能者の確保・育成を進め、優れた技能を次世代に承継していくことを目的として、卓越した技能を持ち、そ
の道で第一人者と目されている技能者を「卓越した技能者(現代の名工)」として表彰しています。
令和7年度は、全国で142名の方が表彰され、三重県からは2名の方が表彰されました。三重県関係者の
受賞は、令和4年度表彰以来3年ぶりです。
1 三重県関係受賞者について
(1) 加藤 和夫(かとう かずを)氏年齢:56歳
職種:NC旋盤工
所属:東芝産業機器システム株式会社(三重郡朝日町)
技能功績の概要:機械加工・機械検査の技術面において優れた技能を有しており、数値制御旋盤における
切削条件の見直しによる作業時間の短縮、段取り改善、不適合の発生の抑制を実現した。
また、機械の仕組みや原理原則に基づいた加工方法を中心に、新しい加工方法へのチャレンジや異常
時の対応が出来るまでの指導を実施、東芝グループテクニカルコンテスト(グループ会社内コンテスト)
では指導員を経て、現在審査員として参画し後進の指導にも積極的に貢献している。
(2) 藤本 拡司(ふじもと ひろし)氏
年齢:72歳
職種:木製家具・建具製造工
所属:藤本木工所(鈴鹿市)
技能功績の概要:伝統的な組子技法の菱型組子や香図組子(こうずくみこ)、オリジナル模様の組子を得
意とし、三ツ組手(みつくで)の技法を用いて、絵画的に仕上げるデザインを研究し、表現力を向上さ
せる工夫をしている。作品にあっては、三重県建具作品展示会及び全国建具展示会において愛知県知事
賞や三重県知事賞など多くの賞を受賞している。
所属している組合では技術講習会の講師として技術継承に尽力し、次世代を担う技能者の育成を目的
とした小中学校の技能体験学習等の講師としても活動している。
※ 年齢は令和7年11月1日現在です。
2 受賞者の決定について
被表彰者は、次の各号のすべての要件を充たす者であって、都道府県知事、全国的な規模の事業を行う事
業主団体若しくはその連合体又は一般社団法人若しくは一般財団法人、その他当該表彰を受ける者の推薦に
当たる者が推薦した者のうちから、厚生労働大臣が技能者表彰審査委員の意見を聴いて決定します。
当たる者が推薦した者のうちから、厚生労働大臣が技能者表彰審査委員の意見を聴いて決定します。
(1)きわめてすぐれた技能を有する者
(2)現に表彰に係る技能を要する職業に従事している者
(3)技能を通じて労働者の福祉の増進及び産業の発展に寄与した者
(4)他の技能者の模範と認められる者