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平成29年09月09日

三重県知事のカナダ訪問(9月7日)の概要について

 カナダ訪問中の鈴木知事は、訪問4日目となる平成29年9月7日(木)、トロントにおいて、児童家庭福祉に関連した政府機関や団体との意見交換を行いました。また、オンタリオ州国際貿易省を訪問し、同州との経済連携について意見交換を行うとともに、カナダ最大の宇宙関連企業であるMDAへの訪問、トロント日本商工会と三重県人会等との夕食交流会を行いました。

1 Boost Child & Youth Advocacy Centre 
 (ブースト子どもと若者のための権利擁護センター)
(1) 日時
  平成29年9月7日(木曜日) 8時45分から9時45分まで
(2) 場所
  ブースト子どもと若者のための権利擁護センター [トロント市内]
(3) 参加者
 (相手方)
  ブースト子どもと若者のための権利擁護センター
  CEO カリン・ケンディ ほか 計5名
 (当方)
  三重県知事 鈴木 英敬
  三重県児童相談センター 所長 鈴木 聡
  国立研究開発法人 産業技術総合研究所 髙岡 昂太 ほか 計5名
(4) 概要
 重篤な児童虐待事案に対して、多数の専門職が集まり、途切れのない支援、また予防活動を行っている ブースト子どもと若者のための権利擁護センターを訪問し、カリン・ケンディ氏らと面談しました。
 まずカリン・ケンディ氏からどのような取り組みを行っているか説明頂きました。鈴木知事は「三重県では全国に先駆けて検察、警察、児相の連携に取り組んでいるが課題もある。視察の中で学び、三重県が多 職種連携体制で子どもを守るリーダーになっていきたい。」と視察の抱負を述べました。
 その後、司法面接専用の面接設備や多職種の専門職が集まるオフィスを見学しました。
意見交換では、鈴木知事から多職種連携のポイントや虐待防止の取り組みについて質問し、カリン・ケン ディ氏らから「それぞれが同じフロアーで仕事をしていること、互いを批判するのでなく、何度も話し合 うことで信頼関係を構築できた」「オンラインや絵本を利用して、学校で虐待から自分自身を守る教育を している。また保護者に向けたトレーニングプログラムを行ない、予防活動を行なっている」と説明を受 けました。
 鈴木知事は連携の実態や取り組みについて「大変感銘を受けた」と感想を述べました。

2 オンタリオ州政府国際貿易省
(1) 日時
  平成29年9月7日(木曜日)10時00分から10時30分まで
(2) 場所
  オンタリオ州国際貿易省
(3) 参加者
 (相手方)マイケル・チャン大臣 ほか 計4名
 (当方)三重県知事 鈴木 英敬
 JETROトロント事務所 所長 酒井 拓司
     トロント総領事館 領事 東田 千草 ほか 計4名
(4) 概要
 マイケル・チャン大臣からは、「オンタリオ州と日本の関係は近年深まっており、多くの訪問団が来て いる。ケベック州にあるボンバルディアへ部品を供給する会社が数多く立地しており、製造業が盛んであ るという点で三重県とは共通点がある。有能な若手の人材を育成している点では、オンタリオ州は英語圏 では随一ではないかと思う。双方にとって繁栄に結びつくような交流につなげられればいい。」と述べら れました。
 鈴木知事からは、「今回の訪問では別行程で経済ミッション団もカナダに来ている。本県の中小企業が 航空産業のサプライチェーンに入っていけるよう目指していきたい。また、航空宇宙産業を視野に入れて 若者の交流を今後どのように進めていけるか前向きに検討したい。」と発言しました。

3 オンタリオ州政府教育省
(1) 日時
  平成29年9月7日(木曜日)11時30分から12時00分まで
(2) 場所
  オンタリオ州議事堂内 教育省[トロント市内]
(3) 参加者
 (相手方)ミッツィー・ハンター大臣 ほか 計2名
 (当方)三重県知事 鈴木 英敬
     JETROトロント事務所 所長 酒井 拓司
     トロント総領事館 首席領事 吉本 徹也  ほか 計5名
(4) 概要
 冒頭、ミッツィー・ハンター大臣から、多くの移民を受け入れてきたカナダの多様性と教育現場の状況 について説明を受けるとともに、いじめ対策について、州をあげてのいじめ防止週間や積極的な取組を行 なっている学校への表彰制度、子どもからの電話相談を受けるヘルプライン等の施策について説明があり ました。
 鈴木知事からは、「国レベルではいじめ防止法が成立したが、学校内での事案に限っているため、オン タリオ州のように学校外での事案まで対象にしていないことから、条例を制定したいと思っている。ま  た、学校内や子ども向けだけでなく、大人も含め社会・地域全体で防止に取り組んで行くことが重要であ る。」と発言しました。
 ミッツィー・ハンター大臣並びに教育省関係者からは、「すべての事案に対応することは困難だが、価 値観をどのように教育し行動に結びつけていくかが重要である。いじめの事案に接した教職員など子ども の周辺にいる人には通報義務があるが、報告することを容易にする環境づくりがとても重要である。」と 発言がありました。

4 Children's Aid Society of Toronto 訪問
 (CASトロント)
(1) 日時
  平成29年9月7日(木曜日) 14時00分から15時15分まで
(2) 場所
  CASトロント [トロント市内]
(3) 参加者
 (相手方)
  CASトロント    
   CEO デイビッド・リバード ほか 計6名
 (当方)
  三重県知事 鈴木 英敬
  三重県児童相談センター 所長 鈴木 聡
  国立研究開発法人 産業技術総合研究所 髙岡 昂太 ほか 計5名
(4) 概要
 州政府が成立する以前から児童福祉分野で活動し、北米で最も古い歴史を持つ民間団体CASトロントを 訪問し、デイビッド・リバード氏らと面談しました。
 児童虐待対応にあたっての基本ポリシーやトロントにおける児童虐待や社会的養護の現状について意見 交換しました。
 その中でオンタリオ州では子どもに接する専門職に罰則を伴う通告義務が課されていること、通告の  あった事例の70%が貧困層に属していること、州が決めた保護基準に従って調査し、必要な手を打つこ とについて説明を受けました。
 また、「従来は虐待された子どもを親元から分離する方法を取っていたが、今は家族を1つにまとまっ た形で守る活動が主になっている。どうしても分離しなければならない場合においても、施設から里親に 移行し、その後親戚や祖父母に預けることを経て、今では出来るだけ早く家庭に戻すことを重視してい  る」との説明がありました。
 それに対して鈴木知事は「CASが対応中に重篤事例が発生した場合、家庭に戻すというポリシーについ て社会やメディアはどのように反応するか」と質問し、CASから「どれだけ対応しても重篤事例の発生を 完全に防げない。それを恐れて家族の元に戻すという基本ポリシーを変更することはない。」と説明を受 けました。
 また鈴木知事は「予防的なプログラムはどのように行なっているのか」質問し、CASから「CASは虐待 への介入が期待されているが、介入することが予防にも繋がっている」と説明がありました。
 その後、通告数、里親委託率の三重県との違いやソーシャルワーカーが活用している手法について、活発な意見交換を行いました。

5 MDA(MacDonald Dettwiler Associates)(宇宙関連企業)
(1) 日時
  平成29年9月7日(木曜日)17時20分から18時30分まで
(2) 場所
  MDA(ブランプトン)
(3) 参加者
  (相手方)
   MDA ビジネス開発課長(ロボット及び自動化担当) ダン・キング ほか
 計2名
  (当方)
   三重県知事 鈴木 英敬
   三重大学 理事・副学長 鶴岡 信治
   独立行政法人日本貿易振興機構 トロント事務所 次長 江崎 江里子
      〃        三重貿易情報センター 所長 藤原 妙子 ほか 計8名
(4) 概要
 MDAは、宇宙空間で使用するロボット・衛星通信システム・自社の衛星を使ったデータ通信サービスを メイン事業とするカナダ最大の宇宙関連企業で、同社は、宇宙分野での技術を応用して医療現場等で使用 するロボットを製造している。今回は、トロントに所在するロボットの開発・製造の現場を視察し、脳外 科領域における手術支援ロボット等の先端技術についての説明を受け、鈴木知事からは「MDAの技術の高 さに感銘を受けた」との発言がありました。

6 トロント日本商工会と三重県人会等との夕食会
(1) 日時
  平成29年9月7日(木曜日)19時30分から21時30分まで
(2) 場所
  Sheraton Centre Toronto Hotel Quinn's Steakhouse and Irish Bar
(3) 参加者
  在トロント日本国総領事館 総領事 中山 泰則
  トロント日本商工会 会長 江川 泰三郎
  三重県人会 会長 チャコ 瀬戸山
  三重県知事 鈴木 英敬 など
  (カナダ側招待者 合計30名、三重県側 合計21名)
(4) 概要
 トロント日本商工会及び三重県人会等現地関係者との意見交換の場として夕食交流会を開催し、現地 関係者とのネットワーク構築を図りました。
 鈴木知事は冒頭、カナダ訪問の趣旨や参加者への謝意を述べるとともに、「今回のカナダ訪問による成 果は、すぐには出ないかもしれないし、成果が早く出るとすれば東京オリンピック・パラリンピック事前 キャンプ地誘致かもしれない。しかしながら、今回参加いただいた皆様にもご協力いただきながら、将来 的に今回のカナダ訪問が三重県にとって歴史的に意義深いものであったと言えるようにしていきたいし、 そのようになると確信している。」との発言がありました。
 在トロント日本国総領事とトロント日本商工会会長からは、今回の知事のカナダ訪問への歓迎の言葉が 述べられるとともに、トロント三重県人会会長からは、「今回、鈴木知事にカナダへ訪問いただいたこと をきっかけとして、三重県人会を再結集したいと考えている。」との言葉をいただきました。


関連資料

  • 9月7日の写真(PDF(485KB))

本ページに関する問い合わせ先

三重県 雇用経済部 企業誘致推進課 海外展開支援班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁8階)
電話番号:059-224-2499 
ファクス番号:059-224-2221 
メールアドレス:kaigai@pref.mie.lg.jp 

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