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平成22年9月7日 防災農水商工常任委員会 会議録 

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防災農水商工常任委員会

会 議 録

(閉 会 中)

 

開催年月日    平成22年9月7日(火) 自 午後2時2分~至 午後3時19分

会 議 室      201委員会室    

出席委員        7名

                           委  員  長   末松 則子

                           副委員長   辻 三千宣

                           委   員   藤田 泰樹

                           委   員   水谷   隆

                           委   員   吉川   実

                           委   員   西場 信行

                           委   員   藤田 正美

欠席委員        1名

                           委   員   北川 裕之

出席説明員

   [農水商工部]

                           部  長                   渡邉 信一郎

                           副部長兼経営企画分野総括室長   加藤 敦央

                           農産振興分野総括室長         山田 裕典

                           農業基盤整備分野総括室長       岩﨑 光雄

                           獣害対策担当参事            広塚 耕三

                           農水商工総務室長            嶋田 宜浩

                           財務経理室長               匹田 實也

                           団体検査室長                浅野 泰彦

                           農業経営室長               近藤 和夫

                           マーケティング室長           吉仲 繁樹

                           農産物安全室長              芝田 充弘

                           農畜産室長                 赤松   斉

                           農地調整室長               藤田 敦夫

                           農業基盤室長               福岡 重栄

                           農山漁村室長               前田 佳男

                           科学技術・地域資源室長        矢下 祐二

                           企画・経営品質特命監          冨田 康成

                           農業戦略特命監              森内 和夫

                           家畜防疫衛生特命監           小畑 晴美

                                                            その他関係職員

委員会書記   

                           議  事  課  主査  坂井  哲

                           企画法務課  主査  小野 明子

傍聴議員       なし

県政記者クラブ 1名

傍 聴 者      2名

議題及び協議事項

Ⅰ 常任委員会(農水商工部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)三重県食を担う農業及び農村の活性化に関する条例(仮称)について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 常任委員会(農水商工部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)三重県食を担う農業及び農村の活性化に関する条例(仮称)について

    ①当局から資料に基づき説明(渡邉部長)

    ②質問

○末松委員長 ありがとうございました。
 それでは、質疑に入ります。ご質問のある方はよろしくお願いをします。

○藤田(泰)委員 かなり細かく具体的に修正も加えていただいて、一段と中身が進んできたかなというふうな思いを持っておりますが、ただ、ずっと読ませていただいていて、1点だけちょっと気になることがあるんですけれども、農業後継者の問題というのが余り出てこないように思うんですね。2ページのところの(2)の農業の持続的な発展を支える農業構造の確立についてのところがそれに該当してくるんだろうと思いますが、その中でもこの②のところで、農業についての経営意欲や経営能力を持つ者の参入という書き方、このへんが当たるのかなというふうには思うんですけれども、これではちょっと後継者というような就農促進が進むのかな。どちらかというと企業的な新たな参入的なものが非常にメインのような受け取り方をせざるを得ないのかなという思いがあるんですけれども、このへんの記載というのはどのようにお考えなのでしょうか。

○渡邉部長 ご指摘いただきました3ページの基本的施策①に、県は、経営意欲や経営能力を持つ農業者等の育成・確保を図るため云々ということで記述、それから、その下に農業についての参入云々ということで、特に②の方がおっしゃっていただきました担い手ということで、私の思いは、実は最初、特に企業のいろいろな方々がやっぱり農業に参入をいただくということは、多分今後三重県農業を大きく変えていくとか、力強いものにしていくのには非常に私は重要だという意識が強かったという部分もございまして、委員ご指摘の、いわゆる個々の新たなそういう意味では担い手になるような人たち、それから新たに個人でやっていこうという人たちについて、このままで読みますと、おっしゃるとおり、やっぱり企業というイメージが非常に出過ぎてしまっていますので、個々で農業を目指していただく方を当然私どもしても担い手としては重要なものだと認識をいたしておりますので、少しそういう意味での読みづらいという点はご指摘のとおりかと思いますので、どういう文案にしたらいいのか少し検討させていただきたいと思います。

○藤田(泰)委員 ぜひお願いをします。確かに企業的なもので大きくその地域の農業を変革させていくという力は力強いものがあるでしょうけれども、やはり意欲を持った後継者たちがきちんと育ってきてくれるということは、大変それぞれの地域のいわゆる下からの積み上げができ上がるという大変重要なポイントになると思いますので、後継者の問題についてきちんとした形で取り組んでいただけるようにお願いを申し上げたいと思います。結構です。

○西場委員 また改めていろいろ修正をしていただき、ご説明をいただきました。その中で、特に何度か普及なり、あるいは普及的な体制をしっかりと強化していく旨のご説明がありまして、このことは私なりにも大変評価をさせてもらいたいし、ぜひそういう内容をしっかりと直接的な表現で書き込んでいただくことを重ねて要望させてもらいたいと思っております。
 あと少し具体的な話になりますが、まず、このタイトルの中で三重県食を担う農業及び農村の活性化に関する条例ということになっておりますが、この食を担うというところの意味をもう少し明確にまた説明してもらう方がいいかなと。変な言い方になりますが、食を担う農業と農村だけでいいんですかというような意見もいろいろ出てきておりまして、私もそういうふうに少し疑問もいだきます。あえて当初のタイトルからこのようにかえていただいた経緯、意味合いも含めて、このタイトルについての説明をお願いしたいなと、こういうように思うのが1つですね。
 それから、2ページの一番上に訂正箇所で将来にわたって農業が持続的に営まれると、こういうように持続的という言葉を入れてもらったんですね。この持続的という言葉を入れていただいた意味、持続的な農業というものはどういうものを指すのか。そのことを明確にもう少し説明してもらえればなと思います。
 それから、その次の基本理念に入るんですが、その基本理念では、この水田、園芸、畜産に分けて具体的な記述をしていただいたことは大変結構なことだと思っております。ただ、いわゆる文章的な表現のところで大変気になるんですが、まず前段の基本理念の部分の末尾が安定的に行われています、こういうふうになるんですね。これはまだ条例案文じゃないので、条例文になればまた少し変わってくるのかわかりませんが、他県の条例を見ても、こういう文末の表現は余り見たことがないし、普通に考えて安定的に行われている将来を目指しますとか、そういうものなのに、安定的に行われていますでは非常にわかりづらいんです。何かもう他力本願的な、そういうようになっておるだろうと、こういうようなところじゃなくて、せっかく振興を目指す理念なんですから、こういうものを目指しますという表現にしてもらったらどうかなと。
 それから、基本的施策も他県の条例なんかもよくそういうのを見かけるんですが、例えば一番初めの水田においても、生産性の向上に資する活動への支援などを行います。力強いとは言い切れないですね。普通であれば、生産性の向上に資する施策を講じますと、こうなってしかるべきじゃないですか。他の文面についてもそうだと思います。
 あと、具体的な内容については、今日言っていただきましたように、安定的な農業生産体制が構築できるような内容について、もう少し直接的な表現の方がいいんではないか。園芸産地においても、新品種及び優良品種に関する情報の提供と、こんなの情報の提供だけじゃない。優良品種を導入促進していくというようにして普通かなというようにも思いますし、当然先程と同じように活動への支援じゃなしに、やっぱり施策を講ずるというようにやっていただきたい。
 畜産はしっかり書いてもらってあるのかなと思いますが、④の技術の普及などを行いますと。この部分について先程の部長のお言葉の内容も入れて、普及体制をそのまま復活するとか拡充するというんではなしに、それは組織のあり方ですから、執行部の方の今までの経緯と、これからの方針というものがあろうかなと思いますので、ある程度内容はお任せせねばなりませんけれども、そういう普及的なものに対する拡充策をぜひこういうところに盛り込んでいただければなと。あるいは最後のこの5ページの地域の特性を生かした農業及び農村の活性化に向けた支援の中で、先程もお話がありましたように、専門的知識を有する人材の参画、助言などの支援という部分をもう少ししっかり書き込んでいたがければなと思っております。
 会派内とか、あるいは農業関係者のいろいろな意見もお聞きする中で、この県の普及組織そのものだけじゃなしに、農協や、あるいはそういう有識者や技術的な経験や知識、技術を持つ人たちのネットワークを図って、そして営農技術指導あるいは農村活性化指導を進めていくような三重県型の新たな普及のネットワーク、組織づくりをつくってはどうかという提案もいただいております。
 普及という言葉は結構古くなってきましたので、その名称も少しいろいろ考えていただければ、農村アドバイザーとか何かそういうような新たな用語等も使っていただく中で、普及的なものに対する県の再構築あるいは改革をひとつこの中へ入れていただきたいと思っております。
 それから、3ページに入りまして、農業構造の確立についての中の⑤で、生産基盤の計画整備の推進がありますが、ここに施設がかなり整備されてきましたけれども、維持管理に対する対応がこれから大きな課題になってくるので、そういう内容を少し盛り込んでもらうことができないかという点もお願いをしておきたいなと思います。
 それから、3ページの一番下に、三重県の条例としての目玉にも今説明いただきました鳥獣害を入れていただいておりますが、今獣害が深刻なところですので、これをぜひこの条例で規定していただいて、具体的なものにつないでいただきたいと思いますが、今部局が農水商工部と環境森林部と、これに分かれておりますし、あるいは教育委員会等も含めて、いろいろ関係部局はあろうかなと。また予算もそういうふうに分かれておるかなと思います。そこで、そういうものの連携といいますか、一体性といいますか、相乗的な体制をやっていくために、この表現だけでいいのか。もうひと工夫していただく必要があるのではないかなということを少し考えましたので、お願いをさせてもらっておきたいと思います。
 それから、最後のこの計画づくりと、その支援体制なんですが、ここがこの条例の中で非常に重要な魂の部分になってくるんではないかなと思いまして、具体的にどのような支援策をやっていただけるのかどうか。その体制とか、あるいは財源とかを担保できるようなきちっとした条例表現にしていただく必要があるんではないかなと思っておりますが、1つ具体的な質問と確認をしていきたいんですけれども、この集落なり団体の計画だけの支援ではなくて、その地域の中核的な農業者が個々に努力しておるんですが、その人たちが自分の所属する団体とか部会とか、それから集落とかに所属しない形で、個人個人の自主独立的な農家がネットワークを張って、この農業振興に取り組む場合、そういった計画についてもこの項目の中で支援していただけるようになっておるのかどうかということについて、少し確認をさせてもらっておきたいと思いますので、お願いを申し上げたいと思います。

○渡邉部長 たくさんご質問いただいたので、順次お答えをさせていただきたいと思います。
 まず食を担うという条例の文案の話をご質問いただきました。当然委員ご指摘のように、食をまさしく提供する部分と多面的機能と言われる、農業には非常にさまざまな機能がございます。ただ、今回国の食糧基本計画にもございますように、食に対して皆さん、安全・安心を求めて非常に不安感をお持ちだということで、確かに多面的機能も非常に重要な要素なんですが、条例の名称としてあえて今回食を担うということを使うことで、農業の持っている皆さんが非常に不安に思っていただいている部分を払拭できないかという趣旨も含めて、食を担うということをあえて、いろいろな機能がある中で特化をさせて、条例の名称という形で使わせていただいたと。それだけ今後農業・農村の位置づけとして私は食を生産する、食をどのように提供していくかということが非常に重要、それとあわせて、当たり前ですけれども、多面的機能ということも忘れているわけではございませんので、そういう部分について今後もやっていく。この文案の中には当然そういう言葉なり考え方は入っておるということでございます。
 それから、2ページにありました、4の方の将来にわたって農業が持続的に営まれることをというので、どのようなものを想定しているのかというご質問だったと思っております。私は大きく2つあるかと思っています。1つは、力強い農業ということで、三重県農業をリードしていって、そういう意味では三重県のリーダーシップを持った農業ということが、農業全体を持続的に発展させていくという非常に力強いものと、それともう一つは、非常にこちらは重要なんですが、地域、特に中山間地域を中心として、地域の農業自身が中心的な役割を果たしているようなエリアがたくさんあるわけでございます。そこの中で、やっぱり農業を続けていくことによって、地域の皆さんが元気になったり、地域のきずなができたりという、重要な役割を果たしておりますので、そういう農業をどのようにやっていくかというふうに、持続的に営まれることが一番重要だということで、今も例えば施設、用水とか農道等の維持管理、農地・水・環境というようなことで、非常にベーシックな部分からまず始めないと、農業は当たり前ですけれども、農地と農業者がいないことには実現しませんので、そういうものを守っていくというようなもの。それから、例えば今国でやっている中山間地域の直接支払制度もまさしく中山間地域において条件不利地をいかに克服して、持続的に農業を営まれることで地域の皆さんが元気になったり、地域が豊かになったりということで、持続性のある農業を支えていくと。私はそういう2つの意味合いがあるかなというふうに考えておるところでございます。
 それから、同じく農産物の供給が安定的に行われていますということでございます。ここも農業の場合は自然災害も含めて、非常に気候変動に影響を受けやすい部分というようなことと、それとまさしく今農業が非常に疲弊をしておることによって、いつ生産が途絶えるかわからないというような危機感もかなり私はあると思っておりまして、そういう意味での安心を買うような安定的な農業生産、供給がやっぱり確立されることが重要ではないのかなということで、県民が安心をしていただける1つの大きな要素だというふうなことで入れさせていただいております。
 それから、それぞれの基本的施策の中で、例えば水田のところでございますけれども、①で県はずっと水田などを行いますという表現に今なっておりますが、法文上の表現になれば、委員ご指摘のように、そういう施策を行うというふうな文言に変えさせていただこうと予定をいたしておりまして、今回は少し法文的な言葉ではなくて、わかりやすい言葉を使った関係上、このような表現になっているということを……。

○西場委員 どこでしたか。

○渡邉部長 例えば2ページの真ん中どころ、基本的施策①の、県は、水田の最適な利用を図るため、稲、小麦、大豆などの農作物の需要に応じた生産及び供給の促進、生産性の向上に資する活動への支援などを行いますという、これは何々等に資する施策を講じるという表現の方が適切じゃないかとおっしゃったんですけれども、まさしくそのおっしゃるとおりで、条例案にするときには、そういうような表現に当然変えさせていただくこととしております。
 それと、済みません、さっき少し飛んでしまいました。先程の同じ2ページの基本理念のところに、将来にわたって農産物の供給が安定的に行われていますという表現が、理念を書く場合の何かよそごとのような感じを受けるというようなことでございまして、ここにつきましても、法文上のことがございまして、例えばここに当たっては、将来にわたって農産物の供給が安定的に行われることという形で明確にその事実を述べておるということで、こういう文章体になっておりますことをご容赦いただきたいと思っています。
 それから、普及に関してもいろいろご意見を賜っておりまして、先程修正のところで少し触れさせていただきましたが、私どもも普及は非常に重要だと思っております。特に5番にあります地域の計画づくりの中でも、当然普及も大きな役割を担っておりまして、例えば農村アドバイザーというふうな呼称もとするには、非常に歴史が長いもので、農業者の方々は普及という言葉が体にしみついておるので、それを突然アドバイザーだとすると、それは何ぞやなということでもって、おしかりを受けても申し訳ないかなという、非常に低レベルなお話ですけれども、そういう意味合いを含めて、より普及の役割ということをもっとわかりやすくするような取組が必要だと思っておりますので、そこも検討はさせていただきますが、名称まではなかなか、多分先輩諸氏に怒られるかなと私自身も思っているところでございます。済みません。
 おっしゃっていただいたネットワーク化の話、これも重要なご指摘だと思っておりますので、基本計画をつくっていく中で、非常に限られた人材の中で工夫をするという余地はやっぱりおっしゃっていただくとおりでございますので、そういうことについても十分考えて、基本計画に反映できるものは反映させていただきたいなというふうに思っております。
 それと、3ページの上の基本的施策のちょうど真ん中、⑤の生産基盤の話でご指摘いただきました。実は維持管理がまさしくおっしゃるとおりで、非常に私どもとしても重要な課題だと認識しております。ただ、ここの表現で読めないかどうかそこの認識は、委員のご指摘のとおりでございますので、少し検討させていただければと思っております。
 それから、その下の最後の④に書いてある鳥獣害でございますけれども、ここにつきましても、おっしゃるとおり、私どもの部と環境森林部が連携をして、ともに取り組んでいかないと解決できない課題だという認識をしております。これはそういう意味で、今も既にいろいろなプロジェクトチームであるとか、地域機関は当然事務所が一緒でございますので、1つの事務所の中で体制を組んでおりますが、おっしゃるとおり、そういう連携ということは非常に重要な話でございますので、当然基本計画をつくっていく中で私どもだけで勝手に書くのではなくて、関係部と調整をして、関係部の必要な対策も当然書いていくということは十分考えていかなければならない重要なご指摘だと思っております。
 それから、最後にございました計画づくりの中に、支援策として今回改めて従来ですと助言、情報の提供その他必要な措置ということで、非常に簡潔にまとめてしまいましたので、ここにございますように、いろいろな形での県と市の取組の考え方を書かせていただきました。そういう意味で、今回私どもが計画づくりの内容で一番重要だと思っておりますのは、そこにどういう形で県が参画をするとか、どういう形で担保をしていくのかという形で書かせていただいております。特に先程おっしゃっていただいたのは個人でネットワークをというそこのイメージが、少しわからない点があるので、もう一度ご説明いただけませんでしょうか。

○西場委員 このそれぞれ集落や農村を維持していくのに、担い手を育成して、担い手を育てていくということが1つ。それから、集落営農などのような連携をしていくというやり方もあるわけでありますけれども、従来そういう中で、特に今まで私の論調は、弱小な形態規模をどういうようにカバーしていくんだというところでいろいろ言ってきたんですが、今私が質問したのは、ちょっとそれとはまた観点が逆に、地域を引っ張っていくような自立性の高い農家が各地域にいるわけでありますけれども、ところが、現実的にはその農家は全体の集落の中で非常に立場が、存続していくのに厳しい現実があると。そういう中で、そういった農家の人たちが今度のこの計画づくりの中でどういうように自分たちがこの計画を提出し、そしてどんな支援が受けられるのかということについて、それも対象になるかならんかということを、これはうちの会派の中でぜひ確認をしてもらいたいと意見がありました。

○渡邉部長 集落営農の場合は、耕作者と土地所有者というふうにある意味では分かれている部分がございます。特に土地所有者の方々はいろいろなご事情で、もう既に営農が難しいということで、担い手にお預けすることで、当たり前の話ですけれども、担い手も当然営農ということは一生懸命おやりですけれども、その維持管理みたいな部分は当然地域の中でご協力いただかなければということもございます。それから、まさしく地域の方々がその方を本当に自分たちの地域の農業の担い手という形で、ともにやっていこうということになれば、例えばこれからつくる話も含めて、やっぱりそういう方々にもご参画いただかないと、地域農業のあり方はその方々を抜いては無理でございますので、当然どんな形でご参画いただくか、これは地域のそれぞれ皆様のお考えを尊重しながらだと思いますけれども、まさしく営農をやっていただく方、担い手の方々に入っていただかないと、多分その地域の農業をどう維持していくのか、自分の農村をどういうふうに守っていくのかということができないと思っていますので、参加の方法はちょっと今具体的にはイメージは持っていませんが、当然参画をいただく重要な一員の方だというふうに認識をしております。

○西場委員 もうちょっと具体例で聞かせてもらいます。集落単位とか組織の部会単位ではなくて、個々で農業経営をやっている人が、その集落を超えて、あるいは隣接の町村の町界も越える場合もありますけれども、そういう人たちがネットワークを組んで、直売所をつくって、そして消費者と直結した生産、販売、消費システムをつくっていくと、こういう計画づくりをしたとしますよね。その場合に、この活性化計画として位置づけてもらって支援が受けられるのかどうかということについて確認したいんです。

○渡邉部長 そういうような経営体のあり方もございますので、計画はどういうふうにつくるかはまた議論をさせていただきますけれども、当然この5番にあります中で考えていきたいというふうに思っております。

○藤田(正)委員 1点だけ。4ページの農業及び農村を起点とした新たな価値の創出というところで、この別紙の裏面の方の三重県の独自性にも農商工連携や6次産業化による新商品等の開発など、価値創出につながる農業者等の取組の促進を図ることとしているということで、確かにこの条例の食を担う農業及び農村の活性化に関する条例ということで、この趣旨は理解するんですけれども、この時代認識として、農業とか中山間地域とかはもう非常に今人口減少、超高齢化、そして若者が基本的には都会へ流出して、疲弊して、大きな意味ではこのままのスパイラルで行くと、後継者も、担い手もかなり厳しい状況にあると私は思っております。
 そんな中で、農業といっても地域内の資源を使うんですから、大きい意味でね、そういうものがやっぱり循環していく、地域内で。ひいては所得を上げていくというようなことがなければ、どんなきれいなことを言っても、なかなかその地域が元気になるということはならないと思うんですね。
 昔はやはりそういう右肩上がりのときには、うまく農業と建設業とかいろいろもので副収入をしながら補完し合って、ある意味では持続可能な、そういう農業の形もあったと思うんですよ。しいて言えば、これから地域でつくったものを地域の人たちが加工して、地産地消と言いますけれども、むしろ地産他消、地域でつくったものを地域の人たちの手で加工して、そしてほかで消費をしてもらうというような考え方もなければいけないのかなと。もう一つは、特に流通ということですかね。やはり直販というか、市場へ乗せるだけでなくて、先程西場委員が言われたように、個々のネットワークで新しい取組をしながら、この食の安全を担いながら頑張っていこうというような人たちもおりますよね。そういう新しい自分たちでやっぱり直販していくぐらいのブランドをつくって、そういうところはこれから三重県の農業を元気にしていく上では大切なところだと思うんですよ。
 よく我々も地産地消という言葉を使う。地産地消の周知・定着を図る制度等でと、この4ページに書いてある。それはそのとおりだと思うんですけど、もう少し柔軟な、他消と言うたら表現が悪いですけれども、自分たちで加工して、自分たちで流通の販路を開拓していくというような、元気な農業というか、そういうふうな意味が僕は大事だと思うんですよ。それをひいては農地を守るし、担い手を、後継者をつくると。そういう意味では、ここでよく地産地消の育成とあるんですけど、もう少しそういうような観点もしっかりアグレッシブにやっていただいていいんじゃないかなということなんで、どうなんですか。大体は6次産業やいろんなことが書いてあるけど、本当にその地域へやっぱり地域内の支援が有効に利用されて、それが貢献するというのも農業であるんで、そういう角度という大きい意味のものが一つこれから必要じゃないんかなと思うんですけれども、それに対してこの条例の基本理念や、その流れの中でどういうふうに部長は位置づけておるか、少しお聞きしたいと思いまして。

○渡邉部長 委員ご指摘で言われたのは私は大事な点だと思っておりまして、今ご指摘いただきました4ページのところの基本的施策①でございますけれども、(ア)から(オ)まで書かせていただいておる。これが1つの価値創造で、具体的に力強い農業になって一つのプロセスだと思っています。例えば(イ)のところでございますと、生産、加工、販売を一体的に行う事業活動、まさしく例えばその出口が通販かもわかりませんし、それから直販所かもわかりません。しかも加工が入って販売だということです。今までは生産してということでほとんど終わった。それから、委員のご指摘かどうかわかりませんが、(オ)のところですと、最終的に関係者と共同して農産物またはその加工品を輸出する取組ということで、まさしく国内だけではなくて、海外も視野に入れた例えばそういう価値の創造をしていくということで、非常に今回私どもとしては思い切って書かせていただいて、いろいろご議論はあるかと思いますけれども、三重県の農業もやっぱり輸出部分も片や視野に置いたということで、そういう意味では委員ご指摘のそういう意味での力強い、要するに地域内だけでとどまっているだけではなくて、海外まで視野に入れたもの、それがさっき言った生産から加工、販売まで一体化して、付加価値を上げて、まさしく他消という意味で売り出していく。
 今もいろいろブランドアカデミーというような事業もやっていまして、これも成功事例で有機野菜をおやりの方が、今インターネット販売で非常にいい農業をやっていただいている事例も片やでございますので、もうまさしく理想的にはそういう農業者がたくさんできることが三重県の活力の向上につながっていると思っていますので、この中でぜひ委員のご指摘のことは具現化をしてまいりたいと思っております。
 以上でございます。

○藤田(正)委員 今の言う基本的施策の中に、確かに輸出する取組とか、やっぱり元気な農業という意味はこれからこの食の安全・安心を確保していく上でも、やっぱり元気じゃなかったらそういうことを守れませんからね。そういう意味でよく理解させていただきました。
 それと、農業及び農村の持つ地域資源を観光面で生かした取組と、よく言葉では言われつつあるんですけど、このへんなんかよくアグリツーリズムとか、我々もう10年もそういう議論をしてきて、本当に実効ある取組というか、今度はこういうものができたら、真剣に行程管理をしていくというか、そういうようなところが必要なんではないかなと部長、思うんですけど、そういうものはどうなんですかね。こういうものをつくって、基本的な考えで施策を進めるということはよくわかるんですけど、ちょっと話は違うかわからんのやけど、こういうものを進めていくという、推進体制というのがここにはどういふうに書かれておるんですか。全く関係ない話なんですかね。

○渡邉部長 大変申し訳ない。条例でございますので、施策の具体の記述はございませんが、ただ、委員ご指摘の、例えばグリーンツーリズム、アグリツーリズム、非常に歴史が長い言葉だと思っています。ただ、私が思いましたのは、実際にやる農業サイドの地域がそこまで育ってなかったかなと。受け入れるだけの魅力発信ができる。言葉だけがどうも先行してしまいまして、イメージだけがどうも行ったのがずっとうまくいかなかったり、最近特に思いましたのは、地域の方々が非常にそういう意味では熱心に取り組める事例が出てまいりまして、あえてそういう言葉を使わなくても、やっぱり来ていただくということについて一生懸命おやりいただいている事例がたくさん出てまいりました。これもあえて言うとグリーンツーリズム、アグリツーリズムという言葉なんですけれども、言葉が条文の文言ですので、この中が非常にわかりづらい言葉になっています。まさしくそういう状況をつくり出すことも必要ですし、それから、5番の方にあります地域計画の中でそういうこともやっていこうということになれば、まさしくおっしゃる意味の進行管理をしてまいりますので、かけ声だけのグリーンツーリズムとかアグリツーリズムではないものをぜひこの条例を生かして、例えば5番の計画も踏まえて、ともにやっていくことで、ですから、イメージを持っていただくための1つの方向性でございますので、そういう意味では5番の計画とともに、力強くおっしゃっていただきました農業、特に交流ということが大事だと私は思っておりますので、そのへんのところを具現化していく、具体化していくということが必要だと改めて認識いたしております。

○末松委員長 ほかにございませんか。

○水谷委員 先程西場委員から、鳥獣害の話がありましたよね。これはもちろん中山間地域に相当いろんな被害が今ふえつつあるし、非常に大変な状況になりつつあるわけですよね。この中でやっぱり今県の方でも環境とのプロジェクトということで、横断的に対策をしているわけですから、そういったことも含めて、やっぱりこのへんも強調していただきたいなというふうに思いますので、ひとつそういったこともよろしくお願いしたいなというふうに思います。

○渡邉部長 ご指摘のとおりで、本当に獣害対策は三重県にとっては非常に喫緊の課題だという認識を持っております。条例に置くことで、もう一度我々としての政策、これは環境、森林も含めてですけれども、認識を新たにして、どういう対策をやることが早期解決になるのかということを改めてもう一度この条例に置くことで考えてまいりたいと思っていますので、よろしくお願いします。

○末松委員長 ほかにございませんか。

○西場委員 先程の部長の答弁に関連してですが、持続的という言葉について部長は二面性があるということで、経済的な側面と、それから地域活用型の側面の両方とを生かしていくというようなことを言われたんですね。そういうようなこともわからないことではないんですが、とかく持続的と言うと、最近自然循環とか有機農法とか、そういう自然循環型というような感じのことが非常によく使われるんですよ。そういうようなイメージでいくと、環境保全型農業というようなものにイメージがわく場合もありますし、だから、私はむしろ持続的という言葉は漢字の意味からして、そういうように思いたいんだけれど、自主自立して補助金やほかのいろいろなことに頼らずに、もう農業を自分で回転していくと。そしてしかるべき労力に合った産物が生産されて、それがきちっと換金されて、そしてまた再生産ができていくという、まさに持続的な農業経営あるいは農村運営、形態のイメージなんですね。1つこの持続的という言葉をこういうふうにあえて使われるんであれば、そこのこういう意味ですよというのをやっぱりきちっと位置づけてもらった方がいいなと思いまして、もう少ししっかりとご検討を深めていただくことをお願いしたいなと思います。
 それから、普及という言葉を変えてくれという直線的なお願いはしてないつもりですので、この際、訂正をさせてもらう。私も普及のことについては少しそういうこだわりを持っておる立場でございますけれども、余りにも歴史も長くなり過ぎて、普及の体制、現実的には大変厳しいものですから、単なる普及体制を変革していくとか、昔に戻すという意味ではなくて、例えば県の普及員だけに頼るんではなくて、その普及員を中心としたその他農協の営農指導員だとか、あるいはそういう技術や知識を持った人たちが連携するとか、あるいはそういう特殊な経験や技能を持った人が市民参加型でこれからの産地づくりあるいは産地のできた産物をどう流通するか、どう処理するか。お茶わんいっぱいの米をみんなが食べてくれたら、もうそれだけで三重県の農業や日本の農業は救われるんですよね。そういう商品拡大も含めて、このいろいろな行政と、それから住民をつないでいくパイプとしての普及的な体制をどうつくっていくかというのがものすごくポイントになるかなと。
 普及というのは申すまでもなしに、現場を大事にして、現場から出てきた問題をテーマ化して、そのテーマをどう解決するかという手法で動くんですね。ところが、今までの農林行政は霞が関でできたものをずっと流してきたんですね。ですから、その普及的なものと、今までの行政のあり方というのは全く正反対の方式でやってきた。今普及が弱体化しているんですから、ここで三重県の地域の問題を一つ中心としてやっていくというのは、まさに後半に書かれておる地域づくり、計画づくりの支援と一緒ですから、こういうものを具体的に体制づくりをどうするかというものもぜひしっかり書き込んでもらいたい。
 最後ですが、先程藤田委員にも答えられて、具体的なものは基本計画の中でと、こう言われましたけれども、基本計画と条例づくりはセットと思います、時期的にも。ですから、条例案がここまでできておるということは、基本計画案もここまでできておると思わざるを得ないですね。まだ基本計画が真っ白で、この条例案を認めてもらったら、それから基本計画をつくるんだというようなことではあり得ないと。ですから、基本計画で何をするかということも、この文面には書かなくても常任委員会の口頭の答弁の中にはそれをきちっと返答として返してもらわないと、本当のこの地に着いた議論はできないですよ。それが基本計画もまだ真っ白なんですと言うんであれば、何とそれはおかしなことだと言わざるを得ない。基本計画の内容について今日は時間がないと思いますけれども、少しこれも早いスピードでまた議論させてもらいたいと思います。

○末松委員長 10月の常任委員会のときにはそのような基本計画の考え方、フレーム等を出していただけるようにこの後要請をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
 今の西場委員に関して、渡邉部長。

○渡邉部長 まず、持続的に営まれるというご指摘、実は委員のご指摘のとおりでございまして、我々としてもやっぱり自立して、まさしく自主的にやっていただく農業というのが一番本当は力強い農業の原点だと思っておりますので、そういうものをやっぱり将来にわたって目指していくというのはまさしくおっしゃるとおりでございまして、表現はこれがいいのかどうかはちょっと含めて考えさせていただきたいと思います。
 それと、普及ということでございますけれど、おっしゃるとおり、まさしく現場主義、我々も実は仮に普及職員がいなければ、全く情報が入ってこないと思っております。そういう意味でいくと、やっぱり現場は今何を考えておるかということを絶えず政策の中で考えていくときには、普及からどういうふうに今なっておるという話を聞くということもたびたびございますので、まさしく現場主義ということで、しかもその普及をどのような形でネットワークとおっしゃっていただいたもので、私の環境森林部の時代でいきますと、例えばNPOの方々でそういう森林の施業をやるとか、いろいろなことをやられる方が見えたり、それから、企業内にお助け隊ではないですけど、そういう方も見えたりした事例もございます。農業についてはちょっと不勉強で、そこまで三重県内に見えるかどうかわかりませんが、例えばそんな方々とも共同しながらやるということも非常に私は大切な視点だと思っております。
 それから、最後の基本計画については先程委員長の方からおっしゃっていただきましたので、ただ、作成の仕方もまだちょっとご指示もいただきたい部分もありますので。

○西場委員 結構です。

○末松委員長 ほかにございませんか。なければ、最後にちょっと私の方からも、大方西場委員が言っていただきましたので、重なるところは割愛をさせていただきながら、藤田委員の方からも出口対策、流通というようなことのお話がありました。先日、志摩市と南伊勢町の町議会の皆さん方と市町議会との連携交流会というものに副委員長も一緒に参加をさせていただきました。そのときの題材というのが議会改革と、地場産業と、それから農水産業の活性化というようなことで、そのときに議員方からいただいたご意見というのが、今真珠にしても、それから養殖にしても、何にしても、一生懸命つくっておると。観光においても農業にしても漁業にしても、本物というものを一生懸命追い続けてつくってはいるんだけれども、本物と価格のバランスが非常に折り合わなくなってきていると。そういうような中でやはり地産地消も大切であるし、三重ブランド等々の取組も非常に大事にしていただいてはいるんだけれども、それだけじゃなくて、しっかりとしたこの条例にしていただくのであれば、基本計画ないし具体的な農業政策なり漁業政策というところで反映をしていただけるような、そんな条例にしていただきたいというような期待を持っていますというようなことをおっしゃってみえました。
 6次産業等々というようなこととか、大規模経営のことにはもう先程お答えをいただきましたので、もう繰り返しになりますので、申し上げませんが、やっぱりそういうような出口対策というものと、本物と、その価格のバランスというもの、もうかる農業、元気な農業、漁業というものに対して今回の条例をしっかりとしたもので、もう1回見直していただきたいというようなことがございましたので、少しお願いをさせていただきたいというふうに思います。
 それと、いろいろな団体からご意見をいただいた中で、農村文化というものの継承をやっぱりしていかなければならないんじゃないかというようなお話をいただきました。農業の中でやっぱり昔のおばあちゃんたちの知恵というものの農村文化の継承、今地域づくりというものをコミュニティの再生というものを地域が一生懸命取り組んではいるけれども、そこを農業に頼っていたりするところが大いにあると。そういった意味でも地域づくりと、今回の条例等の中で非常に密接なかかわりを持ってくるんじゃないかというようなことのお話もありましたし、私も同様の趣旨も思っておりますので、農村文化なり、そういった地域づくりも多分5番のところでそういうふうな部分は読み取れるのかと思いますけれども、そういったところもまたお願いをしておきたいというふうに思います。
 あと、先程鳥獣害対策の件につきましては、部局横断的にと言っていただきました。それから、教育委員会とも部局横断的に取り組んでいきたいというようなご答弁もいただきましたけれども、担い手だけではなく、子どもたちが小さいときから食文化であったりとか、総合学習の中で農業というものに触れるというところも非常に大事になってくる。それがひいては後継者育成になってくるんじゃないかというようなことを教えていただきました。ご意見いただきましたので、そういった事業の中でとか、農業大学校とか県立高校のところだけではなく、それ以前のところでももう少し農業に対し触れていただくというようなことも読み取れるところは多分たくさんあると思いますので、基本計画なりでまた考えていただくなりということであればお願いをしておきたいと思います。
 7月15日から長い間議論をこうやってさせていただきまして、かなり反映をしていただいたと思いますし、今日もいろいろな委員にしっかりとご意見をいただきましたので、そういった旨で、またこれから10月に当たって議論をしていきたいと思いますけれども、今回のこの条例についての考え方につきましては、本日をもっておおむね委員にご理解いただいたというふうに考えさせていただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。

          〔「異議なし」の声あり〕

○末松委員長 それでは、条例についての考え方(素案)についての審査はこれで終了いたしまして、次回は本日のご意見も踏まえた上で、条例骨子(案)を執行部からお示しいただきたいというふうに思います。
 なお、先程申し上げましたとおり、基本計画のことに関しまして、今、西場委員の方からもありましたとおり、次の10月の委員会のときにはフレーム等も出していただくようにお願いを申し上げたいというふうに思います。
 ほかに何かご意見はございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○渡邉部長 実は余り作業のことを申し上げてはあれですけど、一応基本的な考え方をご了解いただきまして、これから条例骨子(案)ということになるんですが、できたら、この条例の考え方をパブリック・コメントをやらせていただいて、少し県民の方々の意見を広く聞かせていただくことをやらせていただきたいと思いますが、もしご了解いただければ、その作業をやりまして、10月4日にまたそのへんの意見、どこまで集約できるかわかりませんが、反映させていくなり、どんな意見があったかのご報告をさせていただきたいということをご了解いただけないかなというのが1点と、それと、基本計画でございますけれども、当然私どもの中でも検討は進めておりますけれども、やっぱり広く意見を聞く場が要るのではないかなということで、こういう常任委員会というところで、議会の意見も聞かせていただく場は十分あるわけですけれども、別途いろいろな団体の方々でありますとか、学識経験者等の懇談的な意見を聞く場もあわせて設置をさせていただくことをご了解いただければ、条例のこういう作業とともに、並行しながら基本計画の策定作業もスムーズに進んでいくかなと思っていますので、あわせてご了解いただければ、その作業を進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

○末松委員長 委員の皆様、いかがでしょうか。

          〔「異議なし」の声あり〕

○渡邉部長 ありがとうございます。

○末松委員長 ご異議なしと認めさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
 ほかによろしいですね。
 それでは、これで三重県食を担う農業及び農村の活性化に関する条例(仮称)の考え方についての調査を終わります。当局にはご苦労さまでございました。

 

〔閉会の宣言〕

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

防災農水商工常任委員長

末 松 則 子

 

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