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平成23年6月1日 東日本大震災に関する復旧・復興支援調査特別委員会 会議録 

 

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東日本大震災に関する復旧・復興支援調査特別委員会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日         平成23年6月1日(水) 自 午前10時2分 ~ 至 午前10時55分

会 議 室            601特別委員会室       

出席委員             13名

                            委  員  長   藤田 宜三

                            副委員長   村林     聡

                            委       員   粟野 仁博

                            委       員   東         豊

                            委       員   中西     勇

                            委       員   濱井 初男

                            委       員   杉本 熊野

                            委       員   中村 欣一郎

                            委       員   小野 欽市

                            委       員   北川 裕之

                            委       員   中森 博文

                            委       員   日沖 正信

                            委       員   三谷 哲央

欠席委員             なし

出席説明員         なし

委員会書記         議事課副課長           山本 秀典

                            企画法務課主幹        小野 明子

傍聴議員             なし

県政記者クラブ   14名

傍 聴 者            なし

協議事項

 1 活動計画の策定について

 2 その他

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

 1 活動計画の策定について

〇藤田委員長 それでは、お手元に配付いたしました活動計画書(案)をご覧ください。
 活動計画書の作成に当たりましては、最初に、重点調査項目の選定からお願いします。次に、委員会の最終目標、例えば「何月に意見書を提出する」などというように、いつ頃、どのような形で最終目標を置くかをご協議いただきます。最後に、最終目標に向けて、具体的な調査方法について、ご協議願いたいと存じます。
 それでは、はじめに、重点調査項目について絞ってまいりたいと存じますので、委員の皆様のご意見をお願いいたします。

〇三谷委員 議会の特別委員会ですから、議会の役割として一つは、今現在県が東日本大震災に関する復旧・復興等の支援をやっていることの検証を、本当に有効であるのか、効率よくやっているのか等々を含めて、その検証をするというのは外せない重点項目だと思います。この1点は踏まえておかなければいけないんではないかと思います。
 それとあわせて、議会として、きのうも代表者会議がありまして、これはどうなるかちょっとわかりませんが、恐らく6月8日に結論が出るんだろうと思いますけれども、例えば報酬の10%または政務調査費の何%かを削って、それを被災地への復旧・復興の財源として、議会の意思で、その内容を決めていくということになれば、本当に現地がどのようなものを望んでいるのか、三重県議会として何ができるのかというようなこともしっかりと調査をしていくという、このあたりのところはぜひ検討課題の中に入れていただければと思います。

〇藤田委員長 1点が現状把握及び検証という観点での重点調査項目、そしてもう一つは、議会として何ができるかという、先程具体的なお話をいただきました。そういうことも含めまして対策ということを考えていけばどうかという2点をお話いただきましたが、ほかの委員の皆さん、ご意見ございましたら、どうぞ。

〇小野委員 今の三谷委員の2番目の議会として何ができるかに関連して、特に復旧・復興の現場で、今回の大震災で何が求められていたのかというところ、随分ボランティアでいろいろな人が入っていただいたり、復旧・復興に向けた動きはありますが、大きな行政の取組の中で果たして今考えられていることはミスマッチになっていないかどうかというようなところも含めて検証していくというのも大事だと思います。この三重県自体が3地震連動でと言われる中で、被災地になった場合のことも考えながら調査をする必要もあると思うんです。

〇藤田委員長 県の行っていただいておる現状の中で、実際の現地の中で要望されていることとうまくマッチしているのか。それは三重県においていろいろ想定されている震災に向けての一つの示唆につながるんではないか。そういうことも含めて調査をしたらどうかというご意見だと思いますが、ほかにご意見ございませんか。

〇三谷委員 委員長に1点ちょっとお伺いしたいんですが、防災農水商工常任委員会でも、県の防災計画等について恐らくこれから相当議論がされてくるんだろうと思います。県の防災計画の見直しは新知事も言っていますから、当然それが議論になってくるんですが、また県の南部の漁業を中心とした被害がいろいろ出ていて、これに対する県としての支援、また復旧の諸施策、こういうのも議論になってくると思います。この東日本大震災に関する特別委員会と防災農水商工常任委員会とのすみ分けはどういふうにお考えになっているのか、ちょっと教えていただけませんか。

〇藤田委員長 これは皆さん方のご意見もちょうだいしながら決めていかなければならないかなというふうには思っておりますが、私個人の意見を言わせていただいてよろしいですか。

          〔「どうぞ」の声あり〕

〇藤田委員長 三重県でも大変大きな水産関係の被害が出ております。これに対して既に執行部の方も迅速な対応をいただいております。三重県に対する内容につきましては、予算が伴うということも当然考えられますので、防災農水商工常任委員会の方にお任せしてはどうかと。しかしながら、この震災におきまして、どのような被害が起きているのか。このことについては私どもも知っておく必要があろうと思っておりますので、状況につきましてはご報告いただいて、皆さん方からご質問をいただいて、どんな災害になっておるのか。それに対して県がどういうことをやろうとしているのかということをお聞きいただいて、その中で特別委員会で提言をすることが必要な項目が皆さん方から出てまいれば、それはそれとして対応させていただくということはやぶさかではございません。基本的には県内の実質的な被害への対応は、常任委員会の方にお任せをしたらどうかというふうに考えております。
 ちょっと論議が三重県内と東北地方との話が交錯してまいりました。まず今ご質問いただいたんで、県内と県外に分けていく必要があろうかいうふうに思います。分けるということも含めまして、県内への対応の仕方について、皆さんご意見がございましたら、この際ですので、お聞かせ願えたらと思うんですが、どうでしょうか。
 調査以外にも突っ込んだことをやる必要があるんではないかというご意見がありましたらいただきたいなと思います。

〇中村委員 私は当然県外の話だと思ってこの委員会を選んだわけですけれども、県内の支援の調査も選択肢としてはあるということで議論をするということですか。

〇藤田委員長 私としては一応報告をいただきたいというふうには思っておりますが、それも必要ないというご意見であれば、ここで決めていただければいいというふうに思います。

〇中村委員 私は県外と考えてきたんですけれども、災害自体が本当に非常に大きい。期間も大きい、地域も大きい、そして産業も多岐にわたっているということで、それぞれ何県のどの業種をというようなことに絞り込んだ方がいいように思います。その中でも県内との関連を考えたら、水産業に絞ってやるのが最も成果が得られやすいというふうに考えます。
 以上です。

〇藤田委員長 今のご意見は、水産業という産業に絞ってやると。そこで関連して三重県も県内のというご意見です。ちょっと議論が交錯しているように思いますが、中村委員としては、基本的には東北であるべきだろうというお考えのように聞こえますが、その辺はどうでしょうか。
 県内の被害状況についての報告をいただくということについては、どうですか。

〇中村委員 それはいただくという前提で結構だと思います。

〇北川委員 県内の被害支援についてどうするかという議論については、ある程度防災農水商工常任委員会の方にお任せをしていく方がいいのではないか。その理由づけとして、水産業なんかは直接的な部分はありますけれども、中小企業を含めて、いろいろ影響は受けておりますけれども、震災以前のリーマンショック以降のいろいろな経済の状況もあります。どこまでがどうなんだという影響は、震災の影響なのかどうかというところも含めて、非常にデリケートでわかりにくい部分もありますから、そういう部分についてはトータルで、防災農水商工常任委員会の方で議論いただくと。特別委員会の方では原則として、東北の震災対応ということです。関連する部分がありますから、報告は聞かせてもらうという委員長のご意見に沿った形でいいのではないかというふうに私は思います。

〇藤田委員長 ほかにご意見ございませんか。

〇中森委員 基本的に皆様方のご意見に賛同させていただきますが、加えて、県内の各市町がそれぞれの被災地の市町に対して、特定の市町同士、行政職員はいろいろな種類がありますけれども、多くの行政職員を派遣されております。県も特定のところへ派遣していただいております。そのへん県として、三重県全体で被災地の応援というのか支援というのか、それが中長期的になるということも伺っていますので、うまくいっているのか。また県内の市町の職員の体制でできる限りやっていただいていますけれども、県として調整するところがある場合は、県としても現在行っている支援対策について、さらにプラスになるように、支援策の効果がより上がるように県としても応援できるところがあるかもわかりませんので、そのへんの調査も加えていただければなと思うのが1点。
 もう1点は、この津波による福島原発関連の避難状況が、他の地域で被災された避難と違って、相当中長期的になるんではないかと。例えば村挙げて、学校挙げて大変な状態になっているということが報道されています。これは国で取り組むべきことだろうと思うんですけれども、三重県としてもそれについては十分状況を把握して、復興というよりか、その対策を支援できるところが、発信する時期があるんではないかと、そんな思いをしておりまして、少しそこも調査をしていただければと。また三重県としても何か発信できるものがあればと思っておりますので、皆様方にお願いというか、ご意見として申し上げます。

〇藤田委員長 ほかにございませんか。
 それでは、今お話をお聞きしまして、県内の被害については報告程度にとどめるということでご了解をいただいたということにさせていただきます。それでよろしいですね。
 2番目の、東北地方の被害についてということでございますけれども、まず今まで県として行っていただいております状況を把握していくと。同時に検証をしていくというのが1点。これは皆さん方の今までのご意見をいただいた中で、その方向かというふうに思いますが、東北地方につきましての調査項目でございますけれども、一つの産業をというご意見を中村委員から出していただきました。それから、中森委員の方から、行政、県だけではなくて、県内市町の情報についても調査し、その内容を検証すべきではないかというご意見です。それから、特に福島原発に絡んだところも調査の中に入れていただきたいというご意見をいただきましたが、ほかにございませんか。

〇北川委員 先程手を挙げかけた話なんですけれども、中森委員と同じスタンスの話で、この特別委員会で議論させていただくときに、その支援のあり方として、県の直接支援のあり方の部分と、間接的な支援のあり方の部分と2段階あると思うんです。間接的な部分はどこまで広げるかということはありますけれども、今回の支援については、ボランティアセンター、県もそうですし、各市町のセンターも活動をいただいていますし、そういう民の部分で担っていただいている部分というのはかなり大きいと思います。センターだけじゃなくて、一般のNPOもそうですけれども、そういうところに県の間接的な支援のあり方というか、そういう部分についても委員会としては調査すべきではないかというふうに思います。

〇藤田委員長 調査の仕方といいますか、対象を県の行政のみにとどめず、間接的に関与している、その中には民間も含めてということでございますけれども、このあたりの現状といいますか、内容について調査をしていくということで、重点項目の一つとして現状について調査をしていくと。この点ではご理解をいただいたということでよろしいですか。

〇三谷委員 民間の方もいろいろご支援いただいていますし、それから、先程出ましたように、市町の方でもそれぞれ独自の支援策をやられている。それぞれの内容についての当否を県議会として云々するというのはなかなかおこがましい話なので、そういうところへの連携協力というのが広域自治体としての三重県がきちっとなし得ているのかどうか。広域自治体としての県の役割、連携協力、そういう観点から、ぜひ市町とか民間のボランティア活動にアプローチをしていただくといいのかなと思います。

〇藤田委員長 ちょっと私の表現がまずかったのかなというふうに思いますが、間接的な支援の中で県としてそれが適切であるのかという内容で調査をすると。要は民間の方あるいは社会福祉協議会を中心としたボランティアの活動に対して県として、行政としてどのようにかかわっておるのか。そしてそれが今回の震災において、適切にマッチングがされているのかということについて調査をするという言い方に表現を変えさせていただきます。
 ほかに重点的に調査をすべきだというご意見がございましたら。

〇東委員 この表題ですが、復旧・復興支援調査というのは、いろいろな解釈ができるかと思うんです。皆さんのご意見、そのとおりだと思うんですが、私は今現地でだれが、何をどこで決めているのかと。つまり復興です。我々は熊野灘に面している小さい港を持っているんですが、そこが津波でやられたと。震災を受けたというときに、次のまちづくりをどうするのかということを、だれが、どこで、いつ決めていくのかと。つまり復興計画をだれが決めているのかというのに非常に興味がある。興味というのか、次の被災地である三重県南部ですから、そのへんのお手伝いを、次のまちづくりのための支援を調査する。どこにどう支援をしていけばいいのか。
 何を言いたいかというと、例えば人口1万人ぐらいの港町、300人ぐらいの港町があると。津波でやられた。全部瓦れきだと。復旧はその瓦れきを撤去する。最初に道を通すというのが復旧の第一歩だと思うんですが、その後、どういう町をつくっていくのかと。どういう人口形態があって、産業形態があって、どういう町に復興していくのかということを今は多分考えていらっしゃると思うんです。そのところで我々がお手伝いできるものが何かないかと。復興に対するお手伝いができないかという調査をすれば、一つは功を奏するんじゃないかと思うんです。
 具体的に私が思っているのは、例えば町に300人が住んでいた。実際はその町のキャパシティは、多分1000人ぐらいあったと。ここ30年ぐらいで過疎化が進んで、年齢構成も変わってきた。その30年前の町を復興するのかどうかという議論が一つあると思うんです。実際300人しかいない町に、今町の都市計画をどうするのか。そんなことの決定をしていく、例えばアドバイスをしていく。具体的に復興のまちづくりをお手伝いしていけるのが我々似たようなところ、3連動の地震がやがて来るだろう町の知恵として力を与えることができるんじゃないかというふうな調査をしてはどうかと私は思います。

〇藤田委員長 東委員にお聞きいたしますが、それはこの特別委員会が計画策定の支援をするということですか。それとも……。

〇東委員 まず今の実態を調査する。復興計画について調査をしていくということです。その調査の結果、お手伝いをしていく。

〇藤田委員長 というご意見でございますが、要は行政の復興計画を我々が調査をして、その内容について提言をするということですか。

〇東委員 そうです。三重県としてお手伝いをしていけるところがあれば。

〇藤田委員長 そうすると、我々として、県の行政に対してこのような支援をしたらどうだという提言をするという考えですね。

〇東委員 端的に言うとそうです。

〇濱井委員 2点ほどなんです。まず、復旧につながると思うんですけれども、私も5月5日、6日に被災地の方へ行ってまいりました。そこで、瓦れきが非常に多いということで、その処分が非常に困難であるというふうに感じたわけでございます。
 今、国の方では、まさにそのことについて検討されて、ガイドラインが出されたと聞いております。それに基づきながら、その瓦れきを地元で分別する。そして運搬する、ある1カ所へです。例えば港なら港へ。そういったことについて地元の人たちが雇用されると。働く場所ができるというようなこともあるんですけれども、それを被災県から被災していない県に、その瓦れきを搬出する。そしてそこで、例えば木材でしたら、流木なんかを集めたものを分別して運んできて、そしてそれを有効活用するというような計画がなされておるわけです。
 現実にこの三重県でも、そういった対応をボランティア的にしたいというところもあるわけでございます。そのためには、港から港へ運搬していく必要がありますので、そういった船の提供というのは現実にもう新聞等でも出ております。その船を提供するに当たって、修繕をするとか塗装をするとかいうような支援ですね、県と市の支援。あるいはこちらの港へ運んできて、そこからしかるべきところへ、県内の集積場所へ運ぶ運搬料といった、その経費的な支援というものが考えられるわけでございます。そういったガイドライン的なものも県として把握しているかどうかということと、今後そういう支援も含めて検討していく余地があるのかといったことも私は調べておく必要があると思うんです。

〇藤田委員長 ちょっと委員の皆さんにお願いします。今日は調査の重点項目をどこに据えるかということでご討議を願いたい。かなり具体的な話になっておりまして、このへんのところは行政の聞き取りも含めて、その調査の中で皆さん方からの提案、それから質問という形で進めさせていただきたいというふうに思います。
 今ずっと皆さん方からお話をお聞きしておりますと、現状どうなっているのかということがまだまだ私どもとらえ切れていない部分がある。委員の皆さんの中でも現場へ行かれた方も見える。その中で、いろいろな現場での課題、問題をお持ちの皆さん方も見えるということで、含めまして、そのへんのところは委員間討議をやらせていただくということで進めさせていただきたいと思いますが、どうでしょうか。今日はとりあえず現状をまず確認する。その中でどのような支援ができるのか、問題点はないのか、ミスマッチがないのかという課題を明確にしていくというのが第1点。
 もう1点、先程皆さん方からいろいろお話をいただいておりますが、議会としてどのようなことが具体的にできるのか。その項目を明らかにしていくという、重点項目として大きく2点に絞って進めさせていただくということで、今まで皆さん方のお話をお聞かせいただいて思うのです。ほかに、このへんは、この切り口で調査しておく必要があるのではないかというご意見があればお話しいただきたいと思います。

〇粟野委員 先程来の委員長のご意見に非常に賛成といいますか、賛同させていただきます。ただ、やはり県外、東北のことですので、具体的に相手さんがいらっしゃるので、まず向こうが何を求めているのかと。こちらから押しつけるわけではなくて、向こうが何を求めているのかというのをまず調査しないことには、なかなかこちらとしても押しつけになってしまう可能性がある。それを例えば具体的に言えば宮城県に絞るのかとか、もっと言うと仙台市に絞るのかとか、それはまた後のいろいろ是々非々になってくると思うんですけれども、まずは東北で、被災地でどのようなものを求めているのかというのを調査するというのが大事ではないかと思います。

〇中村委員 私は水産業に絞ってというのを言いましたけれども、それには全然こだわっていません。
 ただ、もう一つ、私もボランティアの関係を絞ってやりたいというのは漠然と思っていたんですけれども、生活・文化部の方がボランティアを把握していて、防災危機管理部の方とは畑が違うのが非常に心配だったので、その垣根を越えた調査をするのに、こういう特別委員会はうってつけではないかというふうに私は思います。先に言われた方からの県の支援とか各自治体の支援と、それにボランティアの支援なども調査するのがいいかなというふうに思います。

〇藤田委員長 今お二人のご意見は現地の要望、今どういう支援を求めてみえるのか。これも一つの調査対象にすべきだと。やり方としては大変難しい部分があろうかと思いますが、それが一つ。
 それから、県が今現在行っていただいておる支援の中で、民間ボランティアの活動内容、そのへんのところもどうかというお話でございます。これは間接的な組み合わせの中で支援に対してというところで取り上げさせていただくということで、要はこれから先、参考人からの聴取ということを含めまして、ボランティアセンターも含めて、そのへんのところも調査をさせていただきたい。こんなふうにその中へ含めさせていただくということでご了解をいただきたい。

〇濱井委員 私も個別提案的なものは大きな調査の流れの中で聴取等をした中で出てきた場合は取り上げることも必要かなと思いますので、私が先程発言しましたこともその中でやっていただいたらどうかなと思います。
 それから、県外、人的支援あるいは物的支援あるいは被災者の受け入れ支援をやっておりますけれども、それぞれが国あるいは被災県、そして、全国知事会からの要請を受けて動いておるわけでございます。そこらへんを調査して、おのずと現場の状況を見ながら、何が必要かということを判断して、要請があったんだと私は思っているんです。そこらへんがございますので、国とか被災県へ行って、調査をする必要があるのではないかなと。いろいろな流れで、県は受けておりますけれども、そこらへんを我々としてはチェックをしていく必要があるのかなと思うんです。

〇藤田委員長 ほかにご意見ございますか。

〇三谷委員 いろいろお話を伺わせていただいて、それぞれ皆ごもっともだと思います。それで、重点調査項目、これ1、2、3と書いてありますが、何も三つしなければいかんという理屈はないんで、ここは二つぐらいでいいのかな。一つは今県が行っている具体の支援策等について、それを議会として検証していくということ。
 それから、もう一つは、広域自治体議会として、市町やいろいろなボランティア団体、民間の方々がさまざまなご支援をいただいていることに対して、広域自治体としての県がきちっと連携、協力をしながら、当初の目的のために力を尽くしているかどうかと。この2点ぐらいに絞っていただいて、ボランティアセンターを通じて行かれたボランティアの方も、もう既に第3次ぐらいまでは帰ってきておられるんです。そういう方とか、市町から具体的に応援に行かれた方も、もう相当数帰ってこられていますし、県から公務として応援に行かれた方で、もう既に帰ってこられている方もいます。そういう方を早い時期にこの委員会にそれぞれお越しをいただいて、現地での実態だとか、自分たちの活動での課題だとか、また先程お話に出ていました、一体現地では何を望んでいるんだということ等もそこでお話を伺いながら、委員会として少し具体的に絞り込んだ上で、現地に行くなら行くということにしないと、間口を広げたまま現地に行きましても、かえってご迷惑をかけるだけの話になると思います。そのあたりの手順でこの委員会を進められたらいかがかなと思います。

〇小野委員 まさにその調査のときにある程度整理をしていただいて、参考人においでいただくときに、初動のとき、あるいは1カ月後で、今のような状況あるいは復興に当たったところ、ある程度時系列を入れながら調査をしていただいたらどうかというふうに思います。よろしくお願いします。

〇藤田委員長 県が現在までどのような内容で支援をし、かかわってきたのか、それについては先程おっしゃられたような時系列も含めて、中心的に調査をしていくというのが1点。
 もう1点は、市町との兼ね合いも、市町に対するつながり、援助、支援、このへんのところも含めまして、県としてどうであったかと、どうすべきかということについて、この2点で重点調査項目を設定させていただきたいと思いますが、どうでしょうか。

          〔「異議なし」の声あり〕

〇藤田委員長 それでは、重点調査項目についてはそのようにさせていただきます。
 次に、先程の調査項目に係る当委員会としての最終目標といいますか、何月までにどういう形でという一つの目標も設定していただきたいというふうに思うわけでございます。時期的な設定と、もう1点、委員長報告にするのか、政策提言をするのか、あるいは意見書という形でまとめるのかということでございますけれども、そのへんのことにつきましてのご意見がございましたらお願いを申し上げたいと思うんです。

〇三谷委員 政策提言にするか、意見書にするかはまだここで結論を出す段階ではないと思います。来年度の県の施策に反映させようと思えば、少なくとも年内にはまとめなければいかんと思いますので、それぐらいの日にちの設定だけで、今からの議論の中で、それが政策提言になるのか、意見書になるのか、また委員長報告だけで終わってしまうのか、それはちょっとわかりませんが、そのあたりのところはこれからの議論の推移を見ながら決めればいいんじゃないですか。今ここで結論を出す必要はないんじゃないかと思うんです。

〇藤田委員長 そういう意見でございますが、どうですか、委員の皆さん方。

〇中森委員 同感でございまして、緊急かつ重要なことについては、中間報告なり、何らかの方法で、それは10月、11月であろうと場合によってはしていただいて、さらに12月に必要なこと。また加えて、年度末までというような段階で、その委員会として、議会で必要な方法を講じていただければと思います。

〇藤田委員長 ほかにご意見はどうですか。
 一応目途としては年内を目標にこれから調査を行っていくと。形につきましては議論の中から対応していく。それから緊急の場合についてはそれに対応すると。こういうことでよろしいですか。何かご意見は。
 なければ、そのように決めさせていただきます。
 続きまして、具体的な調査方法と、その時期についてご協議をお願いしたいというふうに思います。
 方法としましては、当局からの説明聴取あるいは参考人をお呼びいたしまして調査をする。それから、県内、県外調査、同時に私ども委員会での討議と、いろいろな方法があろうかというふうに思います。ご意見ございましたら、お願いを申し上げたいと思います。どうですか、ご意見ございますか。

〇濱井委員 先程委員長から言われました県内、県外調査ですけれども、県内調査をするということは一体どういうことなのかなと思うんです。一つ考えられるのは、市町との調整といったところで、委員会としても市町へ出向くことがあるのかなという程度なんですけれども、それも出てくる可能性もあるんですけれども、今のところ、まだそれは明らかにされていません。それはやることはいいんですけれども、時期的なものはまだちょっとわからないんではないか、随時という形になるのではないかと私は思うんです。県外調査というのは被災地の方へ、一度は行っておくべきだと私は思うんです。

〇藤田委員長 今申し上げましたのは、こういう方法があるという事例でございまして、今、濱井委員の方から県外調査は必要というご意見が出ましたが、ほかに皆さん方、ご意見ございましたら。

〇三谷委員 県内調査、県外調査、必ずしもやらなければいかんということではないわけです。先程から申し上げているとおり、いろいろな形で現地へ赴かれた方とか、また県内の被害の状況等をお伺いした上で、必要があると判断すれば、その必要のあるところに行けばいい話であって、今ここで県内調査を必ずやりますということを決める必要はないんではないかと思うんです。

〇中西委員 三谷委員と全く僕も同じなんです。僕も4月20日に行きましたし、うちの家内も5月11日、12日とボランティアで慰問という形で行きました。たくさん行っている方があると思います。それと、事業を向こうでやられている方で、こういうことをやってきたという、本当に具体例を言われる方もあります。できるだけそういう方をピックアップして、早い時期に皆さんの、実際行かれた方の意見を1回しっかり聞いてみるのがまずとっかかりかなという気がします。そうして、三重県の場合に落として、三重県の東海地震の云々の関係が起きたときにどうやって考えられるのかなと、そうやって戻せると思うので、そういう部分をしっかり調査していく委員会かなという感覚がします。そんな方向でいっていただいたらと思います。

〇藤田委員長 現地へ行かれた方からの意見聴取と、こういうご意見でございました。
 ほかにどうですか。

〇粟野委員 重点項目の中に、今まで県がやってきた支援策の検証というのが入っていますので、1日でも早い段階で当局からの説明を伺うべきであると。そこからいろいろな形での支援策、方策を練っていくべきであるというふうに考えます。
 先程三谷委員が言われましたように、県内、県外調査もその結果を見てからじゃないと、なかなか判断はつかないというふうに考えております。まずは冒頭申しましたように、繰り返しになりますが、執行部がやっておることの検証をすべきです。さらにもう一つつけ加えるならば、おこがましいかもしれませんけれども、各市町が東北の被災地に対しやっていただいておることを一度見させていただければなというふうに思います。それも含めて三重県として広域的に考えてやっていかなければならない、そういうふうに思います。

〇藤田委員長 まず執行部からの現状報告をいただいたらどうかと、こういうご意見と思いますが、ほかに。

〇北川委員 いろいろな調査の仕方で、行っていただいた方にお話を聞くに当たっても、分野が多岐にわたっていますので、医療、福祉から土木、建築も含めて、ある程度そのへんのバランスを考えていただきたいというのが1点。もう1点は、いつもながらの話ですが、特別委員会全体で動く必要はないので、NPOやボランティアセンターの調査にしても、聴き取りにしても、あるいはまた、来ていただくのはいいんですけれども、市町でしたら出向いて行って聴き取りもできますので、そのあたりについては班を分けてやっていただくというのは通例やっています。そういうやり方も県内調査の一つとして考えていただいたらどうかというふうに思います。
 あと、現地への視察調査については、これは非常にまだまだ時期的にデリケートな問題だと思います。このあたりは今結論を出す必要はないと思いますので、十分そこは議論をしてからにしていただきたいというふうに思います。個別で行かれている方もたくさんいらっしゃるので、全体として行く必要があるのかということもありますので、目的にもよりますけれども。

〇藤田委員長 ほかにご意見どうですか。

〇三谷委員 参考人でいろいろな現地へ行かれた方、公的な方も民間の方も含めて、こちらで参考人としてお話を伺うことになると思うんですが、委員長の方から防災農水商工常任委員会と生活文化環境森林常任委員会の委員長にもお話をいただいて、同じ人を二つの委員会で呼ぶというのはなかなか相手方にも迷惑な話なんで、同じ方のご意見を聞くというような場合が出てくるならば、例えば防災農水商工常任委員会と、この特別委員会との合同審査をするとか、生活文化環境森林常任委員会との合同審査をするとか、できるだけ相手方のご負担が少ないようなことを少しご相談いただくとありがたいと思うんです。

〇藤田委員長 わかりました。今までの皆さん方のご意見をお伺いしておりますと、まず県より説明をお願いいただきたいというのが1点。それから、もう一つは、現地へ行かれた方を含めての参考人聴取ということが必要ではないかというように思います。
 この件につきましては、特に県よりの報告をいただくというのは、事が事だけに、早急にやる必要があるのかなと思います。先程三谷委員からいただきましたように、参考人を招致する場合、ほかの委員会とも調整をした上でやっていただきたい、こういうご意見だと思います。その後の県内、県外調査につきましては、その調査の過程の中で具体的な方法を決めていくというようなご意見のように思いますが、こういう形でまとめさせていただいてよろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

〇藤田委員長 わかりました。
 それでは、今いただきましたご意見、ご協議をいただきましたことをもとにいたしまして、正副委員長で活動計画をまとめさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

〇藤田委員長 それでは、そのようにさせていただきます。

 

 2 その他

  (1)次回の開催日程について
     平成23年6月8日(水)の代表者会議終了後に開催することを決定

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

東日本大震災に関する復旧・復興支援調査特別委員長

藤 田 宜 三

 

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