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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成24年度 委員会会議録 > 平成24年10月2日 戦略企画雇用経済常任委員会 予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会 会議録

平成24年10月2日 戦略企画雇用経済常任委員会 予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会 会議録 

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戦略企画雇用経済常任委員会

予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日        平成24年10月2日(火) 自 午前10時1分~至 午後1時33分

会 議 室           302委員会室

出席委員            8名

                           委  員  長      服部 富男

                           副委員長   辻 三千宣

                           委       員   中西   勇

                           委       員   濱井 初男

                           委       員   森野 真治

                           委       員   稲垣 昭義

                           委       員   竹上 真人

                           委       員   青木 謙順

欠席委員            なし

出席説明員

             [雇用経済部]

                           部  長                     山川   進

                           観光・国際局長             加藤 敦央

                           副部長(企画総務担当)      世古   定

                           次長(商工担当)             田畑 知治

                           次長(観光・国際局)          岩田   賢

                           人権・危機管理監           濱口 正典

                           雇用経済総務課長         平野 正人生

                           雇用対策課長              樋口 俊実

                           エネルギー政策課長        辻      善典

                           三重県営業本部担当課長     中嶋   中

                           ものづくり推進課長                   山神 秀次

                           サービス産業振興課長       田中 幹也

                           地域資源活用課長         内藤 一治

                           企業誘致推進課長         長岡   敏

                           金融経営課長              永田 慎吾

                           観光政策課長              伊藤 久美子

                           観光誘客課長              安保 雅司

                           国際戦略課長              川添 洋司

                                                                                      その他関係職員

             [労働委員会事務局]

                           事務局長                  小林 正夫

                           調整審査監                服部 隆之

             [県土整備部]

                           営繕課長                  古川   万

委員会書記

                           議   事   課      主査  藤堂 恵生

                           企画法務課     主幹  秋山 誠二

傍聴議員            なし

県政記者クラブ   4名

傍 聴 者           なし

議題及び協議事項

Ⅰ 常任委員会(雇用経済部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「『平成24年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について(関係分)

  (2)指定管理者が行う公の施設の管理状況報告について

  (3)雇用創造懇話会の実施状況について

  (4)地域における新エネルギーの導入促進について

  (5)中小企業等の販路開拓に関する支援について

  (6)伝統産業等の魅力を生かした産業振興について

  (7)三重県観光キャンペーンについて

  (8)アジアミッションの取組について

  (9)首都圏営業拠点を核とした面的な情報発信について

  (10)各種審議会等の審議状況の報告について

  (11)報告事項

    ①三重県の景気動向調査等の結果について

    ②リーディング産業展について

    ③おもてなし経営推進フォーラム開催について

Ⅱ 分科会(雇用経済部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第1号「平成24年度三重県一般会計補正予算(第3号)」(関係分)

 2 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 常任委員会(雇用経済部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「『平成24年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について(関係分)

    ①当局から資料に基づき説明(山川部長)

    ②質問       なし

  (2)指定管理者が行う公の施設の管理状況報告について

    ①当局から資料に基づき説明(岩田次長)

    ②質問

〇服部委員長 それでは、ただいまの当局の説明に対し、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇中西委員 ちょっと教えていただきたいのが2点ばかりあるんですが、まず、18年を経て、改修工事を進めていくとありますが、どんな部分の改修工事をされる予定があるのか、わかれば教えてください。

〇伊藤課長 サンアリーナにつきまして、今後の改修工事でよろしゅうございますでしょうか。
 例えば、天井が大変古くなっておりますので、天井を改修したりとか、それからトイレなんかにおきましても、今、障がい者等の基準に合っておりませんので、そういった改修工事をしたり、音響なんかにつきましても、まだ古いものがあると聞いておりますので、そういったところを補修したいと考えているところでございます。

〇中西委員 天井に関しては耐震性がないという意味なんかな。その辺はどうなんですか。そういうのはチェックされているんですか。

〇伊藤課長 耐震性についてもチェックはさせていただいていると思うんですけれども、済みません。天井が耐震性かどうかというのはあれなんですが、できましたのが平成6年でございまして、20年近くたっていることから、かなり老朽化も進んでいるというふうに聞いております。

〇中西委員 その点はわかりました。
 もう1点、この収支の件でちょっと確認したいんですが、自主事業収入が平成22年度から23年度にかけて1000万円ぐらい上がってますね。反対に支出の部の自主事業経費が2400万円から4300万円となってますね。差が激しいんですが、その辺を、説明できる範囲で結構ですので教えてください。

〇伊藤課長 申しわけございません。細かいことはちょっとあれなんでございますが、サンアリーナが目指しておりますのは、大規模イベント、年に3回あれば結構人が来まして、いいと言われておるんでございますが、たまたま昨年度は3回あったんですけども、そういった大規模イベントに頼った事業経営というものではなく、地元に密着した、安定経営、要は自主事業で自分たちがたくさん入り込み客数を、しっかり利用者の方を確保しようということが、この第2期のサンアリーナの目標でございました。
 そのような中で、自主イベント、特に昨年度はスポーツ健康振興事業というのをたくさんさせていただいておりまして、要はプロのバスケットボールチームを呼んできたりとか、フットサルといったスポーツのそういうのを呼んできて事業をさせていただいておるところでございます。
 ですので、入場料とか、そんなので収入も多いんでございますが、プロを呼んできたということで費用もかかっているといったところでございます。

〇中西委員 お金のかかる人を呼んでやった事業が多かったので、2000万円ぐらい経費がアップしてると。差し引き1000万円ぐらいの差があるはずなんですね。そういうことなんですね。人件費を削られて、そちらがそうやって増えてということで、収支全体的にはいいと思うんですけども、中身の部分に関しては、お金をかけてたくさん人が来るようにしたという考え方でいいんでしょうかね。その辺がちょっと不思議なんですけど。わかる範囲で結構なんですけど、例えばこういう人を呼んで、こういうふうな実績があったよというのがあればちょっと教えてほしいんですけど。

〇伊藤課長 例えば5月21日に、サンアリーナカップフットサルドリームマッチというのを名古屋オーシャンズVSFUGA東京でさせていただいております。これには1334名の方がおいでになりました。
 それから、bjリーグ、これはバスケットボールなんですけれども、京都ハンナリーズVS埼玉ブロンコスというのをさせていただきましたときには、2055名の方がおいでになっています。こういった事業をさせていただいてるところでございます。

〇服部委員長 よろしいですか。ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇服部委員長 なければ、指定管理者が行う公の施設の管理状況報告についての調査を終わります。

  (3)雇用創造懇話会の実施状況について

  (4)地域における新エネルギーの導入促進について

    ①当局から資料に基づき説明(世古副部長)

    ②質問

〇服部委員長 それでは、ただいまの当局の説明に対し、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇稲垣委員 まず、奈良県の事例で、きずなカフェの具体例が書いてもらってあります。最近、この議会でも聞きましたし、先日あった「働くことを軸とする安心社会」というシンポジウムで知事がパネリストで出られてたときもこの事例を出しておられて、三重県もこういう形のようなものを具体的にやりたいというようなことを言われておりました。今、この懇話会ができて、今後の取組というところで、3つの視点に沿って引き続き議論を深めていくということを書いてもらってありますが、議論は議論として、具体的にこういうことをやるんですよというものが、例えば奈良県のきずなカフェのようなことを、県としても取組としてやっていこうとかいうのを検討されているようでしたら、状況を教えてください。

〇世古副部長 とてもいい例ということで、懇話会の中でも、これを三重県でも、簡単に言えば、まねすればいいじゃないかという議論もありました。私どもで具体的には、いつまでにどのようなメンバーでどのようにということはまだ決まっておりませんけども、今後の予定で、まずは奈良県のほうにお邪魔させていただいて、どういった経緯のもとにこういったきずなカフェのようなものができてきたかという、経緯とか中身とかも全部いろいろな情報をお聞きした上で、三重県版としてどういったことが可能かということを、これから議論させていただくというふうな状況でございます。

〇稲垣委員 多分、来年度に向けて検討いただけるのかなと思います。私も実はまだ現場を見たことがなくて、今度行きたいなと思ってるんですけど、何か非常にいい場所で、立地的にも人がよく通るところにあるという話も聞いてますし、そういうことを含めてぜひ本県でもそういう取組をしていただければなと思います。期待をしたいなと思います。
 次に、新エネルギーのところですが、このメガソーラー事業で8月から設置運営事業者を公募していただいてますが、何件ぐらいあったのかというのを、もし差し支えなければ。

〇辻課長 8月から木曽岬干拓地のメガソーラー設置運営事業者の公募を開始させていただいて、一応昨日公募を締め切らせていただきました。
 当初から何社かお問い合わせがございまして、結果的に数社ありました。件数につきましては、大変申しわけないんですけども、愛知県と一緒にやっておる関係で、愛知県といろいろと調整とか相談もしなきゃいけませんので、今日のところは控えさせていただければと思っております。それだけ御理解いただければなというふうに思っております。

〇稲垣委員 ちょっとよくわかりにくいんやけど、愛知県と一緒にやっとるんで控えるんやったら、愛知県と一緒に発表したいという意向なんかな。どういう意味なんやろ、今のは。

〇山川部長 まさに公募を共同でやっておりまして、今日私どもが常任委員会の中でお話しすると、当然何件あったというのが流れていきますが、愛知県では今日委員会をやってるわけではないので、当然それについては愛知県の議会のお話もございますので、愛知県とあわせて共同で日にちを決めて。採択するまでの、こういう公募があって中身はどうやというしんしゃくも、昨日の夕方5時で締め切りましてまだ整理もされておりませんので。私どもとしては、常任委員会が終わりましたら、向こうの議会の調整も見ながらやりたいということで、恣意的に言いたくないんではなくて、やはり愛知県のほうの部分を考慮しないといけないということで御理解をいただきたいと思っております。

〇稲垣委員 わかりました。理解させていただきますけど、そんなに気にすることなんかなというのは正直思いますけれども、そこまで配慮せなあかんのであればしていただければなと思います。いずれにしてもたくさん来ていただいておるということを少し聞きましたし、期待もしてますので、ぜひその中で。そうすると、愛知県と一緒にということは、プレゼンテーションを受けて事業者を決めるのも、愛知県と一緒に聞かせていただいてやるということですか。この選定というのも。

〇山川部長 当然、愛知県の方もお入りになるということです。

〇稲垣委員 愛知県と一緒になんでしょうけれども、主体的にやるのは三重県という理解でいいですよね。

〇山川部長 今のところ、フィフティー・フィフティーでというような御要望もございますので、これからそこの中身もしっかりと議論していきたいと思ってます。

〇稲垣委員 木曽岬干拓地の歴史もありますんで、そのあたり、しっかりとやっていただかなあかん部分は、丁寧にやっていただかなあかんと思いますけれども。いずれにしても、本県にとって最も重要な取組やと思ってますので、よろしくお願いしたいと思います。
 最後、みえスマートライフ推進協議会のところでも少しお伺いしたいんですが、先日、一般質問で10月1日に発足という報告をいただきました。この協議会のメンバー構成で、企業、大学、経済団体、市町というふうにありますけれども、スタートしたということで、市町は29市町全て入ってもらってるのかどうかの確認と、それから、企業は実際何社ぐらい入っていただいてるのかというのがあれば、ちょっとお聞かせください。

〇辻課長 市町は、今のところ12市町から参加の申し込みをいただいております。あと、企業につきましては約30社でございます。昨日発足させていただいたんで、当然、これから商工会議所、それから商工会を通じて各経済団体、企業、それと29市町にも皆さん入っていただくように実績を重ねていきたいと思いますし、企業のほうにはいろいろ商工会議所等を通じまして御案内申し上げたいというふうに思っております。

〇稲垣委員 入りたくないというところに無理に入ってもらう必要はないかもわかりませんけれども、ただ、これ中身を少し見せていただいてますと、うちは関係ないよという市町は多分ないんじゃないかなという取組になってるのかなと思います。スマートライフという言葉だけではなかなか理解がしにくいところがあるかもわかりませんので、そのあたりを説明して、その上で、できれば全て入っていただくのが理想なのかなというふうに思います。企業のほうにもお声かけいただいて、いろいろとこのプロジェクトにかかわっていただけるといいのかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 以上です。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

〇中西委員 ちょっとこれも教えてほしいんですけど、16-2ページで補助金の一覧表が出てますよね。この中の補助金、予算があると思うんですけど、現在どういった額まで出てるんか、件数も含めて教えていただけないですか。

〇辻課長 16-2ページで、ざっと上のほうから申し上げたいと思いますけども、省エネの関係は2件分予算化をいたしまして、執行企業がもう確定いたしております。
 2つ目の地域新エネルギー連携支援事業費補助金につきましては、メガソーラー等の大規模な新エネルギーの施設の立地に合わせて、地域貢献策の整備に係る費用の一部を補助するということで、期間のかかるものでございますので、なかなか実績が上がらないんですけれども、既に伊勢市のほうで三交不動産がメガソーラーのことを発表しており、それについて、1件認定させていただいているということでございます。予算があと2件分残っておりますので、今も公募を続けさせていただいて、適切な執行に努めていきたいと思っております。
 3つ目の事業用新エネルギー活用システム普及促進事業費補助金につきましては、昨年度までは700万円程度と結構あったんですけども、今年度は7月から国の固定価格買取制度というのがスタートいたしまして、そちらのほうに乗りかえていったりする企業も増えてまいりましたので、これはちょっと伸びておりません。執行率としては約12%でございまして、百十数万円程度でございます。
 家庭用新エネルギー活用システム普及促進事業費補助金につきましては、かなり人気が高うございまして、予算360万円に対しまして、既に全て執行が終わっております。
 それとあと、地域コミュニティ型新エネルギー創出促進事業費補助金につきましては、10月から公募を開始させていただいておりまして、公募中でございます。1件当たり200万円を上限にした補助制度でございます。公募がどの程度出てくるかはわかりませんけども、適切に選定させていただいて、執行していきたいなというふうに思っております。
 以上でございます。

〇中西委員 最後に言われた部分で、ちょっと中身がよくわからないんですけど、もう一回説明してもらえますか。

〇辻課長 ここに書いてあるとおりでございまして、NPOとか地縁団体、それから地域協議会、民間事業者で法人格を有する団体が、地域コミュニティ単位で地域エネルギーの創出を促進するためのモデル的な可能性調査とか、計画策定、設計、機器設備導入、実証事業、研修会などで、ハードとかソフトの事業に要する経費の一部を補助する制度でございます。こういった制度をつくらせていただいておりまして、具体的にまだ公募の提案が出てきておりませんので、どういったものに補助をしたとかいうところまでは至っておりませんが、概要としてはそういったことでございます。

〇中西委員 ということは、地域の団体、自治会とかそういったところで、こういうことに取り組んでいく内容に対して補助しようということでよろしいんですね。

〇辻課長 結構でございます。

〇中西委員 わかりました。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇服部委員長 なければ、雇用創造懇話会の実施状況について及び地域における新エネルギーの導入促進についての調査を終わります。

  (5)中小企業等の販路開拓に関する支援について

  (6)伝統産業等の魅力を生かした産業振興について

    ①当局から資料に基づき説明(田畑次長)

    ②質問

〇服部委員長 それでは、ただいまの当局の説明に対し、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇中西委員 ちょっと変なこと聞くんですけど、この「棚卸と再発見」って、何かもうちょっとええ言葉はないんかなというのを思うんですが、これは要は地場の伝統産業やそういうのを掘り起こしたいという意味ですよね。

〇田畑次長 各地域にはいろんないいものがあると思いますけれども、それがなかなか販売とか販路開拓につながってないということで、この機会にもう一度各地域にあるものを、どういうよさがあるとか、強み、弱みを分析して、さらなる商品開発をやるというふうな、関係者の集まる場をこのような「棚卸と再発見」ということで我々は考えておりますけども。

〇中西委員 再発見はわかるんですけど、棚卸がどうも気になるんですけど。

〇山川部長 表現の仕方がいろいろあると思うんですけど、6月のときにもお話しさせていただいたと思うんですが、皆現物主義で、あるものだけで、結局その商品が売れないとか言ってるんですけど、実はそこにはもうちょっと後ろに隠れた昔からの伝統的なものとか、本当の素材のよさというのが表現されていないので、バックボーンにいっぱい持ってませんかと。皆さんが自分から見てもあんまり大したことないなと思うけど、人から見たらすごいねというところも全部出してもらわないと、表面だけあっても僕たちは再発見できないので、一遍あるものはみんな出してくださいという意味で、事業者の方々に、当然地域性もあったり、人もあったり、そういったことを、いっぱい棚に入っているでしょう、出してくださいよ、それを外部の目線で再発見したいという趣旨で使っておりますので、適切でないかどうかというのはちょっと。一般的には商業の在庫管理での棚卸しというような意味に使われる言葉で、当て字というか、そういった言い方ですので、そこは委員の皆様方の御議論も踏まえながら、来年度については一遍考えてみたいと思ってます。

〇中西委員 まあ、掘り起こしをしたいということでよろしいですね。結構です。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

〇稲垣委員 さっきの「棚卸と再発見」のところですけど、現状の報告を聞かせていただいて、この状況で、今の段階では何か再発見されてきとるんですか。

〇内藤課長 現在のところ26事業者のほうを回らせていただいております。その中で、弱み、強みをいろいろ調査しておるところでございますけれど、例えばここにも書いてございますが、伝統工芸で指定の可能性のあるような工芸品について、こちらのほうで再発見という形で1つ発見をしたところがございます。
 あと、いろいろと事業者を回りますと、やはり販路開拓とあわせまして後継者の問題というのを口々にお話しされますので、そういった弱みの部分に当たります課題について、これから検討していきたいという形で、いろいろと課題あるいは再発見につながるような成果が出ております。
 以上でございます。

〇稲垣委員 そうすると、この成果、26事業者でいろいろ発見してもらったものは、例えばこれから首都圏営業拠点とか、そういうところで当然そのものを販路拡大で出してもらうのに、そういうルートをつくっていただけるということでいいんですかね。

〇山川部長 この間、一般質問でも答弁させていただきました。今日、濱井委員がおみえになりますが、大台町神瀬の「ふっ茶おう」というのは、いいものをつくってきて、軽さがあるんだけど、どう表現していいかわかんないと。それを、売り方として販路と言いますが、実はそのものの再発見すると軽さがあるとか、手軽さがあって、そういったものをうまく容器とセットで売っていけば売れるよねと。ここは、再発見できたかっていうと、私はできたものだと思ってます。
 今、食の関係では13件あります。伝統工芸品では11件、その他で3件ということで、現地を回って、アドバイスをしてほしいというような申請のお話がございまして、「ふっ茶おう」もその中の一つということです。その中にはパールジュエリーみたいなものを何とかしていきたい、デザイン性を持たせたいといったようなこともございますので、今後、当然首都圏営業拠点でそういったものの、どちらかというと素材を提供しながら、デザイナーやクリエーターとマッチングする場をと。今、デザイナーに来ていただいてますが、もっと広い人たちにその場で事業者と出会い、素材を見ていただいて、製品とかそういったものになるような提案をいただくようなことは、当然首都圏営業拠点の重要な事業だと思ってます。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇服部委員長 なければ、中小企業等の販路開拓に関する支援について及び伝統産業等の魅力を生かした産業振興についての調査を終わります。

  (7)三重県観光キャンペーンについて

  (8)アジアミッションの取組について

    ①当局から資料に基づき説明(岩田次長、田畑次長)

    ②質問

〇服部委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇稲垣委員 今観光のところで御説明いただいて、「古事記、日本書紀等共通テーマでの島根県、奈良県等他県との連携」と書いていただいています。今年、この常任委員会でも服部委員長と視察で島根県へ行かせてもらったんですが、その際、島根県では古事記の1300年というのも大々的にいろんな取組をやってます。出雲大社の遷宮が60年に1回というちょうど、向こうは60年に1回なんで力の入れ方が違う部分もあるのかもわかりませんが、大々的にやってると。三重県は来年がお伊勢さんの20年に1度の遷宮ということで、共同で知事もいろいろと言われてますが、この古事記についても一緒にこういう形で連携してやれるんではないかということで書いてもらってあります。その取組の予算とか、そういうのでいうと、恐らく三重県は島根県に比べてもかなり貧弱な状況なんじゃないかなということも思うんです。そんな中でどんなことを考えてるのかということと、それから、少し後で、また日本書紀の1300年が来たときには、古事記は出雲ですけど、日本書紀はどちらかというと、恐らくこっちの三重県が中心になるんかなというふうに勝手に想像してるんです。それへ向けてうまくつないで何か取組をという考え方でやっていただけるのかなと思ったんですが、もし考えがあればお聞かせください。

〇伊藤課長 まず島根県との連携でございますが、三重県が予算的に大変厳しいこともございましたので、お金をかけずに連携できるという点から考えさせていただいたこともございます。
 既にさせていただいておりますことは、島根県の観光のホームページと三重県観光連盟のホームページとをリンクさせまして、三重県観光連盟のホームページから島根県の観光のホームページが見れる、また逆に、島根県のホームページからは三重県の観光のホームページが見れるということでございます。
 それから、島根県の観光情報説明会に三重県が行きまして、三重県も来年は10月に御遷宮がありますよというような観光PRを、それから三重県の観光情報説明会の中では島根県に来ていただいて観光PRをといった取組をまずさせていただきたいというふうに考えておるところでございます。
 それから、先般、知事が対談させていただきました記事につきましては、今度10月10日に発行されます「旅の手帖」に、既存予算を活用してその中で運用いたしまして、ほかの三重県の観光PR、それから島根県の観光PR、そういったものと一緒に掲載させていただく、そのような取組をさせていただいておるところでございます。
 そのほかも、島根県と御相談しながら、おいおい進めさせていただきたいなというふうに考えております。

〇稲垣委員 お金のかからないところは当然いろいろやっていただいて、必要な分は予算も要るのかなと思いますが、先ほどのそれぞれの観光ホームページへのリンクとか、そういうのでいうならば、我々も向こうで島根県立古代出雲歴史博物館へ行かせていただいたんですけど、例えば三重県の斎宮歴史博物館との相互の連携とか、いろいろやり方もあるのかなと思ってます。そういうのもぜひ観光局のほうから働きかけてやられると、共通項というか、興味を持つ方には両方知りたいという方も出てくると思いますんで、やっていただけるとおもしろいことができるのかなという期待は持ちました。
 先ほどお話ししたんですけど、この古事記1300年から次の日本書紀1300年に向けての展開というのを、今度はぜひ三重県のほうで1回考えてもらうといいんじゃないかなと思いますので、もし何かコメントがあれば。

〇伊藤課長 実は古事記、万葉集につきましては、奈良県が中心になられまして、記紀・万葉プロジェクトというのをやってらっしゃいます。奈良県も万葉集、古事記ともに非常に関わりが深いところでございますので、奈良県からもお声かけをいただきまして、昨年から三重県として一緒に取り組ませていただいているところでございます。今後も連携を深めてやっていきたいと思っております。

〇稲垣委員 よろしくお願いします。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

〇青木委員 中国とか台湾ですけど、今までずっといろいろあって、最近、タイにも行かれて、いろんなこと、企業のこともあるけども、観光にも誘客にも非常に期待があるんではないかということを感じるわけです。うちの近くの美杉リゾートの社長に結構受け入れているという話も聞いたりして、身近にそんなことも感じられるんで、その辺の今後の見通しとか、期待度とか、そういうのはどう思ってみえるのか。2行ぐらい書いてあるんですけど、詳しく教えていただければと思います。タイとの関係ですね。

〇岩田次長 私もタイに先月、知事と参りまして、タイは、富裕層がこれから伸びる層であるということと、やはり親日的であって、対日関係でも安定しているということから、まだまだ伸びる市場だと思っておりますので、台湾も今、重点強化期間としてやっておりますが、タイについても強化してまいりたいと思っております。

〇青木委員 具体的な展開というのはどうなんかなと思ってるんですけども、期待が今あるという程度で、まだまだこれからどんな誘客の方法をとっていこうかとか、そこまではいってないということですね。

〇岩田次長 タイにつきましては、既存の中部広域観光推進協議会等々で回っておりますが、三重県も業者の声もございますので、個別に回ったり、あと予算が許せばですが、観光展に出展とか、そういったことも考えていきたいと思っております。

〇青木委員 わかりました。期待しています。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇服部委員長 なければ、三重県観光キャンペーンについて及びアジアミッションの取組についての調査を終わります。

  (9)首都圏営業拠点を核とした面的な情報発信について

    ①当局から資料に基づき説明(世古副部長)

    ②質問

〇服部委員長 それでは、ただいまの当局の説明に対し、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇森野委員 まだこれから考えていただくというのが多いんだろうと思うんですけれども、大まかな話でいいんですが、今の東京事務所とこの営業拠点との関係とか、あと、情報発信とか観光のこととかがメーンで書かれてるんですけども、例えば岩手県のアンテナショップですと、奥のほうにIターン関係専門のオフィスみたいなのがあって、県で働きたい人、県に帰りたい人材を取り込むような拠点としても活用されてるようなんです。そういう部分もこの中に入れ込んでいけるのどうかとかを教えていただければと思います。

〇山川部長 東京事務所とこの営業拠点の絡みは、東京事務所本来の業務の中でやってる業務と、新たに民間の企業の方々とか、都民の方、首都圏に来られる方に営業するのとでは若干機能が違うと思ってます。そこら辺の機能分担ということで、先行してこの4月から首都圏営業推進監以下5名を配置いたしまして、事前の営業活動なりネットワーク活動なりをしておりますので、そういった人も含めて営業拠点のほうで活動していくものと考えております。
 それと、Uターンの関係とかいうことだと思うんですが、岩手県でやってみえることですね。そういった機能についても、やっぱり三重県の高校の卒業生の1割程度は首都圏の学校へ行って、余り帰ってきておりませんので、できましたらこの中に含めていきたいと考えてます。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

〇稲垣委員 今のに少し関連して。確かに今の都道府県会館の東京事務所と役割は多少違うのかもわかりません。ただ、今回、アンテナショップではなく営業拠点として東京に設けるということですので、やはりこの際思い切って、例えば、1階と2階があるみたいなんで、東京事務所も都道府県会館から出てここへ設置して、東京事務所と、アンテナショップ的なのから営業本部のいろんな機能というのを1カ所に集約するというのが最も効果的だろうと思いますし、外に対するインパクトも大きいと思うんですが、そういうふうにする考えはないですか。

〇山川部長 今、組織論の中でいろんなケーススタディーを考えながらやっております。ただ、東京事務所については私どもの所管でもないので、全体の議論の中で考えていきたいと考えております。

〇稲垣委員 当然知事と議論せなあかんことかなとも思ってますし、やっぱりこれは県庁全体としての考え方だと思うので、山川部長にそれを今どうしてくださいというのはちょっと無理があるかなとは思いながらも、やはり三重県の首都圏での営業の拠点、戦略の拠点は日本橋に置くという考え方を徹底する意味でも、非常に意味があるかなと思ってますので。情報発信の仕方として、三重県が東京事務所を都道府県会館から出してここへ持ってきたとなると、やはり今後ここでかかわっていただくほかの民間の方とかにも、県の本気度が伝わると思います。こういう機会がないとなかなかあそこから出ることはできやんと思いますので、そういうことも含めて、ぜひこの機会にやっていただきたいと思ってます。
 これからの時代、あそこに全部の都道府県の事務所が入ってやっとる意味合いというのは非常に薄いと思いますし、知事も言われているように、関係のあるところと連携してやっていく、今回のような島根県を見つけて連携してやるとかというやり方が、地域間競争に勝つ最も有効な方法やと思ってますので、ぜひ考えていただきたいなと思ってます。
 それも含めて今後の検討なんですが、これ、基本的に1階は物販なんでしょうけれども、2階は今のところ、どういうイメージなんですか。

〇山川部長 2階も、運営業者の方からどのように運営していくかという御提案をいただくのが非常に重要なことだと思っています。やはりイベントのスペースというのは、1階だけでは狭いところがございます。例えば私どもがビジネスマッチング、販路拡大をするようなスペースであったりとか、セミナーをやったりして三重のよさとか、文化とか伝統の、先ほど丸の内朝大学と言いましたが、そういったもののコアなファンづくりをしていくのも、下の販売をしてるところではなかなか難しいので、2階もそういったものに使いたいなと思っております。そこら辺、1階、2階含めてこれから運営業者の方にどういう御提案をいただくのかは、私どもの言っていることを具現化していく中で、議会にも御報告なり、御相談なりをしていきたいと考えております。

〇稲垣委員 オープンは来年の夏を目指してということで、その運営業者は公募をされるのかなと思うんですけど、それはどんなスケジュールになってますか。

〇山川部長 やはり、よそのアンテナショップなんかでも、余りコンセプトを押しつけて、ある程度お金が回っていかないと営業がいけないというところがございますので、この予算全体をお認めいただいた後に、私どもで、どういう運営業者にどういうコンセプトで委託していったらええかということを踏まえながら、できる限り早い時期に公募していきたいと考えてます。

〇稲垣委員 そうすると、イメージとしては、当然だと思うんですけど、運営業者に丸投げするわけじゃなく、今東京事務所に5人配置いただいとると言われてましたが、基本的にはその人たちがいて、その部分のこういうところだけやってもらいたいというのを整理して委託するというイメージですかね。

〇山川部長 そこも踏まえて、5名がいいのかどうかというのも全体の中身でございますので。そこら辺についても、施設を管理するのはビル全体の中でさせていただいているので、例えばその中身の仕組みとか、先ほど言ったコンセプト、こんなことをしてほしいというので、なかなか物を売ったり、食とかいう話のところでは我々は知見があるわけでないので、そういったものの御提案もいただきながら全体を見ていきたいと考えてます。

〇稲垣委員 わかりました。最も効果的にできるようにしてもらいたいと思います。費用対効果とか、採算とかだけを言うと、物を売ってやっとるだけでは当然東京でやっても採算は合わないと思いますし、ましてやプロが商売してもなかなかできやんところを県がやってどんだけ売れるんやという話になりがちですが、今回はそうじゃないということで始めていただいとることやと思ってますし、やっぱり営業の拠点、首都圏のそういう本部なんだという意味合いだと思います。冒頭に言いました東京事務所をここに置くということも含めて、そういう意味合いなんだということを色濃く出した形でスタートしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 以上です。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

〇中西委員 予算的なことを含めて、ちょっと確認をさせてください。せっかく県土整備部の方もみえとるということですので。
 今、山川部長の言われてる、何か構想があって、こういうふうにしようということで大体決めてみえるところはあると思うんですが、設計業務の部分が1800万円、ビル本体の仕様変更工事が500万円、この価格がどうなんかはわかりませんけども、金額的なことを踏まえて、東京のほうでそういう入札をされるんかといったことを1点聞きたい。それから、内装関係の工事費用の出し方、どういった形で出してみえるんか。図面上ない状態で、何かの係数があって出してみえるんかとは思うですけども、その部分。あと、ビル本体の仕様変更工事で、どういった仕様変更をされて2500万円の債務負担行為の予算を組んでみえるんかという、その3点を聞かせてください。

〇中嶋課長 まず1点目、設計のほうの入札はどこでされるのか、あるいは業者の範囲といいますか、エリアはどうされるかということだったと思います。設計の入札については、県内、県外問わず販路を広げて公募していきたいと考えておるところでございます。
 内装工事費の積算でございますけれども、これにつきましては、他府県の先行するアンテナショップがたくさんございますので、そういったところの内装工事費につきましての坪当たりの単価、それとあともう一つ、今度の候補物件でございますが、日本橋の中央通り沿いの主な商業用店舗の平均的な内装経費につきまして聞き取り調査等を行いまして、大体備品、什器含めまして、坪当たり130万円程度というふうな聞き取りをしたところでございます。それに135坪という面積を掛けまして概算の工事費をはじいているところでございます。
 それと3点目、ビルの本体の仕様等の変更に係る部分でございます。資料の方に細かい積算もあるわけではございますけど、例えばの例で恐縮でございますが、39、40ページの開きのところで、下のほうの1階のエレベーターロビーのところの入り口でございますけども、こちらは本来防火シャッターがおりてるところでございます。そこにエレベーター用の出入り口を切るということで、防火シャッターを防火対応の出入り口に変更するというふうなことです。あるいは、部長からも説明がありましたように運営業者もまだ決まってない段階でございますので、詳細のレイアウトについてもまだ決まっておりません。それに伴って、例えば厨房が入る場合には給排水の配管の設置場所であるとか、口径の変更というものが出てまいります。その他、同様の関係で、空調等の周りも含めまして、こういった工事費が必要になるということで、概算ではじかせていただいているところでございます。

〇中西委員 まあ、そうかなと。大体の予定で、大体の坪単価というのを加味して概算をされたと、それはよくわかるんですけど、1つ思うのに、来年8月にオープンすると。そうすると、設計の業務、内装のデザインも含めて時間的に結構短いように思うんですね。今、中身をどういうふうにしていくかと、たくさん議論がありましたけれども、そういった中でもっと早くそれを進めないと。内装関係のデザインをするにも、配置をするのにも、非常に時間が少ないと僕は思うんですね。図面関係がきちんと全部できて入札できる段階で、さあと言って工事をスタートするんなら、それはオーケーやと思うんですけど、それまでの段階は非常に時間をかけないといけない部分かなと思うんで。その辺、いつぐらいに設計業務を委託、依頼というか、入札関係へ入っていくんかというのを、どんなスケジュールで思ってみえるんか、ちょっと教えてください。

〇中嶋課長 今後のスケジュールでございますけれども、まず、内装の機能であるとかデザイン、あるいは運営の具体的なコンセプトを、専門家の方々にも御意見を頂戴しながら、この予算が通った早々に固めていきたいと。それに合わせまして、当然、運営業者というのも、実際に運営するに当たってのそういった販売スペースであるとか、あるいは食の提供のスペースというのも、営業の側の意見を尊重していくというのも非常に大事なところでございます、その2者を早急に決めまして、県のほう、あるいは県土整備部の営繕課のほうにも御協力を賜って、3者あるいは4者で設計の仕様を固めていきたいというふうに考えております。その仕様が固まった段階において、速やかに設計業務のほうの入札といいますか、総合評価一般競争入札での公募をしていきたいというふうに考えているところでございます。

〇中西委員 せっかく随分費用をかけてやるわけですから、ぜひ、しっかりいいものをつくっていただきたいし、営業拠点となるように祈ってますので、よろしくお願いします。
 以上です。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

〇竹上委員 いろいろるるご説明いただきまして、立派なとこへ建つんやなというのがようわかったんですけども。それで、日本橋に建てたいという意味合いもずっと説明いただいてますんで、悪いやら、ええやらいう話でもないだろうなと思いながらお聞きはしてます。それで、たしか私は6月にも質問させていただいたんだけども、これだけのお金をかけて、アンテナショップという言い方じゃなく営業本部という名前にして、東京にこういう一大拠点を置くんだというところで、本当に単純なもんなんですよ、じゃ、何をもって成功とするのかと。
 いろんな言葉はあるけれども、やっぱり何かの指標、数字的な指標を設定した上で、これがここまでちゃんとできてるから成功なんだというふうなことを言わないと。前にも紹介したけれども、全国でアンテナショップをつくっているところは、北海道、沖縄県以外皆赤字だからね。別に赤字だからだめだというつもりは一切なくて、それ以上に三重県を首都圏でアピールできる、これほどの効果があったんだからここまで投資したってよかったでしょう、ということが一番大事だと思うんですよ。
 今日の説明を聞いとる限りでは、そこのところの話がどうもないような気がする。箱物とかそんなのは時間があるから進めていかざるを得んし、来年夏に合わせてやっていかなあかんけども、その前にそこのところだけはやっぱりきちんと示してほしいなと。だもんで、これぐらいの大きいものが要るし、これぐらいの設備もやっぱり要るんやというところを。やっぱりそれが初めにあって、こんな話は後からあるような気が僕はするんですよ。そこのところはもう少し我々にわかるようにちょっと御説明をいただきたいなと思うが、いかがですか。

〇山川部長 この間、御答弁も知事のほうからさせていただきましたが、当然、物を売っていく中で売り上げを、そんなん幾らでもええんやという議論ではないと思います。ある一定の売り上げは必要なんだろうと思います。そこは申しわけないが、今、私どもとして具体的な指標を持ち得ていません。例えば販路拡大、例えば三重県の魅力度の43位を上げていくとか、そういう認知度向上もそうだろうし、県内の生産の誘発効果であるとか、県内の雇用増加とか、例えば観光客が増加する、これは短期的に上がらなくて割と時間がかかるもんだと思ってます。これをやったから観光客が1万人増えましたというのはなかなか把握もできないので、できましたら首都圏営業拠点に来ていただいた方を特定し、ここに何人来ていただいて、どれぐらいのものを買っていただいたというのも当然一つの参考指標としながら、そういった誘発効果みたいなものを一度検討していきたいということを考えておりますが、今すぐこの数値でということについては即答ができない状況であります。

〇竹上委員 そこがずっと私とは議論がかみ合わんところやなと、6月以来、思っとったんですよね。今部長言われるけども、首都圏から三重県へどれぐらい誘客できたんかという指標でも別に構わないと私は思とるんです。すぐ成果が上がるかといえば、変な言い方ですけど、首都圏って2000万人以上でしょう。そこの日本橋に、立派なもんだけども、たった1店舗できて、多少物販して、それで三重県をすごくアピールできました、もうすごく大変なことになってますっていうことはまずないですよね。前にも言ったけども、西野カナさんがここへやってきて1曲披露してくれれば多分次の日の芸能ニュースなんか全部トップになると思うが、でもそれはそれだけのことであって、人の目は引いていただける、ああ日本橋に三重県の営業をやってるところがあるんだなというのはわかってもらえるかもわかんないけども、でもそれはやっぱりそれだけの話。やっぱりこれをやるというからには、三重県として、ここぐらいまで行きたいなというものがあって、だもんでこれぐらいの立派なもんを我々はつくらんならんというところをもうちょっと出してほしい。偶然ここに物件があって、ちょうど日本橋やし、ええところがあるやんかと、多少お金はかかるけどもここへ行こうというのでは、説明はよくわかるけども、腑に落ちて、よっしゃ、それじゃ頑張って三重県を挙げてやろうやないか、議会も一生懸命応援しよう、っていう話にはなかなかなっていかないと思うんやけどさ。今は言っても平行線かもわかんないけども、そこを重々踏まえた上で、やっぱりこれから考えていってほしいと思います。御意見があればお願いします。

〇山川部長 当然何か数値をお示ししていかないといけないというのは思っております。それは観光客の数がいいのか、経済波及効果みたいなのを計算したほうがいいのかとか、様々なことが想定できますが、私も今そこについて検討してるんですけども、なかなかこれだというのを皆さんには。この数値の目標の把握の仕方でどれだけ、観光客の場合も経済状況で上下しますので、定量的にはかれないというデメリットがあるというようなことで、委員の皆さん方の議論も十分わかっておりますが、そこについてはもう少し検討の時間をいただきたいと思ってます。当然、営業拠点が開設するときに数値がないよ、何か目標にするものがないよということではなくて、あらかた御議論いただき、私どもも提案していき、御意見も踏まえながらいいものができるよう、しっかり頑張りたいと思っておりますので。ない知恵を出しながらしっかり考えたいと思ってます。そこについては、今日はその数値が今のところないということで御理解いただきたいと思ってます。

〇服部委員長 よろしいですか。ほかにございませんか。

〇青木委員 いろいろなところでいろいろ意見も出てますし、重なってもと思いますので、ちょっと違うことで。
 日本橋と決められて、そのゆかりとか縁とかいったことを少しここで整理されて、ここというのを売り出していこうということなんだと思うんです。また、歴史的にもいろんなつながりもあるしということなんですけども、今回の調査では、店舗の情報収集から始めるということなんですかね。結論を言いますと、日本橋と決めた以上は、やっぱりこれから集中的に日本橋と三重県との関係を重厚にしていくような、いろんな取組をされると思うんですけども、一部店舗の関係とか、そういうつながりだけやなくて、県民ですね。三重県民が日本橋に対して今まで意識が薄かった部分を濃くしていくということも非常に大事やし、また、東京へ行くときにはここへ必ず寄るみたいな感じになると大きいかなと思うんですけども、そういった県民の日本橋への意識というか、意識調査みたいなのはあるんですかね。
 というのは、例えば、新聞に出てから、日本橋というのは隣に江戸橋もあったねとか、ちょいちょい聞くと、あるらしいですね。日本橋の「日本橋」という橋の隣に「江戸橋」があって、津駅の横が江戸橋駅やないかと、それとこれとは関係あらへんのやけども、津市としてもほっとけやんなとか。例えば松阪市は当然、三井の発祥との関係で非常につながりがあるとか、市町レベルでも期待する部分が大分あると思うんで。いろんな調査、アンケートの仕方もあろうと思うんですけども、その辺はどう今後展開されるのか。決めた以上、あらゆる方法でしっかりと認識していくべきやと思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。

〇山川部長 例えば松阪商人と三重のつながりというのは、三重短大の先生方がそういった調査をやられてまして、本も出されてます。それから、エリア限定ですけど、松阪ケーブルテレビは伊勢商人と日本橋のつながりというのを今、ZTVの番組でも流されてます。
 ということで、私どもとしては、そういったところからも知恵をかりながら、これから広く市町の方、県民の方、商工会議所とか経済団体の方にも応援をいただきまして、そういったものをと。もう一度我々がビデオをつくるというのはなかなか難しいんですけど、たまたま松阪ケーブルテレビがそういうものをつくってみえるし、それから三重短大の先生はいろんな本も出されているというところで、一度先生方かケーブルテレビにも御相談しながら、そういった啓発的なものができるかどうか検討していきたいと考えてます。

〇青木委員 江戸橋はどうですか。

〇山川部長 済みません、ちょっと江戸橋は今のところ……。上野もそうですし、寛永寺というのもそうですし、伊賀上野であったりとかというお話もありますし、そういう意味で三重県というのは全体的にそういった縁があるところが首都圏であり、その周辺の日本橋ということだろうと思ってます。平成御師の会というのを昔やったこともありますし、歴史街道もやってまいりましたので、もう一度そういったものを解きほぐしながら、物語で県民の方に理解をいただくような仕組みにしていきたいと考えてます。

〇青木委員 江戸へ行くときには江戸橋まで見送りに行ったとか、いろいろ縁もあるそうですし、せっかく博物館にも学芸員がようけみえるんで、それも広く捉えていただいたらと思っております。
 以上です。

〇濱井委員 私は竹上委員にかなり共感するんです。私も六、七月でしたか、あの辺に固まってます、東京駅から日本橋あたりをずっと歩いてきました。どう見ても物販が中心になってるような感じがしたんです。山梨県はブドウ酒がありますもんでお聞きしますと、とんとんかちょっとプラスかなということを言われてます、定かなところはわかりませんけども。そんなこともありましたけども、やはり首都圏の営業拠点として立ち上げる以上は、この33ページにあります基本コンセプト、機能等に出ておりますけども、三重の玄関口としての機能、そしてその後にあります、地域色が濃厚な開発商品に関しての物語なんかをつけて売り込んでいくとか、既にある地域ブランド力の高い商品なんかも売り込んでいくというようなところで三重県を知らしめるといいますか、そのことが、ほかのところと比べてここでいう三重県の特色じゃないかと思うんです。その意味から見ると、これをしっかりと県民の方にアピールしていただくことが理解を得ていただく最善のあれやと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。
 また、稲垣委員も言われました、森野委員も言われましたけども、東京事務所ですね。ここの中に入れるのはちょっと狭いかもわかりませんけども、例えば近くに持ってくるということも考えられるんじゃないかと思うんです。費用的な問題もありますけども、こんなことを考えることも必要ではなかろうかなと思います。ちょっと言わせていただきました。

〇服部委員長 よろしいですか。
 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇服部委員長 私のほうから一言お話しさせていただきます。
 これだけの営業拠点というプロジェクトなんですが、山川部長にお話しますけど、あなたの両サイドの皆さん、そして後列の皆さん、優秀な皆さんがたくさんおみえなんですが、この後列の課長の皆さんと、やはり三重県としてしっかりとした今後の計画を立てること。
 今、ここにもございますが、今後の進め方として、デザイナーやクリエーターなどの専門的な意見を反映するというふうにおっしゃっていますけども、やはり県の職員の皆さん方にも知恵を出していただいて、これだけのプロジェクトを成功に導いていただきたいと、このように思っておりますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
 では、ほかによろしいですか。どうも失礼いたしました。

          〔「なし」の声あり〕

〇服部委員長 なければ、首都圏営業拠点を核とした面的な情報発信についての調査を終わります。

          (休 憩)

  (10)各種審議会等の審議状況の報告について

    ①当局から資料に基づき説明(世古副部長)

    ②質問

〇服部委員長 それでは、当局の説明に対し、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇青木委員 直接関係ないかもわかりませんけど、相可地区ですが、相可高校とこの店舗とは直接関係ないと見ていいんでしょうか。そんな話は出てましたか。

〇田中課長 この案件につきましては、JRの相可駅の近くのところでございまして、直接相可高校と関連があるというものではございません。

〇青木委員 了解しました。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇服部委員長 なければ、各種審議会等の審議状況の報告についての調査を終わります。

  (11)報告事項

    ①三重県の景気動向調査等の結果について

    ②リーディング産業展について

    ③おもてなし経営推進フォーラム開催について

     ア 当局から資料に基づき説明(世古副部長)

     イ 質問       なし

  (12)その他

〇服部委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら、御発言をお願いいたします。

〇濱井委員 首都圏の話をちょっとさせていただきましたけども、この件については、金額的なものもそうですし、指標的なものもそうですけども、いわゆる費用対効果を出すというよりも、やっぱり私が言いましたように、いかにして外部の方に来ていただくかということが大切だと思うんです。それは、これから来年度の遷宮に向けていろんなところで集客もやるでしょうけども、拠点からどんだけ来たかというのはなかなか難しい話なんで。また、1年や2年先だけの話じゃなくて、今後ずっと三重県の拠点として動いてもらう、役割を果たしてもらうということを切に願いたい、このように思いますので、その点、しっかりとお願いしたいと思います。

〇服部委員長 答弁は求めませんか。よろしいですね。

〇濱井委員 はい。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇服部委員長 なければこれで終了いたします。

  (13)委員間討議   なし

〔閉会の宣言〕

 

〔開会の宣言〕

Ⅱ 分科会(雇用経済部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第1号「平成24年度三重県一般会計補正予算(第3号)」(関係分)

    ①当局から資料に基づき補充説明(山川部長)

    ②質疑

〇服部委員長 それでは、御質疑があればお願いいたします。

〇森野委員 たくさんの緊急雇用創出事業費を挙げていただいてあるんですけども、これはハローワークを通して雇用の募集をかけていただくんだろうと思うんですが、地域的に、ハローワーク別とか、どういう感じで人数的に出てるのかというのはおわかりになりますか。

〇樋口課長 ハローワークの地域別という形では把握しておりません。ただ、求人を出す場合は、それぞれの事業所が最寄りの一番使いやすいハローワークを使っていく形になります。
 一方、求人の対象はそのハローワークの管内に限っておりませんので、広く全県から、求職者にとってみれば、自分が働きやすいところへ応募していくというような形になってございます。

〇森野委員 各企業がやられる分はそうかなと思うんですけど。県がやられる事業も中にはあるとは思うんですけども、それについても把握してないということですかね。

〇樋口課長 県庁でやる事業につきましては、数値的にどこが幾つというのは把握しておりませんが、最も多いのは津のハローワークだというふうに認識しております。
 あと、地域機関についてはそれぞれ最寄りのハローワークで募集をかけていくことになっていると思います。

〇森野委員 それは理屈的にはそうなんだろうとは思うんです。県内の雇用状況もかなり改善されてきてはいるんですけども、地域的に西のほうとか、南のほうとか、回復が遅れてる地域もありまして、この緊急雇用創出事業自体の目的の半分ぐらいは、そういう雇用状況が回復してない部分に対する手当的な部分もあるわけなので、県庁として仕事を出すときには、やっぱりある程度そういう地域のことも意識した上でしていただくという部分があってしかるべきかなというのもあって。そういう意識があるのかなという部分も含めて聞かせていただいたので、ちょっとそういうのはわかりませんという答弁ということは、余り意識されてないのかなというふうに感じざるを得ない部分があるんですが。

〇山川部長 今委員が御指摘のように、今回災害を受けた南のほうもございますので、事業をする場合には、そういったところを意識しながらやっていきたいと思っております。
 ただし、そういった人がぴたっと合うかどうかということ、結果的にそこに行くかどうかということは別として、我々事業をする側としては、意識してやらせていただきます。

〇森野委員 よろしくお願いします。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

 なければこれで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議   なし

    ④討論       なし

    ⑤採決       議案第1号の関係分   挙手(全員)   可決

 2 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告

    ①当局から資料に基づき説明(世古副部長)

    ②質問

〇服部委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇中西委員 質問というのではないんですが、今、駆け足で言っていただいたんですけど、せっかく言っていただいとるんなら、計を書いていただくなりしてもらわんと。今の補助金等の見直しで廃止のところは幾ら廃止になったんかもわからんので、もうちょっと丁寧につくってほしいなという意見です。

〇世古副部長 今の中西委員の御意見をいただいて、今後そのように検討させてもらいたいと思っております。

〇中西委員 お願いします。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

〇稲垣委員 1点だけ。このバレー構想先端産業等立地促進補助金というのが今まであって、ちょっと定かじゃないんですけど、たしか本会議のときに、みえ産業振興戦略ができて、今までバレー構想に対して出ていたこの補助金のあり方も含め、今後もっとトータルで見直すというような感じの答弁があったんかなというのを記憶してるんですけど、これは今見直し作業をしていただいとるところなんでしたっけ。これは残っていくんかどうかの確認だけ。

〇山川部長 ともかく名前を残すとか、残さんとかじゃなくて、全体の企業立地補助金が随分長くなってきてるので、効果的なものにと、みえ産業振興戦略を踏まえた中で見直し作業を進めております。

〇稲垣委員 そうすると、今年度は従来どおりの形で補助金が出て、来年度の基準が大きく変わりますよという認識でいいですかね。

〇山川部長 今回、みえ産業振興戦略のフォローアップという意味で、ローリングということで、この間知事も発言しましたように、策定してその後状況変化があるので、アドバイザリーボードということで、そういった中での御議論も踏まえながら、早急に新たな制度を検討していきたいとは考えております。

〇稲垣委員 わかりました。時期はあれだと思いますけれども、検討されるということで、また楽しみにしてます。
 以上です。

〇服部委員長 ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

〇服部委員長 なければこれで所管事項の調査を終了いたします。

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

戦略企画雇用経済常任委員長

予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会委員長

服部 富男

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