このページではjavascriptを使用しています。JavaScriptが無効なため一部の機能が動作しません。
動作させるためにはJavaScriptを有効にしてください。またはブラウザの機能をご利用ください。

スマートフォンサイトへ移動

三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成21年度 委員会会議録 > 平成21年5月8日 予算決算常任委員会  会議録

平成21年5月8日 予算決算常任委員会 会議録  

 

予算決算常任委員会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日    平成21年 5月 8日(金) 自 午後 3時08分~至 午後 3時40分

会 議 室      全員協議会室

出席委員        48名

                           委  員  長   中川 正美

                           副委員長    北川 裕之

                           委   員    長田 隆尚      津村   衛

                                                 森野 真治     水谷 正美

                                                杉本 熊野     村林   聡

                                                小林 正人     中川 康洋

                                                今井 智広     藤田 宜三

                                                後藤 健一     辻 三千宣

                                                笹井 健司     中村   勝

                                                稲垣 昭義     服部 富男

                                                竹上 真人     奥野 英介

                                                末松 則子     中嶋 年規

                                                水谷  隆      眞弓 俊郎

                                                 舘  直人     日沖 正信

                                                前田 剛志     藤田 泰樹

                                                田中   博      大野 秀郎

                                                青木 謙順     中森 博文

                                                前野 和美     野田勇喜雄

                                                岩田 隆嘉     貝増 吉郎

                                                山本   勝      吉川   実

                                                森本 繁史     舟橋 裕幸

                                                三谷 哲央     中村 進一

                                                西塚 宗郎     永田 正巳

                                                山本 教和     西場 信行

                                                萩原 量吉     藤田 正美

欠席委員        なし

出席説明員

[総務部]

                           部  長                              植田  隆

                           副部長兼組織・職員分野総括室長    北岡 寛之

                           財政・施設分野総括室長             中川 弘巳

                                                                                            その他関係職員

[健康福祉部]

                           部  長                               堀木 稔生

                           副部長兼経営企画分野総括室長      南川 正隆

                           健康安全分野総括室長                寺井 謙二

                           医療政策監兼保健・医療分野総括室長  古元 重和

                                                                                               その他関係職員

[警察本部]

                           部  長                              入谷  誠

                           警備部長                            脇谷 弘正

                           警務部長                            出原 基成

その他関係職員

委員会書記 

             議 事 課     副課長  藤野 久美子

                 議 事 課     主 幹  中村 洋一

                 企画法務課  主 幹   中西 健司

                 企画法務課  主 査   石田   学

傍聴議員      なし

県政記者クラブ 10名

傍 聴 者      1名

議題及び協議事項

 1 議案の審査

  (1)議案第98号「平成21年度三重県一般会計補正予算(第1号)」

 2 委員協議

  (1)委員長報告について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

 1 議案の審査

  (1)議案第98号「平成21年度三重県一般会計補正予算(第1号)」

    ①当局から資料に基づき補充説明(総務部長、健康福祉部長、警察本部長)

    ②質疑

○中川(正)委員長 ただいまの説明に対しましてご質疑のある方はお願いいたします。
 なお、質疑は付託議案にかかるものに限定いたしますので、ご了承願います。

○三谷委員 ちょっと教えていただきたいんですが、タミフル9万7500人分、リレンザ9750人分と書いてあるんですが、この何人分というのはよくわからないんですが、これは9750人が1回飲む、服用するだけの薬がここで確保されるということなんでしょうか。1回飲めば治るということでもないと思うんですが、この何人分というのはどういう単位なんですか。

○寺井総括室長 タミフルにつきましては、治療用は1日2カプセル、それが5日分、ですから1人10カプセルとなります。

○三谷委員 そうすると大体10カプセル飲めば治ってくるというふうに予測していいんですか。それともそれは単なる目安だけの話なんですか。

○寺井総括室長 医薬品の効能書には5日というふうに書いてありますけれども、重症な方は続けて服用する必要がある方もいらっしゃいます。

○三谷委員 この内容では、リレンザは何日分。

○寺井総括室長 これも1日2回服用で5日分です。

○中川(正)委員長 ほかにございませんか。

○萩原委員 財源の内訳でいわゆる財政調整基金を崩しているという形になるんですけれども、これはとりあえずなのか、こういうものに国庫補助はつかないのか、あるいは交付税措置などというのは今後考えられるのかというあたりをちょっと聞いておきたいのが一つ。
 とりあえずそれ教えてください。

○植田部長 今のところ国庫補助金等については想定をしておりません。交付税につきましても、特にこれに対する措置というのは聞いておりませんので、やはり地方単独としてこういうものが必要かなということで、当面財政調整基金で財源手当をしたという状況でございます。

○萩原委員 備えあればということは言われるけれども、これが県単独でというとなかなか大変なことやなという思いはするんですけれども、そのことともかかわって、これを確かに備えていなければ大変な責任がという問題が当然あると思うし、一方ではさっきの話で7年間でもう使えなくなるというか、備蓄も7年でもたない、廃棄せなならんということであるので、なかなか本当に微妙な難しい問題ではあるかと思うんですね。
 購入の方法についてちょっと聞いておきたいんですけれども、こういうものはもう国際価格で決まっておるので安くならんのかとか、さっきの説明の中に医薬品卸業協会などという名前がありましたけれども、まとめて購入する形になるのか、あるいは入札にかけて安くするというようなこともあり得るのかないのかとか、備蓄というけれども、どこへ置いておくのかといったようなことなども含めてちょっと教えてください。

○寺井総括室長 タミフル等につきましては、すべて同じ価格で購入になります。
 以上です。

○中川(正)委員長 備蓄の問題。

○堀木部長 まず価格につきましては、生産している事業者の方は限られておりますので、国の方で一定の額を決めてその額に基づいて契約していくということになっています。備蓄につきましては、当然危機管理的なものですから具体的にどこということでなくて、やはり県のしかるべきところに確保させていただいて、いざというときに発熱外来や保健所へ配送できる形になるように現在準備しているところでございます。

○萩原委員 このあたりの対応についてはなかなか難しいというのはわかるんですけれども、県民の皆さんには引き続き国や県の提供する正しい情報に基づいて冷静に対応いただきますよう改めてお願いしますという、この冷静な対応というのは具体的に言えばどういうことなのかと、確かにこのタミフルなんかの購入やそんな一連のニュース、テレビの番組なんかの中では、むしろ政府がちょっと冷静さを欠いているんではないかみたいな意見も出されていたのを見て、私もそれは同感という立場ではないんですけれども、そのあたりの対応判断というのは難しいのやろうなという思いは率直にしたんです。知事からのコメントの話ではあるけれども、冷静な対応というのは県民に具体的にはどういうことなのかといったようなことなどは、皆さんとしてもいろいろ検討してみえるのではないかと思うので、あわせて聞いておきたい。
 あわせてこれは今すぐわからなかったら、また後で教えてほしいと思うんですが、スペイン風邪というのがかつて流行したときに、私もさっきちょこっと調べたら、はやった大正7年から10年までの3年間で人口の約半数の2380万人の日本人が罹患して、38万8727人が死亡したというのが出ていた。三重県で何人かというのを調べようと思ってもわからなかったんですが、また過去の参考までにちょっと調べてもらって、さっき三重県で36万8000人が罹患して、死亡者9400人というあたりとの比較、時代が違うし、飛行機なんかもない時代やろうしだろうけれども、毒性の問題とのかかわりではまたまたいろいろ違いがあるんでしょうけれども、参考までにまたわかったら教えてほしいということもあわせて聞いておきます。

○堀木部長 冷静な対応という意味でございますけれども、まず一つは、こういうインフルエンザが発生いたしますと、いろいろな情報が出てまいりますので、やはり国なり県なりがきっちりその正しい情報をお伝えしたいと考えていますので、それに基づいて行動していただきたいということと、もう一つは今回の新型インフルエンザにつきましては、当初想定いたしておりました鳥インフルエンザのように全身にウィルスが広がるということで、大変強毒性、毒性が強いものというふうに言われていましたが、今回につきましては、発生当初からそれほど死者が多く出てないとか、毒性はそんなに強くないということがいろいろ言われていますので、やはり正しい情報に基づいて行動していただきたいという意味合いで冷静にお願いしたいということで、知事の方も申し上げておりますし、国も同様の趣旨のことが大臣の会話の中でも出ているところでございます。
 スペイン風邪につきましては、当時の県分が出ているのかどうかも含めましてちょっと調べさせていただきましてまた回答させていただきます。

○中川(正)委員長 ほかにございませんか。

○竹上委員 すみません。ちょっと教えてください。
 サーモグラフィーを買いますやろ。サーモグラフィーというのは、県庁の前へ置いて入ってくる人をはかるために使いますの、これは。

○植田部長 総務部のマニュアルによりますと、国内で強毒性の新型インフルエンザが発生した場合に施設の管理という観点から、感染防止対策ということで入り口を1カ所に限定した中で、手や指の消毒とかマスクの配布、それから来庁者の方の住所、氏名の記名とか体温の測定、こういうことを実施するということになっております。その際に体温の測定の実施を迅速に行い、発熱者を速やかに発見するというためにこのサーモグラフィーを使いたいと思っております。ただ、現在のインフルエンザにつきましては、弱毒性ということですが、今後強毒性のインフルエンザの発生も予想されるということで、今回購入をしておくということでございます。

○竹上委員 もう一つちょっと聞かせてください。
 そのPPEというやつね、これを買いますでしょう。警察本部の方を見ると1300万円ぐらいで5040組買うとなっておるんですけど、この健康福祉部の方やとこれどのぐらいのセットを買う予定なんですの。

○植田部長 現在20年度の最終補正で400組用意して備蓄してございます。それで、今250ぐらい職場・施設があります。それでいきますと1カ所ワンセットぐらいということになっておりますもので、今回また同じぐらいの数、大体300セットですけれども、それを追加購入させていただくということを考えております。

○寺井総括室長 健康福祉部の方は発熱外来に従事する医療従事者向けに購入をする予定でございまして、7カ所について1チームが10人、それの交代制で2チームつくります。ですから、20人分で4交代、それ掛ける1波が60日続くと言われておりますので、60日を掛けます。合計3万3600セットということであります。

○竹上委員 大体よくわかりました。3万3600セットを買うととてつもない大きな倉庫へ放り込んでおかんと入らへんのと違いますの。

○寺井総括室長 現在管財室と協議を進めておりまして、調整をしておるというところでございます。

○堀木部長 少し補足させていただきますが、ゴム製品等もありますので、年数もあるわけですけれども、当然いざというときに保健所なり発熱外来のところへ県の方から協力いただくときに配送することを一応管財の方と相談して、そういう施設のところへ確保していくということで、現在調整しているところでございます。

○竹上委員 くどいようでえらいすみませんけれども、このPPEというのは期限がありますのか。

○寺井総括室長 医薬品のように使用期限というのはないんですけれども、ゴムの部分がありますので、ゴムの劣化ということで5年から6年ぐらいではないかと言われています。状況がよければもっと長くもつかもしれません。

○大野委員 まず1点は、感染症病床なんかを持っておる総合医療センターを含めて、病院事業庁の補正予算が何も出てないんですけれども、病院事業庁というのは新型インフルエンザ対策に対しては何も補正を組まなくていいのか、それとも新たな対応はする必要がないのかどうかということが1点。
 2点目は、県の職員や警察の方も患者なり疑いのある方と接触される場合が多いと思うんですけれども、一番接触の多いのは市町の窓口ですね。だから市町はどういう対策をするのか、県はどんな連携をとっておるのか、すぐに県が飛んで行って患者と対応するという場合もあると思うんですけれども、やはり市町村の福祉関係とか、健康関係の担当の方が接する場合がかなりあると思うので、その辺の市町村との関係、市町がどんな対応をするのか、その2点お願いします。

○植田部長 病院事業庁の方でございますけれども、今県内に14床の陰圧病床を確保しておりますけれども、それが満杯になった場合には、県立の総合医療センターの方で受け入れをするということで、不足ベッドを補うということの検討も行いました。そうした費用につきましては、実際に必要になったときに後で支払いをしたらいいのではないかということで、今回ここには計上せずに見送りをさせていただいたところでございます。

○堀木部長 実際この感染対策における市町との関係につきましては、防災危機管理部門につきましては、その中に市町村入っていただいておりますし、健康福祉部の医療関係におきましても、感染症ネットワークというのがございまして、その中に医師会とか種々の医療機関や市町村の方にもはいっていだたきまして、いろいろな情報共有しながらそれぞれのところで体制整備を組んでいくというふうに考えています。
 現在医療的な対応につきましては、四日市市は保健所を持っていますけれども、現在県の保健所の方が発熱相談窓口を設置しまして、そこに相談いただいた方を発熱外来、病院へお願いして、そこへ行っていただくというような形で、今の段階におきましては、直接市町村の方がその感染の疑いも含めて、すぐに折衝するということはないかと思っています。ただ、今後は市町の方も実際の対応につきましては、いろいろ協力していただきながら進めていく必要があるというふうに考えているところでございます。

○大野委員 まず後の答弁ですけれども、やはりここが机の上でつくったマニュアルなんですね。だから住民の方が一番先に頼りにするのは、市町の役場とか担当なんですね。すぐに保健所に行くという方は、事前にかなり情報を持ってみえる方で、そういう方を前提にしてマニュアルをつくって、だから市町はそんなに直接担当せえへんからとそんな安易な考え方では、私はこれの対応にならないと思うんですね。だからその辺についてもう一遍マニュアルを見直す必要があると思うし、それからもう一つは、市町もPPE等の防護服も当然要ると思うんですけれども、それに対して国から県に対しては一定の補助金がいっていますけれども、県は市町がそういういろいろなものを整備するときに補助金を出すのか出さないのか。
 それから、もう一つ、さっきの答弁でもいいんです。病院事業庁の件ですけれども、病院事業庁としては補正は組む必要がないのかと私は聞いておるんです。新たなインフルエンザ対策として当然いろいろなものが要ると思うんですね。だからその補正は組む必要がないのかどうか聞いている。

○堀木部長 まず、市町との関係でございます。当然市町におかれては、実際その市民の方に直接接していただいていますので、このインフルエンザに対する正しいいろいろな知識とか普及啓発につきまして協力いただきたいと思っています。ただ、今回感染につきましては医療行為を伴ってまいりますので、まずその専門性、知識を持っております保健所の方で相談窓口を設置いたしまして、そこで状況をお聞きして病院につなぐようにしています。まずは第一歩の段階といたしましては、医療的な専門性が伴いますので、県としてこういう対応をさせていただき、感染が広がってきて自宅待機等の状況が起こってくれば当然市町の方についてもご協力いただいていろいろな部分で関与していただくことが出てくると思います。第1段階といたしましては、現在は医療的な行為の部分が最優先しておりますので、その関係で健康福祉部の方で県としてこういうものを準備させていただくというふうにご理解いただきたいと思います。

○大野委員 いろいろなものを整備するとき、市町に対するという県の補助金は。

○寺井総括室長 PPEにつきましては、国の補助金は出ておりません。県単独でやっているということでございます。

○植田部長 病院事業庁からの今回のインフルエンザ対策に伴う要求というんですか、それにつきましては先程言いましたように、24床の病床の確保というものが出てきておりますけれども、それは実際発生したときに対応すればいいということで今回見送らさせていただきましたもので、それ以外の方はちょっと私どもでは伺っておりません。

○大野委員 医療行為を伴うからすべて保健所へ行くんだ、病院に行くんだというような考え方だけで対処していったら大変なことになると思うんですね。やはり私はもっと市町と協議して、こんな状況だったら行くとか、当然近くの市町へいろいろ相談するという状況が出てくると思うので、もう少し柔軟なマニュアル、柔軟なものの考え方をしていただいて、市町との連携を密にしていただきたい、この要望だけしたいと思います。
 以上です。

○堀木部長 市町等につきましては、先程も申し上げましたんですけれども、一つは防災危機管理面からと、もう一つはその感染症のネットワーク、これは市町も入っていただいています。そこに市町の保健師の方も多分入っていただいておりますので、その中でいろいろ情報共有しながら、当然市町でやっていただく業務も出てまいりますので、より以上にしっかりと連携をとってまいりたいというふうに考えております。

○中嶋委員 教えてください。抗インフルエンザウィルス薬とかPPEとか、今回購入されようとしているものはいつごろ購入できる見込みなんでしょうか。それだけ。

○堀木部長 購入できるものにつきましてはまず春ごろ、今現在、計画生産しておりますので、その製造元の方へ三重県としてはこれだけ必要ということを申し込んでおきます。それで計画生産しますので、実際それが順次入ってくるそうですけれども、生産されてこちらの方へ回ってくるのは多分秋ごろじゃないかというふうに言われております。一定の時間かかります。
 PPEにつきましても、これは今回こういう発生が起こりましたので、今現在セットにしておりますので、組んでいるところに発注が日本じゅう、あるいは世界じゅうからいっておりますので、結構今競争というか、取り合い状態になっております。県といたしましては、予算確保させていただいておりますので、できるだけ速やかに確保して、今回、第1波、第2波、第3波も予想されますので、そのことに対して事前に対応できるように備えてまいりたいというふうに考えております。

○中嶋委員 もう1件確認なんですけれども、タミフルとかリレンザとかそういうものは平成21年度当初予算でも予算化されていたと思うんですが、今回補正が認められた場合は、いわゆる事前に言っていたものの倍の分をオーダーできて、その分がこの秋に全部確保できる見込みであると、そういうことの理解でよかったでしょうか。

○堀木部長 今委員おっしゃったような方向で現在あわせて発注する方向で調整しているところであります。

○中川(正)委員長 ほかにございませんか。

〔「なし」の声あり〕

○中川(正)委員長 ないようですので、これで本案に対する質疑を終了いたします。

 

    ③討論     なし

    ④採決     議案 第98号     起立(全員)     可決

 

 2 委員協議

  (1)委員長報告について     正副委員長に一任

 

〔閉会の宣言〕

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により押印する。
予算決算常任委員長   

 中川 正美

ページID:000020057
ページの先頭へ