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三重県議会 > 第2回会議録

第2回 会議録

開催年月日   平成17年4月7日(木)  15:00 ~ 17:00
開催場所   東京都千代田区平河町2丁目6-3 都道府県会館403会議室
出席委員   7名
   委員長      大住 荘四郎 氏
   委員長代理   君浦 康友 氏
   委員        佐野 慶子 氏
              野田 由美子 氏
              森下 隆生 氏
              石原 正敬 氏
              野田 勇喜雄 氏
  オブザーバー   桑原 隆輔 氏

【会議の経過とその結果】

(議題)「水道事業の民営化」について
 君浦委員より、別添資料「水道事業における官民連携について」に基づき説明。
   PPPの概念
   水道におけるPPPの世界的潮流
   我が国水道事業をめぐる動き
   水道事業における運営形態の検討プロセス
   事業形態オプション など

(主な質疑・応答)
○ 大住委員長 水道におけるPPPの世界的潮流で、上位3社により民営水道の8割を占めているというのは、発展途上国も含めてか。
○ 君浦委員 そうである。
○ 野田勇喜雄委員 Veolia、Ondeo、Thamesの3社が、どうして民営化に走ったのか。国や市が動かしたのか。
○ 君浦委員 それぞれの環境があり、必ずしも、一概には言えない。公営事業として維持できなかった部分もある。むしろ、自然な展開。
○ 野田勇喜雄委員 ヨーロッパは広い。日本は使えない土地もある。日本は、広域的には成りにくいのではないか。
○ 君浦委員 日本は、地理的に人口密度の高いところがあり、簡易水道は別であるが、むしろ広域化しやすいと思っている。
○ 森下委員 今の話は、末端給水事業者を含めての話であり、県の場合は卸屋として、どうしていくのかということを踏まえ考えたい。
○ 君浦委員 県の用水供給事業の場合、株式会社化などは考えられない。本来の問題は、住民の払っている水道料金であり、県だけでやっていても難しい。そうすると市の水道料金とあわせて考えないといけない。
○ 佐野委員 英国の民営化率が高い。これは、3社競合しないで成り立っているのか。 ○ 君浦委員 かなり飽和しているところもある。外にビジネスチャンスを求めているところもある。
○ 大住委員長 東南アジアで比較的人口の多いところでも、この3社は入っている。日本の水道業者の競争力はない。30年くらいすれば日本にもこういった業者が入ってくるのではないか。日本の民間業者は、国内でも実績がなく海外にも進出できない。水道事業には、様々な背景があり、給水事業もその先にある。水道事業は、人口減と節水型機器の普及により衰退事業と成りつつある。長野のガス事業の民営化の場合、ガスの売り込みも出来るが、水の売り込みは出来ない。今の事業規模の維持は、不可能で、多くの地域では料金に跳ね返ってくる。また、広域化の話もどの自治体でも出てくる。官民の役割分担の議論以前に、事業継続は困難。料金値上げは避けて通れない。
○ 石原委員 企業庁の検討会であれば、かなりミクロの話になってしまう。これは、議会の検討会なので市町村に対しての提言も視野に入れながら議論してはどうか。大枠で議会として出きることをやっていただけると、ありがたい。日本もジャパンウォーターなど海外にも進出していると思うが。
○ 桑原氏 資金面で進出している。
○ 石原委員 逆に、企業庁が、市町村に水源を渡すのではなく、市町村に進出するのはおもしろいのではないか。
○ 野田勇喜雄委員 公的な補助をしない方向でやっていかないと。包括的に任せることがないと何も変わらない。
○ 君浦委員 そういうこともあるが、例えば、津市が広げる場合もある。千葉県などは、末端給水から手を引こうとしている。今は、いろんな方策を模索している段階。
○ 野田勇喜雄委員 なぜ民営化するのか目的がないと議論になっていかないのではないか。
○ 君浦委員 最適な運営形態は何かも議論していく。
○ 森下委員 何が狙いなのかを決めるためにもスケジュールを作る必要がある。
○ 野田勇喜雄委員 方向性は分かるが、今、公営企業について何が問題になっているのか認識しがたい。
○ 大住委員長 県で検討すべきは、市町村も含めどうしていくのか。運営形態を変えるのならどういう点に配慮すれば良いのか。議会として検討するのであれば、きれいだと思うが。

(その他)
1)委員会での検討内容などについて
 企業庁の検討委員会が設置されていないので、企業庁の問題点や方針がはっきりしない。当委員会では、企業庁の検討委員会の動向を注視しながら、8月くらいまで民営化の総論について議論し、その後、企業庁の方針などが明らかになれば、各論の検討に入る。
 次回、委員長と事務局で調整のうえ、今後の委員会での検討スケジュールを示す。
 議会側で特に検討したい点などを、森下委員、石原委員、野田勇喜雄委員で協議し、次回の委員会で提案する。

2)次回の委員会について
 6月2日(木)15時から17時まで、東京にて開催とする。
 議題は、「水道事業の民営化について」を議題とする。
 野田由美子委員より30分程度、国際的な動向などの情報を提供する。
 詳細は、事務局から連絡する。

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