本研修は、独立行政法人教職員支援機構と三重県教育委員会の連携により、平成29年度から実施しており、今年度で6回目となります。
令和2、3年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため遠隔研修として実施しており、集合研修としての実施は3年ぶりになります。
1 実施の経緯
平成28年3月、「まち・ひと・しごと創生本部」において、省庁の一部を地方に移転する「政府関係
機関の地方移転」として、独立行政法人教職員支援機構が実施していた本研修を三重県で実施すること
となりました。これは、三重県は公立学校における外国人児童生徒の在籍率が全国的にも高く、日本語
指導の実践が進んでいるためです。
2 研修名
令和4年度外国人児童生徒等への日本語指導指導者養成研修
3 目的
外国人児童生徒の受け入れ体制の整備、関係機関との連携、特別の教育課程の編成や通級による指導
を含めた日本語指導の方法について、必要な知識等を習得するとともに、学校、地域において研修を企
画・実施し、学校、地域の教職員の専門性向上を推進する力を習得した指導者の養成を図ります。
4 実施期間
令和4年10月3日(月)から6日(木)までの4日間
5 研修場所
三重県総合教育センター(津市広明町12) 他
6 受講者
38都道府県及び11指定都市の学校関係者及び教育委員会の指導主事等 96名
7 主な研修内容
(1)講義・演習
全国的に著名な大学教授等から講義・演習をとおして、日本語指導に必要な知識を習得します。
・「外国人児童生徒等教育の現状と課題」
学校、地域における外国人児童生徒等教育の現状と推進上の課題について、様々な視点から分析
します。
・「外国人児童生徒等の受入と指導体制」
受け入れや指導体制について事例をもとに、理解を深めます。
・「外国人児童生徒等の心理と学習の過程」
母国語・異文化、アイデンティティ、外国人児童生徒等の心理と適応について理解を深めま
す。
・「研修成果の活用に向けて~研修プランの作成~」
研修成果を活用して研修プランを作成することを通して、本研修で学んだことを振り返るとと
もに、外国人児童生徒等に対する教育を推進するリーダーとしての自覚を深めます。
(2)実践先進校視察
ア 目的
県内において先進的な実践をしている学校等を視察し、地域の実態に応じた日本語指導の方法や外
国人児童生徒等への支援の仕組み等について学びます。
イ 日時
令和4年10月5日(水)8時30分から12時30分
ウ 視察校等
・津市立敬和小学校(津市中河原445)
津市立東橋内中学校(津市中河原356-2)
日本語指導が必要な児童生徒が一斉授業の中で授業内容を理解するための指導方法や工夫につ
いて、授業研究を進めています。
・松阪市立徳和小学校(松阪市上川町197-4)
初期適応支援教室「いっぽ」と連携し、国際教室での取り出し授業における日本語指導を実践
しています。
・松阪市初期適応支援教室「いっぽ」(松阪市川井町690-1松阪市子ども支援研究センター内)
初歩的な日本語学習や日本で生活するための知識について初期指導を行っています。
・県立飯野高等学校(鈴鹿市三日市町字東新田場1695)
多様な国籍や背景、生徒一人ひとりの日本語能力に対応した学習支援体制を構築しています。
エ 研修内容
授業を参観した後、視察校の教職員と日本語指導の取組等について協議を行います。また、市
(県)教育委員会から外国人児童生徒に対する支援に係る取組について説明を受けます。
8 取材
講義・演習、実践先進校での取材を希望される場合、上記連絡先までお問合せください。