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平成25年12月16日 選挙区調査特別委員会 会議録

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選挙区調査特別委員会

(開 会 中)

 

開催年月日    平成25年12月16日(月) 自 午前10時4分~至 午前11時21分

会  議  室    601特別委員会室

出 席      13名

             委 員 長   舘   直人

             副委員長   水谷   隆

             委    員   津村   衛

             委    員   村林   聡

             委    員   奥野 英介

             委    員   中川 康洋

             委    員   稲垣 昭義

             委    員   中嶋 年規

             委    員   中森 博文

             委    員   舟橋 裕幸

             委    員   三谷 哲央

             委    員   中村 進一

             委    員   永田 正巳

欠 席       な し

出席説明員

      [選挙管理委員会]

             書  記  長                中西 秀行

             書記長補佐                上川 秀明

                                         その他関係職員

      [議会事務局]

             企画法務課長              野口 幸彦

             企画法務課政策法務監兼班長   川口 徳郎

             議事課長                 米田 昌司

委員会書記

             議  事  課  課長補佐兼班長   西塔 裕行

             企画法務課  主査           濱口麻裕子

傍 聴 議 員      4名

                       中西   勇

                       中村欣一郎

                       北川 裕之

                       青木 謙順                

記者クラブ      10名

傍 聴 者      2名

調査事項

Ⅰ 三重県議会議員の選挙区及び定数について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 三重県議会議員の選挙区及び定数について

    ①正副委員長案

〇舘委員長 議事に入る前にまず私のほうから委員各位におわびを申し上げさせていただきます。委員各位に日程調整をいただきまして、12月11日に予定をしておりました委員会を正副委員長の判断で延期をさせていただきましたことに心からお詫びを申し上げます。本当に申しわけございませんでした。このような中、委員各位には深いご理解とご協力を賜りまして本委員会にご出席いただきましたことにお礼を申し上げますとともに、本日の委員会運営つきましてもどうぞよろしくお願いいたします。
 それでは本日の委員会の進め方についてでございますけれども、先の委員会では公職選挙法の改正案を踏まえ、一票の格差の是正に向けた各会派案のご報告をいただき、委員会討議を行い議論を深めてきたところでございます。なお、公職選挙法の改正案につきましては、すでに皆様方ご承知をいただいていると思いますけれども、先の委員会でご確認いただいた内容で12月4日に可決・成立をいたしております。本日は前回の委員会におきまして正副委員長案を提示するようにとのご意見を受け、これまでにいただきましたご意見ですとか、また、各会派の案などを精査するとともに、それを踏まえまして、正副委員長案を作成すべく正副委員長で努力をさせていただいたところでございます。しかしながら、総合的に考える中でいろいろな議論の違いがございました。その内容について申し上げますと、まず私が思っておりました案は、尾鷲市・北牟婁郡選挙区と熊野市・南牟婁郡選挙区と合区して定数を4から1減の3人にする。二つ目は、鳥羽市選挙区と志摩市選挙区を合区して、定数を3から1減の2人にする。三つ目は、伊勢市選挙区ですが、定数を4から1減にして3人にするというものです。また、副委員長案につきましては、今回の特別委員会の見直しにより、伊勢市選挙区の定数4を1減の3人にする。そして今回の公選法の改正等々を受けて、平成31年の選挙時に尾鷲市・北牟婁郡選挙区と熊野市・南牟婁郡の選挙区を合区して定数4人を1減の3人にする。二つ目は、鳥羽市選挙区と志摩市選挙区を合区して定数3人を2人にする。三つ目は、伊勢市選挙区と度会郡選挙区を合区して定数を5人とする。四つ目に松阪市選挙区と多気郡選挙区を合区して定数6人を1減して5人にする。このような案がございまして、正副総合的にいろいろな形の中でまた、皆様方のご意見も頂きながら協議をしてきたところですけれども、合意に至らなかったという部分があったわけです。しかしながら、本特別委員会の活動計画等で示されておりますように、今後のこの委員会における格差の是正を行うとするのであれば、今後の予定を勘案すると時間的な余裕は無いということから、正副委員長でこの問題についても総合的に検討させていただいて、本日皆様方にお示しができる正副委員長案をつくり上げることができました。そういうことから、まずはご提案をさせていただいた後に、委員会討議を行いたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。それでは事務局、案を配付してください。

                〔事務局 資料配付〕

〇舘委員長 お手元に届きましたでしょうか。それでは正副委員長案の考え方について説明をさせていただきたいと思います。まず、正副委員長で考えさせていただく上での基本的な考え方について申し述べます。9月6日の当委員会で議論の方向性として合意をいただきました、一票の格差の是正を基本に定数の削減や選挙区の見直しを行うことを基本として議論を重ねてきたところです。また、論点整理として議論いただきました、公職選挙法第15条第8項のただし書について、選挙区人口と定数の逆転現象区について、任意合区対象選挙区について、一人区について、このことについても含めて議論をしたところです。そして、格差是正の目標設定につきましては具体的な目標は定めてはいないものの、全国で行われております定数訴訟をかんがみて、格差は2程度になるようにということで、現在の格差の基準となっております亀山市選挙区につきましては、一人区でございます。この一人区を解消するため、隣接する選挙区と合区しようとしても公職選挙法の現行法、また改正法とも行うこともできず、また定数を増員することは可能でありますけれども、総定数の増に繋がることや一票の格差の大幅な是正には結びつかないことから、一人区の課題は残るものの、亀山市選挙区は現状のままとして今回の格差是正見直しの基準選挙区として協議検討を行うこととしたところであります。
 このような基本的な考え方を前提に、まず一票の格差の大きい、また逆転現象区の尾鷲市・北牟婁郡選挙区の格差は2.64です。熊野市・南牟婁郡選挙区格差は2.49ですが、この東紀州の二つの選挙区について大きく4つのパターンが考えられると思います。その一つは、合区はせず定数をそれぞれ1減して1人とすること。二つ目に、合区をし定数は現状のまま4人とすること。そうした場合、格差は2.56となります。三つ目に、合区をし定数を1減して3人とすること。格差は1.92です。四つ目に、合区をし定数を2減して2人とする。格差は1.28となるわけですが、大きく4つのパターンが考えられると思います。そして先ほど申し上げた基本的な考え方から申し上げますと、現状のままということはありませんので、一番格差が大きい、合区して定数は現状のまま4とするというのは、2.56の格差があることから、この部分については対象にはならない。また一人区の問題もございます。このことについて、一番初めに申し上げました合区をせず、定数をそれぞれ1減していくということもいかがなものかいうことでして、あとは公職選挙法第15条第8項ただし書のいわゆる地域の特別の事情です。この東紀州地域につきましては、人口に比して広大な面積を有しています。多くの県政の重要課題もかかえておりまして、東紀州地域の活性化は県政の重要施策の一つでもございます。そのような中で、県民の多様な民意を的確適正に反映するのには、やはりその議員が2名よりも3名の方がということから議論を重ねてきたところでして、これらのことから尾鷲市・北牟婁郡選挙区と熊野市・南牟婁郡選挙区を合区して、定数を1減して3人とするという案にまとめさせていただきました。この場合、格差は1.92となり、一人当たり議員の面積が330.58平方キロメートルとなります。
 次に、一票の格差の大きい任意合区対象区でもあり、一人区でもある鳥羽市選挙区、現在の格差は2.38ですが、この選挙区については現状のままでは格差の是正は行えないことから、合区により格差の是正を行うということにさせていただきました。その際、合区対象の隣接する選挙区は、志摩市選挙区と伊勢市選挙区が考えられますが、このことにつきましては、先の委員会議論等でもありましたように、離島やそれら行政の連携等々諸事情を勘案いたしまして、志摩市選挙区との合区が的確であろうと結論を得たところでして、その場合二つのパターンが考えられると思います。一つは、合区して定数は現状のまま3とすること。この場合格差は2.01となります。二つ目は、合区して定数を1減して2人とすること。この場合は格差が1.34となります。この二つのパターンについて、先ほど申し上げた基本的な考え方、格差の2程度ということ、また公職選挙法のただし書、地域の特別の事情ということですが、東紀州の2選挙区が合区をしたということからいえば、本来であれば、鳥羽市選挙区また志摩市選挙区合区ということが考えられますが、まず離島である等々の地域の共通する課題を抱えており、県民の多様な意見を反映すべきということから鳥羽市選挙区は志摩市選挙区と合区をして、定数は現状のまま3人とするということにさせていただいたところであります。格差はこの場合2.01、一人あたりの面積は95.90平方キロメートルとなります。次に一票の格差が大きいまた逆転現象区である多気郡選挙区と度会郡選挙区ですが、この選挙区の格差は両方とも2.10です。この選挙区の一票の格差を是正するには、定数の減員、隣接する選挙区との合区となるわけですが、両選挙区とも定数は2で減員すれば1人区となります。選挙区の合区ということにつきましては、公職選挙法の現行法では行うことが出来ませんでしたけれども、改正法では合区が可能となりました。しかしながら、改正法は前述をさせていただいたように12月4日に可決・成立をし、その施行日は平成27年3月1日です。この改正法による選挙区設定のルールは、一般市は現行法どおりということですが、郡部においては郡の区域に関わらず、町村単位の選挙区設定や合区ができるとともに町村は配当基数に関わらず、隣接市町村と自由に合区が可能になるなど、合区の自由度が増す内容となっています。このように、大幅な改正であること、また、この新しい規定による選挙区の見直しは法的に可能であるとはいうものの、県民の皆様の理解を得るための周知期間等も必要不可欠であることから、今回の選挙区の見直しにおいては、両選挙区は現状のままとし、次回の選挙区等の見直しにおいて人口変動等を考慮しつつ、両選挙区の一票の格差の是正を行うことを附帯事項とさせていただこうと結論を出したところです。
 次に、委員会での意見や議論また各派の案としてご提案のございました伊勢市選挙区です。格差は1.57ですが、この選挙区の定数を1減して3人にするという案が出てきました。このことについて、正副委員長で協議をさせていただいたところでありますが、前回の平成12年の改正におきまして、人口割実定数に対しまして、公職選挙法第15条第8項ただし書にある地域間の均衡を考慮してということで、伊勢湾岸の都市形成の進んでいる県内市部においては、市議会機能等の充実により、住民の意見等がより迅速かつ確実に県・国に伝達される状況にあるとして、人口の多い市の選挙区の定員を削減してきたという経過がありますことから、今回ご提案がありましたこの件について、今回の見直しにおいて定数を1減して3人にするとさせていただいところです。こうしますと伊勢湾岸の都市で、一番格差の大きいというか、小さいというのか、鈴鹿市選挙区が1.02、次に四日市市選挙区が1.16、その次に伊勢市選挙区となり格差は1.17です。その次に松阪市選挙区1.21、津市選挙区1.25、このような状況になるということです。
 最後に、今回の提案におきまして次回の選挙後の検討事項です。先ほども申し上げましたが、多気郡、度会郡での附帯事項、また鳥羽市においても東紀州の合区によるところの1票の格差の問題等もありますことから、これらのことも含めて次回以降の選挙区等の見直し・検討においては、憲法の要請を受けております議員定数の配分については、人口比例を最も重要かつ基本的な基準として、県民の投票の価値、すなわち一票の価値の平等を強く求めるとともに、地域の特別の事情があるときにはおおむね人口を基準として地域間の均衡を考慮し、更に一票の格差の是正に努めることを附帯事項にさせていただいたらということでご提案をさせていただくところです。以上、正副委員長で協議をさせていただきました正副委員長案です。以上で説明は終わらせていただきたいと思います。
 それではこの後、この案に対して、ご質疑、委員間討議をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。すいません、その前に副委員長の方から一言補足等々も含めて発言をさせていただきます。

〇水谷副委員長 今委員長の方からご報告のありましたように、正副委員長案を今朝合意したわけでございますが、それに至った状況の中で先ほど委員長の方から説明のありましたように、副委員長案として今回につきましては、伊勢市選挙区1減、その他の合区につきましては、平成31年度ということで主義主張をしてきたわけでございますけれども、この理由としましては、やはり広大なる地域の合区というものは1年やそのぐらいではなかなか選挙区事情というものが分かり得ないということで、そういった活動、選挙区を十分に知り得るためには、4年間の期間、それぐらいの期間がかかるであろうということで主張してきました。私として合区は正直なところ反対でした。やはり合区することによって、選挙区の広い地域、狭い地域いろいろな所がありますけれども、その選挙区における議員の選出がゼロになってしまうおそれもあるわけです。そしてまた、合区することによって、非常に広いエリアをそれぞれの活動拠点にしなければならないという理由もあり、これを主張してきたわけですが、委員長とのいろいろな協議の中で、やはり正副委員長案を出すべきであるという強い委員長の意志がありましたので、私も当然のことながらそういう気持ちは持っておりますので、そういった中で、こういった正副委員長案を今日出させていただきました。これにつきましては申し添えますけれども、私どもの会派の同意は取っておりません。だから私が副委員長として委員長と協議した中でのまとめた意見ですので、まことに申しわけございませんけれども、十分にこの委員会の中で協議をしていただいて、最終的に決めていただきたいなと思いますのでよろしくお願いをいたします。ありがとうございました。

    ②委員間討議

〇舘委員長 どうぞご意見のある方、ご発言いただきたいと思います。

〇永田委員 今、副委員長からお話がありましたわけですが、わが会派といたしましては、非常に時間が切迫しておりました関係で、全体という形にはならなかったんですが、急遽幹部会を招集させていただき、いろいろこの件について協議させていただきました。結果、この正副委員長案にはとうてい合意はできないということに至りました。従いまして、委員長、副委員長、とりわけ我々の会派からの副委員長には悪かったのですが、そういう結論に達しましたので今日ここできちんとわが会派の合意はとてもできないということで、わが会派の意見を述べさせていただきます。

〇三谷委員 今、ご説明いただきまして本当にありがとうございました。大変難しい状況の中で正副両委員長、非常にご努力をいただいて、最後正副委員長案をおまとめいただいたということに関しまして、心から敬意を表したいと思います。もうすでにこの委員会で何度か議論を重ねてまいりました。最後に委員会の総意として正副委員長案をつくっていただきたいということのご一任をさせていただいた経緯もありますし、今、拝見した正副委員長案の中には我々の会派にとりましては非常に厳しい内容のことも含まれておりますけれども、そういう経緯を踏まえた上で、最大限尊重をさせていただきたいと思っております。もちろん、議員個々の政治家としての生き死にも関わってくる部分もございますので、会派の中でもう少し議論はさせていただきますが、基本的には正副委員長案を最大限尊重させていただくというスタンスで望んでいきたいと思っています。それからもう一つは、スケジュール的に非常にタイトになっておりまして、ここ一両日ぐらいで当委員会として結論を出さないと、これからのパブリックコメント等も含めて、選挙区等の条例の改正ができないということになってまいります。今まで2回先延ばしにして見送ってきておりますから、今回どうしても選挙区定数の見直しはしなければいけないと思っておりまして、そういう不退転の決意で、今後我々も望んでいかなければいけないと思っております。今回これでまた議論が蒸し返されて平場に戻っていくということになれば、おそらく今回の選挙区定数の見直しはできないということにもなりますから、それはやはり我々がこの特別委員会を設けた当初の目的からも、また趣旨からも外れてしまうということになりますので、そういう結論だけは絶対に避けなければいけないと思っておりますので、そういう意思で今後望んでいくということを改めてここで表明をさせていただきたいと思います。その上で永田委員に1点お伺いしますが、会派としてまとまらないということであれば、会派拘束を外して個々の議員の自主的な判断にお任せになる、そういうご意見ですか。

〇永田委員 とてもそういうことは考えておりません。会派として一致団結、こういうことが基本でございます。それは改めてきちんとこの場で表明させていただきますのでご理解ください。

〇三谷委員 そうしますと、一致団結してまとまらないという結論はあり得ない話なので、賛成か反対か、または一部修正か、そういうふうなご意見にまとまってくるということですか。

〇永田委員 はい。この案については反対という意見に一致いたしました。

〇奥野委員 中身についてちょっとお尋ねしてよろしいですか。

〇舘委員長 はい、どうぞ。

〇奥野委員 鳥羽選挙区が3から3、尾鷲・熊野の方が4から3。そんなに格差はないんですよね、実際言って。だからなぜこの3から3、4から3になったのかということ、さっき説明は受けたんですけど、ちょっと納得できないわけです。もともとこのスタートは人口格差と定数減というのが重きにおかれたということですけれども、いずれにしろこんなこと言うといかんのですけど、尾鷲市・熊野市にしたって、鳥羽市・志摩市にしたって人口が増えるということはもう考えにくい。一生懸命に南部活性化やってるけれども、日本全体、三重県も人口減っていくわけですから、おそらく減っていくんじゃないかと思います。そういう意味で、今この広い選挙区にするわけですよね、中村議員みえるけど、鳥羽の人が南へ行くというのは選挙大変なんですよね、実際言って。それをこの1年の間に選挙しろというのはちょっと厳しいような気がしましすし、また3の3もちょっとおかしい。また、尾鷲市・熊野市の方なんですけれども、ここも鵜殿から紀伊長島まですごく広範囲に。北の人口密度の高い人たちはたまに行くぐらいで、そんなに感じない、ここで地図見てやっているだけでやれるだろうというような安易な考えでやられている部分もあるんじゃないかと思います。だから委員長の言う南部の活性化を言いながらもこうなるんやというのはどうも説明のつじつまが合いにくいところもあるんですよね。尾鷲市・熊野市の3というのはもう通常から言えばマイナス1、マイナス1だと思うんですよ、人口格差から言えばね。それをなぜ3にしたのかというのも分からないし、この広い選挙区にするというのも、委員長のところは菰野町で4万何千人いるところでやるわけですからコンパクトで楽ですけれども、いっぺんあんたもそちらへ選挙区替わって走ってみるとよく分かるけれども、少し近い我々でさえ非常に厳しいところですから、だからそれをこういう会議の中でそうするのだというのはね、やっぱり僕は不合理というのか、どうも馴染まないというのか、非常に安易に考えすぎじゃないかと思うんです。そういう意味でやっぱりマイナス1、マイナス1にしてあげるか、それとも時間的余裕、選挙もできる余裕、新しい人も出られ、そして今現在の人もやれる、そういう期間というのが、今から3月でしょ、それから1年でこの選挙をやれというのはあまりにも温かさがない、冷たい仕打ちじゃないかと思うんですよ。それならね、マイナス1、マイナス1にして選挙をやらせてあげる。4から3で人口だけ割って、それでこれでやれっていうのは、それは委員長、副委員長の考えとしては非常に冷たい仕打ちだと思うので、その辺、だからこの案に対しては絶対に賛成はできかねますね。伊勢のマイナス1は僕は言ってましたから、もともと。これはもうオーケーです。だけどこの2つに関しては賛成はできかねます。もし何か説明があれば。

〇舘委員長 先ほどもこの件について説明的な、内容的なことはご説明をいたしました。この件につきましても正副委員長考え方の違いがあったわけで、合区については先ほど副委員長おっしゃられたようにいかがなものかということがありましたけれども、今までの特別委員会であったり、検討会、その流れもあるわけでございまして、そういう形の中でいかにして県民のみなさん、多様な民意を的確に県政に反映できていくんだろうということも考えさせていただく中で、正副委員長で、この案でお願いをできたらということでの合意を得たところでございまして、ご提案をさせていただいたところでございます。

〇奥野委員 これ私たちが県議会議員来る前からここの地域の問題があったと思うんですよ。その当時、熊野の場合は2つに分かれていたのを合区したわけでしょ。その時の県議会議員の方がいいように僕はやったと思うんですよ。おらんでもう言いますけれども、基準財政需要額とか何とか、わけの分からんことを言って、それでやらずに先送りしてきたわけですよ。だけど今回は平成31年にするとしてもするわけですから、しなきゃいかんわけですから、だけどそれならもっと手前で、この前の選挙区特別委員長さん等もみえるじゃないですか。その時に先送りしておいて、それで今、日がなくなってきたで、あと1年しかもうないというところになってから急にね。これ急ですよ、やっぱり。急にやれというのは、それは厳しいものが僕はあると思いますよ。だからもっと時間的にも余裕があるやり方とか、マイナス1、マイナス1にするとか、そういうことをもっともっと委員長、副委員長で議論を、我々が聞いて納得のできる形に委員長副委員長案は出してくるべきだと思います。

〇舘委員長 ありがとうございます。合区についての話は今お話…。

〇奥野委員 それとね、1人区をつくらないというのを言っておられましたね。だけど周辺部においてはこれから絶対1人区は出てくると思うんですよ。本当に無理なら亀山市選挙区を2人にしたったらよろしいじゃないですか。そしたらずっと格差なくなってくるわけですから。減らすことばっかり考えずに増やすことも考えてもたまにはいいんじゃないかと思いますよ。そしたらかなりの部分で解消されるわけですから、1人区というのをなくそうと思ったって、人口がどんどん減っていく所があるわけですから2人区にしようと思ったら、もう広さだけがダーっと広がってしまって、それはもうこれからの時代にマッチしていないと私思いますよ。1人区あってもいいんじゃないですか。

〇舘委員長 ありがとうございます。合区のことについては今回の現行法、改正法という形の中での整理をさせていただいて改正法についてはご説明をさせていただきました。現行法での合区ということは、東紀州、また鳥羽市関係の合区はできるわけでありますが、今ご指摘をいただいた面積的なこと等々のお話もよく理解ができるところでありますが、この件について、特にこの委員会の中での格差の是正ということで、2.64ある中での格差を是正しながらも、先ほど申し上げた県民の皆さんの多様な意見をいかにして把握しながら県政に反映できるか、そんな思いで正副委員長で議論をさせていただいたところであります。そして1人区の問題もしかりでございまして、今、奥野委員がおっしゃられるように、これからの人口動態を見ていった時に、また、これからの議員の定数、各選挙区の割り振り、そういった形でいったときには、今後近い内、いつだということは申し上げることできませんけれども、この問題は大きく出てくるんだろうとは思いますけれども、現時点の中で、できるだけ少数意見の反映と言いますか、そういうことも含めた時に、1人区をつくってしまうのはいかがなものかという議論もさせていただいて、今回の提案とさせていただいたところでありますので、ご理解いただきたいと思います。

〇奥野委員 三重県議会は今日で終わりじゃないんですよ。そしたらね、結局前の人等がいい加減とは言わんけど、先送りをしてきてここで全部すべて決めようなんて、これは無理な話。だったら1人区の議論も三重郡の飛び地の議論もいろんな議論をやっぱりしていって、最終はないんですけど、やっぱりそういう形をつくっていって議論をするんならいいけど、ターゲットは南だけやと、そういう形はやっぱりよくないと思いますよ。だから三重郡だって、菰野町と朝日町と川越町、飛んどるところをそのままひっつけて、それはもう今日はこちらへおいといて、ほっとこうやないかと。こちらがターゲットで。だからすべて、ただ格差と減ばかりじゃなく、将来的なことを見据えながら議論をしていかないと、先進議会の会長もみえるけど、先進議会じゃないですよこれは。もっとやるのなら総合的に議論をしていくべきだと思う。最終的に平成31年にはこうなる、平成35年にはこうなるんではないかというぐらいのことをやっとかないと後々やっぱり禍根を残しますから、パブリックコメントが急いでいるとかどうのこうのというより、今よりもやっぱり将来の方がもっともっと大事ですから、そういう議論を深めておいてここへ来るというのならいいけど、将来のことはまた議論しようや、後々のことや、今日こんだけは決めやないかんぞ、というのはちょっと道理が通らないと思います。

〇舘委員長 正副委員長の考え方だけもう一度述べさせていただいて、また皆さんのご意見もいただきたいと思いますけれども、まず、今回の改正をやったのは、南の地域をターゲットにしたわけではございません。県内全部の選挙区も正副委員長で見ながら、この委員会で出していただいたご意見であったり、また、各派の案というものも精査をさせていただきながら、協議、検討させていただいたところでございます。そして、先送りということでありますけれども、実際のところ、平成12年3月のときに現県議会議員選挙の選挙制度というのができて以降、2回に渡って先送りというか、見送りというか、そういう形になっているのは事実でございます。ですから、今そのことも含めて、大きな格差が出てきているから、本特別委員会が設置もされたんだろうという思いで、まず今、1票の格差、まさに1票の価値の平等性を求める時に、何をしなければいけないかということで、当初にも申し上げました、正副委員長でいろいろ議論は違いましたけれども、今しなければならないことをまとめようということで、今回の提案になったということでございますので、この点についてはご理解をいただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。他にご意見は。

〇中森委員 私どもの会派の意見につきましては、永田委員から申し述べたとおりでございますが、少し意見を付け加えさせていただきたいことがございます。そもそも私どもの会派では、合区に関する考え方については非常に重いということについては、奥野委員がおっしゃった意味も含めまして、例えば、尾鷲市・北牟婁郡、熊野市・南牟婁郡については、すでに北牟婁郡と尾鷲市を合区しているんです。そのときはそれぞれ定数1を合区にして2にした。熊野市と南牟婁郡については、それぞれ1あったのが、合区して2にしたという経緯があります。それはまだぬくぬくなんですね。ということは、選挙区については、地域の方々についても一定の理解を得て、現在に至っているということについては承知しているわけで、それにも関わらず、1票の格差が非常に差が大きくなっているということについては承知をしながら、なんとか全体として、やはりその辺を解消すべく内容については、当然、尾鷲市・北牟婁郡については、どうしても分母分子の関係で検討せざるをえないということからすると、尾鷲市・北牟婁郡については2を1にするということが定数減ということを考えますと、そこは決定的な場所ですので、これはやぶさかじゃないというか、仕方ないというところはある。地域の方々にとっては、選挙区はすでに北牟婁郡と尾鷲市が合区していますので、これは一定の理解を得て、今現在に至っている。さらにこれから熊野市・南牟婁郡とさらに合区するということは、選挙区の県民にとっても、また合区されるのかということとなりますし、そこから選出されている議員からすると、前回選挙戦った人たちも選挙運動をし、今回また次に臨む方がおられる、その選挙に臨む人もまた合区で選挙区が事情が変わる。ころころその地域に対するあまりに刺激が大きすぎるということがあって、それは県民に非常に不安と厳しいことを強いられるということが、私どもからするとそれは非常に殺生な話だなと。やはり合区ということについては、すでにしたところについては現状、少なからずも北牟婁郡、尾鷲市はすでに合区していますので、そこで定数2を1にする。熊野市・南牟婁郡の2を1にするというのは、これは望むところではないですけれども、これはやはり県民にも理解をこれから求めていくことが必要ではないかなということで、そこについてはそういう配慮をしていただきたいなというのが会派の一つの意見です。それから、先に申しましたように、津市が最大の面積ということもあって、合わせてその辺が行動範囲の限界ということについても、議論を重ねてきました。もちろん、尾鷲市・北牟婁郡と熊野市・南牟婁郡については合区すると大変な面積になるということで、これは議員にとっても大変なことになるということ、非常にその辺が厳しいという点がございます。もう1点申し上げますと、離島の話についても度々私どもの会派では議論をしておりまして、離島へ行くということについて、有効敷地の面積についてはさすがに鳥羽市は面積は少ないですけれども、海を挟んでの面積、海域の面積も含めますと、相当な広い面積になるということについては移動時間、交通の便を考えると尾鷲市の例でいきますと、非常に大きな面積になり、移動時間もかかるし、交通手段についても制限がかかると。県民にとって離島にとって、県政に関わる議員が行動範囲も相当な時間を要し、そういうことの配慮が必要ということからすると、鳥羽市に対する配慮については、特段の地域事情があるのではないか、このように私どもがそもそも考えておりまして、合区については非常に厳しいというところの中の選択肢の中で、志摩市との合区は少し厳しいなということから、伊勢市の話があったので、それについてはなんとかという話もありました。しかし、原則は鳥羽市の選挙区は非常に広いということについては、意見として申し上げておきたいと思います。最後に、1人区の話がございましたので、1人区については亀山を1人区にそのままするということについて決めた限りは1人区を認めたということとなりますので、1人区に対する配慮はもう必要ないというふうに議会全体としては意思統一するべきではないかなと。1人区あってしかりということについては、統一見解として認めているということについては、それを理由にもって合区するということは、それは合理性がないのではないかと思います。あと、松阪市、多気郡、伊勢市、度会郡についても議論を重ねてきまして、郡という今までの地域のつながりが深いということから考えますと、やはり大きな郡を市に合区するということについては、非常に時間をかけて県民に理解をしていただかなくてはいけないのではないかと。それぞれの市町長にも、それぞれの県民にも相当な理解が必要というのは一般的常識ではないか。それには時間を要するのではないか。こんなことから、平成31年についての方向性を示すことによって、一定の理解がその期間を通じて得られるのではないかと考えるところです。そういう総合的な判断をさせていただき、今回団長が申し上げましたとおり、正副委員長非常にご苦労されて、非常にご心労を費やしていただいたということも承知した上ですけれども、残念ながら正副委員長案には反対せざるをえないということで、申し上げさせていただきます。

〇中川委員 今日、正副案が出されたということで、基本的には改正法を前に各会派の案を出して、その時に正副案は出さずに改正法を見据えていくという話がありました。その上でまたそれぞれの案を出したわけですけれども、今回それの改正案を加味した上での案が出てこなかったということに関しては、私は個人的には少し残念な感じがしています。しかし、各会派の案を捉えていただいた上で会派の立場を超えて、正副委員長がこの正副委員長案をお出しになられたというところは、一定私どもは受け止めなければいけないかなと思っています。これまではそれぞれが会派を代表して案を出したり、意見を言ったり、考え方を述べてきたと思っております。それでよかったと思います。しかし、今日どういう形であれ正副委員長案が出たわけでして、ここからはここに参加している我々は会派の立場はありますけれども、正副委員長案が出た以上は、特に県民を代表しての考え方を述べていく必要が出てくるのかなと思います。私どももその立場で今後は考えていきたいと思っています。これからどう進めていくかというところで、それぞれのお考えが今出てきたのも十分聞いていかなければいけないわけですけれども、ただこの正副委員長案に対して賛成とか反対とか言っているのではなくて、やはりここからはこの正副委員長案をもとに、賛成なら賛成ですけれども、どう修正をしていくのかというところをそれぞれが述べていくことが、まとめていくという意味においては大事だと思いますし、もうまとまらないというなら第三者機関にお願いして案をつくってもらえば、私はいいと思いますから、ここは賛成なのか、反対なのかというよりもここをどうさらに修正していくのかというところで、一委員としては意見を言っていきたいと思いますし、そうじゃなかったらこれはまとまらないと思います。そこが無理だというならこの委員会は今日の段階で解散した方がよっぽどよくて、第三者機関に任せた方がいいと思います。ここからは会派ではなく、県民を代表してそれぞれが物事を考えていく必要がある。その上で言うべきことを言っていく。そしてまとめていくということを、少なくとも私はしていきたいと思います。まとめるのであれば。

〇中嶋委員 奥野委員がおっしゃられた、これから人口が減っていく時代におけるこの三重県議会議員のあり方というところについては、確かにこれまで議論がなかったなと。私も失念していたなという思いがある中で、ハッと気が付かされたところでございます。そういう中で、私1点事務局にも確認させてもらいたいんですけど、平成31年の選挙のときには例えば、鳥羽市、志摩市が合区で2にしますとか、そういうことは今の時点で条例で決めることってできるのかできないのか。それを確認させてほしいんですけれど。

〇川口政策法務監 現在あります条例を改正していただいて、附則等でうたっていただければ条例的には可能と考えております。

〇中嶋委員 三谷委員がおっしゃられるように、今回また何もしなかったら全く怠慢になってしまうわけですけれども、ただ奥野委員が言われるように、時間的なことを考えたときにあまりにも事を急ぎすぎではないかというのも、私も大賛成なんです。そういう中で、何も決めないのではなくて、我々のこのメンバーで平成31年の絵柄を描いて、明確に申し送っていくということが可能であるならば、そういうことも検討していってはどうかなと。それについては、この正副委員長案をたたき台に議論していくことはやぶさかではないと思っています。未来永劫、例えば、鳥羽市、志摩市が合区しないとか、そういうことはあり得ないと思うんです。先ほど奥野委員がおっしゃられたように、残念ながら鳥羽市も志摩市も人口減っていきますので、いつかは強制合区になりうるわけですので、そういうことも踏まえながら議論していくことはどうかなと思っています。

〇中川委員 今、中嶋委員のご質問の中で、附則で書き込むことは可能だという話をいただきました。いわゆる附則の拘束性というところも含めて教えていただきたいと思いますが、条例本文に書き込めばこれは当然そのものとして動くわけですが、附則に書き込んだことに対する拘束性がどこまであるのかというところまで含めて教えていただけますか。

〇野口課長 条例として決議をされて、附則として書き込まれているということであれば、当然それは拘束性があるものと考えられると思っております。改めて附則の部分を改正するとか、そういうことをしない限りは拘束されるのではないかと思われます。

〇中川委員 了解です。

〇稲垣委員 先ほど中川委員からも一委員の立場ということも含めてお話がありましたので、私も思うところを話しさせていただこうと思います。当然正副委員長案が出て、それに対して皆さんそれぞれの意見があって、これは委員長案が出る前から、それぞれみんな同じ意見ではなかったので、いろいろあろうかと思います。ただその中で出た以上は尊重していくという話、それをたたき台でもいいんですが、一定の皆さんで合意をして進めていかないことには、これから先は進まないと思います。その上で、先ほどから急ぎすぎているとか、いろんな意見があることについて、あるいはこれまで先送りしてきたという意見もあるんですが、一面そういう見方もできるかと思うんですが、やはり県議会としてこれまでの歴代の先輩方も含めてやってきた努力というのも一定評価もすることも必要だと思っていまして、今後、例えば平成31年の話をしていくのも当然必要だと思うんですが、それをするにあたっては、例えば、ずっと歴史があるということをもう一度踏まえて考えていく必要もあると思っています。先ほどから委員長も少しお話いただきましたように、平成12年3月の定数削減をいただいた時に、その時の委員長報告の附帯事項には、「国勢調査の結果等を踏まえ、さらに県議会定数の削減を行うことを附帯事項として決定いたしました」ということを平成12年3月のときの県議会議員の先生方はそういう決定を一応委員長報告で合意をされているわけですし、平成18年2月、このときは私も議員でおりますけれども、このときには「公職選挙法に定められた原則である1票の格差の是正に努められることを期待するものであります」ということを委員長報告で述べられ、我々もそのことを次にしなければいけないということを合意もしていると考えていきますと、やはり今回はそのことをしなければいけないということで、1年も前にこの特別委員会を立ち上げて、1年この特別委員会自体は存在をして議論してきたと。その中には当然意見は一緒じゃないという部分がありますので、それぞれの意見があってなかなか平行線のまま来ているというのもあるかもわかりませんが、こういう流れをしっかりと我々も、もう一度改めて認識をした上で、先ほどから出ていますように平成31年の絵を描くことも当然必要だと思います。ただ、そのことをすることが平成31年の議員さんから見たときに、先送ったではないかと同じように言われることがないような形は、やはり我々も今そういう意見を言っている以上は自覚をして決めていかなければいけないと思っていますし、当然平成31年の前に平成27年があるわけですから、平成27年のこともしっかり決めた上で31年のことについても意見を申していくという必要があるのかなと思っています。そういう意味では、先ほど正副委員長案は平成27年の形と一応平成31年はこういうことをということも述べていただきましたので、それをたたき台に議論をいただくということが大事なのかなと感じます。

〇舟橋委員 前回送らせていただいた張本人でございますけれども、そのときも最大の懸案事項は1票の格差でありましたし、今回も1票の格差を解消しようということがこの委員会で合意が得られた内容だと思います。そうした中で、平成31年に完成型というか、今日提案があったことを平成31年にしようというよりも、やはり当面クリアしなければならない課題については今回きちんと整理する必要があるのではないかと思います。そういった意味では1票の格差が解消、一定改善される委員長副委員長案に賛同したいと思いますし、同時に人口減少に対応することはどなたかが初耳とおっしゃいましたけれども、人口動態は一定皆さん共通の認識だと思いますし、合区か減員かというのは、それぞれの考え方の違いがあろうかと思いますけれども、ある面では人口減少の地域においては合区をすることによって、その定数格差の是正をしていくというのは、一つの方向性としてはやむを得ない方向性じゃないかなと考えています。

〇中嶋委員 人口が少ないところは合区していくことでということについては、例えば市町村合併によって大きな市になった、いわゆる市の中の周辺部からの声が届きにくくなったという、愕然たるそういう事実があって、そういう不満を持っていらっしゃる住民の皆さんの立場から考えるとそれはいかがなものかなと私は思います。

〇三谷委員 私のところも合区になって、周辺の小さな町で声が届きにくくなったという住民の方々のご不満の前があがっているのかどうか定かではありませんが、たまたま声の大きい議員が出ているということがあるかもしれませんが、それはいろいろだと思います。ただ、いろいろな議論を積み上げてきてこの委員会で議論をさせていただいて、最後に正副委員長案をつくってくださいとこの委員会でお願いしたわけですから、出てきたものは当然この委員会で尊重するというのは当たり前のことだと思います。会派の中がまとまらないから反対というのは、いくらなんでもひどい話だと思います。そういうことであれば、会派の中できちんとまとめていただく努力も合わせてしていただかないといけない。おそらく、今、平成31年の議論がだいぶで出ていますが、平成31年の議論が主になれば、またぞろ先送りという話にもおそらくなってくるだろうと思いますし、平成31年に近づいてきますと、同じように急な話でどうだとか、前の古い議員が決めた話で我々は拘束される必要はないといった方も出てくるということも心配されます。ですから、今決められることはきちんと決めた上で、その次のことはその次のこととして、きちんと議論をすればいいのではないか。今回決められなくて、平成31年に決めますよというのは一種の逃げにつながってくると思いますので、やはり今回しっかりと決めることは決めるということが大事だと思います。

〇舘委員長 ほかにご意見はいかがでしょうか。

〇村林委員 副委員長、委員長はじめ職責の中でぎりぎりの判断で出していただいたことに敬意と感謝をまず申し上げたいと思います。その中で、会派としての意見、あるいはうちの会派の各委員の言った意見に私も同じ考えでありますが、正副委員長案の中の次回以降の附帯決議のところを少し質問させてもらってよろしいですか。附帯の中で、憲法の要請である人口比例と先ほどご説明いただきましたが、憲法の中には法の下の平等はありますが、人口比例でしなければならないということは書いておらず、なぜか最高裁が常に2倍という話をしているのを常々疑問に思っているところです。その中で、以前から何度もこの場で申し上げておりますが、代表の選抜の仕方と格差は必ずセットで考えられるべきものでありまして、その中で2を基準に考えるという話はおかしいと思います。憲法の要請である人口比例という中で、当然許容される範囲もあるわけで、その中で重要なのは住民の声をどのようにこの民主主義の中で少数意見の声も拾い上げて議論していくのか。数の論理だけで、数を拾っていくというのはどちらかといえば昔型の古い民主主義で、少数の意見もきちんと反映していくことが大事で、コミュニティの声をきちんと反映して議論は積み上げていくべきだというのが、現在言われている民主主義だと思いますが、この附帯決議の考え方を少し教えていただけますか。

〇舘委員長 この附帯事項について、村林委員の論理的なお話はこれまでの委員会の中でも述べられていましたが、私ども正副委員長の考えを出させていただく時に殊に定数訴訟の課題がありまして、そのことも調べている中で最高裁の判例でこのような文例があり、そのような考え方も定数訴訟の中でうたわれてくることも正副委員長で認識させていただき、この内容についてもいろいろな見方や、例えばこれが成案となって次に課題を提起していく中では、そういうことも必要だろうということでの附帯事項としたらどうかということで、あげさせていただいている部分です。殊に今回の部分について、国の選挙についてもそうですが、定数訴訟の問題があること、それを調べた中でこういう文言があったことを確認しながら、ここにあげさせていただいたということです。

〇村林委員 意見としては特に最高裁でそういう文言がたとえあったとしても、我々の議会の側として書き込んでいくのは、やはりきちんとした地域の声の反映ということを中心に考えていただきたいことはまずはお願い申し上げます。ここからは、個人の、会派も含めてですが議論している中で申し上げるのは、先ほどから合区すると面積が広大になりすぎるという中で、あるいは人口がこれから減っていくのではないかという時代の中において、一人区の話がでていますが、先ほどからゆくゆくは1人区という問題も生じる可能性もあるとおっしゃっていただいていますが、私はまさにそういう考え方であり、たとえ一人区となってもその地域の声をきめ細やかにきちんと拾い上げて反映していくという、きめこまやかな選挙区設定が必要だと思っていることを申し上げておきたいと思います。

〇舘委員長 附帯事項等の内容については、今回私たちがあげさせていただいたのはこうですけれども、先ほども申し上げたように、今後の内容として次への課題を提起する部分ではいろいろなご意見もあるかと思いますのでよろしくお願いしたいということです。ほかにいかがですか。

〇三谷委員 正副に委員会として、正副案をつくってほしいとお願いした以上、出てきたらあかんということでは、正副委員長が何のために案をつくられたのか全くわからないので、出てきたものを一定尊重するという基本的なスタンスがないと、正副委員長に案を作成してほしいとお願いした意味が全くないと思っていますが、今非常に残念な議論が出ているという思いがしています。

〇奥野委員 それは間違いだと思いますよ。こんな重要なことを正副委員長で決めて議論をなされたらあかん、尊重せなあかんというのは、我々に物を言うなというのと一緒になるので、それだったらこの委員会無くなってもいいんじゃないですか。物言えないわけでしょ。

〇三谷委員 今まで委員会の中でいろんな議論させていただいて、それをもとに正副委員長案をつくってくださいと委員会としてお願いさせていただいた。それが出てきて、中身の議論はそれぞれ意見があると思います。しかし、基本的に頭から反対という話ではなく、正副委員長案を尊重しながら、じゃあどうするのかという議論にならないと、この委員会として議論が進まないと思います

〇奥野委員 それなら例えば、熊野市、尾鷲市の部分を私はマイナス1、マイナス1でいく、それすらも言えなくなってしまうじゃないですか。そうじゃないですか。

〇三谷委員 それは言っていただいて。現に言ってますし。

〇奥野委員 議論はしたっていいじゃないですか。

〇三谷委員 議論するなとは言ってないです。

〇奥野委員 だけど尊重しろっていうんでしょ。

〇中川委員 正副委員長案を出していただいことに対しては尊重しているということで、中身まで尊重しているわけではないわけですから。そう言いながら、反対だから議論もしないというのは委員会で積み重ねてきたわけであって、一つ一つそのタイミングタイミングで確認をしてきたわけですから、その上で出てきたものに対して議論もできないというのはちょっと乱暴だと思うので、流れの積み上げから行けば、内容まで受けるかどうかは別にして、一旦これをどうするかというところを、賛成なのか、修正なのか、反対なのか、私はそこも含めて案をこの上に立って示すべきではないかと。そこは各会派のあれになるかもしれないけれど、やはりそこはステージとしては県民を代表して物を言うべきかなと思います。私も個人的には、今日はそこまで言いませんけれども、100%とは思いきれていませんので、次に言うべきかなと思っています。それでさらに合意形成していく形ではないですか。

〇舘委員長 これまでたくさんのご意見をいただいて今に至っていますが、今のお話等々、本日提示させていただいた正副委員長案についてのご議論をいただいて、今後これをどのようにしていくかという議論に入ってきていると思います。たくさん意見もいただいたところでありますが、この正副委員長案、ご意見もいただいてということでありますが、今後どのようにして議論を進めていけばよろしいでしょうか。ここで決定ということは今の状況ではありませんから、各会派へ持って行って議論いただくのか、そして意見を持ち寄っていただくのかということも含めて意見いただけたらと思いますが。

〇奥野委員 新法ができるということで11日ということでしたよね、この案は新法とあまり関係ない部分で案が出てきたわけですよね、実際は。だったら、時間的に今日は16日ですから、これで普通はこの時点である程度目途が付いているのかなと。それはわからないけれど、日が遅れているわけなんですよね。これを今年中にやるということになるのか、それとも年越しになるのかその辺ですよね。今年中にまだ会議を持って会派総会を、私のところは3人なのでどうってことないが、時間的に今年中にできるかどうかそれとも年越しでやるのかその辺ではないですか。

〇三谷委員 うちは今日お昼に会派総会を予定しています。今日いただいた正副委員長案をもとに、会派総会で少し議論させていただきたいと思っていまして、それを会派意見としてもう一度持ってきたいと思っていますので、できれば18日くらいにもう一度、正副委員長大変だと思いますが、委員会を開催していただき、もう一度各会派で議論していただいたことを集約していただくといった段取りでないと、今ここで奥野委員が言ったように、結論が出る話では当然ないので、少し水を入れていただくのもいいのではないかと思います。

〇中川委員 基本的には民主主義における合意形成には時間がかかるわけで、やはり協議はさらに重ねていくべきだと思います。その結果として、正副委員長の目標の日にちは当然あると思いますが、そこにさらに時間が必要であれば、年末年始も含め、この条例は何月までに出さなくてはならないという法的な期限はあるわけではありませんから、周知期間という問題もありますが。しかし私は、出来ないではなく、つくり上げていく方が重要度は高いと思いますので、そこも含めて我々が努力を重ねていくことだと思います。普通の流れからいけば、今日正副委員長案が出たわけですから、それをやはり持ち帰って協議した上で、賛成なのか修正なのか反対なのか、理由を述べた上で表明するという方向が、委員会の普通の流れではないかと思っています。少なくとも、私も会派を代表して言うならば、今日正副委員長案は今日ここで初めて聞きましたので、まだ会派として全く議論をしていません。

〇舘委員長 この委員会でこれまで議論いただいて、流れについても活動計画も立てていただいたということが大変重いものだということで、私ども正副委員長としましても、できるだけ早く成案といいますか、パブリックコメントに出せる案に持っていきたいという思いで正副委員長案を作成するときにも、まず今しなければいけないことは何かということを議論しながら、本日提出させていただいたところであります。年越しかどうかということは、この議論の中でいかにして合意形成を得られるかということだと思いますけれども、まずこれまでの議論をお伺いしている中で、一度各会派にお持ち帰りいただいて、議論を深めていただき、先ほどもありましたように、この案についての修正やいろいろなご意見をいただく中で前に進めていきたい。そして、できれば今の活動計画の中で申し上げますと、今年中にはパブリックコメントに出せる成案をつくれたらという思いで、活動計画も立てていただいているわけですから、その方向で議論をしていかなければならないと考えているところでありますが、いかがでしょうか。よろしいですか。

〇奥野委員 あくまでも予定ですね。

〇舘委員長 この委員会で決定をいただいている…。

〇奥野委員 委員長の思いですね。

〇舘委員長 この委員会で決めていただいたことですので、活動計画は。修正はあるかもしれませんが、みなさんのご意見をお伺いしながらになるかと思いますが。そういうことで議論をいただいてきており、次回の日程調整をお願いしたいと思いますが、先ほども18日のお話がありましたが、20日が閉会日となっておりますので、18日の水曜日は予算決算常任委員会の採決の予定となっておりますが、その終了後ということに本委員会を開催させていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

                〔「はい」の声あり〕

〇舘委員長 それでは次回の委員会は12月18日予算決算常任委員会終了後に開催させていただくということでよろしくお願いいたします。本日ご協議いただく事項は以上でございますが、これまでご協議いただいた事項、項目以外で特にございましたら。

                〔傍聴議員 挙手〕

〇舘委員長 ご意見伺ってよろしいでしょうか。

                〔「はい」の声あり〕

〇中村議員 貴重な時間いただきましてありがとうございます。まず質問ですが、正副委員長案に附帯事項は正式に含まれているのかどうか、今、口頭で言われていますが文言として載ってくるべき附帯事項ではないかなというのが1点。(2)の鳥羽と志摩の合区にあたって、委員長は諸事情によりと言われましたが、その諸事情とは何かをお聞きしたいと思います。前の稲垣委員も言われましたが、歴史があるということで、過去の歴史があって、それでいくと直前の特別委員会の一人区のところには、鳥羽市選挙区の合区は合区先を志摩市とするか伊勢市とするかの選択肢はあるが、市町村合併の動きもなく、合区する新たな理由が無いと書かれているわけですよね。それを覆して鳥羽市が合区の対象となる諸事情の理由を聞かせていただきたいと思います。3点目は意見ですが、検討する時期はこれだけ申し送られていたにも関わらず、1年半も議論をせずにパブリックコメントに合わせるかのように慌てて日程を組まれたことは非常に該当選挙区の者にとっては、奥野委員も言われたように、どちらの市と合区になるかということでどちらの顔を見てというとおかしいですが、非常に厳しい状態に置いこまれるというハンディを考えると、ちょっと性急すぎる議論ではないかと思います。最後ですが、これまでいろいろな議論を重ねてきたとおっしゃいましたが、私が傍聴させてもらった限り、今日初めて議論が始まったような感じがしますので、それでパブリックコメントを今月中に案をまとめるというのも非常に世間から見ても、通年議会にした三重県議会がこれだけの量の議論でパブリックコメントにいかれるというのはどうかなと思いますので、そちらもご検討いただきますようよろしくお願いします。質問は2点です。

〇舘委員長 附帯事項については、これまでの経過も含めながら正副委員長で検討をさせていただいたことでありますし、諸事情と言われますけれども、このことについても前回の委員会の中で議論が出てきた例えば処理場や消防の話であったりなども含めて、正副委員長でまとめさせていただいた部分であります。附帯事項の内容等については、まず私ども提案はさせていただきましたが、先ほども申し上げたように、これまで他にもいろいろな見方もあろうということで、今後この委員会の中で協議もし、決定する事項であろうと考えています。他よろしいでしょうか。

                〔「なし」の声あり〕

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

選挙区調査特別委員長  舘  直人

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