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平成22年6月1日 新エネルギー調査特別委員会 会議録

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新エネルギー調査特別委員会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日   平成22年6月1日(火) 自 午前10時00分~至 午前11時16分

会 議 室     501委員会室

出席       13名

                          委  員  長   野田 勇喜雄

                          副委員長   藤田 宜三

                          委   員   長田 隆尚

                          委   員   中川 康洋

                          委   員   笹井 健司

                          委   員   服部 富男

                          委   員   中森 博文

                          委   員   日沖 正信

                          委   員   前田 剛志

                          委   員   藤田 泰樹

                          委   員   吉川   実

                          委   員   永田 正巳

                          委   員   萩原 量吉

 

 

欠席       なし

 

委員会書記

                  議 事  課  主査      竹之内 伸幸

                          企画法務課  主査       石田     学

傍聴議員      なし

県政記者クラブ 3名

傍 聴 者    2名

 

協議事項

委員会活動計画の策定について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

○野田委員長 おはようございます。
 ただいまから新エネルギー調査特別委員会を開会いたします。
 本委員会は5月17日の本会議におきまして設置されたところでございます。その所管事項は、新エネルギー等に関する調査であります。
 本日は、この所管事項を調査するに当たりどのように委員会を進めていくかについて検討していただきたいと、このように思っております。
 それでは、お手元に資料1、新エネルギー調査特別委員会活動計画作成について、及び資料2、活動計画書(案)の様式を配付してありますので、ごらんください。
 活動計画についてにありますように、活動計画書の作成に当たりましては、本委員会といたしまして所管事項の調査を進めていくに当たり、まずはどのような項目を調査していくか選定をお願いしたいと存じます。
 次に、委員会の最終目標、例えば○月に提言できる、提言するなどというように、いつごろどのような形で最終目標を置くかなどをご協議いただきたいと存じます。そして、最終目標に向け、いつごろどのような方法で調査を行うかご協議願いたいと存じます。
 それでは最初に、本委員会として所管事項の調査を進めるに当たって、調査範囲を絞り重点調査項目を決めていきたいと思いますので、資料3、資料4を参考にしながら委員の皆様のご意見をお願いいたします。ご発言願います。
 資料1の方からざっと説明させていただきます。
 まず、資料1を見てください。所管事項に関しましては、新エネルギー調査特別委員会、新エネルギーに関する調査と、このようになっております。年間活動計画につきましての協議は、先程言いましたように調査項目を絞って、それから最終目標の調査期間を協議するというようになっておりますので、資料2の活動計画書(案)に従って、大体このようなことかなというふうに思っております。
 それと、一つ注意しますけれども、資料2を見てください。資料2の中の「執行部の主な予定」というところを見ていただきますと、おおむね9月ぐらいに三重県新エネルギービジョン(中間案)が出てくる予定でございます。そして、12月ぐらいにそれの最終案、そして2月、年度末に三重県新エネルギービジョンの議案が出てくる予定でございます。そうした中で、当特別委員会としては、その上にありますような形で進められるものかなというふうに把握しております。
 その上で資料3と資料4を見ていただきまして、皆様からご提案、ご発言をお願いしたいというふうに思っております。よろしいでしょうか。
 この件に関しましては、資料4までの資料のように、今回の委員会開催前に正副委員長で事前に打ち合わせを行ったところでもございますけれども、いかがでしょうか。

○中川委員 これだけの資料ではちょっと雑駁過ぎて、正副委員長が打ち合わせって話が今ありましたけれど、こういう考えのもとでどうかという腹案なんかがもしあるのであれば、例えばそれをたたき台にして議論させていただいた方がより明確になりやすいかなと思うんですが。

○野田委員長 よろしいですか。

○中川委員 いや、そういうのがもしあれば。

○野田委員長 今、意見がなかなか出ないものですからちょっと呼び水を出させていただいて、正副委員長案で少し考えたところもございますけれども、その前に資料3を見ていただけますか。資料3の中で、上に書いてありますように、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の、一応エネルギーの考え方の雑駁なポンチ絵がありましたので、こういう考え方で見ていければ、新エネルギー、それから再生可能エネルギー、石油代替エネルギー、そして今現在供給しているエネルギー全般という形の中で、次世代と言われる革新的なエネルギー高度利用技術ということで、天然ガス、コージェネレーション、燃料電池、クリーンエネルギー自動車、こういうふうな形での考え方というのがポンチ絵の中でイメージできると思いますけれども。
 それでは、こうした中で正副委員長でちょっとたたき台をつくりましたので、それを出させていただいてよろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 それでは事務局、お願いします。

          〔資料配付〕

○野田委員長 資料が配付されたと思いますので、先程私の方から特別委員会の進め方という概略を皆さんでご協議願うということで説明させていただいたんですけれども、資料2の活動計画表を見ながら、今渡した新エネルギー調査特別委員会調査の進め方について、それのイメージ(案)というのを見ながらご説明させていただきます。
 これの考え方としましては、資料2の流れの5月、6月、7月、8月、9月ぐらいまでをまずおおむね絞って計画させていただきました。その中で、新エネルギー調査特別委員会進め方イメージ(案)というのを見ていただきまして、概略こんな形でどうかなというふうに思っております。また後で説明します。
 そして、もう1枚の新エネルギー調査特別委員会調査の進め方ということにつきまして少し読ませていただきます。
 目的達成型の特別委員会であるということをまず確認させていただきます。平成21年度から特別委員会を目的達成型とするため、調査期間をあらかじめ設定し、調査事項は重要かつ緊急性の高い県政課題等とし、常任委員会の所管事項との関係を明確に整理調整し、課題を絞って調査を行った上で、調査結果は委員長報告に加え、課題解決に向けて政策提言を行うなど、多様な活用を図ることとされております。こうした中で、所管事項の範囲についてどのように進めていくか、また重点調査項目についてどのように進めていくか、最終目標について、具体的な調査方法について、こういうことでございます。
 どこまでを調査範囲とするかという中で、資料3を見ていただきたいと思います。先程説明させていただきましたけれども、まずこのポンチ絵の中のエネルギーというものはどういうものか、新エネルギーというのはどういうふうな形で解釈されているのか。また、再生可能エネルギーとよく言われていますけれども、再生可能エネルギーと新エネルギーの違いはどうなのか。また、天然ガスとか燃料電池などの次世代エネルギーというものはどういうものなのか。こういうものを含めて少し勉強した方がいいんじゃないかなというふうに思っております。
 そうした中で、このNEDOが作成しているポンチ絵の中で概略、エネルギーというものを勉強して、そして検討する範囲を絞っていって、その中でどういうふうにするかというと、進め方イメージ(案)を見てください。第1回目は今日です。第2回目は、6月下旬ぐらいに参考人招致をして、これは県の政策部等から聞くだけでは、十分に、大きな中でのエネルギーというとらえ方が難しいんじゃないかなと正副委員長で判断しました。やはり国関係の有識者を招いて、そこでエネルギーの考え方についてまず勉強する必要があるんじゃないか、そこの中で調査範囲を絞っていくということでいいんじゃないかなというふうに思っております。
 そして今度は、その国レベルでのエネルギーに対する考え方を頭に入れた中で、第3回目、7月中旬ぐらいで県内の新エネルギー等の状況、それは資料4にありますように、今、三重県のエネルギーに関する計画、その他エネルギーに関連する計画、それと地球温暖化対策推進計画、こういうのがあります。こういうふうな今現在課題となっております問題を含めて、政策部を中心に、県内の取り組んでいるエネルギーに対する調査をするということが妥当ではないのかなと、そうすることによって国と県とのかかわりがわかってくるのかなというふうに思っております。そして、ここでそうしたエネルギーをどこまで把握するかがはっきりしてくると思うんですけれども、全般的なエネルギーから今現状のエネルギー対策というのを、三重県がやらなきゃならん、また今後の三重県として取り組まなきゃならんというものがわかってくるというふうに思っております。
 そこで、4回目、7月中旬から8月上旬には、改めて今度は現場を調査しながら、参考人招致も含めて臨機応変な対応をしていきたいと、このように思っておりますので、例えばエネルギー関連企業等からCO2排出軽減のための取組など、もしくは新エネルギー等について県内で先進的な取組をしているところを現場調査したり、もしくはエネルギーを供給しているところの企業に対しても参考人招致をしながら、また現場調査もしながら聴取していく、また調査していくというふうな形でやったらどうかなということで、おおむね、第1番目の現状把握は9月中旬ぐらいまでで終わりたいなというふうに思っております。
 重点調査項目につきましては、先程言いましたように資料3の中身の中で調査していって、第1の現状把握をして絞っていくと、こういうふうに考えております。その中で最終目標をするために論点整理を10月上旬から11月上旬に向かってやっていきたいと、このように思っております。そのときは調査範囲の中で十分論点も絞って対応していくと。その中でまだまだ現地調査も必要だろうというならば、10月上旬で改めての参考人招致なりもしくは現場調査をやっていきたいと、このように思っております。
 そして、最終的な目標に向かって、12月上旬もしくは12月下旬で委員間討議、もしくは執行部と調整しながら、三重県の今後のあり方についてやっていくと、こういうふうな予定で考えておりますけれども、いかがでしょうか。委員の皆さんからご発言願います。

○中川委員 今、委員長からお示しいただいたこのイメージ、いわゆる国の動き、県の考え等から入って、現場からもしっかりと意見を聞いていくという、おおむねの中では非常にいいのではないかなというふうに思います。
 その上で、私の希望としては、やはり県からだけ意見を聞いていてもこの問題の課題というのは浮かびづらいというふうに思いますので、ここにもお書きいただいていますけども、いわゆる参考人招致等で、例えばCO2排出削減に取り組んでおる企業と、また新エネルギーに積極的に取り組んでおる企業と、現場の声ですね。並びに、さまざまなCO2削減のための、低炭素社会出現のための新エネルギーというのが全国に先進的にあると思いますが、県内も含めて現場の調査を、また現場のそれに取り組んでおる方の声、こういったものをぜひとも多く盛り込んでいただいて、そこから低炭素社会実現に向けた議論をぜひとも深めさせていただきたいと思うし、その上での課題というのを明確にできれば。そのためにも参考人招致とか現場の調査、これをぜひとも多く取り入れていただきたいというふうに思います。

○野田委員長 わかりました。私自身も、今、中川委員のご要望のように、正副委員長ともども現場中心に7月から10月ぐらいまでをやっていこうと。これも委員会も含めて、参考人招致だけではなくてやっていきたいなというふうに思っています。少しでも多くのご意見を聞いて調査したいというふうに思いますので、またそうした現場の声、ここへ行ったらええやないか、こうした人を呼んだらええやないかという人を含めて、今日じゃなくてもいいんですから、後日、委員会を開催している間の中でも、またその間のときに、皆さんからこういう人を参考人招致していいんじゃないか、また、こういう現場に行って調査をすべきじゃないかということで、できるだけ日帰りの調査しか、この委員会では回数は認められませんので、泊まりというのは1泊2日の1回こっきりですので、どうしてもという形で皆さんのご意見があるなら、また議長にお願いしながら泊まりというのも可能かなと思うんですけれども、できるだけそれは委員会の都合上避けたいと思いますので、日帰りの調査に関しては頻繁にやりたいなというふうに思っていますので、よろしくお願いします。
 他にございませんか。

○中森委員 関連しますので少し発言させていただきたいと思います。
 実は、名張市に新神戸電機という関西の企業が操業されておりまして、鉛電池を中心にずっと企業を展開されておりまして、先行きを見越してか、リチウムイオン電池の方へ全部転換をすると、大きな転換をするということと伺っております。県の企業誘致等々の先端の支援がどこまであるかは別として、県内でもそういうような生産・製造企業が、先を見越してエネルギー政策に対する事業を転換していくということは非常に関心があるかなというふうに私は思っておりまして、一つに、この委員会で取り組むかは別として、私自身も近くですので、その考え方なり、どのようなシステムでどういうような目的で企業展開をしていくのかなというのを、関心があるかなというのでご紹介をし、また参考にしていただければと思います。

○野田委員長 ありがとうございます。中森委員のように、具体的な企業も含めてご提案願いましたらありがたいなというふうに思っております。
 最終的には、やはりCO2削減に向けての低炭素社会というものを、新しいエネルギーもしくは次世代のエネルギー、いろんなエネルギーを取り込んだ中で対応していかなあかんというふうに、三重県のエネルギービジョンは言っていますので、そうしたことも含めてこの特別委員会で調査して、また提言できればありがたいなというふうに思っております。
 他にご発言願えますか。

○藤田委員 基本的には、今の流れでしていっていただければいいんじゃないかと思います。12月に新エネルギービジョンの最終案になってきますので、やはりこの中へ、せっかくこの委員会を立ち上げて運用していくわけですから、最終案の段階で盛り込めるように提言等についてはお考えをいただくのが一番流れとしてはいいんじゃないかと。それでいくと、12月上旬のまとめというのは少しきついかなという感じがします。最終案までに間に合えばいいといえばそうですけども、やっぱり最終案が固まってしまうとなかなか、そこから最終の提案のところまでの間で加味するというのは難しかろうと思うので、逆に言うと、途中段階ででも、論点整理していく中で、ある程度方向性は見えてくるだろうと思いますから、中間提案みたいな格好のものも盛り込みながら、最終案に向けてやっていかれるのがいいんじゃないかなというふうに思います。
 特に、四日市地域なんかは革新的なエネルギーの方で高度利用なんかについても結構動いてきていますので、こういった部分をしっかり見ていただく中で、今後のエネルギービジョンの策定に資することができれば、委員会の目的としてもかなり大きく作用してくるんじゃないかなというふうに思います。

○野田委員長 ありがとうございます。事前に正副委員長で今回の委員会の進め方について話し合ったんですけれども、今、藤田委員がおっしゃったような形の中で、活動計画書を見ていただきますと、ちょうど12月に県の新エネルギービジョンが出てきて、2月に議案提出があるということで、非常にタイトというか、本当にこのエネルギービジョンに盛り込めるような状況になれるのかな、もしくはエネルギービジョンと並行してやるのに2月まで行く可能性もあるよねということで話はしたんですけれども、今年度の諸事情もありますので、本当に地に足をつけて議論ができるんかな、この12月以降ですね。そのへんのところもありましたんで、11月ぐらいに方向性を立てて、12月におおむねの結論を出して、2月までずれ込むこともあり得るなと、このような考え方はしていますので、今のご意見も含めて十分検討していきたい。今後の調整も含めて、中間報告という形で12月になるかもしれませんけれども、そういうことも皆さんのご了承をいただいてしっかりと議論していきたいなというふうに思っておりますので、それは十分対応しながら結論づけたいなと思っていますので、またご協力よろしくお願いします。
 他にございませんか。

○永田委員 この正副委員長の進め方イメージ(案)、これはおおむね私は可とさせていただいて、これでいいんじゃないかと思うんですね。それで、現在の三重県の新エネルギー政策についての簡単な報告をしてもらえるような時間はとれているんですか、ここで。

○野田委員長 これは、ちょうど第3回目に当局から説明聴取というのがありまして、この中で今検討している状況を説明していただきますので、11月ないし12月のときには途中の、これは政策総務常任委員会が中心になって三重県エネルギービジョンの方はなるんですけれども、これもあわせて、政策総務常任委員会に報告してからこちらでも概略を報告してもらいながら、取りまとめ、提言等の骨子の検討のときに対応できるというふうに思っております。

○永田委員 この7月という設定はどうなんですか、9月の新エネルギービジョン(中間案)の原案の説明なんですか、これ。

○野田委員長 そこまではなくて、今、取組途中を説明していただいて、そして9月に次期戦略計画と同時期に中間案が出ますので、それをあわせた中で当局からの事情聴取という現状の中で議論を進めていく。ですから、10月の時点は中間報告を加味しながらということになると思います。7月に関しては、現状の状況を報告してもらうということになっております。

○永田委員 そういうことであれば、今の三重県が取り組んでいる概略のところを6月の時点で報告いただいた方がいいんじゃないでしょうか。

○野田委員長 これはいろいろ考えていくと、まずエネルギービジョンというものの考え方を三重県中心にして頭に入れてしまうと、三重県が中心になってしまいますので、今、世界なり国なりのエネルギービジョンの方向を全体的に考え方をまとめて、今、三重県のビジョンはどこのへんにあるのかということを考えた方が、最初に三重県が真ん中にいくと国がどこにあるのかというのが、ずれがわかりにくいものですから、まず国の方から議論して、そして三重県の考え方というのを把握してもらった方が、三重県の今後の方向性というのがよりわかりやすいんじゃないかということで、先に国の有識者を聞いてから三重県のビジョンを聞いて、そして何回か三重県のエネルギーの状況、また中間報告を含めて9月、10月で聞かせていただいたら、自分たちの調査の方向性、位置づけというのがわかりやすくなるんかなというふうに思いましたので、こういう順番でさせていただいております。

○永田委員 了解です。

○長田委員 先程の6月下旬の第2回のときの有識者からの参考人招致なんですが、推進する側の調査も当然必要なんですが、例えば全国的に見て、今、風力がいろんな形でいいのか悪いのかわからないという形の中で、環境アセスの対象になるとかならないとかいう話が国の方で進んでおると思うんですが、そのへんのところも、この第2回ぐらいのところで方向性とか現状を聞かせていただけるとありがたいと思うんですが、いかがでしょうか。

○野田委員長 そのへんのところは、国の有識者の方からも聞けると思いますし、当然県の当局の方からも聞けると思います。そして、なお第4回目、5回目というところで、関連企業等もしくは消費者側だけではなくて供給側も含めて調査しますので、そのあたりのときに十分、二重三重にお話が聞けるんじゃないかというふうに思っております。
 そうした形の中で進めたいというふうに思いますので、一方の考え方だけではなくて多方面からの考え方ということで、風力だけではなくて太陽エネルギーもそう、バイオマスもそう、そしてその他の現在のCO2を出してる石油、それから原子力とか、いろんな形の中でのエネルギーは今どうなっているのかというのを、またそれの長短、是非についても議論できれば、風力だけではなくて全般的なエネルギーを将来どう見据えるのかということを調査できると思いますので、その上で十分勉強して理解していただいたらというふうに思っております。そういう方向で今回の特別委員会を進めていきたいと、このように思っておりますので、よろしくお願いします。よろしいでしょうか。

○長田委員 はい。

○萩原委員 今、委員長から初めて原子力という言葉が出てきたけれども、この委員会の目的は一体何なんやと。単なる勉強会をして我々が大いに学ぶということなのかどうなのか。大もとは、やっぱりエネルギー政策というのは国策ですわな。国でいろいろとやっていかないと、三重県だけで何とかできるというような話ではない。もちろん、個々には新しいそういう産業に取り組み出してきているというような、純然たる新エネルギーというような点で、そういうところも大いにあるわけですし、昨年はこの三重県議会で地域経済活性化対策調査特別委員会の中で新エネルギーの調査も位置づけて、それがすべてではなかったけど、一定の勉強もし、調査もし、県外にも行き、他府県のも学んできた、現場調査もしてきたというそういう実績はある。私は、その成果は一つの到達点として、せっかくの県議会ですから位置づけてもらうことは大事なんだろうなと、私も一緒に参加させてもらって勉強させてもらいました。
 今回、私は、この特別委員会ができるということについて、なぜ今必要なのかようわからんという意見を代表者会議でも述べたんですけれども、いやいや、新エネルギー等というところに妙味があると。「等」というね。その「等」というところがくせ者やという思いがするんだけども、それが皆さん何か、率直に大いに語り合いたいというふうに思うんだけれども、地球温暖化だ、やれCO2対策だというようなことで、今後、原子力発電所建設がかなりの数必要になるんじゃないかというような、原発推進論者の中からは非常にそういう方向が強力に出てきているわけですよね。
 だから、そういう問題まで踏み込んで調査していくのかどうかという話になってくると、これは三重県にとっては物すごい長い歴史やどろどろした血で血を争うような闘いやら、本当に深刻な事態になって、金も使い、人も使い調査をやってきたけれども、何ともうまくいかんだというようなことで、北川前知事の段階で凍結という事態になってきているということもあるわけで、やっぱりその問題を凍結解除してここだけでどんどん進めていくんだみたいなことになっていったら、これはこれでまた現地からも声が上がると思うの。県民の税金でそんなことをやってくれていいのかと。もちろん原発についての考え方はいろいろ違いがある。それはそれで結構なことなんですよ。それはそれで大いに必要なんだけれども、これを県議会の調査の特別委員会として、やれ原発を一遍見に行こうかみたいな話になってみたり、新エネルギーはやっぱりどうしても地球温暖化がかかわって、原発は必要だみたいなことになっていくと、これは今までの県政の中で大きく踏み込んでええのかどうかという問題もあるし、知事、執行部の考え方もあるだけに、私はやっぱりそこんところは一線をきちんと画しておかんとあかんという思いがとってもするんです。
 だから、そこのところはこの特別委員会の中で、わずか半年ちょっとしかない中で結論を出すという方向でやんのやというようなことやけども、私は本当にこの目的は一体どこに置くのかというあたりは非常に心配になるし、非常に短い期間の中で県議会側がそういう凍結決議に踏み込んでいくようなことだけはやってはならないなと。もちろん、その議論は議論でするというのやったらまた別の機会であり得るんかもしれんけれども、この委員会がそういう委員会であってはならないなということだけは私は明確に主張しておきたい、そのように思います。

○野田委員長 萩原委員の考え方はよくわかるんですけれども、あくまでこれはCO2削減に向けての低炭素社会の、三重県としてそうしたエネルギービジョンをどう進めていくかということを考えるのであって、原発推進とかいう議論ではありません。原子力も発電であって、先程のNEDOの方からのポンチ絵がありますように、こうしたエネルギー全般的に、今後の三重県としてのエネルギーをどう考え、方向性をどう考えていくのかというのをこの委員会で提言していくというふうに正副委員長の方で考えて、皆さんに今お示ししているところでございますので、ありきというようなことではありません。それだけは確認しておきます。

○中川委員 今、萩原委員、原発への視察なんかがあるんじゃないかという話があったわけですけれども、恐らくこの委員会は原発への視察はまさかせんだろうと。それに、委員会で行くとなったら報道もようけついてくるし、私は多分行かんと思いますね、そのときは。
 やっぱり国も鳩山内閣が明言して25%削減ですか。今委員長が言われたとおり、この委員会の目的というのは低炭素社会の実現なりCO2削減をどう進めていくのかと。これは国の政策でもあるし、三重県も無視はできない。また、各三重県内の企業もこれに対しては非常に意識が高いという中で、そういった低炭素社会の実現に向け、今さまざまな研究なり実証がされておる新エネルギーがどう貢献していくのかというところ、このへんを調査していく。ゆえに、私は現場調査をしっかりとさせてほしいというふうに話をしたわけです。
 しかし、例えば消費者側の企業等からいくと、削減はいいけども安定的な供給というのはやってしかるべきじゃないかと、それを抜きにしてというところの声なんかも聞くべきじゃないかなと思うんですね。そういった中で、この委員会で低炭素社会実現に向けての議論を深め、課題を精査していくと。そしてその上で提言をしていく。これは県の政策だけで終わるのかどうか、そのへんは僕はわからんけれども、そういう流れがこの進め方イメージ(案)からは読み取れるというふうに思うので、そういった議論というのは、前回の特別委員会の中にも一つ新エネルギーの分野がありましたけれども、あれはいわゆる地域経済というところからのとらえ方であったわけであって、そういった意味でいくと、今回の委員会の意味ないしはそれに向けての具体的な流れというのは、私はいいのではないかなというふうに思います。
 原発にもし視察に行くんやったら私は参加しません。

○野田委員長 あくまで、新エネルギー等とはなっていますけれども、資料3を見ていただいて、燃料電池とかクリーンエネルギー自動車とか天然ガスコージェネレーション、こういうものも含めていきますと、やっぱり新エネルギー等という形で三重県のエネルギービジョンを考えていかないといけませんので、そうした中で、全体的な新エネルギー、再生可能エネルギーだけで今のエネルギーが賄えるのか賄えないのかということがわからないままの中で三重県政のエネルギービジョンを聞いて、そして執行部の言われるままに、こんなもんですよということで説明を受けて、ああそうですかと。これで県議会として、議員としての資質の認識というものを含めて、これでいいのかどうかというのを私自身が思うわけなんです。
 そうした中で、本当に三重県内のエネルギービジョンはこうあるべきやということがちょうど今年出てきますので、そうしたことに対する反論も含めて、この特別委員会の委員の皆さんは資質を高めていただいて、しっかりと提言できるような形で今年度一緒に頑張って、いろんな企業の認識、また国の考え方、県の方向性、エネルギービジョンは本当にこれでいいのかということも踏まえて考えていくべきだというふうに私は思いますので、余り何があかん、これがあかんということでとらわれていくと、そのとらわれた中でしか議論ができませんので、とらわれないで議論をしていきたい。
 ただ、先程中川委員が言われたように、原子力発電所を見に行こうやとか、ありきやとかいう形の中で議論を進めるつもりはございませんので、しっかりと皆さんのエネルギーに対する認識というものを高めたいと、こういうふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

○吉川委員 いろいろ議論が出て当たり前、委員会ですから。原発視察に行くと誰も言ってない。そういう方向で、原発はまず新エネルギーと言えるのかどうかという、新エネルギーを検討する委員会ですから。果たして新エネルギーと言えるのかどうかというのはちょっとわかりませんが。
 ここで、視察に行く行かないは別として、議論として原発も出てきてもいいのではないかと私は思います。それと、北川前知事が一方的に本会議で凍結を宣言した。議会がこぞってしたんではないと私は認識しています。だから、議論はこうした場では広くしてやっていってもらわんことには、ポンポンはねてしもうたら議論もできないなと、こう思います。

○野田委員長 ありがとうございます。広く、とらわれないでという言い方はないですけれども、こだわらないで議論していきたいと僕自身も思いますので、どうでしょうか。
 他にご発言ありませんか。

○日沖委員 この委員会の進め方については、先程から委員の皆さんおっしゃっておられるように、しっかりした体系的な形でつくっていただいたんで、これに沿ってぜひともに参加させていただきたいと思っております。
 新エネルギーといいますとちょっと難しい感じもして、新しい技術であるとか、利用しておるのは企業であるとか公共施設であるとか公共機関であるとか、ちょっとおかたい感じになってくるんですが、やっぱりもう一つ、一般県民というか一般家庭というか一般の身近な地域というか、新しいエネルギー技術を我々県民はどう利用して、その低炭素社会にどう県民挙げて貢献できるか。これからの新エネルギービジョンにもそういう考え方が含まれてくるんでしょうけれども、そういう観点もぜひ、どうしても技術とか利用している企業とかそっちの方に目が行きがちになってしまうんで、私もその経過の中で自分なりに何か発信していきたいなと思うんですけれども、そういう観点もぜひ調査なり論点の整理なりでひとつ意識はしていっていただきたいなというふうに思いますので、ちょっと自分の希望だけ添えさせてもらいました。

○野田委員長 また貴重な意見を言っていただいてありがとうございます。
 それでは、おおむね議論をいただいたのかなと思うんですけれども。

○萩原委員 ちょっと一つだけ申し上げておきたいと思うんですが、古いことを言ってなんですけれども、三重県議会の中でもエネルギー調査特別委員会というのは随分長く回を重ねてやってきた。やっぱり原発の動向についてが中心だったけれども、その議論も重ねる中で県当局、議会も合わせて、原発は必要だという方向でずっと進んでいきながら、現地では、それはつくるところはどこでも大変な話ですわ。普天間の問題と一緒やわな。
 それで、そこでもって漁協を挙げてのいろんな問題もある中で、詳しいことは言いませんけども、81万人の署名が集まったんです、原発反対の署名が。人口の過半数なんですね。あの地域だけの人たちの話とは違うんです。あの人たちが本当に仕事を休んで、全県を走り回ってということで、四日市の駅前でまで署名を集められたんですよ、漁民の皆さんが。そんな中でやっと、これは県議会もこぞってです、最終的には知事が凍結発言という形で終わったけれども、この議論はとにかくもうストップしましょうということになったわけです。
 だから、そういう歴史的事実をやっぱりいろんな資料から我々自身も大いに学ぶ必要があると思うんですが。そういうことを踏まえた中で、とにかく地球温暖化だ、CO2が大変だ、原発は必要だみたいな形で安易にずるずるといくということは、三重県のこれまでの過去の歴史に泥を塗ることにもなるということも含めて、原発の単純な議論をするとかいうことじゃなしに、三重県につくるという問題になってくるわけですから。そういう議論については、私はやっぱり軽々にやるべきではないということだけはぜひ指摘をしておきたい。その歴史からもちゃんと学ぼうということを。未来永劫とは言いません。それが解決ついてきたという話だということならばいざ知らずですが、やっぱりそういう事実はきちんと学んだ上で、そこからスタートをするというのが大事だと私は思います。

○藤田委員 三重県の原発に対する4原則というのは歴然と生きているというのは、これは現在も続いている話ですので、そのことをベースにするというのは当然、委員会の取組としてはある話ですから、その点だけを押さえておいていただいて議論を進めていっていただければいいと思います。

○野田委員長 他にございませんか。大体議論が尽きるというか、言っていただいたかなというふうに思います。
 そこで、調査の進め方についてというのを見ていただいて、まず所管事項というのは、資料3を見ていただいて、ここのところで「新エネルギーの定義」と書いてますよね。これはNEDOの方の考え方。それで、「①石油代替エネルギーを製造、発生、利用すること等のうち、②経済性の面の制約から普及が進展しておらず、かつ、③石油代替エネルギーの促進に特に寄与するもの」ということで、このポンチ絵のところ全体を含めて議論の範囲とさせていただきたいというふうに思うとるんですけれども、よろしいでしょうか、範囲としましては。そうすると、燃料電池、天然ガスコージェネレーションも含めて各種現エネルギーも含めて議論していくということで考えてはいるんですけれども、よろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 それでは、協議する範囲としましては、このポンチ絵に出ているような新エネルギーに属するものというようなことで、ここのNEDOの新エネルギーの定義のとおりに議論していきたいというふうに思います。ここのポンチ絵の中全体を含めて新エネルギー等の調査範囲とさせていただきますので、よろしくお願いします。
 それでは、重点調査項目とあと資料4を見ていただきたいというふうに思います。
 先程執行部の方の予定も含めて、三重県のエネルギーに関する計画、三重県新エネルギービジョンというものが今年度議案提出、上程される予定になっておりますので、この点を含めて調査するということでよろしいでしょうか。ですから、資料3と資料4に基づいてこの特別委員会は審議していくと、こういうふうに考えておりますけれども、よろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 あと、最終目標につきましては、新エネルギー調査特別委員会進め方イメージ(案)の最後を見ていただきたいと思います、まとめのところ。ここのⅢまとめのところに、12月下旬となっていますけれども、先程の議論の中で藤田委員の方から、三重県の新エネルギービジョンの方も含めてちゃんと対応できるようにするには、この12月ではタイトではないかというような提言もしていただきました。それも正副委員長でごもっともやなということで事前に話もさせていただいた中で、ただ、このまとめの目標に関してはおおむねここで固めていくと。あと、いろんな都合もありますので、2月までずれることはあるとは思うんですけれども、本当は、こんなことを言うとあれですけれども、選挙がなければ2月までしっかりと議論していきたいというふうに思うんですけれども、いろんな都合上なかなか地に足がつかないような状況にもなりかねませんので、おおむね12月下旬を目標にやっていくと。
  そして、2月を最終目標にはしますけれども、あくまでできるだけ12月下旬という形の中で新エネルギー等の対策に関する提言ということで、当然CO2の削減、低炭素社会に対する今後の三重県の考え方、こうした形での提言をしていきたいというふうに思いますので、この点につきましてよろしいでしょうか。だから、最終目標も今のような形でさせていただきます。
 具体的な進め方に関しましては、資料2の表を見ていただくような形、もしくは新エネルギー調査特別委員会進め方イメージ(案)ということで進めさせていただきますけれども、よろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 それでは、本委員会の最終目標をおおむね12月、また、多分延びるとは思いますけれども、2月を目途にしていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、具体的な調査方法ですけれども、調査項目の最初の第2回目の有識者等から国の今後のエネルギー等に向けた調査の把握、この点に関しまして6月下旬を予定しておりますけれども、いかがいたしましょうか。よろしいですか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 それでは、ちょっと事前に調査させていただいた中で、事務局の方から資料を出してくれますか。

          〔資料配付〕

○野田委員長 それでは、皆さんに配付させていただきましたように、新エネルギー調査特別委員会の参考人出席要望の候補者としまして事前に確認しておりますのは、先程資料の中にありましたNEDOの関係の、中部経済産業局の資源エネルギー環境部の方に少し事前に問い合わせております。そこで、資源エネルギー環境部長の荒川嘉孝さんにお願いしようかなということで、今アポイントをとろうとしております。聴取内容としましては、先程の協議にもありましたようにエネルギー全般、それから我が国のエネルギー事情について、それから我が国の今後のエネルギー政策についてという形で、まず第1回目の調査をしたいというふうに思っております。略歴に関しましては、次のページの荒川嘉孝さんの略歴書を見ていただきますようにお願いいたします。どうでしょうか。

○萩原委員 どんな人かは知りません。だけど、略歴を見たら原発推進をずっと進めてきた人やというのははっきりわかりますわな。私は、やっぱり参考人を呼ぶということになったら、新エネルギー調査と言うといて、ちらっとこの資料3でと今委員長が言うて、代替エネルギーのところまで広げてというような格好で、本命は原発ちゅうんやったら原発推進論議をしようにという話ならまだわかるけど、そんなことになるんですか。
 私はやっぱり、今、日本の地球温暖化問題について、COP10の問題も含めて、この環境が大変だという中で地球温暖化をどうすんのや、そんな中での産業や家庭系はどうなんや、そういう中での、それこそ代替エネルギーとしての問題の中にいくつかの対策がある中の一つとして原発の問題も確かに出てきてるわけやけど。だから、原発だけありきみたいな格好の議論を僕らがしていったらあかんと思うんやけど、どうなんでしょう。
 実際のところ、僕はもっと幅広く、今現時点での地球温暖化対策なりあるいはエネルギー政策なり、全体の問題をまずは学ぶという方がいいと思うし、やっぱり原発推進の立場に立ってあるというような人が出てくるんだったら、そうではないよという反対の人の議論も聞くという、勉強をまじめにしようというんだったら。そういうようなことでなきゃおかしいというふうに思います。

○日沖委員 略歴を見せていただくと確かにそういう経歴がありますけども、私自身も参加させてもろうとる意識は、まさに萩原委員が言われるようなそういうことを議論しようと思って参加させてらって、まさか今さらこの委員会で原発の復権みたいな原発議論をしようなんて、私らももちろんそんなつもりで参加してないし、もう一度委員長にお伺いします。原発の議論をここでというような意識なんて全くなく、この委員会をつくった、発案というか意見を言われた方もそんな意識はないでしょうし、ちょっと萩原委員は原発を意識し過ぎられているんじゃないかなというふうに思いますが。みんなそんなふうに、今、萩原委員が言われるような内容の議論を一生懸命しようにと参加されてみえていると思うんですが。

○野田委員長 日沖委員がおっしゃるように、今、中部経済産業局の資源エネルギー環境部長という立場でしていて、経歴は確かに原子力も関係ありますけれども、最初は資源エネルギー庁の公益事業部とか、ほかの工業技術院ムーンライト計画推進室とか、いろんな技術へ行った中で原子力もかかわっている。資源エネルギー庁で関係することで、現在わざわざ原子力を考えている人を呼んだわけじゃなくて、立場的に中部経済産業局の資源エネルギー環境部長という形でいって、僕も今日こうやって経歴を見させてもろうて、ああ原子力も入っとんやなということでなっているので、本当は資源エネルギー庁のところへ行ってしたらいいんですけれども、そうすると旅費等もかかりますもので、中部経済産業局のエネルギーに関する部長という肩書の中で来ていただいておりますので、そういうふうな観点で呼んだわけではありませんので、それだけ。
 日沖委員おっしゃるように、今の肩書の環境部長としてエネルギー全般を見ていただいておる立場の人に説明に来ていただくということで、正直言って、この経歴に関しては僕も知らなかったんで、あれとは思うたんですけども、一番今の現場の担当の役職の人という形で認識しておりますので、それはちょっと誤解というか先読みというふうに僕は思いますけれども、いかがでしょうか。皆さんどうでしょうか、だめというなら別の人を探しますけれども。

○中川委員 環境部長ということで、低炭素社会とかCO2削減から見た場合の新エネルギーへの需要とか、それも含めた今後のエネルギー政策という部分からいくと、やっぱり役職的には環境部長なのかなというふうに思います。現職としてこの人は環境部長ですよね。という感じがします。
 けども、聴取内容の我が国のエネルギー事情とか今後のエネルギー政策というところで、我が国の新エネルギーの実情とエネルギー事情とか、そこにもう少し主軸を置いていただかないと、一応これは新エネルギーの特別委員会ですので、もうちょっとそっちに軸足を置いた上での全体のエネルギー事情、エネルギー政策というふうにしていただきたいなというふうに要望としては思います。
 だけど、やっぱり目的からいくと環境部長とか環境に携わる、いわゆるエネルギーと環境というところを考えていく人から聞くというのは、私は別にいいのじゃないかなと思いますけれども。

○野田委員長 今の中川委員のご指摘はそのとおりですけれども、①のエネルギー全般(新エネルギーの定義など)ということで、ずっとそのまま認識しているということでしましたので、改めて、新エネルギー等の事情についてという形で書きかえさせていただきたいというふうに思います。

○萩原委員 私、だから、この人はだめだとかそんなことは言ってない、話を聞くまでにね。そういう推進の立場の人やったら、そうでない人も呼ばないかんよということを私は申し上げたわけです。
 それで、どんな話をされるのか全くわからない。ただ、やっぱり中部経済産業局を呼ぶのがどうかという思いがするのは、COP10なりCO2対策なり、それこそ民主党政権も力を入れてやるぞと言うとるこの政策というのは、経産省は関係するけれども、むしろ環境省がまず何よりもということが前面に出てこなあかんと違うの、現状からするならば、という思いがするわけ。環境省は自然環境を守るというか環境汚染を許さないという立場での省だけれども、どっちかというたらかつての通産省、今の経産省は産業界寄りの発言にならざるを得ないというのは、これは一般的にはありますやんか。そこの環境部長であろうと。
 だから、そういうような点からすれば公平性を欠くよという感じも率直にするし、まずは導入部分がこの人でええのかなという、国際原子力機関の広報部までやっておったという人やもんで、とにかくええぞというのでやってきた人やというふうには思いますから。だから、しょっぱなからこういうのは、いかにもこの委員会の性格を決めつけてしまうみたいなことになってしまうのでという思いがするので、公平な立場でというふうな人もまた呼んでほしいというか、そういう観点でやらないと、今まで皆さんはほとんどおっしゃってはいないんだけれども、何か原子力の話になっていく道筋をというのでは困る。率直に言っておきます。

○野田委員長 何度も言っていますけれども、ありきではないと私は断言していますので、それに関しまして行く行くと言われると、余計に何かちょっとおかしな方向に行くんかなというふうに思いますので、そのへんのご理解はよろしくお願いしたいと思います。

○前田委員 萩原委員の偏った意見が続いておりますので、私も発言を申し上げたいと思います。
 環境省というお話がございました。低炭素社会に向けた取組を前段に私もやるべきかなとは思っとったんですが、このタイトな期間の中、そしてまた新エネルギーという特化した中で、そこまで余り広げ過ぎてしまうと、特に12月までにある程度の方向性を示そうという中では物理的に無理なのかなと。それならばやはり新エネルギーに特化して論議を深めていく。そして、私は別にどなたでも結構でございますが、役職で資源エネルギー環境部長であるならば問題はないのかなと思っておりますので、あえて発言をさせていただきます。

○野田委員長 萩原委員がご心配の方向には僕は行かないというふうに思っておりますけれども、先程も言わせていただいたように、いろんな勉強は、こだわらないで議論していくということが前提ですけれども、それに、ありきという形での議論は一切するつもりはありません。副委員長とも、それはやめようという形で事前に話もして協議もしていますので、委員会で議論をしているときに、おかしいやないかということがあったら言っていただいたら結構やと思います。私も副委員長も、そういう方向ではないということは断言させていただきますので。よろしいですよね。

          〔「はい、そのとおりです」の声あり〕

○野田委員長 役柄で決めさせていただいたということですので、そんな偏った原発ありきの方向での説明をしていく人だというふうには、私自身も事務局から問い合わせた中ではありませんので。
 先程中川委員が言いましたように、エネルギー事情となってくると全部エネルギーということで、特別委員会の名前から、やはり新エネルギー等という形での事情を説明していただくということで、ちょっとここは今後の新エネルギー等という形で、項目の中をしっかりと同じ言葉で書かせていただきたいと思います。僕は、上に新エネルギーの定義ということを書いていますので、そんな中で同じ意味ということで、これが1から2、3と同じようになっとるんだというふうに思いましたので。
 それはなぜかというと、エネルギー全般を考えたときに、新エネルギーとなると皆さん大体一番小さいところの枠だけになってきますが、全般的に新エネルギー等というのはこの枠の全体的なところの中にあるということを認識していただきたいものですから、こういうふうな形で事前に書かせていただきました。今、協議の中でしっかりと新エネルギー等の議論、協議をする範囲が決まりましたので、新エネルギー等という形でここのところは書き改めさせていただきます。

○吉川委員 それでええのと違う。余り細かいところまで突っ込んだ話はここは。

○野田委員長 ないです。はい、わかりました。吉川委員のご指摘のとおりでございます。
 それでは、最初の第1回目だけ予定していますので、この日にちだけちょっと確認させていただきたいんですけれども、今回。あとはまたいろいろ進めていかなきゃならんと思うんですけれども。日にちは後でいいですかね。
 じゃ、全体的な流れを進めさせていただきたいと思いますので、資料2を見ながら進めさせていただきます。済みません。ちょっと戻ります。
 それでは、活動計画書のような形で進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 第2回目のところは有識者の方でということでご了解願います。
 第3回目等に関しましては当局から聞くということでよろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 それでは、次に第4回目なんですけれども、7月から8月の上旬で参考人招致もしくは県内調査を含みながら進めていく、こういう形でよろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 あと、県外調査に関しましては、9月中旬に新エネルギー等についての先進的な取組の調査を進めていく、この方向でよろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 それでは、現状把握についてはおおむねこういう形で進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 県内外調査について日程をちょっと確認させていただきます。5月17日の委員長会議におきまして、県内については必要に応じて日帰り、また県外については必要に応じて1泊2日以内の調査を行うということで確認しております。
 先程の検討の中で7月中旬から8月上旬という形の中で進めさせていただきますので、日程の確保はできれば今日中にはやりたいと思うんですけれども、後日、相手方のこともありますので、調査の詳細に関しましては後で皆さんと調整しながら進めさせていただくということでよろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 よろしくお願いします。
 大体この進め方のイメージ(案)のような形で、後日皆さんの日程を取り込んでいきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
 それでは、先程の委員会の第2回目に当たる有識者のこの日程だけ少し決めたいと思いますので、よろしくお願いします。この日程につきましては、この方を参考人としてよろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 それではそのように進めさせていただきます。
 参考人の招致をする委員会は、一応事前に確認しましていつというのになりますと、6月28日月曜日の午後だったら出席できるというようなことなんですけれども、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 それでは、6月28日午後から開催させていただきますので、よろしくお願いします。
  なお、当日の委員会の時間、進行方法、細部につきましては正副委員長にご一任願いたいと存じますけれども、いかがでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 よろしくお願いいたします。
 今までの中でご質問等ございませんか。よろしいですか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 それでは、次に特別委員会への提案募集につきましてご協議願いたいと思います。
 昨年、特別委員会の調査の参考とするために、三重県議会だよりを活用して県民の皆さんから提案募集を行ったところです。去年の参考資料をちょっと配付させていただきます。

          〔資料配付〕

○野田委員長 去年の募集の方法としましては、三重県議会だよりの提案用紙に提案を記入して、議会事務局あてに郵送していただくものでございます。郵送料は議会で負担していただいております。本年度につきましても、本特別委員会につきまして同様の提案募集を実施したいと考えておりますけれども、いかがでしょうか。

○永田委員 これは実施してどれぐらいの提案、実績かはわかりますか。

○野田委員長 今回の提案の実績というのはわかりませんけれども、去年の地域エネルギー・経済等に関しましては100件ぐらいありましたですかね、たしか。重複するのもありましたので、その中で特別委員会へ提出して議論したのもあると聞いております。それは正副委員長で、ある程度こういった提案があるなと、議論しなきゃあかんなというものに関しましては議論していただいております。
 今年も、おおむね正副委員長に一任していただいた中で、こういう議論がありますということをご協議願うことがあろうと思いますので、よろしくお願いします。
 内容としましては、ここの進め方にありますような形の中で、今のエネルギー等に関する状況とか考え方、こうしたことを提案してくださいという形で三重県議会だよりに、広聴広報会議の方にお願いしたいと考えております。いかがでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 それでは、広聴広報会議の方へお伝えして、三重県議会だよりに載せていただくようにいたします。
 最終的にちょっと確認させていただきます。
 活動計画書(案)に従って、新エネルギー調査特別委員会進め方イメージ(案)ということで提示させていただきました。その中で、まず新エネルギー等に関しましては資料3にあるような形で協議させていただきます。なお、三重県のエネルギーに関する経過に関しましては資料4の中でご協議させていただきます。そして、具体的な調査方法につきましては計画書に基づいてするんですけれども、最終目標につきましては、まとめのところに新エネルギー等の対策に関する提言というふうにありますけれども、これにつきましては、CO2の削減と低炭素社会に向けての三重県における新エネルギー等の対策に対する提言とさせていただきますので、よろしくお願いします。よろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○野田委員長 それでは、調査の進め方、また進め方イメージ(案)のとおりに進めさせていただきます。これは資料2の活動計画書(案)に基づいて進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 次回の特別委員会に関しては、6月28日午後から参考人招致をして調査をさせていただきますので、よろしくお願いします。
 以上、活動計画作成に当たりました協議事項はすべて終了したということでございます。
 今後、正副委員長で活動計画書をまとめて各委員に配付させていただきますので、よろしくお願いいたします。この活動計画書に基づき今後の委員会活動を行っていきますので、よろしくお願いいたします。
 この際、何かご議論ありますでしょうか。

○萩原委員 今、最後にちょっとまとめられた、それこそ低炭素社会の実現に向けて三重県で取り組んでいく課題というような点での提言ができるようにみたいな、そんなお話があったんだけど、こんな短い時間で何ができんのやという思いも僕はするんだけれども、そのためには、まず現状をどう、って報告を、一刻も早くしてもらわなあかんと思う、県当局からも。違うんやろか。それで、実際のところ、今の県のCO2についてどこからどんだけ出てんのや、どこに問題点があるんや。減らさにゃいかんと言うとるのに実際増えてきとんのやもんな。そこらへんをまず聞かんといてさな、ということが私は大事やと思うので、それは急いでやらないと、今の話だと6月は参考人でしょう。7月はまた県内調査やみたいなことになっていったら。

○野田委員長 違います。7月の上旬に進めていきます。

○萩原委員 上旬に聴き取りはするんですか。

○野田委員長 中旬とはなっていますけれども、少なくともそのあたりまでには進めていくつもりです。

○萩原委員 私はやっぱりぜひまずは聞いておきたい。それがまずはスタートやと思いますのでお願いします。

○野田委員長 中旬とは書いていますけれども、皆さんのご意向を聞いて上旬の方がいいなというふうに思っておりますので、それは進めさせていただきます。そのへんの日程のずれ、皆さんの日程も含めて確認しながら調整していかなきゃなりませんので、十分ご協力願いたいというふうに思います。おおむねこの形で進めさせていただきますので、よろしくお願いします。

○中川委員 これは要望なんですけども、後半の論点整理・論点議論というところと、委員間討議も当然なんですが委員協議という形も含めて、それぞれの時間等あると思うんですが、ここはやっぱり活発に委員間討議並びに委員協議も含めてやっていただきたいと思いますので、これは委員長にご要望としてお願いしたいと思います。

○野田委員長 わかりました。
 もう一つ確認は、中川委員から協議の中でご要望がありまして、論点整理の中でも参考人招致が必要だということなので、出張して現場の方へ行く必要があるというならば、10月、11月の中でも調査をしていきたいというふうに思いますので、またご協力を願いたいというふうに思います。よろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

新エネルギー調査特別委員長  野田 勇喜雄  

 

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