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平成22年3月12日 予算決算常任委員会生活文化環境森林分科会 会議録 ②

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予算決算常任委員会生活文化環境森林分科会 ②

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日   平成22年3月12日(金) 自 午後2時36分 ~ 至 午後3時28分

会 議 室      302委員会室

出席委員       8名

                委  員  長    水谷  隆

                副委員長    水谷 正美

                委   員    津村   衛

                委   員    中嶋 年規

                委   員    舘  直人

                委   員    萩野 虔一

                委   員    西場 信行

                委   員    萩原 量吉

欠席委員       なし

出席説明員

   [生活・文化部]

                部  長                                     安田  正

                副部長兼経営企画分野総括室長            橋爪 彰男

                文化政策監兼文化・生涯学習分野総括室長  小林 正夫

                勤労・生活分野総括室長                    大西 春暢

                新博物館整備担当参事                     長谷川雅幸

                生活・文化総務室長                         別所 喜克

                新博物館整備推進室長                     井戸畑真之

                文化振興室長                              中尾 治光

                勤労・雇用支援室長                         小山  衛

                雇用特命監                                葛西 正敏

                若年者自立支援特命監                     徳丸 雅員     

                                                              その他関係職員

委員会書記   議   事   課  副課長       藤野 久美子

                企画法務課  主    査        辻 健太郎

傍聴議員      なし

県政記者クラブ 5名

傍 聴 者    7名

議題及び協議事項

Ⅰ 分科会(生活・文化部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第2号 「平成22年度三重県一般会計予算」の関係分について

 

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 分科会(生活・文化部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第2号 「平成22年度三重県一般会計予算」の関係分について

    ① 当局から資料に基づき補充説明(安田部長・井戸畑室長)

    ② 質疑

○水谷委員長 それでは、ただいまの説明及び一昨日の継続審査になっておりました件について、質問等がありましたらお願いをいたします。

○中嶋委員 今日新たにご説明いただいたこのアンケートのことについては、非常に興味深い結果だなあというふうに聞かせていただきました。未記入の31.6%の方は、傾向として博物館に対して、行ったこともないし、余り興味もなさそうだし、整備のことについても余り知らないということでいくと、私らからいくと選挙のときの無党派数みたいな感じなんですね。政策も知らないし、政治にも関心がないみたいなですね。こういう方々の支持をとろうと思うと非常に大変だというのは我々日々感じております。今後、整備を進めていくことになるんであるならば、非常に大変ですけれども、この31.6%の方々をどう理解者につけていくか、支持者につけていくかということが非常に重要だと思いますので、特に地域別のことも踏まえても、そこらへんが明確になっておるので、ぜひともこのアンケート結果を有効に活用していただきたいということを、私は要望でとどめさせていただきます。
 せっかく雇用の関係の方も同席していただいてますので、そっちの方を私、聞かせてもらいます。 未就職卒業者等支援事業、この間ご説明もいただいて、その後いろいろと細かな説明もいただきました。それで、改めて確認をさせていただきたいんですが、予算として1億3200万円ぐらいあるんですけれども、そのうち、今回人材開発会社の方へ、落札されたとこはもうパソナという名前も言われたので、パソナの方に行く委託料というのは8000万円なのか、それともその他の委託も含めた1億3100万円なのか、そのあたり、ちょっと違いがわからないのでご説明いただけますでしょうか。

○小山室長 パソナと8000万円少しの額で契約させてもらいます。

○中嶋委員 インターンシップの実施業務委託で1732万円、それからキャリアカウンセラーの派遣で3000万円、これは全くパソナとは関係ないところにこれから委託されるということなんでしょうか。

○小山室長 委員おっしゃられるとおりのことでございます。

○中嶋委員 わかりました。この事業の1人当たりの人件費が、前もお話しましたように100万円ちょっと超えるんですよね、120人対象なんで。うち実際にその120人の方へ直接お金が行くのが35万円ぐらい、計算するとですね。その他は70万円ぐらい、倍ぐらいは研修の委託とか、キャリアカウンセラーの委託とか、広報の委託とか、そういうことにお金が回っていくということで、やっぱりもっと対象人数を増やす中で――キャリアカウンセラーを派遣していただくにもお金がかかるかもしれない、インターンシップを受けていただくのもお金がかかるかもしれない、ビジネスマナーを教えるにもお金がかかるかもしれないですけども、でき得る限り対象人数を増やして、ここらあたりの業者に支払う委託料を減らして対象人数を増やすというようなことを、ぜひとも今後はご検討いただきたいなと思う次第でありますし、これは委託でございますので、当然求める成果について確実に把握していただきたいと思います。
 具体的には、緊急雇用のように3カ月間の短期採用をしていただいて、その間にその方々が正規の仕事を探すというのとはまた趣旨が違って、働きながら税を投入して人材育成もする、キャリアをつけてもらう、これはそういう手厚い支援事業なんですよね。ということは、これまでの一般の緊急雇用以上に、この地域人材育成の事業というのは、就職に結びつかないことには本当に税の無駄になってしまうところもあろうかと思いますので、そのあたりのフォローというか、3カ月なり4カ月なり研修していただいた後の成果というものも、委託の結果を見るに当たってはしっかりと見ていただきたいと思いますし、これについては、これまでの緊急雇用の成果というご報告をいただいてますけども、地域人材とか重点分野というのは、これから、別で、内数でちゃんと議会の方へご報告もいただきたいということをお願いしておきます。以上です。

○水谷委員長 はい、いかがでしょうか、ほかに。

○萩野委員 アンケートのことだけ少し申し上げておきたいと思うんですけれども、いろいろな議論があってこのアンケートをとっていただいたものですから、私としては大変期待もしていたし、その結果について、見ながら最終的な意思も確認していきたいというふうに思っておりました。
 このようなアンケートの中身を見せていただいて、例えば賛成とか反対とかどちらかに丸ペケを入れるというようなアンケートであれば、このアンケート、生でお出しになったとおっしゃいましたけども、そういう単純な丸ペケで出してくるアンケートであれば、それは生のまま出せばそれでいいと思います。しかし今回の場合は記述式も入ってますし、いろんな意向を調査する場合には、それはやっぱり生のままというよりも、しっかりした分析がないとアンケートにならないと私はずっと思っておりますので、今日一定のものを出していただいたことは評価をさせていただきます。けれども、県民の皆さんにこのような形でアンケートをとるときに、最初のような形の分析力で出してくるということは、県政に対する県民の意思のようなものを誤って把握してしまう危険性があるということすら私は感じておりまして、丸ペケならいいですけども、このような形で記述式でやる場合は、十分慎重に精査して、県民の意思がどこにあるかというふうなことをきちっと把握して出していただく、それが恣意的にならないように、ぜひ、今後のこのようなアンケートをとった後の分析や、あるいは解説について、そのようなことをお願い申し上げておきたいと思います。

○水谷委員長 はい、ほかにいかがでしょうか。

○舘委員 私も初めにそのことを申し上げたいなと思ってました。このアンケート、当初からいってもそうですけれども、本当にそれを望むのかどうかということからいけば、言われたように丸ペケなんかなというふうな思いがしますし、いろいろな話の中で恣意的なものはあってはだめなんだというふうな……。説明の仕方からいけばそうなんかなと。ただ、この中で、まだ私が思うのは、計画を知らなかった方は6割はみえたわけですから、これのことについての問題といいましょうか、情報の提供であったり、いろいろな形のものについては、大変重大な問題なんだろうと僕は思ってます。
 それと、ほかの施設と比べて物は言えませんけれども、選択と集中というふうな形の中で、この厳しい時代の中やけれども未来の投資やということもよくわかるし、その中で博物館ていうのも出てきたんだと思いますけれども、例えば、それからいったときに、まだその請願の検討結果が、もう2回も出てきている武道館っていうのは、10万人を超えるその署名が集まって議会の中でも全会一致、そんなことも知りながらここまで来ている。これについても未来への投資だと僕は思うんですよね。その中で、この博物館というものと一緒にして、並列で物事は言いませんけれども、そのことについても大きな疑問があるなと。
 しかし、今回のこの博物館について言われても、きのう、おとついですか、そのときにも申し上げたように、各地域へ自分が出て行って、津村委員も地元のことも話されたけれど、実際、先程の話からいきゃあ、もう私の住む地域の方は反対が多いというふうなことであります。自分たちがこのことをできるだけ公平な立場の中で、住民の皆さんがどう考えてみえるんだということを言ったって、大体七三で反対ですわ。なぜって言ったとき、今なぜなの、必要ですよねっていうのはわかるとしても、そのことについての疑問が多く残ってきてます。
 ただ、そんなことをまだ言うてたってあれなんですけれども、この6割の問題と、そして今回も多くのこの意見が出されていますよね、記述してくださいということで。この博物館に対して、こういうふうなものであってほしいとか、いろいろなことが出てきているけれど、これを次どうするんですか。そのゴーかストップかを聞くがための記述じゃないんだと思う。この博物館に対してはこんな思いがあるんだという県民の皆さんの声が上がってきてるんだから、これを次どうするんかということと、先程の6割の話、もう一度聞かせていただきたいと思います。

○小林総括室長 まず、6割の方が知らないということは、本当に確かに重要な問題、課題だというふうに認識をしております。知っていただくことによって賛成の方も増えますし、またこの時期にという意味で反対される方もきちっとご意見が明確に分かれてくるということで、このアンケート分析の中でわかってまいりました。そういう意味で、やはり知っていただく、行っていただくというようなことが大事なことだと考えておりますので、ぜひ来年度からまた、周知に向けていろんな取組を展開していきたいと考えております。
 それともう一点、せっかく六百何十名の方にいただきました。ほかの方もたくさんご意見をいただいております。このへんは反映できる部分をできるだけ博物館の建設に向けて反映をさせていただくと、そういうふうな形で取組を展開していきたいというふうに考えております。

○舘委員 まだ僕は中途半端だと思うんですよ。例えば6割の方について、今おっしゃられた周知をしていくんだよ、今までやることがあるけれども、そこへ出てこれないけれどどうするんだ、どういう状況で今このことを取組として行ってるんだ。もっと広い面で、知事のなぜ今なのかということは、出したというふうにおっしゃられるけれども、やはりそんなことでももっとする必要が僕はあると思う。
 この設計についても、きのう、おとついにもちょっと部分的なところで、長谷川参事の方からお答えもいただいたけれど、あんな意見もあることやら、この設計についても、これ最終報告とは書いていただいてあるけど、5月まであるわけですよね、期間的には。まあ日数的なことがあるけれども。
 例えば、最善のことをさせていただくというのは、やはり形として見ていく必要があろうし、このことについて知らないという状況もこんな形なんですよ。ということから行ったときに、出てきとるご意見とかいうことは、もっともっと有効的に活用しなければ、このアンケートをとった意味がないんやと思う。自分たちがいろいろなことも言っとって前へ進まないから、ガス抜きじゃないんだから、このアンケートは、実際の話。今、県民の皆さんがどんな思いがあるんだということでとっていただいて、そしてそれの中でも記述式なものが出てきて、こんな思いがあるんだということをもっと大事に考えれば、もっと生かしていただく方法を、本当に的確な説明もいただきながら取り組んでいただかんと、全然問題解決しないんじゃないかなと僕は思います。

○小林総括室長 今、舘委員の言葉を受けとめまして、今後、検討を進めるに当たりましては、ぜひ、こういうご意見を生かせるように、あるいは生かせないものももちろん中には出てくるかと思いますけど、検討を進めていく中で生かしていきたいと考えております。

○水谷委員長 はい、よろしいですか。ほかにいかがでしょうか。

○津村委員 私ども、ちょっと自分自身の感想も含めての意見になってしまうんですが、実際、先程説明されましたように、今回のe-モニターのアンケートは、一口提案だけではやはり少ないんじゃないのかという議会からの提案を受けて、e-モニターという形でアンケートをとっていただいたわけなんですが、私自身も、やはりアンケートをもっととるべきだなという中で、そのe-モニターを使ってのアンケートに関しては僕も望んでいたわけなんですが、議会としても、それを望んだ以上、じゃ、どういう形での設問をすることが県民の方々からの意見をより反映できる設問になるのかとか、そういったあたりも、やはり事前に私たちもちょっとチェックさせてもらうべきだったのかなというふうに思っておりますし、今回のこのe-モニターの設問を見させていただいても、県として県民の方々の何を調べようとしているのか、どんな意見を聞こうとしているのかというあたりの、アンケートとしての不備があったんじゃないのかなということは私自身もすごく感じているわけでございます。
 先程、選挙で言う無党派層みたいな話もありましたし、それも確かに、ああ、なるほどなというふうに思ったんですが、やはり選挙のときと大きく違うことは、ここ1年、1年半かけて県民の方々にさまざまな形でPRするために、パンフレットをつくったり、説明会を開いたり、協働事業をやってきたりという、今までたくさんの税金をかけて周知してきたにもかかわらず、この新県立博物館に対して知っている方が少ないというのは、今までのPRの方法とかも改めて考え直していただかなければいけないのではないかなというふうに思っております。予算総括質疑である程度言わせていただいたので、ちょっと感想めいた意見になってしまいますが、私からは以上でございます。

○水谷委員長 はい、ほかにはいかがでしょうか。

○水谷副委員長 5ページのグラフ6、これの説明を聞きたかったわけでございます。全体で1500名近くの方にアンケートをとって、e-モニターという方は、それなりにご意見をいただける意識の高い方々だという説明がございました。その中で500名近くの方は1番から5番まで全くお答えもいただけなかった。そして314名の方はその自由記述のところでお答えをいただけなかった。つまり800名を超える方はお答えがなかったわけですね。つまり、行政側が1500名を超える方に聞いて、800名以上の方は答えがない。この方々がマジョリティなわけですよね、多数派であると。だから行政側がサイレントマジョリティをどう考えるかということが非常に私は重要だというふうに思っておりまして、特に1番から4番まで答えたけれども5番目は答えなかった314名の方がどういうふうにお考えになっているか。そこを無視した形で76.3%というふうに報告をされましたので、ああ、三重県政というのは、サイレントマジョリティに耳を傾けようとしないのかという思いで前回お話をさせていただいたところでございます。今日ちょっと胸をなでおろしたんですけれども、グラフ6ということで一定の理解をしたいというふうに思っております。何かお考えがあればお伺いしたいんですけども。私の先程の意見。

○井戸畑室長 まず、このアンケートに参加いただけなかった方が500名近くいらっしゃったということで、私ども、これ66%の回答率だったわけですけれども、最近の1年間のe-モニターの結果を見ておりましても、大体60%半ばから70%台半ばというようなことで、その中では低い方かもしれませんけれども、その間に大体入っているということでございます。e-モニターの方も、毎月のようにこういう調査がたくさん舞い込んでまいりますので、関心がなければお答えいただけなかったのかもしれません。そこのところは理由まではこちら、確認しようがないのでわかりませんけれども、500名の方が書いていただけなかったということは事実でございますので、先程申し上げましたように博物館に対する関心をいかに高めていくかということに尽きると思いますので、今後も広報活動に励んでまいりたいと思っております。

○水谷副委員長 おっしゃるとおり励んでいただきたいというふうに思っております。アンケートに関しての私自身の所感は以上でございます。

○水谷委員長 はい、ほかにいかがでしょうか。よろしいですかね。
 はい、それでは、なければこれで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ③ 委員間討議

○水谷委員長 ご意見のある方はお願いをいたします。

○中嶋委員 先程のアンケートの件について、萩野委員が言われた今後のアンケートのとり方に対してのことというのは、私も全く同感でございましていいんですけれども、ちょっと津村委員が言われたアンケート内容まで事前に議会がチェックした上でアンケートをとるべきかどうかということについては、若干私は危険を感じておりまして、我々議会は、やっぱり執行部とは違う権能のもとで、別のチャンネルでいろんな意見を聞きながら物事を判断していかなきゃいけないと思ってるんです。そういう意味においては、執行部がやるアンケートにあんまり我々が口出しし過ぎると、結局執行部の思いのままになってしまうというおそれもあるので、その点は若干慎重に取り扱うべきかなというふうには思っております。
 それと、サイレントマジョリティも含めて反対の意見があるというのは、これはもう世の中常で、100%賛成というのはあり得ないことだと思います。高速道路の無料化もアンケートをすると6割超の人が反対だという結果も出ておるんですが、だけどもしかすると6月から試験的にやったら賛成は増えるかもしれませんし、そういうことを考えると、アンケートそのもので物事を判断するというのではなくて、やっぱり我々議会は、それぞれの地域の代表として出させていただいてる限りにおいては、この議場の中で議論して、議場の中で得た情報、それプラス自分たちの思いの中でこういった重要案件は決定していくべきかなということを改めて思いますので、ちょっとそれだけ申し上げさせていただきたいと思います。

○水谷委員長 はい、ありがとうございます。
 ほかにはいかがですか。

○萩原委員 やっぱりe-モニターなんていう県政に非常に関心の深い視点は、アトランダムに選んで、あなたやってくれますかって聞いて応じた人やでね。日頃から県政に関心を持った人たちのこの結果やということだというのは、ひとつ押さえなあかんと思うんですね。その人たちの6割は知らなかったって、我々議会側も含めてやけども、これはやっぱり大いに反省せんならんデータだというふうに私は思うんです。県議会の改革も知らんだ人というのはようけおったわな。あのときの回答率が何%やったかは忘れたけれども、そういう人たちの中でこうだって言うんだから、県政は遠いのや、県民からっていうのは、改めて私は思うこと。
 実際に調査の結果についてということで、部長が改めて調査をするのは不適切だという話があって、陳謝もされてというような経過の中でこういう形になってったわけだけれども、今、確かに、法人2税は博物館の5つ分減ってますよ、そんな中であえて来年度からやりますか120億円というような、そんなアンケートにしたらバツがようけ増えると思うのや、実際に。それはそうと思う、だれだって予測できるように。県議会の中でもちゅうちょがあるのは、そこの部分があるからやと私は思うんですよね。経済状況が非常によくて右肩上がりでというようなときに、博物館そのものは、こんなものは絶対要らんという人は、まあ滅多にない。これはまあよっぽど特殊な人は別にして。そういう意味では、理解をちゃんとしてもらえれば、それは要るということになるだろうと思うんで、それはええもんやということになると思うし、自分の生活体験から言うても、やっぱり必要なことやということになっていくんだというふうに思うんです。
 そういうような点で、準備のときからのPRなり、私は県庁を挙げてということを今まで言うとったんやけれども、教育委員会も含めて、あるいは財政の当局も含めて、本当にみんながこれは必要なんですよというところが大いに示されるのかどうかという点が非常に希薄やなという感じは率直にしておりました。市町なんかももっと巻き込んで、市町の広報なんかもあるわけやし――市町の広報は結構よう読まれるのやな、県の広報よりもずっと。だから、そういうような点でPR不足なりというのも含めて、やっぱり何かと決めて急ぎ過ぎてるという感じもするもんで、そのあたりの危惧を私は率直に持っていたわけです。
 本気で今この時期にやっぱりやっていくんやということならば、それはそれでかなりのリスクもあるというか、負担という問題についても心配があるというのは当然なんで、私は言うてたように、120億円というのは大変だけれども、負担を県民にかけるんじゃなしに、こんなふうに無駄遣いをなくしていくんやということなんかも含めて提示されれば、もっと説得力があるんやないかとそんなことも一貫して言うとったわけです。それは、生活・文化部の予算の中だけではそんなことは言えへんもんであれだろうと思うんですけれども。
 今、新しい政権にもかわって、そして無駄な事業もやめようやないかと。連日のように、このごろ98個目の飛行場ができた、1便しかないなんていうような予測違いみたいな問題があるわけで、ああいうものをやっぱりみんな見てるし、みのもんたは毎朝のようにそんなんをばんばんやってるからさ。そういうことからすれば、やっぱり一般的箱物はという感じになってしまう危険性があるんだけれども、そこは本当に思い切ってこの時期に、これだけの予算がかかってスタートするけれどもどうやという点で、私は大いに啓発もし、必要性も訴えということが、もっともっとやられていいはずだと、そんな思いがします。
 今年の生活文化環境森林の委員会は、北勢と南の方に偏ってるのやな。そのあたりの地形的な問題が一つはあるのやわ。真弓議員とも話しとったら、去年は津の議員が4人おったって言っていた。津の議員が4人おって、それいけどんどんやったのに、今年はどうなんやという話をしとったけど、地形的な問題ってあるわ、やっぱり三重県は本当に物すごく長細いもんな。だから、私はやっぱり津に一点豪華主義でということだけではあかんので、その移動博物館的なというような点も含めて――ある面では博物館が休止してたから、そういう意味ではあっちこっちで恐竜展やったりしての、そういう成功も含めていろいろあったわけですから、まちかど博物館も含めた各市町のそういう協力も全面的に得る形でやっていく、そのことと今の時期の予算、そして県民の熟度というふうなことも判断した上でのこの進み方が、今とても求められてるのと違うのかなという思いがしてます。私の意見です。

○水谷委員長 はい、ありがとうございました。
 ほかにご意見はどうでしょうか。

○舘委員 博物館、それに伴います立体駐車場、これはもう一度再考をすべきやと私は思います。どういうふうなことがあるかわからんけど、今、台数が減って1台当たり700万円ばかりですよね、単純に計算すると。答えてもらえないの。どうでもええけど。本当にそういうふうな形の中で、あのことについてもいろいろ議論もあるんじゃないかなという思い方を僕はしています。最後どうやって答え出すんか、ちょっとまだ悩んでますが。

○水谷委員長 また後で委員協議もあるしね。
 ほかにいかがでしょうか。今のそれぞれの出た意見についてでも結構でございます。はい、よろしいですね。
 それでは、委員間討議を終了いたします。

    ④ 討論

○水谷委員長 次に、改めて討論として議案に対する賛否の意向表明があれば、お願いします。

○萩原委員 私は、当初予算案第2号については反対ということであります。博物館予算そのものについては、私たちはこの時点で反対という態度はとりませんけれども、全体として反対であるということを表明して、討論を終わります。

○水谷委員長 全体としてね。

○萩原委員 全体として、はい。

○萩野委員 今いろいろ議論がありました。何も前提条件なしに博物館をつくることに賛成か反対かというたら、賛成すると思うんですよ、私。私のところ熊野なんて、票が少ないですけど76.2%の賛成なんですよね。絶対頻繁に来れないという状況のところですね。高い文化度を誇っているのかなと思うんですけども。そういう状況の中で今度のアンケート、アンケートは言われたように私は参考にして判断をしたいと思っているんですけど、やっぱりその6割の問題が一番引っかかるのと、先程アンケートそのものに対する、私はちょっと危険性みたいなのも指摘させていただいたということもある。
 今、その委員会での議論の中で、本当に県産材が少ないじゃないかという議論もあったと思うんですね。もっとそのへんも工夫してもらいたいという思いもございますし、それを建てるときには県産材や県内業者をどう育成していくんかというふうな問題もあると思いますし、やっぱりもう少し広く県民に認知される方法というものをもっと積極的に進めてもらいたいと。そうしないとせっかくのこの――理念はいっぱい書いてますから、その理念がこの博物館に生かされてこないんではないかという危惧みたいなものを私は持つわけでございまして、これは委員長始め委員の皆さんにお願いをしたいんですけども、私としては今申し上げたようなことを附帯決議としていただけないだろうかというふうに思います。附帯決議ということになると、委員長報告との整合性といいますか、その役割分担みたいなのもあると思いますので、その委員長報告を作成していただいて、そんな中で附帯決議についてもご配慮をいただけたらありがたいと思いますので、ご提案を申し上げたいと思います。

○水谷委員長 今、そういう話がありましたけども、この後、附帯決議といいますのは、当然のことながら賛成になったときに、あとどうするかと、こういうことになりますんで、委員協議の中でそこをきちっと協議させていただきたいというふうに思います。内容についても。

○萩野委員 執行部がいるときに申し上げたかったもんですから……。

○水谷委員長 ああ、そうか。はい、わかりました。ほかにいかがでしょうか、討論として。
 なければ、討論を終結いたします。

    ⑤ 採決

       議案第2号      挙手(多数)      可決

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

予算決算常任委員会生活文化環境森林分科会委員長

水 谷   隆   

 

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