平成30年5月1日(火)、名古屋市が公表した麻しん患者の中に、三重県在住の方がいることが判明しました。
名古屋市からの情報に基づき、三重県桑名保健所が患者の疫学調査を実施したところ、下記の交通機関を利用した以外は、行動範囲が自宅に限定されていることが分かりました。
本公表は、患者と接触した方が、麻しんに感染している可能性があるために、広く情報提供を行うものです。
1 患者の概要
30歳代 女性 桑名市在住 医療事務(名古屋第二赤十字病院勤務)
ワクチン接種歴1回(接種日:4月23日)
2 患者の経過
4月 9日(月)勤務先で名古屋市公表(4月12日(木))の患者と接触した可能性あり
17日(火)勤務先で名古屋市公表(4月21日(土))の患者と接触した可能性あり
20日(金)勤務先で名古屋市公表(4月21日(土))の患者と接触した可能性あり
22日(日)自宅
23日(月)MRワクチンを接種、接種後、咳、倦怠感の症状出現
25日(水)顔面紅潮が見られたため、名古屋第二赤十字病院を受診
26日(木)、27日(金) 自宅静養
28日(土)自宅静養、両目に充血の症状出現
29日(日)発熱(40℃)、発疹出現
30日(月)名古屋第二赤十字病院受診(受診は家族の自家用車を利用)
5月 1日(火)名古屋市衛生研究所による検査の結果、麻しんと確定
※患者の症状については、23日に接種したMRワクチンによる副反応の可能性も考えられるため、現在、名古屋市衛生研究所において、ウイルスの型を確認中です。
※副反応によるものであった場合、他の方に感染させる心配はほぼありません。
3 患者の行動等(◎印:県内の利用状況)
4月23日(月) 5時45分頃から 6時30分頃 近鉄名古屋線利用(益生~名古屋)◎
6時30分頃から 7時00分頃 名古屋市内公共交通機関利用
19時30分頃から20時00分頃 名古屋市内公共交通機関利用
20時00分頃から20時30分頃 近鉄名古屋線利用(名古屋~桑名)◎
20時30分頃から21時00分頃 八風バス利用(桑名駅前発)◎
4月24日(火) 5時45分頃から 6時30分頃 近鉄名古屋線利用(益生~名古屋)◎
6時30分頃から 7時00分頃 名古屋市内公共交通機関利用
17時00分頃から17時30分頃 名古屋市内公共交通機関利用
17時30分頃から18時00分頃 近鉄名古屋線利用(名古屋~桑名)◎
18時00分頃から18時30分頃 八風バス利用(桑名駅前発)◎
4月25日(水) 5時45分頃から 6時30分頃 近鉄名古屋線利用(益生~名古屋)◎
6時30分頃から 7時00分頃 名古屋市内公共交通機関利用
※帰りは自家用車で勤務先から自宅へ帰宅しています。
【県民の皆様へ】
上記時間帯に同公共交通機関を利用された方で、麻しん(はしか)を疑うような症状(高熱・咳・鼻水・目の充血等)が現れた場合は、必ず事前に医療機関へ連絡し、麻しん(はしか)の疑いがある事を伝え、医療機関の指示に従って受診をしてください。
また、麻しん(はしか)は感染力が強く、空気感染するため、手洗い、マスクのみでは予防できません。ワクチン接種が最も効果的な予防法ですので、予防接種歴等を確認してください。
〈確認事項〉
①2回の麻しんワクチンの予防接種を受けている。
②過去に麻しんにかかったことが明らかである。
③既に発症予防に十分な麻しん抗体価を保有している。
※①から③のいずれにも当てはまらない方は、かかりつけ医療機関に相談のうえ、麻しんワクチンの接種を検討してください。