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平成25年12月16日 新エネルギー等活用調査特別委員会 会議録

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新エネルギー等活用調査特別委員会

(開 会 中)

 

開催年月日    平成25年12月16日(月) 自 午前11時1分~至 午前11時52分

会  議  室     202委員会室

出 席      9名

             委 員 長   服部 富男

             副委員長    藤根 正典

             委    員   東    豊

             委    員   吉川   新

             委    員   杉本 熊野

             委    員   小林 正人

             委    員   後藤 健一

             委    員   永田 正巳

             委    員   西場 信行

欠 席      なし

出席説明員     なし

委員会書記

            議  事  課  主査  藤堂 恵生

             企画法務課  主査  中西 宣之

傍 聴 議 員     なし

県 政 記 者     1名

傍  聴  者     なし

協議事項

Ⅰ 委員長報告案について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 委員長報告案について

〇服部委員長 本日は、本会議での委員長報告案について御協議いただきたいと存じます。
 前回の委員会での委員の皆さんからの御意見をもとに、お手元に配付の資料のとおり、委員長報告の骨子案をとりまとめましたので、ごらんいただきたいと思います。前もって資料も配付させていただいておる状況でございまして、お目通しをいただいておるのかなというような思いでおります。私のほうから少し説明をさせていただきたいと思います。
 今回の委員長報告の骨子案でございます。1番目の項目といたしましては委員会の取組経過、もちろん今まで、委員会でしっかりとした調査をさせていただいた項目でございます。特別委員会の設置目的と重点調査項目、これは最初から変わっておりません。そしてまた、2項目めの調査経過、執行部聞き取りと参考人招致、県内外の調査を行ってまいりました。
 そして2番目の調査の結果でございますが、1番、新エネルギーをめぐる情勢であります。その中でも特に太陽光、風力、小水力、バイオマスなどの新エネルギーは地域分散型のエネルギーであり、全国各地で様々な主体による新エネルギーを活用した事業が急速に拡大しているといったところが注目されるところではないのかなというような、私個人としての思いでございます。2番目のメタンハイドレートの開発状況、見通しでございますが、県外調査において経済産業省からこれからの状況等を説明いただいた中で、数多く問題点がある中、特に平成25年4月に閣議決定された新しい海洋基本計画では、平成30年代後半に民間が主導する商業化プロジェクトが開始されるようであります。国際情勢をしっかりとにらみつつ技術開発を進めるとされておられますので、その辺のところの、我々の県としてメタンハイドレートの商業化を見据えた対応を行っていく必要があるのではないかというようなことでございます。3番目、県執行部の取組状況でありますけども、5項目ございますが、特に県営の小水力発電施設の整備、農業用水を利用した小水力発電の実施可能地の調査、4番目、メタンハイドレートの地域活性化研究会の発足、というような中で、取組状況を我々も調査したところでございます。4番目の新エネルギーを活用した取組事例でございますけども、これはIGHプロジェクト、そして水土里ネットの立梅用水、三重エネウッド株式会社による施設等を調査させていただいて、もちろん全項目注目すべきところではあるんですけども、その中でも特に今、三重エネウッド株式会社の木質バイオマス発電事業、発電の燃料として森林に放置される未利用間伐材を購入することで、森林所有者や林業事業体等に利益が還元され、林業の活性化や森林整備、地域の雇用創出を支えるものであるといったところにも注目させていただいて、報告の中に入れさせていただいたらどうなのかなと。もちろん今からまた委員の皆様方の御意見も踏まえながら委員長報告にもっていきたいなというような思いでございますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 この委員会の意見の中で、木質バイオマスを活用した林業振興と、エネルギーの地産地消の推進、メタンハイドレートに対する県の取組方向、そしてまとめとして、新エネルギー等は地域振興や産業振興につながるものであり、県内各地でしっかりと活用していけるように各部が連携しながら施策を積極的に推進する必要があるということと、新エネルギー等の活用について、代替エネルギーとしての観点だけでなく、産業振興や地域活性化につながるという観点からも県民等に啓発すべきであるのではないかといった思いを入れた形で、委員長報告をさせていただきたいなという思いでございます。いろいろと資料の中には、実際に数多くの今までの調査項目について出させていただいておりますけども、来年1月17日、本会議におきまして委員長報告をするということでございまして、皆さんの御意見を今日またお聞かせいただいて、委員長報告にも反映をさせていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。委員の皆様にはこの案で御検討いただきたいということでございますけど、まだ骨子案でございますので、それをまたしっかりと委員長報告の中に入れていかなきゃいけないということで、御意見をいただきたいなというように思います。
 以上でございます。実際にいかがでしょうか。今後の委員長報告について、今この骨子案を皆さんにお示しさせていただいたんですけど、委員の皆様方、御意見がありましたら、特にこの点に注意をしてというようなことがございましたら、御意見をいただきたいなということでございます。いかがでしょうか。

〇小林委員 委員長報告としては、最後のまとめというようなところを主にして報告されるというような理解でよろしいんでしょうか。

〇服部委員長 このまとめは、まとめという言葉はもちろんあれなんですが、こういった政策を積極的に推進する必要性と、そしてまた地域活性化、産業振興を県民へ啓発すべきであるといったような軸というか、そういった思いを込めて、委員長報告にしていったらどうかなというようなことで、まとめでこれを言うわけではありませんので。

〇小林委員 これを軸にして、これに肉づけしていくような考え方でいいんですか。

〇服部委員長 そうです。
 ほかにございませんか。たくさん御意見をいただけるとありがたいですけども。

〇小林委員 このまとめの中で、特に委員会の中でいろいろ皆さん盛り上がりました木質バイオマスの関係は、新エネルギー等の中に含めないで特筆してこう書いて、推進して行くとかそういうふうな書き方をされたほうがいいんじゃないかと思うんですけども。

〇服部委員長 今、小林委員からも御意見をいただきました。特に私も木質バイオマスを今松阪のほうでも大きく展開しているところでありますし、皆さん調査をしていただいた結果、やはりこれ、大事に守っていかなきゃいけないなという思いでおられるというふうにも思いますので、その点もしっかりと訴えていきたいと思います。
 いかがでしょうか。

〇杉本委員 廃棄物系のバイオマスのことなんですけども、今回調査は委員会としてはしてなかったんですが、この前チラシが来ていて、私は常任委員会は環境生活農林水産のほうに入っていますので、そこでも少し議論があったんですが、鳥羽志摩でしたっけ、魚の残渣、水産加工した後の残渣を使ってメタンガスでエネルギーを起こすっていうことの事業化に向けて今検討が始まっていることやら、津のほうでも、あれは食品の残渣になると思うんですけど、今までと違って少し動き出しているなというのが見受けられて、今回は調査しなかったものの、その辺は書いてはいただいてあるんですけど、ぜひこれからの取組としてしっかり触れていただければと思います。

〇服部委員長 ありがとうございます。杉本委員の御指摘、もちろん我々も、今回は廃棄物系バイオマス発電とかそういった企業には県内調査に行ってませんが、項目には入れてあるとの御指摘なんですけども。今お話いただいたのは鳥羽のほうですが、松阪のほうにも既に県のほうから助成金等が出ておる状況もあり、松阪のほうでも何かやられるということも聞いています。もちろん今動き出している部分に関して、廃棄物系のバイオマスに対してもこの委員長報告の中に入れていくというような思いでおるんですけど、調査をしなかったからどうなのかなということで委員の皆様にも御理解をいただかなあかんのかなということで、ちょっと今日は御指摘をいただいたのでしっかりと対応させていただきたいと思います。
 ほかにいかがでしょうか。

〇吉川委員 杉本委員の今の御意見とほとんど一緒なんですが、今回の特別委員会のまとめにも書いてありますように、やっぱり産業振興やら地域活性化とからませるというのが今回、一つの大きなコンセプトであると思ってますので、いろんな産業の中で負の存在になる、前にもちらっと申し上げましたけど、畜産のふん尿やとか、下水道の汚泥やとか、一緒なんですけども、それぞれが負担になっておるわけですね、それぞれの個々の事業で、事業主体も違うんですけど。そういったものをからませて解決していくと、それが新エネルギーのちょっとでも、メーンにはなりませんけど、そういうような切り口はぜひ欲しいなという思いが一点と、もう一つ。これちょっとよく分からんのですけど、今後の展望のことについて、風力の話が書かれていないもので。今、ちょっと頭の中でどういうふうなことを書き込めるんかが分からんのですけど、主人公は、主に民間主導でいくし、個々の、個人のレベルでもないもんで悩みどころなんですが、とくに海洋部分というか、沿岸部ではある意味大きな、技術のまだ至らんところもあるんですけど、何か言及せんでいいんかなという思いがいたしました。以上でございます。

〇服部委員長 ありがとうございます。地域の活性化、産業の活性化、そしてまた雇用につなげる。新エネルギーが動くことによってどんどん地域が、企業がよくなるんだというような思いで、我々も県のほうに話をしていかなければいけないと思いますし、委員御指摘の風力、今実際にいろいろと実験段階といいますか、そういったところで取組も動かれているところもありますし、新エネルギー全体で考えると、太陽光も風力も、そしてまた小水力もバイオマスも、これも全部まとめた形の意見にしていこうという思いでありますので、その点も指摘をしっかりと賜りましたので、入れていきたいというふうに思います。

〇西場委員 この素案を見せてもらいながら自分なりの思い、意見を述べさせていただきたいと思います。今回まとめて、1月初めにもうまとめを出すという段階に入ったんですが、全体的には私としてはまだ不勉強といいますか、なかなかこうあるべきだという思いがまだ固まらない。できたらもう3カ月なり、何カ月か、現地調査も含めて、有識者の意見聴取も踏まえて、的を絞ってやれればやりたいなという思いが少しあるのを申し上げておきたい。これは自分の不勉強というか、まだ充分納得できないほど大きな課題やなと思っておるところです。そういうことなんですが、これを見せていただいて、特にまとめの中で書いておられるポイントとして、各部が連携しろと、これはひとつ重要なことだなと思っておりますし、県民への啓発、これを進めると、これも大事なことなので、これはぜひそのようにしていただければと思います。その上で、この地域振興、産業振興という課題をいただいて我々は調査研究をやってきたわけですけども、もう少し具体的に突っ込んだものがこの委員長報告として打ち出せないかなと、こういう思いがちょっとしておりまして、その辺、1月17日までに少し協議を詰めていただければなと思います。
 そういう観点で申し上げますと、地域振興については今回、風力、メタン、小水力、バイオマスというものを中心に勉強させてもらいましたが、産業振興という観点では私は現在の三重県の状況を考えると、やはり木質バイオマス発電が特に山村振興なり林業振興につながってくるという意味で、産業振興として木質バイオマスに的を絞っていくかなと思いますし、地域振興という観点では、多気勢和の現場も見せてもらいましたけれども、この地域の活性化につなげる住民参加、市民参加のようなものをつなげていくという方法を、少し重視していただければなと思いまして。まあ勢和の場合は小水力だったんですが、見ませんでしたけど長野県の飯田市あたりのおひさまファンド等も含めて実例もあるようでございますので、市民が今関心を持っている太陽光あたりも含めて、エネルギーの地産地消というところで市民参加を促していくようなものがいいのかなと、こういうふうに思っております。
 それで、特にその地域活性化の部分ですけれども、この3ページ目のところでエネルギーの地産地消というのが書いてもらってあるんですが、特に市民参加を促すようなエネルギーの地産地消県民運動というものを県が提唱して、それを市町等へ県が働きかけていくべきだというようなことが提唱できないかなと思っておりまして、住民参加、市民参加の地域といいますか、市町ごとのエネルギーの地産地消運動というものを、県民啓発の一環として出していただくというような方向を示唆できないかなという提案をさせてもらいたいと思います。
 もう一つ、木質バイオマスの林業振興の部分ですが、3ページ目のこの文章、私もこれには随分関心を持っておりますので、いろいろちょっと細かい御注文を申し上げるんですけども、木質バイオマスを活用した林業振興というところで、まずチョボ1の「木質バイオマス発電事業は間伐を促進するものであり林業振興につながるものである」という表現なんですが、これ、主目的はエネルギーだと思うんですよ。結果として間伐を促進し、林業振興につながるという意味合いがあるのかなと思いまして、この辺を少し工夫していただけないかと思うのと、2番目は「林業振興、森林整備の手段として間伐材のエネルギー利用を推進していかなければならない」というんですが、これは森林林業家にとってみれば大変ありがたいんですけど、やっぱり本来の目的ではないなと。林業振興、森林整備の手段としても間伐材のエネルギー利用は有効であるというように、この新しいエネルギーの取組というものが結果として林業振興、森林整備につながって欲しいし、つながるべきであるというようなことじゃないかなと思います。
 4番目のチョボですけど、「未利用間伐材の安定供給のためには、木材の需要拡大が必要であり、価値の高い材を建築用材などに、低質材をバイオマスエネルギー用に」って、内容はこれでいいんですけど、ちょっと表現として、太い建築用を価値の高いという表現にしていいのかどうか、バイオマス用を低質というように表現していいのかという部分です。よく林業者なんか、建築材の柱材のことをA材、B材とか、曲がり材のことをC材、D材と呼んでおりますけども、この辺の表現も一遍御検討いただければなと。それからその後、「低質材をバイオマスエネルギー用に、それぞれ利用していくなど木材を有効に活用していくことが重要である」ということなんですが、この部分で少し具体的にしていただきたいのは、やっぱり未利用間伐材が出てくると、この表現を貸してもらいますと、価値の高い建築用材と低質用のバイオマスエネルギーと2つあるんですね。価値の高い建築用材の需要拡大もしないと、山から木が出てこないということになりますので、このあたりの有効活用につきまして、県産材の需要拡大といいますか、住宅政策、それから公共建築へ木材を使う取組といったものもあわせて進めろということかなと思います。
 その次に、木の駅プロジェクトを書いていただいておりまして、ぜひこれも強調していただきたいと思うんですが、これを、「地域における小規模分散的な間伐収集の対応として」と書かれておるんですけど、ここを何とか拡充していただいて、システム化する、制度化してこの効果を高からしめるように、地域で分散型で細かくやっておっても、それで終わってしまうというようなことでありますので、この木の駅プロジェクトを全県的に推し進めるような協議会をつくるとか、何とかこの辺を拡充していくようなものにすべきだというような表現にしていただければと思います。細かいことを申し上げましたが、御検討をよろしくお願いします。

〇服部委員長 西場委員に御指摘いただきました。我々も木質バイオマス発電については間伐を促進するために調査しているという意味合いじゃなくて、もちろん一番目にはエネルギーをどういうふうに活用するんだというのが主目的ということでございますので、御懸念いただく部分はたくさんあろうかと思いますけど、そういった発電を利用することによって、森林も、森林振興、環境問題についてもどんどんよくなっていくだろうというふうな形の結びつきを、我々も考えていかなければいけないというふうにも思います。特に今、需要の多い、私も現場を見させていただいた松阪の施設、非常にすばらしい木が、太い丸太が積み込まれていた部分がたくさんありました。在庫を見る限り、あれは何か逆に言うたら柱にできるんじゃないかとか、そんな思いもございまして、非常にもったいない部分もあるなと。やはり柱一本にして、製品にしてもっと単価を上げて木工品質というふうな形で材木が供給できればいいなと。それで、残った部分で木質バイオマスの発電につなげられたら、なおいいなというところがありましたものですから。先に1番か2番なのかという問題で御指摘もいただきましたので、我々も木質バイオマスによる熱利用の推進というのが主目的でございますので、公共施設における木質バイオマスの熱利用設備の導入推進とか、木質バイオマス発電とあわせた熱利用の検討といったところを中心に委員長報告に入れていきたいと思います。その辺だけ御理解いただきたいなとも思います。
 数多くたくさんいただいてあれなんですが、やっぱり立梅用水なんかは特に県民運動につながるような、御指摘いただいたようなそういうふうな推進運動とか、そういったところも含めて地域が一体となり、また環境問題を含めて、子どもたちも水を利用することによっての熱エネルギーがどういうふうに活用されていくのかというところも当然、見ていただけると思いますし、一体になってやっていただければありがたいなとも思います。当然、市町とも協議をしっかりするように県のほうに伝えていきたいなというふうに思いますので、その点だけ御理解いただきたいと思います。たくさんいただいておきながら、まだほかにも御意見があるかもわかりませんので、ちょっと先にいかせていただきます。
 ほかに御意見はございませんか。

〇吉川委員 今の西場委員の話とこれもほとんど一緒なんですけども、私も木質バイオマス、林業振興のこと、たくさん言及していただいて嬉しいんですけど、私の理解が間違ってるのかもわかりませんが、間伐というと、生産林の制度的な間伐みたいなイメージで、たぶん今回の木質バイオマス、間伐は大きな要素を占めるんですけども、もっと幅が広いイメージを持っておるんです。そういう意味でいくと、ここは間伐、間伐という言葉がようけ出ていまして、ちょっと幅広いイメージを。

              〔「未利用材」の声あり〕

〇吉川委員 うん、そのほうがええかなという思いを、委員と同じ意見だと思っておるんですけど、ちょっとそんな印象を持ちました。

〇服部委員長 ありがとうございます。これはちょっと私が最初にこの新エネルギー等活用調査特別委員会の委員長にならせていただいたときに、特に森林が弱っている、そしてまたいろんな豪雨によって土砂が流出するような事件も起きておりますし、間伐がうまく動けば、その点もっと山が強くなるんじゃないかなというような思いがございましたものですから、ちょっとその辺のところは私自身の意見のほうが入っていたのかも分かりませんが。

〇吉川委員 いえ、そのとおりはそのとおりなんですけども。

〇服部委員長 それが産業振興につながって、林業の活性化とか雇用創出にもつながれば、当然農林水産部でそういった間伐の整備はやっておるんですけども、今回の新エネルギーを機会に、契機にしてもっと環境がよくなれば、すばらしい三重県の森林が保たれるんじゃないかなという思いが強かったもんですから。その点はちょっと注意して委員長報告にさせていただきたいと思います。

〇西場委員 その未利用間伐材というのは、御存じのようにコストも高くなるので、その場で切って山へ放置してくると。もったいないやないかということも含めて、もっとしっかり強度に間伐をして、それを出してくるようにしようと。このバイオマスに供給したらちょうどいいなという話なんですが、間伐ばっかりでなしに、別の山の木も出してくるということが重要で、つまり、いろんなことがあるかなと思いますけど、間伐でなしに皆伐しちゃう、全部山ごと切っちゃうと。それは木の状況にもよるんですけど、これはとてもいい品質ではないから、一山全部切っちゃって、もちろんあと再造林で山にしなくちゃいけないんですが、もうそれを切り出してくると。これは間伐じゃないんですけど、建築用の材になるようなレベルじゃないから、これをバイオマスにもっていこうということになるんですね。それを今促進しなくちゃいけない。ちょうどいいバイオマスが出てきた。それから、私の住んでいる明和町なんかは、手入れもしない里山、もう植えっぱなしで大変荒れた山なんです。これもみんな大工さんに使ってもらうような木はないんです。やっとここで、松阪や多気にその木を欲しいというものが出ましたからね。里山の変な木は全部切っちゃえと。それはきれいにすると。森林組合がやってもらわんだら、木の駅プロジェクトで皆、日曜林業で軽トラに乗って出していくと。こういうことかなと思うんです。吉川委員が言われるのはその点も含めていけよという話ですから、ぜひ委員長、そのあたりもこの中へ書き込めるようにひとつお願いしたいと思います。

〇服部委員長 わかりました。御提案いただいてありがとうございます。もちろん、間伐だけが利用じゃないもんですから、特にあまりどうしようもない山を全部切ってしまって、新たな植林も含めてやっていこうと、そしてまた山を再生していこうと。そんな中でこの一山切っていくという、里山の完全整備ですわね。そういったことも当然も注視して委員長報告したいと思いますし、この年度、この特別委員会ができて12月末で終了というような形で、まだあと3カ月でも、あと半年でも、後につなげられるような委員長報告にしていきたいなと思います。何かもったいないという気がしますので。これからもっと重要な課題がたくさん出てくると思いますので、ちょっと終わってしまうのは張り合いがないような思いでございます。

〇永田委員 私ひとつちょっと読んでいまして、このメタンハイドレート地域活性化研究会の発足というのは、現実味を帯びておるんですか。

〇服部委員長 研究会の発足を我々もしっかりとして促していかなければいかんという思いも込めて、何か動きはあるみたいなんですけども、今回早く手を上げると言うのもおかしな話なんですが、経済産業省の話を聞いてると、やはり平成30年には商業化できるようなピッチで動いてくるわけですので、三重県としても即、手を上げて産業振興やメタンハイドレートの企業にも働きかけていかなきゃいけないという思いもございます。ちょっとこれからのあれを指摘していかなきゃいかんなというような思いでございますので。

〇永田委員 わかりました。

〇西場委員 まったくそのとおりだと思いますので、この研究会発足、関与も含めて。ここの取組方向には書いてもらってあるんですけど、まとめにはメタンハイドレートが書いてないので、そのあたりもメタンハイドレートもしっかりやれというのもぜひ書くように。メタンハイドレートも最初は、数年先には実現するんやと思ってはりきって取り組んだんですが、だいぶ先になりそうやけども、当面やらんならんことをしっかりやれって、また報告したってもらいますようにお願いします。

〇服部委員長 わかりました。西場委員に御指摘いただいて、委員の皆様方もそう思ってみえると思うんですね。化石燃料と言う形でメタンハイドレートは分類されておりますので、新エネルギーとしての特別委員会としてはメタンハイドレート自身が云々ということはなかなか、今までの委員会ではたくさんやってみえたみたいですけど、今回はそれを利用した形で、利用するのには県がどういうふうな立場でおらないかんかというのを指摘していこうと。まず窓口を設けて国と折衝していけるような協議会とか委員会をつくっていただいて、そしていち早く手を上げなきゃいかんというような思いでありますので。手を上げてどうなるかというのがなかなか難しいと思うんですけど、よくわかっておりますので、メタンハイドレートは。まとめはあくまでもこういうような主軸のまとめ方をしたいというようなまとめでございまして、ここでこの委員会で委員長報告するということではございませんので。その点だけ御理解いただきたいと思います。メタンハイドレート、しっかりと入れていきたいと思います。

〇東委員 ありがとうございます。メタンハイドレートをぜひつけて欲しいという気持ちは一緒ですので。それから先ほど永田委員がおっしゃった研究会は、執行部で既に2回開かれてまして、1回目は3月だと思います。顔合わせが3月で、たぶん秋、10月やったかな、2回目が開かれてまして、各市町のエネルギーの担当とか企画課とかの課長が、事務レベルやと思うんですけど、集まっていまして、ただ具体的な話はなくて方向性を聞いているという感じですね。ですので、まとめに、それにあわせてもっと、ちょっと特別委員会では距離が遠いかなという印象やったんですけど、ただやっていくべきだと思うんですね。

〇服部委員長 ちょっと勉強不足で申しわけありませんでした。要はあまり外へ見えないような委員会をつくってもらってもいけないのであって、もっとしっかりと県民サイドに訴えていけるような。

              〔「機運の醸成という言葉を使ってますね」の声あり〕

〇服部委員長 そういうふうな形でないと、三重県全体がメタンハイドレートのしっかりとした取組をやっていくのには、本当にもっと力を入れなさいよというような思いで委員長報告に入れたいと思います。あまりこう、どこでやっとんのやろなというような形では残念ですので、しっかりと取り組むように言います。

〇杉本委員 私、環境生活農林水産常任委員会に属しているので。三重県地球温暖化対策推進条例案がこの12月の議会ですよね、決まるのが。計画の案がこの前の委員会でも出てたんですけど、ちょうど県の条例が出たところなので、それをもう少しからませて記述しておく必要はないんでしょうかというのが、ちょっと気にかかりますが。

〇服部委員長 杉本委員御指摘の、今、地球温暖化対策推進条例の対応を我々としてはどう考えていくべきかというお話でございますので、その辺もしっかり見据えて。個人的には環境を整えることももちろんですし、木質バイオマスの話が出てたときに、これ環境問題が当然すぐひっかかってくると思います。何でもかんでも伐採して、どんどんどんどん木を切ってチップ材にもっていけばいいという方向性は私はあまりよろしくないんじゃないかとの個人的な思いもありますので、しっかりとした木を残しながら環境を整えていくというような形でいけばいいかなという、個人的な意見でございますけども。三重県地球温暖化対策推進条例、しっかりと対応するように、一遍調査してみます。

〇吉川委員 杉本委員の言われた意味と委員長の解釈の話がちょっと違うかなと聞こえたんですが。木質バイオマスはオーケーなんです。カウントされませんもんで。委員長が言われた自然破壊みたいな話は非常に大事なんですけど、新エネルギーの話ではまた別の分野かなという気がちょっとしまして。今回条例ができて、その後条例に基づいていろんな施策が計画やらされるときに、やっぱりこの委員会で検討して進めていただいたような趣旨を盛り込んだものにして、円滑に進めるみたいな、ちょこっとした注釈があるとどうかなとちょっと思ったんですけど。

〇服部委員長 別に環境破壊を云々というのは、最終的なところで環境破壊につながるようなことはいけないよという個人的な意見でありまして、委員長報告の中に入れるかというような問題ではありませんので、御理解いただきたいと思います。それと、木が製品になって、どうしようもない木材が売れるというふうな形になれば、こぞって伐採という形になってしまうのが危惧されるという思いでおるだけであって、森林が整備されていくのは重要なことでありますし、そういった思いで、何も環境破壊につながるようなということは一切委員長報告には考えておりませんので。その点だけは御理解いただきたいと思います。
 ほかにございませんか。御意見いただけるとありがたいんですけども。
 特に委員長報告の主軸といいますか、ちょっと説明させていただきたいと思うんですけど、一番目はやはり新エネルギー事業を通じた産業振興といったところでございますし、2番目はエネルギーの地産地消の推進と、そしてまたその中でもエネルギーの地産地消の部分では、小水力発電の地域活性化、そして県有地、県施設における新エネルギーの活用というような思いでもございますし、エネルギーの地産地消の観点から地域資源である新エネルギーを活用した地域活性化、産業振興に取り組んでいって欲しいということであります。メタンハイドレートの場合は県の取組方向を、しっかりとメタンハイドレートの商業化を見据えた県としての展望を示せといったようなことでございます。そういうような思いでおりますので、委員長報告としてはかなり少ない委員会の日にちだったですけども、いい報告ができてくるんじゃないかなという思いでございます。いろいろと御意見いただきましたんですが。

〇西場委員 地産地消は我々現場を見たのは小水力なんですけど、小水力だけじゃないんですね。風力も太陽光も、新エネルギー全体を含めて地域の資源を活用したエネルギー供給がどんだけできて、その需要に対してどんだけの力を持つのか、そのウェイトを高めようということなので、ぜひエネルギーの地産地消を進めるという観点は強調していただいて、必ずしも地元の水力だけに限らず、あらゆる地域資源をエネルギーに変えていくという取組にしたらどうかという委員長報告にしていただければなと思います。

〇服部委員長 わかりました。西場委員御指摘の、エネルギー全般を地産地消の推進につなげていけというようなお話でございますので、しっかりと対応させていただきたいと思います。
 ほかにございませんか。よろしいですか。たくさん委員の皆様方からも御意見をいただきまして、今後、我々正副委員長のほうでも検討させていただければと思います。特になければ、ただいまの御意見を踏まえて、しっかりと委員長報告を作成していきたいと思いますので、よろしく御理解いただきたいと思います。その件につきましても、文言等詳細につきましては正副委員長に御一任いただきたいというふうにも思いますけども、いかがでしょうか。

             〔「異議なし」の声あり〕

〇服部委員長 ありがとうございます。それではそのようにさせていただきます。なお、委員長報告案を作成次第、委員の皆様方には御確認をいただけるような形で配付させていただきますので、どうぞよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 次に、委員長報告を行う時期についてでございますが、正副議長からの申し入れもございまして、平成26年の定例会開会日、1月17日の本会議で委員長より報告を行いたいと存じますが、いかがでしょうか。

              〔「異議なし」の声あり〕

〇服部委員長 それではそのようにさせていただきます。
 最後に、本委員会につきましては、平成26年定例会の開会日、1月17日の委員長報告をもって調査を終了させていただいて、廃止いたしたいと存じますが、いかがでしょうか。

              〔「異議なし」の声あり〕

〇服部委員長 よろしいですか。それではそのようにさせていただきたいと思います。
 御協議いただく事項は以上でございますが、ほかに何かございませんか。

〇吉川委員 事務局に教えてほしいんですけども。何かもう議事は終わりましたので。
 電力の移出というので、たぶん制度的に交付税か何かがあると思うんですけど、それの市町レベルの移出、移入というような話で、ソーラーが普及したとか、風力ができたとか、バイオマスがあれやとか、そういう県内の、さっきの住民を巻き込むのと一緒なんですけど、もしそんな仕組みにすると、各地域の意識が高まらへんかなというような気がしましたので、ちょっと制度を調査、市町村のはないんですけど、県レベルのはあると思っておるんですけど、そんな勉強を、事務局でデータを教えてもろたらなとちょっと思いましたんで。

〇服部委員長 吉川委員の今のお話、議会の書記のほうへ伝えさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。ほかにございませんか。よろしいですか。

              〔「なし」の声あり〕

〇服部委員長 それでは、最後でございますので。
 本日をもって一応委員会は終了ということでございます。委員長報告をしっかりと1月17日にさせていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。本当にこの1年に満たないような状況のなかで、各委員の皆様方には積極的にこの新エネルギー等活用調査特別委員会で御意見をいただき、そしてまた御活躍をいただきました。無事にこの委員会を終了させていただきましたこと、心から感謝申し上げます。ありがとうございます。我々もこの新エネルギー活用の特別委員会がまだこれから2回、3回と続いていくような状況の中で、今度は改選の時期、年度でございますので、またあらためての次代にこういった形で県に対して施策等、そしてまた我々議会がどのような形で地域を支え、エネルギーを地域の資源としてしっかりと活用いただけるような報告ができるか、そしてまた我々も調査ができるのかというような思いでありますので、ぜひまたそのときには全員の皆さんがここで特別委員会として御参加いただければありがたいかな、私もそのときは委員として参加をさせていただこうという思いでございますので、どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。本当にこの特別委員会の御理解、御支援賜りましたこと、重ねて御礼申し上げまして、御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

              〔拍 手〕

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

新エネルギー等活用調査特別委員長     服部 富男

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