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平成21年7月16日 予算決算常任委員会 会議録 

     

予算決算常任委員会

会議録

(閉会中)

 

開催年月日        平成21年7月16日(木) 自 午前10時00分~至 午前11時15分

会 議 室           全員協議会室

出席委            47名

                           委員長                   山本 教和

                           副委員長                中村   勝

                           委員                       長田 隆尚     津村   衛     森野 真治

                                                         水谷 正美     杉本 熊野     村林   聡

                                                         小林 正人     奥野 英介     中川 康洋

                                                         今井 智広     藤田 宜三     後藤 健一

                                                         辻 三千宣     笹井 健司     稲垣 昭義

                                                         北川 裕之     末松 則子     中嶋 年規

                                                         竹上 真人     青木 謙順     中森 博文

                                                         真弓 俊郎      舘  直人     日沖 正信

                                                         前田 剛志     藤田 泰樹     田中  博

                                                         大野 秀郎     前野 和美     水谷  隆

                                                         野田勇喜雄    岩田 隆嘉     貝増 吉郎

                                                         山本  勝     森本 繁史      吉川   実

                                                         舟橋 裕幸     中村 進一     西塚 宗郎

                                                         萩野 虔一     永田 正巳     西場 信行

                                                         中川 正美     萩原 量吉     藤田 正美

欠席            1名

                                                         服部 富男

出席説明員        出席を求めず

委員会書記        4名

                           議事課副課長         藤野 久美子

                           議事課主幹             中村 洋一

                           企画法務課主幹      中西 健司

                           企画法務課主査      石田   学

傍聴議             なし

県政記者クラブ   5名

傍 聴 者           1名

議題及び協議事項

 1 所管事項の調査

  (1)2009年(平成21年)版県政報告書について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

 1 所管事項の調査

  2009年(平成21年)版県政報告書について

  (1)各行政部門別常任委員長からの説明

(笹井防災農水商工常任委員長、水谷生活文化環境森林常任委員長、北川健康福祉病院常任委員長、中森県土整備企業常任委員長、青木教育警察常任委員長、辻政策総務常任委員長)

  (2)質疑

○山本委員長 続いて質疑に入ります。
 なお先程も申しましたが、この調査は、従来各常任委員会での意見及びそれに対する対応状況について、執行部から説明いただいていたものを、今年度は各常任委員長からご説明いただくこととしたものです。
 したがって各常任委員長への質疑は、各委員会で行われた調査の経過と結果をもとに、予算決算の観点から本委員会として知事に申し入れるべき事項についての議論を深めることを目的に行うことといたしますので、質疑は委員会で議論のあった事項にとどめ、例えば執行部の対応状況について各委員長にご質疑を行うことは、ご遠慮いただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それでは、ご質疑のある方はお願いいたします。

○西場委員 それでは、防災農水商工の委員長にお願いしたいんですが、この施策221、「安全、安心な農産物の安定的な提供」というところで、委員会のほうからは、自給率向上が進んでいないし、もっと厳しい判断が必要ではないかというような意見とか、それから自給率46%を目標に設定したからには、それに向かってもっとしっかりと計画を立てて施策を遂行していくべきだという、非常に適切な委員の意見が述べられておるわけでございますけれども、先程聞かせてもらったら、執行部の回答というのは、1段目の上の枠では、目標値を下げるのではなく、さらに取組を強化して目標の達成に努力していきたい、と、何か目標値を下げることのほうが妥当のような言い方にもなっておりますし、その次のところには、自給率の目標そのものが適正なのかどうかということも検討していきたい、とあります。こういうようなことを執行部が言うというのはいかがなものか。ちょっときつい言い方かもわかりませんが、逃げ、言いわけのようなものに聞こえます。
 「しあわせプラン」としては2005年がスタートになっていますけれども、この46%の目標を設定されたのは、その前の長期計画でもあります「くにづくり宣言」からこの46%はずっと引き継いできておりますから、もう十数年前からこの46%という数字を掲げて、その当時40%ぐらい、四十一、二%だったかな、それくらいからずっと来たわけでありますけれども、今日においてもまだ42%と少しも成果は出ていないし、10年前と比べれば、農業の総生産は1500億円から1100億円に落ちてきております。こういう厳しい実態で、自給率というのはそれを根幹からきちっと見ていくための重要な指標であり、三重県の第1次産業をこれから支えていく重要な基本になるものでありますから、これをきちっと位置づけて、そのためにどう努力されるかということのほうが重要であるのに、今回こういう答弁が出てきたのは非常に遺憾だと思いますので、ぜひともこの点について、知事なり部局のほうへ、委員長のほうからしっかりと申し入れをしていただきたいと、こういうことをお願いいたしたいと思います。
 委員長、今日のところはこういう言い方ですよね。

○笹井防災農水商工常任委員長 おっしゃるとおり、数値に対しての議論があったわけでございますけれども、西場委員おっしゃるとおり、新しい農政を見出していくということが一番重要かなと思っておりますし、当面、この月には県内のそれぞれの新しい農業方策を勉強していきたいということで、もう既に日程も組んでいただいております。特に今年は農業振興条例の制定を推進していくという、重要な大きな目標がありますので、それに合わせて十分執行部のほうとも議論をしていきたいと思っております。
 どうかよろしくお願い申し上げたいと思います。

○奥野委員 政策部、施策441の「土地利用の計画的な利用の促進」ですが、「B」で「ある程度進んだ」となっているんだけれど、地籍調査を含めて、「ある程度進んだ」ということで、納得されたんでしょうか。

○辻政策総務常任委員長 当然、政策総務常任委員会といたしましては、この実績については満足をしていないということでございます。そういう点から問題提起をして、さらなる推進を図るべしという意見を執行部に述べているというのが現状です。

○奥野委員 具体的にはどういうふうな推進について、委員会では意見があったのか。今、県内で地籍調査というのは、完璧にしているところはほとんどないはずなんですよね。まちづくりというのは、基本的にはやっぱり地籍調査が必要だと思うんですよ。そういう面で、もう少し政策総務の委員会としては、突っ込んだことを執行部のほうへ提示していく必要があるのではないかなと思いますけれども、今年はそのへんに力を入れていただきたいと思います。答弁は結構です。

○辻政策総務常任委員長 新政みえが開きました団体懇談会の中で、やはりそういった業界の皆さんの話をいろいろ聞かせていただきました。これを聞きますと、やはり業界の皆さんもそういった地籍調査の早期実現というか、進捗を強く望んでいるところでございますので、県とまた市町と、そういった業界の皆さんと、一体となって地籍調査のさらなる推進というのを図っていただきたいというふうに思っております。

○奥野委員 答弁いただいたのでもう一遍言っておきますけれども、この地籍調査というのは、お金は国からほとんど来るわけなんですよね。そこらへんを委員長はご存じでしょうか。そのへんで、もう少し市町に、あと人的な部分が少し要るだけで、財政的にはほとんど市町も県も必要ないですので、そのへん十分に頭に入れて、県のほうに推進するよう委員会のほうでよろしくお願いしたいと思います。

○萩原委員 県政報告書というのは、本当に私たちにとってもわかりにくい、県民にとってはもう1つわかりにくいという、そんな思いを率直にしているんですけれども、勉強不足なんでしょうかね。それで、前にも執行部との論議の中でやりとりして、ほとんどみんな「進んだ」、「ある程度進んだ」ということで、「余り進まなかった」のが1つだけあったかな。だから、これは県民の生活の実感に合わないじゃないかという話をしたけれども、各委員会でもいろいろとそんな議論が出ている部分が、今も提起されているんじゃないかと思うんです。
 だから、このあたりでは、確かに職員の皆さんは一生懸命やっているんだから、実際にその数値が、目標設定の議論が、確かにどこに設定するのかって難しいでしょうけれども、達成できそうな数値を決めることになる。例えば道路舗装率で言ったら、維持管理予算の関係に拘束されてしまいますよね。目標をどんと大きく立てたって、予算がないのに何もできっこないじゃないかと、こういう話になると思うんです。だからそういう意味で、やっぱりこの目標設定というのは、大きい高い目標を持って、それに順次近づける努力を年々やっていくんだということにしていくのか、そうじゃなかったら、達成できる目標にしておいて、「ある程度進んだ」と言って自己満足で終わり、ということにならないのかなという心配をしています。
 だからそんな点で、今たまたま道路舗装率を言ったもので、例えば私は今年、四日市港管理組合に行かせてもらって本当にびっくりしたんですが、コンテナなんかの当初の港湾計画の目標に比べて実績値というのはめちゃくちゃ低いんですね。目標の20%ぐらいだという。そのくせ、どんどん作れ、作れというので予算を組んできている。ああいうところは予算はどんどんあるもので。そのあたりの問題を本当にどう評価しているのか、これ今直接聞いて答えてもらうとか、そんなわけにはいかないんだろうけれども、そういったような問題を目標値の設定とのかかわりで考えていかなかったら、本当に職員は物すごく残業が多いらしいし、「しあわせプラン」が「しわ寄せプラン」になっているというふうに言われておるわけだから。
 だから、これで本当にいいのかという点で、我々もこんなことで満足しないということを、大いに知事や当局に言っていかないといけないのと違うのかなという思いがするんですが、県土整備の委員長なり、ほかの委員長なりがお答えいただければ欲しいなと思います。
 以上です。

○山本委員長 今の県政報告書のあり方についてということで、萩原委員からご質問がありましたが、県土整備の委員長ほか、何か今の件についてあれば。

○中森県土整備企業常任委員長 この数値目標については、委員おっしゃるようなことは、私どもの委員会のみならず、それは全体を通して見方、観点、それぞれの進め方、それぞれの所管にあっては、多少議論があるというふうにも伺っておりますので、私どもの所管する委員会においても、この数値、この目標値ですとこういうところが抜けていますねとかという意見も出された上で、当局からの内容の答弁をいただいたということからすると、数値目標の考え方を場合によっては改めていかなくてはいけない部分もあるんではないかなと思います。しかし、内容については、実態として、進め方としてどうかなということが議論として交わされました。今回はその点について、特に意見のあった部分について、やはり実態を承知する必要があるということから、意見として、また委員会としてまとめたところでございますので、委員おっしゃるようなことがあるところもあるのではないかなということで、全体として、また政策部のほうで調整していただけたらなという気もしますけれども、私どもはしっかりとこれで、委員会として議論をしておりますので、ご理解いただきたいと思います。

○山本委員長 ほかに。
 なければ、これで質疑を終了いたします。
 各常任委員長には大変ご苦労さまでございました。自席へお戻りいただきたくお願いいたしたいと思います。

 

  (3)委員間討議

○山本委員長 次に、委員間討議に入ります。
 ただいまの各常任委員長からの説明及びこれに対する質疑を踏まえ、県政報告書に関し予算決算の立場から知事に申し入れすべき事項について、ご意見のある方はお願いします。

○萩原委員 先程の発言にもちょっと関連するんですけれども、私は、数値目標の設定というのは、行政の中では一定必要な部分があるかと思うんですが、数値にできないような指標っていっぱいあるはずですよね。福祉や医療や、あるいはさまざまな生活、文化にかかわっては。ものを作るとか、道路の延長をどこまでにするとか、そういったような形で数値目標ができる部分もあると思うんですが。もっと行政について数字で示せというふうに、北川前知事なんかが盛んに言ったんだけれども、これはやっぱり一定の限界があると思います。
 もう1つは今の話で、数字で示したものを本当にどう評価するのかというところも、医療や福祉の面だったら数字だけでは示せない内部の問題というのか、心のかかわりと言った方がいいのか、数字だけでは判断できないものというのは何かあると思うんです。だからそういう意味で、私は前から言っていますけれども、今回のこういう数字そのもののあり方を検討し直すこと、あるいはまた過去のいろいろな問題、失政になっている部分というのはいっぱいありますよね。長良川河口堰の水をどうするのかとか、RDFにしろ、廃棄物処理センターにしろ、三重県政の汚点、失政。これなんかについては、具体的にどうするのかというのは十分明記されているとは思えない。
 だから、そういったような点を思い切ってえぐって、反省すべきは反省を踏まえながら、ではどう変えていくのかという積極的な姿勢を示してほしいし、特に「費用対効果」なんていうことをよく言われたけれども、さっき少し言った港湾計画など、さまざまな計画がたくさんありますね。それに基づいて、それで物すごく高い目標を設定して、だから作らないといけない、やれ行けとどんどん進めて、実際の成果はどうだったんだというあたりも、この県政報告書では見えてこない。
 そういったような点を本当に十分、きちっとした自分たちの施策の指標として、評価としてあらわせるようなものにすべきではないのかなと。そんな意見をぜひ知事や県当局に出してほしいなと、そんな思いを率直に思っています。

○山本委員長 数値目標にあらわされない部分について、検討してはどうかというようなご意見がございました。この後また理事会もございますので、議論も踏まえながら7月31日の知事への申し入れの中で検討させていただきたいと思います。
 ほかにございますか。

○森本委員 萩原委員の補足になるんですけれども、やっぱり「しあわせプラン」で目標を掲げたのなら、予算的な裏づけというのはしっかり裏打ちしていくべきだろうと思います。
 というのは、目標を達成したいために、維持管理費なんかでも、草刈りを例にとると、今まで7000円なり8000円なりの日当になっておったものが、予算が減ったために6000円ぐらいの日当にしかならない。だから1日草刈りとして働いて1万円ぐらいの収入を得るために、朝の5時から夜の6時まで働かなければ、労働時間を延長しなければ1日6500円なんかでやっていけるわけがない。
 だから、こういうものは目標値を設定するのなら県民にしわ寄せの来るような形でない、きちっとした財源の確保ということも申し入れていただきたいと思います。

○山本委員長 森本委員からは、目標値を設定するならばそれに裏打ちされた予算づけが必要だと。具体的には草刈りの例なんかも挙げていただきました。それについても理事会で諮りながら申し入れさせていただきたい。そんなふうに思います。
 ほかにございますか。
 ないようでございますので、これで委員間討議を終了させていただきますが、この際ということはありますか。
 ないですね。ありがとうございます。
 以上で、2009年版の県政報告書についての調査を終わらせていただきます。

 

 

〔閉会の宣言〕

 

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により押印する。

予算決算常任委員長  

山本 教和

 

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