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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成22年度 委員会会議録 > 平成23年3月8日 生活文化環境森林常任委員会 予算決算常任委員会生活文化環境森林分科会 会議録

平成23年3月8日 生活文化環境森林常任委員会 予算決算常任委員会生活文化環境森林分科会 会議録 

 

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生活文化環境森林常任委員会

予算決算常任委員会生活文化環境森林分科会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日        平成23年3月8日(火) 自 午前10時01分 ~ 至 午後1時45分

会 議 室          302委員会室

出席委員            8名

                           委  員  長   前野 和美

                           副委員長   長田 隆尚

                           委       員   稲垣 昭義

                           委       員   中森 博文

                           委       員   真弓 俊郎

                           委       員   大野 秀郎

                           委       員   野田 勇喜雄

                           委       員   永田 正巳

欠席委員            な し

出席説明員

              [生活・文化部]

                           部  長                                                          山口 和夫

                           副部長兼経営企画分野総括室長                    橋爪 彰男

                           文化政策監兼文化・生涯学習分野総括室長  小林 正夫

                           勤労・生活分野総括室長                                 大西 春暢

                           人権・社会参画・国際分野総括室長                 頓部 邦夫

                           参事兼国際室室長                                          楠木      優

                           生活・文化総務室長                                        別所 喜克

                           情報公開室長                                                 河合      研

                           文化振興室長                                                 中尾 治光

                           新博物館整備推進室長                                   井戸畑真之

                           勤労・雇用支援室長                                        小山      衛

                           交通安全・消費生活室長                                 金川 雄一

                           人権・同和室長                                               桑山 秀治

                           男女共同参画・NPO室長                                亀井 敬子

                           私学経営特命監                                             木場 毅彦

                           雇用特命監                                                    平井 保彦

                           若年者自立支援特命監                                   徳丸 雅員

                           消費生活特命監                                             伊藤久美子

                           人権特命監                                                    中村      弘

                           新博物館整備推進室副参事                            古川      万

                                                                  その他関係職員

          [労働委員会事務局]

                           局  長                                                          小西 正史

                           調整審査官                                                    服部 隆之

委員会書記   

                           議   事   課      主幹     加藤 元

                           企画法務課     主査     石田 学

傍聴議員            なし

県政記者クラブ 1名

傍 聴 者          1名

議題及び協議事項

Ⅰ 分科会(生活・文化部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第2号「平成23年度三重県一般会計予算」の関係分

  (2)議案第28号「三重県緊急雇用創出事業臨時特例基金条例の一部を改正する条例案」

  (3)議案第54号「平成22年度三重県一般会計補正予算(第12号)」の関係分

  (4)議案第56号「平成22年度三重県交通災害共済事業特別会計補正予算(第2号)」

 2 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告

Ⅱ 常任委員会(生活・文化部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第52号「第2次三重県男女共同参画基本計画の策定について」

 2 請願の審査

  (1)請願第68号「『選択的夫婦別姓制度導入など民法改正の早期実現を求める意見書』提出を求めることについて」

 3 所管事項の調査

  (1)平成21年度包括外部監査結果に対する対応方針について

  (2)緊急雇用対策事業等の取組状況について

  (3)新県立博物館の整備について

  (4)「第3次三重県生涯学習振興基本計画」最終案について

  (5)明日の県立図書館について

  (6)「第二次人権が尊重される三重をつくる行動プラン」最終案について

  (7)「三重県国際化推進指針(第一次改訂)」最終案について

  (8)「第二次三重県消費者施策基本指針」最終案について

  (9)「第9次三重県交通安全計画」中間案について

  (10)審議会等の審議状況について

 4 閉会中の継続審査・調査申出事件について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 分科会(生活・文化部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第2号「平成23年度三重県一般会計予算」の関係分

  (2)議案第28号「三重県緊急雇用創出事業臨時特例基金条例の一部を改正する条例案」

  (3)議案第54号「平成22年度三重県一般会計補正予算(第12号)」の関係分

  (4)議案第56号「平成22年度三重県交通災害共済事業特別会計補正予算(第2号)」

    ①当局から資料に基づき補充説明(山口部長、頓部総括室長)

    ②質疑

〇前野委員長 それでは、当局からの補充説明は終わりましたので、ご質疑がありましたらお願いいたします。

〇真弓委員 最後のみえ県民交流センターに指定管理者制度を適用されるということなんですけども、いつもこの指定管理者制度というので、公園から始まって何やかんややってみえるんですけども、一体全体指定管理者制度にしていくメリットというのは、実態のところどうなのかと思うんです。
 例えば施設管理経費が大幅に減るのか、あるいはトラブルが減るのかみたいなところがあって、本当言えばこういう生で県民市民と、県職員が触れ合えるような場所をどんどん減らして、県民のニーズが直接肌をもって触れられるような場所を、指定管理者に任せておいて本当にいいのかと。今回の鳥インフルエンザのときでも、やっぱりぱっと動けて責任持ってやってくれるのは県職員の皆さんで、そのときにNPOの人に行ってくれと言っても、それは全然話が違うやないかということになるわけです。そういう点では県職員が減っていくというデメリットみたいなのも出てきていると思うんですけども、指定管理者制度にしていかなければならない理由というのはどんなところでしょう。

〇山口部長 この説明の前段で、今回新たにということではなしに、平成19年度から既にこの指定管理者制度を導入して3年間やっていまして、引き続き平成24年度からという取組でございます。3カ年のこれまでの実績も踏まえながらということですけども、今ご指摘いただいたように指定管理者制度のそもそもの目的効果という点では、まずサービス面の効果が期待されるというところでございます。民間事業者の柔軟な発想とかで、現にいろいろな取組もなされていまして、その活動としても評価されております。経費面も一定そういう取組とあわせて、これまでの取組の中では直営と比較いたしまして一定程度の経費の節減の効果も出ているということでございます。これまでの指定管理の評価検証を踏まえながら、引き続いて我々としては指定管理者制度を、このアストで導入したいと、そういう考え方でございます。

〇頓部総括室長 このみえ県民交流センターは、NPOと市民活動の県域全体の施設として活動していただいています。またボランティアセンターもそこには設置されております。それで独自のNPO支援活動をやっていまして、例えばコーヒーで寄附いただいた金を支援団体に給付するとか、市民活動とNPO団体の検索と情報をやりとりするナビをつくったり、それからそういったことで市民活動を充実させて活動の連携を図りながら情報発信をして、きちんと対応していただいています。引き続きそういったことを踏まえまして指定管理者制度を導入し、民間活力を導入してより活性化していきたいというふうに考えております。

〇真弓委員 長く論議するつもりはないんですけども、経費の削減というのが、そこにかかわる職員の給与という形で削減されてというのでは本来の意味はないし、ただある意味ではここを使って、かつての県職員でみえた方がやっていると僕らも安心感が本当はあるんです。制度としていかがなものかという気持ちは持っておりまして、これからも論議をしたいと思います。

〇山口部長 ここは平成21年度から既に指定管理を導入しているところでございます。これまでの評価もしっかり踏まえながら、この指定管理をうまく利用していきたいと考えております。

〇前野委員長 他にありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇前野委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

    

    ③委員間討議      なし

    ④討論                       

〇前野委員長 あらためて、討論として本議案に対する賛否の意向表明があればお願いします。

〇真弓委員 誤解のないように、議案第2号については私どもは反対の意向です。ただ、生活・文化部関係の予算としては、博物館についても雇用の問題についてもよく頑張ってもらっていると思うんです。またこの反対の理由については最終の採決の時に党の代表という形で、発言もさせていただきたいと思います。

〇前野委員長 他にありませんか

          〔「なし」の声あり〕

〇前野委員長 討論なしと認め、討論を終結します。

 

    ⑤採決   議案第2号の関係分   挙手(多数)   可決

              議案第28号           挙手(全員)   可決

              議案第54号の関係分      挙手(全員)   可決

              議案第56号                    挙手(全員)   可決

 

 2 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告

    ①当局から資料に基づき説明(山口部長)

    ②質問                 なし

 

Ⅱ 常任委員会(生活・文化部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第52号「第2次三重県男女共同参画基本計画の策定について」

    ①当局から資料に基づき補充説明 (山口部長)

    ②質疑                 なし

    ③委員間討議   なし

    ④討論                 なし

    ⑤採決                 議案第52号   挙手(全員)   可決

 

 2 請願の審査

  (1)請願第68号「『選択的夫婦別姓制度導入など民法改正の早期実現を求める意見書』提出を求めることについて」

    ①委員間討議

〇前野委員長 本請願は継続審査となっておりましたが、改めて本請願についてのご意見のある委員の方はご発言を願います。

〇中森委員 かねてよりこの請願については委員会で審議を継続していただいております。私どもの会派でもずっと議論を深めておりますが、選択制夫婦別姓制度にかかわる課題については多岐にわたっておるということになっております。例えば旧姓の通称使用でも、現状職業上の不便なども特にないんではないか。また夫婦同姓は日本の伝統でもあり、また家族の崩壊を促進する危惧もある等々、課題も多いことから、引き続き継続審議をする方がいいんではないかと、ここで決をとるのもいかがなものかと、こういう意見が多くあります。引き続き継続審査をする方がいいと思います。

〇前野委員長 それでは継続審査というご意見がありますので、まず継続審査からお諮りをいたします。
 請願第68号につきましては、引き続き継続審査とすることに賛成の方は、挙手を願います。

          (賛成者挙手)

〇前野委員長 挙手多数であります。よって、請願第68号は、引き続き審査とすべきものと決しました。

 

 3 所管事項の調査

  (1)平成21年度包括外部監査結果に対する対応方針について

    ①当局から資料に基づき説明(橋爪副部長)

    ②質問

〇前野委員長 それでは、説明が終わりましたので、ご質問がありましたらお願いします。

〇稲垣委員 1点、交通安全研修センターの施設の中長期的な整備の計画を、優先順位をつけてやられるというのは必要なことだと思いますが、優先順位をつけたということでそれにかかる費用は、計画的に県の方で指定管理の中に予算計上していくという考え方になるわけですか。その管理者が独自にやっていってもらう形ですか。

〇大西総括室長 これにつきましては来年度に入ってからになると思いますけども、県の予算の方で新知事のもと検討して予算づけしていきたいと考えております。

〇稲垣委員 そうすると14年が経過して老朽化という話なんですけど、老朽化した設備というのはコンピューター関係とかそういうものを意味しているのか、あるいはもっとハード面の方なのか、これはどういうものですか。

〇大西総括室長 委員おっしゃったようにシミュレーターといいますか、そういうコンピューター関連のものもございますし、あと例えばシートベルトの効果を身をもって体験するような、ぶつかったときの体験をするようなものも含めてでございます。

〇稲垣委員 この長期的な修繕計画で、大体費用はどのくらいになるんですか。

〇金川室長 一応3カ年計画で約1億円弱程度です。

〇稲垣委員 確かにここに書いてあるように1億円一気にというのもあれなんで、優先順位をつけて3年かけてやっていくというのは必要なことやと思います。中身の精査というか、本当にそれだけの費用がかかるのかという部分のチェックも含めてやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

〇前野委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇前野委員長 なければ、これで平成21年度包括外部監査結果に対する対応方針について終わります。

 

  (2)緊急雇用対策事業等の取組状況について

    ①当局から資料に基づき説明(大西総括室長)

    ②質問

〇前野委員長 それでは、説明をいただきましたので、ご質問がありましたらお願いします。

〇大野委員 知事が提案説明のときに第12次までの緊急雇用経済対策で、九千何人かの雇用を確保したと、ちょっとメモを置いてきたんであれだけど。その九千何人とここの表との関連はどうですか。ここには緊急雇用とか。

〇大西総括室長 3ページの一番下の表をごらんください。
 平成21年度で4000人、それから平成22年度で5407人、これを合計しますと九千四百何人、おおむねこの数字かと思います。

〇大野委員 その約9500人の中でその後、緊急雇用を通して何らかの安定した雇用、正規雇用とかそういうものについたというのは何%なんですか。

〇大西総括室長 この9500人の方すべてを追跡調査することはなかなか現実的にも無理があります。私どもとしましては厚生労働省と一緒にやった調査がございまして、三重県の場合はおおむね140人にアンケートした結果、98人、ほぼ100人の回答でした。市町も分けまして、ほぼ均等にサンプル的には偏りがない調査かと思うんですけども、そういった中でいきますと、緊急雇用の仕事をやめられてからその後の就労経験があるという方が77%、その77%の中で正規の方につきましては14%ございます。大体合わせると1割ぐらいの方が正規雇用につながっているという状況でございます。

〇大野委員 正規雇用につかれた方以外の方は、どうなんでしょうか。仕事につく雇用形態は。

〇大西総括室長 一番多いのがパートタイマーあるいはアルバイト、いわゆる非正規になります。

〇大野委員 それは本人の雇用形態のご希望と実態との格差はないですか。そのへんは調査していないですか。

〇大西総括室長 このアンケートにお答えいただいた方からは、できれば正規職員につきたい、そういうご回答はいただいております。

〇大野委員 正規雇用につきたい人が多いわけです。それで次にこの資料の7ページ、雇用者の内訳の年代別を見ていただくと、特に気になるのが緊急雇用創出。これは前から言っていますけれども60代以上が一番割合が多いんです、23.5%と。前々から指摘をして、別にこれが悪いことではないんですけれども、本当にこの緊急雇用創出がまさにつなぎの、そういう雇用形態になっておるかどうか、この23.5%はどう分析しますか。

〇大西総括室長 労働局の統計資料から私ども分析しますと、おおむね労働局につきましては25歳、35歳というように、ちょっと年齢の計算の仕方が違うんですけれども、55歳以上の求職者が直近の1月で、25.9%。全体の求職者の中の、4人に1人がほぼ高齢者です。そういう形でいきますと、緊急雇用の従事者につきましても、緊急雇用の場合は23.2%ですけれども、ほぼ労働市場の求職状況に合っている数字じゃないかと。就職につきましてはご本人の能力と適正に応じてされますし、あとは現実的には、よそのアンケートとかを見ますと、実際のところはまだ年齢ではじかれる場合も多いと聞いております。緊急雇用の場合につきましては、逆に先程アンケートにもありましたけども、年齢ではじかれることもなく、よかったという声も聞いております。こういうことも含めますと、労働市場の情勢を反映した雇用創出事業では一定のつなぎ効果があると認識しております。

〇大野委員 余り時間とるといけません。最後の質問ですけれども、若い人は例えば20代あたりが17.2%とか、30代が20.6%、40代、ここのところがそれぞれの人にお聞きすると6カ月先は見えないということで、なかなかここへ向いておいそれとつこうかということになっていないというのが、いろんな地域でお聞きする声なんです。60代以上の人は、まあ言えば、小遣い稼ぎやと、何でも仕事あったら、何でもというのはおかしいですね、当面の仕事だったらいいと。草刈りでも何でもいいから、それがあればいいと、割合気楽な再就職が多いんです。だから20代、30代の人の緊急雇用の6カ月の雇用に対する心構えと、それから望んでおることと、60代以上の方の望んでみえる、もちろん中高年齢層の雇用対策も入っていますけども、かなり本人の気持ちも違うし、それから雇用に対する実効も違う。そのへんを少し頭に入れていただいて、今後の対応をしていただきたい。

〇大西総括室長 そういうことも含めまして、国の方の制度にもありますが、重点事業の雇用創造事業の中の人材育成事業、雇用しながら能力アップしてもらうと、そういう事業ができております。特に今年度からでございますけれども、そのへんに重点をおいて今後ともどもこういう分野につきましては能力をつけていただいてステップアップ、次の就職に正規雇用につなげていく、そういう方向で努力していきたいと考えております。

〇大野委員 もう1点だけ、障がい者雇用をお願いします。28、29ページです。これまでの平成22年度の障がい者雇用対策の関係事業と、平成23年度の障がい者の雇用対策の取組があります。結局平成22年度で、障がい者雇用対策事業をやられた結果、どれだけ実効、障がい者雇用率が上がったとか、それから平成23年度この事業をやられることによってどれだけ障がい者雇用率を上げていかれるのか、これの具体的な数値目標とか、それはないですか。

〇大西総括室長 なかなか啓発等も含めまして、具体的な数値目標というのは、現実的には挙げるのが困難ですもので挙げてはおりません。ただ私どもとしましては法定雇用率に達成するには450人ぐらい、昨年度までの制度でも450人ぐらいは雇用せなあきません。現在は今度の6月から発表される法定雇用率の算式には短期雇用の方々も対象になってきますもので、そういうことも含めるとまたさらに厳しくなるかわかりません。その前の状況でも450人ぐらいは雇用しているもので、1人でも450が減っていくようにということで努力して、いろんな事業を重ね合わせながら、それで特に福祉の部門にも入って、いろいろ知恵を出し合いながら1人でも雇用につなげてというふうに考えております。以上でございます。

〇大野委員 もう1点それにかかわって、農業分野における障がい者ふるさと雇用再生事業ということで、20人を予定されて約5300万円を予算化されておるんです。これは恐らく平成22年度も同じじゃないかと思うんですけども、平成23年度はふるさと雇用ですから、この方たちはふるさとの事業ですから、当然3年先に正規雇用ということを頭に置いた事業なのか、どうなのか。まず一つ。

〇大西総括室長 ふるさと雇用でございますので、3年先、この事業終了後は引き続き委託先の方で正規雇用していただくということを期待して設けておる事業でございます。

〇大野委員 これは何年度から始まった事業ですか、平成22年度からですか。

〇大西総括室長 ふるさと雇用そのものにつきましては平成21年度から始まっておりますけれども、来年度、平成23年度が最終年度です。平成23年度最終年度に農業分野においてこういうふるさと雇用再生事業をやっていきたいと考えております。

〇大野委員 最後にしますけれども、このふるさと雇用が終わる平成23年度末には、20名の障がい者の方が農業分野で正規雇用をされるという見通しは何%ぐらいなんですか。

〇大西総括室長 制度の目的どおり100%です。20名全員が正規雇用につながるように期待して事業に取り組んできたと考えております。

〇大野委員 その期待はわかるけどさ、現実に現場を見られてどうなのですか。

〇大西総括室長 これは、平成23年度取組をやっていくものでございますので、また現場そのものが今の時点ではありません。現場を見てどうのこうのというのはなかなか申し上げにくいんです。ただこれまでの農業分野との絡みでいきますと、ふるさとの制度を利用して採算をとるようにして、100%全員の正規雇用につなげていきたいと考えております。

〇大野委員 これで以上です。本当に可能性あるのですか。

〇大西総括室長 努力します。

〇大野委員 ありますか。

〇大西総括室長 可能性はありますので、十分努力してまいります。

〇大野委員 ありがとうございます。

〇野田委員 今の雇用創出基金事業の中のふるさと再生とあと緊急雇用創出事業で、市町等となっています。等は例えばNPOとか民間企業とかあると思うんですけども、このへんの市町以外の数字はあるんですか。あるとは思うんですけども、このへんの数字の資料があったら教えてほしい。

〇山口部長 4ページ、5ページをごらんいただくと、組合関係を対象としていまして、一般のNPOとかそういうところではございません。

〇野田委員 わかりました。あと民間は使用されてないということね、等となっているけど。

〇大西総括室長 基本的には直営の場合もありますが、民間の事業所へ委託して実施するという、それがかなりのウエートを占めております。

〇野田委員 そのへんの数字がどのくらいになっておるかと、市で直接使っているのと。

〇大西総括室長 直営との差ですか、直営と委託との率というか。

〇野田委員 ええ、その数字がわかれば教えてほしい。後でもいいですけれども、資料として後でください。

〇大西総括室長 後程資料を提出させてもらいます。

〇中森委員 障がい者雇用について関連してご質問させていただきます。前々から受け手と出し側にいろいろとそれぞれに課題があって、非常に苦慮していただいているところです。いろんな施策を講じていただいていることについては理解をしておりまして、早く雇用が拡大すればと、考えております。そこで昨年度から教育委員会の方で少しコメントがされておると思いながら見ていると、余り触れられておりませんので申し上げたいんですけれども、特別支援学校で一般質問でも出ていましたが、メンテナンス協会がいろいろな実践をされながら新たに県と、多分県教育委員会とメンテナンス協会が協定を締結していただいて、より現実のものとしていただけるように進められているように伺っておるんです。これは当協会のみならずこういうのを広げていく必要があるのではないかなというふうに感じております。さらに、1支援学校だけではなしに、県内各それぞれの支援学校に広げていくべきだというふうに私は感じております。所管が教育委員会とは言いながらも、生活・文化部としてこれに関する取組を、まず連携を深めるための取組をどのようにお考えなのか、お聞きしたいんです。

〇大西総括室長 基本的には学校現場における取組です。私どもとしまして直接そこにタッチするというのはなかなか難しい面があるかと思いますけども、いろんな支援機関がございますので、そちらの方のノウハウなりも含めまして、先程申しましたような会議の場等も通じましてどこにどういう方がおって、あるいはどういう求人があるか。こういうものを含めてこれまで以上にそういう情報のマッチングといいますか、情報の共有、これを進めていきたいというふうに考えております。

〇中森委員 教育現場のみならず、いろんな今現在生活されている、また求職に向けての取組をされている福祉現場と、いろんな産業界との、福祉施設等々の教育現場以外の団体施設等との橋渡しをする。こういうのを一つの例として拡大していくためには、教育委員会だけでは対応しきれない部分があるんではないかと感じております。県挙げて障がい者雇用を拡大するためにも、一つのモデルとして今されているのを非常に評価しながら、課題も含めて整理をして次年度につながるような、また生活・文化部として今後そういうことを広めていくような考えを、またこれから持っていただきたいと思うんですけども、いかがでしょうか。

〇大西総括室長 私どもが持っております資源、ネットワークそれからいろんな会議等、関係機関が持っておる資源、ネットワーク、こういうものをつなぎ合わせて、今おっしゃったような形の雇用に結びつけたいと考えております。

〇中森委員 最後に、受け手側の努力が県民とか多くの方々に評価されるような場をつくることが必要というふうに前々から思っておりまして、県が今進められておりますいろんな調達であったり、発注する契約の総合評価の一つの評価であったり、いろんな取組がされております。もっともっと受け手側の評価を、障がい者雇用に対する評価を、県が積極的に取り組んでいただきたいと思うんですけれども、今後の取組を教えていただきたいと思います。

〇大西総括室長 今おっしゃったようないろんな形での支援、県のほとんどだと思いますけれども、今後も多方面でのご意見を聞き、あるいは他県での状況も含めまして幅広くご意見を聞いて、いろんなネットワークを活用しながらそういう受け手の側といいますか、こちらの方につきましてもメリットがあるようにより幅広く取り組んでいきたいと考えております。以上です。

〇中森委員 よろしくお願いします。以上です。

〇真弓委員 幾つかお聞きしたいと思うんです。最初の質問というのはハローワーク別で、平成23年1月の求人倍率が0.90とかなり多いというので、横を見ていくと尾鷲も0.99と。新規高卒者の内定率を考えてみると、中勢地域は要するに北勢に比べたら落ち込んどる。求人はあるのにというところで考えると、津や尾鷲はパートとかそういう仕事が多い、求人が多いのかというふうに思うんですけれども、そこらへんはどうなんでしょうか。

〇大西総括室長 まず高、在校生はこの中に入っておりませんので、他で申し上げます。それから津や尾鷲につきましては今のところ特にそういう、尾鷲につきましてはやはりある面閉鎖された労働市場という面もあります。それから前々からはかなり高率ではありますけれども、求人の状況につきましては私どもの手元に資料がありませんもので、また後程労働局等から資料いただければと思います。各ハローワークごとのものにつきましては。

〇真弓委員 わかりました。またお願いをいたします。それと、20ページに未就職卒業者人材育成事業で、今年やられたやつをかなりバージョンアップされて、僕らの方からもいった高卒の方と高卒以外の方を地域ごとにクラス別で実施するとか、さまざまな改良もされていると思うんです。これも期待したいと思うんですけれども、今までの受講者111人中65人の就職が決定したというふうに書かれていますけども、65人は正規なのか非正規なのか。というのは今保険が非常に大きな問題になっていますけども、社会保険に適応しているような就職先に行かれている方がどんだけみえるのかと思いまして、お聞きしたいと思います。

〇山口部長 先程ご質疑いただいた65名ですけれども、そのうちその段階で確認とりました正社員が26名ということでございます。あとは臨時でありますとかパート、派遣、その他という形でご報告いただいています。111名の参加者で65名の決定者というご報告の中で、26名が正社員という形で情報としてつかんでおります。

〇真弓委員 前にもたしかお聞きしたと思うもんで、今聞いとって思い出しました。済みません。これで終わります。

〇前野委員長 他にございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇前野委員長 なければ、これで緊急雇用対策事業等の取組状況についてを終わります。

 

  (3)新県立博物館の整備について

  (4)「第3次三重県生涯学習振興基本計画」最終案について

  (5)明日の県立図書館について

    ①当局から資料に基づき説明(小林総括室長)

    ②質問

〇前野委員長 それでは、質問がありましたらお願いします。

〇中森委員 県立博物館についてお尋ねをさせていただきます。かねてより議会の方からもお願いをしていた中で、総合文化センターとの連携に対する検討を具体的に進めていただきまして、もちろんソフトだけではなしに、車いすを利用された方を含むいろんな方々が公道を挟んでの移動ということは、物理的にもいろんな意味で非常に隔たりがある。一般質問でも質問があったようにいろんな心配があったということで、今回それを安全かつスムーズなものにするための連絡ブリッジの設置のための設計を進められるということです。今お聞きしまして雨風にも耐えられる、またペデストリアンデッキ的なもの、さらには総合文化センターの横にある立体駐車場との連携がスムーズにいき、さらに総合文化センターとの取り合いのところもスムーズに利用者が移動できるような、そのような雰囲気と私は理解するんです。そのへん具体的にお示しいただければありがたいんですけども。

〇小林総括室長 これはまだこれから、本格的には検討する設計に入っていく項目ではございます。今のところ博物館は、2階がエントランスになっております。それから総合文化センターの方の立体駐車場、これが一応今2層3階ということで詳細設計に入っておりますが、博物館の2階と立体駐車場の3階がほぼ同じ高さでつながることになります。その3階はさらに総合文化センターの図書館の床というんでしょうか、急な階段を上ったところの高さとほぼ同じということで、今おっしゃられましたように車いすでもスムーズに移動ができるというようなことを考えて、今これから取り組んでいこうというふうに考えております。

〇中森委員 一番ハンデの大きい車いす利用者にとって、連絡ブリッジが移動に支障のないようにしていただきたいのと、さらにはその活用がされるためにも一定の幅員、また雨風にも対応できるようなことも条件整備を整えていただく必要があるんではないかというふうに感じております。設計を進める中でまた時折ご報告していただければと、このようにお願いをします。

〇大野委員 それは僕もいい構想やと思うんです、バリアフリーとか。だけども、博物館の基本設計とか基本構想のときに、例えば駐車場との連絡橋とか、総合文化センターとの連絡橋とか、そういうのは提示されていましたか。

〇井戸畑室長 建築設計等の中でそういうものの必要性等々につきましては、検討はいたしました。当初お示ししておりました71億円という設計費の中に納めることは難しいということで、連絡橋等々につきましては今後予算の執行状況等々を見ながら検討していきたいということで、私どもお答えさせていただきました。そういうことで建築設計の中でも一定の検討はしてまいりましたけれども、具体のものまでは示しておりません。

〇大野委員 それ、かなり重要なものが含まれておるんじゃないかと思うんです。バリアフリーとか、ユニバーサルデザインとか、それも今の公的公共施設の原点でしょう。そのこと抜いて設計しておって、今になってからそれが必要なんだといって、例えば追加予算とかそんな形で出してくるというのは、県民に対する情報提供とか、私は逆に言えば県民を軽視しておると思うんです。だから要るものは後からどんどん出してったらいいやんかと。そのへん部長は、どんな考え方なのですか。

〇山口部長 当時は、ご指摘のように博物館の中の施設のバリアフリーとかユニバーサルのところは徹底して議論されたと。交流ゾーンとして一体をどうとらえるかということと、その議論をどういうタイミングで仕組むかということ。片方では立体駐車場も段階的に整備ができました。一体の利用に当たっては障がい者の方ですとか子どもさんの安全確保とかいろいろな面がございます。我々としては全体の中で、博物館の整備の議論も踏まえた上で議論を積み重ねていくこと、このタイミングで今まさしくこれが建築に入って立体駐車場もでき上がってまいります。
 その中で一番よりよい形で、安全に円滑に移動できる形を仕組んでいきたいということで、今回設計予算をお願いしています。ご指摘の点はすべて今回踏まえながらやりたいと思いますが、全体の予算の議論もまだ残っていますので、今回設計予算という形でございますので、そういう点で我々としてはしっかりとしたいいものをつくって一体利用につなげていきたいと考えております。

〇大野委員 時間もありますけれども、総合文化センターと一体的な活用、利用、それから運営も含めて、例えば美術館も含めた、このへんを文化ゾーンとするんやというのが、一番ベースにあるんじゃないですか。それがベースにありながら、私反対じゃないんですけども、今小出しに次から次へと出してくるという行政の手法、その手法はやっぱり県民をばかにしておると僕は思うんです。初めから、それはきちっとアウトラインとして出すべきだと思うんです。そんなの誰だっているのわかります。
 だからそれを初めに示さんと、初めは額的に予算はこれぐらいだと示して、後からどんどん膨らんでいくという、それはもうかつてのバブルがはじける前の公共事業の手法です。だからきちっと総額を出してやっていかんと、そこまで県民をばかにしたらいけません。

〇山口部長 当時もしっかり博物館の整備に向けての議論は積み重ねられたと考えております。県民に対してもしっかり新博物館をどういう形で、どういう機能を持った、どういう規模の博物館にするということでご議論いただいて、一定程度予算の規模の議論もあったと聞いております。
 そういう中で、ゾーン全体の話としては当然その後に残る課題としてございます。我々としては段階的にまず全体の議論の前に博物館としての整備について一定オーソライズされた。その次の段階として交流ゾーンの指摘もございましたので、安全確保できる、スムーズな移動ができる、そういう形で現在、平成23年度の中で設計をお願いしております。我々としては同時に出せたかどうかというのはちょっとございますけども、段階的に最終的には整備に向けてしっかりとしたタイムスケールの中でお願いしているつもりでございますので、ご理解いただきたいと思います。

〇大野委員 やっぱりきちっとした情報公開と、きちっとした見通しです。まず情報提供ということで、県民にきちっと示すこと。それからもう一つ、博物館はみんなでつくる博物館なんだと、みんなが利用する博物館だと、そういう大前提がありながら、それにかなう博物館はどうあるんやと、どういう機能を持っておるんだということを、県民にもうちょっと情報提供をしていくべきであったと思います。それからもう一つは、最後にまだ施設的というかそういう附属施設も含めて、膨らむ可能性はあるわけですか。これでありませんか。

〇山口部長 附属施設というか交流ゾーンの中で捉えたときに、今回ブリッジが出ておりましたので、この設計をお願いします。今後は博物館の建設の中で、先程ちょっと化石の話もお話ししましたが、そういういろいろな要素で、博物館の中の整備に向けて、具体的に建築あるいは展示をしていき、課題が出てくればその課題に的確に対応しますけども、附属施設がどんどん出てくるとかそういう形では一切考えておりません。

〇大野委員 最後にします。今も例えば公共事業でも設計変更とかそういうことで、おかしいんやないかという議論が再々されているわけです。だからそれは博物館だって、私はその範疇に入ると思うんです。公共事業のあれですから。だからそういう意味で、そのへんも踏まえて、しっかりとした見通しを持った建設、工事なり、それから展示も含めた設計、設備に取り組んでいただきたいということをよろしく、終わります。

〇前野委員長 まだありますね。お昼ですんで、残り回させていただいて、13時まで休憩をいたします。

          (休 憩)

〇前野委員長 それでは、午前中に引き続き、会議を再開いたします。
 新県立博物館の整備についてから明日の県立図書館について、質問のある方は、お願いいたします。

〇真弓委員 野呂知事の正の遺産、負の遺産じゃなくて、正の遺産というと博物館ぐらいかなと思うんですけども、建設をことほぐように350万年前の化石が出土したことも言われてみえた。これを今度の展示にも利用する、多分場所的にも自然環境の場所だと思うんですけども、現在の工事予定とうまく絡み合うような、せっかくこういうのが出てきたんだからフレキシブルに、本体の設計変更にはならないにしても、そこらへんを生かすのが大事かなと思うんです。そこらへんの計画はどうでしょう。

〇井戸畑室長 今度新しい博物館の展示等のあるいは研究の目玉の一つに、ミエゾウというものを考えております。ミエゾウというのは名前にありますように、三重県で初めて出てきた古代象の化石でございまして、肩までの高さが大体4メートルぐらいということです。今まで発見されている象の中では最大なものだということで、これは一つの三重県としてアピールしていくものにしていきたいと、そう思っておったところに、ちょうどミエゾウがいた350万年前の地層からいろんな化石が出てきました。この化石は脊椎動物に加えまして、植物やら昆虫やら非常に多種多様な化石が出てきておりまして、そういうものを見ていきますと、その当時の気候であるとか環境の状況等々が非常によくわかるということです。今後ミエゾウの展示等をしていく場合にも当時の環境を知るためのいろんなバックデータにもなってまいりますので、展示等に大いに使っていこうというふうに今考えております。
 したがって、今学習交流スペースにミエゾウの全身骨格を復元して展示しようとしておるんですけども、そういうところにもそういうデータなり化石を使っていきたいというふうに考えております。以上でございます。

〇真弓委員 展示というのは結構大事なもので、博物館機能の県民への発信という意味では、かなり重大な役割を果たすと思う。その中で化石の扱いというのは非常に、おもしろいというのはおかしいけど、言葉の本来の意味ではおもしろいことだと思いますので、ぜひともよろしくお願いをしたい。博物館の英知を挙げてやってもらう、展示の一つだということで頑張っていただきたいと思うんです。
 続いて連絡ブリッジ。先程も話が出ましたけども、例えば文化ゾーン、交流ゾーンという形ですので、その意味にあった橋梁を、決して高価なものをつくれとかいうのではなくて、博物館的な展示の一つに橋梁も入ってくるかと。橋梁文化とか空中回廊という形もあるやろし、あるいは橋梁という観点でいけばラーメン力学、日本ではなかったやつが入ってきたりというのが展示できるような、そういう文化としての、博物館の一つの展示物のような形で橋梁も考えていただきたい。もちろん景観にも関係してと思っておるんですけども、そこらへんはいかに金をかけずにやれるかということなんやけども、お考え何かありますか。

〇井戸畑室長 今真弓委員がおっしゃいましたように、お金をかけないということがまず大事だと思っております。余り豪華なといいますか、そういうものは当然できないと考えておりますけれども、文化交流ゾーンにふさわしいような、まずは景観の問題だと思うんです。あそこでスカイラインが遮られてしまいますので、そういう意味からするならば、なるべく総合文化センターの建物と博物館の建物の間につながれる橋ですから、その風景に溶け込むようなデザインというものを、第一に考えていきたいというふうに考えております。そのあたりのところを平成23年度、設計業者とともに我々も知恵を出していきたいというふうに考えております。

〇真弓委員 よろしくお願いします。最後に博物館の現在でもこれからでもの役割ということについてお聞きしたいと思うんです。先程展示の話もしたんですけども、今美術館でも見せ方、単に作品を、ぽんと置いて見てちょうだいというふうな展覧会はないし、三重県の美術館、非常におもしろい展示の仕方もしています。全国的にも今名古屋にきているゴッホの展覧会は、東京展でも評判を呼ぶような展示の仕方をしていました。どのように見せていくか。収集、研究も大事だけども、展示あるいは県民への見せ方、出前展示もそうだけども、そういうものをこれからどんどん研究していく必要があると思うんです。それには例えば生涯学習の役割というのも関係してくるのかなというふうに考えています。
 それから「

うま し国おこし・三重」というのは大変だろうと思いますので、その役割もこの博物館あるいは美術館、総合文化会館の活動の中で、生活・文化部が主担となってやっていく必要があるのかなと思っておるんです。そのような感じでどのように。この間、環境森林の常任委員会で、森林の保全とかそういうのを県民にPRする仕方、これなんかは博物館と相談してやったらどうかという提言をさせてもらったんです。これから博物館や美術館を持っている生活・文化部には、要するに見せ方ということで広報広聴というか、展示の仕方、物を見せるだけじゃなくてイメージ化を図っていく言葉であり映像であり、そういう中で非常に大事な博物館の役割としてあるかなと、あるいは美術館なんかもあるんかなと思うんです。そこらへんこれからどういうふうにしていこうというのを持ってみえるか。

〇小林総括室長 真弓委員のご質問に適切に答えられるかどうかわかりませんけども、今博物館展示室を閉じておりますので、移動展示等で試行的というか実験的にやっております。そういう中での感想でございますけども、やはり言葉で説明するというのはなかなかご理解をいただけない、読んでいただけないと言った方がいいのかもしれません。そのへんは今勉強しながら、いろいろ試行錯誤しながら取り組んでおりますけども、子どもさんにもわかっていただいて、大人の方にも関心をお示しいただける、そういうようなものを工夫していく必要があるんではないかと。これはそれぞれ単独の施設で同じだと思います。
 それと、あそこにいろんな施設が集積をいたします。理解をしていただくというのは単に一つのものを見ていただくというんではなくて、見たことによって関心を持っていただいて、それをもとに例えば図書館に行って勉強していただくとか、生涯学習センターに行ってそういう講座を開催するとか、そういう施設間の協力関係をつくることによって、そこが一大文化交流ゾーンという形での役割を果たしていくんではないか。そういったところで今後、取組を進めていきたいと考えております。
 特に今回の新しい県立博物館は、テーマ展示室というような部屋も備えまして、行政のPRとかそういったものもそこで開催できるというようなことも考えております。ぜひそのへんは協力しながら進めていきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。

〇真弓委員 特に今、美術館長にしても博物館長になられようとしている人でも、結構発信能力みたいな、発表能力とか見せ方を非常にいろいろ考えられる、そんな機能を有した方です。ぜひともそういうのを使っていただいて、特に総合文化会館にしてもエントランスホールでブラスの発表なんかもされていますし、音楽も合わせてそういう三重県の持っている文化力というのが、それこそ野呂知事ではないですけども、あそこで結実していく場所だというふうに考えられると思います。その分野も生かして今後も期待していますので、よろしくおねがいいたします。以上で終わります。

〇長田副委員長 明日の県立図書館のところでちょっとお伺いしたいんですが、計画構成の中に2つの約束とあります。1番に、全県域・全関心層と分けて書いてもらってあるんですけども、これは三重県内と三重県以外の方でも関心のある方という意味でとらえてよろしいんでしょうか。

〇小林総括室長 おっしゃるとおりでございます。三重県全域に県立博物館のサービスを浸透させていきたい。それ以外にも県外の方も三重県に対して例えば関心をお持ちになって調べたい、そういった方々にもサービスを提供できればというふうに考えております。

〇長田副委員長 それでまず県内に対してなんです。ここに例として市立図書館とのネットワークの充実の強化とありますが、これは具体的にどんなことをされるのかと、あと県外の方に対してはどのような形で情報を提供していくんでしょうか。

〇小林総括室長 県内の市町立の図書館とのネットワークでございます。今現在、先程からご説明させていただいておりますように、MILAIというシステムを使って、それぞれの図書館の蔵書等を瞬時に検索をして、それでインターネット等を活用いたしまして貸し借りもできるというような、そういうこともやっております。
 具体的には今まで三重県立図書館協議会という形で、県内の図書館の方々とも話し合う場を設けたり勉強する機会をつくっております。来年度平成23年度はそれをさらに広げて、県の図書館で持っておるスキルを、市町村の図書館の方々に提供するということで、まずは巡回訪問といいますか、そういった形のことをしながら、皆さん方のニーズをお聞きしたり、要望に応えて何かお伝えするというような取組をしていきたいと考えています。
 それから県外につきましても、先程のそういったMILAI等を通じまして検索ができるとか、あるいはなかなか経費もかかってまいりますので大変かと思いますけども、図書館同士の相互貸借というようなものも、今現在県内ではやっております。県外の図書館とのそういうシステムがもし組めれば、遠い方でも三重県の図書をお貸しすることができるとかいうようなことも考えられるのではないかと思います。なかなかこれは物流経費等がかかってまいりますし、またシステムの構築というのも新たに必要かどうかというのを、一度検討する必要があるんではないかというふうに考えています。そういったところを通じて県外の方々に三重県の情報をお流しするということができるんではないかと考えております。

〇長田副委員長 そうすると、例えば市町の図書館と県立図書館の間で、本をインターネット上というか、総合検索をできるようなシステムも考えていかれるということでよろしいんですか。

〇小林総括室長 それは平成21年度からシステム構築に取りかかりまして、もう既に運用を開始しております。

〇長田副委員長 今のところ全市町に対して、一部の市町から開始ですか。

〇小林総括室長 これは市町村の方でそのシステムを受け入れるというようなものがないとあきません。システム化されていない、それからデータがオンラインでつながっていない、そういうところも幾つかございますので、まだ県内全域というまでには至っておりません。

〇長田副委員長 別冊4の方には書いてありますが、例えば県立図書館と県立高校、県立学校との連携は県同士なんでしやすいと思うんですが、例えば市町の中では市町の図書館と市町の小中学校が連携しているところもある中で、多分県と市のシステムが違ってなかなかしにくいとかというとこがあると思うんです。そのへんのところは例えば将来的に市町がかえるときに、県のシステムによく似たものを入れてもらうような指導をしていくとか、逆に市町に似たやつをこちらに入れていくとか、何か考えてみえますか。

〇小林総括室長 直接市とかあるいは学校に対してこのシステムを導入しなさいというわけにはいかんかと思いますけども、県としてこういうシステムをつくって、これにつなげることができれば県の図書館とのつながりができるとか、そういうことをお伝えすることはできる。そういうことも含めまして、市町村の図書館への巡回訪問とか、そういうものを強化していくということになっていくんではないかと思います。

〇長田副委員長 そうすると、今申し上げた検索システムはクローズの部分で検索するのであって、オープンに誰でも検索できるというものではないわけですね。

〇小林総括室長 これはオープンでできると思います。ただシステム上の話があるかと思いますけども。

〇長田副委員長 例えば亀山市でも四日市市でもいいんですが、そこの学校図書館からインターネットか何かで県立図書館に、アクセスすれば、県立図書館に何の本があるかというのがわかる状態になっておるわけですか。

〇中尾室長 まず、図書館のホームページへ来ていただいて、その検索の手続をしていただければできますが、ものによってユーザー登録をしていただくケースはあるかもしれません。基本的にはオープンなシステムでございます。

〇長田副委員長 今のシステムからいくと、オープンで検索ができるけれども、そこで貸し出しをオープンですることができないので、今の段階であれば別途電話か何かでするか、そこにあるから借りに行かなければならないという必要があるという理解でよろしいですか。

〇中尾室長 今のネットワークシステムでも、いわゆる貸し出しの予約機能があります。県立の本を借りたいというときに、もちろん地元にあればいいんですけども、地元にないものが県立にあって、それを借りたいとご希望があればネット上で予約をしていただいて、それを地元の図書館で、いわゆる取り寄せる形でお借りいただくことはできます。

〇長田副委員長 とにかくネットワークを広げていただくことが大切やと思いますので、県立図書館のを市町の図書館を経由して借りることができたり、逆に市町の図書館のを県を通して別の市町に貸し出しができたり、そのへんの総合的なネットワークができるネットワークづくりを進めてもらいたいと思います。以上です。

〇前野委員長 他によろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

〇前野委員長 なければ、これで新県立博物館の整備についてから明日の県立図書館についてを終わります。

 

  (6)「第二次人権が尊重される三重をつくる行動プラン」最終案について

  (7)「三重県国際化推進指針(第一次改訂)」最終案について

    ①当局から資料に基づき説明(頓部総括室長)

    ②質問                 なし

 

  (8)「第二次三重県消費者施策基本指針」最終案について

  (9)「第9次三重県交通安全計画」中間案について

    ①当局から資料に基づき説明(大西総括室長)

    ②質問

〇長田副委員長 今ちょっと前野委員長が、中座されましたので、少しかわって私の方から進行を務めさせていただきます。
 それでは、ご質問等がありましたら、よろしくお願いいたします。

〇真弓委員 交通安全について、この資料にもありますように踏切事故が、結構多いということです。改良すべき踏切も随分あるということで、さまざまな地域で踏切に対する、余りにも狭すぎる、あるいはがたがたで歩行者と自動車が非常に紛繁になってというふうなこともある。この間後ろから自転車ごと電車に突っ込まれてきたというふうな不幸な事件も起きていますけども、結構あちこちで踏切道の整備というのが住民要望で出てきておる。そこでネックになってくるのが鉄道事業者、特にJR側はなかなか踏切を拡張することには首を縦に振らないというところで、住民たちが非常に困難をしている事象が多いんです。そういうことに対して踏切事故のない社会を目指してとか、対策というふうに書いてあって、交通安全の第3章で改良すべき踏切等が残されているというところの中で、具体的に三重県やったら近鉄とJR東海になってくると思うんですけども、JR西日本も入ってくるけども、そこらへんの鉄道事業者をこの中へどのように巻き込んでいこうとしているのかというのが、どこに書いてあるのか教えていただきたい。

〇金川室長 踏切事故のない社会を目指しては、基本的には中部運輸局の陸運の方が担当しております。今回この講じようとする施策の中で踏切道の立体交差、あるいは構造の改造いわゆる施設の整備、それから踏切保安設備の整備、交通規制、それから統廃合ということで、この3つの施策を今後5年間を通じ講じようとしているところでございます。今回委員の意見を踏まえまして鉄道事業者につきましてもこの議論の中へ入っていただきまして、運輸局と相談しながら、協議しながら進めていきたいと考えております。

〇真弓委員 なかなかJR側っていうのは非常に強気で、小林さんですら大変だと言っていましたもので、ぜひとも気張って取り組んでいただきたいと思います。

〇長田副委員長 ほかに質問はございますでしょうか。

          〔「なし」の声あり〕

〇長田副委員長 なければ、これで「第二次三重県消費者施策基本指針」最終案について及び「第9次三重県交通安全計画」中間案について終わります。

 

  (10)審議会等の審議状況について

    ①当局から資料に基づき説明(山口部長)

    ②質問                 なし   

 

          〔当局 退室〕

 

 4 閉会中の継続審査・調査申出事件について

〇前野委員長 次に、常任委員会に係る閉会中の継続審査・調査申出事件の調査項目につきましては、お手元に配付の文書のとおりといたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。

          〔「異議なし」の声あり〕

〇前野委員長 ご異議なしと認め、そのようにいたします。
 最後に、閉会中の委員会開催につきましては、必要に応じて開催することとし、開催時期、議題等につきましては、正・副委員長にご一任願いたいと存じますが、いかがでしょうか。

          〔「異議なし」の声あり〕

〇前野委員長 それでは、そのようにいたします。
 以上で、生活文化環境森林常任委員会及び生活文化環境森林分科会を閉会いたします。

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

生活文化環境森林常任委員長

予算決算常任委員会生活文化環境森林分科会委員長

前野 和美

 

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