大規模災害時にドクターヘリが迅速かつ効果的な活動ができるよう、中部ブロック8県とブロック内ドクターヘリ基地病院(9病院)との間で、ドクターヘリの災害時広域連携に関する協定を締結しました。
1 協定の概要
(1)中部ブロック
富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
(2)協定締結者
8県知事およびブロック内ドクターヘリ基地病院(9病院)代表者の17者
(3)対象災害
被災県外からの医療支援が必要な規模の災害(南海トラフ地震、首都直下地震等の大規模災害を
想定)
(4)協定の主な内容
①被災県へのドクターヘリ派遣
②被災県への派遣によりドクターヘリが不在となった県に対する近接県のドクターヘリによる支援
2 協定締結日
令和2年3月27日
3 協定締結の背景等
東日本大震災等の経験を踏まえ、平成28年12月に大規模災害時におけるドクターヘリの運用体制の
構築に係る国の指針が策定されています。指針に基づき、災害時に迅速かつ効果的にドクターヘリが
活動できるよう中部ブロック内のドクターヘリ関係者が広域連携に関する基本的な事項についてあら
かじめ合意しておくものです。
4 参考(過去の大規模災害時のドクターヘリ活動)
(1)2011年3月(東日本大震災)
・ドクターヘリ出動機数等:計18機(患者搬送:140名以上)
・当時の導入状況:26機(全国)
(2)2016年4月(熊本地震)
・ドクターヘリ出動機数等:計14機(搬送又は対応患者:89名)
・当時の導入状況:46機(全国)
※2020年3月現在、全国の導入状況:53機