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平成22年12月16日 新エネルギー調査特別委員会 会議録 

 

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新エネルギー調査特別委員会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日        平成22年12月16日(木) 自 10時02分~至 11時58分

会 議 室          601特別委員会室

出席委員           11名

                           委  員  長      野田 勇喜雄

                           副委員長   藤田 宜三

                           委       員   長田 隆尚

                           委       員   笹井 健司

                           委       員   中森 博文

                           委       員   日沖 正信

                           委       員   前田 剛志

                           委       員   藤田 泰樹

                           委       員   吉川      実

                           委       員   永田 正巳

                           委       員   萩原 量吉

欠席委員            2名

                           委       員   中川 康洋

                           委       員   服部 富男

出席説明員   

         [政策部]

                 交通・資源政策監               辻 英典

                 土地・資源室長                   紀平 勉

                                            その他関係職員

委員会書記

                           議   事   課     主査      竹之内 伸幸

                           企画法務課  主査      石田 学

傍聴議員            なし

県政記者クラブ 1名

傍 聴 者           1名

協議事項

 1 三重県新エネルギービジョンについて

   (執行部からの聴き取り)

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

 1 三重県新エネルギービジョンについて

    ①当局から資料に基づき説明(辻交通・資源政策監、紀平土地・資源室長)

    ②質問

 

〇野田委員長 
 それでは、ご質疑等がありましたら、ご発言願います。
 いかがでしょうか。

〇萩原委員 1つだけ。
 私は政策総務常任委員会の委員でもありますので、ざっとこれもいただいてきました。いろんなご努力をしてもらって、取り組んでいただくということは、大事なことやと思います。しかし、まだまだ素案という感じで、そういう意味では、これからやという思いがする。新エネルギービジョンをつくるっていう、あんたとこはその担当やから、こうならざるを得んのやけども、今の電力やエネルギーの使い方という点での暮らしや、あり方、あるいは庁舎なんかもですね、庁舎に太陽光発電をつけてもらう。これはこれで非常に結構なんやけど、例えば私がよく言う、県庁職員、超過勤務がめちゃくちゃ多い。それで何万時間やったかというのはあるけども、超過勤務は大体が夜になることが多い。そういうのを、例えば全部やめたとしたら、物すごいエネルギーが浮いてくると思う、節約も。
 だから、そういうことを今一方で考えないと、車もエコポイントだ、やれ車社会は結構なんやけれども、公共交通はもうどんどんつぶされていくみたいなことになっていくという側面もあるわけでしょう。その意味では、新エネルギーの、これはあくまでもビジョンということやもんで、こうならざるを得んのやけど、今までのエネルギーのあり方というか、そのあたりを一遍本当に見直そう、検討しよう。あるいは、県民参加でそこらへんが議論できるように、産業界ももちろんですけども、そういう検討とか調査研究とかっていうのは、あんたとこの仕事とは違うんか、どうなんやろうというのをちょっと聞きたい。

〇辻政策監 萩原委員おっしゃられるようなことは、ひっくるめて省エネルギーということだと思うんです。それは我々県庁の業務の見直しも含めて、それから県民の方の生活のありようも含めて、エネルギーの使い方の問題になってくると思います。それは私どもの分野では荷が重いといいますか、もう少し全庁的な、全県民的な取組になってくると思うんです。
 県だけについていえば、これはもうはっきり言いまして総務部の所管になろうかと思います。したがって、県民生活につながってくるんであれば、生活環境にもなってくるし、非常に全庁的な取組になってこようかと思いますので、結論からいえば私どもの所管では荷が重いということでございます。

〇萩原委員 だと思います。だから、その意味では一遍、エネルギーというのは、日本の場合は特に、自給率が低いし、無尽蔵にあるもんではないし、温暖化対策の問題も一方ではあるわけです。そういう点での見直しなりというのは、あわせてぜひまた検討してもらう課題やないかと。皆さんの方からも、ひとつ全庁的にも議論してほしいと思います。
 以上です。

〇野田委員長 他にございませんか。

〇永田委員 このビジョンを、立てていただいて、私はこれを可とするわけですが、これまでの10年間の新エネルギービジョンに対する結果、検証、これは入れるべきじゃないかと思うんです。

〇紀平室長 素案の8ページをごらんいただきたいと思います。
 今、素案の方で8ページの下、(3)新エネルギーの導入実績と書いてございます。ここに先程申し上げましたように平成21年度の進捗率ということで、全体では87.9%とございます。これはまだ平成21年度末でございまして、目標が平成22年度末ですので、一、二年、結果が出るのはおくれるかわかりません。これにつきましては平成22年度の数字が出た段階できちんと検証させていただきますし、今後の取組を、つくるときも当然、永田委員おっしゃられたように、これまで取り組んできてどういう問題があったかということを踏まえないと今後の施策にも踏み込めませんので、そこは十分議論をしながらやらせていただきたいと思います。
 今このままいきますと、全体ではほぼ目標は達成できそうな見込みにはなっております。それぞれの項目別ではアンバランスはありますけども、今87.9%ということで、ほぼ目標は達成できるのかなというような見込みは立てております。
 ただ、永田委員からご指摘ございましたように、過去どんな実績と取組と、どういったギャップがあったかとか、そういったことは必ず検証していきたいと思っております。

〇永田委員 確かに8ページにはありますけれども、もっと総括的な検証の文言が欲しいと私は思いました、こう聞いていて。

〇辻政策監 当然、現在のビジョンの目標値を検証した上で次の目標設定を立てていくこととしております。ここの部分、もう少し検証の文言を大きく割きたいと思っておりますので、委員おっしゃるとおりさせていただきます。

〇永田委員 それをもうちょっと大々的に濃くしていただきたい。
 以上です。

〇野田委員長 他にございませんか。

〇日沖委員 今の関連させていただいて、そうすると次の新しいビジョンが進む上で、これまでのビジョンの数字的には一部参考になる部分を既に今回入れていただいてありますけれども、まだこれからいろいろと、どんなところに力を入れるべきかとか、どんなところを引き継いでいくかとか、いろんな今後の参考になる土台の検証も示していただけるんでしょうけど、それはいつになるんですか。我々も、それを参考にさせていただいて、それを土台に次のことを考えたいと思いますので。

〇辻政策監 一つの目標としては、来年6月にはお示ししたいという形で今進めております。

〇紀平室長 難しいのは、一応これ6月議会の6月議案で上げたいと考えております。これは、三次戦略とも密接に絡んでおりまして、スケジュール的に、新年度になったときにどうなるのかというのがございますので、そこはいろいろご相談をさせていただきながら考えていきたいと。
 今現在は、県の地球温暖化対策実行計画とか、それから環境基本計画の議案等を含めまして3本、これとあわせまして6月議会で上げていこうと考えております。それをにらみながらスケジュールは考えていきたいと思っております。具体的にどうするというのは、またいろいろご相談をさせていただきたいと思っております。

〇日沖委員 そういうことなんですか。
 これまでの中で、この8ページの数字の、ある程度示していただいてある根拠も、これに基づく検証もあると思うんで、今回の資料の中でも、課題を明確にしていただいたり、今後、三重県の中で期待されるものを明確化していただいたり、もうちょっとそういうものをお知らせいただきたいと思ったんです。そうやないと、この資料を見せていただいて、なかなかそれに基づく次への展開が、我々なりの思いというのがつくれないと思ったんです。

〇紀平室長 日沖委員からご指摘いただいているのもごもっともだと思います。申し訳ございません、ちょっと作業がおくれていまして。
 今現在、我々はどんなことをやっているかというと、賦存量調査といいまして、いわゆる三重県が持っている新エネルギーのポテンシャル、力ですね、どこまでだったらあるか。太陽光発電とか、風力発電とか、そういった調査をやっております。それから県民の方々のアンケート、それから事業者の方々へのアンケート、そしてあと市町の方々へのアンケートとか、いろいろやらせていただいております。ちょっといつになるかわかりませんが、今集計とかいろいろ作業をやっておりますので、そういったデータが出ましたらまとめまして、参考資料ということで委員会の方へお出しはさせていただきたいと思っております。
 それが課題分析とか県民の方々のニーズ、具体例を申し上げますと、住民の方々へのアンケートで、太陽光発電、新エネルギー導入をどう考えていますかという話の中で、高いから嫌だとか、高いけど買うとか、あるいは補助があったら買うとか、もう少し単価が下がったら買うとか、いろんなデータがあります。そういったデータも含めまして、お出しできれば、お出ししたいと思っております。

〇野田委員長 他にございませんか。

〇吉川委員 全く無知で何もわからないので、ちょっと教えてほしい。このヒートポンプ式給湯器、これ何の意味ですか。

〇紀平室長 ヒートポンプというのは、熱の効率的な利用ということで、簡単に説明したら、冷蔵庫とか、あるいはクーラーです。あれを考えていただければいいと思います。例えば、エアコンは冷たい風が出てきます。あれも外から入ってくる風を入れて、中で空気を圧縮したり、膨張させたりすることによって、温度を高くしたり低くしたりする。それがヒートポンプなんです。いわゆる圧縮したり、伸ばしたりして、外からくる温度を高くしたり、冷たくしたりする。そういうシステムなんです。
 だから、今ある熱を効率的に、普通やったら電気でがんがん温度を上げていかなければなりませんけど、それとプラス外からの熱を効率的に利用することによって、温度を高くしたり、冷たくしたり、いわゆるエアコンとか冷蔵庫を考えていただければいいと思います。今ある外の空気の熱を加工して、圧縮するなり、膨張することによって、自由自在に熱の温度を変えまして、それをそのまま使うと。それがヒートポンプです。
 これは新エネルギーではなくて、エネルギーの高度利用です。そういった切り口で今、革新的エネルギー高度利用技術になっておりますので、我々は新エネルギーに入れたいと考えております。

〇吉川委員 そしたらキュートというのはどういう意味。

〇紀平室長 今おっしゃってみえるのは、電力会社がエコキュートというのをやられていただいておると思うんですけど、このエコキュートもヒートポンプに位置づけられております。
 ただの給湯器、ガスで温めるようなやつはちょっと違うんですけども、エコキュートなんかは、そういった効率的に利用することによって、電気とかCO2の削減に貢献しております。物によって、該当したり、しなかったりする場合もありますけど、身近な話でいうとエコキュートなんかはこれに該当しています。

〇中森委員 私が質問しようかなと思ったことを今質問していただいたのでありがたいんですけれども、要はヒートポンプ式というのは、いろんな概念と電気のエアコンのことを意味しているのが多いので、この説明をもう少ししていただきたいというのがお願いです。今説明していただいたことは、この2ページに再生可能エネルギーの国の指針の温度差熱利用という日本語で書いてあるにもかかわらず、三重県ではヒートポンプと書いてあるので、(温度差熱利用)としていただいて、かつ少し説明を加えていただくと、よりわかりやすかったんではないかというのが1点。加えて、コージェネレーションもそうなんです。
 これも天然ガスコージェネレーションのことだけの狭義の話なのか、ビル全体とか地域全体のコージェネレーションもたくさん意味があります。ここで言うコージェネレーションはこういうことを指してるということを説明していただかないと、思う人が相当広い意味で考えてくると、雨水を利用したり、自然換気を利用したり、場合によったら汚水処理した水を再利用したり、いろんなところにエネルギーでないコージェネレーションというのがたくさんあるんです。エネルギーに関することもあるし、エネルギーに関しないコージェネレーションという考え方があるので、ここで言うコージェネレーションといのはどういうところを指しているのかというのをもう少し具体的にしていただかないと、いろんな人が見ていますので、県が策定する指針とすれば、もう少しわかりやすいようにしていただきたいのが2点です。
 最後にもう一点、中小規模水力発電も、私のイメージとすると、小川に水車があって米つきやっていると。これも水力、そういうのをイメージする人もいるし、そうでない人もいるしということがあるので、極力わかっていただきやすい説明をしていただかないと、県民は、どういうことを想定して取り組むのかというのが、県のお示しするのと受け止め方が、いろんなバラエティーがあります。もう少し詳しく親切にしていただいた方がよりいいんではないかと思います。

〇辻政策監 中森委員のご指摘ごもっともでございます。そのとおりわかりやすくしたいと思います。
 ちなみに、このコージェネレーションは、天然ガスだけではなくて、ビルとか事業所等の部分もすべて含んでおります。そういう意味では国の新エネルギーの枠組みからは外れるんですけども、我々としては、現在の県のビジョンで取り組んでいた項目についてはそのまま引き続いて取り組んでいこうという趣旨で挙げております。したがって、わかりやすくしたいと思います。
 当然ヒートポンプについては、今回新しく取り組むんですけども、これについてもより明確に、例えば今テレビ等で、民間事業者がエコキュートやエコウィル、それからエネジョーズとか、メーカーによっていろんな方式なりPRもされておりますので、それを県民の方にとってわかりやすく説明していきたいと思います。
 水力発電の中小規模というのは、一応1000キロワット以下ということでございます。企業庁が取り組んでおりますのは、公営企業で取り組んでおりますのは1000キロワット以上の部分でございます。そして、現在、三重県でも、もう既にこの小水力発電につきましては、企業庁が独自にやっている部分もございますし、四日市市の水道局もやっております。それから今検討中で、各地域において農業用水路の水を利用し、落差を利用してやっていこうという調査も行われております。
 もっと細かくいえば、100キロワット以下をマイクロ水力発電と言ったりする場合もございます。そういうことでまた誤解を与えないようなわかりやすい表現に努めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

〇中森委員 もう一点だけ、所管が違うんですけども、環境の方で、木材にかかわることでバイオマスチップの暖房機についても進めているということが先日示されておりました。これはいいことで、このことはバイオマス熱利用に含まれていると私は思うんです。そのようなことも家庭で直接かかわれることですので、まきストーブ等あわせて、まきのかわりにチップ化したそういうのを利用しながら暖房機で使うというのが、もう直接新エネルギーのまさにバイオマス熱利用ではないかと思うんです。それは含まれているということでよろしいか。

〇辻政策監 2ページの4番にバイオマス発電、これは当然電気を起こすんですけども、5番のバイオマス熱利用というのは含んでおりますし、現在、私ども本年度の小規模事業所向けの補助の中に、いわゆるペレット型ストーブということで、そういうのを補助対象にしております。三重県は当然、林産材が多数ございますので、そういうのを利用した熱利用についても広く進めていきたいと思っております。

〇中森委員 他の部局が同時に進めている部分も含めて、総合的にこちらに網羅していただければと。よろしくお願いいたします。
 以上です。

〇野田委員長 他にございませんか。

〇前田委員 最初に、お教えいただきたいんですが、23ページ、先程参考資料の太陽光発電のご説明をいただきました。①から⑤までございまして、非常に幅が広いなというのが現状でございます。
 国の制度設計ができてこない中、6月の議会に提示をという方向の中で、大体どこらへんを模索してみえるのか、もし現段階でお示しいただけるようでございましたら。

〇紀平室長 今現在、8つの新エネルギーの、目標設定をしております。
 その設定した目標の決め方なんですけど、今現在決めているやり方は、国の目標値を使う、あるいはこれから過去の傾向をそのまま伸ばす、あるいは業者からいろいろ聞き取りして実態に合った数字に置くという、この3つのやり方でやらせていただいておるんです。太陽光発電とコージェネレーションにつきましては過去からの推計で伸ばしたのを今現在の新エネルギービジョンでは目標にやっております。残りの6つにつきましては、業者の方々とか皆さんにいろいろお話を聞いて、これからどういうふうに計画をされていますかというような話を聞きながら目標値を定めております。
 ですから、今の新エネルギービジョンの8つの新エネルギーの目標は、国の目標を使わずに県独自でやらせていただいておりますので、多分実現不可能な数字というのはなかなか難しいと思います。そういった実現可能な目標にするのか、あるいはちょっと背伸びをして、もうちょっと大きな目標を置くのか、いろんな手法がございますので、今のところ未定ということでございます。

〇前田委員 現実的な路線を目指してみえるのかなと思います。
 具体的に23ページでいくと、②を目指してみえるということでよろしいんでしょうか。

〇紀平室長 これはあくまでも過去のトレンドでございます。
 今、国の方で電力の―今、余剰電力しか電力会社に買っていただけませんけど―全量買取制度が入っております。それとか、今、太陽光発電なんかでも200数十万円するのが、これから数年たてば安くなるとか、そういった経済状況の変化もございます。そうするとまた過去のトレンドだけで計測することができませんので、そういった状況も踏まえて考えたいと思います。少なくとも、今、前田委員がおっしゃったような2番を上回るような数字では考えていきたいと思っていますけど、努力はしたいと思います。

〇前田委員 2番を上回るということでとらまえさせていただきたいと思います。全体の数字、目標設定等々が出てきたときに、国とのギャップ、あるいはその具体的施策への展開、そこらへんも含めながら、また意見交換もさせていただきたいと思います。
 2番を上回るという実情の厳しさを、今回新たに10ページに目指すべき将来像というのをつくられたというご説明でございました。その中でも、県民、事業者と行政が共通の認識を持って取り組んでいくことが大事だという部分もございまして、2番を上回るイメージなんですが、この文章を読ましていただくと、長期的にはという修飾語はあるものの、自給率の向上や供給源の多様化、あるいは地球温暖化対策への効果が見込まれておるというくだりだけでございまして、すべてが何か解決されるように読み取れるのか、逆にこれが本当に共通の正しい認識なのかという気がいたします。
 当然、新エネルギーとしてはあくまで、前段にも、後で触れますが、10%という位置づけであり、かつ当然のごとく太陽光であれば自然の状況、エネルギーでもあるし、風力であれば適地がなかなか厳しくなってきておる。あるいは供給も不安定である。さらには、コストが高いといったような多くの課題がある中、そこらへんをもう少し正確に県民の皆様方に理解をしていただいた上で、それでも頑張っていかんことには10%すら達成できないんだということをもう少しわかりやすく表現をいただくべきではないかと。
 さらには、最初のページに戻ると3ページ目です。新エネルギーを取り巻く動向、ここでも割合は3.1%という現状が示されています。ということであるならば、もう少し、なぜ今3.1%しかないのかというところも、先程言ったような課題も含めながら、表記もいただかなければいけないだろうと。さらには、4ページのエネルギー基本計画の中では唐突に、多くある施策の中で、新エネルギーの関係だから10%という部分だけ特筆いただいていますが、全体が全く見えないんです。エネルギー基本計画として多くの取組があり、目標があり、施策があり、その中の1つに10%があるんだと思うんです。
 だから、間引きしてきて、そこだけぽんときて、あと全部それでやりますっていうまとめ方をされてみえるもんで、全体像が見えない。あくまで10%を目標にしていても、今の最初の答弁からいくと2を上回るという程度でございますので、10%すらいかない目標設定になっていくんではないかと推測しておる中、もう少し全体の現状はこれぐらいの比率で、将来2020年の10年後にこういう比率にやっていくんやと。だけど、これだけ頑張らんとできないというのが見えるような形にしていただかんと、正しい県民の方への理解にはつながらないんではないかと思いますが、いかがでしょうか。

〇紀平室長 今、前田委員ご指摘のとおり、三重県でも新エネルギーのシェアが3%しかございません。かなり頑張っても代替エネルギーとかCO2削減にどれだけ貢献するかというと、新エネルギーの果たす役割は本当に小さいものでございます。
 ただ、これは今おっしゃられましたように新エネルギーに特化したビジョンでございますので、あくまでも新エネルギーの切り口で書かせていただきます。もう少し、先程おっしゃられたような全体が見えるという話につきましては、どこかで工夫はさせていただきながら、あくまでもこれは新エネルギーを普及していくということでございますので、その点もひとつご理解をいただきたいと思っております。
 以上です。

〇前田委員 新エネルギーに特化いただくのはいいんです。特化いただくのはいいんですけども、全体も冒頭にうたわれているんです。全体をうたいながら、そこへ究極に絞り込んでいるっていうイメージなんです。もっと緩やかに全体が見えて、そのスポットが何を言っているのかというのがわかるように表現いただかんと、そこだけ言っていたら、それですべて終わる、できるという、夢物語のようなビジョンになってしまうんではないかという部分でございます。ぜひとも工夫いただいた中で、特化いただくのは当然やっていかなければならない。やっても10%はかなり難しいですっていうのもわかってもらわなければいけないと思うんです。
 これだけ頑張っても、将来目標を出されるので、見えてくると思いますが、10%いけるのかというところだと思うんです。そこのところを、だからもっと皆さん頑張ってくださいということをわかってもらえるようにしないといけないと思いますので、その点またよろしくお願いします。

〇紀平室長 ごもっともなご意見でございますので、努力したいと思います。

〇前田委員 はい、よろしくお願いします。

〇野田委員長 他にございませんか。

〇長田委員 そうすると、新エネルギーの合計というのが先に出るんではなくて、個々の積み上げの中でどんだけの目標を立てていくっていう感じのとらえ方でよろしいんでしょうか。

〇紀平室長 おっしゃるとおり、いろんなやり方がございます。ほかのところを見てみますと、例えば全体の10%を新エネルギーで占めましょうという全体の総論を決めてからそれぞれに割り振るというやり方と、三重県のように、もうそれぞれシェアが決まっていますし、出力も規模も技術も限られていますので、積み上げて足し算していく方法もございます。今のところ三重県の場合は、これまでどおりそれぞれを足していって合計でこれだけいこうと。その合計が少なかったら、それぞれまた見直して増やしていくとかいう、足し算方式でやりたいと今のところは考えております。

〇長田委員 わかりました。
 そんな中で、今、前田委員からも質問がございましたが、風力発電については今賛否両論がある中で、今もいろんな調査をしていただいておるということですので、多分この目標の数値が例えば2番を上回るということになってくると、今より大分増えてくるということになるんです。それに対して、実際それが可能なのかという話も出てまいりますので、そのへんも折り込んだ形の中での策定をしていただければと思います。これはもう要望だけで結構です。

〇永田委員 教えてください。
 再生可能エネルギーで地熱発電が1つ明記されておって、これ抜かれました。抜いた理由はなんですか。

〇辻政策監 地熱発電、要するに地球の内部には非常に高温の部分がございます。蒸気を発生する部分がございまして、これにつきましては、もう既に東北ですとか九州の方では大規模に発電をやっております。もうでき上がった技術というか、でき上がった発電システムだと思います。
 だけども、三重県内には残念ながらそういうふうに発電できるような高熱が出ているような場所がございません。仮に目標に入れても現実的ではないという判断で外したものでございます。

〇永田委員 要望になると思うんですけど、実は地熱の家ってあるんです。ご存じですか。

〇辻政策監 家で、例えば、空気の伝導で空気の熱利用で家の中を暖房するソーラーハウスですとか、それから委員おっしゃられるように地下から温かい部分の熱を取り込んで家の暖房にする。それは取り組んでいただいても結構なんですけども、発電とかまでにはなかなか至らないエネルギーだと思いますので、そこまでは私どもは取り組まないという判断でございます。

〇永田委員 認識いただきたいとあえて申し上げました。これ、地熱を利用して空調に使っているところがあるんです。これもひとつ理解しとってもらうとありがたい。案外普及しているんです。

〇紀平室長 我々も一応見学というか、勉強させていただきに行ったところも、地中熱の利用でございますね、今、永田委員のおっしゃったようにたくさんあるみたいです。
 ただ、残念ながら今、新エネルギーのカテゴリーに入っておりません。今後検討するということで、今回のビジョンの方からは外れます。

〇永田委員 もうそれで結構です。

〇野田委員長 他にございませんか。

〇日沖委員 もう一回だけ済みません。
 この新エネルギービジョンのねらう3つの柱のうちの新エネルギー関連産業の振興による元気な社会ということで、新エネルギーの積極的な導入によって、これからの環境に貢献していくのと同時に、この分野の産業が振興されて、経済が活気づいて、また雇用も増えていくという、これも1つ大きく期待したいことです。県内のみならず国の一つの大きな基幹産業になればなというふうに我々も大きく期待するわけなんです。そんな中で今はもう世界経済、世界が一つになった経済の中で動いていますので、既に例えば太陽光パネルですと、日本のものは確かに能力も品質もいいけども、もう中国のもので事足りるとか、自動車であっても、まだちょっとどうなるかわかりませんけども、中国の方が電気自動車に力を入れるということで、新エネルギーに一生懸命取り組んで補助金も出してやればやる程、よその国から物が入ってくるっていうのでは、これ、そんな環境ではちょっと困るわけなんです。それをここに今、この中に何かを盛り込んで表現して書き込んでくださいと言うても無理なんかもわかりませんけれども、そのへんはどう感じながら進んでおられるか。ちょっと今の段階でお話だけ聞かせてもらえませんか。

〇紀平室長 新エネルギービジョンは、このビジョン自体は政策部、我々が所管しておりますけれども、今、日沖委員のおっしゃられたようにいろんな切り口があります。環境、省エネルギー、それから産業、これは我々の政策部だけでは所管できない部分もございますので、この作成に当たりましては関係部局も入っていただいております。今おっしゃっていただいた産業部門については、農水商工部が所管しておりますので、一緒に入っていただいて、今、農水商工部の方でもグリーンイノベーションという取組をやらせていただいておりますので、そこと連携しながらこちらに反映させていきたいと考えております。
 ちょっとどういう施策がいいのかというのは、まだ具体的にはできていませんけども、連携をとりながらやらせていただきたいと思います。

〇日沖委員 ぜひ、ここの分野の理想だけの表現にとどまらずに、より現実を踏まえた実効性のある形に近づけた形にしていただければと思います。

〇野田委員長 よろしいですか。
 他にございませんか。

〇藤田副委員長 関連してですが、ぜひ、先程日沖委員のおっしゃった産業貢献がどういう形になっていくんだ、太陽光で非常に先行しておるドイツでどんな現状が起きているんだということも含めて調査いただいて、そのへんの報告も加味したビジョンにしていただきたいというのが1点。
 もう一点、教えてほしいんです。現状3.1%、目標が10%と、こういう国の一つの大きな流れがあります。三重県でも今3%だというお話をいただきました。平成22年度の目標の数字を出していただいています。これが何%に当たるのか。そして、この後、ビジョンの中で2020年度に向けて、やはり10%という制定をされていこうとしてみえるのか。そうなったときに合計の数字がどれぐらいの数字になるのかというのを数字的に教えていただけませんか。

〇紀平室長 今言いましたシェアの話でございますね、三重県の新エネルギーは今3%と申し上げましたけど、3.1%でございます。

〇藤田副委員長 3.1%、はい。

〇紀平室長 細かく言うと3.1%でございます。
 今3.1%、国が10%っていう話をしておりますけども、その10%の内訳をいいますと、今現在、新エネルギーと言われるのが3.1%。水力発電が3.1%ありますので、現在、再生可能エネルギーで6.2%のシェアを持っております。ですから、純粋にこれから3%から10%へ増やすんじゃなくて、国レベルでいえば6.2%を10%に伸ばすという数字になっております。
 三重県の数字でございますけど、ちょっと今、全体を計算しておりません。またこれ計算をして出させていただきたいと思います。

〇藤田副委員長 わかりました。それじゃ、また資料でください。

〇野田委員長 他にございませんか。
 僕の方から何点か要望したいんです。この最初にもらった構成(案)というものの中で、基本方向というところに、先程皆さんからも質疑や、意見がありましたように、この新エネルギー導入に関する課題というのがあるんです。いわゆるこれまで10年間にやってきた中での課題というのが、この新エネルギー調査特別委員会で調査した中でも、今、日沖委員からもありましたように、大きな課題というのが何点かある。
 だけど、ここの今後の三重県の新エネルギービジョンの構成の中の基本方向もしくは取組というところで、そのへんに対応するのかもしれないですけども、取組の前に、まずそういう反省というか、対応の中での課題というものが当然あるはずですから、そのへんを基本方向の中にも埋め込んでいただきたいと思います。
 それと、その課題の中で、先程も議論ありましたけども、当然全量買い取りという方向が、ヨーロッパでも、もう価格低下、いわゆる材料のコストダウン、それにかかわるコストダウンということなんです。この2010年の1月に定量的なコストダウンをしたにもかかわらず、さらに10数%のコストダウンをドイツを含めて各外国が行っているんです、この夏の時点で。ですから、今年の時点でも2度ダウンさせているということは、いかにこういう全量買い取りの対応が、言うたら経済的な対策というものを含めて対応し切れてないというのが、おおむねヨーロッパでもわかってきている部分があります。先程副委員長が要望しましたような形で、諸外国の状況も含めて、本当にどうなっておるのかということも調べていただいて、今後のエネルギービジョンの構成、取組の中で対応していただきたいと思うんですけれども、そのへんについていかがでしょうか。

〇辻政策監 最初に委員長がおっしゃられました課題については、私どもも前回7月5日の当委員会で説明させていただきましたとおりでございます。このビジョンには、まず課題があって、次の対策があるということで、当然課題については明記したいと思っております。
 あとの全量買い取り制度については、国の方で今検討されていることでございまして、我々が検討するというのは、非常に困難といいますか、ハードな部分があるわけです。私の理解では、ドイツ等、フィードイン・タリフがもう20年前に制度としてあって、2000年、10年前に太陽光発電にドイツが取り組んだことによって飛躍的にドイツ国内での太陽光発電装置の設置が進んだ。それから、例えば農場経営者等が自分とこの農場の中に太陽光発電を持って、農業経営者が発電事業者という形になってきて飛躍的に進んだ。それは家庭の料金の倍以上の価格で政府が20年間買い入れるという保証があって飛躍的に進んだ。その結果、日本を上回る太陽パネルの生産国になってきたということもあって、ドイツは成功例。
 一方、逆にスペイン等では、そういう制度に取り組んだゆえに駆け込み需要等があって、現実には虚偽申請みたいな形で、実際パネル材料が間に合わないような、そういう社会現象も起こって進んでいる。そういう意味で、果たして全量買い取り制が、将来の新エネルギー、特に太陽光発電の普及にいいのかというのはあろうかと思うんです。なかなかそれを我々が勉強しても、取り組むというのは、国全体の取組の中での制度でございますので、ちょっと荷が重いという気はしております。
 ただ、その制度そのものの採択が非常に今後の県民の太陽光発電の普及に大きくかかわってくるという予想はできます。そこが先程の太陽光の目標数値に大きく影響するということは認識しておりますので、今後の国の取組を見ながら決めていきたいと思っております。

〇野田委員長 今のご説明なんですけれども、少し違っているのは、ドイツなんかは太陽光エネルギーよりも風力発電の方が通常にいって、太陽光パネルなんかは海外に輸出して成功したということです。そのへんは少し僕が認識しているのと違うのかなと思います。あくまでドイツでも太陽光パネルの需要率というのは低いです。1%です。日本とほぼ同じです。ですから、そんなに進んでないということは間違いないんです。
 ただ、海外へエコのエネルギーということで輸出して、ドイツの国内需要が膨れたということはあります。少しそのへんの認識をまた改めていただけたらと思います。そんなに変わらないんであれですけど。
 あと、課題は全体だからというんですけども、ただ、基本方向の中にも具体的に課題ということで明記すべきじゃないのかと僕は思います。そのへんも検討していただいたらと思います。
 それと、この素案の23ページの中で、国が10%ということで、三重県はどれぐらいの数字を目標にしていくのかということも今後検討していただけるということで、今の状態ですと類推的には9.6万キロワットないし14万キロワットということが目標だということなんです。例えばこれを36.1万キロワットというふうに考えますと、約3.1%の状況で再生可能エネルギーというか新エネルギーですね、これが約1%といっても約3分の1、これを10%の目標でいくと、まずこれ2倍ぐらいですか。2倍ぐらいまで、もしくは3倍ぐらいのレベルまでいくと、③の近くにいかないと少なくとも国のレベルには届かないんだろうと思うんです。
 そうしたときに、太陽光パネルだけで、実際というか、仮想的に太陽光パネルだけを、三重県の戸数でいきますと60万戸ぐらいあります。この60万戸ぐらいに今の状況で補助し設置するとすると10年間でいくらぐらいの予算になりますか。

〇辻政策監 すぐにそういうことはできないので、申し訳ないんです。現状をご説明いたしますと、先程もありましたように三重県が家庭用の太陽光発電に補助をした件数は2000件なんです。現在も補助なしで自費でもって設置されている家庭は約1万戸です、三重県内の。世帯数が60万戸でございますので、60万戸のうちの1万戸に太陽光発電があるということです。
 私ども平成20年度まで補助させていただいたのは、1キロワット当たり7万円です。これについては、国が補助対象に再度復活していただいたので、三重県はやめましたけども、10倍にすると仮定しただけでも、いくら費用要るんか。

〇紀平室長 ちょっと仮定が今、国の試算も太陽光発電でも住宅用と事業所用とか、いろいろ分けて積み上げしておりますので、委員長ご指摘のように仮に住宅用にしたらどうかという仮定は難しいんです。ちょっと簡単に試算してみましたら、例えば今、23ページをごらんいただきますと、最大の⑤ですね、68.6万キロワットの場合、全部これを達成しようとすると、あといくら要るかという話で、大体5900億円ぐらい要ります。
 というような感じで、国の目標を達成しようとすれば、何千億単位の投資額が必要です。

          〔「三重県で」の声あり〕

〇紀平室長 三重県だけでございます。

〇野田委員長 そうするとですね。

          〔「委員長、議事進行」の声あり〕

〇野田委員長 はい。

〇萩原委員 委員長の思いだけでぼんぼんやりとりしてもらうより、まとめてもらわなあかんわけで、しかも新エネルギービジョンの素案なんです、まだ。6月にはって言うとんのやで、我々おるかどうかわからない、6月って。
 そんなこともあるもんで、あなたはまとめる立場に立って、もう少しまとめてもらって、やりとりするのは、また今後、あなた自身がどんどんやってもうたらいいわけです。新エネルギー特別調査委員会の目標から外れていってもうたら困る。

〇野田委員長 いや、外れてないです、全然。
 ちょっと皆さんに聞きますけども。

〇萩原委員 皆さんに聞かんでいい。早くやってください、議事進行。

〇野田委員長 それはいくら何でも、委員長の進行の中で、今ここの中の数字でどれぐらいの金額になりますかって聞いとるだけなんです。それを無駄なことだっていうのは。

〇萩原委員 いや、違う、無駄なことって言ってない。

〇野田委員長 いや、無駄なことって言ったじゃないですか。

〇萩原委員 これ全体の流れからいって、それはおかしいんとちがいますかと、私は言いたいわけです。

〇野田委員長 何がおかしいんですか。

〇萩原委員 一委員の質問ではないんだから、特別委員長はそれぐらいまとめてください。
 議事進行急いでください。

〇野田委員長 それでは、36.1万キロワットぐらいのレベルのところを目標としたときには、おおむね3000億円ぐらいまで必要だろうということになるんですね。

〇辻政策監 委員長のおっしゃられる3000億円という意味がよくわからないんですけども、太陽光発電に対して、家庭用ですけども、県は補助しておりません。県費の話なんでしょうか、それとも県民が太陽光発電を設置するに当たっての総費用のことなんでしょうか。

〇野田委員長 要するに、この新エネルギービジョンの中で、太陽光発電の目標を36.1万キロワットぐらい、このレベルで進めようとしたときに、県費の補助額としてどれぐらい要るのかということなんです、10年間で。

〇辻政策監 現在、平成22年度、県は家庭用の太陽光発電については補助しておりませんので、補助金としては……。

〇野田委員長 ゼロということですか。

〇辻政策監 ゼロというか、補助制度がございませんので、ちょっとお答えできないんですけども。

〇野田委員長 ああ、そう、済みませんでした。
 国の補助としてということになるわけですね、現状は。10%とするとどれぐらいの補助額になりますか。

〇紀平室長 3000億の10%になりますので。

〇野田委員長 300億ぐらい。

〇紀平室長 300億ぐらい。

〇野田委員長 300億ぐらい必要ということですね。

〇紀平室長 あくまでもこれは仮試算でございまして、先程申し上げましたように太陽光発電は事業所の方の規模が大きいもんでございますから、それを仮に住宅で置きかえたらっていうように計算をさせていただいています。ちょっとそのまま数字は……。

〇辻政策監 今、県の補助とかおっしゃられますけども、太陽光についていえば、国も例えば平成6年には1キロワット当たり90万円の補助をしておりました。それが徐々に1キロ当たり減ってきまして、平成17年度はわずか2万円でございます。そして、平成20年の後半に復活した予算は1キロワット当たり7万円で今国は家庭への補助を変えているわけです。
 したがって、当初平成6年の補助のときには太陽光発電は非常に高価なものでございました。今1キロワット当たりの事業費が60万円から70万円ぐらいか知りませんけども、当時は数百万円もするような高価なもので、それに対して90万円の補助をしておりました。したがって、今後、当然技術革新等があって、国の補助制度もどうなるかわかりませんし、太陽光発電そのものの設置費用も10年後の話は不確定でございます。委員長おっしゃられますような事業費とか、そういうのは非常に議論できない部分と私は認識しておりますので、ちょっとごめんしていただきたいんです。

〇野田委員長 わかりました。状況によって変わるということはよくわかります。
 ただ、この10年間で36.1万キロワットというものを目標としたときに、トータル的にどれぐらいかかるのかと。そしてまた、補助としてどれぐらい必要なのかということをちょっと考えたんです。その点を聞いたということです。
 目標値を進めるためには、先程の紀平室長の話でも、市民アンケートの中で、ちょっと高いとか、補助があればやろうとかいうようなアンケートがありそうだと聞いたもんですから、このへんの金額をどのくらいまで推定して、どれぐらいまでお金が必要なのかと。県費として必要なのか、また国費として必要なのかと。国費が少なければ県費も必要だろうという思いが少し私にはありましたので、ちょっと参考までに聞かせていただきました。どうせいということはさらさら言うとるつもりもありませんので、ここはどれぐらい必要なのかということで、わかりました。
 私の方からの疑問は以上です。ほかにございますか。

〇日沖委員 今やりとりされてみえたから、検証した課題が、7月5日の資料で示されとるってお聞きしましたので、前のをずっと見とったんです。確かに7月5日にいただいた資料の中で、進捗と課題ということで各エネルギーの課題と今後の対応が必要なことを書いてあるんですけども、今の段階では、もうこれまでなんですか。

〇紀平室長 今、課題とか、それはもうかなり整理をして、分析もしておりますけども、どこまで書き込むかにつきましては、またこれから検討させていただきたいと思います。申し訳ございません。

〇日沖委員 わかりました。

〇野田委員長 よろしいですか。

〇日沖委員 はい。

〇野田委員長 それじゃ、この際ということで、もうよろしいですか。

          〔「はい」の声あり〕

〇野田委員長 それでは、ご質疑がないようですので、これで調査を終了します。
 当局にはご苦労さまでした。ご退出願います。

          〔当局 退室〕

〇野田委員長 それでは、本日の委員会を受けましての委員間討議を行いたいと思います。
 何かご意見とかあれば、お願いします。

          〔「なし」の声あり〕

〇野田委員長 ないようですので、委員間討議を終了します。

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

新エネルギー調査特別委員会委員長

野田 勇喜雄

 

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