発掘や文献研究の成果によって平安時代はじめの斎宮の中心的な施設である「寮庁」の様子を再現した史跡公園「さいくう平安の杜」には、復元された3棟の建物があります。そのひとつ「西脇殿」で、斎宮やこの地域の歴史や文化を感じ、学べる講座とシンポジウムのシリーズ「さいくう西脇殿歴史フォーラム」を開催します。今回は7月に好評を博した前回に続く第2回目の講座です。みなさまの参加をお待ちしています。
1 開催日時 平成29年8月20日(日) 13時30分から15時30分まで
※受付開始は13時から
2 会 場 史跡公園「さいくう平安の杜」西脇殿(多気郡明和町斎宮2800番地)
3 内 容 ・「王朝人の衣装のはなし」(斎宮歴史博物館 岸田早苗)
平安時代の宮廷女性の正装である「十二単(じゅうにひとえ)」は本来の名称ではな
く、12枚の着物を着ていたわけではないのです。もともと「女房装束(にょうぼう
しょうぞく)」と呼ばれ、9枚程度の衣装を重ねていました。でも、中には20枚も
重ねていた女性もいたそうです。王朝貴族たちの衣装についてご紹介します。
・「斎宮の時代の音楽のはなし」(斎宮歴史博物館 大川勝宏)
「斎王まつり」や「観月会」でしばしば雅楽が演奏されます。でもそもそも奈良時代
や平安時代の斎宮には音楽があったのでしょうか?それは現代に演奏される雅楽のよ
うなものだったのでしょうか?古代の斎宮のイメージをもう一歩ふくらませる、そん
なお話です。
4 参加方法 申込不要・当日会場先着100名
5 参加費 無料
6 会場への交通 ・電車でお越しの場合
近鉄斎宮駅 北側史跡公園口下車
東側(伊勢側)にむかって徒歩3分
・お車でお越しの場合
伊勢自動車道玉城ICより車で約20分
松阪・伊勢市内より車で約30分
史跡公園「さいくう平安の杜」東側の臨時駐車場、あるいは北側の「いつき
のみや地域交流センター」の駐車場をご利用ください。
7 問い合わせ先 斎宮歴史博物館
〒515-0325 三重県多気郡明和町竹川503番地
電話 0596-52-3800(代表)
FAX 0596-52-3724
【参考】今後の予定
第3回 平成29年9月9日(土) 13時30分から15時30分
・卑弥呼から倭姫命、神功皇后へ~女性司霊者の系譜~
・斎宮がはじまる時~考古学からみた古墳から斎宮への変動~
第4回 平成29年11月18日(土) 13時30分から15時30分
・延喜式にみるバラ
・斎宮をめぐる不思議な噂~鎌倉時代の怪しげな話~
第5回 平成30年2月3日(土)13時30分から16時
・古代官衙シンポジウム
「斎宮跡と久留倍遺跡~日本古代史にかかわる二大遺跡から~(仮題)」
第6回 平成30年3月24日(土) 13時30分から16時
・斎宮跡の発掘成果によるミニシンポジウム