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平成22年7月15日 予算決算常任委員会  会議録 

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予算決算常任委員会

会議録

(開会中)

 

開催年月日       平成22年7月15日(木) 自 午前10時4分 ~ 至 午前11時13分

会 議 室          全員協議会室

出席委           48名

                          委  員  長    西塚 宗郎

                          副委員長  吉川   実

                          委   員     長田 隆尚       津村   衛     森野 真治

                                             水谷 正美   杉本 熊野        村林   聡

                                             小林 正人   奥野 英介     中川 康洋

                                             今井 智広   藤田 宜三     後藤 健一

                                             辻 三千宣   笹井 健司     中村   勝

                                             稲垣 昭義   北川 裕之     服部 富男

                                             末松 則子   中嶋 年規    竹上 真人

                                             青木 謙順   中森 博文    真弓 俊郎

                                              舘  直人   日沖 正信     前田 剛志

                                             藤田 泰樹   田中   博    大野 秀郎

                    前野 和美   水谷  隆     野田勇喜雄

                                             岩田 隆嘉   貝増 吉郎    山本   勝

                                         森本 繁史       舟橋 裕幸    中村 進一

                                         萩野 虔一       永田 正巳    山本 教和

                                         西場 信行   中川 正美     萩原 量吉

                                         藤田 正美

欠席           なし

出席説明員   出席を求めず

委員会書記       議事課副課長    藤野 久美子

                          議事課主幹            山本 秀典

                          企画法務課主幹       脇  光弘

                          企画法務課主幹   池田 和也

傍聴議           なし

県政記者クラブ  なし

傍 聴 者          1名

議題及び協議事項

 1 所管事項の調査

  (1)2010年(平成22年)版県政報告書について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

 1 所管事項の調査

  (1)2010年(平成22年)版県政報告書について

    ①各行政部門別常任委員長からの説明
     (末松防災農水商工常任委員長、前野生活文化環境森林常任委員長、後藤健康福祉病院常任委員長、服部県土整備企業常任委員長、杉本教育警察常任委員長、水谷(正)政策総務常任委員長)

    ②各行政部門別常任委員長からの説明に対する質疑

○西塚委員長 続いて、質疑に入ります。
 各委員長への質疑は、各委員会で行われた調査の経過と結果をもとに、予算決算の観点から本委員会として知事に申し入れるべき事項についての議論を深めることを目的に行うことといたしますので、質疑は委員会で議論のあった事項にとどめ、例えば執行部の対応状況について、各委員長にご質疑を行うことは、ご遠慮いただきますよう、お願いいたします。
 それでは、ご質疑のあるかたはお願いいたします。

○日沖委員 一つだけ確認させてください。10ページの生活・文化部の重点事業くらし3、委員会意見の中で、高齢者の運転免許証の自主返納の問題ですが、「高齢であっても移動手段として自家用車を運転せざるを得ないという意見も多いことから、地域の実情も考慮しながら」とあるんですが、これの意味は、比較的公共交通機関が整備されていないところでは、どうしても高齢者も車が必要になってくるので、地域ごとにその環境に応じて、促進の取組も強弱をつけよということなのか、というのが一つ。
 それと、その下の信号機や自転車・歩行者用照明灯の整備率の目標値の扱いですが、「地域住民や道路管理者からの設置要望の状況に対して100%の整備率の目標設定はありえない」というくだりで、100%の分母は緊急性がある箇所を整理したものであって、地域住民や道路管理者からの設置要望が出ているもの全部が分母ではないですよねというところを聞かせてもらえませんか。

○前野生活文化環境森林常任委員長 まず、高齢者の運転免許証の自主返納につきましては、一律に高齢者になったから自主返納をすすめていくというのではなくて、地域のいろんな実情があるという意見が委員からありました。特に、団地であっても建設された当時は若い人ばかりで、そこから郊外へ買い物に行くのも支障がなかったものが、団地が高齢化してくると、団地内に買い物に行く場所がない。郊外に出て行かなきゃならんという団地がふえてきました。公用交通機関、バスが入っている大きな団地はいいんですが、それ以外の団地については、買い物に行くにも非常に厳しい状況に追い込まれているという話があります。また、高齢化が進んでいる中山間地、過疎地については、車がなければ生活ができないという現実があります。このへんをどのように対応するかということで、委員から議論がありました。コミュニティバスを走らせて住民の足を確保するということも非常に大事なんですが、市町の役割になると思うんですが、財政的な問題もあります。そのへんも含めて自主返納をどんなふうにしていったらいいのかという協議をしてほしいという委員からの意見でした。
 それから、信号機の話ですが、100%の分母というのは、平成19年から平成22年の4年間に県単独事業で信号機を設置するという目標がつくられて、平成19年度は46基、平成20年度が37基、平成21年度が31基、平成22年度が30基という計画が出されています。この計画が分母になって、目標を100%達成ですという指標が出てきているんですが、昨年は31基の目標のところに国庫補助事業で9基が追加されて、合計で40基が設置されました。ですから、100%を超えていることになります。今年も30基の計画のところに、国庫補助事業で10基をふやして40基がつくられることになっています。これもはるかに100%を超えていくので、分母の設定がおかしいのではないかというのが委員の意見でした。要望箇所は県内で609カ所あるようです。それを精査して、つけなきゃならんというところが54カ所という答弁がありました。54カ所は道路整備計画や地域要望として出てきて、何としてもつけなきゃならんところです。今年度は40カ所の目標ですが、54カ所を分母にして、40カ所なら100%を達成してないよという数値になるのが本来ではないかという意見が委員からありましたので、委員会での審議内容を報告させていただきました。
 以上です。

○日沖委員 もう一回だけ済みません。信号機の方ですが、分母をもうちょっと要望があがってきている実態に即したものにして、こちらで精査した数を分母にして100%にせずに、実情の数字を分母に反映しろという意味ですか。

○前野生活文化環境森林常任委員長 県政報告書は4年間を計画にしているので、執行部のあげている数値は、今言ったように37基、31基、30基というので分母はいいと思うんですが、要望はどんどんふえてきますので、4年間の目標をそのまま置くのではなくて、年度が替われば分母を替えたらどうかということです。最初の目標ではなしに、何としてもつけなきゃならん箇所もあるわけです。それを分母にしたらどうかという意見だったと思います。

○萩原委員 今お話しいただいた信号機609分の54カ所はどうしても必要だろうということですが、この54カ所というのは、生活文化環境森林や教育警察の常任委員会で、具体的に場所まで箇所付けをオープンにされているんでしょうか。私は前にも聞いたけど、このあたり警察ははっきり言わない。私はそれは問題だと思うんです。どこでもつけたらいいということにはならんと思うんです。つけられない場所もあるだろうというのもわかるんです。信号が隣接して渋滞になるやないかというのも問題やと思うんですが、そのあたりはオープンにして、必要なんじゃないか、優先度がどうやということを明らかにする必要があるんと違うかなという思いがしている。そのあたりは生活文化環境森林や教育警察の委員長からぜひ要求もしてもらいたいし、オープンにしてもらってその上で我々が議論できるようになるといいなと思います。それはお願いでもあり、疑問でもあります。
 もう一つ、健康福祉の方で重篤な虐待事件があり、これを「あまり進まなかった」と評価した。ところが委員の方からの「定量的な評価に偏るのは県民の感覚とずれが生じており、指標のとり方についてさらに検討されたい」という要求に対し、「「ある程度進んだ」と判断できるが「あまり進まなかった」と評価した。今後トータルで考えたい。」とある。これはどういう立場なのか。「あまり進んでいない」と評価したのはおかしいんと違うかということなのか、よくわからない。私もよく言っているように、「進んだ」、「ある程度進んだ」というのが圧倒的に多くて、これだけの予算と人を使って、この指標ならある程度進まなきゃおかしいというのがある。自己満足やないか、目標の設定がおかしい。多くの委員会の中で、指標そのものが施策の目的に対する県民の実感との乖離があるということが随分指摘をされている。このあたりは委員長が、今度知事と会って言ってもらうときにも、今まで決めた目標をそのままずっと続けるというのはおかしな感じがするので、この改善を大いに要求してもらいたいという思いがする。そのあたりを含めて聞いておきたいと思います。

○後藤健康福祉病院常任委員長 県民の実情等との乖離ということについては、政策総務常任委員会でも出ているようです。ご質問のありました「「あまり進んでいない」と評価するのは県の姿勢として如何なものか」のところですが、県当局の方は「数値目標等から「ある程度進んだ」と判断できるところ、重篤な虐待事件がおこって、それを重視して「あまり進まなかった」と評価した」ということです。しかし、「あまり進まなかった」では県民の感覚とずれが生じているので、さらに「進まなかった」とすべきではないかというのが委員の意見です。
 以上です。

○萩原委員 多くの皆さんがそうやと思うんですが、あの指標というのは県職員が大変やと思うし、果たしてそれが自己満足になっとらへんのかという心配があるので、全面的に見直しなり検討し直すということをやってもらいたい。
 それから、指標の数字の中に、私は本当に大事やなと思うのは、健康福祉で出ている、例えば自殺者をゼロにしましょう、すぐにゼロになるわけではないけれども、どんどんふえているとか物すごい多数で続いているというのは、これなんかはすぐさま何とかできるわけではないけれども、全体的な施策としてゼロにしていこうとかです。それから、私は中小企業でもいつも思うんだけど、出荷額で全国12位だということばかり言っているけど、中小企業の倒産はゼロにしましょうとかです。それから、健康福祉なんかが特に多くなると思うけれども、生活が何ともならんで追い詰められる、自殺に関係する問題もあるけれども、健康保険証がないから病院にかかれない人をなくする必要があるとか、医療体制の問題です。すぐさまゼロにすることはできないにしても、県民の今の実感として大事ではないか。雇用や社会保障の面が、今回の選挙でも一番関心が深かった問題であるだけに、私はそんなものに替えていってほしいなと思います。これはぜひお願いしたい。
 それと、この県政報告書をざっと見せてもらって、矛盾を感じるんです。例えば、交通網の整備問題と、高速道路の無料化問題の疑問点が出されていました。伊勢湾フェリーの問題は、端的に言って、高速道路をどんどん走って、さらにそれを無料化したらフェリーは当然赤字になるし、もうやめということです。ところが、この間知事に対して地域の議員の皆さん方が大いに要求もしてみえた。これなんかは、県議会でも委員間討論で大いに激論でやるべきだと思うんですが、実際のところ、矛盾しています。実際にそうですよ、中身が矛盾しているんですから。今の指摘もそうです。そのあたりを論議しなければ、伊勢湾フェリーは守りましょう、金をどんどん投入してやるのか。高速道路の無料化もばんばんやって、それでいいのか。これは矛盾してますよ、絶対に。どっちの立場に立つのか、両方やれと言うのか、そんな財源はあるのか。消費税だという議論は別にして。そこはもっともっと議論してもらいたい。そこがなかったら、きれいなことを言うとるだけやないかということになってしまうのではないか。今切実な財源不足の中で、そのことが県議会にも求められているんのではないか。簡単に議員の数を減らせとみんなの党が言うみたいになるのかということにはならんと思う。そこのところを論議してほしい。その点は委員長にお願いしておきたい。

○西塚委員長 今萩原委員から指標のあり方とか、いろんなご意見をいただきました。それらについては、全体に通じる問題ですので、次期戦略計画の策定に向けた議論の中で、十分に議論いただきたいと思います。

○真弓委員 4ページの施策552の委員会意見「JR名松線の復旧には、採算性の改善も必要であり、利用促進策と一体で行うべきである。」という趣旨がよくわからないのと、答弁がそれと関連しているのかよくわからないので、どういう論議がなされたのか説明いただきたい。

○水谷(正)政策総務常任委員長 JR名松線の復旧についての議論が今行われているのですが、採算の改善ができるように、利用促進策と一体で行うべきと、ここに記されているとおりですが、維持費として、JR側に年間7000万円から8000万円が必要であり、そのためにJRがちゅうちょしているのではないかという意見でした。そういう意味でも、JR名松線の利用促進策、まちづくりと一体となって利用しやすいようにすべきではないかという意見でした。部局の答弁が質問に合っているのかというご指摘に対しましては、これはかなり概略した答弁になっているので、議事録精査の上、どういう答弁がなされたか後で報告させてもらいますが、あるいは同じ会派の萩原委員がいらっしゃるので、お聞きいただければと思います。

○真弓委員 確認したかったのは、今まで、県に対して津市選出議員で申し入れたときに、JR側との関係は、安全性が一番のポイントになっていたのが、なぜこの委員会の中で採算性が出てきたのかわからないので、それについてお聞きしているんです。委員会としては、JR名松線については、採算性も問題にすべきだという認識でされたのでしょうか。

○水谷(正)政策総務常任委員長 委員会として、採算性が重要だという議論までは行われていません。ご発言の委員の方のご意見ということです。

○西塚委員長 それでは、これで質疑を終了いたします。

 

    ③委員間討議

○西塚委員長 次に、委員間討議に入ります。
 ただいまの各常任委員長からの説明及びこれに対する質疑を踏まえ、県政報告書に関し、予算決算の立場から、知事に申し入れるべき事項について、ご意見がありましたらお願いいたします。

○舘委員 施策番号131の博物館の問題ですけれども、このことについて県政報告書の方に、2009年度の取組概要、その評価、2010年度の取組方向が書かれているんですけれど、昨年度、この事業に当たりましては、3項目について附帯決議を付けてきたということがあるわけです。そのことについて、大きな問題となって県議会でも附帯決議を付して可決したという経過もあるので、当然県民の皆さんにそのことを理解いただくこと、また周知もしながら理解いただいて進んでいくことが必要だろうと思いますので、そのことについての記述をされたらどうかと思うんですが、いかがでしょうか。

○中嶋委員 2点なんですけど、健康福祉病院常任委員会でも出てましたが、自殺者対策の充実と、それと今回議論がなかったようですが、獣害対策の充実については、ぜひとも知事に申し入れをしていただきたいと思います。

○西塚委員長 ほかにございませんか。
 ないようですので、ただいまいただきましたご意見なども踏まえて、知事に対する申し入れ文書については作成をさせていただきたいと思いますが、委員長として、知事への申し入れ事項について、3点ばかり、今考えていることについて申し上げたいと思います。
 一つは、雇用・経済対策の推進についてであります。県内の雇用経済情勢は、一部持ち直しの動きが見られますけれども、厳しい状態は改善されていないことから、さらにきめ細かい対策が必要ではないかということが一つです。
 二つ目は、医療体制の確保についてであります。昨年から県立病院改革などの取組が進められているわけですけれども、伊賀や志摩地域の切迫した状況が改善されておりませんので、総力をあげて取り組む必要があるのではないかということであります。
 3点目には、県民の共感が得られる県政報告書についてであります。先程からも議論いただきましたけれども、県政報告書における施策の進展度の判断について、県民の実感からは乖離した項目も見られますので、次期戦略計画の策定に向けて、検討を進められるようにという以上の3点について、特に記述をしたいなと思っております。
 先程いただきましたご意見も踏まえて、知事に申し入れる項目については、させていただきたいなと思っているところであります。
 これで、委員間討議を終了いたします。
 以上で、2010年版県政報告書についての調査を終わります。

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

予算決算常任委員長  西 塚 宗 郎

 

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