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平成22年5月25日 県土整備企業常任委員会 会議録 

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県土整備企業常任委員会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日    平成22年5月25日(火) 自 午前10時00分 縲怐@至 午後2時44分

会 議 室      202委員会室    

出席委員        8名

                           委  員  長  服部 富男

                           副委員長  津村   衛

                           委   員  青木 謙順

                           委   員   舘  直人

                           委   員  日沖 正信

                           委   員  前田 剛志

                           委   員  山本   勝

                           委   員  中川 正美

欠席委員        なし

出席説明員

   [企業庁]

                           庁  長                                     高杉 晴文

                           経営分野総括室長                          小林 源太郎

                           事業分野総括室長                         中川 輝一

                           電気事業対策総括推進監兼RDF発電特命監  大西 春郎

                           企業総務室長                              小野 美治

                           財務管理室長                              長谷川 耕一

                           危機・事業管理特命監                       川北 秀二

                           資産管理特命監                            服部 恵一

                           水道事業室長                               岡    誠

                           工業用水道事業室長                       谷口 高司

                           電気事業室長                              佐伯 雅司

                           機電管理特命監                           吉田    寿

                                                                                       その他関係職員

   [県土整備部]

                           部  長                                             北川 貴志

                           理  事                                             廣田   実

                           副部長兼経営企画分野総括室長                    伊藤   隆

                           公共事業総合政策分野総括室長                    土井 英尚

                           道路政策分野総括室長                             福島 眞司

                           流域整備分野総括室長                             花谷 郁生

                           住まいまちづくり分野総括室長                        奥野 元洋

                           建築・営繕総括特命監                               横山   賢

                           総括検査監                                        堀内 俊郎

                           参事兼維持管理室長                               日置 福男

                           県土整備総務室長                                 福井 敏人

                           経営支援室長                                      中川 一幸

                           公共用地室長                                      小林 和行

                           公共事業運営室長                                   里  宏幸

                           入札管理室長                                      片山 靖浩

                           建設業室長                                        中田 博文

                           高速道・道路企画室長                                鵜飼 伸彦

                           道路整備室長                                      水谷 優兆

                           河川・砂防室長                                     吉田   勇

                           河川・砂防室副参事                                 綱川 浩章

                           港湾・海岸室長                                     長谷川 淳

                           下水道室長                                        立花   充

                           施設災害プロジェクト推進監                          福島 敏彰

                           都市政策室長                                      井浦 義典

                           景観まちづくり室長                                   日沖 正人

                           建築開発室長                                      大西 俊隆

                           住宅室長                                          高須 幹郎

                           営繕室長                                          後藤 敏英

                           建設政策特命監                                      満仲 朗夫

                           人権・団体経営特命監                              釜須 義宏

                           施設管理特命監                                      服部 博文

                           建築確認審査特命監                               藤田 章義

                                                                                            その他関係職員

委員会書記   

                           議 事 課  副課長     藤野 久美子

                           企画法務課  主 幹   池田 和也

傍聴議員        1名

                           萩原 量吉

県政記者クラブ 4名

傍 聴 者       4名

議題及び協議事項

Ⅰ 企業庁関係

 1 所管事項の調査

  (1)経営分野

  (2)事業分野

Ⅱ 県土整備部関係

 1 所管事項の調査

  (1)経営企画分野

  (2)公共事業総合政策分野

  (3)道路政策分野

  (4)流域整備分野

  (5)住まいまちづくり分野

Ⅲ 委員協議

 1 年間活動計画について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 企業庁関係

 1 所管事項の調査

  (1)経営分野

    ①当局から資料に基づき説明(高杉庁長、小林総括室長)

    ②質問

○服部委員長 それでは質疑に入らせていただきたいと思います。
 ご質問はございませんか。

○舘委員 4ページの④のRDFの関係、この後の事業分野の方でも34ページに出てくると思います。長期経営ビジョン、また中期経営計画という中でいけば、RDFの事業については、電気事業の附帯事業という位置づけできていますから、水力発電事業の譲渡時期、平成25年度、平成26年度のどちらかなんだろうということで、それまでは継続するということがあります。あと34ページの方でも細かくRDFについて、平成29年度以降のあり方ということが言われています。今日は全体的な大きな流れの中でのお話ですので、この1つ目の経営ビジョンや中期の経営計画のところで、全体的なものの見方をされるのであれば、ここでもう少し説明が要るのではないかなと思います。後の事業分野の方でまた詳しく説明はあろうかと思いますけれども、全体的な流れの部分については、ここで述べていただく必要があるのかなと思いまして、質問させていただきます。

○高杉企業庁長 まずRDF、当初は私ども地方公営企業法の附帯事業としてやってきました。ところが、水力発電の附帯事業でやっておりますので、その水力発電事業を譲渡したとしたら、そこから地方公営企業としてやっていく場合には、任意適用事業でやっていくということになります。そうすると、平成28年度まではとりあえずそれでやるということになっておりまして、仮に平成25年度、平成26年度末に譲渡したとしましたら、その残りの平成28年度までは地方公営企業法でいいます、任意適用事業で公営企業としてやっていくと、こういうことになります。
 そして、平成29年度以降のあり方はどうするか、これは非常に重要な話でございます。それぞれのRDFを搬入していただいている団体のそれぞれの長で構成していますRDF運営協議会がございまして、そのもとに実務者で構成します作業部会というのがありまして、現在、平成29年度以降どうするか、そこで議論させていただいているところでございます。
 とりあえず現在までに出てきておる話といたしまして、平成29年度以降どうするかについては、経費がどれくらいかかるのか、運営費、あるいは15年たちますので補修も必要になってくると。そのへんの経費がどうなるのかということが非常に大きな判断要素になりますので、昨年度1年間かけてその費用を調査いたしました。そうした中で、まず運営費につきましては、現在平均しますと、年間大体9億円程度かかっておるんですが、これが4億円ぐらい、かなりふえるということになります。
 そのためにどうするかということで、平成29年度以降のあり方を議論するに当たって、その協議会の中で13の課題を整理いたしました。その一つには経費がどうなるのかとか、補修をどの程度せなあかんのかとか、あるいはもう一つ重要な話といたしまして、現在、富士電機システムズに管理運営を委託しておるんですけれども、平成29年度以降、実際の運転管理を受けてくれるところがあるのかどうか。なかなか企業庁の職員が直営でやるというのは、資格の件があって非常に難しゅうございますので、そういった13の課題を整理して、その中で事業主体を含めましてどうするのかということを現在議論させていただいているところでございます。
 現在言えますのは、水力発電事業をやっとる限りは、水力発電の附帯事業として運営していきますと。水力発電を譲渡したら、その後平成28年度までは任意適用事業としてやっていくと。平成29年度以降につきましては、現在13の課題を市町とともに整理しておりますので、その整理の結果を踏まえまして、県としてどう対応していくかということを、県の方針も固めながら、市町と話を進めていくと、こういった状況でございます。

○舘委員 はい、結構です。

○服部委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○服部委員長 次は、事業分野について説明を願います。

 

  (2)事業分野

    ①当局から資料に基づき説明(中川総括室長、大西総括推進監)

    ②質問

○服部委員長 それでは質疑に入ります。
 ご質問はございませんか。

○舘委員 3つほど済みません。
 水道も工業用水道も、そして水力発電もそうなんですけれど、当然施設の整備をしていくのは必要です。その維持管理的な形の中で、例えば企業庁の施設改良計画を持ってこれをやっていくんですと書かれていまして、年度別の事業費も挙げていただいて、10カ年のようなものがあって、耐震やら、あと老朽化等、一つずつ挙げていただいています。今後の耐震化についても実施予定等が挙げられているんですけれども、これはこんな予定でというふうな細かい計画までもう立てられているのかということをお伺いしたいのが一つ。
 もう一つは、RDFの関係で安全対策が一番叫ばれてきている問題であって、その中で安全管理会議というのが設置されて、2つの方向でやられてみえます。メール等でも送っていただいているのがその結果なのかなと思いますけれども、安全管理会議が昨年は2回、技術部会が2回開催されています。やっぱり月日がたてば、定型的な形になって、形だけ残ってしまうんではないかなというきらいもあるんですけれども、そこら辺の議論の内容をお教えいただきたいのが2つ目。
 3つ目は、35ページの訴訟されたその経過、これについてもメール等々で配信はいただいていますけれども、今後の見通しはどんなものなのか、この3点についてお伺いしたいと思います。

○中川総括室長 まず施設改良計画についてお答えをさせていただきたいと思います。
 私どもは、平成19年度から平成28年度までの施設改良計画を策定させていただいているわけですけれども、それぞれの事業において、積み上げで毎年のやつを計画させていただいている中で、最終的には各年度の当初予算で位置づけていくわけです。10年間の計画としては、それぞれの改良計画を積み上げで計画させていただいているというふうにご理解いただきたいんです。

○舘委員 事細かに、この施設、あの施設というふうな形のもので積んでいるということか。

○中川総括室長 はい。

○大西総括推進監 安全管理会議の関係でございます。昨年度、それぞれ2回ずつ開催させていただきました。この内容につきましてでございますけれども、安全管理会議につきましては、地域の住民の方が中心になっておりますので、できるだけわかりやすく運転状況等を報告させていただいております。
 特に今までは、施設そのものの運転管理と、新しくできました貯蔵施設におきまして、一時ガスの発生等もございましたので、そういうものにつきましての状況とか、対策につきまして説明し、ご意見をいただいた経緯がございます。
 また、技術部会につきましては、専門的な立場で学識者の方に来ていただいておりますので、例えば先程のガスにつきましても、どういう状況で発生するのか、それに対してどういう対策が望ましいのか、そういうものにつきまして、意見交換をさせていただいています。また学識者の方につきましては、時折委員の方にもご報告していますけれども、例えば施設の減肉の問題といったものにつきましても、どうしてそういうことが起こるのか、これは2次過熱器でございますけれども、どうすればそういうものが軽減できるのか、そういうものの意見をお伺いしながら議論をさせていただいているという状況でございます。

○小林総括室長 RDFの訴訟の見通しについてでございます。平成18年6月の訴訟以来、もう年数もたっておるわけでして、資料にもありますように、口頭弁論、準備的口頭弁論が10数回開かれております。ただ、まだ裁判所の方で事実関係の整理でありますとか、争点の整理というのがされていない状況ですので、しばらくまだこういった準備的口頭弁論が続くというふうに聞いております。したがって、まだいつ決着するかというのはわからない状況でございます。

○舘委員 そうすると、管理の関係ですけれども、管路であるとか、そういうことも形の中でずっとできているんですよね。

○中川総括室長 電気、水道、工業用水道、すべてこういう部分を、この10年間にやっていくという部分で積み上げて、管路なんかですと、この区間の更生工事をやらなきゃならないとか、そういう形ですべて積み上げております。実際、計画と実施、これまで3年、4年たってきて、多少のずれは出てきておりますけれども、一応計画としては積み上げております。

○舘委員 安全管理会議ですけれども、施設の安全・安心は当然のことでありますけれども、その地域の方々に感じていただくところが一番なんだろうと思います。そこで得られた会議の内容であったり、情報というのは本当に広く公開をしていただきながら、まさに安全・安心が実感、体感できるような、そんな取組もしていただきたいなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 終わりです。

○服部委員長 ほかにございませんか。

○日沖委員 幾つかお願いしたいと思います。まず水道事業と工業用水道事業の耐震化対策で応急復旧期間の目標というのがありますね。水道の応急復旧期間目標が最長1週間以内で、工業用水道は6週間でしたか。それぞれページでいくと17ページ、24ページになりますけれども。恐らくいろんな想定をした中での根拠に基づいて、そういう観点というのは設定されているので、例えば水道でしたら、1週間ぐらいでしたら、何とか一時いろんな緊急的な対応で水道が復旧せんでも生命が維持できるだろうとか、そういういろんな根拠に基づいて、期間が決められたんだろうというふうに思いますが、それを改めて教えていただきたい。それと目標達成のため必要な耐震化対策を実施しますということなんですが、これは全体の耐震化ができての1週間以内ということなのか、その部分、部分、耐震化をはかられていったその区域で、その分で1週間以内というのは、達成できるということになるのか、そのへんのどこまでいったら、水道でしたら1週間以内、工業用水道でしたら6週間以内というのが達成できるのか、そのことをお聞かせいただきたいというふうに思います。
 それともう一つ、もちろんこれは東海地震、東南海地震を想定してのことだと思うんですけれども、どんな規模の地震を想定しての基準なのかということも含めて、基本的なことをお聞かせいただきたいと思います。
 それと、RDFの方も聞きたいんです。RDF発電施設の土地購入を、これからRDFの事業を終結に向かわせていこうかという時期になって、ずれてきて土地を購入するという、皮肉なような気がします。けれども買わなければならないんですが、これから土地を購入したとして、その反面、これから参加しとる広域の自治体と、平成29年度以降どうしていこうかという話をしていくわけですけれども、そうすると、購入した土地は、その話し合いの中でどういうふうに……。これからもし運営を継続していく事業主体が見つかった、決まったとするならば、そこにもう一遍買うてもらうということになるのか、今後の土地の、今の段階での見通しというものをお聞かせいただきたいと思います。
 それと、処理委託料の協議の話もあわせて聞かせていただいて、550円ほど毎年上乗せして見積もっておられるということなんですが、あくまでもこれは3年ごとですので、その後の状況が変わればまた変わるという話ですよね。
 けれども、表にはいかにもこうなっていきますよというふうに、平成28年度まで数字がきちんと入れ込まれてあるわけです。そのへんを協議会なりの中で、平成28年度まで数字をきちんと入れ込んであります。けれども、原則は3年ごとですので、3年たったら状況はどうなっているかわかりませんから、見直しますよということもきちんと理解し合っているとは思うんです。そのへん本当に、また3年たって、こんなはずじゃなかったとか、この数字にのっとるやないかとか、そういうことはもう正直こりごりですもので、きちんと確認されていますということをもう一遍お聞かせいただきたいと思います。
 以上、お願いします。

○高杉企業庁長 耐震化対策について、どのような考え方で策定したかということでございます。これにつきましては、厚生労働省の方で水道の耐震化計画等策定指針というものが策定されておりまして、それに基づいております。可能な限り4週間以内とすることを目標とするということなんですけれども、復旧期間が長くなってきますと、どうしても住民の方の不満も高まってくるということで、必ず最長1週間以内を目標とするといったことを定めておりますので、それに基づいて、私どももそういう目標を立てておるというところでございます。
 それから、工業用水道につきましては、阪神・淡路大震災のときの状況から、例えば神戸市の工業用水道の復旧に約12週間を要したというようなことがございました。したがいまして、そういったことを含めて、当面の目標を6週間以内、一刻でも早く水は必要になりますので、なるべく早く供給したいということで、そういったことを目標にやらせていただくところでございます。
 当然、三重県は東海地震や東南海地震、これらの防災対策を強化していく地域になっておりますので、それも想定した形になっております。
 それから、RDFの土地の問題でございます。確かに、今なぜと、こういうことになっておるのでございますけれども、桑名広域清掃事業組合との間で、県が土地区画整理ができた時点で購入する、こういう約束になっております。やっぱりその約束は誠実に履行をしていく必要があるであろうというふうに、私どもも思っております。これは現在、環境森林部が中心になって取り組んでおるんでございますけれども、私どももそういった認識でおります。
 実際、平成29年度以降どうなるかということでございますが、県が引き続き事業するのか、これはまだペンディングでございまして、もし仮に業者が変わるとなったとき、その土地はどうなるのかといったことは、これから平成29年度以降のあり方を決めていく中で、一定の方向が出てくるかなというふうに思っておるところでございます。
 ただ、まだ平成29年度以降、その土地をどうするのかということは具体的にきちんと方針が固まっておるものではございません。
 それから、処理委託料についても、3年ごとに見直していくと、この方針につきましては、きちんと市町の間では確認をされております。
 以上でございます。

○日沖委員 基本的にはわかりました。
 もう少し、申し訳ないんですけれども、耐震化の話で、例えば水道の方で1週間以内に応急復旧ができるという目標が達成できたというところの境目というのは、耐震化工事をしている区域ごとにこれだけは達成できる区域になりましたとか、そういうことなのか、全体ができないと、そういう達成できたことになっていないか、そのへんの私はどうとらえたらいいのかというのを教えていただきたい。
 RDF発電の施設の土地ですけれども、平成29年度以降県が継続しているのか、新しい事業主体が受けてくれとるのかわからないのでということですけれども、事と次第によっては、別の事業主体が受けてくれることになるかもわかりませんけど、基本的なことで、そのときに県は有償で購入しとっても、無償で譲渡することもあり、そういうことも例えば想定するとあり得るということも思とってもいいんですか。余り踏み込み過ぎたお聞きの仕方かもわからんけど、その2つのところをお願いします。

○高杉企業庁長 先程の耐震の関係については、中川総括室長の方から答えさせていただきます。まずRDFの土地の問題でございまして、仮に平成29年度以降、全く別の事業者になったときには、施設も含めてその財産権をどうしていくかといったことは非常に大きな課題になってきますので、どうするのかはこれから市町との協議の中で固まっていくかと思います。
 県が引き続き事業者になるのであったとしたら、そのまま持っていくことになりますし、もし事業者が変わるとなれば、施設、設備をどう市町、その新しい事業者へ譲渡していくのかといったことは、これからの検討課題というふうに認識しております。現在のところ、具体的にどうするかというところまでは決まっておりません。平成29年度以降、どうするかということがまだペンディングの中でございます。そういったものをどうするかということが今後の検討課題といった状況でございます。

○中川総括室長 どこまでやれば耐震化が100%できるのかというご質問かとは思うんですけれども……。

○日沖委員 1週間以内に復旧できるという、その判断ができるのか……。

○中川総括室長 1週間以内というのは、地震が起きた場合に、3日間は3リッター程度の水、まあ混乱期ですけれども。4日目から1カ月目ぐらいまでは20リッターから100リッター、そして1カ月以上になりますと、100リッター以上というのが必要な水となってくるわけなんですけれども、それらを供給するためには、市町の水道事業が復旧する必要があるわけです。市町の水道事業が復旧するに当たりましては、水を供給しないことには、水を流してみないことには、漏水しているかどうかもわからない。
 ですから、私どもは市町の水道事業は1カ月ぐらいかかるかもわかりませんけれども、その復旧に要する水を、市町の水道事業へ私どもが供給するということで、市町の復旧作業が推進されるという形になります。水道用水供給事業の場合は、1週間以内に応急復旧できるというふうに、完璧な復旧じゃなくて、最低ライン、市町の水道事業体に水を供給して、市町の応急復旧に寄与するという形になろうかと思います。生活に最低要する水というのは、先程申し上げましたように、3リッター、20リッター、100リッターといろいろあるわけですけれども、それらについては、最初のころは給水車による対応しかないのではないかなと考えております。

○日沖委員 ちょっと私の聞き方が悪くて申し訳ないですね。まだ、耐震化工事が図れていないところについては、もちろん1週間で復旧できるという目標は立たないということですね。耐震化工事が進んでいないところについてはね。それだけもう1回。

○中川総括室長 耐震化に100%というのはないと思うんです。想定震度をどこに持っていくかによって変わってくると思うんですけれども、例えば東南海・南海地震が一緒に来た場合、志摩地域なんかですと、震度7が想定されているわけです。その震度7にすべて対応していこうと思うと、普通の一般的なパイプラインは、震度5から6程度に耐えられるということになっているわけですけれども、それを7に耐えられるようにしようと思うと、計画以上の投資が必要になってくる可能性もあります。
 ですけれども、私どもの計画上では、一応想定される震度によって耐震診断をして、これで大きな被害が出ない程度までの耐震化ということですので、どんな地震が来ても、100%の完璧な、これは持ちますというまでの耐震化というのはなかなか難しいかとは思います。
 ちょっとわかりにくくて申し訳ないんですけれども。

○日沖委員 終わります。ありがとうございました。

○服部委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○服部委員長 ほかになければ、企業庁関係の調査を終了いたします。
 当局にはご苦労さまでございました。

          (休  憩)

 

Ⅱ 県土整備部関係

 1 所管事項の調査

  (1)経営企画分野

    ①当局から資料に基づき説明(北川部長、伊藤副部長)

    ②質問

○服部委員長 それでは質疑に入ります。
 ご質問はございませんか。

○前田委員 二、三、お教えください。
 維持管理負担金がどれぐらい減って、何%ぐらい供してみえるのか、お教えください。
 それとともに、先程説明があった社会資本整備総合交付金の創設ということで、今年度については補助事業の積み上げた結果が1竏鈀21ページの右の表になっておるのか、確認させてください。
 2点お願いします。

○伊藤副部長 維持管理負担金につきましては、昨年の当初予算のベースで、42億9000万円ございました。今年度は、維持のうち、当初といいますか、議論の最初の方では、もう維持管理の負担金はなくなるんだという話もございましたけれども、最終的には特定の事業につきましては残るということで、当初予算ベースでは、15億3000万円ほど見積もっておりました。
 ということで、差し引き27億円ほど特定事業を除く維持管理の負担金が減ったと、当初予算ベースではそういう形になっております。
 それから、1竏鈀21ページの右側でございます。社会資本整備総合交付金にどの事業がどこへ含まれるかということも未定でございましたので、従前の国庫事業の中でいろいろ国に要望いたしました。その結果、右側のような事業になったということで、基本的に単位としては、大半が継続事業ですので、これまでの考え方に基づいて、大半は交付されたんじゃないかというふうに考えております。

○前田委員 了解しました。
 もう1点確認させていただきたいのが、国の全体の予算ベースの中で、前年度と比べどのぐらい減っておるのかお教えください。

○伊藤副部長 国土交通省の予算ですけれども、国費で85%、マイナス15%ということになっております。

○前田委員 国土交通省という事業ということなのか、県への事業費ということでの質問ですが……。

○伊藤副部長 今申し上げましたのは、国土交通省の公共事業関係予算がマイナス15%ということです。国土交通省の、例えば公共事業は補助事業ですので、これは87.9%、直轄事業は75.4%ですけれども、これは負担金ということで、事業費ベースでは95%ということです。それぞれをちょっと今計算できないんですけれども……。

○前田委員 わかりました。結構です。また後で資料等ください。
 ありがとうございました。

○服部委員長 ほかにございませんか。

○日沖委員 直轄事業とか、一部公共事業においても、補助の公共事業においても、減ってきておるということですので、例年に比べると県の応分の充てとったものが、減っとるということですね。その分が大体県単事業の増額に充てられとるというふうな感じでとらえとっていいんですか。ちょっとそのへんだけ。

○伊藤副部長 総務部から配分されます県費というのがありまして、これが例年と同じ、昨年と同じ額だけ配分されるということになりますと、同じようなことなんですけれども、県全体の予算とか、地方財政計画上の減もございますので、その減った中で工夫をいたしまして、事業量を伸ばしているということでございます。同じ分県単に行っているという分もございますけど、全体で減っている部分もあるということですので、全体としてはちょっと減っているということになろうかと思います。

○日沖委員 そうすると、ほかで余裕が出てきたんで県単が増やせたということでなしに、今年は特に施策的に県単を、そういうかかわりは別としてふやしたということで、書いてもいただいてますけども、そういうふうにとらえなあかんわけですね。余裕があったからということではないわけですね。

○伊藤副部長 余裕といいますか、維持すべき公共事業施設が年々増えている、老朽化が進んでいるという中で、余裕があったとはちょっと言えない状況でございます。配分された県費の中で工夫して確保したというふうに、事業費を確保したというふうに考えております。

○日沖委員 ありがとうございました。

○服部委員長 ほかにございませんか。ないようですので、続きまして、公共事業総合政策分野について説明をお願いいたします。

 

  (2)公共事業総合政策分野

    ①当局から資料に基づき説明(土井総括室長)

    ②質問

○服部委員長 それでは質疑に入ります。
 ご質問はございませんか。

○舘委員 今日は所管事項の全体的なことですので、ざっとした話で、細かいところまではお伺いはいたしませんけれども、入札契約の関係の総合評価方式についてお伺いをしたいと思います。2竏窒Uの方で国及び他県、僕は国の方だろうと思うんですけれど、この方式の中で価格と技術ということがあって、よく最後に数字に上がってくるところで、価格といったら金額ですからわかりやすいんですけれども、技術提案によって来る部分、これも建通新聞に大分前ですけれども、前原国土交通大臣の方から、その透明性であったり、公平性であったりといったときに、ブラックボックスになっている部分が多いという大臣自身の指摘もあったところです。入札結果を見せていただいておる中でも、そういうふうなことも指摘されるというのが現実的な問題といいましょうか、透明性には欠けているという問題があると思うんです。
 そしてもう一つ、技術提案をしていただくこと。その業者としてできること、これは何をすればいいんかという、いろいろな角度から見ていったものが技術提案になってくるんだと思います。それも契約書に入ってくる。それが情報公開するとオープンにならない。しかし、そのことについても検査はするわけですよね。契約事項に入っているんですから。
 そういったときに、そのものがまた表に出てこない。ということで、透明性が確保できていないんではないかなという指摘ができると思うんですけれども、これからこの中でもその試行ということで継続されるわけです。当然その見直し等といいましょうか、制度のあり方についてもっと勉強もしながら、まず一歩先のものを考えていっていただくんでしょうけれども、このことについて、どのようにお考えかをお伺いしたいと思います。

○土井総括室長 総合評価の評価の透明性の確保ということは、先程説明しましたように、非常な課題だと思っております。三重県におきましては、まずどういうテーマを選んで、どういう項目について提案をいただくかというようにテーマを明示し、観点も明示して、きちんとこういう観点でこういうようなレベルであれば何点にしますというのも事前に公表させていただいて、極力わかりやすいようにしているというのが1点。
 次に、ヒアリングも、業者の方にヒアリングをして、この部分は評価できません、これについては余りにも過大過ぎる、もちろんうちの意に沿わない部分もあります、というお話もした上で評価をさせていただくというのが2点目。
 それで、結果については、項目ごとに何点の評価をします、何点になりましたというのを全部一式、業者名は抜きですが、出しているということで、極力透明性を確保している、考えているということで今進めております。
 ただ1点、最後にご指摘いただきました契約時に技術提案を他の人が見られない、オープンにできないという話がありました。なぜオープンにさせていただいていないかというと、技術提案というのは、企業秘密だと、それぞれの独自のノウハウなんだというのが、やはり基本的な考え方にあって、その部分については、全国的にも一応公表をしていない。そういうような中で、じゃ、どういう提案がいいのかというようなことについては、全体の説明会とかで、こういう提案は評価されますとか、そういうようなことは極力出させていただいていますが、個々に公表というのは非常に難しいのじゃないかと。
 もう1点、検査はどうやっているのかということは、監督員が履行確認ということで、総合評価のやられたことについて履行をきちんとしたかどうかを確認し、確認書を出すと。それで履行がされてないときには、ペナルティということで、1件当たり20点とか30点の評価をもらった部分を次年度にばつにすると、ペナルティを与えるという取組をやっているということです。ただ全体的にも国とかの動きを見ながら、そういうのは随時見直していく必要があるのかなとは思っております。

○舘委員 特に、透明性というところが一番大事なところだと思います。大臣がブラックボックスですと自分で指摘するようなことはあかんわけですし、就職活動や採用試験じゃないんだから、説明をするに当たっても、どうやこうやというふうに企業の方は思っているようなところもあるみたいですし、その部分について、これ以上深いことは申し上げませんけれども、さらなる前進に向けて、今日の段階ではお願いをしたいと思います。
 それと、災害協定の関係です。この間も自分のところの地域でも、またほかでもあるわけですけれども、集中豪雨的な災害があって、行ったときに、災害協定があるから、ないから、いわゆる建設業協会に加盟をしているとか、しとらんとか、というふうな形の中で、一番近い、今からすっとできるような業者がみえても、それで網がかかってできないとか、いろいろな問題も、実際のこととして起きているんです。
 そこら辺も一度整理をつけていただくというか、建設業協会、業者とのいろいろな協議もあるんだろうと思います。そこら辺も含めて、県としてもまたリードを取っていただくように検討も進めていただきたい。要望でとどめますけれども、よろしく協議をしていただきたいなと思います。
 以上です。

○服部委員長 ほかにございませんか。

○日沖委員 2点ほどお願いしたいんです。入札制度の改正のところなんですけれども、よくペーパーでいただいたりするんで、ひょっとしたら既に何かいただいとったものに載っていたりしたのかわかりませんけれども、1点、低入札価格調査の厳格化でどういう対応しとるのかということを確認させていただきたい。もう一つは、2竏窒Wの(4)の住民参加型の維持管理の説明の中で、平成22年度からは支援対象範囲を拡大するということを言っていただいておるんですが、支援対象範囲の拡大というのは、参加団体を増やしていこうということではないんですよね。何かこういうことにも支援をしますよと、新たなことを追加するのかなというふうにとらせていただくんですけれども、このところと2点お願いします。

○土井総括室長 低入札価格の調査の厳格化ということでお答えをまずさせていただきます。低入札価格の調査には、通常の調査と、75%以下の落札率の場合は、重点調査というのをやっております。その重点調査については、今までは下請けの業者からの見積もり等をきちんと反映された積算がされているかとか、そういう形の調査をやっておりました。
 それを今年度からは、例えば下請なり、資材についても、実際にその金額で納入した実績があるかとか、そういうことまで調査の証明を出していただくとか、そういう形をとっています。本工事内訳についても、厳密に完全に違算も認めないとか、そういう形の対応をさせていただいていると。
 ですから、品質が完全に守れるということを企業が証明をきちんとしていただくという形の調査にかえさせていただいているということでございます。
 次に、2点目の住民参加の参加団体数を――この表現は基本的にはこういう問題がありまして、ある自治体が参加しようとしたときに、一定量の規模がないと、道路の草刈り等で参加できないという、自分のところの自治体の中にそれだけの量がないとか、いろいろそういうこともありましたもので、特に所長が認める場合は、そういうようなところについては、極力認めていくとか、そういう形の対応を今年度させていただいて、より参加がしやすいような形をさせていただいたということでございます。

○日沖委員 わかりました。ありがとうございます。

○服部委員長 ほかにございませんか。ないようですので、次の道路政策分野の説明をお願いいたします。

  (3)道路政策分野

    ①当局から資料に基づき説明(福島総括室長)

    ②質問

○服部委員長 それでは質疑に入ります。
 ご質問はございませんか。

○日沖委員 抽象的なことをお尋ねさせてもらって申し訳ないんですが、特に幹線道路の整備で、高速道路なんかも三重県はとにかく平成25年の式年遷宮に向けてこれを契機としてというふうにアピールをされるわけなんです。現実にそれぞれの路線の計画に照らし合わせていくと、平成25年になんて、全く供用される可能性もないような路線が、北の方へ行くとあるわけです。ちょっと意地悪なことをお聞きして申し訳ないんですが、そうしたら、平成25年の式年遷宮までにスムーズに誘客を図るための幹線道路として、この路線とこの路線とこの路線がここまでできとらんとあかんのやと、そういう指定されたようなものはあるんですか、一体。

○福島総括室長 今の委員のご質問で、現状を申し上げますと、目標年次として式年遷宮までに具体的にすべての高速道路等が明示されているということではありません。
 高速道路につきましては、公団が民営化される中で、高速道路株式会社と高速道路保有・債務返済機構との間の契約というものが結ばれます。例えば新名神高速道路であれば平成27年度と平成30年度の供用、紀勢自動車道につきましては、有料道路の事業をしている部分については、紀伊長島インターは平成24年度という明示がなされておるんですけれども、その他の路線については、なかなか明示された供用年度というのは、すべてについて示されておるというものではございません。
 我々としましては、式年遷宮までに供用できるものを最優先にということをお願いしているわけではなくて、幹線道路網ネットワーク全体の事業の促進の一つの契機ということで、式年遷宮という説明をさせていただいております。平成25年までにすべてがということ、あるいは平成25年までに開通できるものを最重点にということではなくて、平成27年、30年度に示されている新名神高速道路等を含めて、全体的なネットワーク整備の推進をお願いしておるというのが現状でございます。

○日沖委員 ある程度私もわかりながら、ちょっと意地の悪いことで申し訳ないんですけども、抽象的なアドバルーンの上げ方なんで。平成25年の式年遷宮というものが実際にあるので、そこに誘客するために道路網整備、幹線道路が必要なんですよね。けれども、県土整備部としては、北の方の幹線道路は非現実的な話なんです。もちろん計画年度から見ても、そんなの照らし合わせたら全然平成25年になんか何にも進んでいないところがほとんどなんですけども、この路線とこの路線については、平成25年の式年遷宮までに供用されて、効果を上げてくれるということを期待しとるのやというようなものはないんですか。そういうものも別にないんですか。

○北川部長 この道路整備の中で、今までの進捗、現在の進捗状況から見れば、例えば紀勢線の分、熊野尾鷲道路も含めて、残事業から見れば平成25年という目標は達成できるんではないか。これも今後の予算次第の部分がございます。
 あと、国の発表の中では、国道23号の中勢バイパスの国道165号から松阪へ向けての部分とか、そういったものは供用できるというような報告も受けております。
 ただ、先程申しましたように、三重県の幹線道路網は、そもそも遷宮があろうと、なかろうと非常におくれていたというのが現実でして、そこを進めていただきたいということで、国に対するアピールの一つのキーワードとして遷宮というのを使わせていただいておると。
 その後、今の知事になってからの段階では、例えば直轄負担金の問題に関しましても、県内の幹線道路、直轄道路の整備については、直轄負担金はすべて払いますと、どれだけ事業費をつけていただいても払いますということで、そういう意味でアピールに使わせていただいているというところでございます。

○日沖委員 ありがとうございました。

○服部委員長 ほかにございませんか。ないようですので、続きまして、流域整備分野の説明をお願いいたします。

 

  (4)流域整備分野

    ①当局から資料に基づき説明(花谷総括室長)

    ②質問

○服部委員長 それでは質疑に入ります。
 ご質問はございませんか。

○日沖委員 4竏窒Uのページの海岸ですけれども、平成21年度に県土整備部所管海岸において、一次点検、目視調査を行って、平成22年度は二次点検、詳細調査、空洞調査を行うということですが、これ平成22年度で全部できるんですか。

○花谷総括室長 一次点検、先程申しましたように200キロやったんですけれども、これも1年でやりました。二次点検も今年で全部やりたいと考えております。ただ、あくまで堤防形式のところで、護岸でコンクリートのかたまりとか、そういったところはちょっと除いて、いわゆる中が土とか、現地の砂等で築造した、いわゆる本当に築堤が危ないところの200キロということで調査しております。

○日沖委員 わかりました。

○服部委員長 ほかにございませんか。ないようですので、次の住まいまちづくり分野の説明をお願いいたします。

  (5)住まいまちづくり分野

    ①当局から資料に基づき説明(奥野総括室長、横山総括特命監)

    ②質問

○服部委員長 それでは質疑に入ります。
 ご質問はございませんか。

○日沖委員 5竏窒Vページの(2)の県営住宅の管理のところで説明をお聞きしとった中で、全体4161戸ある中で、入居可能戸数が3589戸ということは、差し引きすると572戸が入れやんというふうな計算上なるんです。入れやん県営住宅というのは、どういう状態になっておるわけですか。ちょっとそのへんだけ教えてください。

○奥野総括室長 かなり老朽化しておりまして、今後取り壊しを予定しておるというところでございまして、あと入居していくと、退去が大変だというところで、空き家にしておるというようなところがございます。

○日沖委員 はい、わかりました。

○服部委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○服部委員長 ほかになければ、これで県土整備企業常任委員会を閉会いたします。
 どうもありがとうございました。

          〔当局 退室〕

 

Ⅲ 委員協議

 1 年間活動計画について

   5月中に委員が(案)を正副委員長に提出することとなった。

 2 県内調査について

   調査日程を8月5日及び8月24日に決定した。

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

県土整備企業常任委員長

服部 富男

 

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