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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成23年度 委員会会議録 > 平成23年12月12日 健康福祉病院常任委員会 予算決算常任委員会健康福祉病院分科会 会議録

平成23年12月12日 健康福祉病院常任委員会 予算決算常任委員会健康福祉病院分科会 会議録 

 

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健康福祉病院常任委員会

予算決算常任委員会健康福祉病院分科会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日         平成23年12月12日(月) 自 午前10時02分~至 午後4時25分

会 議 室        501委員会室

出席委員             8名

                            委  員  長      今井 智広

                            副委員長   中嶋 年規

                            委       員   小島 智子

                            委       員   石田 成生

                            委       員   水谷 正美

                            委       員   日沖 正信

                            委       員   舟橋 裕幸

                            委       員   貝増 吉郎

欠席委員         なし

出席説明員

             [健康福祉部]

                            部  長                            山口 和夫

                            理  事                            稲垣 清文

                            こども局長                         太田 栄子

                            副部長兼経営企画分野総括室長   亀井 秀樹

                            健康・安全分野総括室長                   永田 克行

                            医療政策監兼保健・

                                                 医療分野総括室長   森岡 久尚

                            福祉政策分野総括室長            青木 正晴

                            こども局総括室長                            福田 圭司

                            健康福祉総務室長                          日沖 正人

                            監査室長                                        神田 正光

                            健康危機管理室長                西中 隆道

                            薬務食品室長                     増田 直樹

                            健康づくり室長                    服部 秀二

                            医療政策室長                     松田 克彦

                            社会福祉室長                     田中 規倫

                            長寿社会室長                     明石 典男

                            障害福祉室長                     西村 昭彦

                            こども未来室長                   三井 清輝

                            こども家庭室長                   宮本 隆弘

                            人権・危機管理特命監                      中西 文則

                            団体経営・経営品質特命監         山岡 勝志

                                                         その他関係職員

委員会書記

                            議   事   課      副課長  藤野久美子

                            企画法務課  主    幹  池田 和也

傍聴議員         なし

県政記者クラブ   5名

傍 聴 者           なし

議題及び協議事項

Ⅰ 常任委員会(健康福祉部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第74号「三重県聴覚障害者支援センターの指定管理者の指定について」

 2 請願の審査

  (1)請願第13号「受診時定額負担の導入に反対する意見書の提出を求めることについて」

  (2)請願第14号「動物愛護管理センターの設置及び大災害時のペット保護施設の拠点の整備・充実について」

  (3)請願第15号「医療的ケア(「痰の吸引」と「経管栄養」)が必要な障がい者に対する施設及び在宅介護体制の充実について」

  (4)請願第16号「『子ども・子育て新システム』の見直しを求める意見書の提出を求めることについて」

 3 所管事項の調査

  (1)「『みえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)(中間案)』に対する意見」への回答

  (2)みえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)(最終案)について

  (3)「三重県版事業仕分け」に関する意見への回答について

  (4)医師確保対策について

  (5)ドクターヘリの取組状況について

  (6)後期高齢者医療制度における医療費の状況と保険料改定について

  (7)「みえ高齢者元気・かがやきプラン(仮称)」(中間案)について

  (8)第5期三重県介護保険事業支援計画における特別養護老人ホームの整備について

  (9)「みえ障がい者共生社会づくりプラン(仮称)」(中間案)について

  (10)障害者自立支援法による新体系移行モデル事業の今後について

  (11)児童福祉法及び障害者自立支援法の改正による障がい児支援の強化について

  (12)社会福祉施設等の施設基準等の条例制定及び県から市町への権限移譲について

  (13)認定こども園の認定基準等に関する条例の改正について

  (14)三重県子ども条例に基づく取組について

  (15)子ども虐待防止啓発月間(11月)の取組について

  (16)こどもの発達支援体制の強化について

  (17)各種審議会等の審議状況の報告について

 4 閉会中の継続審査・調査申出事件について

 

Ⅱ 分科会(健康福祉部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第28号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第9号)」の関係分

  (2)議案第77号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第10号)」の関係分

  (3)議案第30号「平成23年度三重県母子及び寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)」

  (4)議案第31号「平成23年度三重県立小児心療センターあすなろ学園事業特別会計補正予算(第2号)」

  (5)議案第53号「三重県介護保険財政安定化基金条例の一部を改正する条例案」

  (6)議案第54号「三重県医師修学資金返還免除に関する条例の一部を改正する条例案」

 2 所管事項の調査

  (1)平成24年度当初予算要求状況について

  (2)三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例に基づく報告について

 

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 常任委員会(健康福祉部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第74号「三重県聴覚障害者支援センターの指定管理者の指定について」

    ①当局から資料に基づき補充説明(山口部長)

    ②質問       なし

    ③委員間討議   なし

    ④討論       なし

    ⑤採決       議案第74号   挙手(全員)   可決

 2 請願の審査

  (1)請願第13号「受診時定額負担の導入に反対する意見書の提出を求めることについて」

    ①当局意見陳述(山口部長)

    ②質問       なし

    ③委員間討議   なし

    ④討論       なし

    ⑤採決       請願第13号   挙手(全員)   採択

    ⑥請願第13号「受診時定額負担の導入に反対する意見書の提出を求めることについて」に係る意見書案について

     ア 意見書案の取扱い及び審査について

〇今井委員長 ただいま採択すべきものと決しました請願第13号に係る意見書案についての取扱いはいかがいたしましょうか。

          〔「一任」の声あり〕

〇今井委員長 委員長一任のお声をいただきました。
 それでは、私の方から意見書案をお示ししたいと存じます。
 それでは、配っていただいてよろしいですか。

          (書記配付)

〇今井委員長 それでは、この意見書案を書記に朗読させます。

          (書記朗読)

〇今井委員長 ただいま朗読をいたしました。この案でご検討をお願いいたします。
 なお、この意見書案につきましては、委員会提出の議案として、委員長名をもって提出したいと存じますので、あわせてご検討を願います。

     イ 採決      

       「受診時定額負担の導入に反対する意見書」を会議規則第11条第2項により委員長名をもって提出することについて   

          挙手(全員)     可決

  (3)請願第14号「動物愛護管理センターの設置及び大災害時のペット保護施設の拠点の整備・充実について」

    ①当局意見陳述(山口部長)

    ②質問

〇今井委員長 ただいま意見をいただきましたが、委員の皆様、ご質疑があればお願いをいたします。

〇中嶋副委員長 現在の財団法人三重県小動物施設管理公社の施設というのは、建ってからどれぐらいたってるのかがわかれば教えていただきたいんですけど。

〇永田総括室長 ただいまの財団法人三重県小動物施設管理公社は昭和51年に設立されておりまして、その年に建屋も建っておりますので、それ以来ずっと、一部補修、焼却炉等については定期的に補修をしておりますけども、事務室等の建屋についてはそのままの状態でございます。

〇中嶋副委員長 35年経過してるということをよく理解させていただきました。これまでの野良犬や野良猫という話からペットの方へというふうに随分住民の意識も変わってきているので、今、当局の方で財団法人三重県小動物施設管理公社の位置づけや今後のあり方もお考えいただいているということをよく理解させていただきました。

〇今井委員長 ほかにございませんか。よろしいですか。

    ③委員間討議   なし

    ④討論

〇今井委員長 次に、改めて討論として、本請願に対する賛否の意向表明があればお願いいたします。

〇舟橋委員 先程話がありましたように、今まで財団法人三重県小動物施設管理公社が、ある面では殺すための公社であったのを、時代の変化に伴って生かすためのセンターにリニューアルしてほしいということですし、県もそれなりにその方向で考えていただいとるわけですから、請願の趣旨にのっとって賛成していきたいと思いますし、早く進むよう期待したいと思います。

〇今井委員長 すばらしいご意見をいただきましたが、ほかの方、よろしいですか。
 それでは討論を終結させていただきます。

    ⑤採決   請願第14号   挙手(全員)   採択

  (3)請願第15号「医療的ケア(「痰の吸引」と「経管栄養」)が必要な障がい者に対する施設及び在宅介護体制の充実について」

    ①当局意見陳述(山口部長)

    ②質問

〇今井委員長 それでは、ご質疑があればお願いいたします。

〇中嶋副委員長 研修の場所なんですが、不特定多数の方50名、それから来年にやっていただく特定の方の場所は、今のところ一応どういうふうに予定されているのか教えてください。

〇明石室長 研修の内容ですけども、講義、それから実地研修というような内容になっておりまして、講義については、いわゆる教室というか、そういうところでやっておりまして、実地研修については、それぞれ特別養護老人ホームだとか、そういう具体的な施設でやるという感じで今進めております。

〇中嶋副委員長 そうすると、座学についてはどこか1カ所、例えば津でやって、実地研修については最寄りのそういう場所というふうな理解でよろしいでしょうか。

〇明石室長 はい、そのような形式で今進めております。

〇中嶋副委員長 わかりました。

〇今井委員長 ほかにご質疑の方は。

〇日沖委員 法の改正もあって介護職員が医療的ケアを行えるようになる、それは前進なんですが、施設が希望者を受け入れなければならないというところまで強制できるような環境はないわけですよね、現実の話。

〇西村室長 ご指摘のとおりそこまでには至っておりません。あくまでも家族の同意とか本人の希望ということでございます。

〇日沖委員 いや、家族側じゃなしに施設側として、希望があれば受け入れなければならないというところまでは。施設側としての対応の話ですけども。

〇西村室長 現在調査を行っておりますけれども、相当、128名程度の希望者がおるということで、事業所の方も研修の希望を申し出ておるという状況ですので、一定の確保はできるんじゃないかと思っております。

〇今井委員長 日沖委員、よろしかったですか、それで。

〇日沖委員 はい。

〇今井委員長 ほかにご質疑の方は。よろしいですか。

    ③委員間討議

〇今井委員長 それでは、本請願に対する委員の皆様のご意見がございましたら、お願いいたします。

〇貝増委員 ちょっと戻って、1つ確認だけなんですけど。座学と現場研修でやるということなんですけども、これは一回許可を出しちゃうと、もうそのままなんですか。それとも例えば2年に1回再度講習を受けるというように、常時受ける義務をつけるとか、そのへんはどうなっとるんですか。

〇西村室長 その期間はございません。一度受けていただければ、それで資格があるということでございます。

〇貝増委員 資格はあっても運転免許証のペーパー免許と一緒で、本当に現場で常時やってる人たちとの違いは出てくると思うんですよ。潜在クライアントが百何十人おるとしても、実際に資格を受けたところへ行くわけでもないという面はある。しかし、そういう指導をしたときに、資格は持ってるけども一回も患者に対峙してないという人も出てくると思うんですよ。それでもやっぱり一回許可を出すというか講習を受けると、それで一生クリアするんですかね。

〇西村室長 対象者を特定してそういう行為を行う場合と、不特定の対象者に対応できるという場合で、少し考え方が変わってきます。障がい者の場合はほとんどが特定の方に特定の行為をもって行うというふうなことでございますので、例えばほかの人からのニーズがあれば、その方に対する限られた医療行為を行っていくための研修を再度していただくようなシステムになっております。

〇貝増委員 わかりました。それは、すべての関係者がわかるような表示をされるんですね。

〇西村室長 そのようにしていきます。

〇今井委員長 よろしいですか。ほかに。
 それでは、ご質疑は終わらせていただいて、この請願に対するご意見がございましたら。
 よろしいですか。
 なければ、これで本請願に対する委員間討議を終了いたします。

    ④討論

〇今井委員長 次に、改めて討論として、本請願に対する賛否の意向表明があればお願いいたします。

〇日沖委員 この医療的ケアを必要とする障がいのある方を在宅で介護しておられる家庭のご苦労はふだんの生活の中で聞かせていただいておる事例も多くて、何とかこれに手を差し伸べなければならないが、医療サービスと福祉サービスのはざまで、本当にまだまだ手が届いてないところだと我々も思っておりますので、こういう形で請願を出させていただいて、このはざまで大変ご苦労いただいておるご家庭が少しでも安心して、少しでもゆとりが生まれて生活できていくようになっていけばと希望しておりますので、ぜひ、この請願には賛成して取り組んでいきたいと思います。
 よろしくお願いします。

〇今井委員長 それでは、ほかに討論の方は。よろしいですか。
 それでは、討論の方は終結いたします。

    ⑤採決   請願第15号   挙手(全員)   採択

  (4)請願第16号「『子ども・子育て支援システム』の見直しを求める意見書の提出を求めることについて」

    ①当局意見陳述(太田局長)

    ②質問       なし

    ③委員間討議

〇今井委員長 それでは次に、本請願に対する委員の皆様のご意見をお願いいたします。

〇舟橋委員 9月会議に、全会一致で議会として子ども・子育て新システムの充実を求める意見書を上げた経過があります。子ども・子育て支援システムも、先程太田局長からご説明がありましたように動いている最中でありますけども、まだまだ万全なものではない。心配があるから9月会議のときにも保護者や現場で保育にかかわる者、その他関係者の意見を十分に尊重してくれという意見を上げて、今県議会としてはその方向で考えているところだろうと思うんです。
 今回の請願につきましては、見出しに見直しという強い表現もあります。ですから本来やったらちょっと賛成しがたいところもあるんですが、まだまだ国の動きが流動的という中で、今回は9月会議に充実を求める意見書を上げた経過も含めて少し様子を見て、余りにも国の動きが問題ありというときには考えたらどうかと思っています。

〇今井委員長 ただいまご意見をいただきました。前回、充実を求める意見書を上げさせていただいて、今回出ておるのが見直しということで、今、県議会の方としては国に充実を求めている段階でありますので、国の方も動いている、今まさに議論がされているというところで、反対まではしないけども国の動向を見ていくべきだというご意見であったと思います。
 ほかに何か。

〇小島委員 舟橋委員のご意見に賛同いたしますが、どんなふうになっていくかまだわからない中で、充実させつつ、その中で変えていっていただくことも今後あるだろうと思いますので、そこを見ていってはどうかと思います。やっぱり経済効率のみを追求する危険性がある部分もあると思いますので、そこについては今後の動向を見させていただいた上で、また議論ということにしたらどうかと思います。それで、今回、この見直しというのは、ちょっと軽々過ぎるかなという気がいたします。

〇今井委員長 ほかにご意見はございますか。

〇中嶋副委員長 いずれにしても、しばらく様子を見ようよという委員の皆さんのご意見やと私は理解させてもらったんですが、それでよかったですか。

〇今井委員長 よろしいですか、しばらく様子を見るということで。

〇中嶋副委員長 はい。

〇今井委員長 それでは、委員間討議を終了させていただきます。ただいまご意見をいただきましたが、この請願の取扱いは、いかがさせていただきましょうか。

〇舟橋委員 継続したらどうかと思いますが。継続審査で。

〇今井委員長 ただいま継続審査というご意見をいただきました。

    ④採決   請願第16号   挙手(全員)   継続審査

 3 所管事項の調査

  (1)「『みえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)(中間案)』に対する意見」への回答

  (2)みえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)(最終案)について

    ①当局から資料に基づき説明(山口部長、太田局長、永田総括室長、森岡政策監、青木総括室長、福田総括室長)

    ②質問

〇今井委員長 それでは、ご質問等ございましたらお願いいたします。
 先程申し上げましたように、1月26日、知事にこの常任委員会の場で出た意見を言っていきたいと思っておりますので、この場でご意見がありましたらよろしくお願いいたします。

〇舟橋委員 中間案に比べたら、随分、施策名が抽象的なものから具体的に変わったと思っております。そういった意味では評価させていただきたいと思います。感謝します。
 具体的に3つばかり。1つ目は、ちょっと筋が外れるかもしれませんけども、知事が、いわゆる危機管理対策の強化ということで、地震だとか風水害に加えて食の安全・安心、それから感染症対策、そういったものをトータルで、危機管理をうたってますよね。そうした際に、先日、組織の原案みたいなのが出ました。あの行列でいうと、筆頭部に防災危機管理部が来るんかなと。その上に副知事級の何とか監が設置されるとなってくると、きょうの説明は健康福祉部ですけども、総務部と協議をしていく上で、この食の安全・安心だとか感染症対策というのは、このまま健康福祉部が所管していくのか、もう少し違う議論がなされているのか。当然今、議論の最中だろうと思いますけど、ちょっとそういうところの内容について教えていただけることがありましたら。

〇山口部長 まさしく、まだ、いろいろな議論の最中でございます。先程ご指摘の食の安全・安心とか感染症については、従来健康福祉部の体制の中で、いろいろな関係団体とかと連携しながらやってきていますので、今、大きく1つの部にすべてそういう危機管理のものを集約してやるということで、私どもはまだそこまでの議論には至ってないということです。

〇舟橋委員 当然、政策・施策と実行していく部局というのは、ある面で一体感を持ってやっていかなければならないと思うんです。どっちに置くのがいいのか僕は判断できませんけども、まだ議論中やったら、それはそれで結構です。
 続いて、6ページ。医師確保と医療体制の整備という表題に施策はなってますが、医療体制の整備というのはどういうところを意図しているのか、改めて聞かせていただきたいと思います。

〇森岡政策監 医療体制の確保といいますのは救急医療体制の確保・整備、あと県立病院、そこのところを主に意図しております。

〇舟橋委員 実は、至るところで医師の確保・偏在という表記が多いですよね。ある面では、この5年、6年間、県は随分投資をして医師の確保に対しては努力してきた。そして、もう近々にそれなりの医師の確保ができる見通しが立ってきたはずなんです。一方、偏在についてはどうなんかというと、さっきのように不足・偏在と書いてある。同等に重要度を書きながら、偏在については県としてどうしよう、こうしようというのが余り見られない気がします。つまりは今説明にもあったように医師の確保と医療体制ですよね。本来やったら医師の確保や偏在の解消と医療体制と書くべきじゃないかなと思っているところであります。同時に26ページにも、せっかく不足・偏在と書いてある中で、プロジェクトの数値目標を見ると二次救急病院における勤務医師数という形なんですよ。
 ですから、人口10万人あたりの病院勤務医師数というのが最初にありましたし、ここにもこういう表記がしてありますけど、例えば医療圏ごとの医師数だとか、それから診療科目ごとの医師数だとか、もっと突っ込んだ言い方をすれば、2次救急を担当してる病院の常勤医師・非常勤医師の割合だとか、そういったものも何らかの形で公表し、県がやっぱり偏在に対して改善に向けた努力をしていくべきではないかと。その3点の目標数値の設定についてのお考えはないか、そういったことも含めて突っ込んだ偏在に対する取組をする気はないか、お聞かせいただきたいと思います。

〇森岡政策監 委員のご指摘のとおり、医師不足と偏在というのは並立して存在するものと認識しております。医師の確保と申しますのは、医師不足の解消というのが1つ、それから地域の医療機関において医師を確保していくという意味で、偏在の解消についても行っていくという意味も込めて医師確保というふうにしております。ということで、委員のご指摘のとおり、医師不足と偏在というもの、解決を図る手段として医師確保というものを我々としては上げさせていただいております。
 それからもう1点、数値のとり方の話がございました。目標値が診療科目ごと、地域ごとの偏在などをあらわす指標をうまく設定できないかということでございました。それで、国の統計では診療科目ごと、それから地域ごと、医療圏ごとに医師の偏在の状況をあらわす統計数値がございます。ただ、これは2年に1回ということで調査を行っているものでございまして、なかなか年度の目標としては設定しにくうございます。今後なんですけれども、地域医療支援センターの設置を進める中で、病院の医師不足状況というのを詳しく把握していくような調査ができないか検討していきたいと考えているところでございます。

〇舟橋委員 これは最終案ですし、書きぶりを変えてもらうのはもう最後のチャンスだと思うんですよ。そういった意味では、どこを読んでもなかなか、その医師の不足と偏在が同等に扱われて事業が組まれているように読み切れない。改めてそこらへんについてのご検討をお願いしておきたいと思います。
 続いて、最後ですけども、介護福祉施設の基盤整備についてです。14ページ。先日の予算決算常任委員会で、施設の多床制の話が出てました。かたくなにユニット制を堅持されてきた県執行部が、ようやく議会の言うことも聞いてくれて、少々は多床制についてご理解していただいたと感謝申し上げるところですけど、いつからか。普通ですと、平成24年度の整備は今議論中ですからもう終わってますし、平成25年からされるおつもりなのか。どれぐらいの割合でされるおつもりなのか。それからもう一つは、例えば中勢が福祉圏域で普通のユニットやったら100床やったと。100床建てようと思った際に、多床制を導入したことによって、その100が100のままなのか、120、130まで伸びるのかというような点についてお聞かせいただきたいと思います。

〇山口部長 別の機会にその多床室の方をご説明する機会がございますけれども、先に言うと、ここの記述ではそこまでは書いてないんですけども、多床室の方は、いろいろ検討した中で今後取り組んでいくという位置づけでいくということですが、平成24年度までは既に募集もしてますので、平成25年度以降ということでございますのと、具体的な募集の仕方については、難しいいろんな課題がありますので、これからしっかりと、そういうのを整理しながらしていきたいということで、現時点でどういう形でというのはまだ整理しておりません。これから次の募集に向けてしっかり整理していきたいということでございます。事前にまたご報告させていただきます。

〇舟橋委員 何も決まってないということか。

〇山口部長 いや、案は持ってますが、まだ整理されてないということで、各方面の意見とか整理とか、実際にそれで募集できるのかということも含めて議論していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。

〇舟橋委員 じゃ、パーセンテージについて、何%ぐらいを導入するつもりかというのは、もう聞きません。ただ、総枠は、ここの目標値にもあるように10年先には待機ゼロという目標を持ってみえるんですから、計画で。そのことも十分加味した上で導入について検討いただきますよう要望して終わります。

〇水谷委員 舟橋委員のお話に関連して医師確保の部分で、施策121なんですけれども、どうしても僕自身がおなかにすとんと落ちないのは、先程舟橋委員もおっしゃいました各医療圏での医師体制が整っていると感じている県民の割合というものに県民指標をできなかったのかというところなんです。相当部内で議論をしていただいたようなんですけれども、この指標設定はまだあきらめるべきじゃないと。ですから、今度知事に申し入れていただくときに、そのことの検討はまだ続けていくべきだということをぜひ申し入れたいと思っていまして。それについての感想を部長から聞きましょうか。

〇山口部長 今の各医療圏のということでございますけど、医療圏ごとにそういった形でデータとしてしっかり整理できるのかということも含めましていろいろ議論はしてますけども、なかなか現時点では難しいのかなということで、人口10万人あたりの病院勤務医師数を県民指標で。あるいは県の活動指標としてはこういう形で整理しております。データのとり方とか、そういう整理の仕方はあると思いますけども、ご指摘いただいた点は、今後、再度検討いたしますけども、非常に難しい課題なのかなと思っております。

〇水谷委員 それが、もう前も大変議論しましたけども、幸福実現の度合いということなんだと思うんですね。前進していただいて、本当に感謝しているのですけれども。この人口10万人あたりの病院勤務医師数という数値設定にしていただいたことについては、お礼を申し上げなければいけないと思います。ありがとうございました。その場合、到達目標として、平成26年度に124.0人という目標値というのは、例えば我が県の人口を185万人というふうに設定したとしたら、2194人が2294人、つまり100人ぐらいの医師数のアップということなんですよね。その目標値というのは、先程も県内の病院で後期臨床研修を受ける医師数にかなり連動するんだという説明がありましたが、次の目標値、後期臨床研修を受ける医師数は、50人アップで本当にいいんですかということなんです。167人から217人にアップさせるという目標値になっている。もっと言えば、この後、所管事項の調査の医師確保対策についてで議論になると思いますけれども、残念ながら平成24年度に向けてホップ・ステップでいくという予定だった93名がふえないわけですよ、平成22年度から平成23年度に向けての初期医療研修で。つまり、初期医療研修というのは、前半の2年間の研修で座学中心にやるんでしょう。だけど、その後の後期医療研修を受ける医師数を50人以上のアップにしないと「10万人あたり」もおぼつかない。じゃ、初期医療研修はどうなんだという議論をまたこの後させていただかなきゃいけないと思うんですね。ここでは167人から217人のアップでいいのかということについてだけ聞いておきます。

〇松田室長 まず、最初の人口10万人あたりの病院勤務医師数につきましては、平成22年度に国が行いました必要医師数実態調査の結果、必要求人医師数312人というのが出ましたので、それを10年間にわたって獲得していこうという目標から割り出してきて、4年間で100人としております。4年間で100人ですと、10年間でちょっと足りないわけですけれども、今の体制のままでは恐らくこれは厳しい目標だろうと現実に感じる中で、今検討しております地域医療支援センター的な、医師不足病院の医師確保と各医師のキャリアアップを兼ね備えて一緒にやっていくというような仕組みを何とかこの4年間でつくり上げて、その後、加速的にもうちょっとふやしていくことによってこの312人を獲得したいと。そういう中で、この後期臨床研修医につきましても、まず初期臨床研修医をふやして、ふやした初期臨床研修医は、さらに県内でより多く割合をとどめていこうという中で、半分の50人というのを一つ出したわけでございます。

〇水谷委員 だから、その半分の50人を、100人でも難しいのに50人で本当にいいんですかということを僕は聞いてるんだけども。50人アップして100人アップにどうやってつなげるんですかと。

〇松田室長 現状、初期臨床研修医につきましては、定員131のところに対しまして、今のところ充足率69.5%ぐらい、約70%でございます。これを何とか85%ぐらいまで引き上げる必要があろうかと思います。そうすれば、あと、一定、初期臨床研修医が県内の後期臨床研修医として残る割合が、今、70%少しございますので、さらにそちらの方も3%ほど上げることによって100人近い医師が獲得できるのではないかと。もちろん、これ以外にも医師確保対策チームの活動によって県外からの医師確保、あるいは臨床研修医の貸付金等もございますので、そういったものもあわせてやっていこうと考えております。

〇水谷委員 経年でまた見させていただかなきゃいけないし、みんなで頑張っていかなきゃいけない数値目標だと思いますんで、質問はこの程度にさせていただいて、また所管事項のところでも申し上げたいと思います。ただ、各医療圏で医師の偏在も含めた体制の満足度について、何とか知恵を絞ってその数値目標を掲げるべきだと僕は思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

〇今井委員長 満足度というのは県民の満足度のことか、県行政としての満足度というか、必要医師数ということなのか。

〇水谷委員 医療体制が整っていると感じている県民の割合などを指標にするという努力ですよね。

〇今井委員長 幸福実感指標のところとの兼ね合いもありますし、そのへんもまだ私自身が納得できてない部分がありますので、また後で。済みません。
 ほかにご意見の方は。

〇小島委員 子どもの育ちと子育てのところについてお願いいたします。
 政策名をこんなふうにしていただいて、育ちをみんなで支えていこうというあたりというのは理念として盛り込んでいただいたなと思いますので、その点については感謝申し上げます。
 たくさん言いたいことはあるんですが、ちょっとまとまっていないかもしれませんのでお許しいただきたいと思います。この20ページの現状と課題の最初のところに、子どもが豊かに育つというふうに書いてもらってあります。子どもの豊かな育ちをみんなでどうしていくかということが大切にしていきたいことなんだろうなと考えるわけですが、子どもが豊かに育つって一体何かなということを考えたときに、どこかに書いていただいてありますが、自己肯定感がきちっと持てる、そのことによっていろんなことを一生懸命やろうとできる、そのことで自己実現が図れたという実感が持てるということなのかなと思うんです。これはまさしく、いつも知事がおっしゃっている幸福実感ができるということなんだろうと思うんですが、小さい子どもたちの支援だとか、子どもたちが生き生きと活動できるようにということはかなり書き込まれているなと思うものの、例えば中高生を見たときにどうかというような視点が、少し薄いのではないかなと感じます。
 学力の向上というのが非常にクローズアップされて出てきていますけれども、学習意欲をどう持てるかということを根本的に考えたときも、学校以外の場所でも彼らに本当に落ちつける居場所があるかどうかというのは、非常に大きな問題やと思うんですね。その中高生の居場所をどうつくり、自分がやりたいと思うような活動の場をどうやって保障していくかという視点を、ぜひここの場で持っていただきたいなと思うんです。例えば学校からはじき出されるような、あるいは自分から飛び出てしまうような子どもたちを保障していくところはここしかありませんので、そこをぜひお考えいただきたいなと思うんです。
 ずっと読んでいると、親がどう思うかとか、子育ての支援とかいうものはいっぱい入ってくるんですが、当のティーンエージャーと言われるような子どもたち自身がどう考えるんだろうというあたりは、なかなか指標としても出てこないし、難しいと思うんです。そのあたりは、子ども条例の調査に入っていっていただくので、きっとそのあたりで反映されていくんだろうと思うんですが、子どもも県民ですので、そのへんの考え方をぜひ入れていただきたいなと思うんです。学習意欲がきちっと備われば、当然学力も上がると思いますし、そこの包括的な下支えというのを、やっぱりこども局としては推進していくべきだと考えるんですが、そのへんについてのお考え、それから中高生についてのと限定しますけれども、居場所づくりの推進、それが結局子どもの育ちを支える地域づくりに必ずつながっていくだろうと思いますので、そのあたりについてお聞かせいただきたいなと思います。よろしくお願いします。

〇太田局長 まさしく、こども局が取り組みますときに、中高生に対してどうアプローチできるのかというのは、ご指摘いただいたとおりすごく大きな課題だと思っております。
 一つには、きめ細やかな部分で中高生へのアプローチというのは、例えば母子保健対策で子どもたちの思春期について専門家を派遣して学校でお話をするとか、そういう個々の取組はあるんですけれども、それをトータルに、みずから居場所づくりをして中高生自身の活動を盛り上げていこうよというような施策として、学校教育のある中で、こども局が直接アプローチするのはなかなか難しいというところが確かにございます。
 ただ、子ども条例の方の子どもの意見を反映させよう、やってみようよというのは、こども会議という中で、小・中学校、高校を問わず募集もかけており、そういったことに条例の中で取り組めるんだよということを、今も広報してるわけですけども、これはしっかりやっていきたいなと思っております。今でもあちこちの、目についていただいた生徒とか学校から、条例のことを学びたいとか、自分たちの意見を聞いてほしいといったようなことはアプローチとしてあります。そういったことを丁寧にふやしていくのかなと思います。
 今回、鈴鹿市立神戸中学校の方で、「みえの子育て・子育ち応援通信」という私どもが発行しておる情報誌でも紹介させていただいたんですが、子どもたちがとってもいい意見を言ってくれてるんです。それで、そういうものを見ていただいたところから、また引き合いがあると思いまして、出前講座を積極的にやろうと思ったりはしてるわけです。何かこういうふうに申し上げますと非常に細かいことが羅列してまいりますので、もっと大きな視点で、中高生にどういうふうに子ども条例の趣旨を理解し、次代を担う大人になっていただけるのかということは、もう少し思考を深めたいなと思います。
 一方では親の方に、子どもたちが中高生になったからこそ、子どもたちの主体性を重んじながら子育てをしていこうということに気がついていただけるように、子育てサポーターもそうなんですけども、「親なびワーク」といった教材を使って、各地で親同士が子どもたちの主体性を伸ばそうといったことを学んでいただけるような取組もしております。大変細かいことを羅列して申し訳ないんですが、そういうことをトータルで何か書けるようでしたら、努力してみたいと思います。

〇小島委員 ありがとうございました。
 学校教育があるで踏み込めやんという感じは、私はちょっと違うかなと。教育は教育ですけれども、もっと大きく、本当に地域も全部含んで、大人たちがみんなで子どもたちを豊かに育てていきたいんだということであれば、認識は少し違うかもしれませんが、教育もその中の一たんを担うものであろうと思うんですね。ですので、全庁的に取組をということも書いていただいてありますが、子どもたちをどうやって育てるかという視点については本当に大きく、教育ももちろん含めて全庁で見ていただきたいなと思います。
 「親なびワーク」は私も知っていますが、そこにたどり着かない方、ここにひとり親家庭情報交換会参加者数とも書いていますが、そこにたどり着かない方や、その子どもたちが最も支援の手が必要なのであろうと思いますので、そこをぜひ。これは要望ですがお願いいたします。
 もう一つ、児童虐待のところなんですが、お教えいただきたいと思います。
 今、その児童養護に実際に当たってみえる方々から、今上げられているような実際の虐待にはまだ当たらないけれども、マルトリートメントという、大変不適切な子育ての状況があって、そこを何とかしていかないと、これからますます課題がふえるんではないかという話を聞いたことがあります。このあたりの視点を持って児童虐待防止にもう少し幅広く取り組んでいただく必要があるのかなと思うんですが、その辺についてのお考えはいかがでしょうか。

〇太田局長 児童虐待の未然防止といった取組については、本当に幅広く、いろんなことをやっていかないとだめだろうと思います。
 一つには、県がシビアな問題についてしっかりとフォローするよという体制を整え、市町がその最初の受け皿であって、虐待をしてしまいそうなご家族とか、その後の家族のフォローを見守る形で近い市町にも役割を分担いただき、そういう中で全体をケアしていこうという考え方をしっかり持ちながら市町と連携体制を深めるというのがあると思っております。
 その上で、県としましては、そういうきめ細かな市町での取組を、いろんなことでやっていただきたいもんですから、今の母子保健に加えて、例えば揺さぶられ症候群のような、まだ余り認知はされてないけれども時々大きな事件になってしまうことについて各市町の保健センターなどでもしっかり認識いただき、啓発いただきたいということで、DVDのNPO、産婦人科医とご一緒に広めていこうと。トピック的なものにはなるんですけども、そういったことを世間に周知いただきながら市町ともに広げていく、またフォローしていくというようなことを常に発信し続けていく役割が県にはあるのかなと思っておりまして。さらにそういった揺さぶられ症候群のように特別な、知っていただきたいような情報については積極的に発信し、広める仕組みもつくっていきたいなと思っております。

〇小島委員 先程言わせていただいた新たな概念といいますか、についてはお調べいただいて、必要であればぜひ市町にも広めていただきたいなと。これは要望させていただきたいなと思います。

〇今井委員長 ほかにどうでしょうか。

〇日沖委員 ちょっと私も幾つか。医師確保のところで施策121、緊急課題解決3も含めてなんですが、診療科目間の医師の偏在というのは、一部記述していただいて、課題視して取り上げていただいて、取組方向も考慮していただいとるんだとは思いますが、三重県の偏在というのもありますけれども、顕著な例で、産婦人科が極端に少なくて子どもを産めない、取り上げてもらえない地域があるとか、そういう三重県の中での地域間、診療科目間の偏在というものも明らかにしていただいて、取組姿勢を明確にしていただけたらなと。もちろん、それを課題視していただいた上で進めていただけるんだろうと思いますけれども、この中の記述ではそれほど伝わってこないんで、お願いしたいなと思います。
 それと、以前委員会でもお聞きしたんですけれども、施策141の介護基盤整備などの高齢者福祉の充実のところで、15ページの県の活動指標で、高齢者の社会参加を図る指標ですけれども、以前、高齢者が地域社会における地域貢献をしとる割合でしたっけ、そういう目標項目が、今回、高齢者が地域社会を担う一員として行う取組を支援する「長寿社会活動・地域交流推進事業」研修会の参加者数というんですが、この研修会というのはどういうものなんか改めて聞かせていただきたい。それと全体的なことなんですが、ここ近年、子育て支援が子育ち支援というふうに変わってきて、子どもが育っていく環境の充実は、いろいろな形で進んできておると思いますし、充実もしていただいていると理解しておるんですけれども、このごろ少子化対策という言葉がもうほとんどなくなりました。言葉だけのものなのかわかりませんけど。少子化対策ということに直結、連想できるような事業も、不妊治療なんかはありますけれども、なかなか最近見えてこないし、今回、特にこのみえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)《最終案》の中でも、少子化対策という言葉自体がほとんど見当たらんぐらいなんですけれども、やっぱり今の社会の中で、一番日本の国のいろんな課題を生み出してきてしまっとる大きな一因がこの少子化なわけでして、経済から何から影響を及ぼしとるわけなんで、子育ち支援が進めば、それが少子化対策につながってくることはわかるんですけれども、何か、余り意識されてかんようになってきたんかなあと思うんで、ちょっとそのへんのところを聞かせていただきたいなと思います。
 以上、お願いします。

〇森岡政策監 医療関係のご質問につきましてお答えいたします。
 地域間、診療科目間の医師の偏在ということでございましたが、委員のご指摘につきましては、その地域の中で診療科目間の医師の偏在があるのではないかというご指摘だと認識しております。そのように考えたとき、例えば2次医療圏ごとの診療科目間の偏在というものを見ていくというようなことになろうかと思います。診療科目間の偏在を見るときの数値としては、全国のデータと比べて何位ぐらいなのか、上位にあるのか下位にあるのかというのを調べております。この2次医療圏の診療科目ごとに人口10万人当たりの医師数というのを出して、それが全国と比べて上位にあるのか下位にあるのか調べていく作業が必要となってきます。ただ、2次医療圏となりますと、診療科目によっては非常に少ない数字になる可能性もございます。心臓血管外科とか脳血管外科とか、そういう数値に違いが見出せるかどうかをまずは確認させて、記述の方を検討させていただきたいと思います。

〇明石室長 15ページの研修の内容ですけども、高齢者が地域社会を担う一員として行う取組を支援する研修ということで、事業名で言いますと旧の明るい長寿社会づくり推進機構事業、来年度からは高齢者健康・生きがいづくり支援事業の中で行っているものでございまして、具体的に社会福祉協議会の方に委託して実施しております。内容につきましては、県内の10カ所程度でボランティア活動についてだとか、健康づくりのリーダーの研修だとか、そういうものを行っている研修でございます。

〇太田局長 少子化に向かう社会がいろんな課題をはらんでいて問題であるというのは、本当に全国民に共通する認識だろうと思います。人口減少社会について例えばみえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)《最終案》の26ページに問題意識としての記述はございます。ただ、政策体系の方で、はっきりと少子化対策という形で名称が出ておるかというと、ご指摘のとおりそれは明確にはされていないと思っております。
 ただ、こども局というか健康福祉部としましては、子どもを本当に安心して産み育てることができる社会づくりが大きな少子化対策の一つだという認識はございますので、今回も緊急課題解決プロジェクトの方は、「家族の絆再生」というような形で、今、生涯未婚率が男性の場合16%にも上がってるというような現象もございますが、家族のつながりのよさであるとか温かさといったことを県民の皆さんに知っていただくことによって、こういった社会の雰囲気みたいなことを変えていくことができたらなと思っているところでございます。
 ただ、それだけでは少子化問題が解決するわけではございませんので。実際に家族を持ち、子どもを育てることができるようになるために、雇用の安定化というのも非常に大事なことでございますので、それについてはまた別の施策の方で、若者の自立支援といった雇用対策にも取り組むというように、少子化社会を解消するための取組というのは随所で取り組ませていただいているのかなと思わせていただいているところです。

〇日沖委員 まず、県内の医師の診療科目間、地域間の格差ということでお話しさせてもらったんですけれども、今ご説明いただいて、これから第5次の保健医療計画の策定に向けて取り組んでいかれる中で、やはりこういう県内での診療科目間の偏在、診療科目間である程度満遍なく医師数があるところもあれば、極端に偏在しとる医療圏もありますもんですから、そういうところをとらえた取組も、具体的な中でぜひやっていっていただきたい。これを添えさせていただきたいと思います。
 それと、少子化対策については、もうちょっと全体の中で少子化への危機意識というものがあらわれるような言葉をちりばめてくださいということまで言うべきなんかどうか、私もわかりませんけれども、県では、例えば若者の触れ合いの機会をもっとつくりましょうよというようなことになると、個人のプライバシーを侵すようなことになってくるんで、なかなかそこまでは踏み込めませんというふうなお話もこれまでに聞かせていただいたことがありますけれども、今、市町やいろんな民間団体とかを見とると、もうそんなこと言うとらん。例えば市や町でも触れ合いの機会を行政が後援したり主催したりしてやっとるところもありますし、民間でもそういう取組を積極的に興してやっとるところもある。そういう社会の流れもあるんで、もうちょっとそのへんのこともとらえながら、ひとつ地域や市町とともに県もそういうところに目を向けて取り組んでいただきたいなという思いだけ述べて、記述がどうのこうのまでは申しませんが、ぜひ少子化対策の取組も進めていただきたいなと思います。
 さっきの高齢者の地域貢献活動のところだけ、もう一遍聞かせてもらえませんか。研修が、年に何回ぐらいあるのか。

〇明石室長 県内各地域10カ所でやってございまして、それぞれ別にやってますんで、10カ所で10回、回数で言うと10回ということでございます。

〇日沖委員 10回、地域ごとというと、その地域の人は1回出るだけということになるわけですね。そのへんを。

〇明石室長 基本的にはその地域の研修会に出てみえているというように思います。

〇日沖委員 それならば、その地域ごとの老人クラブの活動の中で、代表者が出られるんか、ある程度人数が出るのかわかりませんけれども、年1回参加するその研修会が地域貢献活動に参加するバロメーターになるんかなあと率直に思うんですけれども。それぞれの地域の老人クラブは、いろいろ活動してみえて、もちろん地域に貢献していただいとると思ってるんですけれども、それをバロメーターとして、これが明確にわかることなんか、適することなんか、ちょっと疑問なんで。いかがですか。

〇明石室長 研修の内容が、ボランティア活動とか、健康のリーダーづくりだとか、高齢化社会を高齢者自身が担っていくというものでございますので、参加された方が地域へ戻っていろんな活動を進めていただくというようなことを思っておりまして、そういう点から県の活動指標に選ばせていただきました。

〇日沖委員 前回も、社会貢献しておられる老人クラブ数が数値目標になってたのを、それは把握されとるんですかってお聞きしたときに、把握していますって言われたけれども、私は数字も聞かせてもらわずきょうまで来とるんです。その後、またこういう目標項目に変わってきて、地区地区の方にすると、年に1回、この研修会に参加するだけの人数がそのバロメーターになっていくというのはいかがかなと思います。きりがないのでこれで終わりますけれども、一遍考えていただきたいなと思います。

〇今井委員長 前回の常任委員会でも質問させてもらったと思いますので、日沖委員の方にそのご回答と、もう一度この変更になった理由の詳しいご説明を、一度時間をとってお願いできればと思います。日沖委員、それでよろしいですか。

〇日沖委員 はい、もうおさめます。

〇今井委員長 それでは、まだご意見等あろうかと思いますが、12時になりましたので、一たん休憩を挟ませていただき、午後から引き続き調査の方を行いたいと思います。
 それでは、暫時休憩に入ります。

          (休  憩)

〇今井委員長 それでは、休憩前に引き続きまして委員会を再開させていただきます。
 事項書(1)、(2)、「『みえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)(中間案)』に対する意見」への回答、みえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)(最終案)についての調査を引き続き行います。
 何かご意見、ご質問のあります方はよろしくお願いいたします。

〇中嶋副委員長 施策121医師確保と医療体制の整備で、変革の視点の中に、地域の皆さん方が地域の医療を守ろうという行動等につなげていく取組を県として持っていくことを書いていただいておるんですが、その中身が。具体的には基本事業の中に書かれているところがないもので、例えば救急・へき地等の医療の確保というあたりにそういった取組なんかを書いていただくとか、そういう必要があるんじゃないかなと思うんですが、そのあたりの考え方を聞かせていただきたいのが1つ。あと、施策142障がい者の自立と共生の中で、前々から思っておったんですけど、生活・文化部が所管してます施策331の中に、障がい者の方々の雇用の確保ということが書かれておるわけなんですが、そのことに、この施策142障がい者の自立と共生の中で一体的に取り組んでいこうじゃないのかというふうな議論が今までなかったのかということをちょっと聞かせていただきたいんですが。

〇松田室長 この部分は、予算の額的にはそれほど大きくないというだけの理由でここに記載しておりませんけれども、私どもで、変革していく意味においてはかなり大きなことだと思っておりますので、そのへんは、検討させていただきたいと思います。

〇西村室長 施策142障がい者の自立と共生の中での全庁的な取組の中で、生活・文化部が取り組んでみえる障がい者支援がございますけれども、まだ、最近、情報交換というか、関係する部局で専門部会を立ち上げて、それぞれの部局で取り組んでいる事業を共有するということで、議論はこれからでございます。

〇中嶋副委員長 まず1点目で、例えば私とこの志摩市や津市、伊賀市なんかもあるんですが、地域で医療を守っていこうよといった取組を、県としても広域的な中でご支援いただく姿勢を見せていただくだけでも随分違うと思います。できれば何かのところの基本事業の記述でも取組を上げていただければありがたいなと思いますので、ご検討いただきたいと思います。
 あと、さっきの障がいのある方々の雇用の件については、選択・集中プログラムの中の緊急課題解決プロジェクトでも取り組んでいただいておるんですけれども、施策の中で一体的に取り組んでいってはどうかということも、ぜひご検討いただければなと。総合行政的に各部局がやっていただいているのを進めていただくというのは当然のことではあるんですが、緊急課題解決プロジェクトではご説明があったように新規的なものとか、これまでの取組をちょっと変化させたものとかを中心に取り上げるというならば、施策として取り組むという視点はまた別かと思いますので。今答えは求めませんが。
 あと、太田局長と福田総括室長から施策の順番とか、県の活動指標が基本事業と対応してるという感じの説明をいただいたんですが、施策の順番って、それほど大きな意味がないのかなと思いながら、特に1番だから優先度が高いとか、そういったものではないですよねという確認と、基本事業の目標項目というこれまでの戦略計画とは違う意味合いとして、今回、県の活動指標というのが置かれているという説明を受けてきたつもりだったんですけど、説明のされ方では基本事業の目標項目のように言われたので、そのあたりを確認したいんですが。

〇太田局長 施策の順番を変えたと申しましたのは、優先順位で変えたということではなくて、政策Ⅱ―3子どもの育ちと子育てというふうになったものですから、「子どもの育ち」の方を先に持ってきて、「子育て」と言葉の順番に変えたという意味でございました。済みません。

〇福田総括室長 私の説明が少しほかの総括室長と違ったところがあって、お考えになったところがあろうかと思います。現状と課題、それから取組方向、主な取組内容は、おおむね連動しております。それに応じた形でどういう取組をすれば、県の活動内容としてはこういったものが一番ふさわしいんではないかということで、代表的なものを県の活動指標としては置いているという意味合いも込めて、流れの中でそういう形で説明をさせていただいたところでございます。

〇中嶋副委員長 了解いたしました。もし、これが基本事業の目標項目というのだと、またちょっと議論が変わっちゃうもので、そうでないという認識のもとで理解させていただきます。
 あと最後1点、要望としては、南部地域活性化プログラムの中で、予算決算常任委員会の全体会議のときでしたか、来年度当初予算の中身ですけれども、そのときの議論で当初予算の中身、要求内容がないよねという話をしたときに、各部局の方からいろんな事業の提案をいただく中で中身を膨らませていくんだという説明でしたが、プログラム自体これからそういう形で膨らませていくんだということになると、これもみえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)そのものと関連してくるかと思いますので、各部、もう健康福祉部だけにかかわらずですが、積極的にそういった提案をしていただきたいということを要望させていただきます。
 私は以上で。

〇今井委員長 ほかにご質問等はございませんか。

〇貝増委員 執行部の方、ちょっと目をつむっていただけないですか。子どもが義務教育終了までの間、週に2回以上子どもを含めた家族と一緒に飯を食った人、手を挙げていただけますか。はい、もう目をあけてください。昔、健康福祉部の常任委員会に所属したとき、数年前も一遍聞いたことがあるんです。一番大事なことは、食育ということが一時出たけども、やっぱり小さいうちは、毎日朝か晩かどっちか一緒に食べるのが基本です。でも大人はどうしても、仕事が忙しいとか何やかんや言うと。じゃあ行政に入ったときに施策で対応していこうかと。しかし実際に自分ができること、自分たちがやってきたことが正解やと。やっぱり子どもと毎日対面して顔色を見て食事をして、体調がいいか、ちょっとこのごろおかしいぞとか、それがわかる。
 しかし勤め人であれば、この高度成長時代の中でずっと駆け足できた人間同士ですから、毎日は無理やと。夜は残業で遅うなる。しかし週末ぐらいは。せめて食事は朝晩一緒に食べることによって、きずなも再認識できるし、一番大事な子育てと子育ちがじかに感じられると。だからやっぱり県の施策としては、そういうことを。これは県がやるもんじゃないけども、県の29の市町に対してある意味で競争心を持たせ、各市でどれだけそういうことを啓蒙していただいてるか、それに対して子どもから満足感があるかと。そういうこともやっぱり県としてはインフォメーションを出すべきじゃなかろうかと。こういったいろんな施策を持ち上げても、やっぱり土台がしっかりしていないと砂上の楼閣になってしまうんですよ。今、本当は全員手を挙げてくれたと言いたかったんですけども、半分も行ってなかった感じですもんで。誰がと名前は言いませんけども。やっぱり子どもということに関しては、そのへんの気持ちが。
 余談になるけども、知り合いから発信されて、今、我々は全国レベルで、自分の誕生日にお祝いをもらうんじゃなくて、自分を生んでくれた親に感謝のプレゼントをしましょうという運動を始めてるんですよ。そういうことも、やっぱり市町ではなかなか発信できない。県が応援するから各市町でもっとしっかりと啓蒙運動をしてくれよと。そうすることによっていろんな施策も中身が本当に伴ってくるという思いでありますもので。一つ一つ、これがいい、これが悪いとは言いませんけども。これはこれなりにやっていただきたいし、同時に今、冒頭でお話しさせていただいたことも真剣に取り組んでいただけるような行動、啓蒙運動を始めていただきたいなと思います。いかがでございますか、こども局長。

〇太田局長 ありがとうございます。基本は自分の子ども、それから周囲の子どもをどう育てていこうかという大人の気持ちが非常に大事だと思いますので、今おっしゃっていただきましたようなさまざまな取組の中で、市町とともにできることがありましたら、家族のよさ、子どもを育てることの喜びをしっかり訴えてまいりたいと思います。そういったことで、先程小島委員の方から出ましたマルトリートメントですが、考え方は児童虐待、不適切な対応をどう変えていこうか、それが問題ということですけれども、むしろいいこと、楽しいことがこんなにいっぱいあるという訴えも一方であった方がいいと思いますので、そういった取組をあわせてさせていただきたいと思います。

〇貝増委員 山口部長、いかがでございましょうか。

〇山口部長 今、太田局長がお答えいたしたとおりでございまして、部を挙げて、私自身もそういう点では公的にも私的にも注意していきたいと思いますので、本当うれしく思います。

〇今井委員長 よろしいですか。
 ほかにどうでしょうか。
 それでは、少しだけ私の方から、ちょっと聞かさせていただきたいと思います。済みません、お時間をください。
 まず、施策122がん対策の推進のところで9ページですが、県の活動目標、ここにがん検診受診率というのがあります。選択・集中プログラムの緊急課題解決3のところにも全く同じ指標がプロジェクトの数値目標として上がっております。両方にあることが悪いというわけではないですが、同じような取組なので、2つ併記してある理由といいますか。例えばがんであれば予防、検診、そして治療、緩和ケアとかがあろうかと思いますが、そのへんで一緒にされているのは。特定検診の受診率等はほかのところでありますんで、例えば今、緩和ケアの研修を各医療従事者に受けてもらっておると思うんですけども、そういったものを進めていくことであるとか、地域ガン登録の登録者数とか、そういったものも考えられるんではないかということをちょっと言っておきたいと思います。
 それと、子どもの方でも、例えば施策232子育て支援策の小学校区における放課後児童対策の実施率と、後ろの選択・集中プログラムの緊急課題解決5の放課後児童クラブの設置数、これは一緒の数字になってこないのか、くるのかということがありまして。それであれば役割分担も兼ねて、例えば今普及していただいてますオレンジリボンは今後もずっとやっていくんだと思いますので、児童虐待という意味では、そういった月間の取組に参加してもらう方々の数でありますとか、「早ね早おき朝ごはん」のキャラバン隊も回っていただいてますが、そういったことに保育園や幼稚園等を含めてどれだけ参加してもらってるかということ等も考えられるのかなと思います。これが2つ、数値目標のところで、よく似た目標項目でしたので、どういうふうに考えたらいいか教えてもらいたいところです。
 それと最後に1点、14、15ページの施策141介護基盤整備などの高齢者福祉の充実で。この後も出てくるんですけども、ここでは数値目標が入ってますので。この県民指標では、特別養護老人ホームにおける重度で在宅の入所待機者数の、現状値2240人を目標値ゼロにする、県の活動指標の方では、特別養護老人ホーム(広域型)および介護老人保健施設整備定員数(累計)を現状値から3115床、平成27年度までにふやしたいということでございますが、例えば上の方の特別養護老人ホームの待機者をゼロにするということは、ユニットと考えた場合、単純にこの下の方にある3115床から2240床を抜いて、残りを老人保健施設と考えていいのかどうか、そのへんを。3点、教えてください。

〇服部室長 数値目標の件で、この施策の目標項目と、選択・集中プログラムの方の目標項目が一致している理由でございますが、私どもは、施策の中でも、主目標として75歳未満の人口10万人あたりのがんによる死亡者数を減少させたいと。この場合、やはりその予防、特に検診による受診者数をふやし、早く発見することによって死亡者数を減らすことが、県のできる範囲の中で一番効果的な部分ではないかと考えております。
 そういう中で、施策の中では「緩和ケア」も目標項目の一つにさせていただいておりますけれど、やはりこれが選択・集中プログラムにおいても一番の課題ではないかと認識しておりまして、両施策で、あるいは選択・集中プログラムの中でも、ここに意識を集中することが市町と一緒にやらなければならないことですけれど、そういう意味も込めて2つのものを一緒にさせていただいておるということでございます。

〇今井委員長 はい、わかりました。

〇福田総括室長 ご指摘のございました施策232子育て支援策の推進の方の県民指標の小学校区における放課後児童対策の実施率、この92.0%と申しますのは、全小学校区が現在393ございますのに対して317が現状なんでございますけれども、数字的には362まで上げていきたいと思っておりまして、この中身は厚生労働省の方でやっております放課後児童クラブ、それから文部科学省の方でやっております放課後子ども教室、これを2つ合わせたもので、放課後児童対策、いわゆる放課後子どもプランといわれたものを、対応する数字としてこちらの方に上げさせていただいております。総合的に取り組むということで、いずれかの事業を小学校区で実施している数をまずここで上げさせていただいております。
 それから、ご指摘のあった「安心プロジェクト」の部分ですけども、放課後児童クラブの設置数というのは現在二百七十数件、70%ぐらいの実施数で、非常に低位でございます。放課後の居場所づくりという意味からいうと、放課後子ども教室よりも放課後児童クラブの方が実質的な形として対応する部分がございますので、中心的にこちらを集中していくという意味で上げさせていただきましたけども、今、委員長の方からご提案があったようなオレンジリボンの普及の度合いでありますとか、そのほかの取組の数を上げることも念頭に置きながら、さらに検討させていただければと考えております。

〇明石室長 2240人の目標と、県の活動指標の方の関係ですけども、若干、切り口が異なるところがありまして。1つは老人保健施設が入っている、それから県民指標の方は、市町が管理する地域密着型の施設もカウントしているということがあります。
 それから、待機者を解消するということですので、整備年度なんですけども、平成27年時点で解消するということで、平成26年度までの整備を上の方は考えております。県の活動指標の方はそのまま平成27年度の整備の分も入れているということで、若干、切り口が違いますので。数字がどうなるか、今ここでは申し上げられなくて申し訳ございませんが。

〇今井委員長 1点目、2点目、3点目、わかりました。また今後ともよろしくお願いいたします。
 ほかにございませんでしょうか。

〇日沖委員 1つだけ。県民指標の特別養護老人ホームの待機者をゼロにする目標値、これは平成27年度ということですよね。知事は8年間で待機者をゼロにしていくんやと言われとるんです。早いのはええんですけど、そのへんの目標の合わせ方、とらえ方というのはどう説明してもらえますか。

〇山口部長 ここで掲げておりますのは重度で在宅のということでございますので、まず一番必要性の高いところの、平成22年度段階でつかんでおります2240人を対象にということで取り組んでいきたいということでございます。

〇日沖委員 知事の言われる方は。

〇山口部長 知事がいろいろ言われているところは、待機者ゼロというふうに上がってますけども、我々が、みえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)の中でこの4年間で取り組むのは、まず重度で在宅の入所待機者数、この2240をゼロにするという理解でございます。

〇日沖委員 知事の方は、どういう層の待機者の方々をゼロにするということでとらえられているわけですか。

〇山口部長 平成22年度段階で、全体での待機者数が1万人を超えてたということでございますので、我々はその中で重度で在宅の入所待機者数ということに、まずこの4年間取り組むということでございます。

〇日沖委員 じゃあ、また後で。もうずっと並行の話なんで。

〇今井委員長 よろしいですか。

〇日沖委員 はい。

〇今井委員長 知事の8年間での待機ゼロというのと、この目標との違いというものは、また改めて確認もさせていただきたいと思います。
 ほかによろしいですか。
 ほかになければ、これで事項書(1)及び(2)の、みえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)関係についての調査を終わらせていただきます。

  (3)「三重県版事業仕分け」に関する意見への回答について

    ①当局から資料に基づき説明(山口部長)

    ②質問       なし

  (4)医師確保対策について

  (5)ドクターヘリの取組状況について

    ①当局から資料に基づき説明(森岡政策監)

    ②質問

〇今井委員長 ただいまご説明いただきました点につきまして、ご質問等がありましたらお願いいたします。

〇舟橋委員 ことしはアウトでしたということですね。済みませんでしたという言葉もなかったけども。16番目を認められた県はあるんですか。

〇森岡政策監 現在、情報収集している限りでは、ないというふうに情報を得ております。

〇舟橋委員 じゃ、満額を国が使っちゃった、もうお金はありませんということですか。

〇森岡政策監 来年度要求の実施箇所数に応じて追加採択の方が決まるという情報を得ております。といいますのは、例えば来年度15カ所から20カ所になるとしても、来年度の予算要求で15カ所ということになってしまうと、今年度追加採択したところが来年度漏れてしまうということで、継続性の観点から問題があるのではないかということで、来年度要求において箇所数の増が認められなければ、追加採択の方はしない方針だと聞いております。

〇舟橋委員 来年は大丈夫なんでしょうね。

〇森岡政策監 国の来年度の概算要求の箇所数によって決まってくると認識しております。

〇舟橋委員 決意も何にもないのか。わかりました。

〇今井委員長 よろしいですか。ほかに。

〇水谷委員 お昼休みにいろいろご説明に来ていただいて、また余計にわからなくなっているのでお伺いしますが、人口10万人あたりの病院勤務医師数は、初期臨床研修医も含むということで目標値に掲げていて、マッチ者数が今回93名だったというのは目標どおりなんですか。

〇森岡政策監 病院勤務医師数の中に初期臨床研修医は含まれております。93名が目標かどうかといいますと、我々としては、今後ふやしたいというのはありますけれども、具体的に目標値を何らかの形で公表しているわけではございませんので、そこはご了承いただきたいと思ってます。

〇水谷委員 現時点での118.6人というのは、全国47都道府県中45位ですよね。多分他県も一生懸命医師数をふやしていこうとするでしょう。ですが他県が横ばいだったとして、つまり現時点の数値において、何位まで上がるもんですか、124.0人では。

〇松田室長 5位ほど上がりまして40位ぐらいになることだったと思います。ごめんなさい、正確な数字は、今持ち合わせておりません。

〇水谷委員 稲垣理事、現時点のアカデミックな研究、例えば2016年まで国が医学部の定員増を図った結果においても成果が出てこないわけですよね。それ以降出てきたとしても、三重県というのは現時点で医師の数が少ないために、将来的にもそういうことが影響してきて、広島県や青森県や香川県と同じように常に下位に入り続けるんだという研究成果が発表されてますよね。それに対して劇的に変えれるような施策を立案しないことには、20位ぐらいまで上げようというのは本当に難しいんだと。今、この平成27年度までのみえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)の立案の過程なんだけども、かなり大胆な政策提案をしなきゃいけないなと思い始めているのですけれども、それを考えるのに、県庁だけでは知恵が足らんのと違うかと思い始めてまして。どうですかね。

〇稲垣理事 確かに今、私どもの県は非常に下位、全国的にも低レベルなところにあります。それを劇的に変えるには、当然、入りの方を大幅にふやさなければいけないんですけど、それは大学の定員ということになると思います。それは当然要望していきますけども、私どもの力ですぐに何かコントロールできるという話ではありません。そんな中で、午前中もお話をしましたけども、各病院にお聞きしたところ、近々の新しいデータの中で314人のドクターが不足しているというデータがございます。それを何とか解消するのを一つの目的に、現在、4年後、5年後の目標数値を立ててるという状況でございます。

〇水谷委員 1つお礼を申し上げておきたいと思いますけど、12ページの中高生等を対象とした医学部進学セミナー、これは委員長、副委員長の計らいで委員長報告の中に入れていただいて、中学生に64名も参加していただいておるという数字を見て本当にうれしかったです。こういった取組を全医療圏でできるようになってくるといいなということを提言しておくのと、最後にもう一つ、津というだけじゃなしに、知恵をもっと拝借する組織というかシステムというか審議会というか、そういった形をつくった方がいいなと思います。
 以上です。

〇今井委員長 先程水谷委員から発言がございました、中学生の参加者数が多いということで、やはり早くからそういった機会に触れられるように、今後ともまた、そういった研修の場を持ってもらいますようよろしくお願いいたします。

〇稲垣理事 6月会議でしたか、常任委員会で、水谷議員の方から若い人の教育が大事だと。現在、高校生以上のところへ手をつけているというところで、そこらへんの取組は、当然必要だと私も認識しておりますので、また頑張らせていただきたいと思います。
 それと、先程314人と申しましたが、正確には312人でございましたので、訂正させていただきます。

〇今井委員長 よろしいですか。
 ほかに、何かご質問はございますか。

〇貝増委員 医師確保なんですけども、もう6年になるかな、学費の補助というか貸し付けが。今、延べ人員280人で、この人たちは本当に大事な医師確保の予備軍になってくるもので、前から言ったように、これを立ち上げたときから1年前まで空白の10年間をどのように扱うんやと。毎年定員をふやしてもらったり、募集をかけてどんどんしてると。じゃ、この人たちが本当に三重県内の医療機関、あるいは離島に行って7年から9年働いていただくと学費免除になると。これは、在校生にずっと追いかけ調査をしてますか。種はまいたけど、ほったらかしではと。本当に卒業後研修を確実にやっていただけるという担保をもらおうと思うと、やっぱり常時その学生たちに連絡をとりながら、地元でいかがですかというインフォメーションをどんどんしてつないでいくことが、確実にその成果があらわれると。出しました、ありがとう、でも卒業したらよそへ行きますわ、お金は返しますわでは制度の意味がないと。その中間で、行政がその人たちと連絡をとって、三重県の医療機関、県の医療制度でこうやってるから、しっかり勉強して、7年から9年、地元三重県でもう一度お願いできないか、そしたらまた次のサポートもありますと。その夢を確実に地元三重バージョンにどんどん移行さす、というよりしてあげることが、その制度の本当のお金を出した値打ち、効果が生まれると思うんですけども。その顔では全然手つかずの状態ですか。

〇稲垣理事 全くおっしゃるとおりでして、そういった学生のときからの動機づけが非常に大事だと考えております。先程も、この11ページの医師確保対策のところでご報告させていただきましたけども、この地域医療教育の充実というところで、三重大学医学部医学科地域枠の学生、それから自治医科大学の学生を集めて、いろんなシンポジウムなり、現地でのそういう研修なりをやっておりまして、その中で、いわゆる地域医療をみんなで守っていこうねというか、動機づけになるような意味合いの部分で少し事業を展開させていただいています。それがまだ不足してるという話であればあれですけども、私どもとしてもそういう意識で、こういった事業を立ち上げているということでございます。

〇貝増委員 もし、私が代表であればという前提で物をしゃべるんですけども、その子たちに、卒業の段階では三重県のドクタープールへどうしても入っていただくようにするという運動をしながら、給料をもらいながら、あの地区へ行ってください、この地区へ行ってくださいという受け皿を早い段階でつくるのも必要じゃなかろうかなと。もう医局指導がない、そして自分たちの選択の中で、どれだけの情報、あるいは地元からのそういった機会の要請がどう届くかといったときに、やっぱり安心感も必要になってくるんですよ、ドクターの卵としては。じゃ、そういう安心の担保を、県のドクタープールなり、そういった施設に入っていただき、入ってくれたらあの地区、この地区へ、あとは本人との意見交換で希望を聞きながら、県内のどういうところへ行きたいかとか、そこまで順次詰めていける受け皿を早くつくって、卒業までの間に常時、何回も連絡をとりながら学生たちと意思の疎通をして、地元のお手伝いをすることがどんなにうれしいことかと。そういう道を早くつくって動かないことには、もし連絡をとってても、とるだけで終わってしまう可能性があるんですよ。だんだん卒業間近になってくると、それこそどっちの水がおいしいかという形の選択になってきますものでね。そういうことも本当に大事な一考察やと私は思うんですけど、いかがでございますか。

〇稲垣理事 当然、ドクターも人間ですので、自分の身に振りかえて、どういう人生設計を描いた方がいいのかというふうな判断があると思います。そういったことで、個々の判断を尊重し、ドクターが年齢ごとに描くイメージのキャリアアップを手助けしながら、県内の各病院をローテーションしていただくような形の道筋をこちらが示させていただきたいと。そうでなければ、舟橋委員もおっしゃってた地域偏在というのが、なかなか解消できないなと思っておりまして。そういう意味でもキャリアアップと地域偏在を解消するためのローテーションをする一体的な取組を今後進めていきたいと考えておるところでございます。

〇貝増委員 特別研修医と、それを預かってもらっとる先生との懇親なんかでお邪魔したりするんですけども、うちはこの子たちを預かってますというと、常時、意見交換したり、どういう道へ行きたいかとか、じゃあ今、ここではどういうことをもっとしたいかとか、そういうことを現場の人たちは真剣にやって育ててあげてる。しかし行政というのは、お金を出して選択やと言うけども、その間に、やっぱりこういう形の受け皿の中に入っていただいて、ここで、あるいはこちらでこういう研修の受け皿、やりたいことの道しるべをつくってもらいますと。県下にはそれがあるけど、まずここに就業していただいて、その与えられた期間をこういう形で充実してやっていただける、教科書も資料も全部、現場もありますよということをやってあげてくださいということなんです。そうすると今預かってる現場の人たちも、じかにやってるところなんかでも、ああ、県を利用しようとなり、そういったサポートがありますよと。またそれを、研修医が後輩にも言ってあげられる、言ってもらえると。1人の発信では弱いし、子育てじゃないけども、やっぱり子どもというのは子ども同士、学生同士の会話の方が強いですから、そういう種まきと段取りを早くつくってあげるのがいかがかなと思うんですけども。

〇稲垣理事 全くおっしゃるとおりでございまして、例えば、今、紀南病院の中に設けております地域医療研修センターでの取組も、参加していただいた学生が、なかなかいいよという口コミで県外から来ていただいてるという部分がございます。そういった学生間のコミュニケーション、評価の伝達というものが非常に効果的だなということは認識しておりますので、そういったところに意を用いながら、施策の展開を考えていきたいと考えております。

〇貝増委員 稲垣理事、言葉が悪いんですけども、地域医療支援センターのときみたいに頑張ってますとかじゃなくて、この問題については、ちゃんと根を生やして。空白の10年間で、もう半分以上過ぎてきたんですから、やっぱりここでもう一遍きちっと締め直してやっていかないことには。大きな税金を学生に使っていただいて返してもらうという銀行みたいなことをしたらあかんし、今が本当に大事なときやと思いますもんで、それが本当にいい意味での投資になるように、ひとつ頑張ってくださいますように。

〇舟橋委員 20カ所という話が来年度の可能性としてあるということですが、23カ所で15カ所認められた、結局とれなかった、そして今のような味もそっけもない対応やったら、前任者と同じ轍を踏んで、また20カ所にもこぼれてしまうような危険を随分感じるんですけども。もうちょっとしっかりした態度を部長から聞きたいですね。

〇山口部長 今回の15カ所に漏れた、地域医療支援センターですね。経過の中でもいろいろご指摘がありましたけども、国の定められた一方的な基準の中では県は合わなかったということでございます。ただ、今回は、来年度、国の方も概算要求の中では箇所をふやすと。ふやすことが認められた暁には平成23年度の予算残額を充てる可能性があると伺ってますので、そういう流れでは今しっかり要望させていただいてます。厚生労働省の方にしっかり来年度の枠を国の中で位置づけてもらわないといけないということで、今、積極的に働きかけております。頑張っていきたいと思います。国の方も、厚生労働省も頑張って、全体の予算で来年度の枠をふやしていただくことが、我々の本年度、来年度につながる一つの道だと思ってますので、しっかり頑張ります。ことし漏れたことについては大変申し訳なかったと思います。済みませんでした。

〇舟橋委員 5、6月に、どないなっとんねんという話をさせていただきました。今の段階でも、せっかく厚生労働省から来ていただいとる方も、厚生労働省を代表してしゃべっていただいとるような感じを受けますんで、もう少し県のスタンスで、平成24年度はこれを確保できるように。部長、期待してますで。

〇山口部長 国の方の予算財政も厳しいということで、厚生労働省もしっかり要望しています。油断、楽観はできませんけど、我々としてはしっかり要望していきたいと思っています。

〇今井委員長 それでは、ほかにご質問等は。よろしいですか。

〇貝増委員 やっと待望のドクターヘリが動き出すんですけども、和歌山県、奈良とのこれは今年度いっぱいなんですか、それとも来年この事業が動き出すまでが契約期間になってますのか。

〇松田室長 和歌山、奈良、三重の3県の連携の共同ヘリにつきましては、引き続き運航していただくということで今進んでおります。

〇貝増委員 同時にね。

〇松田室長 はい。三重県独自のものも運航し始めますけれども動いていただきます。いずれ三重県の方が安定してきましたら、三重県も応援とかいうような連携を検討していくことになろうかと思います。

〇貝増委員 そうなってくると、例えば三重県がドクターヘリを運航しても、逆に他府県との相乗応援というのも発生するということなんですか。

〇松田室長 はい。今後、そういう検討が必要になってこようと考えております。

〇貝増委員 そうすると、本当にあってはならないけど、大きなことが起こったときには、県内独自では、その3県のヘリと、三重県のドクターヘリと、そして防災ヘリが同時に動く可能性もできるということなんですね。

〇松田室長 はい、そうでございます。ただ、和歌山県のドクターヘリに関しましては、東紀州地域だけが対象になっております。

〇今井委員長  ほかによろしいですか。

〇中嶋副委員長 医師確保のことについていろいろと議論があった中で、地域医療支援センターの機能の一つでもあろうかと思いますが、地域間とかの偏在解消ということも同時にしっかり取り組んでいただきたいと思いますので、そのことだけ申し上げておきます。

〇今井委員長 ほかに、どうですか。
 それでは私からも1点だけ。ドクターヘリは、もう2カ月を切っておるような状況になってきておると思います。ドクターヘリを要請するのは、基本は救急隊が現地へ行って、離島の方は119番でもということですが、そのへんを県民の方にしっかりとお示しいただきたいと思います。
 それと、あと1点だけ。着陸ポイントというのは大体何カ所県内で指定されるのかを教えてください。

〇松田室長 既存の防災ヘリが使っておりましたランデブーポイントを使わせていただきますが、ドクターヘリの方が少し小さくなりますので、もう少しポイントがふえます。今、そのあたりを調整しておりまして、おおむね500以上のポイントになるんじゃないかと思っております。

〇今井委員長 それでは、500以上のランデブーポイントになるということで、下の方に今後の取組に消防職員に対する説明会の開催などとありますけども、ドクターヘリの着陸ポイントになっております周りの住民の方々への周知というのも、ぜひしていただきますようにお願いします。というのも心疾患等のある方は、急にドクターヘリが飛んでくると、ヘリコプターの音というのは想像以上に大きいので、いろいろとご負担もあると思いますから、そのあたりを室長、また消防隊と連携をとりながら進めていただきますように。これも要望でよろしくお願いいたします。
 ほかにございませんでしょうか。
 なければ、これで事項書(4)及び事項書(5)についての調査を終わります。

  (6)後期高齢者医療制度における医療費の状況と保険料改定について

  (7)「みえ高齢者元気・かがやきプラン(仮称)」(中間案)について

  (8)第5期三重県介護保険事業支援計画における特別養護老人ホームの整備について

    ①当局から資料に基づき説明(青木総括室長)

    ②質問

〇今井委員長 ただいまご説明いただきました点につきまして、ご質問等がありましたらお願いいたします。

〇貝増委員 午前中、舟橋委員も介護支援事業で特別養護老人ホームの件を言われて、部長もそこまでですよという答弁がありましたけども、時代はどんどん変わってるんですよね。今、なぜ多床室を望まれてるかというと、国が年金はどんどんカットしてくる、そして核家族になってくる、親子はもう完全別居になってくる。そうしたとき、今の施設に入られてる人たちというのは、それなりの年金も入ってるからある程度は自前でいける。しかし、これも近い将来、本当に年金だけでは入れないという状況になってくると。だから、今、よその地区でもそうですけども、地元でもやっぱり6万円から8万円ぐらいのところが一番ニーズが高いと。となってくると、ユニット型は景気のいいときはいいですけども、時代反映を顧みたときに、これからはやっぱり10万円以下でいかないと。高くても10万円を超さない、そういう施設になってくると、相部屋といいますか多床型になってくると。
 だから、これから長い間、こういう需要というのはどんどん出てくると思うんですよ。事業ですから、県としてはやっぱり、今の説明の文言のこういうきれいな言葉だけじゃなくて、社会情勢もしっかりと勘案した施策をぶち込んでいただく、そうしないと県民、住民と乖離したところで行政が動いてるということにされますもので、そのへんも十二分にお含み取りいただいて、平成25年度からやっていく中ではっきりと意思疎通をしていただきたいなと思うんですが、いかがでございましょうか。

〇山口部長 この見直しにつきましては、るるご説明させていただいたとおり、ユニット型個室の整備状況でありますとか、議会での議論、いろんなご意見をいただいたということで、市町の意向の確認とか、他府県の状況の把握もしたところでございます。ただ、あくまでもユニット型の整備をする中で、やっぱりそういうご希望がある実態とか、地域の実情に応じて、市町の意見も聞きながら整備するということでございまして。今回のご報告は第5期のご報告ですので、平成24、25、26年度の平成25、26年度についてということでございます。ご指摘のような社会状況の変化とか、いろいろなことを踏まえながら、次期、第6期のときには検討させていただきたいと思います。

〇貝増委員 それはそれで一つの物事の流れ、事務的な流れになるんですけども、答弁あったように、平成24年度事業というのはもう完全にコンクリートされてますから、さわりようがない。これは当たり前で、質問しててもわかりますよ。わかってて質問してるんですからね。しかし、なぜするかというと、バージョン変更なんか役所はお手の物でございますので、やっぱり現場に合ったことをやっていく、そして一人でも多くの待機者が、特に重度の方でも、持ってるお金、年金で入れる、子どもにもこのくらいやったら無理が言えるかな、あるいはこのくらいやったら出してあげられるかなという設定ができるような多床型を県民は望んでるということで、やっぱり一日でも早くやっていかないとだめですよということですね。だから次の会議、あるいは今、進行形の会議の中では、やっぱり県民の声はどんどん組み込んでいただいて、事業展開をしていただくと。そういうニーズを的確に吸収していただいて施策を組んでいただきたい、そういう思いですので。

〇山口部長 5期の方は平成25、26年度について、こういう形で見直しをさせていただいたところでございます。ご指摘の点を踏まえて、状況の変化を的確に捉えて計画をつくっていきたいと思っております。

〇今井委員長 ほかにどうでしょうか。ご質問等はございませんか。

〇水谷委員 ちょっとシミュレーションだけ確認させてください。
 平成24年度は、今検討されてるし、平成25、26年度も重度の場合の方がゼロになったとして、しかも県の活動指標における特別養護老人ホーム(広域型)および介護老人保健施設整備定員数(累計)も達成できたとして、その時点で新たに発生してくる方々が生まれてきますよね、毎年。それは何人になるのかと。つまり平成27年度の時点で目標達成をしているんだけれども、この後生まれてくるニーズの数値だけ教えておいてもらえますか。

〇明石室長 将来の見込み数はなかなか難しいところで、これといった正確な決め手のものはないかと思うんですけども、一つは高齢化の伸びということで、今、75歳以上、いわゆる後期高齢者の方の人口が、人口推計で見ますと年に3.5%ぐらい伸びるんじゃないかというように出ておりますので、もしそのへんのところを根拠にしますと、2240人の3.5%ぐらいは伸びるのかなというように見ております。これが全くそのとおりだとか、決め手になるとかいうことはちょっと今の時点では言えないんですけども、一つの手がかりになるのかなとは思ってます。

〇水谷委員 それは、年3.5%ということですよね。ということは、それを平成27年度まで掛けていくことが大体の目安だというふうにおっしゃっているわけですよね。

〇明石室長 そのとおりでございます。

〇水谷委員 はい、わかりました。いいです。

〇今井委員長 どうですか、ほかに。

〇日沖委員 毎回似たようなところの確認をさせてもろうて申し訳ない。これからの、介護サービス基盤の整備なんですけども。みえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)《最終案》で15ページの県の活動指標の目標値なんですけども、特別養護老人ホーム(広域型)および介護老人保健施設整備定員数(累計)で、平成27年度までに1万6100床を目指すわけですよね。この第5期のみえ高齢者元気・かがやきプラン(仮称)の中での基盤整備の施設整備計画が3年ごとですよね。4期計画で、平成21、22、23年度の3カ年の特別養護老人ホームと介護老人保健施設の実績の合計を見ると、特別養護老人ホームが930床で老人保健施設が402床なんで、この過去3カ年で1300床余りの数字なんです。それをこれから平成27年度までに1万6100床まで持っていこうと思うと、これまでのスピードよりも比率をふやして積極的に整備していかんならんと思うんですが、それはもうそういう想定でいくわけですよね。まだ明確に数字は示されてないですけども、これからの3年間、それも見通して今までよりも比率をふやしながらいくということなんですよね、平成27年末までに1万6100床を目標にしとるわけですから。ということで、そういう解釈でよろしいんですね。これから3年間はより積極的になると思わせてもらっといて。

〇明石室長 このみえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)《最終案》の県の活動指標で平成22年度の1万2985床でございますけども、平成23年度の数値が正確には固まっておりませんので、現時点では平成22年度の数値を置かせてもらってます。今、建設をしている計画が仮に全部順序よく整備されたとしましたら、この1万2985床が平成23年度末には1万3637床というようになります。

〇日沖委員 そうですね、平成23年度に計画したやつができてくると、そうなるというのもわかるんですけども。そうすると2500床ぐらいになるんで、今までのペースぐらいで平成27年度末の1万6100床の目標値は現実的な数字ということで理解できるということなんですかね、今の説明は。そこを。

〇青木総括室長 これからますます団塊の世代の方が入ってまいりますので、私どもとしてはこれまでよりも積極的に取り組んで整備を進めていく必要があるということから、こういった数字で頑張っていきたいと考えてございます。

〇日沖委員 大体わかりました。

〇今井委員長 よろしいですか。
 ほかにご質問等はございますか。よろしいですか。
 それでは、ほかになければ、これで事項書(6)から事項書(8)についての調査を終わります。

  (9)「みえ障がい者共生社会づくりプラン(仮称)」(中間案)について

  (10)障害者自立支援法による新体系移行モデル事業の今後について

  (11)児童福祉法及び障害者自立支援法の改正による障がい児支援の強化について

    ①当局から資料に基づき説明(青木総括室長)

    ②質問       なし

  (12)社会福祉施設等の施設基準等の条例制定及び県から市町への権限移譲について

  (13)認定こども園の認定基準等に関する条例の改正について

    ①当局から資料に基づき説明(亀井副部長、福田総括室長)

    ②質問       なし

  (14)三重県子ども条例に基づく県の取組について

  (15)子ども虐待防止啓発月間(11月)の取組について

  (16)こどもの発達支援体制の強化について

  (17)各種審議会等の審議状況の報告について

    ①当局から資料に基づき説明(亀井副部長、福田総括室長)

    ②質問

〇今井委員長 皆さんの方から、ご質問等ありましたらお願いいたします。どうでしょうか。特によろしいですか。

〇水谷委員 70ページの三重県医療審議会地域医療対策部会の13名のメンバーの皆さんの議論の中で、今回の医師確保の件のマッチング結果なり、そういった議論というのが行われているのであれば、また議事録等欲しいのですが、どうでしょうか。

〇森岡政策監 この部会なんですけれども、議題は地域医療再生計画の拡充分ということでして、厚生労働省の方のマッチング結果の発表については議題になく、意見等についても出なかったという状況でございます。

〇水谷委員 というと、そういうことをもんでもらう方々に集まっていただいてないということなんですか。僕が先程提案した三重県の医師確保について、大胆な政策提言みたいな話というのは、こういうところではやはり難しいもんですかね。

〇森岡政策監 委員長が集まるMMCの理事会というのがありまして、そちらの方で議論は行われております。そちらの方の議事録も、入手可能か事務局の方に聞いてみて、委員の方にお渡しするという形でいかがでしょうか。

〇水谷委員 お願いします。

〇今井委員長 よろしいですか。
 ほかにどうでしょうか。

〇中嶋副委員長 こどもの発達支援体制の強化で、一体化整備の話なんですが、うちの会派の中でいろいろと議論があって、私以外の2人が話してくれるかなと思ったら、手が挙がらないので私の方から申し上げますけれども、会派の中では、当然、老朽化してくる中で、一体整備も必要だという話は理解しておるところです。また、地域医療再生計画の中で一体整備の話が出てきておるのも理解しておるところなんですが。これは当初予算の話になっちゃいますので、この間の予算決算常任委員会の全体会議の中での私どもの会派の竹上委員の質問とも絡んでくるんですが、ちょっと唐突感が否めないという意見が非常に多うございました。これまで新県立博物館、それから伊勢庁舎のことについては、こういう箱物をやっていく上において、用地の選定とか、どういう機能を持たせるとか、運営についてどれぐらいコストがかかるとか、そういった議論を慎重にやってきた中で、それぞれ議会として認めてきたところがあります。
 ところが、このセンターについては、冒頭申し上げたように老朽化しているから建てかえなきゃいけないということはわかる。地域医療再生計画という補助金を使うのもわかる。という中で、平成25年度中に着工しなきゃいけないのでというので、かなり議会に対しての説明が不十分ではないかという意見が出ておりました。そのことについて、どのようにお考えか、ちょっとお聞かせいただきたいんですが。

〇福田総括室長 県議会に対して地域医療再生計画の説明というのは3月の時点から始まったわけですけど、詳細につきましては、始まったのが5月でございます。所管事項の説明の中で、まずは小児の専門医療についても検討していきましょうというところから始めさせていただいたのが出発点でございます。ただ、これも最初の説明でございますので、詳細な内容を説明したわけではございません。ただ、6月会議では、地域医療再生計画を申請するという中で、それなりの形で説明をさせていただいたことがございます。ただし、竹上委員にも少し申し上げましたけれども、県議会全体にご理解を得られるような詳細な説明をしたとは、私どもの方も言うつもりはございません。そういった意味で、そういった意見があるならきちんと受けとめさせていただいて、必要であれば皆さんにもご説明する機会を与えていただきたいなと逆に考えておるところでございます。

〇中嶋副委員長 それが、65ページにあります今後の予定の中での、整備候補地等についての説明を1月中にされたいというお考えの一環と受けとめさせていただくわけでございますが、それ以前の部分として、60ページに書いていただいてるこの2つの施設が、例えば予約を待つのに1カ月から3カ月、4カ月待たなきゃいけない、入院が長期化している、またいろんな医師や専門家が少ない、一方で三重県じゅうの市町の支援もしなきゃいけないというふうなさまざまな課題が、60、61ページの「解決方策の検討」の中に書いてあるように機能を一体化することで本当に解決するのかというところの検討というか議論というのが私自身もまだ消化し切れてないんです。そうしたことも含めた説明、プラス整備予定地としてお考えになるところの説明が主になるかもしれませんが、その前段となる、こういう課題があって、これを一本化することでこういったことが解決するんですよ、だからこの場所にしなきゃいけないんですよという説明の仕方が必要かと思うんです。そういうことも含めて県議会全体に説明するお考えもあると受けとめさせていただいてよろしいんでしょうか。

〇太田局長 その点は当然でございまして、この両施設の機能が三重県にとって非常に大切だという認識は、ずっと健康福祉部にございます。全部の子どもたちのというよりは、数少ない、本当にきっちりとフォローしなければいけない子どもたちの専門医療機関ですので、この機能を維持する、もしくは今以上に発展させるということは県の使命だと思っております。そのことについては、今、総括室長からご説明申し上げましたように、さまざまなところと連携して人材確保をしたり、地域の底上げを図ったりとか方策をとっていかないと。両機関だけが整備をしたらいいのかということでは全くございませんので。この整備を契機にさまざまな機能アップが図れる、今足らないところを補っていけるような方策をしっかり考えさせていただいておりますし、これまでもさまざまな医療関係者、医療機関とも議論をしてきたところでございますので、そういったこともご紹介しながら、ご理解をいただけるようにご説明させていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

〇中嶋副委員長 我々の委員会だけでなく一度、これは議会の方にも説明をいただきたいという中で、1足す1が2になるというのはわかるんですけれども、1足す1が2以上になるような機能強化が具体的にどうやって図れるのかを、私としては特に。さっき申し上げたように、これを一体化したら予約の待ち時間が2週間になるんかどうかとか、本当に利用者にとっての機能がよくなった、単なる足し算じゃない、課題が解決したというのがどういうふうに見られるのかというところは、字面的には書いていただいてるんですけど、そのバックアップとなるような、ドクターがどれぐらいふえるかとか、そういうところの数字もわからない中でいくと。くどいようですけど。冒頭申し上げたように1足す1が2でも別に構わないんです。今回、古くなったから建てかえというだけでしたらね。ただ、一体整備するということになれば、当然1足す1を2以上にしてもらわなきゃいけない。それが期待をかけて国の補助も受けながら57億円以上もの予算をかけて整備するのであれば、そういった説明もやっぱりしっかりしていただかなきゃならんのではないかなと私個人も思いますし、私どもの会派でもそういう議論が出ました。
 そうした意味において、委員長にご相談なんですけど。我々、委員会としてはきょうこういうご説明を受けたわけですけれども、でき得れば全議員に対するそういう説明の場、いわゆる全員協議会の場を持っていただけるように議長の方へご提案いただければありがたいなと思うんですけれども。委員の皆さんのご意見も聞いていただいてになるんですが。

〇今井委員長 今、中嶋副委員長の方からお話をいただきました。また、太田こども局長、福田総括室長の方からもいろいろご説明をいただきました。こども心身発達医療センター(仮称)は、三重県にとりましても大変重要な、また全国からも注目される事業であると思っております。今までの小児心療センターあすなろ学園を中心に果たしてきた使命を考えますと。それだけに、やはり今お話がありましたように1足す1は2以上のものをつくり上げていかないといけないと思います。そのことが県民の安全・安心につながると思います。
 一方で、地域医療再生計画を活用するということにおいては、5月から本格的に常任委員会等にもご報告等をいただいて、平成25年度中に着工しなければならないということで、時間のないことも事実であります。しかし、しっかりとしたセンターを構築していくために、常任委員会の方だけではなく、全員協議会という、全議員のいる場で、このこども心身発達医療センターの整備についてのお話をしていただく機会をぜひつくっていきたいと。また議長の方にそういったことを求めた場合、それに対してお答えしてもらうということはできますでしょうか。

〇福田総括室長 きょうご説明させていただいた部分と、先へ進むためのプラスアルファ、先程中嶋副委員長からもありましたように整備地を決めた上で調査に入っていくという手続がございますので、それをお認めいただくというか、それを含めて年明けに準備させていただくという形でご説明させていだたくことが可能であれば、させていただきたいなと考えております。

〇今井委員長 はい、わかりました。それでは、また後で委員協議の方でもさせていただきますが、やはり全議員がしっかりと参加してとも思っておりますので、ここには今後の予定で1月中に整備候補地等について説明とまで書いていただいておりますが、どうかスピード感を持ってしっかりと議論も検討していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 よろしいですか。

〇中嶋副委員長 ありがとうございます。

〇今井委員長 それでは、ほかに何かご質問等は。よろしいでしょうか。
 なければ、これで事項書(14)から事項書(17)についての調査を終わります。
 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら、ご発言をお願いいたします。
 よろしいですか。きょうはたくさんの事項がありましたので。
 はい、わかりました。ほかにないようでございます。

    ③委員間討議       なし

〇今井委員長 ほかにご意見はありませんか。
 なければ、これで健康福祉部関係の所管事項の調査を終了します。

 

 4 閉会中の継続審査・調査申出事件について

〇今井委員長 次に、常任委員会に係る閉会中の継続審査・調査申出事件の調査項目につきましては、お手元に配付の文書のとおりといたしたいと存じます。ご異議ございませんか。

          〔「異議なし」の声あり〕

〇今井委員長 ご異議なしと認め、そのようにさせていただきます。
 最後に、閉会中の委員会開催につきましては、必要に応じて開催することとし、開催時期、議題等につきましては、正副委員長にご一任願いたいと存じますが、いかがでしょうか。

          〔「異議なし」の声あり〕

〇今井委員長 それでは、そのようにいたします。
 以上で、健康福祉病院常任委員会を閉会いたします。

 

Ⅱ 分科会(健康福祉部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第28号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第9号)」の関係分

  (2)議案第77号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第10号)」の関係分

  (3)議案第30号「平成23年度三重県母子及び寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)」

  (4)議案第31号「平成23年度三重県立小児心療センターあすなろ学園事業特別会計補正予算(第2号)」

    ①当局から資料に基づき補充説明(山口部長)

    ②質疑       なし

    ③委員間討議   なし

    ④討論       なし

    ⑤採決       議案第28号の関係分       挙手(全員)   可決

                 議案第77号の関係分       挙手(全員)   可決

                                    議案第30号                     挙手(全員)   可決

                        議案第31号                 挙手(全員)   可決

  (5)議案第53号「三重県介護保険財政安定化基金条例の一部を改正する条例案」

    ①当局から資料に基づき補充説明(山口部長)

    ②質疑

〇今井委員長 それでは、ご質疑があればお願いいたします。

〇舟橋委員 過去に取り崩しの年度というのはあったんですか。こういう条例を適用したことは。

〇明石室長 本来の目的の貸し付けとか交付では当然ありますけども、こういう目的でしたことはございません。

〇舟橋委員 必要な状況になったということですか。

〇明石室長 第5期の介護保険料につきましては、高齢化の進展とか、経済対策ということで基盤整備等を進めまして、その結果、介護保険料が大分高騰するんじゃないかと見込まれておりますので、それを少しでも緩和する一つの策としてこういう法律案が改正されました。

〇今井委員長 よろしいですか。
 ほかにご質疑はございますか。よろしいですか。

    ③委員間討議   なし

    ④討論       なし

    ⑤採決       議案第53号   挙手(全員)   可決

  (6)議案第54号「三重県医師修学資金返還免除に関する条例の一部を改正する条例案」

    ①当局から資料に基づく補充説明(山口部長)

    ②質疑       なし

    ③委員間討議   なし

    ④討論       なし

    ⑤採決       議案第54号   挙手(全員)   可決

 2 所管事項の調査

  (1)平成24年度当初予算要求状況について

    ①当局から資料に基づき説明(なし)

    ②質問

〇今井委員長 前回、予算決算の常任委員会、本委員会で説明をしていただいておりますので、予算の要求状況につきまして、ご質問等がありましたら。

〇中嶋副委員長 2点だけ教えてほしいんですが。今年度基金で事業をやってる子宮頸がんワクチンとか、ヒブワクチンの接種だとか、そういったものの予算要求状況はどうなってるのかというのが1点です。
 それともう1点は、この施策別の要求概要ということで、別冊の18ページにあります、歯科保健推進事業です。これも予算決算の委員会でも意見がありまして、予算が減ってる理由というのは実態調査がなくなるとか、在宅歯科医療機器の補助の縮小とか、そういったお話もいただいておるんですが。これはちょっと委員長に教えていただいたんですが、8020運動とか、これまで国10分の10でやってきた事業が、今回、国の法律ができたということも背景にあるのか、国10分の10ではなくなる可能性があると。一部県費持ち出しをしなきゃいけないんじゃないかということで、この予算がしっかりと確保できるのかちょっと危惧しておるんですけれども、そのあたりは大丈夫なのかということの確認をさせていただきたいんですが。お願いできますでしょうか。

〇山口部長 基金は個々にございまして、国の方の対応状況とか現在の基金の状況等では、平成24年度の対応で一部積み残して支払う分とかがあります。今1つ、子宮頸がんワクチンという具体的なご指摘がございましたが、現時点では国の取扱いが不透明という段階でございますので、予算要求は特にしておらない状況でございます。

〇服部室長 2点目の歯科保健推進事業の件でございますが、委員がおっしゃるとおり、今年度は国の方が、8020運動特別推進事業に係る事業すべてについて2分の1負担を県の方に求めてまいりました。実はこの平成24年度当初予算は平成23年度当初より内定額が少し減っておったんですが、私どもは、8020運動特別推進事業は非常に大切やということの中で、その内定額に見合うだけの2分の1の県費を用意させていただきまして、8020運動特別推進事業の中身としては一切事業を減らしておりません。先程委員がおっしゃられたように、予算決算の委員会でも説明させていただいた部分もございまして、金額的には多少減っておりますが、事業としては減らしておりませんもので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。

〇中嶋副委員長 8020運動特別推進事業だけちょっとお聞きしたいんですが、同じように総合交付金として来るような、在宅の歯科医療の支援、連携強化でしたか、そうしたメニューについて、これまで国10分の10でやってこれたけれども県費持ち出しが必要になったものも、平成23年度と同等額以上の要求をして実施していきたいという理解をさせていただいてよろしいでしょうか。

〇服部室長 多少の金額の変動はございますが、県費自身を平成23年度の92万7000円、10倍以上とかなりふやしておりまして、そういう中で事業の方を推進していけるようにしておりますので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。

〇中嶋副委員長 これから総務部、それから知事とのいろいろな調整、査定の話が入ってくる中で、特に私どもは今、県議会の方で歯と口腔の健康づくり推進条例についての検討を。委員長、副委員長ということではなく、たまたま我々は検討委員のメンバーにもなっておりまして。予算決算の委員会のときにも話が出ましたけど、検討を始めたらすぐに予算が減るというわけでは、我々としてもどないなものやねんという話になっちゃいますので、しっかりと頑張っていただきますように。そういう意味では我々もバックアップさせていただきたいと思ってますので、お願いしたいと思います。
 それと、子宮頸がんワクチンの話で、特にあれはニーズの高い基金でしたので特出しとお聞きしましたが、その他基金事業、特に健康福祉部絡みのものは、各種団体等から継続を強く求められているものも多数ございますし、これも予算決算の本委員会で出ましたけども、介護基盤整備の改善の基金で、その成果というのはどうなってるんだという稲垣委員からのご質問もあって、そうした成果があるものについては、やっぱり何らかの形で、基金がなくても県費を何とか生み出す形でやれるものならばやっていただきたい。これは要望でとどめますので頑張っていただきたいと思います。
 私の方からは以上です。

〇今井委員長 それではほかに。

〇舟橋委員 施策123こころと身体の健康対策の推進。(一部新)で自殺対策行動計画を策定しますと書いてあるんですけども、来年度内に計画はでき上がるんでしょうか。

〇服部室長 来年度中に評価と計画の策定を行う予定でございます。

〇舟橋委員 わかりました。
 もう1点は、施策142の(新)障がい者スポーツ環境整備促進事業ですけども。これは情報提供というふうに受けとめていただければいいんですが、セーラビリティ津というのがあります。これは津が中心ですけども、あと河芸、伊勢もあります。3つ団体があって何をやってるかというと、アクセスディンギーという2人ないし3人乗りの小型ヨットなんです。こけないヨットと言われとるんです。当然のことながら夏を中心に、そのヨットを使って障がい者の方々に参加いただいて海に親しんでいただく行事をずっとやってる団体がございます。こういう事業の中で、そういうところの普及なり、そういうチャンスを少しでも与えていただけたらと思いますので。そういう団体があって、そうやって障がい者の人らが海に親しむような活動をしています。一応全国にもいろんな団体がありまして、全国大会を来年受けてみたいという思いも彼らは持っていますので、情報提供として受けとめてください。

〇今井委員長 何か。

〇舟橋委員 別にコメントは要りません。

〇今井委員長 いいですか。
 ほかにどうでしょうか。何かご質問等は。

〇水谷委員 13ページですが、左側の⑥なんです。医療審議会事業ですが、555万円が2000万円近くに増額となります。これは、第5次保健医療計画の策定を行うことによる増額なんだと思うんですけれども、三重県が45位という医師の数の話がありました。この保健医療計画というのは、昭和63年の12月にできて、4回改定をしてこれから5回目の改定をするという話なんですけれども、ここで三重県として医療体制の整備のためにどう位置づけるかということが問題になってくると思うんです。第4次のときに第7章で保健医療計画の推進体制というのが述べられてまして、第3節で数値目標の進行管理がなされてます。だから、三重県においての医療体制は、もうここで計画が練り上げられていて、その進捗どおりに進んでいて45位なのかどうか、そのへんをちょっと説明してほしいんですけども。

〇松田室長 この進捗につきましては、確かに数値で管理しておりまして、毎年医療審議会にも報告させていただいておるところでございます。その中で、まさに病院勤務医師数であるとか、医師数そのものが数値項目に上がっているわけではございません。保健医療計画は、三重県全体の医療体制を整備する中でいろんな計画を網羅しておるわけですけれども、医師確保の部分、全国順位を上げるという部分では、残念ながら十分な成果が上がってないと言えるかもしれません。

〇水谷委員 この予算の増額というのは、コンサルタントか何かに丸投げした値段なんですか。何でこの額になるわけですか。

〇松田室長 これは計画をつくるという部分ではございませんで、計画をつくるためのいろんなデータを収集すると。アンケート等もございますけれども、そういった部分は事業者の方へ委託しようと考えております。

〇水谷委員 この内容について、先程のみえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)《最終案》でありました数値目標とかを盛り込んでいくのは、先程説明があった医療審議会のメンバーで議論してもらっているということなんですね、地域医療対策部会なり。

〇松田室長 はい、そういった方々にも意見はちょうだいしております。

〇水谷委員 そしたら、一致させてくださいよ、みえ県民力ビジョン・行動計画(仮称)《最終案》の数値目標と。第4次で推進体制のことも述べられていて、第7章第3節で数値目標の進行管理もなされている。だから本当にオール三重県で議論されているのか、この45位に甘んじている姿というのは。そこを言ってるんですよ、ということを申し上げて終わります。

〇松田室長 第5次保健医療計画の中での数値の進行管理の部分かと思うんですけれども、いただいたご意見は十分踏まえさせていただきたいと思います。

〇水谷委員 ついでに、あと議事録なり、公開等をなされているならばぜひ、傍聴もしたいと思いますんでお知らせください。よろしくお願いします。

〇今井委員長 傍聴は公開でやっていただいてますでしょうか。

〇松田室長 事前にお知らせいたしまして、公開のもとに行わせていただきます。

〇今井委員長 よろしいですか。
 ほかにご質疑等ございませんか。

〇小島委員 32ページです。前回も質問があったところだと思うんですが、ちょっと確認させてください。新規だと思うんですが、④家族の絆強化事業で、もう一度お聞かせください。目的と、県下では1カ所で行われる予定かどうかということです、家族の絆フェスティバルですが。お願いします。

〇福田総括室長 32ページの下段の④(新)家族の絆強化事業、1700万円を要求させていただいておる部分でございますが、場所は未定でございますけども、多分時期的な部分は、通例、わくわくフェスタをやっている時期と遜色ない時期に、規模的にも同様で、テーマを家族の絆を高めるという形で実施していきたいと考えておるところでございます。

〇小島委員 1カ所ということですね。

〇福田総括室長 はい。

〇小島委員 目的をお願いいたします。

〇福田総括室長 それから、これはそのほか、加入企業の広報活動とかも含んでおりますので、金額は1700万円というわけではございません。全部入った形でございますので、そのへんについてはまた詳細な形で検討していきたいと思ってます。

〇今井委員長 目的について。

〇福田総括室長 目的は家族のきずなを……

〇太田局長 名称は「家族の絆」でございますけれども、こちらの方は、こども局発足前から取り組んでまいりましたみえ次世代育成応援ネットワークというネットワークとの共同開催という形をとっております。当然、たくさんの家族と子どもに楽しんでいただこうということがイベント自体の目的ではございますが、イベントを開催するまでに、このネットワークの会員たちがこういういいことをやるのでみんな参加しませんかということで、会員企業をどんどんふやしていってくださいます。そのことをもってみえ次世代育成応援ネットワークの活動の広がりが期待できることとか、こういったフェスティバルで中高生、大学生といった方々がボランティアとして企画運営に参加したり、当日の運営を担ったりしてくれますが、そこで企業家たち、大人と触れ合うことで、自分たちがこういうところに参加できる喜びであるとか、企業とのつながりをつけて、企業を学校に呼んでお話を聞く取組とかいうふうに縦横無尽に広がりを持たせておりますので、そういった子ども、家庭を支える人のネットワークの広がりのための一つの仕掛けだと思っております。

〇小島委員 前回も出ていましたけれども、ここに来られない家族が課題である、それはそうなんですが、やることには意義があると思います。ただ、地域力の向上を支援するという本来の趣旨から考えれば、地域的なこと、それから場所が幾つかということも、やっぱり考えるべきかなと思うんですね。真ん中に寄ってこいということではないとは思いますが、できるだけたくさんの地域でそういう試みが行われるのが本来なのであろうと思いますので、今回どうのこうのというわけではありませんが、せっかく新規の事業ですので、今後そういうつながりを県下全域でというふうにお考えいただけないかなと思います。よろしくお願いいたします。

〇太田局長 当然、各地域で、そういう方々に自発的にやろうよというお声を出していただいて広がっていくのが好ましいことだろうと思います。広がりとしましては、例えば、三重中京大学の方で開催していただいたりとかいうことで、このフェスティバルの派生的な取組がちょこちょこ起こってきておるんですね。そうした取組を今後もふやしていく方向で、このネットワークの方々にも呼びかけながらさせていただきたいと思います。留意点として心得ておきます。

〇小島委員 はい、よろしくお願いいたします。

〇日沖委員 私も、この家族の絆強化事業のところでちょっとお尋ねさせてもらおうと思ったんですが、今でも各地域で、例えば市町の行政単位なり、また細かい地区単位なりの、例えば商工会とか、農業関係の補助金を利用した、村というか各自治会の村総出の事業であるとか、目的、名前は違いますけれども、子どもが出とったり、家族総出で出とったり、結果として家族のきずなが改めて培われる、そしてまた社会のきずながもう一遍見直されるというような事業って、実はいっぱいあるんですよね。県下一本でこういうことをしていただくということは、もちろん悪いことではないですし、ええことだとは思いますけれども。既にこれはネットワークをつくっていかなあかんということもあるんでしょうけども、そういうところもぜひ。こども局がそことすべてうまく連携してやっていくということはなかなか難しいかわかりませんけれども、ある程度の、この団体は、ひょっとするとみえ次世代育成応援ネットワークの活動とつながる・・・企業でもあります。大きな企業ですといろんなフェスティバルとかをやってて、社員の家族が総出で楽しまれるようなイベントもありますし。そういうところを点検していただきながら、そういうところとうまく連携していっていただければなとふと思いましたもんで、ちょっと申し上げたんですけれども。何かありましたら。

〇太田局長 本当にご指摘いただいたとおり、そういう関係性を持たせていって、さらにネットワークや仲間が広がるというのは、本当に大事な取組だと思います。県でこのフェスティバルをやりますと、いろんな方にお声をかけていただいて広がってくる。中にはその地域でいろんな取組を地道にやってらっしゃった方に会員になっていただいて、こちらにも出演いただいたりというふうな広がりもございますし、プラス、このフェスティバルに参加をする際には、必ず子育ちサポート講座を受けていただいて、サポーターバッジをつけて参加しようと呼びかけさせていただいております。そういった意味で単にイベントとしてフェスティバルに参加するんではなくて、この際に子どもの育ち、子どもを支えるということはどういうことか理解していただく仲間づくりという契機になるとも考えておりまして、いろんなこども局の取組をミックスしながら声をかけさせていただいておるところですので、各地で活躍してらっしゃる方々にも同じような気持ちでお声をかけながら、関係を持たせていきたいなと思います。

〇日沖委員 はい、ありがとうございます。

〇今井委員長 よろしいですか。
 関連して1つ。私も以前、みえ次世代育成応援ネットワークの発表会に行かさせてもらって、四日市市の八郷、津市の小学校等の取組を、本当にすばらしいと思いました。それで、このフェスティバルについて、今聞かせていただくと、1カ所でやっていただくということなんですけども、これは市町との連携というのを、あるのかないのかも含めて、どのようにお考えなのか教えてもらうことはできますか。もし決まってるところがあれば。今言われた象徴的に1カ所でやることはすばらしいと思うんですけど、その後、各地域で、すべて県が関与というよりは、そういったことも促していけるんじゃないかということにおいては、県が主体となって企業の方、また市町との連携というのも必要なことなのかなと今聞いておって思いましたので、そのへんはどうなっとるか教えてください。

〇太田局長 すべての市町に同じようにお声をかけて一緒の取組をというふうには、まだできていないんですけれども、例えば今年度はゆめドームうえのの方で、親子でお仕事を体験しましょうというイベントをしました。これは、わくわくフェスタに参加してくださった企業とか、ネットワークの会員企業に、さらに伊賀市とか名張市、それから地域の子ども会とか企業にもお声をかけて広げていただいて、そこの地域でやっていただいたという経緯がございまして。まだ1カ所の試みではございますけども、そういった方々に、いいなと思っていただくと、次にお声をかけたときにお仲間をつくっていただいて、そのときには必ず地元の市町もご参加いただけるという形で広げていければと思います。
 ただ、人がたくさん要るといいますか、物すごく力の要る話でございますので、一挙にとは言いませんが、4年間のうちにしっかり広げていきたいと思っています。

〇今井委員長 はい、わかりました。
 ほかに、平成24年度当初予算要求状況について、ご質疑はございませんか。
 よろしいですか。
 なければ、これで健康福祉部関係の平成24年度当初予算要求状況についての調査を終了いたします。

  (2)三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例に基づく報告について

    ①当局から資料に基づき説明(亀井副部長)

    ②質問       なし

〇今井委員長 これで、健康福祉部関係の所管事項の調査を終了いたします。
 当局には、大変ご苦労さまでございました。

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

健康福祉病院常任委員長

予算決算常任委員会健康福祉病院分科会委員長 

今井 智広

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