わいせつ行為、セクシュアル・ハラスメントに関するアンケート調査の結果及び今後の対応について

１　調査の目的
　　生徒が安全・安心な学校生活を送ることができるよう、教職員からわいせつ行為、セクシ
　ュアル・ハラスメントを受けたり、直接見たり、聞いたりしたことがあるか生徒にアンケー
　トで確認し、その結果を受け、教職員による生徒へのわいせつ行為、セクシュアル・ハラス
　メントの根絶に取り組む。

２　調査方法
（１）調査対象範囲
　・三重県立高等学校、特別支援学校（高等部・中学部）及び公立中学校・義務教育学校後期
　　課程（以下、「公立中学校」と表記）に在籍する生徒

（２）調査対象期間
　＜高等学校及び特別支援学校高等部・中学部の２、３年生＞
　・令和４年度のアンケート調査から今回のアンケート調査実施日までに発生したもの
　＜高等学校及び特別支援学校高等部・中学部の１年生＞
　・高等学校又は特別支援学校の高等部・中学部に入学してからアンケート調査実施日までに
　　発生したもの
　＜中学２、３年生＞
　・令和４年度のアンケート調査実施日から今回のアンケート調査実施日までに発生したもの
　＜中学１年生＞
　・小学校からアンケート調査実施日までに発生したもの

（３）実施方法
　＜高等学校及び特別支援学校＞
　・教職員によるわいせつ行為、セクシュアル・ハラスメントを受けたり、直接見たり、聞い
　　たりしたことがある場合、次の①②のいずれかの方法でアンケートに回答
　　　①パソコン、スマートフォン等のインターネットに接続可能な機器で回答
　　　②アンケート用紙に記入し回答（用紙を家に持ち帰って回答することを基本とする。）
　＜公立中学校＞
　・上記②の方法でアンケートに回答

（４）調査実施期間
　・令和５年９月７日（木）から令和５年１０月３１日（火）
　
（５）その他
　・アンケートの回答にあたっては、学年、組、席、名前を記入することを原則とするが、空
　　欄のままで回答しても構わない。
　・アンケート用紙で回答する場合は、アンケート用紙を封筒等に入れ、封をした状態で生徒
　　が信頼できる先生に提出、または、三重県教育委員会事務局教職員課に郵送にて提出する。
　・公立中学校においては、アンケート用紙を封筒等に入れ、封をした状態で生徒が担任の先
　　生へ提出する。

３　調査結果　別添（関連資料）のとおり

４　アンケート結果を受けた対応
　○県立学校
　・１月２５日、県立学校長会議にて、教職員は指導のつもりであっても、生徒には接触や言
　　葉がけがセクシュアル・ハラスメントと受けとられる場合があることなど、アンケートの
　　内容について報告を行った。
　・生徒が性的に不快感や嫌悪感を抱く教職員の身体接触や言葉がけは、教職員の意図にかか
　　わらず、セクシュアル・ハラスメントに該当することを各校で改めて確認し、生徒への関
　　わり方について見直す機会を設けた。
　・アンケート結果をふまえ、回答内容を職員会議等において全教職員で共有した。そのうえ
　　で、生徒への不要な身体接触は絶対に行わないことを徹底し、介助などが必要な場合であ
　　っても、本人や保護者から了承を得たうえで必要な内容に限定して行うよう確認した。
　　また、生徒への言葉がけについても、性的な要素がないか注意して行うなど、改めて適切
　　な発言を行うよう徹底した。
　○公立中学校・義務教育学校後期課程
　・市町等教育委員会を通じて、すべての学校において回答内容をふまえて生徒に対する自ら
　　の言動を振り返り、生徒との関わり方を見直す機会を設けるなどの対応を行った。

５　今後の対応
　・来年度以降もアンケート調査により実態を把握し、回答結果の周知と自らの言動の振り返
　　りを継続することにより、わいせつ行為やセクシュアル・ハラスメントのない安全・安心
　　な学校となるよう、引き続き取り組んでいくこととする。