このページではjavascriptを使用しています。JavaScriptが無効なため一部の機能が動作しません。
動作させるためにはJavaScriptを有効にしてください。またはブラウザの機能をご利用ください。

スマートフォンサイトへ移動

三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成22年度 委員会会議録 > 平成23年3月4日 防災農水商工常任委員会 予算決算常任委員会防災農水商工分科会 会議録

平成23年3月4日  防災農水商工常任委員会 予算決算常任委員会防災農水商工分科会 会議録

      資料はこちら

防災農水商工常任委員会

予算決算常任委員会防災農水商工分科会

(開 会 中)

 

開催年月日    平成23年3月4日(金) 自 午前10時1分 ~ 至 午前11時48分

会 議 室       201委員会室    

出席委員        8名

                 委  員  長     末松 則子

                 副委員長      辻 三千宣

                 委    員   北川 裕之

                 委    員   藤田 泰樹

                 委    員   水谷      隆

                 委    員   吉川      実

                 委    員   西場 信行

                 委    員   藤田 正美

欠席委員        なし

出席説明員

          [農水商工部]

                 部  長                                                        渡邉 信一郎

                 理  事(商工・科学技術担当)                       林   敏一

                 観光局長                                                      長野      守

                 副部長兼経営企画分野総括室長                   加藤 敦央

                 農産振興分野総括室長                                 山田 裕典

                 農業基盤整備分野総括室長                          岩﨑 光雄

                 水産振興分野総括室長                                 藤吉 利彦

                 商工・科学技術振興分野総括室長                 川島      弥

                 観光分野総括室長                                        中村 巌穂 

                 科学技術政策監                        服部 吉男

                 獣害対策担当参事                      広塚 耕三

                 農水商工総務室長                      嶋田 宜浩

                 財務経理室長                           匹田 實也

                 団体検査室長                           浅野 泰彦

                 農業経営室長                           近藤 和夫

                 マーケティング室長                                         吉仲 繁樹

                 農産物安全室長                         芝田 充弘

                 農畜産室長                              赤松      斉

                 農地調整室長                            藤田 敦夫

                 農業基盤室長                            福岡 重栄

                 農山漁村室長                            前田 佳男

                 水産資源室長                            遠藤 晃平

                 水産経営室長                            丹羽 啓之

                 水産基盤室長                            田中 俊行

                 産業集積室長                            福田 光紀

                 商工振興室長                            田中 幹也

                 金融経営室長                            福田 進一

                 企業立地室長                            大橋 範秀

                 科学技術・地域資源室長                   矢下 祐二

                 観光・交流室長                            北村 文明

                 企画・経営品質特命監                     冨田 康成

                 人権・危機管理特命監                     渥美 仁康

                 農業戦略特命監                          森内 和夫

                 家畜防疫衛生特命監                      小畑 晴美

                                                               その他関係職員

委員会書記        議   事   課           主査   坂井      哲

                 企画法務課          主査   小野 明子

傍聴議員        なし

県政記者クラブ 3名

傍 聴 者       2名

議題及び協議事項

Ⅰ 分科会(農水商工部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第2号「平成23年度三重県一般会計予算」の関係分

  (2)議案第6号「平成23年度三重県就農施設等資金貸付事業等特別会計予算」

  (3)議案第7号「平成23年度三重県地方卸売市場事業特別会計予算」

  (4)議案第9号「平成23年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業特別会計予算」

  (5)議案第10号「平成23年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計予算」

  (6)議案第76号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第1号)」の関係分

  (7)議案第54号「平成22年度三重県一般会計補正予算(第12号)」の関係分

  (8)議案第59号「平成22年度三重県就農施設等資金貸付事業等特別会計補正予算(第2号)」

  (9)議案第60号「平成22年度三重県地方卸売市場事業特別会計補正予算(第2号)」

  (10)議案第62号「平成22年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業特別会計補正予算(第2号)」

  (11)議案第63号「平成22年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計補正予算(第2号)」

  (12)議案第43号「県営農水産関係建設事業に対する市町の負担について」

  (13)議案第72号「県営農水産関係建設事業に対する市町の負担について」

 2 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告

Ⅱ 常任委員会(農水商工部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)包括外部監査結果に対する対応について

  (2)「メッセウイング・みえ」について

  (3)新科学技術振興ビジョン(仮称)の策定方針について

  (4)三重県観光振興条例(仮称)の制定に向けた検討について

  (5)三重県食を担う農業及び農村の活性化に関する基本計画(中間案)について

  (6)三重県水産業・漁村振興指針(仮称)について

 2 報告事項

  (1)戸別所得補償制度について

  (2)食の安全・安心確保のための監視指導計画について

  (3)県内企業への支援制度の概要について

  (4)平成23年第1回景況調査結果について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 分科会(農水商工部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第2号「平成23年度三重県一般会計予算」の関係分

  (2)議案第6号「平成23年度三重県就農施設等資金貸付事業等特別会計予算」

  (3)議案第7号「平成23年度三重県地方卸売市場事業特別会計予算」

  (4)議案第9号「平成23年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業特別会計予算」

  (5)議案第10号「平成23年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計予算」

    ①当局から資料に基づき補充説明(渡邉部長)

    ②質疑

〇末松委員長 それでは、ご質疑あればお願いをします。

〇西場委員 内容が多いのに説明が簡単なので、余り質問もぱっぱとできないのが残念だけど、時間がないから、やむを得ないかなと思いますが、この2ページの農林水産業費216億円、これが86%と、非常に低い前年度比になっておるけれども、これはどういうようなことでそうなってきたのかという全体の数字の中での理由づけみたいのがあったら聞かせてほしい。それと、このうちで農と林と水を分けたそれぞれの個別の数字を教えてほしい。それから、特別会計の方では地方卸売市場の前年度比81%は少し低いように思うが、これはどういう理由ですか。その下の沿岸漁業貸付事業が135%と増えておるのはどういう内容ですか。

〇渡邉部長 まず、農林水産業費が86.3%になっておるという理由でございます。これ一番大きな部分は、公共事業が先程申しましたように、今年度の約70%ということで上げてございますので、それが一番大きく影響があります。それとあわせて政策的な予算も6月にご審議を提案させていただくということで、そのへんの部分が減額に当然なっておりますとともに、個別でいきますと、中山間地域の直接払いの基金が、いわゆる従来の基金事業から交付事業に国の方が制度改正しました。その積立金が1億6000万円ですけれども、廃止いたしておりますので、この部分が予算減額になった主な理由でございます。
 なお、公共事業につきましては、約33億円全体で下がっておるというようなことが一番大きな理由かと思います。ほかは各担当からお答えをさせていただきます。

〇芝田室長 地方卸売市場特別会計の減額部分の説明でございますが、工事請負費が変わっていることによるものでございます。平成22年度には車両の入退場システムの整備や、トイレの改修を行ってまいりましたが、平成23年度は管理棟の空調施設整備が主な工事内容となっております。平成22年度が7400万円余りに対して、平成23年度は3600万円と約4000万円近く減っておりまして、これが減額の主な理由でございます。

〇藤吉総括室長 まず、水産分野の平成23年度当初の予算でございますけども、31億4505万4000円というのが、水産の部分の予算でございます。それから、あと沿岸漁業改善資金の部分が……。

          〔「前年比もありますか」の声あり〕

〇藤吉総括室長 前年比ですか、前年比が。

          〔「前年の額でもいいです」の声あり〕

〇藤吉総括室長 前年の額が35億4923万9000円、対前年で11.4%の減という格好になっております。
 それから、もう一つ、沿岸漁業改善資金でございます。内容的には平成22年度の貸付金が少なかった、それからあと償還部分があったということで、特別会計の中に予算が増えたという形になっています。
 ただ、今アラブ情勢の中で、燃油価格が非常に高騰してきている中で、この沿岸漁業改善資金については、省エネルギーの機器の例えば新しいものにするということに対しては、無利子の事業になってきます。これが今後、燃油の価格を見ていく中では、非常に漁業者にとっては使っていただくような資金になるということで、今後平成23年度は有効に使っていただけるのかなと考えております。
 以上でございます。

〇山田総括室長 農業予算の一般会計でございますが、今年度の当初予算といたしまして、188億7219万3000円ということでなっております。これは、農業、畜産業、それから農地、災害復旧、就農施設、地方卸、こういうものを含めました予算でございます。全体で全農業予算の58.2%、それであと公共事業が別にございます。

〇西場委員 できましたら、今年との金額比較みたいなものも、すぐありますか。
 じゃ、後でもいいです。

〇渡邉部長 ちょっと後で整理して……。

〇西場委員 じゃ、「林」の分もね。

〇渡邉部長 「林」は、環境森林部に聞きまして、お答えさせていただきます。

〇西場委員 差し引きしたらわかるんじゃないかな。まあいいけども。

〇渡邉部長 まとめて農・林・水の数字を、来年と今年と対したものをお出しさせていただきます。

〇西場委員 わかりました。

〇末松委員長 ほかにございませんか。

〇藤田(泰)委員 今の総括表関係でいきますと、特別会計の中小企業者等支援資金貸付事業等、これも前年度並みに近いとこまでは行っていると思うんですけども、今のそれこそ経済情勢からいくと、ここがもうちょっと膨らんでいてもおかしくない状況なのではないかというふうに思うんです。その点はいかがでしょうか。

〇福田(進)室長 特別会計でございますけれども、このうち減額しておりますのは、設備貸与事業というのがございます。これは産業支援センターが実施しておる事業でございますが、現在休止をしておりまして、これにつきまして、減額が大きくなっております。いわゆる中小企業の貸し付けについては、県単融資制度の方で対応してございますが、そちらの方で十分対応ができると考えております。

〇藤田(泰)委員 結構です。

〇末松委員長 ほかにございませんか。

〇北川委員 細かいことでもいいんですよね。観光の関係で、幾つか聞かせてください。
 まず1点目は、海外から「訪れる必然性」を生み出すブランディング戦略事業(一部新)ということで、これの新しく変わっている部分というのはどういう部分になるのか、まず教えていただけませんか。

〇長野局長 ブランディング戦略という部分で、今までも海外のお客様に三重県をPRして、来ていただくということはやっておったんです。とにかく海外では、私も中国、韓国へ行かせていただきましたけれども、三重県は知られていない。例えば、海外のお客様は、京都府やったら歴史と文化というのはもう既に頭に浮かぶぐらいのブランド力があるわけですけれど、三重県はまだそこまではないわけです。
 要するに、三重県を観光の主目的として来ていただくために、三重県がどういう、来ていただくお客様に対してどう訴えていくかという、ここをやっぱりブランドとして明確にしなければいけないというふうに思っているんです。その三重県というものと、それから三重県には伊勢神宮とか伊賀の忍者とかいろいろあり、知られてはおるんですけど、本当に三重県に行きたいと、これを見に行きたい、観光として行きたいというものになっているかどうかというところは、まだまだだと思っています。そこを、三重県あるいは三重県にあるその観光資源をブランドとして明確化して、来ていただけるようにしたい、この明確化の部分というのは今までやってないので、ここをやらせていただきたいというふうに思っております。

〇北川委員 意図はよくわからせていただくのですが、具体的にそれはどこがどんなふうにこの事業として取り組む部分になるんですか。

〇長野局長 どこがといえば、県としてやらせていただくんですが、これは観光に関する専門家の方とか、そういう業者にお願いをするということにはなると思います。私どもが直接やるというところはなかなか難しい部分があるので、そういう形になると思います。明確に短い、キャッチフレーズじゃないですけれども、ものであらわしたいと思っております。

〇北川委員 前にもこの委員会でお話しさせてもらったんですが、今、局長が言われた話で、私は台湾とか中国へ行かしていただいて、忍者ってかなりの認知度がある。ただ、じゃ、それが伊賀市や名張市や上野城や赤目滝につながるかというと、これはリンクしないということで、そこの部分をつなげていただくための戦略づくりかなと理解をさせていただきますので、そこの部分をぜひしっかりとやっていただきたいと思うんです。もう「忍者」という言葉はあえて宣伝する必要がないレベルの認知度があるものですから、逆にそれと地域の観光資源をつなげていただく戦略というのを、どこに頼まれるのかわかりませんけれども、ぜひそこの部分を、伊賀のことばかり申し上げて恐縮ですが、しっかりとつなげていただく戦略をつくっていただきたいというのが1点。
 それから、観光プロデューサーなんですけれども、いろんな機会にはいろんな活動を聞かせていただくんですが、今年度の実績というか、どういう取組が主に行われて、成果としてどういう部分が見られてという部分がもしわかれば、教えていただけませんか。

〇長野局長 平成16年からプロデュースさせていただいているんです。ちょっと大まかに言わせていただきますと、観光商品づくりというのを、それは県内、今、外客と国内とみえるんですけれども、国内の観光プロデューサーの話をさせていただきますと、観光商品づくりというのは、12件ぐらい今取り組んでいただいておるというのと、それからいろんなところで講演とかそういうのをやっていただいています。これが今のところ平成22年度で5件ぐらいやっていただいたのと、それからそれぞれの各地域でそういう観光関係の会議みたいなものを持っていただいておるところもあるんですけれども、そういうところの委員の就任とかそういうのもやって、これは10カ所ぐらいでやっていただいております。その都度、いろんなところへ行っていただいて、地域の取組、これをバージョンアップしていただくということをやっていただいております。

〇北川委員 地域の観光事業者にお尋ねすると、直接こうアドバイスを受けたりとかお話を聞かせていただく機会が、今まで余りないように聞かせていただいています。おっしゃっていただいたように講演か何かでお話は聞かせてもらったということなんですけれども、これはその地域が要請をさせていただくと、個々に出向いていただいてアドバイスを受けるとかということは、当然できるんですよね。

〇長野局長 もちろんでございます。そういうご要請いただければ、行っていただくことはできますので、またよろしくお願いいたしたいと思います。

〇北川委員 ぜひお願いをさせていただきたいと思います。
 それから、予算書見ればわかることなんですが、観光局自体の骨格予算とはいうものの、来年度の全体予算は、施策体系の中にはまっている分でひらっていくと、どれくらいの金額に今なっているんですか。

〇中村総括室長 表を見ていただきますと、昨年と比較をこう……。

〇北川委員 7ページの部分ですね。

〇中村総括室長 はい。平成22年度、8億6000万円余だと思いますけれども、来年は7億4000万円程度だと思うんです、今。新しい政策的経費は6月に送っている分とか、どちらかといいますと、緊急雇用・経済対策で2億5000万円ぐらい平成22年度の事業をやってきた分もありまして、それが少し減っているというところもあります。それで多分8000万円ぐらい減っていると思いますので、そういうことで8億6000万円から7億4000万円ぐらいになっているというふうに思っています。後は、県営サンアリーナの環境整備が、年次計画でやっておりますので、若干減っていると、そういうところで平成23年度は少し減っているという状況だと思います。

〇北川委員 いつも気になるんですけど、きちっと政務調査をすればいいんですが、他県と比較してこの予算の規模というのは、県全体の総予算の中に占めるパーセントというのは、平均的なレベルなんですか。

〇中村総括室長 全国47都道府県を比較したことはちょっとないんですけれども、東海3県、例えば静岡県も入れて4県という言い方がいいかわかりませんけども、愛知県、岐阜県あたりと比べると、三重県の方が少し比率的には高いかなという気はします。ただ、観光がメインといわれています例えば京都府とかそういうところと比べると、もう全然比較にならないというふうに思っています。そんな状況で、ただ一方で、今広域でやっているという部分が多くて、広域に負担金を払うのがいいのかどうかといういろんな議論があるかわかりませんけれども、三重県の場合中部広域と、関西広域と両方入っていますので、そういうところでやっている部分の広がりからすると、そんなに多いとは思いません。けれども、他県に比べて少ないという状況にはないんじゃないかというふうには思っています。

〇北川委員 また、研究させてもらいます。ありがとうございます。

〇末松委員長 ほかにございませんか。

〇西場委員 先程質問したことなんですが、私はこの農林水産業費という名前だから、「林」が入っておると思い込んで言っているんだけど、「林」は入ってないのですか。

〇匹田室長 農林水産業費の中には林業も入っております。所管するところが環境森林部でございますので、うちの方では集計しておりません。

〇西場委員 この216億円の中には入ってない。

〇匹田室長 216億円の中には入っておりません。

〇西場委員 そういうことやな、わかった、はい。
 予算の審議するのは、今この場だけですか。

〇末松委員長 そうです。

〇西場委員 じゃ、もうちょっとよろしいですか。
 農業の方で新規事業があります。これ新しいのはみんな「新」と書いてあるんですか。書いてないのはみんな継続という意味ですか、これは。よくわからないんだけれども、伊勢茶販売戦略緊急支援対策事業なんかは新しいはずなんだけどね、書いてないけれども。この中で、農地・水・環境保全向上対策事業の来年の取組の中の特徴的なところ、それから中山間地域活性化新獣害対策事業、それから農業環境価値創出事業について、少し簡単に来年の方向づけを教えてほしい。それと、水産はどうして新規事業がないんでしょうか。全部継続ですか、これ、ちょっとそのへん。

〇渡邉部長 まず、新規の考え方ですが、例えば国の政策が変わって、4月から直ちに実施をしていかなければいけないという事業については、当然新規でやります。例えば獣害対策のように緊急性が高いものは、4月から直ちにやりたいということで新規にしておる。水産がないのは、そういう意味では4月から直ちに国の予算を受けて練らなければいけない、それから獣害対策のような差し迫った事業がございませんので、基本的には継続事業をまず上げさせていただいています。それから、事業名が変わると、実は今まで新規という扱いしていたんですが、趣旨が同じであれば、継続扱いにさせていただいております。ちょっとそこは扱い方を変えたということでご了解をいただきたいと思います。
 それと、農地・水・環境保全向上対策事業で大きく変わりましたのは、今までこの事業の中で環境保全対策もあったんですが、これ、国が大きく政策を変えまして、切り離しました。ただ、継続している部分は引き続きやっていきますが、新たに環境貢献の活動については、先程おっしゃっていただいた新規の農業環境価値創出事業ということで分けて実施をいたしていくことになっております。
 したがって、環境の取組というのは、かなり質の高いものも今後求めていくことになってくる、そのかわりきちっとお手本とさせていただく。それから農地・水・環境の中で、環境の部分が、切り離されたとともに、従来認められていなかった、例えば集団であぜ道の改良をするであるとか、どちらかというと、小規模な改良については、新たに施策として認めてお金をいただけるようなことになりました。ここが大きく変わった点でございます。
 それと、4ページにあります中山間地域活性化新獣害対策事業でございます。これにつきましては、新規事業ということで、県の方で率先してやっていきたいということです。これは当然、国費で対応していく従来の獣害対策も、この、3ページの一番下にあります人の生活と野生生物との新たな共生促進事業ということで、1億9500何がし上げてございますけれど、これはまず、国の方で交付金という形でですね……。

          〔「ごめんなさい。どこだって」の声あり〕

〇渡邉部長 3ページの……そうでした、済みません。ポンチ絵の方がわかりやすいんで、8ページです。
 8ページの食を担う農業・農村の活性化の右の枠が大きくありまして、Ⅲの農村の振興と多面的機能の維持増進というフレーズがあるかと思います。その中の下の方に、獣害につよい地域づくりの促進と人の生活と野生生物との共生ということで掲げてある事業があるかと思いますが、そこをちょっとごらんいただきたいと思います。
 まず、獣害につよい地域づくりでございます。これは県単独で実施する事業でございまして、少し一般質問等でもお答えはしておりますけれど、県単独で今非常にネックになっておる、例えば獣害を駆除していただく方が高齢化して、猟友会等にお願いしてもなかなか難しい状況を改良するために、獣害を駆除する、例えば市町で獣害駆除隊というようなものを編成いただくときに、猟犬でありますとか銃とか、初期投資を個人負担求めて、そういう意味では非常に大変な部分がありますので、そういうものの支援をしていきます。それから、獣肉。駆除いただいてもほとんどが埋却、焼却をしておりますので、獣肉として活用する。例えばぼたん鍋ということで、イノシシの肉は昔から食べている文化がありますが、シカ肉も「もみじ」というような名称で、一部食べていただいています。まだまだ今駆除しおる頭数がすべてそういうことに使われておりませんので、そういう野生獣の活用についていろんな利用促進に向けて、例えばどういうような利用の方法があるとか、それから、もしそういうことで販路拡大等々がうまくいけば、具体的にはどんな施設が要るんであるかというような情報提供等も行ってまいります。それとあわせて、皆さんにいろいろ野生獣の実態であるとか、困ってみえる方々の状況等も知っていただくということで、フォーラムなんかも開催しながらPR活動もその中でやっていきたいと思っておるわけでございます。
 そういう形で、今までどちらかというと駆除については、余り県としても施策の中で展開できなかったんですが、駆除、ただ適正な管理という趣旨で進めていく部分がこれになります。それから、人の生活と野生生物、これは先程申しました国の交付金を活用して、どちらかというと被害を防ぐ対策、例えば防護のための網でありますとか、さくでありますとか、そういうことを、それからそれぞれ地域でお取組いただくための取組の支援等々、どちらかというと地域ぐるみでやっていただいています昨年度から今年度のモデル事業、獣害につよい集落づくりを主眼に置いてこの事業については進めてまいります。いわゆる駆除とそれから獣害防止と、両輪で獣害対策にはしっかり力を入れてやるような事業構築をいたしております。
 以上でございます。

〇西場委員 はい、わかりました。
 この商工振興についてですが今年の自律的な産業集積の部分の特徴として何が上げられるのか、特に自律的という言葉の内容、意味も含めて教えてください。あわせて、中小企業につきましては、地域密着型というところを強調されていますが、この部分についてお願いします。

〇川島総括室長 自律的な産業集積の考え方でございます。基本的には地域密着型もそうですけれども、地域集約型産業構造への転換というので、いろんな知恵とか知識とかを生かして産業振興していくと、特に自律的な方につきましては、北勢地域については、ものづくりの産業等の集積がございます。そうした集積の中で技術開発、あるいは技術研究開発、こういうものを進めまして先端的な産業振興、あるいは成長分野の産業振興、こういうのを図っていこうとするものでございます。
 それから、地域密着型産業につきましては、いろんな地域の資源等を活用しまして、またこれも資源というのは各地域の特色を出せるという部分でございますし、他の地域との差別化も図れる部分でございます。こうした地域を活用しまして、いろんな商品開発とか、あるいはサービスを開発することで地域の振興を図っていきたいと、こういう部分でございます。

〇西場委員 中小企業振興方針の検討事業ということについては、たびたび聞かせてもらっておりますけれども、今年の策定の基本方針、考え方、もう一遍確認といいますか、いま一度説明してください。

〇田中(幹)室長 中小企業の振興方針につきましては、現在まで中小企業対策は第2次戦略計画の中で一定の目標を定め、また地域産業振興条例に定められた、地域に応じた産業政策を進めるということをもとに進めてきたわけでございます。昨年、国の方で中小企業憲章等も定められた中で、中小企業の経済的役割プラス社会的役割のようなものも求められてきていると、そういうふうな問題意識も持っております。そうしたことから、有識者の方々、あるいは各界の方々のご意見を聞きながら、まず現状を把握して、そして中小企業の持つ経済的役割、社会的役割を把握した上で、その中小企業対策の振興のあり方の基本的な方針を検討していきたい。その中で現在、県とか市町、あるいは各団体の方で、各種産業支援団体の方で、役割分担のもとにその中小企業振興を進めておるわけでございますが、その役割分担につきましても、さらに詳しく検討してまいりたいと考えております。

〇西場委員 地域産業振興条例は、我々議員提案型で、国の産業振興施策だけに追従しない三重県独自の地に合った商工振興をやるようにということを求めた県の政策条例であります。それを基本にするということですので、非常にそれを了としたいと思いますが、現在のこういう円高等、非常に厳しい状況の中で、喫緊の課題になっております中小企業対策でありますから、今年のこの検討事業の中で、そのきちんとした方向づけをぜひ打ち出してほしいし、今までこの委員会で議論しておりましたように、企業にも大中小さまざまな分野やあるいは規模別の事業所があります。それぞれ平均的な施策をしてしまうと、結局、地域としての産業振興に結びつかないということになりますから、この小規模事業者には小規模事業者向けのそういう政策ができるようにしていっていただきたいと、そういうことを求めておるわけであります。そういう基本的な方針をつくってもらった暁には、それをきちっと将来にわたって確固たるものにするために、県の政策条例としてこれを位置づけてもらうと、こういうことを改めて求めたいと思いますが、これについてはいかがですか。

〇林理事 方針については平成23年度でいろいろ取り組ませていただくと、これまで委員会でご説明をしてまいりました。
 今、ちょうど西場委員がおっしゃっていただいたところが、この方針の検討といいますか、いろんな意見交換をさせていただく中で、それも一つ一つのテーマといいますか、中で議論をしていただくことになるんだと思います。ただ、まず条例のことであれですが、それもきっとテーマになるのではないかと思います。というのは、各関係する団体の方であるとか、先程も少し有識者と申しましたが、やはり三重県の中小企業といいますか、産業構造といいますか、そういったものを客観的に見ていただくような立場からもご意見をいただいて、そういったときに、条例であるとか、アクションプランというのでしょうか、そういったようなものとかの議論も出てくるのではないかと思っております。そこは私どもも議論の中でいろいろやりたいと思います。
 先程、各団体の役割分担という、何かこう分担をするようなイメージでご説明をしましたが、それぞれ三重県だけでなくて、商工団体も含めて、あるいは市町、企業の方自身を含めていろんな取組が必要です。そこがお互いにつながっていくような、そういったものにできればいいなというふうに考えておりますので、平成23年度に努力させていただきます。

〇西場委員 これで終わりますけれども、先程申し上げましたように20人以下、あるいは20人から300人までの中規模、そしてさらに300人以上の大企業と、それだけにこだわる必要はないですけれども、こういうように、いろんな規模別のものも含めて、それをベースにして議論してもらうということでよろしいですか。

〇林理事 議論が始まる中で、それこそいろいろご議論いただくんだと思いますが、以前にも申し上げたことがあるかと思うんですが、例えば小規模だと、人数でいう小規模とした場合に、それを一つにはなかなかくくれない部分も、正直あると思います。
 例えば、一つの切り口になるのが、先程の自律的な産業集積であるとか、地域密着型産業ということでおっしゃっていただきましたが、自律的な産業集積であれば、もう既にご存じのように、ものづくりを中心に、いわゆる大手の企業あるいは中堅企業のサプライヤーですね、下請の関係であるとか、そういった取引でしてみえるときは、例えば自動車で見れば、自動車というものが今後どうなっていくかという中で小規模の、ずっとサプライヤー参入であるとか入っていただいているところが、今後どういった方向を見出していけばいいのかというような、そういった切り口も含めて、議論をしていただきたいというのが、今私が思っていることです。これは地域密着型産業もそうですが、例えば地域資源を使ったものをここで、というのは、商品化して加工としてやると、どこで売るんだと、販売するんだというところには、恐らく小規模の商店の皆さんがここで登場できるという、そういう議論もぜひしていただきたいと思っております。何が言いたいかと申しますと、小規模は小規模だけと、いわゆる中堅とは関係がないんだというようなやり方はちょっと難しいというか、避けた方がいいんじゃないかと、私自身は思っています。関係する中でと、そういう意味で申し上げております。

〇西場委員 あなたが言われるところもわかりますけども、それでまた経済を引っ張るエンジンとしての、いわゆる大手といいますか、異質型の企業の重要性というのは大事だから、そこを対応していくこと。またそれにまつわる関連のいろいろ事業化とか、経済対策というのも重要ですけれども、とかく忘れがちな、まさにここに地域密着型の企業とか、商工業、こういうところについての対応というのは、我々地方の行政、あるいは政策をつくるときには、ここにもっとスポットを当てなくちゃならない、そういう意味でひとつこれから検討事業の中で対応してもらいたいと、こういうことを望んでおるわけなので、このことを再度要望しておきます。

〇末松委員長 ほかにございませんか。よろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

〇末松委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

 

    ③委員間討議   なし

 

    ④討論                 なし

 

    ⑤採決       議案第2号の関係分、議案第6号、議案第7号       

                           議案第9号、議案第10号                    挙手(全員)     可決

                 

 (6)議案第76号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第1号)」の関係分

    ①当局から資料に基づき補充説明(渡邉部長)

    ②質疑

〇末松委員長 ご質疑があればお願いをします。

〇藤田(泰)委員 今のご説明よくわかるんですけれども、そうすると、次の補正の段階では、南伊勢町の規模を想定したという形になるんでしょうか。それとも昨日いただいた規模別のやつ見ると、まだもう一つ大きいグループもありますよね、そのへんの想定はどう加味されるんでしょうか。そこだけ確認しときたい。

〇渡邉部長 今回、あくまで南伊勢町の規模という想定で現在準備を進めております。確かに委員ご指摘のように、さらに大きな規模がありますが、そこの発生も本当は念頭に置ければいいんですが、かなりそこまでの規模は、現時点で私どもとしては想定をしてないということで進めていく。ただ当然おっしゃるように、さらに大規模になれば、また追加的な措置が要るかと思いますので、そのときにはまた予備費ということもございます。それからまた新たに補正予算ということで、着手という部分については十分、こういう予算でできますので、当然少し今回もまだやっとる途上ということで、日数は少しかかるというようなこともございます。そこはまたご相談をさせていただきたいと思っております。

〇藤田(泰)委員 はい、結構です。

〇末松委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇末松委員長 なければ、これで本議案に係る質疑を終了いたします。

 

    ③委員間討議   なし

 

    ④討論                 なし

 

    ⑤採決   議案第76号の関係分   挙手(全員)     可決

 

 (7)議案第54号「平成22年度三重県一般会計補正予算(第12号)」の関係分

 (8)議案第59号「平成22年度三重県就農施設等資金貸付事業等特別会計補正予算(第2号)」

 (9)議案第60号「平成22年度三重県地方卸売市場事業特別会計補正予算(第2号)」

 (10)議案第62号「平成22年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業特別会計補正予算(第2号)」

 (11)議案第63号「平成22年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計補正予算(第2号)」

    ①当局から資料に基づき補充説明(なし)

    ②質疑                なし

 

    ③委員間討議      なし

 

    ④討論                なし

 

    ⑤採決       議案第54号の関係分、議案第59号、議案第60号

                           議案第62号、議案第63号                     挙手(全員)     可決

                

 (12)議案第43号「県営農水産関係建設事業に対する市町の負担について」

 (13)議案第72号「県営農水産関係建設事業に対する市町の負担について」

    ①当局から資料に基づき補充説明(なし)

    ②質疑                なし

 

    ③委員間討議      なし

 

    ④討論                なし

 

    ⑤採決   議案第43号、議案第72号       挙手(全員)     可決

 

 2 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告

    ①当局から資料に基づき説明(加藤副部長)

    ②質問                なし

 

Ⅱ 常任委員会(農水商工部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)包括外部監査結果に対する対応について

    ①当局から資料に基づき説明(加藤副部長)

    ②質問

〇末松委員長 それでは、ご質問等がございましたらお願いします。

〇藤田(泰)委員 質問ではありませんが、これは要望として。
 特に研究所関係の薬品管理のところで指摘を受けたというのは、大変重く受け止めていただく必要があるだろうというふうに考えます。特に複数の者が薬品を利用する場所ですので、特に管理要件というのは厳しく行っていかないと大変危険な場合も想定をされます。ぜひこれについてはしっかりとした対応をしていただくよう、これはお願いで結構です。

〇加藤副部長 私どももそのあたりについては、劇毒物といったようなこともありますので、一歩間違えると大きな事件になりかねないというような認識のもと、監査の方からのこのご指摘を私どもが報告でいただいたのは1月14日ということですけれども、これを受けまして、現地の方へ1月17日から2月1日にかけまして、すべて入りました。そういった薬物関係での指摘があった研究所については、具体的に耐震関係で落ちたらどうするとか、鍵の部分について、あるいは受け払いについて、そういったこともすべて含めて改善を既にさせております。
 以上でございます。

〇末松委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇末松委員長 なければ、これで包括外部監査結果に対する対応についてを終わります。

 

 (2)「メッセウイング・みえ」について

 (3)新科学技術振興ビジョン(仮称)の策定方針について

    ①当局から資料に基づき説明(川島総括室長、服部政策監)

    ②質問

〇末松委員長 それでは、ご質問等がございましたらお願いします。よろしいですか。

〇西場委員 今の科学技術のビジョンですが、私はもう少し狭い視野というのか、それぞれ農業研究所とか工業研究所なんかのこれからの研究のあり方みたいなものの基本方針が、出てくるのかなと思ったけれども、そういうものではないんですね、これは。もっとマクロな視点のものなんですね。そこは、この中では全然審議したり、扱わないんですか。

〇服部政策監 仮称でございます、この新しいビジョンにつきましては、三重県の組織の研究機関の方向性じゃなくて、県全体としての今後やっていくべき科学技術振興の方向を示していこうということで、その中にはこの資料にありますように、具体的な研究の方向というか、その部分が出てくるので、そこは全く県の研究機関がやることが入ってないことではなくて、県の研究機関がやることも入っております。個々の研究所のあり方というか、そういうことを示すものではございません。

〇西場委員 結構です。

〇末松委員長 ほかにございませんか。
 なければ、これで「メッセウイング・みえ」について、新科学技術振興ビジョン(仮称)についてを終わります。
 この際、報告事項の(3)県内企業への支援制度の概要について、(4)平成23年第1回景況調査については、同じ分野の所管になりますので、何かご質問がありましたらお願いいたします。

     〔質問      なし〕

 

  (4)三重県観光振興条例(仮称)の制定に向けた検討について

    ①当局から資料に基づき説明(中村総括室長)

    ②質問

〇末松委員長 それでは、ご質問等ございましたらお願をします。

〇西場委員 こういうのをつくられると、いつもこういうことをお聞きするんですが、この条例の目玉といいますか、特徴ですよね、もう既に全国でも観光振興について十何件とたくさんのそういう先進の条例もあります。それぞれ特性、特徴を持っておるわけでありますので、三重県として、今回つくるときに何を特に審議したか、そういう意味で、この条例の目指すべき一番重点的なところといいますか、三重県の味、特徴を少しはっきりとわかりやすく説明してください。

〇長野局長 まずは、人材といいますか、人材を観光の対象となる人的資産というふうなとらえ方をしまして、観光資源の一つとして定義を、これ今ちょっと見ていただきますと、骨子案の2ページ目の定義というところがございますけど、観光資源というのを定義づけております。その中で、自然、歴史、伝統、文化、食、産業、それで人材という言葉をここへ入れさせていただいております。これは、その前までは各県いろいろ特色としては出されとるところはあるんですけれども、「人材」を入れさせていただいているのは、今のところ私どもだけかなというふうに思っております。
 私の理想としましては、三重県民の皆さんが観光資源になっていただくというのが理想でございまして、そういうところもちょっと込めまして、人材というところを定義の中へも入れさせていただいているのが、一つ特色でございます。
 それから、もう一つは観光行動の促進というところです。県民に期待する役割というところで観光行動の促進というところがございます。この観光行動というのも定義の中で、定義を見ていただきますと、最後の5番目のところで、観光行動というのを定義しておるところでございます。骨子案の2ページ目のところの定義のところの⑤で、観光行動というのは規定させていただいておるわけですけれど、ここで観光行動の促進というのは、県民に期待する役割であるということを明示させていただいているのと、その施策の基本方針、これも4ページの中で観光の魅力づくり及び人づくりということで、ここで規定をさせていただいている。それから3つ目としましては、4ページの今の施策の基本方針の9、情報発信及び誘客の仕組みづくりというところがございますけれども、その一番下に④というのがございます。県内の各地域及び他府県との広域的な連携に関する取組を促進することということで、他県も近隣府県との広域連携というのは、結構書いてみえるんですけど、私どもは、あえて県内の各地域の連携促進というのも、ここで位置づけをさせていただいています。ほかの県でも一、二県ございますけれども、そういうところが県としての特徴であるかなというふうに思っております。

〇西場委員 はい、わかりました。

〇末松委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇末松委員長 なければ、私から1つよろしいでしょうか。
 今ざっと見せていただいただけなので、中まで詳しくあれなんですけれども、書いていただいてあることの中に、骨子案にしましても、この基本計画の構成にしましてもそうなんですけど、歴史や文化、伊勢神宮であったりとか、それから伊勢志摩の観光とか、二見とか、例えばそういうようなことは、この条例の中からイメージができるんですけれども、ここの前文の中に、例えば多様な産業と関連するすそ野の広い産業であるからと観光産業というふうにとらえていただいてあります。観光を振興することによって、いろいろなホテル産業であったり、いろいろなお土産であったり、そういうところの産業振興というものはイメージができるんですが、もともとの産業観光というんですか、要するに北勢地域の方でいくと、例えば工場であったり、バレー構想でいろいろしてもらったというような、そういうような産業と観光を結びつけているようなものも今まで三重県の観光の中にはしっかりと取り組んでいただいていたというふうな思いがあるんです。この条例の骨子案と、それからこの計画を見せていただくのに当たっては、どうもそちらの方のイメージがつきづらい、読み取りづらいというような感覚を持ちました。
 先程、北川委員の方からも伊賀市の方のお話がちょっと出ましたけど、そういうようなことも含めた、大きな観光条例でよくわかっていただくんですが、先程、観光局長が言っていただいたみたいに、決心とか決意とかもここに入っているんですということの中でいけば、少しそちらの方もイメージがわくような基本計画なり条例なりというところについて、どういうふうなお考えがあるか、ちょっとお聞かせをいただけないでしょうか。

〇長野局長 これはまだ条文にはなっていませんけど、その条文上では、今おっしゃられたようなところは明確に出てこないという感じはあるかもわかりませんが、実は今検討させていただいております。別添4-4の条例を受けました観光振興基本計画の構成(素案)というところがあると思うんですが、それの右下の枠、④の三重県観光の持続的な発展に向けた施策の展開ということで、基本施策、これは今の段階ですけれど、基本施策1のところに、そこの観光資源の魅力を生かした情報発信と国内誘客というところがあると思うんです。その○の1つ目、あるいは2つ目、多様な観光資源の魅力を生かしたエリア別・ターゲット別の情報発信と誘客、それからテーマ性・ストーリー性を持った周遊型・滞在型観光の推進と、このへんに今、委員長がおっしゃられたような部分を、もうちょっと具体的にそこへ盛り込む形にはなってこようかと思っております。

〇末松委員長  せっかく他県より後につくる条例ですし、できたら観光で生きていく三重県というものをアピールもしていただかなければならないところがありますので、新しい発想で条例をつくっていただいたり、基本計画をつくっていただきたいなと思います。
 産業ももちろんそうですけど、例えばスポーツであったりとか、それから音楽であったりとか、そういうものも一つの地域の財産とか魅力になってくるというふうに思います。そういう意味合いも含めたテーマ性とか、ストーリー性というのがそこに入ってくるかと思いますが、条例では、そこまでということは多分難しいと思うのですが、計画の中で、せっかく観光頑張ろうよと言っているところですから、もう少しその頑張りとか意気込みとかが見られるような、読み取れるようなものにしていただけたらなというふうに思います。これは要望としてお願いさせていただきたいと思います。
 よろしいですか。

〇藤田(泰)委員 私も要望だけです。
 基本計画の策定のとき、最初のこの条例をつくるときに、いろんな方々からの意見聴取を行っていただいていますよね。私は計画策定のときの方が、大事やと思っているんです。したがって、この段階に入られるときに、各地域であったり、今、委員長が言ったみたいな各、何というのかな、テーマにかかわるような方々がみえますよね、こういう方々の意見聴取もしっかり行っていただいて、この計画はつくっていただきたいというふうに考えていますので、よろしくお願いします。

〇長野局長 もちろん、基本計画の段階でも、それぞれいろいろな方々からのご意見をいただきまして計画も詰めていきたいと思っております。

〇北川委員 言わずにおこうと思ったんですが、言ってしまいます。骨子案の方も見せていただいて、いつもお話ししているように、伊勢志摩や熊野古道、重要なポイントだというのはすごく理解はさせていただくんです。やっぱり三重県の観光振興条例ということでいうと、県内全体の底上げといいますか、そういう観点が非常に重要なので、前文だけを読むと伊勢参り、世界遺産に登録された熊野古道云々ということで、三重県の特徴ではありますから、仕方がないのかもわかりませんが、これを伊賀地域の者が読むと、ああまた伊勢方面のための条例なんやなと、こういうように読み取れてしまう。ひがみかもわかりませんが、本来ならば、個別的なものは書かないか、あるいは書くんであれば網羅的に書いていただくかの方が、県民全体ということを考えると、ああ自分たちの条例なんだなという意識づけができるような表現であったほうが望ましいという思いはいたします。ひがみの入った要望として申し上げておきたいと思いますが。実質的な部分で基本計画ということになるんでしょうけれども、もちろん伊勢志摩を中心とした誘客が進めば、三重県全体として集客が進むということはあるんでしょうけれども、地域性というのもあるので、この基本計画の中で情報発信はエリア別に云々とかいろいろ書いていただいてあるんですが、ゾーニングというか、地域をゾーンで見たときに、伊賀地域なら伊賀地域とか、東紀州地域なら東紀州地域とか、そういうゾーン別の計画というか、その整理の仕方というのは、この計画の中ではされるお考えはあるのかどうか、ちょっと確認をしておきたいと思います。

〇長野局長 最初の、まず1点目でございます。
 前文のとこ、いろいろご意見をいただいた中でもいろいろ議論はございました。
 全県的に網羅的に書いたらどうというご意見もございましたが、実は前文を余り長く書くというのも、というあれもありまして、ここへ書かせていただきましたのは、過去からのそういう歴史も踏まえまして、伊勢参りと熊野詣でというのは、随分古くから、これは三重県の今でいうと観光のべースになるような、過去から伊勢参りと熊野詣でというのはあったという歴史の中で、この2つを一応入れさせていただいたという経緯はございます。
 もう1点、先程も申しました基本計画の中で、エリア別・ターゲット別のこれ情報発信のとこでございますけれども、今後もう少し、基本計画はまだ今構想の段階、こういうものでという構想の段階ですので、今のようなご意見も反映をさせていただけるような格好で、もう少し意見をまとめて積み上げてはいきたいと思っております。意見としてご参考にいただいときます。

〇北川委員 いろんな統計的な資料もいつも出していただいていますので、それを改めて分析をしていただいて、地域的なゾーンでの戦略というのが必要だと思います。一つの具体的な事業がどの地域でも使えて、あるいはどの地域でも有効ということでは決してないと思いますので、人の流れも含めて、できればそういうゾーン別に戦略を組み立てていただいて、条例にはなくとも計画の中にはそれぞれの地域の目標があるねと見えるような形の計画にしていただきますように強く要望させていただいて、終わらせていただきます。

〇西場委員 北川委員が、ちょっと遠慮ぎみにおっしゃられましたけど、それは国の光を見るというこの観光というのは、三重県全体を網羅する非常に重要なテーマだし、重要な条例だと思うんです。そういうことを配慮されておる中身だと思うし、それでいいんだけれども、ただ前文にこうやって書かれて、しかもそういう最初聞かせてもらった委員もそういうふうに感じるんであれば、もう少し努力できないかと私も思います。
 それは伊勢の国があり、伊賀の国があり、紀州と志摩の国があるというように考えれば、せめてその中に志摩という言葉、それから伊賀という言葉がどっかにちりばめることはできないのかと、この歴史性のところでだめなら、1行目にある豊かな自然の中で伊賀が入ってきたり、志摩が入ってきたりという、1行もいかなくていいんだから、字句だけでも入る中で、ああ三重県全体を見てもらっとる条例だなというイメージというのか、受け取りができるように、せっかくだからもう少し、まだ案の段階だから、努力してもらうように、私からもお願いさせてもらいます。

〇長野局長 両委員のご意見を検討させていただきます。

〇末松委員長 ほかによろしいでしょうか。

          〔「なし」の声あり〕

〇末松委員長 それでは、三重県観光振興条例(仮称)の制定に向けた検討についてを終わります。
 なお、まだ調査が残っておりますが、本日はここで委員会を終了させていただきたいと思います。残りの事項に関しましては、8日の防災危機管理部の常任委員会終了後に続けさせていただくということでよろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

防災農水商工常任委員長

予算決算常任委員会防災農水商工分科会委員長

末松 則子

 

ページID:000020075
ページの先頭へ