経済産業省、外務省、環境省、農林水産省では、G7伊勢志摩サミットで、カーボン・オフセットに取り組むため、クレジットの提供に協力する国内の企業・自治体を募集しています。
 この取組は、G7伊勢志摩サミットにおいて官民が協力してカーボン・オフセットを実現することで、わが国の気候変動対策への姿勢を国際的に示すとともに、国内の地球温暖化対策に対する理解と協力への機運の醸成を図ることを目的としています。
 三重県は、この取組に協力し、自ら保有しているクレジットを国に全量提供します。
1 カーボン・オフセットとは
  カーボン・オフセットとは、地球温暖化防止の取組のひとつです。
  この取組は、温室効果ガス排出量を、国が認証しているクレジットという名称で取引をすることです。
  この取引をすることによって、買い手は、買い取った数量分、温室効果ガスの排出削減をしたことにな
  ります。
  一方、売り手はクレジットの売却益により、自主的な省エネルギー機器の導入や適切な森林管理の更
  なる取組に活用することができます。
  これによって、温室効果ガス排出量の削減につながる効果があります。
 
2 G7伊勢志摩サミットにおけるカーボン・オフセットの内容
  以下の活動によって排出される二酸化炭素を、他の場所で実現した二酸化炭素の排出削減・吸収量(ク
  レジット)により埋め合わせます。その量は推定で2万トン-CO2です。
  (1)対象の活動主体
     ・参加者の移動(国際航空分を含む)及び宿泊
     ・会場運営(サミット会場、プレスセンター)
  (2)対象者
     ・代表団(G7、G7以外の参加国、国際機関関係者)
     ・支援事業者(サミットの開催をサポートする事業者・団体)
     ・プレス関係者(国外、国内) 
3 三重県が提供するクレジットの概要
  平成21年から平成24年の間に以下の県有施設で削減した二酸化炭素排出量 合計148トン-CO2
  (1)空調設備の更新によるクレジット 100トン-CO2
     鈴鹿庁舎、北勢児童相談所
  (2)太陽光発電設備によるクレジット 48トン-CO2
     伊勢庁舎、名張桔梗丘高等学校、津西高等学校、桑名北高等学校
4 参考
  G7伊勢志摩サミットのカーボン・オフセットへの協力企業・自治体名等は、運営団体である
  Jークレジットのホームページ(https://japancredit.go.jp/)において、5月20日(金)
  に公表されました。