天皇陛下の御即位をお祝いする品について、本県を代表する伝統工芸品である「鈴鹿墨」を献上します。
1献上品名 鈴鹿墨
2献上日 11月中
3数 量 1丁
4由来・特徴等
【作品解説】
今回献上する作品は、漆工芸技法の一つである蒔絵により、墨の表面に縁起物の中でも特に格式の高
いとされる鳳凰を描いたものです。
鳳凰はさらなる繁栄や人の縁・関係性の円満などを志向する縁起の良い柄です。
【鈴鹿墨について】
8世紀に鈴鹿の山々で産した松を燃やして煤をとり、墨を作ったと伝えられています。江戸時代に諸
大名の家紋を書くための上質の墨が必要になったことや、寺子屋の普及により需要が急増し、発展しま
した。
鈴鹿墨は、現在も植物性油煙を原材料に、昔ながらの製法で作られています。鈴鹿の気候風土が墨作
りに適したものであることから、発色のよさが特長として知られ、上品で深みがあり、基線とにじみが
マッチすることから、多くの書道家に愛用されています。
※1980年(昭和55年)10月16日から経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定されています。