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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成22年度 委員会会議録 > 平成23年3月9日 県土整備企業常任委員会 予算決算常任委員会県土整備企業分科会 会議録

平成23年3月9日 県土整備企業常任委員会 予算決算常任委員会県土整備企業分科会 会議録

 

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県土整備企業常任委員会

予算決算常任委員会県土整備企業分科会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日        平成23年3月9日(水) 自 午前10時01分~至 午前11時41分

会 議 室           202委員会室

出席委員            8名

                           委 員 長        服部 富男

                           副委員長   津村      衛

                           委       員   青木 謙順

                           委       員   舘      直人

                           委       員   日沖 正信

                           委       員   前田 剛志

                           委       員   山本      勝

                           委       員   中川 正美

欠席委員            な し

出席説明員

             [県土整備部]

                           部    長                                           北川 貴志

                           理    事                                           廣田      実

                           副部長兼経営企画分野総括室長     伊藤      隆

                           公共事業総合政策分野総括室長     土井 英尚

                           道路政策分野総括室長                   福島 眞司

                           流域整備分野総括室長                   花谷 郁生

                           住まいまちづくり分野総括室長         奥野 元洋

                           建築・営繕総括特命監                     横山      賢

                           総括検査監                                     堀内 俊郎

                           参事兼維持管理室長                       日置 福男

                           県土整備総務室長                          福井 敏人

                           経営支援室長                                 中川 一幸

                           公共用地室長                                 小林 和行

                           公共事業運営室長                          里      宏幸

                           建設業室長                                     中田 博文

                           河川・砂防室長                                吉田      勇

                           道路整備室長                                 水谷 優兆

                           河川・砂防室副参事                         綱川 浩章

                           港湾・海岸室長                                長谷川 淳

                           下水道室長                                     立花      充

                           施設災害プロジェクト推進監             福島 敏彰

                           都市政策室長                                 井浦 義典

                           景観まちづくり室長                          日沖 正人

                           建築開発室長                                 大西 俊隆

                           住宅室長                                        高須 幹郎

                           営繕室長                                        後藤 敏英

                           建設政策特命監                              満仲 朗夫

                           人権・団体経営特命監                     釜須 義宏

                           施設管理特命監                              服部 博文

                           建築確認審査特命監                       藤田 章義

                                                                          その他関係職員

委員会書記   

                           議   事   課     副課長   藤野 久美子

                           企画法務課    主    幹   池田 和也

傍聴議員            なし

県政記者クラブ   2名

傍 聴 者           なし

議題及び協議事項

Ⅰ 分科会(県土整備部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第2号「平成23年度三重県一般会計予算」の関係分

  (2)議案第11号「平成23年度三重県港湾整備事業特別会計予算」

  (3)議案第12号「平成23年度三重県流域下水道事業特別会計予算」

  (4)議案第54号「平成22年度三重県一般会計補正予算(第12号)」の関係分

  (5)議案第64号「平成22年度三重県流域下水道事業特別会計補正予算(第3号)」

  (6)議案第44号「土木関係建設事業に対する市町の負担について」

  (7)議案第73号「土木関係建設事業に対する市町の負担について」

 2 所管事項の調査

  (1)三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例の規定による提出資料について

Ⅱ 常任委員会(県土整備部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第46号「工事請負契約の変更について(北勢沿岸流域下水道(南部処理区)南部浄化センターⅣ系水処理施設反応槽・最終沈殿池建設工事(その2)」

  (2)議案第48号「県道の路線廃止について」

  (3)議案第49号「損害賠償の額の決定及び和解について」

 2 所管事項の調査

  (1)採択された請願の処理経過について「入札及び契約制度の改善について」

  (2)平成21年度包括外部監査結果に対する対応結果

  (3)道路整備方針について

  (4)審議会等の審議状況

 3 閉会中の継続調査申出事件について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 分科会(県土整備部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第2号「平成23年度三重県一般会計予算」の関係分

  (2)議案第11号「平成23年度三重県港湾整備事業特別会計予算」

  (3)議案第12号「平成23年度三重県流域下水道事業特別会計予算」

  (4)議案第54号「平成22年度三重県一般会計補正予算(第12号)」の関係分

  (5)議案第64号「平成22年度三重県流域下水道事業特別会計補正予算(第3号)」

    ①当局から資料に基づき補充説明(北川部長)

    ②質疑               なし

    ③委員間討議  なし

    ④討論               なし

         ⑤採決               議案第2号の関係分       挙手(全員)    可決

                                   議案第11号           挙手(全員)    可決

                    議案第12号           挙手(全員)    可決

                    議案第54号の関係分      挙手(全員)    可決

                    議案第64号                    挙手(全員)    可決

 

  (6)議案第44号「土木関係建設事業に対する市町の負担について」

  (7)議案第73号「土木関係建設事業に対する市町の負担について」

    ①当局から資料に基づき補充説明(なし)

    ②質疑               なし

    ③委員間討議    なし

    ④討論               なし

    ⑤採決               議案第44号   挙手(全員)    可決

                                   議案第73号   挙手(全員)    可決

 

 2 所管事項の調査

  (1)三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例の規定による提出資料について

    ①当局から資料に基づき説明(伊藤副部長)

    ②質問               なし

 

Ⅱ 常任委員会(県土整備部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第46号「工事請負契約の変更について(北勢沿岸流域下水道(南部処理区)南部浄化センターⅣ系水処理施設反応槽・最終沈殿池建設工事(その2)」

  (2)議案第48号「県道の路線廃止について」

  (3)議案第49号「損害賠償の額の決定及び和解について」

    ①当局から資料に基づき補充説明(なし)

    ②質疑               なし

    ③委員間討議  なし

    ④討論               なし

    ⑤採決               議案第46号   挙手(全員)    可決

                   議案第48号   挙手(全員)    可決

                   議案第49号   挙手(全員)    可決

 

 2 所管事項の調査

  (1)採択された請願の処理経過について「入札及び契約制度の改善について」

    ①当局から資料に基づき説明(北川部長、土井総括室長)

    ②質問

〇服部委員長 それでは、ご質問等があれば願いします。

〇舘委員 ご苦労さまです。
 いろいろとご意見があって、それを見ながら改善していただいているんだと思いますけども、いつも指摘がなされとる総合評価で見たときに、技術者の実績というものの評価がなされるんですが、見ていくと、やはりその技術者の人、者という形での評価でいって、実績を持った会社の部分でいっていないことがあって、その人がなければ実績が出てこないんだというのは、これはいかにしても、地元の企業の育成とかいう意味から言ったときに、もう会社は関係ないんだと。技術者の個人のものでどうしてもそれが入ってしまうということがあるんではないかなというふうに思いますし、そんなお話も聞きます。
 そして、そのことによって、落札の勘定の中で、最低制限価格とかいろいろな改善はなされてきているけれども、そんな形の中で、結果としてすべてというか条件的にそろわない、どうしてもそのへんが偏ってしまうというものが発生しているんではないかというふうに思います。
 県内企業の育成の中で、この1番目ですよね。受注についての対策で、県外については減っていますとあります。けれども、それなら県内の中で、その地域地域で見ていったときに、どういうふうにそれを見るかといったら、北勢・中勢・南勢・伊賀というふうに見るのかどうかは別としながらも、その地元の業者の方が仕事がやりやすい、条件的にはいいわけなのに、それが、その地元の業者は入らずに外からというか県内のというところが、この地域を超えてまでも食ってきているという事実もあるわけで、ただそういったときに、やはり、県内企業の地元業者の育成ということがほんとになされているのかというとそこにも疑問を感じますし、先程の実績のことについても、やはり実績が会社としてないと言われてしまえば、そういうふうな形になって、このようにして改善がなされていっても、その中で、一生懸命やる県内企業に対しての育成ということもできていくんかなというふうに思うんですが、そのへんどうですか。

〇土井総括室長 設計においては、やはり担当技術者の能力によるところが一番大きいということで、今のところ、委員ご指摘のような配置予定技術者の評価が、非常にウエートが高いというのは事実でございます。
 そういう中で、偏っているというご指摘及び地元の設計業者というので、工事であれば地元が災害対応とか非常にありますけれども、設計において果たしてそこの地元というのが、どれだけかと。地元といっても、津、松阪、そういうような地域が非常に多いという中でも、地域の評価点の考え方及び今言われました会社の評価点の考え方等については、ここらの要望、陳情をいただいておる協会とも、協議を進めて、今検証していろいろ対策を講じていくと。今後とも協議をして改善をしていきたいと考えているところです。

〇舘委員 当然、私どもの方から言えば改善していただきたいと思いますけれども、今言われた工事と設計は別なんだということもないと思うんです。工事なら、現場現場があるわけで、設計についてもあるわけで、その部分にどれだけ熟知されているかといえば、地元の方がよく熟知は当然しているんだなというのが、一般的というか常識的な思いだと思うんです。だから、自分たちがここに根を張ってというふうな議論のあり方もあるわけですから、やはりいろんな対策の中で公平性を高めていこう、当然透明性もということは、よく理解はできますけれども、その中でも、企業の育成という形のものを見ていっていただきたい。
 そして、先程も申し上げたけども、落札の結果等々を見ていっても、いただいている情報からいっても、どうもある部分に集中していくような形になってしまうんではないかと。そういったときには、やはりそんな疑問があること自身が――特にこの入札制度ということについては、血税という形の中からいったときでも、透明にしていかなければならない。その中で、地元の企業の育成という意味でも、大きな課題の一つなんだと思いますから、いま一度この部分について議論を進めていっていただいて、さらなる改善を図っていただきたいというふうに思います。

〇北川部長 この測量設計業協会、協会だけじゃなく業界の状態からいくと、業務として設計業務の部分と測量業務の部分がありまして、測量部分については全県的に仕事もあるし、それぞれの地域の業者が、その能力はあるかと思うんですが、設計に関していいますと、トータルの業務量自体が大変減ってきておる中で、各地域ですべての設計ができる業者がそれぞれの地域におって、それだけ技術者を抱えて成り立っていくかとなると、これまた一つ難しい問題もありまして、これは特に設計業務につきましては、ある程度専門性というのも要る部分があって、そこはこれからどういう形で最終的に三重県内のこの業界の将来の形というか、あり方も含めて、しっかり議論をしながら、このような制度の運用または改善もしていきたいと思っていますので、またいろんなご意見をいただけたらと思います。

〇舘委員 要望でございます。
 設計と測量では、本当に違う部分も出てきているし、ここにはありませんけども、建設業にしても、例えば、地元と地元でないところの差はあってしかるべきやというふうに思います。一度そういうことも含めてさらに改善が進むようにお願いしたいと思います。

〇山本委員 最低制限価格の引き上げとか、いろいろ改善をしてもらっとるので、本当に以前の状態からして見ると、大分改善をしていただいとるようですし、業界の皆さん方ともいろいろ協議をしていただいておるんで、私も余り言えないというんですか、思っているよりも大分対策してもらっとるなという感じがしますんで、それは評価したいなと思います。
 あと、総合評価方式等いろいろ入れてきて、新制度ができているんですけど、くじ引きの話で、以前なかなか改善ができやん面があったんですけど、こういういろんな改善をしたことによって、例えば20年度ぐらいに比べて、くじ引きというんですか、あのへんのところについては大分減りましたんでしょうか。どうですか。

〇土井総括室長 土木設計と測量につきましては、くじ引き自体の件数が、例えば平成20年度は54%、今22年度は65%という状況です。ただし、総合評価でやったものについてのくじ引きの発生率というのは、やはり技術点もありまして、6.5%とかいう形で、ある一定規模以上で、500万円以上という形の設計についてとか、測量について、総合評価を入れることによって、くじ引きは回避されているという状況でございます。

〇山本委員 総合評価を入れたところは割と改善されているんですけど、それ以外のところについては、まだくじ引きは若干ふえとるという面がありますので、もうちょっとそのへんのところは、やっぱりいろいろ改善できるところがあったら、今後とも改善を、その部分のところについて1回してあげていただきたいなと思いますけど、以上です。

〇服部委員長 ほかにございませんか。いかがですか。

          〔「なし」の声あり〕

〇服部委員長 よろしいですか。
 なければ、これで採択された請願の処理経過についてを終わります。

 

  (2)平成21年度包括外部監査結果に対する対応結果

    ①当局から資料に基づき説明(北川部長、伊藤副部長)

    ②質問

〇服部委員長 それでは、ご質問等がありましたら、お願いいたします。

〇日沖委員 ちょっと済みません、直接の包括外部監査結果に対する対応結果についてというところからちょっとずれるかもしれないんですけども、この機会に聞かせていただきたいんです。
 北勢中央公園のように、まだ計画の途上で、これからまだまだ整備されていくものがあるわけなんですけども、今現在指定管理者に管理していただいておるものと、整備が進んでいってふえていった部分と、そのへんの委託しとる部分とふえていった部分との管理の兼ね合いというのはどういうふうになっとるんですか。年度ごとの計画でうまいことはまっていけばええんかわかりませんけども、そのへんの指定管理者に期間を定めて管理をお願いした部分と、それからまたふえていっとる部分の管理を、県と指定管理者と二重にその同じ施設の中でやっていくような状態になっとる現実があったりするんじゃないかなと思って聞くんですけども。

〇井浦室長 現在、県営公園の中で整備中のところは、ご指摘いただいた北勢中央公園、それからあと熊野灘臨海公園がございます。これについては、もうしばらく整備が必要ということで今進めておるところでございますが、新規供用という形で、一定程度整備が進んだものについては、まとめて供用するということをやっております。
 指定管理者との間の契約では、現在供用しているところについて、それをもとに指定管理料というものをお支払いしているわけであります。
 それで、大きく新しく供用面積がふえた場合には、当然その分の管理をしていただく必要がありますので、それに応じた増額というものを検討していくという形をとらせていただいております。

〇日沖委員 その契約の期間中にふやしていっとるわけですよね。それは、途中でふやしていくというのは効率よく、何か公平な競争のもとの委託になるのかどうなのかというふうにも思ったりもするんですけどね。ちょっと答えていただけたら。

〇伊藤副部長 指定管理料の考え方なんですけれども、当初募集するときに、5年なら5年という期間で、大体概算で募集して応募してもらうという形になります。
 実際の支払う指定管理料につきましては、1年目なら1年目の事業報告に基づきまして見直す部分と、それから指定管理者が出してまいります事業計画の部分と、そのへんをすり合わせいたしまして、毎年度、年度協定を結びまして、そこで額を確定していくということになっておりますので、基本的な部分はございますけれども、毎年度必要な指定管理料は適正に支払われるような仕組みになっているというふうに理解しております。

〇日沖委員 今日はいいです、わかりました。

〇舘委員 この結果と意見を見せていただくと、特に困難な問題というよりも、基本的な対応で済むことばかりですよね。何かこれが大変な困難な課題があるからできないから、県の方から指導を受けたということよりも、ただ基本的に処理をしていくべき事柄ばかりが挙がっていて、仰々しく出てくるとこれは何やと思いますけど、内容を見るとそうだと思うんです。
 そういうところで、年に一度のこういうことがあったり、その中でいろいろな打ち合わせはされるんでしょうけれども、もう少しこの制度のあり方からいったときに、そこへ応募される部分があれば、そのことと県の思いやそのレベル調整とか協議とか、やれるところをもっと真剣に――真剣にやっていっていただいているんでしょうけれども、その部分、業者にも理解いただきながら、利用されることについては、本当に率も上がってきてよくなっているんだから、――例えば使用するのに、ちょっと手を加えりゃ電話だけでもいいよというようなことも書いて、それにかえたということもあるし、せっかくの施設を、もっと有効的にやっていただこうと思う中で、こんな指摘がなされやんように、もう少し協議をされながら業務をしていただきたいと思います。要望です。

〇伊藤副部長 ご指摘ありがとうございます。
 指定管理制度につきまして、特に公園につきましては、大半が平成20年度から新たに指定管理をしたということで、今回監査をいただきましたのは、平成20年度ということでございます。
 指定管理制度の考え方といたしまして、民間の活力を利用するというようなこともございまして、指定管理者が自由な発想に基づき、柔軟な対応ができるように、幅広い裁量のもとでやっていただくというような制度でございました。
 総務部のいろいろ示しています要綱案とか協定案にも、ちょっとまだ未整備というか不十分な部分もありまして、試行錯誤で始まったということがございまして、こういった毎年の指摘や毎年の議会の報告の中で指摘をいただきながら、ちょっといい方向に収束していくのかなというふうに思っておりますので、指摘いただきましたことについては、注意して取り組んでいきたいと思っております。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇服部委員長 なければ、これで平成21年度包括外部監査結果に対する対応結果を終わります。

 

  (3)道路整備方針について

    ①当局から資料に基づき説明(北川部長、福島総括室長)

    ②質問

〇服部委員長 それでは、ご質問等がありましたらお願いいたします。
 いかがですか。

〇日沖委員 ちょっと抽象的なことをお聞かせ願うようで申し訳ないんですけども、道路予算が年々減少する中で、今までのように15年間の計画で、幅広く路線を計画的に順位づけたりしながら、計画の情報を提供してきたんやれけども、もう道路予算が年々減少していく中で、そろそろそのまま掲げながらいってもなかなか現実味がないということで、要は選択と集中もさらにせんならんということで、こうなってきとるわけですわね。優先順位を示す情報を選択と集中を図って示していくことになるんでしょうけども、今までにも聞いとることの繰り返しになるかわかりませんけども、その辺の選択と集中の仕方、選択と集中をする基本的な筋というか考え方というか、そのへんのところをちょっと、ポイントをとらえていないで申し訳ないですけども、ちょっと考え方を教えてもらえませんか、もう一度。

〇北川部長 予算がどんどん減っていくという状況の中で、今までのような要望に対するこたえ方、改良をしてほしい、狭いから何とかしてほしい、じゃわかりました、基準どおり2車線のあるいは4車線の道路をつくります、バイパスをつくりますという方法をとっていこうとすると、多分、箇所を減らしていかなあかん。予算の範囲の中で、今までと同じようなやり方でいくと、全体事業費は少ないですから、1カ所当たりの事業費を確保しようと思うと、箇所を減らさないかん。あるいは、着手時期がどんどん先にいっちゃう。逆に箇所を確保しようと思うと、事業期間が物すごい延びちゃう。1カ所当たり、今までなら5年でできたのが10年かかるとか。それで本当にニーズにこたえていると言えるんだろうかと。
 今までのように、例えば一定期間で5年以内に着手して、5年で終わります。住民満足度も100点かもしれない。ただ、もう着手自体が10年先になります。それからまた10年かかりますよ。できるのは20年先です。そこで100点にはなるんですけど、じゃその間ずっと0点でいいのかと。それよりも、県全体でもやっぱり人口も減っていく、例えば地域によっては非常に減り方も激しいあるいは高齢化も進むという中で、当然交通量もふえるところもあるけど減っていくところもあるだろうと。そういうところで、20年先にできますよというのでいいんかなと。じゃ、今の、例えば退避所だけつくる、部分的なネック点だけでも解消するという形で、住民満足度からいったら、もうそれは100点じゃない、50点から60点、60点もいかない、20点かもわからんけど、そういう対応もしないと、トータルの県民の道路整備に関する満足度というのは、やっぱり下がる一方じゃないかというふうに考えています。 
 そういう意味で、今までどおりのやり方でやる方法をとるところと、早くすぐにちょっとでも効果が出るようなやり方、そういうのを織りまぜてやっていこうとしたときに、じゃ今までのような、5年なり15年なりもう固定してしまったやり方じゃなくて、やっぱり短期間でどんどん見直せるような、地元から要望があった、抜本的な改良というとなかなかできませんけど、こういう対応やったらすぐやらせてもらいますけどと。とりあえず、それでもいいでやってくれというところで、ぽんぽんぽんと下から上へ上がっていく。すぐにできるというか、そういうことのやり方も含めてやろうとすると、こういう形かなと。すべてを選択、集中で箇所数を減らしてという考え方ではなくて、柔軟な対応も取りまぜながら、箇所数も確保し、ただし、すべてが100点をとれるやり方ではないという考え方を、今回取り入れているということなんです。ちょっと説明が不十分かもわかりませんが……。

〇日沖委員 ありがとうございました。
 ちょっと、これは要望ですけども、何度か道路整備戦略や計画が変わっていく中で、うやむやになっていくとあかんもんであえてお願いしとくんですけれども、私は一般質問でも質問したんですけれど、合併のときの建設計画に明示されとるものについては、もちろん年月が経過して、そのときのニーズと今のニーズが合わなくなったので、市町と県の協議の中で、これからもうちょっと違う方がというような協議が調って、現実に即したことに変えていくんです。変えていくのはいいんですけども、そうすると何回か変わっていっているうちに、建設計画にのったものは優先してやりますよという当初の柱というものは、言うたことというのがどこかうやむやになっていかんようにお願いしたい。例えばそういう一つのその選択をしていく中で、それはひとつの基本として置いておいていただきたいというふうにお願いしたいというふうに思います。
 これでいいです。

〇舘委員 今部長がおっしゃられたこの整備方針、よくわかります。早期に着手できる、そこへゴールが出てくるか、前のときも整備させんかとかいろいろな対応の中で、そういう対応をしてくるというので、よくわかるんですが、ちょっと前からの流れで、新道路整備戦略のときには、スパンが違うから、今回3年になる、今まで15年だったので……。その地域としている課題、この整備方針の一番下に書いてある四角で囲っていただいてある、将来的にこんな要望があって、今この地域というかこの路線ができたときに、地域としては、こんなことに課題もあるんですよというのは、前の新道路整備戦略ではわかりましたよね。それを、次のこの方針で、形がでてきたときには、ぽんぽんぽんと上がっていきゃいいんですけれども、上がっていく中でどういう課題というか、どんな要望があるかというのは、公表の中では示されないということなんですか。
 前の新道路整備戦略から見た場合には、長期のものであっても検討期間であるとかいろいろな形の中で、明示、公表はされていたけれど、今後の道路整備方針でいった場合には、そのスパンからいったらはみ出ているから、その部分については出てこないというやり方をされるのか、それはそれで路線までは書かないけれども、こんな要望というか計画というか、計画までいくかどうかわかりませんけども、こういうものがあるというふうに出されるのかどうか、ちょっと。

〇福島総括室長 今回取りまとめる中で、いろいろ議論をしてまいりましたところですが、現時点においては、やはり長期的な情勢が不透明であるということ。要望がたくさんあるというのは、十分認識しておるんですけども、その要望をある意味全部を書き込んだ形でのものを整理して、責任を持っていつまでにやりますということを言えない中では、県民に誤解を与えかねないという部分もあるというふうに考えております。そういう意味では、今回短期にしたということも踏まえて、24ページに示しております具体的な右下の箱の部分の箇所については、当然各執行機関である事務所では、きちんと把握をして取りまとめはしますが、公表をするという形は、現在のところでは考えておりません。

〇舘委員 わかりました。
 方針の中で、向こう3年間に工事に着手するというのはよくわかりましたので、それはいいですけれど、事務所等々、その担当される部署やら総括室長で、県庁で全部持っていただいているんだと思いますけれども、そんな話が絶対出てくると思うんですよね。そのときはどういう形になっているんだ、これからどうするんだということがちゃんと説明できるように、その体制というか、そのことだけは絶対にこの方針の中には必要だなと思いますので、一言言って要望させていただきます。

〇北川部長 今の舘委員の指摘いただいた部分は、私どもの説明責任がある部分だと思っていますので、積極的公表というのはしませんが、きちっと持っとって、求められたら必ず市町あるいは議員あるいは地元の方にも説明できるような形を持っておるようにしなければならないと思っております。

〇服部委員長 よろしいですか。ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇服部委員長 ほかになければ、これで道路整備方針についてを終わります。

 

 (4)審議会等の審議状況

    ①当局から資料に基づき説明(北川部長)

    ②質問               なし

 

〇服部委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で、特にございましたらご発言をお願いいたします。

〇青木委員 先程の入札の関係は測量・設計だったので、ちょっと触れなかったんですけども、1年ほど前ぐらいに小規模修繕のことで、いろんな入札のときに、予定価格の40%、50%というか、そういった底なしのような形で仕事をするという実態がいくつかあって、これはいいのかなという指摘をしたことがあるんです。その後いろいろ議論があって、今年の2月ぐらいから新しい改善策が出ているとやに聞くんですけども、この際、今までの課題、小規模修繕の1000万以下になると思うんですけども、そういったときの上限、状況があった。その状況等においては、その後1年間議論されて、議論点があると思いますし、またその2月からスタートされた、その改善点とを比較しながらご説明いただくと、今後わかりやすいなと思いまして、この機会に、時間も少しありますので、よろしくお願いします。

〇土井総括室長 今ご指摘の小規模修繕というのは、通常の維持管理パトロール等で見つけたときに、緊急にするというような工事とか、交通安全とか舗装補修、そういうような工事を、随時委託するということで、業務委託という形でやっておりまして、通常の工事とは違うということで、制限価格を設けていなかったということでございますが、委員ご指摘のように、平成21年の後半から、やはり競争性激化ということがあり、特に交通修繕、公安修繕等において、非常に低入札、それも制限価格もないような入札という事態になってきたということもありまして、小規模修繕というのは、柔軟に対応していただかんならん、緊急に対応していただかないといけないということで、今回小規模のこういう形の工事におきましても、制限価格という低入調査基準価格を、金額が少ないということで制限価格という形を設定させていただきました。来年度の工事対象で、来年度4月1日からやっていただく工事について今公告を打って募集しておりまして、そこに制限価格を設定するよということで、今公告を打たせていただいている状況でございます。
 今後とも、その制限価格につきましては、通常の工事の算定式、工事内容に応じて制限価格が決まるような同じ算定式を活用させていただいているということで、その状況も今後見ながら、検証しながら対応していきたいということで、今取り組んでいるところでございます。

〇青木委員 詳しくありがとうございました。
 そうすると、今四、五十%という、かつての状況よりも改善されるということなんですけど、どれぐらいのパーセントを目指しているんでしょうか。

〇土井総括室長 算定式、今言いましたように、通常の工事と同じ算定式で、おおむね80%前後、80%ちょっとは上回る率、工事内容によって、多少はやっぱり変わってきますもので、そのへんは、そういう形に、通常の工事程度になるんかなと思っております。

〇青木委員 改善点も整理されたということなんですけども、非常に厳しい経済不況の中ですから、敏感になっていると思いますし、地域の声、また業者の方々の生活というのもあるので、今回については評価されるべきものだと思いますので、今後ともまたさらに十分な声を聞いて、進めていただきますようご要望します。
 以上です。

〇北川部長 この小規模修繕の委託というのは、一定期間、例えば4月1日から半年間を契約いただいて、その間に起こった緊急のやつをお願いするということで、トータルの仕事量とか、やってみなわからん部分があるんですが、ただ、本当にその地域の安全とか安心とかを守る部分で、非常に重要な仕事でございます。地味で目立たない仕事ですけど、それが例えば委員おっしゃるように、非常に低い価格で契約してしまって、実際にやろうと思ったらそんなのはできないとか、対応できないようでは、本当に困りますので、すぐ住民の方々あるいは道路利用者の方々への影響が出ますので、そういう意味できっちりやっていただかなあかんと。そういうことで、今回最低制限価格を設けさせていただきました。
 地域の細かい仕事を、地域の業者がしっかりやっていただくと、そういう形はやっぱり必要だと思っていますので、引き続き状況も見ながら取り組んでいきたいと思っています。

〇中川委員 本会議でも、また委員会でも伊勢二見鳥羽ラインの問題、無料化の問題、遷宮に向かって云々と。いろんな事務的なことについては十分承知しておるんですが、やはりここまで来ますと、最終判断を知事がどうするかということだと思うんですね。もう野呂知事も退陣なさるということで、今の知事で処理なさるのか、あるいは次の知事でそういう形でなっていくのか、やはり私としては、もうそんな時間がないという中で、部長また理事、知事に対してどういうような形で話をしとるのか、十分わかった上での話でありますけども、どういう形で対応なさり、あなたたちの、この三重県として、この状況をどのように知事に話をするのか。知事はどういう形で、今その思いがあるのか、そのあたりをお示ししていただきたいと思います。

〇北川部長 本会議等でもご答弁させていただいていますが、この伊勢二見鳥羽有料道路、これは前回の遷宮のときに間に合わすということで、通常の事業費だけでは足らない部分あるいは道路のサービスとしては、県の管理している道路の中では最高水準の道路、自動車専用道路ということで、そういった意味もあって、借入金を使って有料道路でやってきたわけでございます。
 伊勢志摩地域全体の道路を通じてのサービスという形の中で、当然伊勢二見鳥羽ラインでも今無料化をすれば、利用者にとっては非常に利用しやすくなる、利用の利便性は必ず上がるというのは、私ども十分理解しております。ただ、当然そこには償還しなければいけませんで、予算を用意しなきゃいかん。そういうときに、例えば伊勢志摩地域全体で新たな道路整備によって利便性を上げるサービスを提供するのか、あるいは今の道路を無料化することによるサービスを提供するのか、そういった部分の判断というのが出てくるかと思います。そこで、私どもはやっぱり地域の皆様のご意見というか、そこらへんをしっかり把握、聞いていかないかんのかなと思っております。
 そういった意味では、県議会議員の皆様のご意見も、また関係の地元の市のご意見とか、そこらへんを踏まえて最終的な、最終の部分は高速道路無料化でもそうですが、やっぱり政治的な判断の部分は当然あろうかと思います。
 そういう状況をこれまでも野呂知事には挙げさせていただいているんですが、今はまだその判断は出ていないというのが状況でございます。一つ、契機として、やっぱり前は遷宮のときというのがあります。次の遷宮が25年というのがあります。そこも一つの判断材料の部分ではあるのかなと思っております。もう一点、全県的なというか、ご理解をいただく部分というのも当然あろうかと思いますので、そこらへんも踏まえて判断していくべきかなと思っています。
 以上でございます。

〇中川委員 部長としては、そういう答弁だと思うんですが、これは地域も、三重県全体も無料化してもらいたいという、すべての、私は意見だと思っています。だから、償還期の問題、これもいろんな形で対応できるようなことも私は考えるわけなんですけども、今の話を聞きますと、今年度、知事に対してきちっとした話をもう一遍されるというか、そんな気持ちはないですか。

〇北川部長 実際にやるとなると、もう年度としては23年度以降の話になりますので、その先の予算の部分を、今決定できるかというと、なかなか難しい部分があるんじゃないかなと思っています。

〇中川委員 いつも申し上げるというわけにはいきませんから、不退転の決意で、あなたも、そしてこの土木の関係の皆さん方も、ぜひとも無料化に向かって進んでいただきたい。このことを申し上げて終わります。

〇舘委員 ちょっと4つばかり。
 1つ目は、河川の整備のことで、水谷正美議員の一般質問で、基本方針でしたか河川整備方針等々の話で、80年確率等々の話がありました。ちょっとそれをもう一回おさらい的にご説明いただきたいのと、その中で、懇談会の開催ということも言われておりましたけれども、どんな形でいつごろどのようにという方向での河川の整備についての方針等、整備計画を立てられるのか、ちょっとその状況をまず聞かせていただきたい。

〇吉田室長 今ご質問のお話のありました朝明川の河川整備計画の件でございますけれども、朝明川につきましては、昭和49年から河川計画の実施基本計画に基づいて、ずっと延々と今まで工事をやっておりました。そのときにご説明させていただきましたのは、ご存じのとおり、ちょっと地元のことになりますけども、出来山遺跡という遺跡から下流については、当初から長期的には80分の1の確率で、そこから上流部につきましては15分の1の確率でというような計画に基づいて、今まで実施してまいりました。
 平成9年に河川法が改正されまして、河川整備の将来的なあるべき姿を示す、河川の基本方針というものと、当面20年から30年間に実施する工事の内容を定めます河川整備計画というものを定めるということになっております。現在、国とも今協議中でございますけれども、将来的な河川のあるべき姿を示す基本方針におきましては、全川を80年に一度降る雨に対応するような規模で、改修計画を行うという目標を定めたいというふうに考えております。
 ただ、当面20年とか30年ぐらいに行う内容を定めます河川整備計画につきましては、やっぱりいきなり80年対応というまではいきませんものですから、段階的に整備を進めていきたいというふうに考えております。そして、その段階的な整備を進めるに当たりまして、どのような工事をどのように進めるかということにつきましては、先程ご意見をいただきました流域懇談会というものを設置して、地域住民の方々から幅広くご意見をいただきたいというふうに考えております。
 基本的には、この流域懇談会につきましては、広報等を行いまして、どなたもご参加いただいて、ご意見をいただくという形をとっていきたいと思っております。ただし、とはいいながら、なかなか集まっていただける方、あるいはやっぱりぜひご意見をお聞きしたいという方もありますものですから、ある程度各市町ともご相談しながら、流域の関係の自治会の皆様方でありますとか、河川を中心にいろいろ活動されている皆様方でありますとか、そういう人にはお声かけをして集まっていただく。それ以外の方も来て、参加していただいてご意見をいただくというような形で幅広くご意見をいただきながら、整備計画の策定を進めていきたいと。
 おおむね、朝明川については今後3月、4月あたりを目途に、ぜひ開催したいということで、今準備を進めさせていただいております。
 それで、流域懇談会につきましては、おおむね各河川2回ほど、全般的なご意見とともにその後こういう計画でやりますよというような、おおむねの案が固まった段階でもご意見いただくという形で進めさせていただきたいというふうに考えております。
 それから、流域の方々のご意見をいただくとともに、学識者からのご意見もいただくということでございまして、三重県では河川整備計画の流域委員会という9名の学識者、治水とか環境とか幅広い関係の学識者の方々の委員会を設置しておりますので、過去2回ほど朝明川につきましても開催してご意見をいただいていると。今後、その住民の方々のご意見をいただきながら、計画案の策定を進めさせていただきたいと思っております。よろしくお願いします。

〇舘委員 よくわかりました。
 やり方とか、今言われたことをよく説明していただいて理解を得られないと、大変な流域懇談会になるんじゃないかなと僕は思うんですよね。自分たちの地元の方を歩いていても、議会の一般質問を見ても、毎回、河川の堆積土砂等々、安全・安心いろんな形の中で、議員の方から質問もあるといったときに、それをくみ上げていただくのは本当に重要ですし、今回のこの流域懇談会がそのもとになるという思いはいたしますけれども、これからの進め方について、よく説明してご理解を得られて――流域懇談会、本当に多くのご意見が出るんだと思いますので、特にそのへんに注意して、よく理解をいただくように進めていただきたいというふうに思いますので、またこれからの進め方についてもよろしくお願いしたいと思います。
 2つ目ですが、道の話です。1つは、今新名神の関係からいったときに、新名神が四日市のジャンクションから北ジャンクションまでが27年、北勢全線が30年、このような形になっていますけれども、今の状況の中で、全体的に区間は切っての交渉といいましょうか、設計等々の協議もされているんだと思いますが、用地取得も含めての進捗の状況と、例の亀山のフルジャンクションの強い要望がありますよね。ちょっとこのあたりについての状況を教えていただけますか。

〇福島総括室長 ただいま委員からお尋ねのありました新名神高速道路でございます。計画は、伊勢湾岸自動車道と東名阪が交差しています四日市のジャンクションから東海環状自動車道と分岐します四日市北ジャンクションまでが平成27年度の予定。そこから亀山西ジャンクションまでの間、残りの間が30年度までの予定で、ネクスコ中日本高速道路株式会社と高速道路保有・債務返済機構の協定が結ばれて、事業が進められているという状況でございます。
 事業主体は中日本高速道路株式会社でありますが、昨年12月までに地元と構造等の合意を得る設計協議がすべて調いました。全線において、全区間、全箇所において行われまして、現在幅ぐい設置あるいは用地取得を進めておるところでございます。具体的に言いますと、おおむね四日市ジャンクションから菰野インターまでの間、大体12.6キロございますが、その間においては、現在事業用地の取得割合がおおむね4割程度まで進んできております。残りの菰野インターから亀山までの間が、いまだ1割を切るぐらいの用地の進捗率でございます。
 年度末までに、先程4割と申しました菰野インターまでの間は、大きな案件が年度末から年度を越えるかというところで、少し数字が変わってまいりますが、これを5割くらいの程度まで頑張ってまいりたいということで、私どもも四日市駐在に高速道推進北勢プロジェクトという組織を設けて、中日本から用地取得を受託して、今年度も約30人体制で進めておりますけども、そちらの方で鋭意用地取得を進めておるということでございます。
 ただ、道路の用地取得というのは、スタートから6割7割ぐらいまでの間は、おおむねご理解をいただいて、順調に進む箇所が多いんですけども、そこから先は、やはり難航案件というものが、いろんな要因で出てまいります。そういう意味では、来年度がかなり正念場になってくるかなというふうに考えております。
 30年の供用を少しでも早めるために、我々としても事業認定等の準備も進めてまいらないといけないと考えていますし、用地を早くやればネクスコの方は、工事は少しでも早めるということはご理解をいただいていますし、それがプロでありますので、そういう形で用地を早く片づけるために、来年度正念場を迎えるかなというふうに考えております。
 2点目の亀山西ジャンクションにつきましては、これまでも議会等でもご質問を受けておりますけども、やはりこの亀山西ジャンクションが、現在コスト縮減の関係で、日本道路公団がネクスコ中日本に民営化される段階で、名古屋方向から新名神を走ってきて、三重へ入って津・伊勢の方へ向かうための連絡路の工事が、計画から見送られておるという状況になっております。
 こういうことによると、基本的な新名神という大動脈を使う方が、三重に入ってくる上では片肺の状態になるということで、これは本当にできてしまってからではとても工事は追加ではできないということで、用地を、この亀山西ジャンクションの部分も来年度早ければ着手するという予定になっておりますので、同時にできるように、早く計画に盛り込んでいただきたいということを、国、中日本高速道路株式会社、さらに高速道路保有・債務返済機構等に県としても、あるいは地元の期成同盟会としても強く要望させていただいておりまして、まだ盛り込むぞというふうな回答まではいただいておりませんが、引き続き国等にもしっかり働きかけていかないといけないと思います。
 ここがフルジャンクションにならないと、今年度も事故でありますとか災害でありますとかで、東名阪が一部通行どめになるようなケースがございました。これが亀山と四日市の間で通行どめになったときに、この代替路として、新名神の亀山-四日市の区間が使えない状況になります。
 それこそ、新名神を反対方向に走っていって、例えば一度甲賀土山でおりて、引き返すのかというとんでもない遠回りをしないといけない形になってまいりますんで、やはり県としても非常に損失であると考えていますし、国全体として、この大動脈がそんなことでいいのかというふうに意識をしておりまして、そういう意味では、引き続き強く働きかけてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。

〇北川部長 今の亀山西ジャンクションの件なんですけど、舘委員、服部委員長は、菰野にみえまして、菰野から県庁へ来るときに、新名神に乗っても亀山の方まで来られない、土山まで行ってUターンしてこないと来られないということで、三重県から、例えば南の方から上っていったときにも入れないという状況になります。
 実は、新名神は設計速度が120キロ、今の東名阪は80キロで、120キロといいますと、今滋賀県のところで新名神ができていますが、あれが設計速度120キロです。ああいう道路になるということです。となると、みんなどっちを走るかとなったら、全部もう新名神を走るんですね。ずっと走りやすいし、安全だしということになります。
 その幹線道路、一番国の幹となる道路へ、三重県から出入りが一方向できなくなるということですので、これは県全体としても大きな損失というか、できないと禍根を残す話です。ぜひ全県的な理解をいただいて、しっかり、また新知事にも訴え、実現に向けて頑張りたいと思っていますので、応援の方も、またよろしくお願いしたいと思っております。

〇舘委員 本当に、その効果がなければ道の効果が出てこないわけですので、引き続いて努力をお願いしたいと思います。用地取得についても、おっしゃられたようにこれからだんだん難しい案件が残ってくるんだろうなと思いますが、先程言われたように、ちょっとでも前倒しという思いを持っていただいております。中日本高速道路株式会社の方も努力していただいていますので、本当に用地の関係の方、プロジェクト北勢、頑張っていただいています。頑張っていただいておりますけれども、引き続き用地を取得して、すべて事業ができたみたいなことがこういうふうなものにはつながっていくと思いますんで、それを引き続いてお願いしたいと思います。
 それと、関連なんですけども、東名阪は連休になると、もう渋滞速報が、四日市、名阪、四日市って、出てきますよね。これも、例えば前倒しになれば期間は短くなりますけれども、今から言えば7年近くはこのままなんだと。四日市ジャンクションから亀山ジャンクションまでこのままでしょう。ということは、対策がいけないんだろうと思います。全国的にも有名になった区間ですけれども、これらについて当然いろんな協議といいましょうか、対策についての議論はあるんだと思いますけども、そのへんについてどういうふうな状況になっているのかお聞かせください。

〇福島総括室長 東名阪自動車道の渋滞につきましては、平成20年に新名神の亀山-草津間が供用してから特にひどくなっておりまして、現在の状況に至っておると。平日の朝夕、休日の朝夕を中心に、慢性的な渋滞という状態が生じております。
 ネクスコ中日本高速道路株式会社の管内でも、昨年度の集計でいきますと、全国で一番混んでいるのが、東名の豊田と岡崎との間。2番目が、この東名阪の亀山-四日市間ということで、ワースト2だという状況にございます。それほどひどい状況です。首都圏の渋滞もありますけども、東名の東京、神奈川の渋滞よりもこちらの方がひどいという状況が生じています。
 そういう中で、新名神の残りの区間の事業を早くやるのが抜本的な対応策ということになるんですが、それまでいくら頑張ってもまだ5年以上かかるという状況の中で、渋滞対策もネクスコの方で、ハード、ソフト、それぞれ進めていただいております。部分的には付加車線を加えたり、あるいは一番速度が、下りから上りに変わるようなところでは、速度の回復をというふうな形で、やはり渋滞というのは、自然渋滞が一番起きるのは、トンネルだとか、狭くなるだとか、あるいは下りから上りにかかるところで、速度が10キロ、20キロ落ちることで自然渋滞の先頭になるというふうな状況が多いものでございまして、そういう部分で速度の回復を促すあるいはレーンマークだとか標識の出し方を工夫するとか、いろんな工夫をしていますけども、現在の状況は抜本的な解消には至っていないという状況にございます。
 引き続き、さらにこれからどういう形で、あらゆる手段を講じてという話はお願いをしておる中で、先月の23日に中日本高速道路株式会社から発表されました一つ、東名高速、先程ワースト1だと申し上げた豊田・岡崎・蒲郡間の中で、東名高速と並行している新東名の事業も今進められておりまして、それが平成26年度の開通を目指されています。それまでの間、やはり同じように渋滞が生じる。実は、もっと手前、東京側になりますけども、神奈川県の御殿場から三ケ日の間まではもう少し早くて、平成24年度に新東名が約300キロは開通する予定になっております。そうなると、今の豊田と三ケ日の間というのは、また1本だけになると。静岡・神奈川側が東名と新東名の2つになる。ただし、こちらの方は東名1本の区間が二、三年続くということで、その間の渋滞解消のために、東名の幅を広げるというわけではなくて、東名の今の幅員の中で2車線を3車線に暫定的に行いますということが公表されました。ただ、当然車線幅が狭くなりますので、100キロが80キロとか60キロとか落とした運用になると思いますが、4車線を6車線にしますということが公表されています。
 こういうことも含めて、我々としては、東名阪も5年以上の間、この新名神ができるまでの間対応策として、一つの方策としてあるんじゃないか。東名と東名阪では幅員も設計速度も少し違いますが、そういう工夫なども含めて、我々としても、東名阪渋滞対策については引き続きやれることをしっかりやっていただかないといけない。我々としてもそういう訴えかけを、中日本高速道路株式会社にも働きかけてまいりたいというふうに考えているところでございます。

〇舘委員 それでいうと、東名が24年ごろには、ワースト1は三重県になるのは確実なんですから、当然いろんな形の中で交通安全対策も必要ですし、この渋滞対策を兼ねて中日本高速道路株式会社等、ともどもに協議していただいて、できるだけ早急に解決するようにしていただきたいと思います。
 最後に1つだけ。国道306号の話です。
 この区間のバイパスが、4キロちょっとで、平成元年ぐらいから始まった。まだ供用開始ができていない。一番初めに工事が始まったときに、県の方の不手際があったことも事実ですけれども、いろいろあったけれども、ここまで長引いてきている、まずはこの、ここまで来て言えること、どんな状況にあるのかということと、この間おくれてきたんですよね。大体5年以上も僕はおくれたんじゃないかなと思います。この地域の方は、土地も提供もし、この道ができればという大きな期待もあった。それで、経済的な問題からいったら、かなりの大きな損失になっている。そして、そこに税金を投入していったときに、費用対効果からいったら、全然もうゼロ点というか減点のような状況であるというふうに思いますけども、全体の流れの中で、これからそのへんはどういうふうに、供用できるのかという状況のお話と、それに対する県としての責任も大きいものがあると思うんですけれども、それについてどうかというこの2点、供用の状況と責任問題について、ちょっと。

〇水谷室長 ご指摘のありました道路につきましては、国道306号の四日市-菰野バイパスでございます。このバイパス整備につきましては、ご指摘いただいておりますように、バイパス沿道の関係者の方との調整に多大な時間を要しまして、完成が長い時間をかかっているような状況になっております。このことにつきましては、反省をしておるところでございます。
 現在の進捗状況でございますが、道路土工を中心としました道路改良工事につきましては、この3月で完了しております。既に残っています舗装工事についても本年2月に発注を終えました。最後に残っております案内標識などの交通安全施設工事につきましても、今年度中の発注を予定しておりまして、バイパス整備に関係する工事をすべて終える予定をしております。
 今回のことを反省いたしまして、今後につきましても関係者との調整に努めまして、計画的で円滑な事業執行ができるように取り組んでまいり、皆さんの信頼を回復できるようにしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 供用につきましては、今年の夏を目指して整備を進めていきたいと考えております。

〇北川部長 国道306号ですが、鈴鹿から菰野・四日市、またいなべの方も含めて、三重県北部、西部というか、鈴鹿山脈に近い方では、今ミルクロードというのがありますけど、これが慢性満杯状態で、もう一本、やっぱりこの306号が絶対要る道路で、地域の生活あるいは経済活動にとっては非常に大事な道路ということで、バイパスとして計画して事業に着手したんですが、そのバイパスというのは、できなきゃ、部分的にできたって何も効果がないと。全部できてのことですので、そういう意味で当初までを予定していたよりも、やっぱり大幅に開通がおくれているということについては、本当に申し訳ないと思っております。
 やはり、バイパス事業をやっていく上で、当初の計画段階あるいは地域への入り方、説明の仕方、そういう意味で、しっかり地域の理解を得られないと、こういう形で逆に後から手間がかかって調整時間を要するということで、大変申し訳ないと思っています。
 今、室長も申しましたように、今後こういうことの反省も含めまして、しっかりやっていきたいと思っています。全体を見た中で、逆に一番問題となるところを先に調整するのが本来の姿だと思いますので、そういう意味も含めて反省点だと思っております。
 以上です。

〇舘委員 もう終わります。
 反省されて、ここまで来て供用になることはいいことだと思いますけれども、僕はかなり大きな問題があるんだと思います。今回状況が報告された整備方針、これをつくるに当たって、こんな実例があればあるほど、本当にこれでいいのかということもあるし、大きな責任もあるんだというふうに思いますから、その辺もきっちり理解いただきながら、私どももお話することがあるかもわかりませんけども、事業の推進等々、計画的にいけるように、真剣に取り組んでいただいているんでしょうけれども、もっと県民の皆さんにも説明ができるような、そんな形のもので進めていかなければならないと、このように認識もしていただきたいですし、北バスもあるんだと思います。そんな形の中で取り組みいただきたいと思います。
 済みません、ありがとうございました。

〇日沖委員 この機会に一つお願いしたいことがあるんですけども、私どもの北部特有の道路の維持管理の問題なんですが、冬場の雪氷対策のことなんです。今シーズンも北部の方では、公共交通機関も道路も、一部麻痺するようなぐらいの降雪があったんですが、年々雪氷対策の体制を業者に協力いただいてとるのが厳しくなってきておるのは、もうご承知いただいていると思うんですね。今年も地域の苦情とか、対応いただく業者の現状とかをお聞きしたわけなんですが、やっぱり今、昔の景気のよかった時代と違って、もう公共工事の工事量も極端に減っていますので、かつての老舗の地域にあった土木建築業者なんかも、もう閉めていかれるところもたくさんありますし、そして工事の実際の現場の数も少ないということで、昔みたいに業者が、ふだん仕事をさせていただいてお世話になっているんで、緊急時ぐらいには、それほどもうけがなくても、半分奉仕の恩返しの意味も含めて、それぐらいのことはやりましょうねという、もうそういう時代ではなくなっています。
 今なお、雪氷対策という維持管理をしていただく分というのは、それほど利益の上がる形にもなっていませんし、ましてや重機をそれ用に寝かしておかんならんということもあって、一部そんなところの手当てとして、どうも聞くところによると、県が除雪用の重機をリースで借りてもらって、それを雪氷対策を請け負っていただく業者に配置してというような新しい仕組みを考えていただいておるようですけれども、しかし、いかんせん、その環境が追いついていかないと。仕事が少ない。入札の問題のお話も、先程来ありましたけれども、地元のいい工事があっても、地元業者に限らず、もうオープンでどこからでも来る。しかしながら、雪氷対策なんかの管理は、地元の協会業者を中心に態勢を組んでくださいよということでお願いして、もう無理してやっていただいておるという状況で、もうこれも本当にありがたくない役割を無理して受けていただいとるという・・・・・・。ふだん仕事がもうないのに、そういうときだけ地元やということで、無理して態勢を組んでいただいているという、現状はもう如実ですので、このままいくと、もう本当に厳しいなというふうに、私ら暮らしている住民も、もちろんいろいろお話いただくその態勢をつくっていただかないといけない業者のお声を聞くと、そう感じさせていただいております。
 そんな中で、極端な例をお聞きしたんですけども、なかなか業者の態勢も組みにくいもんですから、除雪の重機を配置できない業者でも、融雪剤をまくだけの作業しかできない業者でも、雪氷対策の対応する業者ということで、除雪する重機を配置するということが基準に入っとらんみたいで、私は詳しくないんで申し訳ないんですけれども、そういう重機が配置できない業者でもとっておられるところもあるようです。それはやむを得ないんだというふうに思いますけど、態勢を組んでいただくためには、業者数も少ないんでね。やむを得ないんだと思いますけれども、そういうどうも危機的状況に来ていると思うんで、今どういう返答をいただけるというのはないかわかりませんけれども、これから改めて考えていっていただかなければならないということで、問題提起と今後に対する取組の要望だけ、ちょっとさせていただいておきたいなというふうに、年度の変わり目ですので、お願いさせていただきたいと思うんですけど。

〇北川部長 今、日沖委員のご指摘があったことを、私どもも重く受けとめております。
 それと、雪氷対策だけではなくて、地域でいろいろな災害とか、例えば今回の鳥インフルエンザの対応等を含めても、やっぱり地域に精通した地元の業者が重機も人員も持ってみえないと対応できない部分もございますので、そういう意味で、ただただ競争性を高めて、安い価格でやっていただくという、それだけではなくて、やっぱり地域における建設業の役割というものもしっかり認識して、それこそいろんな制度も、入契制度も含めていろいろ検討しながら今できるものから取り組んでいるという状況でございます。業界の方々の話も、しっかり、意見交換しながら対応していきたいと思っております。
 やっぱり建設業というのは、通常のその他では、製造業とか、単にその価格競争だけでやるものではないという部分は、全国的には、やっぱり見直しの動きというのが出てきていますので、そこらへんはやっぱりしっかりやっていきたいと思います。

〇日沖委員 今日のところは、即解決できるような回答をいただけるとは思いませんけれども、入札制度だけじゃなしに、仕事量の絶対量が減ってきたということで、地域に貢献いただいとった、奉仕の部分ででも、地域を守っていただいていた業者は、もう閉めていっている現状がたくさんありますし、私たちの地域の中でも、それから、その地域を支えていただくこの仕組みというのが崩壊してきておるわけですので、このへんをもう一度重くとらえて、これからはひとつ、今一部おっしゃっていただきましたけれども、より考えていっていただきたいなというふうにお願いだけさせていただいて、今回は終わります。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇服部委員長 それでは、当局にはご苦労さまでございました。

          〔当局 退室〕

 

 3 閉会中の継続調査申出事件について

   配付のとおり

 

〇服部委員長 以上で、県土整備企業常任委員会を終了いたします。

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

県土整備企業常任委員長

予算決算常任委員会県土整備企業分科会委員長

服部 富男

 

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