして、学校はそういうプラットフォームとして位置づけて機能しているということも記載させていただいています。
 例えば具体の施策として、市町で地域未来塾という形で授業以外に地域の人の力を借りて学ぶ機会をつくるのに、そこへの補助金を予算化したりということをしているんですけれども、今、教育の格差とかということが言われるというか、そういうデータが示される中で、私というか教育委員会としては、やはり学校とか地域の力を借りて、どういった状況の子においてもしっかりその子に応じた学びが進められるようなことは非常に大切だと思っています。
 改めて、子どもの貧困対策計画のことも、教育委員会の中でももう一回共有して。取組というのは各市町のことということではなくて、教育委員会もするべきこともありますし、しっかり連携もして対応していきたいというふうに思っております。
 以上です。

○杉本委員 いいです。

○平畑委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○平畑委員長 なければ、(16)人権教育についてから(22)教員免許更新制についてまでの調査を終わります。
 
協議事項
第1 委員会年間活動計画の作成について

○平畑委員長 次に、委員間討議に入ります。
 委員間討議は引き続き公開で行いますので、御留意の上、御発言願います。
 それでは、本委員会の向こう1年間の年間活動計画作成の検討に入ります。
 お手元に資料1「教育警察常任委員会 年間活動計画作成」について及び資料2として、令和3年5月から令和4年5月までの「教育警察常任委員会活動 評価総括表」を配付しておりますので、御覧ください。
 先ほど執行部から説明を受けた所管事項概要や、この委員会活動評価総括表の内容等を踏まえ、本委員会の向こう1年間の活動内容について、今から委員間で御協議いたしたいと存じます。協議の結果を踏まえ、委員会終了後、私と副委員長とで計画書をまとめ、後日各委員に配付させていただくという手順で進めていきたいと存じます。
 それでは、資料3、活動計画書の様式を御覧ください。
 本委員会の調査事項としましては、「1 所管調査事項」のとおりでありますが、年間活動計画作成に当たっては、重点調査項目として特に調査が必要な項目を設定します。例えば、昨年度ですと新型コロナウイルス感染症にかかる対応についてと、県立高等学校の活性化についてなどを重点項目とし調査を行いました。
 なお、当委員会の過去5か年の重点調査項目については、資料4に記載しておりますので協議の際の参考としてください。
 それでは、本委員会として重点的に調査していくべき事項について、皆さんの御意見をお伺いしたいと存じますが、いかがでしょうか。

○杉本委員 ぜひしてほしいのは、新型コロナウイルス感染症による子どもたちへの影響。令和2年度と令和3年度はもう本当に感染症対応、学校はどうなっているのかということで重点になっていたんですけれども、そろそろその影響というのを調査してはどうかと思うんです。定量的なものは国が出していますので定量的なものは出さんでもいいけれども、やっぱりちょっと聞き取りみたいなものができたらいいなと思っています。

○平畑委員長 ほかに御意見はございますか。

○野口委員 さっきもちょっと言ったけれども、文化財とか文化・芸能が今、危機的な状況に陥っているところもあるので、教育委員会のほうとしてはやっぱり文化財とか文化・芸能の運営状況とか、あとこれからのことを考えて、衰退していくので、そこら辺も一回重点調査項目に入れていただくといいかなという思いがしています。

○平畑委員長 そのほか、御意見はございますか。

○山内委員 委員会でもただいま確認させていただいたんですが、インクルーシブ教育という言葉は出てきていないんですけれども、一つの例で副次的な籍の導入に向けて、また特別支援学校の生徒と地域の学校のつながりという非常に大事な取組をしていただいております。インクルーシブ教育というのはそれだけではなくて、あと不登校の子どもたちと発達障がいというのはやっぱり切れないような関係性もある中で、インクルーシブという視点がこれから本当に重要になってくるのかなというところも含めて、また三重県がひきこもり支援推進計画をつくったというところでも、まさしく子どもたちへのそういう視点での関わり方、支援というのはこれから本当に重要になってくるかなという考え方で、インクルーシブ教育について重点調査項目にされたらどうかなというふうに思います。

○平畑委員長 そのほか、意見はございませんか。

○杉本委員 1つだけ付け加えさせてください。コロナ禍の影響が一番出ているのが不登校なんです。なので、山内委員の意見とも重なるんですが、新型コロナウイルス感染症の子どもたちへの影響の中で不登校のところを加えていただくというようなことで、併せてちょっとお願いできるといいかなと思います。

○平畑委員長 日沖委員、何かありますか。

○日沖委員 いいえ、別に。警察本部のほうがないで。

          〔「教育ばっかになる」「犯罪防止対策」の声あり〕

○野口委員 治安の問題が出てくると思うので、そこら辺も含めてもしあるんやったら治安の問題ということで。私も質問させてもらいましたけれども、経済に影響はないとは言うてますけれども、これから多分コロナ禍の後の倒産とかいろんな社会的現象が出てくると思うんで、そのために治安とかそういうのがあるんじゃないかと思うので。治安というとちょっと意味があれやけど。

          〔「犯罪対策ですか」の声あり〕

○野口委員 犯罪対策。やっぱり治安というのか、治安というとちょっと大仰になってくるもんであれなんやけれども、犯罪やろね、やっぱり。ここにもちょっと出とるんで。犯罪防止対策と交通安全対策というようなのが平成29年度に出とるのやけど、やっぱり犯罪防止じゃなくて犯罪に対する対応、防止と言うとあれやで、対応というのも入れてもらったらどうかなという感じで、あとはもう正副委員長でまとめてもうたらええので。もし入ればで結構です、警察本部で。

○日沖委員 じゃ、私も特殊詐欺を。

○平畑委員長 具体的なやつは調査しやすいですけれどもね。ありがとうございます。
 今、5項目ほど出ましたけれども、これを中心に正副委員長一任でよろしいですか。私が言うことじゃないんですけれども。

          〔「結構です。正副委員長で入れてください、事務局と相談して」の声あり〕

○平畑委員長 なお、重点調査項目の字句については、後日整理をして今後の委員会で御確認いただくこととしますので、御了承願います。
 次に、調査の時期、具体的な調査方法等について御協議願います。
 6月、10月、12月、3月に定例の委員会を開催し、当局から状況説明を受けることとなりますが、具体的な調査方法等について、ほかに特に御意見はございますか。
 なお、県内外調査については、この後に協議いたしますので、それ以外についてお願いいたします。

          〔「ありません」「一任」の声あり〕

○平畑委員長 一任との声を頂きましたので、正副委員長に御一任願いたいと存じますがよろしいでしょうか。

          〔「異議なし」の声あり〕

○平畑委員長 それでは、そのようにいたします。
 次に、県内外調査につきまして御協議願います。
 なお、調査実施に当たっては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けて、昨年度同様、実施方針が資料5のとおりとなっております。
 また、昨年度予定されていた県外調査が延期されたことを受け、県内外調査に係る申合せが資料6の下線部のとおり改正されておりますので申し添えます。
 それでは、まず県内調査について御協議を願います。
 日程につきましては、本委員会においては7月6日または7日、7月20日から22日のうちいずれか1日、また7月26日から28日のうちいずれか1日で実施することとなっております。
 なお、日程の決定については調整を要しますので、後ほど別途協議いたしたいと存じます。
 また、調査先につきましては、具体的な場所、施設等をこの場で検討しますと相手側との調整がつかず不都合が生じる可能性がありますので、本日は重点調査項目で挙げられました事項から、大まかな方向性、テーマ等について御協議いただくということで御理解いただきたいと存じます。
 それでは、県内調査の調査内容、テーマ等について、御意見のある方はお願いいたします。

○野口委員 先ほど出たことがあったので、それで一任したいと思います。

○平畑委員長 一任との声を頂きましたので、正副委員長に御一任願いたいと存じますが、よろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○平畑委員長 それでは、正副委員長で協議の上、調査内容等を決めさせていただき、今後の委員会で行程案をお示ししていきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。よろしいですかね。

          〔「一任」の声あり〕

○平畑委員長 次に、県外調査について御協議願います。
 県外調査につきましては2泊3日以内の行程で1回実施することができるとされています。本委員会においては5月19日の委員長会議において、8月30日から9月1日のうち2泊3日以内で行うことができると日程が決定いたしました。
 それでは、県外調査の実施について御協議願います。
 実施するのであれば、重点調査項目を中心に行うこととなりますが、県内調査と同様、この場で具体的な場所、施設等まで検討しますと、調整がつかない可能性がありますので、本日はどのような調査内容としていくのかの、大まかな方向性について御協議願いたいと存じます。
 御意見はございますか。

○野口委員 また個々に聞いていただければと思うんですけれども、正副委員長に一任したいと思います。

○平畑委員長 一任との声を頂きましたので、正副委員長に御一任願いたいと存じますが、よろしいでしょうか。

          〔「異議なし」の声あり〕

○平畑委員長 それでは、正副委員長で協議の上、調査内容等を決めさせていただき、今後の委員会で行程案をお示ししていきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
 以上で、年間活動計画作成に当たって協議すべき事項を。

○野口委員 県内視察の日時はいつになるのか。

○平畑委員長 この後にさせていただきます。
 以上で、年間活動計画作成に当たって協議すべき事項を終了いたします。今後、正副委員長で年間活動計画書をまとめ各委員に配付いたします。この活動計画書に基づき今後の委員会活動を行っていくこととなりますので、よろしくお願いいたします。
 
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。 
教育警察常任委員長   
平畑  武 

 

 

 

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