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平成24年第2回定例会 請30

受理番号・件名 請30 「美しい三重の海と川」を守るため河川上流域における採石、開発事業等について
受理年月日 平成24年11月20日
提出された
定例会
平成24年第2回定例会
紹介議員 中森 博文、小林 正人、中村 欣一郎、稲垣 昭義、津村 衛、今井 智広、中西 勇、東 豊、大久保 孝栄
付託委員会 防災県土整備企業常任委員会
請願要旨 (要 旨)
1 「美しい三重の海と川」を守るため、河川上流域における新規の採石、開発事業の認可にあたっては、海、河川等に泥水を流出させることのない十分な対策を講じ、流域漁業団体の了解を得るよう、事業者に対し求めること。
2 「美しい三重の海と川」を守るため、河川上流域における既存の採石、開発事業については、採石法が制定された当時との社会、経済情勢の変化に鑑み、海、河川等に泥水を流出させることのない十分な対策を講じ、流域漁業団体の了解を得るよう、事業者に対し指導を徹底すること。

(理 由)
   三重県における沿岸漁業は、伊勢湾、熊野灘という二つの海域と全長1,000 kmに及ぶ海岸線が織り成す浦々(入江)により支えられ、太古より海の恵みを享受してきた。
   特に、山から川を下り海へと注ぎ込む河川水は、海の生命力の源として、三重の海の幸を育むうえで欠くべからざるものであり、漁業者は「山、川、海」のつながりを大切にし、古くから「魚付林」をはじめとする森林の保護に努めてきた。
   しかしながら、近年の本県沿岸漁業をとりまく現状は、環境変化と積年にわたる地域開発により漁場荒廃、資源枯渇が進むなど年々厳しさを増している。
   また、平成23年9月の紀伊半島大水害のような大規模自然災害がひとたび発生すると、山の採石、崩落等により生じた大量の土砂が泥水と化して海域まで流れ込み、養殖魚の大量斃死を引き起こすだけでなく、定置網の目詰まりや濁水による刺網、一本釣の水揚げ不振等、沿岸漁業、養殖業に与える被害は甚大なものとなっている。
   さらに、尾鷲市矢ノ川上流域の新規計画や既存の採石事業においては、採石法が制定された昭和25年当時とは社会・経済情勢が大きく異なり、環境保護に対する県民の認識も大きく変化するなか、泥水対策を見直し、新たな流出防止策を講じることが必要である。
   ついては、「美しい三重の海と川」を守り、県民に対し「三重の海の幸」を将来にわたり安定供給し、また、過疎化・高齢化著しい漁村において最も重要な産業である漁業を絶やさないためにも、河川上流域における採石、開発事業等に対しては、十分な泥水の流出防止策を講じることについて貴議会において採択頂くよう請願する。  
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