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平成22年6月18日 教育警察常任委員会 会議録 

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教育警察常任委員会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日   平成22年6月18日(金) 自 午前10時1分縲恷梶@午後3時9分

会 議 室        502委員会室

出席委員       8名

                 委  員  長      杉本 熊野

                副委員長      小林 正人

                委   員      今井 智広

                          委   員      藤田 宜三

                          委   員      中村  勝

                          委   員      貝増 吉郎

                          委   員      森本 繁史

                          委   員      萩野 虔一

 

欠席委員     なし

出席説明員

   [教育委員会]

                          教 育 長                              向井 正治

                          副教育長兼経営企画分野総括室長     山口 千代己

                          学校教育分野総括室長               松坂 浩史

                          研修分野総括室長                    長野   修

                          教育支援分野総括室長               真伏 利典

                          社会教育・スポーツ分野総括室長       田畑 知治

                          高校教育室長                        齋藤 俊彰

                          教育改革室長                        岩間 知之

                          予算経理室長                        加藤 正二

                          教育総務室長                       平野 正人生

                          人材政策室長兼総括地域調整・人事監   木平 芳定

                          スポーツ振興室長                     村木 輝行

                          研修企画・支援室長                   水本 潤一

                          人権教育室長                        稲林   司

                          生徒指導・健康教育室長               和田 欣子

                          特別支援教育室長                    浅生   篤

                          小中学校教育室長                    西口 晶子

                          福利・給与室長                        福本 悦蔵

                          学校施設室長                         大森 邦彦

                          社会教育・文化財保護室長             野原 宏司

                          研修指導室長                        谷口 光暁

                          人権教育特命監                      川島三由紀

                          特別支援学校整備特命監             飯田 幸雄

                          情報・危機管理特命監                 津谷 章雄

                          教育振興ビジョン策定特命監           福永 和伸

                          社会教育推進特命監                  小嶋   浩

                                                                                                    その他関係職員

        

委員会書記  

                           議  事  課  平井 靖士

                  企画法務課  中西 宣之

傍聴委員     な し

県政記者クラブ  1名

傍 聴 者    3名

 

議題及び協議事項

Ⅰ 常任委員会(教育委員会関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第 98号「公立学校職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例案」

  (2)議案第100号「三重県立高等学校条例の一部を改正する条例案」

 2 所管事項の調査

  (1)2010年(平成22年)版県政報告書(案)について(関係分)   

  (2)平成23年度三重県立高等学校募集定員総数の策定について

  (3)「次期教育振興ビジョン(仮称)」の審議経過について

  (4)特別支援教育の推進について

  (5)生徒指導対策について

  (6)審議会等の審議状況について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 常任委員会(教育委員会関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第 98号「公立学校職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例案」

    ①   当局から資料に基づき補充説明(向井教育長)

    ②   質疑
          な し

    ③    委員間討議
         な し

    ④   討論
        な し

     ⑤   採決   議案第98号   挙手(全員)   可決

 

  (2)議案第100号「三重県立高等学校条例の一部を改正する条例案」

    ①    当局から資料に基づき補充説明(向井教育長)

    ②    質疑

○杉本委員長 ご質疑があればお願いいたします。

○藤田委員 本当に、新しい意欲的なシステムを取り入れられてやられてるということに関しては、非常にすばらしいなと、私、思わさしていただいております。
 そんな中で、1点、特に保護者も含めて、学習ニーズにも対応するというようなことをお書きいただいており、それから、多文化共生社会を創造するための学習支援拠点という表現をされてみえますが、この具体的なことをちょっとお教え願いたいなというのが第1点でございます。

○山口副教育長 保護者や地域の人々等の学習ニーズにも対応していくということにつきましてですが、本来、生徒だけじゃなしに、外国から日本へ来られて、親御さんの方が逆に日本語習得がおぼつかないとかいうこともありますので、そういう意味で、飯野高校に、新たに学習拠点センター的なものを、1つ空間をつくりまして、そこへ親御さんも保護者も、あるいは地域の人も学びに来れると。で、相互に学び合うと。だから、高校生だけではなしに、地域の人たち、あるいは保護者の方も学んでもらえるような空間をつくり、そして、そこに教員等が入って教え合うと、そういうことを考えております。
 以上です。

○藤田委員 ありがとうございます。
 そうすると、いわゆる日本語がおぼつかない外国人の保護者が、そこへ来て一緒に学べると、こういうふうに理解したらよろしいですね。ああ、なるほど。ありがとうございます。
 それと、もう1点、そういう拠点にしていただいて広げていくという話を説明いただいたんですが、これは、本当にそういう意味でも新しいやり方かなというふうに期待をいたしております。
 それと、もう1点、そういういい点を目指してやっていただいとる反面、今まで神戸高校の定時制に行ってみえた学生、それから亀山高校の定時制へ行っていた学生、いろんな事情から外国籍の方が定時制へ行ってみえるという状況もございます。この方が飯野高校へ通学をするという話になりますと、地理的な部分で通学の問題が1つ出てくるのかなと、こんなふうに思うわけでございます。そんなことも含めて、実際上は神戸高校の定時制の方、亀山高校の定時制の方の人数、それから、今後想定される学生の通学、このへんのことはどんなふうに考えてみえるのか。逆に言えば、亀山で働いていた学生が、この改革によって通学上非常に不便になると考えられちょっと危惧するんですが、そのへんの対策を含めてちょっとお話しいただけるとありがたいなと思うんですが。

○山口副教育長 神戸高校の定時制の生徒にとっては、飯野高校とさほど距離的には変わらないのかなと。委員ご承知のところでございます。ただ、亀山高校の定時制、特に亀山市西部の方、昔で言えば旧関町の出身の関中学の子どもたちがどうなんかということでございます。
 平成22年3月の定時制の入学生は、関中学からはゼロでございました。ただ、在籍の中にいるんではないかということで詳細な調査をしておるところでございますが、平田町―亀山間の最終便のバス、三重交通株式会社が運転しておるわけでございますが、最終便の延長をお願いできないかということで、昨年度から私どもが要望に行っておるわけですが、単なる増発は困難であるという回答を得ております。路線バス以外のアクセス方法はないのかということで、亀山市教育委員会等とコミュニティーバスが利用できないかというようなことも、亀山市教育委員会もこの改革の会議に入っておりますので、いろんな手だてを通じて要望しておるわけですが、なかなかこれも難しいということでございまして、教育長が先程も申し上げましたが、どうしても難しい時間帯にかかる子どもにとっては、でき得れば北星高校の通信の単位を取って、何とか3年で卒業するということであれば、そういう方策を個別に生徒相談に乗っていきたいなというように考えておるところでございます。
 現在、時間的には20時台が最終になっておるんです。済みません、ちょっと、詳細は教育改革室長の方から答えますので。

○岩間教育改革室長 今のご質問ですけれども、19時42分が今平田町発亀山行きの最終になっております。昨年度までは20時25分が最終でございましたが、その路線バスが廃止になりまして、今年度は19時42分というのが最終でございます。それに合わせまして、教育課程、あるいは時間割等につきまして今検討しているところですけれども、今お手元の資料には、Ⅰ部が16時から19時20分というふうになっておりますが、このあたりの時間割、日課表につきましても、少し検討を加えながら、でき得れば19時42分発のバスに乗っていただけるようなことを考えておるんですけれども、今副教育長の方から申しましたように19時42分のバスを少しおくらすことができないかと、あるいは20時台のバス、21時台のバスを増発できないかということは、三重交通の方に申し入れをしておるところでございます。

○藤田委員 今年度は入学希望者がないという話でございますけども、現実の問題、飯野高校が動き始めて、旧関町あたりに住んでみえる方が、そのことを理由に受験をしない、来ないということも当然考えられますから、受験生が少ない、いないということがイコール、そういう子どもたちに対して、行政としてちゃんとやっていますよということには僕はならないと思うんですね。
 大変いろいろご努力はいただいとるというのはよくわかるんですが、この通学の問題は、飯野高校へ集約をするという、当初から既にわかってた問題だと思うんですね。これに対して、やっぱり行政としてもきちっとした対応をしてやっていただかないと、特に外国人の子どもは条件が非常に厳しい状況の中で生活をしとるという現状もございますんで、これは、またこの後経過も報告をいただくということで、何としてもその保障をしてやっていただくような体制をぜひとっていただきたいなと、こんなふうに思います。
 それと、もう一つなんですが、こういう形でやっていくということでございますので、確認でございますけども、このシステムをやっていく上での職員の配置であるとか設備の体制であるとかいうことも当然大きな問題であろうかと思うんですが、そのへんはご配慮いただいておるんでしょうか、ちょっと確認をお願いしたいなと思います。

○山口副教育長 資料の5ページにも書かせていただいております。その他のところでございますが、チョボの2つ目でございます。統合に伴う定時制課程の併設や新しい学校の教育理念及び教育内容の実現のため、飯野高校において既存施設の改修及び増築等の環境整備を行いますということで、施設整備については、先程委員から言われました学習支援センター的なもの、空間とかそういうものを含めた増築を行うということで、飯野高校と協議をしているところでございます。
 教員につきましても、神戸高校1クラス、それから亀山高校1クラスという、大体定時制の1クラスは教員が7人ぐらいの配当なんでございますが、それが2クラスになることによって規模が拡大しますので、スケールメリットが出てくるんではないかなと思っておりますので、詳しい定数については、今後、外国人生徒の割合がどのぐらい多いか等で、講師等非常勤も含めてトータルの数は変わってきますので、ただ、間違いなく2クラスになることによって、スタッフ、教職員は充実するんではないかなと思っております。

○藤田委員 ありがとうございます。本当に新しい試みで、ぜひとも成功させていただきたいという思いがいっぱいでございます。同時に、多くの、非常に厳しい環境の中で学んでいる学生に対しても配慮をお願い申し上げまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○森本委員 非常に評価できると思う、これは。評価できると思うし、まずこの240人という定数はどういうふうに決定したのか。

○山口副教育長 3ページに定時制課程普通科の夜間Ⅰ部、Ⅱ部、80人というのがございます。この神戸高校、亀山高校の定時制への入学者数の実績でございますが、両校合わせて、ここ45名、44名、46名と、40人を超える、1年生が入っております。そういう中で、40人として統合して1クラスにしてしまいますと、学べない子どもが出てくる可能性があると。特に外国人の子どもたちにとっては、そういう日本語の学力が低いということが想定されますので、統合して1クラスにしてしまうと、45、46の五、六名がどっかへ行かざるを得ないということで、学校とも協議して、1クラスじゃなしに2クラスを策定したところでございます。
 以上でございます。

○森本委員 ちょっと僕誤解しとった、これ。不勉強で申し訳ないんやけど、飯野高校っていうのは鈴鹿市内にある高校なんやね。神戸高校の近くにあるという理解で、最終的には普通高校に併設した形の中で定時制の80人を収容する新しい高校をつくったという意味やね。
 はい、そこらちょっと教えて。

○山口副教育長 済みません、私の説明が不十分で申し訳ございません。
 飯野高校には全日制課程がございまして、応用デザイン科という県内で唯一の芸術の学科なんですが、それと英語コミュニケーション科というのがあります。1学年4クラスと、そこへ定時制課程を入れたということでございます。もともと、この飯野高校というのは、昭和30年代に昼間2部制の定時制が併設されておったと。紡績会社へ集団就職をしてきて、午前中働いて午後学習する、逆に、午前中勉強して午後働くとか、そういう昼夜2部制の定時制がありました。それを、紡績工場が次々廃止される中で定時制を閉課したところなんですが、それをもう一度、神戸高校から四、五キロ離れたところに飯野高校があるんでございますが、そこへ持ってくると。そして、亀山高校の定時制も1クラスには足りないので飯野高校へ持ってくるということで、2つの学校の定時制を飯野高校―昔定時制があったということで置かしていただくと、そういうことでございます。

○森本委員 藤田委員から言われたけれども、旧関町の方からの、いわゆる通学不可能という問題もあるけど、旧関町からの亀山高校の定時制への実績っていうのは、どうなんですか。

○岩間教育改革室長 過去3カ年の関中学校から亀山高校の定時制への入学者数はゼロでございます。

○森本委員 だから、そういうふうな現実論から言えば、そらどこでもありますよ。木本高校の定時制でも、あらゆるところへ行けば、もう少し入るとこだってあるし、正直言って、私の知り合いの中にも50歳前後で木本高校の定時制で学んだ人たちが五、六人おります。私の近辺にもおるんで、それはそれにこしたことはないと思うけれども、基本的には、やっぱりバスの時刻まで変えてどうのこうのってのは、かなりエネルギーの要ることだろうと思うし、そういう実績を踏まえてやっぱり現行どおりやったらいいと思う。そういうふうな状況の場合には、またそれなりにいろんな方法を考えたらいいんで、まあ、ともかく非常に発想的にはいいと思うんで、それをぜひ成功させるようにしたってほしいのと、北星高校通信制っていうのは、これもえらい非常に不勉強で申し訳ないんやけど、これはどういう組織なのか。

○山口副教育長 まず、北星高校の通信ということでございますが、これは昔の四日市高校に通信課程がありました。富田駅の前に通信制の学科、課程を併設しておりましたが、そこから山城インターの方へ四、五キロまた振るんですけども、そこに四日市北高校というのがございました。その四日市北高校は定時制だったわけですが、四日市高校の通信を、定時制と通信制を一緒にすることによって、定時制では3年間での卒業がなかなか難しいんですが、通信制をひっつけることによって3年間で卒業できるようなシステムをつくると。特に北星高校については不登校とか中途退学の子どもが非常に学びやすいような環境をつくるということで少人数教育をやっておりまして、非常に人気が高うございまして、9月募集もやっておりまして、弾力的な学校運営をされておるという学校でございます。
 先程、関中学校の話が出ましたけども、私どもとしては個別の子どもたちがやっぱり学べなくなることは、ちょっとどうかなと思いますので、教育内容とか教育課程とか時間帯等に今後工夫ができないかということも考えながら、そして、中学校にこういう子どもがおるんやけど、どうやろうと高校へ相談できるような連携を中学校と高校とでできるようにして、個別の案件については対応してまいりたいと思っております。
 以上でございます。

○森本委員 もう1点、この北星高校通信科っていうのは県立なのか。

○山口副教育長 申し訳ございません、説明不足で。県立高校でございます。通信制課程は県内に2校ございまして、その北星高校と、松阪高校がございます。で、通信制課程というのはスクーリングをやって、あとは添削です。

          〔「スクーリングの説明」の声あり〕

○山口副教育長 スクーリングは、月1回とか月2回とか、初めに学校で決められた日程の中で自分の仕事とか家庭の事情とか、いろいろなことで、許せる範囲で学校へ通って、それで添削指導のほかに実際にフェース・ツー・フェースで学校の中で教えてもらうというシステムが通信制課程でございますが、そういう通信制課程を定時制とひっつけることによって、今まで定時制では4年でしか卒業できなかったものが、3年で卒業できるということで、特に不登校ぎみの子どもとか、いじめに遭ってその地域の高校へ行くよりは、ちょっと離れた学校の高校へ行って伸び伸び生活ができるということで、北星高校は大体定員がオーバーしておるというような状況でございます。説明不足で申し訳ございません。

○森本委員 終わります。

○杉本委員長 ほかにご質疑はありませんか。

○藤田委員 先程、関中学の話、これ一番遠いですからよくわかるんですが、現在、亀山高校の定時制に通ってる方が何人みえて、その方がどこに住んでみえて、5限目、6限目の授業を受けてバス通学が可能なのかどうか、それをちょっと教えてください。

○山口副教育長 今現在、詳細な資料を手元に、申し訳ございませんが持っておりませんので、また後刻委員の方へ届けさしていただきますということで、よろしくお願いします。

○藤田委員 よろしくお願いします。
 実は、現在定時制へ通ってみえる方の通学を、会社の方が厚意でやっていただいておると。この方が、飯野高校になったときにちょっと大変だという話を私が現場でお聞きしておりますので、そのへんのところも含めて、関中学に限らず亀山高校についての状況を、またお教えいただきたいと思います。
 終わります。

○杉本委員長 ほかにご質疑はありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○杉本委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ③    委員間討議
        な し

    ④   討論
        な し

     ⑤   採決   議案第100号   挙手(全員)   可決

 

 2 所管事項調査

  (1)2010年(平成22年)版県政報告書(案)について(関係分)

    ①   当局から資料に基づき説明(山口副教育長、松坂総括室長、田畑総括室長)

    ②   質問

○杉本委員長 それでは、ご意見等ありましたらお願いいたします。

○今井委員 いくつかいろいろ飛ぶかもわかりませんけども、済みません。
 1つ目の「人間力」の向上/みえの人づくりというところで、第二次戦略計画も今年で終わりになってくるんですけども、人間力の向上、ここに書いていただいているのは少人数学級の推進、これはもうこれで大切なことやと思うんですけども、実際に主目標の方で満足している児童生徒の割合は超えておると。しかし、少人数教育推進事業のとこからいくと、授業内容を理解している小中学校の児童生徒の割合や高校のその割合は、目標を達成してないという、その現状がありますけども、まず1点目、9ページにあります授業内容を理解している小中学校の児童生徒の割合というのは、これは小学校1年生、2年生、中学校1年生ということで考えていいんでしょうか。

○松坂総括室長 これは、アンケート調査の対象が小学校に関しては5年生、中学校に関しては2年生、高校も2年生というものでございますので、小5と中2だとご理解いただければと思います。

○今井委員 そうすると、その少人数教育を推進しておって、人間力の向上に結びついているという、小学校1、2年生向けのそういったアンケートというのはないという理解でいいのかなと思いますけど、小学校5年生と中学校2年生、全員にとるっていうのは非常に難しいのかもわかりませんけども、その30人学級を初めとする少人数教育推進事業によって人間力が向上しておるということは、教育委員会としてはしっかりと今後さらに取り組んでいくということなんで、その効果というのは求められておるんだと思うんで、それを1点ちょっと教えてもらいたいのと、そこにあわせてスポーツのところも、やっぱり人間力の向上には、当然学習能力の向上というのもあると思いますけども、スポーツが重要になってきます。次の分野にも通じてくることだと思うんですけども、先程もありました、さらに学校でのスポーツの授業とか体育的行事、そういったものの充実を促進していくということですけども、例えば学校の体育の時間を増やしていくとか、そういった具体的な何かがあるのか、どういった形のことをしていくのか。地域のスポーツの指導員を入れてもらって指導してもらうっていうことも中にあったかと思いますけども、そういったことをもっともっと推し進めていくのか、その点を教えていただきたい。
 それと、もう1個、人間力のためには文化芸術活動、小さいときからの、文化とか芸術に親しむ、そして、それぞれ個々人の能力を、皆さんいろいろな素質を持っとると思いますので、人間力の向上を図っていくためには、そういった一人一人のお子様方の資質を高めていく、素質を高めていくということが重要になってくると思うんですけれども、文化芸術に対しての表記っていうのが、特に小学校、中学校の方では少ないように思うんですけども、そのへんの取組というのは実際どのようにされていくのか。人間力の向上に向けての中で、ちょっと聞かしていただきたいなと思います。

○木平人材政策室長 私の方から、少人数教育にかかわる成果ということで答弁させていただきます。
 学習面で、少人数で授業を実施するということで、子どもたちにとって、例えば少人数になるということで授業中の発言回数が増えるということで、そういうことを通じまして、児童生徒が意欲的に学習に取り組むということでございますとか、教師の側にとっても一人一人に目が行き届くということで、子どもたちの理解度とか、つまづきの状況とか、生徒指導面につきましても、問題行動を早期に発見できたり、もしそういうことがございましたら、早期な対応、あるいは解決につながっていけるということですとか、それから、保護者の方との状況でも、受け持つ子どもの人数が少なくなりますので、そのあたりも丁寧な対応ができるというようなことで、いろいろな機会を通じまして市町教育委員会、あるいは当該学校などから聞いておるところでございます。
 以上でございます。

○村木スポーツ振興室長 スポーツ、特に体力についてのご質問でございますが、まず、1点目の授業の運動機会の拡充ということでございますが、授業時間を増やすということではなく、授業そのものの内容を充実するように教員の研修会をより充実したものにするとか、あるいは子どもたちがみずから進んで授業に取り組めるようなプログラムの開発をすると、そういったことを行っておるところでございます。
 あわせて、地域の人材につきましては、これは本年度から、現在6市の13名でございますが、地域の方をお願いいたしまして、学校へ入っていただいて、学校の体育の授業、あるいは体育の授業以外の体育活動をサポートしていただける方に学校へ入っていただいて、子どもたちの授業、あるいは運動機会の拡充を図っているということでございます。
 以上でございます。

○山口副教育長 人間力について、文化芸術についてはどうかという話でございましたが、まず高校生にとりましては、全国高校総合文化祭への参加者数とか、あるいは文化部活動で活動している生徒数というのを指標として持っておりますが、増えているということで、昨年度は全国高総文祭が三重県であったっていうこともありますが、随分、運動部活動だけではなしに、文化部活動もやり始めてきたというところが1点でございます。
 それから、小中学校も県立学校もそうでございますが、本物の舞台芸術体験授業、これは国事業、あるいは財団事業等がございますが、そこの公演回数が平成19年度は46件でございました。20年度は65件、21年度、昨年度でございますが151件ということで、確実に小中、県立学校において、そういう本物の舞台芸術とか、あるいは学校へ芸術家を派遣するとか、そういう件数は増えてきておりますので、子どもたちが本当に生で芸術を鑑賞する機会等は増えてきているのかなというようなところでございます。
 以上でございます。

○今井委員 ありがとうございました。1点目の学習面のところで、少人数学級、本当にこれは一人一人にきめ細かに目が届いてすばらしいと思います。その上で、今やっていただいているアンケートというのが小学校5年生と中学校2年生対象になっているということは、それまでの教育環境は、やっぱり小学校5年生になって突然そのとき理解しておるかどうか、というよりは、それまでの積み重ねがあって、小学校5年生、もしくは中学校2年生、この基準も教育委員会の方で、この年齢が一番いいだろうということで、何らかの形で決めていただいていると思いますけども、それまでの積み重ねがあっての個々の児童生徒の授業内容を理解している割合というものが出てくると思うんで、今後の拡充も含めながら、小さいときからのきめ細かな子どもたちへの教育っていうのをお願いしたいと思います。
 スポーツ面のところで今教えていただいたように、授業内容を充実していくっていうことで言っていただいております。当然、私も子どもを持つ親として、個々の体力の進んでいる、体力のある子、今現在は、まだみんなと一緒のようにといいますか、少しおくれている子もおるかもわかりませんけども、この部分も細かく、それぞれのお子様の今の状況もあろうかと思いますので、しっかりとそういったところに支援をしていただきながら、健康づくり、やっぱり、勉強するにも何をするにも体が一番なんで、体力向上に努めていただきたいし、地域人材の方が、6市13名、学校等をサポートしていただいている。だから、取組は非常にすばらしいと思いますので、今後できる限りそういったところも充実をしていただきたい。
 それと、文化芸術活動の方では、高文祭は本当に昨年大成功のうちに終わっていただいたかと思います。その中で、できれば人間力向上等の中で、今言っていただいたように、やっぱりこういった文化芸術活動にも、子どもたちが、本物の舞台に触れる機会とか、そういったことをやっておるっていうのも書き込んでいっていただいて、総合的に、人間力の向上というのを考えていくと、これはもう大人でも当然一緒なんですけども、生涯教育、生涯教育という言葉がいいのかどうかわかりませんけど、子どもたちでいえば学習面、スポーツ面、文化芸術面、心を養うところ、そういったところでの総合的な人間力の向上に向けたバックアップが必要だと思いますので、その点よろしくお願いしたいと思います。
 もう1点、申し訳ないです、聞かしてもらいたいんですけれども、先程、幼保小中の連携をというところで、これは8ページ、やっぱり人間力のところなんですけども、幼保小中間の連携を21市町の方でしていただいてて、これを拡充していくということですけども、高校もしっかりその中に入ってもらっていると考えていいですか。幼保小中、そして中学校から高校に上がるときの連携っていうのは非常に大事になってくると思います。それは、特に特別支援学級のところでも言えることになってくると思うんですけども、そのへんの連携体制というのはどういう形でとっていただいとるのかというのをちょっと教えてください。

○山口副教育長 この幼保小中の連携につきましては、県立高校は入っておりません。市町教育委員会が中心になってやっていただく、中学校区でございますので、その指定を受けた自治体の教育委員会がやっていただいておって、ただ、先程委員言われましたように、特別支援学校についてはかぶるところが、小学部とか中学部があるところについては、当然その中へ声かけもしてもらっておるのかなということで、特別支援学校については個人カルテ等が試みとして始まってきておりますので、委員がご指摘いただいたようなことも今後すべてのそういう取組の地域で行えるように、市町教育委員会にも助言をしてまいりたいなと思っております。ありがとうございます。

○今井委員 そうですね、県立高校も、もしできれば、やはりしっかり連携をとっていただいて、先程の飯野高校のこともありました、関中学校との関係とか、そういったことも先程のところで皆さんからお話があったように、幼保小中、そして高校が、市町の教育委員会と、またしっかりそのへんも連携をとって、それと、特別支援学校の方ではやっていただいておるということで、さらにそれは深めていってもらいたいんですけど、特に特別支援学級、その部分に関しての、これも各地域、いろいろ中学校と高校が連携をとっていただいて、例えば発達障がいをお持ちのお子さんが普通高校へ試験、これはもう試験にしっかり通っていただいて入っていただくわけでございますが、その中で、高校に進学した後、中学校のときのいろんな様子等を入学した高校とも連携がとれるような形で、そういったお子様が高校の中で楽しくしっかり学べる、そういった環境づくりをしていくためにも連携をしっかりとっていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。

○山口副教育長 発達障がいの子どもたちが入った高校の対応につきましては、今年度から3名置いてやっておりますので、後ほど特別支援教育の方で、そのあたりは詳しくまた説明させていただきます。

○杉本委員長 ほかにご意見等ございませんか。

○貝増委員 最初に、スポーツの振興なんですけど、施設の利用客を大体710万人の目標にしていると。前年度でも731万人あるんですけど、この中で公的施設というたら1割ぐらいの人数しか利用されてないと、公的というのは県営スポーツ施設ですね。利用者が全体利用客の約1割、このへんの現状はどんなようにつかまれてるんですか。

○田畑総括室長 今、貝増委員ご指摘の公立スポーツ施設の中の県の状況でございますけれども、全体が75万8000人ということで1割ぐらいでございます。その中でも、全体700万人のうち県としましては150万人ぐらいの利用をしていただいてます。そのうちの教育委員会としては75万8000人ということでございますので、いわゆる県と市町との割合でいきますと、県が2割、それから市町が8割ということでございます。そのうちの教育委員会と他部局が大体50%程度と。若干教育委員会の利用者の方が多いという現状でございます。

○貝増委員 今楽しい答え出ましたわね、教育委員会の利用の方が多いということは、それだけ徹底啓蒙してるという自信があるんですね。

○田畑総括室長 いろんな機会を通じて皆様にご利用いただくように、いわゆるお知らせをさしていただいてますけど、まだまだ、100%、十分かと言われますと不十分な部分があると思いますので、そのあたりは広くお知らせをするように努めていきたいというふうに考えております。

○貝増委員 そうすれば、学校教育へも兼ね備えてなんですけど、例えば全国大会の入賞目標、こういうばかみたいな数字を出してあるんですけど、82件、あるいはそれを上回りました89件になりましたとか、毎年の目標設定をしてるけど、いろんな取組概要とか、後年度の目標とかずっと羅列された中で、例えば力を入れなければならないと言いながら、全体の中で本当にこういうところに力を入れようと思うたら、国体もそうなんですけども、今の時代で、優秀な人材を、県立ですから高等学校の教職員の有効利用をなぜ考えないのかと。例えば、中学校を卒業する生徒でも、どこどこの高等学校の、あの選手はこのスポーツの専門家ですと。私も行きたいけど行けないとか、あるいは場合によって逆呼び込みもあると。
 しかし、そのへんはフリーハンドで特色ある学校制度の中の一環としてスポーツに力を入れると。例えばA高等学校は陸上に力を入れられる。B高等学校は水泳に力を入れられる。そのへんの余裕のある教職員の人事配置と希望に添った環境づくりを、なぜ県教委はやってあげられないのかと。そうすることによって、別にお金をかけなくても人材の有効利用によって、生徒の成績というのはどんどんどんどん上げられる。目標を持って楽しく、そして成績も上げられる。全国ランキングの数字なんて、そういう面からいえば、目標達成であれば、もっとどっとそういうのは楽にクリアできる。要は、1つの企業観念、あるいは私学観念を、同じようにいいところを何で県教委も応用利用しないのかと。いわゆる専門職を人事異動で全然事務屋の方の仕事に回したらいい、そういう体制をしてる。伸びる学校、伸ばせる科目、そういったところを、やっぱり今回改めて再検討していただく考慮は必要やと思うんですけど、そのへんはいかがでございますか。

○山口副教育長 教職員の人事配置を、例えば、特定のスポーツにたけた人を何でそこへ長いこと置いてかないのかと。特色ある学校づくりと関連させた方が効率的ではないかというのが貝増委員のご意見かなと拝察させていただくわけでございますが、どのような優秀な教員でも、教職員の人事異動という一定のサイクルがございまして、それで8年をたったら、6年をたったらとかいう、そういうすべての教員に人事異動希望調書を書いていただいておるところでございます。そういう中で、中には長いこといてもらえる人もおるわけでございますが、この前、体育協会と競技力向上についての具体的な考え方をということで、昨年度末、教育委員会と話し合いの場を持たせていただきました。そういう中で、体育協会としても、指導の継続性とか重点分野の競技スポーツについては、もう少し人事異動についてもしゃくし定規にやるんじゃなしに、もっと個別のことについても配慮していくべきではないかという意見をいただいておりまして、私ども教育委員会といたしましても、今後、検討課題とさせていただいて、どういういいところと悪いところが出てくるかということも検討しながら、その点について改善できるものなら改善していきたいというふうなことをお話しさせていただいたところでございますので、貝増委員の提言ということで、また議会からも指摘を受けたということで、内部で検討させていただきたいなと思っております。
 以上です。

○貝増委員 先程の施策の説明の中でもありましたけども、例えば今年から国体に対する体制に動き出してきたというけども、前の国体でもそうです。国体開催県は、前年度あるいは四、五年前から、大学生の新卒を教員として専門分野の教職員を、スポーツマンをどんどん採ったと。しかし、それは、三重県だったら三重県大会のために、天皇杯あるいは皇后杯をもらうための手段として過去はやってきた。しかし、それ以外の30年、40年間というのは何もなく低迷した中、今回でも44位や、その前は40位やというたって、ボトムアップの、その内部の財産を使わない限りできないという反省もしてないと思うんですよ。
 だから、大会が近づけば、現役のバリバリの人を集めたらいいんやと。もうそういう時代じゃないと。しっかりと人という財産を、有能な財産をいかに使えるかと、そうすることによって、私は、三重県内のスポーツのレベルっていうのはどんどん上がり、地域スポーツの参加も自然と広がってくると思うんですよ。
 だから、私は根本的な意識の改革が、この部分に力を入れたいというのであれば、そういうことに、支援していただいた方が事がスムーズに進んでいくのと違うかと。今の小中学校の子どもであったって、好きやからやってる、能力が伸びた、次に行くとこがないと、だから、そういう財産を、伸びる子どもたちの育成のためにも、やっぱり特色ある学校づくりの中に、そういった教師という有能な、特にスポーツマンの分野でも、各学校で、どこに力を入れてもらうか、どの学校でどこに力を入れていただくかと、そういう発想も十二分に加味していただければ自然と上がっていくと思うんですけど。
 後で言おうと思うたんですけど、単なる議会からの提案ではなくて、やっぱり次の改革の中では、そういう面も、私は加味していただきたいんですが、いかがでしょうか。

○田畑総括室長 委員おっしゃるように、国体の順位を上げるというのは、その場しのぎにはいかないと思います。ですので、今ご指摘ありました人材の活用も含めて、どうしたらいいのかというのを真剣に、さらに検討して、具体的に取り組んでいきたいというふうに考えております。

○貝増委員 余り簡単に言われても。取り組んでいきますと、教育長、いかがですかね。

○向井教育長 貝増委員言われますように、多分ご発言の裏には、簡単にはいかないだろうというのも思いながらのご発言だと思っております。
 国体の順位を上げていくのは、結果としての姿だというふうに思っております。それまでの取組があって、それではというて取り組んでできるようなものでもないというのはわかっております。そういった中で、副教育長の話でもございましたように、スポーツ関係や諸団体と、どういうところに課題があるのかというのもいろいろ話し合っております。その中で、取り組めるところから順次取り組みながら、貝増委員言われるような優秀な人材の採用というところも当然ございますし、今持っている資産の活用というのもあると思います。そして、それぞれのスポーツ種目ごとの団体の取組についての課題というのもいくつか上がってきてもおります。そういったことも含めて、総合的なところでの取組の結果として国体順位があるのかなというふうにも思っておりますので、そこのところをご理解の上、また取組は進めてまいりますので、よろしくご理解のほどお願いします。

○貝増委員 私も国体で上位になれと言うんじゃないんですよ。やっぱり、小中学校でスポーツを始めた子どもの、次の目標というのは高等学校へ行く、あるいは専門課程の大学へ行く。そして、さらに自分のレベルアップができるかという第1ゲートが高等学校入学になってくると思うんですよ。そこが、やっぱり県教委がどう考えて人員配置をするかと。それは、何でも横並びの高等学校を全部つくったらいいわというんじゃないと。だから、各校長方でも、何で特色ある学校づくりの一環として、うちはこのサッカーには県内のどこの学校にも負けない体制づくり等やっていきますとか、そのための人員配置をお願いしますとか、そういう提案でも上がってるのかどうか、多分上がってないですよね。まず格好よく行きたいと。当たりさわりのないように経営したいと。1つの経営者であれば、やっぱり預かる学校、たとえ2年間であっても、校長という経営者が、社長が、この学校はこういう形でやりたい。調べたらここには伸びる要素があると。そこにてこ入れをして、次の人にバトンタッチをしたいと。やっぱりそういう感覚を、感性を、私はどんどん取り入れられる環境づくりを県教委で発信していただきたいということなんですよ。
 ごめん、もう一遍、ちょっと最終確認なんですけど、日本スポーツマスターズ2010三重大会、これ各競技ごとに今東京で頻繁に全国会議、関係者の会議も最終段階に今来ているんですけども、これに対して、例えば市町、あるいは学校の先生が担当してる、競技によって、やっぱり休んでまで行かなければならないと。そのへんの県としてのフォロー体制はどのようにされてるか、教えていただきたいなと。

○村木スポーツ振興室長 現在、日本スポーツマスターズにつきましては、まず県内の会議には関係の競技団体の方にご出席をいただいて、準備を進めておるところでございます。また、これから9月の本番に向けても、いろいろとたくさんの方にお世話になって競技運営をすることになります。そんな中で、教職員の動員も必要になってくるかというふうなことを思うておりますので、そういったところのお願いは、今からもう既にそれぞれの競技団体にしておるところでございますが、委員ご指摘の、そのフォロー体制につきましても、できる限り出れるような形を考えて、今最終の詰めをいたしておりまして、ちょっとまだ今ここでお答えするところまで至っておりませんので、大変申し訳ございませんが、また今後、最終の詰めができ次第ご報告をさしていただきたいというふうに思うております。
 以上です。

○貝増委員 それと、もう1点、その中で、例えば県教委から体育協会を通じてでも、やっぱり応分の各関係団体の担当者に会議その他のもろもろには、挙げてご支援をお願いしますと、ご協力をお願いしますと、同時に、県職員とか県教委であれば、公休、そして公休じゃない公休並みの、また公務出張という形で東海大会あるいは、東京会議も行きますけども、他分野の方々にとっては、有休をとらなければならないかもわからない。スポーツを理解してる上司がおれば、これはもう公休、公務出張にしときますよ、公休扱いにしときますよとか、いろんなサポートをしていただいてると思うんですけど、そのへんは県教委としてどこまで掌握して、またサポートをしてあげておられるかということを確認したかったんですけど。

○村木スポーツ振興室長 現時点で、会議の出席につきましても、先程申しましたように、県内の競技団体につきましては県内会議が主でございまして、それぞれの所属に今任しているところでございますので、今委員おっしゃられたようなご要望もたくさんいただいておりますので、9月の本大会に向けて、おっしゃられるように公務出張であるとか、いろんなことも含めながら、出やすいような状況を検討しておると、そういうところでございます。

○貝増委員 最後の1点、ちょっと検証してるか聞きたいんですけど、知事が大変努力されて世界新体操選手権が行われた。それと前後して、あるいは終わってから、各県立高等学校、あるいは小中学校、市町の教育委員会から、新体操についてもっと力を入れたい、あるいはそういう競技場を整備したいと、知事が先頭に立って誘致した、そこで火がついたので、何らかの応援をしてほしいとか、体制づくりに力を入れてほしいという、そういう県民、あるいは団体、各学校から要請、要望なんかありましたか。

○村木スポーツ振興室長 新体操のその後につきましては、実は、世界新体操選手権を本県で開催するということで、ジュニア育成に何年もかかって取り組んでまいりました。そういった中では、新体操の人口につきましては大幅に増加をしたというふうなところでございまして、それぞれ現在三重県体操協会等とも連携をしながら、その普及にさらに努めとるところでございます。また、今年の秋ぐらいには、昨年度世界新体操選手権があったというふうなことを記念しまして、1年後のイベントも考えており、引き続き、開催したことを風化させないような取組を進めていきたいというふうに考えております。

○貝増委員 風化じゃなくて、種をまいたのは確実に伸びる努力をしていくということでございますね。はい。

○杉本委員長 ほかにご意見等ございませんか。

○森本委員 この前の玉城わかば学園のこと、十分皆さん調査の上で結論を出されたことだろうと思うし、こういう問題は非常に微妙だから、なかなか触れにくいんだけれども、ちょっとあえて触れさしていただきたいと思うんですよ。けがをしたのも事実だろうと思うし、教育長も謝罪したこともあるけれども、私たちが特別支援学校へよく行かせていただいて、特別支援学校の先生方っていうのは、まあまあ本当によくやっておられると、私は普通の学校へ余りお邪魔させてもらったことはないんで、よくわからんのですけれども、どの先生も非常に子どもたちに愛情を持ってやっておられるなという印象を受けるんです。あれはどんなんだろうとも、バスの中でそれは危険だから座らせようとしたんだろうと思うんですけれども、十分保護者とも、実態っていうものをよく話し合っていただいて、常に今見ると、恐らく、健常者の学校でもそうだろうと思うけれども、割と保護者の要望ってのは強くなってきて、先生がだんだん萎縮してしまう。僕は、この前も言ったけれども、愛のむちっていうものも、経験のある先生方に言うと、子どもに手を上げたら教師が負けなんだという言い方をされる方もあるし、また、どんなのかもわからんけど、愛のむちっていうことも私は否定しないんですけれども、十分実情っていうものを、お互いに保護者も、先生方の話も聞いてあげていただいて、先生が子どもたちをはれものにさわるような形にならないよう、本来のやっぱり自分の思った理想的な教育ができるようなものにしたってほしいという要望を、ちょっとしておきたいと思います。
 結果について、どうのこうのと異論をするんじゃないけれども、そういう要望をしておきたいのと、それから、きのうも陳情があって、特別支援学校の、東紀州くろしお学園についてやけど、この前、室長やったかな、運動会に来てくれとったよね。ちょっとどうや、ああいうふうに間借りしながら運動会をしなきゃならんという、本当に運動会をするための講堂を確保するのに非常に苦労されておる。
 それから、もう一つ、卒業式にしても。

          〔発言する者あり〕

○杉本委員長 済みません、申し訳ございません。

○森本委員 (4)特別支援教育の推進についてで言います、53ページに書いてあったんで言おうと思うたんやけど、そのときに話させてもらいます。じゃ、まあいいわ。先生のことだけは十分調査したってください。終わります。

○杉本委員長 今の件につきましては、特別支援教育の推進についてのところで、もう一度お願いします。
 じゃ、ほかに県政報告書についてご意見等ございませんでしょうか。

○萩野委員 済みません、簡単にお聞きします。
 国体の順位が県のスポーツ水準のすべてをあらわすバロメーターじゃないことは、もうはっきりしているんです。それが万能でもないし。ただ、44位っていう成績、採点の方法とか、いろいろ国体問題を抱えていることは知っています。普通にやってれば44位なんてならんのじゃないですか。47分の44でしょう。県のいろんなことを考えたら。普通に何もせんでも44位ぐらいいけるような気するんですけどね。いろいろ努力してくれているんですけども、どのようにとらえております、44位。

○田畑総括室長 委員おっしゃったように、結果としては順位が出ておりますので、本当にもう下位ということは、重く受け止めなければならないと思いますけども、ただ、先程入賞の数でも申し上げましたんですけれども、50が国体の中で入賞者ということで出てるわけですけども、その中身を見てみますと、三重県の場合は個人競技が非常に、やはり力があるということで、42が個人の入賞でございます。8が団体でございます。そうすると、今の国体の点数の仕組みの中でいきますと、どうしても団体競技に点数が厚くなっておりますので、結果としてこういう順位になってしまってるという背景もございます。
 ですので、個人競技には力を入れつつ、団体競技をどういうふうな形でさらに入賞に持っていくかということが、順位については今一番の課題であるというふうに考えておりますけども。

○萩野委員 国体の採点の方法、得点の方法にいろいろ議論があるのは、知ってますし、三重県の場合は個人種目と団体種目の関係でこういう点数になるって言うんだけど、ほかの県でも同じことなんで、それは。だから、47分の44というのは別に何もせんで、してはいけないことをやってんじゃないのかよという気がするんですよ。強化じゃなんじゃ、努力してることはよくわかるんですけど。で、どうですか。手、挙げとるや。

○村木スポーツ振興室長 国体の順位でございますが、1つは団体種目が非常に厳しい状況にあるといいますのは、東海ブロックの予選を勝ち抜いていかなければならないと。それも、ここ六、七年前から国体の改革が行われており、この三、四年前に、また出場者数の削減が行われたというふうなところで、今までですと東海4県で2位、あるいは3位までが出場できていたものが、東海4県で優勝をしないと出られないと、そういった状況がございますので、特にこの東海4県でそれを勝ち抜くのが非常に厳しい状況になっておるということが1つの要因かというふうには考えております。

○萩野委員 私は別に44位が悪いとかなんとかて言うんじゃない。県民から見て47都道府県で44位っていうのは、ほかのいろんな県の力を考えたら、いかがなものかっていう意見をたくさん聞くっていう、私は、これがこのままいくと、もうなかなかアップしないと思いますよ。競技の得点方法とか東海地区で愛知や岐阜や静岡も強いですから、それと、もう一つ、やっぱり教育振興ビジョンの中でも議論をされていくことだろうと思うけど、指導者が高齢化しているんですよ、三重県は。だから、今の指導者の後継者がいないんですよ、なかなか。ですから、指導者の育成をしないと、今やってくれてる人はかなり年齢が高いです。高いのが悪いとは言いませんよ。その後継者をつくっていかないと、今よりももっと悪くなると思います。今の指導してくれてる人は、かなり優秀な方ばかりですんで。意見ですから聞き置いてください。
 終わります。

○杉本委員長 ほかに県政報告書に対するご意見等ございませんか。

○藤田委員 済みません、基本的なことをちょっと教えていただきたいというふうに思います。
 1点目は、10ページの授業内容を理解している児童生徒の割合が2009年、79.8%、一番下の授業内容を理解している小中学校の児童生徒の割合が2009年、86%、この違いは何なのかというのが1点目です。
 2点目は、特別支援教育を受けている生徒の進学及び就労の割合っていうことで、29.3%、23.8%っていう数字を出していただいておりますけども、先程ご報告いただいた希望者については93.3%というのは、希望者と、希望者でない方が区別してあってというふうに理解していいのかどうかというのが2点目です。
 3点目は、11ページの上から2段目なんですが、指導により登校できるようになった児童生徒の割合の目標値が34.0%で結果が28.6%て書いてありますが、まず目標値を34.0%にするということの意味が、ちょっとよう理解できないんで、ここらへんを教えていただきたいというのが3点目です。
 4点目は、11ページの最後から2行目ですけども、外国人児童生徒教育について、引き継ぎフォームを作成しましたというふうにご報告いただいてますが、そこでサンパウロ州っていう言葉が入ってますが、これは、向こうからこちらへみえた子どものデータがサンパウロ州から来たっていうことなのか、帰られる方に対してのデータをサンパウロ州に対してお渡しをするという、こういうことなのか。先程質問があったように、国内の子どもの幼保小中の連携の話が出ました。それと高校との連携の問題がこれからの課題ですねというようなお話があったようにお聞きしましたけども、そういう意味で、外国人の子どもの連携、特に、最近こちらで育った外国人の方が高校入学というケースがぼつぼつ出始めております。そのへんのところも含めての連携の状況がどういうふうになっておるのか、ちょっとお教え願いたいなと思います。
 以上です。

○松坂総括室長 まず、授業内容を理解している児童生徒の割合の数字でございますが、上の79.8%というのは、小中高を合わせた数字でございます。それから、下の86.0%と、その下の67.4%、これは上が小中学校で、次の段が高等学校というものでございます。これ全体を平均いたしますと上の数字になるということになっております。
 それから、特別支援教育を受けている生徒の進学、就労の関係でございますが、今年の3月の卒業生の数でございますけども、全部で206名いらっしゃいます。その206名の方のそれぞれの進路希望をお聞きした上で進路を実現するという取組を行っているところでございます。その206名というものを分母といたしますと、実際に進学や教育訓練機関、事業所に就労できてる人の数が29.6%という数字でございます。そういう意味で、29.6%というのは全体を分母とした数字ということでございます。
 それから、指導により登校できるようになった児童生徒の割合の数字の目標でございますが、後ほど生徒指導のところでまた詳しくご説明いたしますが、この34.0%といいますのは、これのほかによい影響が見られると、学校に継続して通学できるようにはなってはいないけれども、例えば、家族とのコミュニケーションがとれるようになったというような数字が、このほかに20%いるというような状況もございます。少し数字については、また表も用意しておりますので、細かくご説明さしていただきます。

○西口小中学校教育室長 失礼いたします。
 委員のご質問の外国人児童生徒教育におきます引き継ぎフォームについて、お答えをさせていただきます。
 平成20年度の知事のブラジルへの訪問を受けて、サンパウロ州教育局及び県内のブラジル人学校を私どもの事務局職員が訪問させていただきました。そして、連携をしていくっていうことでネットワークを構築し、編入する児童生徒の指導を効果的、かつ継続的に行うために、サンパウロ州の教育カリキュラムを日本語に翻訳させていただき、それをもとにどれぐらいのレベルの学力かということを引き継いでいくためのフォームを作成させていただきました。
 なお、外国人児童生徒教育につきましては、受け入れから、今後の小中高を見通した取組を進めていくことが必要でございます。さまざまな高校における、入学者選抜の特別枠を設置したり、高校進学ガイドブックの作成をするなどして連携を進めております。
 以上でございます。

○藤田委員 そうすると、向こうのデータが来るとか、こちらから向こうへ行くということではなしに、フォームをつくる過程の中で、情報をサンパウロ州からいただいたと、そういう意味で連携をしとるというふうに理解すればいいんでしょうか。

○西口教育室長 経済状況が悪化して、ブラジル人学校から日本の学校にかわって来るような場合も含めまして、どのレベルに今いるのかということを知って教育に当たるということは大事なことでございますので、それをスムーズに行えるような引き継ぎフォームを作成したということでございます。

○藤田委員 ありがとうございます。
 私は、ちょっと情報を持ってないんですが、そうすると、日本へ来られた子どもの学力状況が、サンパウロ州についてはデータとして日本へ来ると、こういう理解でよろしいですか。ありがとうございます。

○松坂総括室長 今、手元に小学校1年生のカリキュラムがあるんですけれども、例えばブラジルサンパウロ州教育局のカリキュラム、小学校1年の算数ですが、例えば数、計算、面積、図形などに分かれておりまして、まとまりの中の個数を数え、順を追って数をあらわすとか、物をまとめて数えやすくしたり比べたりすると、そういうものについて子どもができるかどうかを向こうの方でチェックしていただいて、それをこちらの方にいただくと、日本の学習にスムーズに入っていけるというものでございます。同じように日本の学習指導要領で個数や順番を正しく数えたりあらわしたりするというのがあります。これがポルトガル語と日本語で、両方対訳で向こうの方もチェックしやすい、こちらもわかりやすい、そういう資料でございます。

○藤田委員 ありがとうございます。
 ぜひ、そういう形で外国人の子どもたちに対しての教育をお願い申し上げたいなというふうに思います。小中にとどまらず、高校も含めて連携を密にしていただきますように、よろしくお願いいたします。
 以上で終わります。

○杉本委員長 ほかにご意見等ございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○杉本委員長 なし。
 それでは、ただいまちょうだいいたしましたご意見の取りまとめにつきましては、後ほどの委員協議でご議論をいただきたいと存じます。また、執行部におかれましては、本委員会で取りまとめた意見の回答を後刻ご報告願います。

 

  (2)平成23年度三重県立高等学校募集定員総数の策定について

  (3)「次期教育振興ビジョン(仮称)」の審議経過について

    ①    当局から資料に基づき説明(山口副教育長、福永特命監

           (休 憩)

    ②    質問

○杉本委員長 平成23年度三重県立高等学校募集定員総数の策定について、「次期教育振興ビジョン(仮称)」の審議経過について、ご質問等ありましたらお願いいたします。

○貝増委員 教育長、これ子どもが減って、報告、説明いただいたけども、例えばここ数年ずっと大規模学校を小さく標準体、900人限度に大体してるんですけども、それ以上に、今回も13クラス、次回からは減らしたいと。520人のために13のクラスが減ると。これ地域によってかたまるところというのは別にないですか。例えば北勢ブロックで400人ぐらいいって10クラスぐらいなくなるとか。

○向井教育長 詳細の部分は、また担当室長からお答えいたしますけども、基本的な部分は、やはり地域的な人口のばらつきというものがございますので、これは全体の話でこうしてございますが、その後各地域別にそれぞれの状況に合わせました設定というのはいたしてないです。詳細は、ちょっと室長の方から。

○岩間教育改革室長 では、地域別の来年度の中学校卒業予定者数について申し上げます。
 桑名ですが、桑名は今年度よりも71人減の2158人、四日市が今年度より8人減の3754人、それから、鈴鹿は今年よりも90人減の2366人、津地区でございますが、これは226人減の2761人、伊賀地域は69人減の1673人、松阪地域でございますが、これは増減ございません。1962人です。伊勢地区でございますが、196人減の2508人、尾鷲地域は11人減の360人、熊野は2人増の397人、全体といたしまして1万7939人、これは書いてございますが、669人減、こういう予想でございます。

○貝増委員 そうしたとき、今の数字は地区割ということなんですけど、全体件数を聞いたとき、今までも毎年各ブロック単位、義務教育ではないけども、できたら全員がその管内の高等学校へ入れるようにという要請は当然聞かれてますよね。それなりに努力をしますということになってるんですけども、県外へ流出と流入もプラスマイナスして、トータルでこのくらいの人数を確保すれば、大体その管内の子どもたちは行けるだろうというけど、やっぱり実質指導は中学校がやるより塾が大体指導してますから、きれいにすみ分けをしていけると、入るという前提であっても、やっぱり重複して、そのへんの弊害をなくす手段というのは、今のところないですし、じゃ、中学校と県立高校との調整をもう少し密に、進学指導なり就職活動もそうなんですけど、そのへんの指導体制というのは県教委としてどこまでやっていけるもんかと。当然、今の時期からは、本来ならどんどんやっていただいて、夏休みにはある程度の、県教委はここまでやる、あるいは各中学校には市教委に対して、こういうことまでやってほしいという活動があって当たり前だと思うんですけども、大体県教委というのは、発信しながら受け身になってると思うんですよ。そのへんの対策はどのようにされてるか教えてくれますか。

○山口副教育長 現行の入試制度、前期選抜、後期選抜という制度を始めました19年度から、地区の校長会、中学校の校長会と高校の校長会で、意見交換をしなさいっていうことで、大体6月までにすべての地域で中高の校長方が寄って連絡会を持っております。
 7月に、私どもが全体募集定数と各校別の募集定数を発表した後、また中学校と高校の進路指導の教員が寄ってお互いの情報交換をしたり、あるいは高校へ子どもたちを引率しまして、中学校の教員が、そこで生活体験入門講座みたいなことをやって、そこでも意見交換をすると。そして、秋に入試説明会を高校、中学校でやります。その席でも、中学、高校の校長なり進路指導の教員が意見交換をすると。あと、年が明けますと1月ぐらいから私立の入試が始まるわけでございますが、そのあたりについても、また中学校と高校のお互いの情報交換をすると。大体年三、四回は必ずしてくださいという制度として、県教委から市教委を通じて、中学校、高校の校長、進路指導、意見交換会をするという、制度変更がありましたものですから、そういうようにきめ細かな連携をやっておるという状況でございます。

○貝増委員 1つの定番として、そういうことは聞いてるんですけど、実際問題として、例えばこうして急激に子どもが減ってきたときに、受け入れ態勢の学校のクラスを減らしていくと、それも逆に、我が地区でも工業高等学校が、インターンデュアルをしながらやっていったときに、2年間で自分の選抜を決めていくと、ああいうことも校長、教頭がペアを組んで学校運営をしてくれているので、しっかりと地盤が固まってきて、子どもにも大変人気が出てきていると。そうしたら、こういう形で、その学校がどうなるかわからないですけども、全体を見たときにも、この各ブロックで本当に2クラス以上減るところは、桑名、四日市、例えば津、あるいは伊勢、このへんでも、全国でも率先してやってるところ、高等学校の中にデュアル科なんてつくってるところもありましたよね、たしか。
 本当に三重県も、県教委もずっとインターンデュアルを推奨しましょう、応援しましょうと言いながら、なかなか広がっていかないと。だから、商工会議所、連合会とも協議を詰めていただいて、やっぱりそういうクラスを県内にあと2つか3つでもつくっていただくことによって、設置をする、これは定数の中でも減ったとこでも、そういったところをつくることによって、その地域での将来を考え、その学校を希望してくれると。だから、単純に減らすんじゃなくて、減らした中でも機構改革みたいな、科目変更の、そういう動きも加味して、子どもたちの将来を考える学科を設置してもらうと。そういうふうにしていくと、単なる、またクラスが減ったというより、プラスの方も一緒に考えていただいて、その地区の子どもの将来を考えると。これあくまでやっぱりできるのは県教委だけしかないと思いますもので、そういうことも十二分に今回の改革の中で加味していただきたいんですが、いかがでしょうか。

○山口副教育長 桑名工業高校がデュアルシステムの先導を切っており、四日市工業、四日市中央工業等もデュアルへの移行取組を始めるというような、この前5月の常任委員会でもお話させていただきましたが、実は伊賀白鳳高校という高校で、上野農業、工業、商業の3校を1校に統合した際に、地域の人たちから、やはり地域の担い手をつくりたいんだという要望もあり、それで県教委も、学校と話し合いを持つ中で、伊賀版デュアルシステムをやろうということで、今年度から桑名工業とはまた違った地域の産業に根差したデュアルシステムを展開してもらえるんではないかということで、教頭も複数配置しておりまして、そのあたり今後、新しい魅力ある学校づくりを。ですので、再編活性化をする中で、そういう魅力づくりをして、選ばれる高等学校にしていきたいなと思っております。
 それと、クラス数が大幅に減るような地域につきましては、県教委が一方的にクラスを減らしたり、あるいは統合していくんじゃなしに、地域の協議会を立ち上げます。これは三重県方式で、例えば千葉県とか茨城県の方では、再編活性化でむしろ旗が出ると。県議会へ、首長方が直訴に行き統合をやめてくれとか、長野県なんかでも随分あるわけですが、三重県の場合はそういうような地域協議会というのをつくっておりまして、地域の教育委員会なり、中学校PTAの関係者も入って、そうして特色づくりをやっているということでございまして、その点、委員の指摘を踏まえまして、また、今後ともその活動が充実していくようにしてまいりたいと思います。
 以上でございます。

○貝増委員 ぜひとも、検討するじゃなくて確実に100歩でも前進するという強い意気込みでやっていただけたらうれしいかなと思いますし、教育長にちょっと確認するんですけど、次期教育振興ビジョンの中でもいろんな概要説明の中で、学校教育のあり方、勉強を教えるとこじゃなくて子どもたちに尊敬できる人をつくる、尊敬できる人間として子どもたちを見て、社会教育から家庭、親がやらなければならないことまで全部、そういう表現が大変多くなっていると思うんです。だから、学校って何ですか、教育長にとって。

○向井教育長 学校の起源についてはいろいろございますけども、歴史的に言えば国民、国家の成立からになってくるんですけども、基本的には子どもたちが自分たちの可能性を伸ばして、社会で生きていける、自分の可能性なりを実現できるという、それを発見していく場じゃないかなというふうに私は思っております。それについて、教員指導、そのほかの学校関係者というのは、子どもたちの成長を支えていく、そして成長の妨げになるものを取り除く、そういうふうなところが学校かなと思っております。

○貝増委員 教育長、頭の中に言葉がいっぱい浮かんできますもので、何も言えないですけども、ただ、こういった発表をされたときに、例えば県民、学者、いろんな人を呼んで会議をされてます。じゃ、本当に学校を考えたとき、すべての学校には評議員制度を設置してますよね。だから、評議員との会議、評議員は、この会議に行ったときどういうことを言っていただいてるとか、一番身近に、その小中学校において、高等学校もそうですけども、教員じゃない、中間におってすべてを管内で見てくれてるはずなんですよ。そういう人を選んでるはずなんですけど、評議員が会議の中でこういうことを提案している、見た感じを、あるいは要請をとか、そういう項目が1つも今までないんですけども、その点についてはどのようにお考えなのか。

○山口副教育長 県立高校の場合、学校評議員というのは3年任期で5名程度ということで、県立高校の校長が選んで、そして県教委が委嘱するというような格好でやっておりますが、それぞれの学校の特色化なり魅力化なり、あるいは教育内容について指導、助言を行うというのが学校評議員でございまして、それぞれの学校で、その助言に従って授業公開だとか、あるいは保護者の参画だとか、あるいは教科書の公開に当たってのあり方とか、そういうことで助言をいただいておりまして、三重県の教育の全体というよりは、それぞれの学校の行き方、あり方についてご意見をいただいておるところでございます。以上です。

○貝増委員 特色ある学校をつくる中で、校長、教頭にしっかりとそのへんの有効活用、あるいは提案を、またいいのがあったら県教委へ上げてくれと、そういうふうな指導をお願いしたいのと、もう1点だけお願いしたいんですが、今日の会議の冒頭にあった飯野高校の問題ではないですけど、新しい定数問題、かなりまた振興ビジョンの中で、重複させて物を言いたいんですけど、例えば、こうした飯野高校が、そういった神戸高校、亀山高校を統合して、1つ1つを足して2、あるいはプラスでいくと、通学の問題も午前中いろんな質疑がありました。
 しかし、じゃ、先般来、数年前から問題になっていた、北星高校ができたもので、じゃ桑名の定時制をどうしようかという問題がありました。別に掘り返すつもりじゃないですけども、1つの学校の中に3つの学校があると。その中で、桑名はやっぱりものづくりの学校、工業高校もあるけども、やっぱり働いて勉強すると。今まで歴史も深い、しっかりと定着している。桑名の企業もそれを支えてると。そうしたときに、ここの桑名高校の定時制なんかでも、飯野高校みたいに同じ学校の中でものが動いてるんですから、昼間と夜、そうしたときに、あるいは昼間の講義を受けられる、夜だけになってもいいと、別に4年を3年にしてくれというんじゃないですけども、やっぱりその地域に合った学校運営、子どもたち、あるいはそれを支えてくれてる昼間の就労先の事業主の応援も得やすいという環境整備のために、同じような形の桑名高校の定時制も、そういう活動ができるような、勉強の場の時間帯を広げられるようなことももう一度検討して、いい形に持っていっていただきたいなと思うんですけども。

○山口副教育長 桑名高校の定時制については、北星高校が軌道に乗った段階で統廃合も視野に入れるという話を再編活性化計画の中では位置づけておりましたが、桑名高校の定時制、20人を超えて志願があって入学があるということで、いましばらく桑名高校の定時制っていうのは、その地域になくてはならない存在なんかなというふうに思っておるところでございます。
 それで、4年を3年にというような内容については、やはり桑名高校の定時制そのものが単位制にするとか、2期制にするとか、さまざまな改革をしてもらわないと、北星高校の通信と連携できないということで、私どもは、今、定通ネットワークという考え方で、定時制の子どもでも、本当は働いてない子どもも随分率が増えてきておりますので、3年で卒業したいという思いの子どもたちには、ぜひ定時制の学校を併設している学校には、通信制との定通併修を、あるいは協力校でも結構なんですけども、そういう形で広まっていかないかということで、県教委が音頭をとって北部とか南部とか、2つの地域に通信が分かれておりますので、そういうことで今、各県立高校の定時制の併置校にはいっておるわけでございまして、桑名高校の中で、例えば桑名の普通科と理数科と定時制とが一緒に融合するというのは、これはもうレベルとかいろんな生徒の実態等から難しいと思いますので、北星高校と定通の併修なり協力方式ができないかということで、教育長が今言いましたように、子どもたちの可能性っていうことで、私どももそのように、委員に言っていただきましたが、定時制のより弾力化というか魅力化も今後進めてまいりたいなと思っております。
 以上です。

○貝増委員 やっぱりそうだと思うんですよ。あの学校の中では難しい。しかし、そういった近隣環境を見たとき、交通アクセスから考えたときに、あの地区というのは大変恵まれた地域にありますので、昔、数年前に話したような、例えばそのエリアの中での、単位制の問題も十二分に加味して、それがどのように稼働するかというものも含めて、やっぱり勉強したい子はしっかりと、どんな環境であったってやられてますし、だから、その枠の中でここしかないという扱いではなくて、伸び伸びと充実して勉強できる体制を、環境づくりに力を注いであげてほしいなと思いますもんで、これはひとつお願いする、要請する、提案するということでお願いします。
 以上です。

○杉本委員長 ほかにございませんか。

○今井委員 もう簡単に。
 次期教育振興ビジョンの方で、28ページの方に基本理念等を書いていただいてあって、可能性を引き出し、未来づくりに向けて取り組みますと。その下に、中心に据える考え方があって、その下の2つの決意の中で、子どもたちの目線に立つというのはよくわかります。それで、子どもたちを信頼して見守る、この見守るというのは、その下の中高生懇話会における「もっと自分たちを信じて任せてほしい」とか、県民懇談会の中での言葉からとられたと思うんですけど、教育委員会から見る、この「信頼して見守る」というのは、かかわりが一方ではしっかりかかわっていくっていうことが重要な要素であるわけですが、この見守るというのは、どういうふうな形で私らはとらえたらいいのかっていうのを教えてください。

○福永特命監 38ページをごらんいただければと思うんですけれども、1つ例を挙げて説明させていただくんですが、豊かな心の育成というところがありまして、この3番目に規範意識のことが書いてございます。規範意識は大人が身につけさせるものではなく、子どもたちがみずからの心を耕して身につけていくものであり、待つ姿勢を重視した指導を行うことが重要であると。一方、最低限守らなければならないルールを守れない場合には、毅然とした指導が必要だと。こういったことがございまして、会議の議論の中では、どうも待つ姿勢ができていない。何でも指示をし過ぎてしまう。子どもを信じてないんじゃないかというようなこともございまして、もっと子どもの持っている力を信じてあげて、子どもに考えさせてあげて、見守ってあげた上で、それでもだめな場合は指導してあげるというような、そういうところが大事なんじゃないかというような、そのような考え方かと思います。

○今井委員 ありがとうございます。
 例に挙げていただいた、当然子どもたちがみずから心を耕して身につけていくものであると思うんですけども、それが正しい規範かどうかっていうことも一方で、その前提としてあると思うんです。それで、そういったところは、最低限守らなければならないルールをっていうのは厳しくやっていくことは当然大事なことやと思うんですけども、その規範意識を子どもたちもみずから身につけていくものですけども、それにおいては正しい環境っていいますか、そういった中で身についていく。しつけと言っていいのか、何て言っていいのかわかりませんけども、最低限学校としてはそれができてないと、これをやっぱりしていく。子どもたちの力を信じるとか見守るということができないかなと思いますもんで、ほかにいろいろ書いていただいてあるんで、学校の環境づくり、教育としての環境づくりの中で書いていただいてあると思うんで、その点がしっかりこういった中での初めて見守りになると思いますんで、というのが、鈴鹿の例とかで見守りというふうになると、かかわり合いを、本来であればかかわらないといけないところも、ほぼ見守りで何とかなるだろうというような、そういう形で事象として発生してくることもあり得ますもので、見守るためには、それまでの周りの体制をしっかりととらないといけない、規範意識も含めて。それをとって初めて見守るっていうことができるんだっていう部分だけ、私自身は気をつけないといけないなと思いましたので、例えば、ここが「子どもたちを信頼して対等に接する」とかやったら、僕的にはわかりやすいんですけれども、見守るとなると、どうしてもそれだけ、見守る側がしっかりとしないと、しっかりした意識を持たないと、軽々に使える言葉ではないのかなと思いますもので、その点、環境づくりも含めてしっかりしていってもらいたいと思います。
 それと、29ページの「子どもたちに育みたい力」の説明の中で①自立する力というところの中に、「激動の時代にあって、自らの夢の実現を目指し」というふうに書いていただいてあります。これはもう大切なことなんですが、ただ、そのみずからの夢っていうもの自体を、教育並びに子どもたちが持てる、そういった環境づくり、これはもう社会も含めてです。教育だけではなくて社会も含めて、その夢や、本当に、明確な夢や目標っていうものを持てるような環境づくりっていうのもないと、この「夢の実現を目指し」っていうのは、僕らも簡単に使うんですけども、本当に夢や目標を持つためには、やっぱりそれだけのものに接する機会であるとか、そういったことも必要になってくると思いますので、さまざまなスポーツや文化や、後ろにも書いていただいてますので、そのへんのところも、言葉、理念であるとか方針であるとか、この言葉の裏づけになる部分の整備っていうものをまたしっかりしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

○杉本委員長 ほかにございませんか。

          〔発言する者なし〕

○杉本委員長 なければ、これで平成23年度三重県立高等学校募集定員総数の策定について及び「次期教育振興ビジョン(仮称)」の審議経過についての調査を終わります。

 

  (4)特別支援教育の推進について

  (5)生徒指導対策について

    ①    当局から資料に基づき説明(松坂総括室長)

    ②    質疑

○杉本委員長 ご質問等がありましたらお願いいたします。

○森本委員 トータル的な感想としたら、ちょっとボリュームが多くて、質問を1人で独占するっていうわけにいかんし、まだまだあるんで、必要なものばかりなんだろうけれども、次回へ回せるようなものは整理してほしいなと思いますが。
 先程の東紀州くろしお学園の話に移るけれども、きのう教育長の話も聞かせていただいたけども、基本的な底流として流れておるのは、やっぱり箱物の新設は難しいよというようなものが底流にあったような気がするんだけれども、そこらについて、やむを得ないものについては、もちろん、あれは十分、あなたの言われるとおりだと思う、保護者、それから学校と先生方とも十分調整した上で選択していったらいいんではないかということで、そのことについては別段異論はないけれども、ない場合は、ある程度予算云々っていうことではなくて、そういうことも含めて新たな建設っていうことも考えていかなきゃならないのではないのかなというふうな気はするんだけど、そこらのところと、それから、卒業式だとか入学式だとかっていうのを公民館を借りてやらなきゃならないような状況っていうのは、これやっぱちょっと異常だなって、今年私は思いました。
 で、今年の入学式は萩野委員にごあいさつしていただく予定だったんだけれども、紀南高と一緒になったんですよ、その入学式が。ふだんの日はずらしてもらっておった。萩野委員も、くろしお学園にもいろいろお話を、これまでの経験上からもお話しするし、私は卒業式にはそういう話しをするんで、できるだけ私たちは出席してあげたいと思ったんだけれども、紀南高についても木本高についても早くから決められたんですね。くろしお学園は、あらゆるところで会場を借りるのに四苦八苦して、結局は借りれなかったということで、入学式は木本高だとか紀南高と同じようにならざるを得なかったというような状況があるっていうことも理解していただきたいなというふうに思うんで、そこらについての総合的な見解。それから、3年前ぐらいだった、教育長が就任してから3年やね。あのとき、教育長はこう言うたん、くろしお学園の子どもたちの就職状況について、もう少し配慮してやるべきではないのかなっていう、あのときには5人卒業して、5人とも就職しましたよ。くろしお学園の子どもたちの就労について配慮したるべきだという質問に対して教育長は、教育委員会はもとより健康福祉部、それから生活・文化部と、もっと綿密な調整をしてやりますって言うんで、何を無責任なことを言うとんだと僕は思うとったの。しかし、去年の状況を見ておると、やっぱり生活・文化部の強力な支援アップっていうことがあったんで、5人のうち2人はそういうふうな形の中就職されとるし、きのうも出とったけども、一生懸命に働いておるし、雇用主からも、よくやってくれるよという話があるんで、だから、あれについては訂正するわ、あなたの言うような、健康福祉部と生活・文化部との強力な連携っていうものについて、障がい者雇用ってのは確保されるという意味がわかったんで、これは訂正しておきたいと思うんだけれども、もう一つあなたに聞いておきたいのは、これにも書いてあるけど、専門性の向上っていうことだけれども、この専門性の向上っていうのは、意味がどうなのかなという、これは副教育長でもいいけれども、専門性の教育っていう文言が1つここに入っておったけど、その2点ちょっと教えてくれんかな。

○向井教育長 つけ加える部分が、またあったら室長からですけども、特別支援教育につきましては、近年非常に発達障がいも含めて概念が物すごく広がっているわけです。以前ですと、いわゆる知的な障がいがあるという、そういう子どもたちに対する指導方法ということで、学校現場での指導方法というのは、それを中心にしてきたわけですけども、近年、それよりは、以前ですと、例えばまとめて自閉症というふうに区分けされた部分の概念が、多動性症候群とかADHDとかADとかいろんな概念が出てるんですけども、これはもう少し以前の、私が健康福祉部にいたときよりも、いろんな概念が出てきているわけです。それに対する指導方法というのがあるんですけども、それよりは子どもたちの姿そのものが、何かのカテゴリーに区分けされるもんじゃなくて、いろいろな状況が、子どもたちには多様性がすごくあって、その中の出現の形がそれぞれの呼び方をされているというふうな概念がかなり広まってきております。
 そうしたところに対する指導方法というのは、かなり、研究の分野ではいろんな方法論も含めて、先程言いました専門性というのが高まってきております。それに応じた、やはり学校現場でも、教員がそういう新しい概念も取り入れながら、そして、それぞれのところでの指導方法についての技術的な問題とか、そういうところを向上させていく必要があると。そういう中で、これからの採用については、そういった発達障がいも含めた、特別支援の免許なりを持った方を中心に採用してますけども、やはり以前のところについては、途中からの研修とか、そういう方法で専門性を向上させていく必要があると、そういう面での対応は今後必要となってくるという面で、こういう項目にさせていただいているというところでございます。

          〔発言する者あり〕

○浅生特別支援教育室長 特別支援学校につきましては、地元の議員の皆様方にこれまで各行事等でご臨席を賜るなど、温かく見守っていただきますことに感謝申し上げる次第でございます。ありがとうございます。特に、この委員お尋ねでございました東紀州くろしお学園につきましては、これまで小学校に間借りをしております関係から、施設を共用したところでご不便をおかけしております。特に、今般運動会、入学式等につきましては、練習や、あるいはまた実施の当日、それから種目の工夫などをさまざまなところでご苦労をかけておるということでございます。私どもも、こうしたことは積年の課題でございまして、やはり、これを改善するためにはきちっとした長期の計画に位置づけて、実施を進めていくことが肝要であるというふうに考えまして、このたびも県立特別支援学校整備第二次実施計画の中に位置づけて、この課題については解決を図りたいというふうに考えております。
 特に地元とのお話し合いが非常に重要でございまして、合意もさることながら、やはりこの学校をどのようにつくるかということの、学校主体、あるいは地域の方々のいろんなお考えもございますので、これまでいただいているご意見、さまざまなところを踏まえまして、今後も検討を続けてまいりたいというふうに考えております。
 特に高等部につきましては、先程ご紹介ございましたように、やはり地元での就労体験や、あるいはまた広い地場産業とのかかわりもございますので、こうしたことも踏まえながら今後のあり方を進めてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。

○森本委員 それはわかったんだけども、空き家があれば、となるのをそんな否定しないです。いいと思います。いいと思いますけども、今みたいに校長室が2階にあるとか、いろんなあっちこっち借り歩かなければならないっていうような状況の中で、そういうものがなかった場合は、箱物を建設もやむを得ないと考えておるの、そこらどうなのか。

○向井教育長 グラフにもございますように、高等部の子どもたちが非常に増えているという中で、昨日もちょっとお話させていただきまして、県内での各地、ほかの地域の状況等も分析の話をさせていただきましたけども、やはりいろいろな可能性、地域でのお話し合い等探っていただいて、さまざまな可能性を探っていただいて、その中で県民の皆さんとか県議会への説明責任というのもあると思います。そのような中で、出口がどうなるかというところは、それで十分な説明責任も含めて、これというところになるところはあるんだとは思っておりますが、特に今この席でどうこうという、仮というのは言いにくいんでございますけども、やはり一定の、地域での皆様方の合意をもちろん図った上ですけども、そこでの、今言われましたような、どういうところがあるのかというところもすべて探った上で、そういうところでの説明責任というものを果たせるというところが多分あるんだろうなと思っております。はっきり言うのは非常に難しいんでございます。

○森本委員 わかるよ。そら今まだ海のものとも山のものともわからないものを、はっきりせえっていうのは無理だろうとは思う。ただ、こら本当に皆さん知らんけれども、高等部をつくるについても非常に萩野先生、気丈に頑張ってもろたん。これは地域の人しか知らないけれども、非常に差別化の中で頑張ってもろて、あそこへ高等部ができたという経緯もあるし、ある一部の者はようご苦労もわかっておるんだけれども、だから、地域の理解っていうものも必要だろうと思うけど、今の、もうできてから十四、五年になるような状況の中で、ああいうふうな形で間借りをしなきゃならん、公民館で入学式や卒業式をしなきゃならん、体操の練習をするのに、あっちの方の施設へ行く、こっちの施設で練習しなきゃならんていうようなものに対して、やっぱり教育委員会として真摯に取り組んでいただきたいなって。ただ、誠意がないとは思うてませんので、あなた、きのうの地元の陳情にもお答えいただいたんで、ちょっとあそこの場で、僕は言うのはどうかなと思うたんで、今日言うたけれども、わかりました。ひとつ、ぜひ前向きに取り組んだってもらいたいと思います。

○杉本委員長 ほかにございませんでしょうか。

○今井委員 済みません、報告の中で玉城わかば学園のことがありました。それで、14日に教育長の方からお話があって、今日の報告の中で、大分前に向かって、今後の方に向かって進んでおる。14日に教育長の方からお話しいただいた誠実な対応をしていただいてるおかげであるのかなと、そのように思います。その上で、先程月曜日からもう登校していただいてるということなんで、今後さらにそのお子様のケアで、保護者の方との連携はもとよりでございますが、保護者会等も開かれたっていうことも聞いておりますので、また他の保護者の方々に対して、今後しっかりと誠実に対応していただいて、こういったことのないようにしていくのにどうするのか、再発防止に向けた、いい玉城わかば学園をつくっていくために頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 それで、質問の方は、まず1点目が、この県立特別支援学校整備第二次実施計画というのは、最終的にはどこが、今ここに書いてありますように、次期教育振興ビジョンの策定に向けて検討を重ねていますと。その中で、これもお話し合いされるということなんでしょうか。まず1点目。実施計画をつくっていくのはどこになるんでしょうか。

○松坂総括室長 次期教育振興ビジョンのところの資料になるんですが、資料の21ページをごらんいただければと思います。
 次期教育振興ビジョンの審議をしております教育改革推進会議の検討第1部会、これを前半に置きまして、特別支援教育をテーマといたしまして議論を進めてまいりました。ここで議論したものを踏まえて、この教育改革推進会議において、第二次実施計画の検討を進めるというふうに考えております。

○今井委員 それでは、教育改革推進会議の方で、この実施計画の素案を、秋までに作成していただくっていうことでよろしいんですねっていうことを、ちょっと確認をさしてもらうのと、それと、主な取組内容の中で、整備の検討、東紀州や中勢、松阪地区っていうのがあるんですけども、あと寄宿舎のあり方等、また資料で結構ですもんで、今寄宿舎がいくつあって、何人入っていただいとって、どのような方向性でというのを、これはもう利用していただいてる方の生活にかかわってくることになりますので、そのへんまた我々に現状をまず教えといてもらいたいと思うんで、後ほどで結構なんで資料をいただきたいと思います。

○山口副教育長 第二次実施計画につきましては、先程松坂総括の方から話をさせていただきましたが、教育改革推進会議は、あくまで諮問をして、それに対する報告を受けると。教育委員会が、その報告を受けて、財政の観点とかさまざまな観点から検討して、計画は策定していくということで、あくまでも報告をいただくということでございまして、それを尊重しながら、どうやって実施ベースへ乗せていくかっていうことを教育委員会の中で考えさせていただきたいということで、また、素案ができましたら、9月議会、10月ぐらいに間に合えば出させていただきたいなと思っておるところでございます。
 それから、寄宿舎の方は後ほど資料を提供させていただきますが、5校ございまして、偏在しておるということがちょっと課題になっておりまして、中勢地区に多いということで、そのあたりの見直しをかけていくということでございます。
 以上でございます。

○今井委員 ありがとうございました。
 それでは、教育改革推進会議の方から報告を受けて、教育委員会の方で実施計画を立てていくということで、もう当然やっていただいてると思いますけども、各学校の生徒の状況であるとか、現在の寄宿舎の状況、また地域の皆様方、保護者の皆様方の思いっていうのもしっかりと聞いていただきながら、本県の特別支援教育の整備もそうですし、教育環境のあり方っていうものをしっかりと考えて、また秋に素案が出てくるっていうことですので、それまでに三重県としてのすばらしい計画を立てていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それと、あと、全体的に特別支援教育の推進について、先程来お話の方で、地域とのかかわりということに対して非常に大切だというようなことのお話もいただいておりますので、特に、これは就労とかそういったことになってくると、地域の企業との関係っていうことが中心になってくるかもわかりませんが、本当に私どもいろいろ文化祭でありますとか卒業式、入学式とか行かせてもらっても、地元の自治会の皆様方も来賓で多く来ていただいたり等、本当に地域のご理解をいただきながら学校が運営されているなっていうふうに敬意を表させてもらいたいと思うんですけども、やっぱり、今後もっと地域とのかかわりを広げていける、そういった学校づくり、環境づくりっていうのも必要になってくるのかなと思います。それはなぜかというと、子どもたちにとって、社会的なノーマライゼーションの確立っていうことはあると思いますし、いろいろ保護者の方等とも話していると、いろんな人に、子どもたちも触れ合う機会を持っていきながら、それぞれのお持ちの個性であるとか素質がどのような場所で発揮されるかっていうのが、学校教育の中でさまざまな取組もしていただいとると思うんですけども、子どもたちが地域の人や、いろいろなこういう仕事、デュアルシステム等も通してですけども、いろいろな人と知り合うことによって、それまで気づかなかった素質が発揮されることがあるんじゃないかっていうご意見等も聞かさしていただいたことはありますので、特に、地域とのかかわりをこれから広げていっていただきたいなと。できる範囲のところで学校や地域と相談の上、広げていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 最後に1点、これはお願いなんですけども、一生懸命就労に向けた取組、また新しい職域開発支援員等も入れていただいてやっていただいていると思います。その上で、これは生活・文化部と連携をとらないといけないことかもわかりませんが、就職した後の継続っていうことも非常にしっかりと見守っていかないといけないのかなと思います。
 ある県の方では、就職させていただいた企業向けの研修制度ですか、企業の担当者の方、当然仕事とか、会社見学させていただくのに当たっては窓口の方がいらっしゃると思いますけども、雇用していただいた先の企業側に、障がいをお持ちの皆様方の就労の継続に向けた企業内のサポーターづくりというのも、教育委員会の方、せっかく職域を開発していただいて、企業の理解をもらって仕事の体験をさしてもらったり、雇用に結びつけていってもらう、そこまでの信頼関係をつくっていただいとると思いますので、就職後の企業側の雇用した方々に対するサポート体制、そういったものをつくっていただけるような、企業の方々に受けてもらえるような研修制度っていうのも生活・文化部等々と連携をとりながらしてもらうと、継続した雇用につながっていくかと思いますので、その点もよろしくお願いしたいと思います。

○浅生特別支援教育室長 委員お尋ねでございました特別支援学校における開かれた学校づくりの一環としまして、このたび企業見学会というのを、昨年度は玉城わかば学園、本年度につきましては、先週に特別支援学校西日野にじ学園、ここで実施をさせていただき、企業の方からも学校に来ていただき、さまざまな学習内容についてご意見を賜っているところでございます。今後も、こうした外部との接点や、あるいはまた小学部からの地域との交流につきまして、十分に交流学習を含めて進めてまいりたいというふうに考えます。
 また、卒業後の関係につきましては、現在進路担当の協議会がございますので、ここで8階の生活・文化部の雇用関係のアドバイザーの方も一緒に入っていただきまして協議を進めておるところでございまして、委員からご指摘がございましたように、卒業後の、やはりアフターフォローというところにつきましても、一緒に歩調をそろえてやっていただいているところでございますので、今後も生活・文化部と連携して、就職後のフォローを進めてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。

○今井委員 ありがとうございました。
 それはわかるんです、雇用アドバイザー、生活・文化部と教育委員会の方で連携とってやっていただいとるのもわかるんです。もうそれは当然やってもらわなあかんのですけど、雇用をした企業側のご担当と言っていいのかわかりませんけども、サポートしていただけるような、そういった人材育成というか、研修を受けてもらえるようなご理解をいただきながら、本当に継続して雇用を、さまざまな職場環境の中で、1年でやめられる方とか、長続きされないっていうこともちらちら聞かさせてもらいますので、こちら行政側のサポートも当然だと思いますが、企業内で、そういった障がいをお持ちの方々に対する理解をしていただき、サポートしてもらえる、そういった企業人を企業側につくってもらうっていうことも大事だと思いますもので、その点を今後またご検討いただいて、できる限りのところで進めていっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。

○萩野委員 今の問題ですけれども、地域に出かけていって職場体験をずっとしていくわけだけども、そのカリキュラムをもっと精密に開発せなあかんのんと違うのかなと思うんです。逆に、地域の人が学校に入ってきてくれる、そういうカリキュラムはないのかな。それは、運動会や文化祭やっていうふうなことはあったとしても、日常的に入ってきてくれるっていうことは、地域との連携だとか、あるいは、その子どもたちとの理解につながっていくのではないか。それぞれの学校ではカリキュラムを開発してますけど、もう少し入ったり出たりするようなことを考えていかないと、いつも出て行って、子どもたちが職場体験をしてくるやて、こちらへ日常的に来てくれるぐらいのものをやっぱり考えていく。そのためには、やっぱり学校の特色化っていうんですかね、かなり教職員の皆さんも大変やと思うけど、例えば相可高校だったら、あの食ということだけですごく外とつながっていけるっていうわけですから、特別支援学校でも、こういう特色が出せるんだよっていうようなカリキュラムみたいなものをつくると、その学校へ地域の人が来てくれるっていうふうな理解をしてもらうっていうことを考えないと、運動会と文化祭だけ来てもろて、それで理解が深まったってことには、私はならないという気がするんです。1人1人の子どもたちの力が十分発揮できるような教育課程とか、カリキュラムを研究していくと、行き着くところそういうところも入ってくるんではないかっていう思いがいたしますので、ぜひ何かあったら教えてください。
 それと、さっき玉城わかば学園のことというのがありましたけど、今蒸し返すつもりは全くないんですけども、このことについてはきちんと対応していただいてると思ってます、教育委員会も学校も。そして、本当に保護者の方もご理解があるかというようなことをお聞かせいただいてる。大変ありがたいんですが、二度とこういうことが起こらないようにするには、どういうことをするかっていうのはこれからのことだと思うんです。それで、バスの中の状況は、私はどうかわかりません、その中身まで手を突っ込んだり口を挟むつもりはないんですけど、あのバスで何人乗ってたか知りませんけど、30人か何人かの子どもが乗っていたとしたら、その何人乗っていたんでしょうか。先生と、それから介助の方とか乗っていらっしゃると思うんですけども、私も、少なからず経験があるんですけども、もしも、先生がその子どもにずっと横につきっきりでいられたら、ああいうことは起こらなかっただろうと思うんですよ。
 こちらがこうなると、向こうの生徒が先生を求めたり、介助を求めたりするから、バスの中で1人だけずっと目にかけておくっていうわけにはいかんし、運転手のこともございますし、時間もありますし、いろんなことがあってあのようなことが起こったんではないかなって思うんです。だとするならば、やっぱり人の問題だと思うんですよ、今後このようなことが起こらないようにするためには。バスの中の安全をどう確保していくかっていう観点から、そういう人の増員ができるのかどうかっていうあたりについては、いかがなんでしょうか。バスの中の子どもらの安全っていうたら重大な問題やと思うんですよ。
 最後に、森本委員が言ってる、くろしお学園の話ですけども、これはもう新しいのを建てなあかんでしょう。このことについては、もうほんまに森本委員と一致しているんですけど、今地域で合意したり、地域のコンセンサスを得てくださいよっていうふうな教育長の答弁をいただいたんで、きちっと地域がそのことについて理解をすれば、実態が実態です。現状が現状です。だから、そのことがちゃんとできれば、教育委員会の説明責任は絶対果たせますよ、そんなもん。何もほかのを考えなくても。
 ですから、ここに、第二次実施計画の中に、くろしお学園の整備について載せてくれてありますけども、ぜひ具体的にやりますよということ一言言うてください。

○向井教育長 済みません、先に言いますけども、特にお尋ねの、くろしお学園のことについてでございます。
 少し具体的にこうだというのは、なかなか今の時期で言いぬくいところはございますけれども、先行する石薬師と桑員地域の特別支援学校の整備に関してどういう手法をとったかというところでございます。石薬師はもうじきにできて、この4月に開校したところでございますけども、桑員地域はまだ今建設中の実態でございます。
 これらにつきましても、やはり当初地元でいろいろな方とお話をし、保護者会、地域の方、特に、例えば桑名高校のOB会の方でありますとか、いろんな方のお話がございました。そういう中での整備候補地域というのがいくつか出た中で検討を進められ、やはりスタートのところは、保護者の方々から、やっぱり新しいのを建ててくださいという話は、それは当然出ます。出る中でございますけども、といいますのは、やはり萩野委員は、以前のくろしおをつくったときのお話もご存じだけども、その頃ですと、北勢きらら学園、ああいうところでありますとか伊賀でありますとか、そういう新築をして非常にいい校舎が建てられた時期もあったわけです。そういうのを、やはり特に目の当たりにしてみえますもので、保護者の方々は当然建てられるだろうという意識のもとでお話をしていただくわけですけども、そこで、当時の特別支援の担当室長でありますとか、地域の校長も入って、いろんな話をしていく中で、県の財政状況等もご理解願う中で、もう少し候補地を探そうという中で、いくつか選択肢があり、それは一定の面積が確保できるところもあれば、一番早くできるところもある。改修にいくつか課題があって面積が足らないとこもあるという中で、最終的には、私どもとしては一番早くできるという案も提示したんですけれども、第2案の、やはり小中高一体で一定の面積も確保できるという、今現在候補に上がってる衛生看護分校校舎というところに合意して落ち着いていただいたと。この既存の校舎を改修するという案につきましては、県議会の方でもご理解願ったところでございますし、そういう中で建築というのは進んでいくというふうに思っております。
 石薬師につきましても、いろいろな意見があって、違うところの場所という意見もございましたけども、やはり石薬師の場所がよくて、なおかつ、高等学校の中に設置するというのは今まで例にございません。小中の例はございましても、そういう中でやはりインクルーシブも含めた教育環境としては非常に適切じゃないだろうかという合意の中で、あそこの場所に落ち着いて、この4月に開校したという経緯がございます。そういう中で物事が進んでくということでございますので、じゃ第二次の計画につきましては、もう私らの心は、そのへんについては責任を持って記載するというお約束はできると思いますので、よろしくご理解のほどお願いします。
 残余はちょっと室長に。

○浅生特別支援教育室長 ご指導賜りましたように、特別支援学校につきましては、このカリキュラムの改編というのが、目下新しい学習指導要領への対応も含めまして必要な時期でございます。先程申しました就労対策、あるいはまた学校の特色づくりに向けて他県の状況やベンチマーキング等をつぶさにさしていただきまして、今後も研究をしてまいりたいというふうに考えます。
 それから、玉城わかば学園のことでございますけれども、こういったことを二度と起こさないということにつきましては、やはり学校と連携をいたしまして、今後保護者の方とも十分にお話し合いをさしていただき、対策を練ってまいりたいというふうに思います。
 この玉城わかば学園のバスにつきましては、昨年1台増強をさせていただきまして、全部で6台配車をさせていただいております。この当該のバスにつきましては60人乗りのバスでございまして、現在33人乗っていただけるような状況でございます。当日は25人という乗車状況でございまして、2人の介助員で車中安全をお願いしておるという状況でございます。
 介助員につきましては、これまでも席のそばでいろいろ見守りをいただいたり、あるいはまた、必要な子どもにつきましては言葉がけをしていただいたりというようなことをしていただいております。今後も、車中の安全につきましては、十分に、こうした介助員等の指導、あるいはまた意見の交換も含めて、校内、校外を通じてできることをさせていきたいというふうに考えております。
 くろしお学園につきましては、今後も地元の方々と深く議論を重ねてまいりたいというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。
 以上でございます。

○萩野委員 くろしお学園については、私は今ある、有馬小とかにおるってのは、これはそんな悪いことではないと思うんですよ。有馬小から有馬中へ、卒業して入学して来る生徒は、一緒にいるおかげで鋭い人権感覚を持って中学生になって来るっていうことを聞いておりますから、そのことを悪いとは言いませんが、余りにも悪過ぎる、あの環境が。そこは申し上げて。
 それから、高校特別支援学校の特色化なんていうのは、また教職員が重労働になると思うけど、やっぱりそういうことを目指していかないと、本当の地域との共生ができない。さっき控室で話しとったんやけど、相可高校が、調理科ですごく全国的にも有名になっていくと。くろしお学園でパンつくっとるのやと。このパンはめっちゃおいしいよということで、日常的に地元の人が学校へ買いに来てくれると。そこでどういう様子か見てもらえるとか。ただ、地元のパン屋を圧迫せん程度に売ってもらわんとあかんけど、そういうようなことの特色化ということも含めて、ぜひお考えいただきたいと思います。
 終わります。

○杉本委員長 ほかにございませんか。

○貝増委員 支援教育について、今ずっと聞いてたんですけども、これ、くろしお学園だけじゃなくて、西日野にじ学園も本当に大変なんですよ。だから、現場サイドで、何回も話を聞きに行ってるんですけども、やっぱり、子どもの対応っていうのは、学校も大変やけど、その子たちを預かって送り迎えする我々も大変やと。健常者との違いというのをはっきりと認識して行動させてもらっているけども、もうちょっとサポートをしたってくれる体制ができないかなということは現場から聞いてます。
 それと、これ2年後に開校でお世話になるんですけども、やっぱり、我々地元議員としてやらなければならないことは、ここ二、三年、私も5年間難聴者の子を秘書として預かってたんですけども、いろんな場所へ連れってもらって、現場を知って、そうして西日野の城山の子の就職もお手伝いさせてもうたけど、ここでは、我々県会議員の出番というのは、地域の中で、開校前に何社かの今度できる桑名の学校の、先程出たサポーターじゃないけども、支援企業の会というのをつくらなければならないと。平時からそういう体制でインターンシップデュアルまで行かなくても、いろんな形で相互理解をできる環境、そして仲間内で、あんたとこの仕事やったらできるのと違うかという、お互いの情報交換もできるような体制を、やっぱりつくらんとあかんのかなと。そのために、ちょっと来年はいろんな環境の方々と汗をかかんとあかんのかなと思うとるんです。
 やっぱり行政にやってもらうことと、自分たちの、こうして見知りの順まわってもらって、これらにもお世話になると。言った以上は、その環境整備も十二分に我々もやらなければならないと。だから、その上で公助というのは何が必要かという面を探し出して、その子どもたちの将来のために、たとえ全部はできなくても、ずっと未来永劫まで続く、その環境づくりの土台をつくっていくのが必要かなと思ってますもんで、また自助、共助の中でやっていって、公助が必要なときには、そういった提案をどんどんさせていただこうと思いますもので、その団体を通じてでも、そういうときには本当に、できる限りの公助のお手伝いをしていただきたいなと思うとるんです。
 それと、ついでに、ちょっとぶれるけども、特別支援学校のために、分校をあけてもらうもので、こっちも今ずっと聞いてるんですよ。教師に聞かんと今の衛生看護分校の4年生、5年生、現場の週に一、二回聞いてるんですけど、いろんな子どもに。そうすると、何が必要かというたときに、私ら卒業するけど、次に入って来る子のために実習室とか、いろんな今のベッドを置く場所とか、そういう体験ができる場所をやっぱり確実に担保してほしいわと、学んでいる子どもたちは何が必要かと、そこをもう一度理解したってほしいんですわ。今日ここが始まる前に教頭の方へ電話したんですけど、何を言うてますのや、お宅の生徒がみんなしゃべってますよと。だから、まだ設計段階か知らないけれども、桑名高等学校の中に衛看が移っていただいて、定時制も入る。衛生看護分校が入る。そして、衛生看護分校にあけてもらったとこは、2年後には支援学校になると。そうしたとき、やっぱりどこが大事かと、移ってもらう人たちにも、やっぱり満足のいく教育環境をつくってあげたいし、もともとは1つの高等学校といえども、未知の学科なんかをつくる学校の1つの分野としてでも、そういう子たちは、自分たちは犠牲は何もないけども、卒業した後入ってくる子どもたちの新4年生がそういう形になったときに不便を感じるんのと違うかと。そういうことのないようにしたってほしいということは強く何人からも聞いてますもので、壮大な声ではないという声をもう一遍真摯に受け止めていただいて、そら全体は狭いですけども、その中でどういうふうにしたらやりくりできるかという、ここをもう一遍知恵を出したってほしいと思うんですわ。何かありましたら。

○山口副教育長 それでは、衛生看護分校が桑名高校の本校へ移ることについて。

          〔「後でみんなで答え。」の声あり〕

○浅生特別支援教育室長 今、ご指摘賜りましたことにつきましてですが、やはり、企業の方とのいろんな交流や、お知恵を拝借するということや、それからまた、お力をかりることにつきましても、現在職域開発支援員のいろんなこれまでのつながりをもとに、中小企業同友会や、地元の商工会とつながりを持たしていただきまして、今回の学校見学会につきましても、中小企業同友会の皆さん方においでいただきまして、つぶさに実習内容を見ていただき、ご意見をちょうだいしたところでございます。今後も、こうしたことの協力関係をお願いしながら、学校の中で必要な力を蓄えてまいりたいというふうに考えますので、また今後ともひとつお力添えを賜りますように、よろしくお願い申し上げたいと思います。
 以上でございます。

○山口副教育長 衛生看護分校が桑名高校本校に移るということにつきましては、双方が本当に譲り合ってしていただいたなと思っておるわけでございますが、現在の定時制が入っておるE館、1階から3階までございます。そのところでは実習施設の面積が90平米ぐらい足りないであろうということで、給食棟という、桑名高校の技術員室の横に在宅看護実習室というのをつくりまして、ここで、従前よりは90平米ぐらい広い、165平米ぐらいの在宅看護実習室を改修してつくろうということで、トータルといたしますと、大体実習面積はほぼクリアできるのかなと。国の方の標準平米数165平米よりは随分大きいということで、厚生労働省の指定にもひっかからないということで、トータルとすると実習室はほぼ確保できてるのかなということで計画させていただいておるところでございます。
 なお、出ませんでしたが、設備につきましては、昨年度の新時代に対応した産業教育ということで、緊急経済対策で1900万余り前倒しをして設備を買わせていただいたこと、そして、また今年度についても整備していくということで、子どもたちに不自由をかけないような形で、分校の子どもたちが本校へ来ても、的確な、適切な指導が受けられるような施設設備にしてまいりたいなと思っておりますので、何とぞご理解を賜りますようお願いいたします。

○杉本委員長 ほかにございませんか。

○藤田委員 ちょっと話が変わってもよろしいですか。
 先程質問させていただいた34%の説明をいただきまして、ありがとうございました。これ資料を読まさせていただきますと、不登校の問題でございますけども、要は、実質的に登校できるようになった児童が34%という数字で、その裏には、好ましい変化が得られるという子どもたちがみえると。その子どもたちというのは、家庭訪問などを行いながら、教育支援センターへ相談をする、あるいは養護教諭による指導を受けたとかいう体制の中で、また同時に担任以外の専門的な相談、指導を受けている皆さん方を入れますと、かなりの不登校の生徒に対して対応がきちっとされておるなというふうに感じさせていただきました。
 一方、高校の不登校に対しての対策が、ここにちょっと明確に述べられてないような気がしますので、このへんのところを、どういう対策をシステム的にやられておるのか、お聞かせ願えませんでしょうか。

○松坂総括室長 高等学校の長期欠席、不登校の子どもたちの対策、ちょっと資料が十分じゃなくて申し訳なかったと思っております。
 現状でございますけれども、まず高校1年生の入学段階の早期の学校の適応というものからオリエンテーションなどを使った適応指導、そういうものがスタートだと思っております。また、不登校に関しましては早期発見、早期対応、未然防止を含めて早い段階から細かく見ておくということが何しろ大事だというふうに考えております。登校を促す必要が出たような場合には、早期に電話をかけたり迎えに行ったりすること、また、保護者の協力を求めて家庭訪問を行うこと、担任の先生がいいのか、また担任の先生以外の方がよろしければ、養護の先生などが早期に相談に乗ると。早期の対応というものも行っているところです。
 また、スクールカウンセラーにつきましては、57校に配置を行っております。高等学校におきましては、プライバシーが守れるような相談室の設置というものも行っておりまして、気楽に相談できるような体制もあわせてやってるところです。
 また、ケース会議につきましても小中学校と同様に行っております。担任の先生や、生徒指導、養護の先生、スクールカウンセラーなどのケース会議を行って、個別に対応をするということを行っております。資料、特に入っておりませんけれども、対応といたしましては、小中学校と同じように個々のケースに応じて対応しているとこでございます。
 以上です。

○藤田委員 ありがとうございます。
 結果はどうなんでしょう。登校できるようになった生徒、それから登校には至らないけども、好ましい変化が出たっていう、そのへんの数字はどうでしょうか。もしあれでしたら後で結構です。
 これは、確実に効果が出ているというふうに理解していいんでしょうか。

○松坂総括室長 調査については、なかったかもしれません、ちょっと調べてもう1回ご報告さしていただきます。
 効果につきましては、好ましい結果が出る場合もありますけれども、不登校の対応は30日以上の休みということですので、200日間学校へ全く来られないという子どもから、週に1日だけどうしても来られないとか、この先生のこの授業だけは来られないとか、そういうような対応もいろいろございます。効果につきましては、週に1日の子どもが週に2日になるとか、そういうものも好ましいと思っておりますので、出る子もいれば出ない子もいるというのが現状だと思っております。
 以上です。

○藤田委員 そのへんのところ、ぜひお願いしたい。私はあえてここで質問させていただいたのは、勝手な判断ですが、義務教育っていう制度と、そうでないというところで、もしかしたらそのへんのところが、細かな調査を含めて対策が少ないのかなという心配をいたしましたものですからお聞きしたんですが、今回、今年度から授業料も国の方から援助するという流れになってきて、高校自体は義務教育ではないにしても、そういう方向へ流れていく、そんな傾向もございますので、ぜひとも、やっぱり高校教育というものも、できるだけ落ちこぼれがないような形で対応をとっていただきたいなというふうに思います。
 それと関連するんですが、その次のところに中途退学者の数がございます。この後のフォローっていうのを教育サイドからとらえられているのか、そのへんのところをちょっとお聞かせ願いたいなというふうに思うんですが。

○山口副教育長 中途退学する生徒については、学校の生徒指導部担任を含めて、その後の振り方等に、例えば中途退学っていうことじゃなしに、高校生活を続けたいっていうような場合は、転編入ほか、学びたい気持ちがあるんやったら世話するよとか、あるいは不登校ぎみで学校へ出てこれなかった子であれば通信があるよとか、そういうようなことで紹介をしていくと。そして、ここにもありますが、進路変更で就職を希望するような子どもたちについては、どっかあてはあるのかということで、あてがないということであれば、進路指導部を中心に、担任と連携しながら就職先を探すとか、あるいは最近はアスト津におしごと広場っていうのがありますので、そのあたりを紹介するとか、ほうりっ放しじゃなしに、何とか手だてを講じてやっておるというような状況でございます。
 以上です。

○藤田委員 ありがとうございます。
 数字的にちょっとこれを読ませていただくと、生活・文化部にかかわる、就職に紹介をいただく、これは就職を希望している方が12.3%、おっしゃられた別の学校への入学を希望というのが5%、2割弱の方ですよね。それ以外の子どもたちに対しての対応というのは、現実的にどんなことをやっていただいてるのかなというのが疑問なんですが。

○山口副教育長 きめ細かな指導をやっておるところであれば、その高校の教員から出身中学校へ連絡して、こういうことになっておるんやけどもということで決意を翻すようなこともやってみたり、特に、もともと高校生活に熱意なしというそのあたりについては、保護者の方がとにかく高校だけは行ってくれよと、それで正直言うて、何々を買うてあげるからとか、そういうケースもあって、なかなか学校の方へ口先を向けるということが難しいっていうのがある場合は、もうほとんどが打つ手がないっていうのが状況でございまして、保護者ももう、うちの子がそう言うてますんでっていう話であきらめていく場合があるっていうことで、十分な対応ができてないということは思っております。
 以上です。

○藤田委員 やっぱり、これは数を見ますと、20年度で753名、そのうちの2割としても、それ以外の方は捕捉がされてないっていうような感じになるのかな、今のお話をお聞きするとするんですが。確かに高校に入って来る段階で、親に言われてという部分もあろうかとは思いますけども、そういう子どもたちを受け入れる努力というのは、これは1つお願いをしたいなというのと同時に、この子どもたちが中学校を卒業して高校へ行って、そこで中退をすると、社会的にフォローをしていく、助言をしていく体制が全くなくなってしまう。どうも今のお話をお聞きすると、そんな感じがするんです。現在ニートであるとかいろいろ社会的な現象もある中で、これに対して教育界の立場からも対応していく、そんな時代の1つの新しい現象の中で、これはそれじゃどこが対応するんだという問題が確かにあるかもしれませんが、教育界としても、この子どもたちをどんなふうに育てて、社会のための貢献をさせていくために、じゃ、どうかかわってくんだって。もう、子どもが「いいです」と、お母さん方が「もうほうっておいてください」って、こういう話で、「そうですか」っていう話で放っておいていいのかなという思いがございます。
 これは要望になるんですが、生活・文化部との連携っていうのも当然必要になろうかなと思いますけども、出身中学校との連携も含めて、この子どもたちに対してやっぱり教育界からも何らかのアプローチをする仕組みを考えていただけんかな、こんなふうに思うわけでございます。
 以上でございます。

○松坂総括室長 しっかりと受けとめていきたいと思います。

○杉本委員長 ほかにご質問等ありましたらお願いいたします。

○今井委員 2回目済みません。
 1点だけ教えてください。
 特別支援学校のバスの更新計画というのはあるのか、ないのかっていうことをちょっと教えてもらいたいんですけど。

○浅生特別支援教育室長 現在、スクールバスにつきましては、通学、それから校外関係の学習に供するためにバスを現状40台配備をさせていただいておりますので、やはりこれの更新や、今後の長期のいろんな保守点検等も含めまして、長期の計画のもとに整備を進めてまいりたいというふうに考えております。
 これからの財源のところにつきましては非常に難しいこともございますので、十分各方面とも協議をさしていただきながら進めさしていただきたい。

○今井委員 バスの方も、更新計画は、財政状況厳しいと思うんですけども、しっかり立てられた方がええと思います。その中で1点これは要望です。2年前から言っとるんですけど、ふれあい号なんですけども、それぞれ県内の特別支援学校が年間何日間か自由に使っていただいて、以前は修学旅行で大阪や京都へ行けたけども、排ガス規制の関係で、もう修学旅行でそちらの方へ行けないということ、学校や保護者の方から残念な声も聞いたりもしておりますので、修学旅行も大切な授業の一環でありますし、学校内での大切な行動になってくると思うんで、性能のために行動が制限されてしまうっていうこともどうかなと思いますので、そのへんを含めて、スクールバスを初め、そういった特別支援学校で使っていただいてるバスの更新計画っていうものも、また今後つくっていっていただければと思いますので、よろしくお願いします。

○杉本委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○杉本委員長 なければ、これで特別支援教育の推進について及び生徒指導対策についての調査を終わります。

 

  (6)審議会等の審議状況について

    ①   当局から資料に基づき説明(山口副教育長)

    ②   質問
          な し

○杉本委員長 ご質問等ありましたらお願いいたします。

          〔「なし」の声あり〕

○杉本委員長 なければ、これで審議会等の審議状況についての調査を終わります。

  (7)その他

○杉本委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で、特にございましたらご発言をお願いいたします。

○森本委員 簡単にするけど、ちょっと教育長にも事前に通告してあるからあれだけれども、近畿大学高専が名張へ移るという話があります。私も萩野委員も、いろんな形の中でかかわってきたところですけれども、2年ぐらい前からもう入学式も卒業式も呼んでいただけないような状況になっておるんです。私たちは存続っていうことについては非常に一生懸命に2人で頑張ってはきたつもりなんですけど、ただ、そんなことはどうでもいいんですけれども、三重県の教育の責任者として、今、1年生はいいですよ、これ16人入ったけど、地元から、名張へ行くことを承知で入ったんだからいいけれども、2年生、3年生、4年生は、地元の学校で工業のこと、機械、電気、土木のことを学びたいということで入学をしたわけですよ。名張へ行くということは何も知らされないで入ったということの中で、十分な説明もなされない、それで我々、2人で話し合いをしようと思っても、学校側も話し合いができないような状況の中で、三重県の教育を預かる教育長として、こういうふうな状況についてどう考えますか。

○向井教育長 森本委員お尋ねの、ある意味、多分子どもたちは寝耳に水と思っております。地元で勉強ができると、こういう工学的なことが地元になかなかない中で、勉強できると思って入ってきたのに、いきなりある意味向こうの都合で自分たちの学校がなくなるというふうな事態に対して、本当に不安でいっぱいだというふうに思っております。
 そういう中で、やはり私としましては、その子どもたちの学習機会を確保してかなあかんと、切に思っております。近大高専の方から実際に、もしそういったいろんなことでの具体的な個々の子どもたちについての対応が必要な場合には相談に乗ってくれるようにというようなお話もございましたので、本当にこれは、教育委員会といたしましては学習機会を確保するという観点から、個々そういったお話が出た時点で、その子どもたちについてどういう対応が要るのかという観点で、要するに学習機会を確保していきたいという観点でやはり対応をする必要があると、本当に切に思っております。

○森本委員 ちょっとな、教育長と僕とずれてるのはね、僕は技術屋としてずっと大学まで勉強してきて、これはもう人生70年、古来まれなりという年代まで生きてきて、自分自身、土木という専門科を専門的にやってきたとこにいといて、人生においても非常に充実感を感じてますよ。その子どもたちが、今あなたの言うのを暗に言うならば、転校に対して受け入れろというようなあれも含まれとるようやと思うけれども、技術屋を目指したっていうのは、技術に一辺倒で生きていこうという思いは、そう簡単に変えられるもんではないし、若い時代に、この道を進もうと思った、そのことをやっぱり挫折させてはいけないと思うということをちょっと頭へ置いといて、今後進めていっていただきたいのと、そういうことも含めて、いわゆる私学については、生活・文化部なんだから、今後、生活・文化部と十分調整をしながら、文科省等について、皇學館は全学をもってして伊勢へ移した経緯もあるん。しかし、あの人たちは専門性がなくなるわけじゃないからね。
 それと、もう一つ、これ舘議員が言った武道館についても、ややあやふやだったけれども、今日はもう時間がないから聞きません。しかし、この武道館の問題についても、やっぱりあれは県立の武道館なんだから、津市との共同歩調を合せるのか、あるいは独自で県立の武道館を建てるのかは別として、この問題は、やっぱり早急に教育委員会の議論として検討しておいていただきたいという要望をしておきたいです。もう答弁は、また次回にしましょう。
 はい、終わります。

○杉本委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○杉本委員長 それでは、私も最後に一言。
 今日は特別支援学校のあり方について、さまざまな貴重なご意見、ノーマライゼーションの理念に沿ったご意見が出されました。また、現場の実態も出されました。今日出された現場の実態、それから、雇用の確保、継続、それから地域との相互間連携のあり方、カリキュラム開発、学校の特色化等、それら貴重な意見については、今後の特別支援学校整備第二次実施計画でありますとか、特別支援教育の推進に反映していただきますようにお願いをしたいと思います。
 当局にはご苦労さまでした。
 それでは、先程の所管事項について委員間討議をお願いします。ご意見のある方はお願いいたします。

          〔「なし」の声あり〕

 それでは、所管事項の調査を終わります。

 

〔閉会の宣言〕

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

教育警察常任委員長

杉本 熊野  

 

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