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平成25年9月6日 選挙区調査特別委員会 会議録

資料はこちら

選挙区調査特別委員会

(開 会 中)

 

開催年月日     平成25年9月6日(金) 自 午前11時18分~至 午前11時55分 

会  議  室     601特別委員会室

出 席 委 員     13名

             委 員 長     舘   直人

             副委員長      水谷   隆

             委    員     津村   衛

             委    員     村林   聡

             委    員     奥野 英介

             委    員     中川 康洋

             委    員     稲垣 昭義

             委    員     中嶋 年規

             委    員     中森 博文

             委    員     舟橋 裕幸

             委    員     三谷 哲央

             委    員     中村 進一

             委    員     永田 正巳

欠 席 委 員     な し

出席説明員    

      〔選挙管理委員会〕

             書記長                  中西 秀行

             書記長補佐               上川 秀明

                                           その他関係職員

      〔議会事務局〕

             企画法務課長              野口 幸彦

             企画法務課政策法務監兼班長  川口 徳郎

             議事課長                米田 昌司

委員会書記

             議事課  課長補佐兼班長     西塔 裕行

             企画法務課  主査          濱口 麻裕子 

傍 聴 議 員     2名      

             中西   勇

             中村 欣一郎

県 政 記 者     4名

傍  聴  者     3名

調査事項

Ⅰ 三重県議会議員の選挙区及び定数について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 三重県議会議員の選挙区及び定数について

〇舘委員長 皆さん大変お忙しい中、お集まりをいただきましてありがとうございます。
 それでは、ただいまから選挙区調査特別委員会を開会をさせていただきたいと思います。
 なお、本日は三重テレビによります議会ハイライトなどの本委員会の活動状況の取材、収録が行われますので、このことについてご理解とご了承をいただきたいと思います。
 まず初めに、新たに出席説明員となられました職員の紹介をさせていただきます。
 選挙管理委員会の中西書記長でございます。
 では、中西書記長から自己紹介をよろしくお願いします。

〇中西書記長 中西でございます。よろしくお願いいたします。

〇舘委員長 はい、どうぞよろしくお願いをいたします。
 それでは、本日の議事を進めさせていただきたいと思います。
 さきの委員会で、一票の格差の是正などの論点について、各会派からそれぞれ御意見をいただきまして、委員間討議をさせていただいたところであります。そして、その中で今後の議論の方向性を示すようにということで、私ども正副委員長にお話があったところでございまして、本日は、そうした先般の議論を参考に、正副委員長で協議を行いまして、論点整理をさせていただきました。このことについて御協議をお願いをいたしたいと思います。
 それでは、初めに、正副委員長で整理をいたしました論点につきまして、一括して御説明を申し上げたいと思います。
 資料1をごらんいただきたいと思います。
 まず、論点1、「議論の方向性」ということでございますけれども、さきの委員会では、現状維持という御意見もありましたが、多くの会派から、一票の格差の是正ということを基本に、定数の削減でありますとか、選挙区の見直しの検討を行う必要がある、また、その際に、一人区や逆転現象区についても検討するとの意見をいただいたところでございまして、このことから、これらについて一票の格差の是正を基本に、定数の削減や選挙区の見直しの検討を行うこと、その際、一人区や逆転現象区についても検討することを合意事項としてよいか、ということを1つ目の論点とさせていただいたところであります。
 次に、論点2でございますけれども、「具体的な目標設定」ということでございます。一票の格差の是正について、例えば2倍以内にしてはどうか、という御意見もあったというふうに思いますけれども、このことについて、具体的な目標設定を設けるかどうかということについて、論点2とさせていただきました。
 次に、論点3でありますけれども、「現行の選挙区を前提としての議論」について、公職選挙法第15条第8項の規定では、人口に比例して各選挙区に定数を配分することとされておりまして、このことによりますと、一票の格差は是正をされるということになります。一方、同法の第8項のただし書きの規定、これは「特別の事情があるときは、おおむね人口を基準とし、地域間の均衡を考慮して定めることができる」と、このようにされているところであります。
 平成12年の改正におきましては、人口割実定数に対しまして、津市、四日市市、松阪市、鈴鹿市の市部である4つの選挙区から、それぞれ1名の定員をマイナス、いわゆる減数をし、尾鷲市・北牟婁郡、熊野市・南牟婁郡、多気郡、度会郡の郡部である4つの選挙区にそれぞれ1名をプラス、増員をするという形で、現行の定数が決定をされているところであります。こうした地域間の均衡を考慮した調整を行うことについてどのように考えるかということについて、論点3とさせていただきました。
 なお、このことに関しまして、参考資料として、人口比例配分に基づき機械的に議員定数を見直した場合の人口割実定数の一覧表というのを資料の2として作成をさせていただいたところでございます。
 ここで、この一覧表につきまして、事務局より説明を求めたいと思います。
 事務局、お願いします。

〇野口課長 それでは、参考資料ということで、A3の横書きの資料をごらんをいただきたいと思いますが、その1とその2と2枚ございます。
 その1でございますが、人口比例配分による定数の人口割実定数ということで、定数を51人としている場合と50人、49人、それぞれについて記載をしてございます。その2については、定数を48人、47人、46人について記載をしたものでございます。
 まず、定数51人の欄をごらんをいただきたいと思います。その1の左端でございますけれども、定数51人の薄いグリーンで塗った部分でございますけれども、人口割実定数が記載をされております。現行の定数は、この人口割実定数から津市、四日市市、それから松阪市、鈴鹿市についてはマイナス1をして現行の定数を定めてございますし、また東紀州や多気郡、度会郡については、この実定数にプラス1をして現行の定数としているところでございます。
 この表の一番下の欄をごらんをいただきたいと思いますが、この人口割実定数についての格差を記載をしてございます。最大の選挙区は亀山市でございまして5万1023人と。最小は鳥羽市ということになりまして2万1435人ということでございまして、格差は2.38倍ということでございます。吹き出しで現行の格差が書いてございますけれども、2.64倍が現行の格差ということでございまして、一定程度の是正が進むということでございます。
 50人の欄をごらんをいただきたいと思います。51人から1人減るわけでございますが、この1減はどこで減るかと申しますと、志摩市ということでございます。志摩市が現行の2人から1人ということになりまして、一番下の欄をごらんをいただきたいんですが、最大の選挙区は志摩市ということになります。5万4694人ということでございまして、最小の鳥羽市との格差は2.55倍ということでございます。
 続いて、定数49人でございますが、この辺がちょっとわかりにくいんですけれども、志摩市におきましては、定数を49人にした場合に2に戻ります。どこが減るかと申しますと、伊勢市と松阪市ということでございまして、それぞれそれまでの4と5というのが3と4と、1つずつ減るということになります。
 続きまして、2枚目のその2でございますが、定数の48人でございます。49人のところから、さらにどこが減るかということでございますが、津市ということでございます。津市が8人から7人ということになります。それから、この場合の格差でございますけれども、志摩市が2ということでございまして、最大の選挙区は、やはり亀山市になるということでございます。ということで、鳥羽市との差が2.38倍ということになるということでございます。
 定数の47人でございますけれども、48人からどこが減るかと申しますと、ここにおいて志摩市が、また2から1に減るということでございまして、ここでの最大の格差は、志摩市と鳥羽市の間の2.55倍の格差ということになります。
 最後に、定数46人の場合でございますけれども、ここにおいては、伊賀市がそれまでの3から2になるということでございます。格差は志摩市と鳥羽市との差で2.55倍ということでございます。
 説明は以上でございます。

〇舘委員長 ありがとうございます。
 以上が論点3として提示をさせていただく部分でございます。
 次に、論点4でございますけれども、「現行の選挙区の見直しを含めた議論」といたしまして、まず1つ目が、現行の単独の郡市の選挙区で任意合区の対象、その選挙区は鳥羽市のみとなっているところであります。もうここでは任意合区についての説明はさせていただきませんけれども、その鳥羽市を隣接する伊勢市や志摩市のいずれかと合区するのか、また単独とするのかどうかということがまず1点。
 2つ目が、東紀州地域の2選挙区を現行のままとするか、またはさらなる合区を検討するかということ、この2点について論点4として提示をさせていただきました。
 次に、論点5、「その他」としてでございますけれども、現行の選挙区で、選挙区とその定数を変更する必要がある選挙区があるかどうか、ということでございます。例えば定数1で議員1人当たりの人口が最大の現在の亀山市選挙区の定数を2とすることがあるかどうかなど、これらのことについて論点の5、その他とさせていただいたところであります。
 そして最後に、改正が予定をされております公職選挙法の成立を前提とした論点について、まだ現時点では成立はいたしていないところでありますけれども、参考という形で記載をさせていただいたところであります。
 以上が正副委員長で整理をさせていただいた論点ということでございます。
 また、前回の委員会の中で、今後の議論の方向性、進め方ということもお話がございましたので、そのこともつけ加えさせていただきますと、本日、私ども正副委員長で示させていただきましたこの論点整理(案)、これについての御議論を、まずこの場でしていただいて、その後、この内容で各会派での御意見をまとめていただいて、次回の委員会でまた委員間討議を含めて議論を深めていきたいと、このように考えているところでございますので、よろしくお願いをいたしたいというふうに思います。
 それでは、お示しをさせていただいたこの論点整理、正副委員長(案)について、委員の皆様から御意見等をいただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。

〇三谷委員 一つ一つの項目、結構これは重たいものが並んでいまして、私どもも会派でしっかり議論をさせていただいて、まとめさせていただきたいと思っておるんですが、この論点1の議論の方向性、これだけは、やはり今日少しここで一定の、ここに方向性と書いてありますが、その方向だけはきちっと設けるべきではないかなと、こう思っています。
 ここに正副委員長のほうでおまとめいただいた「一票の格差の是正を基本に、定数の削減や選挙区の見直しの検討を行う。その際、一人区や逆転現象区についても検討することとする」というのは、法の趣旨からいけば、まさにこういうことかなと思っていまして、この方向性に基づいて、会派のほうで後の残りのそれぞれの論点を少し議論させていただきたいなと思っておりますが、どうでしょうか。

〇舘委員長 ありがとうございます。
 ただいま三谷委員のほうから、論点1について合意ができるかと、合意をしてあとの議論に進んだらどうかというふうな趣旨のお話やったというふうに思いますけれども、このことについてはいかがでしょうか。
 どうですか。

〇中嶋委員 私どもの会派のほうも様々な意見があると思いますので、この場で論点それぞれについて、こうしたらどうだという結論を得るところまでの、ちょっとお話はしづらいかなという思いの中で、私個人的な考え方として申し上げさせていただくと、一票の格差ということについては、非常に大きな課題も出てまいりますし、世の中でもそういう議論がある中で、一定の見直しの検討が必要なのかなというのは個人的な思いとしてございます。
 そこで、この論点というのは「その際」のところなんですが、「その際、一人区や逆転現象区についても検討する」ということについては、今日お示しいただいた論点3の公職選挙法の15条8項の本文の部分でいくのか、ただし書きの部分を適用するのかということと非常に大きく関連をしてまいるかと思いますので、論点1としては、「その際」以降については、論点3のほうに話を集約していただいたほうがいいんじゃないかなというふうには思います。
 まずは、一票の格差の是正を基本に、定数の削減、選挙区の見直しの検討を行うかどうかということについてを論点としていただいて、それを一度会派として持ち帰っていただいたらどうかなと。
 私個人的には検討を行うべき、でなければこの委員会を立ち上げた意味がないと思っていますんで、そういうところでございます。

〇舘委員長 ありがとうございます。
 どうですか、ほかに御意見があればいただきたいと思いますが。このこと、論点1のことでありますけれども。

〇三谷委員 「その際、一人区や逆転現象区についても検討することとする」というのは、これはあくまでも必要があらばする、ということで理解してよろしいんでしょうか。

〇舘委員長 この私ども正副委員長の思いからいきますと、一票の格差の是正が、先ほどもお話がありましたけれども、本委員会が設置をされた、その意義的なものがあるんだろうというふうに思っていますので、それが基本になると思います。
 その中で一票の格差を見ていけば、この定数の削減、また選挙区の見直しも当然のことでありますけれども、その際に一人区、逆転現象区、このことも出てくるだろう。出てくるというか、それに対する意見のまとめ方といいましょうか、皆さんの御意見もいただく必要があるということでの趣旨で、「その際」という形で記載をさせていただいたというのが私どもの思いであるんですけれども。

〇奥野委員 要するに、ばしっといくんか、うやむやでいくんかということですよね。その辺と違うかなと思うんですよ。この論点3の部分も、今中嶋委員が言われたように、うやむやでいこうやということですよね。うやむやというと非常に表現が悪いんやけど、要するに、やっぱり人口の少ないところも考慮していこう、だけど法的には非常に厳しい、だから、もうきちっと人口割でいくか、その辺の調整だけですよね。
 だけど、ちょっと言い過ぎかなと思うんですけど、今これは全部出されているんですけれども、例えば四日市市なんかは増えてきますよね。だからそれをそのままにして、その人口の少ないところを減らしたら当然減っていって、そこら辺の調整、その辺が一番難しいというところなのかな。
 だからそれぞれの会派でいろんなお話をされて、多分これはそう言ったって半年やっとってもずっと続くと思うし、その辺でばしっといくかということじゃないんかなと。もう時間かかったって大体一緒と違うかなと思いますよ、多分ね。

〇舘委員長 ありがとうございます。
 ちょっとつけ加えますと、例えば一人区のことについても、今回の論点整理をさせていただいた前回の6月の委員会の部分でありますけど、5つの項目について、一人区の検討ということも挙げさせていただきました。これについては、これまでも意見がありましたけれども、一人区にしてしまうと、多くの住民の皆さんというか、県民の皆さんの意向がカットされちゃうよね、という部分があって、この一人区というのも考慮するというか、考えていかなければならないという部分も含めてですので、今おっしゃっていただいた調整、ただし書きの関係でありますけれども、そんなことも含めての議論になるんかなというふうな思いはしていますけれども。

〇奥野委員 ですけどね。三重県議会議員は、それは地域から選ばれるのもそうなんですけど、県議会議員として三重県全体を見るわけですから、そういう視点に立てば全部解消されるんですけど、そこまではやっぱりいきにくいですよね。

〇中川委員 一人区の解消というところに関して、じゃあどういう手法を用いるかというので、いわゆる合区とか、一人区をなくすために増数するとか、そういったことだと思うんですけれども、例えば合区に関しては、いろいろな現行法令上また新しくなっても、できないところもあったりすると、この一人区についても検討するというのを入れてしまっても、テクニカル上できないところもあるというところを考えると、やはりこれは一票の格差の是正とか、定数の削減等の中の一つの手法として用いていく部分だと思うんですね。
 これをだから「その際」とはしているけれども、ここに入れてしまうと、技術上できないものなのに、ここに入れて、やっぱり一人区はなくしていくべきやと。それとも合区減にするところは無理なところがあるというところは、そうするともう増数しかないよねと。そうすると、全体を削減していくという方向に多分この大きな流れはいく中で、じゃあ一人区をなくすために増数なのかというのはどうかなと思うので、ここはやはり我々の思いの中に入れておくというぐらいにしておかないと、これによる縛りによって、全体が何かぎくしゃくしてくる可能性もあって、やはり大もとはこの一票の格差の是正なり、選挙区定数の見直しだというところぐらいにとどめておいたほうが、全体として議論が落ち着いていきやすいのかなというふうには私は感じますけども、技術上これができるんであればいいですが、やはり限界は出てくる可能性があるんじゃないかなというふうには思います。合区で全部できればいいですけども、そうでもないでしょうし。

〇舘委員長 ありがとうございます。
 いかがですか。
 それでは、今のお話をお伺いをいたしますと、まず一票の格差ということについては、県民の皆さんの平等性ということを見ていく中で、これに対して努力をする中で、この定数の問題、選挙区とかあるよねということだというふうな皆さんのお考えだったかなというふうに思います。
 その後の、後段の「その際」の部分でありますけれども、一人区、また逆転現象区についても、協議、検討する状況に至るかどうかということもありますけれども、この段階、私どものこの今の議論の段階では、こういうことも含めて認識をするという形の中での議論を進めていっていただくということで、そういう形にさせていただいていいでしょうか。

〇村林委員 ちょっと委員長のおっしゃられた中で、一票の格差の最初のところの前段のお話なんですけど、私前回も申し上げましたとおり、一票の格差というのは、どういう代表の選出をするかという話と必ずセットでありますので、そこはぜひ踏まえていただきたいということだけ一言申し上げさせていただきます。

〇奥野委員 ちょっと意味がわからない。

〇村林委員 申し訳ありません。では補足させていただきます。
 ちょっと論点2の部分にも対応するわけなんでありますが、前回申し上げた部分でもありますが、衆議院の選挙で2倍以上が違憲だという話は、一票の格差が2倍以上にならないように選挙区割をするという大前提の選出の仕方があるわけです。それに対して地方議員、地方議会の選び方、代表の選出というのは郡市によるという形でありまして、この形で選ぶ以上は、2倍以上3倍以内程度の格差は当然生じるわけで、この選び方と格差の部分というのはセットで考えなければならない。そういう中で最高裁の判断としても、地方議会のそういう選び方自体、合理的でないというような判断はしていないわけですね。郡市によるということ自体が違法であるとしなければ、2倍以内ということは達成できないわけですが、そこの合理性については、最高裁も違憲とかそういうような合理性がないというような判断をしておらない中でありますので、必ずその一票の格差の是正というときには、代表の選抜の仕方との対応というのを常に押さえながら議論していただきたいと、そういうお話を申し上げたかったんであります。
 以上です。

〇三谷委員 一票の格差の議論というのは、今、村林さんもおっしゃっていましたけれども、基本は法のもとでの平等ということの憲法に基づく大原則が基本なんです。いずれにしても今の現行法、また、もし改正されれば改正法も視野に入れた中で、選挙区のあり方とか、そういうものは議論せざるを得ないんで、その中で全員が知恵を出して、できるだけ一票の格差を小さくするということだろうと、こう思いますので、法律から離れて議論する必要は毛頭ないので、今の法律のもとで、どれだけ知恵を出して一票の格差を小さくすることができるかということの議論をこの委員会でやっていけばいいんじゃないかなと思います。

〇村林委員 小さくするということは、できることならば結構でありますが、今のような代表の選抜の仕方ということから考えて、きちんと地域の声を届けるというのが現行法の趣旨だと私は理解しておりますので、数字の話だけをせずに、あわせてこの格差の是正の話をするときは踏まえていただきたいと、そういうお願いであります。

〇中川委員 一票の格差と、やはりその代表選抜の趣旨、思いというのは当然踏まえた上で、この委員会は議論がこれから進むものというふうに理解をすればええと思います。

〇舘委員長 ということで、認識していただいたことについては、委員の皆さん、協議をいただいているなと、このように思いますので、先ほど申し上げたような形の方向で、一票の格差の是正を基本として議論を進めていこうということで、よろしくお願いしたいと思いますが、いいでしょうか。
 ありがとうございます。
 ほかにいかがでしょう。

〇稲垣委員 今まとめていただいて、論点について各会派でいろんな意見があると思いまして、私どもの会派もいろんな意見がある中で、これについての方向性をということでまとめてこようと思うんですが、その際、各会派ともある程度、これは委員長、副委員長でかなり具体的な論点に絞っていただいているんで、こんな意見もありました、あんな意見もありましたというのは、もうちょっと避けて、より核心のところへ入っていくような議論にしないと、また一緒のことになりますので、せっかくここまで絞っていただいたので、各会派でちょっと御努力、うちの会派もそうですけれども努力して、ある程度具体的にうちの会派としてはこうですというのが言えるようにしていただいて、そこからまた議論はもちろんありますので、それをちょっと絞ってくるということだけを努力するという、期間もその分設けていただいても結構ですので、お願いしたいなと思います。

〇中森委員 私どもの会派が、「現状維持を主張する意見もあるが」に含まれているということでございますので、会派の中の意見を取りまとめるのに、非常に苦慮した経緯があるということですけれども、こうやって正副委員長で論点を整理していただいた上は、この辺をしっかりと見きわめて、格差是正、そして定数削減に向け最善の努力をさせてもらうと、この様に思いますので、よろしくお願いいたします。

〇奥野委員 その人口が少ないところというのは、過疎債、離島振興法というのは、やっぱりその地域をいま一度何とか活性化しようという国からのそういう財政的な援助というんか、そういう部分がありますよね。だからそこを、僕は応援しているわけ。村林委員を応援してるわけでもないんやけれども、そういうこともやっぱり議論の中に入れてくんかどうかというのは、やったほうがいいんかなと思います。離島振興法とか過疎何とかといったな、要するに過疎債、国からのそういう財政的な援助があるという、そういう部分を抜いていくか、それとも加味していくかというのも一つの議論の中に入ってくるんかな。国が要するにそういう地域のために支援するわけですから、そうしたら県議会議員は、そこは2人なんやけど人口で1人切る。それも僕はどちらを賛成するわけでもないんやけど、そこら辺も加味していくんかどうかというのは大事な部分かなとは思います。

〇舟橋委員 おっしゃることだと思います。ただ、それが加味しないということになれば、もう簡単な話で、前後でばしばしばしっと割って、終わりですから、そこに村林委員やとか奥野委員がおっしゃることを加味して、ただ加味した結果が2倍以内なのか2.5倍以内なのか3倍以内なのか、それは今後の議論ということになるんじゃないかというふうに思っていますけども、認識は。

〇舘委員長 15条の第8項のただし書きの部分が大きくそれにも関係してくるかな、というふうに思いますけれども。

        〔「それを入れると、ぜんぶもう何でもありになってくる。」との声あり〕

〇舘委員長 そういうことも含めてご検討いただきたいと思います。

〇舟橋委員 一応、論点1の囲みにしてある1行目はこれで確認ということで、2行目は、どちらかというと、ここへ書くよりも、この資料を見ていますと論点6ぐらいのその他の中へ、まあ含めておきましょかということで、消しておけばいいんですね、鉛筆で。

〇舘委員長 消すというと、こっちも張り合いが悪いところですけれども。先ほど申し上げたようにこの1行目、まず格差の是正、一票の格差の是正を基本に進めていこう。そして、「その際」以降の部分については、先ほどお話がございましたけれども、ただし書きの関係とかいろいろな部分の中で出てきますので、まず、この場で合意ができるのは、「一票の格差の是正を基本に、定数の削減や選挙区の見直しの検討を行っていく」ということを基本にして、この場もそうですけれども、各会派でも議論をいただきたいというふうにまとめさせていただいて、皆さんがそれを共有していただくということでと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 そのほか、いかがですか。
 ありがとうございます。
 それでは、私ども正副委員長で論点整理をさせていただいた資料1の関係の論点1のところ、先ほど申し上げた部分についてはご理解をいただいたということで、本日の協議についてはこの程度とさせていただいて、この後は、各会派におかれて意見をまとめていただいて、このことも含めて、ほかの部分も出てくるかもわかりませんけれども、そのことも含めて、次回の委員会の中でそのことについて協議をさせていただくと、委員間討議をさせていただくということでよろしゅうございましょうか。

        〔「はい」との声あり〕

〇舘委員長 それでは、各会派のほうでその様な形の中での進め方を、よろしくお願いをいたしたいと思います。
 次に、次回の委員会の開催日程について御協議をいただきたいと、このように思います。
 先ほど来、この項目といいましょうか、重い内容があるので、それでまた会派で御協議いただく時間的なものも、議会も開会をされるということもありますので、私ども正副委員長でちょっと御提案をさせていただきたいなというふうに思いますが、本日が9月6日でございます。できましたら10月1日、火曜日になりますけれども、この日には予算決算常任委員会、企業会計の決算審査の予定となってございますけれども、10月1日、その予算決算常任委員会の終了後に開催をさせていただけたらなというふうに思います。と申しますのは、それまでに各会派の御議論も深めていただいて、後々のこともございますので、時間的なこともございますので、この日に開催をさせていただけたらなと思いますが、調整いただけるでしょうか。

        〔「はい」との声あり〕

〇舘委員長 それでは、次回は10月1日、予算決算常任委員会終了後に本委員会を開催するということで、よろしくお願いしたいというふうに思います。
 それと、そのときにちょっと御提案でありますけれども、この委員会の年間活動計画を設定をいただいておりますけれども、もう10月に入っちゃいますとちょっとずれていますので、一度正副委員長に一任いただいて、その計画についても、できたらそのときにお示しをさせていただこうと、こう思いますので、御理解いただけるでございましょうか。

        〔「はい」との声あり〕

〇舘委員長 ありがとうございます。
 それでは、そのような形で進めさせていただきたいというふうに思います。
 本日、御協議いただく事項については以上でございますけれども、それ以外に特に何かございましたら御発言をいただきたいと思いますけれども、いかがでしょう。
 よろしいか。

        〔「はい」との声あり〕

〇舘委員長 ないようでございます。
 なければ、以上で選挙区調査特別委員会を閉会させていただきたいと思います。
 どうぞ各会派での御議論を、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

 

〔閉会の宣言〕

 

 三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

選挙区調査特別委員長  舘  直人

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