現在位置:
  1. トップページ >
  2. スポーツ・教育・文化 >
  3. 学校教育 >
  4. 高校教育 >
  5.  2019高校生地域創造サミットを開催しました
担当所属:
  1.  県庁の組織一覧  >
  2.  教育委員会事務局  >
  3. 教育政策課
  • facebook
  • facebook share
  • twitter
  • google plus
  • line
令和02年01月27日

2019高校生地域創造サミットを開催しました

 三重県教育委員会では、高校生が地方創生や地域活性化の重要性について理解し、地域のことを主体的に考え行動する意欲や地域とともに課題解決に取り組む姿勢を育むことを目的に「2019高校生地域創造サミット」を開催しました。
 県内外の高校生が紀北町に集い、フィールドワークやディスカッションを行い、紀北町から提示された課題「高校生の君たちが10年後に住みたいと思う紀北町」に対する具体的な解決策について高校生ならではの発想で議論し、紀北町に提言する活動を行いました。

1 日時
  令和元年12月26日(木曜)10時30分から12月27日(金曜)16時00分まで(1泊2日)

2 会場
  東長島公民館、ホテル季の座(宿泊先)

3 参加者
  73名(県立高校23校49名、私立高校5校15名、県外高校3校9名)

4 テーマ
  自分の感じる「豊かさ」を大切にしながら、 地域の資源や特色を活かした活性化をめざすためには

5 アドバイザー
  西村訓弘 三重大学副学長

6 日程・概要
<1日目(12月26日)>
10時30分から10時50分まで 開会行事
10時50分から12時00分まで 地域活性化の取組実践発表
                 〔県内高校〕県立木本高校、県立尾鷲高校、三重高校
                 〔県外高校〕岡山県立津山東高校、兵庫県立生野高校
13時00分から13時20分まで 紀北町からの課題提示
13時30分から16時30分まで フィールドワーク
19時30分から20時50分まで ナイトセッション <ホテル季の座にて>
・フィールドワークでは、紀北町の現状を知るために、9コースに分かれて、一次産業や観光業などの産業、まちづくりに取り組む団体を訪問しました。
≪フィールドワーク先≫
紀伊ファーム、みやまや、森林組合おわせ、mogcook(モグック)、河村こうじ屋、稲米舎(とうべや)、NPO法人ふるさと企画舎、 古道魚まち歩観会(あるかんかい)、海山熊野古道の会
・ナイトセッションでは、代表生徒3人によるトークや参加生徒の意見交流などを行い、テーマへの理解を深めました。

<2日目(12月27日)>
 8時30分から12時10分まで 班別討議
12時55分から15時30分まで ポスターセッション、紀北町への提言のとりまとめ
15時30分から16時00分まで 紀北町への提言・閉会行事
・班別討議では、10の班に分かれて、「人口の減少と少子高齢化」「産業の担い手不足」など紀北町の現状をふまえ、提示された課題に対する具体的な解決策について議論し、アイディアをまとめました。
・ポスターセッションでは、班別討議で出されたアイディアを共有しました。
・各班での議論をもとに、「紀北町の活性化に向けた8つの提言」としてまとめ、紀北町に提出しました。

7 各班の考えた活性化策
・人を呼び込むための魅力づくりとして、「古道クイズラリー」などのイベントを企画したり、定住を促進するための環境整備として、高齢者が参画した育児サポート等を進めることで、さらに人を呼び込んだりして、担い手育成につなげる。(1班)
・学生ガイドを運営し、通常は案内所での観光案内、イベント開催時にはコースツアーをガイドする。あわせて、観光マップ製作や地域の観光資源を生かした体験型ツアーやスタンプラリーの企画、SNSの活用など、紀北町の魅力の発信に取り組む。(2班)
・紀北育ちの人もそうでない人も気軽に戻って来られる町となるよう、つながりや生きがいを大切にするために、様々な仕事を体験しながら地域の人との交流ができる制度や、いろいろな世代の人が紀北の文化、伝統、自然を学ぶことを通じて交流する制度をつくる。(3班)
・「観光」「環境」「仕事」をみんなが定住するための3本柱とし、空き家を活用した古民家での生活体験(観光)、デポジット制度によるゴミ削減や高齢者に優しい交通整備(環境)、地場産物の商品開発や起業促進(仕事)に取り組む。(4班)
・人を呼び込むための魅力発信として、空き家での宿泊体験や定期的に特産物が届けられる仕組みをつくる。あわせて、町への定住を促進し、暮らしやすくするために、ライフステージに合った働き方や副業をしやすい環境をつくったり、子育てや介護支援の充実などに取り組む。(5班)
・新規移住者を呼び込むため、子育て支援の充実や働き場所の創出のほか、地元の自然環境を活用した部活動等を強化し強豪校としていく。また、小中高等学校と大学・企業の連携を深めたり、同窓会組織の強化を図ったりすることで「地元のよさ」「地元とのつながり」を大切にする雰囲気を高めていく。(6班)
・中高生が町を探検し、若者目線で「町を発展させる魅力さがしツアー」を実施する。ツアーで見つけた魅力をSNSの拡散力を利用したPRにつなげていくために「#(ハッシュタグ)コンテスト」もあわせて実施する。(7班)
・尾鷲ヒノキを使った空家リフォーム、地産地消にこだわった食堂の運営、地域の農林漁業体験ツアー・豊かな自然体験ツアーの実施などを通じて、地元出身者や観光客の「Uターン」の促進につなげる。(8班)
・観光客に愛される町づくりに取り組み、リピーターの増加や誘客につなげる。その方策として、高校生と地元住民の協働による「限定まち歩きツアー」を実施する。ツアーではQRコードを利用したスタンプラリーを行い、地元の名産品を賞品とするほか、観光客目線で写真を撮ってもらい、PRの素材として活用していく。(9班)
・紀北町の魅力を味わってもらえるギフト制度を構築し、移住者の拡大を図る。そのPR戦略として、インスタ映えスポットとなる、尾鷲ヒノキを使った巨大長靴を作るなどSNS上での話題性を高めるとともに、新聞やテレビを活用したPRも展開する。これらの資金としてクラウドファンディングを活用する。(10班)

8 提言「紀北町の活性化に向けた8つの提言」
 ①課題解決、魅力発信で、担い手不足を補い定住を促進
 ②学生ガイドで地域活性化
 ③3本の柱「観光、環境、仕事」で紀北を活性化
 ④「観光」「仕事」「福祉」のサイクルで活性化
 ⑤やる気のある人をサポートすることで、オープンで入りやすい町にする
 ⑥SNSで魅力さがし、人と地域の活性化
 ⑦Iターン・Uターンで定住化(「ただいま」と気軽に帰って来たくなる町)
 ⑧無理せずみんなの愛を大切にする
  ※観光客を無理に呼び込むのではなく、愛してくれるリピーターを増やす

9 アンケート結果
 「高校生地域創造サミット」全体をとおした満足度は、「満足」と「やや満足」を合わせて92.9%でした。
<主な意見>
・高校生主体で地域創造について考え、意見を出し合い協力するという貴重な体験ができた。今回学んだ「自分の意見をはっきり伝える」「失敗しても挑戦する」ということを大切にしていきたい。
・自身の地域への関心や、「何かやってみたい、実行しよう」という思いが芽生えたのが良かった。これからは積極的に自分の市や町などで活躍したい。
・たくさん発表する機会があり、多くの人の前で話すことで自信を持てるようになった。

【フィールドワーク(稲米舎)の様子】

【班別討議の様子】

本ページに関する問い合わせ先

三重県 教育委員会事務局 教育政策課 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁7階)
電話番号:059-224-2951 
ファクス番号:059-224-2319 
メールアドレス:kyosei@pref.mie.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

ページID:000234250