このページではjavascriptを使用しています。JavaScriptが無効なため一部の機能が動作しません。
動作させるためにはJavaScriptを有効にしてください。またはブラウザの機能をご利用ください。

スマートフォンサイトへ移動

三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成24年度 委員会会議録 > 平成24年6月15日 防災県土整備企業常任委員会 会議録

平成24年6月15日 防災県土整備企業常任委員会 会議録 

資料はこちら

防災県土整備企業常任委員会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日     平成24年6月15日(金) 自 午前10時1分~至 午後1時36分

会 議 室        202委員会室 

出席委員         8名

                  委  員  長      津田 健児

                  副委員長   笹井 健司

                  委       員   下野 幸助

                  委       員   粟野 仁博

                  委       員   大久保 孝栄

                  委       員   小林 正人

                  委       員   日沖 正信

                  委       員   中村 進一

欠席委員         なし

出席説明員

             [企業庁]

                  庁  長                       東地 隆司

                  副 庁 長                      小林 源太郎

                  次  長                       岡   誠

                  電気事業対策総括監            井上 和彦

                  企業総務課長                片山 達也

                  財務管理課長                高須 幹郎

                  水道事業課長                加藤 治夫

                  工業用水道事業課長            谷口 高司

                  電気事業課長                佐伯 雅司

                  機電管理監                                     池田 靖介

                                                                      その他関係職員

             [県土整備部]

                  部  長                       土井 英尚

                  副部長(企画総務担当)                      千代世 正人

                  副部長(公共事業総合政策担当)        久世 憲志

                  次長(道路整備担当)            森若 峰存

                  次長(流域整備担当)                        水谷 優兆

                  次長(住まいまちづくり担当)                横山  賢

                  工事検査総括監               中瀬 和人

                  参事兼道路管理課長                        福島 敏彰

                  県土整備総務課長                             福井 敏人

                  県土整備財務課長              山内 悦夫

                  公共用地課長                小林 和行

                  公共事業運営課長              渡辺 克己

                  入札管理課長                片山 靖浩

                  建設業課長                                      中田 博文

                  道路企画課長                鵜飼 伸彦

                  道路建設課長                岡崎 賢一

                  河川・砂防課長                  満仲 朗夫

                  港湾・海岸課長                                  幸阪 芳和

                  流域管理課長                堀江 俊光

                  下水道課長                                      服部 喜幸

                  施設災害対策課長              渡辺 高司

                  都市政策課長                井浦 義典

                  景観まちづくり課長             鈴木  修

                  建築開発課長                藤田 章義

                  住宅課長                                           大森 邦彦

                  営繕課長                                           古川  万

                  建設企画監                  加藤 芳弥

                  人権・危機管理監                             釜須 義宏

                  建築確認審査監               岡村 佳則

                                                    その他関係職員

委員会書記

                  議   事   課      主査  中村 晃康

                  企画法務課     主幹  小野 明子

傍聴議員         なし

県政記者クラブ   4名

傍 聴 者       2名

議題及び協議事項

Ⅰ 常任委員会(企業庁関係)

 1 所管事項の調査

  (1)水力発電事業について

  (2)RDF焼却・発電事業の全量買取制度への移行について

  (3)今夏の電力需給対策への取組について

Ⅱ 常任委員会(県土整備部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「平成24年版成果レポート(案)」について(関係分)

  (2)鉄鋼需要の喚起及び鋼材の安定供給につながる政策の実現を求めることに関する請願の処理経過について

  (3)北勢沿岸流域下水道(南部処理区)南部浄化センターの放流水による黒のり養殖に対する影響についての迅速な対応及び振興策を求めることに関する請願の処理経過について

  (4)紀伊半島大水害等による県内の公共土木施設災害の復旧状況

  (5)宮川ダムのゲート故障に係る対応について

  (6)審議会等の審議状況 

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 常任委員会(企業庁関係)

 1 所管事項の調査

  (1)水力発電事業について

    ①当局から資料に基づき説明(井上総括監)

    ②質問

〇津田委員長 それでは、御質問等がございましたらお願いします。

〇中村委員 このゲートの故障の原因というのは、はっきりしてるんですか。

〇井上総括監 私どもが聞いているのは、ゲートをロープでつっておって、ロープを巻き上げてゲートを上下させるんですけども、このロープが1本外れて、かしいで、今度は1本でつることになりますので、これの重みに耐えかねて、もう1本も外れて、かしいだまま落ちていったというふうに聞いております。その大元の原因は、ゲートとダムの堤体の間に上下するためのすき間があるんですけど、どうもここに流木が引っかかって、片方に過大な力がかかったんじゃないかというふうに聞いております。

〇中村委員 大雨か何かの影響ということなのかな、そしたら。

〇井上総括監 そうです。実際に宮川ダムは、そのときに放流しております。

〇中村委員 その後、電力はどんな状態になってるんですか。その具体的な影響は。

〇井上総括監 宮川ダムのこのゲートの下面、ここが水位でいいますと265.5メートルなんです。ここにつながれます宮川第一、第二発電所の取水口は、ここから245メートルの間は使えますので、今はこの間で水位運用をしているわけです。ただ、これ以上雨が降って水がたまろうとすると、今まででしたらゲートが閉まってたまっていたものが、今の状態では水が流れていってしまうような状態になってます。

〇中村委員 今、渇水期に近い状態でもあるんですけど、その辺はどうなんですか。電力への影響は出てるんですか。

〇井上総括監 今は、下流がつい最近までかんがい放流していたこともありまして、電力としての使用は若干抑えてあります。なおかつ天候の様子を見ながら、このゲートの天板より水位が上がらんように運用しておりますので、大きな影響はありませんけども、これから雨が降ってきたときに、早く水が流れていってしまう方向になりますので、その時に影響が出てくると思います。

〇中村委員 もう1点、青田発電所のほうですけども、これは導水管が切れたとか、そんな状況が出てるんで、こちらのほうの電力への影響というのはどうなってるんですか。完全に止まってるのかどうなのか。

〇井上総括監 昨年9月の事故以来、この発電所は停止しております。

〇中村委員 あと、工事の見込みといいますか、それはどういう計画になってるんですか。完成というか、直す。それは企業庁ですよね。

〇井上総括監 先ほども簡単に説明させていただきましたけども、今年は災害復旧するための調査をやっております。それと、地盤とか地質の調査を行いまして、詳細設計までを行います。で、来年度には復旧工事を行いまして、復旧工事が終わり次第、通水試験をして青田発電所の運転再開を考えております。

〇中村委員 来年度中には完成するということでよろしいですね。

〇井上総括監 はい、今のところそういう計画でおります。

〇中村委員 了解しました。

〇津田委員長 ほかに。

〇下野委員 2つ教えていただきたいと思います。先ほどの関連なんですが、復旧費用約4.5億円を電気料金で回収するということだったんですけども、収支バランスからすると、どれぐらいのインパクトがあるのか、もう一つは、平成26年度に営業運転をした上で譲渡しますということだったんですけども、これは最低どれぐらいの運転期間を見込んでいらっしゃるのか、この2点を教えていただけませんでしょうか。

〇井上総括監 ちょっとお伺いしたいんですが、インパクトというのはどういうふうな。

〇下野委員 質問を変えます。約4.5億円というのは何年で支払っていくのか。

〇井上総括監 三重県企業庁の電気事業としての営業が来年度以降2年間ございます、平成25年度分と26年度分と。だから、この2年間の中で電気料金の中に織り込んでいこうと考えております。
 もう1点は、26年度中には工事を完成しまして、その後、通水試験をいたしますので、約1年間、運転の経過が見えることになります。

〇下野委員 平成27年の4月1日には。

〇井上総括監 譲渡です。

〇下野委員 譲渡するんですよね。その前に通水試験とか営業運転をやるということですね。

〇井上総括監 順番に行きますと、本年度は調査をいたします。平成25年度は工事をいたします。26年度に通水試験をして、そのまま営業運転に入りますので、約1年間運転している状態になります。

〇下野委員 そうすると、平成26年度の最初に書いてある法面災害復旧工事というのはそんなにかからなくて、大体その年度は通水試験と営業運転をやるというイメージですか。

〇井上総括監 1ページのポンチ絵の右上を見てください。山の斜面を切って導水路を設けるとともに、その上面を管理用道路にしてあります。この管理用道路の上に土砂が落ちてきておりまして、この崩落したところにつきましては、導水路の中を実際に人が入って調査したところ、導水路そのものには損傷がなかったです。ですので、この沈下したところを直しましたら通水が可能になりますので、法面の災害復旧工事をしなくても通水は可能だろうということです。

〇東地庁長 要は、平成26年度に導水路は水が通りますから、通水試験と営業運転ができるんですけども、のり面の工事は26年度もやりますので、導水路はもう下を通ってますから、そのまま使いながら、やってなかったのり面を工事させていただくということで、26年度に法面災害復旧工事が入ってると、こういうことでございます。

〇下野委員 確認ですけど、工事が計画どおりいけば、平成26年度1年間で通水試験、営業運転をするということですけど、もしこれが遅れた場合も通水試験、営業運転は1年間を見込んでるんでしょうか。そこだけ教えてください。

〇東地庁長 通水試験と営業運転の時期が平成26年度のいつからかというのはちょっとわからんのですけども、うまくいけば、平成26年度の当初から通水試験をやって営業できるという考え方でおるんですが、仮に何かで工事が遅れたとしても、十分年度内に通水で営業できるという状態で、27年の4月に譲渡できるという見込みでおりますので、多少の遅れは十分吸収できると見込んでおります。

〇津田委員長 ほかにございますか。

〇粟野委員 確認なんですけれども、この復旧費用の4.5億円の中には取付道路の災害復旧工事も入ってるんでしょうか。それとも松阪市と折半という形なんでしょうか。

〇井上総括監 この中に取付道路の復旧工事費用も入れております。

〇粟野委員 これは、松阪の市道というか、市管理の取付道路だと思うんですけれども、松阪市は完全に負担ゼロという形でやられるんでしょうか。

〇井上総括監 この件につきましては、市と協議いたしましたが、市の復旧工事の優先順位からいくと、どうしても後ろになってきますので、私どもとしましては、いち早く導水路を修理したいということもありまして、仮設の形で道が通れるように復旧するわけです。

〇粟野委員 そうすると、その松阪市の本復旧は、このスケジュールには入っとらんという形なんでしょうか。

〇井上総括監 そのとおりでございます。

〇粟野委員 もう1点、確認ですけれども、宮川ダムの放流ゲートなんですが、これによって宮川第一、第二発電所にも影響が出るという話が出ておりますけども、現在影響は出ておるのかと。もう1点、もし影響が出たとして、平成26年4月1日の中部電力株式会社に対する営業譲渡、このスケジュールがずれたりする予定になっとるのか。また、もう1点、これは県土整備部に聞いたほうがいいのかもしれないですけども、復旧にどれぐらい時間がかかるのか、この3点を教えてください。

〇井上総括監 まず一番目、宮川第一、第二発電所への運転の影響ですけども、現在、渇水ぎみということもありまして、かんがい放流のための水量を確保する意味で運転は若干抑制ぎみでありますので、このゲート損傷による影響は出ていません。
 それから、スケジュールに変更はございません。当初の予定どおり、この表にありますように、平成26年4月1日に譲渡する予定です。
 それから、3番目のゲートの復旧期間ですけども、県土整備部からは2年ぐらいを考えておると聞いております。

〇粟野委員 詳細は県土整備部から聞かせていただきますので、以上で終わります。

〇津田委員長 ほかには。

          〔「なし」の声あり〕

〇津田委員長 なければ、水力発電事業についての調査を終わります。

  (2)RDF焼却・発電事業の全量買取制度への移行について

    ①当局から資料に基づき説明(井上総括監)

    ②質問

〇津田委員長 それでは、御質問等がございましたらお願いします。

〇下野委員 ちょっと教えていただきたいんですけども。何か増収が見込まれるのかいうことなんですけども、どれぐらい収支が改善されるのか、金額で教えていただきたいのが1点。
 もう1点、4ページの一番下で、RPS法のことなんですけども、一定以上の利用を義務づけられていて、そのときの単価は、中部電力株式会社との交渉ということなんですけども、どれぐらいの単価を見込んでいるのか教えていただけないでしょうか。

〇井上総括監 まず、新しい制度による私どもの売電単価ですけども、先ほど言いましたように、既存施設については、ある程度、17円よりも安くするような考え方が示されておるんです。式までは示されておるんですけども、具体的な係数がまだ示されていないので、実際にどれぐらいになるかというのは想定できないのです。
 ただ、今の運用状況ですと、売電単価が1円上がりますと年間3500万円程度の収支改善になりますので、実際にどれぐらいの単価になるかは、もう少し詳細資料が出てこないことにはわからないのですけども、それなりの改善効果が見込めるんじゃないかと考えております。
 それともう一つのRPS法ですけども、これは中部電力株式会社のほうからの、こういう値段で買い取りますという提示でございますので、逆に言ったら、中部電力株式会社が義務を課せられた電力量を確保するためにはどれぐらいの単価にすべきかというところで社内で設定されまして、メニューとして出されとるわけです。それに対して我々は、じゃあ、それやったらそれで売りましょうという形で契約していただいておりますので、昨年と同様の8.2円を考えております。

〇下野委員 確認ですけども、最初のほうの、1円上がると約3500万円の収益が見込まれるというのは、これの基準は8.2円に対して1円上がればということですね。
 それともう1点、2つ目の質問の中部電力株式会社の買取価格というのは、8.2円を想定されてるということでよろしいですか。

〇井上総括監 そのとおりでございます。

〇下野委員 了解しました。

〇笹井副委員長 ほかに、いかがでしょうか。

〇粟野委員 売電収入の増加が見込めるということで、平成20年度から28年度までの間で市町と経費負担の契約を結んでおられると思うんですけれども、これは今回の売電価格が変わることによって結び直すという形になるのか、それとも今のままでフレキシブルに数字だけ変えるという形になるのか、その点を確認させてください。

〇東地庁長 市町の入りましたRDF運営協議会でその辺の議論をしていって、委託料を変えるのか、あるいは、今、段階的に上げるようになってますが、それをどうするかとか、あるいは今のお金でずっと取っていって、浮いた分をどうするかとか、そこら辺は協議の仕方だと思うので、今後も市町を交えて十分話し合いをしていきたいなと。ただ、料金が上がることによって、今、赤字部分を県と市町で折半してる平成20年度から28年度の分が県も市町も軽くなるということからすれば、いい話かなとは思っております。

〇粟野委員 平成28年度までは決まったことといいますか、一度決めたことだと思うんですけれども、今はどこも苦しい時代ですので、その辺はやっぱり収入等々を見込んでしっかりとやっていただきたいと思っておりますが、仮にこれを見直したとしても、28年度というお尻を変えることは考えられていらっしゃらないんですよね。

〇東地庁長 全て協議会の中での話なんですが、当面は平成28年度という形で整理してきておりますので。ただ、29年度からも4年間は県が運転していくことになっておりまして、そのことも含めて議論にはなると思いますので、そこら辺は十分市町と話し合っていきたいなと思っております。

〇粟野委員 今、話が出ましたけれども、平成32年度というのが一つのお尻になっていると思いますので、平成28年度が中途半端なのか中途半端じゃないのかというのは何とも言いませんけれども、平成32年度までの計画を今の段階から組めるんであれば、しっかり組んだほうがいいのかなと。
 といいますのも、下手したら28年度でやめるというところが出てくる可能性もあるかもしれないので。今回は先ほど言いましたようにある意味、いいチャンス、いい話ですので、ぜひしっかりとした計画を練っていただきたいと思いますし、その辺も協議会の中で少し話をしていただくとありがたいなと思いますので、お願いいたします。
 以上です。

〇笹井副委員長 ほかに、いかがでしょうか。

〇日沖委員 先ほどの委員の質問と重なるところがあるんですけども、新設だと17円という数字が出てるけども、既存施設で係数の掛け方がはっきりしないんで、17円からどれぐらい下がるかはわからないということなんですが、係数というものがどんなもんかわからないんですけど、新設でやったら17円やけども、県のRDFに置きかえてみるとこんなぐらいかなという幅もわからないですかね。係数がこんなぐらいになるでしょうからこんな幅じゃないかなと予想してますというような数字でも、もし示していただければ教えていただきたいのと、ちょっと参考に確認させてもらいたいんですけども、このRDFは、平成15年に大事故が起こって、本当に何か負の遺産みたいに県民の皆さんから意識されてきたところもあるんですけれども、これはRDFの話になると何度も出てくる話ですが、そもそも当初は売電による夢のごみ処理システムのように我々も聞かされてましたし、正直、未知でしたけれども、新しい時代の公益のごみ処理システムだというふうに期待もしてましたし、思ってもおりました。
 その当時、当てにしていた売電単価があって、当てにしていた単価で売れなくなってきたもんですから、収支にも大きく影響してきて、今、市町の負担を相当いただきながら運営しとるという状況が出てきたことの一つの大きな原因にもなっとるというふうに理解するんですけども、そんな経緯もありますので、今度この「特別措置法」で三重のRDF発電所が対象になるとするならば、上がることは確かなんですけれども、当初当てにしとった料金と比較するとどうなんかなということも絡めながら、当初当てにしとった単価は幾らやったか、ここで改めて確認させてもらいたいんです。資料を見ればわかるんでしょうけども、今、持ち合わせがないんで。
 以上、2点お願いします。

〇東地庁長 1点目のほうは私から話をさせてもらいます。まず、余り単価の話をするとひとり歩きするんで、なかなか話しにくいんですが、当局の場合、発電事業で約7億円、焼却事業も入れますと約21億円の補助金をもらってまして、その補助金がどうカウントされるかによって料金が動くということなんで、まだその詳細な計算が。式は出ていても、どう当てはめるかがわからないと。
 それから、補助金も焼却部分、発電部分をどう見るかがわからないんで。私どもとしては、希望で16円で、最悪、補助金全部ということになれば14円から16円ぐらいの間かなと見込んでおりまして、仮に14円だとしても8円20銭からはかなり上がりますんで、収益改善にはなるかなと思っております。
 ただ、これについては、今のところ経済産業省との話も進んでおりませんし、認定の作業の中でいろいろ価格的なこともわかってくるのではないかなと思っておりますので、またそれはわかり次第ということになろうかと思います。
 それから、2点目は。

〇佐伯課長 それでは、私のほうから。当初から、市町からの灰処理費用については自前でやっても必要になるということでいただいております。その灰処理費用をいただいた上で、12円ぐらいの売電料で何とかやっていこうという計画でございました。
 以上でございます。

〇日沖委員 数字はよくわかりました。係数の関係が固まってこないとわからないといえども、最悪14円ぐらいは期待できるだろうということで、最悪でも8円20銭からすると7割、8割ぐらいになるんですかね、上がるのが。1円上がって約3500万円収入が増えるということですから、最悪の場合でも、この特別措置法が適用されれば相当収入が増えるということで理解させていただいてええんかなと思うんです。
 あわせて、計画が始まった当初は、12円の単価で運営がスムーズにいくということで計算しておられたわけですが、長い間にいろんなことがあって、これまでかかってきた費用が相当あるんで、当初からその値段やったらということは当てはまりませんけれども、当初当てにしとった値段以上の単価でこのままいけば売電できるということもわかりましたし、大変期待したいんですが、今ここに至って、もう終息の計画ができておる中で方向転換というのはなかなか難しいかもわかりませんけれども、先ほど、粟野委員もお尋ねされたことに重なりますが、16円から14円の感じで収入が出てきた場合に、もう一度捉え方が変わってくるというのか、市町との協議によっては、まだまだ期待できるものなんじゃないんやろかというところまで意識が行かないもんですかね。今の時点で答えていただくわけにはいかないかもわかりませんけれども、これだけ売電単価が上がって収入が増えてくるということになるとインパクトが大きいと思うんで、これまで考えてきた方向性を、一遍考えてみようかなというものも生まれてくるんかなと思ったりするんですけど、その辺を。感覚的なことで結構ですけども。

〇東地庁長 まず1つは、全量買取制度は20年という年数なんですね。私どもも既存設備で平成14年度から動いておりますので、そういうことからすれば、20年を足しても末は平成33年度と。ということは、私どもが今、協議会で話している平成32年度までとほぼ同じ。ということは、それ以後は全量買取の値段が保証されない時期になりますので、もとの値段以下になっていくおそれがあるんですね。だから、その20年以降の話が、今、非常に不安定ですから、その話はできないということ。
 もう一つ、事故によって相当安全管理の施設費を投資しておりますが、当初12円の設定をしたときはそれは見込んでおりませんでした。そうした問題もありまして、当初の12円という数字ではなかなか。14円になっても、当初より2円上がったからこれはいいなということとは少し違ってると思いますので、そういうことも含めて、料金が上がるということは非常にありがたいんですけれども、それをもって即その話を変えていくということにはならないと思いますね。ただ、これも含めて協議会との話になるとは思いますが、平成32年度という数字は変わらないと思います。よろしいでしょうか。

〇日沖委員 これからいろんなことが明確になってきたら、またお尋ねする機会が出てくるかもわかりませんが、今日はこれで。

〇津田委員長 ほかにございますか。

          〔「なし」の声あり〕

〇津田委員長 なければ、RDF焼却・発電事業の全量買取制度への移行についてを終わります。

  (3)今夏の電力需給対策への取組について

    ①当局から資料に基づき説明(岡次長)

    ②質問

〇津田委員長 それでは、御質問等がございましたらお願いします。

〇日沖委員 水道事業の夏の電力需給対策のお話を今聞かせていただいて、ポンプの運転の加減ということで、ちょっと複雑で、すぐにのみ込めないんですが、それはそれとして、何かリスクはあるんですか。リスクも伴いながらこういう対策をするんですかということをお聞きしたいんです。なければないでいいんですけども、もし何もリスクがないんであれば、1年中、こうやって電力が少なくて済むようにしたほうがいいんじゃないですか。その辺をお聞きさせてもらいたいんですけども。

〇岡次長 まず、リスクということですが、多少リスクは増えると考えています。というのは、普通はほとんどソフトウエアに組み込んであって、そこのところ的確な操作というのが自然に水位だけ見てポンプが起動する形になってますけども、今回、このピークシフトに取り組もうとしたときに、手動という、人間が直接さわる操作が出てきます。そういう面でいけば、やっぱりそこには紛れみたいなものが多少出てきますので、リスクは増えるといえば増えることにはなります。ただ、それがとんでもない大きなリスクかといえば、それほどでもないとは思いますけども、可能性としては増えると思います。
 それから、もう一つの、いわゆる1年中取り組めばという話ですけども、実はこれは全く省エネルギーじゃないんです。この時間帯に3台の運転はしませんが、3台を運転せなあかん時間は、実はよそで発生している。水の量と使用電力量は全く比例ですから、給水量が落ちればそういう省エネルギーもできますが、同じ水量を対象にしているときは、この場合だったら、その時間帯のピークは少ないけども、ほかの時間帯に行ってますので、省エネルギーということにはなりません。

〇日沖委員 わかりました。

〇津田委員長 ほかにございますでしょうか。

〇下野委員 日沖委員の関連で、リスクと言われたので私も確認しておきたいんですけども、もし2010年みたいに暑いときが来たときに、2台でどれぐらい耐えられるのかというので、例えば中部電力株式会社は、今夏の電力のことでお話を聞くと、予備率が8%ぐらいあるんです。ただ、平均気温が例年より1度上がると予備率が3%ぐらい押し下げられるみたいな話を聞いて。暑くなると、多分、3台のところを2台でやっとったのを、また1台動かさなあかんというふうになるんですけど、そこら辺は臨機応変に対応できるのか、教えていただきたいんです。

〇岡次長 6ページの表で、今年度対象とするポンプの出力を示させていただいていますけども、これを全部足しますと、実は1015キロワットになるんですよね。昨年度もこれと同じポンプを対象にしてますけども、それで実際の効果が平均900キロワットやったと。ということで、先ほど委員がおっしゃられたようなことが現実にはやっぱりありまして、その水位が16時までそのままでもてば、これができるんですが、やっぱり使用量が多いときには早く下がりますので、そういうときは3台をこの時間帯でもかけなければいけないという状況が出てきます。そういうこともあって、結果として平均900キロワットの削減であったと、こういうことでございます。

〇下野委員 人的なスイッチとかでやると思いますので、そこら辺のところは十分注意していただくということでお願いしまして、終わらせていただきます。

〇津田委員長 ほかにございますか。

          〔「なし」の声あり〕

〇津田委員長 なければ、今夏の電力需給対策への取組についてを終わります。
 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら、御発言をお願いいたします。

          〔「なし」の声あり〕

〇津田委員長 なければ、これで終了いたします。
 当局には御苦労さまでございました。

          〔当局 退室〕

  (4)委員間討議   なし

〇津田委員長 以上で、企業庁関係の常任委員会を終了いたします。
 この際、県土整備部が入室するまでの間、着席のまま暫時休憩いたします。

          (休  憩)

Ⅱ 常任委員会(県土整備部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「平成24年版成果レポート(案)」について(関係分)

    ①当局から資料に基づき説明(土井部長、水谷次長、森若次長、横山次長、久世副部長)

    ②質問

〇津田委員長 それでは、御意見等がありましたらお願いいたします。

〇中村委員 15ページの、総合評価の客観性、公平性を確保し、地域・社会に貢献している優良な企業が受注できるように制度の改善や低入札対策など適正な運用の取組をしているというところを、もう少し丁寧に説明してくれますか。

〇久世副部長 平成23年度に策定いたしました三重県建設産業活性化プランの中でも書き込ませていただいておるんですけれども、このプランの中で、将来ビジョンとしまして、技術力を持ち地域に貢献できる建設産業の育成を目指していこうということで、キーワードとしましては3つありまして、技術力、それから地域貢献、そして経営力を持った企業を育てていこうということで考えておりますが、その中で、地域・社会貢献に取り組んでおられる業者が受注していただくことによって我々としても応援していこうと考えておりまして、その中での一つが総合評価による取組でございます。地域貢献なりをされている会社について評価をすることによって、そういった企業を応援していこうと考えております。

〇中村委員 総合評価で、今まで随分いろいろ工夫もしてきていただいたり、いろいろな声がありますよね。事業所側から見たらブラックボックスに見えたり、仕事をようとれるところから見たらよくなっただろうし、それから、わかりにくくなったという方もおみえになったり、私どもが担当者の方々とお話を聞かせてもらっても非常に難しい課題やなとは思うんですが、具体的に地域貢献というのをどういうふうに捉まえておられますか。

〇久世副部長 地域貢献で評価をさせていただいておる項目につきましては、地域の道路とか河川等の美化ボランティアに参加していただいておるとか、あと紀伊半島大水害等でも大変お世話になりましたけれども、いわゆる災害時の応援協定等を結んでいただいているところを総合評価の中で評価させていただいておる次第でございます。

〇中村委員 その辺はオープンにしていただいて、なるべく社会貢献をしていただくように。それから地域貢献をしていただいているところというのはどういう形で情報を。入札のときにオープンにされてるんですかね。その辺をもう少し突っ込んで教えてください。

〇久世副部長 入札公告を出しますときには、そういった総合評価の評価点の表もあわせて出しますので、そこでは当然見ていただくことになりますけれども、業者対象の説明会とかにおいても説明をさせていただいておりますし、各建設事務所のところで貼り出す等の、常に目に触れていただくような取組もさせていだたいております。

〇中村委員 受け皿というか、情報発信する相手側というのが、例えば一般社団法人三重県建設業協会の方であったり、協会には加盟されていないけれども一生懸命頑張ってみえるところであったりとか、いろいろあるわけなんですが、その辺は平等に、丁寧に情報発信をされていると理解させてもらってよろしいですね。

〇久世副部長 その点は我々の思いでございますけれども、広く平等にそういった情報は受け取っていただいておると考えております。

〇中村委員 わかりました。

〇津田委員長 これから知事へ申し入れをしていくわけなんですけれども、一応、この場で言っていただいたことをまとめて知事に申し入れをしていくので、してくださいという強制ではないんですけども、していただくとまとめやすいということを一言申し出させていただきたいと思います。

〇日沖委員 一つ、意見として聞いていただいて見解を聞かせていただきたいんですけど、施策112治山・治水・海岸保全の推進で、県民指標の目標値、実績値の捉え方が、これは戸数ですよね。改めて気づいたんですけど、戸数を上げるのが県民の皆さんにとって一番ぴんときやすい数字なんかなと。例えば全体の戸数が30万戸ぐらいであって、その中で23万4000戸ぐらいから23万7000戸ぐらいにふえたとか、それやったら大変取り組んで進めてもろてるんやなと実感がありますけど、全体で三重県って、戸数を調べてないんでわかりませんが、世帯数でいくと67万か70万か、そのぐらいなんかいなと思ったんですけど、全体からして1100戸進んだというのは、それほど進んだとは言えませんよね。財源の関係で簡単にはいきませんけれども、今の実態を県民の皆さんに捉えていただく数字ということになると、何戸進んだというよりは、全体でどのぐらい災害への対策が講じられているのかということのほうが、実態として県民の皆さんが捉えやすいんやないかなと思うんですけど、いかがでしょうか。
 変えようがないということであるかわかりませんけれども、県民の皆さんから捉えたときに、進んだ戸数が何件ですというよりも、全体の中で何%が対策が講じられていっとるかということの方が、県民の皆さんとしては実態がとらえすいと思うんですけども、いかがですか。

〇水谷次長 目標項目の説明のところにも書かせていただいておりますように、自然災害への対策が講じられている、講じるという視点を少し書かせていただいてるんですけども、河川・砂防・海岸・治山事業をやることによって、安全な状況、守られてる状況になった人家数を指標とさせていただいております。
 今の委員の御指摘は、これの分母になるものをきちっと出して、何%ぐらい進んだとかいう表記のほうがわかりやすいのではないかという御意見だと思いますが、分母になる数で、一番わかりやすいのは砂防かと思うんですけども、その時々の自然状況によって、砂防事業によって守られることのできる人家という分母は非常に捉えるのが難しい状況にあるということを御理解いただけるとありがたいなと思っています。分母で年々を追っていくと、いろいろな調査が進む中で、新たに砂防事業あるいは河川事業によって守らなければならないエリアがふえるというような状況に対応できない状況にもなっていこうかなと思っていまして、これが一番いい指標とは言いがたいかもわかりませんが、今のところ、こういう形で毎年毎年の成果を確認していきたいと考えております。

〇日沖委員 分母が捉えにくいということはわかるんですけれども、県内で対策が講じられる人家が一体どれだけあるのかというのは、ある程度は対象地域なんかでわからないものかなとも思わせていただくんですけど。必要のないところもありますよね。全くそういう環境ではないところが県内でもあるんで。まあ、今日はわかりました。

〇津田委員長 ほかにございませんでしょうか。よろしいですか。

〇津田委員長 それでは、ただいま頂戴いたしました御意見の取りまとめについては、後ほど委員協議で御議論いただきたいと存じます。
 また、執行部におかれましては、本委員会で取りまとめた意見の回答を後刻御報告願います。

  (2)鉄鋼需要の喚起及び鋼材の安定供給につながる政策の実現を求めることに関する請願の処理経過について

  (3)北勢沿岸流域下水道(南部処理区)南部浄化センターの放流水による黒のり養殖に対する影響についての迅速な対応及び振興策を求めることに関する請願の処理経過について

    ①当局から資料に基づき説明(土井部長、久世副部長、水谷次長)

    ②質問     なし

  (4)紀伊半島大水害等による県内の公共土木施設災害の復旧状況

    ①当局から資料に基づき説明(土井部長、水谷次長)

〇津田委員長 ここで暫時休憩をいたします。

          (休  憩)

    ②質問

〇津田委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

〇大久保委員 紀伊半島大水害の復旧状況ということで御説明いただきました。本当に熊野建設事務所管内ではいろいろ大変なことですけど、たくさん工事が発注されてきてありがたい気持ちでいっぱいですが、今、急激に発注の数がふえてきてるんで、業者の数と発注の手順というか、そういうときに、どこを直してからどこをしたほうがいいとかいう優先順位というか、効率よく出すためにどういう工夫とかをされているか、教えていただけたらうれしいんですけど。

〇土井部長 自分もそういうことについて問題意識を持っていまして、熊野建設事務所の里所長に聞いたんですが、一般社団法人三重県建設業協会と随時協議をしながら、ある程度小さい工事ですと、どうしても専任技術者がつかないとだめだということで、複数の工事をまとめて出すと。そうすると小さい工事がなくなって、小さい業者がという問題があるということなんですが、それは市とか町の工事があって、そういうことで円滑に事業が進むように調整させていただいてて、出すやつについて優先順位をつけながら出していっているという報告を受けております。

〇大久保委員 細かい工事とかではなくて、1つの川でも幾つかに分かれて出していただいていると思うんですけど、こっちが直っていないと、こっちがかかれないとかいう工事も幾つかありますよね。そういうときに、順序よく出していただけるとありがたいかなと思って。今は本当にいっぱい出していただいてありがたいんですけど、優先順位というか、その辺を考えていただけたら、なおうれしいかなと思うんです。
 あと、工事が出た後に、用地のこととかで話ができてないところがあって、仮の道路をつけないといけないのに田植えをしてしまっているとか、いろいろ細かいところが出てきてるんで、いっぱい急いで出してくれてるのはありがたいんですけど、業者も限られてるんで、順番といいますか、その辺を御配慮いただけたらうれしいかなと思うんで、引き続きよろしくお願いします。

〇土井部長 そういう個々の問題はあると思いますし、用地買収に入っていくと、協力をいただいたところとか、まだ調整中とかがあると思いますので、その辺は所長にきちっと伝えるようにさせていただきます。

〇大久保委員 皆さんが本当に誠心誠意、一生懸命してくれてるのはわかってるんで、またそれが円滑に効率よくいくといいかなと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

〇津田委員長 ほかにございませんか。

〇日沖委員 一般の河川の維持管理なんかで、よく搬出土砂を捨てる場所の問題があって、なかなかうまく進みませんわという話を聞くんですけど、今回、熊野建設事務所管内では、これだけの河床掘削も含めて、災害復旧なんかでも改良工事とあわせた工事とかでたくさん残土が出たり、河床の土砂を廃棄したりせんならんというので、すごい量があると思うんですが、スムーズに捨てる場所とかは。再利用とかもあるんかわかりませんけれども、熊野建設事務所管内ではその辺はうまくいっているんですか。

〇水谷次長 委員御指摘のように、一般工事でたくさんそういうところがあって、工事に支障が出ておる場合もあるのは事実でございますが、今のところ、熊野建設事務所管内において、この災害復旧事業に取り組むために残土処理上の問題で復旧工事に支障が発生しておるというようなことは聞いておりませんし、工事を発注するにおいては重要な視点でございますので、これからもそういうことがないように、きちっと地元の市町と協力しながら進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

〇日沖委員 それは、幸いにしてこの管内は利用できる場所がたくさんあるのか、工事の内容によって再利用でうまく消化できてっとるのか。どういうことですか。捨てる場所がたくさんあるということなんですかね。

〇水谷次長 申し訳ありません。そこら辺の詳細まではまだ確認しておりませんが、いずれにしても工事に支障がないように、きちっとそういうところも把握しながら進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

〇日沖委員 ふだんからこの熊野建設事務所管内は、河床掘削なんかの必要性が生じた場合には、この管内はそれほど捨て場に困らない地域やということのようなんで、また確認だけ、いつでも結構ですので、参考に教えてください。

〇土井部長 自分も以前、維持管理の担当をしてまして、熊野建設事務所管内は今のところそういう問題の発生は少ないということですが、一度確認して、また御報告させていただきます。

〇津田委員長 ほかにございませんか。

〇中村委員 紀宝町でしたか、輪中堤のようになっていたところ。あそこの方向性は定まってるんですか。将来の形、いわゆる集団移転をするのかとか、いろいろあったようですが。

〇満仲課長 相野谷川でございます。国土交通省のほうで紀宝町等と話をされておりまして、地元の説明もされたんですが、まだ結論は出されておりません。

〇中村委員 そこは象徴的なところですけれども、今回の災害で、本来宅地であったところが紛失してしまったり、土地の形状がすごく変わってしまったりとか、いろんな状況が出ていると思うんですが、県のほうで今ある程度まで方向性が見えてるところ、全体としてはこの事業の中で大体それぞれのところの将来の形は整理されてるんですか。残ってるところ、ここは復旧よりも使わないとか、そういうところは出てないんですか。

〇水谷次長 まず、災害復旧のやり方としまして、先ほど説明の中でも少し御紹介させていただきましたが、被災前の形に戻すという原形復旧をするものと、用地買収等をしながら新たに川幅を広げるとか、道路幅を広げるというような改良復旧をやるものとの2つがございます。
 基本的に原形復旧、壊れる前の形に戻すというものについては、新たな土地利用とか用地買収とかってのは必要がありませんので、今の範囲の中で少しでも早くもとの形に戻す作業をどんどん進めてるような状況になってます。
 用地買収等とか、一部周辺の地形等も変えてやる改良復旧につきましては、計画を固める中とかで、それに関係する皆さんに計画の状況、あるいは用地買収の必要性等も地元の皆さんに御説明しながら進めていくような形をとらせていただいております。

〇中村委員 県の事業の中では、県がせんならんところでは、これから先の計画として大体何年間でどこまでやってしまうというように整理はついているんですか。
 冒頭にちょっと心配で質問させてもらったのは、国のところだと思うんですけれども、ここに挙がっていない国の事業というのは。これとは別に、かなりそういったものがあるのかどうなのか。今回の被害の中で、我々が見に行ったときに、これは国で、これは県で、これは市町なのかとか、その辺がちょっと見えなかったので。全体の復旧を見るときに、たしか国のほうは、輪中のところの方向性が決まってないし、あそこに住んでみえる方は将来どうなっていくんだろうかと気になったんですが、今日こうやってお示しいただいたものは、大体方向性がきちっと見えてるものばかりというふうに捉まえさせてもらってよいのか。
 あと、県以外に、国の部分で復旧の進捗状況とか、そういったものも把握しておられるのなら、大体どんな状況なのか聞かせていただきたいんです。

〇水谷次長 今回、お示しして御説明させていただいたのは、県事業にかかわる部分でございます。
 再度のことになりますけれども、資料の25、26ページに、今言いました改良復旧に当たるもので、用地買収等を伴うものについての一覧表もつけてございますが、この中で、熊野建設事務所管内では8カ所のものがございます。これらについて、設計段階のものは設計の中身の御相談、御説明をさせていただいておりますし、設計が終わって用地買収が必要となったものにつきましては、用地の立ち会い等の作業が順次進んでおりますので、一つ一つ進捗状況は違いますが、設計、用地買収、工事という順番でやっていく方向でおります。
 国と県のことにつきましては、原則、もともと管理しておるところが復旧工事もやるということになっております。国につきましては、熊野川の一部区間は直轄になって、それの派川になっておる相野谷川が国の区間ということで、ほとんどの部分については県と市町の管理する道路、川でございますので、県、市町のほうで復旧工事を実施しているような状況になっておると考えております。

〇中村委員 私が心配するのは、地域の復旧状況というのは、県の部分がこうやって計画的に進んでみえるので、住民の方から見たら将来に向けて一定の方向性がついたんだなというふうに見られるのか。いやいや実は国のほうで幾つか課題が残っておって、大きなところがなかなか進捗しないんだと、足してみて初めて地域の進捗状況というのがわかってくるんだと思うんです。実態が見えてくるわけですよね。
 その辺がちょっと気になったんですが、今のお話ですと、大体国の直轄の部分というのはほんの一部であって、さっきの輪中のところはそうなんかもわかりませんが、あと、我々が調査で行ったときに大体おしなべてずっと見せていただき、この間も調査で見せていただきましたけれども、ああいったことも含めて、将来の復旧へのめどは大体ついていると、この25、26ページのような状況で進んでいくというふうに思わせていただいてよろしいんですよね。

〇土井部長 今言われましたように、熊野川の派川の相野谷川では、国が一つの案という形で出していただいて調整されているというふうに理解しています。ただ、熊野川については、管理者も国、和歌山県、奈良県、三重県という管理者があるし、ダムも電源開発と国等いろいろなダムがあるという中で、復旧だけではなくて総合的な対策も要ると。
 例えばダムに、雨が降る前に水位を下げておいて治水上の機能を確保していただく。あそこは利水ダムだけですもんで、治水ダム的な要素も加味してもらうというような調整も、今、国家予算要望というか提言の中に盛り込んで、先月でしたか、暫定水位ということで一部を見てもらうというような調整もさせていただいていると。
 ただ、今も言いましたように管理がいろいろあるもんで、いっそのこと直轄で全て管理していただく方法はないのかというようなことも提言の中に盛り込ませていただいてるということで、委員の御質問の災害復旧についての一つの形というのはある程度見えましたが、次のステップ、どうやって今度、災害が起こらないようにしていくかというようなことについても一つの方向性を出そうということで、今取り組んでいるということでございます。

〇中村委員 復旧の度合いというのが、東日本大震災なんかを見とっても、復旧が進まないと一言で言われるけれども、あそこは災害の範囲が結構広く、地域別もあるし、海岸線沿いなのか、あるいは川なのか、土地なのか、いろいろありますが、今回の東紀州はあれの縮小版みたいなものですよね。
 そんなこともあって、大体順調に進んでると今理解もさせてもらったんですけども、先般私どもが調査で見せていただいたときは、一番奥のほうですか、まだまだすごいことになってましたんで、一体ちゃんと進んでるのかどうなのか、ちょっとわかりにくかったんですが、将来に向けての計画がきちっと立っているというふうに理解させていただいてよろしいですね。

〇土井部長 基本的に、今回、3月までの間は査定が終わって発注のための準備期間でして、現場になかなか重機が入らないとか、丁張りとか、そういう形が見えなかったということで、多くの市民の方から何で手をつけてくれないのかというようなお叱りもいただいたんですけども、今は相当出まして、工事も写真にありますようにある程度入り口のほうからやらせていただいてるということで、七色峡線でも海のほうから上がっていく必要があるところがありまして、入り口のほうから工事をやっていくと、どうしても最後は残るんですけども、計画的に、今、御報告させていだたいたように、今年度には、単独災害についてはほとんど発注もして形を見せる、9割ぐらい完成するという計画を立てられるほどになったということで、御質問の趣旨としては、逆に言うと順調にやらせていただいているというか、やっているという状況でございます。

〇中村委員 大変ですけども、頑張っていただきますように。

〇津田委員長 ほかにございませんか。

〇大久保委員 一番、今、住んでいる人たちに支障を来しているところは、熊野市の神川町と育生町なんです。七色峡線が二、三年かかるということで、ふだんなら30分で行けるところを1時間ぐらいかけて回って、みんなが通勤とかしてるわけなんです。育生町に限っては、今も一たん和歌山県に出てからしか行けないわけなんですよね。だから、なるべく神川町から育生町に行ける道を先にしてもらうと、育生町の人たちが少しは楽に通れるわけなんですね。花知地区というんですけど、そこは発注はされてると思うんですが、まだ不便をしている人たちが何百人もいるんで、そこをやっぱり早く姿を見せてあげてほしいなというのが一つあるんで、七色峡線が一番大きいんですけど、そこと育生町と神川町とのルートを確保してあげてほしいなというのがあります。
 あと、育生町からは救急車が行けないようになってるんで、とにかく緊急車両が入れるような感じで。昨年末に育生町のほうで火事があったんですけど、すぐに駆けつけられる状態ではないこともあるんで、育生町からどこかに行ける道は緊急車両が通るのを優先してあげてほしいなと。その辺もよろしくお願いします。要望になってきましたね。

〇土井部長 熊野建設事務所のほうに、その意向も含めて御報告させていただきます。多分いろいろ考えているはずですので。

〇津田委員長 ほかに、よろしいでしょうか。

          〔「なし」の声あり〕

〇津田委員長 なければ、紀伊半島大水害等による県内の公共土木施設災害の復旧状況についての調査を終わります。

  (5)宮川ダムのゲート故障に係る対応について

    ①当局から資料に基づき説明(土井部長、水谷次長)

    ②質問

〇津田委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

〇日沖委員 幾つか確認させてください。ダムの構造というのはよくわからないんですけども、原因は大雨のときの流木がかみ込んだということは確かなんですよね。
 そもそも、こういうダムのゲートというのは、恐らく事前にそういう異物が入り込まないような構造になっとるんやないんかなと思うんですけども、その辺は対策ができていなかったのかということを1つ聞かせていただきたいのと、12億円かけてゲートをつくりかえるということですが、今度は二度と同じようなことがないように、流木なり何なりの異物が流れてきても絶対に故障の原因となることのないような構造にされるのかということ。
 さらにもう一つ進んで、これは3つゲートがあって、恐らくほかの2つのゲートも同じ構造のはずですよね。そうすると、このままいくと、ほかの2つのゲートでも同じ事故というのか、故障というのか、そういうことが起こることもあり得るということになりますけれども、今は正常に稼働しているゲートについては、今回のこの教訓を生かしてどうされるのか。その辺、一連お聞かせいただけませんか。

〇満仲課長 まず、1点目、異物への対策ということでございますが、ダム湖の上流に網を張っておりまして、これで流れてきた木をとめるような場所がございます。これは網場と呼んでおりますが、そこで木がとまるという状況になっておりまして、実際にそこでとまっております。
 ただ、ダムの堤体の直近に生えていた木がダム湖の中に落ちたりしますと、それが少しは流れることもあるんですが、今回はそれによって後ろの車輪のところにかみ込んでしまったということでございます。
 異物がかみ込んで支障になった場合には、ゲートをつり下げるワイヤロープを巻き上げる装置にサーマルセンサーというものがありまして、過電流が流れますと、温度上昇によってとまるということになっておるんですが、今回は瞬間的にとまってしまった、引っかかって瞬間的にワイヤロープが外れたという状況でございます。これが1点目の対策のお話でございます。安全装置はついていたけれども、事故でとまってしまったということでございます。
 それから、2点目の更新した後にというお話でございますが、更新しますと、このセンサーは当然新しいものに更新するわけでございますけれども、それによって異物がかみ込んだときの停止が確実になるものと考えております。
 それから、ほかのゲートについてどうかという3点目の御質問でございます。ほかの2つのゲートについては、応急的にといいますか、緊急的にこれまでのセンサーに加えて、センサーを多重化することで当面は対応していきたいということで、現在そのものの取りつけを行っております。
 以上でございます。

〇日沖委員 私ももちろん専門家でないんで、今の説明で了解させていただきますけども、実際にそういう形で何かが挟まって故障ということがあったわけですので、ぜひ、これを教訓に、より確実な形で故障のない施設にしていただきますように、よろしくお願いいたします。
 以上で結構です。

〇津田委員長 ほかにございませんでしょうか。

          〔「なし」の声あり〕

〇津田委員長 なければ、宮川ダムのゲート故障に係る対応についての調査を終わります。

  (6)審議会等の審議状況 

    ①当局から資料に基づき説明(千代世副部長)

    ②質問     なし

  (7)その他 

〇津田委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら、御発言をお願いいたします。

〇大久保委員 紀勢自動車道が紀伊長島インターチェンジまで開通するのは今年度ですね。平成25年の御遷宮があってから、伊勢から熊野とか東紀州へ来ていただくときに、伊勢に一たん行かれた方が、また紀勢自動車道に乗って勢和多気インターチェンジから来ていただくときの料金のことなんですけど、今、企画割引というのがあるとお聞きしたんで、そういうことを計画できないかなと考えてるんですが、もしそういうことで何かあったら、教えていただきたいんですけど。

〇森若次長 企画割引があるという話は聞いておりますので、関係部署と相談させていだたこうと思います。

〇大久保委員 そしたら、ぜひ調べてみてください。何か長野とか、信州のほうでやっているという情報だけは聞いてるんで。中村進一議員の一般質問のときのグラフを見せていただいたら、御遷宮のときに伊勢に来られる方の人数がすごくふえていて、今回の御遷宮はまだ人数は当然出ていないにもかかわらず、その前にすごく上っていたところが、やっぱり高速道路が無料のときだったんで、そういうのを御遷宮と東紀州をつないでいくというので考えていただけたらうれしいなと思うんで、また調べてください。

〇森若次長 やっぱり負担もあったりするので、関係部局とも相談しながら勉強させてください。

〇大久保委員 お願いします。

〇津田委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇津田委員長 なければ、これで終了いたします。当局には御苦労さまでございました。

          〔当局 退室〕

  (8)委員間討議   なし

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

防災県土整備企業常任委員長

津田 健児

ページID:000020408
ページの先頭へ